JP2002362297A - 乗員拘束装置の配設構造 - Google Patents

乗員拘束装置の配設構造

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Naohiko Saida
直彦 斉田
Yuichi Saito
雄一 斉藤
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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 側面衝突用の乗員拘束装置において、エアバ
ッグの展開特性を常に安定させることを目的とする。 【解決手段】 ルーフサイドレール29のインナ部材2
9bにエアバッグ9及びカバー10を固定するための治
具11eが、ルーフガーニッシュ15に向かって凸形状
を有するガイド部21を有し、このガイド部21の上側
面22の延長線L1が、ルーフガーニッシュ15とセン
タピラーガーニッシュ16の境界を表す見切り線L2よ
りも上側に位置する構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の側面衝突時
等に乗員を保護する乗員拘束装置の配設構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】車両が側面衝突や、ロールオーバした際
に、乗員を保護する乗員拘束装置としては、車両の車室
内の側面にエアバッグを展開させる頭部保護装置があげ
られる。この頭部保護装置は、車両のフロントピラーか
らルーフサイドレールを経て、リアピラーに至る各部に
配設されている。非展開時のエアバッグは、例えば図1
のX−X線断面図である図7に示すように、車室内側の
最内層であるルーフガーニッシュ115と、車体を構成
するインナ部材103aとの間の空間に折り畳まれてい
る。エアバッグ109は、エアバッグ109を覆うカバ
ー110と共にインナ部材103aにボルト120で締
結されている。さらに、エアバッグ109の下側には、
ガイド部材121が、ルーフガーニッシュ115とセン
タピラーガーニッシュ116の境界である見切り線L5
とほぼ同一線上に設けられている。このガイド部材12
1は、エアバッグ109の展開方向を見切り線L5に向
けるために設けられている。つまり、図示しないインフ
レータからのガスの供給により膨張を開始したエアバッ
グ109は、カバー110を破り、ガイド部材121の
形状に倣って展開して見切り線L5の近傍においてルー
フガーニッシュ115の先端部115aに当接し、ルー
フガーニッシュ115を車室内側に押す。これによりセ
ンタピラーガーニッシュ116とルーフガーニッシュ1
15の間に開口が形成され、この開口からエアバッグ1
09が車室内に展開する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして頭部保護装置を配設すると、エアバッグ109
の急激な膨張に伴い発生する力を受けてガイド部材12
1が変形することがあった。また、衝突による車両自体
の変形によりガイド部材121が変形することがあっ
た。ガイド部材121が変形すると、エアバッグ109
が膨張する方向と見切り線L5の位置が大きくずれてし
まうことがあり、ルーフガーニッシュ115を押して開
口を形成するまでの時間にばらつきが発生する可能性が
あった。このようなばらつきはエアバッグ109の展開
完了までの時間等の展開特性をばらつかせる原因となる
ので好ましくない。また、このようなばらつきを抑止す
るために、ガイド部材121をインナ部材103aと一
体で形成したり、ガイド部材121の剛性を高めようと
すると、製造工程が複雑になったり、車両重量が増加し
たりするという問題が発生する。従って、本発明は、乗
員拘束装置の配設構造を工夫することで、エアバッグの
展開特性を常に安定させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する本
発明の請求項1に係る発明は、車両のルーフの車室側の
最内層であるルーフガーニッシュと、ピラーの車室側の
最内層であるピラーガーニッシュとの境界を開いてエア
バッグを展開させる乗員拘束装置の配設構造において、
エアバッグを位置決めして固定する治具を有し、治具
は、エアバッグの膨張時の展開方向を制御するためにル
ーフガーニッシュ及び/又はピラーガーニッシュに向か
って突出するガイド部を備え、ガイド部は、その上面の
延長線が境界よりも上側にある上方位置から、境界とほ
ぼ同一線上に並ぶ下方位置に変形可能である乗員拘束装
置の配設構造とした。
【0005】乗員拘束装置の展開時に、エアバッグはガ
イド部材に当接して、ガイド部材を下方位置まで押し下
げながら、ルーフガーニッシュとピラーガーニッシュの
境界に向かって展開する。そして、下方位置にあるガイ
ド部材の形状に倣って展開するエアバッグは、その先端
が境界の近傍においてルーフガーニッシュを車室内側に
向けて押し出すように作用する。ガイド部材がエアバッ
グの展開により、エアバッグの先端が境界の近傍にくる
ように変形するのでルーフガーニッシュを押し開くタイ
ミングが安定して、エアバッグの展開特性が安定する。
【0006】また、本発明の請求項2に係る発明は、請
求項1に記載の乗員拘束装置の配設構造において、ピラ
ーガーニッシュから延設され、ピラーガーニッシュの移
動を制限するためにガイド部とピラーガーニッシュを連
結させる連結手段を有する構成にした。このような乗員
拘束装置の配設構造は、結合手段及びガイド部材を介し
てピラーガーニッシュと、エアバッグの位置を常に安定
させることができる。つまり、エアバッグの固定位置に
対するピラーガーニッシュ及びルーフガーニッシュの境
界の位置を一定に保つことができるので、エアバッグの
展開特性を安定させることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】(第一の実施形態)本発明の第一
の実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。図1
の車室内の構成図に示すように、車両1は、フロア2と
ルーフ3を前側のフロントピラー4、中央付近のセンタ
ピラー5、後側のリアピラー6、並びに、ルーフサイド
レール28で連結させた車体構造の中に、座席7等が配
置されている。
【0008】このような車両1において、乗員拘束装置
である頭部保護装置8は、図1の破線で示すように、フ
ロントピラー4からルーフサイドレール29を通り、リ
アピラー6に至るように、その各部に配設されている。
この頭部保護装置8の詳細について図2、図3及び図4
を用いて以下に説明する。なお、図2はエアバッグが展
開した状態を示す図であり、図3は頭部保護装置の構成
図である。また、図4は図1のX−X線断面斜視図であ
る。
【0009】頭部保護装置8は、側面衝突時等に図2に
示すようにフロントピラー4からリアピラー6に至るま
で、側部ドアのウインドウガラスに沿ってエアバッグ9
を展開させて乗員を保護する。図2に示すエアバッグ9
は、展開に必要なガス量の低減及び展開完了時間の短縮
化のために、ガスが供給されて膨らむ膨張部9a、9
b、9cと、ガスが供給されずに膨らまない非膨張部9
d、9eを有しているが、エアバッグ9の全体が膨張す
る構成にしても良い。
【0010】エアバッグ9は、折り畳まれた状態で図3
に示す長尺のカバー10に収容されている。このカバー
10は、治具11a、11bでフロントピラー4に固定
され、治具11c、11d、11eでルーフサイドレー
ル29に固定されている。また、カバー10は、治具1
1gでリアピラー6に固定される。なお、本実施形態に
おいては、治具11eが特許請求の範囲に記載のガイド
部を有する治具に相当する。治具11eの構成について
後に説明するので、ここでは省略する。
【0011】さらに、このエアバッグ9にガスを供給す
るインフレータ12は、固定具13でリアピラー6に固
定されており、ガス貯蔵型、火薬型等、公知のガス発生
手段を有しており、インフレータ12から噴き出したガ
スは、アダプタ13からパイプ14を通り、エアバッグ
9に供給される。なお、頭部保護装置8は、インフレー
タ12をフロントピラー4又はセンタピラー5に配設す
る構成にしても良いし、複数個のインフレータ12から
なる構成にすることもできる。
【0012】前記のような構成を有する頭部保護装置8
において、エアバッグ9及びカバー10の配設構造につ
いて図4を用いてさらに詳細に説明する。まず、理解を
容易にするためにエアバッグ9及びカバー10が固定さ
れるルーフ3及びルーフサイドレール29の構成につい
て説明する。
【0013】ルーフ3は、最外層であるアウタ部材3a
と、内層であるインナ部材3b、並びに、最内層である
ルーフガーニッシュ15とから構成されている。ルーフ
ガーニッシュ15の先端部15aは、段差を有し、セン
タピラーガーニッシュ16の内側に入り込んでいる。な
お、インナ部材3bとルーフガーニッシュ15との間に
はルーフ3の剛性を保つための補強部材30が配設され
ている。また、ルーフサイドレール28は、ルーフ3と
各ピラー4、5、6を接合させるために設けられてお
り、最外層であるアウタ部材29aと、内層であるイン
ナ部材29b、及び、アウタ部材29a及びインナ部材
29bの間に位置するセンタ部材29cとから構成され
ている。図4においては、ルーフサイドレール28の図
示しない下方においてセンタピラー5のフレームに接合
されている。
【0014】ルーフ3の側面部とルーフサイドレール2
9の上端部は、接合部17aで溶接、ボルト締め等によ
り接合されており、接合後の接合部17aにはモールド
が配設される。また、補強部材30は、接合部17bで
ルーフサイドレール29のインナ部材29bに接合され
ている。また、ルーフ3のインナ部材3bとルーフガー
ニッシュ15が形成する空間18、及び、ルーフサイド
レール29のインナ部材29bとセンタピラーガーニッ
シュ16が形成する空間19のそれぞれには衝撃を吸収
するためのエネルギ吸収材(不図示)が挿入されてい
る。
【0015】図4に示すようにエアバッグ9は、折り畳
まれてカバー10に収容された状態で、ルーフ3のイン
ナ部材3bとルーフガーニッシュ15が形成する空間1
8、及び、ルーフサイドレール29のインナ部材29b
とセンタピラーガーニッシュ16が形成する空間19に
配設されている。エアバッグ9及びカバー10は、治具
11eを介してルーフサイドレール29のインナ部材2
9a及び補強部材30にボルト20等で固定されてい
る。この治具11eは、カバー10の下側においてルー
フガーニッシュ15及び/又はセンタピラーガーニッシ
ュ16の方向、つまり、車室側に向けて突出するガイド
部21を有している。
【0016】このガイド部21の構成及び役割につい
て、図4及び図5(a)、(b)を用いて詳細に説明す
る。なお、図5(a)、(b)はエアバッグの展開を段
階的に示した説明図である。図4に示すようにガイド部
21は、上側面22と、上側面22の先端に連なり、車
室側に向かう面である内側面23、並びに、内側面23
の下端に連なる下側面24とから構成されている。下側
面24は、開口部24aを有し、開口部24aにはセン
タピラーガーニッシュ16から延設される連結手段であ
る連結爪25の鉤形状の先端部分が挿入されている。そ
して、ガイド部21の上側面22の先端の延長線L1
は、センタピラーガーニッシュ16の先端がルーフガー
ニッシュ15に突き当たる境界を示す見切り線L2より
も所定距離だけ上方に位置している(以下、この位置を
上方位置とする)。また、このガイド部21は、金属又
は樹脂から製造されており、エアバッグ9の展開時に
は、図4に示すような位置から、図5(a)に示すよう
な位置(下方位置とする)まで変形することが可能であ
る。
【0017】ここで、本実施形態におけるガイド部21
の特徴である、エアバッグ9の展開時の変形について説
明する。車両1が側面衝突等を起こし、図1及び図3に
示す加速度センサ26、27が設定値以上の衝撃を検知
したら、ECU(Electronic Control Unit)28がイ
ンフレータ12に起動信号を送る。インフレータ12は
起動信号を受けて、エアバッグ9にガスを供給するの
で、エアバッグ9は膨張を開始する。膨張するエアバッ
グ9は、カバー10の脆弱部(不図示)を破断させて、
図5(a)に示すように空間18内に突出する。このと
き、エアバッグ9は、その下側に位置するガイド部21
の上側面22に当接すると共に、上側面22を図5
(a)の黒矢印に示す方向に押し下げる。ガイド部21
は、下側面24が連結爪25によりその動きが制限され
るまで下がり、上側面22の先端の延長線L1と見切り
線L2が、ほぼ同一線上に並ぶ。これにより、ガイド部
21の上側面22に倣って展開するエアバッグ9の展開
方向が、図5(a)の白矢印で示すようにルーフガーニ
ッシュ15の先端部分15aの段差部に向かい、ルーフ
ガーニッシュ15を車室内側に押し出す。なお、図5
(a)における延長線L1と見切り線L2の位置関係は
例示に過ぎず、延長線L1が見切り線L2より上側に位
置しても良いし、延長線L1と見切り線L2が一致して
も良い。
【0018】これにより図5(b)に示すように、セン
タピラーガーニッシュ16とルーフガーニッシュ15の
間に開口部26が形成されるので、この開口部26から
エアバッグ9が車室内の下側、つまり、図5(b)の白
矢印の方向に飛び出して、図2に示すように展開する。
エアバッグ9が膨張し続けている間のガイド部21は、
下方位置を維持している。
【0019】このようにガイド部21をルーフガーニッ
シュ15とセンタピラーガーニッシュ16の接触位置で
ある見切り線L2よりも上側である上方位置から、エア
バッグ9の膨張に伴って見切り線L2の近傍の下方位置
まで変形可能な構成にした。従って、ガイド部21は、
エアバッグ9の展開により発生する力で変形しつつ、エ
アバッグ9でルーフガーニッシュ15の先端部15aに
導くことができるので、ルーフガーニッシュ15を車室
内側に確実に押し出すことが可能になる。さらに、ガイ
ド部21は変形することを前提とするので、高強度の部
材を用いたり、特別な固定手段を設ける必要が無く、取
り付け精度も要求されないので製造工程の短縮化、材料
コストの削減が図れる。なお、ガイド部21を衝撃吸収
材で構成すると、さらに衝撃に対する保護特性を向上さ
せることができる。また、本実施形態では、センタピラ
ーガーニッシュ16から延設された連結爪25をガイド
部21に挿通させることで、センタピラーガーニッシュ
16とガイド部21を連結させている。これにより、エ
アバッグ9の固定位置と、センタピラーガーニッシュ1
6の位置とが一定の間隔で固定される。センタピラーガ
ーニッシュ16の位置が固定されると、ルーフガーニッ
シュ15の位置も固定されるので、見切り線L2の位置
決めがなされる。従って、連結爪25によって、エアバ
ッグ9の固定位置に対して見切り線L2が位置決めされ
るので、エアバッグ9の展開特性の安定性をさらに向上
させることができる。
【0020】なお、ガイド部21の変形量、つまり、ガ
イド部21の下方への移動量は、その材質、形状、並び
に、連結爪25の形状の組み合わせにより制御すること
も可能である。例えば、連結爪25の先端部分が、下側
ほど太くなる形状とし、下側面24の開口部24aに連
結爪25を噛み込ませることでガイド部21の動きを制
限させることも可能である。また、連結爪25の先端が
ガイド部21の上側面22に当接することでガイド部2
1の動きを制限させても良い。さらに、ガイド部21の
開口部24aを車室方向に長軸を有する長穴とし、長軸
の長さでガイド部21の移動量を制御することもでき
る。
【0021】(第二の実施形態)次に、本発明の第二の
実施形態について図1及び図6を参照しながら詳細に説
明する。なお、図6は図1のY−Y線断面図である。本
実施形態における頭部保護装置8の配設構造は、図6に
示すように、エアバッグ9及びカバー10の下側に位置
するガイド部31の動きを制限する連結爪を有してない
ことが特徴である。
【0022】エアバッグ9は、折り畳まれた状態でカバ
ー10に収容され、ルーフ3のインナ部材3bに固定さ
れている。この固定には、治具11gが用いられてお
り、治具11gは、カバー10の下側において、ルーフ
ガーニッシュ15及び/又はリアピラーガーニッシュ3
4の方向、つまり、車室内方向に向かって突出するガイ
ド部31を有している。このガイド部31は、エアバッ
グ9の非展開時、つまりガイド部31が上方位置にある
ときに、上側面35の延長線L3がルーフガーニッシュ
15とリアピラーガーニッシュ34の境界である見切り
線L4よりも上側に位置するように配設されている。こ
のガイド部31は、エアバッグ9の展開時には、押し下
げられて図6の仮想線で示す下方位置まで変形する。こ
の際に、延長線L3は、見切り線L4とほぼ同一直線上
に並ぶ。
【0023】ここで、ルーフガーニッシュ15の先端部
15bは、第一の実施形態の先端部15aよりも大きな
段差を有している。本実施形態においてルーフガーニッ
シュ15の先端部15bの段差が大きいのは、エアバッ
グ9が展開する際に、エアバッグ9の先端を確実にルー
フガーニッシュ15の先端部15bに当接させて、ルー
フガーニッシュ15を車室内側に押し開くためである。
また、この先端部15bの段差に当接するためにリアピ
ラーガーニッシュ34の先端は折り返されて当接部34
aが形成されている。なお、リアピラーガーニッシュ3
4は、台座32を有し、台座32とルーフ3のインナ部
材3b及びリアピラー6のインナ部材6bがリベット3
3で固定されている。
【0024】ここで、ガイド部31の変形量は、展開時
のエアバッグ9から受ける力が大きい場合は大きくな
り、受ける力が小さい場合は小さくなる。これは連結手
段がないためであるが、このことは衝突時に車両1が変
形した際に効果を発揮する。すなわち、車両1の変形に
よりガイド部31とエアバッグ9の距離が離れた場合
は、距離が離れた分だけ、ガイド部31がエアバッグ9
の展開に伴い受ける力が小さくなるので、ガイド部31
の変形量は小さくなる。一方、変形によりガイド部31
とエアバッグ9の距離が接近した場合は、距離が接近し
た分だけ、ガイド部31がエアバッグ9の展開に伴い受
ける力が大きくなるので、ガイド部31の変形量は大き
くなる。どちらの場合も、車両1の変形量とガイド部3
1の変形量が相殺されるので、エアバッグ9を常に見切
り線L4に向けて展開させることが可能になる。
【0025】本実施形態の頭部保護装置8の配設構造に
よれば、ガイド部31の上側面35の延長線L3が見切
り線L4よりも上方に位置するように配置され、ガイド
部31が、衝突や、エアバッグ9の展開に伴い変形する
ことで確実にエアバッグ9をルーフガーニッシュ15の
先端部15bの近傍に導くことが可能になる。また、ル
ーフガーニッシュ15の先端部15bの段差を大きくと
ることで、確実にエアバッグ9をルーフガーニッシュ1
5の先端部15bの近傍に導くことが可能になる。
【0026】なお、本発明は前記の各実施の形態に限定
されずに広く応用することが可能である。例えば、前記
の頭部保護装置8の配設構造をフロントピラー4に配設
されるエアバッグ9及びカバー10に適用することも可
能である。また、ガイド部21、31は、頭部保護装置
8を固定するための治具11e、11gと別体の部材と
することも可能である。さらに、凸形状に折り曲げられ
たガイド部21、31とする替わりに一枚の部材から構
成しても良い。さらに、連結手段をガイド部21、31
に挿通させる替わりに、ガイド部材21、31よりも所
定距離だけ下方に位置する板状の部材とし、ガイド部2
1、31が板状の部材に当接することで、変形が制限さ
れる構成にすることも可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る発明によれば、
乗員拘束装置の作動時に、下方に変形することでエアバ
ッグの展開方向を制御するガイド部を設けたので、エア
バッグの展開特性を安定させることができる。従って、
乗員の保護を確実に行うことが可能になる。また、本発
明の請求項2に係る発明によれば、連結手段を有するこ
とで、エアバッグの位置に対する境界の位置を安定させ
たので、エアバッグの展開特性をさらに安定させること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗員拘束装置が配設される車両の車室内の構成
を示す図である。
【図2】乗員拘束装置のエアバッグが展開した状態を示
す図である。
【図3】乗員拘束装置の構成図である。
【図4】図1のX−X線断面図である。
【図5】(a)、(b)エアバッグの展開時の動作を説
明する説明図である。
【図6】図1のY−Y線断面図である。
【図7】従来の乗員拘束装置の配設構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 車両 3 ルーフ 5 センタピラー 6 リアピラー 8 頭部保護装置 (乗員拘束装置) 9 エアバッグ 10 カバー 11e、11g 治具 15 ルーフガーニッシュ 15a、15b 先端部 16 センタピラーガーニッシュ 21、31 ガイド部 25 連結爪 (連結手段) 34 リアピラーガーニッシュ L1、L3 延長線 L2、L4 見切り線 (境界)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内海 英俊 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 斉田 直彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 斉藤 雄一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D023 BA01 BB06 BB10 BB22 BC01 BD01 BD02 BE03 BE09 3D054 AA07 AA18 BB22 CC08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のルーフの車室側の最内層であるル
    ーフガーニッシュと、ピラーの車室側の最内層であるピ
    ラーガーニッシュとの境界を開いてエアバッグを展開さ
    せる乗員拘束装置の配設構造において、 前記エアバッグを位置決めして固定する治具を有し、前
    記治具は、前記エアバッグの膨張時の展開方向を制御す
    るために前記ルーフガーニッシュ及び/又はピラーガー
    ニッシュに向かって突出するガイド部を備え、前記ガイ
    ド部は、その上面の延長線が前記境界よりも上側にある
    上方位置から、前記境界とほぼ同一線上に並ぶ下方位置
    に変形可能であることを特徴とする乗員拘束装置の配設
    構造。
  2. 【請求項2】 前記ピラーガーニッシュから延設され、
    前記ピラーガーニッシュの移動を制限するために前記ガ
    イド部と前記ピラーガーニッシュを連結させる連結手段
    を有することを特徴とする請求項1に記載の乗員拘束装
    置の配設構造。
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