JP5044955B2 - カーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造 - Google Patents

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Description

本発明はカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造に関するものである。
車両、特に自動車においては、衝突時や横転時等の乗員保護のためにエアバッグ装置が装備されることが一般的となっている。このエアバッグの中には、カーテンエアバッグと呼ばれるように、サイドウインドガラスを覆うように車室内に膨張、展開されるものがある。このようなカーテンエアバッグは、前後方向に隔置された複数のサイドウインドガラスを覆うように、前後方向に長いものとされることもある。特許文献1には、カーテンエアバッグを前後方向に極めて長くして、前後方向に隔置された3つのサイドウインドガラスを全て覆うことのできるようにしたものが開示されている。この特許文献1に記載のものでは、収納状態にあるカーテンエアバッグが、サイドウインドガラスの上縁部に沿って車体に固定されると共に、最後部ピラーにも固定されたものとなっている。
特開2004−189099号公報
ところで、サイドウインドガラスをカーテンエアバッグによって車室内から覆う場合に、特に横転時において、車室内あるいは車室外に向けての外力に対してカーテンエアバッグが十分対抗できるようにする(張力を維持できるようにする)ことが望まれることになる。このため、カーテンエアバッグは、その上部のみ車体に固定するのみならず、カーテンエアバッグの後端部に相当する部分、つまりサイドウインドガラスの後縁部に沿う部分をも車体に固定することが望まれることになる。
一方、後部ピラーは、車室内からの見栄え向上等のために後部ピラートリムによって覆われるが、この後部ピラートリムは、荷物等によって容易には損傷されないように、ル−フパネル内面を覆う軟質のル−フトリムよりもかなり硬質な部材で形成、より具体的には硬質の合成樹脂によって形成されることが一般的である。そして、後部ピラートリムによって覆われた後部ピラーの直前方にあるサイドウインドガラスをカーテンエアバッグで覆うようにした場合は、収納状態にあるカーテンエアバッグのうちサイドウインドガラスの後縁部に沿う部分が、車室内から目視できないように後部ピラートリムによって覆われることになる。したがって、収納状態にあるカーテンエアバッグは、後部ピラートリムによって前方から覆われるために、後部ピラートリム前部の少なくとも上部を前方へ変形させつつ、車室内に展開させる必要が生じてくる。
しかしながら、後部ピラートリムは、硬質であることから変形しずらいものとなっており、このため、特に収納状態にあるカーテンエアバッグをかなり大きく車幅方向内方側に位置させた状態では、カーテンエアバッグの車室内への展開には後部ピラートリムを大きく極めて大きく変形させることが必要となって、カーテンエアバッグのスムーズな膨張、展開を確保しずらいものとなり、また後部ピラートリムの上部が破損されてしまうおそれも生じる。
カーテンエアバッグの良好な展開性を確保するために、サイドウインドガラスの後縁部に沿って配設された収納状態のカーテンエアバッグを、例えば車幅方向外方側に大きくオフセットさせて配設したり(サイドウインドガラスに極力近い位置に配設する)、あるいはカーテンエアバッグの展開指向方向を車幅方向外方側に向かうように設定することにより、後部ピラートリム前部の車幅方向外方側縁部とサイドウインドガラスとの間からカーテンエアバッグを展開させることも考えられる。しかしながらこの場合は、展開されようとするカーテンエアバッグの押圧力によって後部ピラートリムの車幅方向外方側縁部が局所的に大きな変形作用を受けるために、後部ピラートリムが破損され易くなるという問題が生じやすくなる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、後部ピラートリムの破損を防止しつつ、後部ピラートリムを通してのカーテンエアバッグの良好な展開性を確保できるようにしたカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、基本的に、後部ピラートリムのうちカーテンエアバッグからの展開圧力を受ける特定部分を、他の部分に対して、カーテンエアバッグ膨張、展開時の圧力を受けて、他の部分から縁切りされて容易に前方へ変位可能なカバー部でもって構成するようにしてある。
具体的には、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
車両後部に位置する後部ピラーの直前方にサイドウインドガラスが配設され、
前記サイドウインドガラスの近傍において収納状態で車体に固定されたカーテンエアバッグと、該カーテンエアバッグにガス圧を供給するためのインフレータとを有するカーテンエアバッグ装置を備え、
前記カーテンエアバッグは、前記インフレータからのガス圧を受けて膨張されたときに、 前記サイドウインドガラスに沿って該サイドウインドガラスを覆うように車室内側に展開されるようにしてなるカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造において、
収納状態にある前記カーテンエアバッグが、前記サイドウインドガラスの上縁部および後縁部に沿うようにして車体に固定されており、
前記後部ピラーが、ル−フパネルを車室内側から覆う軟質のル−フトリムよりも硬質とされた後部ピラートリムによって車室内側から覆われており、
前記後部ピラートリム前部のうち車幅方向外方側縁部および上端部を含む特定部分が、車幅方向内方側の所定位置において上下方向に伸ばして形成された展開用弱化部を境として容易に前方へ向けて変位可能とされたカバー部として形成されており、
前記カバー部は、収納状態にある前記カーテンエアバッグよりも車幅方向外側において、前記後部ピラーのインナパネルに係止されており、
収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたときに、該カーテンエアバッグが、前記インナパネルに係止されている前記カバー部を当初は前記後部ピラートリムの他の部分に対して前記展開用弱化部でもって縁切りさせ、その後該カバー部をその車幅方向内周縁部側から前方へ向けて変位させつつ車室内に展開される、
ようにしてある。上記解決手法によれば、カバー部は、膨張、展開されるカーテンエアバッグから前方への押圧力を受けたときに、展開用弱化部でもって後部ピラートリムの他の部分と縁切りされて容易に前方へ変位できるので、カーテンエアバッグの展開性が良好になると共に、カバー部を含めた後部ピラートリムの破損も防止されることになる。とりわけ、カーテンエアバッグが膨張された当初は、カバー部がカーテンエアバッグよりも車幅方向外方側において後部ピラーのインナパネルに対して係止作用を受けていることから、展開しようとするカーテンエアバッグからの前方への押圧力によって、カバー部の車幅方向内方側縁部が展開用弱化部でもって縁切りされ、その後カバー部の車幅方向内周縁部が前方へ向けて変位されつつ、エアバッグが前方へ向けて車室内に展開されることになる。

上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記サイドウインドガラスの前縁部が固定される前部ピラーが、前記ル−フトリムよりも硬質とされた前部ピラートリムによって車室内側から覆われており、
収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたとき、前記前部ピラートリム部分では、該カーテンエアバッグが前記ル−フトリムの車幅方向外方側縁部を下方へ変形させつつ該ル−フトリムと該前部ピラートリムとの境界部位から下方に向けて車室内に展開されるように設定され、
前記サイドウインドガラスの上縁部に沿って配設される収納状態にある前記カーテンエアバッグは、平面視において、前記前部ピラートリム部分での配設位置から車幅方向外方側に実質的にオフセットすることなく、該前部ピラートリム部分での車幅方向位置をほぼ維持するようにほぼ直線状に配設されている、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、前部ピラートリムからその後方に渡って、収納状態にあるカーテンエアバッグが車幅方向に大きくオフセットされていないので、この膨張、展開されようとするカーテンエアバッグが前部ピラートリムに引っ掛かる等の事態を防止して、この前部ピラートリム部分やサイドウインドガラスの上縁部に沿う部分からのカーテンエアバッグの良好な展開性を確保する上で好ましいものとなる。
前記カバー部が、前記後部ピラートリムに一体成形されており、
前記展開用弱化部は、前記後部ピラートリム前部の背面に形成されて該後部ピラートリムを部分的に薄肉として容易に破断され易いようにされた溝状の弱化線とされている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、カバー部が後部ピラートリムに一体成形されていると共に、弱化線としての溝が車室内から目視できない位置に形成されているので、車室内側からの見栄え向上の上で好ましいものとなる。
前記後部ピラートリムは、車幅方向に幅広に伸びる前面部を有し、
前記展開用弱化部は、前記前面部の背面に形成されている、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、前面部が車幅方向に幅広とされているために、この前面部に構成されるカバー部が、サイドウインドガラスの後縁部に沿って配設された車両前後方向の張力を持つカーテンエアバッグからの車両前側への膨張、展開時の圧力を効果的に受けることとなって、展開用弱化部でもって確実に縁切りさせてカバー部を確実に前方へ変位させることができ、カーテンエアバッグの良好な展開性を確保する上で好ましいものとなる。
前記後部ピラートリムが、後部ピラートリム本体と、該後部ピラートリム本体とは別体に形成された前記カバー部を構成するカバー部材との分割構成とされており、
前記カーテンエアバッグは、前記カバー部材の車幅方向内縁部を前方へ変位させつつ車室内に展開される、
ようにしてある(請求項5対応)。この場合、カバー部が後部ピラートリム本体とは別体に形成したカバー部材として構成してあるので、展開されようとするカーテンエアバッグからの押圧力を受けたときのカバー部材(カバー部)の前方への変位を確保することがより容易かつ確実となって、カーテンエアバッグの展開性をより良好に行う上で好ましいものとなる。
前記カバー部材の車幅方向内縁部が、前記後部ピラートリム本体に対して前方に位置するようにして重ね合わされている、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、カバー部材が、後部ピラートリム本体に対して邪魔されることなく、展開されようとするカーテンエアバッグからの押圧力を受けてより容易かつ確実に前方へ変位することが可能となって、カーテンエアバッグの展開性をより一層良好に行う上で好ましいものとなる。
前記カバー部材の車幅方向内縁部は、前記後部ピラートリム本体に対して、車幅方向に相対変位できる状態でもって重ね合わされている、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、カバー部材と後部ピラートリム本体との連結部分の構成が簡単となり、また若干の製造上の寸法誤差や温度変化によるカバー部材や後部ピラートリム本体の熱膨張をこの連結部分でもって吸収することができる。
前記カバー部の上端部は、平面視において車幅方向内方側に向かうにつれて後方に位置するように、または正面視において車幅方向内方側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜設定されている、
ようにしてある(請求項8対応)。この場合、カバー部によって収納状態にあるカーテンエアバッグを前方から覆う部分の面積を極力低減して、また展開しようとするカーテンエアバッグが後部ピラートリム前部の上端縁に沿って極力展開用弱化部付近に移動してこの展開用弱化部を確実に押圧するようにして、カーテンエアバッグの展開性をより一層良好にする上で好ましいものとなる。
前記カーテンエアバッグは、膨張、展開状態において、前記サイドウインドガラスと後部ピラートリムの車幅方向外方側縁部との間に膨張部を有するように設定されている、ようにしてある(請求項9対応)。この場合、サイドウインドガラスの側方にシートが配設される場合に、このシートに着座されている乗員を広範囲でもって保護する上で好ましいものとなる。
収納状態にある前記カーテンエアバッグのうち前記サイドウインドガラスの上縁部に沿う部分が、該サイドウインドガラスから車幅方向内方側に離間した状態でほぼ前後方向に直線状に伸びるように配設され、
収納状態にある前記カーテンエアバッグのうち前記サイドウインドガラスの後縁部に沿う部分が、前記サイドウインドガラスの上縁部に沿う部分に対して車幅方向に実質的にオフセットされることなく該サイドウインドガラスの上縁部に沿う部分と車幅方向位置がほぼ同じ位置を維持したままほぼ直線状に配設されており、
前記収納状態にあるカーテンエアバッグが、前記サイドウインドガラスの上縁部に沿う部分から後縁部に沿う部分の全長に渡ってほぼ捻られることなく配設されており、
収納状態にある前記カーテンエアバッグの展開指向方向が、前記サイドウインドガラスの上縁部に沿う部ではほぼ下方となるように設定されると共に、該サイドウインドガラスの後縁部に沿う部分ではほぼ前方となるように設定され、
前記カバー部の車幅方向内方側の境界となる前記展開用弱化部が、収納状態にある前記カーテンエアバッグのうち前記サイドウインドガラスの上縁部に沿う部分および後縁部に沿う部分よりも車幅方向内方側に位置するように設定されている、
ようにしてある(請求項10対応)。この場合、収納状態にあるカーテンエアバッグは、サイドウインドガラスの上縁部から後縁部の全長に渡って、車幅方向の大きなオフセットや展開指向方向の変更のための捻れがないため、その展開性を極めて良好なものとすることができる。また、収納状態にあるカーテンエアバッグは、カバー部の車幅方向内方側の縁部となる展開用弱化部よりも車幅方向外方側に位置されているので、展開されようとするカーテンエアバッグによってカバー部を確実に前方へ押圧して、つまりカバー部を展開用弱化部から確実に縁切りさせて、カーテンエアバッグの展開をより良好にする上で好ましいものとなる
前記サイドウインドガラスの前縁部が固定される前部ピラーが、前記ル−フトリムよりも硬質とされた前部ピラートリムによって車室内側から覆われており、
収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたとき、前記前部ピラートリム部分では、該カーテンエアバッグが前記ル−フトリムの車幅方向外方側縁部を下方へ変形させつつ該ル−フトリムと該前部ピラートリムとの境界部位から下方に向けて車室内に展開されるように設定され、
前記サイドウインドガラスの上縁部に沿って延設される収納状態にある前記カーテンエアバッグは、前記前部ピラートリム上端と略同じ高さ位置において、該前部ピラートリムよりも後側のカーテンエアバッグが、該前部ピラートリムを通過するカーテンエアバッグに対して車幅方向同じに位置するか、車幅方向内側に位置するように設定されている、
ようにしてある(請求項11対応)。この場合、カーテンエアバッグが前後方向に張力を形成するように展開される場合であっても、カーテンエアバッグが前部ピラートリムに引っ掛かることを防止できる。
本発明によれば、後部ピラートリムの破損を防止しつつ、カーテンエアバッグの良好な展開性を確保できる。
図1,図2において、車両Vは、前席シートSAと、前席シートSAの後方に配設された2列目シートSBと、2列目シートSBの後方に配設された特定シートとなる3列目シートSCとを有する。前席シートSA用のサイドドアが符合SD1で示され、2列目シートSB用のサイドドアが符合SD2で示される。この車両Vは、ピラーとして、前方から後方へ順次、AピラーP1、BピラーP2、前部ピラーとしてのCピラーP3、後部ピラーとしてのDピラーP4とを有する。左右のDピラーP4の間は、バックドアBDによって開閉される後方開口10とされ、後方開口10を通して、3列目シートSC後方の荷室11に対する荷物の出し入れが行われる。
前記サイドドアSD1は、AピラーP1とBピラーP2との間の乗降用開口12を開閉するもので、上下方向に開閉駆動されるサイドウインドガラスG1を有する。また、前記サイドドアSD2は、BピラーP2とCピラーP3との間の乗降用開口13を開閉するもので、上下方向に開閉駆動されるサイドウインドガラスG2を有する。CピラーP3とDピラーP4との間には、サイドウインドガラスG3が配置されているが、このサイドウインドガラスG3は、実施形態では、固定式(はめ殺し)とされて開閉できないようにされているが、開閉式であってもよい。サイドウインドガラスG3覆われる後部サイド開口が符合14で示される。
前記3つのサイドウインドガラスG1〜G3は、例えば側方衝突時あるいはその予知時や、横転時あるいはその予知時等に作動されるカーテンエアバッグKBによって、ほぼ全体的に車室内から覆われるようになっている。このカーテンエアバッグKBは、収納状態では、上記3つのサイドウインドガラスG1〜G3の縁部に沿ってかつその直近において車体に固定されている。すなわち、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、その前端部がAピラーP1に固定され、その後端部がDピラーP4に固定され、前端部から後端部との間の中間部分は、サイドウインドガラスG1〜G3の上縁部付近を前後方向に結んだ線上において車体に固定されている。このカーテンエアバッグの車体への固定は、連続式あるいは所定間隔毎等、適宜設定できる。
カーテンエアバッグKBは、その膨張、展開時には、図2でハッチングを付した状態でサイドウインドガラスG1〜G3に沿うようにして車室内に展開されて、全てのサイドウインドガラスG1〜G3を車室内側から覆うようにされている。そして、膨張、展開時には、カーテンエアバッグKBの下端が、ベルトラインよりも若干下方に位置するように(各サイドウインドガラスG1〜G3の下縁部よりも若干下方に位置するように)その大きさが設定されている。カーテンエアバッグKBのうち、図2においてハッチングが施されていない部分は、部分的にガス圧が供給されない非膨張部1であって、実質的に車幅方向には膨張しない薄い状態とされている。なお、このような非膨張部1の形成位置は、各シートSA〜SCに着座される乗員の頭部位置からかなり離れた位置に設定される。このような非膨張部1を設けておくことによりカーテンエアバッグKBの膨張、展開を早期に行う上で好ましいものとなるが、非膨張部1を設けないように設定することもできる。また、カーテンエアバッグKBの前端を、AピラーP1の前端部中間部あたりで車体に固定させることもでき、この場合、カーテンエアバッグKBの前端(の下端部)とAピラーP1の前端近傍とをテザー(ひも状部材)によって連結しておくのがが好ましい。
図3の(a)〜(d)は、カーテンエアバッグKBを収納状態に折りたたむ一例を示すものである。すなわち、ガス圧が供給されていない薄い状態で展開されたカーテンエアバッグKB(図3(a)参照)が、その下端位置方向から蛇腹状に折りたたまれていき(図3(b)参照)、やがて1本の棒状体とされる(図3(c)参照で、断面の外形形状は例えば略方形とされる)。なお、折りたたみは、下端部側から表側方向と裏側交互とに順次重ねていくようにしてもよく、単に表側あるいは裏側の一方向にのみ重ねていくようにしてもよく、さらには表側あるいは裏側の一方向から丸めていくような手法であってもよく、折り畳みの手法は適宜選択できるものである。棒状とされたカーテンエアバッグKBの後端部の所定部分を例えば捻ることにより、図3(c)の直線状の状態から、この所定部分で前端部および後端部が下方へ向かうように湾曲された状態とすることが可能になる。ただし、本発明では、展開指向方向を車幅方向には大きく変更しないようにするため、このような捻れを殆ど(実質的に)に行うことなく、図3(d)に示すような前端部側と後端部側との湾曲を得るようにしてある。なお、前端部の湾曲はAピラーP1の傾斜に対応するものであって、比較的緩やかに下方に向かうようにされている。また、カーテンエアバッグKBの後端部の湾曲は、DピラーP4の傾斜に対応するもので、DピラーP4がほぼ上下方向にまっすぐ伸びている関係上、前端部に比してかなり急激に湾曲して下方に向かうようにされている。そして、収納状態にあるカーテンエアバッグKBが車体に固定された状態では、その後端部は、サイドウインドガラスG3の上縁部後部から後縁部上部に渡って湾曲しつつ下方に伸びて、その下端位置は、サイドウインドガラスG3の下縁部近傍あるいは下端部には達しない位置(実施形態ではサイドウインドガラスG3の後縁部の上下方向略中間位置)に位置されるようになっている(図1参照)。
図1、図2において、IRは、車体に固定されたインフレータであり、収納状態にあるカーテンエアバッグKBに対して膨張、展開用のガス圧を供給するものとなっている。インフレータIRが起爆されることによって発生されたガス圧は、実施形態では前後2本の供給系路2、3を介して収納状態にあるカーテンエアバッグKBに供給される。前方の供給系路2は、収納状態にあるカーテンエアバッグKBの前後方向略中間位置からガス圧を供給するものとなっている。また、後方の供給系路3は、収納状態にあるカーテンエアバッグKBの後端部付近にガス圧を供給するものとなっている。なお、供給系路2、3の数や、収納状態にあるカーテンエアバッグKBへのガス圧供給位置は適宜変更できるものである。このようなカーテンエアバッグKBとインフレータIRと供給系路2、3等によって、カーテンエアバッグ装置KBSが構成される。
前述した各ピラーP1〜P4は、それぞれピラートリムによって車室内側から覆われており、図4〜図7に示すように、CピラーP3のピラートリムつまり前部ピラートリムが符合PT3で示され、DピラーP4のピラートリムつまり後部ピラートリムが符合PT4で示される。また、ル−フパネルRP(特に図11参照)の車室側は、ル−フトリムRTによって覆われている(図1、図2ではル−フトリムは図示略)。ル−フトリムRTは、弾性体等の軟質材、例えば発砲ウレタン等の表面を不織布で覆ったもの等によって形成されていて、手指で押圧した程度の外力でもって比較的容易に変形し得るものとされている。前部ピラートリムPT3および後部ピラートリムPT4等の各ピラートリムは、それぞれ硬質の合成樹脂、例えばポリプロピレンで構成することができ、特に後部ピラートリムPT4については、低温(例えば−20度C)以下でも破損しにくいTPO(サーモ・プラスチックオレフィン)で一部を構成したポリプロピレンによって形成されていて、手指で押圧した程度の外力では容易には変形しにくいものとされている。このように、特に後部ピラートリムPT4は、ル−フトリムRTよりも硬質(十分に硬質)とされていて、荷物等が接触しても容易には傷つかないようにされている。
図9に示すように、後部ピラーP4は、インナパネル21とアウタパネル22とによって閉断面状に形成されていて、その前端部には、前方へ短く伸びる接合フランジ部23が形成されている。サイドウインドガラスG3の後縁部は、接着剤24を介して接合フランジ部23の外面に固定されている。このような後部ピラーP4を覆う後部ピラートリムPT4は、水平方向での断面形状が略L字状とされていて、前後方向に幅広く伸びる側面部25と、側面部25の前端から車幅方向外側に延長されると共に車幅方向に幅広く伸びる前面部26とを有する(前面部26は、平面視において、車幅方向に対して0〜45度程度傾斜されている)。そして、前面部26の車幅方向外側端縁部つまり所定端縁部26aが、サイドウインドガラスG3の後縁部直近に位置されて、上記接合フランジ部23近傍まで延設されている。
後部ピラートリムPT4における前面部26のうち、所定端縁部26aおよび上端部を含む所定部分、より具体的には、前面部26のうち車幅方向外方側寄りの部分でかつ上下方向略中間位置よりも上方部分が、別体に形成されたカバー部材27によって構成されている。つまり、前面部26には、カバー部材27に対応した形状の切欠が形成されて、この切欠がカバー部材27によって施蓋されたものとなっている。なお、後部ピラートリムPT4のうち、カバー部材27以外の部分が後部ピラートリム本体PT4′となるもので、カバー部材27と後部ピラートリム本体PT4′との境界部位が、展開用弱化部γ1,γ2となる。展開用弱化部γ1は、所定端縁部26aから所定分車幅方向内方側位置において上下方向に直線状に伸びていて、後部ピラートリムPT4の上下方向略中間位置から上端にまで達している。展開用弱化部γ2は、展開用弱化部γ1の下端から車幅方向外方側に向けて伸びて、所定端縁部26aにまで達している。
カバー部材27は、その車幅方向内方側縁部27aが、後部ピラートリム本体PT4′に対して、前方に位置するようにして重ね合わされている(図9参照)。この重ね合わせ部分において、例えば接着剤によってカバー部材27と後部ピラートリム本体PT4′とを弱く一体化してもよいが、本実施形態では接着等の固定はなんら行われておらず、したがって、車幅方向に相対的に変位可能な状態での重ね合わせとなっている。これにより、温度変化による熱膨張差や製造誤差による寸法差が、この重ね合わせ部分で吸収されることになる。また、こうした重ね合わせが前面部26に設けるられることで、荷物の積載時等に、荷物が重ね合わせに接触してカバー部材27が外れることが防止される。
上述したような後部ピラートリムPT4は、そのカバー部材27が、その背面に突設された支持ステー45に形成された係止突起部45aを利用して、インナパネル21に係止されている。この係止突起部45aによる係止作用は弱いもので、手指で手前に引張した程度ではインナパネル21から抜けでない係止機能を有するが、カーテンエアバッグKBの膨張、展開時の大きな圧力を受けたときには容易にその係止作用が解除される(係止突起部45aがインナパネル21から抜け出る)ように設定されている。そして、カバー部材27が所定以上前方へ移動するのを規制するために、カバー部材27(の支持ステー45)とインナパネル21とが、弛んだ状態とされたワイヤ等のひも状の連結部材46によって連結されている。すなわち、係止突起部45aがインナパネル21から抜け出てカバー部材27が所定以上前方へ移動して、連結部材46が直線状となる緊張状態になったとき、それ以上のカバー部材27の前方動が規制されることになる。
後部ピラートリム本体PT4′は、その前部と後部との複数箇所でもって、インナパネル21にしっかりと固定されている。すなわち、後部ピラートリム本体PT4′の背面に支持ステー47,48が形成されて、この支持ステー47、48の先端部に形成された係止突起部47a、48aが、取付ブラケット49を介してあるいは直接的に、インナパネル21に強固に係止されている。
図6、図7に示すように、ル−フパネルRPの車幅方向外側端部は、インナパネル(レインフォースメント)31によって、前後方向に伸びる閉断面状の強度部材としてのル−フサイドレール32とされている。このル−フサイドレール32は、その下端部において、下方に短く伸びる接合フランジ部33を有して、この接合フランジ部33に対して、サイドウインドガラスG3の上縁部が接着剤34(図9の接着材24に対応)によって固定されている。図4〜図6に示すように、ル−フトリムRTは、その車幅方向外側端縁部が、ピラートリムPT3と後部ピラートリムPT4との間において、車幅方向外側に若干突出して、サイドウインドガラスG3直近に位置されている。そして、後部ピラートリムPT4の車幅方向外側端部が、エッジモール35によって、接合フランジ部33に保持されている。
図6〜図9に示すように、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、取付ブラケット41、42等を介して、車体に固定される。図9に示される取付ブラケット41は、後部ピラーP4への取付用であり、図6〜図8に示される取付ブラケット42は、ル−フサイドレール32に対する固定用である。サイドウインドガラスG3の上縁部から後縁部に渡る部分での収納状態にあるカーテンエアバッグKBの配設例が図5に示されるが、図5では、カーテンエアバッグKBの配設状態を明瞭に示すために、上記取付ブラケット41、42は図示を略してある。なお、図5を参照した収納状態にあるカーテンエアバッグKBの詳細な配設態様については後述する。
図8は、前部ピラートリムPT3部分での好ましい設定例を示すものである。すなわち、前部ピラー(Cピラー)P3は、既知のようにインナパネルP3・1とアウタパネルP3・2とによって閉断面状に形成されており、この前部ピラーP3を車室内側から覆う前部ピラートリムPT3の上端は、前部ピラーP3の車幅方向内面(インナパネルP3・1)から若干離間していて、前部ピラーP3と前部ピラートリムPT3との間には、車幅方向に間隔を有する隙間30が形成されている。そして、この隙間30の上方開口が、ル−フトリムRTによって施蓋されている。前部ピラートリムPT3付近において収納状態にあるカーテンエアバッグKBを保持している取付ブラケット42は、下方へ伸びる延長部42aを有している。この延長部42aは、下方に向かうにつれて徐々に車幅方向内方側に位置するように傾斜設定されていて、その指向方向が、前部ピラートリムPT3の車幅方向内端位置に指向されている(この内端位置よりも若干車幅方向内方側に指向するように設定してもよい)。このような延長部42aを設けておくことにより、膨張、展開されるカーテンエアバッグKBは、延長部42aのガイド作用によって、前部ピラートリムPT3となんら干渉することなく、また隙間30に進入することなく、確実に車室内に展開されることになる。なお、図8一点鎖線で示すように、カーテンエアバッグKBを、前部ピラートリムPT3の上端部(の車幅方向内縁部)よりもさらに車幅方向内方側に配設しておくことにより、展開されようとするカーテンエアバッグKBと前部ピラートリムPT3の上端部との干渉を確実に防止することができる。
図6に示すように、後方向に細長く伸びるインフレータIRは、取付ブラケット43を介してル−フサイドレール32に固定されている。そして、ル−フサイドレール32には、車体内装品としてのアシストグリップ36が固定されて(図4,図5をも参照)、このアシストグリップ36のうち乗員により把持される部分が、ル−フトリムRTを貫通して車室内に露出されている。なお、実施形態では、アシストグリップ36が収納状態にあるカーテンエアバッグKBやインフレータIRよりも車幅方向外方側に位置されているが、カーテンエアバッグKBとインフレータIRとの間に配設することもできる。。
次に、図5を参照しつつ、サイドウインドガラスG3によって覆われる後部サイド開口14付近での収納状態にあるカーテンエアバッグKBの配設態様の詳細について説明する。なお、図5では詳細を略してあるが、ル−フトリムRTの端縁部は、前部ピラートリムPT3および後部ピラートリムPT4の上端面上に若干重なるように配設されているものである。まず、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、サイドウインドガラスG3に沿って前後方向に伸ばして配設されるが、前部ピラートリムPT3部分、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分が、平面視においてほぼ直線状(車幅方向で±5cm以上オフセットしていない)となるように配設されている。すなわち、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、サイドウインドガラスG3(所定の車体外面と考えることもできる)に対する車幅方向離間距離(車幅方向絶対位置と考えることもできる)が、前部ピラートリムPT3、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分、およびサイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分において互いにほぼ等しくなるようにされている。また、カーテンエアバッグKBは、サイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分では、サイドウインドガラスG3の上縁部の後端から車幅方向にオフセットせずに、そのままサイドウインドガラスG3の後縁部から所定の車幅方向距離を保ちながら下方に延設されている。
上述のようなカーテンエアバッグKBの車幅方向位置は、前部ピラートリムPT3よりも若干車幅方向内方側に位置するように設定されている。換言すれば、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、展開時に引っかかりやすい前部ピラートリムPT3との干渉を避けるために、この前部ピラートリムPT3よりも若干車幅方向内方側に位置させるように設定して、サイドウインドガラスG3の上縁部や後縁部に沿う部分の車幅方向位置を、前部ピラートリムPT3部分での車幅方向位置とほぼ同じ位置となるように設定してある。このように、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、前部ピラートリムPT3部分から後方部分の全長について、車幅方向に大きく曲げられる等のオフセット処理されることなく、極力まっすぐな状態を保持するように配設されている。
このように収納されたカーテンエアバッグKBにおいて、後述する展開指向方向とは、カーテンエアバッグKBを車体に対して通常の取付固定箇所で固定した場合に、収納された状態から率先して展開する方向であり、例えば、カーテンエアバッグKBが展開した状態でその下端(展開した状態での下端)から蛇腹状に折り畳んだ場合は、蛇腹の延設する方向の展開先端側が展開指向方向となる。通常、このように蛇腹状に折り畳んだ場合には、カーテンエアバッグKBの取付固定箇所とは反対側が、蛇腹の延設する方向の展開先端側が展開指向方向となるため、取付固定箇所の反対側が展開指向方向ともなり得る。また、カーテンエアバッグKBをロール状に丸めた場合には、カーテンエアバッグKBの取付固定箇所とは反対側が展開指向方向ともなる。
収納状態にカーテンエアバッグKBは、その展開指向方向が、前部ピラートリムPT3、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分では下方を向くように設定され、サイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分ではほぼ前方を向くように設定されている。換言すれば、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、前部ピラートリムPT3部分から後方部分の全長について、大きく捻られることなく配設されていて、サイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分では、上縁部に沿う部分から大きく下方へ湾曲される(例えば120度の角度でもって湾曲される)関係上、この湾曲によって展開指向方向がほぼ前方(正確には前方かつ下方となる)となるようにされている。
収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、サイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分においては、カバー部材27の車幅方向内方側縁部27aよりも車幅方向外方側に位置するように設定されている。すなわち、カーテンエアバッグKBは、カバー部材27の車幅方向内方側縁部27aに相当する展開用弱化部γ1に極力近い位置において、展開用弱化部γ1とカバー部材27の係止突起部45aとの間に位置するように配設されている。
次に、以上のような構成の作用について説明する。カーテンエアバッグKBが収納状態のときに、側方衝突が検出されたときあるいは予知されたときや、車両の横転が検出されたときあるいは予知されたとき等の所定条件が満足されると、インフレータIRが起爆される。インフレータIRの起爆によって発生されたガス圧が収納状態にあるカーテンエアバッグKBに供給されて、カーテンエアバッグKBが図2ハッチングで付したような形状となって、車室内に膨張、展開される。カーテンエアバッグKBの車室内への膨張、展開は、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分およびその前方部分では、下方に向けて行われて、ル−フトリムRTの車幅方向外側縁部を図6中矢印α1、図8中矢印α2で示すように下方へ変位させつつ車室内に展開される。ル−フトリムRTは軟質なので、容易に下方へ変形させることができる。
また、車両後部側においては、カーテンエアバッグKBが車両前後方向に張力を持つように展開されることから、カーテンエアバッグKBの前方への展開によって後部ピラートリムPT4のカバー部材27の上部が前方へ押圧される。これにより、カバー部材27は前方へ変位されて、このカバー部材27の変位によって形成されるカバー部材27の車幅方向内方側縁部27aと後部ピラートリム本体PT4′との重ね合わせ部分が離間(縁切り)されて、この部分に形成される隙間を通して、カーテンエアバッグKBが車室内に展開されることになる。とりわけ、カーテンエアバッグKBが展開用弱化部γ1の近くに配設されていることと、当初はカーテンエアバッグKBよりも車幅方向外方側において係止突起部部45aによる弱い係止作用と受けていることから、展開しようとするカーテンエアバッグKBからの前方への押圧力によって、カバー部材27の車幅方向内方側縁部が効果的に前方へ向けて変位されることになる。勿論、カバー部材27にある程度以上の前方への押圧力が作用すると、係止突起部45aのインナパネル21に対する係止作用が解除されて、カバー部材27は大きく前方へ変位して、カーテンエアバッグKBがカバー部材27から大きな抵抗を受けることなく、容易に車室内に展開されることになる。なお、カバー部材27の必要以上の前方への変位は、連結部材46によって規制されることになる。
上述のように、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、元々、前部ピラートリムPT3から後方部分については、車幅方向の大きなオフセットや展開指向方向の大きな変更がなされてないので、その展開性が良好であり、しかもカバー部材27が極めて容易に前方へ変位可能なので、全体的にカーテンエアバッグKBの車室内の展開をスムーズに行うことができる。勿論、展開時の圧力を受けるカバー部材27は、展開用弱化部γ1,γ2部分でもって後部ピラートリム本体PT4′と縁切りされて極めて容易に前方へ変位されるので、無理な変形を生じることなく、その破損が防止されることになる。また、カーテンエアバッグKBは、前部ピラートリムPT3からサイドウインドガラスG3の上縁部、ひいては、サイドウインドガラスG3の後縁部に亘って、略直線状に配置されている。つまり、前部ピラートリムPT3上端と略同じ高さ位置において、前部ピラートリムPT3よりも後側のカーテンエアバッグKBは、前部ピラートリムPT3上を通過するカーテンエアバッグKBよりも車幅方向外側には位置しない。このため、カーテンエアバッグKBが前後方向に張力を形成するように展開される場合であっても、カーテンエアバッグKBが前部ピラートリムPT3に引っ掛かることが防止される。
図10は、本発明の第2の実施形態を示すもので、前記実施形態と同一構成要素には同一符合を付してその重複した説明は省略する(このことは以下のさらに別の実施形態についても同じ)。本実施形態では、カバー部材27と後部ピラートリム本体PT4′との境界部位を、面一となるように重ね合わせたものとされている。すなわち、後部ピラートリム本体PT4′の車幅方向内方側縁部を後方に向けて若干屈曲させて、この後方へ屈曲された部分の前面にカバー部材27の車幅方向内方側縁部が重なるようにしてある。そして、この重ね合わせ部分において、車幅方向の隙間Lを確保して、熱膨張や製造誤差等に起因する寸法差を吸収できるようにしてある。本実施形態では、カバー部材27と後部ピラートリム本体PT4′との重ね合わせ部分が面一となるので、車室内側からの見栄え向上の上で好ましいものとなる。なお、展開用弱化部γ2に相当する部分も、図10に示される展開用弱化部γ1に相当する部分と同様の処理が施されている。
図11は、本発明の第3の実施形態を示すものである。本実施形態では、前面部26に、カバー部材27に相当するカバー部27′を一体成形してある。そして、、前面部26の背面に、展開用弱化部γ1,γ2に相当する位置において、溝状の展開用弱化部δを形成してある。この展開用弱化部δ部分では、十分に薄肉とされて、カーテンエアバッグKBの膨張、展開時の圧力を受けて容易に破断(縁切り)されるようになっている。なお、本実施形態では、係止突起部45aに相当する係止部を有しないものとされているが、カーテンエアバッグKBの車幅方向外方側において、係止突起部45aに相当する係止突起部によって、カバー部27′をインナパネル21に弱く係止させておくようにしてもよい。
図12,図13は、本発明の第4の実施形態を示すものである。本実施形態では、第1の実施形態におけるカバー部材27(第3の実施形態におけるカバー部27′においても同じ)の上端部を、車幅方向内方側に向かうにつれて、徐々に下方かつ後方に位置するように設定してある。これにより、収納状態にあるカーテンエアバッグKBのうちサイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分が、カバー部材27によって前方から覆われる面積が減少されて、その分カーテンエアバッグKBの展開性がより一層良好になる。特に、車幅方向内方側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜設定することにより、展開しようとするカーテンエアバッグKBがカバー部材27の上縁部に沿って展開用弱化部γ1に向かうように滑る作用を少なからず生じて、この展開用弱化部γ1での後部ピラートリム本体PT4′に対する縁切りをより容易かつ確実に行う上で好ましいものとなる。なお、カバー部材27(第3の実施形態におけるカバー部27′においても同じ)の上端部を、車幅方向内方側に向かうにつれて、徐々に下方に位置させるように設定することと、徐々に後方に位置させるように設定することとのいずれか一方のみを行うようにしてもよい。
図14〜図16は本発明の第5の実施形態を示すものである。本実施形態では、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿って位置されるトリム材を、ル−フトリムRTではなく、硬質の合成樹脂で形成されたル−フ側方トリムRSTで構成した場合を示す(後部ピラートリムPT3やPT4と同質)。このようなル−フ側方トリムRSTは、その車幅方向幅が、ピラートリムPT3の車幅方向幅とほぼ同一とされているが、後部ピラートリムPT4の前面部26やカバー部材27(カバー部27′であってもよい)の車幅方向幅よりも十分に小さいものとされている。こうしたル−フ側方トリムRSTは、ル−フトリムRTを車両の開口を通して車外から車室内に移動させてル−フに取付ける際に、バックドアBDなどの開口が小さい等の理由によってル−フトリムRT大きく形成できない場合に設定するものであり、開口を通過できない部分をル−フ側方トリムRSTとしてル−フトリムRTとは別体とすることで、ル−フトリムRTの取付け性を向上している。勿論、見栄えを向上させるためにル−フ側方トリムRSTを取付ける場合もある。
前記ル−フ側方トリムRSTは、その上面に、複数の係止突起部61を有して、この係止突起部61を利用して、ル−フサイドレール32の下面に固定されている(図16参照)。収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分においては、ル−フ側方トリムRSTよりも若干車幅方向内側に位置するように配設される。すなわち、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、膨張、展開時には、ル−フ側方トリムRSTとル−フトリムRTとの間から、ル−フトリムRTを下方へ変形させつつ車室内に展開されるようになっている。なお、ル−フ側方トリムRSTは、その係止突起部61がしっかりとル−フサイドレール3に係止されて、カーテンエアバッグKBの膨張、展開時の圧力を受けても下方へ変位しないようにされているが、膨張、展開時の圧力を受けたときに係止突起部61のル−フサイドレール32に対する係止位置が若干下方へ位置変更されるようにしてもよい(ル−フ側方トリムRSTが下方へ所定分変位するだけで、ル−フサイドレール32からは脱落しないようにする)。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。図4等に示される車体内装品用としてのアシストグリップ36に代えて、例えば空調用ダクト(その車室内の開口部がル−フトリムRTに形成される)等であってもよい。車両としては、バックドアを有しない車両であってもよい。本発明の適用対象となるサイドウインドガラスとしては、1列目のサイドウインドガラスG1(特に2列目以降の後席シートが無い場合)や2列目のサイドウインドガラスG2用であってもよく(特に3列目シートが無い場合)、対象となるサイドウインドガラスの後縁部に沿って収納状態のカーテンエアバッグが配設されるのであれば本発明を適用できるものである。カーテンエアバッグは、前後方向に分割された複数のものであってもよい。後部ピラートリムPT4は、その水平方向の断面形状がL字状の場合に限らず、例えば円弧状等、適宜変更できるものである。膨張、展開されたカーテンエアバッグKBが車幅方向の外力により十分対抗できるようにするため、その下端部を全長に渡って他の部分よりも車幅方向に幅広く膨張されるように設定してもよい。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
収納状態にあるカーテンエアバッグを車室内側から見た簡略側面断面図。 カーテンエアバッグを車室内に膨張、展開させたときの状態を示すもので、図1に対応した図。 カーテンエアバッグを収納状態に折りたたむ一例を示す図。 後部ピラートリム付近を車室内側から見たときの斜視図。 後部ピラートリム付近での収納状態にあるカーテンエアバッグの配設例を示す平面図。 図5のX6〜X6線相当断面図。 図5のX7〜X7線相当断面図。 図5のX8〜X8線相当断面図。 図4のX9〜X9線相当断面図。 本発明の第2の実施形態を示す要部拡大断面図。 本発明の第3の実施形態を示すもので、図9に対応した図。 本発明の第4の実施形態を示すもので、図4に対応した要部斜視図。 第3の実施形態における収納状態にあるカーテンエアバッグの配設例を示すもので、図5に対応した図。 本発明の第5の実施形態を示すもので、図4に対応した図。 第5の実施形態を示すもので、図5に対応した図。 第5の実施形態を示すもので、図6に対応した図。
V:車両
G3:サイドウインドガラス
P3:Cピラー(前部ピラー)
PT3:前部ピラートリム
P4:Dピラー(後部ピラー)
PT4:後部ピラートリム
BD:バックドア
KBS:カーテンエアバッグ装置
KB:カーテンエアバッグ
IR:インフレータ
RT:ル−フトリム
RST:ル−フ側方トリム
10:後方開口
14:後部サイド開口
25:後部ピラートリムの側面部
26:後部ピラートリムの前面部
26a:所定端縁部
27:カバー部材
27′:カバー部
γ1、γ2:展開用弱化部(縁切りされ箇所)
δ:展開用弱化部(縁切りされる箇所)


Claims (11)

  1. 車両後部に位置する後部ピラーの直前方にサイドウインドガラスが配設され、
    前記サイドウインドガラスの近傍において収納状態で車体に固定されたカーテンエアバッグと、該カーテンエアバッグにガス圧を供給するためのインフレータとを有するカーテンエアバッグ装置を備え、
    前記カーテンエアバッグは、前記インフレータからのガス圧を受けて膨張されたときに、 前記サイドウインドガラスに沿って該サイドウインドガラスを覆うように車室内側に展開されるようにしてなるカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造において、
    収納状態にある前記カーテンエアバッグが、前記サイドウインドガラスの上縁部および後縁部に沿うようにして車体に固定されており、
    前記後部ピラーが、ル−フパネルを車室内側から覆う軟質のル−フトリムよりも硬質とされた後部ピラートリムによって車室内側から覆われており、
    前記後部ピラートリム前部のうち車幅方向外方側縁部および上端部を含む特定部分が、車幅方向内方側の所定位置において上下方向に伸ばして形成された展開用弱化部を境として容易に前方へ向けて変位可能とされたカバー部として形成されており、
    前記カバー部は、収納状態にある前記カーテンエアバッグよりも車幅方向外側において、前記後部ピラーのインナパネルに係止されており、
    収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたときに、該カーテンエアバッグが、前記インナパネルに係止されている前記カバー部を当初は前記後部ピラートリムの他の部分に対して前記展開用弱化部でもって縁切りさせ、その後該カバー部をその車幅方向内周縁部側から前方へ向けて変位させつつ車室内に展開される、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  2. 請求項1において、
    前記サイドウインドガラスの前縁部が固定される前部ピラーが、前記ル−フトリムよりも硬質とされた前部ピラートリムによって車室内側から覆われており、
    収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたとき、前記前部ピラートリム部分では、該カーテンエアバッグが前記ル−フトリムの車幅方向外方側縁部を下方へ変形させつつ該ル−フトリムと該前部ピラートリムとの境界部位から下方に向けて車室内に展開されるように設定され、
    前記サイドウインドガラスの上縁部に沿って配設される収納状態にある前記カーテンエアバッグは、平面視において、前記前部ピラートリム部分での配設位置から車幅方向外方側に実質的にオフセットすることなく、該前部ピラートリム部分での車幅方向位置をほぼ維持するようにほぼ直線状に配設されている、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  3. 請求項1において、
    前記カバー部が、前記後部ピラートリムに一体成形されており、
    前記展開用弱化部は、前記後部ピラートリム前部の背面に形成されて該後部ピラートリムを部分的に薄肉として容易に破断され易いようにされた溝状の弱化線とされている、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  4. 請求項3において、
    前記後部ピラートリムは、車幅方向に幅広に伸びる前面部を有し、
    前記展開用弱化部は、前記前面部の背面に形成されている、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  5. 請求項1において、
    前記後部ピラートリムが、後部ピラートリム本体と、該後部ピラートリム本体とは別体に形成された前記カバー部を構成するカバー部材との分割構成とされており、
    前記カーテンエアバッグは、前記カバー部材の車幅方向内縁部を前方へ変位させつつ車室内に展開される、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  6. 請求項5において、
    前記カバー部材の車幅方向内縁部が、前記後部ピラートリム本体に対して前方に位置するようにして重ね合わされている、ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  7. 請求項6において、
    前記カバー部材の車幅方向内縁部は、前記後部ピラートリム本体に対して、車幅方向に相対変位できる状態でもって重ね合わされている、ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  8. 請求項1において、
    前記カバー部の上端部は、平面視において車幅方向内方側に向かうにつれて後方に位置するように、または正面視において車幅方向内方側に向かうにつれて下方に位置するように傾斜設定されている、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  9. 請求項1において、
    前記カーテンエアバッグは、膨張、展開状態において、前記サイドウインドガラスと後部ピラートリムの車幅方向外方側縁部との間に膨張部を有するように設定されている、ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれか1項において、
    収納状態にある前記カーテンエアバッグのうち前記サイドウインドガラスの上縁部に沿う部分が、該サイドウインドガラスから車幅方向内方側に離間した状態でほぼ前後方向に直線状に伸びるように配設され、
    収納状態にある前記カーテンエアバッグのうち前記サイドウインドガラスの後縁部に沿う部分が、前記サイドウインドガラスの上縁部に沿う部分に対して車幅方向に実質的にオフセットされることなく該サイドウインドガラスの上縁部に沿う部分と車幅方向位置がほぼ同じ位置を維持したままほぼ直線状に配設されており、
    前記収納状態にあるカーテンエアバッグが、前記サイドウインドガラスの上縁部に沿う部分から後縁部に沿う部分の全長に渡ってほぼ捻られることなく配設されており、
    収納状態にある前記カーテンエアバッグの展開指向方向が、前記サイドウインドガラスの上縁部に沿う部ではほぼ下方となるように設定されると共に、該サイドウインドガラスの後縁部に沿う部分ではほぼ前方となるように設定され、
    前記カバー部の車幅方向内方側の境界となる前記展開用弱化部が、収納状態にある前記カーテンエアバッグのうち前記サイドウインドガラスの上縁部に沿う部分および後縁部に沿う部分よりも車幅方向内方側に位置するように設定されている、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
  11. 請求項1において、
    前記サイドウインドガラスの前縁部が固定される前部ピラーが、前記ル−フトリムよりも硬質とされた前部ピラートリムによって車室内側から覆われており、
    収納状態にある前記カーテンエアバッグが膨張されたとき、前記前部ピラートリム部分では、該カーテンエアバッグが前記ル−フトリムの車幅方向外方側縁部を下方へ変形させつつ該ル−フトリムと該前部ピラートリムとの境界部位から下方に向けて車室内に展開されるように設定され、
    前記サイドウインドガラスの上縁部に沿って延設される収納状態にある前記カーテンエアバッグは、前記前部ピラートリム上端と略同じ高さ位置において、該前部ピラートリムよりも後側のカーテンエアバッグが、該前部ピラートリムを通過するカーテンエアバッグに対して車幅方向同じに位置するか、車幅方向内側に位置するように設定されている、
    ことを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両の後部構造。
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