JP2008024129A - カーテンエアバッグ装置を備えた車両 - Google Patents

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Hiroaki Nakao
宏明 中尾
Shoichiro Hidaka
昭一郎 日高
Takeshi Yamagiwa
剛 山際
Motoharu Hirata
基晴 平田
Tsutomu Watanabe
努 渡辺
Hideji Saeki
秀治 佐伯
Hironori Ichinohashi
裕典 一ノ橋
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Abstract

【課題】エアバッグの展開時における後部ピラートリムの変形を少なくすることができるカーテンエアバッグ装置を備えた車両を提供する。
【解決手段】展開時におけるカーテンエアバッグKBの後膨張部103に対するガスの供給を、他の膨張部101,102よりも抑制し、これにより、後膨張部103が後部ピラートリムの開口から展開するときの該開口の押し広げ量を小さくする。
【選択図】図29

Description

本発明は、カーテンエアバッグ装置を備えた車両に関し、車両の安全技術の分野に属する。
車両、特に自動車においては、衝突時や横転時等の乗員保護のためにエアバッグ装置が装備されることが一般的となっている。このエアバッグの中には、例えば特許文献1,2に開示されているように、前後方向に隔置された複数のサイドウインドガラスを車内側から覆うことができるように前後方向に長くされたカーテンエアバッグと呼ばれるものがある。
特開2004−34766号公報 特開2004−182027号公報
ところで、このようなカーテンエアバッグは、前記特許文献1,2にも示されているように、ルーフサイド部や後部ピラー部内に折り畳んだ状態で収容され、車体構成部材に固定されるが、この場合、後部ピラー部からカーテンエアバッグを展開させるに際しては、前記特許文献2にも開示されているように、後部ピラートリムの車幅方向外側の端縁部の少なくとも上部を前方へ変形させつつ、この変形によって生じた当該端縁部とサイドウインドガラスとの隙間から車室内に展開させることが考えられる。
しかしながら、後部ピラートリムは、荷物等の接触によって容易には損傷しないように、一般に、軟質のルーフトリムよりも硬質な部材、具体的には硬質の合成樹脂によって形成されるが、この合成樹脂は、低温時にさらに硬化してわれやすくなる性質を有しており、エアバッグの展開時に後部ピラートリムが破損してその破片が周辺に飛散する虞がある。
そこで、本発明は、エアバッグの展開時における後部ピラートリムの変形を少なくすることができるカーテンエアバッグ装置を備えた車両を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車体の天井部内面を形成するルーフトリムと、サイドウインド後方の後部ピラー部の車内側の面を構成し、前記ルーフトリムよりも硬質な樹脂製の後部ピラートリムとが備えられており、かつ、前記天井部におけるサイドウインド上方部から後部ピラー部にかけてその内部に収容されると共に、前後方向に並んだ複数の膨張部を備え、所定条件の成立時にこれらの膨張部にガスが供給されることにより、サイドウインドガラスの内面を覆うように展開するカーテンエアバッグ本体を有し、かつ、最後方の後膨張部は、前記後部ピラー部に収容されていると共に、展開時に後部ピラートリムの前部に形成される展開開口から前方に展開するように構成されたカーテンエアバッグ装置を備えた車両であって、前記後膨張部は、展開時、他の膨張部よりもガスの供給が抑制されるように構成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、前記後膨張部は、展開状態において上下に長い形状とされ、下部からガスが供給されるように構成されていることを特徴とする。
そして、請求項3に記載の発明は、前記請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、前記後膨張部は、展開状態において上下に長い形状とされ、上部及び下部の両方からガスが供給されるように構成されており、下部からのガスの供給度合が上部からよりも大きくされていることを特徴とする。
さらに、請求項4に記載の発明は、前記請求項2または請求項3に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、前記後膨張部の前方に前膨張部が設けられていると共に、該前膨張部を介して後膨張部にガスが供給されるように構成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、前記後膨張部は、上部側ほど展開時の車幅方向の厚さが小さくなるように形成されていることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、前記請求項5に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、前記後膨張部の上端は、後部ピラートリムの上端部前部近傍に位置していることを特徴とする。
また、請求項7に記載の発明は、前記請求項5または請求項6に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、前記後膨張部の上端は、前記サイドウインドの上縁と後縁との接続点近傍に位置していることを特徴とする。
また、請求項8に記載の発明は、前記請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、前記サイドウインドガラスの上縁と、ルーフトリムの車幅方向外端との間には、ルーフサイドトリムが設けられており、前記カーテンエアバッグ本体は、ルーフサイドトリムとルーフトリムとの境界から展開するように構成されていることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、請求項1に記載の発明によれば、前記後膨張部は、展開時、他の膨張部よりもガスの供給が抑制されるように構成されているから、後膨張部が後部ピラートリムの開口から展開するときの該開口の押し広げ量が小さくなり、その結果、後部ピラートリムにおける該開口周辺部が破損しにくくなり、破片等の飛散が防止されることとなる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記後膨張部は、展開状態において上下に長い形状とされ、下部からガスが供給されるように構成されているので、まず、エアバッグに対して前後張力を発生させるエアバッグの下部側が膨張し、これに伴ってあまり膨張していない状態の後膨張部が後部ピラートリムの外部に引っ張り出されることとなり、これによっても、開口の押し広げ量が小さくなり、破損防止効果が得られることとなる。
そして、請求項3に記載の発明によれば、前記後膨張部は、展開状態において上下に長い形状とされ、上部及び下部の両方からガスが供給されるように構成されており、下部からのガスの供給度合が上部からよりも大きくされているので、まず、エアバッグに対して前後張力を発生させるエアバッグの下部側が膨張することとなり、その結果、請求項2同様の効果が得られることとなる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、前記後膨張部の前方に前膨張部が設けられていると共に、該前膨張部を介して後膨張部にガスが供給されるように構成されているので、前膨張部内にガスが充填されながら後膨張部にガスが供給されることとなり、後膨張部へのガスの供給が一層抑制されることとなる。
また、請求項5に記載の発明によれば、前記後膨張部は、上部側ほど展開時の車幅方向の厚さが小さくなるように形成されているので、後膨張部が後部ピラートリムの開口から展開するときの該開口の押し広げ量が、破損の生じやすい上部側ほど小さくなり、その結果、後部ピラートリムにおける該開口周辺部が破損しにくくなり、破片等の飛散が防止されることとなる。
そして、請求項6に記載の発明によれば、前記後膨張部の上端は、後部ピラートリムの上端部前部近傍に位置しているので、後部ピラートリムの上端にかかる応力が低減され、前記破損防止効果が向上することとなる。
さらに、請求項7に記載の発明によれば、前記後膨張部の上端が、前記サイドウインドの上縁と後縁との交点近傍に位置しているので、下向きと前向きの両方の展開圧力を受けやすい該交点近傍の展開圧力が低減され、前記破損防止効果が向上することとなる。
また、請求8に記載の発明によれば、例えば、車両デザイン上あるいはルーフトリム等の取り付け上、前記サイドウインドの上縁とルーフトリムの車幅方向外端との間にルーフサイドトリムが設けられて、前記カーテン部がルーフサイドトリムとルーフトリムとの境界から展開するように構成されている場合において、請求項1の作用効果が得られることとなる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1,図2において、車両Vは、前席シートSAと、前席シートSAの後方に配設された2列目シートSBと、2列目シートSBの後方に配設された特定シートとなる3列目シートSCとを有する。前席シートSA用のサイドドアが符号SD1で示され、2列目シートSB用のサイドドアが符号SD2で示される。この車両Vは、ピラーとして、前側から順に、AピラーP1、BピラーP2、前部ピラーとしてのCピラーP3、後部ピラーとしてのDピラーP4とを有する。左右のDピラーP4の間は、バックドアBDによって開閉される後方開口10とされ、後方開口10を通して、3列目シートSC後方の荷室11に対する荷物の出し入れが可能とされている。
前記サイドドアSD1は、AピラーP1とBピラーP2との間の乗降用開口12を開閉するもので、上下方向に開閉駆動されるサイドウインドガラスG1を有する。また、前記サイドドアSD2は、BピラーP2とCピラーP3との間の乗降用開口13を開閉するもので、上下方向に開閉駆動されるサイドウインドガラスG2を有する。CピラーP3とDピラーP4との間には、サイドウインドガラスG3が配置されているが、このサイドウインドガラスG3は、実施形態では、固定式(はめ殺し)とされて開閉できないようにされているが、開閉式であってもよい。サイドウインドガラスG3で覆われる後部サイド開口が符号14で示される。
前記3つのサイドウインドガラスG1〜G3は、例えば側方衝突時あるいはその予知時や、横転時あるいはその予知時等に作動されるカーテンエアバッグKBによって、ほぼ全体的に車室内から覆われるようになっている。このカーテンエアバッグKBは、収納状態では、上記3つのサイドウインドガラスG1〜G3の縁部に沿ってかつその直近において車体に固定されている。すなわち、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、前端部がAピラーP1に固定され、後端部がDピラーP4に固定され、前端部から後端部との間の中間部分は、サイドウインドガラスG1〜G3の上縁部付近を前後方向に結んだ線上において車体に固定されている。このカーテンエアバッグKBの車体への固定は、連続式あるいは所定間隔毎等、適宜設定できる。
カーテンエアバッグKBは、その膨張、展開時には、図2に示すように、サイドウインドガラスG1〜G3に沿うようにして車室内に展開し、全てのサイドウインドガラスG1〜G3を車室内側から覆うようにされている。そして、カーテンエアバッグKBの下端が、ベルトラインよりも若干下方に位置するように(各サイドウインドガラスG1〜G3の下縁部よりも若干下方に位置するように)その大きさが設定されている。
カーテンエアバッグKBの詳細については後述するが、基本的な部分について図2により先に説明しておくと、このカーテンエアバッグKBは、ガス圧が供給される膨張部と、ガス圧が供給されない複数の非膨張部とを有している(例えば図29に示す104,105が非膨張部)。非膨張部は、カーテンエアバッグKBの展開後においても、実質的に車幅方向には膨張しない薄い状態となっている。なお、このような非膨張部の形成位置は、各シートSA〜SCに着座する乗員の頭部から離れた位置に設定される。このような非膨張部を設けておくことによりカーテンエアバッグKBの膨張、展開を早期に行うことができる。また、カーテンエアバッグKBの前端(の下端部)とAピラーP1の前端近傍とは、テザーT(ひも状部材)によって連結されている。
図3の(a)〜(d)は、カーテンエアバッグKBを収納状態にする一例を示すものである。すなわち、ガス圧が供給されていない薄い状態で展開されたカーテンエアバッグKB(図3(a)参照)を、その下端位置方向から蛇腹状に折りたたみ(図3(b)参照)、1本の棒状体とする(断面の外形形状は例えば略方形となる)。なお、折りたたみは、下端部側から表側方向と裏側交互とに順次重ねていくようにしてもよく、単に表側あるいは裏側の一方向にのみ重ねていくようにしてもよく、さらには表側あるいは裏側の一方向から丸めていくようにしてもよい。そして、棒状としたカーテンエアバッグKBの後端部の所定部分をねじり、図3(c)の直線状の状態から、図3(d)に示すように前記所定部分が下方へ向かうように湾曲した状態とする。なお、前端部の湾曲はAビラーP1の傾斜に対応するもので、比較的緩やかに下方に向かうようにされている。また、カーテンエアバッグKBの後端部の湾曲は、DピラーP4の傾斜に対応するもので、DピラーP4がほぼ上下方向にまっすぐ伸びている関係上、前端部に比してかなり急激に湾曲して下方に向かうようにされている。そして、収納状態にあるカーテンエアバッグKBが車体に固定された状態では、その後端部は、サイドウインドガラスG3の上縁部後部から後縁部上部に渡って湾曲しつつ下方に伸びて、その下端位置は、サイドウインドガラスG3の下縁部近傍かあるいは下縁部には達しない位置(実施形態ではサイドウインドガラスG3の後縁部の上下方向略中間位置)に位置されるようになっている(図1参照)。
このように収納されたカーテンエアバッグKBにおいて、後述する展開指向方向とは、カーテンエアバッグKBを車体に対して通常の取付固定箇所で固定した場合に、収納された状態から率先して展開する方向であり、例えば、カーテンエアバッグKBが展開した状態でその下端(展開した状態での下端)から蛇腹状に折り畳んだ場合は、蛇腹の延設する方向の展開先端側が展開指向方向となる。通常、このように蛇腹状に折り畳んだ場合には、カーテンエアバッグKBの取付固定箇所とは反対側が、蛇腹の延設する方向の展開先端側が展開指向方向となるため、取付固定箇所の反対側が展開指向方向ともなり得る。また、カーテンエアバッグKBをロール状に丸めた場合には、カーテンエアバッグKBの取付固定箇所とは反対側が展開指向方向ともなる。
図1、図2において、IRは、車体に固定されたインフレータであり、収納状態にあるカーテンエアバッグKBに対して膨張、展開用のガス圧を供給するものとなっている。インフレータIRが起爆されることによって発生されたガス圧は、供給系路2を介して収納状態にあるカーテンエアバッグKBに供給される。供給系路2は、収納状態にあるカーテンエアバッグKBの前後方向略中間位置からガス圧を供給するものとなっている。このようなカーテンエアバッグKBとインフレータIRと供給系路2等によって、カーテンエアバッグ装置KBSが構成される。
前述した各ピラーP1〜P4は、それぞれピラートリムによって車室内側から覆われており、図4〜図7に示すように、CピラーP3のピラートリムつまり前部ピラートリムが符号PT3で示され、DピラーP4のピラートリムつまり後部ピラートリムが符号PT4で示される。また、ルーフパネルRP(特に図11参照)の車室側は、ルーフトリムRTによって覆われている(図1、図2ではルーフトリムは図示略)。ルーフトリムRTは、弾性体等の軟質材、例えば発砲ウレタン等の表面を不織布で覆ったもの等によって形成されており、手指で押圧した程度の外力でもって比較的容易に変形し得るものとされている。前部ピラートリムPT3や後部ピラートリムPT4等の各ピラートリムは、ルーフトリムRTよりも硬質とされており、それぞれ硬質の合成樹脂、例えばポリプロピレンで形成されている。特に後部ピラートリムPT4については、低温(例えば−20度C)以下でも破損しにくいTP0(サーモ・プラスチックオレフィンで構成したポリプロピレン)によって形成されており、手指で押圧した程度の外力では容易には変形しにくいものとされている。このように、特に後部ピラートリムPT4は、ルーフトリムRTよりも硬質(十分に硬質)とされていて、荷物等が接触しても容易には傷つかないようにされている。なお、後部ピラートリムPT4のうち、カーテンエアバッグKBからの膨張、展開時の圧力を受ける部分およびその近傍のみを部分的に、上記のような破損しにくい合成樹脂によって構成しておくこともできる。
図26は、前部ピラートリムPT3部分での好ましい設定例を示す。すなわち、前部ピラー(Cピラー)P3は、既知のようにインナパネルP3・1とアウタパネルP3・2とによって閉断面状に形成されており、この前部ピラーP3を車室内側から覆う前部ピラートリムPT3の上端は、前部ピラーP3の車幅方向内面(インナパネルP3・1)から若干離間していて、前部ピラーP3と前部ピラートリムPT3との間には、車幅方向に間隔を有する隙間30が形成されている。そして、この隙間30の上方開口が、ルーフトリムRTによって施蓋されている。前部ピラートリムPT3付近において収納状態にあるカーテンエアバッグKBを保持している取付ブラケット42は、下方へ伸びる延長部42aを有している。この延長部42aは、下方に向かうにつれて徐々に車幅方向内方側に位置するように傾斜設定されていて、その指向方向が、前部ピラートリムPT3の車幅方向内端位置に指向されている(この内端位置よりも若干車幅方向内方側に指向するように設定してもよい)。このような延長部42aを設けておくことにより、膨張、展開されるカーテンエアバッグKBは、延長部42aのガイド作用によって、前部ピラートリムPT3となんら干渉することなく、また隙間30に進入することなく、確実に車室内に展開されることになる。なお、図26中一点鎖線で示すように、カーテンエアバッグKBを、前部ピラートリムPT3の車幅方向内縁部よりも車室側(さらに車幅方向内方側)に配設してもよく、これによりカーテンエアバッグKBの展開時にカーテンエアバッグKBが前記PT3に引っ掛かるのを確実に防止できる。
後部ピラートリムPT4は、特に図8に示すように、インナパネル21とアウタパネル22とによって閉断面状に形成されて、その前端部には、前方へ短く伸びる接合フランジ部23が形成されている。サイドウインドガラスG3の後縁部は、接着剤24を介して接合フランジ部23の外面に固定されている(図9をも参照)。このような後部ピラーP4を覆う後部ピラートリムPT4は、図8に示すように、水平方向での断面形状が略L字状とされており、前後方向に幅広く伸びる側面部25と、側面部25の前端から車幅方向外側に延長され、車幅方向に幅広く広がる前面部26とを有する。そして、前面部26の車幅方向外側端縁部つまり所定端縁部26aは、サイドウインドガラスG3の後縁部直近に位置し、上記接合フランジ部23近傍まで延設されている(図9参照)。また、前面部26は、所定端縁部26a付近が、平面視において(車体上方から見たとき)、車幅方向外側に向かうにつれて徐々に後方に位置するように若干傾斜設定されているが、後述するようにカーテンエアバッグKBからの膨張、展開時の押圧力を受ける前面部26の上部側についてのみ、このような傾斜設定を行うようにしてもよい。なお、図11において、上記のように後方への傾斜設定された状態が一点鎖線で示され、後方への傾斜設定がされてない状態が実線で示される。
ここで、図4において、後部ピラートリムPT4における前面部26の所定端縁部26aの上部端面が、徐々に下方に向かうように滑らかに湾曲しつつ傾斜設定されて、丸みを有するように端部処理されている(鋭利な角部を有しないようにする処理)。すなわち、正面視において(車体前後方向から見たとき)、車幅方向外方側に向かうにつれて徐々に下方に位置するように傾斜設定されている。なお、図4の変形例となる図5に示すように、図4における所定端縁部26aに対する上記の端部処理を施さないようにしてもよい(図5一点鎖線が端部処理された傾斜設定を示す)。
図12に示すように、ルーフパネルRPの車幅方向外側端部は、インナパネル(レインフォースメント)31によって、前後方向に伸びる閉断面状の強度部材としてのルーフサイドレール32とされている。このルーフサイドレール32は、その下端部において、下方に短く延びる接合フランジ部33を有しており、この接合フランジ部33に対して、サイドウインドガラスG3の上縁部が接着剤34(図9の接着材24に対応)によって固定されている。図4、図12に示すように、ルーフトリムRTは、その車幅方向外側端縁部が、ピラートリムPT3と後部ピラートリムPT4との間において、車幅方向外側に若干突出して、サイドウインドガラスG3直近に位置している。そして、後部ピラートリムPT4の車幅方向外側端部が、エッジモール35によって、接合フランジ部33に保持されている。
図8、図12,図13に示すように、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、取付ブラケット41、42等を介して、車体に固定される。図8に示す取付ブラケット41は、後部ピラーP4への取付用であり、図11、図12に示す取付ブラケット42は、ルーフサイドレール32に対する固定用である。サイドウインドガラスG3の上縁部から後縁部に渡る部分での収納状態にあるカーテンエアバッグKBの配設例を図11に示す。図11では、カーテンエアバッグKBの配設状態を明瞭に示すために、上記取付ブラケット41、42は図示を略してある。なお、図11を参照した収納状態にあるカ一テンエアバッグKBの展開指向方向の詳細な設定態様については後述する。
図12において、前後方向に細長く伸びるインフレータIRは、取付ブラケット43を介してルーフサイドレール32に固定されている。そして、ルーフサイドレール32には、図4、図12等に示すように、車体内装品としてのアシストグリッブ36が固定されており、このアシストグリップ36のうち乗員により把持される部分が、ルーフトリムRTを貫通して車室内に露出している。なお、実施形態では、図11、図12に示すように、アシストグリップ36は、収納状態にあるカーテンエアバッグKBとインフレータIRとの間に位置されている。
収納状態にあるカーテンエアバッグKBのうちサイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分において、その展開指向方向が車幅方向外方側に向けて変更されている。すなわち、サイドウインドガラスG3の上縁部の前端部付近では、図12に示すように、カーテンエアバッグKBの展開指向方向が矢印δ1で示すようにほぼ下方を向くように設定されている。これに対して、サイドウインドガラスG3の上縁部の後端部付近では、図13に示すように、カーテンエアバッグKBの展開指向方向が、矢印δ2で示すように大きく車幅方向外方側に向かうようにされている。図12の展開指向方向から図13の展開指向方向への変更の詳細が、図11に示される。すなわち、図11において、収納状態にあるカーテンエアバッグKBの展開指向方向線がルーフトリムRTと交叉する点を結んだ軌跡が、一
点鎖線でもって軌跡ε1として示される。この軌跡ε1が車幅方向外方側に変位されるほど、カーテンエアバッグKBの展開指向方向が車幅方向外方側に変更されていることを意味するものである。図11の例では、カーテンエアバッグKBの展開指向方向は、サイドウインドガラスG3の上縁部の前端部から後方中間位置よりもさらに若干後方の位置までは、図12に示すようにほぼ下方を向いている。そして、サイドウインドガラスG3の上縁部の後端部付近から後端にかけて、展開指向方向が徐々に車幅方向外方側に向かうように変更されていき、後部ピラートリムPT4の直前位置では、図8矢印γで示すように、車体パネル(接合フランジ部23)に向かうようにされている。
図8、図10に示すように、後部ピラートリムPT4内には、スピーカ51が配設されている。スピーカ51は、取付ブラケット52を介して後部ピラーP4に固定されており、その指向方向(音声指向方向)が前方となるように設定されている。後部ピラートリムPT4には、スピーカ51の直前方位置においてつまり前面部26において、開口部53が形成されている(図6、図7をも参照)。この開口部53は、多数の小孔の集合体として構成されており、全体的に網目状の模様を構成して、車室内側からの見栄えが良好になるように設定されている。この開口部53の形状および大きさは、スピーカ51の形状および直径に対応されており、実施形態では直径7〜10cm程度の円形とされている。つまり、外形が円形とされた開口部53は、円形の面積範囲内に上記多数の小孔を形成することによって構成されたものとなっている。なお、開口部53の外形形状は、楕円形や四角形に設定する等、適宜変更できるものである。勿論、上記多数の小孔の形状も、円形や楕円形、四角形等適宜のものとすることができる。このように、開口部53は、多数の小孔から形成されるために、車室内側から後部ピラートリム内を目視することは実質的にできないものとなっている(小孔の最大径はlmm〜3mm程度の範囲で設定するのが好ましい)。そして、開口部53(スピーカ51)の上下方向位置は、前面部26のうち、後部ピラートリムPT4の所定端縁部26aの上部(サイドウインドガラスG3の上縁部と後縁部との交叉部)から極力離間するように、下部に設定されている。
特に図6に示すように、後部ピラートリムPT4の前面部26の近くには、3列目シートSCの車幅方向外側端部、詳しくはその乗員の頭部を支持するヘッドレスト54が位置されている。したがって、3列目シートSCに着座する乗員の頭部が開口部53の近くに位置することとなるが、開口部53を通して車室内に拡散するスピーカ51からの音声は前方を指向しているので、3列目シートSC3に着座する乗員が開口部53からの音声を不快に感じることが防止あるいは低減される。そして、開口部53を通して車室内に拡散される音声が前方を指向していることは、前席シートとなる1列目シートSAや2列目シートSBに着座している乗員にとっては、極めて好ましい音声発生態様となる。
図6、図7、図10において、55は3列目シートSCの乗員用のシートベルトであり、56はそのショルダーアンカであり、56aはショルダーアンカ56のうちシートベルト56が案内されるガイド部がである。ショルダーアンカ56は、後部ピラートリムPT4のうち側面部25に位置されて、その取付端部が後部ピラートリムPT4を貫通して後部ピラーP4に固定されている。なお、シートベルト55は、後部ピラートリムPT4付近の下部において車体に固定されたリトラクタから伸びている。
図11および図12からも明らかなように、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、平面視において、前部ピラートリムPT3部分ではこれを避けるように車幅方向内方側に位置され、前部ピラートリムPT3部分から徐々に車幅方向外方側に位置するようにされ、サイドウインドガラスG3の上縁部の前端部付近から後端部付近まではほぼ前後方向に伸びるようにされ、サイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分がもっとも車幅方向外方側に位置するように設定されている。また、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、車体内装品としてのアシストグリップ36に対応した部分では、アシストグリップ36よりも前方に位置する部分よりも車幅方向外方側に位置されている。
次に、以上のような構成の作用について説明する。カーテンエアバッグKBが収納状態のときに、側方衝突が検出されたときあるいは予知されたときや、車両の横転が検出されたときあるいは予知されたとき等の所定条件が満足されると、インフレータIRが起爆される。インフレータIRの起爆によって発生されたガス圧が収納状態にあるカーテンエアバッグKBに供給されて、カーテンエアバッグKBが、図2ハッチングで付したような形状でもって車室内に膨張、展開される。
カーテンエアバッグKBの車室内への膨張、展開は、ルーフトリムRTの車幅方向外側縁部を図12中矢印αで示すように下方へ変位させつつ行われる(膨張、展開されたカーテンエアバッグKBが一点鎖縁で示される)。ルーフトリムRTは軟質なので、容易に下方へ変形させることができる。また、車両後部側においては、カーテンエアバッグKBの膨張、展開は、後部ピラートリムPT4の所定端縁部26aの少なくとも上部を、図8矢印βで示すように前方へ変位させつつ行われる(膨張、展開されたカーテンェアバッグKBが−点鎖縁で示される)。図8において、カーテンェアバッグKBは、サイドウインドガラスG3と所定端縁部26aとの間にできる隙間を通って車室内へと膨張、展開されるが、カーテンエアバッグKBは、所定端縁部26a部分において車幅方向に膨張される膨張部を有しており、したがって、所定端縁部26a(の上部)を前方へ変位させつつ十分に車幅方向内方側へと変位させる必要が生じる。収納状態にあるカーテンエアバッグKBのうちサイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分においては、図8矢印γで示すように大きく車幅方向外方側に指向されているので、所定端縁部26aを変形させつつ車室内へと膨張、展開されるカーテンェアバッグKBは、所定端縁部26aとサイドウインドガラスG3との間に形成されるべきカーテンエアバッグKBの通り道となる隙間は必要最小限ですむことになり、このことは所定端縁部26aを不必要に大きく変形させる必要がないこととなって、後部ピラートリムPT4が所定端縁部26a付近で破損されるのを防止する上で好ましいものとなる。
サイドウインドガラスG3の後縁部に沿う部分においては、カーテンエアバッグKBの展開指向方向は、接合フランジ部23とされており、直接後部ピラートリムPT4やサイドウインドガラスG3に指向されていないので、後部ピラートリムPT4やサイドウインドガラスG3が膨張、展開時の大きな圧力によって破損されてしまう事態が防止されることになる。
前面部26には、所定端縁部26aから離間した下部位置において開口部53が形成されており、この開口部53付近の強度が他の部分に比して弱くなっている。これにより、カーテンェアバッグKBが所定端縁部26aを前方へ押圧すると、前面部26が開口部53付近を中心として図8一点鎖縁で示すようにほぼ全体的に大きく変位して、カーテンエアバッグが通過する車幅方向に大きな隙間が形成されることになる。そして、前面部26のほぼ全体というように大きな面積範囲(所定端縁部26aの上部までの距離が長い範囲)でもって所定端縁部26aを大きく変位させればよいので、所定端縁部26a付近のみでもって大きく変位させる場合に比して、所定端縁部26a(特にその上部)およびその付近には無理な力(無理な変形)が作用しないことになり、所定端縁部26aやその付近が部分的に破損してしまう事態が防止されることになる。
特に、本実施形態では、サイドウインドガラスG3の上縁部と後縁部との境界付近の部分(所定端縁部26aの上端部)では、側面視においてカーテンエアバッグKBが略水平方向から120度以下の角度で折れ曲がるように湾曲してサイドウインドガラスG3の後縁部に沿って下側に延設されており、カーテンエアバッグKBの展開時には、この所定端縁部26aの上端部周辺に対して下側への応力と前側への応力とが働くことになる。このような応力が上端部に作用するのを緩和するために、後部ビラートリムPT4に対し、カーテンエアバッグKBが、所定端縁部26aの上端部に対応する部分(上端部近傍)で捻られ、展開方向が下側および前側となって略交わらないように設定されているが、上端部に対するある程度の応力は避けられないものである。これに対して、開口部53は、このように応力が働く上端部から離間配置されているために、こうした応力が開口部53にまで作用することが防止されて、弱化されている開口部53付近が破損するのが防止される。
ここで、既述のように、前面部26を、車幅方向外側に向かうにつれて徐々に後方に位置するように若干傾斜設定させておくことにより、上記後方への傾斜設定された部分は軟質のルーフトリムRTが位置されることになるので、カーテンエアバッグKBの展開性がより良好になる。また、所定端縁部26aの上部を、車幅方向外方側に向かうにつれて徐々に下方に向かうように傾斜設定しておくことにより、この傾斜設定部分も軟質のルーフトリムRTが位置することになるので、特に所定端縁部26aの上部からのカーテンエアバッグKBの展開性が良好になる。特に、収納状態にあるカーテンエアバッグKBのうちサイドウインドガラスG3の上縁部と後縁部との境界付近の部分が下方かつ前方へ向けて膨張、展開しようとするとき、上記後方へ傾斜設定された後方傾斜部26dの部分には軟質のルーフトリムRTが位置されることになるので、上記境界付近に作用する展開するカーテンエアバッグKBによる応力を逃がして、その展開性がより良好になる。また、所定端縁部26aの上部を、車幅方向外方側に向かうにつれて徐々に下方に向かうように傾斜設定しておくことにより、この傾斜設定部分も軟質のルーフトリムRTが位置することになるので、後方傾斜部26dを形成した場合と同様に展開するカーテンエアバッグKBによる応力を逃がしつつ、特に所定端縁部26aの上部から前方へ向けてのカーテンエアバッグKBの展開性が良好になる。なお、上述した後方への傾斜と下方への傾斜との両方を同時に設定しておくようにしてもよい。
以上に加えて、カーテンエアバッグKBの展開指向方向は、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分においては、後縁部に沿う部分よりも相対的に大きく車幅方向内方側を向くようにされているので、サイドウインドガラスG3を車室内側から大きな力で押圧することなく、サイドウインドガラスG3の破損を防止しつつ、軟質なルーフトリムを容易に下方へ変形させて、容易に車室内に膨張、展開させることが可能となる。
また、車幅側方から見て、サイドウインドガラスG3の上縁部と後縁部との間の角度が120度以下(好ましくは100度)となる場合に、収納されたカーテンエアバッグKBもサイドウインドガラスG3の上縁部と後縁部とに略沿って配置されるため、後部ピラートリムPT4における所定端縁部26aの上端部周辺では、収納されたカーテンエアバッグKBの延設方向が折れ曲がるように大きく変化する。これにより、カーテンエアバッグKBの展開時には、この所定端縁部26aの上端部周辺に対して、下側への応力と前側への応力とが働くことになる。これに対して、カーテンエアバッグKBが所定端縁部26aの上端部に対応する部分(上端部近傍)で捻られ、展開指向方向が下側および前側となって略交わらないように設定されているので、所定瑞縁部26aの上端部に対する応力を低減して、後部ピラートリムPT4の破損を防止できる。
また、本実施形態では、図13に示すように、後部ピラートリムPT4の所定端縁部26aの上端部近傍であるサイドウインドガラスG3の上縁部の後端部では、カーテンエアバッグKBの展開指向方向が車幅方向外方側を指向するが、その場合、展開指向方向の延長には軟質のルーフトリムRTの車幅方向外縁部が存在するため、展開性を格段に向上できる。
さらに、展開性を悪化させる原因ともなる展開指向方向の変更箇所を、変形容易なルーフトリムRTが位置する部分でもって行うようにしてあるので、カーテンエアバッグKBの車室内への良好な展開性を確保することが可能となる。ちなみに、サイドウインドガラスG3の上縁部と後縁部との境界付近でもって急激に展開指向方向を変更したときは、硬質なピラートリムPT4を変形させる必要が生じる部分でもって、展開指向方向の変更箇所と収納状態にあるカーテンエアバッグKBが略水平方向に伸びる状態から上下方向に伸びる状態へと変更される箇所とが少なからず重なって、カーテンエアバッグKBの展開性を十分に確保する上では好ましくないものとなってしまう。
図11に示すように、所定端縁部26aの後方に配設される収納状態のカーテンエアバッグKBは、極力車幅方向外方側に位置するように設定されているので、この所定端縁部26aを極力容易に変形させてその展開性をより良好に行う上で好ましいものとなる。特に、所定端縁部26aの後方にある収納状態のカーテンエアバッグKBを下方に向かうほど車幅方向外方側に位置するようにした場合は、最後列シートとなる3列目シートSCに着座している乗員と膨張、展開されようとするカーテンエアバッグKBとの干渉を防止する上でも好ましいものとなる。
また、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、アシストグリップ36に対応する部分ではアシストグリップ36に対して車幅方向外方側にオフセットして配設される一方、アシストグリップ36よりも前方部分となる前部ピラートリムPT3に対応する部分では、アシストグリップ36に対応する部分よりも車幅方向内方側に位置させてあるので、アシストグリップ36や前部ピラートリムPT3と干渉することなくその展開が良好に行われることになる。
ここで、後部ピラー部(後部ピラーP4と後部ピラートリムPT4とを合せたもの)は、前述のものだけでなく、全体的形状は同様に維持しつつ、種々の構成が可能であり、以下、他の例について数例説明する。まず、図14、図15は、後部ピラー部P3の第2例を示すものである。なお、第1例と同一の構成要素は同一符合を付してその重複した説明は省略する(このことは以下のさらに第3例以下についても同じ)。本第2例では、後部ピラートリムPT4の側面部25に対して、ショルダーアンカ56およびスピーカ51用の開口部53が形成されている。すなわち、ショルダーアンカ56の配設位置は前記第1例の場合と同じであるが、スピーカ51および開口部53の位置が前記第1例とは異なり、側面部25に開口部53が位置するようにされている。すなわち、側面部25のうち上部に開口部53が形成され、この開口部53に対応させて、スピーカ51が後部ピラートリムPT4内に配設されている。そして、スピーカ51からの音声、つまり開口部53を通して車室内に拡散される音声は、車幅方向内方側を向くように設定されている。そして、開口部53の位置は、後部ピラートリムPT4の表面に沿う距離において、所定端縁部26の上部に対して、ショルダーアンカ56よりも近い位置となるように位置設定されている(側面部25のうち、開口部53の位置が、ショルダーアンカ56の位置よりも前方かつ上部とされている)。
図14、図15の例においても、収納状態にあるカーテンエアバッグKBが膨張、展開されるとき、図15の一点鎖縁で示すように、他の部分に比して強度的に弱い開口部53付近を中心として後部ピラートリムPT4が大きく変形して、所定端縁部26a(特にその上部)やその付近が破損されるのが防止されることになる。また、開口部53の位置が、ショルダーアンカ56の位置よりも所定端縁部26aの上部に対して近い距離にあるので、ショルダーアンカ56が後部ピラートリムPT4の上述した変形を抑制してしまうということもない。
図16は、第3の例を示すものである。本例では、ショルダーアンカ56(のガイド部56a)が後部ピラートリムPT4内に位置されて、後部ピラートリムPT4の側面部25には、ショルダーアンカ56を経由したシートベルト55が通過する長孔58が形成されている。この長孔58が、前記例における開口部53と同様に、カーテンエアバッグKBからの膨張、展開時の圧力を受けたときに、この長孔58付近を中心として後部ピラートリムPT4を全体的に大きく変形可能とするための機能を果たすことになる。この長孔58は、側面部25の前上部から後下部に渡って円弧状に長く形成されており、後部ピラートリムPT4の全体的な変形を極力助長できるようにすると共に、3列目シートSCに着座する乗員の体格の相違に応じたシートベルト55の高さ位置の調整幅を大きく確保できるようにしている。
図17〜図20は、第4の例を示すものである。本例では、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿って位置されるトリム材を、ルーフトリムRTではな<、硬質の合成樹脂で形成されたルーフ側方トリムRSTで構成した場合を示す(後部ピラートリムPT3やPT4と同質)。こうしたルーフ側方トリムRSTは、ルーフトリムRTを車両の開口を通して車外から車室内に移動させてルーフに取付ける際に、バックドアBDなどの開口が小さい等の理由によってルーフトリムRTを大きく形成できない場合に設定するものであり、開口を通過できない部分をルーフ側方トリムRSTとしてルーフトリムRTとは別体とすることで、ルーフトリムRTの取付け性を向上している。勿論、見栄えを向上させるためにルーフ側方トリムRSTを取付ける場合もある。このようなルーフ側方トリムRSTは、その車幅方向幅が、ピラートリムPT3の車幅方向幅とほぼ同一とされているが、後部ピラートリムPT4の前面部26の車幅方向幅よりも十分に小さいものとされている。
前記ルーフ側方トリムRSTは、その上面に、複数の係止突起部61を有しており、この係止突起部61を利用して、ルーフサイドレール32の下面に固定されている(特に図18参照)。収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分においては、ルーフ側方トリムRSTよりもわずかに車幅方向内側に位置するように配設される。すなわち、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、膨張、展開時には、ルーフ側方トリムRSTとルーフトリムRTとの間から、ルーフトリムRTを下方へ変形させつつ車室内に展開されるようになっている。なお、ルーフ側方トリムRSTは、その係止突起部61がしっかりとルーフサイドレール3に係止されて、カーテンエアバッグKBの膨張、展開時の圧力を受けても下方へ変位しないようにされているが、膨張、展開時の圧力を受けたときに係止突起部61のルーフサイドレール32に対する係止位置が若干下方へ位置変更されるようにしてもよい(ルーフ側方トリムRSTが下方へ所定分変位するだけで、ルーフサイドレール32からは脱落しないようにする)。
なお、アシストグリップ36は、前記例の場合よりも十分に車幅方向内方側に寄った位置に設定されて、インフレータIRよりも車幅方向内方側に位置されている。また、収納状態にあるカーテンエアバッグKBは、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分と前部ピラーPT3部分とでは、車幅方向位置が同じとなるように設定されている。本例においても、第1の例と同様の効果を得ることができる。なお、本例では、サイドウインドガラスG3の上縁部の後端部において、カーテンエアバッグKBの展開指向方向の延長には硬質のルーフ側方トリムRSTが存在するが、ルーフ側方トリムRSTは、比較的小さくカーテンエアバッグKBの展開時に展開圧力を受けて容易に下方に変位し易いため、第1の例と同様に、カーテンエアバッグKBの展開性を格段に向上させることができる。
図21〜図23は、第5の例を示すものである。本例では、後部ピラートリムPT4における前面部26のうち、所定端縁部26aを含む所定部分、より具体的には、前面部26のうち車幅方向外方側寄りの部分でかつ上下方向略中間位置よりも上方部分が、別体に形成されたカバー部材27によって構成されている。このカバー部材27は、前面部26が面一となるようにして、ヒンジ28を介して後部ピラートリムPT4の他の部分(本体部分)と一体化されている。ヒンジ28は、例えば軟質の合成樹脂等によってループ状に形成され、カバー部材27がヒンジ28を中心として前方へ容易に揺動可能に構成されている。そして、カバー部材27は、その背面から突設された支持ステー27aの先端部に形成された係止突起部27bを利用して、後部ピラーP4に係止されている。このような構成によれば、カーテンエアバッグKBが膨張、展開するときに、係止突起部27bの後部ピラーP4に対する係止作用が容易に解除されて、図23に一点鎖線で示すように、カバー部材27がヒンジ28を中心にして前方へ容易に揺動し、カーテンエアバッグKBの展開性が極めて良好とされる。
図24は、第6の例を示すもので、図23の変形を示すものである。すなわち、本例では、図23においてカバー部材27に相当する部分を、後部ビラートリムPT4の前面部26に一体成形するようにしたものである。すなわち、カバー部材27に相当するカバー部27’と他の部分との境界線部位に、前面部26の背面側からヒンジ28の機能を果たす溝26bを形成したものとなっている。カーテンエアバッグKBが収納状態にあるときの状態が図24に実線で示され、カーテンエアバッグKBが膨張、展開されたときの状態が図24に一点鎖線で示される。
図25は、第7の例を示すもので、後部ピラートリムPT4に対して前方への所定以上の押圧力を受けたときに、後部ピラートリムPT4がほぼ全体的に後部ピラーP4に対して前方へ変位できるようにしたものである。すなわち、前面部26の背面側から突設された支持ステー29の先端部に係止突起部29aが形成されて、この係止突起部29aが後部ピラーP4に係止されている。このような構成によれば、前面部26に所定以上の前方への押圧力が作用したときに、係止突起部29aの後部ピラーP4に対する係止作用が容易に解除されて、図25に一点鎖線で示すように、後部ピラートリムPT4がほぼ全体的に前方へ容易に変位されることになって、カーテンエアバッグKBの展開性が良好になる。
図27は、第8の例を示すものである。本例では、後部ピラートリムPT4の前面部26のうち、特に所定端縁部26a付近を、車幅方向外側に向かうにつれて大きく前方に位置するように、後方に向けて凸となるように湾曲させたものである。本例によれば、カーテンエアバッグKBの膨張、展開時に、所定端縁部26a側がより容易に車幅方向内側に変位されることになり、しかも大きく湾曲させた分だけカーテンエアバッグKBからの押圧力を受ける面積も増大されることになる(その分所定端縁部26a付近の破損をより一層十分に防止できる)。また、カーテンエアバッグKBから前方への押圧力を受けたときに、所定端縁部26aは、サイドウインドガラスG3に近づく動きをなんら伴うことなくサイドウインドガラスG3から離間する方向へとすみやかに変位されることになる。
図28は、第9の例を示すものである。本例では、ルーフトリムRTの車幅方向外側端部を、車幅方向外側に向かうにつれて下方に向かうように大きく湾曲形成したものであり、これによれば、カーテンエアバッグKBからの膨張、展開時の圧力を受けたときに、ルーフトリムRTの下方への変位がより容易となる。
なお、第2の例以下の各例、特に図20、図22において、カーテンエアバッグKBの展開指向方向が、図11の場合と同様に、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿った部分において車幅方向外方側に向けて大きく変更されている。
以上、種々の例について説明したが、収納状態にあるカーテンエアバッグKBの展開指向方向を、サイドウインドガラスG3の上縁部に沿う部分において、その前端部から後端部というそのほぼ全長に渡って、後方に向かうにつれて徐々に車幅方向外方側に向かうように変更するようにしてもよく、この場合は、展開指向方向を極力緩やかに(徐々に)変更できるので、力−テンエアバッグKBの展開性をより良好に確保する上で好ましいものとなる。図11等に示される車体内装品用としてのアシストグリッブ36に代えて、例えば空調用ダクト(その車室内の開口部がルーフトリムRTに形成される)等が配設される場合であってもよい。開口部53は、例えばマイク用や、空調用(空調エアの吹出用)、空気浄化のための換気用(吸込口あるいは吹出口)等であってもよく、また、車体内装品用とは無関係な装飾用であってもよく、さらにその形成位置としては、後部ピラートリムPT4における側面部25の上部等適宜選択できる。
ここで、本実施の形態においては、前述したエアバッグKBの指向方向や後部ピラートリムPT4側の対策だけでなく、展開時における後部ピラートリムPT4の破損防止等を目的として、カーテンエアバッグKB自体にも対策が施されており、以下、図29以下の図面を用いてこの点について説明する。
すなわち、図29(カーテンエアバッグKBが展開した状態を示す)に示すように、カーテンエアバッグKBは、重ね合わせた略同一形状の2枚の基布Cの外縁近傍に沿って縫製S1(太い点線で示す)を施すと共に、その内側に閉ループ形状の縫製S2,S3を施すことにより形成されたものであり、縫製S1で囲まれた領域のうち縫製S2,S3で囲まれた領域(非膨張部)を除く領域にインフレータIRからのガスが充填可能になっている(膨張部)。外縁部のうちの上縁部には、車体への固定部B…Bが設けられ、これらのうちの最前方の固定部Bに前述のテザーT(ひも状部材)が固着されている。また、後部側の固定部B…Bは、前述のブラケット41,42等に固定されている。
図29に示すエアバッグKB(100)においては、前記縫製S1,S2,S3により、膨張部及び非膨張部として、前側から順に、前膨張部101、前非膨張部104、中膨張部102、中非膨張部105、後膨張部103が形成されている。インフレータIRからのガスの導入部110は、中膨張部102の上部に接続されている。また、前膨張部101と中膨張部102とは前膨張部101の上下に設けられた前上連通路106及び前下連通路107を介して連通され、中膨張部102と後膨張部103とは後非膨張部105の上下に設けられた後上連通路108及び後下連通路109を介して連通されており、ガス導入部110から導入されたガスが中膨張部102及びこれらの連通路106〜109を介して、前膨張部101及び後膨張部103に供給されるようになっている。前膨張部101内には、該膨張部101の膨張時における車幅方向の厚さを小さくするための縫製S4が設けられている。後膨張部103の後部には、連通路等は設けられておらず、エアバッッグKBの後縁のすくそばにまで設けられている。
ここで、本実施の形態においては、後膨張部103は、略前傾状態で上下に長い形状とされていると共に、その後端縁103rは、車両前後方向において後部ピラートリムPT4の所定端縁部26a(後部サイド開口(サイドウインド)14の後縁部)よりもわずかに前方に位置するように設けられている。また、後上連通路108は、後下連通路109よりも断面積が小さくされている。
次に、このカーテンエアバッグ本体の作用効果について説明する。
すなわち、所定の条件が成立して、インフレータIRからガスが発生すると、導入部110を介してまず中膨張部102にガスが供給される。そして、該中膨張部102から、前上連通路106及び前下連通路107を介して前膨張部101にガスが供給されると共に、後上連通路108及び後下連通路109を介して後膨張部103にガスが供給され、これにより、各膨張部101,102,103及び各連通路106〜201が膨張し、エアバッグKB全体がカーテン状に展開することとなる。
その場合に、後膨張部103の前方に比較的容積の大きな中膨張部102(請求項における前膨張部)が設けられているので、後膨張部103や前膨張部101へは中膨張部102内にある程度ガスが充填されてからガスが供給されることとなり、前膨張部101や後膨張部103へのガスの供給が抑制される(遅れる)こととなる。また、このとき中膨張部102にガスが充填されることにより、該中膨張部102が下方に展開し、これにより、カーテンエアバッグKB(100)におけるそれ以外の部分が中膨張部102に引っ張られてひきずり出され始める。
そして、中膨張部102がある程度充填されると、各連通路106〜109にガスが供給されて(なお、中膨張部102がある程度充填されるまでの間、全くガスが供給されないわけではない)、該連通路106〜109が膨張し、これにより、カーテンエアバッグKBに前後方向への伸長力(前後方向張力)が発生する。また、このとき、該連通路106〜109の伸長により後膨張部103や前膨張部101がさらに下方に引っ張られて所定端縁部26a等からひきずり出される。なお、このとき、これらの膨張部101,103にはまだあまりガスは供給されておらず、比較的車幅方向の厚さがうすい状態である。
その場合に、前述のように、後上連通路108は後下連通路109よりも断面積が小さくされているから、後下連通路109へより多くのガスが流入し、エアバッグKBの後部下部に大きな前後張力が発生する。したがって、エアバッグKBの後膨張部103等の後部が本格的に膨張する前に下方に引っ張られて所定端縁部26a等からさらに大きくひきずり出される。つまり、後上連通路108の断面積を後下連通路109の断面積よりも小さくしたことにより、エアバッグKB後部の引き出しに効果の大きなエアバッグKB下部を優先して膨張させることができる。
そして、このような状態で、各連通路106〜109を介して、前膨張部101及び後膨張部103にガスが供給され、これらの膨張部101,102が本格的に膨張し、エアバッグKBの展開が完了することとなる。
このように、本実施の形態においては、後部膨張部103へのガスの供給が他の膨張部102よりも抑制されるようになっているので、後膨張部103が後部ピラートリムPT4とサイドウインドガラスG3との間に形成される開口(隙間、特許請求の範囲における「後部ピラートリムの開口」)を通過して展開するときの該開口の押し広げ量が小さくなり、その結果、後部ピラートリムPT4における該開口周辺部が破損しにくくなり、破片等の飛散が防止されることとなる。
加えて、後膨張部103の後縁部103rが、展開状態において、後部ピラートリムPT4の所定端縁部26aよりもわずかに前方に位置するように設けられているので、後縁部103rがより早いタイミングで後部ピラートリムPT4とサイドウインドガラスG3との間に形成される開口をすりぬけることとなり、その結果、該開口の押し広げ量が一層小さくなり、破損防止効果が向上することとなる。
次に、第2の実施の形態について図30を用いて説明する。なお、車体側の構成は第1の実施の形態と同様であるので、説明は省略する。また、カーテンエアバッグKB(200)についても基本的な構成は第1の実施の形態とほぼ同じであるので、相違点を中心に説明する(第3、第4の実施の形態において同様)。なお、エアバッグKBについての符号は、第1の実施の形態において対応するものの符号に100を加算した符号としている。
すなわち、第2の実施の形態に係るカーテンエアバッグKB(200)においては、後膨張部203は、略前傾状態で上下に長い形状とされていると共に、後上連通路208は、後下連通路209よりも断面積が小さくされ、かつ、後膨張部203の後端縁203rは、後部ピラートリム26の所定端縁部26aよりも後方に位置している。また、後膨張部203には、展開時における後膨張部203の車幅方向の厚さを抑制するため、後下連通路209の前端下部から後膨張部203の上部中央付近にかけて延びる縫製S6が設けられ、後膨張部203が、前後の部屋203a,203bに分割されている。
次に、第2の実施の形態の作用効果について説明する。なお、エアバッグの展開が完了するまでは、第1の実施の形態と同様であるので説明は省略し、第1の実施の形態と異なる構成による作用効果を中心に説明する。
すなわち、第2の実施の形態においては、第1の実施の形態と基本的な構成が同様であるので、第1の実施の形態で説明したの同様に後部膨張部203へのガスの供給が他の膨張部202よりも抑制されることとなり、これにより、後膨張部203が後部ピラートリムPT4の所定端縁部26aとサイドウインドガラスG3との間に形成される開口(隙間)を介して展開するときの該開口の押し広げ量が小さくなり、その結果、後部ピラートリムPT4における該開口周辺部が破損しにくくなり、破片等の飛散が防止されることとなる。
加えて、第2の実施の形態においては、後下連通路209の前端下部から後膨張部203の上部中央付近にかけて延びる縫製S6が設けられて、展開中から展開後にかけての後膨張部203の車幅方向の厚さが抑制されるようになっているので、これによっても開口の押し広げ量が小さくなり、前記破損防止効果が向上することとなる。
しかも、縫製S6の存在により、連通路209を通ってきたガスは、後膨張部203の前の部屋203aを通った後で、後の部屋203bへ遠回りをして流入することとなるので、該部屋203bの膨張が遅れ、その結果、該部位が大きく膨張する前に所定端縁部26aの外に引っ張り出されることとなり、これによっても、前記効果が一層確実なものとなる。
次に、第3の実施の形態について説明する。なお、第2の実施の形態同様、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。エアバッグKBについての符号は、第1の実施の形態において対応するものの符号に200を加算した符号としている。
すなわち、第3の実施の形態に係るエアバッグKBにおいては、後膨張部303は略前傾状態で上下に延びる形状とされていると共に、後上連通路308は、後下連通路209よりも断面積が小さくされ、かつ、後膨張部303の後端縁303rは、後部ピラートリム26の所定端縁部26aよりも後方に位置している。また、後膨張部303には、展開時における後膨張部303の車幅方向の厚さを抑制するため、下部から上端部まで略上下に延び、外周部近傍の縫製S1に接続される縫製S6が設けられ、後膨張部303が、前後の部屋303a,303bに分割されている。また、後膨張部303の上端は、前記サイドウインド14の上縁と後縁との交点近傍に位置すると共に、後部ピラートリムPT4の前面部26の上端部近傍に位置している。
次に、第3の実施の形態の作用効果について説明する。なお、エアバッグの展開が完了するまでは、第1の実施の形態と同様であるので説明は省略し、第1の実施の形態と異なる構成による作用効果を中心に説明する。
すなわち、第3の実施の形態においては、第1の実施の形態と基本的な構成が同様であるので、第1の実施の形態で説明したのと同様に後部膨張部303へのガスの供給が他の膨張部302よりも抑制されることとなり、これにより、後膨張部303が後部ピラートリムPT4の所定端縁部26aとサイドウインドガラスG3との間に形成される開口(隙間)を介して展開するときの該開口の押し広げ量が小さくなり、その結果、後部ピラートリムPT4における該開口周辺部が破損しにくくなり、破片等の飛散が防止されることとなる。
加えて、後膨張部303には、下部から上端部まで略上下に延び、外周部近傍の縫製S1に接続される縫製S6が設けられて、展開中から展開後にかけての後膨張部303の車幅方向の厚さが抑制されるようになっているので、これによっても開口の押し広げ量が小さくなり、前記破損防止効果が向上することとなる。
加えて、縫製S6の存在により、後上連通路308を通ってきたガスは、後膨張部303の後の部屋303bへは、後膨張部303の前の部屋303aを通った後で後の部屋303bへ遠回りをして矢印μで示すように下方から流入することとなり、また、後下連通路309を通ってきたガスは、もともと下方から迂回して部屋303bへ流入するようになっているので、該部屋303bの膨張が遅れ、その結果、該部位が大きく膨張する前に所定端縁部26aの外に引っ張り出されることとなり、これによっても、前記破損防止効果が向上する。
また、後膨張部303において最も膨張時の厚みが少ない後膨張部303の上端が、後部ピラートリムPT4の上端部前部近傍に位置しているので、後部ピラートリムPT4の所定端縁部26aに加わる応力が低減され、前記破損防止効果が向上する。
また、下向きの展開力と前向きの展開力との両方の展開圧力を受けやすいサイドウインド14の上縁と後縁との交点近傍に、後膨張部303の上端、すなわち後膨張部303において最も膨張時の厚みが少ない部分が位置しているので、この交点近傍の展開圧力が抑制され、前記破損防止効果が向上する。
次に、第4の実施の形態について説明する。なお、車体側の構成は第1の実施の形態と同様であるので、説明は省略する。また、エアバッグKBについての符号は、第1の実施の形態において対応するものの符号に300を加算した符号としている。
この第4の実施の形態においては、図32に示すように、後膨張部近傍には、縫製S3は設けられておらず、縫製S1,S2により、膨張部及び非膨張部として、前側から順に、前膨張部401、前非膨張部404、中膨張部402、中非膨張部405、後膨張部403が設けられている。インフレータIRからのガスの導入部410は、中膨張部402の上部に接続されている。また、前膨張部401と中膨張部402とは前膨張部401の上下に設けられた前上連通路406及び前下連通路407を介して連通され、中膨張部402と後膨張部403とは第1〜第3の実施の形態とは異なり、後非膨張部405の下方に設けられた後下連通路409のみを介して連通されており、ガス導入部410から導入されたガスが中膨張部402及びこれらの連通路406,407,409を介して、前膨張部401及び後膨張部403に供給されるようになっている。前膨張部401内には、該膨張部401の膨張時における車幅方向の厚さを小さくするための縫製S4が設けられている。
また、後膨張部403は、略前傾状態で上下に長い形状とされていると共に、上部側ほど展開時における車幅方向の厚さが小さくなるように水平断面が小さくされている。その後端縁403rは、車両前後方向において後部ピラートリムPT4の所定端縁部26a(サイドウインド14の後縁部)よりもわずかに後方に位置するように設けられている。また、後膨張部403の上端は、前記サイドウインドSWの上縁と後縁との交点近傍に位置すると共に、後部ピラートリムPT4の前面部26の上端部近傍に位置している。
次に、第4の実施の形態の作用効果について説明する。なお、本実施の形態においては、各膨張部間の連通路の構成が第1〜第3の実施の形態とは異なるため、全体的な流れについても説明する。
すなわち、所定の条件が成立して、インフレータIRからガスが発生すると、導入部410を介してまず中膨張部402にガスが供給される。そして、該中膨張部402から、前上連通路406及び前下連通路407を介して前膨張部401にガスが供給されると共に、後下連通路409を介して後膨張部403にガスが供給され、これにより、各膨張部401,402,403及び各連通路406,407,409が膨張し、エアバッグKB全体がカーテン状に展開することとなる。
その場合に、後膨張部403の前方に比較的容積の大きな中膨張部402(請求項における前膨張部)が設けられているので、後膨張部403や前膨張部401へは中膨張部402内にある程度ガスが充填されてからガスが供給されることとなり、前膨張部401や後膨張部403へのガスの供給が抑制される(遅れる)こととなる。また、このとき中膨張部402にガスが充填されることにより、該中膨張部402が下方に展開し、これにより、カーテンエアバッグKB(400)におけるそれ以外の部分が中膨張部402に引っ張られてひきずり出され始める。
そして、中膨張部402がある程度充填されると、各連通路406,407,409にガスが供給されて(なお、中膨張部402がある程度充填されるまでの間、全くガスが供給されないわけではない)、該連通路406,407,409が膨張し、これにより、カーテンエアバッグKBに前後方向への伸長力(前後方向張力)が発生する。また、このとき、該連通路406,407,409の伸長により後膨張部403や前膨張部401がさらに下方に引っ張られて所定端縁部26a等からひきずり出される。なお、このとき、これらの膨張部401,403にはまだあまりガスは供給されておらず、比較的車幅方向の厚さがうすい状態である。
その場合に、本第4の実施の形態においては、後上連通路は設けられておらず、後下連通路409のみが設けられているから、エアバッグKBの後部下部に大きな前後張力が発生する。したがって、エアバッグKBの後膨張部403が本格的に膨張する前に下方に引っ張られて所定端縁部26a等からさらに大きくひきずり出される。つまり、後下連通路409のみ設けたことにより、エアバッグKB後部の引き出しに効果の大きなエアバッグKB下部を優先して膨張させることができる。
そして、このような状態で、各連通路406,407,409を介して、前膨張部401及び後膨張部403にガスが供給され、これらの膨張部401,402が本格的に膨張し、エアバッグKBの展開が完了することとなる。
このように、第4の形態においては、後部膨張部403へのガスの供給が他の膨張部402よりも抑制されるようになっているので、後膨張部403が後部ピラートリムPT4とサイドウインドガラスG3との間に形成される開口から展開するときの該開口の押し広げ量が小さくなり、その結果、後部ピラートリムPT4における該開口周辺部が破損しにくくなり、破片等の飛散が防止されることとなる。
加えて、後膨張部403は、上部側ほど水平断面が小さくされて、展開中から展開後にかけての後膨張部403の車幅方向の厚さが抑制されるようになっているので、これによっても開口の押し広げ量が小さくなり、前記破損防止効果が向上することとなる。
また、後膨張部403において最も膨張時の厚みが少ない後膨張部403の上端が、後部ピラートリムPT4の上端部前部近傍に位置しているので、後部ピラートリムPT4の所定端縁部26aに加わる応力が低減され、前記破損防止効果が向上する。
また、下向きの展開力と前向きの展開力との両方の展開圧力を受けやすいサイドウインド14の上縁と後縁との交点近傍に、後膨張部403の上端、すなわち後膨張部403において最も膨張時の厚みが少ない部分が位置しているので、この交点近傍の展開圧力が抑制され、前記破損防止効果が向上する。
なお、図29〜図32を用いて説明した第1〜第4の実施の形態に係るカーテンエアバッグKBは、第1の実施の形態におけるいずれの例においても適用可能であり、その場合、各例において説明した作用効果も得られることは言うまでもない。すなわち、例えば、車両デザイン上あるいはルーフトリム等の取り付け上、前記サイドウインドの上縁とルーフトリムの車幅方向外端との間にルーフサイドトリムが設けられて、前記カーテン部がルーフサイドトリムとルーフトリムとの境界から展開するように構成されている第4例や第5例の場合においても適用可能である。
また、車両としては、バックドアを有しない車両であってもよい。サイドウインドガラスとしては、1列目のサイドウインドガラスG1(特に2列目以降の後席シートが無い場合)や2列目のサイドウインドガラスG2用であってもよく(特に3列目シートが無い場合)、対象となるサイドウインドガラスの後縁部に沿って収納状態のカーテンエアバッグが配設されるのであれば本発明を適用できるものである。後部ピラートリムPT4は、その水平方向の断面形状がL字状の場合に限らず、例えば円弧状等の場合にも適用可能である。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、カーテンエアバッグの展開時におけるピラートリムの破損等を防止可能とするものであり、カーテンエアバッグ装置を備えた車両に広く適用することができる。
収納状態にあるカーテンエアバッグを車室内側から見た簡略側面断面図である。 カーテンェアバッグを車室内に膨張、展開させたときの状態を示すもので、図1に対応した図である。 カーテンエアバッグを収納状態に折りたたむ一例を示す図である。 後部ピラートリム付近を車室内側から見たときの斜視図である。 図4に対応した図で、後部ピラートリムの所定端縁部の上部を傾斜設定しない場合を示す図である。 2列目シートを除外した状態で、3列目シートと後部ピラートリムの付近を車室内側から見た斜視図である。 図6の要部拡大図である。 図7のX8−X8線相当断面図である。 図8の要部拡大断面図である。 後部ピラートリムを取外した状態でのスピーカ等の配設状態を示す斜視図である。 サイドウインドガラス付近での収納状態にあるカーテンェアバッグの配設例とその展開指向方向の設定例を示す平面図である。 図11×12−X12線相当断面図である。 図11×13−X13線相当断面図である。 第2の例を示すもので、図7に対応した図である。 図14のX14−X14線相当断面図である。 第3の例を示すもので、図7に対応した図である。 第4の例を示すもので、図4に対応した要部斜視図である。 図17のX 1 8〜X18線相当断面図である。 第4の例におけるサイドウインドガラス上縁部付近での構造を示す一部断面斜視図である。 第4の例における収納状態にあるカーテンエアバッグの配設例を示すもので、図11に対応した図である。 第5の例を示すもので、図4に対応した要部斜視図である。 第5の例における収納状態にあるカーテンェアバッグの配設例を示すもので、図11に対応した図である。 第5の例におけるカーテンェアバッグの収納状態を示すもので、図8に対応した断面図である。 第6の例を示すもので、図23に対応した断面図である。 第7の例を示すもので、図8に対応した断面図である。 前部ピラートリム部分での好ましい設定例を示す正面断面図である。 第8の例を示すもので、図9に対応した断面図である。 第9の例を示すもので、図12に対応した断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るカーテンエアバッグの正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るカーテンエアバッグの正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るカーテンエアバッグの正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るカーテンエアバッグの正面図である。
符号の説明
V:車両
SC:3列目シート
G3:サイドウインドガラス
P3:Cピラー
PT3:前部ピラートリム
P4:Dピラー(後部ピラー部)
PT4:後部ピラートリム(後部ピラー部)
BD:バックドア
KBS:カーテンエアバッグ装置
KB:カーテンエアバッグ(カーテンエアバッグ本体)
IR:インフレータ
RT:ルーフトリム
10:後方開口
14:後部サイド開□(サイドウインド)
25:後部ピラートリムの側面部
26:後部ピラートリムの前面部
26a:所定端縁部
36:アシストグリッブ
100,200,300,400:カーテンエアバッグ
101,201,301,401:前膨張部
102,202,302,402:中膨張部(特許請求の範囲における前膨張部)
103,203,303,403:後膨張部
104,204,304,404:前非膨張部
105,205,305,405:後非膨張部
γ:展開指向方向
δ1:展開指向方向
∂2:展開指向方向

Claims (8)

  1. 車体の天井部内面を形成するルーフトリムと、サイドウインド後方の後部ピラー部の車内側の面を構成し、前記ルーフトリムよりも硬質な樹脂製の後部ピラートリムとが備えられており、かつ、前記天井部におけるサイドウインド上方部から後部ピラー部にかけてその内部に収容されると共に、前後方向に並んだ複数の膨張部を備え、所定条件の成立時にこれらの膨張部にガスが供給されることにより、サイドウインドガラスの内面を覆うように展開するカーテンエアバッグ本体を有し、かつ、最後方の後膨張部は、前記後部ピラー部に収容されていると共に、展開時に後部ピラートリムの前部に形成される展開開口から前方に展開するように構成されたカーテンエアバッグ装置を備えた車両であって、
    前記後膨張部は、展開時、他の膨張部よりもガスの供給が抑制されるように構成されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両。
  2. 前記請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、
    前記後膨張部は、展開状態において上下に長い形状とされ、下部からガスが供給されるように構成されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両。
  3. 前記請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、
    前記後膨張部は、展開状態において上下に長い形状とされ、上部及び下部の両方からガスが供給されるように構成されており、
    下部からのガスの供給度合が上部からよりも大きくされていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両。
  4. 前記請求項2または請求項3に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、
    前記後膨張部の前方に前膨張部が設けられていると共に、該前膨張部を介して後膨張部にガスが供給されるように構成されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両。
  5. 前記請求項2に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、
    前記後膨張部は、上部側ほど展開時の車幅方向の厚さが小さくなるように形成されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両。
  6. 前記請求項5に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、
    前記後膨張部の上端は、後部ピラートリムの上端部前部近傍に位置していることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両。
  7. 前記請求項5または請求項6に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、
    前記後膨張部の上端は、前記サイドウインドの上縁と後縁との接続点近傍に位置していることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両。
  8. 前記請求項1に記載のカーテンエアバッグ装置を備えた車両において、
    前記サイドウインドガラスの上縁と、ルーフトリムの車幅方向外端との間には、ルーフサイドトリムが設けられており、
    前記カーテンエアバッグ本体は、ルーフサイドトリムとルーフトリムとの境界から展開するように構成されていることを特徴とするカーテンエアバッグ装置を備えた車両。
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