JP2002126703A - 有機物処理装置 - Google Patents

有機物処理装置

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JP2002126703A
JP2002126703A JP2000328965A JP2000328965A JP2002126703A JP 2002126703 A JP2002126703 A JP 2002126703A JP 2000328965 A JP2000328965 A JP 2000328965A JP 2000328965 A JP2000328965 A JP 2000328965A JP 2002126703 A JP2002126703 A JP 2002126703A
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Japan
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water content
organic matter
treatment tank
processing tank
lid
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Pending
Application number
JP2000328965A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Onishi
義久 大西
Katsunori Ioku
克則 井奥
Hiroyuki Sasakura
博之 笹倉
Shinichi Tamaoki
伸一 玉男木
Masahiko Asada
雅彦 浅田
Yoshinobu Nishimura
佳展 西村
Tatsuhiko Tomita
辰彦 富田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 留守などで有機物の投入がないときでも、処
理槽内が乾燥し過ぎたり、含水率が高いまま留守モード
に移行して処理状態が悪化したまま改善されないといっ
た不具合を生じることなく、適度な含水率に保てる有機
物処理装置を提供する。 【解決手段】 生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
と、その投入口を開閉する蓋体と、処理槽内に投入され
る有機物と担体を攪拌混合する攪拌手段と、処理槽内を
微生物の活動に適した温度に加熱する加熱手段と、処理
槽内を換気する換気手段と、蓋体の開閉を検出する蓋開
閉検出手段と、処理槽内の含水率を検出する含水率検出
手段と、この含水率に基づき攪拌手段、加熱手段、換気
手段の運転を制御すると共に蓋体の開閉が所定期間以上
ない場合に含水率が所定値以下のときは換気手段のみを
用いる留守モードに移行する制御手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、微生物分解処理
方式により生ごみ等の有機物を分解処理する有機物処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の有機物処理装置は、処理槽内
に、有機物を分解する微生物の担体(おが屑などの木質
細片等)を収納しておいて、投入される生ごみ等の有機
物を担体に培養される微生物により分解処理するもので
ある。上記処理槽内を、有機物を分解する微生物の活性
化に適した環境に維持するには、攪拌手段を用いて処理
槽内の微生物担体と生ごみ等の有機物を定期的に攪拌混
合し、換気手段を用いて処理槽内からの排気を排出して
新鮮な空気を取り入れながら、加熱手段を用いて処理槽
内を加熱して微生物の活性化に適した温度や含水率に維
持する必要がある。
【0003】上記含水率に関しては、例えば特開平8−
173939号公報(B09B 3/00)等に開示の
如く、微生物が最も活発に活動できるようにするため
に、処理槽内の含水率を処理槽内面に取り付けられた含
水率センサによりコントロールしている。
【0004】微生物が活性化する含水率は40〜60%
とされており、生ごみが多く投入されるような時には含
水率が高くなりやすいので、攪拌の回数を増やし、ヒー
タの制御温度を上げ、換気ファンの風量も上げる「強運
転」とし、逆に、生ごみが少ない時には、含水率が低く
なるので、攪拌の回数を減らし、ヒータの制御温度を下
げ、換気ファンの風量も下げる「弱運転」とするような
制御を行っている。
【0005】しかし、上記の制御では、ユーザが留守な
どで生ごみが投入されない時には含水率が低くなり、
「弱運転」になるわけであるが、たとえ「弱運転」であ
っても攪拌やヒータ、換気ファンは動いているため、含
水率が更に低くなってしまって担体等がカラカラに乾燥
してしまう。そのため、微粉が飛んで装置周辺を汚した
り、装置内に微粉が堆積して故障したり、また、その状
態で生ごみを投入しても、含水率が低すぎて処理ができ
なくなるといった問題があった。
【0006】そこで、従来装置では、これらの問題を解
決するために、ユーザが留守などの理由により、ある一
定の期間生ごみが投入されない(蓋開閉がない)ときに
は、臭いが籠もらない程度に換気手段のみを弱で運転さ
せて、攪拌やヒータを停止させる留守運転を行うこと
で、担体等が乾燥し過ぎるのを防いでいた。また、この
留守運転は、ヒータなどを停止させることにより、無駄
な電力消費を抑えるなどの省エネ等の作用もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の留守運転では、処理状態が悪い(含水率が高い)と
きでも、留守運転に移行してしまうため、処理状態が悪
化したままで改善されないという課題があった。
【0008】そこで、本願発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、留守などにより生ごみ
等の有機物がある期間投入されないときでも、処理槽内
が乾燥し過ぎたり、含水率が高いまま留守モードに移行
して処理状態が悪化したまま改善されないといった不具
合を生じることなく、適度な含水率に保てる有機物処理
装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために本願発明は、有機物を分解する微生物の担体
を収納し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する
処理槽と、前記処理槽への投入口を開閉する蓋体と、前
記処理槽内に投入される有機物と収納された担体を攪拌
混合する攪拌手段と、前記処理槽内を微生物の活動に適
した温度に加熱する加熱手段と、前記処理槽内を換気す
る換気手段と、前記蓋体の開閉動作を検出する蓋開閉検
出手段と、前記処理槽内の含水率を検出する含水率検出
手段と、前記処理槽内の含水率に基づき前記攪拌手段、
加熱手段、換気手段の運転を制御すると共に、前記蓋体
の開閉動作が所定期間以上ない場合に、処理槽内の含水
率が所定値以下のときは前記換気手段のみを用いる留守
モードに移行する制御手段とを備えたことを特徴とする
ものである。
【0010】また、前記所定期間を前記処理槽における
標準投入量の処理に要する期間を考慮して設定すると共
にそれよりも短い期間を設定し、前記制御手段は、前記
蓋体の開閉動作が前記短い期間までない場合に、処理槽
内の含水率が所定値以下のときは前記換気手段のみを用
いる留守モードに移行することを特徴とするものであ
る。
【0011】さらに、前記制御手段は、前記蓋体の開閉
動作が前記所定期間ない場合に、処理槽内の含水率が所
定値以下になっていないときには、以後、前記蓋体の開
閉動作がない状態が継続し、且つ処理槽内の含水率が所
定値以下となったときは前記換気手段のみを用いる留守
モードに移行することを特徴とするものである。
【0012】また、前記制御手段は、前記含水率検出手
段で含水率を検知する場合、その直前に前記攪拌手段を
駆動して処理槽内を均一化することを特徴とするもので
ある。
【0013】また、前記含水率検出手段として、熱容量
式の含水率センサを処理槽の外面側に配置したことを特
徴とするものである。
【0014】また、前記含水率センサを処理槽の底部外
面に配置したことを特徴とするものである。
【0015】さらに、前記処理槽の含水率センサ取付部
位を他より肉薄に形成したことを特徴とするものであ
る。
【0016】また、前記含水率センサの外面側を断熱材
で覆ったことを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0018】図1〜図5は本願発明の一実施形態の要部
を示す構成図であり、この有機物処理装置は、微生物の
担体(おが屑などの木質細片等)を収納して、生ごみ等
の有機物が投入される上面開口の処理槽1が、外装ケー
ス2内に収容されて構成されている。
【0019】上記処理槽1は、図2等に示すように、前
後方向から見て下部側が後述の攪拌翼の回転軌跡に合わ
せた円弧状を成す断面略U字状に形成され、上端部が外
側に折り返されている。
【0020】また、外装ケース2は、処理槽1を載置す
ると共にその上面開口近くまで覆う下ケース3と、内面
側下縁が処理槽1の開口上縁に密着載置され、外面側が
下ケース3上縁に嵌合される上ケース4とから成ってい
る。
【0021】上ケース4の上面は、処理槽1の上面開口
5に対応して開口し、微生物担体や生ごみ等を投入する
ための投入口6が形成され、この投入口6上方には、ヒ
ンジ等により開閉自在に構成された蓋体7が設けられて
いる。なお、この蓋体7の開閉動作は蓋スイッチ8(図
5に図示)により検出されるようになっている。
【0022】上記処理槽1内には、前後壁間に、複数の
攪拌翼9が立設された攪拌軸10が正逆回転自在に設け
られている。この攪拌軸10は、両端側が処理槽1の前
後壁に形成された軸受部11,11によって支持される
と共に、後壁側の軸端12が背面側に設けられたギアや
プーリ等から成る減速駆動機構13を介して、正逆回転
駆動する攪拌用モータ14に連結され、攪拌用モータ1
4の回転が減速されて伝達されることにより、正逆回転
駆動されるようになっている。
【0023】上記減速駆動機構13の上方には、マイク
ロコンピュータから成る制御部15(図5に図示)等が
搭載された制御基板20が取り付けられており、この制
御基板20に搭載された制御部15により本装置の各部
が制御される。また、この制御基板20の上方には、本
装置の運転モードの切替、脱臭のオン/オフ操作や状態
表示を行う操作表示部21が設けられている。
【0024】処理槽1の上記背面側を除く、前面と左右
の側面には面状ヒータ30が貼り付けられており、上記
制御部15により面状ヒータ30に内装された図示しな
いサーミスタを用いて、処理槽1内を微生物の活性化に
適する温度範囲内(約40℃〜60℃)に維持するよう
に制御される。
【0025】また、本実施形態においては、処理槽1の
底部外面に、後壁近くで上記攪拌軸10の真下,すなわ
ち円弧状の最下部に位置するように、熱容量式の含水率
センサ40が取り付けられている。この含水率センサ4
0は、図2に示すように、例えばアルミ基板に複数のチ
ップ抵抗を配列してなる発熱体41の中央部に、発熱体
41との間に約3mm程度のギャップを設けるため発泡
シリコン等のスポンジ42を介在させてサーミスタ43
を配置して成るものである。発熱体41とサーミスタ4
3との間に発泡シリコン等のスポンジ42を介在させる
ことにより、発熱体41の熱がサーミスタ43に直接伝
わらないようにすると共に、サーミスタ43が処理槽1
の裏面側に密着するように構成されている。
【0026】この熱容量式の含水率センサ40は、発熱
体41からの熱により処理槽1内の内容物(生ごみが混
合された微生物担体)を一定時間加熱して、処理槽1の
外面に密着させたサーミスタ43で検出される温度上昇
値の違いにより、内容物の含水率を検出するものであ
る。内容物の含水率が低いと熱容量が小さいので温度上
昇は大きく、逆に含水率が高いと熱容量が大きいので温
度上昇は小さくなる。従って、温度上昇値毎の含水率を
求めて、データとして制御部15の不揮発性メモリ等に
記憶しておくことにより、温度上昇値から含水率を検出
することができるようになっている。
【0027】本実施形態では、上記含水率センサ40を
処理槽1の底部外面に取り付けたことにより、前記従来
公報のように含水率センサを処理槽内に設けたり、露出
させることなく、処理槽1内の含水率を検出することが
できるので、攪拌時の負荷による脱落、取り付け部から
の水漏れによる故障、異種材料による担体等の堆積によ
る検出精度の悪化や損傷といった不具合を防ぐことがで
きる。さらに、底部であるので、担体の目減りや攪拌に
伴う偏り等にも影響されず、また、輻射熱に加えて発熱
体41の熱は上方に上昇して処理槽1内の担体等に均一
に伝導するので、含水率検出の精度も向上する。また、
最下部で、かつ幅狭となった後壁にも近いので、攪拌や
自重により担体が密状態になりやすく、この点において
も含水率検出の精度向上が図れる。
【0028】また、上記処理槽1の含水率センサ取付面
は、発熱体41からの輻射熱等が処理槽1内に伝わりや
すく、かつ処理槽1内の温度を検出しやすいように他よ
り肉薄に形成されている。本実施形態では、図2に示す
ように、処理槽1の円弧状底面に対して含水率センサ取
付面を平面状に形成したもので、このように形成する
と、サーミスタ43の密着部が最も肉薄となって処理槽
1内の温度をより検知しやすくなる。
【0029】また、上記取付面側を除く含水率センサ4
0の周りは、断熱性を有する樹脂製のセンサカバー44
で覆われている。さらに、発熱体41とセンサカバー4
4との間には、発泡樹脂やグラスウール等の断熱材45
を介在させてある。このように構成することにより、発
熱体41の熱が外部に逃げたり、外気温の影響を受ける
のを防ぐことができるため、処理槽1内に効率良く熱を
伝えることができ、正確な含水率を検出することができ
るようになっている。
【0030】一方、図1に示すように、処理槽1後壁の
上方に位置する上ケース4の内側後壁には、排気フィル
タが装着される排気孔51が形成されており、その下流
側に図3に示すように換気ファン52が取り付けられて
いる。また、この換気ファン52の下流側には、下述す
る脱臭装置が取り付けられた第1の排気通路53と、排
気を直接外部に排出する第2の排気通路54とを切り替
え可能な切替弁55が設けられている。
【0031】上記第1の排気通路53に取り付けられた
脱臭装置60は、上流側にシーズヒータ(管状ヒータ)
61が配置され、その下流側にセラミックでハニカム構
造に形成された触媒62が配置され、それらが耐熱,耐
食性を有するステンレス等の筒状ケース63内に収納さ
れ、さらに断熱材64で覆われている。これにより、流
入する排気がシーズヒータ61によって加熱され、この
加熱された排気が触媒62を通ることにより触媒62が
加熱されて、排気に含まれる悪臭成分の分解反応が促進
されるようになっている。
【0032】上記脱臭装置60の出口側は、下ケース3
の背面側下部に開口する排気口65に連結されている。
また、この排気口65側には、処理槽1からの排気を吸
引すると共に脱臭装置60から排出される高温排気を外
気で希釈するための希釈ファン(図示せず)が取り付け
られている。
【0033】一方、直接排気用の第2の排気通路54
は、換気ファン52の背面側,すなわち外装ケース2の
背面側に開口する排気口56に連通している。
【0034】また、図1に示すように下ケース3の底面
側には、外気を取り入れる吸気口71が形成されてお
り、この吸気口71から取り入れられた外気は、外装ケ
ース2と処理槽1との間の隙間を通って、処理槽1の上
部に形成された吸気孔72を介して処理槽1内に取り込
まれる。
【0035】また、処理槽1の底部から前壁下部にわた
って、内部に収納された処理物(堆肥)の排出口80が
引出し式のシャッタ81により開閉自在に形成されてい
る。上記排出口80の下側には、前方に向けて傾斜する
取り出し用ガイド82が取り付けられ、シャッタ81を
引き出すことにより、ガイド82を経て下ケース3の前
側に堆肥化した処理物を取り出すことができるようにな
っている。なお、この取り出し口83は、通常は取り出
し口蓋84で閉鎖されて見えないようになっている。
【0036】さて、以上の構成において、本装置の使用
開始時には、予め一定量の微生物担体を処理槽1内に投
入しておく。そして、生ごみを処理するときは、蓋体7
を開けて投入口6から処理槽1内に生ごみを投入して蓋
体7を閉じる。蓋体7を閉じると、これを蓋スイッチ8
が検出し、その出力に基づいて制御基板20上に実装さ
れた制御部15が攪拌用モータ14、面状ヒータ30及
び換気ファン52等への通電制御を開始する。
【0037】攪拌用モータ14への通電制御により、攪
拌翼9が立設された攪拌軸10が間欠的に(例えば30
分周期で1分間ずつ2分間)正逆回転して担体と有機物
とを攪拌混合すると共に、面状ヒータ30への通電制御
により処理槽1内の温度を微生物の活性化に最適な範囲
に維持して、担体に培養される微生物により有機物を二
酸化炭素と水に分解して堆肥化する。
【0038】また、換気ファン52への通電制御によ
り、図1,図3に示すように、処理槽1内の湿った空気
を直接排気の排気通路54を通して排気口56より外部
へ排出し、処理槽1内が高湿度状態となるのを防止する
と共に、処理槽1内の空気が外部に排出されるのに伴
い、下ケース3の底部に形成した吸気口71から外装ケ
ース2内に新鮮な外気を取り入れ、処理槽1上部に形成
された吸気孔72から処理槽1内に微生物の活性化に必
要な酸素を供給する。
【0039】一方、処理槽1からの直接排気により排出
される排気の臭いが気になるときには、操作表示部21
に設けられた脱臭ボタンをオンにする。脱臭ボタンがオ
ンになると、制御部15により、換気ファン52への通
電が停止されると共に、切替弁55が直接排気の排気通
路54を閉じ、脱臭排気の排気通路53を開くように切
り替えられ、脱臭装置60のシーズヒータ61及び希釈
ファンへの通電が開始されることにより、処理槽1から
の排気が脱臭装置60のある排気通路53に流れるよう
になる。これにより、外部に悪臭が排出されるのを防ぐ
ことができる。
【0040】上述した通常運転においては、制御部15
により、含水率センサ40を用いて定期的に処理槽1内
の含水率を検知して、攪拌用モータ14、面状ヒータ3
0及び換気ファン52の運転を制御することで、微生物
の活性化に適した含水率を維持するように運転制御され
る。
【0041】次に、本願発明に係わる留守運転につい
て、図5に示すブロック図と図6に示すフローチャート
を参照して説明する。なお、図5のブロック図は留守運
転に関する制御ブロック図であり、図6のフローチャー
トで示す処理は図5の制御部15を構成するマイクロコ
ンピュータにより実行されるものである。
【0042】図6のフローチャートに示すように、上述
した通常運転(処理101)の間、蓋スイッチ8の出力
に基づき、まず蓋体7の開閉が24時間(1日)なかっ
た否かをチェックする(判断102)。
【0043】蓋体7の開閉があれば生ごみの投入が行わ
れていることになるので、上述した通常運転を継続する
(判断102のNO→処理101のループ)。
【0044】一方、蓋体7の開閉が24時間なければ、
その間生ごみの投入がないことになるので、処理槽1内
の乾燥状態を調べるため含水率センサ40により含水率
を検知する(判断102のYES→処理103)。
【0045】そして、含水率が30%以下か否かをチェ
ックし、30%以下であれば、生ごみの処理はほぼ終了
しているので、これ以上の乾燥を防ぐと共に省エネ等を
図るため留守モードに移行する(判断104のYES→
処理111)。この留守モードでは、面状ヒータ30及
び攪拌用モータ14への通電制御をOFFとし、換気フ
ァン52だけは臭いが籠もらない程度に弱運転にする。
そして、次の判断112で蓋開閉有りか否かをチェック
して、蓋開閉が有れば通常運転に戻るが(判断112の
YES→処理101)、なければ留守モードを継続する
(判断112のNO→処理111)。
【0046】一方、上記判断104で含水率が30%を
越えておれば、通常運転を継続しながら、さらに48時
間(最初から72時間,すなわち3日)蓋体7の開閉が
なかったか否かをチェックする(判断104のNO→判
断105)。
【0047】蓋体7の開閉があれば生ごみの投入が行わ
れたことになるので、最初に戻って通常運転を継続する
(判断105のNO→処理101)。
【0048】一方、蓋体7の開閉がなければ、その間生
ごみの投入がないことになるので、処理槽1内の乾燥状
態を調べるため含水率センサ40により含水率を検知す
る(判断105のYES→処理106)。
【0049】そして、含水率が30%以下か否かをチェ
ックし、30%以下であれば、生ごみの処理はほぼ終了
しているので、これ以上の乾燥を防ぐと共に省エネ等を
図るため留守モードに移行する(判断107のYES→
処理111)。前記同様、この留守モードでは、面状ヒ
ータ30及び攪拌用モータ14への通電制御をOFFと
し、換気ファン52だけは臭いが籠もらない程度に弱運
転にする。そして、次の判断112で蓋開閉有りか否か
をチェックして、蓋開閉が有れば通常運転に戻るが(判
断112のYES→処理101)、なければ留守モード
を継続する(判断112のNO→処理111)。
【0050】一方、72時間(3日)経過しても含水率
が30%を越えていると(判断107のNO)、以後
は、24時間(1日)毎に蓋開閉をチェックしながら含
水率を検知して留守モードに移行するか否かを判定する
(判断108、処理109、判断110)。
【0051】この間に、蓋体7の開閉があれば生ごみの
投入が行われたことになるので、最初に戻って通常運転
を継続する(判断108のNO→処理101)。
【0052】一方、蓋体7の開閉がなく、含水率が30
%以下になれば、生ごみの処理がほぼ終了したことにな
るので、これ以上の乾燥を防ぐと共に省エネ等を図るた
め留守モードに移行する(判断110のYES→処理1
11)。前記同様、この留守モードでは、面状ヒータ3
0及び攪拌用モータ14への通電制御をOFFとし、換
気ファン52だけは臭いが籠もらない程度に弱運転にす
る。そして、次の判断112で蓋開閉有りか否かをチェ
ックして、蓋開閉が有れば通常運転に戻るが(判断11
2のYES→処理101)、なければ留守モードを継続
する(判断112のNO→処理111)。
【0053】以上のように、蓋体7の開閉動作の有無に
加えて処理槽1内の含水率に基づき留守モードへ移行を
判断するようにしているので、留守などにより生ごみが
ある期間投入されないときでも、処理槽1内が乾燥し過
ぎたり、含水率が高いまま留守モードに移行して処理状
態が悪化したまま改善されないといった不具合を生じる
ことなく、適度な含水率に保つことができる。
【0054】また、本実施形態においては、処理槽1に
おける標準投入量の処理に要する期間を考慮した72時
間(3日)蓋開閉なしの場合に加えて、それより短い2
4時間(1日)蓋開閉なしの場合にも含水率が30%以
下のときは留守モードに移行するようにしているので、
一人暮らし世帯のように生ごみの投入量が少なくて含水
率が低く、処理も短くて済む場合にも、不具合なく対応
できる。
【0055】さらに、72時間(3日)蓋開閉なしの場
合にも含水率が30%を越えているときは24時間(1
日)毎に含水率を検知して留守モードに移行するか否か
を判定するようにしているので、スイカ等の水分の多い
ものを多量に投入したり、大家族世帯のように生ごみの
投入量が多くて含水率が高くなりやすく、処理も長くか
かる場合にも、不具合なく対応できる。尚、本実施の形
態においては、72時間(3日)蓋開閉なしの場合にも
含水率が30%を越えているときは24時間(1日)毎
に含水率を検知して留守モードに移行するか否かを判定
するようにしたが、72時間(3日)蓋開閉なしの場合
にも含水率が30%を越えているときは、蓋開閉なしの
状態が継続し、且つ含水率が30%以下になった際、留
守モードに移行する構成としてもよい。
【0056】なお、上記各含水率検知処理103,10
6,109においては、含水率を検知する直前,すなわ
ちに熱容量式の含水率センサ40の発熱体41に通電す
る直前に攪拌して処理槽1内の担体等を均一化すること
が好ましい。
【0057】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、有機物
を分解する微生物の担体を収納し、投入される生ごみ等
の有機物を分解処理する処理槽と、処理槽への投入口を
開閉する蓋体と、処理槽内に投入される有機物と収納さ
れた担体を攪拌混合する攪拌手段と、処理槽内を微生物
の活動に適した温度に加熱する加熱手段と、処理槽内を
換気する換気手段と、前記蓋体の開閉動作を検出する蓋
開閉検出手段と、処理槽内の含水率を検出する含水率検
出手段と、処理槽内の含水率に基づき攪拌手段、加熱手
段、換気手段の運転を制御すると共に、前記蓋体の開閉
動作が所定期間以上ない場合に、処理槽内の含水率が所
定値以下のときは換気手段のみを用いる留守モードに移
行する制御手段とを備えたことにより、留守などにより
生ごみ等の有機物がある期間投入されないときでも、処
理槽内が乾燥し過ぎたり、含水率が高いまま留守モード
に移行して処理状態が悪化したまま改善されないといっ
た不具合を生じることなく、適度な含水率に保つことが
できる。
【0058】また、前記所定期間を処理槽における標準
投入量の処理に要する期間を考慮して設定すると共にそ
れよりも短い期間を設定し、蓋体の開閉動作が前記短い
期間までない場合に、処理槽内の含水率が所定値以下の
ときは換気手段のみを用いる留守モードに移行するよう
にしたことにより、一人暮らし世帯のように生ごみの投
入量が少なくて含水率が低く、処理も短くて済む場合に
も、不具合なく対応することができる。
【0059】さらに、蓋体の開閉動作が前記所定期間な
い場合に、処理槽内の含水率が所定値以下になっていな
いときには、以後、前記蓋体の開閉動作がない状態が継
続し、且つ処理槽内の含水率が所定値以下となったとき
は換気手段のみを用いる留守モードに移行するようにし
たことにより、スイカ等の水分の多いものを多量に投入
したり、大家族世帯のように生ごみの投入量が多くて含
水率が高くなりやすく、処理も長くかかる場合にも、不
具合なく対応することができる。
【0060】また、上記の含水率検知時には、その直前
に攪拌手段を駆動して処理槽内を均一化することことが
好ましい。
【0061】また、前記含水率検出手段として、熱容量
式の含水率センサを処理槽の外面側に配置したことによ
り、攪拌時の負荷による脱落、取り付け部からの水漏れ
による故障、異種材料による担体等の堆積による検出精
度の悪化や損傷といった不具合を防ぐことができる。
【0062】また、前記含水率センサを処理槽の底部外
面に配置したことにより、担体の目減りや偏りに影響さ
れず、また、熱は上方に上昇して処理槽内の担体に均一
に伝導するので、含水率検出の精度も向上する。
【0063】さらに、前記処理槽の含水率センサ取付部
位を他より肉薄に形成したことにより、含水率センサか
らの発熱を処理槽内に伝えやすく、かつ処理槽内の温度
が検出しやすいので、含水率検出精度がより向上する。
【0064】また、前記含水率センサの外面側を断熱材
で覆ったことにより、含水率センサからの発熱が外部に
逃げたり、外気温等の影響を受けることなく処理槽内に
効率良く熱を伝えることができ、正確な含水率を検出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る有機物処理装置の
右側面側から見た中央部の縦断面図。
【図2】同じく、背面側から見た駆動機構を除く縦断面
図。
【図3】同じく、上面側から見た含水率センサ取付位置
や、排気と吸気構造を示す上面図。
【図4】同じく、背面側から見た駆動機構を含む縦断面
図。
【図5】上記実施形態における留守運転に係わる制御ブ
ロック図。
【図6】上記実施形態の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 処理槽 2 外装ケース 3 下ケース 4 上ケース 6 投入口 7 蓋体 8 蓋スイッチ 9 攪拌翼 10 攪拌軸 11 軸受部 13 減速駆動機構 14 攪拌用モータ 15 制御部 20 制御基板 21 操作表示部 30 面状ヒータ 40 含水率センサ 41 発熱体 42 スポンジ 43 サーミスタ 44 センサカバー 45 断熱材 51 排気孔 52 換気ファン 53 第1の排気通路 54 第2の排気通路 55 切替弁 56 排気口 60 脱臭装置 61 シーズヒータ 62 触媒 63 筒状ケース 64 断熱材 71 吸気口 72 吸気孔 80 排出口 81 シャッタ 82 取り出し用ガイド 83 取り出し口 84 取り出し口蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹倉 博之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 玉男木 伸一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 浅田 雅彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西村 佳展 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 富田 辰彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA03 AC01 BA04 CA19 CA22 CA48 CB04 CB27 CB32 CC08 DA01 DA02 DA06 DA09 DA13 DA20 4G037 CA11 CA18 DA18 EA03 4G078 AA20 AA22 AA23 AB20 BA01 CA01 DA03 EA03 EA20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物を分解する微生物の担体を収納
    し、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
    と、 前記処理槽への投入口を開閉する蓋体と、 前記処理槽内に投入される有機物と収納された担体を攪
    拌混合する攪拌手段と、 前記処理槽内を微生物の活動に適した温度に加熱する加
    熱手段と、 前記処理槽内を換気する換気手段と、 前記蓋体の開閉動作を検出する蓋開閉検出手段と、 前記処理槽内の含水率を検出する含水率検出手段と、 前記処理槽内の含水率に基づき前記攪拌手段、加熱手
    段、換気手段の運転を制御すると共に、前記蓋体の開閉
    動作が所定期間以上ない場合に、処理槽内の含水率が所
    定値以下のときは前記換気手段のみを用いる留守モード
    に移行する制御手段とを備えたことを特徴とする有機物
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記所定期間を前記処理槽における標準
    投入量の処理に要する期間を考慮して設定すると共にそ
    れよりも短い期間を設定し、前記制御手段は、前記蓋体
    の開閉動作が前記短い期間までない場合に、処理槽内の
    含水率が所定値以下のときは前記換気手段のみを用いる
    留守モードに移行することを特徴とする請求項1記載の
    有機物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記蓋体の開閉動作が
    前記所定期間ない場合に、処理槽内の含水率が所定値以
    下になっていないときには、以後、前記蓋体の開閉動作
    がない状態が継続し、且つ処理槽内の含水率が所定値以
    下となったときは前記換気手段のみを用いる留守モード
    に移行することを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の有機物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記含水率検出手段で
    含水率を検知する場合、その直前に前記攪拌手段を駆動
    して処理槽内を均一化することを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載の有機物処理装置。
  5. 【請求項5】 前記含水率検出手段として、熱容量式の
    含水率センサを処理槽の外面側に配置したことを特徴と
    する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の有機物
    処理装置。
  6. 【請求項6】 前記含水率センサを処理槽の底部外面に
    配置したことを特徴とする請求項5記載の有機物処理装
    置。
  7. 【請求項7】 前記処理槽の含水率センサ取付部位を他
    より肉薄に形成したことを特徴とする請求項5又は請求
    項6記載の有機物処理装置。
  8. 【請求項8】 前記含水率センサの外面側を断熱材で覆
    ったことを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれ
    かに記載の有機物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016159186A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 倉敷紡績株式会社 攪拌装置及び温度測定ユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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