JP2002363510A - 光学シート保護用粘着フィルム - Google Patents
光学シート保護用粘着フィルムInfo
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- JP2002363510A JP2002363510A JP2001170408A JP2001170408A JP2002363510A JP 2002363510 A JP2002363510 A JP 2002363510A JP 2001170408 A JP2001170408 A JP 2001170408A JP 2001170408 A JP2001170408 A JP 2001170408A JP 2002363510 A JP2002363510 A JP 2002363510A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光学シートの保護性能に優れ、粘着フィルム
を貼った状態で光学シートの欠陥検査を精度良く行うこ
とができ、また、粘着フィルムを剥離した後の光学シー
ト表面に接着剤やハードコート剤等を塗工する時に問題
となるシリコーン樹脂の転着がない等の特長を有する光
学シート保護用粘着フィルムを提供する。 【解決手段】 プラスチックフィルムの片面に粘着剤層
を設けてなる粘着フィルムにおいて、粘着フィルムの全
光線透過率が８０％以上であり、かつ、粘着剤層面に表
面粗さが０．１μｍ以下であるポリオレフィン系樹脂フ
ィルムを、セパレータとして貼り合わせていることを特
徴とする光学シート保護用粘着フィルム。
を貼った状態で光学シートの欠陥検査を精度良く行うこ
とができ、また、粘着フィルムを剥離した後の光学シー
ト表面に接着剤やハードコート剤等を塗工する時に問題
となるシリコーン樹脂の転着がない等の特長を有する光
学シート保護用粘着フィルムを提供する。 【解決手段】 プラスチックフィルムの片面に粘着剤層
を設けてなる粘着フィルムにおいて、粘着フィルムの全
光線透過率が８０％以上であり、かつ、粘着剤層面に表
面粗さが０．１μｍ以下であるポリオレフィン系樹脂フ
ィルムを、セパレータとして貼り合わせていることを特
徴とする光学シート保護用粘着フィルム。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種ディスプレイ
に使用される偏光板、位相差板、レンズシート、アンチ
リフレクション（ＡＲ）シート、アンチグレア（ＡＧ）
シート等といった光学シートの接着剤やハードコート剤
等の塗布時や加熱処理時、切断加工時、組み立て時、輸
送時の汚れや傷防止等に使用できる表面保護用粘着フィ
ルムに関する。特に、粘着フィルムを貼った状態で光学
シートの欠陥検査を行い、また、粘着フィルムを剥離し
た後の光学シート表面に、接着剤やハードコート剤等を
塗工する場合に用いられる表面保護用粘着フィルムに関
する。
に使用される偏光板、位相差板、レンズシート、アンチ
リフレクション（ＡＲ）シート、アンチグレア（ＡＧ）
シート等といった光学シートの接着剤やハードコート剤
等の塗布時や加熱処理時、切断加工時、組み立て時、輸
送時の汚れや傷防止等に使用できる表面保護用粘着フィ
ルムに関する。特に、粘着フィルムを貼った状態で光学
シートの欠陥検査を行い、また、粘着フィルムを剥離し
た後の光学シート表面に、接着剤やハードコート剤等を
塗工する場合に用いられる表面保護用粘着フィルムに関
する。
【０００２】
【従来の技術】各種ディスプレイに使用される偏光板、
位相差板、レンズシート、アンチリフレクション（Ａ
Ｒ）シート、アンチグレア（ＡＧ）シート等といった光
学シートは、表面に汚れや傷が付くと製品の欠陥になる
ため、組み立て時や各種加工時、輸送時には表面に粘着
フィルムを貼り、汚れや傷を防止することが一般に行わ
れている。このような粘着フィルムには、ポリエチレン
やポリプロピレンといったプラスチックフィルムに粘着
剤層を塗工した、または、共押出し法により積層したフ
ィルムが使用されている。
位相差板、レンズシート、アンチリフレクション（Ａ
Ｒ）シート、アンチグレア（ＡＧ）シート等といった光
学シートは、表面に汚れや傷が付くと製品の欠陥になる
ため、組み立て時や各種加工時、輸送時には表面に粘着
フィルムを貼り、汚れや傷を防止することが一般に行わ
れている。このような粘着フィルムには、ポリエチレン
やポリプロピレンといったプラスチックフィルムに粘着
剤層を塗工した、または、共押出し法により積層したフ
ィルムが使用されている。
【０００３】しかしながら、近年のディスプレイ表示精
度の向上により、光学シートの汚れや傷に対する要求精
度が高くなっており、また、製品のコストダウン要求も
高くなっていることから、光学シート表面保護用粘着フ
ィルムには、新しい機能の付与が求められている。その
ひとつとして、高透明粘着フィルムの要求がある。従来
の粘着フィルムでは、光学シートの欠陥検査のために、
一旦粘着フィルムを剥離し、検査終了後再度粘着フィル
ムを貼らなければならない欠点があった。このような高
透明粘着フィルムとしては、透明性良好な二軸延伸ポリ
エステルフィルムにアクリル系粘着剤を塗工し、シリコ
ーン系離型剤を塗工したポリエステルフィルムをセパレ
ータとし貼り合わせたものが一般的に使用されている。
度の向上により、光学シートの汚れや傷に対する要求精
度が高くなっており、また、製品のコストダウン要求も
高くなっていることから、光学シート表面保護用粘着フ
ィルムには、新しい機能の付与が求められている。その
ひとつとして、高透明粘着フィルムの要求がある。従来
の粘着フィルムでは、光学シートの欠陥検査のために、
一旦粘着フィルムを剥離し、検査終了後再度粘着フィル
ムを貼らなければならない欠点があった。このような高
透明粘着フィルムとしては、透明性良好な二軸延伸ポリ
エステルフィルムにアクリル系粘着剤を塗工し、シリコ
ーン系離型剤を塗工したポリエステルフィルムをセパレ
ータとし貼り合わせたものが一般的に使用されている。
【０００４】しかし、このようなシリコーン系離型剤を
塗工しているセパレータに使用した高透明粘着フィルム
では、シリコーン樹脂が粘着剤面に転写し、更に、被着
体である光学シート面へ転着する。この転着したシリコ
ーン樹脂は、光学シート面に粘着剤やハードコート剤等
を塗工した場合に、密着不良や微小な塗工ムラ等が発生
する原因になるため、シリコーン樹脂の転着のない粘着
フィルムが要求されている。このような対策として、シ
リコーン系離型剤を使用しないセパレータが検討されて
きたが、粘着剤面からのセパレータ剥離性の問題やセパ
レータ表面粗さ転写による粘着剤面の外観悪化の問題、
製造コストの問題等が指摘されていた。
塗工しているセパレータに使用した高透明粘着フィルム
では、シリコーン樹脂が粘着剤面に転写し、更に、被着
体である光学シート面へ転着する。この転着したシリコ
ーン樹脂は、光学シート面に粘着剤やハードコート剤等
を塗工した場合に、密着不良や微小な塗工ムラ等が発生
する原因になるため、シリコーン樹脂の転着のない粘着
フィルムが要求されている。このような対策として、シ
リコーン系離型剤を使用しないセパレータが検討されて
きたが、粘着剤面からのセパレータ剥離性の問題やセパ
レータ表面粗さ転写による粘着剤面の外観悪化の問題、
製造コストの問題等が指摘されていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の技術で述べたような欠点を解消し、光学シートの保護
性能に優れ、粘着フィルムを貼った状態で光学シートの
欠陥検査を精度良く行うことができ、また、粘着フィル
ムを剥離した後の光学シート表面に接着剤やハードコー
ト剤等を塗工する時に問題となるシリコーン樹脂の転着
がない等の特長を有する光学シート保護用粘着フィルム
を提供することを目的とする。
の技術で述べたような欠点を解消し、光学シートの保護
性能に優れ、粘着フィルムを貼った状態で光学シートの
欠陥検査を精度良く行うことができ、また、粘着フィル
ムを剥離した後の光学シート表面に接着剤やハードコー
ト剤等を塗工する時に問題となるシリコーン樹脂の転着
がない等の特長を有する光学シート保護用粘着フィルム
を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のものに関
する。 （１） プラスチックフィルムの片面に粘着剤層を設け
てなる粘着フィルムにおいて、粘着フィルムの全光線透
過率が８０％以上であり、かつ、粘着剤層面に表面粗さ
が０．１μｍ以下であるポリオレフィン系樹脂フィルム
を、セパレータとして貼り合わせていることを特徴とす
る光学シート保護用粘着フィルム。 （２） 粘着剤層面からのセパレータの剥離力が、０．
０１〜０．１５Ｎ／２５ｍｍであることを特徴とする
（１）記載の光学シート保護用粘着フィルム。 （３） セパレータが、ポリエチレンを主成分とする樹
脂フィルムであることを特徴とする（１）又は（２）記
載の光学シート保護用粘着フィルム。 （４） 光学シートに対する粘着力が、０．０１〜１．
０Ｎ／２５ｍｍであることを特徴とする（１）〜（３）
のいずれかに記載の光学シート保護用粘着フィルム。 （５） 粘着剤層が架橋型アクリル系粘着剤であること
を特徴とする（１）〜（４）のいずれかに記載の光学シ
ート保護用粘着フィルム。
する。 （１） プラスチックフィルムの片面に粘着剤層を設け
てなる粘着フィルムにおいて、粘着フィルムの全光線透
過率が８０％以上であり、かつ、粘着剤層面に表面粗さ
が０．１μｍ以下であるポリオレフィン系樹脂フィルム
を、セパレータとして貼り合わせていることを特徴とす
る光学シート保護用粘着フィルム。 （２） 粘着剤層面からのセパレータの剥離力が、０．
０１〜０．１５Ｎ／２５ｍｍであることを特徴とする
（１）記載の光学シート保護用粘着フィルム。 （３） セパレータが、ポリエチレンを主成分とする樹
脂フィルムであることを特徴とする（１）又は（２）記
載の光学シート保護用粘着フィルム。 （４） 光学シートに対する粘着力が、０．０１〜１．
０Ｎ／２５ｍｍであることを特徴とする（１）〜（３）
のいずれかに記載の光学シート保護用粘着フィルム。 （５） 粘着剤層が架橋型アクリル系粘着剤であること
を特徴とする（１）〜（４）のいずれかに記載の光学シ
ート保護用粘着フィルム。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明の粘着フィルムは、高い透明性を有して
おり、全光線透過率が８０％以上である。より好ましく
は９０％以上である。全光線透過率が８０％より低い
と、粘着フィルムを貼った状態で光学シートの欠陥検査
を精度良く行うことができないといった問題が発生す
る。ここでの全光線透過率は、セパレータを剥がした状
態で、ＪＩＳ−Ｋ７１０５に準じ、積分球式濁度計（日
本電色工業株式会社製、ＮＤＨ２０００）により測定し
た。
明する。本発明の粘着フィルムは、高い透明性を有して
おり、全光線透過率が８０％以上である。より好ましく
は９０％以上である。全光線透過率が８０％より低い
と、粘着フィルムを貼った状態で光学シートの欠陥検査
を精度良く行うことができないといった問題が発生す
る。ここでの全光線透過率は、セパレータを剥がした状
態で、ＪＩＳ−Ｋ７１０５に準じ、積分球式濁度計（日
本電色工業株式会社製、ＮＤＨ２０００）により測定し
た。
【０００８】本発明の粘着フィルムの支持体には、上記
のような理由から高い透明性を有するプラスチックフィ
ルムが用いられる。例えば、ポリエステルフィルム、ポ
リプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリカ
ーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、トリアセ
チルセルロースフィルム等を挙げることができる。これ
らの中で、生産性、加工性に優れるポリエステルフィル
ムが好ましく使用できる。また、このようなポリエステ
ルフィルムには二軸延伸フィルム、一軸延伸フィルム、
無延伸フィルムがあり、そのいずれも使用できるが、特
に二軸延伸フィルムが汎用的であり好ましく使用でき
る。プラスチックフィルムの厚さとしては、５〜２００
μｍが好ましく用いられる。更に好ましくは、８〜５０
μｍである。５μｍより薄いとフィルム強度が不足し、
十分な保護性能が得られない。剥離時にフィルムが破れ
る等の問題が発生する。また、２００μｍより厚いとフ
ィルムの光透過性が悪くなる、フィルム自体が高価にな
る等の問題が発生する。
のような理由から高い透明性を有するプラスチックフィ
ルムが用いられる。例えば、ポリエステルフィルム、ポ
リプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリカ
ーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、トリアセ
チルセルロースフィルム等を挙げることができる。これ
らの中で、生産性、加工性に優れるポリエステルフィル
ムが好ましく使用できる。また、このようなポリエステ
ルフィルムには二軸延伸フィルム、一軸延伸フィルム、
無延伸フィルムがあり、そのいずれも使用できるが、特
に二軸延伸フィルムが汎用的であり好ましく使用でき
る。プラスチックフィルムの厚さとしては、５〜２００
μｍが好ましく用いられる。更に好ましくは、８〜５０
μｍである。５μｍより薄いとフィルム強度が不足し、
十分な保護性能が得られない。剥離時にフィルムが破れ
る等の問題が発生する。また、２００μｍより厚いとフ
ィルムの光透過性が悪くなる、フィルム自体が高価にな
る等の問題が発生する。
【０００９】本発明の粘着剤層には、粘着剤として一般
に用いられる、各種アクリルモノマーを共重合して得ら
れるアクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、ポリイソブ
チレン、ブチルゴム、スチレン−ブチレン−スチレン共
重合体（ＳＢＳ）等の合成ゴム系粘着剤、エチレン−酢
酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）系粘着剤等、及び、これら
の混合系粘着剤を使用することができる。この中で特
に、粘着フィルムの全光線透過率が８０％以上になるよ
うな高透明粘着剤が得易い、また、被着体である光学シ
ート面への汚染が少ない粘着剤を得易い等の理由から、
架橋型アクリル系粘着剤が公的に用いられる。
に用いられる、各種アクリルモノマーを共重合して得ら
れるアクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、ポリイソブ
チレン、ブチルゴム、スチレン−ブチレン−スチレン共
重合体（ＳＢＳ）等の合成ゴム系粘着剤、エチレン−酢
酸ビニル共重合体（ＥＶＡ）系粘着剤等、及び、これら
の混合系粘着剤を使用することができる。この中で特
に、粘着フィルムの全光線透過率が８０％以上になるよ
うな高透明粘着剤が得易い、また、被着体である光学シ
ート面への汚染が少ない粘着剤を得易い等の理由から、
架橋型アクリル系粘着剤が公的に用いられる。
【００１０】この架橋型アクリル系粘着剤は、アクリル
酸ブチル、アクリル酸エチル、２−エチルヘキシルアク
リレート等の低Ｔｇモノマーを主モノマーとし、アクリ
ル酸、メタクリル酸、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシエチルアクリレート、アクリルアミド、
アクリロニトリル等の官能基モノマーと共重合すること
で得られたアクリル共重合体を架橋剤にて、架橋するこ
とにより得ることができる。このアクリル共重合体とし
ては、重量平均分子量が１０万〜１００万の範囲内のも
のが好ましく用いられる。重量平均分子量が１０万より
小さいと、粘着剤中の低分子量物が多くなるため、粘着
フィルムとした場合に低分子量物が被着体である光学シ
ートに転写し、汚染するといった不具合が発生する。ま
た、重量平均分子量が１００万を超えると溶剤に溶かし
た時の粘度が高く、粘着フィルムにした時に平滑な粘着
剤塗工外観が得難い問題がある。更に、このアクリル共
重合体の分子量分散度（重量平均分子量を数平均分子量
で割った値）は、５以下が好ましい。５より大きいとア
クリル共重合体中の低分子量物が多くなるため、粘着フ
ィルムとした場合に、低分子量物が被着体である光学シ
ートに転写し、汚染するといった不具合が発生し易くな
る。また、このアクリル共重合体のガラス転移点（Ｔ
ｇ）は、−２０℃以下のものが好ましく使用できる。−
２０℃よりＴｇが高いと粘着剤が硬くなり、光学シート
に対して適度な粘着力が得られなくなる。
酸ブチル、アクリル酸エチル、２−エチルヘキシルアク
リレート等の低Ｔｇモノマーを主モノマーとし、アクリ
ル酸、メタクリル酸、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、ヒドロキシエチルアクリレート、アクリルアミド、
アクリロニトリル等の官能基モノマーと共重合すること
で得られたアクリル共重合体を架橋剤にて、架橋するこ
とにより得ることができる。このアクリル共重合体とし
ては、重量平均分子量が１０万〜１００万の範囲内のも
のが好ましく用いられる。重量平均分子量が１０万より
小さいと、粘着剤中の低分子量物が多くなるため、粘着
フィルムとした場合に低分子量物が被着体である光学シ
ートに転写し、汚染するといった不具合が発生する。ま
た、重量平均分子量が１００万を超えると溶剤に溶かし
た時の粘度が高く、粘着フィルムにした時に平滑な粘着
剤塗工外観が得難い問題がある。更に、このアクリル共
重合体の分子量分散度（重量平均分子量を数平均分子量
で割った値）は、５以下が好ましい。５より大きいとア
クリル共重合体中の低分子量物が多くなるため、粘着フ
ィルムとした場合に、低分子量物が被着体である光学シ
ートに転写し、汚染するといった不具合が発生し易くな
る。また、このアクリル共重合体のガラス転移点（Ｔ
ｇ）は、−２０℃以下のものが好ましく使用できる。−
２０℃よりＴｇが高いと粘着剤が硬くなり、光学シート
に対して適度な粘着力が得られなくなる。
【００１１】この架橋剤としては、イソシアネート系、
メラミン系、エポキシ系等公知の架橋剤を用いることが
できる。また、この架橋剤としては、粘着剤中に緩やか
に広がった網目状構造を形成するために、３官能、４官
能といった多官能架橋剤がより好ましく用いられる。ま
た、粘着剤中の架橋状態は、ゲル分率で評価した場合、
７０％以上が好ましい。ゲル分率が７０％より低いと粘
着フィルムとした場合に、低分子量物が被着体である光
学シートに転写し、汚染するといった不具合が発生し易
くなる。
メラミン系、エポキシ系等公知の架橋剤を用いることが
できる。また、この架橋剤としては、粘着剤中に緩やか
に広がった網目状構造を形成するために、３官能、４官
能といった多官能架橋剤がより好ましく用いられる。ま
た、粘着剤中の架橋状態は、ゲル分率で評価した場合、
７０％以上が好ましい。ゲル分率が７０％より低いと粘
着フィルムとした場合に、低分子量物が被着体である光
学シートに転写し、汚染するといった不具合が発生し易
くなる。
【００１２】本発明における粘着フィルムの粘着剤層の
厚みは、通常１〜３０μｍとすることが適当である。こ
こでの粘着層の形成方法としては、有機溶剤に溶解し粘
度を調整した粘着剤を塗布する方法、粘着剤を溶解し塗
布する方法や水に分散し塗布する方法等の公知の方法を
用いることができるが、架橋型アクリル系粘着剤の形成
方法としては、有機溶剤に溶解し粘度を調整した粘着剤
を塗布する方法が一般的である。更に、本発明の粘着フ
ィルムは、必要に応じてプラスチックフィルムである支
持体と粘着剤層の密着力を向上するために、プラスチッ
クフィルム表面にコロナ処理、プラズマ処理といった表
面処理や下塗り剤（プライマ）の塗布等を行ってもよ
い。また、粘着フィルムの巻き出しや光学シートからの
剥離時の静電気発生を防止する等の目的で、粘着フィル
ムの背面や支持体と粘着剤層の間に帯電防止剤の塗布す
る等を行ってもよい。ここでの帯電防止剤としては、透
明性が良好な、例えば、第４級アンモニウム塩、ピリジ
ニウム塩、第１〜３級アミノ基等のカチオン性基を有す
る各種カチオン性帯電防止剤、スルホン酸塩基、硫酸エ
ステル塩基、リン酸エステル塩基、スルホン酸塩基等の
アニオン性基を有するアニオン系帯電防止剤、アミノ酸
系、アミノ硫酸エステル系等の両性帯電防止剤、アミノ
アルコール系、グリセリン系、ポリエチレングリコール
系等のノニオン性帯電防止剤等の各種帯電防止剤、更に
は、これらの帯電防止剤を高分子量化した高分子型帯電
防止剤等が挙げられる。
厚みは、通常１〜３０μｍとすることが適当である。こ
こでの粘着層の形成方法としては、有機溶剤に溶解し粘
度を調整した粘着剤を塗布する方法、粘着剤を溶解し塗
布する方法や水に分散し塗布する方法等の公知の方法を
用いることができるが、架橋型アクリル系粘着剤の形成
方法としては、有機溶剤に溶解し粘度を調整した粘着剤
を塗布する方法が一般的である。更に、本発明の粘着フ
ィルムは、必要に応じてプラスチックフィルムである支
持体と粘着剤層の密着力を向上するために、プラスチッ
クフィルム表面にコロナ処理、プラズマ処理といった表
面処理や下塗り剤（プライマ）の塗布等を行ってもよ
い。また、粘着フィルムの巻き出しや光学シートからの
剥離時の静電気発生を防止する等の目的で、粘着フィル
ムの背面や支持体と粘着剤層の間に帯電防止剤の塗布す
る等を行ってもよい。ここでの帯電防止剤としては、透
明性が良好な、例えば、第４級アンモニウム塩、ピリジ
ニウム塩、第１〜３級アミノ基等のカチオン性基を有す
る各種カチオン性帯電防止剤、スルホン酸塩基、硫酸エ
ステル塩基、リン酸エステル塩基、スルホン酸塩基等の
アニオン性基を有するアニオン系帯電防止剤、アミノ酸
系、アミノ硫酸エステル系等の両性帯電防止剤、アミノ
アルコール系、グリセリン系、ポリエチレングリコール
系等のノニオン性帯電防止剤等の各種帯電防止剤、更に
は、これらの帯電防止剤を高分子量化した高分子型帯電
防止剤等が挙げられる。
【００１３】本発明の粘着フィルムは、光学シートに対
する粘着力が０．０１〜１．０Ｎ／２５ｍｍであること
が好ましい。更に好ましくは、０．０５〜〜０．２Ｎ／
２５ｍｍである。１．０Ｎ／２５ｍｍより粘着力が高い
と、光学シートから粘着フィルムを剥離する時に、光学
シートが変形する等の問題が発生し易い。また、０．０
１Ｎ／２５ｍｍよりも粘着力が低いと、各種工程内で光
学シートから剥がれ易い等の問題がある。ここでの粘着
力は、剥離速度０．２ｍ／分、剥離角度９０度、室温で
測定した値である。本発明の粘着フィルムには、粘着剤
層面に表面粗さが０．１μｍ以下であるポリオレフィン
系樹脂フィルムを、セパレータとして貼り合わせてい
る。好ましくは、セパレータの表面粗さが０．０５μｍ
以下である。表面粗さが０．１μｍより大きくなるとセ
パレータ表面の粗さが粘着剤層に転写し、粘着剤層の粗
さによる光散乱が発生し、粘着フィルムを貼った状態で
の光学シートの欠陥検査が、精度良く行うことができな
いといった問題が発生する。ここでの表面粗さは、接触
型表面粗さ計（株式会社小坂研究所製、ＡＹ−２２）で
測定した中心線平均粗さ（Ｒａ）を用いている。
する粘着力が０．０１〜１．０Ｎ／２５ｍｍであること
が好ましい。更に好ましくは、０．０５〜〜０．２Ｎ／
２５ｍｍである。１．０Ｎ／２５ｍｍより粘着力が高い
と、光学シートから粘着フィルムを剥離する時に、光学
シートが変形する等の問題が発生し易い。また、０．０
１Ｎ／２５ｍｍよりも粘着力が低いと、各種工程内で光
学シートから剥がれ易い等の問題がある。ここでの粘着
力は、剥離速度０．２ｍ／分、剥離角度９０度、室温で
測定した値である。本発明の粘着フィルムには、粘着剤
層面に表面粗さが０．１μｍ以下であるポリオレフィン
系樹脂フィルムを、セパレータとして貼り合わせてい
る。好ましくは、セパレータの表面粗さが０．０５μｍ
以下である。表面粗さが０．１μｍより大きくなるとセ
パレータ表面の粗さが粘着剤層に転写し、粘着剤層の粗
さによる光散乱が発生し、粘着フィルムを貼った状態で
の光学シートの欠陥検査が、精度良く行うことができな
いといった問題が発生する。ここでの表面粗さは、接触
型表面粗さ計（株式会社小坂研究所製、ＡＹ−２２）で
測定した中心線平均粗さ（Ｒａ）を用いている。
【００１４】また、粘着剤層からのセパレータの剥離力
は、０．０１〜１．１５Ｎ／２５ｍｍが好ましい。より
好ましくは、０．０１〜０．１０Ｎ／２５ｍｍである。
セパレータの剥離力が０．１５Ｎ／２５ｍｍより大きい
と、セパレータの剥離作業性が悪化する、セパレータの
スムーズな剥離ができず粘着フィルムに折れシワや粘着
剤層表面に段差が発生する等の問題が発生する。ここで
のセパレータ剥離力は、Ｔピール状態で、剥離速度０．
２ｍ／分、室温で測定した値である。このようなセパレ
ータとしては、セパレータ表面に剥離剤の塗工処理を行
わなくとも粘着剤層からの離型性を確保できる、製造条
件により表面粗さが０．１μｍ以下の平滑なフィルムが
作製できる等の理由から、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ（４−メチルペンテン−１）等のオレフィン系
樹脂を主成分とするフィルムが好ましく使用できる。特
に、ポリエチレンを主成分とする樹脂フィルムは、粘着
剤層からの剥離性に優れ、安価である等の特長からより
好ましい。セパレータの厚さとしては、５〜２００μｍ
が好ましく用いられる。更に好ましくは、８〜５０μｍ
である。５μｍより薄いとフィルム強度が不足し、セパ
レータ剥離時にフィルムが破れる、粘着フィルムに貼り
合わせる時にシワが入り易い等の問題が発生する。ま
た、２００μｍより厚いとフィルムの自体が高価になる
等の問題が発生する。
は、０．０１〜１．１５Ｎ／２５ｍｍが好ましい。より
好ましくは、０．０１〜０．１０Ｎ／２５ｍｍである。
セパレータの剥離力が０．１５Ｎ／２５ｍｍより大きい
と、セパレータの剥離作業性が悪化する、セパレータの
スムーズな剥離ができず粘着フィルムに折れシワや粘着
剤層表面に段差が発生する等の問題が発生する。ここで
のセパレータ剥離力は、Ｔピール状態で、剥離速度０．
２ｍ／分、室温で測定した値である。このようなセパレ
ータとしては、セパレータ表面に剥離剤の塗工処理を行
わなくとも粘着剤層からの離型性を確保できる、製造条
件により表面粗さが０．１μｍ以下の平滑なフィルムが
作製できる等の理由から、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ（４−メチルペンテン−１）等のオレフィン系
樹脂を主成分とするフィルムが好ましく使用できる。特
に、ポリエチレンを主成分とする樹脂フィルムは、粘着
剤層からの剥離性に優れ、安価である等の特長からより
好ましい。セパレータの厚さとしては、５〜２００μｍ
が好ましく用いられる。更に好ましくは、８〜５０μｍ
である。５μｍより薄いとフィルム強度が不足し、セパ
レータ剥離時にフィルムが破れる、粘着フィルムに貼り
合わせる時にシワが入り易い等の問題が発生する。ま
た、２００μｍより厚いとフィルムの自体が高価になる
等の問題が発生する。
【００１５】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
発明はこれに限定されるものではない。
【００１６】実施例１ 主モノマーとして２−エチルヘキシルアクリレートとア
クリル酸エチルを用い、官能基モノマーとしてヒドロキ
シエチルメタクリレートとアクリル酸を用いたアクリル
共重合体を溶液重合法にて合成した。この合成したアク
リル共重合体の重量平均分子量は４０万、分子量分散度
は４．０、ガラス転移点は−３７℃であった。このアク
リル共重合体１００重量部に対し、多官能イソシアネー
ト架橋剤（日本ポリウレタン工業株式会社製、コローネ
ートＬ）を５重量部配合した粘着剤溶液を調整し、厚さ
２５μｍの透明な二軸延伸ポリエステルフィルムのコロ
ナ処理面に、乾燥時の粘着剤厚さが１０μｍなるように
塗工乾燥した。更に、厚さ４０μｍのポリエチレン樹脂
フィルムを粘着剤面にラミネートした。この粘着フィル
ムを室温で１時間放置し、十分にエージングを行った
後、試験に使用した。尚、ここで使用したポリエチレン
樹脂フィルムは、ＭＦＲ２．０ｇ／１０分、密度０．９
２ｇ／ｃｍ3 の低密度ポリエチレン樹脂をインフレー
ション法により製膜したもので、表面粗さを測定した結
果０．０５μｍであった。
クリル酸エチルを用い、官能基モノマーとしてヒドロキ
シエチルメタクリレートとアクリル酸を用いたアクリル
共重合体を溶液重合法にて合成した。この合成したアク
リル共重合体の重量平均分子量は４０万、分子量分散度
は４．０、ガラス転移点は−３７℃であった。このアク
リル共重合体１００重量部に対し、多官能イソシアネー
ト架橋剤（日本ポリウレタン工業株式会社製、コローネ
ートＬ）を５重量部配合した粘着剤溶液を調整し、厚さ
２５μｍの透明な二軸延伸ポリエステルフィルムのコロ
ナ処理面に、乾燥時の粘着剤厚さが１０μｍなるように
塗工乾燥した。更に、厚さ４０μｍのポリエチレン樹脂
フィルムを粘着剤面にラミネートした。この粘着フィル
ムを室温で１時間放置し、十分にエージングを行った
後、試験に使用した。尚、ここで使用したポリエチレン
樹脂フィルムは、ＭＦＲ２．０ｇ／１０分、密度０．９
２ｇ／ｃｍ3 の低密度ポリエチレン樹脂をインフレー
ション法により製膜したもので、表面粗さを測定した結
果０．０５μｍであった。
【００１７】実施例２ セパレータとして２０μｍの二軸延伸ポリプロピレンフ
ィルムを使用した以外は、実施例１と同様にして粘着フ
ィルムを作製した。このセパレータの表面粗さを測定し
た結果、０．１０μｍであった。
ィルムを使用した以外は、実施例１と同様にして粘着フ
ィルムを作製した。このセパレータの表面粗さを測定し
た結果、０．１０μｍであった。
【００１８】比較例１ セパレータとしてシリコーン系離型剤を塗工した２５μ
ｍの二軸延伸ポリエステルフィルムを使用した以外は、
実施例１と同様にして粘着フィルムを作製した。このセ
パレータの表面粗さを測定した結果、０．０７μｍであ
った。
ｍの二軸延伸ポリエステルフィルムを使用した以外は、
実施例１と同様にして粘着フィルムを作製した。このセ
パレータの表面粗さを測定した結果、０．０７μｍであ
った。
【００１９】比較例２ セパレータとして表面に、離型剤塗工を実施していない
２５μｍの二軸延伸ポリエステルフィルムを使用した以
外は、実施例１と同様にして粘着フィルムを作製した。
このセパレータの表面粗さを測定した結果、０．０７μ
ｍであった。
２５μｍの二軸延伸ポリエステルフィルムを使用した以
外は、実施例１と同様にして粘着フィルムを作製した。
このセパレータの表面粗さを測定した結果、０．０７μ
ｍであった。
【００２０】比較例３ セパレータとして４０μｍのポリプロピレンフィルムを
使用した以外は、実施例１と同様にして粘着フィルムを
作製した。このポリプロピレンフィルムは、ＭＦＲ２．
０ｇ／１０分、密度０．９０ｇ／ｃｍ3 のポリプロピ
レン樹脂をＴダイ法により製膜したもので、表面粗さを
測定した結果、０．３０μｍであった。
使用した以外は、実施例１と同様にして粘着フィルムを
作製した。このポリプロピレンフィルムは、ＭＦＲ２．
０ｇ／１０分、密度０．９０ｇ／ｃｍ3 のポリプロピ
レン樹脂をＴダイ法により製膜したもので、表面粗さを
測定した結果、０．３０μｍであった。
【００２１】上記の各実施例及び比較例の粘着フィルム
の特性値を下記の方法で測定した。それぞれの結果を表
１にまとめた。 （１）全光線透過率 全光線透過率は、粘着フィルムからセパーレータを剥が
した状態で、積分球式濁度計（日本電色工業株式会社
製、ＮＤＨ２０００型）を用いて、ＪＩＳ−Ｋ７１０５
に準じて測定した。 （２）セパレータの表面粗さ 粘着剤層面に貼り付けたセパレータの表面粗さを接触型
表面粗さ計（株式会社小坂研究所製、ＡＹ−２２）にて
測定し、中心線平均粗さ（Ｒａ）の値を使用した。 （３）セパレータの剥離力 セパレータ付きの粘着フィルムを２５ｍｍ幅に切断し、
粘着剤層からセパレータをＴピール状態で剥離速度０．
２ｍ／分、室温雰囲気下で剥がす時の剥離力（Ｎ／２５
ｍｍ）を測定した。 （４）外観検査性 トリアセチルセルロースフィルムに、粘着フィルムをゴ
ムロールを用いて貼り付け、粘着フィルムを貼った状態
で、トリアセチルセルロースフィルムの外観を目視評価
した。その後、粘着フィルムを剥離し、同様にトリアセ
チルセルロースフィルムの外観を目視評価し、下記の基
準で評価した。 ○：粘着フィルムを剥がした状態で観察されたトリアセ
チルセルロースフィルム起因の異物が、粘着フィルムを
貼った状態でも同様に全て観察できた。 ×：粘着フィルムを剥がした状態で観察されたトリアセ
チルセルロースフィルム起因の異物が、粘着フィルムを
貼った状態では同様に全て観察できなかった。 （５）光学シートへのシリコーン転着性 トリアセチルセルロースフィルムに粘着フィルムをゴム
ロールを用いて貼り付け、室温で１日以上放置後、粘着
フィルムを剥離し、シリコーン転着状態を蛍光Ｘ線装置
にて測定し、下記の基準で評価した。 ○：シリコーンの転着が認められない。 ×：シリコーンの転着が認められる。
の特性値を下記の方法で測定した。それぞれの結果を表
１にまとめた。 （１）全光線透過率 全光線透過率は、粘着フィルムからセパーレータを剥が
した状態で、積分球式濁度計（日本電色工業株式会社
製、ＮＤＨ２０００型）を用いて、ＪＩＳ−Ｋ７１０５
に準じて測定した。 （２）セパレータの表面粗さ 粘着剤層面に貼り付けたセパレータの表面粗さを接触型
表面粗さ計（株式会社小坂研究所製、ＡＹ−２２）にて
測定し、中心線平均粗さ（Ｒａ）の値を使用した。 （３）セパレータの剥離力 セパレータ付きの粘着フィルムを２５ｍｍ幅に切断し、
粘着剤層からセパレータをＴピール状態で剥離速度０．
２ｍ／分、室温雰囲気下で剥がす時の剥離力（Ｎ／２５
ｍｍ）を測定した。 （４）外観検査性 トリアセチルセルロースフィルムに、粘着フィルムをゴ
ムロールを用いて貼り付け、粘着フィルムを貼った状態
で、トリアセチルセルロースフィルムの外観を目視評価
した。その後、粘着フィルムを剥離し、同様にトリアセ
チルセルロースフィルムの外観を目視評価し、下記の基
準で評価した。 ○：粘着フィルムを剥がした状態で観察されたトリアセ
チルセルロースフィルム起因の異物が、粘着フィルムを
貼った状態でも同様に全て観察できた。 ×：粘着フィルムを剥がした状態で観察されたトリアセ
チルセルロースフィルム起因の異物が、粘着フィルムを
貼った状態では同様に全て観察できなかった。 （５）光学シートへのシリコーン転着性 トリアセチルセルロースフィルムに粘着フィルムをゴム
ロールを用いて貼り付け、室温で１日以上放置後、粘着
フィルムを剥離し、シリコーン転着状態を蛍光Ｘ線装置
にて測定し、下記の基準で評価した。 ○：シリコーンの転着が認められない。 ×：シリコーンの転着が認められる。
【００２２】
【表１】
【００２３】表１から明らかなように、本発明の粘着フ
ィルムである実施例１〜２は、粘着フィルムを貼った状
態で光学シートの欠陥検査を精度良く行うことができ、
また、粘着フィルムを剥離した後の光学シート表面にシ
リコーンの転着が無かった。それに対し、シリコーン離
型剤を塗工したポリエステルフィルムをセパレータとし
て使用した比較例１は、光学シート表面にシリコーンの
転着が確認された。また、比較例２ではセパレータの剥
離力が０．２１Ｎ／２５ｍｍと高いため、剥離時に粘着
フィルムの粘着剤層表面に剥離跡が発生し、外観検査時
の妨げとなる問題が発生した。また、比較例３ではセパ
レータの表面粗さが３．０μｍと大きいため、粘着フィ
ルムの粘着剤層に粗さが転写し、外観検査時の妨げとな
る問題が発生した。
ィルムである実施例１〜２は、粘着フィルムを貼った状
態で光学シートの欠陥検査を精度良く行うことができ、
また、粘着フィルムを剥離した後の光学シート表面にシ
リコーンの転着が無かった。それに対し、シリコーン離
型剤を塗工したポリエステルフィルムをセパレータとし
て使用した比較例１は、光学シート表面にシリコーンの
転着が確認された。また、比較例２ではセパレータの剥
離力が０．２１Ｎ／２５ｍｍと高いため、剥離時に粘着
フィルムの粘着剤層表面に剥離跡が発生し、外観検査時
の妨げとなる問題が発生した。また、比較例３ではセパ
レータの表面粗さが３．０μｍと大きいため、粘着フィ
ルムの粘着剤層に粗さが転写し、外観検査時の妨げとな
る問題が発生した。
【００２４】
【発明の効果】本発明によれば、光学シートの保護性能
に優れ、粘着フィルムを貼った状態で光学シートの欠陥
検査を精度良く行うことができ、また、粘着フィルムを
剥離した後の光学シート表面に、接着剤やハードコート
剤等を塗工する時に問題となるシリコーン樹脂の転着が
ない等の特長を有する光学シート保護用粘着フィルムを
得ることが可能である。
に優れ、粘着フィルムを貼った状態で光学シートの欠陥
検査を精度良く行うことができ、また、粘着フィルムを
剥離した後の光学シート表面に、接着剤やハードコート
剤等を塗工する時に問題となるシリコーン樹脂の転着が
ない等の特長を有する光学シート保護用粘着フィルムを
得ることが可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｃ０９Ｊ 163/00 Ｃ０９Ｊ 163/00 ５Ｇ４３５ 175/04 175/04 Ｇ０２Ｂ 1/10 Ｇ０２Ｂ 5/30 5/30 Ｇ０９Ｆ 9/00 ３０２ Ｇ０９Ｆ 9/00 ３０２ Ｇ０２Ｂ 1/10 Ｚ (72)発明者 嶋根 道弘 茨城県下館市大字五所宮1150番地 日立化 成工業株式会社五所宮事業所内 (72)発明者 池谷 卓二 茨城県下館市大字五所宮1150番地 日立化 成工業株式会社五所宮事業所内 Ｆターム(参考） 2H049 BA02 BA06 BB42 BB51 BB54 BC14 2K009 AA15 BB24 BB28 CC21 CC24 DD01 EE03 EE05 4F100 AK01A AK03C AK04C AK06C AK25B AK42A AK51B AK51H AR00B BA03 BA07 BA10A BA10C CA02B DD07C EJ05B EJ91C GB41 JK06 JL06 JL13B JN08 YY00 YY00C 4J004 AA10 AB01 CA02 CA03 CA04 CA06 DA02 DB02 DB03 FA04 4J040 CA011 DA051 DA141 DB051 DE031 DF001 DF011 DF041 DF051 DF081 DF101 DM011 EB132 EC002 EF261 JA09 KA16 LA06 NA17 PA42 5G435 AA08 AA17 FF01 KK07
Claims (5)
- 【請求項１】 プラスチックフィルムの片面に粘着剤層
を設けてなる粘着フィルムにおいて、粘着フィルムの全
光線透過率が８０％以上であり、かつ、粘着剤層面に表
面粗さが０．１μｍ以下であるポリオレフィン系樹脂フ
ィルムを、セパレータとして貼り合わせていることを特
徴とする光学シート保護用粘着フィルム。 - 【請求項２】 粘着剤層面からのセパレータの剥離力
が、０．０１〜０．１５Ｎ／２５ｍｍであることを特徴
とする請求項１記載の光学シート保護用粘着フィルム。 - 【請求項３】 セパレータが、ポリエチレンを主成分と
する樹脂フィルムであることを特徴とする請求項１又は
２記載の光学シート保護用粘着フィルム。 - 【請求項４】 光学シートに対する粘着力が、０．０１
〜１．０Ｎ／２５ｍｍであることを特徴とする請求項１
〜３のいずれかに記載の光学シート保護用粘着フィル
ム。 - 【請求項５】 粘着剤層が架橋型アクリル系粘着剤であ
ることを特徴とする請求項１〜４のいずれかに記載の光
学シート保護用粘着フィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001170408A JP2002363510A (ja) | 2001-06-06 | 2001-06-06 | 光学シート保護用粘着フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001170408A JP2002363510A (ja) | 2001-06-06 | 2001-06-06 | 光学シート保護用粘着フィルム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002363510A true JP2002363510A (ja) | 2002-12-18 |
Family
ID=19012334
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001170408A Pending JP2002363510A (ja) | 2001-06-06 | 2001-06-06 | 光学シート保護用粘着フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP2002363510A (ja) |
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