JP2008010467A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】素子の特性を損ねることなく、プロセスコストの低減を可能とする半導体装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る半導体装置100は、半導体基板101と、半導体基板101上に形成されるチャネル層104と、チャネル層104上に形成される電子供給層106と、電子供給層106上に形成され、第1の材料で構成され、電子供給層106とショットキー接合する第1のゲート電極113aと、第1のゲート電極113aを挟むように形成され、第2の材料で構成され、チャネル層104と電気的に接続されるオーミック電極114aと、半導体基板101上に形成される第1の絶縁膜111および112と、第1の絶縁膜上112に形成され、第1の材料で構成される第1の層113bと、第1の層113b上に形成され、第2の材料で構成される第1の保護メタル114bと、第1の保護メタル上に形成される第1の配線116bとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置とその製造方法に関し、特に、化合物半導体基板上に能動素子と受動素子とを集積化した半導体装置およびその製造方法に関する。
GaAsよりなる半絶縁性基板上に形成される電界効果型トランジスタ(以下、GaAsFETと称する)は、その優れた性能により、通信機器とりわけ携帯電話端末等のパワーアンプおよびスイッチ等に利用されている。このGaAsFET等の能動素子と、抵抗素子及び容量素子等の受動素子とを集積化したモノリシックマイクロ波集積回路(以下、GaAsMMICと称する)は特に広く実用化されている。
近年、前述のGaAsMMICにおいてはさらなる低コスト化が求められている。特にプロセス技術としてはGaAsMMICとしての性能を落とすことなく材料および工程の簡素化を行い低コストプロセスの実現を強く要望されている。
図59は、従来のGaAsMMICの構成を示す断面図である。
図59に示す従来の半導体装置900は、GaAsFETと、抵抗素子を集積化したGaAsMMICである。半導体装置900は、半絶縁性GaAsからなる基板901と、バッファ層902と、チャネル層903と、コンタクト層904と、絶縁膜905および909と、ゲート電極906と、薄膜抵抗層907と、オーミック電極908と、メッキ配線910とを備える。
バッファ層902は、アンドープGaAsで構成され、基板901上に積層される。バッファ層902は、基板901との間の格子不整合を緩和する。
チャネル層903は、n型GaAsで構成され、バッファ層902上に積層される。
コンタクト層904は、n型GaAsで構成され、チャネル層903上に積層される。
薄膜抵抗層907は、コンタクト層904上の絶縁膜905が開口された領域に形成される。
オーミック電極908は、コンタクト層904上の絶縁膜905が開口された領域に形成される。オーミック電極908は、コンタクト層904とオーミック接合する。
ゲート電極906は、2つのオーミック電極908間のコンタクト層904が除去された領域に形成される。ゲート電極906は、絶縁膜905が開口された領域の露出したチャネル層903上に形成される。また、ゲート電極906は、チャネル層903とショットキー接合する。
メッキ配線910は、絶縁膜909に形成されたスルーホールに埋め込まれるように形成される。メッキ配線910は、それぞれオーミック電極908および薄膜抵抗層907と接続される。
次に、上記構造を有する半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図60〜63は、図59に示す半導体装置900の製造過程における断面構造を示す図である。
まず、半絶縁性で構成された基板901上に、MBE法またはMOCVD法などを用いてGaAsバッファ層902、n型GaAsチャネル層903およびn型GaAsコンタクト層904が順次エピタキシャル成長させる。フォトレジストマスク(図示せず)を用いてGaAsコンタクト層904およびGaAsチャネル層903の一部をエッチングしリセスを形成する。さらにフォトレジストマスク(図示せず)を用いてボロンによる注入を行い素子分離を行う。以上の工程により、図60に示す構造が形成される。
次に、全面に絶縁膜905を形成し、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて、絶縁膜905の所定の領域をGaAsチャネル層903に対し選択的にドライエッチングを行う。全面にWSi/Auをスパッタ法により形成し、さらにフォトレジストマスク(図示せず)を用いてWSi/Auをドライエッチングし、ゲート電極906を形成する。以上の工程により、図61の構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて絶縁膜905の所定の領域をGaAsコンタクト層904に対し選択的にドライエッチングする。全面にWSiNをスパッタ法により形成し、さらにフォトレジストマスク(図示せず)を用いてWSiNをドライエッチングし薄膜抵抗層907を形成する。以上の工程により、図62の構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて絶縁膜905の所定の領域をGaAsチャネル層903に対し選択的にウェットエッチングし、蒸着リフトオフ法によりオーミック電極908を形成する。以上の工程により、図63に示す構造が形成される。
次に、全面に、絶縁膜909を形成する。さらに、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて絶縁膜909を開口しスルーホールを形成する。さらにスルーホールを埋め込むように選択的にメッキを行い、メッキ配線910を形成する。以上の工程により、図59に示す従来の半導体装置900の構造が形成される。
このように構成される従来の半導体装置900では、ゲート電極906、オーミック電極908および薄膜抵抗層907がそれぞれ別々の材料を使用している。そのため使用する材料が増え、さらにはそれぞれ別々の工程が必要となる。したがって、プロセスを簡素化できず、また材料も統一化できないためプロセスコストが増加してしまう。
これに対し、薄膜抵抗層907をゲート電極906またはオーミック電極908と同一の材料で形成する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−8063号公報
しかしながら、特許文献1に記載の半導体装置は、薄膜抵抗層907上にコンタクトホールを形成するドライエッチングの際に、オーバーエッチにより素子にダメージを与えてしまう。そのため、絶縁膜をエッチングする他の工程と、薄膜抵抗層907上にコンタクトホールを形成するプロセスとを共有化できずプロセス工数を抑制させることができないという課題がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、素子の特性を損ねることなく、プロセスコストの低減を可能とする半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に形成されるチャネル層と、前記チャネル層上に形成される電子供給層と、前記電子供給層上に形成され、第1の材料で構成され、前記電子供給層とショットキー接合する第1のゲート電極と、前記第1のゲート電極を挟むように形成され、第2の材料で構成され、前記チャネル層と電気的に接続される第1のソース電極および第1のドレイン電極と、前記半導体基板上に形成される第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に形成され、前記第1の材料で構成される第1の層と、前記第1の層上に形成され、前記第2の材料で構成される第1の保護メタルと、前記第1の保護メタル上に形成される第1の配線とを備える。
この構成によれば、受動素子(例えば、抵抗素子)を構成する第1の層(例えば、抵抗素子における薄膜抵抗層)上に第1の保護メタルが形成される。これにより、第1の層上にコンタクトホールを形成するドライエッチングの際に、オーバーエッチにより素子にダメージを与えることがない。よって、絶縁膜をエッチングする他の工程と、第1の層上にコンタクトホールを形成するプロセスとを共有化できる。これにより、素子の特性を損ねることなく、プロセス工数を低減することができる。また、第1の層は、電界効果トランジスタの第1のゲート電極と同じ材料で構成され、第1の保護メタルは、電界効果トランジスタの第1のソース電極およびドレイン電極と同じ材料で構成される。これにより、第1の層を第1のゲート電極と同時に形成し、第1の保護メタルを第1のソース電極および第1のドレイン電極と同時に形成することができる。よって、電界効果トランジスタと受動素子との集積化に伴う、プロセス工数の増加を抑えることができる。すなわち、本発明に係る半導体装置は、素子の特性を損ねることなく、プロセスコストの低減を実現することができる。
また、前記半導体装置は、さらに、前記第1の層上に形成され、前記第2の材料で構成される第2の保護メタルと、前記第2の保護メタル上に形成される第2の配線とを備えてもよい。
この構成によれば、抵抗素子を構成する第1の層(薄膜抵抗層)上に第1の保護メタルおよび第2の保護メタルが形成される。これにより、第1の層上にコンタクトホールを形成するドライエッチングの際に、オーバーエッチにより素子にダメージを与えることがない。よって、絶縁膜をエッチングする他の工程と、第1の層上にコンタクトホールを形成するプロセスとを共有化できる。これにより、素子の特性を損ねることなく、プロセス工数を低減することができる。また、第1の層は、電界効果トランジスタの第1のゲート電極と同じ材料で構成され、第1の保護メタルは、電界効果トランジスタの第1のソース電極およびドレイン電極と同じ材料で構成される。これにより、第1の層を第1のゲート電極と同時に形成し、第1の保護メタルを第1のソース電極および第1のドレイン電極と同時に形成することができる。よって、電界効果トランジスタと抵抗素子との集積化に伴う、プロセス工数の増加を抑えることができる。すなわち、本発明に係る半導体装置は、素子の特性を損ねることなく、プロセスコストの低減を実現することができる。
また、前記半導体装置は、さらに、前記第1の絶縁膜上に形成され、前記第2の材料で構成される第1の容量電極と、前記第1の容量電極上に形成される第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上に形成される第2の容量電極とを備えてもよい。
この構成によれば、容量素子の下部電極である第1の容量電極は、電界効果トランジスタのソース電極等と同じ材料で形成される。よって、第1の容量電極を電界効果トランジスタのソース電極等と同時に形成することができる。これにより、プロセス工数を増加させることなく、電界効果トランジスタと、抵抗素子と、容量素子とを集積化することができる。
また、前記半導体装置は、さらに、前記第1の絶縁膜上に形成され、前記第1の材料で構成される第1の容量電極と、前記第1の容量電極上に形成され、前記第2の材料で構成される第3の保護メタルと、前記第3の保護メタル上に形成される第3の配線と、前記第1の容量電極上に形成される第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上に形成され、前記第2の材料で構成される第2の容量電極と、前記第2の容量電極上に形成される第3の絶縁膜と、前記第3の絶縁膜上に形成される第3の容量電極とを備えてもよい。
この構成によれば、電界効果トランジスタと、抵抗素子と、2層構造の容量素子とを集積化することができる。2層構造の容量素子を用いることで、単位面積当たりの容量値を増加させることができるので、チップコストを削減することができる。また、下層の容量素子の下部電極である第1の容量電極は、電界効果トランジスタのゲート電極等と同じ材料で形成され、下層の容量素子の上部電極かつ上層の容量素子の下部電極となる第2の容量電極は、電界効果トランジスタのソース電極等と同じ材料で形成される。よって、第1の容量電極を、電界効果トランジスタのゲート電極等と同時に形成し、第2の容量電極を、電界効果トランジスタのソース電極等と同時に形成することができる。これにより、プロセス工数を増加させることなく、電界効果トランジスタと、抵抗素子と、2層構造の容量素子とを集積化することができる。さらに、第1の容量電極上に第3の保護メタルが形成されるので、第1の容量電極上にコンタクトホールを形成するドライエッチングの際に、オーバーエッチにより素子にダメージを与えることがない。よって、絶縁膜をエッチングする他の工程と、第1の容量電極上にコンタクトホールを形成するプロセスとを共有化できる。これにより、素子の特性を損ねることなく、プロセス工数を低減することができる。
また、前記半導体装置は、さらに、前記第1の層に形成される第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上に形成され、前記第2の材料で構成される第2の層と、前記第2の容量電極上に形成される第3の絶縁膜と、前記第3の絶縁膜上に形成される第2の配線とを備えてもよい。
この構成によれば、電界効果トランジスタと、2層構造の容量素子とを集積化することができる。2層構造の容量素子を用いることで、単位面積当たりの容量値を増加させることができるので、チップコストを削減することができる。また、下層の容量素子の下部電極である第1の層は、電界効果トランジスタのゲート電極等と同じ材料で形成され、下層の容量素子の上部電極かつ上層の容量素子の下部電極となる第2の層は、電界効果トランジスタのソース電極等と同じ材料で形成される。よって、第1の層を、電界効果トランジスタのゲート電極等と同時に形成し、第2の層を、電界効果トランジスタのソース電極等と同時に形成することができる。これにより、プロセス工数を増加させることなく、電界効果トランジスタと、2層構造の容量素子とを集積化することができる。さらに、第1の容量電極上に第3の保護メタルが形成されるので、第1の層にコンタクトホールを形成するドライエッチングの際に、オーバーエッチにより素子にダメージを与えることがない。よって、絶縁膜をエッチングする他の工程と、第1の層上にコンタクトホールを形成するプロセスとを共有化できる。これにより、素子の特性を損ねることなく、プロセス工数を低減することができる。
また、前記電子供給層は、第1のショットキー層と、前記第1のショットキー層上に形成される第2のショットキー層とを含み、前記ゲート電極は、前記第1のショットキー層とショットキー接合し、前記半導体装置は、さらに、前記第2のショットキー層上に形成され、第2の材料で構成され、前記第2のショットキー層とショットキー接合する第2のゲート電極と、前記第2のゲート電極を挟むように形成され、前記第2の材料で構成され、前記チャネル層と電気的に接続される第2のソース電極および第2のドレイン電極とを備えてもよい。
この構成によれば、閾値電圧の異なる電界効果トランジスタ(例えば、エンハンスメント型電界効果トランジスタとディプレッション型電界効果トランジスタ)を集積化することができる。また、第2のゲート電極、第2のソース電極および第3のドレイン電極は、第1のソース電極等と同じ材料で形成される。よって、第2のゲート電極、第2のソース電極および第3のドレイン電極を、第1のソース電極等と同時に形成することができるので、プロセス工数を増加させなくてよい。よって、閾値電圧の異なる電界効果トランジスタと、受動素子とを低コストで集積化することができる。また、閾値電圧の異なる電界効果トランジスタのゲート電極をそれぞれ異なる材料で形成することで、各電界効果トランジスタの特性を最適化することができる。例えば、エンハンスメント型電界効果トランジスタのゲート電極を形成する材料に、第1のショットキー層とのプロセス温度等の影響による反応が少ない材料を用いることで、閾値電圧の制御性および安定性を向上させることができる。また、ディプレッション型電界効果トランジスタのゲート電極を形成する材料に、低抵抗な材料を用いることで、ゲート抵抗を低減し、特性を向上させることができる。
また、前記半導体装置は、さらに、前記第1のゲート電極上に、前記第2の材料で構成される第3のゲート電極を備えてもよい。
この構成によれば、例えば、第1のゲート電極の材料として、閾値電圧を安定して得られるが、抵抗値の高い材料を用いた場合に、第3のゲート電極を抵抗値の低い材料で形成することで、ゲート抵抗の合計を小さくすることができる。また、第3のゲート電極は、ソース電極等と同じ材料で同時に形成することができる。よって、プロセス工数を増加させることなく、電界効果トランジスタの特性を向上させることができる。
また、前記第1の材料は、W、WSiまたはWSiNであってもよい。
この構成によれば、第1のゲート電極がショットキー接合する電子供給層の材料と反応性が少ないW、WSiまたはWSiNを第1のゲート電極の材料として用いることで、電界効果トランジスタの閾値電圧を安定して得ることができる。
また、前記半導体基板は、GaAsまたはInPで構成されてもよい。
また、前記第2の絶縁膜および前記第3の絶縁膜はSiNで構成されてもよい。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、電界効果トランジスタと受動素子とを備える半導体装置の製造方法であって、半導体基板上にチャネル層を形成する第1のステップと、前記チャネル層上に電子供給層を形成する第2のステップと、前記電子供給層上に第1の絶縁膜を形成する第3のステップと、前記第1の絶縁膜に第1の開口を形成する第4のステップと、前記第1の開口に形成され、前記電子供給層とショットキー接合する第1のゲート電極と、前記絶縁膜上に形成される第1の層とを、第1の材料で同時に形成する第5のステップと、前記第1の絶縁膜に前記第1のゲート電極を挟むように形成される第2の開口および第3の開口を形成する第6のステップと、前記第2の開口に形成され、前記電子供給層と電気的に接続される第1のソース電極と、前記第3の開口に形成され、前記電子供給層と電気的に接続される第1のドレイン電極と、前記第1の層上に形成される第1の保護メタルとを、第2の材料で同時に形成する第7のステップと、前記第1の保護メタル上に形成される第1の配線を形成する第8のステップとを含む。
これによれば、受動素子(例えば、抵抗素子)を構成する第1の層(例えば、抵抗素子における薄膜抵抗層)上に第1の保護メタルが形成される。これにより、第1の層上にコンタクトホールを形成するドライエッチングの際に、オーバーエッチにより素子にダメージを与えることがない。よって、絶縁膜をエッチングする他の工程と、第1の層上にコンタクトホールを形成するプロセスとを共有化できる。これにより、素子の特性を損ねることなく、プロセス工数を低減することができる。また、第1の層は、電界効果トランジスタの第1のゲート電極と同時かつ同じ材料で構成され、第1の保護メタルは、電界効果トランジスタの第1のソース電極およびドレイン電極と同時かつ同じ材料で構成される。よって、電界効果トランジスタと受動素子との集積化に伴う、プロセス工数の増加を抑えることができる。すなわち、本発明に係る製造方法は、素子の特性を損ねることなく、プロセスコストの低減を実現することができる。
また、前記第7のステップにおいて、前記第1のソース電極と、前記第1のドレイン電極と、前記第1の保護メタルと、前記第1の層上に形成される第2の保護メタルとを、第2の材料で同時に形成し、前記第8のステップにおいて、前記第1の配線と、前記第2の保護メタル上に形成される第2の配線とを形成してもよい。
これによれば、抵抗素子を構成する第1の層(薄膜抵抗層)上に第1の保護メタルおよび第2の保護メタルが形成される。これにより、第1の層上にコンタクトホールを形成するドライエッチングの際に、オーバーエッチにより素子にダメージを与えることがない。よって、絶縁膜をエッチングする他の工程と、第1の層上にコンタクトホールを形成するプロセスとを共有化できる。これにより、素子の特性を損ねることなく、プロセス工数を低減することができる。また、第1の層は、電界効果トランジスタの第1のゲート電極と同時かつ同じ材料で形成され、第1の保護メタルは、電界効果トランジスタの第1のソース電極およびドレイン電極と同時かつ同じ材料で形成される。よって、電界効果トランジスタと抵抗素子との集積化に伴う、プロセス工数の増加を抑えることができる。すなわち、本発明に係る製造方法は、素子の特性を損ねることなく、プロセスコストの低減を実現することができる。
また、前記第7のステップにおいて、前記第1のソース電極と、前記第1のドレイン電極と、前記第1の保護メタルと、前記第2の保護メタルと、前記第1の絶縁膜上に形成される容量電極とを、第2の材料で同時に形成し、前記第8のステップは、前記容量電極上に形成される第2の絶縁膜を形成するステップと、前記第2の絶縁膜上に形成される第2の容量電極を形成するステップとを含んでもよい。
これによれば、容量素子の下部電極である第1の容量電極は、電界効果トランジスタのソース電極等と同時かつ同じ材料で形成される。これにより、プロセス工数を増加させることなく、電界効果トランジスタと、抵抗素子と、容量素子とを集積化することができる。
また、前記第5のステップにおいて、前記第1のゲート電極と、前記第1の層と、前記第1の絶縁膜上に形成される第1の容量電極とを、第1の材料で同時に形成し、前記第5のステップは、前記第1の容量電極上に第2の絶縁膜を形成するステップを含み、前記第7のステップにおいて、前記第1のソース電極と、前記第1のドレイン電極と、前記第1の保護メタルと、前記第2の保護メタルと、前記第2の絶縁膜上に形成される第2の容量電極と、前記第1の容量電極上に形成される第3の保護メタルとを、第2の材料で同時に形成し、前記第8のステップは、前記第2の容量電極上に第3の絶縁膜を形成するステップと、前記第3の絶縁膜上に第3の容量電極を形成するステップとを含んでもよい。
これによれば、電界効果トランジスタと、抵抗素子と、2層構造の容量素子とを集積化することができる。2層構造の容量素子を用いることで、単位面積当たりの容量値を増加させることができるので、チップコストを削減することができる。また、下層の容量素子の下部電極である第1の容量電極は、電界効果トランジスタのゲート電極等と同時かつ同じ材料で形成され、下層の容量素子の上部電極かつ上層の容量素子の下部電極となる第2の容量電極は、電界効果トランジスタのソース電極等と同時かつ同じ材料で形成される。これにより、プロセス工数を増加させることなく、電界効果トランジスタと、抵抗素子と、2層構造の容量素子とを集積化することができる。さらに、第1の容量電極上に第3の保護メタルが形成されるので、第1の容量電極上にコンタクトホールを形成するドライエッチングの際に、オーバーエッチにより素子にダメージを与えることがない。よって、絶縁膜をエッチングする他の工程と、第1の容量電極上にコンタクトホールを形成するプロセスとを共有化できる。これにより、素子の特性を損ねることなく、プロセス工数を低減することができる。
また、前記第5のステップは、前記第1の層上に第2の絶縁膜を形成するステップを含み、前記第7のステップにおいて、前記第1のソース電極と、前記第1のドレイン電極と、前記第1の保護メタルと、前記第2の絶縁膜上に形成される第2の層とを、第2の材料で同時に形成し、前記第8のステップは、前記第2の層上に第3の絶縁膜を形成するステップと、前記第3の絶縁膜上に容量電極を形成するステップとを含んでもよい。
これによれば、電界効果トランジスタと、2層構造の容量素子とを集積化することができる。2層構造の容量素子を用いることで、単位面積当たりの容量値を増加させることができるので、チップコストを削減することができる。また、下層の容量素子の下部電極である第1の層は、電界効果トランジスタのゲート電極等と同時かつ同じ材料で形成され、下層の容量素子の上部電極かつ上層の容量素子の下部電極となる第2の層は、電界効果トランジスタのソース電極等と同時かつ同じ材料で形成される。これにより、プロセス工数を増加させることなく、電界効果トランジスタと、2層構造の容量素子とを集積化することができる。さらに、第1の容量電極上に第3の保護メタルが形成されるので、第1の層にコンタクトホールを形成するドライエッチングの際に、オーバーエッチにより素子にダメージを与えることがない。よって、絶縁膜をエッチングする他の工程と、第1の層上にコンタクトホールを形成するプロセスとを共有化できる。これにより、素子の特性を損ねることなく、プロセス工数を低減することができる。
また、前記第2のステップは、前記電子供給層に含まれる第1のショットキー層を形成するステップと、前記電子供給層に含まれ、前記第1のショットキー層上に形成される第2のショットキー層を形成するステップとを含み、前記第4のステップにおいて、前記第1の絶縁膜および前記第2のショットキー層に前記第1のショットキー層を露出させる第1の開口を形成し、前記第5のステップにおいて、前記第1の開口に形成され、前記第1のショットキー層とショットキー接合する第1のゲート電極を形成し、前記第6のステップにおいて、前記第1の絶縁膜に前記第2の開口と、前記第3の開口と、第4の開口と、前記第4の開口を挟むように形成される第5の開口および第6の開口とを形成し、前記第7のステップにおいて、前記第1のソース電極と、前記第1のドレイン電極と、前記第1の保護メタルと、前記第4の開口に形成され、前記第2のショットキー層とショットキー接合する第2のゲート電極と、前記第5の開口に形成され、前記チャネル層と電気的に接続される第2のソース電極と、前記第6の開口に形成され、前記チャネル層と電気的に接続される第2のドレイン電極とを、第2の材料で同時に形成してもよい。
これによれば、閾値電圧の異なる電界効果トランジスタ(例えば、エンハンスメント型電界効果トランジスタとディプレッション型電界効果トランジスタ)を集積化することができる。また、第2のゲート電極、第2のソース電極および第3のドレイン電極は、第1のソース電極等と同時かつ同じ材料で形成される。よって、プロセス工数を増加させなくてよい。よって、閾値電圧の異なる電界効果トランジスタと、受動素子とを低コストで集積化することができる。また、閾値電圧の異なる電界効果トランジスタのゲート電極をそれぞれ異なる材料で形成することで、各電界効果トランジスタの特性を最適化することができる。例えば、エンハンスメント型電界効果トランジスタのゲート電極を形成する材料に、第1のショットキー層とのプロセス温度等の影響による反応が少ない材料を用いることで、閾値電圧の制御性および安定性を向上させることができる。また、ディプレッション型電界効果トランジスタのゲート電極を形成する材料に、低抵抗な材料を用いることで、ゲート抵抗を低減し、特性を向上させることができる。
また、前記第7のステップにおいて、前記第1のソース電極と、前記第1のドレイン電極と、前記第1の保護メタルと、前記第1のゲート電極上に形成される第3のゲート電極とを、第2の材料で同時に形成してもよい。
これによれば、例えば、第1のゲート電極の材料として、閾値電圧を安定して得られるが、抵抗値の高い材料を用いた場合に、第3のゲート電極を抵抗値の低い材料で形成することで、ゲート抵抗の合計を小さくすることができる。また、第3のゲート電極は、ソース電極等と同じ材料で同時に形成することができる。よって、プロセス工数を増加させることなく、電界効果トランジスタの特性を向上させることができる。
本発明は、素子の特性を損ねることなく、プロセスコストの低減を可能とする半導体装置およびその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態における半導体装置について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置は、GaAsFETと、抵抗素子とを集積化したGaAsMMICであり、GaAsFETのゲート電極形成時に同材料で薄膜抵抗層を形成する。また、ソース・ドレイン電極形成時に薄膜抵抗層上のコンタクト保護メタルを形成する。これにより、素子の特性を損ねることなく、プロセス工数を抑制でき、プロセスコストの低減が実現できる。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の構成を説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。
図1に示す半導体装置100は、抵抗素子と、トランジスタ領域11に形成される電界効果トランジスタとを備える。半導体装置100は、半絶縁性GaAsからなる半導体基板である基板101と、エピタキシャル層109と、素子分離領域110と、絶縁膜111、112および115と、ゲート電極113aおよび114cと、薄膜抵抗層113bと、オーミック電極114aと、コンタクト保護メタル114bと、配線116aおよび116bとを備える。
エピタキシャル層109は、基板101上に半導体層を結晶成長させて形成される。エピタキシャル層109は、バッファ層102および103と、チャネル層104と、スペーサ層105と、電子供給層106と、ショットキー層107と、コンタクト層108とを含む。
バッファ層102は、基板101上に形成される。バッファ層102は、アンドープGaAsで構成され、例えば、厚さ1μmである。バッファ層103は、バッファ層102上に形成され、アンドープAlGaAsで構成される。バッファ層102および103は、エピタキシャル層109と基板101との間の格子不整合を緩和する。
チャネル層104は、バッファ層103上に形成され、厚さ10nmのアンドープIn0.2Ga0.8Asで構成される。チャンネル層104は、キャリアが走行する層である。
スペーサ層105は、チャネル層104上に形成され、厚さ5nmのアンドープAlGaAsで構成される。
電子供給層106は、スペーサ層105上に形成せれ、n型不純物イオンであるSiがドーピングされた厚さ10nmのAlGaAsで構成される。
ショットキー層107は、電子供給層106上に形成される。ショットキー層107は、閾値制御層107aと、エッチング停止層107bとの2層を含む。閾値制御層107aは、電子供給層106上に形成され、厚さ10nmのアンドープAlGaAs層で構成される。エッチング停止層107bは、閾値制御層107a上に形成され、厚さ5nmのInGaPで構成される。
コンタクト層108は、ショットキー層107上に形成される。コンタクト層108は、コンタクト層108aと、コンタクト層108bとを含む。コンタクト層108aは、ショットキー層107上に形成され、厚さ50nmのn型GaAsで構成される。コンタクト層108bは、コンタクト層108a上に形成され、厚さ50nmのn型InGaAsで構成される。
素子分離領域110は、イオン注入により形成され、電界効果トランジスタ(GaAsFET)が形成されるトランジスタ領域11を電気的に分離する。
絶縁膜111は、エピタキシャル層109および素子分離領域110上に形成され、例えば、SiNで構成される。絶縁膜112は、絶縁膜111上に形成され、例えば、SiOで構成される。
ゲート電極113aは、絶縁膜111および112に形成された開口に埋め込まれるように形成される。ゲート電極113aは、電界効果トランジスタのゲート部に対応し、ショットキー層107のエッチング停止層107bとショットキー接合する。例えば、ゲート電極113aは、WSiNで構成される。
薄膜抵抗層113bは、ゲート電極113aと同時かつ同じ材料で絶縁膜112上に形成される。例えば、薄膜抵抗層113bは、WSiNで構成される。
オーミック電極114aは、それぞれ電界効果トランジスタのソース電極およびドレイン電極であり、ゲート電極113aを挟むように形成される。オーミック電極114aは、それぞれコンタクト層108、ショットキー層107、電子供給層106およびスペーサ層105を介して、チャネル層104と電気的に接続される。オーミック電極114aは、絶縁膜111および112に形成された開口に埋め込まれるように形成される。オーミック電極114aは、電界効果トランジスタのオーミック部のコンタクト層108とオーミック接合する。オーミック電極114aは、例えば、Ti/Al/Tiで構成される。
コンタクト保護メタル114bは、オーミック電極114aと同時かつ同じ材料で形成される。コンタクト保護メタル114bは、それぞれ薄膜抵抗層113b上の所定の領域に形成される。コンタクト保護メタル114bは、例えば、Ti/Al/Tiで構成される。
ゲート電極114cは、オーミック電極114aおよびコンタクト保護メタル114bと同時かつ同じ材料でゲート電極113a上に形成される。ゲート電極114cは、例えば、Ti/Al/Tiで構成される。
絶縁膜115は、絶縁膜112、薄膜抵抗層113b、オーミック電極114a、コンタクト保護メタル114bおよびゲート電極114c上に層間絶縁膜として形成される。絶縁膜115は、例えば、SiNで構成される。
配線116aおよび116bは、Auメッキで構成され、絶縁膜115に形成されたコンタクトホールに埋め込まれるように形成される。配線116aは、それぞれオーミック電極114a上に形成され、オーミック電極114aと接続される。配線116bは、それぞれコンタクト保護メタル114b上に形成され、コンタクト保護メタル114bと接続される。
また、絶縁膜115から絶縁膜112、111にかけてスクライブライン12bが形成されている。
次に、図1に示す半導体装置100の製造方法を説明する。
図2〜11は、半導体装置100の製造過程における断面構造を示す図である。
まず、半絶縁性GaAsで構成された基板101上に、MOCVD法またはMBE法などを用いてGaAsバッファ層102、AlGaAsバッファ層103、InGaAsチャネル層104、AlGaAsスペーサ層105、AlGaAs電子供給層106、AlGaAs閾値制御層107a、InGaPエッチング停止層107b、GaAsコンタクト層108aおよびInGaAsコンタクト層108bを順次エピタキシャル成長させる。ここで、エピタキシャル成長させたバッファ層102からコンタクト層108の全体をエピタキシャル層109と呼ぶことにする。また、閾値制御層107aとエッチング停止層107bとをあわしてショットキー層107と呼ぶことにする。またコンタクト層108aと108bとをあわしてコンタクト層108と呼ぶことにする。以上の工程により、図2に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてコンタクト層108の所定の領域を残して除去し、トランジスタ領域11を形成する。さらに、トランジスタ領域11を電気的に分離するために、例えばボロンからなるイオン注入により素子分離領域110を形成する。以上の工程により、図3に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてトランジスタ領域11内の所定の領域を残してコンタクト層108を除去する。これにより、それぞれ電界効果トランジスタのソース電極およびドレイン電極(オーミック電極114a)が接続される、2つのオーミックコンタクト領域11aが形成される。例えば、SiCl4/SF6/N2の混合ガスを用いたドライエッチングによりコンタクト層108を除去する。以上の工程により、図4に示す構造が形成される。
次に、SiNからなる絶縁膜111およびSiOからなる絶縁膜112を形成する。以上の工程により、図5に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてトランジスタ領域11内の所定の領域の絶縁膜111および112をInGaPエッチング停止層107に対して選択的にドライエッチングを行う。これにより、電界効果トランジスタのゲート電極113aが形成される開口を形成する。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により図6に示す構造が形成される。
次に、全面に、例えばWSiNをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、ゲート電極113aおよび薄膜抵抗層113bを同時に形成する。例えば、Cl2/O2の混合ガスを用いドライエッチングを行う。以上の工程により、図7に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてトランジスタ領域11内の所定の領域の絶縁膜111および112を、InGaAsコンタクト層108bに対して選択的にドライエッチングを行う。これにより、電界効果トランジスタのソース電極およびドレイン電極であるオーミック電極114aが形成される開口が形成される。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図8に示す構造が形成される。
次に、全面に、例えばTi/Al/Tiをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、オーミック電極114a、コンタクト保護メタル114bおよびゲート電極114cを同時に形成する。例えば、Cl2/BCl3の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図9に示す構造が形成される。
次に、層間絶縁膜となるSiNからなる絶縁膜115を成長させる。以上の工程により、図10に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて絶縁膜115の所定の領域をドライエッチングし、コンタクトホール12aを形成する。さらに、オーバーエッチにより絶縁膜111および112を開口し、スクライブレーン12bを形成する。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の構成により、図11に示す構造が形成される。
次に、選択的にAuメッキを施すことで配線116aおよび116bが形成される。以上の工程により、図1に示す半導体装置100の構造が形成される。
以上より、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置100は、薄膜抵抗層113b上にコンタクト保護メタル114bを形成する。これにより、素子上に形成される絶縁膜115にコンタクトスルーホールを形成する際にドライエッチングを行っても、素子に損傷を与えることがない。よって、コンタクトスルーホール12aの形成時にかかるドライエッチング時間をオーバーするような他の絶縁膜ドライエッチング工程と共有が出来る。例えば、コンタクトホール12aを形成する工程と、スクライブレーン12bを形成する工程とを共有することができる。すなわち、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置100は、素子の特性を損ねることなく、工程数を削減することができるので、プロセスコストを低減することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置100は、ゲート電極113aおよび薄膜抵抗層113bを同時かつ同材料で形成し、オーミック電極114a、コンタクト保護メタル114bおよびゲート電極114cを同時かつ同材料で形成する。これにより、薄膜抵抗層113bおよび、コンタクト保護メタル114bを形成するための工程を個別に必要としないので、プロセス工数の増加を抑制でき、プロセスコストを低減することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置100は、電界効果トランジスタのゲート電極113aに、WSiNを用いている。ゲート電極113aに、Ti/Al/Tiを用いた場合には、エッチング停止層107を構成するInGaPとTiとがプロセス温度の影響により反応し、閾値が変動する可能性がある。一方、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置100は、電界効果トランジスタのゲート電極113aは、WSiNで構成されており、電界効果トランジスタの閾値の制御性および安定性を向上させることができる。これにより、歩留まりを改善することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置100は、電界効果トランジスタのゲート電極を、WSiNで構成されるゲート電極113aおよびTi/Al/Tiで構成されるゲート電極114cの2層構造としている。これにより、WSiNのみの1層でゲート電極を構成する場合に比べて、ゲート電極抵抗を低減することができる。よって、電界効果トランジスタの特性を向上させることができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置100は、低抵抗なTi/Al/Tiにより、オーミック電極114aを形成する。これにより、電界効果トランジスタのソース・ドレイン電極抵抗を低減することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、GaAsFETと、抵抗素子とを集積化した半導体装置100について説明した。第2の実施の形態では、半導体装置100の構成に加え、容量素子を集積化した半導体装置について説明する。また、第2の実施の形態に係る半導体装置は、ソース・ドレイン電極およびコンタクト保護メタル作成と同時に容量素子の下部電極を形成する。これにより、プロセス工数を増加させることなく、GaAsFETと、抵抗素子と、容量素子とを集積化することができる。
まず、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の構成を説明する。
図12は、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。なお、図1に示す第1の実施の形態に係る半導体装置100と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図12に示す半導体装置200は、抵抗素子と、容量素子と、トランジスタ領域11に形成される電界効果トランジスタとを備える。半導体装置200は、第1の実施の形態に係る半導体装置100の構成に加え、容量電極114dと、配線116cおよび116dとを備える。
容量電極114dは、容量素子の下部電極であり、絶縁膜112上に形成される。また、容量電極114dは、オーミック電極114a、コンタクト保護メタル114bおよびゲート電極114cと同時かつ同じ材料で形成される。例えば、容量電極114dは、Ti/Al/Tiで構成される。
絶縁膜115は、絶縁膜112、薄膜抵抗層113b、オーミック電極114a、コンタクト保護メタル114bおよびゲート電極114c上に層間絶縁膜として形成される。また、絶縁膜115は、容量電極114d上に、容量素子の容量膜として形成される。例えば、絶縁膜115は、SiNで構成される。
配線116cおよび116dは、Auメッキで構成される。配線116cは、容量素子の上部電極であり、絶縁膜115上に形成される。すなわち、配線116cは、容量電極114dの上方に、絶縁膜115を介して形成される。配線116dは、容量電極114d上の絶縁膜115に形成されたコンタクトホールに埋め込まれるように形成される。配線116dは、容量電極114dと電気的に接続される。
次に、図12に示す半導体装置200の製造方法を説明する。
図13〜15は、半導体装置200の製造過程における構成を示す図である。なお、絶縁膜111および112にオーミック電極114aを形成するための開口を形成する工程(図1〜8)までは、第1の実施の形態に係る半導体装置100と同様であるので説明は省略する。
図8に示す構造に対して、全面に、例えばTi/Al/Tiをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、オーミック電極114a、コンタクト保護メタル114b、ゲート電極114cおよび容量素子の容量電極114dを同時に形成する。例えば、Cl2/BCl3の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図13に示す構造が形成される。
次に、層間絶縁膜となるSiNからなる絶縁膜115を成長させる。以上の工程により、図14に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて絶縁膜115の所定の領域をドライエッチングし、コンタクトホール12aを形成する。さらに、オーバーエッチにより絶縁膜111および112を開口しスクライブレーン12bを形成する。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上に工程により、図15に示す構造が形成される。
次に、選択的にAuメッキを施すことで配線116a、116b、116cおよび116dを形成する。以上の工程により、図12に示す半導体装置200の構造が形成される。
以上より、本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置200は、オーミック電極114a、コンタクト保護メタル114bおよびゲート電極114cの作成と同時に容量素子の容量電極114dを形成する。これにより、プロセス工数を増加させることなく、GaAsFETと、抵抗素子と、容量素子とを集積化することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置は、GaAsFETと、多層構造で形成される容量素子とを集積化したGaAsMMICである。これにより、小面積で高い容量値を実現することができる。また、プロセス工数を増加させることなく、多層構造の容量素子を形成することができる。
まず、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の構成を説明する。
図16は、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図16に示す半導体装置300は、2層構造の容量素子と、トランジスタ領域11に形成される電界効果トランジスタとを備える。半導体装置300は、半絶縁性GaAsからなる半導体基板である基板101と、エピタキシャル層109と、素子分離領域110と、絶縁膜111、112、115および117と、ゲート電極113aと、容量電極113cおよび114dと、オーミック電極114aと、コンタクト保護メタル114eと、配線116a、116c、116dおよび116eとを備える。なお、トランジスタ領域11に形成される電界効果トランジスタ(GaAsFET)の構成は、第1の実施の形態と同様であるので、説明は省略する。
容量電極113cは、下層の容量素子の下部電極であり、絶縁膜112上に形成される。容量電極113cは、ゲート電極113aと同時かつ同じ材料で形成される。例えば、容量電極113cは、WSiNで構成される。
コンタクト保護メタル114eは、オーミック電極114a、ゲート電極114cおよび容量電極114dと同時かつ同じ材料で容量電極113c上の所定の領域に形成される。例えば、コンタクト保護メタル114eは、Ti/Al/Tiで構成される。
絶縁膜117は、下層の容量素子の容量膜として、容量電極113c上に形成される。絶縁膜117は、例えば、SiNで構成される。
容量電極114dは、下層の容量素子の上部電極および上層の容量素子の下部電極であり、絶縁膜117上に形成される。すなわち、容量電極114dは、容量電極113cの上方に絶縁膜117を介して形成される。容量電極114dは、オーミック電極114a、ゲート電極114cおよびコンタクト保護メタル114eと同時かつ同じ材料で形成される。例えば、容量電極114dは、Ti/Al/Tiで構成される。
絶縁膜115は、絶縁膜112、オーミック電極114a、ゲート電極114c、および、コンタクト保護メタル114e上に層間絶縁膜として形成される。また、絶縁膜115は、容量電極114d上に、上層の容量素子の容量膜として形成される。
配線116c、116dおよび116eは、Auメッキで構成される。配線116cは、上層の容量素子の上部電極であり、絶縁膜115上に形成される。すなわち、配線116cは、容量電極114dの上方に、絶縁膜115を介して形成される。配線116dは、容量電極114d上の絶縁膜115に形成されたコンタクトホールに埋め込まれるように形成される。配線116dは、容量電極114dと電気的に接続される。配線116eは、コンタクト保護メタル114e上の絶縁膜115に形成されたコンタクトホールに埋め込まれるように形成される。配線116eは、コンタクト保護メタル114e上に形成され、コンタクト保護メタル114eを介して、容量電極113cと電気的に接続される。
次に、図16に示す半導体装置300の製造方法を説明する。図17〜22は、半導体装置300の製造過程における構成を示す図である。なお、絶縁膜111に112にゲート電極を形成するための開口を形成する工程(図1〜6)までは、第1の実施の形態に係る半導体装置100と同様であるので説明は省略する。
図6に示す構造に対して、全面に、例えばWSiNをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、ゲート電極113aおよび容量電極113cを同時に形成する。例えば、Cl2/O2の混合ガスを用いドライエッチングを行う。以上の工程により、図17に示す構造が形成される。
次に、全面にSiNからなる絶縁膜を成長させ、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて容量電極113c上の所定の領域を残してエッチングし、下層の容量素子の容量膜となる絶縁膜117を形成する。以上の工程により、図18に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてトランジスタ領域11内の所定の領域の絶縁膜111および112を、InGaAsコンタクト層108bに対して選択的にドライエッチングを行う。これにより、電界効果トランジスタのソース電極およびドレイン電極であるオーミック電極114aが形成される開口が形成される。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図19に示す構造が形成される。
次に、全面に、例えばTi/Al/Tiをスパッタしフォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、オーミック電極114a、ゲート電極114c、容量電極114dおよびコンタクト保護メタル114eを形成する。例えば、Cl2/BCl3の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図20に示す構造が形成される。
次に、層間絶縁膜となるSiNからなる絶縁膜115を成長させる。以上の工程により、図21に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて絶縁膜115の所定の領域をドライエッチングし、コンタクトホール12aを形成する。さらに、オーバーエッチにより絶縁膜111および112を開口しスクライブレーン12bを形成する。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図22に示す構造が形成される。
次に、選択的にAuメッキを施すことで配線116a、116c、116dおよび116eが形成される。以上の工程により、図16に示す半導体装置300の構造が形成される。
以上より、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置300は、GaAsFETと2層構造の容量素子とを集積化したGaAsMMICを実現することができる。これにより、容量素子の単位面積の容量値を増加させることができる。よって、チップ面積を削減し、コストの削減を実現することができる。
また、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置300は、ゲート電極113aと同時かつ同じ材料で容量電極113cを形成する。また、オーミック電極114aおよびゲート電極114cと同時かつ同じ材料で容量電極114dを形成する。これにより、GaAsFETと、2層構造の容量素子とを集積化したGaAsMMICを、少ないプロセス工数で実現することができる。よって、GaAsMMICのコスト低減を実現できる。
また、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置300は、容量電極113c上にコンタクト保護メタル114eを形成する。これにより、素子上に形成される絶縁膜115にコンタクトスルーホールを形成する際にドライエッチングを行っても、素子に損傷を与えることがない。よって、コンタクトスルーホール12aの形成時にかかるドライエッチング時間をオーバーするような他の絶縁膜ドライエッチング工程と共有が出来る。例えば、コンタクトホール12aを形成する工程と、スクライブレーン12bを形成する工程とを共有することができる。すなわち、本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置300は、素子の特性を損ねることなく、工程数を削減することができるので、プロセスコストを低減することができる。
(第4の実施の形態)
第3の実施の形態では、GaAsFETと、多層構造の容量素子とを集積化した半導体装置300について説明した。第4の実施の形態では、半導体装置300の構成に加え、抵抗素子を集積化した半導体装置について説明する。
まず、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の構成を説明する。
図23は、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。なお、図16に示す第3の実施の形態に係る半導体装置300と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図23に示す半導体装置400は、抵抗素子と、2層構造の容量素子と、トランジスタ領域11に形成される電界効果トランジスタとを備える。半導体装置400は、第3の実施の形態に係る半導体装置300の構成に加え、薄膜抵抗層113bと、コンタクト保護メタル114bと、配線116bとを備える。
薄膜抵抗層113bは、ゲート電極113aおよび容量電極113cと同時かつ同じ材料で絶縁膜112上に形成される。例えば、薄膜抵抗層113bは、WSiNで構成される。
コンタクト保護メタル114bは、オーミック電極114a、ゲート電極114c、容量電極114dおよびコンタクト保護メタル114eと同時かつ同じ材料で形成される。コンタクト保護メタル114bは、それぞれ薄膜抵抗層113b上の所定の領域に形成される。コンタクト保護メタル114bは、例えば、Ti/Al/Tiで構成される。
配線116bは、Auメッキで構成され、絶縁膜115に形成されたコンタクトホールに埋め込まれるように形成される。配線116bは、それぞれコンタクト保護メタル114b上に形成され、コンタクト保護メタル114bと接続される。
次に、図23に示す半導体装置400の製造方法を説明する。
図24〜29は、半導体装置400の製造過程における構成を示す図である。なお、なお、絶縁膜111に112にゲート電極を形成するための開口を形成する工程(図1〜6)までは、第1の実施の形態に係る半導体装置100と同様であるので説明は省略する。
図6に示す構造に対して、全面に例えばWSiNをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、ゲート電極113a、薄膜抵抗層113bおよび容量電極113cを形成する。例えば、Cl2/O2の混合ガスを用いドライエッチングを行う。以上の工程により、図24に示す構造が形成される。
次に、全面に、SiNからなる絶縁膜を成長させ、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて容量電極113c上の所定の領域を残してエッチングし、下層の容量素子の容量膜となる絶縁膜117を形成する。以上の工程により、図25に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてトランジスタ領域11内の所定の領域の絶縁膜111および112を、InGaAsコンタクト層108bに対して選択的にドライエッチングする。これにより、電界効果トランジスタのソース電極およびドレイン電極であるオーミック電極114aが形成される開口が形成される。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図26に示す構造が形成される。
次に、全面に、例えばTi/Al/Tiをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、オーミック電極114a、コンタクト保護メタル114b、114e、ゲート電極114cおよび容量電極114dを形成する。例えば、Cl2/BCl3の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図27に示す構造が形成される。
次に、全面に層間絶縁膜となり、上層の容量素子の容量膜となるSiNからなる絶縁膜116を成長させる。以上の工程により、図28に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて絶縁膜115の所定の領域をドライエッチングし、コンタクトホール12aを形成する。さらに、オーバーエッチにより絶縁膜111および112を開口しスクライブレーン12bを形成する。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図29に示す構造が形成される。
次に、選択的にAuメッキを施すことで配線116a〜116eが形成される。以上の工程により、図23に示す半導体装置400の構造が形成される。
以上より、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置400は、第3の実施の形態に係る半導体装置300の構成に加え、薄膜抵抗層113b、コンタクト保護メタル114bおよび配線116bで構成される抵抗素子を備える。また、薄膜抵抗層113bは、ゲート電極113aおよび容量電極113cと同時に同じ材料で形成される。コンタクト保護メタル114bは、オーミック電極114a、ゲート電極114c、容量電極114dおよびコンタクト保護メタル114eと同時に同じ材料で形成される。よって、本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置400は、第3の実施の形態に係る半導体装置300に対し、プロセス工数を増加させることなく、GaAsFETと、階層構造の容量素子と、抵抗素子とを集積化したGaAsMMICを実現することができる。よって、低コストなGaAsMMICを実現することができる。
(第5の実施の形態)
本発明の第5の実施の形態では、閾値電圧の異なる2種類のトランジスタと、抵抗素子とを集積化したGaAsMMICについて説明する。
まず、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の構成を説明する。
図30は、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。なお、図1と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図30に示す半導体装置500は、抵抗素子と、トランジスタ領域11に形成されるエンハンスメント型電界効果トランジスタ(以下、E−FETと称す)と、トランジスタ領域13に形成されるディプレッション型電界効果トランジスタ(以下、D−FETと称する)とを備える。半導体装置500は、半絶縁性GaAsからなる半導体基板である基板101と、エピタキシャル層109と、素子分離領域110と、絶縁膜111、112および115と、ゲート電極113a、114cおよび114fと、薄膜抵抗層113bと、オーミック電極114aおよび114gと、コンタクト保護メタル114bと、配線116a、116bおよび116fとを備える。
エピタキシャル層109は、基板101上に半導体層を結晶成長させて形成される。エピタキシャル層109は、バッファ層102および103と、チャネル層104と、スペーサ層105と、電子供給層106と、ショットキー層107および118と、コンタクト層108とを含む。
バッファ層102は、基板101上に形成される。バッファ層102は、アンドープGaAsで構成され、例えば、厚さ1μmである。バッファ層103は、バッファ層102上に形成され、アンドープAlGaAsで構成される。バッファ層102および103は、エピタキシャル層109と基板101との間の格子不整合を緩和する。
チャネル層104は、バッファ層103上に形成され、厚さ10nmのアンドープIn0.2Ga0.8Asで構成される。チャンネル層104は、キャリアが走行する層である。
スペーサ層105は、チャネル層104上に形成され、厚さ5nmのアンドープAlGaAsで構成される。
電子供給層106は、スペーサ層105上に形成せれ、n型不純物イオンであるSiがドーピングされた厚さ10nmのAlGaAsで構成される。
ショットキー層107は、電子供給層106上に形成される。ショットキー層107は、閾値制御層107aと、エッチング停止層107bとの2層を含む。閾値制御層107aは、電子供給層106上に形成され、厚さ10nmのアンドープAlGaAs層で構成される。エッチング停止層107bは、閾値制御層107a上に形成され、厚さ5nmのInGaPで構成される。
ショットキー層118は、ショットキー層107上に形成され、AlGaAsで構成される。
コンタクト層108は、ショットキー層118上に形成される。コンタクト層108は、コンタクト層108aと、コンタクト層108bとを含む。コンタクト層108aは、ショットキー層118上に形成され、厚さ50nmのn型GaAsで構成される。コンタクト層108bは、コンタクト層108a上に形成され、厚さ50nmのn型InGaAsで構成される。
素子分離領域110は、イオン注入により形成され、トンランジスタ領域11およびトランジスタ領域13を電気的に分離する。
絶縁膜111は、エピタキシャル層109および素子分離領域110上に形成され、例えば、SiNで構成される。絶縁膜112は、絶縁膜111上に形成され、例えば、SiOで構成される。
ゲート電極113aは、トランジスタ領域11の絶縁膜111および112に形成された開口に埋め込まれるように形成される。ゲート電極113aは、電界効果トランジスタ(E−FET)のゲート部に対応し、ショットキー層107のエッチング停止層107bとショットキー接合する。例えば、ゲート電極113aは、WSiNで構成される。
薄膜抵抗層113bは、ゲート電極113aと同時かつ同じ材料で絶縁膜112上に形成される。例えば、薄膜抵抗層113bは、WSiNで構成される。
オーミック電極114aは、それぞれトランジスタ領域11に形成されるE−FETのソース電極およびドレイン電極であり、ゲート電極113aを挟むように形成される。オーミック電極114aは、それぞれトランジスタ領域11のコンタクト層108、ショットキー層118、ショットキー層107、電子供給層106およびスペーサ層105を介して、チャネル層104と電気的に接続される。オーミック電極114aは、トランジスタ領域11の絶縁膜111および112に形成された開口に埋め込まれるように形成される。オーミック電極114aは、トランジスタ領域11に形成されるE−FETのオーミック部のコンタクト層108とオーミック接合する。オーミック電極114aは、例えば、Ti/Al/Tiで構成される。
オーミック電極114gは、それぞれトランジスタ領域13に形成されるD−FETのソース電極およびドレイン電極であり、ゲート電極114fを挟むように形成される。オーミック電極114gは、それぞれトランジスタ領域13のコンタクト層108、ショットキー層118、ショットキー層107、電子供給層106およびスペーサ層105を介して、チャネル層104と電気的に接続される。オーミック電極114gは、トランジスタ領域13の絶縁膜111および112に形成された開口に埋め込まれるように形成される。オーミック電極114gは、トランジスタ領域13に形成される電界効果トランジスタ(D−FET)のオーミック部のコンタクト層108とオーミック接合する。オーミック電極114gは、例えば、Ti/Al/Tiで構成される。
コンタクト保護メタル114bは、オーミック電極114aおよび114gと同時かつ同じ材料で形成される。コンタクト保護メタル114bは、それぞれ薄膜抵抗層113b上の所定の領域に形成される。コンタクト保護メタル114bは、例えば、Ti/Al/Tiで構成される。
ゲート電極114cは、オーミック電極114aおよびコンタクト保護メタル114bと同時かつ同じ材料でゲート電極113a上に形成される。ゲート電極114cは、例えば、Ti/Al/Tiで構成される。
ゲート電極114fは、トランジスタ領域13の絶縁膜111および112に形成された開口に埋め込まれるように形成される。ゲート電極114fは、電界効果トランジスタ(D−FET)のゲート部に対応し、ショットキー層118とショットキー接合する。ゲート電極114fは、オーミック電極114a、114g、ゲート電極114cおよび薄膜抵抗層113bと同時かつ同じ材料で形成される。ゲート電極114fは、例えば、Ti/Al/Tiで構成される。
絶縁膜115は、絶縁膜112、薄膜抵抗層113b、オーミック電極114a、114g、コンタクト保護メタル114b、ゲート電極114cおよび114f上に層間絶縁膜として形成される。絶縁膜115は、例えば、SiNで構成される。
配線116a、116bおよび116fは、Auメッキで構成され、絶縁膜115に形成されたコンタクトホールに埋め込まれるように形成される。配線116aは、それぞれオーミック電極114a上に形成され、オーミック電極114aと接続される。配線116fは、それぞれオーミック電極114g上に形成され、オーミック電極114gと接続される。配線116bは、それぞれコンタクト保護メタル114b上に形成され、コンタクト保護メタル114bと接続される。
また、絶縁膜115から絶縁膜112、111にかけてスクライブライン12bが形成されている。
次に、図30に示す半導体装置500の製造方法を説明する。
図31〜40は、半導体装置500の製造過程における断面構造を示す図である。
まず、半絶縁性GaAsで構成された基板101上に、MOCVD法またはMBE法などを用いてGaAsバッファ層102、AlGaAsバッファ層103、InGaAsチャネル層104、AlGaAsスペーサ層105、AlGaAs電子供給層106、AlGaAs閾値制御層107a、InGaPエッチング停止層107b、AlGaAsショットキー層118、GaAsコンタクト層108aおよびInGaAsコンタクト層108bを順次エピタキシャル成長させる。ここで、エピタキシャル成長させたバッファ層102からコンタクト層108の全体をエピタキシャル層109と呼ぶことにする。また閾値制御層107aとエッチング停止層107bとをあわしてショットキー層107と呼ぶことにする。またコンタクト層108aと108bとをあわしてコンタクト層108と呼ぶことにする。以上の工程により、図31に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてコンタクト層108の所定の領域を残して除去し、トランジスタ領域11および13を形成する。さらに、トランジスタ領域11および13を電気的に分離するために、例えばボロンからなるイオン注入により素子分離領域110を形成する。以上の工程により、図32に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてトランジスタ領域11および13内の所定の領域を残してコンタクト層108を除去する。これにより、E−FETのソース電極およびドレイン電極(オーミック電極114a)が接続される、2つのオーミックコンタクト領域11a、および、D−FETのソース電極およびドレイン電極(オーミック電極114g)が接続される、2つのオーミックコンタクト領域13aが形成される。例えば、SiCl4/SF6/N2の混合ガスを用いたドライエッチングによりコンタクト層108を除去する。以上の工程により、図33に示す構造が形成される。
次に、SiNからなる絶縁膜111とSiOからなる絶縁膜112を形成する。以上の工程により、図34に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてトランジスタ領域11内の所定の領域の絶縁膜111および112を、AlGaAsショットキー層118に対して選択的にドライエッチングを行う。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。次に、例えば燐酸、過酸化水素水および水の混合液によりAlGaAsショットキー層108をその下層のInGaPエッチング停止層107bに対して選択的にウェットエッチングを行う。これにより、トランジスタ領域11のショットキー層107を露出させるゲート開口が形成される。以上の工程により、図35に示す構造が形成される。
次に、全面に、例えばWSiNをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、ゲート電極113aおよび薄膜抵抗層113bを同時に形成する。例えば、Cl2/O2の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図36に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてトランジスタ領域11および13内の所定の領域の絶縁膜111および112を、InGaAsコンタクト層108bに対して選択的にドライエッチングを行い、オーミック電極114aおよび114gを形成するための開口を形成する。かつ同時に、トランジスタ領域13内の所定の領域の絶縁膜111および112を、AlGaAsショットキー層118に対し選択的にドライエッチングを行い、ゲート電極114fを形成するための開口を形成する。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図37に示す構造が形成される。
次に、全面に、例えばTi/Al/Tiをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、オーミック電極114a、114g、コンタクト保護メタル114b、ゲート電極114cおよび114fを同時に形成する。例えば、Cl2/BCl3の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上により、図38に示す構造が形成される。
次に、層間絶縁膜となるSiNからなる絶縁膜115を成長させる。以上の工程により、図39に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて絶縁膜115の所定の領域をドライエッチングし、コンタクトホール12aを形成する。さらに、オーバーエッチにより絶縁膜111および112を開口しスクライブレーン12bを形成する。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図40に示す構造が形成される。
次に、選択的にAuメッキを施すことで配線116a、116bおよび116fが形成される。以上の工程により、図30に示す半導体装置500の構造が形成される。
以上のように、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置500は、E−FETと、D−FETと、抵抗素子とを集積化することができる。また、ゲート電極113aおよび薄膜抵抗層113bは、同時かつ同じ材料で形成される。オーミック電極114a、114g、コンタクト保護メタル114b、ゲート電極114cおよび114fは、同時かつ同じ材料で形成される。よって、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置500は、少ないプロセス工数で、E−FETと、D−FETと、抵抗素子とを集積化したGaAsMMICを実現することができる。
また、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置500は、薄膜抵抗層113b上にコンタクト保護メタル114bを形成する。これにより、素子上に形成される絶縁膜115にコンタクトスルーホールを形成する際にドライエッチングを行っても、素子に損傷を与えることがない。よって、コンタクトスルーホール12aの形成時にかかるドライエッチング時間をオーバーするような他の絶縁膜ドライエッチング工程と共有が出来る。例えば、コンタクトホール12aを形成する工程と、スクライブレーン12bを形成する工程とを共有することができる。すなわち、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置500は、素子の特性を損ねることなく、工程数を削減することができるので、プロセスコストを低減することができる。
また、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置500は、低抵抗なTi/Al/Tiにより、オーミック電極114a、114g、および、D−FETのゲート電極114fを形成する。これにより、E−FETおよびD−FETのソース・ドレイン電極抵抗を低減することができる。また、D−FETのゲート電極抵抗を低減することができる。よって、E−FETおよびD−FETの特性を向上することができる。
また、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置500は、E−FETのゲート電極113aを、WSiNで構成する。E−FETのゲート電極113aに、Ti/Al/Tiを用いた場合には、エッチング停止層107を構成するInGaPとTiとがプロセス温度の影響により反応し、閾値が変動する可能性がある。特に、E−FETでは閾値の制御性および安定性が重要である。したがって、閾値の変動は求められる特性が得られず、歩留りを落とすことになる。一方、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置500は、E−FETのゲート電極113aには、WSiNを用いており、E−FETの閾値の制御性および安定性を向上させることができる。よって、歩留まりを改善することができる。
また、本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置500は、E−FETのゲート電極を、WSiNで構成されるゲート電極113aおよびTi/Al/Tiで構成されるゲート電極114cの2層構造としている。これにより、WSiNのみの1層でゲート電極を構成する場合に比べて、ゲート電極抵抗を低減することができる。よって、E−FETの特性を向上させることができる。
(第6の実施の形態)
第5の実施の形態では、E−FETと、D−FETと、抵抗素子とを集積化した半導体装置500について説明した。第6の実施の形態では、半導体装置500の構成に加え、容量素子を集積化した半導体装置について説明する。また、第6の実施の形態に係る半導体装置は、ソース・ドレイン電極およびコンタクト保護メタル作成と同時に容量素子の下部電極を形成する。これにより、プロセス工数を増加させることなく、E−FETと、D−FETと、抵抗素子と、容量素子とを集積化することができる。
まず、本発明の第6の実施の形態に係る半導体装置の構成を説明する。
図41は、本発明の第6の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。なお、図30に示す第5の実施の形態に係る半導体装置500と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図41に示す半導体装置600は、抵抗素子と、容量素子と、トランジスタ領域11に形成されるE−FETと、トランジスタ領域13に形成されるD−FETとを備える。半導体装置600は、第5の実施の形態に係る半導体装置500の構成に加え、容量電極114dと、配線116cおよび116dとを備える。
容量電極114dは、容量素子の下部電極であり、絶縁膜112上に形成される。また、容量電極114dは、オーミック電極114a、114g、コンタクト保護メタル114b、ゲート電極114cおよび114fと同時かつ同じ材料で形成される。例えば、容量電極114dは、Ti/Al/Tiで構成される。
絶縁膜115は、絶縁膜112、薄膜抵抗層113b、オーミック電極114a、114g、コンタクト保護メタル114b、ゲート電極114cおよび114f上に層間絶縁膜として形成される。また、絶縁膜115は、容量電極114d上に、容量素子の容量膜として形成される。絶縁膜115は、例えば、SiNで構成される。
配線116cおよび116dは、Auメッキで構成される。配線116cは、容量素子の上部電極であり、絶縁膜115上に形成される。すなわち、配線116cは、容量電極114dの上方に、絶縁膜115を介して形成される。配線116dは、容量電極114d上の絶縁膜115に形成されたコンタクトホールに埋め込まれるように形成される。配線116dは、容量電極114dと電気的に接続される。
次に、図41に示す半導体装置600の製造方法を説明する。
図42〜44は、半導体装置600の製造過程における構成を示す図である。なお、絶縁膜111および112にオーミック電極114a、114gおよびゲート電極114fを形成するための開口を形成する工程(図31〜37)までは、第5の実施の形態に係る半導体装置500と同様であるので説明は省略する。
図37に示す構造に対して、全面に、例えばTi/Al/Tiをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、オーミック電極114a、114g、コンタクト保護メタル114b、ゲート電極114c、114fおよび容量電極114dを同時に形成する。例えば、Cl2/BCl3の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図42に示す構造が形成される。
次に、層間絶縁膜となるSiNからなる絶縁膜115を成長させる。以上の工程により、図43に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて絶縁膜115の所定の領域をドライエッチングし、コンタクトホール12aを形成する。さらに、オーバーエッチにより絶縁膜111および112を開口しスクライブレーン12bを形成する。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上に工程により、図44に示す構造が形成される。
次に、選択的にAuメッキを施すことで配線116a〜116dおよび116fを形成する。以上の工程により、図41に示す半導体装置600の構造が形成される。
以上より、本発明の第6の実施の形態に係る半導体装置600は、オーミック電極114a、114g、コンタクト保護メタル114b、ゲート電極114cおよび114fの作成と同時に容量素子の容量電極114dを形成する。これにより、プロセス工数を増加させることなく、E−FETと、D−FETと、抵抗素子と、容量素子とを集積化することができる。
(第7の実施の形態)
本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置は、E−FETと、D−FETと、多層構造で形成される容量素子とを集積化したGaAsMMICである。これにより、小面積で高い容量値を実現することができる。また、プロセス工数を増加させることなく、多層構造の容量素子を形成することができる。
まず、本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の構成を説明する。
図45は、本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。なお、図30と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図45に示す半導体装置700は、2層構造の容量素子と、トランジスタ領域11に形成されるE−FETと、トランジスタ領域13に形成されるD−FETとを備える。半導体装置700は、半絶縁性GaAsからなる半導体基板である基板101と、エピタキシャル層109と、素子分離領域110と、絶縁膜111、112、115および117と、ゲート電極113a、114cおよび114fと、容量電極113cおよび114dと、オーミック電極114aおよび114gと、コンタクト保護メタル114eと、配線116a、116c、116d、116eおよび116fとを備える。なお、トランジスタ領域11に形成されるE−FETおよびトランジスタ領域13に形成されるD−FETの構成は、第5の実施の形態と同様であるので、説明は省略する。
容量電極113cは、下層の容量素子の下部電極であり、絶縁膜112上に形成される。容量電極113cは、ゲート電極113aと同時かつ同じ材料で形成される。例えば、容量電極113cは、WSiNで構成される。
コンタクト保護メタル114eは、オーミック電極114a、114g、ゲート電極114c、114fおよび容量電極114dと同時かつ同じ材料で容量電極113c上の所定の領域に形成される。例えば、コンタクト保護メタル114eは、Ti/Al/Tiで構成される。
絶縁膜117は、下層の容量素子の容量膜として、容量電極113c上に形成される。絶縁膜117は、例えば、SiNで構成される。
容量電極114dは、下層の容量素子の上部電極および上層の容量素子の下部電極であり、絶縁膜117上に形成される。すなわち、容量電極114dは、容量電極113cの上方に絶縁膜117を介して形成される。容量電極114dは、オーミック電極114a、114g、ゲート電極114c、114fおよびコンタクト保護メタル114eと同時かつ同じ材料で形成される。例えば、容量電極114dは、Ti/Al/Tiで構成される。
絶縁膜115は、絶縁膜112、オーミック電極114a、114g、ゲート電極114c、114fおよびコンタクト保護メタル114e上に層間絶縁膜として形成される。また、絶縁膜115は、容量電極114d上に、上層の容量素子の容量膜として形成される。
配線116c、116dおよび116eは、Auメッキで構成される。配線116cは、上層の容量素子の上部電極であり、絶縁膜115上に形成される。すなわち、配線116cは、容量電極114dの上方に、絶縁膜115を介して形成される。配線116dは、容量電極114d上の絶縁膜115に形成されたコンタクトホールに埋め込まれるように形成される。配線116dは、容量電極114dと電気的に接続される。配線116eは、コンタクト保護メタル114e上の絶縁膜115に形成されたコンタクトホールに埋め込まれるように形成される。配線116eは、コンタクト保護メタル114e上に形成され、コンタクト保護メタル114eを介して、容量電極113cと電気的に接続される。
次に、図45に示す半導体装置700の製造方法を説明する。図46〜51は、半導体装置700の製造過程における構成を示す図である。なお、絶縁膜111に112にゲート電極113aを形成するための開口を形成する工程(図31〜35)までは、第5の実施の形態に係る半導体装置500と同様であるので説明は省略する。
図35に示す構造に対して、全面に、例えばWSiNをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、ゲート電極113aおよび容量電極113cを形成する。例えば、Cl2/O2の混合ガスを用いドライエッチングを行う。以上の工程により、図46に示す構造が形成される。
次に、全面にSiNからなる絶縁膜を成長させ、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて容量電極113c上の所定の領域を残してエッチングし、下層の容量素子の容量膜となる絶縁膜117を形成する。以上の工程により、図47に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてトランジスタ領域11および13内の所定の領域の絶縁膜111および112を、InGaAsコンタクト層108bに対して選択的にドライエッチングを行い、オーミック電極114aおよび114gを形成するための開口を形成する。かつ同時に、トランジスタ領域13内の所定の領域の絶縁膜111および112を、AlGaAsショットキー層118に対し選択的にドライエッチングを行い、ゲート電極114fを形成するための開口を形成する。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図48に示す構造が形成される。
次に、全面に、例えばTi/Al/Tiをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、オーミック電極114a、114g、ゲート電極114c、114f、容量電極114dおよびコンタクト保護メタル114eを同時に形成する。例えば、Cl2/BCl3の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図49に示す構造が形成される。
次に、層間絶縁膜となるSiNからなる絶縁膜115を成長させる。以上の工程により、図50に示す構造が形成される。
次に、絶縁膜115の所定の領域をドライエッチングし、コンタクトホール12aを形成する。さらに、オーバーエッチにより絶縁膜111および112を開口しスクライブレーン12bを形成する。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図51に示す構造が形成される。
次に、選択的にAuメッキを施すことで配線116aおよび116c〜116fが形成される。以上の工程により、図45に示す半導体装置700の構造が形成される。
以上より、本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置700は、プロセス工数を増加させることなく、E−FETと、D−FETと、階層構造の容量素子とを集積化したGaAsMMICを実現することができる。すなわち、低コストな、E−FETと、D−FETと、階層構造の容量素子とを集積化したGaAsMMICを実現することができる。
(第8の実施の形態)
第7の実施の形態では、E−FETと、D−FETと、多層構造の容量素子とを集積化した半導体装置700について説明した。第8の実施の形態では、半導体装置700の構成に加え、抵抗素子を集積化した半導体装置について説明する。
まず、本発明の第8の実施の形態に係る半導体装置の構成を説明する。
図52は、本発明の第8の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。なお、図45に示す第7の実施の形態に係る半導体装置700と同様の要素には同一の符号を付しており、詳細な説明は省略する。
図52に示す半導体装置800は、抵抗素子と、2層構造の容量素子と、トランジスタ領域11に形成されるE−FETと、トランジスタ領域13に形成されるD−FETとを備える。半導体装置800は、第7の実施の形態に係る半導体装置700の構成に加え、薄膜抵抗層113bと、コンタクト保護メタル114bと、配線116bとを備える。
薄膜抵抗層113bは、ゲート電極113aおよび容量電極113cと同時かつ同じ材料で絶縁膜112上に形成される。例えば、薄膜抵抗層113bは、例えば、WSiNで構成される。
コンタクト保護メタル114bは、オーミック電極114a、114g、ゲート電極114c、114f、容量電極114dおよびコンタクト保護メタル114eと同時かつ同じ材料で形成される。コンタクト保護メタル114bは、それぞれ薄膜抵抗層113b上の所定の領域に形成される。コンタクト保護メタル114bは、例えば、Ti/Al/Tiで構成される。
配線116bは、Auメッキで構成され、絶縁膜115に形成されたコンタクトホールに埋め込まれるように形成される。配線116bは、それぞれコンタクト保護メタル114b上に形成され、コンタクト保護メタル114bと接続される。
次に、図52に示す半導体装置800の製造方法を説明する。
図53〜58は、半導体装置800の製造過程における構成を示す図である。なお、なお、絶縁膜111に112にゲート電極113aを形成するための開口を形成する工程(図31〜35)までは、第5の実施の形態に係る半導体装置500と同様であるので説明は省略する。
図35に示す構造に対して、全面に、例えばWSiNをスパッタし、フォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、ゲート電極113a、薄膜抵抗層113bおよび容量電極113cを同時に形成する。例えば、Cl2/O2の混合ガスを用いドライエッチングを行う。以上の工程により、図53に示す構造が形成される。
次に、全面に、SiNからなる絶縁膜を成長させフォトレジストマスク(図示せず)を用いて容量電極113c上の所定の領域を残してエッチングし、容量膜117を形成する。以上の工程により、図54に示す構造が形成される。
次に、フォトレジストマスク(図示せず)を用いてトランジスタ領域11および13内の所定の領域の絶縁膜111および112を、InGaAsコンタクト層108bに対して選択的にドライエッチングを行い、オーミック電極114aおよび114gを形成するための開口を形成する。かつ同時に、トランジスタ領域13内の所定の領域の絶縁膜111および112を、AlGaAsショットキー層118に対し選択的にドライエッチングを行い、ゲート電極114fを形成するための開口を形成する。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図55に示す構造が形成される。
次に、全面に、例えばTi/Al/Tiをスパッタしフォトレジストマスク(図示せず)を用いて所定の領域を残してドライエッチングし、オーミック電極114a、114g、コンタクト保護メタル114b、114e、ゲート電極114c、114fおよび容量電極114dを同時に形成する。例えば、Cl2/BCl3の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図56に示す構造が形成される。
次に、層間絶縁膜となるSiNからなる絶縁膜115を成長させる。以上の工程により、図57に示す構造が形成される。
次に、絶縁膜115の所定の領域をドライエッチングし、コンタクトホール12aを形成する。さらに、オーバーエッチにより絶縁膜111および112を開口しスクライブレーン12bを形成する。例えば、CHF3/SF6の混合ガスを用いたドライエッチングを行う。以上の工程により、図58に示す構造が形成される。
次に、選択的にAuメッキを施すことで配線116a〜116fが形成される。以上の工程により、図52に示す半導体装置800の構造が形成される。
以上より、本発明の第8の実施の形態に係る半導体装置800は、プロセス工数を増加させることなく、E−FETと、D−FETと、抵抗素子と、階層構造の容量素子とを集積化したGaAsMMICを実現することができる。すなわち、低コストな、E−FETと、D−FETと、抵抗素子と、階層構造の容量素子とを集積化したGaAsMMICを実現することができる。
以上、本発明の実施の形態に係る半導体装置について説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記説明では、電界効果トランジスタ(第5〜第8の実施の形態では、E−FET)に2層構造のゲート電極を用いているが、WSiN等から構成されるゲート電極113aのみを用いてもよい。
また、上記説明では、ゲート電極113a、薄膜抵抗層113bおよび容量電極113cをWSiNで構成しているが、エッチング停止層107bを構成する材料(上記例では、InGaP)との反応性が低く、電界効果トランジスタ(第5〜第8の実施の形態では、E−FET)の閾値電圧の制御性を高くできる材料であればこれに限定されるものではない。例えば、ゲート電極113a、薄膜抵抗層113bおよび容量電極113cをWまたはWSiで構成してもよい。
また、上記説明では、電界効果トランジスタ(第5〜第8の実施の形態では、E−FET)のオーミック電極114a、2層目のゲート電極114c、コンタクト保護メタル114b、114e、D−FETのゲート電極114f、および、D−FETのオーミック電極114gをTi/Al/Tiで構成しているが、ゲート電極113aを形成する材料より低抵抗な材料であり、絶縁膜にコンタクトホールを形成するドライエッチングの際に、コンタクト保護メタルとして機能する材料であれば、これに限定されるものではない。例えば、電界効果トランジスタ(第5〜第8の実施の形態では、E−FET)のオーミック電極114a、2層目のゲート電極114c、コンタクト保護メタル114b、114e、D−FETのゲート電極114f、および、D−FETのオーミック電極114gをTi/Pt/Auで構成してもよい。
また、上記説明では、半導体基板101は、GaAs基板としたが、InP基板等の化合物半導体基板であってもよい。
また、上記説明(第2および第6の実施の形態)では、容量素子の下部電極として、オーミック電極114a等と同じ材料(Ti/Al/Ti等)を用いているが、ゲート電極113a等と同じ材料(WSiN等)を用いて下部電極を構成してもよい。この場合、例えば、図16に示す半導体装置300の下層の容量素子の下部電極である容量電極113c、コンタクト保護メタル114eおよび配線116eと同様の構成で、単層構造の容量素子の下部電極を構成することができる。さらに、ゲート電極113a等と同じ材料を用いて下部電極を構成する場合、上部電極をメタル配線116cで形成してもよいし、オーミック電極114a等と同じ材料(Ti/Al/Ti等)で形成してもよい。
また、上記説明(第4および第8の実施の形態)では、絶縁膜117を、容量電極113c上にのみ形成しているが、同時に薄膜抵抗層113b上に保護膜として絶縁膜117を形成してもよい。
本発明は、半導体装置およびその製造方法に適用でき、特に、GaAsよりなる半絶縁性基板上に形成される電界効果型トランジスタ等の能動素子と、抵抗素子及び容量素子等の受動素子とを集積化したGaAsMMICに適用できる。また、本発明は、GaAsMMICを用いる通信機器に適用でき、特に、携帯電話端末等のパワーアンプおよびスイッチ等に適用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第5の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第6の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第7の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第8の実施の形態に係る半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の第8の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第8の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第8の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第8の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第8の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 本発明の第8の実施の形態に係る半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 従来の半導体装置の構成を示す断面図である。 従来の半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 従来の半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 従来の半導体装置の製造過程における構成を示す図である。 従来の半導体装置の製造過程における構成を示す図である。
符号の説明
100、200、300、400、500、600、700、800、900 半導体装置
101、901 基板
102、103、902 バッファ層
104、903 チャネル層
105 スペーサ層
106 電子供給層
107a 閾値制御層
107b エッチング停止層
107、118 ショットキー層
108、108a、108b、904 コンタクト層
109 エピタキシャル層
110 素子分離領域
111、112、115、117、905、909 絶縁膜
113a、114c、114f、906 ゲート電極
113b、907 薄膜抵抗層
113c、114d 容量電極
114a、114g、908 オーミック電極
114b、114e コンタクト保護メタル
116a、116b、116c、116d、116e、116f、910 配線
11、13 トランジスタ領域
11a、13a オーミックコンタクト領域
12a コンタクトホール
12b スクライブライン

Claims (17)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に形成されるチャネル層と、
    前記チャネル層上に形成される電子供給層と、
    前記電子供給層上に形成され、第1の材料で構成され、前記電子供給層とショットキー接合する第1のゲート電極と、
    前記第1のゲート電極を挟むように形成され、第2の材料で構成され、前記チャネル層と電気的に接続される第1のソース電極および第1のドレイン電極と、
    前記半導体基板上に形成される第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜上に形成され、前記第1の材料で構成される第1の層と、
    前記第1の層上に形成され、前記第2の材料で構成される第1の保護メタルと、
    前記第1の保護メタル上に形成される第1の配線とを備える
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記半導体装置は、さらに、
    前記第1の層上に形成され、前記第2の材料で構成される第2の保護メタルと、
    前記第2の保護メタル上に形成される第2の配線とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記半導体装置は、さらに、
    前記第1の絶縁膜上に形成され、前記第2の材料で構成される第1の容量電極と、
    前記第1の容量電極上に形成される第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜上に形成される第2の容量電極とを備える
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記半導体装置は、さらに、
    前記第1の絶縁膜上に形成され、前記第1の材料で構成される第1の容量電極と、
    前記第1の容量電極上に形成され、前記第2の材料で構成される第3の保護メタルと、
    前記第3の保護メタル上に形成される第3の配線と、
    前記第1の容量電極上に形成される第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜上に形成され、前記第2の材料で構成される第2の容量電極と、
    前記第2の容量電極上に形成される第3の絶縁膜と、
    前記第3の絶縁膜上に形成される第3の容量電極とを備える
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  5. 前記半導体装置は、さらに、
    前記第1の層に形成される第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜上に形成され、前記第2の材料で構成される第2の層と、
    前記第2の容量電極上に形成される第3の絶縁膜と、
    前記第3の絶縁膜上に形成される第2の配線とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 前記電子供給層は、
    第1のショットキー層と、
    前記第1のショットキー層上に形成される第2のショットキー層とを含み、
    前記ゲート電極は、前記第1のショットキー層とショットキー接合し、
    前記半導体装置は、さらに、
    前記第2のショットキー層上に形成され、第2の材料で構成され、前記第2のショットキー層とショットキー接合する第2のゲート電極と、
    前記第2のゲート電極を挟むように形成され、前記第2の材料で構成され、前記チャネル層と電気的に接続される第2のソース電極および第2のドレイン電極とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記半導体装置は、さらに、
    前記第1のゲート電極上に、前記第2の材料で構成される第3のゲート電極を備える
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記第1の材料は、W、WSiまたはWSiNである
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記半導体基板は、GaAsまたはInPで構成される
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記第2の絶縁膜および前記第3の絶縁膜はSiNで構成される
    ことを特徴とする請求項4または5記載の半導体装置。
  11. 電界効果トランジスタと受動素子とを備える半導体装置の製造方法であって、
    半導体基板上にチャネル層を形成する第1のステップと、
    前記チャネル層上に電子供給層を形成する第2のステップと、
    前記電子供給層上に第1の絶縁膜を形成する第3のステップと、
    前記第1の絶縁膜に第1の開口を形成する第4のステップと、
    前記第1の開口に形成され、前記電子供給層とショットキー接合する第1のゲート電極と、前記絶縁膜上に形成される第1の層とを、第1の材料で同時に形成する第5のステップと、
    前記第1の絶縁膜に前記第1のゲート電極を挟むように形成される第2の開口および第3の開口を形成する第6のステップと、
    前記第2の開口に形成され、前記電子供給層と電気的に接続される第1のソース電極と、前記第3の開口に形成され、前記電子供給層と電気的に接続される第1のドレイン電極と、前記第1の層上に形成される第1の保護メタルとを、第2の材料で同時に形成する第7のステップと、
    前記第1の保護メタル上に形成される第1の配線を形成する第8のステップとを含む
    ことを特徴とする製造方法。
  12. 前記第7のステップにおいて、前記第1のソース電極と、前記第1のドレイン電極と、前記第1の保護メタルと、前記第1の層上に形成される第2の保護メタルとを、第2の材料で同時に形成し、
    前記第8のステップにおいて、前記第1の配線と、前記第2の保護メタル上に形成される第2の配線とを形成する
    ことを特徴とする請求項11記載の製造方法。
  13. 前記第7のステップにおいて、前記第1のソース電極と、前記第1のドレイン電極と、前記第1の保護メタルと、前記第2の保護メタルと、前記第1の絶縁膜上に形成される容量電極とを、第2の材料で同時に形成し、
    前記第8のステップは、
    前記容量電極上に形成される第2の絶縁膜を形成するステップと、
    前記第2の絶縁膜上に形成される第2の容量電極を形成するステップとを含む
    ことを特徴とする請求項12記載の製造方法。
  14. 前記第5のステップにおいて、前記第1のゲート電極と、前記第1の層と、前記第1の絶縁膜上に形成される第1の容量電極とを、第1の材料で同時に形成し、
    前記第5のステップは、前記第1の容量電極上に第2の絶縁膜を形成するステップを含み、
    前記第7のステップにおいて、前記第1のソース電極と、前記第1のドレイン電極と、前記第1の保護メタルと、前記第2の保護メタルと、前記第2の絶縁膜上に形成される第2の容量電極と、前記第1の容量電極上に形成される第3の保護メタルとを、第2の材料で同時に形成し、
    前記第8のステップは、
    前記第2の容量電極上に第3の絶縁膜を形成するステップと、
    前記第3の絶縁膜上に第3の容量電極を形成するステップとを含む
    ことを特徴とする請求項12記載の製造方法。
  15. 前記第5のステップは、前記第1の層上に第2の絶縁膜を形成するステップを含み、
    前記第7のステップにおいて、前記第1のソース電極と、前記第1のドレイン電極と、前記第1の保護メタルと、前記第2の絶縁膜上に形成される第2の層とを、第2の材料で同時に形成し、
    前記第8のステップは、
    前記第2の層上に第3の絶縁膜を形成するステップと、
    前記第3の絶縁膜上に容量電極を形成するステップとを含む
    ことを特徴とする請求項11記載の製造方法。
  16. 前記第2のステップは、
    前記電子供給層に含まれる第1のショットキー層を形成するステップと、
    前記電子供給層に含まれ、前記第1のショットキー層上に形成される第2のショットキー層を形成するステップとを含み、
    前記第4のステップにおいて、前記第1の絶縁膜および前記第2のショットキー層に前記第1のショットキー層を露出させる第1の開口を形成し、
    前記第5のステップにおいて、前記第1の開口に形成され、前記第1のショットキー層とショットキー接合する第1のゲート電極を形成し、
    前記第6のステップにおいて、前記第1の絶縁膜に前記第2の開口と、前記第3の開口と、第4の開口と、前記第4の開口を挟むように形成される第5の開口および第6の開口とを形成し、
    前記第7のステップにおいて、前記第1のソース電極と、前記第1のドレイン電極と、前記第1の保護メタルと、前記第4の開口に形成され、前記第2のショットキー層とショットキー接合する第2のゲート電極と、前記第5の開口に形成され、前記チャネル層と電気的に接続される第2のソース電極と、前記第6の開口に形成され、前記チャネル層と電気的に接続される第2のドレイン電極とを、第2の材料で同時に形成する
    ことを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項に記載の製造方法。
  17. 前記第7のステップにおいて、前記第1のソース電極と、前記第1のドレイン電極と、前記第1の保護メタルと、前記第1のゲート電極上に形成される第3のゲート電極とを、第2の材料で同時に形成する
    ことを特徴とする請求項11〜16のいずれか1項に記載の製造方法。
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