JPH09207702A - 車両のエアバッグ装置 - Google Patents

車両のエアバッグ装置

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JPH09207702A
JPH09207702A JP8037144A JP3714496A JPH09207702A JP H09207702 A JPH09207702 A JP H09207702A JP 8037144 A JP8037144 A JP 8037144A JP 3714496 A JP3714496 A JP 3714496A JP H09207702 A JPH09207702 A JP H09207702A
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air bag
seat
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憲司 佐谷
Kazuhiro Matsuhashi
和裕 松橋
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/207Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in vehicle seats

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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート内にエアバッグユニットを所定の展開
方向向きに組み込む場合パッド材の厚さが局部的に薄く
なってクッション性能が低下したり、展開したエアバッ
グがシートと車室の側面間に入り込んでエアバッグの緩
衝機能が低下したり、ドアトリムの設計の自由度が制約
されたりする。 【解決手段】 自動車のシート1のシートバック3の側
部近傍部内にエアバッグユニット20を所定の展開方向
に対して約45度側方へ傾けた状態に配設し、エアバッ
グ展開するときガイド部材としての偏向板26でガイド
して所定の展開方向(前方)へ展開させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両のエアバッグ装
置に関し、特にシートに組み込んだ形式のエアバッグ装
置に関し、シート内のパッド材の厚さを確保しつつエア
バッグユニットを組み込めるように改善したものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のエアバッグユニットは操舵
ハンドルに組み込むのが一般的であるが、シート装置の
シートバックやシートクッションにエアバッグユニット
を組み込み、側突時に乗員と車室の内側面間に展開させ
る技術も提案されている。例えば、特開平6−6449
1号公報には、シートバックの外側近傍部にエアバッグ
ユニットを組み込み、側突時の乗員の保護を図る技術が
提案されているが、エアバッグユニットをシートバック
内にどのような状態に組み込むのかについては何ら記載
されていない。
【0003】特開平7−215159号公報には、シー
トバックの外側近傍部内にエアバッグユニットを組み込
んで側突時に乗員と車室の内側面間に展開させる技術、
シートクッションの外側部内にエアバッグユニットを組
み込んで側突時に乗員と車室の内側面間に展開させる技
術、ヘッドレストの外側近傍部内にエアバッグユニット
を組み込んで側突時に乗員の頭部と車室の内側面間に展
開させる技術、等が記載されている。前記エアバッグユ
ニットはシートバック内のシートフレームやシートクッ
ション内のシートフレームやヘッドレスト内のフレーム
等に固定されるが、エアバッグユニットをどのような状
態に組み込むのかについては詳細には記載されていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のようにシート内
にエアバッグユニットを組み込む場合において、例えば
シートバック内の外側近傍部に、エアバッグユニットを
前方向きに配設する場合には、シートバックの外側近傍
部の狭いスペース内にエアバッグユニットを組み込む関
係上、シートバックの外側近傍部のパッド材の厚さが局
部的に薄くなり、シートバックのクッション性が低下す
る。このことは、エアバッグユニットをシートクッショ
ンの外側近傍部内に組み込む場合にも同様である。
【0005】しかも、従来では、展開するエアバッグを
サイドドアの内面のドアトリムで部分的に案内して展開
方向を制御するため、エアバッグの展開性を配慮してド
アトリムを設計する必要があり、サイドドアの設計の自
由度が制約される。また、エアバッグが所望の方向へ展
開するとは限らず、エアバッグの一部がシートとドアト
リムやピラー部材間に膨出したりすると、エアバッグの
機能がかなり損なわれることになる。本発明の目的は、
エアバッグユニットの付近におけるパッド材を厚さを確
保してクッション性能を確保すること、エアバッグを所
定の展開方向へガイドしてエアバッグの緩衝機能を確保
すること、ドアトリムの設計の自由度を確保すること、
等である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の車両のエアバ
ッグ装置は、シート内の側部近傍部にエアバッグユニッ
トが、そのエアバッグを展開させる所定の展開方向とは
異なる特定方向へ向けて装備され、前記シート内のエア
バッグユニットの近傍部位にエアバッグが特定方向へ展
開するときに所定の展開方向へガイドするガイド部材を
設けたものである。エアバッグユニットがそのエアバッ
グを展開させる所定の展開方向とは異なる特定方向へ向
けて装備されていても、衝突によりエアバッグが展開す
る際、ガイド部材のガイド作用でエアバッグがガイドさ
れて所定の展開方向へ展開する。エアバッグユニットを
特定方向へ向けて配設することにより、シート内のパッ
ド材の厚さを確保することができ、クッション性能を確
保することができるし、また、エアバッグが展開すると
き車室の内面でガイドしなくともよいので、車室の内面
の設計の自由度が制約されることもない。
【0007】請求項2の車両のエアバッグ装置は、請求
項1の発明において、前記エアバッグユニットをサイド
ドア側の外側部に設けたものである。それ故、側方より
衝突される側突の際、エアバッグが乗員と車室の内側面
間に展開して乗員を保護することになる。その他請求項
1と同様の作用を奏する。
【0008】請求項3の車両のエアバッグ装置は、請求
項2の発明において、前記エアバッグユニットをシート
バックの外側部に設け、エアバッグユニットのエアバッ
グが乗員と車室の内側面との間において前方に向かって
展開することを特徴とするものである。この場合、エア
バッグユニットは例えば前方に対してやや斜め側方向き
に配設しておき、展開するエアバッグをガイド部材で前
方へガイドする。それ故、エアバッグをサイドドアのド
アトリムでガイドする必要がないから、ドアトリムの設
計の自由度が制約されることがない。その他請求項2と
同様の作用を奏する。
【0009】請求項4の車両のエアバッグ装置は、請求
項2の発明において、前記エアバッグユニットをシート
クッションの外側部に設け、エアバッグユニットのエア
バッグが乗員と車室の内側面との間において上方に向か
って展開することを特徴とするものである。この場合、
例えば、エアバッグユニットを上方に対してやや斜め側
方向きに配設しておき、展開するエアバッグをガイド部
材で上方へガイドする。それ故、エアバッグをサイドド
アのドアトリムでガイドする必要がないから、ドアトリ
ムの設計の自由度が制約されることがない。その他請求
項2と同様の作用を奏する。
【0010】請求項5の車両のエアバッグ装置は、請求
項1〜請求項4の何れか1項の発明において、前記ガイ
ド部材は、エアバッグユニットのエアバッグが展開する
際に、乗員と車室の内側面との間に展開するようにエア
バッグをガイドすることを特徴とするものである。それ
故、側突に対して乗員を保護することができる。その他
請求項1〜請求項4の何れか1項と同様の作用を奏す
る。
【0011】請求項6の車両のエアバッグ装置は、請求
項1〜請求項5の何れか1項の発明において、前記エア
バッグユニットは、シートの内部のパッド材の厚さを確
保する特定方向へ向けて装備されたものである。この場
合、例えば、請求項3や請求項4のようにエアバッグユ
ニットを特定方向へ向けて配設するため、シートの内部
のパッド材の厚さを確保できる。その他請求項1〜請求
項5の何れか1項と同様の作用を奏する。
【0012】請求項7の車両のエアバッグ装置は、請求
項1〜請求項6の何れか1項の発明において、前記ガイ
ド部材は、シート内のシートフレームに固定されたもの
である。このように、エアバッグユニットをシート内の
シートフレームに固定するため、エアバッグユニット固
定の為の部材を節減できるし、スペース的にも有利であ
る。その他請求項1〜請求項5の何れか1項と同様の作
用を奏する。
【0013】請求項8の車両のエアバッグ装置は、請求
項1〜請求項7の何れか1項の発明において、前記ガイ
ド部材は、エアバッグが展開する際にエアバッグを偏向
させる偏向板であることを特徴とするものである。この
ように、ガイド部材を偏向板で構成するめ、案内したガ
イド性能が得られるうえ、ガイド部材の構造が簡単化す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、自動車の前
席左側のシートのシートバックに組み込むエアバッグ装
置に本発明を適用した場合の一例であり、以下自動車の
前後左右を前後左右として説明する。図1、図2に示す
ように、自動車の前席左側のシート1のシートバック3
内の左側部近傍部に、エアバッグユニット20を組み込
んでおき、自動車の側方から衝突される側突の際に、乗
員の左側側部、つまり乗員と車室の内側面(サイドドア
の内面)間にエアバッグ23を展開させるようになって
いる。
【0015】図3〜図5に示すように、シート1は、シ
ートクッション2とシートバック3とヘッドレスト4と
を有し、シートクッション2の左右1対のスライダ5は
フロアに固定された左右1対の案内レール6に前後位置
調節自在に装着され、シートバック3は、リクライニン
グアジャスタ7を介してシートクッション2に角度調節
自在に連結されている。シートバック3内の後部の外周
部には鋼製パイプ材からなるシートバックフレーム8が
設けられ、このシートバックフレーム8に固定したスプ
リング材(図示略)に合成樹脂発泡体製のパッド材9が
取付けられ、このパッド材9の表面が表皮材10で覆わ
れ、シートバック3の左右の両側部には前方へ膨らんだ
膨出部3aが形成されている。
【0016】次に、エアバッグ装置について説明する
と、シートバック3内の左側部近傍部の中段部にエアバ
ッグユニット20が配設され、エアバッグユニット20
は上下1対の連結金具21を介してシートバックフレー
ム8に固定されている。エアバッグユニット20は、点
火部と爆薬とを内蔵した円筒缶状のインフレータ22
と、折り畳んだエアバッグ23と、インフレータ22と
エアバッグ23とを収容するケース24とを備えてい
る。エアバッグユニット20を設けることでパッド材9
の厚さが小さくならないように、エアバッグユニット2
0はエアバッグ23を展開させる所定の展開方向である
前方に対して左側へ約45度傾けた特定方向に向けて、
パッド材9に形成した収容部25に配設されている。
【0017】そして、エアバッグ23が展開する際に、
エアバッグ23が前方に向けて展開するようにガイドす
るガイド部材としての薄鋼板製の偏向板26が設けられ
ている。偏向板26は、エアバッグユニット20の高さ
の約2倍の高さを有し、シートバックフレーム8から膨
出部3aの左端近傍に沿うように前方へ延び、その後端
部がシートバックフレーム8にスポット溶接にて固着さ
れ、偏向板26の前端部には折り返し部26aが形成さ
れ、偏向板26はパッド材9に接合しない状態に構成し
てある。
【0018】エアバッグユニット20のエアバッグ23
が展開する際にパッド材9が図5に示す破線27又は破
線28に沿って破断することになるが、そのため、収容
部25の前端においてパッド材9には稜線状に凹んだ破
断開始部25aが形成され、破線27,28の前端の位
置において表皮材10には破断し易い縫目29が形成さ
れている。前記エアバッグユニット20のエアバッグ2
3は、図3に示すように乗員の頭部の側部まで展開する
ような形状に構成されている。そして、自動車のサイド
ドアやサイドシルには、側突を検知してインフレータ2
2の点火部へ点火信号を供給する側突検知用加速度セン
サが設けられている。
【0019】以上説明した自動車のエアバッグ装置の作
用について説明する。側突の際、側突検知用加速度セン
サからインフレータ22の点火部へ点火信号が供給され
て点火部が点火すると、インフレータ22内の爆薬が高
速燃焼して多量のガスを発生してエアバッグ23に供給
するので、図6に示すように、エアバッグ23が膨張
し、破線27又は破線28に沿ってパッド材9が破断
し、エアバッグ23がシートバック3の外部に急速に膨
張する。この膨張時に、偏向板26のガイド作用で、エ
アバッグ23が乗員とサイドドアの間において前方へガ
イドされて前方へ展開し、また、エアバッグ23の形状
に応じて上方へも展開するので、図3に示すように、乗
員の頭部と胸部の左側面が展開したエアバッグ23で保
護されることになる。そして、展開したエアバッグ23
がシート1とサイドドア間の隙間に侵入することもない
ので、エアバッグ23の緩衝機能が低下することもな
い。
【0020】ここで、図5に示すように、エアバッグユ
ニット20を所定の展開方向(前方)とは異なる特定方
向へ向けて配置したので、膨出部3aとその付近の部分
におけるパッド材9の厚さを確保し、シートバック3の
クッション性能を確保できる。しかも、偏向板26を設
けない場合には、展開したエアバッグ23をサイドドア
のドアトリム11の内面でガイドすることになるため、
ドアトリム11の設計の自由度が制約されることになる
が、ガイド部材である偏向板26を設けて展開するエア
バッグ23をガイドするように構成したので、ドアトリ
ム11の設計の自由度が制約されることもない。
【0021】次に、前記実施形態を部分的に変更した変
更形態について説明する。 1〕偏向板26に、展開するエアバッグ23を上方へガ
イドするガイド部を一体形成することもできる。 2〕図7に示すように、エアバッグユニット20を収容
する収容部25の前端においてパッド部材9に切込み溝
25aを上下方向に形成しておき、エアバッグ23の展
開時にパッド材9が破断し易くなるように形成する。
【0022】3〕図8に示すように、エアバッグユニッ
ト20を収容する収容部25の前端から縫目29までパ
ッド材9を分断部25bで分断しておく。この場合、エ
アバッグ23の展開時には分断部25bと縫目29とが
容易に分断してエアバッグ23の展開が円滑且つ迅速に
なる。 4〕図9に示すように、パッド材9を強化して剛性を高
める為に、エアバッグ23が展開する際に分断される部
分の両側に、パッド材9に含浸状に一体成形されたフェ
ルト材30,31を設ける。これらフェルト材30,3
1でパッド材9が補強されるためフェルト材30,31
の所のパッド材9が分断せず、エアバッグ23の展開時
にフェルト材30,31の間に沿って破断する。
【0023】5〕図10、図11に示すように、前記偏
向板26に補助偏向板32を一体形成し、その補助偏向
板32をエアバッグユニット20の後側と内側とに沿っ
て収容部25の前端近傍まで配設し、エアバッグ23が
展開する際に、パッド材9が所期の分断個所に沿って分
断するように構成してある。
【0024】別実施形態・・・・・図12〜図14参照 次に、自動車の運転席のシート40のシートクッション
41にエアバッグユニット50を組み込んだエアバッグ
装置の別実施形態について説明する。このエアバッグ装
置は、図12に示すように、側突時に乗員とサイドドア
間にエアバッグ52を展開させて乗員を保護するように
なっている。
【0025】図13、図14に示すように、シートクッ
ション41は、シートクッションフレーム42と、サイ
ドガーニッシュ43と、案内レール44上をスライド可
能なスライダ45と、パッド材46と、表皮材47とを
備えている。シートクッション41の右側近傍部には上
方へ膨らんだ膨出部41aが形成され、この膨出部41
aの内部にエアバッグユニット50が、所定の展開方向
である上方に対して約45度右側へ傾けた特定方向向き
に装着されている。
【0026】このエアバッグユニット50は、前記エア
バッグユニット20と同様にインフレータ51と折り畳
んだエアバッグ52とケース53とを有し、エアバッグ
ユニット50のケース53が取付け金具54によりシー
トクッションフレーム42に固定されている。また、側
突時にエアバッグ52が展開する際に、エアバッグ52
が上方へ向けて且つやや後方へ向けて展開するようにガ
イドするガイド部材としての薄鋼板製の偏向板55がほ
ぼ鉛直向きに設けられ、この偏向板55の下端部が取付
け金具54とケース53とに固定されている。
【0027】また、エアバッグ52が後方向きに展開し
易くなるように、収容部56は後方へテーパ状に延びて
いる。前記表皮材47には、エアバッグ52の展開時に
容易に破断する縫目57が形成され、収容部56の頂部
には稜線状に凹んだ破断開始部58が形成され、エアバ
ッグ52の展開時には破線59に沿ってパッド材46が
破断するように構成されている。
【0028】以上のエアバッグ装置の作用について説明
すると、側突の際に側突検知用加速度センサからインフ
レータ51の点火部へ点火信号が供給されて点火部が点
火すると、インフレータ51内の爆薬が高速燃焼して多
量のガスを発生してエアバッグ52に供給するので、図
12に示すように、エアバッグ52が膨張し、破線59
に沿ってパッド材47が破断し、エアバッグ52がシー
トクッション41の外部に急速に膨張する。この膨張時
に、偏向板55のガイド作用で、エアバッグ52が乗員
とサイドドアの間において上方へガイドされて上方へ且
つや後方へ展開するので、図12に示すように、乗員の
頭部と胸部の右側面が展開したエアバッグ52で保護さ
れることになる。
【0029】ここで、図14に示すように、エアバッグ
ユニット50を所定の展開方向(上方)とは異なる特定
方向へ向けて配置したので、膨出部41aとその付近の
部分におけるパッド材46の厚さを確保し、シートクッ
ション41のクッション性能を確保できる。しかも、偏
向板55を設けない場合には、展開したエアバッグ52
をサイドドアのドアトリム内面でガイドすることになる
ため、ドアトリムの設定の自由度が制約されることにな
るが、ガイド部材である偏向板55を設けて展開するエ
アバッグ52をガイドするように構成したので、ドアト
リムの設計の自由度が制約されることもない。
【0030】尚、以上のシートクッション41に付設し
たエアバッグ装置にも、図7〜図11のような変更を付
加して実施可能である。また、前記エアバッグユニット
をヘッドレスト内に装備する場合にも、本発明を同様に
適用可能である。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、シート内の側
部近傍部にエアバッグユニットを、そのエアバッグを展
開させる所定の展開方向とは異なる特定方向へ向けて装
備し、シート内のエアバッグユニットの近傍部位にエア
バッグが特定方向へ展開するときに所定の展開方向へガ
イドするガイド部材を設けたので、エアバッグユニット
を特定方向へ向けて装備されていても、衝突によりエア
バッグが展開する際、ガイド部材のガイド作用でエアバ
ッグがガイドされて所定の展開方向へ展開する。エアバ
ッグユニットを特定方向へ向けて配設することにより、
シート内のパッド材の厚さを確保することができ、クッ
ション性能を確保することができるし、また、展開した
エアバッグが所定の展開方向以外の方向へ膨出すること
もないので、エアバッグの緩衝機能が低下することもな
い。また、エアバッグが展開するとき車室の内面でガイ
ドしなくともよいので、車室の内面の設計の自由度が制
約されることもない。
【0032】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、エアバッグユニットをサイドドア側
の外側部に設けたので、側方より衝突される側突の際、
エアバッグが乗員と車室の内側面間に展開して乗員を保
護することができる。
【0033】請求項3の発明によれば、請求項2と同様
の効果を奏するが、エアバッグユニットをシートバック
の外側部に設け、エアバッグユニットのエアバッグが乗
員と車室の内側面との間において前方に向かって展開さ
せるので、エアバッグをサイドドアのドアトリムでガイ
ドする必要がないから、ドアトリムの設計の自由度が制
約されることがない。
【0034】請求項4の発明によれば、請求項2と同様
の効果を奏するが、エアバッグユニットをシートクッシ
ョンの外側部に設け、エアバッグユニットのエアバッグ
が乗員と車室の内側面との間において上方に向かって展
開させるので、エアバッグをサイドドアのドアトリムで
ガイドする必要がないから、ドアトリムの設計の自由度
が制約されることがない。
【0035】請求項5の発明によれば、請求項1〜請求
項4の何れか1項と同様の効果を奏するが、ガイド部材
は、エアバッグユニットのエアバッグが展開する際に、
乗員と車室の内側面との間に展開するようにエアバッグ
をガイドするので、側突に対して乗員を保護することが
できる。
【0036】請求項6の発明によれば、請求項1〜請求
項5の何れか1項と同様の効果を奏するが、エアバッグ
ユニットは、シートの内部のパッド材の厚さを確保する
特定方向へ向けて装備されるので、シートの内部のパッ
ド材の厚さを確保できる。
【0037】請求項7の発明によれば、請求項1〜請求
項6の何れか1項と同様の効果を奏するが、ガイド部材
は、シート内のシートフレームに固定されているので、
エアバッグユニット固定の為の部材を節減できるし、ス
ペース的にも有利である。
【0038】請求項8の発明によれば、請求項1〜請求
項7の何れか1項と同様の効果を奏するが、ガイド部材
は、エアバッグが展開する際にエアバッグを偏向させる
偏向板であるので、安定したガイド性能が得られるう
え、ガイド部材の構造が簡単化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るシートとエアバッグユ
ニットの斜視図である。
【図2】エアバッグの展開状態におけるシートとエアバ
ッグユニットの斜視図である。
【図3】エアバッグの展開状態におけるシートとエアバ
ッグユニットの側面図である。
【図4】シートのシートバックの一部破断正面図であ
る。
【図5】シートバックの要部の横断平面図(エアバッグ
非展開状態)である。
【図6】シートバックの要部の横断平面図(エアバッグ
展開状態)である。
【図7】変更形態に係る図5相当図である。
【図8】別の変更形態に係る図5相当図である。
【図9】別の変更形態に係る図5相当図である。
【図10】別の変更形態に係る図4相当図である。
【図11】図10の変更形態に係る図5相当図である。
【図12】別実施形態に係るエアバッグの展開状態にお
けるシートとエアバッグユニットの斜視図である。
【図13】図12のシートのシートクッションの平面図
である。
【図14】図12のシートのシートクッションの要部の
縦断正面図である。
【符号の説明】
1 シート 3 シートバック 8 シートバックフレーム 9 パッド材 20 エアバッグユニット 23 エアバッグ 26 偏向板(ガイド部材) 40 シート 41 シートクッション 42 シートクッションフレーム 46 パッド材 55 偏向板(ガイド部材)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート内の側部近傍部にエアバッグユニ
    ットが、そのエアバッグを展開させる所定の展開方向と
    は異なる特定方向へ向けて装備され、 前記シート内のエアバッグユニットの近傍部位にエアバ
    ッグが特定方向へ展開するときに所定の展開方向へガイ
    ドするガイド部材を設けたことを特徴とする車両のエア
    バッグ装置。
  2. 【請求項2】 前記エアバッグユニットをサイドドア側
    の外側部に設けたことを特徴とする請求項1に記載の車
    両のエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 前記エアバッグユニットをシートバック
    の外側部に設け、エアバッグユニットのエアバッグが乗
    員と車室の内側面との間において前方に向かって展開す
    ることを特徴とする請求項2に記載の車両のエアバッグ
    装置。
  4. 【請求項4】 前記エアバッグユニットをシートクッシ
    ョンの外側部に設け、エアバッグユニットのエアバッグ
    が乗員と車室の内側面との間において上方に向かって展
    開することを特徴とする請求項2に記載の車両のエアバ
    ッグ装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド部材は、エアバッグユニット
    のエアバッグが展開する際に、乗員と車室の内側面との
    間に展開するようにエアバッグをガイドすることを特徴
    とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両の
    エアバッグ装置。
  6. 【請求項6】 前記エアバッグユニットは、シートの内
    部のパッド材の厚さを確保する特定方向へ向けて装備さ
    れたことを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか1項
    に記載の車両のエアバッグ装置。
  7. 【請求項7】 前記ガイド部材は、シート内のシートフ
    レームに固定されたことを特徴とする請求項1〜請求項
    6の何れか1項に記載の車両のエアバッグ装置。
  8. 【請求項8】 前記ガイド部材は、エアバッグが展開す
    る際にエアバッグを偏向させる偏向板であることを特徴
    とする請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の車両の
    エアバッグ装置。
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