JPH08115924A - 電界効果型トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

電界効果型トランジスタおよびその製造方法

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JPH08115924A
JPH08115924A JP18403495A JP18403495A JPH08115924A JP H08115924 A JPH08115924 A JP H08115924A JP 18403495 A JP18403495 A JP 18403495A JP 18403495 A JP18403495 A JP 18403495A JP H08115924 A JPH08115924 A JP H08115924A
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region
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conductive layer
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JP18403495A
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English (en)
Inventor
Toshimichi Ota
順道 太田
Katsunori Nishii
勝則 西井
Mitsuru Nishitsuji
充 西辻
Hiromasa Fujimoto
裕雅 藤本
Hiroyuki Masato
宏幸 正戸
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート電極の引出し部も自己整合的に形成さ
れ、且つ耐圧が低下しないような電界効果トランジスタ
を提供する。 【解決手段】 半絶縁性基板11の上に導電層12及び
アンドープ層13が形成され、導電層12上の所定領域
に、方形状の一対のコンタクト領域14Aを介してソー
ス電極又はドレイン電極となるオーミック電極15Aが
形成されている。コンタクト領域14Aの周縁部はオー
ミック電極15Aに対してアンダーカットに形成されて
いる。導電層12の上における一対のコンタクト領域1
4A同士の間には、オーミック電極15Aをマスクとし
て自己整合的にゲート電極16aが形成されている。
(b)に示すように、ゲート電極16aはゲート幅方向
に延出しており、該延出部はゲート電極16aの引出し
部となる。上部電極16bはゲート電極16aと同一の
工程により自己整合的に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電界効果型トランジ
スタ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電界効果型トランジスタ、特にガリウム
砒素(GaAs)よりなる半絶縁性基板を有するMES
FET(以下、GaAs MESFETと称する。)
は、その優れた性能により、携帯電話を中心とする通信
機器の発達と共に近年大幅に需要が伸びている。その中
でも、エピタキシャル膜を用いたGaAs MESFE
T、及びゲート電極直下に、不純物が混入されないアン
ドープ層を形成して耐圧を向上させたMISFET(M
etal Insulator Semiconduc
tor FET)等は、マイクロ波通信用デバイスとし
て幅広い応用が考えられている。
【0003】これらMESFET及びMISFETにお
ける最近の技術的トレンドは、低電圧動作化及び低消費
電力化である。特に低電圧動作時の性能向上には、FE
Tの立ち上がりの改善、つまりオン抵抗の低減が最も効
果的である。オン抵抗の低減には、ゲート長の短縮が最
も有効な手法であるが、ソース電極とドレイン電極との
間の距離を短縮して寄生抵抗成分を低減することも重要
な手法である。
【0004】以下、このような構造を有する従来のFE
Tの構成を図面を参照しながら説明する。
【0005】図12は、例えば特開平2−156544
号公報に示されている従来のGaAs MESFETの
ゲート長方向の断面構造を示している。図12におい
て、1はGaAsよりなる半絶縁性基板、2はSiが不
純物としてドープされたn型のGaAsよりなる導電
層、3はSiが高濃度にドープされたn+ 型のInGa
Asよりなるコンタクト領域、4はドレイン電極又はソ
ース電極となるオーミック電極で、5はショットキ電極
よりなるゲート電極、6はオーミック電極4の上にゲー
ト電極5と同時に形成された配線層、7はSiO2 より
なる側面障壁であり、該側面障壁7はオーミック電極4
の開口幅よりも短いゲート長を得るために形成されてい
る。
【0006】以下、前記構造のGaAs MESFET
の製造方法について説明する。
【0007】まず、半絶縁性基板1の上にエピタキシャ
ル成長法により導電層2を形成した後、該導電層2の上
にエピタキシャル成長法によりコンタクト領域3となる
コンタクト層を形成する。次に、該コンタクト層の上に
スパッタ法又は蒸着法によりオーミック電極4となる第
1の金属層を形成した後、該第1の金属層に対してエッ
チングを行なってゲート幅方向(図12における紙面に
垂直な方向)に延びる開口溝を形成することにより互い
に対向する一対のオーミック電極4を形成する。次に、
該一対のオーミック電極4をマスクとして前記コンタク
ト層及び導電層2に対してウェットエッチングを行なう
ことにより、逆メサ状の断面を有する開口部8を形成す
る。次に、プラズマCVD法によりSiO2 膜を全面に
堆積した後、該SiO2 膜に対して反応性イオンエッチ
ングを行なうことにより側面障壁7を形成する。次に、
スパッタ法又は蒸着法により第2の金属膜を堆積して配
線層6を形成する。このようにすると、導電層2の上に
おける開口部8の内部にも、オーミック電極4及び側面
障壁7をマスクとして第2の金属膜が堆積されるので、
側面障壁7同士の間の溝部と同じ寸法の長さを有するゲ
ート電極5が自己整合的に形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
構成によると、オーミック電極4に接続された配線層6
は形成することができるが、ゲート電極5に接続される
配線層又はコンタクト領域を形成することができないの
で、ゲート電極5を電界効果型トランジスタの外部に引
き出すことはできない。このため、前記構造の電界効果
型トランジスタは現実には製作が困難である。
【0009】また、パワー型の電界効果型トランジスタ
等はソース領域とドレイン領域とが交互に配置される櫛
形状に形成されるが、このような櫛形状の電界効果型ト
ランジスタを製造する場合には、該電界効果型トランジ
スタを構成するソース電極及びドレイン電極を別々に形
成しなければならないので、チップサイズの増大化を招
くという問題がある。
【0010】さらに、前記の製造方法によると、SiO
2 よりなる側面障壁7の形成工程が複雑であるため、該
側面障壁7を形成することは実際には困難である。その
うえ、全面に亘って形成されたSiO2 膜に対して反応
性イオンエッチングを行なって側面障壁7を形成する際
に、導電層2におけるゲート電極5を形成する領域がダ
メージを受け、電界効果型トランジスタのチャネル領域
が損傷するので、電界効果型トランジスタの耐圧が大き
く低減するという問題もある。
【0011】本発明は、前記の問題点を一挙に解決し、
ゲート電極の引出し部も自己整合的に形成され、櫛形状
の電界効果型トランジスタを形成する場合にもチップサ
イズの増大化を招かず、且つ耐圧が低下しないようにす
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、ソース電極及びドレイン電極を方形状に
形成すると共に、これらソース電極及びドレイン電極の
うち少なくともソース電極をマスクとしてゲート電極及
び該ゲート電極からゲート幅方向に延びるゲート電極の
引出し部を自己整合的に形成するものである。
【0013】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、電界効果トランジスタを、半絶縁性基板と、該半絶
縁性基板上の所定領域に形成された導電層と、該導電層
の上に互いに対向するように形成されており、周縁部が
アンダーカットされた方形状の一対のコンタクト領域
と、該一対のコンタクト領域のうちの一方の上に該一方
のコンタクト領域とオーミック接触するように形成され
たソース電極と、前記一対のコンタクト領域のうちの他
方の上に該他方のコンタクト領域とオーミック接触する
ように形成されたドレイン電極と、前記導電層の上にお
ける前記ソース電極と前記ドレイン電極との間の第1の
領域及び該第1の領域に連続しゲート幅方向の外側へ向
かって前記導電層の外側まで延びる第2の領域に、前記
ソース電極をマスクとして自己整合的に形成されてお
り、前記コンタクト領域よりも層厚が薄く且つ前記導電
層とショットキ接触しているゲート電極と、前記ソース
電極の上に、前記ゲート電極と同工程により且つ前記ソ
ース電極とオーミック接触するように形成されたソース
電極用上部電極とを備えている構成とするものである。
【0014】請求項1の構成により、ゲート電極はソー
ス電極をマスクとして自己整合的に形成されているた
め、ゲート電極端とソース電極端とは平面的に連続して
おり、ゲート電極端とソース電極端との距離が限界まで
短縮されているので、寄生抵抗を大きく低減することが
できる。この場合、方形状のコンタクト領域の周縁部に
はアンダーカット部が形成され且つゲート電極の層厚は
コンタクト領域の層厚よりも小さいので、ゲート電極と
コンタクト領域とは電気的に接続されない。
【0015】また、ソース電極及びドレイン電極はコン
タクト領域の全面とオーミック接触しているため、ソー
ス電極及びドレイン電極におけるコンタクト抵抗は構造
上最小である。
【0016】また、ゲート電極は、導電層の上における
ソース電極とドレイン電極との間の第1の領域及び該第
1の領域に連続しゲート幅方向の外側へ向かって導電層
の外側まで延びる第2の領域に形成されているため、前
記第2の領域をゲート電極の引出し部として用いること
ができる。
【0017】さらに、パワー型の電界効果型トランジス
タの場合には、方形状のコンタクト領域を並列に複数対
配列し、各一対のコンタクト領域同士の間にゲート電極
を形成することができる。
【0018】請求項2の発明は、請求項1の構成に、前
記ゲート電極は、前記ソース電極と前記ドレイン電極と
をマスクとして自己整合的に形成されており、前記ドレ
イン電極の上に、前記ゲート電極と同工程により且つ前
記ドレイン電極とオーミック接触するように形成された
ドレイン電極用上部電極をさらに備えている構成を付加
するものである。
【0019】請求項2の構成により、ゲート電極はソー
ス電極及びドレイン電極をマスクとして自己整合的に形
成されているため、ゲート電極端とソース電極端及びド
レイン電極端とは平面的に連続しており、ゲート電極端
とソース電極端及びドレイン電極端との距離が限界まで
短縮されているので、寄生抵抗を一層大きく低減するこ
とができる。
【0020】請求項3の発明は、請求項1又は2の構成
に、前記導電層と前記一対のコンタクト領域との間にア
ンドープ層が設けられているという構成を付加するもの
である。
【0021】請求項3の構成により、ゲート電極と導電
層との間の不純物濃度が低くなり、耐圧の大幅な向上が
図れる。
【0022】請求項4の発明は、請求項1〜3の構成
に、前記半絶縁性基板は基板面方位が(100)である
GaAsよりなる基板であり、前記導電層及びコンタク
ト領域は共に結晶成長法により形成され、前記ゲート幅
方向は[001]方位に設定されているという構成を付
加するものである。
【0023】請求項4の構成により、コンタクト領域の
周縁部には垂直な断面形状のアンダーカット部が形成さ
れる。
【0024】請求項5の発明は、請求項1〜4の構成
に、前記一対のコンタクト領域はInGaAs又はIn
Asよりなり、前記ソース電極及びドレイン電極は高融
点金属よりなるという構成を付加するものである。
【0025】請求項5の構成により、ソース電極及びド
レイン電極とコンタクト領域とのコンタクト抵抗が低減
され且つ両者の密着性が良好になる。
【0026】請求項6の発明が講じた解決手段は、電界
効果型トランジスタの製造方法を、半絶縁性基板上に導
電層及びコンタクト層を順次堆積する第1の工程と、前
記コンタクト層の上に該コンタクト層とオーミック接触
するように第1の金属層を堆積する第2の工程と、前記
第1の金属層をパターン化して互いに対向するソース電
極及びドレイン電極を形成する第3の工程と、前記コン
タクト層に対して前記ソース電極及びドレイン電極をマ
スクとしてエッチングを行なうことにより、周縁部がア
ンダーカットされた一対の方形状のコンタクト領域を形
成する第4の工程と、前記導電層、ソース電極及びドレ
イン電極の上に、前記ソース電極と前記ドレイン電極と
の間の第1の領域及び該第1の領域に連続しゲート幅方
向の外側へ向かって前記導電層の外側まで延びる第2の
領域及び前記ソース電極のゲート電極形成領域側の第3
の領域が開口したレジストパターンを形成する第5の工
程と、前記導電層及びソース電極の上に前記レジストパ
ターンをマスクとして前記コンタクト層よりも層厚が薄
い第2の金属膜を堆積することにより、前記導電層の上
における前記第1の領域及び前記第2の領域に前記導電
層とショットキ接触するゲート電極を形成すると共に前
記ソース電極の上における前記第3の領域に前記ソース
電極とオーミック接触するソース電極用上部電極を形成
する第6の工程とを備えている構成とするものである。
【0027】請求項6の構成により、導電層、ソース電
極及びドレイン電極の上に形成されており、ソース電極
とドレイン電極との間の第1の領域及び該第1の領域に
連続しゲート幅方向の外側へ向かって導電層の外側まで
延びる第2の領域及びソース電極のゲート電極形成領域
側の第3の領域が開口したレジストパターンをマスクと
して、導電層及びソース電極の上に第2の金属膜を堆積
するため、導電層の上における第1の領域及び第2の領
域にゲート電極が自己整合的に形成されると共に、ソー
ス電極の上にゲート電極と同工程によりソース電極用上
部電極が形成される。
【0028】また、ゲート電極は導電層の上に第2の金
属膜を堆積することにより形成されるため、導電層には
損傷が加えられない。
【0029】請求項7の発明は、請求項6の構成に、前
記第5の工程における前記レジストパターンの前記第3
の領域は、前記ソース電極のゲート電極形成領域側と前
記ドレイン電極のゲート電極形成領域側とからなり、前
記第6の工程は、前記導電層、ソース電極及びドレイン
電極の上に前記レジストパターンをマスクとして前記コ
ンタクト層よりも層厚が薄い第2の金属膜を堆積するこ
とにより、前記導電層の上における前記第1の領域及び
第2の領域に前記導電層とショットキ接触するゲート電
極を形成すると共に前記ソース電極及びドレイン電極の
上における前記第3の領域に前記ソース電極及びドレイ
ン電極とそれぞれオーミック接触するソース電極用上部
電極及びドレイン電極用上部電極を形成する工程である
という構成を付加するものである。
【0030】請求項7の構成により、レジストパターン
は、ドレイン電極のゲート電極形成領域側も開口してい
るため、ドレイン電極の上にもゲート電極と同工程によ
りドレイン用上部電極が形成される。
【0031】請求項8の発明は、請求項6又は7の構成
に、前記第1の工程は、半絶縁性基板上に、導電層、ア
ンドープ層及びコンタクト層を順次堆積する工程である
という構成を付加するものである。
【0032】請求項8の構成により、導電層とコンタク
ト層との間にアンドープ層が設けられるので、耐圧が向
上する。
【0033】請求項9の発明は、請求項6〜8の構成
に、前記第1の工程における半絶縁性基板は基板面方位
が(100)であるGaAsよりなる基板であり、前記
第1の工程における導電層及びコンタクト層は共に結晶
成長法により形成し、前記第5の工程におけるゲート幅
方向は[001]方位に設定するという構成を付加する
ものである。
【0034】請求項9の構成により、コンタクト領域の
周縁部に垂直な断面形状のアンダーカット部を確実に形
成することができる。
【0035】請求項10の発明は、請求項6〜8の構成
に、前記第1の工程におけるコンタクト層はInGaA
s又はInAsよりなり、前記第2の工程における第1
の金属層は高融点金属よりなるという構成を付加するも
のである。
【0036】請求項10の構成により、ソース電極及び
ドレイン電極とコンタクト領域とのコンタクト抵抗が低
減され且つ両者の密着性が良好になる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。
【0038】図1(a),(b)は本発明の第1実施形
態であるGaAs MISFETの断面構造であって、
(a)はゲート長方向の断面構造を示し、(b)はゲー
ト幅方向つまりゲート電極引出し方向の断面構造を示し
ている。尚、図1(a)は図6(b)におけるA−A線
の断面構造と対応し、図1(b)は図6(b)における
B−B線の断面構造と対応する。
【0039】図1(a),(b)において、11はGa
Asよりなる半絶縁性基板、12はSiが不純物として
ドープされたn型のGaAsよりなる導電層、13は不
純物がドープされていないAlGaAsよりなるアンド
ープ層である。FETにおける耐圧は、ゲート電極端か
らドレイン電極端又はソース電極端までの距離と、ゲー
ト電極直下の不純物濃度とによって決まる。このため、
第1実施形態においては、耐圧を大きくするための1つ
の方法として、ゲート電極直下の不純物濃度を低くする
ために、導電層12の上にアンドープ層13を設けてい
る。尚、アンドープ層13がなくても第1実施形態のF
ETは実現可能である。
【0040】また、同図において、14Aはコンタクト
領域であり、該コンタクト領域14Aはコンタクト抵抗
を低減するためにn+ 型InGaAs又はn+ 型InA
sを用いて形成している。
【0041】また、同図において、15Aはコンタクト
領域14Aにオーミック接触しているソース電極又はド
レイン電極となるオーミック電極であって、該オーミッ
ク電極15AはWSi又はWSiN等の高融点金属より
なる。第1実施形態においては、コンタクト領域14A
とオーミック電極15Aとは非熱処理(ノンアロイ)に
よってオーミック接触している。オーミック電極15A
は半絶縁性基板11と反応していないので、通常の金属
をノンアロイオーミック電極として用い、該ノンアロイ
オーミック電極をマスクとしてウエットエッチングによ
りコンタクト領域14Aを除去すると、ノンアロイオー
ミック電極が剥がれ易いという問題があったが、第1実
施形態のようにコンタクト領域14Aを構成する材料と
して高融点金属を用いると、高融点金属は半絶縁性基板
11との密着性が良好であるため、オーミック電極15
Aが剥がれるという問題は生じない。
【0042】また、同図において、16aはアンドープ
層13にショットキ接触しているゲート電極、16bは
オーミック電極15Aにオーミック接触している上部電
極であり、ゲート電極16a及び上部電極16bは、A
l、Pt、Au、これらの金属の下に密着性向上のため
に薄く形成されたTiを有するAl/Ti、Pt/T
i、Au/Ti又はAu/Pt/Ti等よりなる。この
場合、図1(b)に示すように、ゲート電極16aはコ
ンタクト領域14Aよりもゲート幅方向に延出するよう
に形成されており、該延出部を引出し部として用いるこ
とができるので、ゲート電極16aとFET領域から外
部に引き出される配線層との電気的接続が容易である。
また、上部電極16bはオーミック電極15Aにオーミ
ック接触しており、高融点金属の問題点である電気伝導
率の低さに起因する電極抵抗の増加の抑制が図られてい
る。
【0043】また、同図において、17はシリコン窒化
膜又はシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜、18aはゲ
ート電極16aに接続し該ゲート電極16aを外部に引
き出すための第1の配線層、18bは上部電極16bに
接続しオーミック電極15Aを外部に引き出すための第
2の配線層、20は水素イオンが注入されており他のF
ETとのアイソレーションを図る素子分離領域である。
【0044】図1(a)に示されるように、第1実施形
態においては、ゲート電極16aはソース電極およびド
レイン電極となるオーミック電極15Aに挟まれた領域
にオーミック電極15Aをマスクとして自己整合的に形
成されている。このため、ゲート電極16aは平面的に
ソース電極及びドレイン電極と限界まで接近することが
でき、これにより、ゲート電極16aとソース電極及び
ドレイン電極との間の距離が小さくなるので、従来のF
ETに比べてオン抵抗が低減する。
【0045】また、図1(b)に示されるように、第1
実施形態においては、ゲート幅方向においても、ゲート
電極16aはオーミック電極15Aをマスクとして自己
整合的に形成されている。このように、ゲート電極16
aがゲート幅方向つまりゲート引出し方向にも自己整合
的に形成されているので、FETの面積を小さくするこ
とができる。
【0046】以上説明したように、第1実施形態に係る
電界効果型トランジスタは、半絶縁性基板11の上に形
成されたアンドープ層13の上にコンタクト領域14A
及びオーミック電極15Aよりなる島領域が形成されて
おり、これにより、ゲート電極16aはゲート長方向及
びゲート幅方向の両方向においてオーミック電極15A
と限界まで接近することができるので、ゲート電極16
aとソース電極及びドレイン電極との間の距離が小さく
なりオン抵抗が低下すると共にFETの占める面積を小
さくすることができる。
【0047】以下、図2〜図6に基づいて第1実施形態
に係る電界効果型トランジスタの第1の製造方法につい
て説明する。尚、図2〜図6において、(a)はゲート
長方向の断面構造を示し、(b)は平面構造を示してい
る。
【0048】まず、図2に示すように、半絶縁性基板1
1の上に、結晶成長方法により、導電層12、アンドー
プ層13及びコンタクト領域14Aとなるコンタクト層
14Bを順次堆積した後、スパッタ法によりオーミック
電極15Aとなる高融点金属層15Bを全面に堆積す
る。
【0049】次に、図3に示すように、高融点金属層1
5Bの上に形成したレジストパターン(図示は省略して
いる。)をマスクとするドライエッチング法により、高
融点金属層15Bを少なくとも2つの方形状にパターン
ニングしてオーミック電極15Aを形成した後、該オー
ミック電極15Aをマスクとする異方性ウエットエッチ
ング法によりコンタクト層14Bにおけるオーミック電
極15Aよりも外方の部分を除去してコンタクト領域1
4Aを形成する。この場合、異方性ウェットエッチング
法を用いているので、コンタクト領域14Aの周縁部に
はオーミック電極15Aに対するアンダーカット部が生
じる。半絶縁性基板11として例えば(100)の基板
面方位を有するGaAs基板を用い、ゲート幅方向を
[001]方位に設定すると、図3に示すように、垂直
にアンダーカット部が生じる断面形状が得られる。尚、
コンタクト領域14Aの周縁部に形成されるアンダーカ
ット部の形状については限定されず、断面形状が垂直
状、順メサ状又は逆メサ状のいずれであっても差支えな
い。
【0050】次に、図4に示すように、方形状のオーミ
ック電極15A及びその周辺部を覆うように第1のレジ
ストパターン31を形成した後、該第1のレジストパタ
ーン31をマスクとして水素イオンを注入することによ
り、オーミック電極15Aの外側部分に絶縁層である素
子分離領域20を形成する。尚、前述した水素イオン注
入法に代えて、導電層12及びアンドープ層13におけ
るオーミック電極15Aの外側部分をウエットエッチン
グにより除去してもよい。
【0051】次に、図5に示すように、第1のレジスト
パターン31を除去した後、オーミック電極15A同士
の間の第1の領域及び該第1の領域に連続してゲート幅
方向に延びる第2の領域及びオーミック電極15Aにお
けるゲート電極側の第3の領域が開口した第2のレジス
トパターン32を形成した後、該第2のレジストパター
ン32をマスクとする蒸着法によりゲート電極16a及
び上部電極16bを同時に形成する。この場合、コンタ
クト領域14Aの周縁部にアンダーカット部が形成され
ているため、ゲート電極16aと上部電極16bとが電
気的に接触することはない。また、図5(b)に示すよ
うに、ゲート電極16aはゲート幅方向に延出して素子
分離領域20の上にまで形成されており、該延出部はゲ
ート電極16aの引出し部になる。
【0052】次に、図6に示すように、第2のレジスト
パターン32を除去した後、全面に亘って層間絶縁膜1
7を堆積する。その後、該層間絶縁膜17にゲート電極
16a及び上部電極16bとの接続をとるための開口部
を形成した後、該開口部が形成された層間絶縁膜17を
マスクとする蒸着法により第1の配線層18a及び第2
の配線層18bを同時に形成する。これにより、第1実
施形態に係るGaAsMISFETが完成する。
【0053】前述した電界効果型トランジスタの第1の
製造方法によると、前記構造の電界効果型トランジスタ
を最小で5回のフォトリソグラフィーにより形成できる
ため、工程数の大幅な削減ができる。
【0054】図7(a)はレジストパターンを用いる製
造方法により得られる電界効果型トランジスタのゲート
電極近傍の断面構造を示し、図7(b)は本発明の第1
の製造方法により得られる電界効果型トランジスタのゲ
ート電極近傍の断面構造を示している。レジストパター
ンを用いる製造方法においては、マスク合わせの精度が
0.5μmであるため、図7(a)に示すように、オー
ミック電極とゲート電極との距離が0.5μmであるの
に対して、本発明の第1の製造方法によると、ゲート電
極を自己整合的に形成するため、オーミック電極とゲー
ト電極との距離がほぼ0μmである。
【0055】図8は、本発明の第1の製造方法により得
られたGaAs MISFETの顕微鏡写真(SEM写
真)であって、図8から明らかなように、オーミック電
極(ソース電極)とゲート電極との距離はほぼ0μmで
ある。
【0056】図9は、本発明の第1の製造方法及びレジ
ストパターンを用いる製造方法により得られたGaAs
MISFETのトランジスタ静特性を示している。図
9において、実線は本発明の第1の製造方法により得ら
れたGaAs MISFETのトランジスタ静特性を示
し、破線はレジストパターンを用いる製造方法により得
られたGaAs MISFETのトランジスタ静特性を
示し、横軸はドレイン電圧Vdsを示し、縦軸はドレイン
電流Idsを示し、横軸の1目盛りは5mAであり、縦軸
の1目盛りは200mVである。図9から明らかなよう
に、本発明の第1の製造方法より得られたGaAs M
ISFETのオン抵抗は、レジストパターンを用いる製
造方法により得られたGaAs MISFETのオン抵
抗よりも著しく向上している。さらに、ソース側の抵抗
成分の低減により、最大飽和電流値も約20%向上して
いる。
【0057】尚、前記第1実施形態に係る電界効果型ト
ランジスタにおいては、ゲート電極16aはソース電極
およびドレイン電極となるオーミック電極15Aに挟ま
れた領域に両方のオーミック電極15Aをマスクとして
自己整合的に形成されていたが、これに代えて、ゲート
電極16aは、ソース電極およびドレイン電極となるオ
ーミック電極15Aに挟まれた領域にソース電極となる
方のオーミック電極15Aのみをマスクとして自己整合
的に形成されていてもよい。このようにすると、ゲート
電極16aは平面的にソース電極とのみ限界まで接近す
ることができる。これにより、オン抵抗低減の効果は若
干抑制されるが、最大飽和電流を改善することができ
る。
【0058】以下、第1実施形態に係る電界効果型トラ
ンジスタの第2の製造方法について説明する。第2の製
造方法は、ゲート電極16aがソース電極となる方のオ
ーミック電極15Aをマスクとして自己整合的に形成さ
れた電界効果型トランジスタの製造方法であって、図2
〜図4に示す工程は、前述の第1の製造方法と同様であ
るので説明は省略する。
【0059】図4に示すように、オーミック電極15A
の外側部分に素子分離領域20を形成した後、第1のレ
ジストパターン31を除去し、その後、図11に示すよ
うに、オーミック電極15A同士の間の第1の領域、該
第1の領域に連続してゲート幅方向に延びる第2の領
域、及びソース電極となる方のオーミック電極15Aに
おけるゲート電極側の第3の領域が開口した第2のレジ
ストパターン32を形成した後、該第2のレジストパタ
ーン32をマスクとする蒸着法によりゲート電極16a
とソース電極用の上部電極16bとを同時に形成する。
この場合、コンタクト領域14Aの周縁部にアンダーカ
ット部が形成されているため、ゲート電極16aとソー
ス電極用の上部電極16bとが電気的に接触することは
ない。
【0060】次に、第2のレジストパターン32を除去
した後、ドレイン電極となる方のオーミック電極15A
の上に、ドレイン電極用の上部電極を従来と同様の方法
により形成した後、全面に亘って層間絶縁膜17を堆積
する。尚、その後の工程は、前述の第1の製造方法と同
様であるので説明は省略する。
【0061】以下、本発明の第2実施形態に係るソース
領域とドレイン領域とが交互に配置されるパワー用の櫛
形FETについて説明する。
【0062】図11は第2実施形態に係るパワーFET
のゲート長方向の断面構造を示しており、半絶縁性基板
11の上に導電層12及びアンドープ層13が順次形成
され、アンドープ層13の上に4つの方形状のコンタク
ト領域14Aが並列して形成され、コンタクト領域14
Aの上にオーミック電極15Aがそれぞれ形成されてい
る。そして、アンドープ層13の上におけるオーミック
電極15A同士の間にはそれぞれゲート電極16aが自
己整合的に形成されている。また、図11において、1
6bはゲート電極16aと同時に形成された上部電極、
17は層間絶縁膜、18bは上部電極16bと電気的に
接続した第1の配線層である。尚、図11においては、
ゲート電極16aと電気的に接続した第2の配線層は省
略されている。
【0063】図11に示す第2実施形態によると、パワ
ーFETが容易に形成されると共に、オーミック電極1
5Aとゲート電極16aとが平面的に連続しているの
で、FETの占める面積が大幅に小さくなる。
【0064】以上説明したように、第2実施形態による
と、ゲート電極16a及びその引出し部がドレイン電極
又はソース電極となるオーミック電極15Aをマスクと
して自己整合的に形成されるため、ゲート電極端とソー
ス電極端及びドレイン電極端までの間にマスク合わせの
ための間隔が存在しないので、ソース電極とドレイン電
極との距離が小さくなり、オン抵抗の大幅な低減を図る
ことができる。
【0065】
【発明の効果】請求項1の発明に係る電界効果型トラン
ジスタによると、ゲート電極はソース電極をマスクとし
て自己整合的に形成されているため、ゲート電極とソー
ス電極端との距離が限界まで短縮されているので寄生抵
抗を大きく低減できると共に、ソース電極及びドレイン
電極はコンタクト領域とオーミック接触しているのでソ
ース電極及びドレイン電極におけるコンタクト抵抗を抑
制できるので、電界効果型トランジスタの立上がり時の
オン抵抗は大きく低減される。
【0066】また、ゲート電極は、導電層の上における
ソース電極とドレイン電極との間の第1の領域及び該第
1の領域に連続しゲート幅方向の外側へ向かって導電層
の外側まで延びる第2の領域に形成されているため、前
記第2の領域をゲート電極の引出し部として用いること
ができるので、ゲート電極の電界効果型トランジスタの
外部への引き出しを確実に実現できる。
【0067】さらに、パワー型の電界効果型トランジス
タの場合には、方形状のコンタクト領域を並列に複数対
配列し、各対のコンタクト領域同士の間にゲート電極を
形成することにより、チップサイズの縮小を図ることが
できる。
【0068】請求項2の発明に係る電界効果型トランジ
スタによると、ゲート電極端とソース電極端及びドレイ
ン電極端とは平面的に連続しており、ゲート電極端とソ
ース電極端及びドレイン電極端との距離が限界まで短縮
されているので、寄生抵抗を一層大きく低減することが
できる。
【0069】請求項3の発明に係る電界効果型トランジ
スタによると、導電層とコンタクト領域との間にアンド
ープ層が設けられ、ゲート電極と導電層との間の不純物
濃度が低くなっているので、電界効果型トランジスタの
耐圧が向上する。
【0070】請求項4の発明に係る電界効果型トランジ
スタによると、半絶縁性基板は基板面方位が(100)
であるGaAsよりなる基板であり、導電層及びコンタ
クト領域は結晶成長法により形成され、ゲート幅方向は
[001]方位に設定されているため、コンタクト領域
の周縁部には垂直な断面形状のアンダーカット部が形成
されるので、コンタクト領域とゲート電極とは確実に絶
縁される。
【0071】請求項5の発明に係る電界効果型トランジ
スタによると、コンタクト領域はInGaAs又はIn
Asよりなり、ソース電極及びドレイン電極は高融点金
属よりなるため、ソース電極及びドレイン電極とコンタ
クト領域との密着性が良好になるので、ソース電極及び
ドレイン電極をコンタクト領域に非熱処理によりオーミ
ック接触させ、ソース電極及びドレイン電極をマスクと
してコンタクト領域をエッチングにより方形状に形成し
ても、ソース電極及びドレイン電極はコンタクト領域か
ら剥がれ難い。
【0072】請求項6の発明に係る電界効果型トランジ
スタの製造方法によると、ソース電極とドレイン電極と
の間の第1の領域及び該第1の領域に連続しゲート幅方
向の外側へ向かって導電層の外側まで延びる第2の領域
及びソース電極のゲート電極形成領域側の第3の領域が
開口したレジストパターンをマスクとして、導電層及び
ソース電極の上に第2の金属膜を堆積して、導電層の上
における第1の領域及び第2の領域にゲート電極を自己
整合的に形成すると共に、ソース電極の上にゲート電極
と同工程によりソース電極用上部電極を形成するので、
請求項1の発明に係る電界効果型トランジスタを少ない
工程数で且つ低コストで確実に形成することができる。
【0073】また、ゲート電極は導電層の上に第2の金
属膜を堆積することにより形成されるため、導電層には
損傷が加えられないので、電界効果型トランジスタの耐
圧は劣化しない。
【0074】請求項7の発明に係る電界効果型トランジ
スタの製造方法によると、レジストパターンは、ドレイ
ン電極のゲート電極形成領域側も開口しているため、ド
レイン電極の上にもゲート電極と同工程によりドレイン
電極用上部電極を形成できるので、請求項2の発明に係
る電界効果型トランジスタを少ない工程数で且つ低コス
トで確実に形成することができる。
【0075】請求項8の発明に係る電界効果型トランジ
スタの製造方法によると、第1の工程は、半絶縁性基板
上に、導電層、アンドープ層及びコンタクト層を順次堆
積する工程であるため、導電層とコンタクト層との間に
アンドープ層を設けることができるので、請求項3の発
明に係る耐圧が向上した電界効果型トランジスタを確実
に製造することができる。
【0076】請求項9の発明に係る電界効果型トランジ
スタの製造方法によると、第1の工程における半絶縁性
基板は基板面方位が(100)であるGaAsよりなる
基板であり、第1の工程における導電層及びコンタクト
領域は結晶成長法により形成し、第5の工程におけるゲ
ート幅方向は[001]方位に設定するため、コンタク
ト領域の周縁部に垂直な断面形状を有するアンダーカッ
ト部を形成することができるので、コンタクト領域とゲ
ート電極とが確実に絶縁された請求項4の発明に係る電
界効果型トランジスタを確実に製造できる。
【0077】請求項10の発明に係る電界効果型トラン
ジスタの製造方法によると、第1の工程におけるコンタ
クト層はInGaAs又はInAsよりなり、第2の工
程における第1の金属層は高融点金属よりなるため、ソ
ース電極及びドレイン電極とコンタクト領域との密着性
が良好になるので、第4の工程において、コンタクト層
に対してソース電極及びドレイン電極をマスクとしてエ
ッチングを行なっても、ソース電極及びドレイン電極は
コンタクト領域から剥がれ難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電界効果型トラン
ジスタを示し、(a)はゲート長方向の断面図あり、
(b)はゲート幅方向の断面図である。
【図2】前記第1実施形態に係る電界効果型トランジス
タの第1の製造方法の製造工程を示し、(a)はゲート
長方向の断面図であり、(b)は平面図である。
【図3】前記第1実施形態に係る電界効果型トランジス
タの第1の製造方法の製造工程を示し、(a)はゲート
長方向の断面図であり、(b)は平面図である。
【図4】前記第1実施形態に係る電界効果型トランジス
タの第1の製造方法の製造工程を示し、(a)はゲート
長方向の断面図であり、(b)は平面図である。
【図5】前記第1実施形態に係る電界効果型トランジス
タの第1の製造方法の製造工程を示し、(a)はゲート
長方向の断面図であり、(b)は平面図である。
【図6】前記第1実施形態に係る電界効果型トランジス
タの第1の製造方法の製造工程を示し、(a)はゲート
長方向の断面図であり、(b)は平面図である。
【図7】(a)はレジストパターンを用いる製造方法に
より得られる電界効果型トランジスタのゲート電極近傍
の断面図であり、(b)は前記第1実施形態に係る電界
効果型トランジスタの第1の製造方法により得られる電
界効果型トランジスタのゲート電極近傍の断面図であ
る。
【図8】前記第1実施形態に係る電界効果型トランジス
タの第1の製造方法により得られたGaAs MISF
ETの顕微鏡写真(SEM写真)である。
【図9】前記第1実施形態に係る電界効果型トランジス
タの第1の製造方法及びレジストパターンを用いる製造
方法により得られたGaAs MISFETのトランジ
スタ静特性図である。
【図10】前記第1実施形態に係る電界効果型トランジ
スタの第2の製造方法の製造工程を示し、(a)はゲー
ト長方向の断面図であり、(b)は平面図である。
【図11】本発明の第2実施形態に係る電界効果型トラ
ンジスタのゲート長方向の断面図である。
【図12】従来の電界効果型トランジスタのゲート長方
向の断面図である。
【符号の説明】
11 半絶縁性基板 12 導電層 13 アンドープ層 14A コンタクト領域 14B コンタクト層 15A オーミック電極 15B 高融点金属層 16a ゲート電極 16b 上部電極 17 層間絶縁膜 18a 第1の配線層 18b 第2の配線層 20 素子分離領域 31 第1のレジストパターン 32 第2のレジストパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 裕雅 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 正戸 宏幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半絶縁性基板と、 該半絶縁性基板上の所定領域に形成された導電層と、 該導電層の上に互いに対向するように形成されており、
    周縁部がアンダーカットされた方形状の一対のコンタク
    ト領域と、 該一対のコンタクト領域のうちの一方の上に該一方のコ
    ンタクト領域とオーミック接触するように形成されたソ
    ース電極と、 前記一対のコンタクト領域のうちの他方の上に該他方の
    コンタクト領域とオーミック接触するように形成された
    ドレイン電極と、 前記導電層の上における前記ソース電極と前記ドレイン
    電極との間の第1の領域及び該第1の領域に連続しゲー
    ト幅方向の外側へ向かって前記導電層の外側まで延びる
    第2の領域に、前記ソース電極をマスクとして自己整合
    的に形成されており、前記コンタクト領域よりも層厚が
    薄く且つ前記導電層とショットキ接触しているゲート電
    極と、 前記ソース電極の上に、前記ゲート電極と同工程により
    且つ前記ソース電極とオーミック接触するように形成さ
    れたソース電極用上部電極とを備えていることを特徴と
    する電界効果型トランジスタ。
  2. 【請求項2】 前記ゲート電極は、前記ソース電極と前
    記ドレイン電極とをマスクとして自己整合的に形成され
    ており、 前記ドレイン電極の上に、前記ゲート電極と同工程によ
    り且つ前記ドレイン電極とオーミック接触するように形
    成されたドレイン電極用上部電極をさらに備えているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電界効果型トランジス
    タ。
  3. 【請求項3】 前記導電層と前記一対のコンタクト領域
    との間にアンドープ層が設けられていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の電界効果型トランジスタ。
  4. 【請求項4】 前記半絶縁性基板は基板面方位が(10
    0)であるGaAsよりなる基板であり、前記導電層及
    びコンタクト領域は共に結晶成長法により形成され、前
    記ゲート幅方向は[001]方位に設定されていること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電界
    効果型トランジスタ。
  5. 【請求項5】 前記一対のコンタクト領域はInGaA
    s又はInAsよりなり、前記ソース電極及びドレイン
    電極は高融点金属よりなることを特徴とする請求項1〜
    4のいずれか1項に記載の電界効果型トランジスタ。
  6. 【請求項6】 半絶縁性基板上に、導電層及びコンタク
    ト層を順次堆積する第1の工程と、 前記コンタクト層の上に該コンタクト層とオーミック接
    触するように第1の金属層を堆積する第2の工程と、 前記第1の金属層をパターン化して互いに対向するソー
    ス電極及びドレイン電極を形成する第3の工程と、 前記コンタクト層に対して前記ソース電極及びドレイン
    電極をマスクとしてエッチングを行なうことにより、周
    縁部がアンダーカットされた一対の方形状のコンタクト
    領域を形成する第4の工程と、 前記導電層、ソース電極及びドレイン電極の上に、前記
    ソース電極と前記ドレイン電極との間の第1の領域及び
    該第1の領域に連続しゲート幅方向の外側へ向かって前
    記導電層の外側まで延びる第2の領域及び前記ソース電
    極のゲート電極形成領域側の第3の領域が開口したレジ
    ストパターンを形成する第5の工程と、 前記導電層及びソース電極の上に前記レジストパターン
    をマスクとして前記コンタクト層よりも層厚が薄い第2
    の金属膜を堆積することにより、前記導電層の上におけ
    る前記第1の領域及び第2の領域に前記導電層とショッ
    トキ接触するゲート電極を形成すると共に前記ソース電
    極の上における前記第3の領域に前記ソース電極とオー
    ミック接触するソース電極用上部電極を形成する第6の
    工程とを備えていることを特徴とする電界効果型トラン
    ジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第5の工程における前記レジストパ
    ターンの前記第3の領域は、前記ソース電極のゲート電
    極形成領域側と前記ドレイン電極のゲート電極形成領域
    側とからなり、 前記第6の工程は、前記導電層、ソース電極及びドレイ
    ン電極の上に前記レジストパターンをマスクとして前記
    コンタクト層よりも層厚が薄い第2の金属膜を堆積する
    ことにより、前記導電層の上における前記第1の領域及
    び第2の領域に前記導電層とショットキ接触するゲート
    電極を形成すると共に前記ソース電極及びドレイン電極
    の上における前記第3の領域に前記ソース電極及びドレ
    イン電極とそれぞれオーミック接触するソース電極用上
    部電極及びドレイン電極用上部電極を形成する工程であ
    ることを特徴とする請求項6に記載の電界効果型トラン
    ジスタの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第1の工程は、半絶縁性基板上に、
    導電層、アンドープ層及びコンタクト層を順次堆積する
    工程であることを特徴とする請求項6又は7に記載の電
    界効果型トランジスタの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第1の工程における半絶縁性基板は
    基板面方位が(100)であるGaAsよりなる基板で
    あり、前記第1の工程における導電層及びコンタクト層
    は共に結晶成長法により形成し、前記第5の工程におけ
    るゲート幅方向は[001]方位に設定することを特徴
    とする請求項6又は7に記載の電界効果型トランジスタ
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の工程におけるコンタクト層
    はInGaAs又はInAsよりなり、前記第2の工程
    における第1の金属層は高融点金属よりなることを特徴
    とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の電界効果型
    トランジスタの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6548838B1 (en) 1999-09-20 2003-04-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Field-effect transistor, bipolar transistor, and methods of fabricating the same
JP2003536260A (ja) * 2000-06-03 2003-12-02 ザ・ユニバーシティ・オブ・リバプール 電子構成部品の製造方法及び電子構成部品
JP2005209969A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体素子及びその製造方法
JP2007529885A (ja) * 2004-03-12 2007-10-25 セミサウス ラボラトリーズ, インコーポレーテッド 自己整列型炭化ケイ素半導体デバイスおよびそのデバイスの作成方法

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