JP2001225045A - 有機物処理装置 - Google Patents

有機物処理装置

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JP2001225045A
JP2001225045A JP2000040982A JP2000040982A JP2001225045A JP 2001225045 A JP2001225045 A JP 2001225045A JP 2000040982 A JP2000040982 A JP 2000040982A JP 2000040982 A JP2000040982 A JP 2000040982A JP 2001225045 A JP2001225045 A JP 2001225045A
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heater
exhaust
processing tank
exhaust gas
exhaust passage
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Application number
JP2000040982A
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English (en)
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Katsunori Ioku
克則 井奥
Yoshihisa Onishi
義久 大西
Hideki Koyama
秀樹 幸山
Shinichi Tamaoki
伸一 玉男木
Masahiko Asada
雅彦 浅田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気脱臭機構に改良を施した有機物処理装置
を提供する。 【解決手段】 有機物を分解する微生物の担体を収納し
て、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
1と、処理槽1からの排気を外部に排出する排気通路A
にヒータ62を配置して、処理槽1からの排気をヒータ
1で加熱し脱臭する排気脱臭機構とを有し、処理槽1か
らの排気の風向をヒータ62の形状に合わせてヒータ面
に向ける風向板61を備えた。また、排気通路Aのヒー
タ62よりも下流側にファン68を備え、ヒータ62で
加熱された排気がファン68の中央のモータ部に当たる
のを遮る遮蔽板69を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、微生物分解処理
方式により生ごみ等の有機物を分解処理する有機物処理
装置に係わり、特にその排気脱臭機構の改良に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種の有機物処理装置は、処理槽内
に、有機物を分解する微生物の担体(おが屑などの木質
細片等)を収納しておいて、投入される生ごみ等の有機
物を担体に培養される微生物により分解処理するもので
ある。上記処理槽内を、有機物を分解する微生物の活性
化に適した環境に維持するには、処理槽内の微生物担体
と生ごみ等の有機物を定期的に攪拌混合し、処理槽内か
らの排気を排出して新鮮な空気を取り入れながら、処理
槽内を加温して微生物の活性化に適した温度や含水率に
維持する必要がある。
【0003】また、上記のような有機物分解処理の過程
においては悪臭が発生することがあるが、この種の悪臭
に対しては、処理槽からの排気を外部に排出する排気通
路に、ヒータと触媒を用いて排気を加熱脱臭する脱臭装
置を備えることが有効である。ところが、このように構
成すると、脱臭を必要としないとき(脱臭オフ時)に
も、ヒータをオフにした脱臭装置のある排気通路を通っ
て処理槽内の排気が排出される。上記排気通路には、ヒ
ータ及び流路抵抗の大きな触媒が配置されているため、
脱臭オフ時の排気風量を十分に確保できない課題が生じ
る。また、脱臭オフ時に、冷えた脱臭装置内を排気が通
ることにより結露が生じたり、乾燥した担体や有機物の
微粉が排気に混じって通ることにより、触媒が目詰まり
しやすくなり、これらは脱臭装置の寿命を短くする原因
となる。
【0004】そこで、本願出願人は、処理槽からの排気
を上記のような脱臭装置を介して外部に排出する第1の
排気通路と、処理槽からの排気を直接外部に排出する第
2の排気通路と、これら第1の排気通路と第2の排気通
路を切り替える切替手段とを備えたものを既に提案して
いる(特願平11−185558号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のもの
においては、脱臭用の第1の排気通路内にU字状のヒー
タを設けているが、この排気通路内を通る排気はどうし
ても中央部分が多くなり、周辺部が少なくなるため、排
気が両側のヒータ表面と接触しにくくなって、効率よく
排気を加熱することができなくなる。
【0006】また、上記のものにおいては、脱臭用の第
1の排気通路の出口側に、処理槽からの排気を吸引する
と共に脱臭装置から排出される高温排気を通気孔から流
入する外気で希釈する希釈ファンが取り付けられてい
る。一般に、この種の希釈ファンの中央のモータ部分に
はモータ駆動回路を構成するICや抵抗が搭載された基
板が装着されている。ところが、脱臭装置から排出され
る高温排気は200℃以上あり、外気で希釈されるよう
にはなっているが、希釈は高温排気と外気がファンに達
してからファンで掻き混ぜられることにより成されるの
で、モータ部分は高温排気に曝されるため、モータ部分
に取り付けられた基板が温度上昇して劣化し寿命が短く
なる。
【0007】そこで、本願発明はこのような課題を解決
するためになされたものであり、上記のような排気脱臭
機構に改良を施した有機物処理装置を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本願発明は、有機物を分解する微生物の担
体を収納して、投入される生ごみ等の有機物を分解処理
する処理槽と、前記処理槽からの排気を外部に排出する
排気通路にヒータを配置して、処理槽からの排気を前記
ヒータで加熱し脱臭する排気脱臭機構とを有し、前記処
理槽からの排気の風向を前記ヒータの形状に合わせてヒ
ータ面に向ける風向板を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0009】また、前記ヒータは、前記排気通路に沿っ
て長円形に巻かれた管状ヒータから成り、前記処理槽か
らの排気を前記長円形に巻かれた管状ヒータの中央部と
両側の三方に向ける風向板を備えたことを特徴とするも
のである。
【0010】また、前記排気通路の前記ヒータよりも下
流側にファンを備え、前記ヒータで加熱された排気が前
記ファンの中央のモータ部に当たるのを遮る遮蔽板を備
えたことを特徴とするものである。
【0011】また、前記処理槽からの排気を前記ヒータ
で加熱すると共に触媒を通して外部に排出する第1の排
気通路と、前記処理槽からの排気を直接外部に排出する
第2の排気通路と、前記第1の排気通路と第2の排気通
路を切り替える切替手段と、前記処理槽内を設定温度に
加温する加温手段と、前記処理槽内の含水率を検出する
センサと、該センサにより含水率が低くないと判断され
且つ前記切替手段により排気通路が前記第1の排気通路
に切り替えられたときに前記加温手段の設定温度を高く
する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】また、前記ヒータの近傍に温度検知手段を
備えると共に、前記温度検知手段の検知温度が所定値以
上となったときに前記ヒータへの通電を停止する制御手
段を備えたことを特徴とするものである。
【0013】また、前記ヒータの近傍の温度が一定値以
上となったときに前記ヒータへの通電を遮断する温度ヒ
ューズを備えたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を図
1〜図10を参照して詳細に説明する。
【0015】本実施形態の有機物処理装置は、微生物の
担体(おが屑などの木質細片)を収納して、生ごみ等の
有機物が投入される上面開口の処理槽1が、外装ケース
2内に収容されて構成されている。
【0016】上記処理槽1は、図7等に示すように、前
後方向から見て下部側が後述する攪拌翼8の回転軌跡に
合わせた円弧状を成す断面略U字状に形成され、上端部
が外側に折り返されている。
【0017】また、外装ケース2は、処理槽1を載置す
ると共にその上面開口近くまで覆う下ケース3と、内面
側下縁が処理槽1の開口上縁に密着載置され、外面側が
下ケース3上縁に嵌合される上ケース4とから成ってい
る。
【0018】上ケース4の上面は、処理槽1の上面開口
5に対応して開口し、微生物担体や生ごみ等を投入する
ための投入口6が形成され、この投入口6上方には、ヒ
ンジ等により開閉自在に構成された蓋体7が設けられて
いる。
【0019】上記処理槽1内には、前後壁間に、複数の
攪拌翼8が立設された攪拌軸9が正逆回転自在に設けら
れている。この攪拌軸9は、両端側が処理槽1の前後壁
に形成された軸受部10,11によって支持されると共
に、後壁側の軸端12が、図1に示すように大ギア13
a,中ギア13b,小ギア13c及び大プーリ13d,
小プーリ13eから成る減速駆動機構13を介して正逆
回転駆動する攪拌用モータ14に連結され、攪拌用モー
タ14の回転が減速されて伝達され、正逆回転駆動され
るようになっている。
【0020】上記攪拌用モータ14及び減速駆動機構1
3を構成する中ギア13b,小ギア13c及び大プーリ
13d等は、処理槽1の背面側に固定された金属製のフ
レーム15に取り付けられており、攪拌用モータ14は
処理槽1の円弧状底面の一側空隙(デッドスペース)に
配置されるように取り付けられている。また、上記駆動
機構取付フレーム15の下端部の左右両側は下方に伸ば
されて水平に折り曲げられており、処理槽1を外装ケー
ス2から取り出して立たせたときに接地する接地面15
a,15bが形成されている。
【0021】上記減速駆動機構13の上方には、マイク
ロコンピュータから成る制御部等が搭載された制御基板
20が取り付けられており、この制御基板20に搭載さ
れた制御部により本装置の各部が制御される。また、こ
の制御基板20の上方には、本装置の運転モードの切
替、脱臭のオン/オフ操作や状態表示を行う操作表示部
21が設けられている。
【0022】上記処理槽1の背面側を除く、前面と左右
の側面には面状ヒータ30が貼り付けられており、上記
制御部により面状ヒータ30に内装された図示しないサ
ーミスタを用いて、処理槽1内を微生物の活性化に適す
る温度範囲内(約40℃〜60℃)に維持するように制
御される。
【0023】また、図2等に示すように、処理槽1の底
部外面には、後壁近くで前記攪拌軸9のほぼ真下,すな
わち円弧状の最下部に位置するように、熱容量式の含水
率センサ40が取り付けられている。
【0024】一方、図4,図5に示すように、上ケース
4の内側後壁には、排気フィルタ50が装着される排気
孔51が形成されており、その下流側に直接排気用の排
気ファン52が取り付けられている。また、この排気フ
ァン52の下流側には、下述する脱臭装置60が取り付
けられた第1の排気通路Aと、排気を直接外部に排出す
る第2の排気通路Bとを切り替えるモータ駆動の切替弁
53が設けられている。
【0025】上記第1の排気通路Aに取り付けられた脱
臭装置60は、上流側に風向板61を介して長円形に一
巻きされて折り返された管状ヒータ(シーズヒータ)6
2が配置され、その下流側にセラミックでハニカム構造
に形成された酸化触媒63が配置され、それらが耐熱、
耐食性を有するステンレス等の金属性フレーム64内に
収納され、さらに断熱材65で覆われている。これによ
り、流入する排気がヒータ62によって加熱され、この
加熱された排気が触媒63を通ることにより触媒63が
加熱されて、排気に含まれる悪臭成分の分解反応が促進
されるようになっている。
【0026】上記風向板61は、図8,図9に示すよう
に、管状ヒータ62の両上端側が固定される金属製の取
付板62aに形成された開口62bに取り付けられ、上
方に開放する略コ字状に形成された金属製のものであ
る。この風向板61の両上端部には、外側に折り曲げら
れて前記取付板62aの開口62b縁に引っ掛かる引っ
掛け片61aが形成されると共に、底板61bには排気
流を管状ヒータ62の中央部分に流す開口61cが形成
されている。また、底板61bの両側の開放端は斜め下
方に向けて折り曲げられて、両側の開口61dから流出
する排気流を管状ヒータ62の両側部分に向ける傾斜片
61eが形成されている。
【0027】上記構成により、第1の排気通路Aを流れ
る排気流は、管状ヒータ62の取付板62aに形成され
た開口62bから風向板61に流れ込み、その一部が底
板61bに形成された開口61cから第1の排気通路A
の中央部に向けられ、残りが両側の開口61dから傾斜
片61eに案内されて、第1の排気通路Aの両側下方に
向けられる。従って、排気流は長円形の管状ヒータ62
の中央部分と両側部分のヒータ面に接触し易くなり、効
率よく加熱される。また、金属製の風向板61自体も、
管状ヒータ62からの輻射熱や金属製の取付板62aを
介した熱伝導により加熱されるので、排気流は風向板6
1を通過する際に風向板61から熱を奪い、さらに効率
よく加熱される。
【0028】一方、上記脱臭装置60の出口側は、下ケ
ース3の背面側下部に開口する排気口66に連結されて
いる。また、この排気口66側には、処理槽1からの排
気を吸引すると共に脱臭装置60から排出される高温排
気を通気孔67から流入する外気で希釈するための希釈
ファン68が取り付けられている。そして、希釈ファン
68の上流側には、脱臭装置60から排出される高温排
気が希釈ファン68の中央のモータ部68aに当たるの
を遮る遮蔽板69が取り付けられている。希釈ファン6
8のモータ部68aの裏面側には、モータ駆動回路を構
成するICや抵抗が搭載された基板68bが装着されて
いる。
【0029】このように構成することにより、希釈ファ
ン68のモータ部68a裏面側に装着された基板68b
の温度上昇を抑えることができるので、基板の劣化を防
いで、長寿命化を図ることができる。
【0030】また、図3〜図5に示すように、上記管状
ヒータ62の上方に位置して、サーミスタ62cと温度
ヒューズ62dが配置されている。サーミスタ62c
は、管状ヒータ62の上方の温度を検知して、検知温度
が所定値以上となったときに前記制御基板20上に搭載
された制御部により管状ヒータ62への通電を停止する
ために設けられたものである。また、温度ヒューズ62
dは、管状ヒータ62への給電線に直列に接続されてい
て、管状ヒータ62の上方の温度が上記サーミスタ62
cの設定温度より高い一定値以上となったときに溶断し
て管状ヒータ62への通電を遮断するものである。
【0031】上記のようなサーミスタ62cと温度ヒュ
ーズ62dを備えたのは、脱臭排気用の希釈ファン68
の故障等により脱臭装置60内の排気風の流れが停止し
たりすると、管状ヒータ62の温度上昇により周囲の樹
脂部品が熱変形したりする虞があるので、これを防ぐた
めである。例えば、何らかの障害物により排気口66が
塞がれて希釈ファン68による風量が低下した場合、管
状ヒータ62を通る排気風も低下するので温度が設計温
度を超えて上昇するが、これをサーミスタ62cで検知
して管状ヒータ62への通電を停止することにより、周
囲の樹脂部品が熱変形したりするのを防ぐことができ
る。この場合は、管状ヒータ68への通電停止から時間
が経過したり、排気口66を塞いでいた障害物が取り除
かれて、希釈ファン68による風量が回復すると、サー
ミスタ62cの検知温度も低下するので、管状ヒータ6
2への通電が再開される。一方、故障等により希釈ファ
ン68が回らなくなると、管状ヒータ62への排気風も
流れなくなるので、急激に温度が上昇し、サーミスタ6
2cの設定温度を越えた一定温度まで達すると、温度ヒ
ューズ62dが溶断して管状ヒータ62への通電を遮断
する。これにより、故障の際にも周囲の樹脂部品が熱変
形したりするのを確実に防ぐことができる。
【0032】また、上記脱臭装置60と希釈ファン68
から成る排気脱臭機構は、前述した攪拌用モータ15が
取り付けられた側とは反対側の処理槽1背面に取り付け
られており、希釈ファン68の一部は図6等に示すよう
に処理槽1の円弧状底面の他側空隙まで達している。こ
れにより、全体としての重量バランスが保たれるように
なっている。
【0033】また、上記脱臭装置60は、断熱材65を
介して処理槽1背面に取り付けられており、管状ヒータ
62による加熱温度(250℃以上)を面状ヒータ30
の制御温度(80℃〜90℃)近傍まで断熱して処理槽
1を加温するように構成されている。
【0034】一方、前記第2の排気通路Bは、直接排気
用の排気ファン52の背面側、すなわち外装ケース2の
背面側に下方に向けて開口する排気口70に切替弁53
を介して連通するように構成されている。
【0035】また、下ケース3の底面側には、外気を取
り入れる吸気口71が形成されており、この吸気口71
や下ケース3と上ケース4との隙間から取り入れられた
外気は、外装ケース2と処理槽1との間の隙間を通っ
て、処理槽1の上部に形成された吸気孔72を介して処
理槽1内に取り込まれる。
【0036】また、処理槽1の底部から前面下部にわた
って、内部に収納された処理物(堆肥)の排出口80が
引出し式のシャッタ81により開閉自在に形成されてい
る。上記排出口80の下側には、前方に向けて傾斜する
取り出し用ガイド82が取り付けられ、シャッタ81を
引き出すことにより、ガイド82を経て下ケース3の前
側に堆肥化した処理物を取り出すことができるようにな
っている。
【0037】上記取り出し用ガイド82は、処理槽1の
上記排出口80外縁に取り付けられ、下ケース3の前面
下部側に取り出し口83を形成すると共に、取り出し口
83の下端部は処理槽1を外装ケース2から取り出して
立たせたときに接地する接地部84となり、上部側は処
理槽1の排出口80前縁を補強する補強枠85となる。
この取り出し口83は、通常は取り出し口蓋86で閉鎖
されて見えないようになっている。
【0038】さて、以上の構成において、本装置の使用
時には、予め一定量の微生物担体を処理槽1内に投入し
ておく。そして、生ごみ等の有機物を処理するときは、
蓋体7を開けて投入口6から処理槽1内に生ごみ等の有
機物を投入して蓋体7を閉じる。蓋体7を閉じると、こ
れを図示しない検出手段が検出し、その出力に基づいて
制御基板20上に実装された制御部が面状ヒータ30、
攪拌用モータ14及び排気ファン52等への通電制御を
開始する。
【0039】攪拌用モータ14への通電制御により、攪
拌翼8が立設された攪拌軸9が間欠的に(例えば30分
周期で1分間ずつ)正逆回転して担体と有機物とを攪拌
混合すると共に、面状ヒータ30への通電制御により処
理槽1内の温度を微生物の活性化に最適な範囲に維持し
て、担体に培養される微生物により有機物を二酸化炭素
と水に分解して堆肥化する。
【0040】また、排気ファン52への通電制御によ
り、図4に示すように、処理槽1内の湿った空気を直接
排気の第2の排気通路Bを通して排気口70より外部へ
排出し、処理槽1内が高湿度状態となるのを防止すると
共に、処理槽1内の空気が外部に排出されるのに伴い、
下ケース3の底部に形成した吸気口71等から外装ケー
ス2内に新鮮な外気を取り入れ、処理槽1上部に形成さ
れた吸気孔72から処理槽1内に微生物の活性化に必要
な酸素を供給する。
【0041】一方、処理槽1からの直接排気により排出
される排気の臭いが気になるときには、操作表示部21
に設けられた脱臭ボタンをオンにする。脱臭ボタンがオ
ンになると、制御部により、排気ファン52への通電が
停止されると共に、図5に示すように、切替弁53が直
接排気の第2の排気通路Bを閉じ、脱臭排気の第1の排
気通路Aを開くように切り替えられ、脱臭装置60のヒ
ータ62に通電すると共に、希釈ファン68に通電し、
処理槽1からの排気が脱臭装置60のある第1の排気通
路Aに流れるようになる。これにより、外部に悪臭が排
出されるのを防ぐことができる。
【0042】ところで、上記のような排気における風量
は、処理槽1の底部外面に取り付けられた熱容量式の含
水率センサ40によって検出される処理槽1内の含水率
に応じて調整される。すなわち、含水率が高いときは風
量を大に設定し、水分の蒸発排出を促進させて含水率を
下げるようにし、含水率が低いときは風量を小に設定
し、水分の蒸発排出を抑えて含水率を上げるように制御
される。
【0043】しかしながら、上記のような制御を行って
も、脱臭排気を行うと触媒63を通過するため流路抵抗
が大きくなって、風量が設定した風量より低下してしま
い、含水率が低くない時の含水率の調整がうまくいかな
くなる。
【0044】そこで、本実施形態においては、含水率セ
ンサ40によって検出される含水率が低くない場合に限
って、図10に示すように、脱臭のオン(ON)/オフ
(OFF)に応じて、面状ヒータ30の設定温度を変化
させるようにしている。すなわち、脱臭オン時には、面
状ヒータ30の設定温度を通常より所定値だけ高く設定
し、脱臭オフ時には、面状ヒータ30の設定温度を上記
より低くし通常の値に戻すようにしている。なお、この
ような制御を含水率が低くない場合に限って行うのは、
含水率が低いときに上記のような制御を行うと、蒸発を
促進させる方向に制御されて含水率がさらに低下してし
まうので、これを防ぐためである。
【0045】以上のように制御することにより、脱臭オ
ン時には排気風量が低下するが、処理槽1内の温度をそ
の分高くして、飽和水蒸気量を上昇させることにより、
少ない風量で多くの水分を蒸発させて排出することがで
きるため、含水率を最適な値に保つことができる。
【0046】なお、上記実施形態では、風向板61を図
8,図9に示すように形成したが、本願発明はこれに限
らず、例えば図11に示すように、底板61bを上方に
円弧状に曲げることにより、両側の開口61dから流出
する排気流を管状ヒータ62の両側部分に向けるように
形成しても良く、この場合、前記実施形態のような傾斜
片61eが不要となる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、有機物
を分解する微生物の担体を収納して、投入される生ごみ
等の有機物を分解処理する処理槽と、処理槽からの排気
を外部に排出する排気通路にヒータを配置して、処理槽
からの排気を前記ヒータで加熱し脱臭する排気脱臭機構
とを有し、処理槽からの排気の風向を前記ヒータの形状
に合わせてヒータ面に向ける風向板を備えたことによ
り、排気がヒータ面と接触し易くなって、効率よく排気
を加熱することができる。
【0048】また、前記ヒータは、排気通路に沿って長
円形に巻かれた管状ヒータから成り、処理槽からの排気
を長円形に巻かれた管状ヒータの中央部と両側の三方に
向ける風向板を備えたことにより、排気が長円形の管状
ヒータの中央部分と両側部分のヒータ面に接触し易くな
り、効率よく加熱される。
【0049】また、前記排気通路のヒータよりも下流側
にファンを備え、前記ヒータで加熱された排気が前記フ
ァンの中央のモータ部に当たるのを遮る遮蔽板を備えた
ことにより、ファンのモータ部分に装着された基板の温
度上昇を抑えることができるので、基板の劣化を防い
で、ファンの長寿命化を図ることができる。
【0050】また、処理槽からの排気を前記ヒータで加
熱すると共に触媒を通して外部に排出する第1の排気通
路と、処理槽からの排気を直接外部に排出する第2の排
気通路と、前記第1の排気通路と第2の排気通路を切り
替える切替手段と、処理槽内を設定温度に加温する加温
手段と、処理槽内の含水率を検出するセンサと、該セン
サにより含水率が低くないと判断され且つ前記切替手段
により排気通路が第1の排気通路に切り替えられたとき
に前記加温手段の設定温度を高くする制御手段とを備え
たことにより、第1の排気通路に切り替えられる脱臭オ
ン時には触媒を通ることにより排気風量が低下するが、
処理槽内の温度をその分高くして、飽和水蒸気量を上昇
させることにより、少ない風量で多くの水分を蒸発させ
て排出することができるため、含水率を最適な値に保つ
ことができる。
【0051】また、前記ヒータの近傍に温度検知手段を
備えると共に、この温度検知手段の検知温度が所定値以
上となったときに前記ヒータへの通電を停止する制御手
段を備えたことにより、ファンの風量低下等によってヒ
ータを通る排気風量が低下すると温度が設計温度を超え
て上昇するが、これを温度検知手段で検知してヒータへ
の通電を停止することにより、周囲の樹脂部品が熱変形
したりするのを防ぐことができる。
【0052】また、前記ヒータの近傍の温度が一定値以
上となったときにヒータへの通電を遮断する温度ヒュー
ズを備えたことにより、故障等によりファンが回らなく
なって急激に温度上昇した場合にも、温度ヒューズが溶
断してヒータへの通電が遮断されるので、故障等による
温度急上昇の際にも周囲の樹脂部品が熱変形したりする
のを確実に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態に係る有機物処理装置の
処理槽背面側構成を示す縦断面図。
【図2】同じく、右側面側から見た中央部の縦断面図。
【図3】上記処理槽の上面図。
【図4】上記実施形態の排気機構を示す縦断面図で、脱
臭オフ時を示す図。
【図5】同じく、排気機構を示す縦断面図で、脱臭オン
時を示す図。
【図6】上記処理槽の底面図。
【図7】同じく、処理槽の正面図。
【図8】上記実施形態における排気脱臭機構の管状ヒー
タと風向板の取付部分を示す斜視図。
【図9】上記風向板の拡大斜視図。
【図10】脱臭オン/オフ時の面状ヒータの設定温度制
御例を示すタイミングチャート。
【図11】風向板の他の実施形態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 処理槽 2 外装ケース 3 下ケース 4 上ケース 6 投入口 7 蓋体 8 攪拌翼 9 攪拌軸 10,11 軸受部 13 減速駆動機構 14 攪拌用モータ 15 駆動機構取付フレーム 20 制御基板 21 操作表示部 30 面状ヒータ 40 含水率センサ 50 排気フィルタ 51 排気孔 52 排気ファン 53 切替弁 60 脱臭装置 61 風向板 61b 底板 61c,61d 開口 61e 傾斜片 62 管状ヒータ 62a 取付板 62b 開口 62c サーミスタ 62d 温度ヒューズ 63 酸化触媒 64 金属製フレーム 65 断熱材 66 排気口 68 希釈ファン 68a モータ部 68b 基板 69 遮蔽板 70 排気口 71 吸気口 72 吸気孔 80 排出口 81 シャッタ 82 取り出し用ガイド 83 取り出し口 85 補強枠 86 取り出し口蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幸山 秀樹 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 玉男木 伸一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 浅田 雅彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 4D004 AA02 AA03 AA04 CA15 CA19 CA22 CA48 CB28 CB32 CB43 CC08 CC09 DA01 DA02 DA06 DA09 DA20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物を分解する微生物の担体を収納し
    て、投入される生ごみ等の有機物を分解処理する処理槽
    と、 前記処理槽からの排気を外部に排出する排気通路にヒー
    タを配置して、処理槽からの排気を前記ヒータで加熱し
    脱臭する排気脱臭機構とを有し、 前記処理槽からの排気の風向を前記ヒータの形状に合わ
    せてヒータ面に向ける風向板を備えたことを特徴とする
    有機物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記ヒータは、前記排気通路に沿って長
    円形に巻かれた管状ヒータから成り、前記処理槽からの
    排気を前記長円形に巻かれた管状ヒータの中央部と両側
    の三方に向ける風向板を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の有機物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記排気通路の前記ヒータよりも下流側
    にファンを備え、 前記ヒータで加熱された排気が前記ファンの中央のモー
    タ部に当たるのを遮る遮蔽板を備えたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の有機物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記処理槽からの排気を前記ヒータで加
    熱すると共に触媒を通して外部に排出する第1の排気通
    路と、 前記処理槽からの排気を直接外部に排出する第2の排気
    通路と、 前記第1の排気通路と第2の排気通路を切り替える切替
    手段と、 前記処理槽内を設定温度に加温する加温手段と、 前記処理槽内の含水率を検出するセンサと、 該センサにより含水率が低くないと判断され且つ前記切
    替手段により排気通路が前記第1の排気通路に切り替え
    られたときに前記加温手段の設定温度を高くする制御手
    段とを備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載の有機物処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ヒータの近傍に温度検知手段を備え
    ると共に、 前記温度検知手段の検知温度が所定値以上となったとき
    に前記ヒータへの通電を停止する制御手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の有機物処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ヒータの近傍の温度が一定値以上と
    なったときに前記ヒータへの通電を遮断する温度ヒュー
    ズを備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項5の
    いずれかに記載の有機物処理装置。
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