JP2002126701A - 有機物処理装置 - Google Patents
有機物処理装置Info
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- JP2002126701A JP2002126701A JP2000328963A JP2000328963A JP2002126701A JP 2002126701 A JP2002126701 A JP 2002126701A JP 2000328963 A JP2000328963 A JP 2000328963A JP 2000328963 A JP2000328963 A JP 2000328963A JP 2002126701 A JP2002126701 A JP 2002126701A
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- exhaust gas
- exhaust
- organic matter
- deodorizing device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 脱臭装置のヒータによる触媒の加熱温度が上
がるまでの悪臭の排出を抑えることができる有機物処理
装置を提供する。 【解決手段】 生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
からの排気通路15に、ヒータ21と触媒22を用いて
排気を加熱脱臭する脱臭装置20を備えた有機物処理装
置において、脱臭装置20の触媒22よりも上流側に、
排気に含まれる臭い成分を吸着すると共に加熱されると
吸着した臭い成分を放出して自己再生する脱臭剤(脱臭
剤付き断熱シート24)を配置した。
がるまでの悪臭の排出を抑えることができる有機物処理
装置を提供する。 【解決手段】 生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
からの排気通路15に、ヒータ21と触媒22を用いて
排気を加熱脱臭する脱臭装置20を備えた有機物処理装
置において、脱臭装置20の触媒22よりも上流側に、
排気に含まれる臭い成分を吸着すると共に加熱されると
吸着した臭い成分を放出して自己再生する脱臭剤(脱臭
剤付き断熱シート24)を配置した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、生ごみ等の有機
物を分解処理する有機物処理装置に係わり、特に有機物
の分解処理時に発生する悪臭を含んだ排気を加熱脱臭す
る脱臭装置を備えた有機物処理装置に関するものであ
る。
物を分解処理する有機物処理装置に係わり、特に有機物
の分解処理時に発生する悪臭を含んだ排気を加熱脱臭す
る脱臭装置を備えた有機物処理装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置において、排気中の
悪臭を加熱脱臭する脱臭装置を備えたものとしては、例
えば特開平10−290974号公報(B09B 3/
00)に開示されているように、処理槽からの排気通路
に、ヒータと触媒(白金触媒)を用いて排気を加熱脱臭
する脱臭装置を備えた生ごみ処理装置がある。
悪臭を加熱脱臭する脱臭装置を備えたものとしては、例
えば特開平10−290974号公報(B09B 3/
00)に開示されているように、処理槽からの排気通路
に、ヒータと触媒(白金触媒)を用いて排気を加熱脱臭
する脱臭装置を備えた生ごみ処理装置がある。
【0003】上記ヒータは、触媒温度が150℃と25
0℃との2つのモードに選択できるように制御されるも
のであり、通常は触媒温度が150℃となるように制御
される通常脱臭モードで運転され、必要に応じて触媒温
度が250℃となるように制御される強脱臭モードで運
転される。白金触媒の場合、150℃の通常脱臭モード
による運転においては、排気中に含まれる硫黄系の約9
割が脱臭され、アンモニアの約3割が脱臭される。ま
た、250℃の強脱臭モードによる運転においては、硫
黄系の約9割が脱臭され、アンモニアの約9割が脱臭さ
れる。
0℃との2つのモードに選択できるように制御されるも
のであり、通常は触媒温度が150℃となるように制御
される通常脱臭モードで運転され、必要に応じて触媒温
度が250℃となるように制御される強脱臭モードで運
転される。白金触媒の場合、150℃の通常脱臭モード
による運転においては、排気中に含まれる硫黄系の約9
割が脱臭され、アンモニアの約3割が脱臭される。ま
た、250℃の強脱臭モードによる運転においては、硫
黄系の約9割が脱臭され、アンモニアの約9割が脱臭さ
れる。
【0004】上記脱臭装置の運転は、操作部に設けた脱
臭スイッチを操作することで、脱臭切り運転モードと脱
臭運転モードとを切り換え、更に、脱臭運転モードにお
いて前述の強脱臭運転モードと、弱脱臭運転モードとを
選択することができるようになっている。
臭スイッチを操作することで、脱臭切り運転モードと脱
臭運転モードとを切り換え、更に、脱臭運転モードにお
いて前述の強脱臭運転モードと、弱脱臭運転モードとを
選択することができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の加
熱触媒式脱臭装置を備えたものにおいては、ヒータによ
る触媒の加熱温度がある温度以上に上がるまでは触媒の
性質上、脱臭効果が弱かった。
熱触媒式脱臭装置を備えたものにおいては、ヒータによ
る触媒の加熱温度がある温度以上に上がるまでは触媒の
性質上、脱臭効果が弱かった。
【0006】さらに、ヒータの温度が上がると非常に高
温になるので、近接する樹脂部品を高熱から守るため脱
臭装置の外面側に断熱材が巻かれており、その分、装置
が大型化する。
温になるので、近接する樹脂部品を高熱から守るため脱
臭装置の外面側に断熱材が巻かれており、その分、装置
が大型化する。
【0007】また、人間が排気臭を不快であると感じて
から手動で脱臭スイッチを操作することになるので、脱
臭装置が働くまで(ヒータによる触媒の加熱温度が上が
るまで)不快な思いをしなければならない。なお、上記
公報には、「臭気検知を自動的に行って、一定臭気以下
の時には脱臭切り運転モードとし、一定臭気以上の時に
は脱臭運転モードとなるように自動的に切り換えるよう
にしてもよい」旨の記載があるが、このようにすれば脱
臭装置の運転を自動化できる利点はあるが、脱臭装置が
働くまで不快な思いをしなければならない点は余り変わ
らない。
から手動で脱臭スイッチを操作することになるので、脱
臭装置が働くまで(ヒータによる触媒の加熱温度が上が
るまで)不快な思いをしなければならない。なお、上記
公報には、「臭気検知を自動的に行って、一定臭気以下
の時には脱臭切り運転モードとし、一定臭気以上の時に
は脱臭運転モードとなるように自動的に切り換えるよう
にしてもよい」旨の記載があるが、このようにすれば脱
臭装置の運転を自動化できる利点はあるが、脱臭装置が
働くまで不快な思いをしなければならない点は余り変わ
らない。
【0008】また、上記従来装置においては、脱臭を必
要としないとき(脱臭切り運転モード時)にも、同じ排
気通路を用い、ヒータをオフにした脱臭装置を通って処
理槽内の排気が外部に排出されている。上記排気通路に
は、通風抵抗の大きな触媒が配置されているため、圧力
損失が大きく、従って、脱臭切り運転時の排気風量を十
分に確保できない課題があった。また、脱臭切り運転時
に、冷えた脱臭装置内を水蒸気を含んだ排気が通ること
により結露が生じたり、乾燥した担体や有機物の微粉が
排気に混じって通ることにより、触媒が目詰まりしやす
くなり、これらは脱臭装置の寿命を短くする原因とな
る。
要としないとき(脱臭切り運転モード時)にも、同じ排
気通路を用い、ヒータをオフにした脱臭装置を通って処
理槽内の排気が外部に排出されている。上記排気通路に
は、通風抵抗の大きな触媒が配置されているため、圧力
損失が大きく、従って、脱臭切り運転時の排気風量を十
分に確保できない課題があった。また、脱臭切り運転時
に、冷えた脱臭装置内を水蒸気を含んだ排気が通ること
により結露が生じたり、乾燥した担体や有機物の微粉が
排気に混じって通ることにより、触媒が目詰まりしやす
くなり、これらは脱臭装置の寿命を短くする原因とな
る。
【0009】そこで、本願発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、脱臭装置のヒータによ
る触媒の加熱温度が上がるまでの悪臭の排出を抑えるこ
とができる有機物処理装置を提供することを目的とする
ものである。
するためになされたものであり、脱臭装置のヒータによ
る触媒の加熱温度が上がるまでの悪臭の排出を抑えるこ
とができる有機物処理装置を提供することを目的とする
ものである。
【0010】さらに、脱臭装置の小型化を図ることがで
きる有機物処理装置を提供することを目的とするもので
ある。
きる有機物処理装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0011】また、悪臭の発生を事前に検知して脱臭装
置の運転を制御することができる有機物処理装置を提供
することを目的とするものである。
置の運転を制御することができる有機物処理装置を提供
することを目的とするものである。
【0012】また、脱臭切り運転時の排気風量を十分に
確保でき、脱臭装置の長寿命化も図ることができる有機
物処理装置を提供すること等を目的とするものである。
確保でき、脱臭装置の長寿命化も図ることができる有機
物処理装置を提供すること等を目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、生ごみ等の有機物を分解処理
する処理槽からの排気通路に、ヒータと触媒を用いて排
気を加熱脱臭する脱臭装置を備えた有機物処理装置にお
いて、前記脱臭装置の触媒よりも上流側に、排気に含ま
れる臭い成分を吸着すると共に加熱されると吸着した臭
い成分を放出して自己再生する脱臭剤を配置したことを
特徴とするものである。
するために、本願発明は、生ごみ等の有機物を分解処理
する処理槽からの排気通路に、ヒータと触媒を用いて排
気を加熱脱臭する脱臭装置を備えた有機物処理装置にお
いて、前記脱臭装置の触媒よりも上流側に、排気に含ま
れる臭い成分を吸着すると共に加熱されると吸着した臭
い成分を放出して自己再生する脱臭剤を配置したことを
特徴とするものである。
【0014】また、前記脱臭剤をシートに付着させて、
このシートを前記ヒータ近傍の排気通路内面に配置した
ことを特徴とするものである。
このシートを前記ヒータ近傍の排気通路内面に配置した
ことを特徴とするものである。
【0015】さらに、前記シートを断熱材により構成し
たことを特徴とするものである。
たことを特徴とするものである。
【0016】また、前記脱臭剤として活性炭を用いるこ
とを特徴とするものである。
とを特徴とするものである。
【0017】また、前記脱臭剤としてゼオライトを用い
ることを特徴とするものである。
ることを特徴とするものである。
【0018】一方、前記処理槽からの排気中の酸素濃度
を検出する酸素濃度検出手段と、当該検出手段により検
出された酸素濃度に基づき前記脱臭装置の運転を制御す
る制御手段を備えたことを特徴とするものである。
を検出する酸素濃度検出手段と、当該検出手段により検
出された酸素濃度に基づき前記脱臭装置の運転を制御す
る制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【0019】また、前記処理槽からの排気中の二酸化炭
素濃度を検出する二酸化炭素濃度検出手段と、当該検出
手段により検出された二酸化炭素濃度に基づき前記脱臭
装置の運転を制御する制御手段を備えたことを特徴とす
るものである。
素濃度を検出する二酸化炭素濃度検出手段と、当該検出
手段により検出された二酸化炭素濃度に基づき前記脱臭
装置の運転を制御する制御手段を備えたことを特徴とす
るものである。
【0020】また、前記脱臭装置の上流側に、処理槽か
らの排気を前記脱臭装置を介さずに直接外部に排出する
排気口を形成すると共に、処理槽からの排気を前記排気
口から直接外部に排出するか前記脱臭装置を介して排出
するかを切り替える切替手段を備えたことを特徴とする
ものである。
らの排気を前記脱臭装置を介さずに直接外部に排出する
排気口を形成すると共に、処理槽からの排気を前記排気
口から直接外部に排出するか前記脱臭装置を介して排出
するかを切り替える切替手段を備えたことを特徴とする
ものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。
を参照して詳細に説明する。
【0022】図1〜図3は本願発明の一実施形態の要部
を示す構成図であり、この有機物処理装置は、微生物の
担体(おが屑などの木質細片等)を収納して、生ごみ等
の有機物が投入される上面開口の処理槽1が、外装ケー
ス2内に収容されて構成されている。
を示す構成図であり、この有機物処理装置は、微生物の
担体(おが屑などの木質細片等)を収納して、生ごみ等
の有機物が投入される上面開口の処理槽1が、外装ケー
ス2内に収容されて構成されている。
【0023】上記処理槽1は、前後方向から見て下部側
が後述の攪拌翼の回転軌跡に合わせた円弧状を成す断面
略U字状に形成されている。
が後述の攪拌翼の回転軌跡に合わせた円弧状を成す断面
略U字状に形成されている。
【0024】また、外装ケース2の上面は、処理槽1の
上面開口に対応して開口し、微生物担体や生ごみ等を投
入するための投入口3が形成され、この投入口上方に
は、ヒンジ等により開閉自在に構成された投入蓋4が設
けられている。
上面開口に対応して開口し、微生物担体や生ごみ等を投
入するための投入口3が形成され、この投入口上方に
は、ヒンジ等により開閉自在に構成された投入蓋4が設
けられている。
【0025】上記処理槽1内には、前後壁間に、複数の
攪拌翼5が立設された攪拌軸6が正逆回転自在に設けら
れている。この攪拌軸6は、両端側が処理槽1の前後壁
に形成された軸受部7によって支持されると共に、後壁
側の軸端が背面側に設けられたギアやプーリ等から成る
減速駆動機構8を介して、正逆回転駆動する攪拌用モー
タ(図示せず)に連結され、攪拌用モータの回転が減速
されて伝達されることにより、正逆回転駆動されるよう
になっている。上記攪拌軸6は、本装置全体を制御する
マイクロコンピュータ等から成る制御部により、生ごみ
を投入して投入蓋4を閉じた時とその後の例えば30分
おきに約2分間ずつ処理槽1内を自動的に攪拌して、担
体と生ごみを混合すると共に微生物に酸素を供給するよ
うに制御される。
攪拌翼5が立設された攪拌軸6が正逆回転自在に設けら
れている。この攪拌軸6は、両端側が処理槽1の前後壁
に形成された軸受部7によって支持されると共に、後壁
側の軸端が背面側に設けられたギアやプーリ等から成る
減速駆動機構8を介して、正逆回転駆動する攪拌用モー
タ(図示せず)に連結され、攪拌用モータの回転が減速
されて伝達されることにより、正逆回転駆動されるよう
になっている。上記攪拌軸6は、本装置全体を制御する
マイクロコンピュータ等から成る制御部により、生ごみ
を投入して投入蓋4を閉じた時とその後の例えば30分
おきに約2分間ずつ処理槽1内を自動的に攪拌して、担
体と生ごみを混合すると共に微生物に酸素を供給するよ
うに制御される。
【0026】処理槽1の上記背面側を除く、前面と左右
の側面には面状ヒータ(図示せず)が貼り付けられてお
り、上記制御部により、面状ヒータに内装されたサーミ
スタを用いて、処理槽1内を微生物の活性化に適する温
度範囲内(約40℃〜60℃)に維持するように制御さ
れる。
の側面には面状ヒータ(図示せず)が貼り付けられてお
り、上記制御部により、面状ヒータに内装されたサーミ
スタを用いて、処理槽1内を微生物の活性化に適する温
度範囲内(約40℃〜60℃)に維持するように制御さ
れる。
【0027】一方、処理槽1の前壁上部の一側には吸気
孔11が形成され、また、後壁上部の一側には排気フィ
ルタ12が装着される排気孔13が形成されており、そ
の後側に排気ファン14が取り付けられている。排気フ
ァン14の下流側には、横方向に延びる排気通路15が
形成されており、その端部側に縦方向に配置された脱臭
装置20が取り付けられている。
孔11が形成され、また、後壁上部の一側には排気フィ
ルタ12が装着される排気孔13が形成されており、そ
の後側に排気ファン14が取り付けられている。排気フ
ァン14の下流側には、横方向に延びる排気通路15が
形成されており、その端部側に縦方向に配置された脱臭
装置20が取り付けられている。
【0028】上記横方向の排気通路15の途中には、処
理槽1からの排気を脱臭装置20を介さずに直接外部に
排出する排気口16が形成されていると共に、処理槽1
からの排気を上記排気口16から直接外部に排出する
か、または脱臭装置20を介して排出するかを切り替え
る切替弁17が備えられている。
理槽1からの排気を脱臭装置20を介さずに直接外部に
排出する排気口16が形成されていると共に、処理槽1
からの排気を上記排気口16から直接外部に排出する
か、または脱臭装置20を介して排出するかを切り替え
る切替弁17が備えられている。
【0029】また、上記排気ファン14の前面側には、
処理槽1からの排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度セ
ンサ18が取り付けられており、この酸素濃度センサ1
8で検出された酸素濃度に基づき前記制御部により後述
するフローチャートで示す如く脱臭装置20の運転が制
御されるようになっている。
処理槽1からの排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度セ
ンサ18が取り付けられており、この酸素濃度センサ1
8で検出された酸素濃度に基づき前記制御部により後述
するフローチャートで示す如く脱臭装置20の運転が制
御されるようになっている。
【0030】上記脱臭装置20は、図2に示すように、
上流側に略U状を成すシーズヒータ(管状ヒータ)21
が配置され、その下流側にセラミックでハニカム構造に
形成された触媒22が配置され、それらが耐熱,耐食性
を有するステンレス等から成る筒状ケース23内に収納
されている。すなわち、排気通路15から流入する排気
はシーズヒータ21に接触して加熱され、この加熱され
た排気が触媒22を通ることにより触媒22が加熱され
て、排気に含まれる臭い成分の分解反応が促進されるよ
うになっている。シーズヒータ21や触媒22の温度制
御は、シーズヒータ21の近傍や触媒22の下流側に取
り付けられたサーミスタ(図示せず)の検出出力に基づ
き前記制御部により行われる。
上流側に略U状を成すシーズヒータ(管状ヒータ)21
が配置され、その下流側にセラミックでハニカム構造に
形成された触媒22が配置され、それらが耐熱,耐食性
を有するステンレス等から成る筒状ケース23内に収納
されている。すなわち、排気通路15から流入する排気
はシーズヒータ21に接触して加熱され、この加熱され
た排気が触媒22を通ることにより触媒22が加熱され
て、排気に含まれる臭い成分の分解反応が促進されるよ
うになっている。シーズヒータ21や触媒22の温度制
御は、シーズヒータ21の近傍や触媒22の下流側に取
り付けられたサーミスタ(図示せず)の検出出力に基づ
き前記制御部により行われる。
【0031】そして、この脱臭装置20には、排気に含
まれる臭い成分を吸着すると共に加熱されると吸着した
臭い成分を放出して自己再生する脱臭剤を断熱シートに
付着して成る脱臭剤付き断熱シート24がヒータ21近
傍の排気通路(筒状ケース23)内面全周にわたって貼
り付けられている。このような加熱による自己再生機能
を有する脱臭剤としては、良く知られた活性炭やゼオラ
イトなどを用いることができる。なお、上記脱臭剤付き
断熱シート24は必ずしも全周にわたって配置しなくて
も所定の脱臭効果を得ることができる。また、必ずしも
断熱シートに脱臭剤を付着させなくても、ある程度の断
熱効果が得られるため、外側に巻く断熱材の厚さを薄く
することができる。
まれる臭い成分を吸着すると共に加熱されると吸着した
臭い成分を放出して自己再生する脱臭剤を断熱シートに
付着して成る脱臭剤付き断熱シート24がヒータ21近
傍の排気通路(筒状ケース23)内面全周にわたって貼
り付けられている。このような加熱による自己再生機能
を有する脱臭剤としては、良く知られた活性炭やゼオラ
イトなどを用いることができる。なお、上記脱臭剤付き
断熱シート24は必ずしも全周にわたって配置しなくて
も所定の脱臭効果を得ることができる。また、必ずしも
断熱シートに脱臭剤を付着させなくても、ある程度の断
熱効果が得られるため、外側に巻く断熱材の厚さを薄く
することができる。
【0032】前述したように、この種の加熱触媒式脱臭
装置20は、ヒータ21による触媒22の加熱温度が上
がるまでは通過する臭い成分に対する脱臭効果が弱い
が、上記のようにして脱臭剤付き断熱シート24を配置
することにより、触媒22の加熱温度が上がるまでの臭
い成分は当該脱臭剤付き断熱シート24の脱臭剤で吸着
することができる。ヒータ21による加熱で温度が上が
ると、脱臭剤に吸着した臭い成分は放出されるが、その
時には触媒22も加熱されているので、処理槽1からの
排気中の臭い成分と共に触媒22で分解されて、外部に
は排出されない。また、この脱臭剤付き断熱シート24
の断熱作用により、筒状ケース23内のスペースを有効
利用した断熱材を具備していることになり、脱臭装置2
0の外面に巻かれていた断熱材が不要となることによる
小型化を図りながら、脱臭効果と断熱効果の両方を併せ
持たせることができる。
装置20は、ヒータ21による触媒22の加熱温度が上
がるまでは通過する臭い成分に対する脱臭効果が弱い
が、上記のようにして脱臭剤付き断熱シート24を配置
することにより、触媒22の加熱温度が上がるまでの臭
い成分は当該脱臭剤付き断熱シート24の脱臭剤で吸着
することができる。ヒータ21による加熱で温度が上が
ると、脱臭剤に吸着した臭い成分は放出されるが、その
時には触媒22も加熱されているので、処理槽1からの
排気中の臭い成分と共に触媒22で分解されて、外部に
は排出されない。また、この脱臭剤付き断熱シート24
の断熱作用により、筒状ケース23内のスペースを有効
利用した断熱材を具備していることになり、脱臭装置2
0の外面に巻かれていた断熱材が不要となることによる
小型化を図りながら、脱臭効果と断熱効果の両方を併せ
持たせることができる。
【0033】なお、上記脱臭装置20の出口側は、外装
ケース2の背面側下部に開口する排気口25に連結され
ており、この排気口25側には、脱臭装置20から排出
される高温排気を外気で希釈するための希釈ファン26
が取り付けられている。
ケース2の背面側下部に開口する排気口25に連結され
ており、この排気口25側には、脱臭装置20から排出
される高温排気を外気で希釈するための希釈ファン26
が取り付けられている。
【0034】さて、以上の構成において、本装置の使用
開始時には、予め一定量の微生物担体(おが屑等の木質
細片)を処理槽1内に投入しておく。そして、生ごみを
処理するときは、投入蓋4を開けて投入口3から処理槽
1内に生ごみを投入し、投入蓋4を閉じる。投入蓋4を
閉じると、これを図示しない検出手段が検出し、その出
力に基づいて制御部が攪拌用モータ,面状ヒータ及び排
気ファン14への通電制御を開始する。なお、この時点
では、排気通路15の切替弁17は直接排気の排気口1
6を開放して、脱臭装置20への通路は閉鎖した状態に
あり、また脱臭装置20のヒータ21及び希釈ファン2
6はオフの状態のままである。
開始時には、予め一定量の微生物担体(おが屑等の木質
細片)を処理槽1内に投入しておく。そして、生ごみを
処理するときは、投入蓋4を開けて投入口3から処理槽
1内に生ごみを投入し、投入蓋4を閉じる。投入蓋4を
閉じると、これを図示しない検出手段が検出し、その出
力に基づいて制御部が攪拌用モータ,面状ヒータ及び排
気ファン14への通電制御を開始する。なお、この時点
では、排気通路15の切替弁17は直接排気の排気口1
6を開放して、脱臭装置20への通路は閉鎖した状態に
あり、また脱臭装置20のヒータ21及び希釈ファン2
6はオフの状態のままである。
【0035】まず攪拌用モータへの通電制御により、攪
拌翼5が立設された攪拌軸6が間欠的に(例えば30分
周期で1分間ずつ)正逆回転して担体と有機物とを攪拌
混合すると共に、面状ヒータへの通電制御により処理槽
1内の温度を微生物の活性化に最適な範囲に維持して、
担体に培養される微生物により生ごみ(有機物)を二酸
化炭素と水に分解して堆肥化する。
拌翼5が立設された攪拌軸6が間欠的に(例えば30分
周期で1分間ずつ)正逆回転して担体と有機物とを攪拌
混合すると共に、面状ヒータへの通電制御により処理槽
1内の温度を微生物の活性化に最適な範囲に維持して、
担体に培養される微生物により生ごみ(有機物)を二酸
化炭素と水に分解して堆肥化する。
【0036】また、排気ファン14への通電制御によ
り、処理槽1内の湿った空気を直接排気の排気口16か
ら外部へ排出し、処理槽1内が高湿度状態となるのを防
止すると共に、処理槽1内の空気が外部に排出されるの
に伴い、処理槽1上部に形成された吸気孔11から処理
槽1内に新鮮な外気を取り入れ、微生物の活性化に必要
な酸素を供給する。
り、処理槽1内の湿った空気を直接排気の排気口16か
ら外部へ排出し、処理槽1内が高湿度状態となるのを防
止すると共に、処理槽1内の空気が外部に排出されるの
に伴い、処理槽1上部に形成された吸気孔11から処理
槽1内に新鮮な外気を取り入れ、微生物の活性化に必要
な酸素を供給する。
【0037】このようにして微生物により生ごみ(有機
物)を二酸化炭素と水に分解する過程では酸素が消費さ
れる。空気中の酸素濃度は約21%であるが、酸素の消
費量が多くなると、酸素不足により嫌気性となり、悪臭
が発生する。
物)を二酸化炭素と水に分解する過程では酸素が消費さ
れる。空気中の酸素濃度は約21%であるが、酸素の消
費量が多くなると、酸素不足により嫌気性となり、悪臭
が発生する。
【0038】そこで、本実施形態においては、処理槽1
からの排気中の酸素濃度を酸素濃度センサ18により検
出することによって、処理槽1内の酸素の消費量を検出
して、脱臭装置20の運転の制御を行うようにしてい
る。
からの排気中の酸素濃度を酸素濃度センサ18により検
出することによって、処理槽1内の酸素の消費量を検出
して、脱臭装置20の運転の制御を行うようにしてい
る。
【0039】以下、上記脱臭装置20の運転の制御につ
いて図4に示すフローチャートを参照して説明する。
いて図4に示すフローチャートを参照して説明する。
【0040】図4のフローチャートで示す処理がスター
トすると、まず、酸素濃度センサ18により処理槽1か
らの排気中の酸素(O2)濃度を検出する(処理10
1)。
トすると、まず、酸素濃度センサ18により処理槽1か
らの排気中の酸素(O2)濃度を検出する(処理10
1)。
【0041】そして、検出した酸素(O2)濃度が予め
定められた所定値A(例えば16%)以上か否かをチェ
ックし、所定値A以上の場合は酸素(O2)濃度が未だ
高くて人間が不快と感じるような臭い成分が発生する虞
がないので、脱臭モードを「切」に設定する(判断10
2のYES→処理103)。すなわち、このモードは上
述した通常の脱臭を行わない運転状態で、排気通路15
の切替弁17は直接排気の排気口16を開放し、脱臭装
置20への通路は閉鎖した状態を維持し、脱臭装置20
のヒータ21及び希釈ファン26はオフの状態のままと
する。
定められた所定値A(例えば16%)以上か否かをチェ
ックし、所定値A以上の場合は酸素(O2)濃度が未だ
高くて人間が不快と感じるような臭い成分が発生する虞
がないので、脱臭モードを「切」に設定する(判断10
2のYES→処理103)。すなわち、このモードは上
述した通常の脱臭を行わない運転状態で、排気通路15
の切替弁17は直接排気の排気口16を開放し、脱臭装
置20への通路は閉鎖した状態を維持し、脱臭装置20
のヒータ21及び希釈ファン26はオフの状態のままと
する。
【0042】この状態で所定時間(例えば2時間)経過
するのを待って(判断104のNOループ)、所定時間
経過したら再び酸素濃度センサ18により処理槽1から
の排気中の酸素(O2)濃度を検出する(判断104のY
ES→処理101)。
するのを待って(判断104のNOループ)、所定時間
経過したら再び酸素濃度センサ18により処理槽1から
の排気中の酸素(O2)濃度を検出する(判断104のY
ES→処理101)。
【0043】検出した酸素(O2)濃度が所定値A(1
6%)以上の間は上記を繰り返すが、所定値A未満にな
ると、この所定値Aよりも小さな値に予め設定された所
定値B(例えば10%)以上か否かをチェックする(判
断102のNO→判断105)。
6%)以上の間は上記を繰り返すが、所定値A未満にな
ると、この所定値Aよりも小さな値に予め設定された所
定値B(例えば10%)以上か否かをチェックする(判
断102のNO→判断105)。
【0044】所定値A(16%)未満ではあるが所定値
B(10%)以上の場合は、酸素(O2)濃度が中ぐら
いで人間がやや不快と感じるような臭い成分が発生する
虞があるので、脱臭モードを「標準」に設定する(判断
105のYES→処理106)。このモードでは、排気
通路15の切替弁17を直接排気の排気口16は閉鎖
し、脱臭装置20への通路を開放する状態に設定すると
共に、脱臭装置20のヒータ21を触媒22の温度が例
えば150℃になるように通電制御し、希釈ファン26
も標準の回転数に制御する。
B(10%)以上の場合は、酸素(O2)濃度が中ぐら
いで人間がやや不快と感じるような臭い成分が発生する
虞があるので、脱臭モードを「標準」に設定する(判断
105のYES→処理106)。このモードでは、排気
通路15の切替弁17を直接排気の排気口16は閉鎖
し、脱臭装置20への通路を開放する状態に設定すると
共に、脱臭装置20のヒータ21を触媒22の温度が例
えば150℃になるように通電制御し、希釈ファン26
も標準の回転数に制御する。
【0045】ここで、上記の脱臭モード「切」から「標
準」に切り替えた後、ヒータ21により加熱される触媒
22が設定温度に上がる前に不快な臭い成分が発生して
も、前述したように脱臭装置20内には臭い成分を吸着
する脱臭剤付き断熱シート24が装着されているので、
悪臭が外部に排出されるのを抑制することができるが、
本実施形態においては上記のように酸素濃度を検出し
て、不快と感じる臭い成分の発生の虞を事前に検知して
脱臭装置20の運転を制御しているので、悪臭の排出を
より効率良く抑制することができる。
準」に切り替えた後、ヒータ21により加熱される触媒
22が設定温度に上がる前に不快な臭い成分が発生して
も、前述したように脱臭装置20内には臭い成分を吸着
する脱臭剤付き断熱シート24が装着されているので、
悪臭が外部に排出されるのを抑制することができるが、
本実施形態においては上記のように酸素濃度を検出し
て、不快と感じる臭い成分の発生の虞を事前に検知して
脱臭装置20の運転を制御しているので、悪臭の排出を
より効率良く抑制することができる。
【0046】さらに上記の状態で所定時間経過するのを
待って(処理106→判断104のNOループ)、所定
時間経過したら、同様に酸素濃度センサ18により処理
槽1からの排気中の酸素(O2)濃度を検出する(判断1
04のYES→処理101)。
待って(処理106→判断104のNOループ)、所定
時間経過したら、同様に酸素濃度センサ18により処理
槽1からの排気中の酸素(O2)濃度を検出する(判断1
04のYES→処理101)。
【0047】検出した酸素(O2)濃度が所定値A未満
で所定値B以上の間は上記を繰り返すが、所定値B未満
になると、酸素(O2)濃度が低くなり過ぎて人間がか
なり不快と感じるような臭い成分が発生する虞があるの
で、脱臭モードを「強」に設定する(判断105のNO
→処理107)。このモードでは、切替弁17はそのま
まに脱臭装置20のヒータ21を触媒22の温度が例え
ば250℃になるように通電制御し、希釈ファン26も
強で運転することにより、脱臭装置20の脱臭能力を上
げて人間がかなり不快と感じるような臭い成分の発生に
備える。
で所定値B以上の間は上記を繰り返すが、所定値B未満
になると、酸素(O2)濃度が低くなり過ぎて人間がか
なり不快と感じるような臭い成分が発生する虞があるの
で、脱臭モードを「強」に設定する(判断105のNO
→処理107)。このモードでは、切替弁17はそのま
まに脱臭装置20のヒータ21を触媒22の温度が例え
ば250℃になるように通電制御し、希釈ファン26も
強で運転することにより、脱臭装置20の脱臭能力を上
げて人間がかなり不快と感じるような臭い成分の発生に
備える。
【0048】一方、微生物による生ごみの分解処理が進
んで、微生物の酸素消費量が低下し、酸素濃度センサ1
8により検出される酸素濃度が増加してくると、上記と
は逆に脱臭モード「強」から脱臭モード「標準」に移行
し、さらに脱臭モード「切」となって、前述した通常の
脱臭を行わない運転状態に戻る。
んで、微生物の酸素消費量が低下し、酸素濃度センサ1
8により検出される酸素濃度が増加してくると、上記と
は逆に脱臭モード「強」から脱臭モード「標準」に移行
し、さらに脱臭モード「切」となって、前述した通常の
脱臭を行わない運転状態に戻る。
【0049】以上のように、本実施形態によれば、脱臭
装置20のヒータ21による触媒22の加熱温度が上が
るまでの悪臭の排出を抑えることができると共に、脱臭
装置20の運転を自動化できることによる利点,すなわ
ち処理槽1から発生する臭いの脱臭を自動でコントロー
ル可能となり、臭いの発生の度に脱臭装置20のスイッ
チ等を押す手間が省け、また効率の良い脱臭装置20の
運転により節電が可能となるといった効果に加えて、悪
臭の発生を事前に検知して脱臭装置20の運転を制御す
ることができるので、悪臭の排出をより効率良く抑制す
ることができる。
装置20のヒータ21による触媒22の加熱温度が上が
るまでの悪臭の排出を抑えることができると共に、脱臭
装置20の運転を自動化できることによる利点,すなわ
ち処理槽1から発生する臭いの脱臭を自動でコントロー
ル可能となり、臭いの発生の度に脱臭装置20のスイッ
チ等を押す手間が省け、また効率の良い脱臭装置20の
運転により節電が可能となるといった効果に加えて、悪
臭の発生を事前に検知して脱臭装置20の運転を制御す
ることができるので、悪臭の排出をより効率良く抑制す
ることができる。
【0050】また、脱臭装置20の上流側に、処理槽1
からの排気を脱臭装置20を介さずに直接外部に排出す
る排気口16を形成すると共に、処理槽1からの排気を
上記排気口16から直接外部に排出するか、または脱臭
装置20を介して排出するかを切り替える切替弁17を
備えたことにより、脱臭の必要のないときは排気を通風
抵抗の大きな脱臭装置20を介さずに直接外部に排出す
ることで、圧力損失を少なくして、スムーズな排気が可
能となり、生ごみに含まれる水分を速やかに蒸発させて
排出することができる。
からの排気を脱臭装置20を介さずに直接外部に排出す
る排気口16を形成すると共に、処理槽1からの排気を
上記排気口16から直接外部に排出するか、または脱臭
装置20を介して排出するかを切り替える切替弁17を
備えたことにより、脱臭の必要のないときは排気を通風
抵抗の大きな脱臭装置20を介さずに直接外部に排出す
ることで、圧力損失を少なくして、スムーズな排気が可
能となり、生ごみに含まれる水分を速やかに蒸発させて
排出することができる。
【0051】また、脱臭するか否かに係わらず排気を常
に脱臭装置のある排気通路を通す従来のものに比べて、
ヒータ21がオフ状態の冷えた脱臭装置20内での結露
や、乾燥して飛散する微粉の混じった排気が必要以上に
触媒22を通ることによる目詰まり等を防ぐことがで
き、脱臭装置20の長寿命化を図ることができる。
に脱臭装置のある排気通路を通す従来のものに比べて、
ヒータ21がオフ状態の冷えた脱臭装置20内での結露
や、乾燥して飛散する微粉の混じった排気が必要以上に
触媒22を通ることによる目詰まり等を防ぐことがで
き、脱臭装置20の長寿命化を図ることができる。
【0052】なお、上記実施形態においては、酸素濃度
センサ18により処理槽1からの排気中の酸素濃度を検
出して脱臭装置20の運転を制御するようにしたが、生
ごみの分解処理により発生する二酸化炭素の濃度は酸素
濃度と表裏の関係にあるので、前記実施形態の酸素濃度
センサ18に代えて二酸化炭素濃度センサを用いても同
様な作用効果が得られる。
センサ18により処理槽1からの排気中の酸素濃度を検
出して脱臭装置20の運転を制御するようにしたが、生
ごみの分解処理により発生する二酸化炭素の濃度は酸素
濃度と表裏の関係にあるので、前記実施形態の酸素濃度
センサ18に代えて二酸化炭素濃度センサを用いても同
様な作用効果が得られる。
【0053】図5は、その処理を示すフローチャートで
あり、前記実施形態と判断関係が逆になるだけであるの
で以下に簡単に説明する。
あり、前記実施形態と判断関係が逆になるだけであるの
で以下に簡単に説明する。
【0054】すなわち、処理201で二酸化炭素(CO
2)濃度を検出した後の判断202で、二酸化炭素(C
O2)濃度が予め定められた所定値C以上の場合は、二
酸化炭素(CO2)濃度が高くなり過ぎて人間がかなり
不快と感じるような臭い成分が発生する虞があるので、
脱臭モードを「強」に設定する(判断202のYES→
処理203)。また、所定値C未満で、所定値Cより小
さい値に予め設定された所定値D以上の場合は、二酸化
炭素(CO2)濃度が中ぐらいで人間がやや不快と感じ
るような臭い成分が発生する虞があるので、脱臭モード
を「標準」に設定する(判断202のNO→判断205
のYES→処理206)。そして、二酸化炭素(C
O2)濃度が所定値D未満の場合は、二酸化炭素(C
O2)濃度が十分に低くて人間が不快と感じるような臭
い成分が発生する虞がないので、脱臭モードを「切」に
設定するようにしている(判断205のNO→処理20
7)。
2)濃度を検出した後の判断202で、二酸化炭素(C
O2)濃度が予め定められた所定値C以上の場合は、二
酸化炭素(CO2)濃度が高くなり過ぎて人間がかなり
不快と感じるような臭い成分が発生する虞があるので、
脱臭モードを「強」に設定する(判断202のYES→
処理203)。また、所定値C未満で、所定値Cより小
さい値に予め設定された所定値D以上の場合は、二酸化
炭素(CO2)濃度が中ぐらいで人間がやや不快と感じ
るような臭い成分が発生する虞があるので、脱臭モード
を「標準」に設定する(判断202のNO→判断205
のYES→処理206)。そして、二酸化炭素(C
O2)濃度が所定値D未満の場合は、二酸化炭素(C
O2)濃度が十分に低くて人間が不快と感じるような臭
い成分が発生する虞がないので、脱臭モードを「切」に
設定するようにしている(判断205のNO→処理20
7)。
【0055】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、脱臭装
置の触媒よりも上流側に、排気に含まれる臭い成分を吸
着すると共に加熱されると吸着した臭い成分を放出して
自己再生する脱臭剤を配置したことにより、脱臭装置の
ヒータによる触媒の加熱温度が上がるまでの悪臭の排出
を抑えることができる。
置の触媒よりも上流側に、排気に含まれる臭い成分を吸
着すると共に加熱されると吸着した臭い成分を放出して
自己再生する脱臭剤を配置したことにより、脱臭装置の
ヒータによる触媒の加熱温度が上がるまでの悪臭の排出
を抑えることができる。
【0056】また、前記脱臭剤をシートに付着させて、
このシートをヒータ近傍の排気通路内面に配置すること
により、所定の脱臭効果を得ることができる。
このシートをヒータ近傍の排気通路内面に配置すること
により、所定の脱臭効果を得ることができる。
【0057】さらに、前記シートを断熱材により構成し
たことにより、脱臭装置内のスペースを有効利用して脱
臭装置の外面には断熱材を施さなくても良くなるので、
脱臭装置の小型化を図ることができる。
たことにより、脱臭装置内のスペースを有効利用して脱
臭装置の外面には断熱材を施さなくても良くなるので、
脱臭装置の小型化を図ることができる。
【0058】また、前記脱臭剤として、活性炭やゼオラ
イトを用いることにより、上述した効果を容易に実現で
きる。
イトを用いることにより、上述した効果を容易に実現で
きる。
【0059】一方、処理槽からの排気中の酸素濃度を検
出する酸素濃度検出手段と、当該検出手段により検出さ
れた酸素濃度に基づき脱臭装置の運転を制御する制御手
段を備えたことにより、脱臭装置の運転を自動化できる
ことによる利点,すなわち処理槽から発生する臭いの脱
臭を自動でコントロール可能となり、臭いの発生の度に
脱臭装置のスイッチ等を押す手間が省け、また効率の良
い脱臭装置の運転により節電が可能となるといった効果
に加えて、悪臭の発生を事前に検知して脱臭装置の運転
を制御することができるので、悪臭の排出をより効率良
く抑制することができる。
出する酸素濃度検出手段と、当該検出手段により検出さ
れた酸素濃度に基づき脱臭装置の運転を制御する制御手
段を備えたことにより、脱臭装置の運転を自動化できる
ことによる利点,すなわち処理槽から発生する臭いの脱
臭を自動でコントロール可能となり、臭いの発生の度に
脱臭装置のスイッチ等を押す手間が省け、また効率の良
い脱臭装置の運転により節電が可能となるといった効果
に加えて、悪臭の発生を事前に検知して脱臭装置の運転
を制御することができるので、悪臭の排出をより効率良
く抑制することができる。
【0060】また、処理槽からの排気中の二酸化炭素濃
度を検出する二酸化炭素濃度検出手段と、当該検出手段
により検出された二酸化炭素濃度に基づき脱臭装置の運
転を制御する制御手段を備えることによっても、前記同
様、脱臭装置の運転を自動化できることによる利点に加
えて、悪臭の発生を事前に検知して脱臭装置の運転を制
御することができるので、悪臭の排出をより効率良く抑
制することができる。
度を検出する二酸化炭素濃度検出手段と、当該検出手段
により検出された二酸化炭素濃度に基づき脱臭装置の運
転を制御する制御手段を備えることによっても、前記同
様、脱臭装置の運転を自動化できることによる利点に加
えて、悪臭の発生を事前に検知して脱臭装置の運転を制
御することができるので、悪臭の排出をより効率良く抑
制することができる。
【0061】さらに、脱臭装置の上流側に、処理槽から
の排気を脱臭装置を介さずに直接外部に排出する排気口
を形成すると共に、処理槽からの排気を前記排気口から
直接外部に排出するか脱臭装置を介して排出するかを切
り替える切替手段を備えたことにより、脱臭の必要のな
いときは排気を脱臭装置を介さず直接外部に排出するこ
とで、排気風量を十分に確保でき、処理槽内に投入され
る生ごみ等の有機物に含まれる水分を速やかに蒸発させ
ることができる。また、このときには、脱臭装置には排
気が流れないので、結露や目詰まり等を防いで、脱臭装
置の長寿命化を図ることができる。
の排気を脱臭装置を介さずに直接外部に排出する排気口
を形成すると共に、処理槽からの排気を前記排気口から
直接外部に排出するか脱臭装置を介して排出するかを切
り替える切替手段を備えたことにより、脱臭の必要のな
いときは排気を脱臭装置を介さず直接外部に排出するこ
とで、排気風量を十分に確保でき、処理槽内に投入され
る生ごみ等の有機物に含まれる水分を速やかに蒸発させ
ることができる。また、このときには、脱臭装置には排
気が流れないので、結露や目詰まり等を防いで、脱臭装
置の長寿命化を図ることができる。
【図1】本願発明の実施形態に係る有機物処理装置の背
面板を取り外して見た背面図。
面板を取り外して見た背面図。
【図2】上記実施形態における脱臭装置の構成図で、
(a)は背面側から見た縦断面図、(b)は側面側から
見た縦断面図、(c)はヒータ部分の横断面図である。
(a)は背面側から見た縦断面図、(b)は側面側から
見た縦断面図、(c)はヒータ部分の横断面図である。
【図3】上記実施形態の有機物処理装置の要部構成を示
す横断面図。
す横断面図。
【図4】上記実施形態の脱臭運転制御例を示すフローチ
ャート。
ャート。
【図5】他の実施形態の脱臭運転制御例を示すフローチ
ャート。
ャート。
1 処理槽 2 外装ケース 3 投入口 4 投入蓋 5 攪拌翼 6 攪拌軸 7 軸受部 8 減速駆動機構 11 吸気孔 12 排気フィルタ 13 排気孔 14 排気ファン 15 排気通路 16 排気口 17 切替弁 18 酸素濃度センサ 20 脱臭装置 21 シーズヒータ 22 触媒 23 筒状ケース 24 脱臭剤付き断熱シート 25 排気口 26 希釈ファン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 辰彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 笹倉 博之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 玉男木 伸一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西村 佳展 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 大西 義久 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4D002 AA01 AA13 AB02 AC10 BA04 CA07 DA41 DA45 EA01 EA08 GA02 GA03 GB02 GB03 GB20 4D004 AA03 AC04 BA04 CA15 CA19 CA22 CA48 CB04 CB27 CB32 CC08 CC11 DA01 DA02 DA06 DA13 DA20 4D048 AA22 AB03 CA01 CC25 CC26 CC38 CD01 CD08 CD10 DA01 DA02 DA20
Claims (8)
- 【請求項1】 生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
からの排気通路に、ヒータと触媒を用いて排気を加熱脱
臭する脱臭装置を備えた有機物処理装置において、 前記脱臭装置の触媒よりも上流側に、排気に含まれる臭
い成分を吸着すると共に加熱されると吸着した臭い成分
を放出して自己再生する脱臭剤を配置したことを特徴と
する有機物処理装置。 - 【請求項2】 前記脱臭剤をシートに付着させて、この
シートを前記ヒータ近傍の排気通路内面に配置したこと
を特徴とする請求項1記載の有機物処理装置。 - 【請求項3】 前記シートを断熱材により構成したこと
を特徴とする請求項2記載の有機物処理装置。 - 【請求項4】 前記脱臭剤として活性炭を用いることを
特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の
有機物処理装置。 - 【請求項5】 前記脱臭剤としてゼオライトを用いるこ
とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記
載の有機物処理装置。 - 【請求項6】 前記処理槽からの排気中の酸素濃度を検
出する酸素濃度検出手段と、当該検出手段により検出さ
れた酸素濃度に基づき前記脱臭装置の運転を制御する制
御手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項
5のいずれかに記載の有機物処理装置。 - 【請求項7】 前記処理槽からの排気中の二酸化炭素濃
度を検出する二酸化炭素濃度検出手段と、当該検出手段
により検出された二酸化炭素濃度に基づき前記脱臭装置
の運転を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請
求項1ないし請求項5のいずれかに記載の有機物処理装
置。 - 【請求項8】 前記脱臭装置の上流側に、処理槽からの
排気を前記脱臭装置を介さずに直接外部に排出する排気
口を形成すると共に、処理槽からの排気を前記排気口か
ら直接外部に排出するか前記脱臭装置を介して排出する
かを切り替える切替手段を備えたことを特徴とする請求
項1ないし請求項7のいずれかに記載の有機物処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000328963A JP2002126701A (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | 有機物処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000328963A JP2002126701A (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | 有機物処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002126701A true JP2002126701A (ja) | 2002-05-08 |
Family
ID=18805732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000328963A Pending JP2002126701A (ja) | 2000-10-27 | 2000-10-27 | 有機物処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002126701A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102000500A (zh) * | 2010-10-20 | 2011-04-06 | 东莞市升微机电设备科技有限公司 | 挥发性有机物处理催化反应罐 |
CN102350213A (zh) * | 2011-07-07 | 2012-02-15 | 东莞市升微机电设备科技有限公司 | 大流量挥发性有机物处理催化反应罐 |
-
2000
- 2000-10-27 JP JP2000328963A patent/JP2002126701A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102000500A (zh) * | 2010-10-20 | 2011-04-06 | 东莞市升微机电设备科技有限公司 | 挥发性有机物处理催化反应罐 |
CN102350213A (zh) * | 2011-07-07 | 2012-02-15 | 东莞市升微机电设备科技有限公司 | 大流量挥发性有机物处理催化反应罐 |
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