JP2002100640A - 電界効果型化合物半導体装置 - Google Patents

電界効果型化合物半導体装置

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JP2002100640A
JP2002100640A JP2000288156A JP2000288156A JP2002100640A JP 2002100640 A JP2002100640 A JP 2002100640A JP 2000288156 A JP2000288156 A JP 2000288156A JP 2000288156 A JP2000288156 A JP 2000288156A JP 2002100640 A JP2002100640 A JP 2002100640A
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Mizuhisa Nihei
瑞久 二瓶
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電界効果型化合物半導体装置に関し、ゲート
電極周辺の電界を制御し、それによって、耐圧低下を抑
制する。 【解決手段】 半導体層とゲート電極9との界面に、ソ
ース・ドレイン電極方向に突き出た金属酸化膜7/金属
膜8の積層膜、金属薄膜、或いは、抵抗性金属酸化膜7
のいずれかからなる電界緩和膜6を挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界効果型化合物半
導体装置に関するものであり、特に、HEMT(高電子
移動度トランジスタ)やMESFET(Metal−S
emiconductor FET)等の電界効果型化
合物半導体装置における高耐圧化を図るためのゲート電
極周辺の電界を制御する構成に特徴のある電界効果型化
合物半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、シリコン半導体集積回路装置
等のSiデバイスにおいては、MISFET(Meta
l−Insulator−Semiconductor
FET)、即ち、絶縁ゲート型FETが用いられてい
るが、高周波増幅素子或いは超高速集積回路装置を構成
するGaAs或いはInP等の化合物半導体を用いた電
子デバイスにおいては界面準位の問題があるため、ME
SFETやHEMT等が用いられている。
【0003】ここで、図6を参照して、従来のInP系
のHEMTを説明する。なお、図は、チャネル長方向に
沿った概略的断面図である。 図6参照 まず、半絶縁性InP基板31上に、MOVPE法(有
機金属気相成長法)を用いて、i型InAlAsバッフ
ァ層32、i型InGaAsチャネル層33、n型In
AlAs電子供給層34、及び、n+ 型InGaAsキ
ャップ層35を順次成長させる。
【0004】次いで、エッチングを施すことによって素
子分離溝36を形成してメサ状の素子能動領域を設けた
のち、素子能動領域にリフトオフ法を用いてTi/Pt
/Au膜からなる一対のソース・ドレイン電極37を選
択的に形成する。
【0005】次いで、一対のソース・ドレイン電極37
の間のn+ 型InGaAsキャップ層35を選択的に除
去してゲートリセス領域を形成したのち、再び、リフト
オフ法を用いることによってTi膜38/Pt膜39/
Au膜40からなるT字状のゲート電極41を形成す
る。
【0006】以降は図示を省略するものの、プラズマC
VD法を用いて、層間絶縁膜となるSiN膜を堆積させ
たのち、SiN膜に引き出し開口を形成し、次いで、ス
パッタリング法によって、Au膜を順次堆積させたの
ち、Arイオンを用いたイオンミリングを施してAu配
線とすることによってHEMTが完成する。
【0007】図7参照 図7は、従来のInP系のnチャネル型HEMTのドレ
イン電流−電圧特性を示す図であり、ゲート電極に印加
する電圧の増加とともに、ドレイン電流が低下し、ある
値でピンチオフ状態となってドレイン電流がゼロにな
る。このピンチオフ状態におけるブレークダウン電圧を
3端子耐圧BVdsと定義する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年の高性能
化の要請に伴って短ゲート化が図られているが、短ゲー
ト化に伴って3端子耐圧BVdsが低下するという問題が
新たに発生する。この3端子耐圧BVdsの低下は、ゲー
ト電極のドレイン端における電界集中が顕著になること
によるものである。
【0009】したがって、本発明は、ゲート電極周辺の
電界を制御し、それによって、耐圧低下を抑制すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】ここで、図1を参照して
本発明における課題を解決するための手段を説明する。
なお、図1(a)は、本発明の電界効果型化合物半導体
装置の概略的断面図であり、また図1(b)は、本発明
の電界効果型化合物半導体装置における3端子耐圧BV
ds及び電流利得遮断周波数fT の金属酸化膜厚依存性の
説明図である。なお、図において、符号1,3,10
は、夫々、チャネル層、ソース・ドレイン領域、及び、
基板である。
【0011】図1(a)参照 上述の課題を解決するために、本発明においては、半導
体層とゲート電極9との界面に、ソース・ドレイン電極
方向に突き出た金属酸化膜7/金属膜8の積層膜、金属
薄膜、或いは、抵抗性金属酸化膜7のいずれかからなる
電界緩和膜6を挿入したことを特徴とする。
【0012】この様に、半導体層(図においてはキャリ
ア供給層2)とゲート電極9との界面に電界緩和膜6を
設けることによって、短ゲート化に伴う3端子耐圧BV
dsの低下を抑制することができる。
【0013】即ち、従来、2端子のショットキーバリア
ダイオードにおいて、Ti酸化膜薄層を抵抗性ショット
キーバリアフィールドプレートとして用いてショットキ
ーバリアの周辺耐圧を向上させることが提案されている
が(必要ならば、特開平1−251656号公報参
照)、あくまで、相対的に高電圧駆動素子に関するもの
である。
【0014】本発明は、従来、問題視されていなかった
HEMTの3端子耐圧BVdsが、短ゲート化に伴って低
電圧駆動であるにも拘わらず低下する問題を解決するた
めに、本来必要性を認識していなかった電界緩和構造を
適用したものであり、その際に、電界緩和膜6が実効的
にゲート電極として作用しないように、金属酸化膜7/
金属膜8の積層膜、金属薄膜、或いは、抵抗性金属酸化
膜7を用いたものである。
【0015】図1(b)参照 図1(b)は、金属膜8の厚さ、ソース電極4側の突出
し長Lgs、ドレイン電極5側の突出し長Lgdを一定とし
た場合の3端子耐圧BVds及び電流利得遮断周波数fT
の金属酸化膜7の膜厚依存性を概念的に示す図であり、
金属酸化膜7の膜厚が薄いほど3端子耐圧BVdsが高く
なるものの、寄生容量が大きくなるので電流利得遮断周
波数fT は低下し、両者はトレードオフの関係になる。
したがって、電界緩和膜6を金属酸化膜7/金属膜8の
積層膜で構成する場合には、最適な金属酸化膜7の膜厚
があり、例えば、3.0〜7.0nmにすることが望ま
しい。
【0016】また、電界緩和膜6を金属薄膜で構成する
場合には、金属薄膜が実効的にゲート電極として作用し
ない程度の抵抗性が得られる膜厚にする必要があり、ま
た、電界緩和膜6を抵抗性金属酸化膜7で構成する場合
には、抵抗性金属酸化膜が実効的にゲート電極として作
用しない程度の抵抗性を有するようにする必要がある。
【0017】特に、電界緩和膜6は、ソース電極4側に
比べてドレイン電極5側に突き出ていること、即ち、L
gd>Lgsにすることが望ましく、また、金属酸化膜7、
金属膜8、金属薄膜、或いは、抵抗性金属酸化膜を構成
する金属元素としては、Ti,Co,Ta,Ni,P
d,Pr,Hf,Zr等の金属を用いることが望まし
い。
【0018】即ち、金属酸化膜7、金属膜8、金属薄
膜、或いは、抵抗性金属酸化膜を構成する金属元素とし
ては、Ti,Co,Ta,Ni,Pd,Pr,Hf,Z
r等の酸化物の生成エネルギーの大きな金属が好適であ
り、ゲート界面の界面準位を低減することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】ここで、図2及び図3を参照して
本発明の第1の実施の形態の製造工程を説明する。 図2(a)参照 まず、半絶縁性InP基板11上に、MOVPE法を用
いて、厚さが、例えば、200nmのi型InAlAs
バッファ層12、厚さが、例えば、25nmのi型In
GaAsチャネル層13、厚さが、例えば、25nm
で、n型不純物濃度が、例えば、2×1018cm-3のn
型InAlAs電子供給層14、及び、厚さが、例え
ば、50nmで、n型不純物濃度が、例えば、1×10
19cm-3のn + 型InGaAsキャップ層15を順次成
長させる。なお、この場合のi型InGaAsチャネル
層13及びn+ 型InGaAsキャップ層15の混晶比
はIn0.53Ga0.47Asであり、また、i型InAlA
sバッファ層12及びn型InAlAs電子供給層14
の混晶比はIn0.52Al0. 48Asである。
【0020】次いで、レジストパターン16をマスクと
して、H3 PO4 +H2 2 +H2Oからなるリン酸系
のエッチャントを用いて、i型InAlAsバッファ層
12が露出するまでエッチングして、素子分離溝17を
形成する。
【0021】図2(b)参照 次いで、レジストパターン16を除去したのち、新たに
ソース・ドレイン電極に対応する開口を有するレジスト
パターン18を形成し、次いで、全面に、例えば、10
nmのTi膜、30nmのPt膜、及び、200nmの
Au膜を蒸着法によって順次堆積させTi/Pt/Au
膜19とし、次いで、レジストパターン18とともに不
要なTi/Pt/Au膜19をリフトオフすることによ
ってノンアロイオーミック接触によりオーミック電極2
0が形成されることになる。
【0022】図2(c)参照 次いで、レジストパターン21をマスクとして、クエン
酸+H2 2 +H2 Oからなるクエン酸系エッチャント
を用いて、n型InAlAs電子供給層14が露出する
までソース・ドレイン電極20間のn+ 型InGaAs
キャップ層15を選択的に除去して間隔が、例えば、
0.55μmのゲートリセス領域22とする。
【0023】図3(d)参照 次いでレジストパターン21を除去したのち、新たなレ
ジストパターン(図示を省略)を設け、全面に厚さが、
1.5〜4.0nm、例えば、2nmのTi膜を堆積さ
せ、次いで、レジストパターンとともに不要なTi膜を
除去したのち、酸素プラズマ雰囲気に晒すことによっ
て、Ti膜を酸化して絶縁性のTiOx 膜23に変換す
る。なお、この酸化によって、TiOx 膜23は2倍程
度に増大し、3.0〜7.0nm程度となる。
【0024】図3(e)参照 次いで、レジストパターンを除去したのち、新たにTi
x 膜23に対応する開口を有するレジストパターン
(図示を省略)を設け、全面に厚さが、2.0〜5.0
nm、例えば、4nmのTi膜を堆積させ、次いで、レ
ジストパターンとともに不要なTi膜を除去することに
よってTi膜24を形成し、TiOx 膜23/Ti膜2
4構造の電界緩和膜とする。
【0025】図3(f)参照 次いで、レジストパターンを除去したのち、T字型のゲ
ート電極を形成するための開口パターンを有するリフト
オフ用のレジストパターン(図示せず)を設け、次い
で、全面に、例えば、10nmのPt膜25及び200
nmのAu膜26を蒸着法によって順次堆積させたの
ち、レジストパターンとともにリフトオフすることによ
って、不要なPt/Au膜を除去してゲート電極27を
形成する。
【0026】なお、この場合のゲート電極幅は、例え
ば、0.15μmであり、電界緩和膜のドレイン側への
突出し幅Lgdは、例えば、0.1μmとし、ソース側へ
の突出し幅Lgsより大幅に長くする。
【0027】以降は、図示を省略するものの、プラズマ
CVD法によって、厚さが、例えば、100nmのSi
N膜を全面に堆積させてパッシベーション膜としたの
ち、ソース・ドレイン電極20及びゲート電極27に対
応する開口部を有するレジストパターンを形成し、この
レジストパターンをマスクとしてSF6 を用いたドライ
エッチングを施すことによって、SiN膜を除去したの
ち、1μmのAu膜を順次堆積させたのち、Arイオン
を用いたイオンミリングを施してAu配線を形成するこ
とによってHEMTが完成する。
【0028】以上、説明したように、本発明の第1の実
施の形態においては、ドレイン側へ突き出す電界緩和膜
を設けているので、電界の集中し易いゲート電極27の
周辺部のドレイン寄りの領域の電界を緩和することがで
き、それによって、3端子耐圧BVdsを高くすることが
できる。
【0029】また、電界緩和膜を構成する絶縁性のTi
x 膜23の膜厚を3.0〜7.0nmとし、寄生容量
の増大を抑制しているので3端子耐圧BVdsをある程度
確保した状態で、電流利得遮断周波数fT の劣化を抑え
ることができる。また、絶縁性のTiOx 膜23の膜厚
は上記のように薄いので、ゲート電極27のショットキ
ーバリア性が損なわれることがない。
【0030】また、電界緩和膜を構成するTi膜24の
膜厚を2.0〜5.0nmと薄くしているので、Ti膜
が24が実効的にゲート電極として作用することがな
く、したがって、ゲート長を設計値通りに保った状態で
3端子耐圧BVdsの低下を防止することができる。
【0031】また、電界緩和膜を構成する金属元素とし
ては、酸化物の生成エネルギーの大きなTiを用いてい
るので、ゲート界面の界面準位を低減することができ
る。
【0032】次に、図4を参照して、本発明の第2の実
施の形態の製造工程を説明するが、電界緩和膜の構成以
外は、上記の第1の実施の形態と基本的に同一であるの
で、同じ工程に関しては説明は簡単にする。 図4(a)参照 まず、上記の第1の実施の形態と全く同様の工程を経
て、ゲートリセス領域22を形成したのち、レジストパ
ターン(図示を省略)を設け、全面に厚さが、1.0〜
7.0nm、例えば、2nmのTi膜を堆積させ、次い
で、レジストパターンとともに不要なTi膜を除去した
のち、酸素プラズマ雰囲気に晒すことによって、Ti膜
を酸化して抵抗性TiOx 膜28に変換する。
【0033】この場合、抵抗性TiOx 膜28の酸化の
程度、即ち酸素組成比xを制御することによって、抵抗
性TiOx 膜28の比抵抗を制御することができ、抵抗
性TiOx 膜28が実効的にゲート電極として作用しな
いように膜厚との相関で酸化の程度を決定すれば良い。
【0034】図4(b)参照 以降は、再び、上記の第1の実施の形態と全く同様の工
程を経ることによって、T字状のゲート電極27を有す
るHEMTが得られる。
【0035】この第2の実施の形態においては、電界緩
和膜を抵抗性TiOx 膜28のみで構成しているので、
製造工程が簡素化することができる。
【0036】次に、図5を参照して、本発明の第3の実
施の形態の製造工程を説明するが、電界緩和膜の構成以
外は、上記の第1の実施の形態と基本的に同一であるの
で、同じ工程に関しては説明は簡単にする。 図5(a)参照 まず、上記の第1の実施の形態と全く同様の工程を経
て、ゲートリセス領域22を形成したのち、レジストパ
ターン(図示を省略)を設け、全面にTi膜を堆積さ
せ、次いで、レジストパターンとともに不要なTi膜を
除去して、電界緩和膜となるTi薄膜29を形成する。
この場合、Ti薄膜29が実効的にゲート電極として作
用しないように膜厚は、1.0〜3.0nm、例えば、
2nmとする。
【0037】図5(b)参照 以降は、再び、上記の第1の実施の形態と全く同様の工
程を経ることによって、T字状のゲート電極27を有す
るHEMTが得られる。
【0038】この第3の実施の形態においては、電界緩
和膜をTi薄膜29のみで構成しており、酸化の工程も
不要になるので、製造工程がさらに簡素化される。な
お、Ti薄膜29の表面は、多少自然酸化されていても
問題はない。
【0039】以上、本発明の各実施の形態を説明してき
たが、本発明は各実施の形態に記載した構成及び条件に
限られるものではなく、各種の変更が可能である。例え
ば、上記の第1及び第2の実施の形態においては、Ti
x 膜或いは抵抗性TiOx 膜を、Ti膜を酸素プラズ
マ雰囲気に晒して酸化することによって形成している
が、プラズマ酸化に限られるものではなく、酸素雰囲気
中或いは大気中で150℃以上の温度において酸化して
も良いものである。
【0040】また、上記の各実施の形態においては、電
界緩和膜を構成する金属元素としてTiを用いてるが、
Tiに限られるものではなく、Tiと同様に酸化物の生
成エネルギーの大きな金属であるCo,Ta,Ni,P
d,Pr,Hf,Zrを用いても良いものである。
【0041】また、上記の各実施の形態の説明において
は、ゲート電極をPt/Au膜で構成しているが、Al
膜を用いても良いものである。
【0042】また、上記の各実施の形態の説明において
は、nチャネル型InP系HEMTとして説明している
が、nチャネル型InP系HEMTに限られるものでは
なく、pチャネル型InP系HEMTにも適用されるも
のであり、さらには、GaAs系HEMTやMESFE
T等の他の電界効果型化合物半導体装置にも適用される
ものである。
【0043】ここで、再び図1(a)を参照して、本発
明の詳細な特徴点を説明する。 図1(a)参照 (付記1) 半導体層とゲート電極9との界面に、ソー
ス・ドレイン電極方向に突き出た金属酸化膜7及び金属
膜8を順次積層した積層膜を電界緩和膜6として挿入し
たことを特徴とする電界効果型化合物半導体装置。 (付記2) 上記金属酸化膜7の膜厚を、3.0〜7.
0nmにしたことを特徴とする付記1記載の電界効果型
化合物半導体装置。 (付記3) 半導体層とゲート電極9との界面に、ソー
ス・ドレイン電極方向に突き出るとともに、突出し部が
実効的にゲート電極として作用しない程度の抵抗性とな
る膜厚の金属薄膜を電界緩和膜6として挿入したことを
特徴とする電界効果型化合物半導体装置。 (付記4) 上記金属薄膜の膜厚を、7.0nm以下に
したことを特徴とする付記3記載の電界効果型化合物半
導体装置。 (付記5) 半導体層とゲート電極9との界面に、ソー
ス・ドレイン電極方向に突き出るとともに、突出し部が
実効的にゲート電極として作用しない程度の抵抗性を有
する抵抗性金属酸化膜を電界緩和膜6として挿入したこ
とを特徴とする電界効果型化合物半導体装置。 (付記6) 上記電界緩和膜6が、ソース電極4側に比
べてドレイン電極5側に突き出ていることを特徴とする
付記1乃至5のいずれか1に記載の電界効果型化合物半
導体装置。 (付記7) 上記電界緩和膜6を構成する金属が、T
i、Co、Ta、Ni、Pd、Pr、Hf、または、Z
rのいずれか一つであることを特徴とする付記1乃至6
のいずれか1に記載の電界効果型化合物半導体装置。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、キャリア供給層等の半
導体層とゲート電極との間に酸化物の生成エネルギーの
大きな金属を構成元素とし、ゲート電極幅よりソース・
ドレイン側に突き出す電界緩和膜を設けているので、電
流利得遮断周波数fT を保った状態で短ゲート長化に伴
う3端子耐圧BVdsの低減を抑制することができ、ひい
ては、電界効果型化合物半導体装置の高性能化、信頼性
の向上に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の途中までの製造工
程の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の図2以降の製造工
程の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の製造工程の説明図
である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の製造工程の説明図
である。
【図6】従来のHEMTの説明図である。
【図7】従来のHEMTのId −V特性図である。
【符号の説明】
1 チャネル層 2 キャリア供給層 3 ソース・ドレイン領域 4 ソース電極 5 ドレイン電極 6 電界緩和膜 7 金属酸化膜 8 金属膜 9 ゲート電極 10 基板 11 半絶縁性InP基板 12 i型InAlAsバッファ層 13 i型InGaAsチャネル層 14 n型InAlAs電子供給層 15 n+ 型InGaAsキャップ層 16 レジストパターン 17 素子分離溝 18 レジストパターン 19 Ti/Pt/Au膜 20 ソース・ドレイン電極 21 レジストパターン 22 ゲートリセス領域 23 TiOx 膜 24 Ti膜 25 Pt膜 26 Au膜 27 ゲート電極 28 抵抗性TiOx 膜 29 Ti薄膜 31 半絶縁性InP基板 32 i型InAlAsバッファ層 33 i型InGaAsチャネル層 34 n型InAlAs電子供給層 35 n+ 型InGaAsキャップ層 36 素子分離溝 37 ソース・ドレイン電極 38 Ti膜 39 Pt膜 40 Au膜 41 ゲート電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層とゲート電極との界面に、ソー
    ス・ドレイン電極方向に突き出た金属酸化膜及び金属膜
    を順次積層した積層膜を電界緩和膜として挿入したこと
    を特徴とする電界効果型化合物半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体層とゲート電極との界面に、ソー
    ス・ドレイン電極方向に突き出るとともに、突出し部が
    実効的にゲート電極として作用しない程度の抵抗性とな
    る膜厚の金属薄膜を電界緩和膜として挿入したことを特
    徴とする電界効果型化合物半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体層とゲート電極との界面に、ソー
    ス・ドレイン電極方向に突き出るとともに、突出し部が
    実効的にゲート電極として作用しない程度の抵抗性を有
    する抵抗性金属酸化膜を電界緩和膜として挿入したこと
    を特徴とする電界効果型化合物半導体装置。
  4. 【請求項4】 上記電界緩和膜が、ソース電極側に比べ
    てドレイン電極側に突き出ていることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれか1項に記載の電界効果型化合物半
    導体装置。
  5. 【請求項5】 上記電界緩和膜を構成する金属が、T
    i、Co、Ta、Ni、Pd、Pr、Hf、または、Z
    rのいずれか一つであることを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれか1項に記載の電界効果型化合物半導体装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007096203A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Sanken Electric Co Ltd 2次元キャリアガス層を有する電界効果トランジスタ
JP2009522812A (ja) * 2006-01-09 2009-06-11 インターナショナル レクティファイアー コーポレイション 電界緩和機能を有するiii族窒化物電力半導体
US9640649B2 (en) 2004-12-30 2017-05-02 Infineon Technologies Americas Corp. III-nitride power semiconductor with a field relaxation feature

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