JP2002371710A - 基礎および基礎の構築方法 - Google Patents

基礎および基礎の構築方法

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JP2002371710A JP2001183685A JP2001183685A JP2002371710A JP 2002371710 A JP2002371710 A JP 2002371710A JP 2001183685 A JP2001183685 A JP 2001183685A JP 2001183685 A JP2001183685 A JP 2001183685A JP 2002371710 A JP2002371710 A JP 2002371710A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱型後、時間が経過しても基礎が乾燥収縮す
ることなく、表面に形成される微小孔を目立たなくさせ
て、美観に優れた基礎とすることのできる基礎および基
礎の構築方法を提供すること。 【解決手段】 基礎型枠1内にコンクリート2を打設し
た後に、基礎型枠1内のコンクリート2を攪拌手段(例
えば、スページング治具3)を用いて、少なくとも基礎
型枠1の内面に沿って地盤上に露出する部分を攪拌し、
その後、脱型し、基礎20の表面20aを補修して該表
面20aを平らにする。次いで、基礎20の表面20a
に、該基礎20の乾燥収縮を防止する乾燥収縮低減剤2
9を塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物を支持する
基礎および基礎の構築方法に関するものである。
【0002】
【背景の技術】建物のコンクリート製基礎を施工する場
合は、基礎型枠内にコンクリートを流し込んだ後に、養
生させ、基礎型枠を取り外すことによって脱型して基礎
を施工する。しかし、基礎型枠にコンクリートを打設す
る場合、基礎型枠に接するコンクリートの表面には気泡
が発生するので、脱型した後には、この気泡による気泡
跡がコンクリートの表面に生じることがあった。そのた
め、基礎の美観を損ねることがあり、この気泡低減対策
として、基礎型枠に沿ってコンクリートを棒等で掻いた
りすることにより気泡を追い出すスページングと呼ばれ
る方法が知られている。この一例として、特開平8−2
38609号公報に記載されている技術が挙げられる。
この技術では、扁平な形状の振動部の片面にスポンジを
取り付けて構成したバイブレータを基礎型枠内に挿入
し、側型枠に沿って振動を加えて、同側型枠に接するコ
ンクリート中の気泡を追い出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記特開平
8−238609号公報では、前記バイブレータを基礎
型枠内に沿って振動を加えて、基礎型枠に接するコンク
リート表面の気泡を除去しているが、しかし、このバイ
ブレータを使用するだけでは、必ずしも前記気泡を完全
には除去することができない場合があり、残存していた
小さな気泡によって、脱型後、基礎の表面に微小孔が生
じることがあった。そのため、この微小孔を外側から見
た際に目立たないように、例えば、前記微小孔をモルタ
ルで埋めるなどして基礎の表面を平らにしている。しか
し、コンクリートからなる基礎は、時間が経過するにつ
れてコンクリート内の水分が蒸発して乾燥収縮すること
があるので、微小孔に埋め込まれたモルタルが剥落する
ことがあった。そのため、微小孔が外側から見えてしま
い、基礎の表面の美観が損なわれることがあった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、脱型後、時間が経過しても基礎が乾燥収縮すること
がなく、表面に形成される微小孔を目立たなくさせて、
美観に優れた基礎とすることのできる基礎および基礎の
構築方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、例えば、図1(a),(b)、図9、
図10、図12に示すように、建築物を支持する基礎2
0の構築方法であって、基礎型枠1内にコンクリート2
を打設した後に、前記基礎型枠1内のコンクリート2を
攪拌手段(例えば、スページング治具3)を用いて攪拌
するとともに、前記コンクリート2の攪拌に際し、前記
攪拌手段3を少なくとも基礎型枠1の内面に沿って地盤
上に露出する部分を攪拌する攪拌工程と、前記攪拌工程
の後、脱型し、前記基礎20の表面20aを補修して該
表面20aを平らにする補修工程と、補修された基礎2
0の表面20aに、該基礎20の乾燥収縮を防止する乾
燥収縮低減剤29を塗布する塗布工程とを備えているこ
とを特徴とする。
【0006】請求項1の発明によれば、前記攪拌工程
と、前記補修工程と、前記塗布工程とを備えているの
で、まず、攪拌工程において、前記基礎型枠1の内面に
沿って地盤上に露出する部分を、攪拌手段3で攪拌する
ことによって、コンクリート2を打設する際に、基礎型
枠1の表面に浮き出た大きな気泡を微粒子に拡散させる
とともに除去することができる。次に、前記補修工程に
おいて、前記基礎20の表面20aを補修して該表面2
0aを平らにするので、凹凸がなく美観に優れた基礎2
0とすることができる。
【0007】さらに、前記塗布工程において、基礎20
の表面20aに前記乾燥収縮低減剤29を塗布するの
で、従来と異なり、基礎20のコンクリート2内に含ま
れた水分が外に蒸発して基礎20が乾燥収縮することを
防ぐことができる。したがって、基礎20が乾燥収縮す
ることがないので、前記補修工程において基礎20の表
面20aの補修された箇所を、凹凸がなく美観に優れた
状態で維持することができる。つまり、例えば、前記補
修工程において、基礎20の表面20aにモルタル24
が塗りつけられている場合は(請求項3)、乾燥収縮に
よって、このモルタル24が剥落することがなく、確実
に補修することができ、美観に優れた基礎20とするこ
とができる。また、前記補修工程は、前記塗布工程の前
に行うので、平滑な基礎20の表面20aとされた状態
で前記乾燥収縮低減剤29を塗布することができ、乾燥
収縮低減剤29を塗布し易い。
【0008】前記乾燥収縮低減剤29とは、例えば、低
級アルコール等が挙げられる。
【0009】請求項2の発明は、例えば、図17に示す
ように、請求項1記載の基礎20の構築方法において、
前記塗布工程の後、前記基礎20の表面20aに仕上げ
材36を塗布して基礎20の表面20aを仕上げる仕上
げ工程を備えていることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明によれば、前記仕上げ工程
において、前記基礎20の表面20aに前記仕上げ材3
6を塗布することによって、基礎20の表面20a全体
を平らな状態で仕上げることができるとともに、一体感
のある基礎20の表面20aとすることができる。
【0011】前記仕上げ材36とは、例えば、着色した
モルタル等が挙げられる。
【0012】請求項3の発明は、例えば、図9および図
10(a),(b)に示すように、請求項2記載の基礎20の
構築方法において、前記補修工程は、前記基礎型枠1,
1どうしの継ぎ目により基礎20の表面20aに形成さ
れた段差部分21を削る第1の補修工程と、前記攪拌工
程により、前記基礎20の表面20aに形成された微小
孔21aを充填材(例えば、補修用モルタル粉体24)
で埋める第2の補修工程とを備えていることを特徴とす
る。
【0013】請求項3の発明によれば、前記第1の補修
工程において、前記基礎型枠1,1どうしの継ぎ目によ
り、基礎20の表面20aに形成された段差部分21を
削るので、この段差部分21がなくなって、外側から見
た際に見栄えが良い。また、前記第2の補修工程におい
て、前記基礎20の表面20aに形成された微小孔21a
を充填材24で埋めるので、微小孔21aに埋め込まれ
た充填材24の表面と基礎20の表面20aとが平らと
なり、よって、美観に優れた基礎20とすることができ
る。
【0014】前記充填材とは、例えば、補修用モルタル
粉体24やセメント等が挙げられる。前記第1の補修工
程は、例えば、前記段差部分21をスクレーパー22を
使用して削ることである。(図9参照) 前記第2の補修工程は、例えば、前記微小孔21aに水
を吹きかけて、その後、補修用モルタル粉体24が付着
した補修治具25の当接部27を、前記微小穴21aに
擦りつけることによって、モルタル粉体24を埋め込む
ことである。(図10参照)
【0015】請求項4の発明は、例えば、図15に示す
ように、請求項3記載の基礎20の構築方法において、
前記塗布工程の後で、かつ、前記仕上げ工程の前に、前
記第1の補修工程において削られた前記基礎20の表面
20aの段差部分21の凹部をパテ34で埋めるパテ処
理工程を備えていることを特徴とする。
【0016】請求項4の発明によれば、前記パテ処理工
程において、前記基礎20の表面20aで、前記第1の
補修工程において削られた段差部分21の凹部をパテ3
4で埋めるので、このパテ34によって段差部分21の
表面20aを均一とすることができる。よって、請求項
1〜3に比してより、美観に優れた基礎20とすること
ができる。
【0017】請求項5の発明は、例えば、図17に示す
ように、請求項2〜4のいずれか1項に記載の基礎20
の構築方法により表面20aが仕上げられたことを特徴
とする。
【0018】請求項5の発明によれば、前記攪拌工程、
前記補修工程、前記塗布工程、前記仕上げ工程によって
表面20aが仕上げられているので、脱型後、時間が経
過しても乾燥収縮することがない。したがって、前記補
修工程において基礎20の表面20aの補修された箇所
を凹凸がなく、平らな状態に維持することができ、よっ
て美観に優れた基礎20とすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図17は、本発明の実施の
形態の基礎の構築方法を示す作業工程図である。建築物
を支持する基礎の構築方法について説明する。まず、図
1(a),(b)に示すように、構築すべき基礎20の周囲を
囲う鋼製の基礎型枠1を組み立てる。そして、組み立て
られた基礎型枠1に気泡が入らないようにバイブレータ
ー(図示しない)を使用しながらコンクリート2を打設
し、コンクリート2を締め固める。
【0020】コンクリート2打設後、スページング処理
を行う。つまり、バイブレーターによって基礎型枠1の
表面に浮き出た大きな気泡をスページング治具3によっ
て微粒子に拡散する。このスページング治具3は、基礎
型枠1に沿って該基礎型枠1面に対して均一に押し当て
るようにして移動させ、地盤上に露出する部分を攪拌さ
せて使用する(攪拌工程)。
【0021】そして、このようにして打設したコンクリ
ート2を養生させた後、打設されたコンクリート天端4
のブリーディングが引いたら、図2(a),(b)に示すよう
にコンクリート天端4に天端釘5を複数埋め込む。
【0022】前記天端釘5は、図3(a),(b)に示すよう
に、コンクリート2に埋め込まれる釘部6と、該釘部6
の上端部に螺合される高さ調整部材7とを備えており、
この高さ調整部材7を回転させることによって、天端釘
5の上端の高さが調整できるようになっている。前記高
さ調整部材7は亜鉛メッキ製のビスである。そして、こ
の天端釘5の高さ調整部材7がコンクリート天端4より
突出し、かつ、釘部6のツバ6aが見えなくなるよう
に、コンクリート天端4に対して垂直に50cm〜1m
間隔で複数埋め込む(図2(a),図3(a)参照)。
【0023】次に、コンクリート天端4に埋め込まれた
天端釘5の高さ調整部材7を、水平器付き天端釘専用調
整ドライバー8を回転させながら、高さ調整部材7がコ
ンクリート天端4から5〜10mm突出するようにレベ
ル調整を行う。レベル調整を行う際には、調整ドライバ
ー8の水平器を確認しながら行う(図2(b),図3(b)参
照)。
【0024】ここで、高さ調整部材7をコンクリート天
端4から5〜10mm突出するように調整するのは、5
mm未満とした場合は、打設するセルフレベリング材9
の量が少ないので、セルフレベリング材9を打設しても
基礎天端を平らに均すことができず、また、10mm以
上とした場合は、打設するセルフレベリング材9の材料
の性質上、精度が出しづらくなってしまうためである。
このようにして天端釘5を基礎型枠1の全周に亘って設
置する。
【0025】次に、前記コンクリート天端4にセルフレ
ベリング材9を打設する。なお、コンクリート2を打設
してからセルフレベリング材9を打設するまでの時間
は、夏季で1〜2時間、冬季で2〜3時間とする。ま
た、コンクリート天端4にセルフレベリング材9を打設
する前に、コンクリート天端4のブリーディングが引い
ていない場合は、刷毛等で水分やゴミを吸い取ってお
く。また、コンクリート2打設後、コンクリート天端4
が乾燥してしまっている場合は、このコンクリート2に
水を十分湿らせておく。まず、図4に示すように、硬化
したコンクリート2と打設するセルフレベリング材9と
の付着力を高めるために、コンクリート天端4に刷毛1
1等を使用して引っ掻き傷12を形成し、さらに、この
コンクリート天端4にプライマーを塗布する。
【0026】一方、図5に示すように、混練用容器13
に水を入れ、電動ハンドミキサー14で撹拌しながら徐
々にセルフレベリング材9を入れママコ等の固まりがな
くなるまで十分混練し、流すタイミングに合わせてセル
フレベリング材9を準備しておく。
【0027】そして、図6(a),(b)に示すように、コン
クリート天端4に複数のせき止め用板15を1m間隔
で、かつ、隣り合うせき止め用板15,15で区画され
たせき止め区画16に少なくとも1以上の天端釘5が位
置するようにして設置する。この際に、せき止め用板1
6の下端部とコンクリート天端4との間にスポンジ(図
示しない)を挟み込んで設置しておく。このようにスポ
ンジを挟みこんでおくと、せき止め区画16に打設され
るセルフレベリング材9を他のせき止め区画16に漏れ
ないように確実にせき止めることができる。
【0028】せき止め用板15を設置したら、区画され
たせき止め区画16にセルフレベリング材9を打設し、
このせき止め区画16と隣接するせき止め区画16にセ
ルフレベリング材9を打設する。つまり、それぞれのせ
き止め区画16において、コンクリート天端4から天端
釘5の高さ調整部材7の上端まで、セルフレベリング材
9を5〜10mm程度打設する。
【0029】このようにして、隣接する2箇所のせき止
め区画16,16にセルフレベリング材9を打設した
ら、図7(a),(b)に示すように、セルフレベリング材9
が硬化する前に、一方のせき止め区画16と他方のせき
止め区画16との間にあるせき止め用板15を取り外
し、このせき止め用板15が取り外されたつなぎ部分1
7をトンボ18を使用して、両せき止め区画16,16
に打設されたセルフレベリング材9によって平らに均
す。
【0030】隣接するせき止め区画16のつなぎ部分1
7を平らに均した後に、このせき止め区画16と隣接す
る次のせき止め区画16にセルフレベリング材9を打設
し、さらにそのつなぎ部分17を平らに均し、この作業
を順次繰り返すことによってコンクリート天端4の全周
に亘ってセルフレベリング材9を打設する。
【0031】コンクリート天端4にセルフレベリング材
9を打設した後、図8に示すように、コンクリート2お
よびセルフレベリング材9が打設された基礎型枠1にビ
ニールシート19をかぶせてセルフレベリング材9を養
生させる。セルフレベリング材9の脱型までの養生期間
は、コンクリート2養生期間と同様とする。
【0032】前記セルフレベリング材9を養生した後、
基礎型枠1を取り外す。ここで、図9に示すように、脱
型された基礎20の表面20aには、基礎型枠1と基礎
型枠1との継ぎ目による段差部分21が形成されている
ので、例えば、スクレーパー22またはベビーサンダー
を使用してこの段差部分21を削る(第1の補修工
程)。
【0033】その後、上述したスページング処理が行え
なかった箇所や不十分だった箇所等に形成されて基礎2
0の表面20aにあらわれた微小孔21aの補修を行う。
つまり、この微小孔21aに霧吹き23等で水を拭きか
け(図10(a)参照)、微小孔21aに擦りこまれる補修
用モルタル粉体24をなじみやすい状態にしておく。そ
して、この微小孔21aに補修用のモルタル粉体24を
擦り込むことによって、微小孔21aをモルタル24で
埋めて表面20aを平滑にする(図10(b)参照)(第2
の補修工程)。このモルタル粉体24を基礎20の表面
20aに擦り込むには、補修治具25を使用する。
【0034】この補修治具25は、図11(a),(b)に示
すように、内部にモルタル粉体24が充填されている充
填部26と、この充填部26に設けられて、基礎20の
表面20aに当接する当接部27とを備えている。前記
当接部27の下面にはスポンジ28が設けられている。
【0035】前記充填部26は円筒状で、この筒内にモ
ルタル粉体24が充填されており、この充填部26を手
で持つようになっている。前記当接部27は、平面視矩
形状の板状部材であって、中央部に円形状の穴が形成さ
れている。そして、この穴内に前記充填部26が嵌合さ
れており、当設部27に対して突出し、かつ、傾斜して
取り付けられている。そして、充填部26に充填されて
いるモルタル粉体24を、スポンジ28に付着させて、
このスポンジ28を基礎20の表面20aに弧を描くよ
うにして擦り付けることによって、基礎20表面20a
の微小孔21a内にモルタル粉体24を埋め込む。
【0036】なお、この作業で補修しきれない微小孔2
1aがある場合は、補修用のモルタル粉体24を別容器
に取り、水を多少加えて溶いたものをゴム刷毛またはコ
テなどで微小孔21aを埋めると良い。
【0037】次いで、基礎20の表面20aに残った余
分な補修用のモルタル粉体24をサンドペーパーまたは
ウエスで仕上げる。
【0038】このように基礎20の表面20aの下地処
理をした後に、図12に示すように、基礎20の表面2
0aに乾燥収縮低減剤29を塗布する(塗布工程)。す
なわち、無色透明の低級アルコールである乾燥収縮低減
剤29をローラー30で基礎20の表面20aに対して
均等に2回塗布する。その後、図13に示すように、強
化ポリエチレンシートの基礎養生シート31によって基
礎20を覆って基礎20の表面20aを汚さないように
しておく。
【0039】そして、上述したようにして施工された基
礎20上に建物躯体32を設置する。すなわち、このよ
うに建物躯体32を設置する際には、基礎20の表面2
0aは平らな状態とされている。建物躯体32を設置し
た後に、前記基礎養生シート31を取り外して、図14
に示すように、基礎20の下端部回りの余分な土33を
掘削してよける。そして、再び基礎型枠1と基礎型枠1
との継ぎ目に形成された段差部分21を上述しように基
礎立ち上がり面に沿ってスクレーパー22で丁寧に削
り、この基礎立ち上がり面に付着した泥はね等の汚れを
ウエスやブラシで落とす(図示しない)。
【0040】その後、図15に示すように、スクレーパ
ー22によって削られた基礎20の表面20aの段差部
分21の凹部をパテ34で埋めることによって調整し、
この凹部を目立たなくする(パテ処理工程)。前記パテ
34は、硬いペースト状の充填材である。
【0041】次いで、図16に示すように、基礎20の
水切上部20bに、後述する仕上げ材36を塗布した際
に養生するためのガムテープ35を貼る。その後、図1
7に示すように、基礎20の表面20aに仕上げ材36
を上下方向にローラー37で2回塗布する(仕上げ工
程)。前記仕上げ材36は、着色したモルタル等であっ
て、塗布する前にままこが残らないように攪拌機によっ
て十分に混練しておく。
【0042】このようにして仕上げ材36を塗布した
後、水切上部20bに貼り付けられたガムテープ35を
剥がし、さらに仕上げ前に掘り返した土33を基礎20
下端部に埋め戻す。この際に、仕上げた表面20aを土
で汚さないようにする。
【0043】本発明の実施の形態によれば、基礎型枠1
内にコンクリート2を打設した後に、基礎型枠1内のコ
ンクリート2をスページング治具3を用いて攪拌する
(攪拌工程)ので、基礎型枠1の表面に浮き出た大きな
気泡を微粒子に拡散させるとともに除去することができ
る。
【0044】また、脱型後、基礎20の表面20aに形
成された段差部分21をスクレーパー22またはベビー
サンダーによって削る(第1補修工程)ので、段差部分
21がなくなり外側から見た際に見栄えが良い。
【0045】さらに、補修用モルタル粉体24が付着し
た補修治具25の当接部27を微小孔21aに擦りつけ
る(第2補修工程)ので、該微小孔21aに補修用モル
タル粉体24がなじむとともに、補修用モルタル粉体2
4が埋め込まれる。よって、微小孔21aに埋め込まれ
た補修用モルタル粉体24の表面と基礎20の表面20
aとが平らとなり、美観に優れた基礎20とすることが
できる。
【0046】また、前記補修治具25は、充填部26と
当接部27とを備えており、その構成が単純であるの
で、容易に製造することができるとともに、誰でも容易
にこの補修治具25を使用して補修作業を行うことがで
きる。
【0047】補修された基礎20の表面20aに乾燥収
縮低減剤29を塗布する(塗布工程)ので、基礎20の
コンクリート2内に含まれた水分が外に蒸発して基礎2
0が乾燥収縮することを防げる。したがって、微小孔2
1aに埋め込まれた補修用モルタル粉体24が、乾燥収
縮によって剥落することがなく、確実に補修することが
できる。
【0048】また、乾燥収縮剤29を塗布した後に、基
礎20の表面20aで、前記スクレーパー22によって
削られた段差部分21の凹部をパテ34で埋めるパテ処
理を施す(パテ処理工程)ので、段差部分21の表面を
均一とすることができる。このようにパテ処理によって
平滑な基礎20の表面20aとされた状態で、この表面
20aに仕上げ材36を塗布する(仕上げ工程)ので、
仕上げ材36を塗布し易く、さらに、仕上げ材36を塗
布することによって基礎20の表面20a全体を平らな
状態で仕上げることができるとともに、一体感のある基
礎20の表面20aとすることができる。
【0049】建物躯体32を設置する前に補修工程やパ
テ処理工程を行っているので、例えば、建物躯体32を
設置した後にこれら補修工程やパテ処理工程を行う場合
に比して、その作業を行い易い。また、建物躯体32を
設置する前の段階において、常に、基礎20の表面20
aの見栄えが良い。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、前記コンクリ
ートを打設する際に、基礎型枠の表面に浮き出た大きな
気泡を微粒子に拡散させるとともに除去することができ
る。よって、脱型後、この攪拌した部分の基礎の表面に
生じる微小孔を低減することができる。また、前記基礎
の表面を補修して該表面を平らにするので、凹凸がなく
美観に優れた基礎とすることができる。
【0051】さらに、前記基礎の表面に乾燥収縮低減剤
を塗布するので、基礎のコンクリート内に含まれた水分
が蒸発して基礎が乾燥収縮することを防ぐことができ、
よって、基礎が乾燥収縮しないので、補修工程による補
修箇所の美観が維持される。
【0052】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記仕上げ
材を塗布することによって、基礎の表面全体を平らな状
態で仕上げることができるとともに、一体感のある基礎
の表面とすることができる。
【0053】請求項3の発明によれば、請求項2と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記基礎型
枠どうしの継ぎ目により形成された段差部分を削るの
で、外側から見た際に段差部分がなくなって見栄えが良
い。また、前記基礎の表面に形成された微小孔を充填材
で埋めるので、微小孔に埋め込まれた充填材の表面と基
礎の表面とが平らとなり、美観に優れた基礎とすること
ができる。
【0054】請求項4の発明によれば、請求項3と同様
の効果を得ることができるのは勿論のこと、前記基礎の
表面で、削られた段差部分の凹部をパテで埋めるので、
このパテによって段差部分の表面を均一とすることがで
きる。
【0055】請求項5の発明によれば、前記攪拌工程、
前記補修工程、前記塗布工程、前記仕上げ工程によって
表面が仕上げられているので、脱型後、時間が経過して
もコンクリートが乾燥収縮することがない。したがっ
て、前記補修工程において基礎の表面の補修された箇所
を凹凸がなく、平らな状態に維持することができ、よっ
て美観に優れた基礎とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すためのもので、(a)
はスページング処理(攪拌工程)を示す斜視図、(b)は
スページング処理(攪拌工程)を示す側断面図である。
【図2】同、(a)はコンクリート天端に天端釘を設置す
る作業を示す斜視図、(b)は天端釘を調整する作業を示
す斜視図である。
【図3】同、(a)はコンクリートに天端釘が設置されて
いる状態を示す側断面図、(b)は天端釘が調整されてい
る状態を示す側断面図である。
【図4】同、コンクリート天端に引っかき傷を形成する
作業を示す斜視図である。
【図5】同、セルフレベリング材の準備作業を示す斜視
図である。
【図6】同、(a)はせき止め区画にセルフレベリング材
を打設する作業を示す斜視図、(b)はせき止め区画にセ
ルフレベリング材が打設されている状態を示す側断面図
である。
【図7】同、(a)はつなぎ部分を平らに均す作業を示す
斜視図、(b)はつなぎ部分が平らに均されている状態を
示す側断面図である。
【図8】同、ビニールシートをかぶせる作業を示す斜視
図である。
【図9】同、基礎の表面の段差を削る作業(第1の補修
工程)を示す斜視図である。
【図10】同、(a)および(b)は微小孔の補修作業(第2
の補修工程)を示す斜視図である。
【図11】同、(a)は微小孔補修治具の側断面図、(b)は
微小孔補修治具の下面図である。
【図12】同、基礎の表面に乾燥収縮低減剤を塗布する
作業(塗布工程)を示す斜視図である。
【図13】同、基礎の表面に基礎養生シートをかぶせる
作業を示す斜視図である。
【図14】同、基礎下端部の土を掘削する作業を示す斜
視図である。
【図15】同、基礎の表面にパテ処理工程を示す斜視図
である。
【図16】同、基礎水切上部にガムテープを貼る作業を
示す斜視図である。
【図17】同、基礎の表面に仕上げ材を塗布する作業
(仕上げ工程)を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 基礎型枠 2 コンクリート 3 攪拌手段 20 基礎 20a 表面 21 段差部分 21a 微小孔 24 充填材 29 乾燥収縮低減剤 34 パテ 36 仕上げ材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物を支持する基礎の構築方法であっ
    て、 基礎型枠内にコンクリートを打設した後に、前記基礎型
    枠内のコンクリートを攪拌手段を用いて攪拌するととも
    に、前記コンクリートの攪拌に際し、前記攪拌手段を少
    なくとも基礎型枠の内面に沿って地盤上に露出する部分
    を攪拌する攪拌工程と、 前記攪拌工程の後、脱型し、前記基礎の表面を補修して
    該表面を平らにする補修工程と、 補修された基礎の表面に、該基礎の乾燥収縮を防止する
    乾燥収縮低減剤を塗布する塗布工程とを備えていること
    を特徴とする基礎の構築方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基礎の構築方法におい
    て、 前記塗布工程の後、前記基礎の表面に仕上げ材を塗布し
    て基礎の表面を仕上げる仕上げ工程を備えていることを
    特徴とする基礎の構築方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の基礎の構築方法におい
    て、 前記補修工程は、前記基礎型枠どうしの継ぎ目により、
    基礎の表面に形成された段差部分を削る第1の補修工程
    と、 前記攪拌工程により、前記基礎の表面に形成された微小
    孔を充填材で埋める第2の補修工程とを備えていること
    を特徴とする基礎の構築方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の基礎の構築方法におい
    て、 前記塗布工程の後で、かつ、前記仕上げ工程の前に、前
    記第1の補修工程において削られた前記基礎の表面の段
    差部分の凹部をパテで埋めるパテ処理工程を備えている
    ことを特徴とする基礎の構築方法。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれか1項に記載の基
    礎の構築方法により表面が仕上げられたことを特徴とす
    る基礎。
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