JPH05235047A - 電界効果トランジスタの製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタの製造方法

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JPH05235047A
JPH05235047A JP3112892A JP3112892A JPH05235047A JP H05235047 A JPH05235047 A JP H05235047A JP 3112892 A JP3112892 A JP 3112892A JP 3112892 A JP3112892 A JP 3112892A JP H05235047 A JPH05235047 A JP H05235047A
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JP
Japan
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layer
channel
gaas
effect transistor
gate
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JP3112892A
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English (en)
Inventor
Naotaka Iwata
直高 岩田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 GaAsまたはInGaAsをチャネルに用
いた電界効果トランジスタにおいて、高信頼かつ高耐圧
かつ高出力で高効率、しかも表面欠陥準位の影響を受け
ない電界効果トランジスタを容易に再現性良く作製する
製造方法を与える。 【構成】 n形GaAsチャネル層又はn形InGaA
sチャネル層上のソース及びドレイン電極領域にオーミ
ック電極を設け、ソース及びドレイン電極からゲート電
極に向って深くなるようにリセスエッチングし、そのリ
セスエッチングされたチャネル上にゲート電極を設け、
その後不純物無添加GaAs層又は不純物無添加AlG
aAs層又は不純物無添加InAlAs層を原子層エピ
タキシャル成長法により400℃以下で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、GaAsまたはInG
aAsをチャネルに用いた電界効果トランジスタの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】GaAsはSiと比較した場合、電子の
移動度が大きいことなどから、Siをしのぐ超高速デバ
イスの材料としてこれまで盛んに研究開発されてきた。
実用的にもショットキー電極を用いたメタル・セミコン
ダクタ型電界効果トランジスタ(MESFET)は、マ
イクロ波帯の増幅素子として実際に用いられてきた。と
ころで従来のGaAs MESFETは、ソースとドレ
イン領域にマスクを施し、ゲート近辺を一段エッチング
により掘り込んだリセス構造を採用している場合が多
い。この一段のリセス構造では、ソース抵抗やドレイン
抵抗は下げられるものの、リセスエッジでの電界集中が
起こるなど、デバイスの高耐圧化や高周波での高性能化
に制約が多い。そこで、ゲート電極周辺のリセス構造を
内側に向って多段階エッチングしたリセス構造が特開平
2−3938号公報に記載されている。この構造によ
り、高耐圧でかつ高効率なデバイスの実現が模索されて
いる。
【0003】しかしながら、この多段階リセス構造 M
ESFETにおいても、多段階にエッチングされたチャ
ネルが表面に露出しており、表面欠陥準位の充放電に伴
うデバイス特性の悪化を防ぐことはできなかった。この
表面欠陥準位の効果を抑える構造とし、n形GaAsチ
ャネルの上に不純物無添加のAlGaAsを設けた構造
が提案された。(1986年 半絶縁性国際会議論文集
603ページ(Paper presented a
t Semi−Insulating III −V Ma
terials(Hakone 1986)603.)
この構造によれば、不純物無添加のAlGaAsの表面
欠陥準位が充放電した場合でも、n形GaAsチャネル
に及ぼす影響は非常に少なくなる為、デバイス特性の悪
化を防ぐことができる。しかしながらこの論文の試作工
程では、ゲート電極形成工程においてゲート電極形成部
分のn形GaAsチャネル上の不純物無添加AlGaA
sを除去し、そこにゲート電極を形成しなければならな
い。例えばこの論文のようにゲート形成用マスクを不純
物無添加AlGaAs上に設け、エッチングにより不純
物無添加AlGaAsを除去した場合は、エッチングが
深くなるにつれてゲート形成用マスクの転写性能がサイ
ドエッチングなどによって悪くなる。従ってゲート長が
増大したり、ゲート金属と不純物無添加AlGaAsの
間に隙間ができることによりn形GaAsチャネルが露
出し、そこの表面欠陥準位が充放電することによりデバ
イス特性が悪化した。また更に作製技術そのものが高度
である為、1μm以下のゲート長形成工程は難易度の高
い困難な工程であり、作製した素子の特性がばらついた
りした。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
多段階リセス構造MESFETにおいては、電界集中の
緩和などの効果により高耐圧かつ高効率なデバイスの実
現が期待されてはいるが、多段階にエッチングされたチ
ャネルが表面に露出していることから、表面欠陥準位の
充放電に伴う特性の悪化を防ぐことはできないとう問題
点を有していた。
【0005】またこの表面欠陥準位の効果を抑える構造
として、リセスエッチングされたn形GaAsチャネル
の上に無添加のGaAsを設けた構造が提案されたが、
この構造は作製工程が極めて困難であり、所望の構造が
再現性良くは得られず、作製した素子の特性がばらつく
という欠点を有していた。
【0006】本発明は、かかるすべての問題を解決する
ためになされたもので、即ち、GaAsまたはInGa
Asをチャネルに用いた電界効果トランジスタにおい
て、高信頼性かつ高耐圧かつ高出力で高効率、しかも表
面欠陥準位の影響を受けない電界効果トランジスタを容
易に再現性良く作製する製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電界効果トラン
ジスタの製造方法は、n形GaAsチャネル層又はn形
InGaAsチャネル層上のソース及びドレイン電極領
域にオーミック電極を設ける工程と、ソース及びドレイ
ン電極からゲート電極に向って深くなるようにリセスエ
ッチングする工程と、リセスエッチングされたチャネル
上にゲート電極を設ける工程と、その後不純物無添加G
aAs層又は不純物無添加AlGaAs層又は不純物無
添加InAlAs層を原子層エピタキシャル成長法によ
り400℃以下で形成する工程とを含むことを特徴とし
ている。
【0008】
【作用】本発明により、高信頼かつ高耐圧かつ高出力で
高効率、しかも表面欠陥準位の影響を受けにくい電界効
果トランジスタが得られる理由及びその製造方法を説明
する。まずn形GaAsチャネルまたはn形InGaA
sチャネル上のソース・ゲート間及びゲート・ドレイン
間に設ける不純物無添加のGaAsまたはAlGaAs
またはInAlAsの効果について説明する。GaAs
などの表面では、表面欠陥により禁制帯の中央付近に濃
度の高い準位が形成される。これにより、チャネルが表
面に露出した通常の電界効果トランジスタでは、印加し
たバイアスの変調に伴い表面準位が充放電し、チャネル
に延びている表面空乏層が変調される。従って表面電位
が高く変化した場合は、チャネル内に深く表面空乏層が
延び、チャネルが狭くなることにより効率やパワー特性
の悪化を引き起こす。一方、チャネル上に無添加のGa
AsまたはAlGaAs層またはInAlAsを有する
電界効果トランジスタでは、たとえ表面電位が表面欠陥
準位の充放電などにより変化したとしても、電位が変化
した分は、無添加のGaAsまたはAlGaAsまたは
InAlAsがその電位をほとんど消費してくれるの
で、チャネルに及ぶ電位の変化はほとんど及ばない。
【0009】従って、チャネル上に無添加のGaAsま
たはAlGaAsまたはInAlAsを有する電界効果
トランジスタでは、無添加のGaAsまたはAlGaA
sまたはInAlAsを有しない通常のMESFETで
見られたような、チャネルが狭くなることによりもたら
される効率やパワー特性の悪化などはほとんど見られな
い。
【0010】更に用いるチャネルを所望の特性が得られ
るようにリセスエッチングすることにより、高耐圧かつ
高効率、しかも表面欠陥準位の影響を受けにくい電界効
果トランジスタが得られる。しかしながら、リセスエッ
チングしたチャネル上に無添加のGaAsまたはAlG
aAsまたはInAlAsを形成した後にゲート電極を
掘り込んで形成する作製工程は先に指摘した多くの欠点
を有する。そこで、チャネル層上のソース及びドレイン
電極領域にオーミック電極を設け、ソース及びドレイン
電極からゲート電極に向って深くなるようにリセスエッ
チングし、そのリセスエッチングされたチャネル上にゲ
ート電極を設け、その後不純物無添加GaAs層又は不
純物無添加AlGaAs層又は不純物無添加InAlA
s層を原子層エピタキシャル成長法により400℃以下
で形成する方法を提案する。原子層エピタキシャル成長
法は、III 族元素とV族元素を交互に基板上に供給し、
堆積する手法である。この成長法は吸着により各元素を
原子層だけ堆積するため、選択性が極めて高く、結晶基
板以外に堆積することはない。従って、ゲートやソース
などの金属の上や側面には堆積せず、基板上にのみ堆積
する。また、堆積時の基板温度は、300℃程度でも充
分結晶性の高い結晶成長が可能である。
【0011】一般に、GaAsに対するオーミックコン
タクトは400℃以上で処理することにより形成する。
オーミックコンタクト形成後の400℃以下での熱処理
は、オーミックコンタクトの特性を劣化させることはな
いので、不純物無添加GaAs層又は不純物無添加Al
GaAs層又は不純物無添加InAlAs層を原子層エ
ピタキシャル成長法により400℃以下で形成する場合
は、オーミックコンタクトの特性を劣化させることはな
い。さらに、ゲートのショットキーコンタクトもWSi
などの耐熱性ゲート金属を用いなくとも、例えばAlシ
ョットキーコンタクトなどでも400℃以下での熱処理
でその特性が劣化することはない。これによれば作製が
簡単になり、再現性良く作製できるばかりではなく、完
全にゲート電極を埋め込める為、特性ばらつきの少ない
良好なデバイスを得ることができる。従って、n形Ga
Asチャネル層又はn形InGaAsチャネル層上のソ
ース及びドレイン電極領域にオーミック電極を設け、ソ
ース及びドレイン電極からゲート電極に向って深くなる
ようにリセスエッチングし、そのリセスエッチングされ
たチャネル上にゲート電極を設け、その後不純物無添加
GaAs層又は不純物無添加AlGaAs層又は不純物
無添加InAlAs層を原子層エピタキシャル成長法に
より400℃以下で形成することにより、高信頼かつ高
耐圧かつ高出力で高効率、しかも表面欠陥準位の影響を
受けない電界効果トランジスタを容易に再現性良く作製
することができる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の電界効果トランジスタの製
造方法の概略を示した図である。ここで用いたウエハ
は、分子線成長法により600℃で作製したものであ
り、構造は高抵抗GaAs基板上にバッファ層として5
000オングストロームの無添加GaAs層及び厚さ1
700オングストローム電子濃度3.5×1017cm-3
の11 GaAsチャネルである。図1では、加工を施
さない高抵抗GaAs基板上とバッファ層の無添加Ga
As層を省略して示している。
【0013】図1(a)は、まずチャネル以外の部分に
ボロンをイオン注入することにより高抵抗化層12を作
製し、素子間の分離を行った後、GaAsチャネル11
を2段階に所望の形状までメサエッチングを施したウエ
ハの断面図を示している。なお高抵抗化層12は、ダメ
ージによるリーク電流を抑える為に、その表面付近を少
し除去した。
【0014】次に全面に酸化膜を形成し、オーミックコ
ンタクト用マスクを施し、ソース電極及びドレイン電極
部分の酸化膜を開口し、AuGe/Ni/Auによるオ
ーミックコンタクト13を蒸着及びリフトオフ法により
図1(b)の構造を形成した。その後、420℃で1分
間熱処理した。
【0015】次にゲート用マスクを施し、ゲート電極部
分の酸化膜を開口し、Alによるゲート14を蒸着及び
リフトオフ法により図1(c)の構造を形成した。
【0016】その後、有機金属を用いた原子層エピタキ
シャル成長法により、無添加AlGaAs層15を成膜
した。Alの組成は0.22、厚さは2000オングス
トロームである。成長時の基板温度は350℃であり、
結晶性の良好な無添加AlGaAs層が、各電極を包み
込むように選択的に堆積することができた。
【0017】完成した電界効果トランジスタのゲート長
は約1μmであり、デバイス特性としては、10GH
z,ドレインバイアス8Vにおいて、電力利得6.2d
B,電力負荷効率51%が得られた。また、ゲート・ド
レイン耐圧は、34Vであった。ゲート長約1μmの通
常構造MESFETでは、電力負荷効率はせいぜい40
%程度、またゲート・ドレイン耐圧も20V程度である
ことから、本発明により優れた特性が実現できることが
確認できた。特に、高いゲート・ドレイン耐圧得られた
ことは特筆できる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、高信頼か
つ高出力で高効率かつ高耐圧、しかも表面準位の充放電
などによる効果がチャネルに及ばない電界効果トランジ
スタが得られる。また本発明の実施例では、2段階にリ
セスエッチングしたGaAsチャネルと無添加AlGa
As層の例で示したが、これを、InGaAsチャネル
と無添加GaAs層、InGaAsチャネルと無添加A
lGaAs層、InGaAsチャネルと無添加InAl
As層に代えても同様な効果が得られることは明らかで
ある。InGaAsチャネルを使用すれば、より高周波
での特性向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界効果トランジスタの製造方法の概
略を示した図である。
【符号の説明】
11 GaAsチャネル 12 高抵抗化層 13 オーミックコンタクト 14 ゲート 15 無添加AlGaAs層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】n形GaAsチャネル層又はn形InGa
    Asチャネル層上のソース及びドレイン電極領域にオー
    ミック電極を設ける工程と、 ソース及びドレイン電極からゲート電極に向って深くな
    るようにリセスエッチングする工程と、 リセスエッチングされたチャネル上にゲート電極を設け
    る工程と、 その後不純物無添加GaAs層又は不純物無添加AlG
    aAs層又は不純物無添加InAlAs層を原子層エピ
    タキシャル成長法により400℃以下で形成する工程と
    を含むことを特徴とする電界効果トランジスタの製造方
    法。
JP3112892A 1992-02-19 1992-02-19 電界効果トランジスタの製造方法 Pending JPH05235047A (ja)

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JP (1) JPH05235047A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7732325B2 (en) 2002-01-26 2010-06-08 Applied Materials, Inc. Plasma-enhanced cyclic layer deposition process for barrier layers
US7781326B2 (en) 2001-02-02 2010-08-24 Applied Materials, Inc. Formation of a tantalum-nitride layer
US10280509B2 (en) 2001-07-16 2019-05-07 Applied Materials, Inc. Lid assembly for a processing system to facilitate sequential deposition techniques

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