JP2003049003A - 熱可塑性樹脂フィルム、塗布防曇剤及び農業用フィルム - Google Patents

熱可塑性樹脂フィルム、塗布防曇剤及び農業用フィルム

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JP2003049003A
JP2003049003A JP2002027155A JP2002027155A JP2003049003A JP 2003049003 A JP2003049003 A JP 2003049003A JP 2002027155 A JP2002027155 A JP 2002027155A JP 2002027155 A JP2002027155 A JP 2002027155A JP 2003049003 A JP2003049003 A JP 2003049003A
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film
thermoplastic resin
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Kenji Iuchi
謙治 居内
Kenmon Tsukushi
憲門 筑紫
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム表面に結露して水滴が生じた際に、
水が効果的に濡れ広がることにより防曇性能を発揮する
ことができる熱可塑性樹脂フィルムを提供する。貯蔵安
定性及び塗布性に優れ、かつ、初期防曇性、防曇持続
性、防曇流滴性、透明性及び塗膜均一性に優れた防曇層
を形成することができ、さらに、塗布防曇剤を保存、塗
布する生産機が劣化したり、錆びを促進させることのな
い塗布防曇剤を提供する。 【解決手段】 粒径100nm以下の無機粒子を表面に
有することを特徴とする熱可塑性樹脂フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に防曇持続性に
優れた熱可塑性樹脂フィルム、及び農業用フィルムの塗
布防曇剤として好適に使用される塗布防曇剤及び農業用
フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パイプハウスやトンネルなどの農
業用途に使用される農業用フィルムは、屋外環境下で使
用されるためその表面に水分が付着し易く、例えば、ハ
ウスなどに展張するとハウス内外の温度差や湿度によっ
てハウス内部のフィルム表面に曇りや水滴を生じ、太陽
光線の透過が悪くなって作物の生育を妨げたり、水滴が
作物上に落下し病気が発生するというなどの問題があっ
た。
【0003】上記問題を解決するため、農業用フィルム
の各種基材に防曇層を積層した防曇フィルムが種々提案
されてきた。このような防曇フィルムとしては、無機系
物質を含む塗布防曇剤を塗布、乾燥させたフィルムが各
種市販されているが、無機系物質が表面の有機系のコー
ティング層に埋没した状態であるため、防曇性の持続
(防曇持続性)という点では優れているものの、低湿度
の状態では十分に防曇性を発揮することができなかっ
た。また、防曇層を構成する塗布防曇剤としては、貯蔵
安定性、塗布容易性等が要求され、また、形成された防
曇層には、初期防曇性、防曇持続性、透明性、塗膜均一
性等が要求される。特に、防曇性及び塗布性に優れた塗
布防曇剤として、特開平7−53747号公報、特開平
7−82398号公報、特開平8−319476号公
報、特開平11−240112号公報などに、コロイダ
ルシリカとコロイダルアルミナを併用した防曇被膜を形
成する塗布防曇剤が開示されている。しかしながら、上
記問題は十分に解決されておらず、長時間使用後に、フ
ィルム表面に付着した水分が水膜にならず、流滴不良を
生じて水滴が作物上に落下することがあるという問題が
あった。さらに、一般的なコロイダルアルミナとコロイ
ダルシリカとを用いた塗布防曇剤は、pH7以上のアル
カリ性にすると貯蔵安定性が低下し易いので、通常はp
H7未満の酸性となされており、このような塗布防曇剤
を使用すると、塗布防曇剤を保存、塗布する生産機が劣
化したり、錆びが発生し易いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、防曇持続性
に優れた熱可塑性樹脂フィルムを提供することを目的と
する。また、本発明の他の目的は、貯蔵安定性、塗布性
に優れ、かつ、初期防曇性、防曇持続性、防曇流滴性、
透明性及び塗膜均一性に優れた防曇層を形成することが
でき、さらに、生産機が劣化したり、錆びを促進させる
ことのない塗布防曇剤を提供することを目的とする。ま
た、本発明の他の目的は、上記塗布防曇剤からなる防曇
層を有し、初期防曇性、防曇持続性、防曇流滴性及び透
明性に優れ、かつ、ハウスの鉄骨部分などの錆びを促進
させることのない農業用フィルムを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の熱可塑性樹脂フ
ィルムは、粒径100nm以下の無機粒子を表面に有す
ることを特徴とするものである。
【0006】上記無機粒子としては、特に限定されない
が、各種無機酸化物が挙けられ、具体的には酸化アルミ
ニウム、酸化ケイ素、酸化鉄、酸化コパルト、酸化ジル
コニウム、酸化チタン、酸化銀、酸化銅、酸化ニッケ
ル、酸化パナジウム、酸化クロム、酸化亜鉛等が挙げら
れる。中でも、取り扱いの容易さ及び性能の点から酸化
アルミニウム、酸化ケイ素が好ましい。
【0007】上記無機粒子の粒径が100nmより大き
いと、粒子間の凝集力が不十分になるため、耐久性が不
十分となり、特に、水と接触した際に無機粒子の流れ落
ちる量が多くなるため、防曇持続性も低下する。好まし
くは、90nm以下、さらに好ましくは80nm以下で
あり、より好ましくは50nm以下である。また、粒径
100nm以下の粒子は、表面に存在する無機粒子全体
のうち60%以上であることが好ましく、70%以上で
あることがさらに好ましく、80%以上であることがさ
らに好ましく、90%以上であることがさらに好まし
く、95%以上であることが最も好ましい。なお、本発
明の熱可塑性樹脂フィルムの表面には、防曇持続性に影
響を与えない範囲において粒径100nmより大きい無
機粒子が存在していてもよい。その際には、粒径100
nm以下の無機粒子が表面に存在する無機粒子全体の6
0%以上であることが好ましい。より好ましくは65%
以上である。さらに、高い防曇流滴性と防曇持続性を満
足させるためには、粒径の小さい粒子の割合が高いこと
が好ましく、具体的には、粒径50nm以下の粒子が全
体の60%以上であることが好ましく、70%以上であ
ることがさらに好ましく、80%以上であることがさら
に好ましく、90%以上であることがさらに好ましく、
95%以上であることが最も好ましい。
【0008】熱可塑性樹脂フィルム表面に存在する無機
粒子の粒径及び全体に占める割合の測定方法としては、
走査型電子顕微鏡にて表面を5万倍程度に拡大して観察
した後、任意の一部分(無機粒子が少なくとも100個
以上、好ましくは200個以上、より好ましくは500
個以上、最も好ましくは1000個以上存在する領域)
について画像処理を行い、円形と認められる部分の個数
と粒径を測定することにより求めることができる。
【0009】本発明において、「無機粒子を表面に有す
る」とは、走査型電子顕微鏡にてフィルム表面を観察し
た際に無機粒子の存在が確認できるような状態であれば
よく、好ましくは無機粒子が表面から露出している状態
であることをいう。
【0010】本発明の熱可塑性樹脂フィルムを得る方法
としては、熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも一面に、
無機粒子及び水溶性樹脂からなる溶液を塗布、乾燥する
方法が好ましい。このような無機粒子及び水溶性樹脂か
らなる溶液としては、下記に記載する塗布防曇剤が好適
に用いられる。
【0011】水系媒体、コロイダルアルミナ(A)、コ
ロイダルシリカ(B)、水溶性樹脂(C)からなり、p
Hが7.0〜11.0の範囲である塗布防曇剤もまた、
本発明の一つである。
【0012】本発明で使用される水系媒体は、塗布防曇
剤の媒体となるものであり、水単独であってもよいし、
もしくはアルコールなどの水溶性溶媒が水に添加された
ものでもよい。水溶性溶媒の配合量は、多くなると得ら
れる塗布防曇剤を塗布した後の乾燥時に引火の危険性が
生じるので、水系媒体中50重量%以下であるのが好ま
しい。
【0013】本発明で使用されるコロイダルアルミナ
(A)は、通常は水などに分散された分散液として使用
される。また、形状としては、例えば、粒子状、板状、
針状、繊維状、羽毛状等が挙げられるが、針状、繊維状
又は羽毛状のものが、貯蔵安定性に優れており、得られ
る塗布防曇剤のpHを後述する範囲にしても安定的に貯
蔵することができるので好ましい。
【0014】コロイダルアルミナ(A)の径は、大きく
なると防曇層とした際に透明性が低下するので、0.2
μm以下が好ましい。尚、コロイダルアルミナの径は、
その形状が針状、繊維状、羽毛状等の場合は長さであ
り、粒子状の場合は最大直径である。
【0015】尚、上記のような針状のコロイダルアルミ
ナ(A)としては、例えば、商品名「AS−2」(触媒
化成工業社製)、商品名「アルミナゾル520」(日産
化学工業社製)等が市販されており、繊維状のコロイダ
ルアルミナ(A)としては、例えば、商品名「AS−
3」(触媒化成工業社製)等が市販されており、羽毛状
のコロイダルアルミナ(A)としては、例えば、商品名
「アルミナゾル100」(日産化学工業社製)、商品名
「アルミナゾル200」(日産化学工業社製)等が市販
されている。
【0016】コロイダルアルミナ(A)の配合量は、少
なくなると初期防曇性及び防曇持続性が低下したり、多
くなると得られる塗布防曇剤の貯蔵安定性が低下するこ
とがあるので、上記水系媒体100重量部に対し、固形
分として0.1〜10重量部が好ましく、さらに好まし
くは0.2〜3重量部である。
【0017】本発明で使用されるコロイダルシリカ
(B)は、通常は水などに分散された分散液として使用
される。また、形状は特には限定されないが、粒子状の
ものが、貯蔵安定性に優れており、得られる塗布防曇剤
のpHを後述する範囲にしても安定的に貯蔵することが
できるので好ましく、さらに平均粒径10〜500nm
の球状コロイダルシリカが結合して50〜5000nm
の長さに連なった、両端は非結合のネックレス状のもの
(以下、ネックレス状シリカと記載することがある)
が、より貯蔵安定性に優れ、かつ、被膜性に優れるので
好ましい。
【0018】コロイダルシリカ(B)の粒径は、大きく
なると防曇層とした際に透明性が低下し、また、防曇層
とした際の塗膜強度が低下するので、1000nm以下
が好ましく、より好ましくは200nm以下であり、さ
らに好ましくは100nm以下であり、最も好ましくは
50nm以下である。上記ネックレス状シリカ、或いは
鎖状シリカの場合には、10〜500nmの範囲が好ま
しい。
【0019】尚、上記粒子状のコロイダルシリカ(B)
としては、例えば、商品名「SI350」(触媒化成工
業社製)、商品名「ST−20」(日産化学工業社
製)、商品名「S−20H」(触媒化成工業社製)、商
品名「ST−O」(日産化学工業社製)、商品名「ST
−S」(日産化学工業社製)、商品名「ST−OS」
(日産化学工業社製)、商品名「ST−OL」(日産化
学工業社製)、商品名「SI80」(触媒化成工業社
製)、商品名「ST−20L」(日産化学工業社製)等
が市販されており、上記ネックレス状のコロイダルシリ
カ(B)としては、例えば、商品名「ST−PSM」
(日産化学工業社製)、商品名「ST−PSL」(日産
化学工業社製)等が市販されており、鎖状のコロイダル
シリカ(B)としては、例えば、商品名「ST−OU
P」(日産化学工業社製)、商品名「ST−UP」(日
産化学工業社製)等が市販されている。
【0020】コロイダルシリカ(B)の添加量は、少な
くなると初期防曇性及び防曇持続性が低下したり、多く
なると得られる塗布防曇剤の貯蔵安定性が低下すること
があるので、上記水系媒体100重量部に対し、固形分
として0.1〜20重量部が好ましく、さらに好ましく
は1〜5重量部である。
【0021】本発明で使用される水溶性樹脂(C)とし
ては特には限定されず、例えば、ポリエチレンオキサイ
ド、メチルセルロース等の一般的な水溶性樹脂が挙げら
れ、これらは単独で使用しても2種以上併用してもよ
い。中でもポリエチレンオキサイドが、塗布防曇剤を調
整する際に泡立ちが少ないので好ましい。
【0022】水溶性樹脂(C)の重量平均分子量は、小
さくなると粘度が不足して得られる塗布防曇剤の塗布性
が低下したり、均一な防曇層が形成されないことがあ
り、大きくなると粘度が高くなり、得られる塗布防曇剤
の塗布性が低下したり、均一な防曇層が形成されないこ
とがあるので、10万〜400万が好ましい。
【0023】水溶性樹脂(C)の配合量は、少なくなる
と得られる塗布防曇剤の貯蔵安定性が低下したり、ま
た、得られる塗布防曇剤の粘度が不足して塗布性が低下
し、均一な防曇層が形成されないことがあり、多くなる
と得られる塗布防曇剤の粘度が高くなりすぎ、塗布性が
低下したり、均一な防曇層が形成されないことがあるの
で、上記水系媒体100重量部に対し、固形分として
0.1〜10重量部が好ましい。
【0024】また、本発明の塗布防曇剤において、上記
コロイダルアルミナ(A)、コロイダルシリカ(B)及
び水溶性樹脂(C)の各配合割合は、コロイダルアルミ
ナ(A)及びコロイダルシリカ(B)の合計配合量に対
する水溶性樹脂(C)の配合量が、少なくなると得られ
る塗布防曇剤の貯蔵安定性が低下することがあり、多く
なると得られる塗布防曇剤を防曇層とした際に層表面が
べたついたり、初期防曇性及び防曇持続性が低下するこ
とがあるので、(C)/{(A)+(B)}の重量比が
0.01〜3.00であることが好ましい。
【0025】さらに、上記コロイダルアルミナ(A)及
びコロイダルシリカ(B)の配合割合は、コロイダルア
ルミナ(A)が少なく、コロイダルシリカ(B)が多く
なると、得られる塗布防曇剤を防曇層とした際の塗膜強
度が低下することがあり、コロイダルアルミナ(A)が
多く、コロイダルシリカ(B)が少なくなると、得られ
る塗布防曇剤に凝集沈殿が発生しやすくなり、貯蔵安定
性が低下し、また、防曇層とした際に、表面の平滑性が
悪くなり、透明性が低下することがあるので、各々の固
形分の重量比が、(A)/(B)で0.04〜1.00
が好ましく、より好ましくは0.05〜0.5である。
【0026】本発明の塗布防曇剤は、上記水系媒体、コ
ロイダルアルミナ(A)、コロイダルシリカ(B)及び
水溶性樹脂(C)からなり、そのpHは7.0〜11.
0、好ましくは8.0〜10.0である。pHが7.0
より小さいと鉄などの錆びを促進し易くなり、農業用フ
ィルムに使用した際にハウスの鉄骨部分などが錆び易く
なり、11.0より大きくなると貯蔵安定性が低下す
る。上記pHはガラス電極法で測定した値である。
【0027】本発明の塗布防曇剤のpHを調整する方法
としては、例えば、水に溶けてアルカリ性又は酸性を呈
する水溶性物質を適宜添加する方法が挙げられる。この
ような水溶性物質としては特には限定されず、単独で使
用しても2種以上併用してもよい。アルカリ性の水溶性
物質としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム等が挙げられ、酸性の水溶性物質
としては、例えば、塩酸、酢酸、硝酸等が挙げられる。
【0028】本発明の塗布防曇剤には、必要に応じて、
粘度調整剤、エマルジョン、消泡剤等の添加剤がさらに
添加されていてもよい。
【0029】塗布防曇剤を得る方法としては特には限定
されず、従来公知の任意の方法が採用されていよく、一
般には、上記水、コロイダルアルミナ(A)、コロイダ
ルシリカ(B)及び水溶性樹脂(C)を混合し、さらに
必要に応じて添加剤を添加し、ホモジナイザーなどの攪
拌装置などにより攪拌する方法が挙げられる。
【0030】塗布防曇剤は、樹脂製のフィルム又はシー
ト、ガラス板等の基材の表面に塗布されて使用され、塗
布された塗布防曇剤は防曇層を形成する。特に、熱可塑
性樹脂フィルムの少なくとも一面に塗布され、農業用フ
ィルムとして好適に使用される。
【0031】上記熱可塑性樹脂フィルムは、単層の熱可
塑性樹脂層からなるものでもよいが、熱可塑性樹脂層が
必要に応じて複数層積層されているものが好ましい。
【0032】上記熱可塑性樹脂としては、従来農業用フ
ィルムに使用されるものが使用され、例えば、ポリエチ
レン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロ
ピレン系樹脂、プロピレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリメチルメ
タクリレート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等が挙げ
られ、これらは単独で使用されても2種以上併用されて
もよい。中でも、ポリエチレン系樹脂、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、ポリプロピレン系樹脂、プロピレン−
酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂が好ま
しく、エチレン−酢酸ビニル共重合体がより好ましい。
【0033】上記熱可塑性樹脂には、必要に応じて物性
を損なわない範囲において、無機保温剤、有機保温剤、
ヒンダードアミン系光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、防霧剤、滑剤、顔料等が添加されていて
もよい。
【0034】上記無機保温剤は、得られる農業用フィル
ムの保温性の向上と、フィルム成型時の押出変動の改善
との、二つの目的のために添加され、例えば、酸化珪
素、ハイドロタルサイトなどの珪酸塩類、燐酸塩類、ガ
ラス微粉末等が挙げられ、これらは単独で使用しても2
種以上併用してもよい。無機保温剤の添加量は、特には
限定されず適宜調整してよいが、少なくなると添加した
効果が得られず、多くなると得られる農業用フィルムの
初期防曇性及び防曇持続性が低下し、また、得られる農
業用フィルムの機械的強度が低下するので、通常は、上
記熱可塑性樹脂100重量部に対し、5〜100重量部
が好ましく、より好ましくは10〜50重量部である。
【0035】上記熱安定剤としては、従来公知の任意の
ものが使用でき、例えば、カルボン酸の金属塩、フェノ
ール系抗酸化剤、有機亜燐酸エステル等のキレーターが
挙げられる。
【0036】上記酸化防止剤としては、従来公知の任意
のものが使用でき、通常は上記熱安定剤としての効果を
兼ね備えるものが多く、例えば、カルボン酸の金属塩、
フェノール系抗酸化剤、有機亜燐酸エステル等のキレー
ターが挙げられる。
【0037】上記紫外線吸収剤としては、従来公知の任
意のものが使用でき、例えば、ベンゾフェノン系、ベン
ゾトリアゾール系、ハイドロキノン系、サリチル酸系、
ベンゾエール系、シアノアクリレート系等の紫外線吸収
剤が好ましい。
【0038】上記防霧剤としては、従来公知の任意のも
のが使用でき、例えば、シリコーン系、フッ素系等の界
面活性剤が挙げられる。
【0039】上記滑剤としては、従来公知の任意のもの
が使用でき、例えば、ポリエチレンワックス、脂肪酸ア
ミド、ステアリン酸等が挙げられる。
【0040】上記農業用フィルムの防曇層は、上記熱可
塑性樹脂フィルムの少なくとも一面に積層され、その表
面粗さRaは、大きくなると、防曇層表面に付着した水
分が水膜になり難く、また、水滴となった際に流れ難
く、防曇流滴性が低下し、さらに、透明性が低下するの
で、18nm以下が好ましく、より好ましくは12nm
以下である。表面粗さRaは、農業用フィルムを使用し
ているうちに大きくなっていくが、防曇性、防曇流滴性
及び透明性を損なわないように、展張した後、1ヶ月後
にも上記範囲であるのが好ましい。
【0041】また、農業用フィルムの防曇層の水滴接触
角は、小さくなると農業用フィルムを屋外に展張した
際、温度や湿度の変化により、防曇流滴性が変動し易
く、大きくなると防曇流滴性が低下する。上記接触角
は、図5の模式図に示したように、熱可塑性樹脂フィル
ム11の少なくとも一面に積層された防曇層12からな
る農業用フィルム1を、防曇層12が上になるように水
平に載置し、該防曇層12上に25μlの水滴2を静か
に滴下した際、防曇層12と水滴2が接している点にお
ける水滴2の表面の接線3と防曇層12とがなす角のう
ち、水滴2を含む方の角度θである。接触角は、農業用
フィルムを使用しているうちに大きくなっていくが、防
曇性、防曇流滴性及び透明性を損なわないように、展張
した後、1ヶ月後の接触角が30〜50°が好ましく、
より好ましくは35〜45°である。接触角は、一般的
な粒子状のコロイダルアルミナ及びコロイダルシリカを
混合しただけでは大きくなるので、塗布防曇剤を構成す
るコロイダルアルミナ(A)として針状、繊維又は羽毛
状のもの用い、さらにコロイダルシリカ(B)として微
細な粒子状のものを用い、コロイダルアルミナ(A)と
コロイダルシリカ(B)との添加量割合により適宜調整
することができる。
【0042】上記農業用フィルムの厚さは、薄くなると
機械的強度が低下し、厚くなると裁断、接合、展張作業
などがし難くなり、取り扱い性が低下するので、20〜
300μmが好ましく、より好ましくは30〜200μ
mである。
【0043】農業用フィルムの製造方法としては特には
限定されず、従来公知の任意の方法が採用されてよい。
例えば、上記熱可塑性樹脂をフィルムに押出した後、そ
の熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも一面に上記塗布防
曇剤を塗布して防曇層を形成し、乾燥させる方法が挙げ
られる。
【0044】熱可塑性樹脂をフィルムに押出する方法と
しては、例えば、インフレーション法、Tダイ法、カレ
ンダー法等が挙げられる。熱可塑性樹脂フィルムに塗布
防曇剤を塗布する方法としては、例えば、グラビアコー
ターなどのロールコート法、バーコート法、ディップコ
ート法、スプレー法、はけ塗り等が挙げられる。
【0045】また、熱可塑性樹脂フィルムの塗布防曇剤
を塗布する面には、塗布性を向上させるために表面処理
を施しておいてもよい。表面処理としては、例えば、コ
ロナ処理、プラズマ処理、オゾン処理、火炎処理、化成
処理、プライマー処理等が挙げられる。
【0046】上記乾燥方法としては、自然乾燥又は強制
乾燥のいずれでもよいが、効率がいいので強制乾燥する
のが好ましい。強制乾燥の方法としては、例えば、熱風
乾燥、赤外線乾燥、遠赤外線乾燥等の加熱乾燥が好まし
い。
【0047】
【作用】本発明の熱可塑性樹脂フィルムは、粒径100
nm以下の無機粒子を表面に有するため、フィルム表面
に結露して水滴が生じた際に、水が効果的に濡れ広がる
ことにより防曇性能が発現される。また、100nm以
下の無機粒子の占める割合をある程度以上にすることに
より、粒径が均一な状態とすることが可能となり、無機
粒子間の凝集力が効果的に発現され、高い防曇持続性を
発揮できるものである。本発明の塗布防曇剤はpHが
7.0〜11.0であり、通常の塗布防曇剤に比べてア
ルカリ性に調整されているので、農業用フィルムに使用
した際に、塗布防曇剤を保存、塗布する生産機が劣化し
たり、錆びを促進させることがないといった効果があ
る。また、塗布防曇剤のpHをアルカリ性に設定するこ
とにより、用いられるコロイダルシリカの選択の幅が広
がり、防曇性や耐久性を良好にすることが可能である。
【0048】
【発明の実施の形態】以下に実施例を挙げて本発明の態
様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみ
に限定されるものではない。なお、文中の「部」は「重
量部」を示す。
【0049】(基材の熱可塑性樹脂フィルムの製造)以
下、MIはメルトインデックスであり、JIS K 7
210に準拠して温度190℃、荷重21.18Nで測
定された値である。
【0050】樹脂組成物(イ):直鎖状低密度ポリエチ
レン(MI2.1g/10分、密度0.94g/c
3)100部及び低密度ポリエチレン(MI2.1g
/10分、密度0.92g/cm3)50部
【0051】樹脂組成物(ロ):エチレン−酢酸ビニル
共重合体(酢酸ビニル含有量15重量%、MI1.4g
/10分、密度0.93g/cm3)100部及びハイ
ドロタルサイト(協和化学工業社製、商品名「DHT−
4A」)2部
【0052】樹脂組成物(ハ):エチレン−酢酸ビニル
共重合体(酢酸ビニル含有量5重量%、MI1.3g/
10分、密度0.93g/cm3)100部及びハイド
ロタルサイト(協和化学工業社製、商品名「DHT−4
A」)3部
【0053】上記樹脂組成物(イ)、(ロ)及び(ハ)
を、各々別の押出機に投入して溶融混練し、該順に積層
されるように、かつ、各層の厚さ比、樹脂組成物(イ)
層:樹脂組成物(ロ)層:樹脂組成物(ハ)層が、1:
7:2になるようにインフレーション法で3層を共押出
し、厚さ150μmの熱可塑性樹脂フィルムを得た。
【0054】(実施例1〜14、比較例1〜3)水10
0部に、表1に示した所定添加量の繊維状コロイダルア
ルミナ(繊維長100nm)、羽毛状コロイダルアルミ
ナ(羽毛長0.1μm)、針状コロイダルアルミナ(針
長20〜30nm)、粒子状コロイダルシリカ[1]
(粒子径7〜9nm)、粒子状コロイダルシリカ[2]
(粒子径8〜11nm)、粒子状コロイダルシリカ
[3](粒子径10〜20nm)、粒子状コロイダルシ
リカ[4](粒子径40〜100nm)、ネックレス状
コロイダルシリカ(ネックレス長300nm)、鎖状コ
ロイダルシリカ(鎖長40〜100nm)、ポリエチレ
ンオキサイド[1](重量平均分子量1万〜5万)、ポ
リエチレンオキサイド[2](重量平均分子量15万〜
45万)及びポリエチレンオキサイド[3](重量平均
分子量60万〜110万)を混合して混合液とし、該混
合液に、1規定の水酸化ナトリウム水溶液又は1規定の
塩酸を滴下し、表1に示したpHの塗布防曇剤を得た。
尚、上記コロイダルアルミナ及びコロイダルシリカは水
に分散させた分散液として添加したが、添加量は固形分
の量であり、分散液の水分は水の添加量に含有される。
また、得られた塗布防曇剤の{ポリエチレンオキサイド
/(コロイダルアルミナ+コロイダルシリカ)}の重量
比、コロイダルアルミナ/コロイダルシリカの固形分重
量比は表1に示した通りであった。
【0055】得られた塗布防曇剤を、上記熱可塑性樹脂
フィルムの樹脂組成物(ハ)層側表面に、10g/m2
になるようにグラビアコーターで塗布し、熱風で乾燥さ
せて防曇層とし、農業用フィルムを得た。
【0056】実施例及び比較例で得られた塗布防曇剤又
は農業用フィルムについて、以下の通り評価し、結果を
表1に示した。
【0057】(表面状態の観察)得られた農業用フィル
ムの表面状態を、走査型電子顕微鏡(日立製作所社製形
式E−4500)を用いて、5万倍に拡大し、表面に1
00nm以下の無機粒子が存在することを確認した。実
施例3、4、比較例1、2の表面状態の写真を図1〜4
に示す。
【0058】(無機粒子の分布状態の測定)画像処理装
置(ピアス社製、HI-PIAS IV)を用いて、無機粒子の
粒径分布を測定した。100nm以下の無機粒子の占め
る割合と、50nm以下の無機粒子の占める割合を表1
に示す。
【0059】(塗布防曇剤の貯蔵安定性)十分に攪拌し
た塗布防曇剤40gを無色のガラス製のサンプル瓶に入
れ、室内に24時間放置した。その後、サンプル瓶を目
視により観察し、塗布防曇剤の分離状態を確認した。 ○:全く分離していなかった。 △:多少分離していたが、使用には差し支えない程度で
あった。 ×:完全に分離していた。
【0060】(農業用フィルムの初期防曇性)縦0.5
m×横0.7m×深さ0.3mの水槽に、水温23℃の
水を6l入れ、農業用フィルムを、その防曇層が水槽内
側になるように水槽上部全面に展張りした。その後、外
気温を15℃、水槽内の水の水温を23℃に保持して6
0分間放置した。その後、農業用フィルムを剥がして防
曇層を自然乾燥させ、乾燥後、再度上記と同様に水槽に
展張りして60分間放置した。該操作を4回繰り返した
後、5回目に展張りした農業用フィルム表面を目視によ
り60分間観察し、以下の通り評価した。 ○:フィルム表面に付着した水分は直ちに水膜になり、
水滴は形成されなかった。 △:フィルムに付着した水分で水滴が形成されたが、そ
の後水膜が形成された。 ×:フィルムに付着した水分で水滴が形成され、60分
間水滴の状態のままであった。
【0061】(農業用フィルムの防曇持続性)上記初期
防曇性の評価において、操作を9回繰り返した後、10
回目に展張りした農業用フィルム表面を目視により60
分間観察し、以下の通り評価した。 ○:フィルム表面に付着した水分は直ちに水膜になり、
水滴は形成されなかった。 △:フィルムに付着した水分で水滴が形成されたが、そ
の後水膜が形成された。 ×:フィルムに付着した水分で水滴が形成され、60分
間水滴の状態のままであった。
【0062】(農業用フィルムの防曇流滴性)得られた
農業用フィルム及び屋外のハウスに1ヶ月間展張りした
後の農業用フィルムについて、上記初期防曇性の評価と
同様な操作を行い、5回目に展張りした農業用フィルム
表面を目視により60分間観察し、以下の通り評価し
た。 ○:フィルム表面に水滴が形成されないか、又は、形成
された水滴は落下することなく、10分以内に流れた。 △:フィルム表面に形成された水滴は落下することな
く、10超〜60分で流れた。 ×:フィルム表面に形成された水滴は流れるのに60分
超を要したか、或いは、落下した。
【0063】(農業用フィルムの接触角)屋外のハウス
に1ヶ月間展張りした後の農業用フィルムの接触角を、
接触角測定機(共和界面科学社製)により測定した。
【0064】(農業用フィルムの表面粗さRa)屋外の
ハウスに1ヶ月間展張りした後の農業用フィルムの表面
粗さを、DI(Digital Instruments)社製のAFM
(Atomic Force Microscopy)により測定した。
【0065】(農業用フィルムの透明性)得られた農業
用フィルム及び屋外のハウスに1ヶ月間展張りした後の
農業用フィルムのヘイズを、ヘイズ測定機(東京電色社
製)により測定した。
【0066】
【表1】
【0067】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂フィルムは、特定
粒径の無機粒子が表面に存在してなるので、フィルム表
面に結露が生じた際に、効果的に防曇性能を発揮するこ
とができる。請求項2に記載の発明の熱可塑性樹脂フィ
ルムは、無機粒子の粒径がさらに小さいものであるた
め、無機粒子間の凝集力が優れ、高い防曇持続性を発揮
することができる。請求項3に記載の発明の熱可塑性樹
脂フィルムは、特定粒径の無機粒子が一定量以上存在し
ているため、特に高い防曇持続性を発揮することができ
る。請求項4に記載の発明の熱可塑性樹脂フィルムは、
水溶性樹脂からなる溶液を塗布乾燥してなるため、水溶
性樹脂が流出した後に無機粒子が露出した状態となるた
め、高い防曇持続性を発揮することができる。請求項5
に記載の塗布防曇剤は、水に対し、コロイダルアルミ
ナ、コロイダルシリカ及び水溶性樹脂からなり、アルカ
リ性に調整されてなるので、フィルムを生産する際に生
産機の劣化や錆びを促進させることがない。請求項6に
記載の発明の塗布防曇剤は、各配合物が上記範囲で配合
されてなるので、貯蔵安定性に優れるとともに、該塗布
防曇剤から形成される防曇層は優れた初期防曇性、防曇
持続性及び防曇流滴性を有している。請求項7に記載の
発明の塗布防曇剤は、各配合物の割合が上記範囲に調整
されてなるので、フィルムに対する塗布性が良好であ
り、また塗布後の被膜の強度、耐久性が良好なものとな
る。請求項8に記載の発明の塗布防曇剤は、水溶性樹脂
としてポリエチレンオキサイドを使用しているので、塗
布防曇剤を調整する際に泡立ちが少なく、調整し易い。
請求項9に記載の発明の農業用フィルムは、熱可塑性樹
脂フィルムの少なくとも一面に上記塗布防曇剤からなる
防曇層を有しているので、ハウスの鉄骨部分などの錆び
を促進させることがない。また、優れた初期防曇性、防
曇持続性及び防曇流滴性を有しており、展張1ヶ月後で
もこのような優れた防曇性及び防曇流滴性を維持するこ
とができる。さらに、防曇層を均一に形成することがで
きるので透明性に優れている。請求項10に記載の発明
の熱可塑性樹脂フィルムは、特定pHの塗布防曇剤を塗
布乾燥してなるため、熱可塑性樹脂フィルムの生産機の
劣化、錆びを発生させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例3の農業用フィルムの表面状態を、5万
倍に拡大して撮影した図。
【図2】実施例4の農業用フィルムの表面状態を、5万
倍に拡大して撮影した図。
【図3】比較例1の農業用フィルムの表面状態を、5万
倍に拡大して撮影した図。
【図4】比較例2の農業用フィルムの表面状態を、5万
倍に拡大して撮影した図。
【図5】農業用フィルムの防曇層の水滴の接触角を説明
する断面模式図。
【符号の説明】
1 農業用フィルム 11 熱可塑性樹脂フィルム 12 防曇層 2 水滴 3 接線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月4日(2002.6.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 7/04 CEZ C08J 7/04 CEZS 4J038 C09D 1/00 C09D 1/00 C09K 3/00 C09K 3/00 R (31)優先権主張番号 特願2001−162766(P2001−162766) (32)優先日 平成13年5月30日(2001.5.30) (33)優先権主張国 日本(JP) Fターム(参考) 2B024 DB01 EA01 2B029 EB02 EC02 EC03 EC04 EC05 EC06 EC09 EC16 EC20 4F006 AA12 AA13 AA17 AA22 AA35 AA36 AB33 AB74 AB76 BA10 CA06 4F071 AA15 AA15X AA20 AA20X AA24 AA28X AA33 AA43 AA50 AA76 AE17 AF56 AH01 BC01 4F100 AA01A AA19A AA20A AK01B AK54A BA02 CA10A CC00A DE01A EH462 EJ862 GB01 JB16B JL07 JL07A YY00A 4J038 BA021 DF011 HA216 HA446 MA08 MA10 NA06 PB02 PC08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径100nm以下の無機粒子を表面に
    有することを特徴とする熱可塑性樹脂フィルム。
  2. 【請求項2】 上記無機粒子の粒径が、50nm以下で
    あることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂フィ
    ルム。
  3. 【請求項3】 上記無機粒子が、表面に有する無機粒子
    全体の60%以上であることを特徴とする請求項1又は
    2記載の熱可塑性樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも一面
    に、無機粒子及び水溶性樹脂からなる溶液を塗布、乾燥
    することにより得られる請求項1〜3記載の熱可塑性樹
    脂フィルム。
  5. 【請求項5】 水系媒体、コロイダルアルミナ(A)、
    コロイダルシリカ(B)、水溶性樹脂(C)からなり、
    pHが7.0〜11.0の範囲であることを特徴とする
    塗布防曇剤。
  6. 【請求項6】 水系媒体100重量部、コロイダルアル
    ミナ(A)がその固形分として0.1〜10重量部、コ
    ロイダルシリカ(B)がその固形分として0.1〜20
    重量部、水溶性樹脂(C)0.1〜10重量部からなる
    ことを特徴とする請求項5記載の塗布防曇剤。
  7. 【請求項7】 上記コロイダルアルミナ(A)、コロイ
    ダルシリカ(B)、水溶性樹脂(C)において、(C)
    /{(A)+(B)}が重量比で0.01〜3.00で
    あることを特徴とする請求項5、6記載の塗布防曇剤。
  8. 【請求項8】 水溶性樹脂(C)が、ポリエチレンオキ
    サイドであることを特徴とする請求項5〜7記載の塗布
    防曇剤。
  9. 【請求項9】 コロイダルシリカ(B)が、平均粒径
    0.010〜0.050μmの球状コロイダルシリカが
    結合して0.050〜0.500μmの長さに連なって
    ものであることを特徴とする請求項5〜8記載の塗布防
    曇剤。
  10. 【請求項10】 熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも一
    面に、請求項5〜9記載の塗布防曇剤からなる防曇層が
    積層されてなることを特徴とする農業用フィルム。
  11. 【請求項11】 上記無機粒子及び水溶性樹脂からなる
    溶液が、請求項5〜9記載の塗布防曇剤であることを特
    徴とする請求項4記載の熱可塑性樹脂フィルム。
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