JP2003023015A - GaAs系半導体電界効果トランジスタ - Google Patents

GaAs系半導体電界効果トランジスタ

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JP2003023015A
JP2003023015A JP2001206165A JP2001206165A JP2003023015A JP 2003023015 A JP2003023015 A JP 2003023015A JP 2001206165 A JP2001206165 A JP 2001206165A JP 2001206165 A JP2001206165 A JP 2001206165A JP 2003023015 A JP2003023015 A JP 2003023015A
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Shokichi Kudo
昭吉 工藤
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    • H01L29/00Semiconductor devices adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching, or capacitors or resistors with at least one potential-jump barrier or surface barrier, e.g. PN junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof  ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/80Field effect transistors with field effect produced by a PN or other rectifying junction gate, i.e. potential-jump barrier
    • H01L29/812Field effect transistors with field effect produced by a PN or other rectifying junction gate, i.e. potential-jump barrier with a Schottky gate
    • H01L29/8128Field effect transistors with field effect produced by a PN or other rectifying junction gate, i.e. potential-jump barrier with a Schottky gate with recessed gate

Abstract

(57)【要約】 【課題】 GaAs系半導体電界効果トランジスタにお
けるパルス遅延現象(ゲートラグ)を低減するととも
に、ゲート耐圧制御性や雑音特性等のトランジスタ諸特
性の向上に関する手法を提供する。 【解決手段】 ゲート電極に入力される信号によりソー
ス電極とドレイン電極との間の電子の移動を制御するG
aAs系半導体電界効果トランジスタにおいて、GaA
s系半導体からなる活性層と、活性層上に形成されたソ
ース電極及びドレイン電極と、ソース電極及びドレイン
電極の間の活性層上に設けられたゲート電極とを含み、
活性層上のGaAs系半導体の酸化物の膜厚が、GaA
s系半導体の格子定数と略等しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、GaAs系半導体
電界効果トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】GaAs電界効果トランジスタは、Ga
Asの動作層にソース/ドレイン電極、リセスを形成し
た後、リセス中央部に開口部を有するフォトレジストを
マスクに用いてゲート金属の蒸着、リフトオフを行いゲ
ート電極を形成し、最後にパッシベーション膜を形成し
て作製していた。かかるリフトオフ法を用いた場合、フ
ォトレジストを除去した後にフォトレジストの残渣を完
全に除去するために、酸素プラズマや光オゾンによるア
ッシングを行い、フォトレジストの残渣を完全に除去し
ていた。また、GaAs電界効果トランジスタでは、G
aAs表面の表面準位に起因する電子の捕獲/放出が、
トランジスタのゲートラグ現象(パルス遅延)の原因と
なる(例えば、「生駒英明、応用物理、69 (2000) p.15
9」参照)。
【0003】そこで、かかるリセス表面に存在するGa
As表面準位の影響を回避するために各種方法が試みら
れてきた。例えば、GaAs表面に対して硫化アンモニ
ウム溶液処理や窒素プラズマ処理等の表面改質処理を施
して、GaAs表面準位への電子の捕獲/放出を抑制す
る試み、また、ゲート電極をリセス内に埋め込みGaA
s表面の影響を回避する試み(埋め込みゲート構造Ga
As系電界効果トランジスタ)、あるいは、図7に示す
ような、全体が500で表される2段リセス構造により
実効上GaAs表面の影響を低減する試み(2段リセス
型トランジスタ)が提案されてきた。2段リセス型トラ
ンジスタ500は、GaAs半絶縁性基板501上に、
GaAsバッファ層502、GaAs活性層503、G
aAsコンタクト層504が積層されている。GaAs
活性層503には、2段リセス505が形成され、その
中央にゲート電極506が設けられている。また、ゲー
ト電極506を挟むように、GaAsコンタクト層50
4上に、ソース/ドレイン電極507がそれぞれ設けら
れている。更に、表面を覆うように、SiN膜からなる
パッシベーション膜508が形成されている。
【0004】かかる2段リセス型トランジスタ500で
は、ゲート電極近傍のリセス幅を実効上狭くすることが
でき、上記表面準位トラップがゲート電極のバイアスに
応答して伸縮する空乏層に与える影響を低減することが
でき、パルス遅延現象の低減を図ることが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、2段リセス型
トランジスタ500は、第1に製造プロセスが複雑であ
り、歩留り低下の原因となっていた。また、第2にゲー
ト電極近傍のリセス幅が実効上狭くなるため、ゲート/
ドレイン耐圧が低下するという問題もあった。
【0006】これに対して、発明者は鋭意研究の結果、
上記パルス遅延現象の原因は、従来考えられていたよう
なGaAs表面の界面準位トラップに起因するものでは
なく、リフトオフ工程後に行なわれるアッシング工程で
リセス表面に形成される、GaAs酸化物509に起因
していること、また、かかるGaAs酸化物509は、
ゲート/ドレイン耐圧の変化に寄与していることを見出
した。即ち、従来の2段リセス型トランジスタ500
は、リセス表面に存在するGaAs酸化膜509の影響
を、2段リセス構造を採用することにより実効上リセス
幅を狭くすることで低減するものであった。
【0007】そこで、本発明は、GaAs系半導体電界
効果トランジスタにおけるパルス遅延現象(ゲートラ
グ)を低減するとともに、ゲート耐圧制御性や雑音特性
等のトランジスタ諸特性の向上に関する手法を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者は、鋭意
研究の結果、アッシング工程が不要となるまでにリフト
オフ工程のレジスト剥離力を高め、更に、GaAsの表
面に形成されるGaAs酸化物の膜厚を、GaAs系半
導体の格子定数と同程度とすることにより、2段リセス
構造を採用せずにパルス遅延現象の低減を図ることがで
きることを見出した。また、素子に影響を与えず、か
つ、アッシング工程が不要となるまでにリフトオフ工程
のレジスト剥離力を高めることにより、ゲート/ドレイ
ン耐圧制御性や雑音特性等のトランジスタ諸特性を向上
させることができる。
【0009】具体的には、リフトオフ工程に、N−メチ
ル−2−ピロリドン(NMP)を一成分とする剥離液を
用いることにより、フォトレジスト層の残渣が除去で
き、リフトオフ工程後のアッシング工程が不要となる。
この結果、副次的にアッシング工程で生じるGaAs酸
化物の膜厚をGaAsの格子定数程度の膜厚に制御で
き、電界効果トランジスタのパルス遅延現象の低減を図
ることができることを見出し、本発明を完成した。な
お、特開平10−335352号公報には、GaAs酸
化物の膜厚を20Å以下とする内容が記載されている
が、本発明は、更にGaAs酸化膜の膜厚をGaAsの
格子定数程度に限定することにより、更に有効にパルス
遅延現象の低減、ゲート耐圧制御性、あるいは、雑音特
性等のトランジスタ諸特性の向上が可能となることを見
出したものである。
【0010】即ち、本発明は、ゲート電極に入力される
パルス信号によりソース電極とドレイン電極との間の電
子の移動を制御するGaAs系半導体電界効果トランジ
スタであって、GaAs系半導体からなる活性層と、該
活性層上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
該ソース電極及び該ドレイン電極の間の該活性層上に設
けられたゲート電極とを含み、該活性層上のGaAs系
半導体の酸化物の膜厚が、該GaAs系半導体の格子定
数と略等しいことを特徴とするGaAs系半導体電界効
果トランジスタである。かかるGaAs系半導体電界効
果トランジスタでは、活性層/パッシベーション膜の界
面近傍(GaAs系酸化膜近傍)でのリーク電流やトラ
ップを抑制することができる。このため、パルス遅延現
象(ゲートラグ現象)の低減、周波数分散の抑制が可能
となり、雑音特性に優れたGaAs系半導体電界効果ト
ランジスタを得ることができる。また、活性層上のGa
As系半導体の酸化物の膜厚を、GaAs系半導体の格
子定数と略等しくすることにより、活性層表面のダング
リングボンドを終端しながら、リーク電流等を抑制でき
る。
【0011】上記GaAs系半導体の酸化物は、上記活
性層に形成されたリセスの表面に形成されたものであ
る。
【0012】上記酸化物の膜厚は、略4〜6Åであるこ
とが好ましい。
【0013】上記酸化物の膜厚は、略5Åであることが
好ましい。
【0014】上記活性層の表面近傍の界面準位密度は、
略1012/cmeVである。このように、本発明で
は、界面準位密度を低減することなく、トランジスタの
パルス遅延現象を低減できる。
【0015】GaAs電界効果トランジスタ、AlGa
As/GaAs高電子移動度トランジスタ、AlGaA
s/InGaAs高電子移動度トランジスタからなる群
から選択される一のGaAs系電界効果トランジスタか
らなるものでもある。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本実施の
形態にかかる、全体が100で表されるGaAs電界効
果トランジスタの断面図である。GaAs電界効果トラ
ンジスタ100では、GaAs半絶縁性基板1上にGa
Asバッファ層2、動作層であるn−GaAs活性層
(1017/cm)3、nGaAsコンタクト層
(1018/cm)4が順次積層されている。n
aAsコンタクト層4及びn−GaAs活性層3の一部
をエッチングしてリセス5が形成されている。リセスの
ほぼ中央にゲート電極6が形成され、また、ゲート電極
6を挟むnGaAsコンタクト層4上にソース/ドレ
イン電極7が形成されている。
【0017】リセス5内のn−GaAs活性層3の表面
には、GaAs酸化膜9が形成されている。GaAs酸
化膜9の膜厚は、GaAsの格子定数(5.65Å)程
度であり、略4〜6Å程度であることが好ましい。更
に、表面を覆う保護膜としてSiNからなるパッシベー
ション膜8が形成されている。
【0018】次に、GaAs電界効果トランジスタ10
0の製造方法について、簡単に説明する。従来の製造方
法と同様に、GaAs半絶縁性基板1上に、GaAsバ
ッファ層2、n−GaAs活性層3、nGaAsコン
タクト層4を、例えばMBE法等により、順次成長させ
る。続いて、nGaAsコンタクト層4上に、ソース
/ドレイン電極7を蒸着リフトオフ法等で形成する。更
に、エッチングによりリセス5を形成する。
【0019】次に、蒸着リフトオフ法を用いてゲート電
極6を形成する。即ち、ゲート電極形成部分を開口した
フォトレジスト(図示せず)を形成した後、例えばアル
ミニウム等のゲート電極材料層を蒸着法により形成す
る。続いて、フォトレジストを除去することにより、リ
セス5内のn−GaAs活性層3上にのみゲート電極材
料層を残し、これをゲート電極6とする。フォトレジス
トの除去には、剥離剤としてN−メチル−2−ピロリド
ン(NMP)を一成分とする剥離剤を用いる。
【0020】従来は、ゲート電極6の形成後に、リセス
5内のn−GaAs活性層3上に残ったフォトレジスト
の残渣を酸素プラズマや光オゾンによるアッシングで除
去していた。しかし、本実施の形態では、上述のような
NMPを一成分とする剥離剤を用いるために、残渣を残
さずにフォトレジストが除去できるため、アッシング工
程は不要となる。
【0021】かかる状態で、リセス5内のn−GaAs
活性層3の表面を、分光エリプソメトリ法で分析したと
ころ、約5Åの膜厚のGaAs酸化物が存在することが
わかった。
【0022】次に、表面を覆うように、SiNからなる
パッシベーション膜8を形成する。パッシベーション膜
8には、SiNの他に、SiO、SiON等を用いるこ
ともできる。以上の製造工程により、GaAs電界効果
トランジスタ100が完成する。
【0023】次に、本実施の形態にかかるGaAs電界
効果トランジスタ100と、リフトオフ工程後に酸素プ
ラズマアッシング工程を行って作製した従来のGaAs
電界効果トランジスタとの、C−V測定の結果を示す。
図2、3は、本実施の形態にかかるGaAs電界効果ト
ランジスタ100のGaAs−パッシベーション膜界面
の測定結果である。図4、5は従来のGaAs電界効果
トランジスタのGaAs−パッシベーション膜界面の測
定結果である。界面準位密度の測定は、Four Dimension
s社製の水銀プローブC−V評価装置を用いており、図
中、横軸は電極間電圧、縦軸は電極間容量を示す。ま
た、Cqは低周波容量、Chは高周波容量である。
【0024】図2は、GaAs活性層3のn型不純物の
濃度が約3.0×1017/cmの場合であり、図3
は、GaAs活性層3のn型不純物の濃度が約3.0×
10 18/cmの場合である。図2、3の結果から、
GaAs活性層3/パッシベーション膜8界面の界面準
位密度(Dit)は、図2の場合はDit=4.7×10
12/cmeV、図3の場合はDit=2.6×10
12/cmeVである。このように、GaAs活性層
3の不純物濃度にかかわらず、界面準位密度は略10
12/cmeVである。従来では、かかる密度の界面
準位はトランジスタのゲートラグ現象(パルス遅延)の
原因となると推定されてきた。そのため、GaAs系半
導体電界効果トランジスタにあっては、かかる界面準位
密度を低減するために、例えば、GaAs表面に硫化ア
ンモニウム溶液処理や窒素プラズマガス処理等が試みら
れてきた。
【0025】一方、図4、5は従来のGaAs電界効果
トランジスタのC−V測定結果であり、図4は、GaA
s活性層のn型不純物の濃度が約3.0×1017/c
の場合、図5は、GaAs活性層のn型不純物の濃
度が約3.0×1018/cmの場合である。また、
GaAs酸化膜9の膜厚は、約30Åである。
【0026】図4、5と、図2、3とを比較すると明ら
かなように、CqとChの上下関係が両者の間で逆にな
っている部分がある。図4、5のように、Cq<Chと
なる部分を有する場合には、GaAs活性層/パッシベ
ーション膜の界面近傍で電流のリークが発生していると
考えられる。また、図5のように、Cqのデータがキン
ク部分を有するのは、GaAs活性層/パッシベーショ
ン膜の界面近傍にトラップが存在するためと考えられ
る。
【0027】発明者は鋭意研究の結果、上述のように、
GaAs電界効果トランジスタのパルス遅延現象は、従
来推定されていたような界面準位による現象ではなく、
主には、GaAs酸化膜近傍での界面リークやトラップ
に起因する現象であることを発見した。
【0028】すなわち、本実施の形態にかかるGaAs
電界効果トランジスタ100では、GaAs活性層3上
のGaAs酸化膜9の膜厚を、GaAsの格子定数程度
の膜厚とすることにより、GaAs活性層3/パッシベ
ーション膜8の界面近傍(GaAs酸化膜9近傍)での
リーク電流やトラップを抑制することができる。これに
より、GaAs電界効果トランジスタをパルス動作に使
用する場合のパルス遅延現象(ゲートラグ現象)を防止
することができる。また、従来GaAs界面準位による
ものと考えられてきたドレイン電流(Id)、相互コン
ダクタンス(gm)等がゲート入力の周波数により変化
する周波数分散効果を抑制することも可能となる。更
に、トランジスタの雑音を低減することが可能である。
【0029】本実施の形態にかかるGaAs電界効果ト
ランジスタ100の界面準位密度(Dit)は、略10
12/cmeVである。このように、本発明は、かか
るリセス表面に存在するGaAs表面準位の影響を回避
するために従来行なわれてきたGaAs表面への硫化ア
ンモニウム溶液処理や窒素プラズマガス処理、ゲート電
極をリセス内に埋め込みGaAs表面の影響を回避する
試み(埋め込みゲート構造GaAs系電界効果トランジ
スタ)、あるいは、図7に示すような、全体が500で
表される2段リセス型トランジスタ等の構造とは異な
り、界面準位密度(Dit)を略1012/cmeV
に制御することでゲートラグ等を制御するものである。
【0030】また、本発明は、GaAs酸化物9の膜厚
がGaAsの格子定数程度の膜厚の時に最も効果的に実
現される。一方、GaAs酸化膜9の膜厚を大きくすれ
ば、ゲートラグ現象の発生、ゲート耐圧の変動(増
大)、リーク電流増加等の素子特性の劣化が観察され
る。すなわち、本発明は、GaAs酸化物9の膜厚を、
GaAsの格子定数(5.65Å)程度、好ましくは略
4〜6Åと規定して、良好な素子特性を実現するもので
ある。
【0031】実施の形態2.図6は、本実施の形態にか
かる、全体が200で表されるAlGaAs/InGa
As系 p(pseudomorphic)−HEMTの断面図であ
る。p−HEMT200では、GaAs半絶縁性基板2
1上に、InGaAs層22、n−AlGaAs層2
3、nGaAsコンタクト層24が順次積層されてい
る。nGaAsコンタクト層24及びn−AlGaA
s活性層23の一部をエッチングしてリセス25が形成
されている。リセス25のほぼ中央にゲート電極26が
形成され、また、ゲート電極26を挟むnGaAsコ
ンタクト層24上にソース/ドレイン電極27が形成さ
れている。
【0032】リセス25の部分のn−AlGaAs活性
層23の表面には、AlGaAs酸化膜29が形成され
ている。AlGaAs酸化膜29の膜厚は、AlGaA
sの格子定数程度であり、略4〜6Å程度であることが
好ましい。更に、表面を覆う保護膜としてSiNからな
るパッシベーション膜28が形成されている。
【0033】より高速動作が可能なInGaAs/Al
GaAs系p−HEMT200等においても、活性層
(動作層)上の酸化膜の膜厚を制御することにより同様
の効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるGaAs系半導体電界効果トランジスタを用い
ることにより、トランジスタのパルス遅延(ゲートラ
グ)現象の低減、ゲート耐圧変化の防止、雑音特性の向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかるGaAs電界
効果トランジスタの断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1にかかるGaAs電界
効果トランジスタにおけるGaAs表面−パッシベーシ
ョン膜界面のC−V測定結果である。
【図3】 本発明の実施の形態1にかかるGaAs電界
効果トランジスタにおけるGaAs表面−パッシベーシ
ョン膜界面のC−V測定結果である。
【図4】 従来のGaAs電界効果トランジスタにおけ
るGaAs表面−パッシベーション膜界面のC−V測定
結果である。
【図5】 従来のGaAs電界効果トランジスタにおけ
るGaAs表面−パッシベーション膜界面のC−V測定
結果である。
【図6】 本発明の実施の形態2にかかるAlGaAs
/InGaAs系p−HEMTの断面図である。
【図7】 従来の二段リセス型電界効果トランジスタの
断面図である。
【符号の説明】
1 GaAs半絶縁性基板、2 GaAsバッファ層、
3 n−GaAs活性層、4 nGaAsコンタクト
層、5 リセス、6 ゲート電極、7 ソース/ドレイ
ン電極、8 パッシベーション膜、9 GaAs酸化
膜、100 GaAs電界効果トランジスタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート電極に入力される信号によりソー
    ス電極とドレイン電極との間の電子の移動を制御する半
    導体電界効果トランジスタであって、 GaAs系半導体からなる活性層と、 該活性層上に形成されたソース電極及びドレイン電極
    と、 該ソース電極及び該ドレイン電極の間の該活性層上に設
    けられたゲート電極とを含み、 該活性層上のGaAs系半導体の酸化物の膜厚が、該G
    aAs系半導体の格子定数と略等しいことを特徴とする
    GaAs系半導体電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 上記GaAs系半導体の酸化物が、上記
    活性層に形成されたリセスの表面に形成されたことを特
    徴とする請求項1に記載のGaAs系半導体電界効果ト
    ランジスタ。
  3. 【請求項3】 上記酸化物の膜厚が、略4〜6Åである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のGaAs系半
    導体電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 上記酸化物の膜厚が、略5Åであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のGaAs系半導体
    電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 上記活性層の表面近傍の界面準位密度
    が、略1012/cm eVであることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のGaAs系半導体電界効
    果トランジスタ。
  6. 【請求項6】 GaAs電界効果トランジスタ、AlG
    aAs/GaAs高電子移動度トランジスタ及びAlG
    aAs/InGaAs高電子移動度トランジスタからな
    る群から選択される一のトランジスタからなることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のGaAs系半
    導体電界効果トランジスタ。
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