JP2002531664A - 安定化熱可塑性組成物 - Google Patents

安定化熱可塑性組成物

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JP2002531664A
JP2002531664A JP2000586814A JP2000586814A JP2002531664A JP 2002531664 A JP2002531664 A JP 2002531664A JP 2000586814 A JP2000586814 A JP 2000586814A JP 2000586814 A JP2000586814 A JP 2000586814A JP 2002531664 A JP2002531664 A JP 2002531664A
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tert
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butyl
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alkyl
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アヴァキアン,ロジャー・ダブリュー
エンロウ,ウィリアム・パルマー
グレイ,カルロス・エル
マフード,ジェームズ・アラン
プラブフ,バイカンス・シタラム
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General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/07Aldehydes; Ketones

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Abstract

(57)【要約】 熱可塑性樹脂又はその混合物と、安定化量の、芳香族ケトン化合物、芳香族ケトン化合物の誘導体、又は芳香族ケトン化合物の付加物とを含んでなり、場合により、フェノール系酸化防止剤、3−アリールベンゾフラノン、ヒンダードアミン系安定剤、紫外光吸収剤、有機リン化合物、脂肪酸のアルカリ金属塩、ハイドロタルサイト、エポキシ化大豆油、ヒドロキシルアミン類、第三級アミンオキシド、第三級アミンオキシドの熱反応生成物、及びチオ相乗剤からなる群から選択される安定剤もしくは安定剤の混合物を安定化量で含む熱可塑性樹脂組成物が提供される。これらの組成物は熱劣化に対する安定性が改善されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術的背景】
1.発明の技術分野 本発明は、芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導体を含めた芳香族ケトン化合
物の有効量によって劣化及び/又は変色に対して安定化された樹脂組成物に関す
る。この樹脂組成物は、場合によって、フェノール系酸化防止剤、3−アリール
ベンゾフラノン、ヒンダードアミン系安定剤、紫外光吸収剤、第三級アミンオキ
シド、有機リン化合物、脂肪酸のアルカリ性金属塩、ハイドロタルサイト、エポ
キシ化大豆油、ヒドロキシルアミン類、第三級アミンオキシド、第三級アミンオ
キシドの熱反応生成物、及びチオ相乗剤からなる群から選択される1種以上の安
定剤の安定剤又は安定剤の混合物を含んでいてもよい。 2.関連技術の簡単な説明 以前から様々な酸化防止剤が高分子樹脂に対して有効な安定剤として知られ、
この用途で広く商業的な成功を収めてきているが、かかる安定化高分子樹脂組成
物でもまだ製品へのコンパウンディング及び加工中のような高温加工処理の間に
劣化する。
【0002】 フェノール系酸化防止剤で安定化された樹脂組成物に有機ホスファイトを添加
すると劣化が低減する傾向があるとはいっても、実用上の重大な問題が残ってい
る。
【0003】 ある種のフェノール系酸化防止剤とヒンダードアミン系安定剤を含む同様な高
分子樹脂組成物は、特に繰返し押出操作にかけたときには、劣化する傾向がある
。かかる安定化樹脂組成物は改善されているとはいっても、安定性の向上した高
分子樹脂組成物を提供すること、及びポリマー組成物中に配合するための代替と
なる安定剤組成物を提供することが相変わらず求められている。
【0004】 芳香族ケトン、例えば2−ブロモ−9−アントロンや2−エチル−9−アント
ロンは、光開始剤と組み合わせて使用したときに感光性化合物、例えばオキサジ
アゾール化合物の光重合速度を増大する有用な増感剤として報告されている。ま
た、1,8−ジヒドロキシアントロンを用いていぼや乾癬のような皮膚の状態が
処置されている。
【0005】 しかし、芳香族ケトン、並びに芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導体を高分
子樹脂に対する安定剤添加剤として使用することは新規であり、特に他の添加剤
と組み合わせて使用することは新規であると考えられる。
【0006】
【発明の概要】
広い意味で本発明の目的は、芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導体を含めた
芳香族ケトン化合物を、劣化、特に製品へのコンパウンディング時及び/又は加
工処理時のような高温加工処理(例えば溶融加工)時の劣化に対して高分子樹脂
組成物を安定化するのに有効な量で含む高分子樹脂組成物を提供することである
。また、本発明の組成物は、この組成物を劣化、特に製品へのコンパウンディン
グ及び/又は加工処理の間のような高温加工処理中の劣化に対して安定化するの
に有効な芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導体を含めた芳香族ケトン化合物を
2種以上含んでいてもよい。
【0007】 本発明の第一の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物はアントロン、ア
ントラリン、アントロンの誘導体、アントラリンの誘導体、アントロンの付加物
、アントラリンの付加物、又はこれらのいずれかを含む混合物である。
【0008】 本発明の第二の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導
体を含めた芳香族ケトン化合物を含んでおり、さらにフェノール系酸化防止剤、
3−アリールベンゾフラノン、第三級アミンオキシド、ヒンダードアミン系安定
剤、紫外光吸収剤、有機リン化合物、ヒドロキシルアミン類、第三級アミンオキ
シド、第三級アミンオキシドの熱反応生成物、及びチオ相乗剤からなる群から選
択される安定剤又は安定剤の混合物も含んでいる、劣化に対して安定化された高
分子樹脂組成物が提供される。
【0009】 本発明の第三の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導
体を含めた芳香族ケトン化合物とフェノール系酸化防止剤とを組み合わせて樹脂
組成物を安定化するのに有効な量で含む、熱暴露時の劣化に対して安定化された
樹脂組成物が提供される。
【0010】 本発明の第四の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導
体を含めた芳香族ケトン化合物と第三級アミンオキシドとフェノール系酸化防止
剤とを組み合わせて樹脂組成物を安定化するのに有効な量で含む、熱暴露時の劣
化に対して安定化された樹脂組成物が提供される。
【0011】 本発明の第五の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導
体を含めた芳香族ケトン化合物と有機リン化合物とフェノール系酸化防止剤とを
組み合わせて樹脂組成物を安定化するのに有効な量で含む、熱暴露時の劣化に対
して安定化された樹脂組成物が提供される。
【0012】 本発明の第六の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導
体を含めた芳香族ケトン化合物と3−アリールベンゾフラノンとを組み合わせて
樹脂組成物を安定化するのに有効な量で含む、熱暴露時の劣化に対して安定化さ
れた樹脂組成物が提供される。
【0013】 本発明の第七の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導
体を含めた芳香族ケトン化合物と脂肪酸のアルカリ性金属塩、ハイドロタルサイ
トもしくはエポキシ化大豆油又はこれらのいずれかの1種以上とフェノール系酸
化防止剤とを組み合わせて樹脂組成物を安定化するのに有効な量で含む、熱暴露
時の劣化に対して安定化された樹脂組成物が提供される。
【0014】 本発明の第八の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導
体を含めた芳香族ケトン化合物と脂肪酸のアルカリ性金属塩又は前記金属塩とヒ
ドロキシルアミン類とフェノール系酸化防止剤とを組み合わせて樹脂組成物を安
定化するのに有効な量で含む、熱暴露時の劣化に対して安定化された樹脂組成物
が提供される。
【0015】 本発明の第九の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導
体を含めた芳香族ケトン化合物とフェノール系酸化防止剤とヒンダードアミン系
安定剤とを組み合わせて樹脂組成物を安定化するのに有効な量で含む、熱暴露時
の劣化に対して安定化された樹脂組成物が提供される。
【0016】 本発明の第十の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導
体を含めた芳香族ケトン化合物とフェノール系酸化防止剤と紫外光吸収剤とを組
み合わせて樹脂組成物を安定化するのに有効な量で含む、熱暴露時の劣化に対し
て安定化された樹脂組成物が提供される。
【0017】 本発明の11番目の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び
誘導体を含めた芳香族ケトン化合物とフェノール系酸化防止剤と紫外光吸収剤と
有機リン化合物とを組み合わせて樹脂組成物を安定化するのに有効な量で含む、
熱暴露時の劣化に対して安定化された樹脂組成物が提供される。
【0018】 本発明の12番目の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び
誘導体を含めた芳香族ケトン化合物とフェノール系酸化防止剤とヒンダードアミ
ン系安定剤と有機リン化合物とを組み合わせて樹脂組成物を安定化するのに有効
な量で含む、熱暴露時の劣化に対して安定化された樹脂組成物が提供される。
【0019】 本発明の13番目の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び
誘導体を含めた芳香族ケトン化合物とフェノール系酸化防止剤と紫外光吸収剤と
第三級アミンオキシドとを組み合わせて樹脂組成物を安定化するのに有効な量で
含む、熱暴露時の劣化に対して安定化された樹脂組成物が提供される。
【0020】 本発明の14番目の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び
誘導体を含めた芳香族ケトン化合物とフェノール系酸化防止剤、ヒンダードアミ
ン系安定剤、有機リン化合物、第三級アミンオキシド、ハイドロタルサイト、エ
ポキシ化大豆油及びチオ相乗剤の1種以上とを組み合わせて樹脂組成物を安定化
するのに有効な量で含む、熱暴露時の劣化に対して安定化された樹脂組成物が提
供される。
【0021】 本発明の15番目の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び
誘導体を含めた芳香族ケトン化合物とヒンダードアミン系安定剤とを組み合わせ
て樹脂組成物を安定化するのに有効な量で含む、熱暴露時の劣化に対して安定化
された樹脂組成物が提供される。
【0022】 本発明の16番目の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び
誘導体を含めた芳香族ケトン化合物とフェノール系酸化防止剤とチオ相乗剤とを
組み合わせて樹脂組成物を安定化するのに有効な量で含む、熱暴露時の劣化に対
して安定化された樹脂組成物が提供される。
【0023】 本発明の17番目の好ましい実施形態では、芳香族ケトン化合物の付加物及び
誘導体を含めた芳香族ケトン化合物と第三級アミンオキシドと有機リン化合物と
を組み合わせて樹脂組成物を安定化するのに有効な量で含む、熱暴露時の劣化に
対して安定化された樹脂組成物が提供される。
【0024】 明らかに、好ましい実施形態のいずれも、例えば脂肪酸のアルカリ性金属塩の
ような他の添加剤及び/又は安定剤を含んでいてもよい。これらの目的及び他の
目的は本発明の開示から明らかとなろう。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明は、 (a)熱可塑性樹脂又はその混合物と、 (b)安定化量の、1種以上の芳香族ケトン化合物、芳香族ケトン化合物の誘導
体、又は芳香族ケトン化合物の付加物と を含んでなる、劣化に対して安定化された樹脂組成物に関する。
【0026】 また、本発明は、 (a)熱可塑性樹脂又はその混合物と、 (b)安定化量の、1種以上の芳香族ケトン化合物、芳香族ケトン化合物の誘導
体、又は芳香族ケトン化合物の付加物と、 (c)フェノール系酸化防止剤、3−アリールベンゾフラノン、ヒンダードアミ
ン系安定剤、第三級アミンオキシド、紫外光吸収剤、有機リン化合物、脂肪酸の
アルカリ性金属塩、ヒドロキシルアミン類、第三級アミンオキシドの熱反応生成
物、及びチオ相乗剤からなる群から選択される安定剤又は安定剤の混合物と を含んでなる、劣化に対して安定化された樹脂組成物にも関する。
【0027】 特に好ましくは、本発明は、成分(a)がポリオレフィン又はその混合物であ
る安定化組成物に関する。
【0028】 また、本発明は、好ましくは、成分(c)が、 1.安定化量のフェノール系酸化防止剤もしくはその混合物からなるか、又は 2.安定化量のフェノール系酸化防止剤もしくはその混合物と、安定化量の、 a)有機リン化合物もしくはその混合物、又は b)ヒンダードアミン系安定剤もしくはその混合物、又は c)チオ相乗剤もしくはその混合物、又は d)紫外光吸収剤もしくはその混合物、又は e)ヒンダードアミン系安定剤及び有機リン化合物、もしくはこれらの混合物、
又は f)ヒンダードアミン系安定剤、チオ相乗剤及び有機リン化合物、もしくはこれ
らの混合物、又は g)紫外光吸収剤及びヒンダードアミン系安定剤、もしくはこれらの混合物、又
は h)紫外光吸収剤及び有機リン化合物、もしくはこれらの混合物、又は i)脂肪酸のアルカリ性金属塩もしくはその混合物、又は j)ハイドロタルサイト、又は k)エポキシ化大豆油、又は l)ヒドロキシルアミン類もしくはその混合物、又は m)第三級アミンオキシドもしくはその混合物、又は n)第三級アミンオキシドの熱反応生成物 との組合せからなるか、又は 3.安定化量の有機リン化合物もしくはその混合物と、安定化量の、 a)フェノール系酸化防止剤もしくはその混合物、又は b)ヒンダードアミン系安定剤もしくはその混合物、又は c)チオ相乗剤もしくはその混合物、又は d)紫外光吸収剤もしくはその混合物、又は e)ヒンダードアミン系安定剤及びフェノール系酸化防止剤、もしくはこれらの
混合物、又は f)ヒンダードアミン系安定剤、チオ相乗剤及びフェノール系酸化防止剤、もし
くはこれらの混合物、又は g)紫外光吸収剤及びヒンダードアミン系安定剤、もしくはこれらの混合物、又
は h)紫外光吸収剤及びフェノール系酸化防止剤、もしくはこれらの混合物、又は i)脂肪酸のアルカリ性金属塩もしくはその混合物、又は j)ハイドロタルサイトもしくはその混合物、又は k)エポキシ化大豆油もしくはその混合物、又は l)第三級アミンオキシドもしくはその混合物、又は m)第三級アミンオキシドの熱反応生成物、又は n)ヒドロキシルアミン類もしくはその混合物 との組合せからなるか、又は 4.安定化量のヒンダードアミン系安定剤もしくはその混合物からなるか、又は 5.安定化量の脂肪酸のアルカリ性金属塩もしくはその混合物からなるか、又は 6.安定化量の3−アリールベンゾフラノンもしくはその混合物からなるか、又
は 7.安定化量の第三級アミンオキシドもしくはその混合物からなるか、又は 8.安定化量の第三級アミンオキシドの熱反応生成物もしくはその混合物からな
るか、又は 9.安定化量の有機ホスファイト化合物もしくはその混合物からなるか、又は 10.安定化量の有機ホスファイト化合物及び第三級アミンオキシド及び/又は
3−アリールベンゾフラノンもしくはこれらの混合物からなる 安定化組成物に関する。
【0029】 本発明では、2種以上の安定剤又は添加剤を含む他の組合せも考えられる。
【0030】 芳香族ケトン化合物は次の一般式で表されるものが好ましい。
【0031】
【化7】
【0032】 式中、R1及びR2は各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アル
コキシ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、各R3は独立に水素、アルキ
ル、アリール、又は−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もしくは
−CON−残基を1以上含む置換アルキル残基であり、R1基及びR2基は独立に
複数存在していてもよい。芳香族ケトン化合物は非高分子芳香族ケトン化合物で
あるのが好ましい。
【0033】 一般に、芳香族ケトン化合物は一群の公知の化合物であり、多くは一般名で知
られている。例えば、R1及びR2が各々ヒドロキシで1,8位にあり、各R3
水素である場合、その芳香族ケトン化合物は一般にジトラノール又はアントラリ
ンといわれている。同様に、R1、R2、R3が各々水素である場合の芳香族ケト
ン化合物はアントロンといわれている。
【0034】 アントラリンの代表的誘導体である10−アリールアシル又は10−フェニル
アルキリデン置換ジトラノール化合物は有用な群の芳香族ケトンである。このフ
ェニルアシル官能基は、弱塩基性条件下で適当な塩化アシルの反応によってアン
トラセノン核上にアシル化することができる。10位のアルキリデン置換は、非
求核性塩基、例えばDBUの存在下でα−クロロメチルエーテルを用い、次いで
対応するアルコールを除去する公知の手順によって行うことができる。これらの
反応の有用な方法は米国特許第5426197号に見ることができる。
【0035】 ジトラノールのアルキルエーテル及び1,8,9−トリアセテート化合物は本
発明に有用な公知で有効な誘導体である。このジトラノールのジアルキルエーテ
ル、例えば1,8−ジメチルエーテルは、炭酸カリウムの存在下でジトラノール
を硫酸ジメチルで処理することによって便利に製造することができる。
【0036】 好ましい芳香族ケトン化合物としては、アントロン及びアントロンの誘導体並
びにアントラリン及びアントラリンの誘導体がある。誘導体とは、アントロン又
はアントラリンの共通骨格構造を有する化合物を意味する。芳香族ケトンの好ま
しい誘導体としては次の一般式のものがある。
【0037】
【化8】
【0038】 式中、各Tは独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アルコキシ、ア
リールオキシ又はアルキル残基であればよく、Rは例えば水素、アルキル、ヒド
ロキシ、アリールオキシ、アリールメトキシ、ハロ、メルカプト、アミノ、置換
メルカプト、又は置換アミノのような極めて多様な基とし得る。Tは複数の残基
を表すことができる。また、Rは3,4,5−トリヒドロキシや3,4,5−ト
リアミノのような複数の残基を表すことができる。Xは、例えばCH2、(CH22及びCH=CH2のようなアルキリデン及び置換アルキリデンから選択され、
nは0〜約6である。
【0039】 芳香族ケトン化合物の好ましい誘導体としては、次の一般式のものがある。
【0040】
【化9】
【0041】 式中、R1及びR2は独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アルコキ
シ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、各R3は独立に水素、アルキル、
アリール、又は−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もしくは−C
ON−残基を1以上含む置換アルキル残基もしくは置換アリール残基であり、R 1 基及びR2基は独立に複数存在していてもよく、ZはO、NR4、N(OH)、
NNHR4、NOR4からなる群から選択され、ただしR4はアルキル、アリール
、又は場合によって−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もしくは
−CON−残基を1以上含んでいてもよい置換アルキル残基もしくは置換アリー
ル残基である。
【0042】 また、芳香族ケトン化合物の好ましい誘導体として、次の一般式のものもある
【0043】
【化10】
【0044】 式中、R1及びR2は独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アルコキ
シ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、各R3は独立に水素、アルキル、
アリール、又は−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もしくは−C
ON−残基を1以上含む置換アルキル残基もしくは置換アリール残基であり、R 1 基及びR2基は独立に複数存在していてもよく、R4はアルキル、アリール、又
は−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もしくは−CON−残基を
1以上含む置換アルキル残基もしくは置換アリール残基である。
【0045】 芳香族ケトン化合物の別の一群の誘導体として、次の一般式のものもある。
【0046】
【化11】
【0047】 式中、R1と各R2は独立に水素、アルキル、アリール、又は−O−、−S−、−
SO−、−CO2−、−CO−もしくは−CON−残基を1以上含む置換アルキ
ル残基もしくは置換アリール残基であり、R1基は独立に複数存在していてもよ
い。この群の好ましいものは1,4−ナフトキノンであり、この場合R1及びR2 が各々水素である。
【0048】 芳香族ケトン化合物の付加物、例えば、アントロンやアントラリン並びに前記
の誘導体の付加物も本発明に包含される。付加物としては、次の一般式の芳香族
ケトン化合物と不飽和化合物(ジエノフィル)とのディールス−アルダー反応生
成物がある。
【0049】
【化12】
【0050】 式中、R1及びR2は独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アルコキ
シ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、R3は水素、アルキル、アリール
、又は−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もしくは−CON−残
基を1以上含む置換アルキル残基であり、R1基及びR2基は複数存在していても
よい。有用な不飽和化合物としては、炭素−炭素二重結合又は炭素−炭素三重結
合と、水素、アルキル、アリール、アルカリール、酸、エステル、ヒドロキシ、
イミド、アミド、無水物、チオエステル、リン酸、エーテル、チオエーテル、オ
キサゾリン、エポキシ、アミノ及びオルトエステルからなる群の1種以上の化学
種とを両方とも含む化合物がある。これら付加物は次の一般式のものであると考
えられる。
【0051】
【化13】
【0052】 式中、R1及びR2は独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アルコキ
シ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、R1基及びR2基は複数存在してい
てもよく、R3は水素、アルキル、アリール、又は−O−、−S−、−SO−、
−CO2−、−CO−もしくは−CON−残基を1以上含む置換アルキル残基も
しくは置換アリール残基であり、R4及びR5は独立に水素、アルキル、アリール
、アルカリール、エステル、酸、エーテル、アミド、チオエステルもしくはアミ
ンであるか、又は互いに結合してイミドもしくは無水物のような環を形成してい
る。R4及びR5は各々独立に水素、アルキル、アリール、アルカリール、酸、エ
ステル、ヒドロキシ、イミド、アミド、無水物、チオエステル、エーテル、チオ
エーテル、リン酸、オキサゾリン、エポキシ、アミノ及びオルトエステルからな
る群の追加の化学種を含んでいてもよい。好ましいジエノフィルとしては、無水
マレイン酸、マレイン酸、マレイミド、アクリル酸及びアクリル酸の誘導体、並
びに無水マレイン酸の各種誘導体がある。また、本発明には、上記ディールス−
アルダー付加物の熱反応生成物も含まれる。熱反応生成物とは、樹脂への添加の
際(例えば溶融コンパウンディング)及び/又は製品への変換の際に付加物が受
ける高温により生じる付加物の様々な再配列を意味する。これら熱反応生成物の
正確な化学構造は現在のところ知られていない。
【0053】 芳香族ケトン化合物の付加物及び誘導体、また以上のいずれかの熱反応生成物
を含めた芳香族ケトン化合物は、熱可塑性組成物の溶融安定性、黄色度指数、又
は溶融安定性と黄色度指数を改善するのに有効な量で存在するのが好ましい。こ
の量は一般に熱可塑性樹脂の重量に対して約5重量%未満であり、熱可塑性樹脂
の重量に対して約300ppm未満であるのが好ましく、熱可塑性樹脂の重量に
対して約50〜約250ppmであるとさらに好ましい。
【0054】 ポリマーともいわれる熱可塑性樹脂は当技術分野で公知のいかなる熱可塑性樹
脂でもよく、例えば、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアルキレンテレフタレ
ート、ポリケトン、ポリスルホン、ポリイミド、ポリフェニレンエーテル、スチ
レンポリマー、ポリカーボネート、アクリルポリマー、ポリアミド、ポリアセタ
ール、ハロゲン含有ポリマー並びにポリオレフィンのホモポリマー及びコポリマ
ーでよい。いろいろなポリマーの混合物、例えば、ポリフェニレンエーテル/ス
チレン樹脂ブレンド、ポリ塩化ビニル/ABS又は他の耐衝撃性が改良されたポ
リマー、例えばメタクリロニトリルとα−メチルスチレンを含むABS、及びポ
リエステル/ABS又はポリカーボネート/ABS並びにポリエステル+ある種
の耐衝撃性改良剤も使用できる。かかるポリマーは市販されているか、又は当技
術分野で周知の手段によって作成することができる。しかし、本発明の炭化水素
アミンオキシド及び安定剤組成物は、熱可塑性ポリマーを加工したり、及び/又
は使用したりする際の極端な温度のために、ポリオレフィン、ポリカーボネート
、ポリエステル、ポリフェニレンエーテル及びスチレンポリマーのような熱可塑
性ポリマーで特に有用である。
【0055】 モノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイ
ソブチレン、ポリブテン−1、ポリメチルペンテン−1、ポリイソプレン、又は
ポリブタジエン、並びにシクロオレフィン、例えばシクロペンテン又はノルボル
ネンのポリマー、ポリエチレン(場合により架橋されていることができる)、例
えば高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)及び線
状低密度ポリエチレン(LLDPE)を使用してもよい。これらのポリマーの混
合物、例えば、ポリプロピレンとポリイソブチレン、ポリプロピレンとポリエチ
レン(例えばPP/HDPE、PP/LDPE)の混合物及びいろいろなタイプ
のポリエチレンの混合物(例えばLDPE/HDPE)も使用できる。また、モ
ノオレフィン及びジオレフィンの相互又は他のビニルモノマーとのコポリマー、
例えば、エチレン/プロピレン、LLDPE及びその混合物とLDPE、プロピ
レン/ブテン−1、エチレン/ヘキセン、エチレン/エチルペンテン、エチレン
/ヘプテン、エチレン/オクテン、プロピレン/イソブチレン、エチレン/ブタ
ン−1、プロピレン/ブタジエン、イソブチレン、イソプレン、エチレン/アク
リル酸アルキル、エチレン/メタクリル酸アルキル、エチレン/酢酸ビニル(E
VA)又はエチレン/アクリル酸コポリマー(EAA)及びこれらの塩(アイオ
ノマー)、並びにエチレンとプロピレンとジエン、例えばヘキサジエン、ジシク
ロペンタジエンもしくはエチリデン−ノルボルネンとのターポリマー、並びにか
かるコポリマーの混合物及びこれらと上記ポリマーとの混合物、例えばポリプロ
ピレン/エチレンプロピレン−コポリマー、LDPE/EVA、LDPE/EA
A、LLDPE/EVA及びLLDPE/EAAも有用である。
【0056】 さらに、熱可塑性ポリマーには、スチレンポリマー、例えば、ポリスチレン、
ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)、スチレン又はα−
メチルスチレンとジエン又はアクリル誘導体のコポリマー、例えばスチレン/ブ
タジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/メタクリル酸アルキル、ス
チレン/無水マレイン酸、スチレン/ブタジエン/アクリル酸エチル、スチレン
/アクリロニトリル/メタクリレート、スチレンコポリマーと他のポリマー、例
えばポリアクリレート、ジエンポリマー又はエチレン/プロピレン/ジエンター
ポリマーとから誘導される高耐衝撃性混合物、並びにスチレンのブロックコポリ
マー、例えば、スチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチ
レン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン又はスチレン/エチレン/プロ
ピレンスチレンも包含され得る。さらに、又はこれらに代わるスチレンポリマー
として、スチレン又はα−メチルスチレンのグラフトコポリマー、例えば、ポリ
ブタジエンに対するスチレン、ポリブタジエン−スチレン又はポリブタジエン−
アクリロニトリルに対するスチレン、ポリブタジエン及びそのコポリマーに対す
るスチレンとアクリロニトリル(又はメタクリロニトリル)、ポリブタジエンに
対するスチレンと無水マレイン酸又はマレイミド、ポリブタジエンに対するスチ
レン、アクリロニトリル及び無水マレイン酸又はマレイミド、ポリブタジエンに
対するスチレン、アクリロニトリル及びメタクリル酸メチル、ポリブタジエンに
対するスチレンとアクリル酸アルキル又はメタクリル酸アルキル、スチレン−プ
ロピレン−ジエンターポリマーに対するスチレンとアクリロニトリル、ポリアク
リレート又はポリメタクリレートに対するスチレンとアクリロニトリル、アクリ
レート/ブタジエンコポリマーに対するスチレンとアクリロニトリル、並びにこ
れらと上記スチレンコポリマーとの混合物が包含され得る。
【0057】 ニトリルポリマーも本発明のポリマー組成物に有用である。これらには、アク
リロニトリル及びその類似体のホモポリマー及びコポリマー、例えば、ポリメタ
クリロニトリル、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリル/ブタジエンポリマ
ー、アクリロニトリル/アクリル酸アルキルポリマー、アクリロニトリル/メタ
クリル酸アルキル/ブタジエンポリマー、並びにスチレン樹脂に関して上述した
各種ABS組成物が包含される。
【0058】 アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸メチル及びエタクリル酸メチル及び
これらのエステルのようなアクリル酸を主とするポリマーも使用できる。かかる
ポリマーとしては、ポリメチルメタクリレート、及びアクリロニトリル系モノマ
ーの全部又は一部がアクリル酸エステル又はアクリル酸アミドで置換されたAB
S型グラフトコポリマーがある。アクロレイン、メタクロレイン、アクリルアミ
ド及びメタクリルアミドのような他のアクリル系モノマーを含むポリマーも使用
できる。
【0059】 ハロゲン含有ポリマーも有用であり得る。これらの中には、ポリクロロプレン
、エピクロロヒドリンのホモポリマー及びコポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリ臭
化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、塩素
化ポリプロピレン、フッ素化ポリビニリデン、臭素化ポリエチレン、塩素化ゴム
、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、塩化ビニル−エチレンコポリマー、塩化
ビニル−プロピレンコポリマー、塩化ビニル−スチレンコポリマー、塩化ビニル
−イソブチレンコポリマー、塩化ビニル−塩化ビニリデンコポリマー、塩化ビニ
ル−スチレン−無水マレイン酸ターポリマー、塩化ビニル−スチレン−アクリロ
ニトリルコポリマー、塩化ビニル−ブタジエンコポリマー、塩化ビニルイソプレ
ンコポリマー、塩化ビニル−塩素化プロピレンコポリマー、塩化ビニル−塩化ビ
ニリデン−酢酸ビニルターポリマー、塩化ビニル−アクリル酸エステルコポリマ
ー、塩化ビニル−マレイン酸エステルコポリマー、塩化ビニル−メタクリル酸エ
ステルコポリマー、塩化ビニル−アクリロニトリルコポリマー及び内部可塑化ポ
リ塩化ビニルのような樹脂がある。
【0060】 他の有用な熱可塑性ポリマーとしては、環式エーテルのホモポリマー及びコポ
リマー、例えば、ポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキサイド、ポリプ
ロピレンオキサイド又はこれらとビス−グリシジルエーテルとのコポリマー、ポ
リアセタール、例えば、ポリオキシメチレン及びコモノマーとしてエチレンオキ
サイドを含むポリオキシメチレン、熱可塑性ポリウレタン、アクリレート又はメ
タクリロニトリル含有ABSで改質されたポリアセタール、ポリフェニレンオキ
サイド及びポリフェニレンスルフィド、並びにポリフェニレンオキサイドとポリ
スチレン又はポリアミドとの混合物、ポリカーボネート及びポリエステル−カー
ボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルケトン、並び
にジカルボン酸とジオールから及び/又はヒドロキシカルボン酸又は対応するラ
クトンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチル−シクロヘキサンテレフタレ
ート、ポリ−2−(2,2,4−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン)テレ
フタレート及びポリヒドロキシベンゾエート、並びにヒドロキシ末端基を有する
ポリエーテルから誘導されたブロックコポリエーテルエステルがある。
【0061】 ビスアミンとジカルボン酸から及び/又はアミノカルボン酸又は対応するラク
タムから誘導されるポリアミド及びコポリアミド、例えば、ポリアミド4、ポリ
アミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6/12及び4/6、ポリア
ミド11、ポリアミド12、m−キシレンビスアミンとアジピン酸の縮合によっ
て得られる芳香族ポリアミド、ヘキサメチレンビスアミンとイソフタル酸及び/
又はテレフタル酸及び場合によりさらに改質剤としてのエラストマーから調製さ
れるポリアミド、例えばポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタ
ルアミド又はポリ−m−フェニレンイソフタルアミドが有用であり得る。さらに
、上記ポリアミドと、ポリオレフィン、オレフィンコポリマー、アイオノマーも
しくは化学結合したかもしくはグラフトしたエラストマーとのコポリマー、又は
上記ポリアミドと、ポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコールもしくはポリテトラメチレングリコール及びポリアミドもしくは
EPDMもしくはABSで改質されたポリアミドもしくはコポリアミドとのコポ
リマーを使用できる。
【0062】 ポリオレフィン、ポリアルキレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル及
びスチレン樹脂並びにこれらの混合物の方が好ましく、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテルのホモポリマー
及びコポリマー、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン、ポリカーボネート、及
びABSタイプのグラフトコポリマー並びにこれらの混合物は特に好ましい。
【0063】 場合により、本発明の組成物は、フェノール系酸化防止剤、ヒンダードアミン
系安定剤、紫外光吸収剤、有機リン化合物、脂肪酸のアルカリ性金属塩、ハイド
ロタルサイト、エポキシ化大豆油、ヒドロキシルアミン類、第三級アミンオキシ
ド、第三級アミンオキシドの熱反応生成物、及びチオ相乗剤からなる群から選択
される安定剤又は安定剤の混合物を含んでいてもよい。特に好ましい実施形態で
は、本発明の組成物は、フェノール系酸化防止剤、ヒンダードアミン系安定剤、
紫外光吸収剤、有機リン化合物、脂肪酸のアルカリ性金属塩、ヒドロキシルアミ
ン類、第三級アミンオキシド、第三級アミンオキシドの熱反応生成物、及びチオ
相乗剤からなる群から選択される安定剤又は安定剤の混合物も安定化量で含む。
安定化量とは、溶融加工中、屋外暴露中、及び/又は熱、光及び/又はそれらの
要因に長期間暴露された際の、例えば分子量低下、退色又は分子量低下及び退色
に対して安定化するのに有効な量である。
【0064】 本発明の組成物に有用なフェノール系酸化防止剤には多くの群の化合物が包含
される。以下、その例を示す。
【0065】 単純な2,6−ジアルキルフェノール類、例えば、2,6−ジ−tert−ブ
チル−4−メチルフェノール、2−tert−ブチル−4,6−ジメチルフェノ
ール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メトキシメチルフェノール、2,6
−ジオクタデシル−4−メチルフェノール及び2,6−ジ−tert−ブチルフ
ェノール。ビタミンE及びビタミンEの誘導体も有用なフェノール系酸化防止剤
である。
【0066】 アルキル化ヒドロキノン類の誘導体、例えば、2,5−ジ−tert−ブチル
−ヒドロキノン、2,5−ジ−tert−アミルヒドロキノン、2,6−ジ−t
ert−ブチル−ヒドロキノン、2,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シ−アニソール、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニソール
、トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ホスフ
ァイト、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレート
及びビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペ
ート。
【0067】 ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル類、例えば、2,2’−チオ−ビス−
(6−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオ−ビス−(
4−オクチルフェノール)、4,4’−チオ−ビス−(6−tert−ブチル−
3−メチルフェノール)、4,4’−チオ−ビス−(3,6−ジ−sec−アミ
ルフェノール)、4,4’−チオ−ビス−(6−tert−ブチル−2−メチル
フェノール)及び4,4’−ビス−(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)ジスルフィド。
【0068】 アルキリデン−ビスフェノール類、例えば、2,2’−メチレン−ビス−(6
−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレン−ビス−(
6−tert−ブチル−4−エチルフェノール)、4,4’−メチレン−ビス−
(6−tert−ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−メチレン−ビス
−(2,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、2,6−ジ(3−tert−
ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、2,
2’−メチレン−ビス−[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェ
ノール]、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)−ブタ
ン、1,1−ビス(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニ
ル)−ブタン、2,2−ビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−プロパン、1,1,3−トリス−(5−tert−ブチル−4−
ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−ブタン、2,2−ビス−(5−tert−
ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプト
ブタン、1,1,5,5−テトラ−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−
2−メチルフェニル)−ペンタン及びエチレングリコールビス−[3,3−ビス
−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−ブチレート]。
【0069】 O−、N−及びS−ベンジル化合物、例えば、3,5,3’,5’−テトラ−
tert−ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル
4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリス−(
3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−アミン及びビス−
(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオ
テレフタレート。
【0070】 ヒドロキシベンジル化マロネート類、例えば、ジオクタデシル2,2−ビス−
(3,5−ジ−tert−ブチル−2−ヒドロキシベンジル)−マロネート、ジ
オクタデシル2−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
ル)−マロネート、ジ−ドデシルメルカプト−エチル2,2−ビス−(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−マロネート及びジ−[4−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェニル]2,2−ビス−(3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−マロネート。
【0071】 ヒドロキシベンジル−芳香族化合物、例えば、1,3,5−トリ−(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベ
ンゼン、1,4−ジ−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン及び2,4,6−トリ(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−フェノール。
【0072】 s−トリアジン化合物、例えば、2,4−ビスオクチルメルカプト−6−(3
,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−アニリノ)−s−トリアジン、
2−オクチルメルカプト−4,6−ビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシ−アニリノ)−s−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6
−ビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−s−
トリアジン、2,4,6−トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェノキシ)−s−トリアジン、2,4,6−トリス−(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−s−トリアジン、1,3,
5−トリス−(2,6−ジ−メチル−3−ヒドロキシ−4−tert−ブチルベ
ンジル)イソシアヌレート及び1,3,5−トリス−(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
【0073】 β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオ
ン酸のアミド、例えば、1,3,5−トリス−(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル−プロピオニル)−ヘキサヒドロ−s−トリアジン及
びN,N’−ジ(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル−プ
ロピオニル)−ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス−β−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオニルヒドラジン。
【0074】 β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオ
ン酸と一価又は多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、オクタデカ
ノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、ジエチレングリコール、チオジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ペンタエリトリト
ール、3−チア−ウンデカノール、3−チア−ペンタデカノール、トリメチルヘ
キサンジオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリス−ヒ
ドロキシエチルイソシアヌレート及び4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2
,6,7−トリオキサビシクロ−[2.2.2]オクタンとのエステル。
【0075】 β−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−プロ
ピオン酸と一価又は多価アルコール、例えば、メタノール、エタノール、オクタ
デカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレング
リコール、1,2−プロパンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、チオジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ペンタエリト
リトール、3−チア−ウンデカノール、3−チア−ペンタデカノール、トリメチ
ルヘキサンジオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリス
−ヒドロキシエチルイソシアヌレート及び4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ
−2,6,7−トリオキサビシクロ−[2.2.2]オクタンとのエステル。
【0076】 3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸と一価又は多価
アルコール、例えば、メタノール、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロ
パンジオール、ジエチレングリコール、チオ−ジエチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、ペンタエリトリトール、3−チア−ウンデカノール、3−チア
−ペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、トリス−ヒドロキシエチルイソシアヌレート及び4−ヒ
ドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ−[2.2.
2]オクタンとのエステル、特にペンタエリトリトールのテトラキスエステル。
【0077】 ベンジルホスホネート類、例えば、ジメチル3,5−ジ−tert−ブチル−
4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル3,5−ジ−tert
−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート及びジオクタデシル−5−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート。
【0078】 特に重要なフェノール系酸化防止剤は、n−オクタデシル3,5−ジ−ter
t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート、ネオペンタンテトライルテト
ラキス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)
、ジ−n−オクタデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ルホスホネート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート、チオジエチレンビス(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、1,3,5−トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン、3,6−ジ−オキサオクタメチレンビス(3−メチル−5−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、2,6−ジ−tert−
ブチル−p−クレゾール、2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−tert
−ブチルフェノール)、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−4−tert
−ブチル−3−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,1,3−トリス(
2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3
,5−トリス[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシ
ンナモイルオキシ)エチル]イソシアヌレート、3,5−ジ−(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)メシトール、ヘキサメチレンビス(
3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、1−(
3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−3,5−ジ(オク
チルチオ)−s−トリアジン、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3,5−ジ−
tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナムアミド)、カルシウムビス(
エチル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート)
、エチレンビス[3,3−ジ(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル
)ブチレート]、オクチル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルメルカプトアセテート、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシヒドロシンナモイル)ヒドラジド、及びN,N’−ビス[2−(3,5−−
tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロキソシンナモイルオキシ)エチル]オ
キサミドからなる群から選択される。
【0079】 最も好ましい実施形態は、フェノール系酸化防止剤として、ネオペンタンテト
ライルテトラキス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシン
ナメート)、n−オクタデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
ヒドロシンナメート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−
ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリ
ス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレ
ート、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール又は2,2’−エチリデ
ン−ビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)を有する。
【0080】 本発明の組成物にアミンオキシドを用いる場合、次の一般式で表される第三級
アミンオキシドが好ましい。
【0081】
【化14】
【0082】 式中、R1及びR2は各々独立に各々、場合により1以上の−O−、−S−、−S
O−、−CO2−、−CO−又は−CON−残基を含んでいてもよいC6〜C36
残基であり、R3は場合によりかつ独立に1以上の−O−、−S−、−SO−、
−CO2−、−CO−又は−CON−残基を含んでいてもよいC1〜C36の残基で
ある。R1、R2、R3の残基としてはベンジル及び置換ベンジル残基が含まれる
。また、R1、R2、R3の各々同一の残基であってもよい。R1及びR2はC8〜C 26 の残基であるのが好ましく、C10〜C26の残基が最も好ましく、R3はC1〜C 22 の残基であるのが好ましく、C1の残基(例えばメチル)が最も好ましい。ま
た、好ましいアミンオキシドには、R1、R2、R3が同じC6〜C36の残基である
ものも包含される。R1、R2、R3について前述した残基のすべてが飽和炭化水
素残基又は前述の−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−又は−CO
N−残基を1以上含む飽和炭化水素残基であるのが好ましい。当業者は、本発明
から外れることなくR1、R2、R3の各々に有用な他の残基を考えることができ
よう。
【0083】 本発明のアミンオキシドはポリ(アミンオキシド)も包含する。ポリ(アミン
オキシド)とは、分子当たり少なくとも2個の第三級アミンオキシドを含む第三
級アミンオキシドを意味する。代表的なポリ(アミンオキシド)(「ポリ(第三
級アミンオキシド)」ともいう)としては、例えば1,4−ジアミノブタン、1
,6−ジアミノヘキサン、1,10−ジアミノデカン及び1,4−ジアミノシク
ロヘキサンのような脂肪族及び脂環式ジアミン、並びに例えばジアミノアントラ
キノン類及びジアミノアニソール類のような芳香族系ジアミンの第三級アミンオ
キシド類似体がある。また、前述のジアミンのオリゴマー及びポリマーから誘導
される第三級アミンオキシドも包含される。有用なアミンオキシドには、ポリマ
ー、例えばポリオレフィン、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リスチレンなどに結合したアミンオキシドも包含される。アミンオキシドがポリ
マーに結合している場合、すべてのポリマー鎖がアミンオキシドを含んでいる必
要はないので、ポリマー当たりのアミンオキシドの平均数は大きく変化し得る。
前述のアミンオキシドはすべて、場合により、1以上の−O−、−S−、−SO
−、−CO2−、−CO−又は−CON−残基を含んでいてもよい。好ましい実
施形態では、高分子第三級アミンオキシドの各々の第三級アミンオキシドがC1
残基を含んでいる。
【0084】 本発明の好ましい実施形態では、アミンオキシドはヒンダードアミンを含む分
子に結合している。ヒンダードアミンは当技術分野で公知であり、本発明のアミ
ンオキシドはヒンダードアミンのいかなる構造位置にいかなる様式で結合してい
てもよい。本発明に有用なヒンダードアミンには次の一般式のものがある。
【0085】
【化15】
【0086】 式中、Kはこの(又はこれらの)アミンオキシドを含む炭素鎖であり、YはC1- 30 アルキル残基、C(O)R残基(ただし、RはC1-30アルキル基である)、又
は−OR残基(ただし、RはC1-30アルキル基である)であり、各R4は各々独
立にC1-30アルキル基、好ましくはメチル基である。また、分子当たり1個より
多くのヒンダードアミン及び1個より多くのアミンオキシドを含むアミンオキシ
ドも含まれる。このヒンダードアミンは、前記したようにポリ(第三級アミンオ
キシド)に結合していてもよいし、高分子基材に結合していてもよい。
【0087】 アミンオキシドとその製造法は、Richard J. Nadolsky著
“Amine Oxides”,Encyclopedia of Chemi
cal Technology,第2巻,第259〜271頁(John Wi
ley & Sons, Inc.発行)に記載されており、その開示内容は援
用によって本明細書の内容の一部をなす。
【0088】 また、本発明には、第三級アミンオキシドの熱反応生成物も含まれる。高温下
で、例えば本発明の熱可塑性組成物を製造するのに有用な温度のような高温下で
アミンオキシドは様々な反応を経ると考えられる。これらの反応の幾つかは様々
な熱反応生成物、例えばヒドロキシルアミンやオレフィン性化学種を形成すると
思われる。第三級アミンオキシドによる各種樹脂の安定化の機構は現在のところ
不明であるが、反応経路に沿って様々な反応中間体が安定化効果にある役割を果
たしていると考えられる。
【0089】 ヒドロキシルアミン型の反応生成物を始めとする反応生成物の熱可塑性樹脂と
の溶解性を増大するためには少なくとも1個の長鎖炭素残基を含むアミンオキシ
ド反応生成物が好ましい。第三級アミンオキシド中のアルキル置換基のひとつだ
け(すなわちR1、R2、R3のいずれかひとつだけ)がC6〜C36残基であり、他
の2つのアルキル置換基がC1-5残基である場合、ヒドロキシルアミン型の反応
生成物の幾つかは短鎖の置換基(すなわちC1-5残基)のみを含むと考えられる
。これは長鎖の残基のいくらかがオレフィン性副生物としてアミンオキシドから
除去された結果であると考えられる。少なくとも1個の長鎖をヒドロキシルアミ
ン型の熱反応生成物中に確実に残すためには、好ましくは3個の置換基すべてが
長鎖であるべきであり、或いは1つの鎖がC1(例えばメチル)であり他の2つ
の置換基が長鎖(例えばC6〜C36残基)であることができる。1つの置換基が
1残基であり他の2つの置換基が長鎖の残基(例えば前述の高分子樹脂)であ
る場合、得られる熱反応生成物は非対称で、C1残基1つと長鎖の残基1つを含
むことになる。長鎖の炭素残基とは、C6〜約C36、好ましくはC8〜C26、最も
好ましくはC10〜C22を意味する。長鎖の残基には前述の高分子アミンオキシド
残基も含まれる。また、長鎖の炭素残基は、場合により、R1、R2、R3に関し
て前述した−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−又は−CON−残
基を1以上含んでいてもよい。上記長鎖の残基を含まないヒドロキシルアミン型
の反応生成物は熱可塑性樹脂から移行する傾向があり、熱可塑性樹脂の表面にブ
ルームすることがあるか又は加工装置の表面を覆うことがあり、清掃・メンテナ
ンスのための費用のかかる停止時間が必要になる。以上のことから明らかなよう
に、本発明は、1以上の長鎖炭素残基を含むヒドロキシルアミン、好ましくは長
鎖を含む非対称のヒドロキシルアミンを包含しており、また分子当たり少なくと
も2つのヒドロキシルアミンを含む高分子ヒドロキシルアミンも包含する。
【0090】 本発明で使用するのに特に好ましいアミンオキシドは飽和のアミンオキシドで
あり、ジオクチルメチルアミンオキシド、トリオクチルアミンオキシド、ジデシ
ルメチルアミンオキシド、トリデシルアミンオキシド、ジ(ココアルキル)メチ
ルアミンオキシド、トリ(ココアルキル)アミンオキシド、ジ(タローアルキル
)メチルアミンオキシド、トリ(タローアルキル)アミンオキシド、トリ(C20 −C22)アミンオキシド、ジ(C14−C22アルキル)メチルアミンオキシド、及
びジ(C20−C22アルキル)メチルアミンオキシドがある。特に好ましいヒドロ
キシルアミン反応生成物としては、飽和のヒドロキシルアミン、例えばオクチル
メチルヒドロキシルアミン、デシルメチルヒドロキシルアミン、(ココアルキル
)メチルヒドロキシルアミン、(タローアルキル)メチルヒドロキシルアミン、
及び(C20−C22アルキル)メチルヒドロキシルアミンがある。「ココアルキル
」という用語は、一般に水素化ヤシ油といわれる水素化C12−C14アルキルを意
味しており、「タローアルキル」という用語は、一般に水素化獣脂といわれる水
素化C16−C18アルキルを意味している。水素化獣脂は米国特許第487630
0号に記載されている。上記水素化ヤシ油と水素化獣脂は上記より長い及び/又
は短い鎖長のものをいくらかの割合で含んでおり、これらの他の画分は本発明の
範囲内に入るものと理解されたい。炭素鎖の少なくとも75%がヤシ油と獣脂に
対して上記した範囲内に入るのが好ましい。
【0091】 明らかなように、本発明は、熱可塑性樹脂、芳香族ケトン化合物、及び組成物
の総重量に対して0.001〜5重量%のレベルで存在するアミンオキシドを含
む熱可塑性樹脂組成物を包含する。ただし、アミンオキシドは次の構造式を有す
るものである。
【0092】
【化16】
【0093】 式中、R1、R2、R3は各々独立に、アルキル、アリール、アラルキル、アルカ
リール、シクロアルキル、アルクシクロアルキル及びシクロアルクアルキルから
選択され、各々1基当たり1〜36個の炭素原子を有している。ただし、R1
2、R3の1つが1基当たり6〜36個の炭素原子を有するアルキル基である場
合、R1、R2、R3の他の2つは両方が1基当たり1〜5個の炭素原子を有する
アルキル基であることはできない。また、同様に明らかなように、本発明は、ア
ミンオキシドを熱可塑性樹脂及び芳香族ケトン化合物と混和することを含む熱可
塑性樹脂の安定化方法も包含する。ただし、前記アミンオキシドは次の構造式を
有するものである。
【0094】
【化17】
【0095】 式中、R1、R2、R3は各々独立に、アルキル、アリール、アラルキル、アルカ
リール、シクロアルキル、アルクシクロアルキル及びシクロアルクアルキルから
選択され、各々1基当たり1〜36個の炭素原子を有している。ただし、R1
2、R3の1つが1基当たり6〜36個の炭素原子を有するアルキル基である場
合、R1、R2、R3の他の2つは両方が1基当たり1〜5個の炭素原子を有する
アルキル基であることはできない。
【0096】 本発明の組成物が安定化量の3−アリールベンゾフラノンを含む場合、3−ア
リールベンゾフラノンは次式のものである。
【0097】
【化18】
【0098】 式中、nが1の場合、R1は非置換であるか又は置換された炭素環式又は複素環
式芳香族環系であり、nが2の場合、R1は非置換であるか又はC1〜C4アルキ
ルもしくはヒドロキシで置換されたフェニレンもしくはナフタレンであるか又は
−R6−X−R7−である。また、R2、R3、R4、R5は各々各々独立に水素、ク
ロロ、ヒドロキシ、C1〜C25アルキル、C7〜C9−フェニルアルキル、非置換
もしくはC1〜C4アルキル置換フェニル、非置換もしくはC1〜C4アルキル置換
5〜C8シクロアルキル、C1〜C18アルコキシ、C1〜C18アルキルチオ、C1
〜C4アルキルアミノ、ジ−(C1〜C4アルキル)アミノ、C1〜C25アルカノイ
ルオキシ、C1〜C25アルカノイルアミノ、C3〜C25アルケノイルオキシ、酸素
、イオウ又は>N−R8で中断されているC3〜C25アルカノイルオキシ、C6
9シクロアルキルカルボニルオキシ、ベンゾイルオキシ又はC1〜C12アルキル
置換ベンゾイルオキシであるか、或いは、置換基R2とR3、又はR3とR4、又は
4とR5の各対が結合している炭素原子と共にベンゼン環を形成しており、R4
はさらに−(CH2p−COR9又は−(CH2qOHであるか、又はR3及びR 5 が水素の場合R4はさらに次式の基
【0099】
【化19】
【0100】 であり、式中、R1は上でn=1のときに定義した通りであり、R6及びR7は各
々独立に非置換又はC1〜C4アルキル置換フェニレン又はナフタレンであり、R 8 は水素又はC1〜C8アルキルであり、R9はヒドロキシ、(−O-1/rMr+
、C1〜C18アルコキシ又は
【0101】
【化20】
【0102】 であり、R10及びR11は各々独立に水素、CF3、C1〜C12アルキル又はフェニ
ルであるか、或いは、R10及びR11は結合している炭素原子と共に非置換である
か又は1〜3個のC1〜C4アルキル基で置換されたC5〜C8シクロアルキリデン
環を形成しており、R14は水素又はC1〜C18アルキルであり、Mは原子価rの
金属カチオンであり、Xは直接結合、酸素、イオウ又はNR14であり、nは1又
は2であり、pは0、1又は2であり、qは1、2、3、4、5又は6であり、
rは1、2又は3である。この方法は、次式の化合物
【0103】
【化21】
【0104】 [式中、R15はハロゲン又は−OR’15であり、R’15は水素、C1〜C25アル
カノイル、C3〜C25アルケノイル、酸素、イオウもしくは
【0105】
【化22】
【0106】 で中断されたC3〜C25アルカノイル、C6〜C9シクロアルキルカルボニル、テ
ノイル、フロイル、ベンゾイルもしくはC1〜C12アルキル置換ベンゾイル、ナ
フトイルもしくはC1〜C12アルキル置換ナフトイル、C1〜C25アルカンスルホ
ニル、フルオロ置換C1〜C25アルカンスルホニル、フェニルスルホニルもしく
はC1〜C25アルキル置換フェニルスルホニル、
【0107】
【化23】
【0108】 であり、R16は直接結合、C1〜C18アルキレン、酸素、イオウもしくは
【0109】
【化24】
【0110】 で中断されたC2〜C18アルキレン、C2〜C18アルケニレン、C2〜C20アルキ
リデン、C7〜C20フェニルアルキリデン、C5〜C8シクロアルキレン、C7〜C 8 ビシクロアルキレン、非置換もしくはC1〜C4アルキル置換フェニレン、
【0111】
【化25】
【0112】 であり、R17は酸素、−NH−又は
【0113】
【化26】
【0114】 であり、R18はC1〜C18アルキル又はフェニルである]を、式 [H]n−R1 の化合物と反応させることからなる。
【0115】 有用な3−アリールベンゾフラノンは公知の化合物であり、米国特許第432
5863号、同第4338244号、同第5175312号及び同第56076
24号に見られるものが含まれる。
【0116】 本発明で使用するのに特に好ましい3−アリールベンゾフラノンは5,7−ジ
−tert−ブチル−3−(3,4−ジ−メチルフェニル)−3H−ベンゾフラ
ン−2−オンである。
【0117】 本発明の組成物が有機リン化合物を含む場合、かかる化合物は、例えばトリフ
ェニルホスファイト、ジフェニルアルキルホスファイト、フェニルジアルキルホ
スファイト、トリ−(ノニルフェニル)ホスファイト、トリラウリルホスファイ
ト、トリオクタデシルホスファイト、ジ(イソデシルオキシ)−2,4,8,1
0−テトラオキサ−3,9−ジホスファ−[5.5]−ウンデカン、及びトリ−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、及
び/又は類似のホスホナイトでよい。
【0118】 特に重要な有機リン化合物としては、トリス(2,4−ジ−tert−ブチル
フェニル)ホスファイト、3,9−ジ(2,4−ジ−tert−ブチルフェノキ
シ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5.5]
ウンデカン、3,9−ジ(2,4−ジクミルフェノキシ)−2,4,8,10−
テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン、トリス(p−
ノニルフェニル)ホスファイト、2,2’,2''−ニトリロ[トリエチル−トリ
ス[3,3’,5,5’−テトラ−tert−ブチル−1,1’−ビフェニル−
2’−ジイル]ホスファイト]、3,9−ジステアリルオキシ−2,4,8,1
0−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン、ジラウリ
ルホスファイト、3,9−ジ[2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェ
ノキシ]−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5.
5]ウンデカン及びテトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,
4’−ビス(ジフェニレン)ホスホナイト、ジステアリルペンタエリトリトール
ジホスファイト、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスファイト、2,4,
6−トリ−tert−ブチルフェニル−2−ブチル−2−エチル−1,3−プロ
パンジオールホスファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイト、テ
トラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジ
ホスホナイト、(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル)−2−ブチル
−2−エチル−1,3−プロパンジオールホスファイト、トリ−イソデシルホス
ファイト、並びにこれらの1種以上を含むホスファイト混合物からなる群から選
択されるものがある。トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスフ
ァイト、2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル−2−ブチル−2−エチ
ル−1,3−プロパンジオールホスファイト、ビス(2,4−ジ−tert−ブ
チルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト及びこれらホスファイトの
1種以上を含むホスファイト混合物が特に好ましい。
【0119】 本発明の組成物がチオ相乗剤を含む場合、かかるチオ相乗剤は、例えばジラウ
リルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート又はネオペンタ
ンテトライルテトラキス(3−ドデシルチオプロピオネート)でよい。ジステア
リルチオジプロピオネート又はジラウリルチオジプロピオネートが特に好ましい
【0120】 本発明の組成物がハイドロタルサイト及び/又は脂肪酸のアルカリ性金属塩を
含む場合、かかる塩は高級脂肪酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、亜鉛
塩、カドミウム塩又はアルミニウム塩、例えば、ステアリン酸カルシウム、ステ
アリン酸亜鉛、ベヘン酸マグネシウム、リシノール酸ナトリウム又はパルミチン
酸カリウムである。包含されるハイドロタルサイトはマグネシウム−アルミニウ
ム−ヒドロキシカーボネート及び亜鉛−アルミニウムヒドロキシカーボネートで
ある。ステアリン酸カルシウムとハイドロタルサイトが特に好ましい。
【0121】 本発明の組成物がヒンダードアミン系安定剤を含む場合、かかるヒンダードア
ミンは、例えば4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4
−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス−(2,
2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、又は3−n−オクチル−7
,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−
2,4−ジオンでよい。ヒンダードアミン系安定剤のアミンオキシドも本発明に
包含される。
【0122】 特に重要なヒンダードアミン系安定剤は、ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルピペリジン−4−イル)セバケート、ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチル
ピペリジン−4−イル)(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)ブチルマロネート、トリス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)ニトリロトリアセテート、1,2−ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−3−オキソピペラジン−4−イル)エタン、2,2,4,4−テトラメ
チル−7−オキサ−3,20−ジアザ−21−オキソジスピロ−[5.1.11
.2]−ヘンエイコサン、2,4−ジクロロ−6−tert−オクチルアミノ−
s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン)の重縮合生成物、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,
2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸の重縮合生成
物、4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン)と1,2−ジブロモエタンの重縮合生成物、2,4−ジクロロ−6−
モルホリノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2
,6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物、N,N’,N'',N'''
−テトラキス[(4,6−ビス(ブチル−(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)−s−トリアジン−2−イル]−1,10−ジアミ
ノ−4,7−ジアザデカン、オクタメチレンビス(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−カルボシレート)、及び4,4’−エチレンビス(2,2,
6,6−テトラメチルピペラジン−3−オン)からなる群から選択される。
【0123】 最も好ましい実施形態では、ヒンダードアミン系安定剤として、ビス(2,2
,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケート、1−(2−ヒドロ
キシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコ
ハク酸の重縮合生成物、2,4−ジクロロ−6−tert−オクチルアミノ−s
−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン)の重縮合生成物、又はN,N’,N'',N'''−テトラキ
ス[(4,6−ビス(ブチル−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−イル)アミノ)−s−トリアジン−2−イル]−1,10−ジアミノ−4,7
−ジアザデカン、及びこれらの1種以上を含むアミン安定剤の混合物を有してい
る。
【0124】 本発明の組成物が紫外光吸収剤を含む場合、かかる光吸収剤としては2H−ベ
ンゾトリアゾール類、ベンゾフェノン類、オキサニリド類、α−シアノシンナメ
ート類、置換安息香酸エステル類又はO−アルキルヒンダードフェノールベンジ
ルホスホネートのニッケル塩を挙げることができる。
【0125】 かかる紫外光吸収剤の例を以下に挙げる。
【0126】 2−(2’−ヒドロキシフェニル)−ベンゾトリアゾール類、例えば5’−メ
チル−、3’,5’−ジ−tert−ブチル−、5’−tert−ブチル−、5
’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−、5−クロロ−3’,5’−ジ
−tert−ブチル−、5−クロロ−3’−tert−ブチル−5’−メチル−
、3’−sec−ブチル−5’−tert−ブチル−、3’−α−メチルベンジ
ル−5’−メチル、3’−α−メチルベンジル−5’−メチル−5−クロロ−、
4’−ヒドロキシ−、4’−メトキシ−、4’−オクトキシ−、3’,5’−ジ
−tert−アミル−、3’−メチル−5’−カルボメトキシエチル−及び5−
クロロ−3’,5’−ジ−tert−アミル−誘導体。
【0127】 2,4−ビス−(2’−ヒドロキシフェニル)−6−アルキル−s−トリアジ
ン類、例えば、6−エチル−、6−ヘプタデシル−又は6−ウンデシル−誘導体
【0128】 2−ヒドロキシベンゾフェノン類、例えば、4−ヒドロキシ−、4−メトキシ
−、4−オクトキシ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ−、4−ベン
ジルオキシ−、4,2’,4’−トリヒドロキシ−、2,2’,4,4’−テト
ラヒドロキシ−又は2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ−誘導体。
【0129】 1,3−ビス−(2’−ヒドロキシベンゾイル)−ベンゼン類、例えば、1,
3−ビス−(2’−ヒドロキシ−4’−ヘキシルオキシ−ベンゾイル)−ベンゼ
ン、1,3−ビス−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシ−ベンゾイル)
−ベンゼン又は1,3−ビス−(2’−ヒドロキシ−4’−ドデシルオキシ−ベ
ンゾイル)−ベンゼン。
【0130】 任意に置換された安息香酸のエステル、例えば、フェニルサリチル酸エステル
、オクチルフェニルサリチル酸エステル、ジベンゾイルレゾルシン、ビス−(4
−tert−ブチルベンゾイル)−レゾルシン、ベンゾイルレゾルシン、3,5
−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸の2,4−ジ−tert−ブ
チルフェニルエステル又はオクタデシルエステル又は2−メチル−4,6−ジ−
tert−ブチルエステル。
【0131】 アクリレート、例えば、α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリル酸のエチル
エステル又はイソオクチルエステル、α−カルボメトキシ−ケイ皮酸のメチルエ
ステル、α−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−ケイ皮酸のメチルエステル又
はブチルエステル、又はN(β−カルボメトキシビニル)−2−メチル−インド
ール。
【0132】 シュウ酸ジアミド、例えば、4,4’−ジ−オクチルオキシ−オキサニリド、
2,2’−ジ−オクチルオキシ−5,5’−ジ−tert−ブチル−オキサニリ
ド、2,2’−ジ−ドデシルオキシ−5,5−ジ−tert−ブチル−オキサニ
リド、2−エトキシ−2’−エチル−オキサニリド、N,N’−ビス−(3−ジ
メチル−アミノプロピル)−オキサルアミド、2−エトキシ−5−tert−ブ
チル−2’−エチルオキサニリド及びこれらと2−エトキシ−2’−エチル−5
,4’−ジ−tert−ブチル−オキサニリドとの混合物、又はオルト−メトキ
シとパラ−メトキシの置換オキサニリドの混合物並びにo−及びp−エトキシ−
二置換オキサニリドの混合物。
【0133】 本発明の組成物に使用する紫外光吸収剤は、2−(2−ヒドロキシ−5−メチ
ルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ
−tert−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾト
リアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)−2H
−ベンゾトリアゾール、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、
ニッケルビス(O−エチル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルホスホネート)、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−(2−ヒドロ
キシ−3−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾー
ル、2,2’−チオビス(4−tert−ブチルフェノール)のニッケルブチル
アミン錯体、2−エトキシ−2’−エチルオキサニリド又は2−エトキシ−2’
−エチル−5,5’−ジ−tert−ブチルオキサニリドであるのが好ましい。
【0134】 本発明の組成物がヒドロキシルアミン類を含む場合、かかるヒドロキシルアミ
ン類としては、例えば、N,N−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエ
チルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N−ジ
ラウリルヒドロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N
,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシ
ルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘプ
タデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキ
シルアミン、N,N−ジ−tert−ブチルヒドロキシルアミン、N−シクロヘ
キシルヒドロキシルアミン、N−シクロドデシルヒドロキシルアミン、N,N−
ジシクロヘキシルヒドロキシルアミン、N,N−ジベンジルヒドロキシルアミン
、N,N−ジデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジ(ココアルキル)ヒドロキ
シルアミン、N,N−ジ(C20−C22アルキル)ヒドロキシルアミン、及び水素
化タローアミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン(すなわ
ちN,N−ジ(タローアルキル)ヒドロキシルアミン)、並びにこれらのいずれ
かを含む混合物がある。その他の有用なヒドロキシルアミン類は米国特許第36
44278号、同第3778464号及び同第4590231号のもののように
当技術分野で公知である。
【0135】 本明細書に記載した添加剤と安定剤は、熱可塑性組成物の溶融安定性及び/又
は黄色度指数を改善するのに有効な量で存在するのが好ましい。前述の添加剤と
安定剤の1種を使用する場合、その量は一般に熱可塑性樹脂の重量に対して約5
重量%未満であり、熱可塑性樹脂の重量に対して少なくとも約50ppmである
のが好ましい。
【0136】 本発明の安定剤組成物は、ポリマーが多数の押出を経るとしても、特に高温加
工中にメルトインデックス及び/又は色をあまり変化させることなく高分子樹脂
を安定化する。
【0137】 本発明の安定剤は、慣用技術により、成形品の製造前の任意の便利な段階で高
分子樹脂中に容易に導入することができる。例えば、安定剤を乾燥粉末形態でポ
リマーと混合してもよいし、又は安定剤の懸濁液又はエマルションをポリマーの
溶液、懸濁液又はエマルションと混合してもよい。また、本発明の安定化組成物
は、場合により、以下に述べるような各種常用添加剤又はその混合物も約0.0
01〜約5重量%、好ましくは約0.0025〜約2重量%、特に約0.005
〜約1重量%含んでいてもよい。
【0138】 本発明に使用することができる他の添加剤の例として以下のものを挙げること
ができる。
【0139】 金属奪活剤、例えば、オキサニリド、イソフタル酸ジヒジラジド、セバシン酸
−ビス−フェニルヒドラジド、ビス−ベンジリデンシュウ酸ジヒドラジド、N,
N’−ジアセタール−アジピン酸ジヒドラジド、N,N’−ビス−サリチロイル
−シュウ酸ジヒドラジド、N,N’−ビス−サリチロイルヒドラジド、N,N’
−ビス−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニ
ル)−ヒドラジン、N−サリチロイル−N’−サリチラールヒドラジン、3−サ
リチロイル−アミノ−1,2,4−トリアゾール又はN,N’−ビス−サリチロ
イル−チオプロピオン酸ジヒドラジド。
【0140】 核形成剤、例えば、4−tert−ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル
酢酸又は置換ソルビトール、例えば1,3;2,4−ジベンジリデンソルビトー
ル。
【0141】 安定化組成物中に配合することができるその他の添加剤は、粘着防止剤、透明
剤、エポキシ化大豆油、オゾン亀裂防止剤、滑剤、例えばステアリルアルコール
、充填材、カーボンブラック、アスベスト、カオリン、タルク、ガラス繊維、顔
料、着色剤又は染料、蛍光増白剤、防炎加工材及び帯電防止剤である。
【0142】 本発明の組成物は、配合に望まれる追加の物質と成分との均密な混和を含む各
種方法によって製造することができる。適切な方法としては溶液ブレンディング
と溶融ブレンディングがある。工業的なポリマー加工設備における溶融ブレンデ
ィング装置の利用可能性のため、溶融法が一般に好ましい。かかる溶融コンパウ
ンディング法に使用する装置の例としては、同方向回転及び逆方向回転押出機、
単軸押出機、ディスク−パックプロセッサー、並びにその他各種の押出装置があ
る。場合によって、コンパウンディングされた材料はダイ中の小さい出口穴を通
って押出機から吐出され、得られた溶融樹脂のストランドを水浴に通すことによ
り冷却する。この冷却されたストランドを切断して包装及びさらなる取扱いのた
めの小さいペレットにすることができる。
【0143】 成分のすべてを最初に加工系に加えてもよいし、或いは、幾つかの添加剤を互
いに又は高分子樹脂の一部と予備コンパウンディングして安定剤コンセントレー
トを作成してもよい。さらに、メルトのガス抜き(大気圧下でも減圧下でも)が
できるように1以上のベント口を使用することも有利であることがある。当業者
は、余計な追加の実験をすることなく、ブレンディングの時間と温度及び成分添
加の位置と順序を調節することができよう。
【0144】 本発明の安定剤は高分子樹脂の成形品の製造前に慣用技術によりその樹脂中に
便利に配合することができるが、本発明の安定剤を最終物品に局所適用すること
もできる。これは、本発明の安定剤が、例えば溶融紡糸プロセス中にスピン仕上
げによってその繊維に局所的に適用される繊維用途で特に有用である。
【0145】 本明細書中で引用した特許及び文献はすべて援用によって本明細書の内容の一
部をなす。
【0146】 以下の実施例は例示のためにのみ挙げるものであり、いかなる意味でも本発明
の範囲を制限するものではない。
【0147】
【実施例】
本発明の典型的な実施法で、試験安定剤をタービュラブレンダーを用いて30
分樹脂と共にブレンディング/混合した。試験安定剤が液体の場合これを樹脂の
一部と予備ブレンディングした後タービュラブレンダーを用いて樹脂とブレンデ
ィングし充分に混合した。この安定化樹脂配合物は、500°F(260℃)で
直径1インチ(2.54cm)の押出機(Killion押出機)から100r
pmで押し出した。rpmと温度は使用する樹脂によって調節することができる
【0148】 一回目、三回目及び五回目の各押出の後ペレットのメルトフローレート(グラ
ム/10分)を測定した(ASTM−D−1238)。五回目の押出後のメルト
フローレートが一回目の押出後のメルトフローレートに近ければ近いほどその樹
脂の加工安定化が優れていることを示す。
【0149】 本発明の幾つかの実施形態を例示するために次の成分を使用した。 アントロン 300ppm、 アントラリン 300ppm、 誘導体−1: メチル−9,10−ジヒドロ−9−ヒドロキシ−9,10−エタ
ノアントラセン−11−カルボキシレート 300ppm、 誘導体−2: 9,10−ジヒドロアントラセン 300ppm、 誘導体−3: アントロンオキシム 300ppm、 誘導体−4: 1,4−ナフタキノン 300ppm、 TTBPP: トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト
300ppm、 フェノール−1: テトラキス(メチレン3−(3,5−ジ−tert−ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)メタン、市販のヒンダードフェノ
ール、Ciba−Geigy社からIRGANOXグレード1010として入手
可能。
【0150】 表1の各実施例では、Himont社からProfax R6301というグ
レードで入手した市販のポリプロピレン樹脂にステアリン酸カルシウムを500
ppm添加して使用した。表1の組成物は、芳香族ケトン化合物を含む組成物で
得ることができる広範な有用性と有利な特性を示している。
【0151】
【表1】
【0152】 表1の組成物は、本発明の芳香族ケトン化合物を用いて得られる特性の驚異的
な改善を示している。上記データから分かるように、ステアリン酸カルシウムの
みを含む対照は、コンパウンディング押出機にたった一回追加して通しただけで
非常に高いメルトインデックスを示しているように極めて悪い溶融安定性を示す
。公知のホスファイト系安定剤を含む試料2は対照よりずっと改善されているが
、それでも安定化の改善の必要性を示している。本発明の芳香族ケトン化合物を
含む試料3〜8は樹脂の溶融安定性が予想外に顕著に高まっている。例えば、ア
ントロンを含む試料3は、コンパウンディング押出機を五回通した後に、最初の
一回通しただけの対照の値に近いメルトフローレートを示している。アントラリ
ンを含む試料4は、コンパウンディング押出機をさらに五回通した後でも公知の
安定剤を含む試料2より顕著に優れたメルトインデックス安定性をもっていると
いう点でさらに予想外の結果を示している。
【0153】 本発明の別の実施形態を例示するために、芳香族ケトン化合物と安定剤の組合
せを含む組成物を製造した。表1の各実施例では、Profax R6301よ
り低いメルトインデックスの樹脂であるProfax R6501というグレー
ドのHimont社から入手した市販のポリプロピレン樹脂にステアリン酸カル
シウムを500ppm添加して使用し、270℃で多数回押出にかけた。
【0154】
【表2】
【0155】 ヒンダードフェノールのみを含む試料1は、この条件下で樹脂の安定性が悪い
対照である。ヒンダードフェノールと市販のホスファイトとを含む試料2は多数
の押出工程で試料1よりずっと良好である。本発明の芳香族ケトン化合物をヒン
ダードフェノール及び市販のホスファイトと組み合わせて含む試料3は、試料2
よりさらに劇的に改善された。試料2と3は各々安定剤の全体レベルが1000
ppmであることに注意されたい。1種以上の安定剤と芳香族ケトン化合物の組
合せによる安定性の相乗的な改善は予想外であった。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年12月5日(2000.12.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (式中、R1及びR2は各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、ア
ルコキシ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、各R3は各々独立に水素、
アルキル、アリール、又は−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−も
しくは−CON−残基を1以上含む置換アルキル残基であり、R1基及びR2基は
複数存在していてもよい。)、 次式の芳香族ケトン化合物、
【化2】 (式中、R1及び各R2は各々独立に水素、アルキル、アリール、又は−O−、−
S−、−SO−、−CO2−、−CO−もしくは−CON−残基を1以上含む置
換アルキル残基もしくは置換アリール残基であり、R1基は独立に複数存在して
いてもよい。) 次式の芳香族ケトン化合物、
【化3】 (式中、各Tは各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アルコキ
シ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、Rは水素、アルキル、ヒドロキシ
、アリールオキシ、アリールメトキシ、ハロ、メルカプト、アミノ、置換メルカ
プト又は置換アミノであり、R基及びT基は独立に複数存在していてもよく、X
はアルキリデン及び置換アルキリデンから選択され、nは0〜約6である。) 次式の芳香族ケトン化合物の誘導体
【化4】 (式中、R1及びR2は各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、ア
ルコキシ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、各R3は各々独立に水素、
アルキル、アリール、又は−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−も
しくは−CON−残基を1以上含む置換アルキル残基もしくは置換アリール残基
であり、R1基及びR2基は独立に複数存在していてもよく、ZはNR4、N(O
H)、NNHR4、NOR4からなる群から選択され、R4はアルキル、アリール
、又は場合によって−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もしくは
−CON−残基を1以上含んでいてもよい置換アルキル残基もしくは置換アリー
ル残基である。)、及び 次式の芳香族ケトン化合物の付加物
【化5】 (式中、R1及びR2は各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、ア
ルコキシ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、R1基及びR2基は複数存在
していてもよく、R3は水素、アルキル、アリール、又は−O−、−S−、−S
O−、−CO2−、−CO−もしくは−CON−残基を1以上含む置換アルキル
残基もしくは置換アリール残基であり、R4及びR5は各々独立に水素、アルキル
、アリール、アルカリール、エステル、酸、エーテル、アミド、チオエステルも
しくはアミンであるか、又は互いに結合してイミドもしくは無水物のような環を
形成しており、R4及びR5は各々独立に水素、アルキル、アリール、アルカリー
ル、酸、エステル、ヒドロキシ、イミド、アミド、無水物、チオエステル、エー
テル、チオエーテル、リン酸、オキサゾリン、エポキシ、アミノ及びオルトエス
テルからなる群の追加の化学種を含んでいてもよい。) からなる群から選択される安定化量の化合物と を含んでなる安定化樹脂組成物。
【化6】 式中、R1及びR2は各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アル
コキシ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、各R3は各々独立に水素、ア
ルキル、アリール、又は−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もし
くは−CON−残基を1以上含む置換アルキル残基であり、R1基及びR2基は複
数存在していてもよい。
【化7】 式中、R1及び各R2は各々独立に水素、アルキル、アリール、又は−O−、−S
−、−SO−、−CO2−、−CO−もしくは−CON−残基を1以上含む置換
アルキル残基もしくは置換アリール残基であり、R1基は独立に複数存在してい
てもよい。
【化8】 式中、各Tは各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アルコキシ
、アリールオキシ又はアルキル残基であり、Rは水素、アルキル、ヒドロキシ、
アリールオキシ、アリールメトキシ、ハロ、メルカプト、アミノ、置換メルカプ
ト、又は置換アミノであり、R基及びT基は独立に複数存在していてもよく、X
はアルキリデン及び置換アルキリデンから選択され、nは0〜約6である。
【化9】 式中、R1及びR2は各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アル
コキシ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、各R3は各々独立に水素、ア
ルキル、アリール、又は−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もし
くは−CON−残基を1以上含む置換アルキル残基もしくは置換アリール残基で
あり、R1基及びR2基は独立に複数存在していてもよく、ZはNR4、N(OH
)、NNHR4、NOR4からなる群から選択され、R4はアルキル、アリール、
又は場合によって−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もしくは−
CON−残基を1以上含んでいてもよい置換アルキル残基もしくは置換アリール
残基である。
【化10】 式中、R1及びR2は各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アル
コキシ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、R1基及びR2基は複数存在し
ていてもよく、R3は水素、アルキル、アリール、又は−O−、−S−、−SO
−、−CO2−、−CO−もしくは−CON−残基を1以上含む置換アルキル残
基もしくは置換アリール残基であり、R4及びR5は各々独立に水素、アルキル、
アリール、アルカリール、エステル、酸、エーテル、アミド、チオエステルもし
くはアミンであるか、又は互いに結合してイミドもしくは無水物のような環を形
成しており、R4及びR5は各々独立に水素、アルキル、アリール、アルカリール
、酸、エステル、ヒドロキシ、イミド、アミド、無水物、チオエステル、エーテ
ル、チオエーテル、リン酸、オキサゾリン、エポキシ、アミノ及びオルトエステ
ルからなる群の追加の化学種を含んでいてもよい。
【化11】 式中、R1及びR2は各々独立に、場合により1以上の−O−、−S−、−SO−
、−CO2−、−CO−又は−CON−残基を含んでいてもよいC6〜C36の残基
であり、R3は場合により1以上の−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−C
O−又は−CON−残基を含んでいてもよいC1〜C36の残基である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グレイ,カルロス・エル アメリカ合衆国、45714−0843、オハイオ 州、ベルプレ、ピー・オー・ボックス・ 843、ルーブル・アベニュー、754番 (72)発明者 マフード,ジェームズ・アラン アメリカ合衆国、26505、ウエスト・バー ジニア州、モーガンタウン、ベネット・ド ライブ、1389番 (72)発明者 プラブフ,バイカンス・シタラム アメリカ合衆国、26505、ウエスト・バー ジニア州、モーガンタウン、ブレットワル ド・ドライブ、1027番 Fターム(参考) 4J002 AA011 AE052 BB001 BB031 BB121 BB151 BB161 BB171 BB181 BC021 BC041 BC061 BC071 BD031 BD041 BD051 BD061 BD071 BD091 BD181 BF031 BG001 BG011 BG041 BG051 BG101 BN141 BN151 BN161 BP011 CB001 CF001 CF051 CF061 CF071 CG001 CH011 CH071 CK021 CL001 CL011 CL031 CL051 CL061 CM023 CM033 CM041 CN021 CN031 EC016 EE026 EE036 EE046 EE056 EJ007 EJ017 EJ027 EN008 EN056 EN058 EN068 EN09 EN096 EN106 EN116 EQ016 ER006 EU068 EU078 EU138 EV24 EW00 EW04 EW06 FD038 FD05 FD07 FD077 FD17 GK00

Claims (39)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)熱可塑性樹脂又はその混合物と、 (b)安定化量の、1種以上の芳香族ケトン化合物、芳香族ケトン化合物の誘導
    体、又は芳香族ケトン化合物の付加物と を含んでなる安定化樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記芳香族ケトン化合物が次の一般式で表される、請求項1
    記載の組成物。 【化1】 式中、R1及びR2は各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アル
    コキシ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、各R3は各々独立に水素、ア
    ルキル、アリール、又は−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もし
    くは−CON−残基を1以上含む置換アルキル残基であり、R1基及びR2基は複
    数存在していてもよい。
  3. 【請求項3】 前記芳香族ケトン化合物が (i)アントロン及びアントロンの誘導体、 (ii)アントラリン及びアントラリンの誘導体、 (iii)アントロン及びアントロン誘導体の付加物、 (iv)アントラリン及びアントラリン誘導体の付加物、並びに (v)これらの任意の混合物 からなる群から選択される、請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 前記芳香族ケトン化合物がアントロン、アントロンの誘導体
    又はアントロンの付加物の1種以上からなる、請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 前記芳香族ケトン化合物がアントラリン、アントラリンの誘
    導体又はアントラリンの付加物の1種以上からなる、請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 前記芳香族ケトン化合物の付加物が、アントロン、アントラ
    リン、又はアントロンもしくはアントラリンの誘導体とジエノフィルとのディー
    ルス−アルダー付加物からなる、請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 前記成分(b)が一般式で表される、請求項1記載の組成物
    。 【化2】 式中、R1及び各R2は各々独立に水素、アルキル、アリール、又は−O−、−S
    −、−SO−、−CO2−、−CO−もしくは−CON−残基を1以上含む置換
    アルキル残基もしくは置換アリール残基であり、R1基は独立に複数存在してい
    てもよい。
  8. 【請求項8】 前記成分(b)が一般式で表される、請求項1記載の組成物
    。 【化3】 式中、各Tは各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アルコキシ
    、アリールオキシ又はアルキル残基であり、Rは水素、アルキル、ヒドロキシ、
    アリールオキシ、アリールメトキシ、ハロ、メルカプト、アミノ、置換メルカプ
    ト、又は置換アミノであり、R基及びT基は独立に複数存在していてもよく、X
    はアルキリデン及び置換アルキリデンから選択され、nは0〜約6である。
  9. 【請求項9】 前記成分(b)が一般式で表される、請求項1記載の組成物
    。 【化4】 式中、R1及びR2は各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アル
    コキシ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、各R3は各々独立に水素、ア
    ルキル、アリール、又は−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もし
    くは−CON−残基を1以上含む置換アルキル残基もしくは置換アリール残基で
    あり、R1基及びR2基は独立に複数存在していてもよく、ZはO、NR4、N(
    OH)、NNHR4、NOR4からなる群から選択され、R4はアルキル、アリー
    ル、又は場合によって−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−もしく
    は−CON−残基を1以上含んでいてもよい置換アルキル残基もしくは置換アリ
    ール残基である。
  10. 【請求項10】 前記芳香族ケトン化合物の付加物が一般式で表される、請
    求項1記載の組成物。 【化5】 式中、R1及びR2は各々独立に水素、ヒドロキシ、チオ、チオ−エーテル、アル
    コキシ、アリールオキシ又はアルキル残基であり、R1基及びR2基は複数存在し
    ていてもよく、R3は水素、アルキル、アリール、又は−O−、−S−、−SO
    −、−CO2−、−CO−もしくは−CON−残基を1以上含む置換アルキル残
    基もしくは置換アリール残基であり、R4及びR5は各々独立に水素、アルキル、
    アリール、アルカリール、エステル、酸、エーテル、アミド、チオエステルもし
    くはアミンであるか、又は互いに結合してイミドもしくは無水物のような環を形
    成しており、R4及びR5は各々独立に水素、アルキル、アリール、アルカリール
    、酸、エステル、ヒドロキシ、イミド、アミド、無水物、チオエステル、エーテ
    ル、チオエーテル、リン酸、オキサゾリン、エポキシ、アミノ及びオルトエステ
    ルからなる群の追加の化学種を含んでいてもよい。
  11. 【請求項11】 さらに、フェノール系酸化防止剤、3−アリールベンゾフ
    ラノン、ヒンダードアミン系安定剤、紫外光吸収剤、有機リン化合物、脂肪酸の
    アルカリ性金属塩、ハイドロタルサイト、エポキシ化大豆油、ヒドロキシルアミ
    ン類、第三級アミンオキシド、第三級アミンオキシドの熱反応生成物、及びチオ
    相乗剤からなる群から選択される安定剤又は安定剤の混合物を含んでいる、請求
    項1記載の組成物。
  12. 【請求項12】 前記ジエノフィルが、(i)炭素−炭素二重結合又は炭素
    −炭素三重結合と、(ii)水素、アルキル、アリール、アルカリール、酸、エス
    テル、ヒドロキシ、イミド、アミド、無水物、チオエステル、リン酸、エーテル
    、チオエーテル、オキサゾリン、エポキシ、アミノ及びオルトエステルからなる
    群の1種以上の化学種とを含む化合物である、請求項6記載の組成物。
  13. 【請求項13】 前記ジエノフィルが、無水マレイン酸、マレイン酸、マレ
    イミド、アクリル酸及びアクリル酸エステルからなる群から選択される、請求項
    6記載の組成物。
  14. 【請求項14】 さらに、フェノール系酸化防止剤、3−アリールベンゾフ
    ラノン、ヒンダードアミン系安定剤、紫外光吸収剤、有機リン化合物、脂肪酸の
    アルカリ性金属塩、ヒドロキシルアミン類、第三級アミンオキシド、第三級アミ
    ンオキシドの熱反応生成物、及びチオ相乗剤からなる群から選択される安定剤又
    は安定剤の混合物を含んでいる、請求項6記載の組成物。
  15. 【請求項15】 前記熱可塑性樹脂が、ポリエステル、ポリウレタン、ポリ
    アルキレンテレフタレート、ポリケトン、ポリスルホン、ポリイミド、ポリフェ
    ニレンエーテル、スチレンポリマー、ポリカーボネート、アクリルポリマー、ポ
    リアミド、ポリアセタール、ハロゲン含有ポリマー並びにポリオレフィンのホモ
    ポリマー及びコポリマーからなる群の1種以上の樹脂からなる、請求項1記載の
    組成物。
  16. 【請求項16】 前記熱可塑性樹脂がポリオレフィン樹脂からなる、請求項
    1記載の組成物。
  17. 【請求項17】 前記熱可塑性樹脂が、ポリプロピレン、低密度ポリエチレ
    ン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリ
    (ブテン−1)、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、エチレン/プロピレンコポ
    リマー、及びエチレン又はプロピレンと他のα−オレフィンとのコポリマーから
    なる群から選択される、請求項1記載の組成物。
  18. 【請求項18】 当該組成物が、さらに、追加の安定剤又は安定剤混合物を
    含んでいる、請求項1記載の組成物。
  19. 【請求項19】 当該組成物が、さらに、フェノール系酸化防止剤又はこれ
    らの混合物を含んでいる、請求項1記載の組成物。
  20. 【請求項20】 当該組成物が、さらに、ネオペンタンテトライルテトラキ
    ス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、n
    −オクタデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメ
    ート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−
    ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス−(3,5−
    ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、2,6−
    ジ−tert−ブチル−p−クレゾール及び2,2’−エチリデン−ビス(4,
    6−ジ−tert−ブチルフェノール)からなる群から選択される1種以上のフ
    ェノール系酸化防止剤を含んでいる、請求項1記載の組成物。
  21. 【請求項21】 当該組成物が、さらに、n−オクタデシル3,5−ジ−t
    ert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート、ネオペンタンテトライル
    テトラキス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメー
    ト)、ジ−n−オクタデシル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベ
    ンジルホスホネート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4
    −ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、チオジエチレンビス(3,5−ジ−
    tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、1,3,5−トリメ
    チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベ
    ンジル)ベンゼン、3,6−ジ−オキサオクタメチレンビス(3−メチル−5−
    tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、2,6−ジ−ter
    t−ブチル−p−クレゾール、2,2’−エチリデン−ビス(4,6−ジ−te
    rt−ブチルフェノール)、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−4−te
    rt−ブチル−3−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,1,3−トリ
    ス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1
    ,3,5−トリス[2−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒド
    ロシンナモイルオキシ)−エチル]−イソシアヌレート、3,5−ジ−(3,5
    −ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−メシトール、ヘキサメチ
    レンビス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート
    )、1−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシアニリオン)−3,
    5−ジ(オクチルチオ)−s−トリアジン、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(
    3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナムアミド)、カル
    シウムビス(エチル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホ
    スホネート)、エチレンビス[3,3−ジ(3−tert−ブチル−4−ヒドロ
    キシフェニル)ブチレート]、オクチル3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒ
    ドロキシベンジルメルカプトアセテート、ビス(3,5−ジ−tert−ブチル
    −4−ヒドロキシヒドロシンナモイル)ヒドラジド、ビタミンE及びビタミンE
    の誘導体、並びにN,N’−ビス[2−(3,5−−tert−ブチル−4−ヒ
    ドロキシヒドロキソシンナモイルオキシ)エチル]オキサミドからなる群から選
    択される1種以上のフェノール系酸化防止剤を安定化量で含んでいる、請求項1
    記載の組成物。
  22. 【請求項22】 当該組成物が、さらに、ヒンダードアミン系安定剤又はそ
    の混合物を含んでいる、請求項1記載の組成物。
  23. 【請求項23】 当該組成物が、さらに、ビス(2,2,6,6−テトラメ
    チルピペリジン−4−イル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
    チルピペリジン−4−イル)セバケート、ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチ
    ルピペリジン−4−イル)(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベ
    ンジル)ブチルマロネート、トリス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
    ン−4−イル)ニトリロトリアセテート、1,2−ビス(2,2,6,6−テト
    ラメチル−3−オキソピペラジン−4−イル)エタン、2,2,4,4−テトラ
    メチル−7−オキサ−3,20−ジアザ−21−オキソジスピロ−[5.1.1
    1.2]−ヘンエイコサン、2,4−ジクロロ−6−tert−オクチルアミノ
    −s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−
    テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物、1−(2−ヒドロキシエチル)−2
    ,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸の重縮合生
    成物、4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチル
    ピペリジン)と1,2−ジブロモエタンの重縮合生成物、2,4−ジクロロ−6
    −モルホリノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,
    2,6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物、N,N’,N'',N''
    '−テトラキス[(4,6−ビス(ブチル−(2,2,6,6−テトラメチルピ
    ペリジン−4−イル)アミノ)−s−トリアキシン−2−イル]−1,10−ジ
    アミノ−4,7−ジアザデカン、オクタメチレンビス(2,2,6,6−テトラ
    メチルピペリジン−4−カルボシレート)、4,4’−エチレンビス(2,2,
    6,6−テトラメチルピペラジン−3−オン)、及びこれらの混合物からなる群
    から選択される1種以上のヒンダードアミン系安定剤を安定化量で含んでいる、
    請求項1記載の組成物。
  24. 【請求項24】 当該組成物が、さらに、1種以上の有機リン化合物を含ん
    でいる、請求項1記載の組成物。
  25. 【請求項25】 当該組成物が、さらに、トリス(2,4−ジ−tert−
    ブチルフェニル)ホスファイト、3,9−ジ(2,4−ジ−tert−ブチルフ
    ェノキシ)−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5
    .5]ウンデカン、3,9−ジ(2,4−ジクミルフェノキシ)−2,4,8,
    10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン、トリス
    (p−ノニルフェニル)ホスファイト、2,2’,2''−ニトリロ[トリエチル
    −トリス[3,3’,5,5’−テトラ−tert−ブチル−1,1’−ビフェ
    ニル−2’−ジイル]ホスファイト]、3,9−ジステアリルオキシ−2,4,
    8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン、ジ
    ラウリルホスファイト、3,9−ジ[2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチ
    ルフェノキシ]−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ
    [5.5]ウンデカン及びテトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル
    )4,4’−ビス(ジフェニレン)ホスホナイト、ジステアリルペンタエリトリ
    トールジホスファイト、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスファイト、2
    ,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル−2−ブチル−2−エチル−1,3
    −プロパンジオールホスファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイ
    ト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニ
    レンジホスホナイト、(2,4,6−トリ−tert−ブチルフェニル)−2−
    ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールホスファイト、トリ−イソデシ
    ルホスファイト、並びにこれらの1種以上を含むホスファイト混合物からなる群
    から選択される1種以上の有機リン化合物を安定化量で含んでいる、請求項1記
    載の組成物。
  26. 【請求項26】 当該組成物が、さらに、1種以上のヒドロキシルアミンを
    含んでいる、請求項1記載の組成物。
  27. 【請求項27】 当該組成物が、さらに、N,N−ジベンジルヒドロキシル
    アミン、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシ
    ルアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒ
    ドロキシルアミン、N,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオ
    クタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキ
    シルアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N,N
    −ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N−ジ−tert−ブチルヒドロキシル
    アミン、N−シクロヘキシルヒドロキシルアミン、N−シクロドデシルヒドロキ
    シルアミン、N,N−ジシクロヘキシルヒドロキシルアミン、N,N−ジベンジ
    ルヒドロキシルアミン、N,N−ジデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジ(コ
    コアルキル)ヒドロキシルアミン、N,N−ジ(タローアルキル)ヒドロキシル
    アミン、N,N−ジ(C20−C22アルキル)ヒドロキシルアミン、N,N−ジ(
    14−C22アルキル)ヒドロキシルアミン、及びこれらのいずれかを含む混合物
    からなる群から選択される1種以上のヒドロキシルアミンを安定化量で含んでい
    る、請求項1記載の組成物。
  28. 【請求項28】 当該組成物が、さらに、1種以上のチオ相乗剤を含んでい
    る、請求項1記載の組成物。
  29. 【請求項29】 当該組成物が、さらに、ジラウリルチオジプロピオネート
    、ジステアリルチオジプロピオネート及びネオペンタエリトリトールテトラキス
    (3−ドデシルチオプロピオネート)からなる群から選択される1種以上のチオ
    相乗剤を安定化量で含んでいる、請求項1記載の組成物。
  30. 【請求項30】 当該組成物が、さらに、脂肪酸のアルカリ性金属塩、ハイ
    ドロタルサイト、エポキシ化大豆油、又はこれらの混合物を含んでいる、請求項
    1記載の組成物。
  31. 【請求項31】 当該組成物が、さらに、1種以上の3−アリールベンゾフ
    ラノンを安定化量で含んでいる、請求項1記載の組成物。
  32. 【請求項32】 当該組成物が、さらに、1種以上の第三級アミンオキシド
    を含んでいる、請求項1記載の組成物。
  33. 【請求項33】 当該組成物が、さらに、一般式で表される1種以上の第三
    級アミンオキシドを安定化量で含んでいる、請求項1記載の組成物。 【化6】 式中、R1及びR2は各々独立に、場合により1以上の−O−、−S−、−SO−
    、−CO2−、−CO−又は−CON−残基を含んでいてもよいC6〜C36の残基
    であり、R3は場合により1以上の−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−C
    O−又は−CON−残基を含んでいてもよいC1〜C36の残基である。
  34. 【請求項34】 当該組成物が、さらに、ジオクチルメチルアミンオキシド
    、トリオクチルアミンオキシド、ジデシルメチルアミンオキシド、トリデシルア
    ミンオキシド、ジ(ココアルキル)メチルアミンオキシド、トリ(ココアルキル
    )アミンオキシド、ジ(タローアルキル)メチルアミンオキシド、トリ(タロー
    アルキル)アミンオキシド、トリ(C20−C22)アミンオキシド、ジ(C20−C 22 アルキル)メチルアミンオキシド、ジ(C14−C22アルキル)メチルアミンオ
    キシド、及びこれらのいずれかを含む混合物からなる群から選択される1種以上
    の第三級アミンオキシドを含んでいる、請求項1記載の組成物。
  35. 【請求項35】 当該組成物が、さらに、第三級アミンオキシドの1種以上
    の熱反応生成物を含んでいる、請求項1記載の組成物。
  36. 【請求項36】 当該組成物が、さらに、安定化量のフェノール系酸化防止
    剤もしくはその混合物を、 a)有機リン化合物もしくはその混合物、又は b)ヒンダードアミン系安定剤もしくはその混合物、又は c)チオ相乗剤もしくはその混合物、又は d)紫外光吸収剤もしくはその混合物、又は e)ヒンダードアミン系安定剤及び有機リン化合物、もしくはこれらの混合物、
    又は f)ヒンダードアミン系安定剤、チオ相乗剤及び有機リン化合物、もしくはこれ
    らの混合物、又は g)紫外光吸収剤及びヒンダードアミン系安定剤、もしくはこれらの混合物、又
    は h)紫外光吸収剤及び有機リン化合物、もしくはこれらの混合物、又は i)脂肪酸のアルカリ性金属塩もしくはその混合物、又は j)ハイドロタルサイトもしくはその混合物、又は k)エポキシ化大豆油もしくはその混合物、又は l)第三級アミンオキシドもしくはその混合物、又は m)第三級アミンオキシドの熱反応生成物、又は n)ヒドロキシルアミン類もしくはその混合物 の安定化量と組み合わせて含んでいる、請求項1記載の組成物。
  37. 【請求項37】 当該組成物が、さらに、安定化量の有機リン化合物もしく
    はその混合物を、 a)フェノール系酸化防止剤もしくはその混合物、又は b)ヒンダードアミン系安定剤もしくはその混合物、又は c)チオ相乗剤もしくはその混合物、又は d)紫外光吸収剤もしくはその混合物、又は e)ヒンダードアミン系安定剤及びフェノール系酸化防止剤、もしくはこれらの
    混合物、又は f)ヒンダードアミン系安定剤、チオ相乗剤及びフェノール系酸化防止剤、もし
    くはこれらの混合物、又は g)紫外光吸収剤及びヒンダードアミン系安定剤、もしくはこれらの混合物、又
    は h)紫外光吸収剤及びフェノール系酸化防止剤、もしくはこれらの混合物、又は
    i)脂肪酸のアルカリ性金属塩もしくはその混合物、又は j)ハイドロタルサイトもしくはその混合物、又は k)エポキシ化大豆油もしくはその混合物、又は l)第三級アミンオキシドもしくはその混合物、又は m)第三級アミンオキシドの熱反応生成物、又は n)ヒドロキシルアミン類もしくはその混合物 の安定化量と組み合わせて含んでいる、請求項1記載の組成物。
  38. 【請求項38】 (a)熱可塑性樹脂又はその混合物と、 (b)フェノール系酸化防止剤、3−アリールベンゾフラノン、ヒンダードアミ
    ン系安定剤、紫外光吸収剤、有機リン化合物、脂肪酸のアルカリ性金属塩、ハイ
    ドロタルサイト、エポキシ化大豆油、ヒドロキシルアミン類、第三級アミンオキ
    シド、第三級アミンオキシドの熱反応生成物、及びチオ相乗剤からなる群から選
    択される安定剤又は安定剤の混合物と、 (c)安定化量の、1種以上の芳香族ケトン化合物、芳香族ケトン化合物の誘導
    体、又は芳香族ケトン化合物の付加物と から実質的に構成される安定化樹脂組成物。
  39. 【請求項39】 (a)熱可塑性樹脂又はその混合物と、 (b)フェノール系酸化防止剤、3−アリールベンゾフラノン、ヒンダードアミ
    ン系安定剤、紫外光吸収剤、有機リン化合物、脂肪酸のアルカリ性金属塩、ハイ
    ドロタルサイト、エポキシ化大豆油、ヒドロキシルアミン類、第三級アミンオキ
    シド、第三級アミンオキシドの熱反応生成物、及びチオ相乗剤からなる群から選
    択される安定剤又は安定剤の混合物と、 (c)安定化量の、1種以上の芳香族ケトン化合物、芳香族ケトン化合物の誘導
    体、又は芳香族ケトン化合物の付加物と を含んでなる安定化樹脂組成物。
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