JP2003010127A - 眼科装置 - Google Patents
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- A61B3/10—Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions
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- A61B3/1233—Objective types, i.e. instruments for examining the eyes independent of the patients' perceptions or reactions for looking at the eye fundus, e.g. ophthalmoscopes using coherent radiation for measuring blood flow, e.g. at the retina
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Abstract
ネルギの積算を行い、安全を確認する。 【解決手段】 ステップS1でトラッキング光を照射
し、ステップS2では照射時間の計時を開始する。ステ
ップS3では測定部位におけるトラッキング光の照射エ
ネルギを計算し、前回測定までの照射エネルギの積算値
Exに加算して、今回の測定を含めた積算値Exを算出
する。ステップS4で照射されてから現在までの時間を
基にMPEを計算する。ステップS5ではこのMPEに
対する積算値Exの割合を計算して、表示される数値表
示を更新する。ステップS6において積算値Exの割合
が100%以上の場合には、ステップS17でトラッキ
ング光の照射を停止する。ステップS6において、積算
値Exの割合が100%に達していない場合にはステッ
プS7に遷移し、以降のステップでMPEに対する積算
値Exの割合を求めながら測定光による測定を行う。
Description
て眼底を検査する眼科装置に関するものである。
特性を計測する眼科診断装置としては、眼底血流計やレ
ーザーフレアセルメータ等が知られている。眼底血流計
は無侵襲に直接観察できる眼底血管の血流を測定するも
のであり、レーザー光を照射してドップラ測定原理、或
いはスペックル現象を利用した眼底血流計が種々考案さ
れており、今後の幅広い応用が期待されている。
眼に対する安全上、ANSI(AMERICAN NATIONAL STAND
ARDS INSTITUTE)により、照射できる最大許容レーザー
エネルギであるMPE(Maximum Permissible Exposure)
が定められている。
タ自身が眼底への測定用レーザー光の照射時間を測定
し、MPEを越えないように照射をしているために煩わ
しさがある。
用レーザー光の出力の時間積算を行い、照射エネルギを
算出して表示、警告、レーザー光の照射停止などを行
い、測定用レーザー光の照射エネルギがMPEを超えな
いようにする装置が、特開平9−131320号公報に
提案されている。
し、人眼照明安全許容蓄積光量と比較し、この量を越え
た場合には人眼の保護を図るように、照明光量を制御す
る装置が特許第2685239号公報で提案されてい
る。この発明では、人眼の照明安全許容蓄積光量が左右
眼毎に管理されている。
流計のように被検眼にレーザー光を照射する装置におい
ては、照射光は眼底全体に照射されるわけではなく、一
定の面積毎に照射される。これを考慮すると、レーザー
照射エネルギは被検眼の左右毎でかつ測定位置毎に管理
することが望ましい。
毎にレーザー照射エネルギを算出してMPEを越えない
ようにすると、例えば眼底血流計のように被検眼の血管
という局所的な部分にレーザー照明光を照射し、測定を
行うような装置では、被検者の安全を考慮した場合に、
実際に測定可能な回数が制限されてしまう場合がある。
であり、具体的な目的の1つは、安全性を確保しなが
ら、MPEを越えない測定用の照射を行うことができる
眼科装置を提供することにある。
の請求項1に係る本発明は、被検眼へ光ビームを照射す
る照射光学系と、前記光ビームの照射時間を計時するタ
イマと、被検眼の複数のポジションごとに前記タイマの
計時に基づいて積算の照射エネルギを求めて管理するコ
ントローラとを有することを特徴とする眼科装置であ
る。
は被検眼の眼底に検査のための光ビームを照射し、前記
コントローラは眼底の前記複数のポジションごとに管理
を行う請求項1に記載の眼科装置である。
出力をモニタするセンサを有し、前記コントローラは前
記センサの出力と前記タイマの計時に基づいて前記照射
エネルギを求める請求項1又は2に記載の眼科装置であ
る。
が左右眼の何れであるかを識別する手段を有し、前記コ
ントローラは前記識別に応じて前記ポジションを管理す
る請求項1〜3の何れか1つの請求項に記載の眼科装置
である。
段は照射する被検眼が左右眼の何れであるかを入力する
入力デバイスを有する請求項4に記載の眼科装置であ
る。
段は照射する被検眼の左右眼の何れであるかを検出する
検出手段を有する請求項4に記載の眼科装置である。
ムの照射位置を入力する手段を有し、前記コントローラ
は左右眼の識別及び前記入力した照射位置に基づいて前
記ポジションを特定する請求項4に記載の眼科装置であ
る。
ムの照射位置を検出する手段を有し、前記コントローラ
は左右眼の識別及び前記入力した照射位置に基づいて前
記ポジションを特定する請求項4に記載の眼科装置であ
る。
ラは所定の領域を前記ポジションとして設定し、前記領
域内に存在する測定位置に対応した照射エネルギの総和
を前記ポジションに対応させて管理する請求項1〜8の
何れか1つの請求項に記載の眼科装置である。
系はレーザー光を発生するレーザー光源を有する請求項
1〜11の何れか1つの請求項に記載の眼科装置であ
る。
の眼底での反射光を受光する受光器と、該受光器の出力
から眼底の血流状態を計測する演算器を有する請求項1
〜10の何れか1つの請求項に記載の眼科装置である。
ンごとの照射エネルギを表示する表示器を有する請求項
1〜2の何れか1つの請求項に記載の眼科装置である。
前記照射の値と所定値との比を表示する請求項12に記
載の眼科装置である。
照射エネルギがの値を所定値を超えたら警告を発する又
は前記光ビームの照射を制限する手段を有する請求項1
〜13の何れか1つの請求項に記載の眼科装置である。
いて詳細に説明する。図1は本発明を眼底血流計へ応用
した実施の形態の構成図であり、白色光を発するタング
ステンランプ等から成る観察用光源1から被検眼Eと対
向する対物レンズ2に至る照明光路上には、ほぼ被検眼
Eの眼底Eaと光学的に共役な位置に配し光路に沿って
移動自在な固視標表示用素子である透過型液晶板3、リ
レーレンズ4、孔あきミラー5、黄色域の波長光を透過
し他の光束を殆ど反射するバンドパスミラー6を順次に
配列し、照射光学系を構成する。孔あきミラー5の背後
に眼底観察光学系を構成し、光路に沿って移動自在な合
焦レンズ7、結像レンズ8、二次元CCDカメラ9を順
次に配列する。
に、イメージローテータ10、紙面に垂直な回転軸を有
し両面研磨されたガルバノメトリックミラー11を配置
し、ガルバノメトリックミラー11の下側反射面11a
の反射方向には光路に沿って移動自在なリレーレンズ1
2を配置し、上側反射面11bの反射方向にはレンズ1
3、このレンズ13の光路に沿って一体的に移動ができ
るフォーカスユニット14を配置する。なお、ガルバノ
メトリックミラー11は前述の回転軸の下方に切欠部を
有しており、またレンズ13の前側焦点面は被検眼Eの
瞳孔と共役関係にあり、この焦点面にガルバノメトリッ
クミラー11を配置する。また、ガルバノメトリックミ
ラー11の後方にレンズ15及び凹面鏡16を配し、ガ
ルバノメトリックミラー11の下側反射面11aで反射
されず切欠部を通過する光束を、ガルバノメトリックミ
ラー11の上側反射面11bに導くリレー光学系を構成
する。
ズ13と同一光路上に、ダイクロイックミラー17、レ
ンズ18を配列し、ダイクロイックミラー17の反射方
向の光路上には矩形の絞りを有するマスク板19、ミラ
ー20を配置する。
ハーフミラー21、コリメートされたコヒーレントな例
えば赤色光を発するレーザーダイオードなどの測定用光
源22を配列する。更に、ミラー20の入射方向の光路
上に、ハーフミラー23、高輝度で他の光源と異なる例
えば緑色光を発するヘリウムネオンレーザーなどのトラ
ッキング用光源24を配列する。そして、ハーフミラー
21、23の反射方向には、フォトセンサ25、26を
それぞれ配置する。
側反射面11aの反射方向の光路上には、光路に沿って
移動自在なリレーレンズ12、ダイクロイックミラー2
7、拡大レンズ28、イメージインテンシファイア2
9、一次元CCD30を順次に配列し、血管検出系を構
成する。また、ダイクロイックミラー27の反射方向に
は、フォトマルチプライヤ31、32を配置し、測定用
受光光学系を構成する。なお、図示の都合上、全ての光
路を同一平面上に示したが、ダイクロイックミラー27
の反射方向などは、紙面に直交している。
7、フォーカスユニット14及びリレーレンズ12は、
図示しないフォーカシングノブを操作することにより連
動して光軸方向に移動し、眼底Ea、透過型液晶板3、
オペレータ眼eの眼底、マスク板19及びイメージイン
テンシファイア29の受光面とが常に光学的に共役にな
る。
5、26、イメージインテンシファイア29、一次元C
CD30、フォトマルチプライヤ31、32の出力はシ
ステムコントローラ41に接続し、更に二次元CCDカ
メラ9の出力はテレビモニタ等の第1の表示器42に接
続する。システムコントローラ41の出力は、透過型液
晶板3、ガルバノメトリックミラー11を駆動するガル
バノメトリックミラー制御回路43に接続する。更に、
システムコントローラ41は入力デバイス44、テレビ
モニタ等の第2の表示器45、左右眼を検出する検知器
46に接続する。
Eに導かれ、その反射散乱光がオペレータ眼e又はフォ
トマルチプライヤ31、32、イメージインテンシファ
イア29の受光面に導かれる様子を説明する。観察用光
源1から発した白色光は、透過型液晶板3を背後から照
明し、リレーレンズ4を通って孔あきミラー5で反射さ
れ、黄色域の波長光のみがバンドパスミラー6を透過
し、対物レンズ2を通り、被検眼Eの瞳孔Ep上で眼底
照明光光束像Iとして一旦結像した後に、眼底Eaをほ
ぼ一様に照明する。このとき、透過型液晶板3には図示
しない固視標Fが表示されており、照明光により眼底E
aに投影され、視標像F’として被検眼Eに呈示され
る。
瞳孔上から眼底観察光束Oとして取り出され、孔あきミ
ラー5の中心の開口部、合焦レンズ7を通り、結像レン
ズ8を介して二次元CCDカメラ9に入力され、第1の
表示器42に表示され、眼底像Ea’がオペレータによ
って観察可能となる。この眼底像Ea’を観察しながら
装置のアライメントを行う。図2はオペレータが被検眼
Eの眼底Eaを第1の表示器35において観察した眼底
像Ea’を示している。
光ビームである測定光は、ハーフミラー21、レンズ1
8を通過し、ダイクロイックミラー17を透過する。一
方、トラッキング用光源24から発した光ビームである
トラッキング光は、ハーフミラー23を通過し、ミラー
20で反射された後に、矩形の絞りを有するマスク板1
9で所望の形状に整形された後に、ダイクロイックミラ
ー17に反射されて、上述の測定光と重畳される。
ク板19の開口部中心と共役な位置にスポット状に結像
されている。更に、測定光とトラッキング照射光はレン
ズ13を通り、ガルバノメトリックミラー11の上側反
射面11bで反射され、レンズ15を一度通った後に、
凹面鏡16で反射され再びレンズ15を通りガルバノメ
トリックミラー11の方に戻される。ここで、ガルバノ
メトリックミラー11は被検眼瞳の共役な位置に配され
ており、そして凹面鏡16とレンズ15は光軸上に同心
に配置されかつ共働して、ガルバノメトリックミラー1
1を−1倍で結像するリレー系の機能が与えられてい
る。
上側反射面11bで反射された光束は、ガルバノメトリ
ックミラー11の切欠部に戻されることになり、ガルバ
ノメトリックミラー11で反射されることなくイメージ
ローテータ10に向かう。イメージローテータ10を経
て、バンドパスミラー6により対物レンズ2方向に偏向
された両光束は、対物レンズ2を介して眼底Eaを照射
する。
はガルバノメトリックミラー11の上側反射面11b内
で反射されて、再び戻される対物レンズ2の光軸から偏
心した状態でガルバノメトリックミラー11に入射が行
われ、図3に示すように、瞳孔Ep上でスポット像P2
又はP2’として結像した後に、眼底Eaを点状に照射
する。
光の散乱反射光は、再び対物レンズ2で集光され、バン
ドパスミラー6で殆どの光束が反射されてイメージロー
テータ10を通り、ガルバノメトリックミラー11の下
側反射面11aで反射され、リレーレンズ12を通り、
ダイクロイックミラー27において測定光とトラッキン
グ光とが分離される。
7を透過し、拡大レンズ28により眼底観察光学系によ
る眼底像Ea’よりも拡大された血管像Ev’としてイ
メージインテンシファイア29の光電面に結像し、増幅
された後に一次元CCD30上に撮像される。そして、
一次元CCD30で撮像された血管像Ev’に基づい
て、システムコントローラ41において血管像Ev’の
移動量を表すデータが作成され、ガルバノメトリックミ
ラー制御回路43に血管像Ev’と移動量が出力され
る。ガルバノメトリックミラー制御回路43はこの移動
量を補償するように、ガルバノメトリックミラー11を
駆動することにより、被測定部の血管のトラッキングを
行う。
により反射され、フォトマルチプライヤ31、32に受
光される。フォトマルチプライヤ31、32の出力はそ
れぞれシステムコントローラ41に出力され、この受光
信号は従来例と同様に周波数解析されて眼底Eaの血流
速度が求められる。
グ照射光の散乱反射光は、再び対物レンズ2で集光さ
れ、バンドパスミラー6を透過した一部の光束は観察用
光源1から発した光束の被検眼Eの眼底Eaからの反射
散乱光と同様の光路をたどり、二次元CCD30に達す
る。
コントローラ41に入力されて、図示しないA/Dコン
バータでディジタル信号に変換され、入力デバイス44
からの眼底画像保存要求の入力、又は測定毎に眼底画像
が保存される。
の表示器42に入力され、図2に示すように観察眼底像
Ea’と共にトラッキング指標像T、測定光Mがオペレ
ータによって観察できるようになっている。
された測定光の一部は、ハーフミラー21で反射されフ
ォトセンサ25で受光される。フォトセンサ25の出力
はシステムコントローラ41に入力され、測定用光源2
2の出力が監視され、この出力は、測定用光源22の照
射エネルギを算出するために用いられる。同様に、トラ
ッキング用光源24から発したトラッキング光の一部
は、ハーフミラー23で反射されフォトセンサ26で受
光される。このフォトセンサ26の出力はシステムコン
トローラ41へ入力され、トラッキング用光源24の出
力が監視され、この出力はトラッキング用光源24の照
射エネルギの算出に用いられる。
と、先ずオペレータは測定すべき血管の測定ポジション
を選択し、入力デバイス44により入力する。図4は第
2の表示器45の表示内容を示し、Aには患者名、患者
ID、測定眼の情報を表示し、測定眼の情報は入力デバ
イス44から入力された左右眼情報又は検知器46で検
出された左右眼情報を表示する。なお、患者名、患者I
Dは入力デバイス44から入力、選択が可能である。B
には測定ポジションを表示し、その隣にポジション毎の
レーザー照射エネルギの積算値Ex、最大許容レーザー
エネルギMPE、MPEに対する積算値Exの割合をそ
れぞれ表示する。
からの選択又は新規登録が可能になっている。Cには選
択された測定ポジションにおけるMPEに対するレーザ
ー照射エネルギの積算値Exの割合が数値及びバーで表
示される。Dには、Aに表示された患者名、患者ID、
測定眼の眼底像Ea’が表示され、EはBで選択されて
いる測定ポジションの眼底Ea上の位置を示す。
L02 Arteryが選択され、この測定ポジション
におけるレーザー照射エネルギの積算値Exが32.3
8mJ、MPEが75.3mJ、MPEに対するレーザ
ー照射エネルギ積算値Exの割合が43.0%であるこ
とを示している。
て、被検眼Eの光軸と対物レンズ2の光軸が一致するよ
うに位置合わせを行う。次に、眼底像Ea’を第1の表
示器35上で観察しながら前述のフォーカスノブを操作
して、被検眼Eの眼底Eaにフォーカスを合わせる。す
ると、前述したように透過型液晶板3の固視標Fと眼底
Eaが光学的に共役になり被検眼Eに呈示される。そし
て、オペレータは被測定部位が観察視野の略中央付近に
くるように、入力デバイス44を操作して固視標Fを動
かし被検眼Eを誘導する。
示すフローチャート図である。入力デバイス44を操作
して、トラッキング光を眼底Eaに照射する要求を入力
すると、システムコントローラ41はステップS0で入
力デバイス44にトラッキング光照射の要求ありと判断
し、ステップS1でトラッキング光を照射すると、トラ
ッキング指標像Tが被検眼Eの眼底Eaに投影される。
これに連動してステップS2ではシステムコントローラ
41が有するタイマによってトラッキング光の照射時間
の計時を開始する。
ジションEにおける今回測定のトラッキング用レーザー
光の照射エネルギEx’を計算する。このエネルギE
x’は次の式で算出される。
はフォトセンサ26から出力されるトラッキング用光源
24の出力を対物射出光量に変換した出力である。
ーザー照射エネルギの積算値Exに加算して、今回の測
定を含めたレーザー光照射エネルギ積算値Exを算出す
る。ステップS4で選択された測定ポジションで、初め
てレーザー光が照射されてから現在までの時間をパラメ
ータとして、選択された測定ポジションに対するMPE
を計算する。なお、本実施の形態ではトラッキング用光
源24として波長543nm、出力4mWのヘリウムネ
オンレーザーを用い、測定用光源22として波長675
nm、出力200μWの半導体レーザー光源を用いてい
る。
た時刻から24時間以上経過している場合には、レーザ
ー照射エネルギの積算値Exをリセットする。
算値Exの割合の百分率を計算して、第2の表示器45
のCに表示される数値及びバー表示を更新する。ステッ
プS6において、MPEに対する積算値Exの割合が1
00%以上の場合には、ステップS17でトラッキング
光の照射を停止し、ステップS18でトラッキング光の
照射時間のタイマでの計時を停止し、一連の測定シーケ
ンスを終了する。このとき、図4のCに示すバー表示の
100%の部分が点滅してエラー表示を行い、更にブザ
ーを鳴らして警告を行う。
xの割合が100%に達していない場合にはステップS
7に遷移し、入力デバイスからの測定開始の要求を待
つ。ステップS7で入力デバイスへの測定開始要求が検
出されない場合には、ステップS3へ戻り、ステップS
3からステップS7の動作を繰り返す。
像Tが被測定血管Evと垂直になるように、イメージロ
ーテータ10を駆動するように入力デバイス44に入力
する。更に、被測定血管Ev上に測定光Mが照射される
ようにガルバノメトリックミラー11の角度を制御す
る。
入力デバイス44にトラッキング開始を入力する。シス
テムコントローラ41は一次元CCD30で撮像された
血管像から被測定血管Evとトラッキング中心位置の偏
移量を算出して、これを補正するようにガルバノメトリ
ックミラー制御回路43を通じてガルバノメトリックミ
ラー11を制御し、被測定血管Evに対してのトラッキ
ング動作が開始される。
力デバイス44に測定開始を入力すると、システムコン
トローラ41はステップS7で入力デバイス44に測定
開始の要求ありと判断し、ステップS8で測定光を被測
定血管へ照射し、これに連動して、ステップS9ではシ
ステムコントローラ41が有するタイマによって測定光
照射時間の計時を開始する。
ションにおける今回の測定のレーザー照射エネルギE
x’を計算する。このレーザー照射エネルギEx’は以
下の式で算出される。
*Tmes)/1000[mJ] ただし、Ttrkはトラキング光の照射時間、Tmes
は測定光の照射時間、Ptrkはフォトセンサ26から
出力されるトラッキング用光源24の出力を対物射出光
量に変換した出力、Pmesはフォトセンサ25から出
力される測定用光源22の出力を対物射出光量に変換し
た出力である。
測定までのレーザー照射エネルギの積算値Exに加算し
て、今回の測定を含めた選択された測定ポジションのレ
ーザー照射エネルギ積算値Exを算出する。
ジションに対するMPEを計算し、ステップS12で選
択された測定ポジションにおけるMPEに対するレーザ
ー照射エネルギ積算値Exの割合の百分率を計算し、第
2の表示器45のCに表示される数値及びバー表示を更
新する。
レーザー照射エネルギ積算値Exの割合が100%以上
の場合には、ステップS17でトラッキング光の照射を
停止、ステップS18でトラッキング光の照射時間のタ
イマでの計時を停止し、一連の測定シーケンスを終了す
る。このとき、図4のCに示すバー表示の100%の部
分が点滅しエラー表示を行い、更にブザーを鳴らして警
告を行う。次回には、この測定ポジションでの測定は、
MPEがリセットされるまで行うことができない。
レーザー照射エネルギ積算値Exの割合が100%に達
していない場合にはステップS14へ遷移し、測定デー
タの取り込み終了を待つ。測定データの取り込みが終了
しない場合には、ステップS10へ戻り、ステップS1
0からステップS14の動作を繰り返す。
完了を検出すると、ステップS15でトラッキング光、
測定光の照射を停止し、ステップS16でトラッキング
光、測定光の照射時間の計時を停止し、ステップS0へ
戻り同様な動作を繰り返す。このとき、最終的なMPE
に対するレーザー照射エネルギ積算値Exの割合がメモ
リに記憶され、次回の測定時に使用される。
液晶板3の固視標Fの位置、ガルバノメトリックミラー
11の角度、イメージローテータ10の角度を記憶す
る。これら記憶された値は、図4のDに示す眼底画像上
の測定ポジションの位置を示す位置Eに反映されると同
時に、次回に同一測定ポジションを測定する際に、トラ
ッキング光、測定光が同じ位置に照射されるように制御
するために用いる。
測定用レーザー光の出力をそれぞれフォトセンサ25、
26でモニタしているが、別の実施の形態として、トラ
ッキング用、測定用レーザー光の出力変動が少ない場合
には、出力を所定値として照射エネルギの算出に用いて
もよい。
定では測定位置にトラッキング光、測定光を照射する場
合に、被検眼が動いたり、始めに照射する位置が実際の
測定位置とずれていたりすることがある。この場合に、
実際にトラッキング光、測定光が照射される位置は、測
定位置よりも広い範囲となる。
測定位置が多数存在し、実際にMPEに対するレーザー
照射エネルギの積算値Exの割合を計算する測定ポジシ
ョンの近傍に、既に測定したことのある測定ポジション
が存在する場合には、そのレーザー照射エネルギの値も
積算するようにしている。
ットした図を示す。一連の測定動作でのシステムコント
ローラ41の動作は、図5に示すフローチャートと同様
であるが、ステップS3、S10におけるトラッキング
光、測定光のレーザー照射エネルギEx’を計算し、同
一測定眼・測定部位を領域G、領域H、…のように区分
してレーザー照射エネルギに積算する方法において異な
る。
が測定ポジションL05 VeinのMPEに対するレ
ーザー照射エネルギの割合(以下Ex/MPE)を計算
する場合を例にしている。図6で領域Gは測定ポジショ
ンL05A Veinを中心に約1.5・乳頭径の領域
で、この領域を測定ポジションL05A Veinのレ
ーザー照射エネルギを計算する領域に設定している。
に登録されている各測定部位のレーザー照射エネルギE
x’を計算し、これらの値を全てを加算する。領域Gに
おけるレーザー照射エネルギEx'(g)は、次式で与え
られ、図4のBに示した値を用いると、次式となる。
ラッキング用又は測定用レーザーが照射された時刻を基
に領域GにおけるMPEを算出して、ステップS5、S
12では、Ex・(g)/MPEを算出する。L05
VeinにおけるMPEに対するレーザー照射エネルギ
の割合Ex'(g)/MPEは、図4のBに示した値を用
いると次式で与えられる。
0=22.95[%] 更に、ステップS5、S12では、Ex'(g)/MPE
の値を測定ポジションL05 VeinにおけるMPE
に対するレーザー照射エネルギの割合として、第2の表
示器45に表示する。
ため、本実施の形態ではレーザー光を用いた眼科装置を
例に挙げているが、レーザー光ではなく一般のインコヒ
ーレント光に対しても同様のことが実施可能である。ま
た、実施の形態として特に効果を有する眼底血流計を説
明しているが、本発明はこれに限定されるものではな
く、レーザー光の照射によって眼治療を行う眼治療装置
などにも適用可能である。
するような作用を有する。
光の出力の時間積算を行い、照射エネルギ、MPEを算
出するようにしているため、被検者の安全性を確保しな
がら、実際に測定できる回数を減らすことなく、容易に
かつ確実にMPEを越えない測定用光の照射を行うこと
ができる。
るので、被検眼の左右を確実に特定することができる。
有するので、被検眼への測定光照射位置を確実に特定す
ることができる。
るので、オペレータが煩わしい操作を行わなくとも被検
眼の左右を確実に特定することができる。
有するので、オペレータが煩わしい操作を行わなくて
も、被検眼への測定光照射位置を確実に特定することが
できる。
眼底の測定位置を中心として所定の範囲を設定し、この
範囲内に存在する測定位置に対する照射エネルギを全て
積算し、更にこの範囲におけるMPEを算出することに
より、被検眼が動いたり、位置合わせの時に測定位置の
近傍に照射された測定光による照射エネルギを加味する
ことができ、より厳密に被検者の安全性を確保すること
ができる。
段を設けることにより、出力を変えた場合やレーザー出
力が変動した場合でも、正確に照射エネルギの算出がで
きる。
することにより、オペレータが照射エネルギを容易に知
ることができ、被検者の安全性確保の助けとなる。
表示することにより、より容易に照射エネルギを把握す
ることができる。
表示、警告を行うので、オペレータが気付かずにMPE
を越えて測定用光を照射することを防ぐことができる。
と、測定光を制御するので、測定光の出力を下げたり止
めたりするという煩わしい操作を行わなくとも済む。
と、測定光を被検眼に照射しないように制御することに
より、オペレータが照射エネルギ値に基づいて測定光の
出力を下げたり停止したりするという煩わしい操作を行
わなくとも済む。
置では、安全性を確保しながら、MPEを越えない測定
用の照射を行うことができる。
る。
Claims (14)
- 【請求項1】 被検眼へ光ビームを照射する照射光学系
と、前記光ビームの照射時間を計時するタイマと、被検
眼の複数のポジションごとに前記タイマの計時に基づい
て積算の照射エネルギを求めて管理するコントローラと
を有することを特徴とする眼科装置。 - 【請求項2】 前記照射光学系は被検眼の眼底に検査の
ための光ビームを照射し、前記コントローラは眼底の前
記複数のポジションごとに管理を行う請求項1に記載の
眼科装置。 - 【請求項3】 前記光ビームの出力をモニタするセンサ
を有し、前記コントローラは前記センサの出力と前記タ
イマの計時に基づいて前記照射エネルギを求める請求項
1又は2に記載の眼科装置。 - 【請求項4】 検査する被検眼が左右眼の何れであるか
を識別する手段を有し、前記コントローラは前記識別に
応じて前記ポジションを管理する請求項1〜3の何れか
1つの請求項に記載の眼科装置。 - 【請求項5】 前記識別する手段は照射する被検眼が左
右眼の何れであるかを入力する入力デバイスを有する請
求項4に記載の眼科装置。 - 【請求項6】 前記識別する手段は照射する被検眼の左
右眼の何れであるかを検出する検出手段を有する請求項
4に記載の眼科装置。 - 【請求項7】 眼底への光ビームの照射位置を入力する
手段を有し、前記コントローラは左右眼の識別及び前記
入力した照射位置に基づいて前記ポジションを特定する
請求項4に記載の眼科装置。 - 【請求項8】 眼底への光ビームの照射位置を検出する
手段を有し、前記コントローラは左右眼の識別及び前記
入力した照射位置に基づいて前記ポジションを特定する
請求項4に記載の眼科装置。 - 【請求項9】 前記コントローラは所定の領域を前記ポ
ジションとして設定し、前記領域内に存在する測定位置
に対応した照射エネルギの総和を前記ポジションに対応
させて管理する請求項1〜8の何れか1つの請求項に記
載の眼科装置。 - 【請求項10】 前記照射光学系はレーザー光を発生す
るレーザー光源を有する請求項1〜11の何れか1つの
請求項に記載の眼科装置。 - 【請求項11】 前記光ビームの眼底での反射光を受光
する受光器と、該受光器の出力から眼底の血流状態を計
測する演算器を有する請求項1〜10の何れか1つの請
求項に記載の眼科装置。 - 【請求項12】 前記ポジションごとの照射エネルギを
表示する表示器を有する請求項1〜2の何れか1つの請
求項に記載の眼科装置。 - 【請求項13】 前記表示器は前記照射の値と所定値と
の比を表示する請求項12に記載の眼科装置。 - 【請求項14】 前記積算した照射エネルギの値が所定
値を超えたら警告を発する又は前記光ビームの照射を制
限する手段を有する請求項1〜13の何れか1つの請求
項に記載の眼科装置。
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