JP2002364478A - エンジンの燃料供給装置 - Google Patents
エンジンの燃料供給装置Info
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Abstract
ンジンへの取付作業性が悪化するのを回避できるエンジ
ンの燃料供給装置を提供する。 【解決手段】 複数の気筒がVバンクをなすように配置
され、該Vバンクの内側壁に各気筒毎の吸気通路が接続
されるV型エンジンの燃料供給装置において、上記各気
筒毎の吸気通路に各気筒毎の燃料噴射装置165a,1
65bをVバンク内に位置するように配設し、上記複数
の燃料噴射装置165a,165bを燃料供給通路19
0により直列状態をなすように燃料供給源に接続し、か
つ上記燃料供給通路190の上記各燃料噴射装置間に可
撓性を有する可撓性パイプ317を介在させた。
Description
用V型エンジンに好適な燃料供給装置に関し、特に燃料
噴射装置への燃料供給通路(燃料配管)の改善に関す
る。
燃料供給装置として、シリンダヘッドのVバンク内側壁
に吸気通路を接続し、該吸気通路に燃料噴射装置(イン
ジェクションバルブ)を配設したものがある。この種の
燃料供給装置では、燃料ポンプと上記燃料噴射装置とを
ステンレスパイプ等の金属製パイプにより接続し、さら
に燃料噴射装置の二次側と燃料タンクとを同じくステン
レスパイプ等の金属製パイプで接続するのが一般的であ
る。
料供給装置では、Vバンクをなすように配置された各気
筒毎に吸気通路を設け、該各吸気通路に気筒毎の燃料噴
射装置を設けた場合、燃料供給装置のエンジンへの取付
作業性が低下する場合がある。即ち、燃料噴射装置か取
り付けられた複数の吸気通路同士をサブアッシーした状
態でシリンダヘッドに取り付けることとなるが、燃料供
給通路の構造如何によっては隣接する吸気通路同士がそ
れぞれの位置,方向が変化しないよう一体化されている
場合があり、その結果上記サブアッシー体のエンジンへ
の取付作業がやり難いといった問題が生じる。また、サ
ブアッシー体のエンジンへの取付方向を全気筒でそろえ
れば作業性は良好となるが、エンジン側の構造が複雑化
する。
もので、各気筒毎に燃料噴射装置を備えた場合でもエン
ジンの構造を複雑化することなくエンジンへの取付作業
性が悪化するのを回避できるエンジンの燃料供給装置を
提供することを課題としている。
の気筒がVバンクをなすように配置され、該Vバンクの
内側壁に各気筒毎の吸気通路が接続されるV型エンジン
の燃料供給装置において、上記各気筒毎の吸気通路に各
気筒毎の燃料噴射装置をVバンク内に位置するように配
設し、上記複数の燃料噴射装置を燃料供給通路により直
列状態をなすように燃料供給源に接続し、かつ上記燃料
供給通路の上記各燃料噴射装置間に可撓性を有する可撓
性パイプを介在させたことを特徴としている。
記各燃料噴射装置は各吸気通路の下部に取り付けられ、
上記可撓性パイプは燃料噴射装置より下方でかつVバン
ク内に位置するように配置されていることを特徴として
いる。
記吸気通路は、エンジンへの接続部より上流側ほど上方
に位置する傾斜をなすように配置されていることを特徴
としている。
れかにおいて、上記可撓性パイプはゴムホースにより構
成されていることを特徴としている。
記燃料供給通路のVバンク内をクランク軸方向に延びる
部分のうち、クランク軸方向中央部のみが上記ゴムホー
スにより構成され、残りの部分は金属製パイプにより構
成されていることを特徴としている。
の燃料供給装置によれば、各気筒毎の吸気通路の燃料噴
射装置が燃料供給通路により直列に接続されているが、
該燃料供給通路の隣接する燃料噴射装置間部分に可撓性
を有する可撓性パイプを介在させたので、隣接する吸気
通路同士をサブアッシーした状態でも該隣接する吸気通
路同士の相対位置関係を変化させることが可能であり、
該各吸気通路をシリンダヘッドに取り付ける際に該吸気
通路の位置,方向等に自由度があり、従って燃料供給装
置のエンジンへの取付作業が容易である。
パイプを介在させたので、各燃料噴射装置のオンオフに
伴う燃料の脈動を該可撓性パイプの弾力性により吸収す
るいわゆるパルセーションダンパとしての作用効果を得
ることができる。
装置を各吸気通路の下部に取り付け、上記可撓性パイプ
を燃料噴射装置より下方に配置したので、Vバンク内と
いう狭い空間においてデッドスペースを有効利用して可
撓性パイプの配置スペースを確保できる。
を、エンジンへの接続部より上流側ほど上方に位置する
傾斜をなすように配置したので、該吸気通路の下側によ
り一層大きな空間を確保でき、上記可撓性パイプ及び燃
料噴射装置の配置が容易である。
プをゴムホースにより構成したので、隣接する吸気通路
同士の相対位置関係を可変として取付作業性を確保する
構成を簡単に実現できる。
路のVバンク内中央部を上記ゴムホースにより構成した
ので、燃料噴射装置に供給される燃料の温度上昇を抑制
でき、気泡の発生を防止できる。
ンク内の車幅方向中央部は前側気筒の陰になり走行風等
による冷却効果が期待できない上に前,後気筒に挟まれ
て配管から該気筒への距離が近いためにエンジンからの
輻射熱を受け易い。本発明では、Vバンク内中央部を断
熱性の高いゴムホースにより構成したので、該ゴムホー
ス内を通る燃料の温度上昇を抑制できる。
面に基づいて説明する。図1〜図16は本発明の一実施
形態による自動二輪車用エンジンの吸気装置,燃料供給
装置,アイドル回転速度制御装置を説明するための図で
あり、図1〜図3は上記自動二輪車の右側面図,左側面
図,平面図、図4のVバンク回りの右側面図、図5はエ
アクリーナの右側面図、図6はエアクリーナの断面側面
図、図7はエアクリーナの平面図、図8はアイドル回転
速度制御装置の斜視図、図9は燃料供給配管を示す斜視
図、図10は燃料噴射弁回りの断面側面図、図11,図
12,図13は潤滑油タンク回りの右側面図,左側面
図,断面背面図、図14はアイドル回転制御を説明する
ための特性図、図15,図16は排気管の内側から見た
側面図,平面図である。
れた自動二輪車であり、これは以下の概略構造を有す
る。該自動二輪車1のダブルクレードル型の車体フレー
ム2の前端に位置するヘッドパイプ40によりフロント
フォーク3が左右に操向自在に支持されている。このフ
ロントフォーク3の下端には前輪4が軸支され、上端に
は操向ハンドル5がハンドルホルダ22を介して固定支
持されている。この操向ハンドル5の支持部の前側近傍
にはヘッドライト16が装着されている。そしてこのヘ
ッドライト16の上側でかつ上記操向ハンドル5の支持
部の前側の近傍にはタコメータ17が装着され、さらに
該操向ハンドル5の支持部の後側近傍にはスピードメー
タ18が装着されている。
アームブラケット41によりリヤアーム6が上下揺動自
在に枢支され、該リヤアーム6の後端には後輪7が軸支
されている。該後輪7の上方にはリヤフェンダ19が配
設され、該リヤフェンダ19の後端部にはテールライト
ユニット20が装着されている。
にエンジンユニット8が搭載されている。このエンジン
ユニット8の出力軸の左端に固着された駆動プーリ(図
示せず)と上記後輪7に固着された従動プーリ42とは
歯付きベルト43により連結されている。
下側コーナ部には右フートブラケット38,左フートブ
ラケット39がボルト締め固定されている。上記右フー
トブラケット38には右フートレスト48及びブレーキ
ペダル49が装着され、左フートブラケット39には左
フートレスト50及びチェンジペダル51が装着されて
いる。
には車体フレーム2のタンクレール44を覆うように燃
料タンク9が搭載され、上記タンクレール44に続くシ
ートレール45上にはシート15が燃料タンク9に続く
ようにかつ着脱自在に搭載されている。なお、シートレ
ール45の後端部には左,右一対のフェンダブラケット
46が接続されて後方に延びており、該フェンダブラケ
ット46により上記リヤフェンダ19が支持されてい
る。
ブ10aをアウタチューブ10b内に伸縮自在に挿入し
てなる左,右一対のフォーク本体10,10を備えたい
わゆる倒立型テレスコピックフォークである。上記イン
ナチューブ10aの下端部により上記前輪4が支持さ
れ、上記アウタチューブ10bの上部が車体フレーム2
のヘッドパイプ40により支持されている。
ウタチューブ10b,10bの上端同士はハンドルクラ
ウン11により結合され、さらに該アウタチューブ10
b,10bの高さ方向中央よりやや上部同士はアンダブ
ラケット12により結合されており、これにによりフロ
ントフォーク3はフォーク状をなしている。
動弁機構を備えた横置きV型2気筒でトランスミッショ
ン一体型のものであり、クランクケース8f上にシリン
ダブロック8a,シリンダヘッド8b及びヘッドカバー
8cがVバンクをなすように積層されている。
する前,後の排気接続口8e,8eに排気装置21が接
続されている。この排気装置21は、前側気筒に接続さ
れたフロントエキパイ52と後側気筒に接続されたリヤ
エキパイ53とを途中で集合管54aに合流させ、該集
合管52aに大径の消音器54を接合したいわゆる2in
to1集合タイプのものであり、車両右側を後方に延びる
ように配設されている。上記フロントエキパイ52,リ
ヤエキパイ53の上流端に形成された大略菱形の取付フ
ランジ53aがシリンダヘッド8bの右側壁の排気接続
口にこれの周縁に植設されたスタッドボルト8gにより
固定されている。
備えている。この遮熱構造は、リヤエキパイ53から集
合管54aに渡る部分を右外側から覆う遮熱カバー本体
54bと、上記リヤエキパイ53の上流端の取付フラン
ジ53aを覆うフランジカバー53bとを備えている。
なお、上記フランジカバー53bはフロントエキパイ5
2側にも形成されている。また54c,54dは上記遮
熱カバー本体54bのさらに外側に取付られた前,後プ
ロテクタであり、それぞれライダが右フートレスト48
に足を載せたとき、路面に足を着いたときにライダの脚
部の衣服が上記遮熱カバー本体54bに直接接触するの
を防止するためのものである。
ら見たとき取付フランジ53aの上側の大部分を覆う大
略菱形の形状を有し、取付フランジ53に装着する際に
上記リヤエキパイ53との干渉を回避するための切欠き
53dを有する板金製のものである。なおこのフランジ
カバー53bは、取付フランジ53aをエンジンに取り
付けるボルト8gにより共締め固定されている。
欠き53dの開口縁部には一対の支持片53c,53c
が突設されており、該各支持片53cに上記遮熱カバー
本体54bの上流端に突設された一対の取付片54eが
ボルト54fによって固定されている。なお、遮熱カバ
ー本体54bの上流端は上記フランジカバー53bの外
面に隙間aをあけて対向しており、また上記支持片53
cと取付片54eとの間及び該取付片54eと上記ボル
ト54fの頭部との間には波形の断熱ワッシャ54gが
介在されている。
リヤエキパイ53や集合管54a等を遮熱カバー本体5
4bで覆うとともに、該遮熱カバー本体54bにプロテ
クタ54c,54dを取り付けたので、ライダの脚部が
暑くなるのを回避できる。
ンジカバー53bで覆うとともに、該フランジカバー5
3bに対して隙間aを開けて遮熱カバー本体54bの上
流端を対向させ、さらに該遮熱カバー本体54bとフラ
ンジカバー53bとの接合に当たっては断熱ワッシャ5
4gを介在させたので、排気熱が遮熱カバー本体54b
に伝わるのを効果的に抑制できる。
ンダボディ8b,シリンダヘッド8c,ヘッドカバー8
dで形成されるVバンク空間A内からその周囲に渡る領
域に吸気装置301,燃料供給装置302,及びアイド
ル回転速度制御装置303が配設されている。
ナ304で濾過して後述する吸気通路を介して燃焼室に
供給するようになっている。上記エアクリーナ304
は、第1,第2容積部として機能する第1,第2エアク
リーナボックス306,307が上流側,下流側に位置
する直列状態で上記吸気通路に接続された構成となって
いる。上記第1,第2エアクリーナボックス306,3
07には第1,第2フィルタエレメント308,309
が配設され、該各エレメント306,307の上流側に
は第1,第2吸入口310,311が形成されている。
2エアクリーナボックス307は該第1エアクリーナボ
ックス306の通路断面積より小さい通路断面積を有す
る接続ダクト(通路)306aで接続されている。
上記Vバンクの右外側、つまりエンジン側方に外部に露
出するように配設されており、車両右方からみたとき大
略逆三角形状をなしている。上記第1エアクリーナボッ
クス306は裏面に位置する箱状の本体部306cにこ
れの外側開口を覆う皿状のカバー306bを着脱可能に
取り付けた構造のものである。
6eが上記Vバンク側(車両中心側)に膨出するよう形
成されており、該膨出部306eの車両後側壁に上記第
1吸入口310が車両後方に向けて開口している。また
上記本体部306cの上部に上記第1フィルタエレメン
ト308が配設されており、上記接続ダクト306aは
該エレメント308の二次側(下流側)室306fに連
通するように形成されている。
底部に連通するように接続されたドレンホースであり、
これはエンジン側から吹き返された燃料等を排出するた
めのものである。
上下二分割タイプの車両前後方向に長く、その前後方向
略中央部ほど車幅方向寸法が大きく設定された箱状のも
のであり、上記燃料タンク9の下側に配置されている。
該第2エアクリーナボックス307の天壁(上面)30
7aの前後方向略中央には矩形状の第2吸入口311が
上方に開口するように形成されており、該第2吸入口3
11には該第2吸入口311に外気を導入するためのガ
イドプレートとして機能する蓋体311aが着脱可能に
取り付けられている。この蓋体311aの後縁と上記天
壁307aとで車幅方向に長い長方形状の外気取入口3
11bが車両後側に指向するように形成されており、上
記第2吸入口311及び外気取入口311bは燃料タン
ク9と上記天壁307aとで囲まれた空間に開口してい
る。
ルタエレメント309が上方から挿入配置されており、
上記蓋体311aを上記天壁307aにボルト締め固定
することにより該天壁307a上に押圧固定されてい
る。
307の底壁(下面)307bには、前,後気筒用スロ
ットルボディ305a,305bが接続される接続ジョ
イント部307c,307dが上記第2吸入口311の
下方に開口し、斜め下方に延びるように、つまり前,後
に振り分けるように形成されている。この前,後接続ジ
ョイント部307c,307dと前,後スロットルボデ
ィ305a,305bとの接続体の軸線は、上記第2吸
入口311の後側,前側を指向するように、つまり該第
2吸入口311自体を指向しないように延びている。
の下端部はスロットルジョイント312の上端部に嵌合
接続されており、該スロットルジョイント312はこれ
に一体形成されたフランジ部312bが上記シリンダヘ
ッド8bのVバンク側壁に形成された吸気接続部8dに
ボルト締め固定されている。このようにして上記接続ジ
ョイント部307c,307d、スロットルボディ30
5a,305b、及びスロットルジョイント312によ
りシリンダヘッド内に形成された吸気ポートを介して、
エアクリーナ304で濾過された空気を燃焼室に供給す
る吸気通路329が構成されている。この吸気通路32
9は、上記Vバンク内空間A内において上記吸気接続部
8dから離れるほど上方に位置するよう斜めに傾斜して
いる。
内には、バタフライ式のスロットルバルブ305cが開
閉自在に配設されている。なお、前スロットルボディ3
05aのスロットルバルブ305cと後スロットルボデ
ィ305bのスロットルバルブ305cとは同軸をな
し、ジョイント機構で接続されており、共通のプーリ3
05eにより開閉駆動される。
の下部には、燃料噴射弁(燃料噴射装置)165a,1
65bが配設されている。この燃料噴射弁165a,1
65bの噴射ノズル165cは、上記スロットルジョイ
ント312のフランジ部312b付近に形成された噴射
穴312cから上記吸気ポート内に燃料を噴射するよう
になっている。
アクリーナ304として、直列接続された第1,第2エ
アクリーナボックス306,307に、それぞれに第
1,第2吸入口310,311を形成し、第1,第2フ
ィルタエレメント308,309を配設したものとした
ので、エアクリーナ容積を大きくできるとともにフィル
タエレメントの濾過面積を大きくで、吸気応答性を向上
してエンジンの高出力化を図ることができる。
については、燃料タンク9下に配置し、該第2エアクリ
ーナボックス307の第2吸入口311を周囲が燃料タ
ンク9に覆われた空間内に開口させ、さらに蓋体311
aで覆ったので、エンジンの高出力化を図りつつ、外部
に漏出する吸気騒音を大幅に抑制できる。
これより断面積の小さい接続通路306aにより上記第
2エアクリーナボックス307に接続したので、吸気騒
音が断面積の小さい接続通路306aから断面積の大き
い第1エアクリーナボックス307に伝達する際に減衰
され、その結果第1吸入口310から外部に漏出する吸
気騒音を低減できる。またこの第1吸入口310は第1
エアクリーナボックス307の裏面に位置しているので
この点からも外部に漏出する吸気騒音を低減でき、さら
にまた車両後方を向いているので、雨水等の進入を防止
できる。
6については、エンジン側方にかつ外部に露出するよう
に配設したので、燃料タンク9やエンジンと干渉し難
く、従って容積を確保し易い。また第2吸入口311か
ら吸入される空気はエンジン熱等によって温度上昇し易
いが、第1吸入口310から吸入される空気は温度が比
較的低く、エンジンの充填効率の低下を抑制できる。
を車両前後方向に長い箱状をなすものとし、第2吸入口
311を天壁307aの長手方向略中央に配置し、各吸
気通路329を底壁307bに接続し、かつ上記第2吸
入口311の前側及び後側を指向するように延長したの
で、各吸気通路329が第2吸入口311を指向しなく
なり、該第2エアクリーナボックス307内に空気の淀
み領域が発生し難くなり、該第2エアクリーナボックス
307全体を容積部として有効に作用させさることがで
きる。
振り分けて長手方向に延びるように構成したので、気筒
毎の吸気条件を均一化でき、吸気量のアンバランスを生
じにくい。
ク内に配置された燃料ポンプ(図示せず)から吐出され
た燃料を、全体として車幅方向つまりクランク軸方向に
延びるように構成された燃料供給通路190により直列
状態をなすように接続された後側気筒用燃料噴射弁16
5a,前側気筒用燃料噴射弁165bに供給し、余剰燃
料を圧力調整用レギュレータ(図示せず)を介して上記
サブ燃料タンク内に戻すように構成されている。
燃料噴射弁165bより上流側部分190a及び後側気
筒用燃料噴射弁165aより下流側部分190dはステ
ンレス等の金属製パイプとされ、上記両燃料噴射弁16
5aと165b間部分は金属製パイプ190b,190
cと該両金属パイプ190b,190c間に位置するゴ
ムホース(可撓性パイプ)317とで構成されている。
えられる耐圧性と上記スロットルジョイント312,3
12をシリンダヘッド8bに取り付ける際に該両スロッ
トルジョイントの向きを比較的容易に変化させることが
でき、もって該両スロットルジョイントの取付性を確保
できる程度の可撓性と、さらに上記金属製パイプより高
い断熱性とを備えている。またこのゴムホース317は
両端に形成された接続部317aを介して上記金属製パ
イプ190b,190cに接続されており、前,後気筒
用シリンダボディ,シリンダヘッドに対面するように配
置されている。
b,165aは上記吸気通路の下部に配置されており、
また上記ゴムホース317は上記燃料噴射弁165a,
165bよりさらに下方でかつVバンク空間A内に位置
している。
筒毎の吸気通路329の燃料噴射弁165a,165b
が燃料供給通路により直列に接続されているが、該燃料
供給通路の燃料噴射弁間部分に可撓性を有するゴムホー
ス(可撓性パイプ)317を介在させたので、両吸気通
路329,329をサブアッシーした状態でも該両吸気
通路329の相対位置関係を変化させることが可能であ
り、該各吸気通路329をシリンダヘッド8bに取り付
ける際に該吸気通路329の位置,方向等に自由度があ
り、従って燃料供給装置のエンジンへの取付作業が容易
である。
7を介在させたので、各燃料噴射弁165a,165b
のオンオフに伴う燃料の脈動を該ゴムホース317弾力
性により吸収するいわゆるパルセーションダンパとして
の作用効果を得ることができる。
接続部より上流側ほど上方に位置する傾斜をなすように
配置し、上記各燃料噴射弁165a,165bを各吸気
通路329の下部に取り付け、上記ゴムホース317を
燃料噴射弁よりさらに下方に配置したので、Vバンク内
という狭い空間においてデッドスペースを有効利用して
ゴムホース317及び燃料噴射弁165a,165bの
配置スペースを容易に確保できる。
内中央部を上記ゴムホース317により構成したので、
エンジンからの輻射熱等により燃料供給通路内の燃料が
温度上昇するのをゴムホース317の高い断熱性により
抑制でき、気泡の発生を防止できる。
Vバンク内の車幅方向中央部は前側気筒の陰になり走行
風等による冷却効果が期待できない上に前,後気筒に挟
まれて配管から該気筒への距離が近いためにエンジンか
らの輻射熱を受け易く、その結果配管内の燃料温度が上
昇し易い。
を潤滑してクランクケース底部に落下した潤滑油をスカ
ベンジングポンプ319bにより別個に設けられたオイ
ルタンク320に送油し、該タンク内の潤滑油をフィー
ドポンプ322aにより各被潤滑部に供給するいわゆる
ドライサンプ方式を備えている。
後方に配置された別体のトランスファケース325の上
部に形成されており、該トランスファケース325から
上方に膨出するように形成されたタンク本体325aの
車幅方向外側に外側ケース320aを、内側に内側ケー
ス320bを着脱可能に装着した3分割構造のものであ
る。なお、320dはオイルタンク320の天壁面に設
けられた給油口を開閉するキャップであり、オイルレベ
ルゲージをそなえている。また318はトランスファケ
ース325の外側開口を開閉するケースカバーである。
もので、その下端部に上述のスカベンジングポンプ31
9bに接続された送油パイプ319の下流端部、及び上
述のフィードポンプ322aに接続されたフィードパイ
プ322の上流端がそれぞれ接続されている。またオイ
ルタンク320内の潤滑油の温度を検出する温度センサ
323が外側ケース320aの底部に配設されている。
なお319aは上記送油パイプ319内を送られてきた
潤滑油を油面より上側に導くガイドパイプであり、これ
によりこの送られてきた潤滑油中の多量の空気がタンク
内の潤滑油に混ざるのを抑制することができる。
熱性を高めるためのビード320cが形成されており、
上部にはアルミ合金製の遮熱カバー324がグロメット
介してボルト324aにより取り付けられている。該遮
熱カバー324は、外側ケース320aの外面をこれと
の間に所定の隙間を設けて覆っている。さらにまた上記
車体フレーム2のシートレール45のオイルタンク上側
部分にはプロテクター45aが装着されている。このよ
うにしてオイルタンク320内の高温の潤滑油の熱が外
表面に伝わるのを抑制し、もってライダが脚部に不快感
を持つのを防止している。
の一部は断熱シート321で覆われている。この断熱シ
ート321は難燃性で断熱性の高いシート部材をオイル
タンク320に巻き付けるように折り曲げて被せ、リベ
ット321dで上記内側カバー320bに固定装着した
ものであり、天壁部321a,内壁部321b及び後壁
部321cを有する。
1bでオイルタンク320の内側を覆ったので、該オイ
ルタンク320に隣接するように配置される上述のサブ
タンク内の燃料の温度が潤滑油の熱により上昇するのを
抑制でき、また上側を天壁部321aでオイルタンク3
20の上側を覆ったので、潤滑油の熱によりシート15
の温度上昇を抑制できる。
エンジン始動運転域におけるアイドル回転速度を目標回
転速度となるよう制御するためのものであり、温度セン
サ323で検出した潤滑油温度が所定値以下の場合には
アイドル回転速度を検出潤滑油温度に基づいて設定され
たファーストアイドル回転速度を目標回転速度として制
御するようになっている。
具体的には図8に示すように、ファーストアイドル通路
により新気を上記吸気通路329のスロットルバルブ3
05cより下流側でかつ燃料噴射弁165bより上流側
に導入し、かつ該導入される新気の量を弁で制御するこ
とによりアイドル回転速度をファーストアイドル回転速
度に制御するように構成されている。
エアクリーナボックス307の二次側に配設された新気
取出口307eにアイドルホース315の上流端を接続
し、該アイドルホース315の下流端にリニアコントロ
ールバルブ314の吸込口を接続し、該バルブ314の
2つの出口に分岐ホース316a,316bの上流端を
接続し、該分岐ホース316a,316bの下流端を上
記スロットルジョイン312の燃料噴射弁上流側に連通
するように植設された接続パイプ312dに接続するこ
とにより構成されている。
は、ステッピングモータで開閉駆動され、上記ファース
トアイドル通路の通路面積を制御するように構成されて
いる。上記ステッピングモータはエンジン運転状態を制
御するコントローラ(図示せず)により制御される。具
体的には、上記コントローラは、エンジンの始動時には
エンジンの状態量、例えば潤滑油温度と上記リニアコン
トロールバルブ314の開度、ひいては新気の量との関
係を示す基本マップ(図14(a))と、この開度を持
続する持続時間及び上記潤滑油温度に応じて定められる
勾配でもって上記開度を漸減する勾配を示す暖機時制御
マップ(図14(b))とを備えている。
03では、イグニッションスイッチをオンにすると、温
度センサ323による検出潤滑油温度が読み込まれ、該
潤滑油温度に対応する制御特性(図14(a),(b)
参照)に基づいてリニアコントロールバルブ開度が制御
される。この場合、検出潤滑油温度が低いほどバルブ開
度は大きく設定され、かつ該開度に長い時間保持され、
また緩い勾配でもって漸減される。例えば潤滑油温度が
aである場合には、バルブ開度a′に対応した制御特性
B1に基づいてバルブ開度が制御される。具体的には上
記リニアコントロールバルブ314は、時間taの間は
開度a′に保持され、その後は該制御特性B1の勾配に
沿って徐々に閉じられる。
03によれば、検出した潤滑油温度が所定値以下の場合
には該検出潤滑油温度に基づいて設定されたファースト
アイドル回転速度を目標回転速度とするリニアコントロ
ールバルブ開度とするようにしたので、検出された潤滑
油温度、つまり暖機の進行状態に応じた暖機運転が可能
となる。
始時には比較的高いファーストアイドル回転速度に対応
したバルブ開度とし、潤滑油温度が上記所定値に近づく
につれてバルブ開度を小さくして暖機完了後の通常のア
イドル回転速度に近づけるようにしたので、暖機の進行
状態によく対応した暖機運転をすることが可能である。
の量を制御するとともに、該新気の量に応じた燃料を供
給するようにしたので、上記潤滑油温度が低いほど上記
新気の量を増加し、また潤滑油温度が高いほど新気の量
を減少することにより上記暖機の進行状態に対応した暖
機運転を実現できる。
トアイドル通路の通路面積をリニアコントロールバルブ
314でステッピングモータで制御することにより新気
の量を制御するようにしたので、上記新気の量を任意に
制御でき、上述の暖機状態に応じた暖機運転を実現でき
る。
05c下流側でかつ燃料噴射弁165a上流側部分に上
記新気を導入するようにしたので、新気と燃料との混合
を均一化して安定したアイドル回転を実現できる。
内の潤滑油の温度を検出するようにしたので、いわゆる
ドライサンプ方式の場合に潤滑油温度を精度良く検出で
きる。ちなみに、ドライサンプ方式の場合、潤滑油はク
ランク室付近にはほとんど貯留していないのでクランク
室付近で潤滑油温度を検出しようとすると検出精度が低
下する懸念がある。
度に応じて定めたニリアコントロールバルブ314の開
度を、潤滑油温度に応じて定めた持続時間だけ保持し、
続いて潤滑油温度に応じて定めた勾配でもって漸減する
ようにしたので、比較的簡単な制御プログラムにより少
ないデータ処理量でもって暖機の進行状態によく対応し
た暖機運転を行なうことができる。
バルブ開度をこの連続的に変化する潤滑油温度に直接的
に対応した開度に連続的に変化せせる方法の場合、より
一層暖機状態に対応した暖機運転が可能と思われるが、
データ処理量が大きくなり、ECUの負担が大きくな
る。
である。
図である。
図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の気筒がVバンクをなすように配置
され、該Vバンクの内側壁に各気筒毎の吸気通路が接続
されるV型エンジンの燃料供給装置において、上記各気
筒毎の吸気通路に各気筒毎の燃料噴射装置をVバンク内
に位置するように配設し、上記複数の燃料噴射装置を燃
料供給通路により直列状態をなすように燃料供給源に接
続し、かつ上記燃料供給通路の上記各燃料噴射装置間に
可撓性を有する可撓性パイプを介在させたことを特徴と
するエンジンの燃料供給装置。 - 【請求項2】 請求項1において、上記各燃料噴射装置
は各吸気通路の下部に取り付けられ、上記可撓性パイプ
は燃料噴射装置より下方でかつVバンク内に位置するよ
うに配置されていることを特徴とするエンジンの燃料供
給装置。 - 【請求項3】 請求項2において、上記吸気通路は、エ
ンジンへの接続部より上流側ほど上方に位置する傾斜を
なすように配置されていることを特徴とするエンジンの
燃料供給装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、上
記可撓性パイプはゴムホースにより構成されていること
を特徴とするエンジンの燃料供給装置。 - 【請求項5】 請求項4において、上記燃料供給通路の
Vバンク内をクランク軸方向に延びる部分のうち、クラ
ンク軸方向中央部のみが上記ゴムホースにより構成さ
れ、残りの部分は金属製パイプにより構成されているこ
とを特徴とするエンジンの燃料供給装置。
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- 2001-06-08 JP JP2001174490A patent/JP4494672B2/ja not_active Expired - Lifetime
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