JP2010251456A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010251456A
JP2010251456A JP2009097983A JP2009097983A JP2010251456A JP 2010251456 A JP2010251456 A JP 2010251456A JP 2009097983 A JP2009097983 A JP 2009097983A JP 2009097983 A JP2009097983 A JP 2009097983A JP 2010251456 A JP2010251456 A JP 2010251456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
region
electron supply
semiconductor device
supply layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009097983A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5534701B2 (ja
Inventor
Muneyoshi Fukita
宗義 吹田
Takuma Nanjo
拓真 南條
Akifumi Imai
章文 今井
Yuji Abe
雄次 阿部
Eiji Yagyu
栄治 柳生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2009097983A priority Critical patent/JP5534701B2/ja
Publication of JP2010251456A publication Critical patent/JP2010251456A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5534701B2 publication Critical patent/JP5534701B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

【課題】電流コラプスを減少し耐圧を維持しつつ、オン抵抗を改善した、高電圧、高周波で動作する半導体装置を提供する。
【解決手段】この発明にかかる半導体装置は、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置であって、基板1上に形成されたチャネル層2と、チャネル層2上に形成された電子供給層3と、電子供給層3上に選択的に形成されたゲート電極5と、ゲート電極5を挟み離間して形成されたソース、ドレイン電極4a,4bと、ゲート電極5のドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成され、当該第1領域に対応する二次元電子ガス濃度に作用する第1薄膜である薄膜8と、ゲート電極5のドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成され、当該第2領域に対応する二次元電子ガス濃度に作用し、当該濃度を第1領域に対応するそれよりも低くする第2薄膜である薄膜6とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、窒化物半導体を用いたヘテロ接合半導体装置(特に高電子移動度トランジスタ:HEMT=High Electron Mobility Transistor等)、およびその製造方法に関する。
窒化物半導体を用いたHEMTは、高破壊電界で且つ高電子移動度という特長を有するため、高周波且つ高出力で動作するデバイスとして期待されている。
従来のHEMTでは、半導体表面のトラップの影響により電流が減少する「電流コラプス」が問題となっており、これを低減するために半導体層の表面を薄膜で保護した構造を有した報告として、例えば非特許文献1にあるようなAlGaN電子供給層の表面をAlNで覆った構造が提案されている。
非特許文献1の図1(a)は保護膜のない構造でのドレイン電流のドレイン電圧依存性であり、図1(b)は上記の通りAlGaN表面にAlN保護膜で覆った構造を採ることで、AlN保護膜とAlGaN界面のトラップが減りトラップによる電流コラプスという問題点は改善されている。
しかし、当該文献本文にも書かれているように、AlN保護膜で覆うことで最大ドレイン電流は減少し、シート抵抗や、コンタクト抵抗が増加した。これにより、オン抵抗が増加するという問題点があった。
本発明は、このような課題認識に基づいてなされたもので、電流コラプスや耐圧を維持しつつ、オン抵抗を改善し、この知見を基に、高電圧、高周波で動作する高電子移動度電界効果トランジスタ等の半導体装置、およびその製造方法を提供することを目的とする。
この発明の第1の態様にかかる半導体装置は、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置であって、基板上に形成された窒化物半導体からなるチャネル層と、前記チャネル層上に形成された前記チャネル層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層と、前記電子供給層上に選択的に形成されたゲート電極と、前記電子供給層上において、前記ゲート電極を挟み離間して形成されたソース、ドレイン電極と、前記電子供給層上の前記ゲート電極の前記ドレイン電極側において、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成され、当該第1領域に対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第1薄膜と、前記電子供給層上において、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成され、当該第2領域に対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用し、当該濃度を前記第1領域に対応するそれよりも低くする第2薄膜とを備える。
また、この発明の第2の態様にかかる半導体装置は、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置であって、基板上に形成された窒化物半導体からなるチャネル層と、前記チャネル層上に形成された前記チャネル層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層と、前記電子供給層上に選択的に形成されたゲート電極と、前記電子供給層上において、前記ゲート電極を挟み離間して形成されたソース、ドレイン電極と、前記ソース電極、前記ドレイン電極間において、前記電子供給層上に形成され、前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第3薄膜とを備え、前記第3薄膜は、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側において前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成された膜厚と、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成された膜厚とが異なる。
また、この発明の第1の態様にかかる半導体装置の製造方法は、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置の製造方法であって、(a)基板上に窒化物半導体からなるチャネル層を形成する工程と、(b)前記チャネル層上に前記チャネル層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層を形成する工程と、(c)前記電子供給層上にゲート電極を選択的に形成する工程と、(d)前記電子供給層上において、前記ゲート電極を挟み離間してソース、ドレイン電極を形成する工程と、(e)前記電子供給層上の前記ゲート電極の前記ドレイン電極側において、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍を除く第1領域において、当該第1領域に対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第1薄膜を形成する工程と、(f)前記電子供給層上において、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍の第2領域において、当該第2領域に対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用し、当該濃度を前記第1領域に対応するそれよりも低くする第2薄膜を形成する工程とを備える。
また、この発明の第2の態様にかかる半導体装置の製造方法は、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置の製造方法であって、(a)基板上に窒化物半導体からなるチャネル層を形成する工程と、(b)前記チャネル層上に前記チャネル層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層を形成する工程と、(c)前記電子供給層上にゲート電極を選択的に形成する工程と、(d)前記電子供給層上において、前記ゲート電極を挟み離間してソース、ドレイン電極を形成する工程と、(e)前記ソース電極、前記ドレイン電極間において、前記電子供給層上に、前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第3薄膜を形成する工程とを備え、前記工程(e)は、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側において前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成された膜厚と、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成された膜厚とが異なる前記第3薄膜を形成する工程である。
この発明の第1の態様にかかる半導体装置は、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置であって、基板上に形成された窒化物半導体からなるチャネル層と、前記チャネル層上に形成された前記チャネル層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層と、前記電子供給層上に選択的に形成されたゲート電極と、前記電子供給層上において、前記ゲート電極を挟み離間して形成されたソース、ドレイン電極と、前記電子供給層上の前記ゲート電極の前記ドレイン電極側において、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成され、当該第1領域に対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第1薄膜と、前記電子供給層上において、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成され、当該第2領域に対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用し、当該濃度を前記第1領域に対応するそれよりも低くする第2薄膜とを備えることにより、異なる薄膜の作用により、ゲート電極近傍以外(特にドレイン電極側を第1領域)の二次元電子ガス濃度が高いためオン抵抗を減少させ電流コラプスを低減でき、かつ、ゲート電極近傍(第2領域)の二次元電子ガス濃度が低いため耐圧を維持することが可能となる。
また、この発明の第2の態様にかかる半導体装置は、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置であって、基板上に形成された窒化物半導体からなるチャネル層と、前記チャネル層上に形成された前記チャネル層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層と、前記電子供給層上に選択的に形成されたゲート電極と、前記電子供給層上において、前記ゲート電極を挟み離間して形成されたソース、ドレイン電極と、前記ソース電極、前記ドレイン電極間において、前記電子供給層上に形成され、前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第3薄膜とを備え、前記第3薄膜は、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側において前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成された膜厚と、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成された膜厚とが異なることにより、膜厚の違いによる作用の違いにより、ゲート電極近傍以外(特にドレイン電極側を第1領域)の二次元電子ガス濃度が高いためオン抵抗を減少させ電流コラプスを低減でき、かつ、ゲート電極近傍(第2領域)の二次元電子ガス濃度が低いため耐圧を維持することが可能となる。
また、この発明の第1の態様にかかる半導体装置の製造方法は、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置の製造方法であって、(a)基板上に窒化物半導体からなるチャネル層を形成する工程と、(b)前記チャネル層上に前記チャネル層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層を形成する工程と、(c)前記電子供給層上にゲート電極を選択的に形成する工程と、(d)前記電子供給層上において、前記ゲート電極を挟み離間してソース、ドレイン電極を形成する工程と、(e)前記電子供給層上の前記ゲート電極の前記ドレイン電極側において、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍を除く第1領域において、当該第1領域に対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第1薄膜を形成する工程と、(f)前記電子供給層上において、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍の第2領域において、当該第2領域に対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用し、当該濃度を前記第1領域に対応するそれよりも低くする第2薄膜を形成する工程とを備えることにより、異なる薄膜の作用により、ゲート電極近傍以外(特にドレイン電極側を第1領域)の二次元電子ガス濃度が高いためオン抵抗を減少させ電流コラプスを低減でき、かつ、ゲート電極近傍(第2領域)の二次元電子ガス濃度が低いため耐圧を維持することが可能となる。
また、この発明の第2の態様にかかる半導体装置の製造方法は、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置の製造方法であって、(a)基板上に窒化物半導体からなるチャネル層を形成する工程と、(b)前記チャネル層上に前記チャネル層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層を形成する工程と、(c)前記電子供給層上にゲート電極を選択的に形成する工程と、(d)前記電子供給層上において、前記ゲート電極を挟み離間してソース、ドレイン電極を形成する工程と、(e)前記ソース電極、前記ドレイン電極間において、前記電子供給層上に、前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第3薄膜を形成する工程とを備え、前記工程(e)は、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側において前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成された膜厚と、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成された膜厚とが異なる前記第3薄膜を形成する工程であることにより、膜厚の違いによる作用の違いにより、ゲート電極近傍以外(特にドレイン電極側を第1領域)の二次元電子ガス濃度が高いためオン抵抗を減少させ電流コラプスを低減でき、かつ、ゲート電極近傍(第2領域)の二次元電子ガス濃度が低いため耐圧を維持することが可能となる。
本発明の実施の形態1に係る半導体装置の構造を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構造例を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る半導体装置の構造を示す上面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の構造を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の構造例を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態2に係る半導体装置の構造例を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の構造を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の構造例を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態3に係る半導体装置の構造例を示す縦断面図である。 実施の形態4に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態4に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態4に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態4に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態4に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態5に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態5に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態5に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態5に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態5に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態5に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態5に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態6に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態7に係る半導体装置の構造を示す縦断面図である。 実施の形態7に係る半導体装置の構造例を示す縦断面図である。 実施の形態7に係る半導体装置の構造例を示す縦断面図である。 実施の形態7に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態7に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態7に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態7に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態7に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態7に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態7に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。 実施の形態7に係る半導体装置の製造工程を示す縦断面図である。
<A.実施の形態1>
<A−1.構成>
図1は、本実施の形態1に係る窒化物半導体装置の一構成例を示す縦断面図である。図1に示す窒化物半導体装置は、III族窒化物半導体を用いたヘテロ接合電界効果型トランジスタ(HEMT:高電子移動度トランジスタ)である。
図1に示される通り、同装置は、基板1と、基板1の上面上に形成された第1のIII族窒化物半導体から構成されるチャネル層2と、チャネル層2の上面に形成され、上記第1のIII族窒化物半導体よりもそのバンドギャップが大きい第2のIII族窒化物半導体から構成されており、且つチャネル層2との間でヘテロ接合を成す電子供給層3を備えている。
更に、同装置に於いては、電子供給層3の表面上に選択的に形成されたショットキー接合によるゲート電極5と、ゲート電極5を挟んで対向する様に電子供給層3の表面上に形成されたオーミック接触によるソース電極4a及びドレイン電極4bを備えている。
ここで前述の通り、ゲート電極5と電子供給層3とは、ショットキー接合を成している。又、ソース電極4a、ドレイン電極4bと電子供給層3とは、オーミック接触している。
尚、同装置は、ソース電極4a、ドレイン電極4bに於ける接触抵抗の低減化のために、ソース電極4a、ドレイン電極4bの下部に位置する電子供給層3及びチャネル層2の内部に形成された、対応するn型の高濃度不純物領域(例えば図8に示す高濃度不純物領域7)を有していても良い。
更に、ゲート電極5とドレイン電極4b間のゲート電極5端から近傍(第2領域)の電子供給層3の表面を第2薄膜としての薄膜6で覆い、薄膜6で覆われていない電子供給層3の表面(特にドレイン電極側を第1領域)を薄膜6とは違う第1薄膜としての薄膜8で覆った構造をしている。
ここで、電子供給層3表面の保護膜として用いている第2薄膜としての薄膜6と第1薄膜としての薄膜8は、二次元電子ガス濃度を増減させる作用を持つ材料、膜厚で構成されており、第2領域であるゲート電極5のドレイン側近傍に配置する薄膜6には、二次元電子ガス濃度を減少させるような、また第1領域である薄膜6で覆われない領域の電子供給層3表面を覆う薄膜8には、二次元電子ガス濃度を増加させるような材料、膜厚で形成されることが望ましい。少なくとも薄膜6による二次元電子ガス濃度の増加分が、薄膜8による二次元電子ガス濃度の増加分より小さければ、薄膜6に覆われる領域の二次元電子ガス濃度は、薄膜8に覆われる領域における二次元電子ガス濃度よりも低いものとすることができる。
ここで二次元電子ガスとは、高速で電子が流れることのできる層状の領域のことであり、移動度が高い自由電子が極めて薄い層内に広がっている。HEMT(高電子移動度トランジスタ)は、バンドギャップの違う異種の半導体材料を接合することで界面に2次元電子ガスの層を形成している。二次元電子ガス濃度を増加させることは、トランジスタのドレイン電流を増加させることである。
<A−2.製造工程>
次に、本実施の形態1の一例に係る図1の窒化物半導体装置の製造方法について記載する。
図2〜図27は、本実施の形態に係る窒化物半導体装置の製造方法を工程順に示す縦断面図である。
先ず始めに、図2に示す様に、例えば、サファイヤ、SiC(炭化シリコン)、GaN、又はSi等より成る基板1を準備する。
次に、図3に示す様に、例えば、MBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシャル成長法)又はCVD(Chemical Vapor Deposition:気相成長法)により、基板1の主表面上に、チャネル層2、電子供給層3を、この順序で積層する。
ここで、チャネル層2は、第1のIII族窒化物半導体として、AlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1,0≦y≦1,xy≠1)から成る。これに対して、電子供給層3は、第1のIII族窒化物半導体よりもそのバンドギャップ幅が大きい第2のIII族窒化物半導体として、AlmInnGa1-m-nN(0≦m≦1,0≦n≦1,mn≠1)から成る。
チャネル層2の厚さとしては、少なくとも電子が流れ得る厚さ(50nm〜3000nm)があれば良く、チャネル層2に於ける不純物濃度は問われない。又、既述の通り、電子供給層3には、チャネル層2よりもそのバンドギャップ幅が広い物が用いられる。
例えば、チャネル層2と電子供給層3との組み合わせとしては、AlmGa1-mN電子供給層/GaNチャネル層(x=y=0、n=0の場合)、或いは、AlmGa1-mN電子供給層/InyGa1-yNチャネル層(x=0、n=0の場合)等が考えられる。
電子供給層3の不純物濃度は、電子供給層3を高耐圧層とするために、1×1018cm-3以下に設定される。ここで、不純物の導電型は常にn型である。尚、窒化物半導体では、意図的に不純物を導入しない場合(ノンドープ)に於いても、成長炉や雰囲気ガス中から不純物が窒化物半導体中に入り、窒化物半導体はn型の不純物を含むこととなる。このため、結晶成長に於いてノンドープであっても、実際の不純物濃度が1×1018cm-3以下であれば良い。
次に、図4に示す様に、写真製版により、レジストパターン9aを、ソース・ドレイン電極形成領域以外の電子供給層3の表面領域上に形成する。そして、レジストパターン9aをマスクとして、オーミック金属(例えば、TiとAlとの積層膜、Ti、Al、Mo、Auの積層膜等)を蒸着し、その後にレジストパターン9aを除去して、ソース電極4a、ドレイン電極4bを、電子供給層3の表面の内のソース・ドレイン電極形成領域上に形成する(リフトオフ法)(図5)。
この際、ソース電極4a、ドレイン電極4b直下の半導体層である電子供給層3、チャネル層2内にn型不純物を高濃度に有する領域を形成することで、ソース、ドレイン電極を形成しても良い。その作製方法は、次の通りである。
即ち、電子供給層3の表面の内で、写真製版法により、レジストパターン9bを形成する(図6)。このレジストパターン9bは、次工程のイオン注入用マスクである。レジストパターン9bの厚みは、1μm〜6μm程度(イオンが電子供給層3に達しない厚さ)であれば良い。注入されたイオンを遮断出来るのであれば、レジストパターン9bに代えて、酸化膜等の膜を用いても良い。或いは、電子供給層3の表面上に10nm〜100nm程度の厚みの窒化膜又は酸化膜を形成した後に、レジストパターン9bを形成しても良い。この窒化膜又は酸化膜は、イオン注入時に、電子供給層3を構成する原子(Al、Ga、N、In等)がイオンにより真空中に跳ね飛ばされるのを抑制する。
その後、イオン注入装置を用いて電界加速したイオン10を照射し、イオン注入を行う(図7)。イオン10としては、n型不純物である原子であれば良い。具体的には、O、C、Si、S、Ge、Se、Sn、Te、Pb等であるが、不純物準位の浅いSi又はGeが望ましい。更にMn、Mg、Cu、Be等のp型不純物を同時にイオン注入することで、n型不純物の電気的活性化を増やしても良い。尚、イオン注入の加速エネルギー及び注入濃度は、電子供給層3の領域の内で高濃度n型不純物領域7を形成する領域に於ける不純物濃度が1×1018cm-3を超える様に設定すれば良い。
この後、レジストパターン9bを剥離し、注入したイオン10の活性化を行うための熱処理を行う。熱処理は、注入されたイオンと結晶構成原子とを置換させるため、及び、イオン注入で形成されたダメージを回復させるために行われる。このため、1000℃以上の温度で5秒間以上の時間で処理することが望ましい。又、雰囲気に関しては、電子供給層3の表面から窒素原子が抜けるのを防止するために、窒素ガス、又はアンモニアガス等の窒素が含まれたガス中で、当該熱処理を行うことが望ましい。更に、電子供給層3の表面からの窒素原子が抜けるのを防止するために、窒化膜、酸化膜、窒化アルミニウム等の膜で電子供給層3の表面を被った後に、熱処理を行っても良い。
この後、先に記載したオーミック電極の形成方法によって、ソース・ドレイン電極4a、4bを、高濃度不純物領域7の表面上に形成する(図8)。尚、これらのオーミック金属を積層した後に所定の温度でアニールすることで、ソース電極4a、ドレイン電極4bを合金化しても良い。更なるコンタクト抵抗低減のためソース・ドレイン電極領域下部の電子供給層3の一部かチャネル層2との界面までを除去し、ソース・ドレイン電極4a、4bを形成することが望ましい。
次に、ソース電極4a、ドレイン電極4bの形成方法と同様な方法で、ゲート電極5を形成するゲート形成領域11以外の領域上にレジストパターン9cを形成する(図9)。ショットキー接合によるゲート電極5をレジスト開口部内に形成し(図10)、ソース電極4a、ドレイン電極4bの形成方法と同様な方法で、ゲート金属を積層し、レジスト9cを除去すること(リフトオフ法)で、ゲート電極5が形成される(図11)。ここで、ゲート電極5を成す金属(ゲート金属)としては、電子供給層3とショットキー接合を形成する金属であれば良い。例えば、Pt、Ni等の仕事関数の高い金属、シリサイド、WN、TaN等の窒化金属が電子供給層3と接している構造である。また、ゲート電極5形成後に所定の温度でアニールしてもよい。
次に、電子供給層3の表面にAlを含む窒化物あるいは酸化物あるいは、酸窒化物あるいは、Ga、Ti、V、Nb、Zr、Hf、Taのいずれかの酸化物よりなる第2薄膜である薄膜6を形成する。また、さらにSi、C、Ge、Sn、Pb、S、Se、Teを少なくともひとつを含む窒化物あるいは酸化物あるいは、酸窒化物よりなる第1薄膜である薄膜8をゲート電極5の近傍を除く領域に形成する。
ここでは保護膜である薄膜6としてAlNを用いた場合について説明する。ゲート電極5の形成後AlNを電子ビーム蒸着やCVDやMBEやスパッタ蒸着により堆積する。
ここでは、例えばスパッタ蒸着で形成する場合について説明する。スパッタ蒸着法としては直流スパッタ、高周波スパッタ、マグネトロンスパッタ、イオンビームスパッタ、電子サイクロン(ECR)共鳴スパッタ等を用いてAlNを堆積する(図12)ターゲットにはAlやAlNを用い、スパッタガスとしては、窒素、アルゴンを用いる。
薄膜6を形成する領域を覆うようなレジストパターン9dを写真製版によって形成し(図13)、このレジストパターン9dをマスクにしてエッチングによってマスクされていない領域のAlNを除去する。AlNのエッチングにはウェットエッチングやドライエッチングを用いると良い。
レジストパターン9dを剥離除去し、AlNの薄膜6が形成される(図14)。
ここでは、AlN堆積後に不要部分をエッチング除去する方法で薄膜6を形成したが、ソース・ドレイン電極4a、4bやゲート電極5形成で用いたリフトオフ法を用いて薄膜6を所定の位置に形成しても良い。
ここで、薄膜6に用いたAlNは、電子供給層3のバンドギャップに比べて大きいバンドギャップを有する。
またここでは、ゲート電極形成後に保護膜としての薄膜形成をしたが、ソース・ドレイン電極形成後(ゲート電極形成前)でも良く、またソース・ドレイン電極形成前でも良い。
このソース・ドレイン電極4a,4b形成前の場合、電子供給層3まで形成したエピ基板上に、電子ビーム蒸着やCVDやMBEやスパッタ蒸着によりAlNを堆積し、上述の工程で薄膜6を形成してもよく、エピ基板の結晶成長の際に電子供給層に続きAlN層をエピタキシャル成長させて形成したものを用いても良い。
次に、ソース・ドレイン電極4a、4b、ゲート電極5、AlNよりなる薄膜6が形成された表面に薄膜8を形成する。ここでは、薄膜8としてSiNを用いる場合について説明する。
SiNを電子ビーム蒸着やCVDやMBEやスパッタ蒸着により堆積する(図15)。
電子供給層3表面に堆積した薄膜8を覆うように写真製版によってレジストパターン9eを形成する(図16)。
ウェットエッチングやドライエッチングによって、レジストに覆われていない領域の薄膜8を除去する。その後レジストを剥離除去する(図17)。
本実施の形態1に係る窒化物半導体装置の製造工程をソース・ドレイン電極4a、4b形成、ゲート電極5形成、薄膜6形成、薄膜8形成の順で説明をしたが、薄膜6形成、薄膜8形成、ソース・ドレイン電極4a,4b形成、ゲート電極5形成の順で製造してもよく、ソース・ドレイン電極4a,4b形成、薄膜6形成、薄膜8形成、ゲート電極5形成の順や、薄膜6形成、ソース・ドレイン電極4a,4b形成、ゲート電極5形成、薄膜8形成や、ソース・ドレイン電極4a,4b形成、薄膜6形成、ゲート電極5形成、薄膜8形成や、薄膜8を薄膜6より先に形成する等の順でもよい。
ここでは、薄膜6形成、ソース・ドレイン電極4a,4b形成、薄膜8形成、ゲート電極5形成の順での製造工程について説明する。ここでは、エピ基板として、結晶成長の際に電子供給層3に続き薄膜6であるAlN層をエピタキシャル成長させて形成したものを用いる場合について説明する。
まず、ソース・ドレイン電極4a,4bを形成する領域に開口を有するレジストパターン9fを形成する(図18)。先述と同様にリフトオフ法によってソース・ドレイン電極4a、4bを形成する。しかし、AlNのバンドギャップが大きいため、低いコンタクト抵抗が得られない。そのため、まずウェットエッチングやドライエッチングによりソース・ドレイン電極形成領域のAlNを除去し、その後、リフトオフ法によってソース・ドレイン電極4a、4bを形成することが望ましい(図19)。
さらなるコンタクト抵抗低減のため、先述と同様にソース・ドレイン領域への高濃度n型不純物領域の形成を行ってから電極金属の形成を行っても良い。この際、AlNをつけたまま、Si等のn型不純物になるイオン種を注入してもよく、さらに、活性加熱処理の際もこのAlNをキャップ層として用いても良い(図20)。
続いて、リフトオフ法によってソース・ドレイン電極4a、4bを形成するが、この領域のAlNが高濃度にn型不純物が添加されているため、AlNを除去しなくても低いコンタクト抵抗は得られるが、更なるコンタクト抵抗低減のため先述同様にして、ソース・ドレイン電極領域のAlNを、さらにはその下部の電子供給層3の一部かチャネル層2との界面までを除去し、ソース・ドレイン電極4a、4bを形成することが望ましい(図21)。
次に、薄膜6としての機能を有するAlNの領域と、ソース・ドレイン電極4a、4bを覆うレジストパターン9gを形成し、ウェットエッチングやドライエッチングによって不要なAlN領域を除去し、AlNよりなる薄膜6を形成する(図22)。レジスト除去に続いて、薄膜8であるSiNを形成する(図23)。
次に、ゲート電極形成領域11と薄膜6上の薄膜8の領域およびソース・ドレイン電極4a、4b上にあった開口を有するレジストパターン9hを形成し(図24)、ウェットエッチングやドライエッチングによって不要なSiN領域を除去し、レジスト剥離除去後、再度ゲート電極形成領域11に開口を有するレジストパターンを形成し、リフトオフ法によってゲート電極5を形成する(図25(a))。
ゲート電極5の形成のために再度レジストパターンを形成したが、先のレジストパターン9hで不要な領域のSiNを除去した後、ゲート電極金属を堆積するとセルフアラインでゲート電極5を形成でき、薄膜上にゲート電極を設けるフィールドプレート構造となるため、電流コラプスの抑制や、耐圧向上が可能となる(図25(b))。
図26において、ドレイン電極側のゲート電極端5egからドレイン電極に向かっての薄膜6の長さLi1がゲート−ドレイン間距離Lgdの1/2以下にすることが望ましい。さらに、Li1はできるだけ短い方が、オン抵抗を低減でき好ましい。しかし、Li1=0とすると電界の集中するドレイン側のゲート電極端下の二次元電子ガス濃度が高くなるため、耐圧が低下してしまう。そのため、薄膜6で少なくともドレイン側のゲート電極端を覆う必要がある。また、ゲート幅方向の長さとしては素子上面図の図27に示したように、素子活性化領域12と同じ(図27(a))か、それ以上となる素子分離領域13に渡っても良い(図27(b))。
本実施の形態1では、薄膜8と薄膜6の膜厚が同じとして説明したが、電子供給層3よりも、薄膜6および薄膜8のバンドギャップエネルギーが大きい場合には、薄膜の厚さが厚くなると半導体との応力が大きくなることでピエゾ効果が大きくなり、二次元電子ガス濃度が高くなる。そのため、薄膜8の膜厚が薄膜6の膜厚より厚いほうが効果は大きくなりより望ましい。
<A−3.動作>
電流コラプスを低減し、また、耐圧を維持する作用が働くことにより、高破壊電界、かつ高電子移動度を実現した、高電子移動度トランジスタとして動作する。二次元電子ガスを用いることで、高電子移動度が実現される。
<A−4.効果>
この発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置において、この発明にかかる半導体装置は、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置であって、基板1上に形成された窒化物半導体からなるチャネル層2と、チャネル層2上に形成されたチャネル層2よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層3と、電子供給層3上に選択的に形成されたゲート電極5と、電子供給層3上において、ゲート電極5を挟み離間して形成されたソース、ドレイン電極4a,4bと、電子供給層3上のゲート電極5のドレイン電極側において、ゲート電極5のドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成され、当該第1領域に対応するチャネル層2、電子供給層3界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第1薄膜である薄膜8と、電子供給層3上において、ゲート電極5のドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成され、当該第2領域に対応するチャネル層2、電子供給層3界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用し、当該濃度を第1領域に対応するそれよりも低くする第2薄膜である薄膜6とを備えることで、異なる薄膜8、薄膜6の作用により、ゲート電極5近傍以外(特にドレイン電極側を第1領域)の二次元電子ガス濃度が高いためオン抵抗を減少させ電流コラプスを低減でき、かつ、ゲート電極5近傍(第2領域)の二次元電子ガス濃度が低いため耐圧を維持することが可能となる。
また、ゲート電極近傍(第2領域)とそれ以外の二次元電子ガス濃度を、半導体表面を覆う薄膜の種類、配置によって調整するため、制御性良くかつ再現性良く形成できる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置において、チャネル層2および電子供給層3は、少なくとも2層以上のAlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1,xとyは同時に1を取らない)のへテロ接合電界効果トランジスタを構成することで、チャネル層2と電子供給層3の界面に形成される二次元電子ガスを用いた高電子移動度トランジスタが実現できる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置において、第1、第2薄膜である薄膜8,6は、電子供給層3よりバンドギャップエネルギーが大きい薄膜であることで、薄膜8,6の膜厚を厚くすることで対応する領域の二次元電子ガス濃度を増加させることができ、オン抵抗を減少させ電流コラプスを低減できる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置において、第1薄膜である薄膜8は、第2薄膜である薄膜6より膜厚が厚いことで、さらに二次元電子ガス濃度の濃淡が形成でき、オン抵抗を減少させ、かつ、電流コラプスが低減できる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置において、第1薄膜である薄膜8は、Si、C、Ge、Sn、Pb、S、Se、Teのいずれかを含む窒化物、酸化物、あるいは酸窒化物の薄膜であり、第2薄膜である薄膜6は、Alを含む窒化物、酸化物、あるいは酸窒化物、または、Ga、Ti、V、Nb、Zr、Hf、Taのいずれかの酸化物の薄膜であることで、薄膜8の作用で二次元電子ガス濃度を増加させることによりオン抵抗を減少させ電流コラプスが低減し、かつ、薄膜6の作用で二次元電子ガス濃度を薄膜8による場合より低くすることにより耐圧を維持できる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置において、ソース、ドレイン電極4a,4b下部のチャネル層2、電子供給層3に形成された不純物領域である高濃度不純物領域7をさらに備えることで、さらにオン抵抗を低減することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置において、第2領域は、ゲート電極5からドレイン電極4bに至る距離の少なくとも半分以下の範囲内であることで、より高耐圧を実現できる。
また、この発明にかかる実施の形態1によれば、半導体装置の製造方法において、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置の製造方法であって、(a)基板1上に窒化物半導体からなるチャネル層2を形成する工程と、(b)チャネル層2上にチャネル層2よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層3を形成する工程と、(c)電子供給層3上にゲート電極5を選択的に形成する工程と、(d)電子供給層3上において、ゲート電極5を挟み離間してソース、ドレイン電極4a,4bを形成する工程と、(e)電子供給層3上のゲート電極5のドレイン電極側において、ゲート電極5のドレイン電極側端部近傍を除く第1領域において、当該第1領域に対応するチャネル層2、電子供給層3界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第1薄膜である薄膜8を形成する工程と、(f)電子供給層3上において、ゲート電極5のドレイン電極側端部近傍の第2領域において、当該第2領域に対応するチャネル層2、電子供給層3界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用し、当該濃度を第1領域に対応するそれよりも低くする第2薄膜である薄膜6を形成する工程とを備えることで、異なる薄膜8、薄膜6の作用により、ゲート電極5近傍以外(特にドレイン電極側を第1領域)の二次元電子ガス濃度が高いためオン抵抗を減少させ電流コラプスを低減でき、かつ、ゲート電極5近傍(第2領域)の二次元電子ガス濃度が低いため耐圧を維持することが可能となる。
<B.実施の形態2>
<B−1.構成>
本実施の形態2では、実施の形態1で説明したように2種類の薄膜(第2薄膜である薄膜6および第1薄膜である薄膜8)によって二次元電子ガス濃度を調整するのではなく、1種類の薄膜(第3薄膜)で二次元電子ガス濃度を調整する構造となっている。
ここでは、1種類の薄膜がAlを含む窒化物あるいは酸化物あるいは、酸窒化物あるいは、Ga、Ti、V、Nb、Zr、Hf、Taのいずれかの酸化物で、ゲート電極5のドレイン電極側のゲート電極端近傍(第2領域)の電子供給層表面を覆う第3薄膜としての薄膜15の膜厚が、それ以外の電子供給層表面(特にドレイン電極側を第1領域)を覆うこの薄膜15の膜厚より薄い構造となる場合について説明する。尚、各層の形成(図3)までのプロセスは実施の形態1と共通であるためその部分の説明は省略し、これ以降の工程について説明する。なお、第3薄膜としての薄膜15は、電子供給層3よりもバンドギャップエネルギーが大きいものである。
<B−2.製造工程>
図28は、電子供給層3の表面を覆う薄膜15がAlを含む窒化物あるいは酸化物あるいは、酸窒化物あるいは、Ga、Ti、V、Nb、Zr、Hf、Taのいずれかの酸化物よりなり、ゲート電極のドレイン電極側のゲート電極端近傍(第2領域)の電子供給層3表面を覆うこの薄膜15の膜厚が、それ以外の電子供給層表面を覆うこの薄膜の膜厚より薄い構造になる場合の縦断面図である。
実施の形態1では、薄膜が2種類(薄膜6、薄膜8)の構造で説明した。ここでは、1種類の薄膜15例えばAl23を用いた場合について説明する。
電子供給層3の表面に薄膜15であるAl23を形成すると二次元電子ガス濃度は増加する。またその膜厚を厚くすることで二次元電子濃度はさらに増加する。
従来均一な膜厚で電子供給層3の表面を覆っていた場合に比べて、ゲート電極5のドレイン電極側のゲート電極端近傍以外(特にドレイン電極側を第1領域)の電子供給層3表面を覆うAl23の膜厚が、ゲート電極端近傍(第2領域)の電子供給層表面を覆うAl23の膜厚より厚い構造にすることで、ゲート−ドレイン電極間の二次元電ガス濃度が増加し、オン抵抗が低減できる。すなわち、膜厚を変えることによって、第2領域に対応する電子供給層3界面に形成される二次元電子ガス濃度を、第1領域に対応する電子供給層3界面に形成される二次元電子ガス濃度よりも低くすることができる。
この製造方法を図29〜図39で縦断面図を用いて、本実施の形態に係る窒化物半導体装置の製造方法について記載する。
図29は、薄膜15を電子供給層3上に形成したものである。その形成方法としては、例えば、電子ビーム蒸着やCVDやMBEやスパッタ蒸着により堆積する。ここでは、例えばスパッタ蒸着で形成する場合について説明する。ターゲットにはAlやAl23を用い、スパッタガスとしては、酸素、アルゴンを用いる。実施の形態1で説明したと同様の工程で、高濃度不純物領域7とソース・ドレイン電極4a、4bを形成してもよく、薄膜15を電子供給層3上に形成する前に高濃度不純物領域7とソース・ドレイン電極4a、4bを形成し、その後薄膜15を電子供給層3上に形成してもよい。また、Al2315に高濃度不純物領域7を形成する前に、この高濃度不純物領域の薄膜15をエッチング除去した後に高濃度不純物領域7を形成してもよいし、高濃度不純物領域7を形成後ソース・ドレイン電極領域下部のAl2315を除去してもよく、さらにはその下部の電子供給層3の一部かチャネル層2との界面までを除去し、ソース・ドレイン電極4a、4bを形成してもよい。
ここでは、高濃度不純物領域7とソース・ドレイン電極4a、4b形成後に、薄膜15の形成が完了した時点(図30)からの工程について説明する。
ゲート電極形成領域11とゲート電極端近傍(長さLi2)に開口を持つレジストパターン9kを写真製版で形成する(図31)。
エッチングによってレジスト開口部の薄膜15を薄くした後(図32)、レジスト9kを剥離除去し、ゲート電極形成領域11に開口を有するレジストパターン9c2を形成する。
エッチングによってゲート電極形成領域にある薄膜15を除去し(図33)、続けて、セルフアラインでゲート金属を蒸着しリフトオフにてゲート電極5を形成する(図34)。
また、図33で薄膜15を除去した後、レジスト9c2を除去し、ゲート電極形成領域11bの開口を持つレジストパターン9c3を形成し(図35)、リフトオフにてゲート電極5を形成することで、ゲート電極5の一部が薄い薄膜15上に配置する構造(フィールドプレート構造)となる。よって、ゲート電極5のドレイン端に集中する電界を緩和でき、耐圧向上が可能な構造が形成できる(図36)。
この実施の形態2では、薄膜15を薄い領域をエッチングによって形成したが、図31のレジストパターン9kで薄膜15をエッチング除去し(図37)、再度全面に薄膜15を薄く形成し、ゲート電極形成領域の薄い薄膜15を除去し、そこにゲート電極5を形成してもよい。
また、薄膜15をエッチング除去した後に(図37),領域2とゲート形成領域以外にレジストパターンを形成し,この領域にのみ薄膜15を薄く形成し、レジスト除去後再度ゲート電極形成領域以外にレジストパターンを形成してエッチングにてゲート電極形成領の薄い薄膜15を除去した後、ゲート電極5を形成してもよい。
また図31の、レジストパターン9kで薄膜15をエッチング除去した後に、新たなレジストパターン9c2を用いたリフトオフにてゲート電極5を形成後(図38)、薄膜15を全面に薄く形成してもよい(図39)。この場合、各電極との導通を取るために、ソース・ドレイン電極4a、4bおよびゲート電極5上に薄膜15が存在する場合この薄膜15の全てあるいは各電極の一部分の薄膜15をエッチング除去する必要がある。
ここで、ゲート電極端の薄い薄膜15の長さLAl2O3(Li2)は、ゲート−ドレイン間距離Lgdの1/2以下にすることが望ましい。さらに、LAl2O3はできるだけ短い方が、オン抵抗を低減でき好ましい。しかし、LAl2O3=0とすると電界の集中するドレイン側のゲート電極端下の二次元電子ガス濃度が高くなるため、耐圧が低下してしまう。そのため、薄膜15の厚さは少なくともドレイン側のゲート電極端で薄くする必要がある。また、ゲート幅方向の長さとしては実施の形態1の場合と同じように、素子上面図の図27に示したように、素子活性化領域12と同じ(図27(a))か、それ以上となる素子分離領域13に渡っても良い(図27(b))。
<B−3.効果>
この発明にかかる実施の形態2によれば、半導体装置において、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置であって、基板1上に形成された窒化物半導体からなるチャネル層2と、チャネル層2上に形成されたチャネル層2よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層3と、電子供給層3上に選択的に形成されたゲート電極5と、電子供給層3上において、ゲート電極5を挟み離間して形成されたソース、ドレイン電極4a,4bと、ソース電極4a、ドレイン電極4b間において、電子供給層3上に形成され、チャネル層2、電子供給層3界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第3薄膜である薄膜15とを備え、薄膜15は、ゲート電極5のドレイン電極側においてゲート電極5のドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成された膜厚と、ゲート電極5のドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成された膜厚とが異なることで、第1領域と第2領域における薄膜15の膜厚の違いにより作用の違いが生じ、ゲート電極5近傍以外(特にドレイン電極側を第1領域)の二次元電子ガス濃度が高いためオン抵抗を減少させ電流コラプスを低減でき、かつ、ゲート電極5近傍(第2領域)の二次元電子ガス濃度が低いため耐圧を維持することが可能となる。
また、この発明にかかる実施の形態2によれば、半導体装置において、第3薄膜である薄膜15は、第1領域、第2領域にそれぞれ対応するチャネル層2、電子供給層3界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用し、第1領域に対応する当該濃度よりも第2領域に対応する当該濃度を低くすることで、ゲート電極5のドレイン端における電界の集中を回避しつつ、その他の領域においては二次元電子ガス濃度を第2領域における濃度よりも高く設定でき、電流コラプスの低減と、耐圧の維持を実現できる。
また、この発明にかかる実施の形態2によれば、半導体装置において、第3薄膜である薄膜15は、電子供給層3よりバンドギャップエネルギーが大きい薄膜であることで、薄膜15の膜厚を厚くすれば、対応する領域における二次元電子ガス濃度を増加させることができ、ドレイン電流の増加によりオン抵抗を減少させ、電流コラプスを低減できる。
また、この発明にかかる実施の形態2によれば、半導体装置において、第3薄膜である薄膜15は、第2領域に形成された膜厚より、第1領域に形成された膜厚が厚いことで、薄膜15として形成したAl23により二次元電子ガス濃度は増加し、またその膜厚を厚くすることで二次元電子濃度はさらに増加する。よって、ドレイン電流が増加し、オン抵抗が減少する。また、ゲート電極5のドレイン端に集中する電界を緩和でき、耐圧向上が可能な構造が形成できる。
また、この発明にかかる実施の形態2によれば、半導体装置において、第3薄膜である薄膜15は、Alを含む窒化物、酸化物、あるいは酸窒化物、またはGa、Ti、V、Nb、Zr、Hf、Taのいずれかの酸化物の薄膜であることで、その膜厚の違いによって対応する領域の二次元電子ガス濃度の増加分を調整でき、電流コラプスの低減、かつ、耐圧の維持を実現できる。
また、この発明にかかる実施の形態2によれば、半導体装置の製造方法において、ヘテロ接合型の窒化物半導体装置の製造方法であって、(a)基板1上に窒化物半導体からなるチャネル層2を形成する工程と、(b)チャネル層2上にチャネル層2よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層3を形成する工程と、(c)電子供給層3上にゲート電極5を選択的に形成する工程と、(d)電子供給層3上において、ゲート電極5を挟み離間してソース、ドレイン電極4a,4b間を形成する工程と、(e)ソース電極4a、ドレイン電極4b間において、電子供給層3上に、チャネル層2、電子供給層3界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第3薄膜である薄膜15を形成する工程とを備え、前記工程(e)は、ゲート電極5のドレイン電極側においてゲート電極5のドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成された膜厚と、ゲート電極5のドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成された膜厚とが異なる第3薄膜である薄膜15を形成する工程であることで、第1領域と第2領域における薄膜15の膜厚の違いにより作用の違いが生じ、ゲート電極5近傍以外(特にドレイン電極側を第1領域)の二次元電子ガス濃度が高いためオン抵抗を減少させ電流コラプスを低減でき、かつ、ゲート電極5近傍(第2領域)の二次元電子ガス濃度が低いため耐圧を維持することが可能となる。
<C.実施の形態3>
<C−1.構成>
本実施の形態3では、実施の形態2で説明したように1種類の薄膜によって二次元電子ガス濃度を調整する構造となっており、その薄膜が窒化物半導体中でドナーとなる元素を含む薄膜からなる場合について説明する。尚、各層の形成(図3)までのプロセスは実施の形態1、2と共通であるためその部分の説明は省略する。
図40は、電子供給層3の表面を覆う第3薄膜としての薄膜16がSi、C、Ge、Sn、Pb、S、Se、Teの少なくとも一つを含む窒化物あるいは酸化物あるいは、酸窒化物よりなり、ゲート電極のドレイン電極側のゲート電極端近傍の電子供給層3表面を覆うこの薄膜16の膜厚が、それ以外の電子供給層3表面を覆うこの薄膜16の膜厚より薄い構造になる場合の縦断面図である。実施の形態2では、薄膜が例えばAl23を用いた構造で説明した。ここでは、窒化物半導体中でドナーとなる例えばSiより成るSiNの場合について説明する。これ以降の工程について説明する。
<C−2.製造工程>
電子供給層3の表面に窒化物半導体中でドナーとなる元素を含む薄膜例えばSiNである薄膜16を形成するとSiN中のSiによって二次元電子ガス濃度は増加する。その膜厚を厚くすることで電子供給層3と薄膜16間の歪が大きくなりピエゾ効果が増加し二次元電子濃度はさらに増加する。従来均一な膜厚で電子供給層3の表面を覆っていた場合に比べて、ゲート電極のドレイン電極側のゲート電極端近傍以外の電子供給層表面を覆うSiNの膜厚が、ゲート電極端近傍の電子供給層表面を覆うSiNの膜厚より厚い構造にすることで、ゲート−ドレイン電極間の二次元電ガス濃度が増加し、オン抵抗が低減できる。この製造方法を図41〜図51で縦断面図を用いて、本実施の形態3に係る窒化物半導体装置の製造方法について記載する。
図41は、薄膜16を電子供給層3上に形成したものである。その形成方法としては、例えば、電子ビーム蒸着やCVDやMBEやスパッタ蒸着により堆積する。ここでは、例えばスパッタ蒸着で形成する場合について説明する。ターゲットにはSiやSiNを用い、スパッタガスとしては、窒素、アルゴンを用いる。実施の形態1や2で説明したと同様の工程で、高濃度不純物領域7とソース・ドレイン電極4a、4bを形成してもよく、薄膜16を電子供給層3上に形成する前に高濃度不純物領域7とソース・ドレイン電極4a、4bし、その後薄膜16を電子供給層3上に形成してもよい。また、SiNである薄膜16に高濃度不純物領域7を形成する前に、この高濃度不純物領域の薄膜16をエッチング除去した後に高濃度不純物領域7を形成してもよい。
ここでは、高濃度不純物領域7とソース・ドレイン電極4a、4b形成後、薄膜16の形成が完了した時点(図42)からの工程について説明する。
ゲート電極形成領域11とゲート電極端近傍(長さLi2)に開口を持つレジストパターン9mを写真製版で形成する(図43)。エッチングによって薄膜16を薄くした後(図44)、レジスト9mを剥離除去しゲート形成領域11に開口を有するレジストパターン9c3を形成する。
エッチングによってゲート電極形成領域にある薄膜16を除去し(図45)、続けて、セルフアラインでゲート電極5を蒸着しリフトオフにて形成する(図46)。
また、図43で薄膜16を薄くした後、レジストパターン9mを除去し、ゲート電極形成領域11bと領域2の薄膜16上の一部とに開口を持つレジストパターン9c3を形成し(図47)、リフトオフにてゲート電極5を形成することで、ゲート電極5の一部が薄い薄膜16上に配置する構造(フィールドプレート構造)となるため、ゲート電極5のドレイン端に集中する電界を緩和でき、耐圧向上が可能な構造が形成できる(図48)。
この実施の形態3では、薄膜16を薄い領域をエッチングによって形成したが、図43のレジストパターン9mで薄膜16をエッチング除去し(図49)、再度全面に薄膜16を薄く形成し、ゲート電極形成領域の薄い薄膜16を除去し、そこにゲート電極5を形成してもよい。
また、薄膜16をエッチング除去した(図49)領域のみに薄膜16を薄く形成し、ゲート電極形成領域以外にレジストパターンを形成してエッチングにて薄い薄膜16を除去した後、ゲート電極5を形成してもよい。
また図49の、レジストパターン9mで薄膜16をエッチング除去した後に、リフトオフにてゲート電極5を形成後(図50)、薄膜16を全面に薄く形成してもよい(図51)。
この場合、各電極との導通を取るためにソース・ドレイン電極4a、4bおよびゲート電極5上の薄膜16の全てあるいは各電極の一部分の薄膜16をエッチング除去する必要がある。
ここで、ゲート電極端の薄い薄膜16の長さLSiN(Li2)は、ゲート−ドレイン間距離Lgdの1/2以下にすることが望ましい。さらに、LSiNはできるだけ短い方が、オン抵抗を低減でき好ましい。しかし、LSiN=0とすると電界の集中するドレイン側のゲート電極端下の二次元電子ガス濃度が高くなるため、耐圧が低下してしまう。そのため、薄膜16の厚さは少なくともドレイン側のゲート電極端で薄くする必要がある。また、ゲート幅方向の長さとしては実施の形態1の場合と同じように素子上面図の図27に示したように、素子活性化領域12と同じ(図27(a))か、それ以上となる素子分離領域13に渡っても良い(図27(b))。
<C−3.効果>
この発明にかかる実施の形態3によれば、半導体装置において、第3薄膜である薄膜16は、Si、C、Ge、Sn、Pb、S、Se、Teのいずれかを含む窒化物、酸化物、あるいは酸窒化物の薄膜であることで、窒化物半導体中でドナーとなる元素を含むのでそのドナーによって対応する領域の二次元電子ガス濃度を増加させ、オン抵抗を低減させ、電流コラプスを低減できる。また、第1領域と第2領域における膜厚を変えることにより、第2領域における二次元電子ガス濃度を第1領域におけるそれより低くすることができ、耐圧を維持することが可能である。
<D.実施の形態4>
<D−1.構成>
実施の形態1〜3では、薄膜の種類、配置、膜厚によって二次元電子ガス濃度を調整する構造を説明したが、本実施の形態では、薄膜形成前の電子供給層表面に対する表面処理としてプラズマ照射することで、二次元電子ガス濃度の調整をさらに高める場合について説明する。
窒化物半導体よりなる電子供給層の表面は、窒素の空孔や残留酸素あるいは酸素、結晶成長時の炭素や水素等の影響で表面トラップ等の表面準位が形成され、電流コラプスやゲートリーク電流の増加の原因となる。この電子供給層の表面を窒素やアンモニア等の窒素を含んだプラズマで照射することで、窒素空孔を補償することが可能となり、電流コラプスが抑制できる。また、1荷のマイナスイオンとなるフッ素や塩素等のプラズマで照射することで表面準位を補償することが可能となり、電流コラプスが抑制できる。また、酸素プラズマの照射により二次元電子ガス濃度を減少させることが可能となり、電流コラプスが抑制できる。これらのプラズマ処理は、電子供給層の表面全域に渡って行うのが好ましいが、少なくともゲート電極のドレイン電極側のゲート電極端近傍の電子供給層の表面に行うことで電流コラプスは抑制できる。
一方、ゲート電極のドレイン電極側のゲート電極端近傍(第2領域)の二次元電子ガス濃度を増加させると、耐圧低下の原因となるため、ゲート電極端近傍以外の領域(特にドレイン電極側を第1領域)の二次元電子ガス濃度を増加させることでシート抵抗を減少させ、オン抵抗を減少することが可能となる。そこで、ゲート電極端近傍以外の電子供給層の表面を、アルゴン、珪素の少なくとも一つのプラズマ照射を行うことで、アルゴンの場合、電子供給層表面の窒素空孔が増加しこの窒素空孔がドナーとして働くため二次元電子ガス濃度は増加する。珪素は、窒化物半導体よりなる電子供給層のドナーとして働くため二次元電子ガス濃度を増加でき、オン抵抗を減少することが可能となる。
<D−2.製造工程>
次に、薄膜形成前の前処理工程を図52〜図56で縦断面図を用いて、本実施の形態4に係る窒化物半導体装置の製造方法について記載する。尚、各層の形成プロセスは実施の形態1〜3と共通であるため、説明を省略する。
図52は、例えば電子供給層3の表面に薄膜を覆う前の工程で、ここでは高濃度不純物領域7の形成、ソース・ドレイン電極4a、4bの形成、ゲート電極5の形成後を示している。
ゲート電極端近傍(長さLi2)に開口を持つレジストパターン9nを写真製版で形成する(図53)。そして第2領域に対し、第2表面処理としての、窒素、フッ素、塩素、アンモニア、酸素、の少なくとも一つのプラズマ照射を行う。
続けて、実施の形態1〜3で説明した薄膜を堆積させる。ここでは、Al23である薄膜15をスパッタにて堆積する場合について説明する。プラズマの照射後、薄膜15をスパッタにて堆積し、リフトオフにてゲート電極端近傍(第2領域)に薄膜15が形成される(図54)。
図55は、各電極と薄膜をレジストパターン9pで覆ったものである。ここで、第1領域を含む領域に、第1表面処理としてアルゴン、珪素の少なくとも一つのプラズマ照射を行い、続けてAl23である薄膜15をスパッタにて堆積しリフトオフにて形成する(図56)。この際先の薄膜15膜の膜厚よりも厚くすることは実施の形態2で述べた通りである。
なお、第1領域に対する第1表面処理としてのアルゴン、珪素の少なくとも一つのプラズマ照射、および第2領域に対する第2表面処理としての窒素、フッ素、塩素、アンモニア、酸素、の少なくとも一つのプラズマ照射は、いずれか一方を行ってもよい。
なお、スパッタ装置にて窒素、フッ素、塩素、アンモニア、酸素ガスが導入可能であればこれらのプラズマ照射が可能となり、プラズマ照射工程と薄膜堆積工程間に大気に触れることなくすなわち表面汚染されずに、薄膜堆積が可能となりその効果も大となる。電子供給層の表面をプラズマで照射することで電流コラプスを抑え、オン抵抗を低減でき、薄膜の種類、配置、膜厚によって二次元電子ガス濃度を調整する構造を採ることで更に電流コラプスを抑えオン抵抗を低減が可能となる。
なお、本実施の形態4では第3薄膜としての薄膜15を形成しているが、実施の形態1に示した2種類の薄膜(薄膜6,8)を用いた場合であっても、本実施の形態4に示した第1、第2表面処理を行い、同様の効果を得ることができる。
また、後述する薄膜14を用いた場合でも、第1、第2表面処理を行い同様の効果を得ることができる。
<D−3.効果>
この発明にかかる実施の形態4によれば、半導体装置において、電子供給層3は、第1領域に第1表面処理としてのプラズマ処理、第2領域に第2表面処理としてのプラズマ処理、の少なくともいずれかの表面処理が行われた表面を有することで、窒素空孔を補償し、表面準位を補償することで電流コラプスを抑制し、また、二次元電子ガス濃度を減少させることができる。
また、この発明にかかる実施の形態4によれば、半導体装置において、第1領域における第1表面処理は、アルゴン、珪素の少なくとも1つのプラズマによる処理であり、第2領域における第2表面処理は、窒素、フッ素、塩素、アンモニア、酸素の少なくとも1つのプラズマによる処理であることで、第1表面処理により、窒素空孔が増加し、その窒素空孔がドナーをして働くため二次元電子ガス濃度が増加し、第2表面処理により、窒素空孔、表面準位を補償し電流コラプスを低減し、二次元電子ガス濃度を減少させることができる。
また、この発明にかかる実施の形態4によれば、半導体装置の製造方法において、(e)電子供給層3上において、ゲート電極5のドレイン電極側においてゲート電極5のドレイン電極側端部近傍を除く第1領域において、当該第1領域に対応するチャネル層2、電子供給層3界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第1薄膜である実施の形態1における薄膜8を形成する工程は、電子供給層3表面において、第1領域に第1表面処理を行い、第1薄膜である実施の形態1における薄膜8を形成する工程であることで、窒素空孔が増加し、その窒素空孔がドナーをして働くため二次元電子ガス濃度が増加させることができ、オン抵抗を低減できる。
また、この発明にかかる実施の形態4によれば、半導体装置の製造方法において、(f)電子供給層3上において、ゲート電極5のドレイン電極側端部近傍の第2領域において、当該第2領域に対応するチャネル層2、電子供給層3界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用し、当該濃度を第1領域に対応するそれよりも低くする第2薄膜である実施の形態1における薄膜6を形成する工程は、電子供給層3表面において、第2領域に第2表面処理を行い、第2薄膜である実施の形態1における薄膜6を形成する工程であることで、窒素空孔を補償し、表面準位を補償することで電流コラプスを抑制し、また、二次元電子ガス濃度を減少させることができる。
また、この発明にかかる実施の形態4によれば、半導体装置の製造方法において、(e)ソース電極4a、ドレイン電極4b間において、電子供給層3上において、チャネル層2、電子供給層3界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第3薄膜である薄膜15を形成する工程は、電子供給層3表面において、第1領域に第1表面処理、第2領域に第2表面処理、の少なくともいずれかの表面処理を行い、第3薄膜である薄膜15を形成する工程であることで、第1表面処理によって窒素空孔が増加し、その窒素空孔がドナーをして働くため二次元電子ガス濃度が増加し窒素空孔を補償し、第2表面処理によって表面準位を補償することで電流コラプスを抑制し、また、二次元電子ガス濃度を減少させることができる。
<E.実施の形態5>
<E−1.構成>
実施の形態4では、薄膜形成前の電子供給層表面にプラズマ照射を行うことで、電流コラプスを抑えオン抵抗をさらに低減できる場合について説明したが、本実施の形態5では、薄膜形成前の電子供給層3表面に対する表面処理としてイオン注入を行うことで、二次元電子ガス濃度の調整をさらに高める場合について説明する。
オン抵抗を低減するには二次元電子ガス濃度を増加させるのが一つの方法であるが、ゲート電極端近傍以外の電子供給層表面(特にドレイン電極側を第1領域)に対し、第1表面処理として窒化物半導体でドナーとして働くSi、C、O、Ge、Sn、Pbの少なくとも一つのイオンを注入し、活性化熱処理を行うことで二次元電子ガス濃度は増加でき、オン抵抗を減少することが可能となる。
<E−2.製造工程>
次に、薄膜形成前の処理工程を図57〜図63で縦断面図を用いて、本実施の形態5に係る窒化物半導体装置の製造方法について記載する。尚、各層の形成プロセスは実施の形態1〜3と共通であるため説明を省略する。
図57は、例えば電子供給層3の表面に薄膜を覆う前の工程で、ここでは高濃度不純物領域7の形成、ソース・ドレイン電極4a、4bの形成、ゲート電極5の形成後を示している。
ゲート電極端近傍(長さLi2)に開口を持つレジストパターン9nを写真製版で形成する(図58)。
実施の形態1〜3で説明した薄膜を堆積させる。ここでは、Al23である薄膜15をスパッタにて堆積する場合について説明する。薄膜15をスパッタにて堆積し、リフトオフにてゲート電極端近傍に薄膜15が形成される(図59)。ここで、薄膜15の堆積前に窒素、フッ素、塩素、アンモニア、酸素、の少なくとも一つのプラズマ照射を行うことで効果が大きくなることは実施の形態4で説明したとおりである。
図60は、イオン注入を行わない領域をレジストパターン9qで覆ったものである。その後、レジストパターン9qで覆わない領域に対し、第1表面処理としてのSi、C、O、Ge、Sn、Pbの少なくとも一つのイオン10bを注入する(図61)。
Al23である薄膜15をスパッタにて堆積しリフトオフにて形成する(図62)。この際先の薄膜15の膜厚よりも厚くすることは実施の形態2で述べた通りである。またさらに、アルゴン、珪素の少なくとも一つのプラズマ照射を行うことで効果が大きくなることは実施の形態4で説明したとおりである。レジスト剥離後熱処理を行い注入したイオンを活性化させる。これにより注入した領域の二次元電子ガス濃度を増加でき、オン抵抗を減少することが可能となる。
ここでは、注入後に注入領域に薄膜を堆積した場合について説明したが、薄膜堆積後に注入、熱処理を行っても良い。図63はAl23である薄膜15を形成した後に、レジストパターン9qを形成したものである。ここで、Si、C、O、Ge、Sn、Pbの少なくとも一つのイオン10bを注入し、レジスト剥離後に活性化熱処理を行っても良い。
なお、本実施の形態5では第3薄膜としての薄膜15を形成しているが、実施の形態1に示した2種類の薄膜(薄膜6,8)を用いた場合であっても、本実施の形態5に示した第1、第2表面処理を行い、同様の効果を得ることができる。
また、後述する薄膜14を用いた場合でも、第1、第2表面処理を行い同様の効果を得ることができる。またここでは、高濃度不純物層形しソース・ドレインおよびゲート電極の形成後に、イオン注入を含むプラズマによる表面処理および薄膜形成の順で説明したが、所定領域への表面処理および薄膜形成後に高濃度不純物層形成を含んだソース・ドレイン電極の形成およびゲート電極の順にて形成してもよい。
<E−3.効果>
この発明にかかる実施の形態5によれば、半導体装置において、第1領域における第1表面処理は、Si、C、O、Ge、Sn、Pbの少なくとも1つのイオン10bを注入する処理であることで、さらに活性化熱処理を行うことで、二次元電子ガス濃度を増加でき、オン抵抗を減少することができる。
<F.実施の形態6>
<F−1.構成>
実施の形態5では、電子供給層3表面にドナーとなりうるイオンを注入、熱処理を行うことで、二次元電子ガス濃度を増加させ、電流コラプスを抑えオン抵抗が低減できる場合について説明したが、本実施の形態6では、薄膜形成前の電子供給層3表面に対する表面処理として溶液で処理することで、二次元電子ガス濃度の調整をさらに高める場合について説明する。
オン抵抗を低減するには二次元電子ガス濃度を増加させるのが一つの方法であるが、ゲート電極端近傍(第2領域)の電子供給層表面を、第2表面処理としてアンモニウムイオン等の窒素を含んだ溶液処理することで、窒素空孔を補償することが可能となり、電流コラプスが抑制でき、また第2表面処理として1荷のマイナスイオンとなる塩素イオン、水酸化イオン、フッ素イオンを含んだ溶液処理することで、表面準位を補償することが可能となり、電流コラプスが抑制できる。これらの溶液処理は、電子供給層の表面全域に渡って行うのが好ましいが、少なくともゲート電極のドレイン電極側のゲート電極端近傍の電子供給層の表面に行うことで電流コラプスは抑制できる。
一方、ゲート電極のドレイン電極側のゲート電極端近傍の二次元電子ガス濃度を増加させると、耐圧低下の原因となるため、ゲート電極端近傍以外の領域の二次元電子ガス濃度を増加させることでシート抵抗を減少させ、オン抵抗を減少することが可能となる。そこで、ゲート電極端近傍以外(特にドレイン電極側を第1領域)の電子供給層の表面を、第1表面処理としてシリコンイオンを含む溶液で処理を行うことで、窒化物半導体よりなる電子供給層3のドナーとして働くため二次元電子ガス濃度は増加でき、オン抵抗を減少することが可能となる。
<F−2.製造工程>
次に、薄膜形成前の前処理工程を図64〜図68で縦断面図を用いて、本実施の形態6に係る窒化物半導体装置の製造方法について記載する。尚、各層の形成プロセスは実施の形態1〜3と共通であるため説明を省略する。
図64は、例えば電子供給層3の表面に薄膜を覆う前の工程で、ここでは高濃度不純物領域7の形成、ソース・ドレイン電極4a、4bの形成、ゲート電極5の形成後を示している。ゲート電極端近傍(長さLi2)に開口を持つレジストパターン9rを写真製版で形成する(図65)。
ここで、第2領域に対し、第2表面処理として塩素イオン、水酸化イオン、フッ素イオン、アンモニウムイオンの少なくとも一つを含む溶液に浸し、レジストパターン9rで覆われていない電子供給層3表面を溶液処理する。
ここでは、一例として水酸化カリウム水溶液を用いた場合について説明する。溶液処理後水洗し、続けて実施の形態1〜3で説明した薄膜を堆積させる。ここでは、Al23である薄膜15をスパッタにて堆積する場合について説明する。
リフトオフにてゲート電極端近傍に薄膜15が形成される(図66)。図67は、各電極と薄膜をレジストパターン9qで覆ったものである。レジストパターン9qに覆われない第1領域を含む領域に対し、第1表面処理である、シリコンイオンを含む溶液に浸しレジストパターン9qで覆われていない電子供給層表面を溶液処理する。ここでは、一例としてシクロヘキサン溶液を用いた場合について説明する。
溶液処理後水洗し、続けて薄膜15をスパッタにて堆積しリフトオフにて形成する(図68)。この際先の薄膜15の膜厚よりも厚くすることは実施の形態2で述べた通りである。
電子供給層3の表面を溶液処理することで電流コラプスを抑え、オン抵抗を低減でき、薄膜の種類、配置、膜厚によって二次元電子ガス濃度を調整する構造を採ることで更に電流コラプスを抑えオン抵抗を低減が可能となる。さらに、実施の形態5で説明したイオン注入を併用してもよく効果は大きくなる。
なお、本実施の形態6では第3薄膜としての薄膜15を形成しているが、実施の形態1に示した2種類の薄膜(薄膜6,8)を用いた場合であっても、本実施の形態6に示した第1、第2表面処理を行い、同様の効果を得ることができる。
また、後述する薄膜14を用いた場合でも、第1、第2表面処理を行い同様の効果を得ることができる。
<F−3.効果>
この発明にかかる実施の形態6によれば、半導体装置において、第1領域における第1表面処理は、シリコンイオンを含む溶液による処理であり、第2領域における第2表面処理は、塩素イオン、水酸化イオン、フッ素イオン、アンモニウムイオンの少なくとも1つを含む溶液による処理であることで、表面準位が補償でき、電流コラプスを低減することができる。
<G.実施の形態7>
<G−1.構成>
実施の形態1〜6では、電子供給層3表面を覆う薄膜が1種類以上で、かつ、そのバンドギャップが電子供給層のそれに比べて大きい場合やこれら薄膜形成前に電子供給層3をプラズマやイオン注入や溶液による処理について説明したが、ここでは、電子供給層3表面を覆う第3薄膜としての薄膜が電子供給層3のバンドギャップに比べて小さいGaNによる場合について説明する。尚、各層の形成(図3)までのプロセスは実施の形態1〜6と共通であるためその部分の説明を省略し、これ以降の工程について説明する。
図69は、電子供給層3の表面を覆う薄膜14がGaNによる場合の縦断面図である。電子供給層3上にアンドープのGaNである薄膜14を積層すると、二次元電子ガス濃度はGaNの膜厚を増加すると減少する。そのため、二次元電子ガス濃度を低くしたいゲート電極近傍(第2領域)でのGaN膜厚を厚くし、それ以外の領域(特にドレイン電極側を第1領域)のGaN膜厚を薄くすることで、二次元電ガス濃度の調整が可能となる。
なお、図69では、ソース・ドレイン電極下にn型の高濃度不純物領域7を形成した場合の例を示した。また、図69では、ドレイン電極側のゲート電極端近傍に厚いGaNが、それ以外は薄いGaNが形成された例を示したが、ゲート電極5は厚い薄膜14の上にあってもよく(図70(a)〜(c)、図71(a))、ゲート電極5の一部が薄膜14の上にあってもよい(図71(b)、(c))。
<G−2.製造工程>
この製造方法を図72〜図79で縦断面図を用いて、本実施の形態7に係る窒化物半導体装置の製造方法について記載する。
図72は、薄膜14を電子供給層3上に形成したものである。その形成方法としては、例えば、MBE(Molecular Beam Epitaxy:分子線エピタキシャル成長法)又はCVD(Chemical Vapor Deposition:気相成長法)により、電子供給層3の形成の後、続けてエピタキシャル結晶成長を行うのが望ましい。厚さとしては5〜500nmが望ましい。実施の形態1の図4〜8を用いて説明したように、高濃度不純物領域7とソース・ドレイン電極4a、4bを形成する。
ここでは、薄膜14を含めて高濃度不純物領域7を形成した例を示した(図73)が、高濃度不純物領域7を形成する前に高濃度不純物領域7以外をフォトレジスト9iで覆い、エッチングによって高濃度不純物領域の薄膜14を除去(図74)した後に、高濃度不純物領域7を形成しソース・ドレイン電極4a、4bを形成しても良い(図75)。
厚いGaNである薄膜14の形成領域とソース・ドレイン電極4a、4bをフォトレジスト9jで覆い(図76)、ドライエッチングやウェットエッチングによってゲート電極近傍以外の薄膜14を薄くする(図77)。
レジスト除去後、ゲート電極形成領域11以外をフォトレジスト9cで覆う。ドライエッチングやウェットエッチングによってゲート電極形成領域11の薄膜14を除去し(図78)、続けてセルフアラインでゲート電極5をリフトオフにて形成する(図79)。ここで、厚い薄膜14の長さLGaNは、ゲート−ドレイン間距離Lgdの1/2以下にすることが望ましい。さらに、LGaNはできるだけ短い方が、オン抵抗を低減でき好ましい。しかし、LGaN=0とすると電界の集中するドレイン側のゲート電極端下の二次元電子ガス濃度が高くなるため、耐圧が低下してしまう。そのため、GaNの厚さはで少なくともドレイン側のゲート電極端で厚くする必要がある。また、ゲート幅方向の長さとしては実施の形態1の場合と同じように素子上面図の図27に示したように、素子活性化領域12と同じ(図27(a))か、それ以上となる素子分離領域13に渡っても良い(図27(b))。ここでは、GaN14のエッチングをソース・ドレイン電極形成後に行う例を説明したが、ソース・ドレイン電極形成前にGaNである薄膜14のエッチングを行って薄膜14の一部を薄くしてもよい。
<G−3.効果>
この発明にかかる実施の形態7によれば、半導体装置において、第3薄膜である薄膜14は、電子供給層3よりバンドギャップエネルギーが小さい薄膜であることで、薄膜14の膜厚を増加させれば、対応する領域の二次元電子ガス濃度が減少し、二次元電子ガス濃度の調節が可能となる。よって、第1領域、第2領域に対してそれぞれ膜厚を調節することで、電流コラプスの低減、耐圧の維持が実現できる。
また、この発明にかかる実施の形態7によれば、半導体装置において、第3薄膜である薄膜14は、第2領域に形成された膜厚より、第1領域に形成された膜厚が薄いことで、第1領域における二次元電子ガス濃度よりも第2領域における二次元電子ガス濃度を低くすることができ、電流コラプスの低減、かつ、耐圧の維持が実現できる。
また、この発明にかかる実施の形態7によれば、半導体装置において、第3薄膜である薄膜14はGaN膜であることで、GaNの膜厚を増加させれば、対応する領域の二次元電子ガス濃度が減少し、二次元電子ガス濃度の調節が可能となる。よって、第1領域、第2領域に対してそれぞれ膜厚を調節することで、電流コラプスの低減、耐圧の維持が実現できる。
なお、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正や変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
本発明は、例えば、窒化物半導体を用いたHEMTに適用して好適である。
1 基板、2 チャネル層、3 電子供給層、4a ソース電極、4b ドレイン電極、5 ゲート電極、5eg ゲート電極端、6,8,14,15,16 薄膜、7 高濃度不純物領域、9a,9b,9c,9c2,9c3,9d,9e,9f,9g,9h,9i,9j,9k,9m,9n,9p,9q,9r レジストパターン、10,10b イオン、11,11b ゲート電極形成領域、13 素子分離領域。

Claims (25)

  1. ヘテロ接合型の窒化物半導体装置であって、
    基板上に形成された窒化物半導体からなるチャネル層と、
    前記チャネル層上に形成された前記チャネル層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層と、
    前記電子供給層上に選択的に形成されたゲート電極と、
    前記電子供給層上において、前記ゲート電極を挟み離間して形成されたソース、ドレイン電極と、
    前記電子供給層上の前記ゲート電極の前記ドレイン電極側において、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成され、当該第1領域に対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第1薄膜と、
    前記電子供給層上において、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成され、当該第2領域に対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用し、当該濃度を前記第1領域に対応するそれよりも低くする第2薄膜と、
    を備える半導体装置。
  2. 前記第1、第2薄膜は、前記電子供給層よりバンドギャップエネルギーが大きい薄膜である、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1薄膜は、前記第2薄膜より膜厚が厚い、
    請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1薄膜は、Si、C、Ge、Sn、Pb、S、Se、Teのいずれかを含む窒化物、酸化物、あるいは酸窒化物の薄膜であり、
    前記第2薄膜は、Alを含む窒化物、酸化物、あるいは酸窒化物、または、Ga、Ti、V、Nb、Zr、Hf、Taのいずれかの酸化物の薄膜である、
    請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. ヘテロ接合型の窒化物半導体装置であって、
    基板上に形成された窒化物半導体からなるチャネル層と、
    前記チャネル層上に形成された前記チャネル層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層と、
    前記電子供給層上に選択的に形成されたゲート電極と、
    前記電子供給層上において、前記ゲート電極を挟み離間して形成されたソース、ドレイン電極と、
    前記ソース電極、前記ドレイン電極間において、前記電子供給層上に形成され、前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第3薄膜と、
    を備え、
    前記第3薄膜は、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側において前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成された膜厚と、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成された膜厚とが異なる、
    半導体装置。
  6. 前記第3薄膜は、前記第1領域、前記第2領域にそれぞれ対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用し、前記第1領域に対応する当該濃度よりも前記第2領域に対応する当該濃度を低くする、
    請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第3薄膜は、前記電子供給層よりバンドギャップエネルギーが大きい薄膜である、
    請求項5または6に記載の半導体装置。
  8. 前記第3薄膜は、前記第2領域に形成された膜厚より、前記第1領域に形成された膜厚が厚い、
    請求項5〜7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. 前記第3薄膜は、Alを含む窒化物、酸化物、あるいは酸窒化物、またはGa、Ti、V、Nb、Zr、Hf、Taのいずれかの酸化物の薄膜である、
    請求項5〜8のいずれかに記載の半導体装置。
  10. 前記第3薄膜は、Si、C、Ge、Sn、Pb、S、Se、Teのいずれかを含む窒化物、酸化物、あるいは酸窒化物の薄膜である、
    請求項5〜8のいずれかに記載の半導体装置。
  11. 前記第3薄膜は、前記電子供給層よりバンドギャップエネルギーが小さい薄膜である、
    請求項5または6に記載の半導体装置。
  12. 前記第3薄膜は、前記第2領域に形成された膜厚より、前記第1領域に形成された膜厚が薄い、
    請求項5、6、11のいずれかに記載の半導体装置。
  13. 前記第3薄膜は、GaN膜である、
    請求項5、6、11、12のいずれかに記載の半導体装置。
  14. 前記チャネル層および前記電子供給層は、少なくとも2層以上のAlxInyGa1-x-yN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦x+y≦1,xとyは同時に1を取らない)のへテロ接合電界効果トランジスタを構成する、
    請求項1〜13のいずれかに記載の半導体装置。
  15. 前記ソース、ドレイン電極下部の前記チャネル層、前記電子供給層に形成された不純物領域をさらに備える、
    請求項1〜14のいずれかに記載の半導体装置。
  16. 前記第2領域は、前記ゲート電極から前記ドレイン電極に至る距離の少なくとも半分以下の範囲内である、
    請求項1〜15のいずれかに記載の半導体装置。
  17. 前記電子供給層は、前記第1領域に第1表面処理、前記第2領域に第2表面処理、の少なくともいずれかの表面処理が行われた表面を有する、
    請求項1〜16のいずれかに記載の半導体装置。
  18. 前記第1表面処理は、アルゴン、珪素の少なくとも1つのプラズマによる処理であり、
    前記第2表面処理は、窒素、フッ素、塩素、アンモニア、酸素の少なくとも1つのプラズマによる処理である、
    請求項17に記載の半導体装置。
  19. 前記第1表面処理は、Si、C、O、Ge、Sn、Pbの少なくとも1つのイオンを注入する処理である、
    請求項17に記載の半導体装置。
  20. 前記第1表面処理は、シリコンイオンを含む溶液による処理であり、
    前記第2表面処理は、塩素イオン、水酸化イオン、フッ素イオン、アンモニウムイオンの少なくとも1つを含む溶液による処理である、
    請求項17に記載の半導体装置。
  21. ヘテロ接合型の窒化物半導体装置の製造方法であって、
    (a)基板上に窒化物半導体からなるチャネル層を形成する工程と、
    (b)前記チャネル層上に前記チャネル層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層を形成する工程と、
    (c)前記電子供給層上にゲート電極を選択的に形成する工程と、
    (d)前記電子供給層上において、前記ゲート電極を挟み離間してソース、ドレイン電極を形成する工程と、
    (e)前記電子供給層上の前記ゲート電極の前記ドレイン電極側において、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍を除く第1領域において、当該第1領域に対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第1薄膜を形成する工程と、
    (f)前記電子供給層上において、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍の第2領域において、当該第2領域に対応する前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用し、当該濃度を前記第1領域に対応するそれよりも低くする第2薄膜を形成する工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  22. 前記工程(e)は、電子供給層表面において、前記第1領域に第1表面処理を行い、前記第1薄膜を形成する工程である、
    請求項21に記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記工程(f)は、電子供給層表面において、前記第2領域に第2表面処理を行い、前記第2薄膜を形成する工程である、
    請求項21または22に記載の半導体装置の製造方法。
  24. ヘテロ接合型の窒化物半導体装置の製造方法であって、
    (a)基板上に窒化物半導体からなるチャネル層を形成する工程と、
    (b)前記チャネル層上に前記チャネル層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体よりなる電子供給層を形成する工程と、
    (c)前記電子供給層上にゲート電極を選択的に形成する工程と、
    (d)前記電子供給層上において、前記ゲート電極を挟み離間してソース、ドレイン電極を形成する工程と、
    (e)前記ソース電極、前記ドレイン電極間において、前記電子供給層上に、前記チャネル層、前記電子供給層界面に形成される二次元電子ガス濃度に作用する第3薄膜を形成する工程と、
    を備え、
    前記工程(e)は、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側において前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍を除く第1領域に形成された膜厚と、前記ゲート電極の前記ドレイン電極側端部近傍の第2領域に形成された膜厚とが異なる前記第3薄膜を形成する工程である、
    半導体装置の製造方法。
  25. 前記工程(e)は、電子供給層表面において、前記第1領域に第1表面処理、前記第2領域に第2表面処理、の少なくともいずれかの表面処理を行い、前記第3薄膜を形成する工程である、
    請求項24に記載の半導体装置の製造方法。
JP2009097983A 2009-04-14 2009-04-14 半導体装置 Active JP5534701B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009097983A JP5534701B2 (ja) 2009-04-14 2009-04-14 半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009097983A JP5534701B2 (ja) 2009-04-14 2009-04-14 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010251456A true JP2010251456A (ja) 2010-11-04
JP5534701B2 JP5534701B2 (ja) 2014-07-02

Family

ID=43313488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009097983A Active JP5534701B2 (ja) 2009-04-14 2009-04-14 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5534701B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012175018A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Fujitsu Ltd 化合物半導体装置
JP2013008969A (ja) * 2011-06-22 2013-01-10 Imec Iii−窒化物デバイスの製造方法およびiii−窒化物デバイス
CN103022122A (zh) * 2011-09-21 2013-04-03 富士通株式会社 化合物半导体器件及其制造方法
JP2013069763A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Toyota Central R&D Labs Inc 半導体装置とその製造方法
JP2014017423A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Fujitsu Ltd 化合物半導体装置及びその製造方法
KR101458316B1 (ko) * 2012-09-21 2014-11-04 트랜스폼 재팬 가부시키가이샤 화합물 반도체 장치 및 그 제조 방법
JP2018078315A (ja) * 2017-12-25 2018-05-17 株式会社サイオクス 窒化物半導体積層物および半導体装置
WO2019061216A1 (zh) * 2017-09-28 2019-04-04 英诺赛科(珠海)科技有限公司 具有局部p型帽层的晶体管器件
JP6793887B1 (ja) * 2020-01-10 2020-12-02 三菱電機株式会社 半導体装置およびその製造方法
JP2021089977A (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 富士通株式会社 半導体装置、半導体装置の製造方法及び増幅器
JP2021118198A (ja) * 2020-01-22 2021-08-10 富士通株式会社 半導体装置
US20210325780A1 (en) * 2018-09-05 2021-10-21 Tokyo Electron Limited Method for producing resist film
US20230215912A1 (en) * 2021-12-31 2023-07-06 Innoscience (Suzhou) Technology Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05121447A (ja) * 1991-10-26 1993-05-18 Nec Corp 砒化ガリウム電界効果トランジスタ
JP2003023015A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Mitsubishi Electric Corp GaAs系半導体電界効果トランジスタ
JP2006279032A (ja) * 2005-03-02 2006-10-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2008166469A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Fujitsu Ltd 窒化物半導体装置とその製造方法
JP2008244419A (ja) * 2007-02-27 2008-10-09 Sanken Electric Co Ltd 高電子移動度トランジスタ及びその製造方法
JP2009026838A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05121447A (ja) * 1991-10-26 1993-05-18 Nec Corp 砒化ガリウム電界効果トランジスタ
JP2003023015A (ja) * 2001-07-06 2003-01-24 Mitsubishi Electric Corp GaAs系半導体電界効果トランジスタ
JP2006279032A (ja) * 2005-03-02 2006-10-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2008166469A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Fujitsu Ltd 窒化物半導体装置とその製造方法
JP2008244419A (ja) * 2007-02-27 2008-10-09 Sanken Electric Co Ltd 高電子移動度トランジスタ及びその製造方法
JP2009026838A (ja) * 2007-07-18 2009-02-05 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置及びその製造方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9093512B2 (en) 2011-02-24 2015-07-28 Fujitsu Limited Compound semiconductor device
JP2012175018A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Fujitsu Ltd 化合物半導体装置
JP2013008969A (ja) * 2011-06-22 2013-01-10 Imec Iii−窒化物デバイスの製造方法およびiii−窒化物デバイス
CN103022122A (zh) * 2011-09-21 2013-04-03 富士通株式会社 化合物半导体器件及其制造方法
JP2013069763A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Toyota Central R&D Labs Inc 半導体装置とその製造方法
JP2013069810A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Fujitsu Ltd 化合物半導体装置及びその製造方法
JP2014017423A (ja) * 2012-07-10 2014-01-30 Fujitsu Ltd 化合物半導体装置及びその製造方法
KR101458316B1 (ko) * 2012-09-21 2014-11-04 트랜스폼 재팬 가부시키가이샤 화합물 반도체 장치 및 그 제조 방법
WO2019061216A1 (zh) * 2017-09-28 2019-04-04 英诺赛科(珠海)科技有限公司 具有局部p型帽层的晶体管器件
JP2018078315A (ja) * 2017-12-25 2018-05-17 株式会社サイオクス 窒化物半導体積層物および半導体装置
US20210325780A1 (en) * 2018-09-05 2021-10-21 Tokyo Electron Limited Method for producing resist film
JP2021089977A (ja) * 2019-12-04 2021-06-10 富士通株式会社 半導体装置、半導体装置の製造方法及び増幅器
JP6793887B1 (ja) * 2020-01-10 2020-12-02 三菱電機株式会社 半導体装置およびその製造方法
WO2021140632A1 (ja) * 2020-01-10 2021-07-15 三菱電機株式会社 半導体装置およびその製造方法
JP2021118198A (ja) * 2020-01-22 2021-08-10 富士通株式会社 半導体装置
JP7543650B2 (ja) 2020-01-22 2024-09-03 富士通株式会社 半導体装置
US20230215912A1 (en) * 2021-12-31 2023-07-06 Innoscience (Suzhou) Technology Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP5534701B2 (ja) 2014-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5534701B2 (ja) 半導体装置
JP6357037B2 (ja) 常時オフ半導体デバイスおよびその作製方法
US20110108885A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing a semiconductor device
WO2010074275A1 (ja) ヘテロ接合電界効果トランジスタ、ヘテロ接合電界トランジスタの製造方法、および電子装置
WO2010109566A1 (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20110042719A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing a semiconductor device
JP2004273486A (ja) 半導体装置およびその製造方法
TW201413952A (zh) 化合物半導體裝置及其製造方法
JP2007317794A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP5355959B2 (ja) 電界効果トランジスタおよび電界効果トランジスタの製造方法
JP2008091394A (ja) 電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP5224741B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2011187623A (ja) 半導体素子、および半導体素子の製造方法
JP4517077B2 (ja) 窒化物半導体材料を用いたヘテロ接合電界効果型トランジスタ
JP5071761B2 (ja) 窒化物半導体電界効果トランジスタ
CN111048411A (zh) 半导体装置的制造方法
WO2012132407A1 (ja) 窒化物系半導体デバイス及びその製造方法
JP2016100450A (ja) ヘテロ接合電界効果型トランジスタおよびその製造方法
JP6650867B2 (ja) ヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法
JP7367440B2 (ja) 高電子移動度トランジスタの製造方法及び高電子移動度トランジスタ
JP2009152353A (ja) ヘテロ接合電界効果型トランジスタおよびその製造方法
JP2006351762A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP5304134B2 (ja) 窒化物半導体装置およびその製造方法
JP2014099523A (ja) ヘテロ接合電界効果型トランジスタおよびその製造方法
CN112289683B (zh) 高电子迁移率晶体管及其制造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111013

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5534701

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250