JP2007253853A - カーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造 - Google Patents

カーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造 Download PDF

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Abstract

【課題】後部ピラートリムおよびル−フ側方トリムの破損を防止しつつ、カーテンエアバッグの良好な展開性を確保する。
【解決手段】サイドウインドガラスG3の後縁部が固定される後部ピラーP4が、ル−フトリムRTよりも硬質の後部ピラートリムPT4によって車室内側から覆われる。サイドウインドガラスG3の上縁部および後縁部に沿って、収納状態のカーテンエアバッグKBが配設される。サイドウインドガラスG3の上縁部に沿って硬質のル−フ側方トリムRSTが配設される。後部ピラートリムPT4前部のうち、車幅方向外方側の所定端縁部26aを含む特定部分が、展開用弱化部γ1(δ)でもって他の部分に対して容易に縁切りされるカバー部27(27′)とされている。カーテンエアバッグKBは、カバー部27(27′)を前方へ変位させつつ、またル−フ側方トリムRSTの車幅方向内縁部側のル−フトリムRTを下方へ変形させつつ、車室内に展開される。
【選択図】 図4

Description

本発明はカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造に関するものである。
車両、特に自動車においては、衝突時や横転時等の乗員保護のためにエアバッグ装置が装備されることが一般的となっている。このエアバッグの中には、カーテンエアバッグと呼ばれるように、サイドウインドガラスを覆うように車室内に膨張、展開されるものがある。このようなカーテンエアバッグは、前後方向に隔置された複数のサイドウインドガラスを覆うように、前後方向に長いものとされることもある。特許文献1には、カーテンエアバッグを前後方向に極めて長くして、前後方向に隔置された3つのサイドウインドガラスを全て覆うことのできるようにしたものが開示されている。この特許文献1に記載のものでは、収納状態にあるカーテンエアバッグが、サイドウインドガラスの上縁部に沿って車体に固定されると共に、最後部ピラーにも固定されたものとなっている。
特開2004−189099号公報
ところで、後部ピラーは、車室内からの見栄え向上等のために後部ピラートリムによって覆われるが、この後部ピラートリムは、荷物等によって容易には損傷されないように、ル−フパネル内面を覆う軟質のル−フトリムよりもかなり硬質な部材で形成、より具体的記には硬質の合成樹脂によって形成されることが一般的である。そして、後部ピラートリムによって覆われた後部ピラーの直前方にあるサイドウインドガラスをカーテンエアバッグで覆うようにした場合は、収納状態にあるカーテンエアバッグのうちサイドウインドガラスの後縁部に沿う部分が、車室内から目視できないように後部ピラートリムによって覆われることになる。したがって、収納状態にあるカーテンエアバッグは、後部ピラートリムによって前方から覆われるために、後部ピラートリム前部の少なくとも上部を前方へ変形させつつ、車室内に展開させる必要が生じてくる。
しかしながら、後部ピラートリムは、硬質であることから変形しずらいものとなっており、このため、特に収納状態にあるカーテンエアバッグをかなり大きく車幅方向内方側に位置させた状態では、カーテンエアバッグの車室内への展開には後部ピラートリムを大きく極めて大きく変形させることが必要となって、カーテンエアバッグのスムーズな膨張、展開を確保しずらいものとなり、また後部ピラートリムの上部が破損されてしまうおそれも生じる。
また、最近では、サイドウインドガラスの上縁部の見栄え向上や汚れ防止等のために、サイドウインドガラスの上縁部に沿って硬質のル−フ側方トリムを配設することも行われることが多くなっている。すなわち、ル−フパネルは軟質のル−フトリムによって車室内側から覆われるが、ル−フ側方トリムを有しない場合は、ル−フトリムの車幅方向外縁部がサイドウインドガラスの上縁部近傍にまで延設される。これに対して、ル−フ側方トリムを設ける場合は、ル−フトリムの車幅方向外縁部をサイドウインドガラスの上縁部から離間させた状態として、このサイドウインドガラスの上縁部とル−フトリムの車幅方向外縁部との間に、ル−フ側方トリムが配設されることになる。このル−フ側方トリムは、上述の後部ピラートリムに滑らかに連なるように配設されるものとなる。
上述のように、サイドウインドガラスの上縁部に沿って配設される部材が、軟質のル−フトリムではなくて硬質のル−フ側方トリムとされる場合、このサイドウインドガラスの上縁部に沿って配設されたカーテンエアバッグをいかに良好に展開させるかが問題となる。すなわち、ル−フトリムは軟質であるので、カーテンエアバッグの膨張、展開時の圧力によってル−フトリムは容易に下方へ変形されることになるが、ル−フ側方トリムは硬質なので、このル−フ側方トリムがカーテンエアバッグの良好な展開を阻害する1つの要因となってしまう。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、後部ピラートリムおよびル−フ側方トリムを有する場合に、後部ピラートリムおよびル−フ側方トリムの破損を防止しつつ、カーテンエアバッグの良好な展開性を確保できるようにしたカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、基本的に、後部ピラートリムのうちカーテンエアバッグからの展開圧力を受ける特定部分を、容易に前方へ変位可能なカバー部でもって構成するようにしてある。そして、カーテンエアバッグの車室内への展開を、後部ピラートリム部分については上記カバー部を押し開いて行われるように、またル−フ側方トリム部分についてはル−フ側方トリムの車幅方向内縁部側からル−フトリムを下方へ変形させつつ行われるようにしてある。
具体的には、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
車両後部に位置する後部ピラーの直前方にサイドウインドガラスが配設され、
前記サイドウインドガラスの近傍において収納状態で車体に固定されたカーテンエアバッグと、該カーテンエアバッグにガス圧を供給するためのインフレータとを有するカーテンエアバッグ装置を備え、
前記カーテンエアバッグは、前記インフレータからのガス圧を受けて膨張されたときに、前記サイドウインドガラスに沿って該サイドウインドガラスを覆うように車室内側に展開されるようにしてなるカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造において、
収納状態にある前記カーテンエアバッグが、前記サイドウインドガラスの上縁部および後縁部に沿うようにして車体に固定されており、
前記後部ピラーが、ル−フパネルを車室内側から覆う軟質のル−フトリムよりも硬質とされた後部ピラートリムによって車室内側から覆われており、
前記後部ピラートリム前部のうち車幅方向外方側縁部および上端部を含む特定部分が、車幅方向内方側の所定位置において上下方向に伸ばして形成された展開用弱化部を境として容易に前方へ向けて変位可能とされたカバー部として形成されており、
前記ル−フトリムの車幅方向外縁部が、前記サイドウインドガラスの上縁部と離間するように配設され、
前記サイドウインドガラスの上縁部と前記ル−フトリムの車幅方向外縁部との間において、該サイドウインドガラスの上縁部に沿うようにして、該ル−フトリムよりも硬質とされたル−フ側方トリムが配設され、
収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたときに、該カーテンエアバッグが、前記カバー部を前記後部ピラートリムの他の部分に対して前記展開用弱化部でもって縁切りさせて該カバー部を前方へ向けて変位させつつ車室内に展開されると共に、前記ル−フ側方トリムの車幅方向内縁部側から前記ル−フトリムを下方へ変形させつつ車室内に展開されるように設定されている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、収納状態にあるカーテンエアバッグのうちサイドウインドガラスの後縁部に沿う部分にあっては、カバー部を容易に前方へ変位させつつ車室内に展開され、また収納状態にあるカーテンエアバッグのうちサイドウインドガラスの上縁部に沿う部分にあっては、軟質のル−フトリムを下方へ変形させつつ行なわれるので、カーテンエアバッグの良好な展開性が確保されることになる。また、カバー部の前方への容易な変位によって、後部ピラートリム(特に前部の上端部)に無理な変形力が作用することも防止されて、後部ピラートリムの破損も防止されることになる。勿論、ル−フ側方トリムは、カーテンエアバッグの展開に際して大きな変形を強いられることもないので、その破損が防止されることになる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記サイドウインドガラスの前縁部に位置される前部ピラーが、前記ル−フトリムよりも硬質とされた前部ピラートリムによって車室内から覆われており、
収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたとき、該カーテンエアバッグが、前記前部ピラートリムの車幅方向内縁部と前記ル−フトリムとの境界部位から該ル−フトリムを下方へ変形させつつ車室内に展開されるように設定されている、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、カーテンエアバッグを、前部ピラートリムとの干渉を生じさせることなく、軟質のル−フトリムを容易に変形させて車室内に良好に展開させることができる。
前記カバー部が、前記後部ピラートリムに一体成形されており、
前記展開用弱化部が、前記後部ピラートリム前部の背面に形成され該後部ピラートリムを部分的に薄肉として容易に破断され易いようにされた溝状の弱化線とされている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、カバー部を後部ピラートリムと一体成形するので製造が容易であり、また車室内側からの見栄え向上の上でも好ましいものとなる。
前記後部ピラートリムが、後部ピラートリム本体と、該後部ピラートリム本体とは別体に形成された前記カバー部を構成するカバー部材との分割構成とされ、
収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたとき、該カーテンエアバッグが、前記カバー部材の車幅方向内縁部を前方へ変位させつつ車室内に展開される、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、カバー部としてのカバー部材を、後部ピラートリム本体とは別体に形成してあるので、カバー部材の前方への変位をより容易かつ確実に得ることが可能となり、カーテンエアバッグのより良好な展開性を確保することができる。
前記カバー部上端の車幅方向内縁部が、前記ル−フ側方トリム後端の車幅方向内縁部よりもさらに車幅方向内方側において前記ル−フトリムと隣接されている、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、カバー部を押し開いて車室内に展開されようとするカーテンエアバッグが、ル−フ側方トリムの後端部と干渉しないように設定する上で好ましいものとなる。
前記カバー部上端の車幅方向内縁部が、前記ル−フ側方トリム後端の車幅方向内縁部に対して近接するように設定されている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、車室内側からの見栄え向上の上で好ましいものとなる。
前記ル−フ側方トリムの後端部周辺では、平面視において、前記カバー部の上端部に対して該ル−フ側方トリムの後端部を介して重なるように前記カーテンエアバッグが配設されるか、または該カーテンエアバッグの展開指向方向が該ル−フ側方トリムの後端部を経て該カバー部の上端部を指向するように設定されている、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、カーテンエアバッグは、後部ピラートリム本体と大幅に干渉することなく、カバー部を確実に押圧するように展開されて、後部ピラートリム本体の破損を防止する上で好ましいものとなる。
前記カーテンエアバッグは、膨張、展開状態において、前記サイドウインドガラスと後部ピラートリム前部の車幅方向外方側縁部との間に膨張部を有するように設定されている、ようにしてある(請求項8対応)。この場合、サイドウインドガラスの側方に配設されるシートに着座されている乗員を広範囲でもって保護する上で好ましいものとなる。
前記サイドウインドガラスの前縁部が固定される前部ピラーが、前記ル−フトリムよりも硬質とされた前部ピラートリムによって車室内側から覆われており、
収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたとき、前記前部ピラートリム部分では、該カーテンエアバッグが前記ル−フトリムの車幅方向外方側縁部を下方へ変形させつつ該ル−フトリムと該前部ピラートリムとの境界部位から下方に向けて車室内に展開されるように設定され、
前記サイドウインドガラスの上縁部に沿って延設される収納状態にある前記カーテンエアバッグは、前記前部ピラートリム上端と略同じ高さ位置において、該前部ピラートリムよりも後側のカーテンエアバッグが、該前部ピラートリムを通過するカーテンエアバッグに対して車幅方向同じに位置するか、車幅方向内側に位置するように設定されている、
ようにしてある(請求項9対応)。この場合、カーテンエアバッグが前後方向に張力を形成するように展開される場合であっても、カーテンエアバッグが前部ピラートリムに引っ掛かることを防止できる。
本発明によれば、後部ピラートリムおよびル−フ側方トリムを有する場合であっても、後部ピラートリムおよぼル−フ側方トリムの破損を防止しつつ、カーテンエアバッグの良好な展開性を確保できる。
図1,図2において、車両Vは、前席シートSAと、前席シートSAの後方に配設された2列目シートSBと、2列目シートSBの後方に配設された特定シートとなる3列目シートSCとを有する。前席シートSA用のサイドドアが符合SD1で示され、2列目シートSB用のサイドドアが符合SD2で示される。この車両Vは、ピラーとして、前方から後方へ順次、AピラーP1、BピラーP2、前部ピラーとしてのCピラーP3、後部ピラーとしてのDピラーP4とを有する。左右のDピラーP4の間は、バックドアBDによって開閉される後方開口10とされ、後方開口10を通して、3列目シートSC後方の荷室11に対する荷物の出し入れが行われる。
前記サイドドアSD1は、AピラーP1とBピラーP2との間の乗降用開口12を開閉するもので、上下方向に開閉駆動されるサイドウインドガラスG1を有する。また、前記サイドドアSD2は、BピラーP2とCピラーP3との間の乗降用開口13を開閉するもので、上下方向に開閉駆動されるサイドウインドガラスG2を有する。CピラーP3とDピラーP4との間には、サイドウインドガラスG3が配置されているが、このサイドウインドガラスG3は、実施形態では、固定式(はめ殺し)とされて開閉できないようにされているが、開閉式であってもよい。サイドウインドガラスG3覆われる後部サイド開口が符合14で示される。
前記3つのサイドウインドガラスG1〜G3は、例えば側方衝突時あるいはその予知時や、横転時あるいはその予知時等に作動されるカーテンエアバッグKBによって、ほぼ全体的に車室内から覆われるようになっている。このカーテンエアバッグKBは、収納状態では、上記3つのサイドウインドガラスG1〜G3の縁部に沿ってかつその直近において車体に固定されている。すなわち、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、その前端部がAピラーP1に固定され、その後端部がDピラーP4に固定され、前端部から後端部との間の中間部分は、サイドウインドガラスG1〜G3の上縁部付近を前後方向に結んだ線上において車体に固定されている。このカーテンエアバッグの車体への固定は、連続式あるいは所定間隔毎等、適宜設定できる。
カーテンエアバッグKBは、その膨張、展開時には、図2でハッチングを付した状態でサイドウインドガラスG1〜G3に沿うようにして車室内に展開されて、全てのサイドウインドガラスG1〜G3を車室内側から覆うようにされている。そして、膨張、展開時には、カーテンエアバッグKBの下端が、ベルトラインよりも若干下方に位置するように(各サイドウインドガラスG1〜G3の下縁部よりも若干下方に位置するように)その大きさが設定されている。カーテンエアバッグKBのうち、図2においてハッチングが施されていない部分は、部分的にガス圧が供給されない非膨張部1であって、実質的に車幅方向には膨張しない薄い状態とされている。なお、このような非膨張部1の形成位置は、各シートSA〜SCに着座される乗員の頭部位置からかなり離れた位置に設定される。このような非膨張部1を設けておくことによりカーテンエアバッグKBの膨張、展開を早期に行う上で好ましいものとなるが、非膨張部1を設けないように設定することもできる。また、カーテンエアバッグKBの前端を、AピラーP1の前端部中間部あたりで車体に固定させることもでき、この場合、カーテンエアバッグKBの前端(の下端部)とAピラーP1の前端近傍とをテザー(ひも状部材)によって連結しておくのがが好ましい。
図3の(a)〜(d)は、カーテンエアバッグKBを収納状態に折りたたむ一例を示すものである。すなわち、ガス圧が供給されていない薄い状態で展開されたカーテンエアバッグKB(図3(a)参照)が、その下端位置方向から蛇腹状に折りたたまれていき(図3(b)参照)、やがて1本の棒状体とされる(図3(c)参照で、断面の外形形状は例えば略方形とされる)。なお、折りたたみは、下端部側から表側方向と裏側交互とに順次重ねていくようにしてもよく、単に表側あるいは裏側の一方向にのみ重ねていくようにしてもよく、さらには表側あるいは裏側の一方向から丸めていくような手法であってもよく、折り畳みの手法は適宜選択できるものである。棒状とされたカーテンエアバッグKBの後端部の所定部分を例えば捻ることにより、図3(c)の直線状の状態から、この所定部分で前端部および後端部が下方へ向かうように湾曲された状態とすることが可能になる。ただし、本発明では、展開指向方向を車幅方向には大きく変更しないようにするため、このような捻れを殆ど(実質的に)に行うことなく、図3(d)に示すような前端部側と後端部側との湾曲を得るようにしてある。なお、前端部の湾曲はAピラーP1の傾斜に対応するものであって、比較的緩やかに下方に向かうようにされている。また、カーテンエアバッグKBの後端部の湾曲は、DピラーP4の傾斜に対応するもので、DピラーP4がほぼ上下方向にまっすぐ伸びている関係上、前端部に比してかなり急激に湾曲して下方に向かうようにされている。そして、収納状態にあるカーテンエアバッグKBが車体に固定された状態では、その後端部は、サイドウインドガラスG3の上縁部後部から後縁部上部に渡って湾曲しつつ下方に伸びて、その下端位置は、サイドウインドガラスG3の下縁部近傍あるいは下端部には達しない位置(実施形態ではサイドウインドガラスG3の後縁部の上下方向略中間位置)に位置されるようになっている(図1参照)。
図1、図2において、IRは、車体に固定されたインフレータであり、収納状態にあるカーテンエアバッグKBに対して膨張、展開用のガス圧を供給するものとなっている。インフレータIRが起爆されることによって発生されたガス圧は、実施形態では前後2本の供給系路2、3を介して収納状態にあるカーテンエアバッグKBに供給される。前方の供給系路2は、収納状態にあるカーテンエアバッグKBの前後方向略中間位置からガス圧を供給するものとなっている。また、後方の供給系路3は、収納状態にあるカーテンエアバッグKBの後端部付近にガス圧を供給するものとなっている。なお、供給系路2、3の数や、収納状態にあるカーテンエアバッグKBへのガス圧供給位置は適宜変更できるものである。このようなカーテンエアバッグKBとインフレータIRと供給系路2、3等によって、カーテンエアバッグ装置KBSが構成される。
前述した各ピラーP1〜P4は、それぞれピラートリムによって車室内側から覆われており、CピラーP3のピラートリムつまり前部ピラートリムが符合PT3で示され(特に図4、図8参照)、DピラーP4のピラートリムつまり後部ピラートリムが符合PT4で示される(特に図4、図9参照)。また、ル−フパネルRP(特に図6、図7参照)の車室側は、ル−フトリムRTによって覆われている(図1、図2ではル−フトリムは図示略)。ル−フトリムRTは、弾性体等の軟質材、例えば発砲ウレタン等の表面を不織布で覆ったもの等によって形成されていて、手指で押圧した程度の外力でもって比較的容易に変形し得るものとされている。前部ピラートリムPT3および後部ピラートリムPT4等の各ピラートリムは、それぞれ硬質の合成樹脂、例えばポリプロピレンで構成することができ、特に後部ピラートリムPT4については、低温(例えば−20度C)以下でも破損しにくいTPO(サーモ・プラスチックオレフィン)で一部を構成したポリプロピレンによって形成されていて、手指で押圧した程度の外力では容易には変形しにくいものとされている。このように、特に後部ピラートリムPT4は、ル−フトリムRTよりも硬質(十分に硬質)とされていて、荷物等が接触しても容易には傷つかないようにされている。
図9に示すように、後部ピラーP4は、インナパネル21とアウタパネル22とによって閉断面状に形成されていて、その前端部には、前方へ短く伸びる接合フランジ部23が形成されている。サイドウインドガラスG3の後縁部は、接着剤24を介して接合フランジ部23の外面に固定されている。このような後部ピラーP4を覆う後部ピラートリムPT4は、水平方向での断面形状が略L字状とされていて、前後方向に幅広く伸びる側面部25と、側面部25の前端から車幅方向外側に延長されると共に車幅方向に幅広く伸びる前面部26とを有する(前面部26は、平面視において、車幅方向に対して0〜45度傾斜)。そして、前面部26の車幅方向外側端縁部つまり所定端縁部26aが、サイドウインドガラスG3の後縁部直近に位置されて、上記接合フランジ部23近傍まで延設されている。
図4、図5、図7および図9に示すように、後部ピラートリムPT4における前面部26のうち、所定端縁部26aおよび上端部を含む所定部分、より具体的には、前面部26のうち車幅方向外方側寄りの部分でかつ上下方向略中間位置よりも上方部分が、別体に形成されたカバー部材27によって構成されている。つまり、前面部26には、カバー部材27に対応した形状の切欠が形成されて、この切欠がカバー部材27によって施蓋されたものとなっている。なお、後部ピラートリムPT4のうち、カバー部材27以外の部分が後部ピラートリム本体PT4′となるもので、カバー部材27と後部ピラートリム本体PT4′との境界部位が、展開用弱化部γ1,γ2となる。展開用弱化部γ1は、所定端縁部26aから所定分車幅方向内方側位置において上下方向に直線状に伸びていて、後部ピラートリムPT4の上下方向略中間位置から上端にまで達している。展開用弱化部γ2は、展開用弱化部γ1の下端から車幅方向外方側に向けて伸びて、所定端縁部26aにまで達している。
カバー部材27は、その車幅方向内方側縁部27aが、後部ピラートリム本体PT4′に対して、前方に位置するようにして重ね合わされている(図9参照)。この重ね合わせ部分において、例えば接着剤によってカバー部材27と後部ピラートリム本体PT4′とを弱く一体化してもよいが、本実施形態では接着等の固定はなんら行われておらず、したがって、車幅方向に相対的に変位可能な状態での重ね合わせとなっている。これにより、温度変化による熱膨張差や製造誤差による寸法差が、この重ね合わせ部分で吸収されることになる。また、こうした重ね合わせが前面部26に設けるられることで、荷物の積載時等に、荷物が重ね合わせに接触してカバー部材27が外れることが防止される。
上述したような後部ピラートリムPT4は、そのカバー部材27が、図9に示すように、その背面に突設された支持ステー45に形成された係止突起部45aを利用して、インナパネル21に係止されている。この係止突起部45aによる係止作用は弱いもので、手指で手前に引張した程度ではインナパネル21から抜けでない係止機能を有するが、カーテンエアバッグKBの膨張、展開時の大きな圧力を受けたときには容易にその係止作用が解除される(係止突起部45aがインナパネル21から抜け出る)ように設定されている。そして、カバー部材27が所定以上前方へ移動するのを規制するために、カバー部材27(の支持ステー45)とインナパネル21とが、弛んだ状態とされたワイヤ等のひも状の連結部材46によって連結されている。すなわち、係止突起部45aがインナパネル21から抜け出てカバー部材27が所定以上前方へ移動して、連結部材46が直線状となる緊張状態になったとき、それ以上のカバー部材27の前方動が規制されることになる。
後部ピラートリム本体PT4′は、その前部と後部との複数箇所でもって、インナパネル21にしっかりと固定されている。すなわち、後部ピラートリム本体PT4′の背面に支持ステー47,48が形成されて、この支持ステー47、48の先端部に形成された係止突起部47a、48aが、取付ブラケット49を介してあるいは直接的に、インナパネル21に強固に係止されている。
図6、図7に示すように、ル−フパネルRPの車幅方向外側端部は、インナパネル(レインフォースメント)31によって、前後方向に伸びる閉断面状の強度部材としてのル−フサイドレール32とされている。このル−フサイドレール32は、その下端部において、下方に短く伸びる接合フランジ部33を有して、この接合フランジ部33に対して、サイドウインドガラスG3の上縁部が接着剤34(図9の接着材24に対応)によって固定されている。
図4〜図6に示すように、前部ピラートリムPT3と後部ピラートリムPT4との間には、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿って、前後方向に伸びる車幅方向に細幅のル−フ側方トリムRSTが配設される。すなわち、ル−フトリムRTの車幅方向外縁部は、サイドウインドガラスG3部分では、サイドウインドガラスG3の上縁部には達しない長さとされていて(サイドウインドガラスG3と離間されていて)、このサイドウインドガラスG3とル−フトリムRTとの間にル−フ側方トリムRSTが位置されている。このル−フ側方トリムRSTは、各ピラートリムPT3、PT4と同様に、ル−フトリムRTよりも硬質、より具体的には硬質の合成樹脂によって形成されている(前部ピラートリムPT3や後部ピラートリムPT4を構成する材質と同質の材料によって形成されている)。このようなル−フ側方トリムRSTは、その車幅方向幅が、前部ピラートリムPT3の車幅方向幅とほぼ同一とされているが、カバー部材27の車幅方向幅よりも十分に小さいものとされている。すなわち、カバー部材27の車幅方向内縁部は、ル−フ側方トリムRSTの後端部における車幅方向内縁部よりもさらに大きく車幅方向内方側に寄った位置とされている。こうしたル−フ側方トリムRSTは、ル−フトリムRTを車両の開口を通して車外から車室内に移動させてル−フに取付ける際に、バックドアBDなどの開口が小さい等の理由によってル−フトリムRT大きく形成できない場合に設定するものであり、開口を通過できない部分をル−フ側方トリムRSTとしてル−フトリムRTとは別体とすることで、ル−フトリムRTの取付け性を向上している。勿論、見栄えを向上させるためにル−フ側方トリムRSTを取付ける場合もある。
上述のようなル−フ側方トリムRSTは、図5、図6に示すように、その上面に複数の係止突起部61を有して、この係止突起部61を利用して、ル−フサイドレール32の下面に固定されている。なお、ル−フ側方トリムRSTは、その係止突起部61がしっかりとル−フサイドレール3に係止されて、カーテンエアバッグKBの膨張、展開時の圧力を受けても下方へ変位しないようにされているが、膨張、展開時の圧力を受けたときに係止突起部61のル−フサイドレール32に対する係止位置が若干下方へ位置変更されるようにしてもよい(ル−フ側方トリムRSTが下方へ所定分変位するだけで、ル−フサイドレール32からは脱落しないようにする)。
図6〜図9に示すように、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、取付ブラケット41、42等を介して、車体に固定される。図9に示される取付ブラケット41は、後部ピラーP4への取付用であり、図6〜図8に示される取付ブラケット42は、ル−フサイドレール32に対する固定用である。サイドウインドガラスG3の上縁部から後縁部に渡る部分での収納状態にあるカーテンエアバッグKBの配設例が図5に示されるが、図5では、カーテンエアバッグKBの配設状態を明瞭に示すために、上記取付ブラケット41、42は図示を略してある。なお、図5を参照した収納状態にあるカーテンエアバッグKBの詳細な配設態様については後述する。
図8は、前部ピラートリムPT3部分を示すものである。すなわち、前部ピラー(Cピラー)P3は、既知のようにインナパネルP3・1とアウタパネルP3・2とによって閉断面状に形成されており、この前部ピラーP3を車室内側から覆う前部ピラートリムPT3の上端は、前部ピラーP3の車幅方向内面(インナパネルP3・1)から若干離間していて、前部ピラーP3と前部ピラートリムPT3との間には、車幅方向に間隔を有する隙間30が形成されている。そして、この隙間30の上方開口が、ル−フトリムRTによって施蓋されている。収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、前部ピラートリムPT3およびその付近では、前部ピラートリムPT3の上端よりも若干車幅方向内方側に配置され、しかもその展開指向方向が前部ピラートリムPT3の上端(の車幅方向内縁部)よりも車幅方向内側とされている。これにより、展開されようとするカーテンエアバッグKBと前部ピラートリムPT3の上端との干渉が防止される。なお、図8一点鎖線で示すように、カーテンエアバッグKBを、前部ピラートリムPT3の上端(の車幅方向内縁部)よりもさらに大きく車幅方向内方側に大きくオフセットさせて配置することにより、展開されようとするカーテンエアバッグKBと前部ピラートリムPT3との干渉をより一層確実に防止することができる。
図6に示すように、前後方向に細長く伸びるインフレータIRは、取付ブラケット43を介してル−フサイドレール32に固定されている。そして、ル−フサイドレール32には、車体内装品としてのアシストグリップ36が固定されて(図4,図5をも参照)、このアシストグリップ36のうち乗員により把持される部分が、ル−フトリムRTを貫通して車室内に露出されている。なお、実施形態では、アシストグリップ36が収納状態にあるカーテンエアバッグKBやインフレータIRよりも車幅方向外方側に位置されているが、カーテンエアバッグKBとインフレータIRとの間に配設することもできる。
次に、図5を参照しつつ、サイドウインドガラスG3によって覆われる後部サイド開口14付近での収納状態にあるカーテンエアバッグKBの配設態様の詳細について説明する。なお、図5では詳細を略してあるが、ル−フトリムRTの端縁部は、前部ピラートリムPT3および後部ピラートリムPT4の上端面上に若干重なるように配設されているものである。まず、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、サイドウインドガラスG3に沿って前後方向に伸ばして配設されるが、前部ピラートリムPT3部分、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分が、平面視においてほぼ直線状(車幅方向で±5cm以上オフセットしていない)となるように配設されている。すなわち、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、サイドウインドガラスG3(所定の車体外面と考えることもできる)に対する車幅方向離間距離(車幅方向絶対位置と考えることもできる)が、前部ピラートリムPT3、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分、およびサイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分において互いにほぼ等しくなるようにされている。また、カーテンエアバッグKBは、サイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分では、サイドウインドガラスG3の上縁部の後端から車幅方向にオフセットせずに、そのままサイドウインドガラスG3の後縁部から所定の車幅方向距離を保ちながら下方に延設されている。
上述のようなカーテンエアバッグKBの車幅方向位置は、前部ピラートリムPT3よりも若干車幅方向内方側に位置するように設定されている(図8をも参照)。換言すれば、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、展開時に引っかかりやすい前部ピラートリムPT3との干渉を避けるために、この前部ピラートリムPT3の上端部よりも若干車幅方向内方側に位置させるように設定して、サイドウインドガラスG3の上縁部や後縁部に沿う部分の車幅方向位置を、前部ピラートリムPT3部分での車幅方向位置とほぼ同じ位置となるように設定してある。このように、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、前部ピラートリムPT3部分から後方部分の全長について、車幅方向に大きく曲げられる等のオフセット処理されることなく、極力まっすぐな状態を保持するように配設されている。
収納状態にカーテンエアバッグKBは、その展開指向方向が、前部ピラートリムPT3、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分では下方を向くように設定され、サイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分ではほぼ前方を向くように設定されている。換言すれば、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、前部ピラートリムPT3部分から後方部分の全長について、大きく捻られることなく配設されていて、サイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分では、上縁部に沿う部分から大きく下方へ湾曲される関係上、この湾曲によって展開指向方向がほぼ前方(正確には前方かつ下方となる)となるようにされている。
収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、サイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分においては、カバー部材27の車幅方向内方側縁部27aよりも若干車幅方向外方側に位置するように設定されている。すなわち、カーテンエアバッグKBは、カバー部材27の車幅方向内方側縁部27aに相当する展開用弱化部γ1に極力近い位置において、展開用弱化部γ1とカバー部材27の係止突起部45aとの間に位置するように配設されている。このように、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、平面視において、カバー部材27のうち車幅方向内方側部分に対しては上下方向において干渉する位置とされるが、ル−フ側方トリムRSTに対しては上下方向に干渉しない位置となるように設定されている。
このように収納されたカーテンエアバッグKBにおいて、後述する展開指向方向とは、カーテンエアバッグKBを車体に対して通常の取付固定箇所で固定した場合に、収納された状態から率先して展開する方向であり、例えば、カーテンエアバッグKBが展開した状態でその下端(展開した状態での下端)から蛇腹状に折り畳んだ場合は、蛇腹の延設する方向の展開先端側が展開指向方向となる。通常、このように蛇腹状に折り畳んだ場合には、カーテンエアバッグKBの取付固定箇所とは反対側が、蛇腹の延設する方向の展開先端側が展開指向方向となるため、取付固定箇所の反対側が展開指向方向ともなり得る。また、カーテンエアバッグKBをロール状に丸めた場合には、カーテンエアバッグKBの取付固定箇所とは反対側が展開指向方向ともなる。なお、図5において、符合ε1で示す一点鎖線は、カーテンエアバッグKBの展開方向指向線が、ル−フトリムRTと交差する点およびカバー部材27と交差する点を結んだ軌跡となっており、この軌跡ε1がカーテンエアバッグKBの展開指向方向を示すことになる。このε1で示すように、カバー部材27よりも前方部分つまりサイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分および前部ピラートリムPT3部分では、カーテンエアバッグKBの展開指向方向がほぼ下方とされる(図6〜図8においてカーテンエアバッグKBから伸びる矢印参照)。また、サイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分では、カーテンエアバッグKBの展開指向方向がほぼ前方とされる(図9においてカーテンエアバッグKBから伸びる矢印参照)。
次に、以上のような構成の作用について説明する。カーテンエアバッグKBが収納状態のときに、側方衝突が検出されたときあるいは予知されたときや、車両の横転が検出されたときあるいは予知されたとき等の所定条件が満足されると、インフレータIRが起爆される。インフレータIRの起爆によって発生されたガス圧が収納状態にあるカーテンエアバッグKBに供給されて、カーテンエアバッグKBが図2ハッチングで付したような形状となって、車室内に膨張、展開される。カーテンエアバッグKBの車室内への膨張、展開は、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分およびその前方部分では、下方に向けて行われて、ル−フ側方トリムRSTの車幅方向内縁部側からル−フトリムRT(の車幅方向外縁部)を下方へ変位させつつカーテンエアバッグKB車室内に展開される。ル−フトリムRTは軟質なので容易に下方へ変形させることができる。また、ル−フ側方トリムRSTは、展開されるカーテンエアバッグKBから無理な変形力を受けないので、その破損が防止されることになる。
また、車両後部側においては、カーテンエアバッグKBの膨張、展開は、ほぼ前方に向けて行われるので、後部ピラートリムPT4のカバー部材27の上部が前方へ押圧される。これにより、カバー部材27は前方へ変位されて、このカバー部材27の変位によって形成されるカバー部材27の車幅方向内方側縁部27aと後部ピラートリム本体PT4′との重ね合わせ部分が離間(縁切り)されて、この部分に形成される隙間を通して、カーテンエアバッグKBが車室内に展開されることになる。とりわけ、カーテンエアバッグKBが展開用弱化部γ1の近くに配設されていることと、当初はカーテンエアバッグKBよりも車幅方向外方側において係止突起部部45aによる弱い係止作用と受けていることから、展開しようとするカーテンエアバッグKBからの前方への押圧力によって、カバー部材27の車幅方向内方側縁部が効果的に前方へ向けて変位されることになる。勿論、カバー部材27にある程度以上の前方への押圧力が作用すると、係止突起部45aのインナパネル21に対する係止作用が解除されて、カバー部材27は大きく前方へ変位して、カーテンエアバッグKBがカバー部材27から大きな抵抗を受けることなく、容易に車室内に展開されることになる。なお、カバー部材27の必要以上の前方への変位は、連結部材46によって規制されることになる。
上述のように、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、元々、前部ピラートリムPT3から後方部分については、車幅方向の大きなオフセットや展開指向方向の大きな変更がなされてないので、その展開性が良好であり、しかもカバー部材27が極めて容易に前方へ変位可能なので、全体的にカーテンエアバッグKBの車室内の展開をスムーズに行うことができる。勿論、展開時の圧力を受けるカバー部材27は、少なくとも展開用弱化部γ1部分でもって後部ピラートリム本体PT4′と縁切りされて極めて容易に前方へ変位されるので、無理な変形を生じることなく、その破損が防止されることになる。また、カーテンエアバッグKBは、前部ピラートリムPT3からサイドウインドガラスG3の上縁部、ひいては、サイドウインドガラスG3の後縁部に亘って、略直線状に配置されている。つまり、前部ピラートリムPT3上端と略同じ高さ位置において、前部ピラートリムPT3よりも後側のカーテンエアバッグKBは、前部ピラートリムPT3上を通過するカーテンエアバッグKBよりも車幅方向外側には位置しない(車幅方向ほぼ同じ位置か、車幅方向内側に位置される)。このため、カーテンエアバッグKBが前後方向に張力を形成するように展開される場合であっても、カーテンエアバッグKBが前部ピラートリムPT3に引っ掛かることが防止される。
後部ピラートリム本体PT4′は、展開されるカーテンエアバッグKBから無理な変形力を受けないので、その破損が防止されることになる。以上に加えて、展開されようとするカーテンエアバッグKBは、もっぱらカバー部材27の上端部を押圧して、ル−フ側方トリムRSTを殆ど押圧することなく展開されるので、ル−フ側方トリムRSTに邪魔されることなく良好な展開性が確保されることになる。そして、膨張、展開されたカーテンエアバッグKBは、後部ピラートリム本体PT4′とサイドウインドガラスG3との間に膨張部を有しているので、3列目シートSCに着座している乗員を広範囲でもって保護するようになっている。
図10は、本発明の第2の実施形態を示すもので、前記実施形態と同一構成要素には同一符合を付してその重複した説明は省略する(このことは以下のさらに別の実施形態についても同じ)。本実施形態では、カバー部材27と後部ピラートリム本体PT4′との境界部位を、面一となるように重ね合わせたものとされている。すなわち、後部ピラートリム本体PT4′の車幅方向内方側縁部を後方に向けて若干屈曲させて、この後方へ屈曲された部分の前面にカバー部材27の車幅方向内方側縁部が重なるようにしてある。そして、この重ね合わせ部分において、車幅方向の隙間Lを確保して、熱膨張や製造誤差等に起因する寸法差を吸収できるようにしてある。本実施形態では、カバー部材27と後部ピラートリム本体PT4′との重ね合わせ部分が面一となるので、車室内側からの見栄え向上の上で好ましいものとなる。なお、展開用弱化部γ2に相当する部分も、図10に示される展開用弱化部γ1に相当する部分と同様の処理が施されている。
図11は、本発明の第3の実施形態を示すものである。本実施形態では、前面部26に、カバー部材27に相当するカバー部27′を一体成形してある。そして、、前面部26の背面に、展開用弱化部γ1,γ2に相当する位置において、溝状の展開用弱化部δを形成してある。この展開用弱化部δ部分では、十分に薄肉とされて、カーテンエアバッグKBの膨張、展開時の圧力を受けて容易に破断(縁切り)されるようになっている。なお、本実施形態では、図9に示す係止突起部45aに相当する係止部を有しないものとされているが、カーテンエアバッグKBの車幅方向外方側において、係止突起部45aに相当する係止突起部によって、カバー部27′をインナパネル21に弱く係止させておくようにしてもよい。
図12〜図14は、本発明の第4の実施形態を示すものである。本実施形態では、第1の実施形態におけるカバー部材27(第3の実施形態におけるカバー部27′においても同じ)の上端部を、車幅方向内方側に向かうにつれて、徐々に下方かつ後方に位置するように傾斜設定してあり、このような傾斜設定部が符合27bで示される。。これにより、収納状態にあるカーテンエアバッグKBのうちサイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分が、カバー部材27によって前方から覆われる面積が減少されて、その分カーテンエアバッグKBの展開性がより一層良好になる。特に、車幅方向内方側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜設定することにより、展開しようとするカーテンエアバッグKBがカバー部材27の上縁部に沿って展開用弱化部γ1に向かうように滑る作用を少なからず生じて、この展開用弱化部γ1での後部ピラートリム本体PT4′に対する縁切りをより容易かつ確実に行う上で好ましいものとなる。なお、カバー部材27(第3の実施形態におけるカバー部27′においても同じ)の上端部を、車幅方向内方側に向かうにつれて、徐々に下方に位置させるように設定することと、徐々に後方に位置させるように設定することとのいずれか一方のみを行うようにしてもよい。
以上に加えて、図14に示すように、カバー部材27の上端部は、ル−フ側方トリムRSTの後端部に対して、下方(車室内側)から重ね合わされている。これにより、カバー部材27は、展開されようとするカーテンエアバッグKBによって前方から押圧されたときに、ル−フ側方トリムRSTによって前方への移動が阻害されることが確実に回避されて、カーテンエアバッグKBのより一層良好な展開性が確保される。
図15、図16は本発明の第5の実施形態を示すものである。本実施形態では、
ル−フ側方トリムRSTの車幅方向幅が、カバー部材27(カバー部27′とした場合も同じ)の車幅方向幅とほぼ同一とされて、ル−フ側方トリムRSTの車幅方向内縁部とカバー部材27の車幅方向内縁部(γ1に相当)とが近接(実施形態ではほぼ完全一致)されて、極力車室内側からの見栄えが向上する設定とされている。
また、カーテンエアバッグKBは、サイドウインドガラスG3の上縁部後端付近(ル−フ側方トリムRSTの後端部付近)までは、ほぼ前後方向まっすぐにサイドウインドガラスG3の上縁部に沿うように配設されているが、サイドウインドガラスG3の上縁部後端部(ル−フ側方トリムRSTの後端部)からカバー部材27の上端部に渡って、後方に向かうにつれて徐々に車幅方向外方側に位置するように湾曲され、この湾曲部分よりも下方部分はほぼまっすぐに伸びている。このように、カーテンエアバッグKBのうちサイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分は、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分に対して、若干車幅方向外方側にオフセットされている。
カーテンエアバッグKBのうち、ル−フ側方トリムRSTの後端部付近で湾曲する部分は、平面視において、ル−フ側方トリムRSTの後端部の車幅方向内方側縁部上に重なるように位置設定され、しかもル−フ側方トリムRSTの後端部の車幅方向内方側縁部に対してカーテンエアバッグKBの展開指向方向が指向するように設定されている。このような湾曲部分でのカーテンエアバッグKBの設定によって、展開されようとするカーテンエアバッグKBが、変形しにくい後部ピラートリム本体PT4′と干渉してしまう事態が極力抑制されて、カーテンエアバッグKBの良好な展開性を確保する上で好ましいものとなる。なお、カーテンエアバッグKBを、平面視において、ル−フ側方トリムRSTの後端部の車幅方向内方側縁部上に重なるように位置設定することと、ル−フ側方トリムRSTの後端部の車幅方向内方側縁部に対してカーテンエアバッグKBの展開指向方向を指向させることとのいずれか一方のみを設定するようにしてもよい。なお、ル−フ側方トリムRSTは小さくかつ比較的撓みやすいので、その後端部の下方への変位は容易であり、ル−フ側方トリムRSTがカーテンエアバッグKBの展開を実質的に妨げることはない(係止突起部61の係止作用を弱いものとしておくこともできる)。
図17は本発明の第6の実施形態を示すものである。本実施形態は、図8の変形例となるもので、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、前部ピラートリムPT3付近では、平面視において、前部ピラートリムPT3に対して車幅方向に若干重なる位置関係となるように配設されている。そして、前部ピラートリムPT3付近において収納状態にあるカーテンエアバッグKBを保持している取付ブラケット42がは、下方へ伸びる延長部42aを有している。この延長部42aは、下方に向かうにつれて徐々に車幅方向内方側に位置するように傾斜設定されていて、その指向方向が、前部ピラートリムPT3の車幅方向内端位置に指向されている(この内端位置よりも若干車幅方向内方側に指向するように設定してもよい)。このような延長部42aを設けておくことにより、膨張、展開されるカーテンエアバッグKBは、延長部42aのガイド作用によって、前部ピラートリムPT3となんら干渉することなく、また隙間30に進入することなく、確実に車室内に展開されることになる。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。図4等に示される車体内装品用としてのアシストグリップ36に代えて、例えば空調用ダクト(その車室内の開口部がル−フトリムRTに形成される)等であってもよい。車両としては、バックドアを有しない車両であってもよい。本発明の適用対象となるサイドウインドガラスとしては、1列目のサイドウインドガラスG1(特に2列目以降の後席シートが無い場合)や2列目のサイドウインドガラスG2用であってもよく(特に3列目シートが無い場合)、対象となるサイドウインドガラスの後縁部に沿って収納状態のカーテンエアバッグが配設されるのであれば本発明を適用できるものである。
ル−フ側方トリムRSTの後端部は、後部ピラートリムPT4の上端部に対してほぼ隙間なく隣接させる代わりに、隙間を形成して、この隙間を例えば軟質の小さいトリム材で充・するようにしてもよい。同様に、ル−フ側方トリムRSTの前端部を、前部ピラートリムPT3の後端部に対してほぼ隙間なく隣接させる代わりに隙間を形成して、この隙間を例えば軟質の小さいトリム材で充・するようにしてもよい。カーテンエアバッグは、前後方向に分割された複数のものであってもよい。後部ピラートリムPT4は、その水平方向の断面形状がL字状の場合に限らず、例えば円弧状等、適宜変更できるものである。膨張、展開されたカーテンエアバッグKBが車幅方向の外力により十分対抗できるようにするため、その下端部を全長に渡って他の部分よりも車幅方向に幅広く膨張されるように設定してもよい。ル−フ側方トリムRSTを、前部ピラートリムPT3と一体成形するようにしてもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
収納状態にあるカーテンエアバッグを車室内側から見た簡略側面断面図。 カーテンエアバッグを車室内に膨張、展開させたときの状態を示すもので、図1に対応した図。 カーテンエアバッグを収納状態に折りたたむ一例を示す図。 後部ピラートリム付近を車室内側から見たときの斜視図。 後部ピラートリム付近での収納状態にあるカーテンエアバッグの配設例を示す平面図。 図5のX6〜X6線相当断面図。 図5のX7〜X7線相当断面図。 図5のX8〜X8線相当断面図。 図4のX9〜X9線相当断面図。 本発明の第2の実施形態を示す要部拡大断面図。 本発明の第3の実施形態を示すもので、図9に対応した図。 本発明の第4の実施形態を示すもので、図4に対応した要部斜視図。 第3の実施形態における収納状態にあるカーテンエアバッグの配設例を示すもので、図5に対応した図。 図13のX14−X14線相当断面図。 第5の実施形態を示すもので、図4に対応した図。 第5の実施形態を示すもので、図5に対応した図。 本発明の第6の実施形態を示すもので、図8に対応した図。
符号の説明
V:車両
G3:サイドウインドガラス
P3:Cピラー(前部ピラー)
PT3:前部ピラートリム
P4:Dピラー(後部ピラー)
PT4:後部ピラートリム
BD:バックドア
KBS:カーテンエアバッグ装置
KB:カーテンエアバッグ
IR:インフレータ
RT:ル−フトリム
RST:ル−フ側方トリム
10:後方開口
14:後部サイド開口
25:後部ピラートリムの側面部
26:後部ピラートリムの前面部
26a:所定端縁部
27:カバー部材
27a:車幅方向内縁部
27′:カバー部
γ1、γ2:展開用弱化部(縁切りされる箇所)
δ:展開用弱化部(縁切りされる箇所)

Claims (9)

  1. 車両後部に位置する後部ピラーの直前方にサイドウインドガラスが配設され、
    前記サイドウインドガラスの近傍において収納状態で車体に固定されたカーテンエアバッグと、該カーテンエアバッグにガス圧を供給するためのインフレータとを有するカーテンエアバッグ装置を備え、
    前記カーテンエアバッグは、前記インフレータからのガス圧を受けて膨張されたときに、前記サイドウインドガラスに沿って該サイドウインドガラスを覆うように車室内側に展開されるようにしてなるカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造において、
    収納状態にある前記カーテンエアバッグが、前記サイドウインドガラスの上縁部および後縁部に沿うようにして車体に固定されており、
    前記後部ピラーが、ル−フパネルを車室内側から覆う軟質のル−フトリムよりも硬質とされた後部ピラートリムによって車室内側から覆われており、
    前記後部ピラートリム前部のうち車幅方向外方側縁部および上端部を含む特定部分が、車幅方向内方側の所定位置において上下方向に伸ばして形成された展開用弱化部を境として容易に前方へ向けて変位可能とされたカバー部として形成されており、
    前記ル−フトリムの車幅方向外縁部が、前記サイドウインドガラスの上縁部と離間するように配設され、
    前記サイドウインドガラスの上縁部と前記ル−フトリムの車幅方向外縁部との間において、該サイドウインドガラスの上縁部に沿うようにして、該ル−フトリムよりも硬質とされたル−フ側方トリムが配設され、
    収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたときに、該カーテンエアバッグが、前記カバー部を前記後部ピラートリムの他の部分に対して前記展開用弱化部でもって縁切りさせて該カバー部を前方へ向けて変位させつつ車室内に展開されると共に、前記ル−フ側方トリムの車幅方向内縁部側から前記ル−フトリムを下方へ変形させつつ車室内に展開されるように設定されている、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  2. 請求項1において、
    前記サイドウインドガラスの前縁部に位置される前部ピラーが、前記ル−フトリムよりも硬質とされた前部ピラートリムによって車室内から覆われており、
    収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたとき、該カーテンエアバッグが、前記前部ピラートリムの車幅方向内縁部と前記ル−フトリムとの境界部位から該ル−フトリムを下方へ変形させつつ車室内に展開されるように設定されている、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  3. 請求項1において、
    前記カバー部が、前記後部ピラートリムに一体成形されており、
    前記展開用弱化部が、前記後部ピラートリム前部の背面に形成され該後部ピラートリムを部分的に薄肉として容易に破断され易いようにされた溝状の弱化線とされている、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  4. 請求項1において、
    前記後部ピラートリムが、後部ピラートリム本体と、該後部ピラートリム本体とは別体に形成された前記カバー部を構成するカバー部材との分割構成とされ、
    収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたとき、該カーテンエアバッグが、前記カバー部材の車幅方向内縁部を前方へ変位させつつ車室内に展開される、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  5. 請求項1において、
    前記カバー部上端の車幅方向内縁部が、前記ル−フ側方トリム後端の車幅方向内縁部よりもさらに車幅方向内方側において前記ル−フトリムと隣接されている、ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  6. 請求項1において、
    前記カバー部上端の車幅方向内縁部が、前記ル−フ側方トリム後端の車幅方向内縁部に対して近接するように設定されている、ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  7. 請求項6において、
    前記ル−フ側方トリムの後端部周辺では、平面視において、前記カバー部の上端部に対して該ル−フ側方トリムの後端部を介して重なるように前記カーテンエアバッグが配設されるか、または該カーテンエアバッグの展開指向方向が該ル−フ側方トリムの後端部を経て該カバー部の上端部を指向するように設定されている、ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  8. 請求項1において、
    前記カーテンエアバッグは、膨張、展開状態において、前記サイドウインドガラスと後部ピラートリム前部の車幅方向外方側縁部との間に膨張部を有するように設定されている、ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  9. 請求項1において、
    前記サイドウインドガラスの前縁部が固定される前部ピラーが、前記ル−フトリムよりも硬質とされた前部ピラートリムによって車室内側から覆われており、
    収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたとき、前記前部ピラートリム部分では、該カーテンエアバッグが前記ル−フトリムの車幅方向外方側縁部を下方へ変形させつつ該ル−フトリムと該前部ピラートリムとの境界部位から下方に向けて車室内に展開されるように設定され、
    前記サイドウインドガラスの上縁部に沿って延設される収納状態にある前記カーテンエアバッグは、前記前部ピラートリム上端と略同じ高さ位置において、該前部ピラートリムよりも後側のカーテンエアバッグが、該前部ピラートリムを通過するカーテンエアバッグに対して車幅方向同じに位置するか、車幅方向内側に位置するように設定されている、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
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