JP2003114331A - 偏光板保護用透明粘着フィルム - Google Patents

偏光板保護用透明粘着フィルム

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JP2003114331A
JP2003114331A JP2002016766A JP2002016766A JP2003114331A JP 2003114331 A JP2003114331 A JP 2003114331A JP 2002016766 A JP2002016766 A JP 2002016766A JP 2002016766 A JP2002016766 A JP 2002016766A JP 2003114331 A JP2003114331 A JP 2003114331A
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polarizing plate
pressure
transparent
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JP2002016766A
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English (en)
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Yumi Yamazaki
由美 山崎
Hiroyuki Yamada
博之 山田
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置の偏光板に対する微粘着性と再
剥離性を具備し、偏光板の欠陥の有無について偏光板に
貼付したまま透視検査できる偏光板保護用透明粘着フィ
ルムを提供する。 【解決手段】 透明高分子フィルム、再剥離型粘着剤層
及び剥離シートを積層してなる偏光板保護用透明粘着フ
ィルムにおいて、再剥離型粘着剤層が、アクリル系粘着
剤にイソシアネート系架橋剤と金属キレート系架橋剤を
併用比率1/1〜5/1の範囲で混合して架橋させた二
液硬化型アクリル系粘着剤(25℃及び90℃での貯蔵
弾性率が共に0.1MPa〜1.0MPa)で構成され
ており、剥離シートを除いた粘着フィルムのヘーズ値が
3%以下であることを特徴とする偏光板保護用透明粘着
フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置に用
いられる偏光板を保護するために使用する粘着フィルム
であって、偏光板に対する微粘着性と再剥離性を具備
し、偏光板の欠陥の有無について偏光板に貼付したまま
透視検査できる偏光板保護用透明粘着フィルムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置に用いられる偏光板は、損
傷、汚れ、異物付着が致命的な欠陥となる。そのため、
偏光板の製造工程、流通工程及び組み立て工程におい
て、偏光板に傷が付いたり、汚れたり、異物が付着しな
いように、通常は偏光板の表面に保護粘着フィルムを貼
付する措置が採られている。保護粘着フィルムが貼付さ
れた偏光板は、液晶表示装置に取り付けるに先立って欠
陥検査が行われる。この検査は、保護フィルムが貼付さ
れたまま行われるため、保護粘着フィルムには、高い透
明性が要求されている。
【0003】従来から使用されている偏光板の保護フィ
ルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)とエチ
レン酢酸ビニル(EVA)の2層構造の自己粘着フィル
ム、ポリエチレン(PE)フィルムやポリエチレンテレフ
タレート(PET)フィルムを基材とし、その片面に粘着
剤を塗工したものがある。最近の検査作業では、保護フ
ィルムに傷や汚れがついている製品はすべてロス扱いと
している。そのため、従来のPE系保護フィルムから品
質特性の高いPET系保護フィルムへの代替が急速に進
んでいる。(参考文献:日刊工業 液晶デバイスハンド
ブック 1990 日本学術振興会第124委員会。)
【0004】このような保護粘着フィルムを構成する粘
着剤としては、透明性、粘着力コントロールの容易さ、
非汚染性等を重視するために溶剤型アクリル系粘着剤が
主に使用されている。そして粘着フィルムを構成する方
法としては、該粘着剤を高分子フィルム面にロールコー
ター形式、コンマコーター形式、スロットダイ形式のコ
ーターヘッド等を用いて塗布・乾燥した後に剥離シート
を貼り合わせるか(直接法)、該粘着剤を剥離シートに
塗布・乾燥した後に、高分子フィルムを貼り合わせるこ
とにより(転写法)製造されている。
【0005】上記した方法で製造される保護粘着フィル
ムは、偏光板メーカーで偏光板と貼り合わされ、その
後、偏光板メーカーから出荷され、液晶ディスプレー製
造工程の途中で剥離されることになる。従って、偏光板
の保護のために使用される粘着フィルムは微粘着性であ
り、且つ再剥離性の両方の性質を具備していなくてはな
らない。ところが微粘着性であることは、保護粘着フィ
ルムが巻き取り状態で取り引き(流通)される途中でト
ンネリング(粘着保護フィルムと剥離シートとの間で生
じる部分的剥離)が発生したり、また保護粘着フィルム
を貼り合わせた偏光板に更に粘着剤を塗布・乾燥する時
にもトンネリングやフクレが発生しやすいという問題が
ある。前記のトンネリングやフクレは、粘着剤層面に跡
形となって現れ、前記したように検査の際に、ロス扱い
とされたり、偏光板の欠陥と見誤って判断してしまう要
因となる等の問題があった。また、微粘着性であるため
に基材である高分子フィルムと粘着剤の密着性が不十分
となり、再剥離の際、偏光板へ糊残りする場合があっ
た。
【0006】基材である高分子フィルムと微粘着の粘着
剤の密着性を高める方法としては、高分子フィルムの粘
着剤塗工面に予めコロナ処理を行う方法、粘着剤の架橋
剤としてイソシアネート系架橋剤を使用して、ゆっくり
と架橋させる方法等が知られている。
【0007】基材である高分子フィルムと粘着剤の密着
性を高めて、なお且つ偏光板に対する微粘着性を確保す
る方法として、イソシアネート系架橋剤を使用し、その
使用量を増す方法も考えられる。しかし、イソシアネー
ト系架橋剤の使用量を増やすと、粘着剤の白濁化を若起
させる原因となり、その粘着剤を塗布した保護粘着フィ
ルムは当然ヘーズ値が高くなって透明性が低下する。偏
光板の70μm以上の異物や傷等の欠陥を目視検査する
際、保護粘着フィルムは、偏光板に貼着したままの状態
で使用されるため、透明性の低下は目視検査の精度を低
下させる要因となる。
【0008】偏光板は、偏光子をトリアセチルセルロー
スフィルム(TACシート)で保護しているが、付加機
能として、帯電防止処理、防汚染処理、防眩処理(凹
凸)、傷防止のためのハードコート等の表面処理がなさ
れている場合がある。特に凹凸の大きい防眩処理表面に
対する保護粘着フィルムの粘着力は、プレーンな偏光板
に対する粘着力よりも高くなる傾向があり、これに伴な
って剥離工程の作業性が悪くなることから、保護粘着フ
ィルムの粘着力を更に低くするなど、貼付する対象に適
合した粘着力制御が必要となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、偏光
板の表面を保護するために使用する高透明粘着フィルム
について、上記した従来技術の問題点を解決するために
なされたものであり、粘着剤の白濁化がなく、粘着剤層
と透明高分子フィルムとの密着性が良く、透明粘着フィ
ルムが偏光板に貼付される前の巻き取り状態で取り引き
(流通)される途中において生じ易いトンネリング(保
護粘着フィルムと剥離シートとの間で生じる部分的剥
離)が発生せず、また保護粘着フィルムを貼付した後の
偏光板に更に粘着剤を塗工・乾燥する時にもトンネリン
グやフクレが発生せず、偏光板に貼付する微粘着性と再
剥離性の性質を具備し、しかも再剥離した後も偏光板表
面に糊残りがなく、偏光板に貼付したまま偏光板の欠陥
の有無について透視検査ができる偏光板保護用透明粘着
フィルムを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、アクリル系粘着剤
に、架橋剤としてイソシアネート系架橋剤と金属キレー
ト系架橋剤とを特定の割合で併用して架橋させた二液硬
化型アクリル系粘着剤を使用した粘着フィルムが、偏光
板の保護用粘着フィルムとしての適性を有することを見
出し、本発明の完成に至った。
【0011】本発明は、以下の各発明を包含する。 (1)透明高分子フィルム、再剥離型粘着剤層及び剥離
シートを積層してなる偏光板保護用粘着フィルムにおい
て、再剥離型粘着剤層が、アクリル系粘着剤にイソシア
ネート系架橋剤と金属キレート系架橋剤を併用比率1/
1〜5/1の範囲で混合して架橋させた二液硬化型アク
リル系粘着剤で構成されており、前記二液硬化型アクリ
ル系粘着剤の、25℃及び90℃の貯蔵弾性率が共に
0.1MPa〜1.0MPa、且つ剥離シートを除いた
粘着フィルムのヘーズ値が3%以下であることを特徴と
する偏光板保護用透明粘着フィルム。
【0012】(2)透明高分子フィルムが、流れ方向の
引張弾性率をX(GPa)、幅方向の引張弾性率をY(G
Pa)としたとき、下記式 (XY)1/2=Z におけるZ値が1〜5であり、且つ、ヘーズ値が3%以
下である(1)項記載の偏光板保護用透明粘着フイル
ム。
【0013】(3)アクリル系粘着剤に対する架橋剤
(イソシアネート系架橋剤と金属キレート系架橋剤との
併用)の混合割合が、アクリル系粘着剤100重量部に
対して固形分1〜15重量部であることを特徴とする
(1)項又は(2)項に記載の偏光板保護用透明粘着フ
ィルム。
【0014】(4)温度23±2℃、湿度50±3%の
環境下で3時間以上放置したトリアセチルセルロースフ
ィルムに、貼付して24時間経過後の粘着力及び同様に
貼付後、24時間経過した後、さらに温度90±1℃で
2時間加熱した後の粘着力が共に3〜30N/mである
(1)項〜(3)項のいずれか1項に記載の偏光板保護
用透明粘着フィルム。
【0015】(5)前記剥離シートが、剥離剤を設けた
プラスチックフィルムまたは、剥離剤を設けないプラス
チックフィルムからなる(1)〜(4)項のいずれか1
項記載の偏光板保護用透明粘着フィルム。 (6)前記剥離シートの剥離剤を設けないプラスチック
フィルムから粘着フィルムを剥離した後の表面電位が、
100V未満である(1)〜(5)項のいずれか1項記
載の偏光板保護用透明粘着フィルム。
【0016】(7)前記アクリル系粘着剤が、官能基と
してのカルボキシル基をもつアクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、無水マレイン酸、官能基としての水酸
基をもつヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエ
チルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト等のモノマーを共重合したポリマーからなる溶剤型ア
クリル系粘着剤である(1)項〜(6)項のいずれか1
項に記載の偏光板保護用透明粘着フィルム。
【0017】(8)前記イソシアネート系架橋剤は、芳
香族系のトルイレンジイソシアネート、ナフチレン-1,5
-ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、脂肪族系のヘキサメ
チレンジイソシアネートから選ばれる少なくとも1種で
ある(1)項〜(7)項のいずれか1項に記載の偏光板
保護用透明粘着フィルム。
【0018】(9)前記金属キレート系架橋剤は、T
i、Al、Zr等の原子にアルコキシ基、フェノキシ
基、アシルオキシ基、β−ジケトナト基、o−カルボニ
ルフェノラト基等が結合したキレート化合物から選ばれ
る少なくとも1種、特にアルミニウム−sec−ブチレー
ト、モノ−sec−ブトキシアルミニウムジイソプロピレ
ート、アルミニウムオキシドイソプロピレート、アルミ
ニウムオキシドオクテート、アルミニウムオキシドステ
アレート、アルミニウムジイソプロポキシドモノエチル
アセテート、アルミニウムトリス(アセチルアセトナー
ト)、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテー
ト)、アルミニウムモノ−アセチルアセトナートビス
(エチルアセトアセテート)から選ばれる少なくとも1
種である(1)項〜(8)項のいずれか1項に記載の偏
光板保護用透明粘着フィルム。
【0019】(10)前記透明高分子フィルムは、ポリ
エステル系、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系、
ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミド系、ア
クリル系、アセテート系、ポリエーテルスルホン系の各
樹脂から選ばれる少なくとも1種で形成されている透明
高分子フィルムである(1)項〜(9)項のいずれか1
項に記載の偏光板保護用透明粘着フィルム。
【0020】(11)前記透明高分子フィルムは、厚さ
が6〜300μm、好ましくは10〜100μmであ
り、必要に応じて、コロナ放電処理、帯電防止層や防汚
処理層が形成されている(10)項記載の偏光板保護用
透明粘着フィルム。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の透明粘着フィルムの粘着
剤層形成に前記架橋剤と共に用いられる粘着剤は、溶剤
型アクリル系粘着剤である。このアクリル系粘着剤は、
官能基としてのカルボキシル基をもつアクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、官能基として
の水酸基をもつヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロ
キシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタク
リレート等のモノマーを共重合したポリマーである。該
ポリマーは、さらに前記架橋剤によって架橋されて粘着
剤層を形成する。
【0022】本発明の透明粘着フィルムの粘着剤層は、
架橋反応の緩やかなイソシアネート系架橋剤と、架橋反
応の早い金属キレート系架橋剤を併用して溶剤型アクリ
ル系粘着剤を架橋して形成されていることに特徴があ
る。これらの架橋剤を併用する理由は、イソシアネート
系架橋剤と、金属キレート系架橋剤を併用することでア
クリル系粘着剤の架橋度を適切にコントロールすること
ができ、その結果、粘着剤の白濁化はなく、粘着剤と透
明高分子フィルムとの密着性も改善でき、しかも偏光板
に対する微粘着性と再剥離性の性質を具備した偏光板保
護用透明粘着フィルムが得られるからである。
【0023】上記のイソシアネート系架橋剤としては、
芳香族系のトルイレンジイソシアネート、ナフチレン-
1,5-ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、キシリレンジイソシアネート等、脂肪族系のヘキ
サメチレンジイソシアネート等が用いられる。中でも反
応速度の遅い脂肪族系イソシアネートがより好ましい。
【0024】上記の金属キレート系架橋剤としては、例
えば、Ti、Al、Zr等の原子にアルコキシ基、フェ
ノキシ基、アシルオキシ基、β−ジケトナト基、o−カ
ルボニルフェノラト基等が結合したキレート化合物が挙
げられる。これらの金属キレートの中で、最も好ましい
のは有機アルミニウム化合物で、アルミニウム−secブ
チレート、モノ−sec−ブトキシアルミニウムジイソプ
ロピレート、アルミニウムオキシドイソプロピレート、
アルミニウムオキシドオクテート、アルミニウムオキシ
ドステアレート、アルミニウムジイソプロポキシドモノ
エチルアセテート、アルミニウムトリス(アセチルアセ
トナート)、アルミニウムトリス(エチルアセトアセテ
ート)、アルミニウムモノ−アセチルアセトナートビス
(エチルアセトアセテート)等が挙げられる。これらの
金属キレート系架橋剤は、一種類又は二種類以上を組み
合わせて用いることができる。この場合、反応速度の速
い金属キレート系架橋剤を併用しても粘着剤と表面基材
の透明高分子フィルムとの密着性が低下することはな
い。
【0025】架橋反応が緩やかなイソシアネート系架橋
剤と、架橋反応が早い金属キレート系架橋剤の併用比率
は1/1〜5/1が粘着剤の白濁化がなく、粘着剤層と
透明高分子フィルムとの密着性が良く、透明粘着フィル
ムが偏光板に貼付される前の巻き取り状態で取り引き
(流通)される途中において生じ易いトンネリング(保
護粘着フィルムと剥離シートとの間で生じる部分的剥
離)が発生せず、効果的である。因みに両者の併用比率
がこの範囲外となると本発明が目的とする優れた効果が
得られない。
【0026】上記架橋剤(イソシアネート系架橋剤と金
属キレート系架橋剤との併用)のアクリル系粘着剤に対
する混合量は、アクリル系粘着剤100重量部に対して
固形分で1〜15重量部、好ましくは8〜15重量部で
ある。因みに、1重量部未満では、架橋度が不十分で、
粘着力、特に加熱後の粘着力が強くなり、偏光板からの
再剥離性が悪くなることがある。一方、15重量部より
多いと、架橋度が高くなり過ぎ、粘着力が低下して、偏
光板に対する微粘着性が不足したものとなるか、また
は、飽和状態となり、架橋を阻害して凝集力が低下し、
再剥離性が悪くなることがある。
【0027】本発明の透明粘着フィルムを構成する粘着
剤層は、上記二種類の架橋剤で架橋した二液硬化型アク
リル粘着剤であり、その貯蔵弾性率が、25℃及び90
℃で共に0.1MPa〜1.0MPaであることを要件
とする。粘着剤の貯蔵弾性率は、粘着剤の硬さを表す指
標であり、本発明で使用する粘着剤の硬さは、25℃
(常温)の場合でも、90℃に加熱した場合も殆ど変わ
りがない性質のものであることを意味している。
【0028】本発明の透明粘着フィルムの粘着剤層に使
用する粘着剤の貯蔵弾性率が上記の範囲を要件とする理
由は、偏光板に対する微粘着性と再剥離性の両方の性質
を具備させるための硬さとして最も望ましいからであ
る。因みに、この貯蔵弾性率は、粘着剤を構成するベー
スポリマーの構造、架橋剤の種類及び使用量、架橋の反
応時間等によってコントロールすることができる。粘着
剤層を形成する粘着剤の貯蔵弾性率が、0.1MPa未
満の場合は、粘着剤が軟らか過ぎ、粘着力が強く、この
ため偏光板に貼付し再剥離する場合に偏光板に糊残りし
たり、剥離力が重く剥離しにくくなる問題がある。一
方、1.0MPaを超えると、粘着剤が硬過ぎて偏光板
に対する微粘着性に欠けるものとなる。
【0029】前記した貯蔵弾性率の測定法は、粘着剤を
剥離シートに塗布乾燥させたものを何度も重ね合わせ、
粘着剤の厚みが3mmになった粘着剤シートを、常温一
週間キュアさせた後、レオーメーター(REOLOGICA Inst
ruments AB製 Dynalyser粘弾性測定装置、周波数1H
z、振幅1μm)により貯蔵弾性率を測定するという方
法である。
【0030】本発明における透明高分子フィルムは、透
明性、平滑性、機械的強度に優れたものが好ましく、J
IS K7127による試験方法により測定した流れ方
向の引張弾性率をX(GPa)、幅方向の引張弾性率をY
(GPa)としたときの下記式(XY)1/2=Zにおける
Zの値が1〜5で、加工工程中の偏光板の湾曲などに追
従しやすい弾性率を有し、かつヘーズ値が3%以下のも
のである。
【0031】透明高分子フィルムは、一般に流れ方向の
引張弾性率をX(GPa)と幅方向の引張弾性率をY(G
Pa)が異なるものが多く、前記Z値が1未満の透明高
分子フィルムは、軟らかく延び易い。このため保護用粘
着フィルムに構成したものは再剥離性が悪くなる難点が
ある。一方、前記Z値が5を超える透明高分子フィルム
は、保護用粘着フィルム用としては硬過ぎる。このため
保護粘着フィルムに構成したものは偏光板から剥がれ易
く微粘着性に欠けるものとなり、実用性に難点がある。
また、本発明で使用する透明高分子フィルムは、ヘーズ
値が3%以下のものである。因みにヘーズ値が3%を超
えるフィルムを使用すると、保護粘着フィルムに構成し
た場合のヘーズ値が3%以上となり、偏光板保護用透明
粘着フィルムとしての適性に欠けるものとなる。
【0032】透明高分子フィルムとしては、一般的に
は、ポリエステル系、ポリプロピレンなどのポリオレフ
ィン系、ポリカーボネート系、ポリアミド系、ポリイミ
ド系、アクリル系、アセテート系、ポリエーテルスルホ
ン系樹脂からなるものが用いられるが、ポリプロピレン
が好適である。さらに好ましくは、アイソタクチックペ
ンタッド分率が96%以上であるポリプロピレンであ
る。透明高分子フィルムの厚さは、通常6〜300μm
であり、10〜100μmが好ましい。また、フィルム
には、コロナ放電処理、帯電防止層や防汚処理の形成な
どの公知の表面処理を施すことができる。
【0033】保護用透明粘着フィルムの形成法として
は、透明高分子フィルムに前記二液硬化型アクリル系粘
着剤を塗工・乾燥して粘着剤層を形成し、その後に剥離
シートを貼り合わせる方法、或いは剥離シートに該粘着
剤を塗布・乾燥して粘着剤層を形成した後に透明高分子
フィルムを貼り合わせることにより得られる。
【0034】この粘着剤の塗工装置としては、リバース
ロールコーター、ナイフコーター、バーコーター、スロ
ットダイコーター、エアーナイフコーター、リバースグ
ラビアコーター、バリオグラビアコーター等が使用さ
れ、塗布量は乾燥重量で5〜50g/m2の範囲で、よ
り好ましくは20〜30g/m2の範囲で調節される。
因みに、5g/m2未満では、被着体に対する粘着力が
不十分となり、一方50g/m2を超えると、粘着力が
飽和し、経済的でなく、粘着剤がはみ出したり、剥離時
に凝集破壊の原因ともなる。
【0035】かくして構成される保護用透明粘着フィル
ムの偏光板に対する望ましい粘着力は、温度23±2
℃、湿度50±3%の環境下で3時間以上放置したトリ
アセチルセルロースフィルムに、貼付して1日(24時
間)経過した後の粘着力、及び同様に24時間経過した
後、さらに温度90℃±1℃で2時間加熱した後の粘着
力が、共に3〜30N/m(約8〜77g/25m
m)、好ましくは5〜20N/m(約12〜51g/2
5mm)である。因みに、該粘着力が3N/m未満で
は、粘着力が不足し、微粘着性が要求される保護用透明
粘着フィルムとしての適性を欠くものとなる。一方、該
粘着力が30N/mを超えると、粘着力が強すぎ、再剥
離性が要求される保護用透明粘着フィルムとしての適性
を欠くものとなる。
【0036】粘着剤層を覆う剥離シートとしては、特に
限定されるものではないが、透明性、夾雑物の混入防止
が要求されるため、紙系の剥離シートよりプラスチック
フィルムの剥離シートを用いた方が透明性、平滑性の点
で好ましい。ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レンなどのプラスチックフィルムにフッ素樹脂やシリコ
ーン樹脂等を乾燥重量で0.1〜3.0g/m2程度に
なるように塗布し、熱硬化や電離放射線硬化等によって
剥離剤層を設けたもの、または、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン、エチレン/プロピレン共重合体
などのオレフィン系フィルム、フッ素系フィルム、シリ
コーン系フィルム、またはそれら二種以上の樹脂をブレ
ンドしたフィルムなど表面活性の低いフィルムで剥離剤
層を設けてないものが適宜使用される。最終的には、無
配向あるいは延伸工程により、一軸、二軸延伸される場
合もある。その中でも、安価で透明性が高く、剥離力の
安定な表面電位100V未満の二軸延伸ポリプロピレン
が適宜使用される。
【0037】剥離層を設ける場合の塗布装置としては、
バーコーター、エアーナイフコーター、ダイレクトグラ
ビアコーター、オフセットグラビアコーター、多段ロー
ルコーター等が適宜使用される。また、剥離剤層を設け
てない場合のフィルムの成膜加工方法としては、カレン
ダー法、キャスト法、Tダイ法、インフレーション法等
の方法があり、フィルム膜厚としては、10〜500μ
mのものが適宜用いられる。
【0038】本発明の剥離シートの剥離剤を設けないプ
ラスチックフィルムから粘着フィルムを剥離した後の剥
離シート(粘着剤面側)の表面電位が、100V未満で
あることが好ましい。表面電位100V以上の場合、永
久帯電して帯電ムラを生じて、剥離シートと粘着フィル
ムの間で剥離不良を生じることがある。
【0039】
【実施例】以下、実施例に基づいて詳細に説明する。
【0040】実施例1 基材の透明高分子フィルムとして、二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)フィルム(三菱化学ポリエ
ステルフィルム株式会社製 T−100 厚さ25μ
m,全光線透過率90.5%,ヘーズ値1.5%、Z値
=4.6)を使用した。別に、アクリル系粘着剤(商品
名「X-300-120S」、サイデン化学株式会社製)100重
量部(固形分換算)にイソシアネート系架橋剤(商品名
「K−200」、サイデン化学株式会社製)7.5重量
部と金属キレート系架橋剤(商品名「M−2」、サイデ
ン化学株式会社製)7.5重量部を混合し、架橋させて
粘着剤塗液とした。この粘着剤の貯蔵弾性率は、25℃
で0.9MPa、90℃で0.9MPaであった。市販
のポリエチレンテレフタレートセパレーター(商品名
「セラピールBK#25」、東洋メタライジング株式会
社製)に上記粘着剤を乾燥重量で25g/m 2となるよ
うにコンマコーターで塗布、100℃で1分間乾燥させ
た後、上記の二軸延伸PETフィルムと貼り合わせて偏
光板保護用透明粘着フィルムを作製した。
【0041】実施例2 アクリル系粘着剤(商品名「X-300-120S」、サイデン化
学株式会社製)100重量部(固形分換算)に、イソシ
アネート系架橋剤(商品名「K−200」、サイデン化
学株式会社製)4重量部と、金属キレート系架橋剤(商
品名「M−2」、サイデン化学株式会社製)4重量部を
混合し、架橋させて、貯蔵弾性率が25℃で0.7MP
a、90℃で0.7MPaの粘着剤塗液を得た。この粘
着剤塗液を使用し、実施例1と同様にして偏光板保護用
透明粘着フィルムを作製した。
【0042】実施例3 アクリル系粘着剤(商品名「X-300-120S」、サイデン化
学株式会社製)100重量部(固形分換算)に、イソシ
アネート系架橋剤(商品名「K−200」、サイデン化
学株式会社製)1重量部と、金属キレート系架橋剤(商
品名「M−2」、サイデン化学株式会社製)1重量部を
混合し、架橋させて、貯蔵弾性率が25℃で0.1MP
a、90℃で0.1MPaの粘着剤塗液を得た。この粘
着剤塗液を使用し、実施例1と同様にして偏光板保護用
透明粘着フィルムを作製した。
【0043】実施例4 アクリル系粘着剤(商品名「KP−1410」、日本カ
ーバイド工業株式会社製)100重量部(固形分換算)
に、イソシアネート系架橋剤(商品名「CK−10
3」、日本カーバイド工業株式会社製)12.5重量部
と金属キレート系架橋剤(商品名「M−2」、サイデン
化学株式会社製)2.5重量部を混合し、架橋させて、
貯蔵弾性率が25℃で0.5MPa、90℃で0.5M
Paの粘着剤塗液を得た。この粘着剤塗液を使用し、実
施例1と同様にして偏光板保護用透明粘着フィルムを作
製した。
【0044】実施例5 基材の透明高分子フィルムとして、二軸延伸ポリプロピ
レンフィルム(商品名「E−200」、王子製紙株式会
社製、厚さ50μm、全光線透過率92.1%、ヘーズ
値0.8%、Z値=2.8)を使用した以外は、実施例
1と同様にして偏光板保護用透明粘着フィルムを作製し
た。
【0045】実施例6 基材の透明高分子フィルムとして、二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「T−1
00」、三菱化学ポリエステルフィルム株式会社製、厚
さ25μm、全光線透過率90.5%、ヘーズ値1.5
%、Z値=4.6)を使用した。別に、アクリル系粘着
剤(商品名「X-300-120S」、サイデン化学株式会社製)
100重量部(固形分換算)に、イソシアネート系架橋
剤(商品名「K−200」、サイデン化学株式会社製)
7.5重量部と金属キレート系架橋剤(商品名「M−
2」、サイデン化学株式会社製)7.5重量部を混合
し、架橋させて粘着剤塗液とした。この粘着剤の貯蔵弾
性率は、25℃で0.9MPa、90℃で0.9MPa
であった。上記PETフィルムに直接上記粘着剤を乾燥
重量で25g/m2となるようにコンマコーターで塗
布、100℃で1分間乾燥させた後、剥離シートの表面
電位が5Vである二軸延伸PETフィルム(商品名「ア
ルファンE−200」、王子製紙株式会社製、厚さ25
μm)を貼り合わせて偏光板保護用透明粘着フィルムを
作製した。この粘着フィルムから剥離シートの二軸延伸
PETフィルムを剥離した後の二軸延伸フィルム(粘着
剤層面側)の表面電位は、50Vであった。
【0046】比較例1 アクリル系粘着剤(商品名「X-300-120S」、サイデン化
学株式会社製)100重量部(固形分換算)に、イソシ
アネート系架橋剤(商品名「K−200」、サイデン化
学株式会社製)15重量部を混合し、架橋させて、貯蔵
弾性率が25℃で0.9MPa、90℃で0.9MPa
の粘着剤塗液を得た。この粘着剤塗液を使用し、実施例
1と同様にして偏光板保護用透明粘着フィルムを作製し
た。
【0047】比較例2 アクリル系粘着剤(商品名「KP−1410」、日本カ
ーバイド工業株式会社製)100重量部(固形分換算)
に、イソシアネート系架橋剤(商品名「CK−10
3」、日本カーバイド工業株式会社製)10重量部を混
合し、架橋させて、貯蔵弾性率が25℃で0.8MP
a、90℃で0.8MPaの粘着剤塗液を得た。この粘
着剤塗液を使用し、実施例1と同様にして偏光板保護用
透明粘着フィルムを作製した。
【0048】比較例3 アクリル系粘着剤(商品名「KP−1410」、日本カ
ーバイド工業株式会社製)100重量部(固形分換算)
に、イソシアネート系架橋剤(商品名「CK−10
3」、日本カーバイド工業株式会社製)5重量部を混合
し、架橋させて、貯蔵弾性率が25℃で0.1MPa、
90℃で0.1MPaの粘着剤塗液を得た。この粘着剤
塗液を使用し、実施例1と同様にして偏光板保護用透明
粘着フィルムを作製した。
【0049】比較例4 アクリル系粘着剤(商品名「KP−1410」、日本カ
ーバイド工業株式会社製)100重量部(固形分換算)
に、イソシアネート系架橋剤(商品名「CK−10
3」、日本カーバイド工業株式会社製)0.5重量部を
混合し、架橋させて、貯蔵弾性率が25℃で0.09M
Pa、90℃で0.02MPaの粘着剤塗液得た。この
粘着剤塗液を使用し、実施例1と同様にして偏光板保護
用透明粘着フィルムを作製した。
【0050】比較例5 基材の透明高分子フィルムとして、二軸延伸ポリエチレ
ンナフタレートフィルム(商品名「Kaladex1030」アイ
・シー・アイ・ジャパン株式会社製、厚さ50μm、全
光線透過率88.0%、ヘーズ値1.1%、Z値=6.
2)を使用した以外は、実施例1と同様にして偏光板保
護用透明粘着フィルムを作製した。
【0051】比較例6 アクリル系粘着剤(商品名「X-300-120S」、サイデン化
学株式会社製)100重量部(固形分換算)に、金属キ
レート系架橋剤(商品名「M−2」、サイデン化学株式
会社製)15重量部を混合し、架橋させて、貯蔵弾性率
が25℃で0.8MPa、90℃で0.8MPaの粘着
剤塗液を得た。この粘着剤を使用し、実施例1と同様に
して偏光板保護用透明粘着フィルムを作製した。
【0052】比較例7 アクリル系粘着剤(商品名「KP−1410」、日本カ
ーバイド工業株式会社製)100重量部(固形分換算)
に、イソシアネート系架橋剤(商品名「CK−10
3」、日本カーバイド工業株式会社製)8重量部と金属
キレート系架橋剤(商品名「M−2」、サイデン化学株
式会社製)8重量部を混合し、架橋させて、貯蔵弾性率
が25℃で1.1MPa、90℃で1.1MPaの粘着
剤塗液得た。この粘着剤塗液を使用し、実施例1と同様
にして偏光板保護用透明粘着フィルムを作製した。
【0053】比較例8 基材の透明高分子フィルムとして、二軸延伸ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)フィルム(商品名「T−1
00」、三菱化学ポリエステルフィルム株式会社製、厚
さ25μm、全光線透過率90.5%、ヘーズ値1.5
%、Z値=4.6)を使用した。別に、アクリル系粘着
剤(商品名「X-300-120S」、サイデン化学株式会社製)
100重量部(固形分換算)に、イソシアネート系架橋
剤(商品名「K−200」、サイデン化学株式会社製)
7.5重量部と金属キレート系架橋剤(商品名「M−
2」、サイデン化学株式会社製)7.5重量部を混合
し、架橋させて粘着剤塗液とした。この粘着剤の貯蔵弾
性率は、25℃で0.9MPa、90℃で0.9MPa
であった。上記PETフィルムに、直接上記粘着剤を乾
燥重量で25g/m2となるようにコンマコーターで塗
布、100℃で1分間乾燥させた後、剥離シートの表面
電位が200Vである二軸延伸PETフィルム(商品名
「アルファンE−200」、王子製紙株式会社製、厚さ
25μm)を貼り合わせて偏光板保護用透明粘着フィル
ムを作製した。この粘着フィルムから剥離シートの二軸
延伸PETフィルムを剥離した後の二軸延伸フィルム
(粘着剤層面側)の表面電位は、150Vであった。
【0054】このようにして得られた偏光板保護用透明
粘着フィルムについて、下記の評価を行い、結果を表1
に示した。
【0055】(評価項目) [偏光板に対する粘着力]保護粘着フィルムを25mm
×80mmにサンプリングし、偏光板のTACシート
(商品名「フジタック」厚み38μm、富士写真フィル
ム株式会社製)表面に貼り付け、2kgの圧着ローラーで
1往復圧着させて24時間後、180°ピール法によ
り、引張速度300mm/分で引き剥がしたときの粘着
力をテンシロン引張試験機(株式会社オリエンテック製
RTC−1210)にて測定した。また、貼り付け圧
着させて24時間後、90℃で2時間加熱処理した後の
粘着力も測定した。
【0056】[全光線透過率・ヘーズ値]剥離シートを
剥がした保護粘着フィルムについて、ヘーズメーター
(スガ試験機株式会社 HGM−2K)にて測定した。 [欠陥・遮光性異物検査の可否]偏光板に保護粘着フィ
ルムを貼り付け、偏光板の下から検査ランプを当て、目
視検査によって、正確な判定を行えるか否かを評価し
た。
【0057】[剥離後・基材からの糊剥がれ発生の有
無]透明高分子フィルムの密着性不良により、偏光板に
対する粘着力測定時、透明高分子フィルムから粘着剤が
剥がれる状態の有無を目視評価した。 [トンネリング発生の有無]保護粘着フィルムを貼付し
た偏光板を、保護フィルム貼付面を内側にして、φ10
0mmの筒状にして、トンネリング(偏光板からの浮
き)の発生の有無を目視評価した。
【0058】[表面電位]剥離剤の設けていない二軸延
伸OPPフィルムを剥離シートとした保護粘着フィルム
をA4サイズにカッティングし、引張速度300mm/
分で剥離した二軸延伸OPPフィルム(粘着剤層面側を
上)をアルミ箔上に置き、表面電位計(株式会社川口電
機製 S−211)にて測定した。
【0059】
【表1】
【0060】表1に示されているように、実施例1〜6
では、剥離力が軽く、透明性が良好であった。一方、比
較例1〜3では、剥離力は軽く、液晶製造工程の最終段
階で保護粘着フィルムを剥離するときの作業性は良い
が、透明性が悪く、偏光板の欠陥検査を正確に行えなか
った。比較例4では、透明性は良好であったが、粘着力
が高くなってしまい、作業性が悪くなった。比較例5で
は、トンネリングが発生した。比較例6では、糊剥がれ
が発生し、再剥離性不良となった。比較例7では、粘着
力不足で、トンネリングと、偏光板からのフクレが発生
した。比較例8では、保護粘着フィルムから剥離シート
を剥す際、剥離が重すぎて、表面基材にしわや折れ傷が
入り、その後の評価ができなかった。
【0061】
【発明の効果】本発明の偏光板保護用透明粘着フィルム
は、粘着剤として、アクリル系粘着剤に架橋反応の緩や
かなイソシアネート系架橋剤と架橋反応の早い金属キレ
ート系架橋剤を併用比率1/1〜5/1の範囲で混合し
て粘着剤の架橋度を適度に制御した二液硬化型の再剥離
性アクリル系粘着剤(25℃及び90℃での貯蔵弾性率
が共に0.1MPa〜1.0MPa)を使用したことに
より、粘着剤の白濁化がなく、粘着剤層と透明高分子フ
ィルムとの密着性が良く、透明粘着フィルムが偏光板に
貼付される前の巻き取り状態で取り引き(流通)される
途中において生じ易いトンネリング(保護粘着フィルム
と剥離シートとの間で生じる部分的剥離)が発生しな
い。また、保護粘着フィルムを貼付した後の偏光板に更
に粘着剤を塗工・乾燥する時にもトンネリングやフクレ
が発生せず、偏光板に貼付する微粘着性と再剥離性の性
質を具備し、しかも再剥離した後も偏光板表面に糊残り
がなく、偏光板に貼付したまま偏光板の欠陥の有無につ
いて透視検査ができる等の優れた効果を有している。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BB22 BB23 BB52 BB54 BC03 BC14 BC22 2H091 FA08 FB02 FC09 FD06 FD15 KA10 LA02 LA17 LA18 4F100 AK01A AK07 AK25B AK42 BA03 BA07 BA10A BA10C CA02B GB41 JB12B JK07A JK07B JL13B JL14C JN01A YY00A YY00B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明高分子フィルム、再剥離型粘着剤層
    及び剥離シートを積層してなる偏光板保護用透明粘着フ
    ィルムにおいて、再剥離型粘着剤層が、アクリル系粘着
    剤に、イソシアネート系架橋剤と金属キレート系架橋剤
    を併用比率1/1〜5/1の範囲で混合して架橋させた
    二液硬化型アクリル系粘着剤で構成されており、前記二
    液硬化型アクリル系粘着剤の、25℃及び90℃の貯蔵
    弾性率が共に0.1MPa〜1.0MPa、且つ剥離シ
    ートを除いた粘着フィルムのヘーズ値が3%以下である
    ことを特徴とする偏光板保護用透明粘着フィルム。
  2. 【請求項2】 透明高分子フィルムが、流れ方向の引張
    弾性率をX(GPa)、幅方向の引張弾性率をY(GPa)
    としたとき、下記式 (XY)1/2=Z におけるZ値が1〜5であり、且つ、ヘーズ値が3%以
    下である請求項1記載の偏光板保護用透明粘着フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 アクリル系粘着剤に対する前記併用比率
    の架橋剤の混合量が、アクリル系粘着剤固形分100重
    量部に対して固形分1〜15重量部であることを特徴と
    する請求項1記載の偏光板保護用透明粘着フィルム。
  4. 【請求項4】 前記再剥離型粘着剤層は、温度23±2
    ℃、湿度50±3%の環境下で3時間以上放置したトリ
    アセチルセルロースフィルムに、貼付して24時間経過
    した後の粘着力、及び同様に24時間経過した後、さら
    に温度90±1℃で2時間加熱した後の粘着力が、共に
    3〜30N/mである請求項1記載の偏光板保護用透明
    粘着フィルム。
  5. 【請求項5】 前記剥離シートが、剥離剤を設けたプラ
    スチックフィルムまたは、剥離剤を設けないプラスチッ
    クフィルムからなる請求項1〜4のいずれか1項記載の
    偏光板保護用透明粘着フィルム。
  6. 【請求項6】 前記剥離シートの剥離剤を設けないプラ
    スチックフィルムから粘着フィルムを剥離した後の表面
    電位が、100V未満である請求項1〜5のいずれか1
    項記載の偏光板保護用透明粘着フィルム。
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