JP2002359952A - 回転電機用固定子コイルの製造方法および製造装置 - Google Patents

回転電機用固定子コイルの製造方法および製造装置

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JP2002359952A
JP2002359952A JP2001362361A JP2001362361A JP2002359952A JP 2002359952 A JP2002359952 A JP 2002359952A JP 2001362361 A JP2001362361 A JP 2001362361A JP 2001362361 A JP2001362361 A JP 2001362361A JP 2002359952 A JP2002359952 A JP 2002359952A
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winding
stator
forming
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Motoi Miyawaki
基 宮脇
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2本の電線を一組した電線より回転電機の固
定子コイルを形成して固定子鉄心のスロットに挿入する
際に、コイル導体の充填率をたかめるための固定子コイ
ルの製造法および製造装置を提供する。 【解決手段】 2本の電線を1本ずつに分けて2個の粗
巻コイルを形成し、この粗巻コイルを固定子鉄心へ挿入
する前にのコイル導体を密接整列させた上で使用状態の
形状に成形して、分けられたコイル単位で順次固定子鉄
心のスロットに挿入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転電機、特に
比較的小形の回転電機における固定子コイルの製造方法
および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】汎用誘導電動機のような比較的小形の回
転電機においては、効率向上のために固定子鉄心のスロ
ット内におけるコイルの充填率を高めること、および価
格低減のために固定子コイルの固定子鉄心への挿入の自
動化による工数低減等が要求されている。
【0003】従来から、固定子コイルの製造および固定
子鉄心への挿入の機械化が行われているが、図22に示
すように円筒状の固定子鉄心100の内周に開口して設
けられた固定子コイル挿入用スロット101は、固定子
鉄心の特性向上のために開口部の幅が狭められているの
で、あらかじめ固定子コイルを固定子鉄心に装着された
使用状態の形状に成形した上でスロットに挿入するよう
にするとコイルの断面の幅がスロットの開口部の幅より
大きくなるため、機械によっては挿入することができな
い。このため、これまでは、人手によるか、または機械
による場合は、固定子コイルを形成する際に、コイル導
体となる電線を巻回してコイルを粗く成形して変形しや
すい形状とし、この成形されたコイルを自動挿入機によ
り把持して固定子鉄心のスロット挿入する際に、コイル
を菱形に変形してコイル導体を1本ずつ並べてスロット
へ挿入するようにしていた。
【0004】また、コイル導体となる電線の直径が1mm
を越えると、電線の剛性が高くなることにより、コイル
を機械により固定子鉄心に挿入するとき、電線の絶縁被
覆に傷がつきやすくなるとともに充填率が低下し、通常
の充填率(75〜80%)を確保することが困難であっ
た。
【0005】このような問題を解決するため、従来から
所望の通電容量に見合う大きな断面積を有する直径の太
い1本の電線の代わりに、合計の断面積がこの太い電線
の断面積と等しくなる2本の直径の細い電線を対にして
1つのコイルを形成することが行なわれている。これに
よれば、電線の直径が細くなったことにより剛性が低下
し、コイルの固定鉄心のスロットへの挿入がやり易くな
り、充填率を高めることができる。しかし、汎用されて
いるコイル導体用の既製の電線は、線径が0.05mmピ
ッチでしか用意されていないので、所定の断面積を線径
の等しい2本の電線により得ることはなかなか困難であ
るため、線径の異なる2本の電線を組み合わせて所定の
断面積に合わせるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の人手による方法
では、作業工数が大きくなる問題がある。また、従来の
機械を用いる方法においては、スロット内に挿入された
コイル導体をこの中で整然と整列させることができない
ため、スロット内におけるコイルの充填率が低くなり、
回転電機の効率を高める上で限界があった。また、挿入
を容易にするために変形量を大きくできるようにコイル
長を大きくすると、固定子鉄心に挿入した後で固定子鉄
心の端部から突出するコイルエンド部の高さが高くな
り、これを低くするためにコイルエンドを成形する工程
が必要となるだけでなく、コイルに必要な電線量が増加
するため製造価格および電気的損失を増大させるといっ
た問題もある。
【0007】また、通電容量の増加によりコイル導体の
線径が大きくなってコイルのスロットへの充填率が低下
するのを防ぐため、線径の細い2本の電線を対にしてコ
イルを形成するようにした場合、特に線径の異なる2本
の電線を使用したとき、2本の電線を束ねて巻回すので
巻回されたコイル導体を成形して整列させても導体間に
線径の違いによる段差や空間が生じ、密に巻くことがで
きず、コイルの充填率を低下させる問題がある。
【0008】この発明は、上記の問題点を解決するた
め、特に2本の電線を対にしてコイルを形成する際、線
径の異なる2本の電線を使用した場合でも、固定子鉄心
のスロットにおけるコイルの充填率を高くすることので
きる回転電機の固定子コイルの製造法および製造装置を
提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を達成するた
め、この発明による方法は、合計の断面積が所望の通電
容量に見合う断面積となるような断面積を有する2本の
電線を1本ずつに分けて巻枠により間隔を空けて巻回し
て2個に分割した粗巻コイルを形成する巻線工程、この
巻線工程で形成された粗巻コイルの分割コイルごとにコ
イル導体を密着するよう整列させて密着巻コイルを形成
する整列工程、この整列工程で形成された密着巻コイル
の分割コイルごとにほぼ固定子鉄心内での使用状態形状
のコイルに成形する成形工程、この成形工程で形成され
た成形コイルを分割コイル単位で固定子鉄心の内周から
固定子鉄心の同一のスロットに挿入する挿入工程とから
なることを特徴とする。
【0010】またこの方法における前記巻線工程におい
て、この工程の初めに2本の電線の巻き始め端を相互に
機械的に結合し、この2本の電線を1本ずつ同時に1つ
の巻枠により巻回して2個の分割コイルを同時に形成
し、この工程の終りに2個の分割コイルの巻き終り端を
相互に機械的に結合することにより、2個の分割コイル
のコイル導体の巻き始め端および巻き終り端がそれぞれ
相互に機械的に結合された粗巻コイルを形成するのがよ
い。
【0011】さらにこの方法において、請求項3および
4に記載するようにすることができる。
【0012】この発明よる装置は、合計の通電容量が所
望する通電容量に見合う容量となるように選ばれた2本
の電線を1本ずつ2組の巻型を備えた巻枠のそれぞれの
巻型により間隔を空けて巻回して2個のコイルに分けら
れた粗巻コイルを形成する巻線装置、この巻線装置で形
成された粗巻コイルを移載して分割コイルごとにそのコ
イル導体を整列させてコイル導体の密着した密着巻コイ
ルに成形する整列装置、この整列装置で形成された密着
巻コイルを成形型機構に移してほぼ固定子鉄心に挿入後
の最終形状のコイルに成形するコイル成形装置、このコ
イル成形装置で形成された成形コイルを成形型機構から
外して固定子鉄心の内周へ搬送するハンドリング装置、
および固定子鉄心の内周へ搬送されたコイルを押し下げ
て固定子鉄心のスロットに挿入する挿入装置とからなる
ことを特徴とする。
【0013】さらにこの装置において、請求項6ないし
17に記載するように構成するのがよい。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明を図に示す実施例につい
て説明する。
【0015】図1および図2は、この発明の実施例によ
るコイル製造装置の全体を1つの図では示しきれないの
で、分割して概略的に示す平面図である。これらの図に
おいて、1は共通ベースである。このベース1の上に、
電線を巻回して巻線を形成する巻線装置2、この巻線装
置で形成された巻線の導体を整列させてコイルに束ねる
コイル整列装置3、この整列装置3で整列されたコイル
を固定子鉄心100のスロットに挿入する形状に成形す
るコイル成形装置4、この成形装置4で成形されたコイ
ルを把持して鉄心保持装置60により保持された固定子
鉄心100内に搬送するコイル搬送装置5、この搬送装
置5により固定子鉄心100内に搬入されたコイルを固
定子鉄心のスロット内へ挿入するコイル挿入装置6が一
列に配設されている。
【0016】前記巻線装置2は、巻枠駆動機構21によ
り回転駆動されてコイル導体となる絶縁被覆が施された
2本の絶縁電線L1、L2をそれぞれ同時に巻回する2
組の巻型を備えた巻枠22、この巻枠22の回転に同期
して位置を変えながら電線L1、L2をこれに供給する
2組の電線供給機構231、232を備えた電線供給装
置23、この電線供給装置23から供給される2本の電
線の巻き始め端となる先端および巻き終り端となる個所
を撚り合わせて機械的結合した上で切断して保持する電
線端末処理機構24および前記巻枠22を構成する複数
の巻枠片の間隔を拡大・縮小するためにこの巻枠に接離
可能に設けられた巻枠拡縮駆動機構25から構成されて
いる。2本の電線L1、L2はその合計の通電容量(断
面積)が所望の通電容量となるようにそれぞれの通電容
量(断面積)を選定する。したがって電線L1とL2の
線径は等しくする必要はなく、異なっていても差し支え
ない。
【0017】巻線装置2の巻枠22は、図3の(a)お
よび(b)に示すように方形の4隅に可動的に配置され
た4個の巻枠片221a〜221dが設けられている。
巻枠片221a〜221dは上下および左右に対称形を
なし、それぞれ図3(b)に示すように長手方向の中間
部に設けた仕切り壁Cの両側に対称にコイル導体となる
電線を巻き取る階段状に設けられた複数の巻取溝Sを有
する2組の巻型を形成している。この巻取溝Sの幅は巻
き取る電線の直径の1.2から1.3倍程度とし、深さは巻き
取る電線を並列に並べる列数に応じて決められこの実施
例においては2列分(2本)の電線が収まる深さとし、
各溝の上下の段差は電線の直径程度としている。このよ
うに溝Sの大きさは、基本的には巻き取る電線の太さと
巻数に応じてきめられるが、要は巻き取った電線を溝か
らこぼれ落ちることのないように保持できる寸法であれ
ばよい。
【0018】巻枠の1つの巻枠片221cには、図5に
詳細を示すように突起222が設けられている。これは
巻き取る2本の電線L1、L2の互いに捩って結合され
た巻き始め端となる先端を係止するための係止片とな
る。
【0019】このような巻枠片221a〜221dから
なる巻枠22は、図3に示すように矩形の5段2列の縦
整列巻コイルを2組同時に巻回するための巻枠型の例と
して示している。なお、ここで縦整列巻コイルというの
は、コイル導体をコイルの直径方向に複数段重ねて渦巻
状に巻いた巻線を複数列コイルの軸方向に並べた形式の
コイルのことを指している。ちなみにコイル導体をコイ
ルの軸方向に複数列巻回した巻線をコイルの直径方向に
複数段重ねた形式のコイルを横整列巻コイルと称して区
別する。
【0020】巻枠片221a〜221dを支持する巻枠
台220の内部には、図4に示すように巻枠片の間隔を
拡大したり縮小したりするための拡縮機構230が設け
られている。これは、4個の巻枠片221a〜221d
を、最大間隔となるコイルの巻取り位置と、最小間隔と
なるコイルの取り外し位置との間で移動させるための機
構である。
【0021】図4において、231a〜231dはそれ
ぞれ図3の巻枠片221a〜221dが結合支持される
支持台であり、2つの可動支持台に232aおよび23
2b上に設けられたスライド棒233aおよび233b
上に2個ずつ分けてスライド可能に取り付けられてい
る。そして支持台231aと231cおよび231bと
231dは互いに同期してスライドするように連結棒2
35aおよび235bにより機械的に連結されている。
また連結棒235aおよび235bはリンク機構238
を介してボールねじよりなる上下方向駆動軸237に結
合されて上下方向に駆動される。また、可動支持台23
2aおよび232bはボールねじよりなる左右方向駆動
軸234上にこの軸により駆動されて左右方向に移動可
能に結合される。駆動軸234および237の軸端にそ
れぞれ巻枠拡縮駆動機構25の図示しない駆動電動機に
結合するためのクラッチ236および239が設けられ
ている。
【0022】前記のクラッチ236および239に、図
1に示す駆動機構25の駆動電動機をそれぞれ結合して
左右方向駆動軸234および上下方向駆動軸237を同
時に一方向に回転駆動すると、可動支持台232aおよ
び232bが左右方向に移動して互いに接近し、そして
連結棒235aおよび235bが上下方向に移動して互
いに接近するようになる。駆動機構25の回転駆動方向
を反対方向に変えると、可動支持台232aおよび23
2bと連結棒235aおよび235bはそれぞれ互いに
離間する方向へ移動する。
【0023】これにより、支持台231a〜231bに
支持された巻枠片221a〜221dは、拡縮駆動機構
25の駆動方向の選択により矢印PおよびQ方向へ移動
し(図3参照)、相互の縦横の間隔が拡大したり縮小し
たりするようになる。巻線を行うときは、巻枠片221
a〜221dは図3における実線で示す相互の間隔が最
大となる巻取り位置におかれ、巻線を終了してコイルを
巻枠から外すときは巻枠片が相互の間隔最小となる点線
で示す取り外し位置まで相互の間隔が狭められる。
【0024】このような巻枠22は、全体が電動機を内
蔵する巻枠駆動機構21により回転駆動されて、電線供
給装置23から供給される2本の電線L1、L2を巻枠
に巻き取る。
【0025】電線端末処理機構24は、図8(a)およ
び(b)に示すように、支持台240の間隔をあけて設
けられた両側板241a、241aの間に挿入された撚
り合わせ用歯車242有する。この撚り合わせ用歯車2
42の両側面にリング状の支持突起242b、242b
が形成され、このリング状の支持突起242bを側板2
41aに設けられた円弧状の支持溝241aに嵌入する
ことによって撚り合わせ用歯車242が支持台241に
より回転可能に支持される。撚り合わせ用歯車242に
は電線を挿通するための歯車の外周に開口したスロット
242aが設けられるとともに、電動機243に結合さ
れた駆動歯車244が噛み合わせられている。
【0026】スロット242aは、図8(b)に示すよ
うに、撚り合わせ用歯車242の歯のピッチに収まる幅
で歯車の中心Oに達しない深さに形成されている。
【0027】電線端末処理機構24にはその他に、撚り
合わせ用歯車242の両側にそれぞれ電線を切断するた
めの切断機構245と電線を保持するための鋏形の保持
機構246aおよび246bとが設けられている。
【0028】この電線端末処理機構24は、電線の巻線
工程の初めに電線供給装置23側に寄せられ、ここで前
記電線供給装置23から取り出された2本の電線L1、
L2の先端部を撚り合わせ用歯車242のスロット24
2aに挿通し、撚り合わせ用歯車242の両側の保持機
構246a、246bで保持した上で電動機243によ
り撚り合わせ用歯車242を数回回転させて撚り合わせ
て、2本の電線L1、L2の先端を機械的に結合する。
先端を撚り合わせた後、電線端末処理機構24は、電線
L1、L2を保持したまま巻枠22の位置まで移動して
保持している電線の巻き始め端として巻枠22の係止片
222に掛けて(図5参照)、保持機構246a、24
6bによる電線の保持を外して、この電線端末処理機構
24を電線L1、L2ト接触しない位置へ退避させる。
ここで巻枠22を回転させることにより、係止片222
に掛けられた電線L1、L2の巻取りが開始することが
できる。
【0029】巻枠22の回転が始まると2組の巻線供給
機構231、232は、巻枠の回転と同期し互いに相反
する方向に移動し、電線L1、L2を巻枠片221の電
線巻取溝Sのピッチに合わせて1ピッチずつ巻枠22の
軸方向に送る動作をする。これにより、電線L1、L2
は、図3(b)に点線で示すように巻枠片221の中間
壁Cの位置からそれぞれ両側へ送られて、最先端(巻枠
台220と反対側)または最後端(巻枠台220側)の
巻取溝まで送られて、ここから折り返して中間壁C側へ
戻されたところで巻枠22および電線供給装置23を停
止させて巻線作業を終了する。ここではまだ電線のコイ
ルの巻き終り端となる部分の切断は行わない。
【0030】このようして巻枠22に巻回されたコイル
の各導体は、間隔が開いているので、これを図18に示
すような縦整列コイルに束ねるのが整列工程である。こ
の整列工程で使用されるのが整列装置3であり、これ
は、整列機構31とこれを水平方向に回転および直線移
動するための駆動機構32を備えるとともに、巻線の巻
き始めと巻き終わりの端線部を所定長さだけ屈曲して口
出し線を形成するための口出線成形機構35が設けられ
ている。
【0031】図6に、整列機構31とこれを支持して駆
動する駆動機構32を側面からみた概略の構成を示す。
【0032】この図6において、共通ベース1の上にス
ライドレール320が設けられ、このスライドレール3
20にスライドベース321がスライド可能に設置され
ている。このスライドベース321はこれに結合された
エアーシリンダ等からなる駆動装置321aにより駆動
されてスライドレール320上を直線的に移動する。ス
ライドベース321の上に電動機等により回転する回転
台322を介してスライドレール324を備えた可動部
取付台323が垂直に取り付けられている。取付台32
3のスライドレール324にはスライド可能に2つのス
ライダ325aおよび325bが取付られ、これらのス
ライダにはそれぞれ駆動ベース327aおよび327b
を介してスライドレール326aおよび326bが結合
されている。駆動ベース327a、327bは取付台3
23と平行に設けられた差動式のボールねじ328に結
合されており、駆動電動機328mによってボールねじ
328が回転駆動されることによりその回転方向に応じ
て上下方向に移動され、駆動ベース327aと327b
が互い接近したり離間したりする。
【0033】駆動装置32のスライドレール326aお
よび326bの先端部にそれぞれ整列機構31が設置さ
れる。図6には簡単のため整列機構31のコイル把持部
31aの1対の把持板支持台310a、310bと把持
部駆動装置319としか示されていないので、この整列
機構31の要部を図7に示す。
【0034】図7には、図6における1対のスライドレ
ールうちの上方のスライドレール326a側だけを示
す。この図における311、312は把持板でありこれ
らは前後に1対ずつ設けられているので、同一番号に
a、bの符号をつけて示している。これらを個々に区別
して呼ぶ必要のない場合は番号だけを引用する。
【0035】一方の把持部支持台310aは、スライド
レール326の先端に固定的に取り付けられ、他方の把
持部支持台310bはスライダ318を介してスライド
レール326にスライド可能に取り付けられる。把持板
311および312はそれぞれ基端側を把持部支持台3
10に回動可能にピン結合される。一方の把持板311
aおよび311bはそれぞれ互いに連動する開閉棒31
3aおよび313bに結合され、他方の把持板312a
および312bはリンク棒314aおよび314bを介
して互いに反対側の支持台に連結される。
【0036】さらに把持板311および312の両側か
らこれらを挟むように1対の把持板で把持された巻線の
上辺を押える巻線抑え棒315が図示しない駆動装置に
より水平に移動可能に設けられる。把持部支持台310
bに連結された開閉棒316は、図6における駆動装置
319により駆動されてこの支持台310bを直線的に
移動させる。
【0037】整列機構31により整列成形されたコイル
の巻き始めと巻き終わりの口出し線を折り曲げ成形する
ための口出し線成形機構35の構成の詳細を図9に示
す。図9の(a)は口出し線成形機構35の要部を示す
正面図、(b)は成形用ツールの側面図である。
【0038】図9において、350は垂直のフレームで
あり、その側面に設けられたスライドレール351にエ
アーシリンダ等の駆動装置により上下に駆動されるスラ
イダ352および353を介して上成形ツール354お
よび下成形ツール355が取り付けられる。成形ツール
354および355には、それぞれ図7(b)に示すよ
うにほぼV字形の成形溝356および357が設けられ
ている。垂直フレーム350は、この図には示されてい
ない水平駆動装置により水平方向に移動するので、成形
ツールは354および355は水平方向および上下方向
に移動することができる。
【0039】このような口出し線成形機構35により、
図10に示すように整列された巻線CL(CL1、CL
2)の上辺の両側に張出した口出し線Ls(Ls1、L
s2)およびLe(Le1、Le2)の成形を行う場合
は、成形ツール354および355を水平に移動して巻
線CL1、CL2の位置まで寄せて、上成形ツール35
4を口出し線Le(Le1、Le2)の上方から下降さ
せてそのV字形成形溝で押え、この位置に固定する。そ
して下成形ツール355を口出し線Le(Le1、Le
2)の下方から上昇させてそのV字形溝で下から押し上
げると、口出し線Le(Le1、Le2)が上方へ直角
に折り曲げられる。この折曲げが円滑に行われるよう
に、成形ツール354と355とはちょうど口出し線の
直径相当の間隔をおいて重なるように相互の位置が決め
られている。反対側の口出し線Ls(Ls1、Ls2)
も同様にして屈曲成形される。
【0040】図7に示す整列機構は、図6における上部
のスライドレール326a側のものを示しており、これ
と同一構成の把持成形機構が図6における下方のスライ
ドレール326bに下向きに設けられる。これら上下2
つの把持成形機構が巻枠22に巻かれた矩形状(口字
状)の巻線の内空内から上辺および下辺をそれぞれ把持
する。
【0041】この整列機構31は、図5に示す駆動機構
32により180度回転されて、把持した整列コイル
を、図1におけるコイル成形機構41と対向する位置へ
移動する。整列機構からこれにより把持されたコイルを
成形機構41へ移載して、ほぼ固定子鉄心内での使用状
態のコイル形状に仕上げるコイル成形工程へ移る。
【0042】コイル成形装置4は、コイルを成形するた
めの成形型機構41とコイル辺を押圧して成形する成形
ローラ機構42とを備えている。
【0043】成形型機構41は、図11、図12に示す
ように型支持フレーム410に垂直に固着されたスライ
ドレール411にそれぞれ直線駆動装置412aおよび
412bを介して上下に間隔をおいて移動可能に取り付
けられた上下の型ホルダ413aおよび413bと、こ
れらのホルダにそれぞれ支持された2個の曲げ型414
および415ならびに1個の保持型416とを備えてい
る。コイルの着脱を行うため中間に位置する曲げ型41
5はホルダ413に固定されているが、この型の両側の
曲げ型414と保持型416は、直線駆動装置417お
よび418によって中間の型415に対して開閉可能に
なっている。曲げ型が2個設けられているのは、1つの
コイルを2つのグループに分けて成形するためである。
【0044】また、成形ローラ機構42は、図1に示す
ように成形型機構41に保持されたコイルの両側辺を押
圧して成形型に沿って成形するものであるので、成形型
機構41の両側に対をなして設けられ、それぞれ2本の
ローラ421a、421bを備え、その上下両端をローラ
ホルダ420(420a、420b)により回転可能に
支持している。ローラホルダ420は、共通ベース1上
を図1において上下方向に移動する共通の軸方向移動機
構422上を個々に図1において左右方向に移動する横
方向移動機構423(423a、423b)および斜め
方向移動機構424(424a、424b)を介して取
り付けられている。前記3つの移動機構によって、ロー
ラ421a、421bはローラホルダ420とともに水平
面内で軸方向、左右方向および斜め方向の3方向に移動
される。なおローラは第11図に示すようにローラホル
ダ420の上下の支持体420a1、420a2によっ
て上下両端を回転可能に支持されている。
【0045】コイル成形装置4と鉄心保持装置60との
間に、コイル成形装置4で成形されたコイルを把持して
鉄心保持装置まで搬送するためにコイル搬送装置5が設
けられる。このコイル搬送装置5はコイルを把持する把
持機構51と、この把持機構51を上下方向および軸
(前後)方向に直線駆動し、水平方向に回転駆動する駆
動機構52とを備えている。
【0046】把持機構51は、図13に示すように先端
に固定子鉄心100の内周と同じ曲率の円弧面511を
有する直方体状のチャック固定部510を備えている。
このチャック固定部510は、これを支えるチャックア
ーム512の先端にピン513により回動自在に連結さ
れ、かつアーム512上に設置された直線駆動装置51
4の駆動軸ともピン515により連結されている。直線
駆動装置514の操作により、チャック固定部510は
水平のピン513を中心にして垂直方向に回動される。
さらにチャック固定部510には、ピン連結側の背面に
図14に示すようなコイルを把持する2個のチャック片
516a、516bが左右に重ねて配置され、ラック5
17a、517bとピニオン518とを介して相互に開
閉可能に結合されている。ピニオン518はチャック固
定部510の内部まで伸びてここに内蔵された図示しな
い回転駆動装置に結合されて回転駆動される。ピニオン
518の回転によってチャック片516aと516bが
開閉されてチャック片516aおよび516bとチャッ
ク固定部510との間でコイルを把持する。チャック片
516a、516bの上下を複数のガイドローラ519
で押えることにより、チャック片518の開閉が円滑と
なる。なお、図13においてチャック固定部510の左
右の側面から突出しているピン510aは、この固定部
510の内部から出没が制御可能に設けられている。こ
のピン510aは、コイルを把持するとき突出され、コ
イルを外すとき没入される。これによりコイルが把持さ
れている間はコイルが把持機構51から脱落することが
防止される。
【0047】このコイル搬送装置5は、駆動装置52に
よって把持機構51を支持するアームが上下、前後およ
び回転の3方向に駆動されることによって、把持機構5
1をコイル成形装置4の成形型機構41の中から、これ
と反対側の鉄心保持装置60で保持された固定子鉄心1
00の中まで移動させてコイルを把持して搬送する。
【0048】鉄心保持装置60には、固定子鉄心100
を内部に固定的に保持する保持リング61、この保持リ
ング61の回転位置を調整する回転駆動機構62、保持
リング61に結合され、固定子鉄心100に挿入される
固定子コイルの口出し線を案内支持する口出し線ガイド
リング63、固定子コイルの口出し線を口出し線ガイド
リング63の口出し線保持溝631に挿入する口出し線
処理機構64を備えている。
【0049】回転駆動機構62は、図15に示すように
鉄心保持リング61を支持する2つの回転ローラ621
および622と一方のローラ621に結合された電動機
等からなるの回転駆動装置623とを有する。これらの
ローラ621、622上に鉄心保持リング61が載置さ
れ、ローラ621を回転駆動装置623により回転駆動
することによりこの保持リング61を回転させることが
できる。保持リング61内には固定子鉄心100が挿入
され、固定子鉄心のスロットと鉄心保持リング61に付
設された端末線ガイドリング63の口出し線保持溝63
1との位置を合わせて4個の保持駒611により固定さ
れ、固定子鉄心100が保持リング61とともに回転す
る。
【0050】口出し線処理機構64は図2に示すように
口出し線ガイドリング63と対向する位置に左右に離し
て1対設けられる。この口出し線処理機構64は、図1
6に示すように支持フレーム640に取り付けられた縦
方向のボールねじ641とスライドレール642とによ
り把持ツール643が上下方向に移動可能に支持されて
いる。把持ツール643には、電線を挟持するための鋏
状の把持片644とこれを開閉する開閉駆動装置645
が設けられている。支持フレーム640は軸方向移動機
構648と左右方向移動機構647を介して共通ベース
1上に設置される。ボールねじ641の軸端に駆動電動
機646が結合されている。これらにより把持ツール6
41を上下方向、軸(前後)方向および左右方向の3方
向に移動することができる。軸方向および左右方向移動
装置により、把持ツール641を口出し線の突出した位
置の直下の位置に移動した上で、ツールを上昇させて把
持片644の間に口出し線の端部をいれて開閉駆動装置
645により把持片644を閉じて口出し線を挟持し、
ここから上下方向の駆動を行うボールねじ641により
把持ツール641を下降させて口出し線の端部をガイド
リング63の保持溝631へ挿入する。
【0051】鉄心保持装置60の前後の両側に設けられ
た、固定子鉄心内に搬入されたコイルを鉄心スロットに
挿入するための2台のコイル挿入機構65a、65b
は、形は異なるが同一の機能を有するものであるので、
コイル挿入機構65aだけを図17に詳細に示す。
【0052】図17において651は1対の可動片65
1a、651bを開閉する開閉駆動機構である。この開閉
駆動機構651の可動片に固定子鉄心内に搬入されてコ
イルのコイルエンドと当接してこれを押し下げてコイル
を固定子鉄心のスロットに挿入する挿入棒652a、6
52bが結合されている。そして開閉駆動機構651
は、ボールねじ653およびガイド棒654により支持
された可動台658に取り付けられている。ボールねじ
653およびガイド棒654は、支持フレーム657に
移動可能に支持され、駆動電動機655がボールねじ6
53を駆動して可動台658およびこれに取り付けられ
た開閉駆動機構651を上下動させる。また支持フレー
ム657は、軸(前後)方向移動機構659を介して共
通ベース1上に載置されている。
【0053】コイル挿入機構65bは、コイル搬送装置
5が設置されている関係で相互の干渉を避けるために固
定子鉄心保持リング61の前方左寄りに設置されている
のでコイル挿入機構65aの構成に加えて横(左右)方
向移動機構650b(図2参照)を備えている。
【0054】この発明によるコイル製造装置は上記のよ
うに構成されており、次にこの製造装置による固定子コ
イルの製造方法を工程順に説明する。 (1)巻線工程 巻線装置2により巻線を行うときは、まず巻枠拡縮駆動
機構25を待機位置から巻枠機構22側に寄せて巻枠機
構22のクラッチ236,239に結合して拡縮駆動機
構25により拡縮機構230を駆動して4個の巻枠片2
21a〜221dをあらかじめ決められた最大間隔の巻
取り位置に拡げる作業をし、巻枠片が所定の位置に移動
したところでクラッチを切断して、拡縮駆動機構25を
待機位置に戻す。
【0055】次いで電線供給装置23から供給される2
本の電線L1,L2の先端を撚り合わせ用歯車242の
スリット242aに挿通して保持機構246aおよび2
46bにより保持している電線端末処理機構24の中
で、捩って機械的に結合した上で、決められた1個の巻
枠221cの電線端係止片222にコイルの巻始端とし
て係止し(図5参照)、保持機構246aおよび246
bによる電線の保持を解放し、電線端末処理機構24を
電線L1、L2と接触しない位置へ退避させる。
【0056】つづいて巻枠駆動機構21により巻枠機構
22を回転させ、電線供給装置23より供給される電線
L1、L2を4個の巻枠片全体に渡して巻き取る。この
とき電線供給装置23の2組の電線供給機構231、2
32が、巻枠機構22の回転に同期して電線L1、L2
を巻枠片に設けた階段状の巻線溝221sのピッチに合
わせて1ピッチずつ中間壁Cから先端側および後端側へ
送り、最先端および最後端の溝で折り返して中間壁Cま
で戻すように電線の巻取り位置を制御する。これによ
り、電線L1、L2が巻枠の巻線溝に2本ずつ巻き取ら
れて、導体間の間隔の空いた粗巻きのコイルが2個に分
割して形成される。巻取りが終わったところで、電線を
切断すると電線の弾性復元力により巻が戻るので、ここ
ではまだ電線の保持および切断はしない。 (2)整列工程 整列工程は、巻枠機構22に巻かれた間隔の空いた粗巻
コイルを巻枠から外して、間隔をつめてコイル導体(電
線)を密着させるように整列させて密に巻かれたコイル
に成形する工程である。
【0057】図6における整列機構31の差動式ボール
ねじ328を駆動電動機328mにより駆動して上下の
スライドレール326aと326bとを最小間隔につめ
て駆動装置321aによりこの整列機構31を軸(前
後)方向に送り、スライドレール先端の把持部310を
コイルの巻かれた巻枠22内に挿入する。ここで電動機
328mを今度は前回と反対の方向に駆動し、スライド
レール326aと326bの間隔を拡げて、上下の把持
部310内に傾斜して支持されている把持板312aお
よび312bが巻枠22に方形(口字形)に巻かれたコ
イルの鉄心のスロット内に挿入されない部分(コイルエ
ンド部)となる上辺および下辺の導体に当たるまでスラ
イドレール326aと326bとの間隔を拡げる(図7
(a)参照)。把持板312a、312bの傾斜角度は、
巻枠22の巻枠片の階段状に設けられた巻線溝の傾斜角
度とほぼ同じにされているので、コイルの上辺の導体は
そのまま何ら変形されることなく把持板312a、31
2bで支持される。
【0058】つづいて垂直の把持板311a、311b
が図7(b)に示すように開閉棒313a、313bに
よって押されて把持板312a、312b側に閉じら
れ、それぞれ把持板311aと312aおよび311b
と312bよってコイル導体が挟持される。
【0059】巻枠に巻かれたコイルが把持板により把持
されると、整列機構のコイル押え棒315が水平に押出
され、把持板で把持されたコイルの上辺(下辺)導体の
上縁(下縁)の位置をこれによって規制する。
【0060】つづいて、電線端末処理機構24(図8)
が、電線へ接近して巻枠に係止された電線の巻き始め端
の係止を外し、さらに、電線供給機構23から供給され
ている電線のコイルの巻き終わりとなる部分へ移動し、
これを撚り合わせ用歯車242のスリット242aに挿
通させてその両側を保持機構246aおよび246bで
保持した後、電動機243により駆動歯車244を介し
て撚り合わせ用歯車242を数回回転させて2本の電線
の巻き終りとなる部分を捩って相互に結合した上で、切
断機構245により2本の電線の撚り合わせ部分の電線
供給装置側で切断する。この後で保持機構246bによ
る電線の保持を解放する。
【0061】つづいて巻枠22に巻かれたコイルを巻枠
から外すために、巻枠拡縮駆動装置25(図1)が巻枠
22のクラッチ236,237(図4)に結合されて、
巻枠片の間隔を縮める方向にこれを駆動する。これによ
り4個の巻枠片が図3(a)に点線で示すようにコイル
の内側に移動しコイルが巻枠片から外れ、コイルは完全
に整列機構側へ移載されてこの機構の把持部だけで把持
されるようになる。この後、一方の把持部支持台310
bを図示しない駆動装置により水平に押出すようにする
と、把持部支持台310aと310bとの間隔が狭ま
り、把持板312aおよび312bに連結されたリンク
棒314a、314bにより把持板対311a、312
aおよび311b、312bがコイル導体を把持したま
ま回動されて、垂直に起立するようになる(図7
(c))。このとき、把持板対の間に把持されたコイル
導体(電線)が、コイル押え棒によって上縁(下縁)を
規制されているため導体間に間隔が生じないように密着
して整列され、密巻コイルが形成される。この段階での
コイルCL1、CL2は、図18に示すような形状とな
る。この図18において2つのコイルCL1、CL2の
巻き始めと巻き終りの口出し線Ls1、Ls2およびL
e1、Le2は相互に結合されて共通の口出し線Lsお
よびLeとして引出される。
【0062】この一連の整列作業が終わると、駆動装置
32により整列機構31が図1に図示する位置まで水平
に引き戻され、ここで一旦停止して、口出し線の成形作
業を行う。
【0063】口出し線の成形作業は、口出線成形機構3
5によって行う。口出し線成形機構35が横方向移動装
置によって整列機構31に把持されたコイルの位置まで
寄せられて、図9に示すようなそれぞれV字状溝を有す
る上下の成形ツール354および355を上下方向移動
装置によって上下動させて、図10に示すようにコイル
から張出した口出し線Le1、Le2の上下に置く。上
成形ツール354の下向きのV字状溝で口出し線Le
1、Le2を上方から押えて、口出し線Le1、Le2
の位置が固定されたところで、下成形ツール355を上
昇させることにより上向きのV字状溝に入れて口出し線
を押し上げてこれを直角に折り曲げることができる。同
じ要領でもう一方の口出し線Ls1、Ls2を成形した
段階のコイルは、図19に示すような形状となる。 (3)コイル成形工程 コイル整列工程を終えて、整列成形されたコイルCL
1、CL2を把持している整列機構31は、駆動機構3
2の回転駆動機構により水平に180度回転されて、コ
イルを成形装置4の成形型41と対向する位置へ運ぶ。
ここからさらに把持部を水平に前方へ押出して、図11
に示すように、上下に間隔を大きく開いた状態にある上
下の成形型41a、41bの間にコイルCL1、CL2
を挿入する。つづいて上下の成形型を差動ボールねじよ
りなる上下方向移動機構により同時に上下に移動し、コ
イルの上辺および下辺の両端部が成形型の間隔を開けた
成形型414、415および保持型416のそれぞれの
間に挿入されるようにする。コイルが曲げ型414と中
間型415の間、および中間型415と保持型416の
間に挿入されたところで、成形型41aおよび41bの
移動を停止して、上下の成形型における両側の成形型4
14と保持型416とを中間の成形型415に向けて移
動し各型間の間隔を閉じて型間でコイルの上辺および下
辺の両端部を挟持する。コイルの上辺が上下の成形型4
1aと41bによって挟持されると、整列機構31は上
下の把持部310のそれぞれの把持板によるコイルの把
持を緩めるとともにコイル押え棒315も把持前の位置
に後退し、相互の上下の間隔を縮める方向に移動するこ
とにより、コイルから離れて、元の位置へ戻される。
【0064】これにつづいて成形作業を行う。
【0065】成形作業は、成形型の両側に配置された成
形ローラ機構42を成形型機構41の側近まで寄せて、
ローラ421aおよび421bを図12に示すように、コ
イルCL1、CL2の直ぐ後に置き、ここからコイルの
鉄心のスロットに挿入される辺となる両側辺(コイルサ
イド部)に接触させて水平に送り、さらにローラが成形
型414および415の側面の頂部を越えたところで両
方のローラ機構を斜め内側に移動させてコイル側辺を型
の内側へ傾斜した成形面に沿って押圧成形することによ
り、コイル導体の弾性による復元が起き難くしている。
【0066】このようにして成形された2つのコイルを
重ねたとき一方のコイルCL2が他方のコイルCL1の
内側に収まるように成形型415の頂部間の寸法l1が
成形型414の頂部間の寸法l2より大きくなっている
(図12参照)。
【0067】コイルCL1、CL2は、この成形工程に
より、図20に示すようなほぼ固定子鉄心100に挿入
して使用される状態の形状に成形される。 (4)搬送工程 成形型機構41で保持された成形コイルを鉄心保持機構
6に移すためにコイル搬送装置5における駆動機構52
を作動させて把持機構51のチャック片516を開いた
状態で、チャック固定部510を水平にして軸(前後)
方向に水平に移動し、成形型機構41に保持されたコイ
ルCL1、CL2の中心の内空部に挿入する。所定の把
持位置で把持機構51のチャック片516,516を閉
じることによりコイルCL1およびCL2の両側辺(固
定子鉄心のスロット内に挿入されるコイルサイド部)を
チャック片516とチャック固定部510とによって挟
持される。コイルが把持機構51で挟持されたところ
で、成形型機構41の可動の成形型414と保持型41
6を開いて成形型機構41によるコイルの保持を解放す
ることにより、コイルの保持が把持機構51へ移され
る。成形型機構51はさらに上下へ開いて完全にコイル
から離れる。
【0068】つづいて把持機構51の直線駆動装置51
4によりチャック固定部510を後端側から水平に押し
て、結合ピン513を支点にしてチャック固定部510
を下向きに90度回転させ、先端の円弧面511を水平
に向ける。このとき、挟持されたコイルCL1、CL2
がチャック片とチャック固定部の間から誤って落下しな
いように、チャック固定部510の側面に出没可能に設
けたピン510aを突出させる。
【0069】ここから把持機構51を駆動装置52によ
り180度回転させて、さらに鉄心保持リング61の方
へ水平に押出し、コイルを把持した把持機構51を円筒
状の固定子鉄心100の中に進入させる。把持機構51
が固定子鉄心内100内に運ばれたところでこの把持機
構と固定子鉄心の位置が相対的に調整され、先端の円弧
状面511を固定子鉄心100の内周面に当接させる。
このとき把持機構51のチャック固定部510の幅方向
の寸法が固定子鉄心100のコイルを挿入する1対のス
ロットの内側の間隔と一致し、図21に示すようにコイ
ルの側辺がスロットの開口の直上に位置するようにな
る。この位置にコイルが運ばれたところで、チャック固
定部側面のピン510aを内部へ引き込み、コイルの落
下を可能とする。 (5)コイル挿入工程 コイルの固定子鉄心のスロットへの挿入は、固定子鉄心
内に搬入されたコイルを把持機構により緩く把持したま
ま、鉄心支持リングの両端側にそれぞれ設けられた挿入
機構65aおよび65bを、その駆動機構により横(左
右)方向および軸(前後)方向に移動させて、先端の1
対の挿入棒651aおよび651bが固定子鉄心100
内に搬入されたコイルCL1、CL2の鉄心の両側端か
ら外側へ突出している両端のコイルエンド部の内側端部
に当接する位置まで寄せ、この挿入棒651aおよび6
51bを開閉装置651により僅かずつ外側へ開きなが
ら電動機655およびボールねじ653等よりなる上下
方向駆動機構により押し下げることにより、コイルの側
辺(コイルサイド部)をスロット内に引き入れる。
【0070】この挿入作業は、把持機構51によって直
列(上下)に並べて把持された2つのCL1とCL2と
を固定子鉄心の内周に近いコイルから順に行う。通常は
全体のコイルの断面の幅がスロットの開口幅より大きく
ても2つのコイルに分けると分けられた各コイルは、そ
の断面の幅がスロットの開口幅より小さくなるようにコ
イルに分割すれば、各コイル単位での挿入はスロットの
開口の端縁によって阻害されずに極めて円滑に行うこと
ができる。各コイルを挿入するとき、挿入棒を両側に開
きながらコイルエンドを押し下げるためコイル側辺が、
固定子鉄心に放射状に設けられたスロットに沿って引き
込まれるようになり、コイルの挿入がより円滑となる。
また、先に挿入された外側のコイルCL1は、スロット
内でコイル導体の弾性復元力によってスロットの外壁側
に拡がる。このため、スロット内に挿入された外コイル
CL1の内側にコイル挿入空間が生じ、次に挿入する内
コイルCL2の挿入を極めて円滑に行うことができる。
【0071】こうして2個のコイルCL1、CL2の挿
入作業が終わると挿入機構65a、65bは元の位置に
戻され、最後に口出し線処理機構64によって固定子鉄
心100に挿入されたコイルから引出された口出し線L
s、Leを口出し線ガイドリング63に挿入する口出し
線処理作業を行う。鉄心100に挿入されるコイルの位
置はきめられているので、鉄心に挿入されたコイルから
引出される口出し線の位置もほぼ決まった位置となる。
この口出し線の引出される位置へ口出し線処理機構64
aおよび64bを移動し、図16に示す把持ツール64
3を上昇させて、把持片644により口出し線を把持
し、把持したまま下降させると口出し線も引き下げられ
て口出し線ガイドリング63の対応した保持溝に挿入さ
れ、このガイドリング63によって保持される。この口
出し線処理作業が終了することによってコイル挿入工程
が終了する。
【0072】次のコイルの挿入を行うときは、鉄心保持
リング61を回転駆動機構62により所定ピッチだけ回
転させて、固定子鉄心の新しくコイルを挿入すべきスロ
ット対が下方に位置するようにして前記の工程を固定子
鉄心の全スロットにコイルが挿入されるまで繰り返し行
う。
【0073】固定子鉄心の全部のスロットへのコイルの
挿入が終わった後、全コイル結線処理をするとき、同じ
スロットに挿入されている2つの分割コイルの機械的に
結合された口出し線の電気的な接続作業をし、2つの分
割コイルを電気的に並列に接続する処理を行う。これに
よって、2つのコイルが並列接続されて1つのコイルと
なって所望の通電容量を賄う。
【0074】なお、2つの分割コイルの電気的に並列接
続する処理は、この時点だけでなく、適当なその他の時
点で行っても差し支えない。
【0075】さらに上記の実施例においては、巻線工程
の初めに2本の電線を先端部を撚り合せて機械的に結合
するようにしているが、この機械的結合には、接着剤で
接着する方法やスリーブを被着して結合する方法等を用
いることができる。
【0076】
【発明の効果】この発明の方法によれば、合計の断面積
が所望の通電容量に見合う断面積となるような断面積を
有する2本の電線を1本ずつ分けて巻枠により間隔を空
けて巻回して2個に分けられた粗巻コイルを形成する巻
線工程、この巻線工程で形成された粗巻コイルの分割コ
イルごとにコイル導体を密着するよう整列させて単位密
着巻コイルを形成する整列工程、この整列工程で形成さ
れた単位密着巻コイルの分割コイルごとにほぼ固定子鉄
心内での使用状態形状のコイルに成形する成形工程、こ
の成形工程で形成された単位成形コイルを分割コイルご
と順次固定子鉄心の内周から固定子鉄心の同一のスロッ
トに挿入する挿入工程、および各単位コイルの分割コイ
ルを相互に電気的に並列に接続する工程とからなるた
め、1つのスロットに挿入されるコイルが2つに分けて
挿入されるようになるので、固定子鉄心のスロットの開
口幅がスロットの内部幅よりも狭く形成されていても容
易にかつスロット一杯に整列して挿入することができる
ようになり、スロット内のコイル導体の充填率を高める
ことでき、高効率の回転電機を提供できる効果がある。
【0077】この場合、コイルを形成する2本の電線の
線径が異なっていても、各電線によって格別に形成され
た分割コイルごとに挿入されるため、2本の電線の線径
の相違によって段差や、余分な空間ができても極めて小
さくなり、したがってコイルのスロット内の充填率を高
めることができる。
【0078】またこの発明の装置によれば、コイルを自
動巻線機構により2本の電線により2個に分けて巻回し
た後、固定子鉄心への挿入までを完全に自動化すること
ができ省力が図れるため、回転電機のコストを低減でき
る効果が得られる。また、コイルの鉄心への挿入作業を
コイルを2個に分けて行うようにし、かつコイルの側辺
を固定子鉄心のスロットの開口に対向する位置において
挿入するため、挿入時にコイルをほとんど変形させる必
要がないのでコイル動他愛の絶縁被覆に与えるダメージ
を抑えることができ、かつ固定子鉄心挿入後のコイルの
コイルエンド部の高さを小さくすることができる。した
がって回転電機の絶縁性能を安定させると同時に製造価
格を抑えることができる効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の装置の前半部の平面図。
【図2】図1と一部重複して示すこの発明の実施例の後
半部の平面図。
【図3】この発明の実施例における巻枠を示すもので、
(a)は、正面図、(b)は側面図。
【図4】この発明の実施例における巻枠拡縮機構の正面
図。
【図5】この発明の実施例における巻枠における1つの
巻枠片を示す斜視図。
【図6】この発明の実施例における整列機構を示す側面
図。
【図7】この発明の実施例における整列機構の要部なら
びに動作工程を示す側面図。
【図8】この発明の実施例における電線端末処理機構を
示すもので、(a)は要部の断面を含む正面図、(b)
は要部の側面図。
【図9】この発明の実施例における口出し線成形機構の
要部を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図。
【図10】この発明の実施例における口出し線成形機構
の動作説明図。
【図11】この発明の実施例におけるコイル成形装置の
要部を示す側面図。
【図12】この発明の実施例におけるコイル成形装置の
動作説明図。
【図13】この発明の実施例における搬送装置の要部を
示す平面図。
【図14】この発明の実施例における搬送装置の要部を
示す背面図。
【図15】この発明の実施例における鉄心保持装置の要
部を示す正面図。
【図16】この発明の実施例における口出し線処理機構
の要部を示す正面図。
【図17】この発明の実施例における挿入装置の要部を
示す側面図。
【図18】この発明における整列工程において成形され
たコイルを示す斜視図。
【図19】この発明における口出し線成形工程で成形さ
れたコイルを示す斜視図。
【図20】この発明におけるコイル成形工程で成形され
たコイルを示す斜視図。
【図21】この発明の実施例における搬送装置の動作説
明図。
【図22】従来のコイルの挿入方法を示す正面図。
【符号の説明】
1:共通ベース、2:巻線装置、3:整列成形装置、
4:コイル成形装置、5:コイル把持装置、6:コイル
挿入装置、100:固定子鉄心、101:コイル挿入用
スロット、CL:単位コイル、CL1,CL2:分割コ
イル。Ls,Le:口出し線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H604 AA08 BB01 BB03 BB09 BB14 CC01 CC05 CC13 PB01 PB02 PB03 PC01 QB01 QB14 5H615 AA01 BB01 BB02 BB14 PP01 PP06 PP13 PP14 PP15 QQ02 QQ03 QQ06 QQ19 QQ25 QQ26 QQ27 SS04 SS09 SS10 SS11

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合計の断面積が所望の通電容量に見合う
    断面積となるような断面積を有する2本の電線を1本ず
    つに分けて巻枠により間隔を空けて巻回して2個に分割
    した粗巻コイルを形成する巻線工程、この巻線工程で形
    成された粗巻コイルの分割コイルごとにコイル導体を密
    着するよう整列させて密着巻コイルを形成する整列工
    程、この整列工程で形成された密着巻コイルの分割コイ
    ルごとにほぼ固定子鉄心内での使用状態形状のコイルに
    成形する成形工程、この成形工程で形成された成形コイ
    ルを分割コイル単位で固定子鉄心の内周から固定子鉄心
    の同一のスロットに挿入する挿入工程とからなることを
    特徴とする回転電機用固定子コイルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記巻線工程において、この工程の初め
    に2本の電線の巻き始め端を相互に機械的に結合し、こ
    の2本の電線を1本ずつ同時に1つの巻枠により巻回し
    て2個の分割コイルを同時に形成し、この工程の終りに
    2個の分割コイルの巻き終り端を相互に機械的に結合す
    ることにより、2個の分割コイルのコイル導体の巻き始
    め端および巻き終り端がそれぞれ相互に機械的に結合さ
    れた粗巻コイルを形成することを特徴とする請求項1記
    載の回転電機用固定子コイルの製造方法。
  3. 【請求項3】 コイルが、その導体をコイルの直径方向
    に複数段重ねて巻いてコイルの軸方向に複数列並べて配
    列した縦整列巻コイルとして構成されたことを特徴とす
    る請求項1または2記載の回転電機用固定子コイルの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記挿入工程において、固定子鉄心の内
    周に挿入されたコイルの両端のコイルエンドを押し下げ
    て固定子鉄心のスロットに挿入することを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の回転電機用固定子コ
    イルの製造方法。
  5. 【請求項5】 合計の通電容量が所望する通電容量に見
    合う容量となるように選ばれた2本の電線を1つの巻枠
    により間隔を空けて巻回して2個の分割コイルからなる
    粗巻コイルを形成する巻線装置、この巻線装置で形成さ
    れた粗巻コイルを移載して分割コイルごとにそのコイル
    導体を整列させてコイル導体の密着した密着巻コイルに
    成形する整列装置、この整列装置で形成された密着巻コ
    イルを成形型機構に移してほぼ固定子鉄心に挿入後の最
    終形状のコイルに成形するコイル成形装置、このコイル
    成形装置で形成された成形コイルを成形型機構から外し
    て固定子鉄心の内周へ搬送するハンドリング装置、およ
    び固定子鉄心の内周へ搬送されたコイルを押し下げて固
    定子鉄心のスロットに挿入する挿入装置とからなること
    を特徴とする回転電機用固定子コイルの製造装置。
  6. 【請求項6】 前記巻線装置の巻枠は、複数列の縦整列
    コイルを巻く階段状に並べた巻線溝を有する巻型を2組
    備えることを特徴とする請求項5記載の回転電機用固定
    子コイルの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記巻線装置の巻枠が4個の巻枠片を方
    形の4隅に配置してなるとともにこれらの巻枠片を、電
    線を巻き取るための巻回位置と巻枠に巻かれたコイルを
    分離するための分離位置とへ移動する機構を備えたこと
    を特徴とする請求項6記載の回転電機用固定子コイルの
    製造装置。
  8. 【請求項8】 前記整列成形装置は、整列されたコイル
    の巻き始めおよび巻き終わりの口出し線を直角に折り曲
    げる口出し線成形機構を備えることを特徴とする請求項
    5ないし7の何れかに記載の回転電機用固定子コイルの
    製造装置。
  9. 【請求項9】 前記整列成形装置は、1組のコイルを分
    割コイル単位で整列するコイル把持機構を備えるること
    を特徴とする請求項5ないし8の何れかに記載の回転電
    機用固定子コイルの製造装置。
  10. 【請求項10】 前記整列成形装置は、巻枠からこの巻
    枠に巻かれたコイルを外して整列した後、コイル成形装
    置の成形型機構へ移載する機能を備えることを特徴とす
    る請求項5ないし9の何れかに記載の回転電機用固定子
    コイルの製造装置。
  11. 【請求項11】 前記コイル成形装置は、成形するコイ
    ルのコイルエンド辺を成形型で把持してコイル側辺を成
    形型に沿って押圧する手段を備えることを特徴とする請
    求項5ないし10の何れかに記載の回転電機用固定子コ
    イルの製造装置。
  12. 【請求項12】 前記コイル成形装置は分割形成したコ
    イルを分割コイル別に把持する成形型機構を備えること
    を特徴とする請求項5ないし11の何れかに記載の回転
    電機用固定子コイルの製造装置。
  13. 【請求項13】 前記ハンドリング装置は、コイルを把
    持する把持部の先端面を固定子鉄心の内周の曲率と同じ
    曲率の円弧面とし、コイルを挿入するときこの円弧面を
    固定子鉄心の内周面に接触させるようにしてなることを
    特徴とする請求項5ないし12の何れかに記載の回転電
    機用固定子コイルの製造装置。
  14. 【請求項14】 前記固定子鉄心を回転可能に保持する
    鉄心保持リングにより保持することを特徴とする請求項
    5ないし13の何れかに記載の回転電機用固定子コイル
    の製造装置。
  15. 【請求項15】 前記鉄心保持リングがコイルの口出し
    線を案内支持する口出し線ガイドリングを備えることを
    特徴とする請求項14記載の回転電機用固定子コイルの
    製造装置。
  16. 【請求項16】 前記固定子鉄心に装着された固定子コ
    イルの口出し線を把持して口出し線ガイドリングのガイ
    ド溝に挿入して保持させる口出し線把持機構を備えたこ
    とを特徴とする請求項15記載の回転電機用固定子コイ
    ルの製造装置。
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