JPH11333432A - 有機物処理装置 - Google Patents

有機物処理装置

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Publication number
JPH11333432A
JPH11333432A JP10145257A JP14525798A JPH11333432A JP H11333432 A JPH11333432 A JP H11333432A JP 10145257 A JP10145257 A JP 10145257A JP 14525798 A JP14525798 A JP 14525798A JP H11333432 A JPH11333432 A JP H11333432A
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JP
Japan
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exhaust gas
opening
deodorizing
tank
catalyst
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Pending
Application number
JP10145257A
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English (en)
Inventor
Tadanori Munezuka
任功 宗塚
Hiromi Nanjo
博己 南條
Yasuhiro Ishida
泰啓 石田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停電などで、いきなり装置の電源が落ちたり
して、装置の運転が停止しても、水蒸気を含んだ排気ガ
スが脱臭機構やファンに流入して結露しないようにし
て、ヒータやファンの故障、触媒の劣化等を防ぐことが
できる有機物処理装置を提供する。 【解決手段】 投入される生ごみ等の有機物を分解処理
する処理槽2と、この処理槽2からの排気ガスの排出流
路(排気管10)に配置され、加熱手段(ヒータ18)
と触媒19を用いて排気ガスを脱臭する脱臭機構11
と、この脱臭機構11の加熱手段(ヒータ18)が停止
した時に、当該脱臭機構11やファン12への排気ガス
の流入を遮断する開閉手段(開閉部9)とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、生ごみ等の有機
物を分解処理する有機物処理装置に係わり、特に有機物
の分解処理時に発生する水蒸気や悪臭を含んだ排気ガス
を脱臭する脱臭機構を備えた有機物処理装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】生ごみ等の有機物を分解処理する有機物
処理装置としては、処理槽内に有機物を分解する微生物
の担体を収納し、処理槽内を微生物の活性化温度(40
〜60℃)に維持して発酵させて有機物を分解処理する
ものや、微生物は用いずに処理槽内の有機物をより高温
で加熱乾燥させて分解処理するものがある。
【0003】これらのいずれのものにおいても、生ごみ
等の有機物に含まれる水分を蒸発させ、水蒸気を含んだ
排気ガスして外部に排出するようにしているが、この排
気ガスには有機物の分解時に発生する悪臭が含まれる。
【0004】上記のような生ごみ等の有機物の分解時に
発生する悪臭のように、臭いの成分や量が一様ではな
く、高濃度である場合の脱臭方法としては、臭いを含む
排気ガスを300〜400℃に加熱し、触媒と接触させ
て、酸化分解を行う方法が有効である。
【0005】このようにして排気ガス中の悪臭を脱臭す
る脱臭機構を備えたものとしては、例えば特開平8−1
21962号公報(B01D 53/86)等に開示さ
れているように、処理槽からの排気ガスの排出流路に、
加熱手段(ヒータ)と触媒を用いて排気ガスを脱臭する
脱臭機構を備えたものがある。
【0006】なお、処理槽から排出される排気ガスには
水蒸気が多量に含まれているが、脱臭機構の加熱手段
(ヒータ)で高温に加熱されるので、排出流路内の脱臭
機構やファン等で結露することなく、外部に排出され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来装置においては、停電などで、いきなり装置の電源
が落ちたりして、装置の運転が停止すると、脱臭機構内
のヒータも停止するので、ヒータや触媒、さらにはファ
ン内で排気ガス中の水蒸気が凝縮(結露)してしまい、
故障や劣化等の原因になっていた。
【0008】すなわち、処理槽内の熱容量は脱臭機構な
どに比べて大きいため停止しても温度がなかなか下がら
ず、処理槽内で発生した水蒸気を含んだ排気ガスは熱気
のこもった処理槽内ではほとんど結露せずに、停止する
とすぐに温度が低下してゆく脱臭機構やファン内で結露
するため、ヒータやファンの故障、触媒の劣化等を促進
させてしまう。なお、装置の運転停止と共にファンが停
止しても、熱気のこもった処理槽内では排気ガスの発生
が続き、温度の低下した排出流路との圧力差により排気
ガスが自然流出する。
【0009】そこで、本願発明はこのような問題点を解
決するためになされたものであり、停電などで、いきな
り装置の電源が落ちたりして、装置の運転が停止して
も、水蒸気を含んだ排気ガスが脱臭機構やファンに流入
して結露しないようにして、ヒータやファンの故障、触
媒の劣化等を防ぐことができる有機物処理装置を提供す
ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、投入される生ごみ等の有機物
を分解処理する処理槽と、前記処理槽からの排気ガスの
排出流路に配置され、加熱手段と触媒を用いて排気ガス
を脱臭する脱臭機構と、前記脱臭機構の加熱手段が停止
した時に、前記脱臭機構への排気ガスの流入を遮断する
開閉手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0011】また、有機物を分解する微生物の担体を収
納し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理
槽と、前記処理槽からの排気ガスの排出流路に配置さ
れ、加熱手段と触媒を用いて排気ガスを脱臭する脱臭機
構と、前記脱臭機構の加熱手段が停止した時に、前記脱
臭機構への排気ガスの流入を遮断する開閉手段とを備え
たことを特徴とするものである。
【0012】また、投入される生ごみ等の有機物を加熱
乾燥処理する処理槽と、前記処理槽からの排気ガスの排
出流路に配置され、加熱手段と触媒を用いて排気ガスを
脱臭する脱臭機構と、前記脱臭機構の加熱手段が停止し
た時に、前記脱臭機構への排気ガスの流入を遮断する開
閉手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】また、前記処理槽からの排気ガスを前記排
出流路を介して外部に排出するファンが、前記脱臭機構
の下流側に設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0014】また、前記開閉手段は、前記処理槽の排気
口を開閉する開閉板と、この開閉板を、電源が投入され
ている間は前記排気口を開放する位置に移動させておい
て、電源断となると前記排気口を閉鎖する位置に戻すソ
レノイドとから成ることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0016】図1は、本願発明による有機物処理装置の
一実施形態である生ごみ処理機を正面から見た概略縦断
面図、図2は同じく左側面から見た概略縦断面図であ
る。
【0017】この生ごみ処理機は主に業務用に用いられ
るもので、横長の本体ケース1内には、側断面が略U字
形状の大容量の処理槽2が収納されている。この処理槽
2は、中央部に形成された仕切板2aにより左右に仕切
られて、左槽2Lと右槽2Rに区画されており、毎日発
生する生ごみを、1日毎に左槽2Lと右槽2Rに交互に
投入して、効率的に処理することができるようになって
いる。
【0018】上記本体ケース1の上面には、処理槽2の
上部開口に対応して開口し、微生物担体3や生ごみ等を
投入するための投入口4が形成され、下面側の四隅には
脚部5が取り付けられている。また、上記投入口4に
は、ヒンジ等により開閉自在に構成された上蓋6が設け
られている。
【0019】上記処理槽2の一方(図1では左側)の側
壁上部には、本体ケース1外に連通する吸気口7が形成
されると共に、他方(図1では右側)の側壁上部には、
排気口8が形成され、当該排気口8には処理槽2内で飛
散する担体3等の微粉が排気口8から流出するのを防ぐ
フィルター8aが装着されている。
【0020】上記排気口8の外側には、開閉部9を介し
て排気管10が接続され、この排気管10の途中には、
上流側に脱臭機構11が、下流側にファン12が設けら
れて、本体ケース1の側壁下部に開口するようになって
いる。
【0021】上記開閉部9には、図3に示すように、前
記排気口8(フィルター8a)に対応する大きさの孔1
3が形成された開閉板14が、排気口8の上下に設けら
れたガイド枠15,15に摺動可能に取り付けられてお
り、この開閉板14はアーム16を介してソレノイド1
7によって駆動されるようになっている。
【0022】すなわち、ソレノイド17に電源が入って
いる時(運転中)には、同図(a)に示すように、その
アーム16が伸びて、開閉板14の孔13が排気口8
(フィルター8a)と一致する位置に移動して、排気口
8が開放状態となる。一方、ソレノイド17が電源断、
すなわち、本装置のプラグが差し込まれたコンセントが
停電やブレーカ断でOFF状態の時や本装置の運転スイ
ッチがOFFの時(停止中)には、同図(b)に示すよ
うに、アーム16がバネ等により退縮して、排気口8が
開閉板14により遮断されるようになっている。
【0023】また、上記脱臭機構11は、排気ガスの流
入口側にヒータ18が配置され、このヒータ18の下流
側に触媒19が配置された構成となっており、流入する
排気ガスがヒータ18によって加熱され、この加熱され
た排気ガスが触媒19を通ることにより触媒19が加熱
されて、排気ガスに含まれる悪臭成分の分解反応が促進
されるようになっている。
【0024】なお、ヒータ18と触媒19との間には温
度センサ20が設けられており、この温度センサ20の
検出出力に基づき、触媒19を通る排気ガスの温度が触
媒反応温度である300〜400℃になるように、図示
しない制御部により上記ヒータ18が制御されるように
なっている。
【0025】一方、処理槽2の底部外面には、図示しな
い槽内温度センサと上記制御部によって、槽内温度を微
生物の活性化に適した40〜60℃に加熱するための面
状ヒータ21が取り付けられている。
【0026】また、処理槽2の前壁の中央部には、左槽
2L及び右槽2R内の交換時期に達した担体3を排出す
るための排出口22が開閉可能に形成されており、この
排出口22からは斜め下方に向けて排出ダクト23が取
り付けられ、この排出ダクト23の先端出口が本体ケー
ス1の前面に突出している。
【0027】上記処理槽2内には、両側壁間に、多数の
攪拌翼24,24,・・・を備えた攪拌軸25が正逆回
転可能に設けられている。この攪拌軸25は両端側が処
理槽2側壁の軸受(図示省略)によって支持されると共
に、その一方の軸端に取り付けられた大歯車がチェーン
26を介して攪拌用モータ27の小歯車に連結され、攪
拌用モータ27の回転が減速されて伝達され、回転駆動
されるようになっている。
【0028】上記攪拌用モータ27は、例えば、処理槽
2内に生ごみが投入されて上蓋6が閉められたときや、
通常運転モード時の30分〜1時間毎に1回、それぞれ
2分間ぐらいずつ正逆回転駆動される。また、担体3の
排出モード時には、図2に示す如く攪拌翼24で担体3
を排出口22に向けて掻き上げる方向(図2の反時計回
り)に回転駆動される。
【0029】一般に、この種の攪拌翼は攪拌軸上に等間
隔に備えられるものであるが、本実施形態においては、
担体3の排出効率を向上させるために、担体3の排出口
22に対応する部分(仕切板2aの両側各3本)のみ間
隔が狭くなるように配置されている。
【0030】また、各攪拌翼24は、攪拌軸25に螺旋
状に立設され、しかも左槽2Lと右槽2Rで螺旋の捻れ
方向が対称となるように設けられている。この捩れ方向
は、担体3を排出するために攪拌翼24を図2の方向に
回転した時に、担体3が左槽2L及び右槽2Rともに排
出口22側に移動するような方向である。
【0031】また、各攪拌翼24を螺旋状とすることに
より、通常運転モードにおける正逆回転時には、担体3
が左右に移動して担体3と生ごみを効率良く攪拌混合で
きるようになっている。
【0032】なお、攪拌翼24の間隔を狭くするのは排
出口22部分のみであるので、攪拌用モータ27の負荷
増大は僅かであり、これにより攪拌翼24がロックした
りすることはない。さらに、本実施形態では、排出口2
2部分の攪拌翼24の間隔を狭くしたことによって回転
負荷が回転角度で変動するのを防ぐため、排出口22の
左槽2L部分と右槽2R部分で、攪拌翼24の立設方向
を90゜ずらしている。
【0033】さて、以上の構成において、本装置の使用
開始時には、予め一定量の微生物担体3を処理槽2内の
右槽2L及び左槽2L共に投入しておく。そして、生ご
みを処理するときは、上蓋6を開けて投入口4から処理
槽2内の日毎に決められた左槽2L又は右槽2Rに生ご
みを投入し、図示しない運転スイッチをONにして上蓋
6を閉じる。上蓋6を閉じると、これを図示しない検出
手段が検出し、その出力に基づいて制御部が面状ヒータ
21、攪拌用モータ27、排気用ファン12、さらには
脱臭機構用ヒータ18及び開閉部用ソレノイド17に通
電する。このソレノイド17への通電により、開閉板1
4が図3の(a)の状態に移動して、その孔13が排気
口8と一致し、排気口8が開放される。
【0034】そして、攪拌用モータ27への通電制御に
より、多数の攪拌翼24が立設された攪拌軸25が間欠
的に正逆回転して担体3と生ごみを攪拌混合すると共
に、面状ヒータ21への通電制御により処理槽2内の温
度を微生物の活性化に最適な範囲(40〜60℃)に維
持して発酵させ、担体3に培養される微生物により生ご
みを二酸化炭素と水に分解して堆肥化する。
【0035】また、排気用ファン12への通電制御によ
り、処理槽2内の水蒸気及び悪臭を含んだ空気(排気ガ
ス)を排気口8、排気管10中の脱臭機構11及びファ
ン12を介して外部へ排出し、処理槽2内が高湿度状態
となるのを防止すると共に、処理槽2内の空気が外部に
排出されるのに伴い、処理槽2の側壁上部に形成した吸
気口7から新鮮な外気を取り入れ、処理槽2内に微生物
の活性化に必要な酸素を供給する。
【0036】さらに、脱臭機構11のヒータ18への通
電制御により、上記のようにして排気口8から排出され
た排気ガスが300〜400℃の触媒反応温度に加熱さ
れて触媒19に供給される。触媒19内に供給された高
温の排気ガスは、触媒19を同温度に加熱して、その触
媒作用により促進された悪臭の酸化分解反応によって脱
臭化されてゆき、触媒19を通過する間にほぼ完全に無
臭化される。無臭化された排気ガスはファン12を介し
て、本体ケース1側壁下部に設けられた開口から外部に
排出される。
【0037】上記のようにして堆肥化された(交換時期
に達した)担体3等を取り出す時は、排出ダクト23の
下に専用トレイや段ボール箱等を置き、排出口22を開
けてから、攪拌翼24が図2に示すような回転方向とな
る排出モードで駆動する。これにより、処理槽2内の担
体3が排出口22に向けて掻き上げられ、排出口22か
ら排出ダクト23を介して外部に取り出される。取り出
された担体3は有機肥料として、有効利用できる。
【0038】本実施形態では、排出口22に対応する攪
拌翼24の間隔が狭くなっているので、より多くの担体
3を排出口22まで運び易くなり、処理槽2内の担体3
を短時間で効率良く排出することができ、担体3排出時
の作業効率が向上する。
【0039】一方、前述した通常運転モード時に、停電
などで、いきなり装置の電源が落ちたりして、装置の運
転が停止した場合には、排気用ファン12、脱臭機構用
ヒータ18、面状ヒータ21、攪拌用モータ27への通
電が止まって、これらが停止すると共に、排気口8に設
けられた開閉部9のソレノイド17への通電も停止する
ので、そのアーム16が退縮して、開閉板14が排気口
8を閉鎖する。
【0040】これにより、処理槽2からの排気ガスの自
然流出が阻止され、水蒸気を多量に含んだ排気ガスが温
度の低下した脱臭機構11やファン12へ流れなくなる
ので、脱臭機構11内のヒータ18や触媒19、さらに
はファン12で排気ガス中の水蒸気が結露することがな
くなり、ヒータ18やファン12の故障、触媒19の劣
化等を確実に防止することができる。
【0041】特に、本実施形態のように、微生物を用い
て生ごみを分解処理するものでは、処理槽2内に多量の
担体3が入っているため熱容量がかなり大きく、かつ微
生物による発酵熱があるので、装置の運転が停止しても
槽内温度はなかなか下がらないのに対して、脱臭機構1
1やファン12等はすぐに冷えてしまい、その温度差に
よって結露が多量に発生し易いため、上述した結露防止
対策は極めて有効である。
【0042】図4は上述した動作等を流れ図により示し
たもので、本装置のプラグが差し込まれたコンセントが
停電やブレーカ断でOFF状態の時は、当然のことなが
ら開閉部9のソレノイド17にも通電されないので、開
閉部9は閉鎖状態にある(ステップ101のNO→ステ
ップ102)。
【0043】また、停電やブレーカ断が生じていなくて
も、本装置の運転スイッチがONになっていない場合
は、開閉部9のソレノイド17にも通電されないので、
開閉部9は閉鎖状態にある(ステップ101のYES→
ステップ103のNO→ステップ104)。
【0044】停電やブレーカ断が生じてない状態で、本
装置の運転スイッチがONになると、はじめて開閉部9
のソレノイド17に通電され、開閉部9は開放状態とな
る(ステップ101のYES→ステップ103のYES
→ステップ105)。同時に、面状ヒータ21、攪拌用
モータ27、排気用ファン12、脱臭機構用ヒータ18
等にも通電され、前述したような通常の生ごみ処理運転
が行われる(ステップ106)。
【0045】この通常の生ごみ処理運転時において、な
んらかの理由により運転スイッチがOFFされた場合
は、開閉部9のソレノイド17への通電も停止され、開
閉部9が閉鎖状態となる(ステップ107のYES→ス
テップ104)。これにより、前述したように、処理槽
2からの排気ガスの自然流出が阻止され、水蒸気を多量
に含んだ排気ガスが温度の低下した脱臭機構11やファ
ン12へ流れなくなるので、脱臭機構11内のヒータ1
8や触媒19、さらにはファン12で排気ガス中の水蒸
気が結露することがなくなり、ヒータ18やファン12
の故障、触媒19の劣化等を確実に防止することができ
る。
【0046】また、運転スイッチがOFFにされなくて
も、停電やブレーカ断などで、本装置のプラグが差し込
まれたコンセントがOFF状態になると、開閉部9のソ
レノイド17への通電もなくなって、開閉部9が閉鎖状
態となる(ステップ107のNO→ステップ108のY
ES→ステップ102)。これにより、前述したと同様
に、処理槽2からの排気ガスの自然流出が阻止され、水
蒸気を多量に含んだ排気ガスが温度の低下した脱臭機構
11やファン12へ流れなくなるので、脱臭機構11内
のヒータ18や触媒19、さらにはファン12で排気ガ
ス中の水蒸気が結露することがなくなり、ヒータ18や
ファン12の故障、触媒19の劣化等を確実に防止する
ことができる。
【0047】ところで、上記実施形態では、開閉板14
をフィルター8aが取り付けられた排気口8の外側に取
り付けることにより、開閉板14やソレノイド17が処
理槽2内で飛散する担体3等の微粉の影響を受けないよ
うにして、開閉板14やソレノイド17を比較的簡単な
ものとしたが、開閉板やソレノイドを防塵構造のものと
して排気口8の内側に設ければ、開閉板の開閉動作によ
りフィルター8a内側に付着する微粉等を自動的に取り
除くことができため、フィルター8aのメンテナンスを
不要とすることができる。
【0048】また、上記実施形態では、排気口8の開閉
に、比較的簡単な構成で電源断時にも確実に動作するソ
レノイド17を用いたが、例えば排気口8の外側にヒン
ジやバネにより開閉板を風力に応じて開閉するように取
り付けて、ファン12の駆動により排気ガスの風速が大
きくなった場合に排気口8が開放され、ファン12が停
止して風速が僅かになると閉鎖するような、より簡単な
構成で実施することも可能である。
【0049】また、上記実施形態では、主に業務用に用
いられる大容量の生ごみ処理機に本願発明を適用したも
のについて説明したが、家庭用の小容量のものにも適用
可能であり、さらには、微生物を用いずに加熱乾燥によ
り生ごみ等の有機物を処理するものにも適用可能であ
る。
【0050】また、上記実施形態では、担体3の排出効
率を向上させるために、担体3の排出口22に対応する
攪拌翼24の間隔を狭くしたが、例えば、担体3の排出
口22に対応する攪拌翼24を太くしたり、図5に示す
ように、担体3の排出口22に対応する攪拌翼24の先
端部に、攪拌翼24よりも幅広の掻き上げ板24aを取
付ネジ24bにより取り付けるようにしても、前記実施
形態と同様な作用効果が期待できる。
【0051】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、停電な
どで、いきなり装置の電源が落ちたりして、装置の運転
が停止し、脱臭機構の加熱手段が停止した時に、前記脱
臭機構への排気ガスの流入を遮断する開閉手段を備えた
ことにより、排気ガス中に含まれる水蒸気が脱臭機構内
で結露することがなくなるので、脱臭機構内の加熱手段
(ヒータ)の故障や触媒の劣化等を防ぐことができる。
【0052】また、微生物を用いて有機物を分解処理す
るものでは、処理槽内に多量の担体が入っているため熱
容量がかなり大きく、かつ微生物による発酵熱があるの
で、装置の運転が停止しても槽内温度はなかなか下がら
ないのに対して、脱臭機構はすぐに冷えてしまい、その
温度差によって結露が多量に発生し易いため、上記のよ
うに脱臭機構への排気ガスの流入を遮断する開閉手段を
備えて、水蒸気を含んだ排気ガスが脱臭機構内に流入し
ないようにすることは、特に有効である。
【0053】また、有機物を加熱乾燥処理するもので
も、上記開閉手段によって同様に排気ガス中に含まれる
水蒸気が脱臭機構内で結露することがなくなるので、脱
臭機構内の加熱手段の故障や触媒の劣化等を防ぐことが
できる。
【0054】また、処理槽からの排気ガスを排出流路を
介して外部に排出するファンが、前記脱臭機構の下流側
に設けられているものでは、装置の運転停止時にはファ
ンへの排気ガスの流入も遮断することができるため、結
露によるファンの故障発生も防ぐことができる。
【0055】また、前記開閉手段は、処理槽の排気口を
開閉する開閉板と、この開閉板を、電源が投入されてい
る間は前記排気口を開放する位置に移動させておいて、
電源断となると前記排気口を閉鎖する位置に戻すソレノ
イドとから成ることにより、停電などで、いきなり装置
の電源が落ちたりして、装置の運転が停止しても、比較
的簡単な構成で確実に動作させることができ、排気ガス
の脱臭機構やファン等への流入を確実に遮断することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明による有機物処理装置の一実施形態で
ある生ごみ処理機を正面から見た概略縦断面図。
【図2】同じく、左側面から見た概略縦断面図。
【図3】上記実施形態における排気口開閉部の構成及び
動作を示す図で、(a)は運転中、(b)は停止中を示
している。
【図4】上記実施形態の動作の要部を示す流れ図。
【図5】攪拌翼の他の実施形態の要部を示す図で、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 2 処理槽 3 担体 4 投入口 6 上蓋 7 吸気口 8 排気口 8a フィルター 9 開閉部 10 排気管 11 脱臭機構 12 ファン 13 孔 14 開閉板 15 ガイド枠 16 アーム 17 ソレノイド 18 脱臭機構用ヒータ 19 触媒 21 面状ヒータ 22 排出口 23 排出ダクト 24 攪拌翼 25 攪拌軸 27 攪拌用モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入される生ごみ等の有機物を分解処理
    する処理槽と、前記処理槽からの排気ガスの排出流路に
    配置され、加熱手段と触媒を用いて排 気ガスを脱臭する脱臭機構と、 前記脱臭機構の加熱手段が停止した時に、前記脱臭機構
    への排気ガスの流入を遮断する開閉手段とを備えたこと
    を特徴とする有機物処理装置。
  2. 【請求項2】 有機物を分解する微生物の担体を収納
    し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
    と、 前記処理槽からの排気ガスの排出流路に配置され、加熱
    手段と触媒を用いて排気ガスを脱臭する脱臭機構と、 前記脱臭機構の加熱手段が停止した時に、前記脱臭機構
    への排気ガスの流入を遮断する開閉手段とを備えたこと
    を特徴とする有機物処理装置。
  3. 【請求項3】 投入される生ごみ等の有機物を加熱乾燥
    処理する処理槽と、 前記処理槽からの排気ガスの排出流路に配置され、加熱
    手段と触媒を用いて排気ガスを脱臭する脱臭機構と、 前記脱臭機構の加熱手段が停止した時に、前記脱臭機構
    への排気ガスの流入を遮断する開閉手段とを備えたこと
    を特徴とする有機物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記処理槽からの排気ガスを前記排出流
    路を介して外部に排出するファンが、前記脱臭機構の下
    流側に設けられていることを特徴とする請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載の有機物処理装置。
  5. 【請求項5】 前記開閉手段は、前記処理槽の排気口を
    開閉する開閉板と、この開閉板を、電源が投入されてい
    る間は前記排気口を開放する位置に移動させておいて、
    電源断となると前記排気口を閉鎖する位置に戻すソレノ
    イドとから成ることを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれかに記載の有機物処理装置。
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