JP2005210778A - 回転電機用固定子およびその製造方法 - Google Patents

回転電機用固定子およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005210778A
JP2005210778A JP2004012070A JP2004012070A JP2005210778A JP 2005210778 A JP2005210778 A JP 2005210778A JP 2004012070 A JP2004012070 A JP 2004012070A JP 2004012070 A JP2004012070 A JP 2004012070A JP 2005210778 A JP2005210778 A JP 2005210778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
coil
manufacturing
electrical machine
rotating electrical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004012070A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4639595B2 (ja
Inventor
Yutaka Yokoi
豊 横井
Miyo Mochizuki
美代 望月
Yosuke Taniguchi
洋介 谷口
Toshifumi Arakawa
俊史 荒川
Kanshin Kashiwabara
寛親 柏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP2004012070A priority Critical patent/JP4639595B2/ja
Publication of JP2005210778A publication Critical patent/JP2005210778A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4639595B2 publication Critical patent/JP4639595B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/0025Shaping or compacting conductors or winding heads after the installation of the winding in the core or machine ; Applying fastening means on winding heads
    • H02K15/0037Shaping or compacting winding heads
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K15/00Methods or apparatus specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining or repairing of dynamo-electric machines
    • H02K15/08Forming windings by laying conductors into or around core parts
    • H02K15/095Forming windings by laying conductors into or around core parts by laying conductors around salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/24Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors with channels or ducts for cooling medium between the conductors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/52Fastening salient pole windings or connections thereto
    • H02K3/521Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only
    • H02K3/522Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only for generally annular cores with salient poles
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K2209/00Specific aspects not provided for in the other groups of this subclass relating to systems for cooling or ventilating

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

【課題】コイルが発生する熱を固定子鉄心に対して効果的に伝達させることで、コイル冷却の効率化を図る。
【解決手段】コイル束14aが固定子鉄心と接触する面について平滑化加工を行う(b)。この平滑化加工は、平角コイル16の絶縁被膜18を破らない程度まで加工し、コイル束14aの平滑化加工面に絶縁材が残るようにしても良いし、平角コイル16の絶縁被膜18を取り除くまで加工し、その後この加工面上に絶縁皮膜を形成するようにしても良い。平滑化加工面上への絶縁被膜形成については、例えば、絶縁テープを巻くなどしてコイル束14a全体を覆うように絶縁膜19を形成しても良いし(c)、平滑化加工面のみに絶縁膜20を新たに形成するようにしても良い(d)。平滑化加工が施されたコイル束14aは、固定子鉄心と接触した際に効率良く熱を伝達することができるので、コイル冷却の効率化が図られる。
【選択図】図7

Description

本発明は、回転電機用固定子およびその製造方法に関し、特に、コイルに発生する熱の固定子鉄心への伝達を促進させる技術に関するものである。
回転電機の小型化・高性能化を実現するには、熱負荷の増大に対応する技術が必要である。特に、電気自動車やハイブリッド車の実用化が行われている現在、回転電機のさらなる小型化・高性能化が求められている。
回転電機の発熱は、固定子内の鉄心とコイル(あるいは磁石)、回転子内の磁石(あるいは鉄心とコイル)のように、構成要素の磁束発生領域で発生する。特に、固定子では鉄心とコイルのそれぞれが発熱するので、鉄心の発熱による渦損やヒステリシス損、コイルの発熱によるジュール損を低減するためには、鉄心とコイルの除熱が必要となる。
鉄心の除熱については、磁性鋼鈑であっても、あるいは圧粉磁心材であっても、鉄心に冷媒流路を設けることによって鉄心自体を直接冷却する方法が知られている。一方、コイルについては、回転電機の構成上の問題として鉄心と回転子とに近接しているので、直接冷却を行う領域の確保が困難である。従って、例えば、ラジアル型の回転電機では、コイルを固着して熱伝導率を向上させる方法やコイルエンド部に冷媒を接触させてコイル冷却を行うといった方法しか採られていないのが実情である。
なお、コイル冷却に関する従来技術として、いくつかの技術が開示されている。例えば、下記特許文献1には、コイルエンド部を樹脂でモールドすることによって熱伝導性の向上を図る技術が開示されている。かかる技術によれば、コイル間に樹脂がポッティングされているので熱伝導性の向上が見込めるというものである。しかしながら、下記特許文献1に開示される技術では、コイル同士を密着させることが困難なためにコイル束内の空間が大きくなり、大きな熱伝導率の向上は期待できない。
また、下記特許文献2には、コイルエンド部に対して冷媒としての油を噴霧し、液体による直接冷却を行う技術が開示されている。この技術は、液体冷媒による直接冷却のために冷却効果は大きいのであるが、冷却装置を必要とするために構造が複雑化・大型化するという問題を有している。
さらに、下記特許文献3には、コイルと鉄心とを加圧接触させることによって、特別な冷却手段を設けることなくコイルが発する熱を鉄心に伝達させ、この鉄心を冷却することによってコイルの除熱を行うという技術が開示されている。加圧接触は、コイルと鉄心の間に挿入された金属バイメタルによって行われている。しかしながら、下記特許文献3に開示されている技術では、コイルに対して特別な配慮がなされておらず、単にコイルを加圧している状態のために接触性の向上が十分ではない。また、コイル単体を接触させる方法のために、不定型なコイル束を対象とした場合には、金属バイメタルが加圧機能を十分に果たすことができないという問題も抱えている。
特開平11−206063号公報 実開平07−027270号公報 特開2002−262500号公報
背景技術で列挙した従来の技術では、現在の電気自動車やハイブリッド車などにおいて求められている回転電機のさらなる小型化・高性能化を実現することは困難である。本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、コイルに発生した熱を鉄心に対して効果的に伝達させることによってコイル冷却の効率化を図り、回転電機の小型化・高性能化を実現するための新たな固定子構造を提供するものである。
本発明に係る回転電機用固定子の製造方法は、コイルを巻型に巻回して粗巻コイルを形成する巻線工程と、前記巻線工程で形成された粗巻コイルの導体を整列させて接着剤を塗布することにより、前記粗巻コイルを固定子鉄心内での使用状態に相当するコイル束に成形する成形工程と、前記成形工程で成形されたコイル束の固定子鉄心と接触する面を平滑化するように加工する加工工程と、前記加工工程で加工されたコイル束を固定子鉄心のスロットに挿入する挿入工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る回転電機用固定子の製造方法において、前記成形工程における粗巻コイルの導体の整列は、前記加工工程において平滑化加工を受ける面の少なくとも一層目のコイル同士が揃うように行われることが好適である。
さらに、本発明に係る回転電機用固定子の製造方法において、前記加工工程における平滑化加工は、プレス加工等の成型加工、あるいは切削加工、研削加工、研磨加工等の除去加工のうちの少なくとも1つによって行われることとすることができる。
またさらに、本発明に係る回転電機用固定子の製造方法において、前記加工工程における平滑化加工は、プレス加工等の成型加工、あるいは切削加工、研削加工、研磨加工等の除去加工のうちの少なくとも1つによって前記コイル束に平滑な加工面を形成した後、この加工面と前記導体との間に絶縁層を形成することによって行われることとすることができる。
さらにまた、本発明に係る回転電機用固定子の製造方法において、前記挿入工程によって固定子鉄心のスロットに挿入されるコイル束は、加圧手段から受ける圧力によって固定子鉄心に密着していることが好適である。
また、本発明に係る回転電機用固定子の製造方法において、前記加圧手段は、ネジ、クランプなどの締結部品、あるいは結束バンド、ひも、ゴム、リベット、接着剤などの固定部品、あるいはバネ、バイメタル、形状記憶合金などの加圧部品のうちの少なくとも1つを用いて加圧しているものであることとすることができる。
本発明に係る回転電機用固定子は、回転磁界を発生する複数相のコイル束が複数組固定子鉄心に巻回されて構成されたものであって、前記コイル束は、巻回されたコイルが接着剤を塗布されることによって固定子鉄心内での使用状態に相当する形状に成形されるとともに、固定子鉄心と接触する面が平滑化加工を受けており、この平滑化加工面は、加圧手段から受ける圧力によって固定子鉄心に密着していることを特徴とする。
また、本発明に係る回転電機用固定子において、前記コイル束を構成するコイルは、前記平滑化加工面の少なくとも一層目のコイル同士が整列していることが好適である。
さらに、本発明に係る回転電機用固定子において、前記平滑化加工は、プレス加工等の成型加工、あるいは切削加工、研削加工、研磨加工等の除去加工のうちの少なくとも1つによって行われることとすることができる。
またさらに、本発明に係る回転電機用固定子において、前記平滑化加工は、プレス加工等の成型加工、あるいは切削加工、研削加工、研磨加工等の除去加工のうちの少なくとも1つによって前記コイル束に平滑な加工面を形成した後、この加工面と前記導体との間に絶縁層を形成することによって行われることとすることができる。
さらにまた、本発明に係る回転電機用固定子において、前記加圧手段は、ネジ、クランプなどの締結部品、あるいは結束バンド、ひも、ゴム、リベット、接着剤などの固定部品、あるいはバネ、バイメタル、形状記憶合金などの加圧部品のうちの少なくとも1つを用いて加圧しているものであることとすることができる。
本発明によれば、コイルが発生する熱を固定子鉄心に対して効果的に伝達させることができるので、コイル冷却の効率化を図ることが可能となる。したがって、回転電機の小型化・高性能化を実現することができる。
本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本実施形態は、主としてアキシャル型モータに本発明を適用した場合を例示して説明する。ただし、本発明の技術的範囲は下記実施形態に記載の範囲には限定されず、下記実施形態に多様な変更又は改良を加えることが可能である。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
まず、本実施形態が適用されるアキシャル型モータの構造について説明する。図1は、アキシャル型モータの断面概略図である。また、図2は図1で例示されるアキシャル型モータの回転子を示しており、図3は図1で例示されるアキシャル型モータの固定子を示している。
アキシャル型モータは、永久磁石11を複数内在する円板状の回転子10と、その両側に配置される固定子12とから構成されている。回転子10は、永久磁石11によって界磁束発生源となり、固定子12から発生する回転磁界に従って回転可能となっている。一方、固定子12は、固定子鉄心13が有するティース13a部分にコイル束14が嵌め込まれた複数の極を持つものであり、図1で例示するアキシャル型モータの場合には、2つの固定子12が同軸に配置されている。また、固定子12は、図3(b)で示されるように、磁極を構成するためのコイル束14および固定子鉄心13を同心線上に多数配置する必要がある。そこで、固定子鉄心13は複数のティース13aを備えており、このティース13aの一端側は、複数のコイル束14を嵌め込むことができるようにリング状のバックヨーク13bに配設されている。すなわち、固定子12は、回転子10を回転させるための回転磁界を発生する複数相のコイル束14が複数組固定子鉄心13に嵌め込まれることによって構成されている。なお、固定子鉄心13は、図4で例示するように極全体が単一の固定子鉄心13として構成されても良いし、図5で例示するように一極ごとに分割された鉄心15を構成し、この鉄心15の集合体として固定子鉄心13を形成することとしても良い。
ここで、従来の固定子12におけるコイル束14の設置例について、図6および図6Aないし図6Dを用いて説明する。図6および図6Aないし図6Dで示すコイル束14は、矩形断面を有するいわゆる平角コイル16を用いた場合を例示している。
平角コイル16には、電気的な絶縁性を確保するための被膜(例えば、エナメル被膜など)がコイル外周を覆うように設けられている。このような平角コイル16を巻型30(あるいは固定子鉄心13)に巻回すことによってコイルの束(粗巻コイル31)を形成する(図6Aおよび図6B参照)。その後、平角コイル16間を接着剤などで固定することにより、コイルの束が一体化成形される(図6Cおよび図6D参照)。この束には、固定子鉄心13との間の電気的絶縁性をさらに確保するために絶縁膜17が施される。こうして完成したコイル束14を固定子鉄心13に嵌め込むことによって、固定子12が完成するのである。
なお、図6Cおよび図6Dで行った工程については、図6Eで示す工程に変更することも可能である。すなわち、巻型30からコイルの束(粗巻コイル31)を離型したうえで巻型30に離型紙貼付あるいは離型剤塗布を行い、コイルの束(粗巻コイル31)を巻型30に嵌め込む。その後、接着剤などで平角コイル16間を固定することにより、コイルの束を一体化成形するというものである。
このような工程を経て完成する従来の固定子12においては、平角コイル16を整列させて固定子鉄心13に巻回すことが困難であったため、図6に示すようにコイル束14を構成する平角コイル16が不揃いとなり、コイル束14と固定子鉄心13との良好な接触ができないという問題があった。コイル束14と固定子鉄心13とが良好に接触できないということは、平角コイル16の発する熱が固定子鉄心13側に効率よく移動できないということである。
なお、固定子鉄心13に平角コイル16を直接巻けば、符号Aで示す面での密着性が良くなる反面、生産性が低下するとともに絶縁膜17の設置ができなくなるという不具合が生じてしまう。一方、符号Bで示す面に密着させる場合には、符号Aで示す面に隙間を設けることができ、あらかじめ公差を持ってコイル束14の成形をすることが可能なので生産性は向上するのであるが、上述した平角コイル16が不揃いとなる問題は解消しない。したがって、従来のコイル束14を符号Bで示す面に密着させることによって熱伝達率を向上させるためには、コイル束14に高い圧力を加える方法も考えられるが、十分な効果は得られない。
そこで、本実施形態では、上記のような問題を解消することが可能な、全く新しいコイル束14の形態を提案する。図7は、本実施形態に係るコイル束14aを説明するための図である。
図7から明らかな通り、本実施形態に係るコイル束14aは、まず、巻回された平角コイル16が接着剤を塗布されることによって固定子鉄心内での使用状態に相当する形状に成形される(図7(a)コイル間接着)。この際使用される接着剤は、エポキシ系などコイル耐熱温度以上の高温強度を有するものが好適である。また、一度巻かれたコイルにはバックラッシュがかかるので、そのコイル間の隙間に接着剤を塗布した後、再度コイルを巻締め直して接着剤を固化させる必要がある。
次に、コイル束14aが固定子鉄心と接触する面について平滑化加工を行う(図7(b)参照)。この平滑化加工は、プレス加工、切削加工、研削加工、研磨加工のうちの少なくとも1つによって行うことができる。また、この平滑化加工は、平角コイル16の絶縁被膜18を破らない程度まで加工し、コイル束14aの平滑化加工面に絶縁材が残るようにしても良いし、平角コイル16の絶縁被膜18を取り除くまで加工し、その後この加工面上に絶縁皮膜を形成するようにしても良い。なお、平角コイル16の絶縁被膜18を取り除くまで加工する場合には、平角コイル16間の接着剤が残る程度に加工するのが望ましい。これにより、平角コイル16間の絶縁抵抗を確保することができるからである。
平滑化加工面上への絶縁被膜形成については、例えば、絶縁テープを巻くなどしてコイル束14a全体を覆うように絶縁膜19を形成しても良いし(図7(c)参照)、平滑化加工面のみに絶縁膜20を新たに形成するようにしても良い(図7(d)参照)。
図8に示すのは、平滑化加工を受けた本実施形態に係るコイル束14aの固定子鉄心13への設置例である。コイル束14aの平滑化加工面は、図示しない加圧手段から圧力を受けることによって、固定子鉄心13に密着することになる。この加圧手段(不図示)については、バネ、バイメタル、形状記憶合金、ネジのうちの少なくとも1つを用いるものであることが好適である。
なお、平滑化加工を受けるコイル束14aを構成する平角コイル16については、平滑化加工面の少なくとも一層目のコイル同士が整列していることが好適である。このような構成とすることによって、平滑化加工が容易となるとともに、平角コイル16から固定子鉄心13までの距離が均一となるので、効率良い熱伝達が可能となるのである。
図9は、本実施形態に係るコイル束の別の形態を示したものである。この実施形態では、コイル束14aの成形、および平滑化加工の実施を固定子鉄心13と接触する部分のみとし、その他の部分では行わないこととした。このような構成とすることによって、コイルの加熱や被冷却による熱膨張の影響でコイル束14aや接着剤が変形、割損することを防止することが可能となる。
図10は、これまで説明したアキシャル型モータと異なり、ラジアル型のモータに対して本実施形態を適用した場合を例示する図である。図9の場合と同様に、コイル束14aの成形、および平滑化加工の実施を固定子鉄心23と接触する部分のみとしている。また、コイル束14aの内周側を平滑化加工し、外周側と固定子鉄心23との間に形成された鉄心溝に絶縁材24を挿入することによって、固定子鉄心23とコイル束14aとの密着性を向上させることが可能となる。また、未接着部分の剛性は小さいので変形が容易であり、集中巻きの固定子ばかりでなく、分布巻きの固定子にも本実施形態を適用することが可能である。
なお、コイル束14aを形成するコイルについては、上述した平角コイル16に限られるものではなく、例えば、図11A、図11B、図11Cに示すような形状のコイルも採用することが可能である。
図11Aは、従来からモータで広く使用されている細線コイルを本発明に適用した場合を例示する図であり、細線コイルを規則正しく巻くことによって平角コイル16と同様の効果を得ることが可能である。なお、この際には、少なくとも平滑化加工面側の一層目に位置する細線コイル同士が整列していることが必要となる。
図11Bは、平板コイルを積層したものであり、固定子鉄心13との接触面が平板コイルの表面その物であり、平滑化加工が不要あるいは簡素化することが可能である。
図11Cは、単一のコイルを採用する場合であり、平板コイルの場合と同様、本発明を適用することができる。
以上説明した本実施形態に係る回転電機用固定子について、効果を把握するために行った検証実験の結果について説明する。図12は、平角コイル16によって構成された本実施形態に係るコイル束14aと従来のコイル束14について、固定子鉄心13への接触圧力の違いが接触面積にどのような影響を及ぼすかについて調査した結果である。図12から明らかな通り、本実施形態に係るコイル束14a(発明コイル)の方が従来コイルと比較して、少ない圧力で広い接触面積を確保できることが明らかとなった。接触面積の拡大によってコイルからの熱を効果的に固定子鉄心側に伝えることができるので、従来技術に対する本発明の優位性が証明できた。
また、図13は、コイル束14a,14に対する固定子鉄心13方向の加圧力の違いが、コイル束14a,14と固定子鉄心13との接触面の温度差に及ぼす影響について調査した結果である。この接触面温度差が小さければ、コイル束から固定子鉄心への熱伝達率は大きくなり、効率良くコイル除熱ができているということができる。図13に示されるように、この接触面温度差についても発明コイルが勝っており、従来技術に対する本発明の優位性を示している。
アキシャル型モータの断面概略図である。 図1で例示されるアキシャル型モータの回転子を示す図である。 図1で例示されるアキシャル型モータの固定子を示す図である。 極全体が単一の固定子鉄心として構成さる場合のアキシャル型モータの固定子鉄心を示す図である。 アキシャル型モータの固定子鉄心が一極ごとに分割された鉄心の集合体である場合における、分割鉄心の1つを例示する図である。 従来の固定子におけるコイル束の設置例を示す図である。 コイル束の製造工程を説明するための図である。 コイル束の製造工程を説明するための図である。 コイル束の製造工程を説明するための図である。 コイル束の製造工程を説明するための図である。 図6Cおよび図6Dとは別のコイル束の製造工程を説明するための図である。 本実施形態に係るコイル束を説明するための図である。 平滑化加工を受けた本実施形態に係るコイル束の固定子鉄心への設置例を示す図である。 本実施形態に係るコイル束の別の形態を示す図である。 ラジアル型モータに対して本実施形態を適用した場合を例示する図である。 従来からモータで広く使用されている細線コイルを本発明に適用した場合を例示する図である。 平板コイルを本発明に適用した場合を例示する図である。 単一のコイルを本発明に適用した場合を例示する図である。 平角コイルによって構成された本実施形態に係るコイル束と従来のコイル束について、固定子鉄心への接触圧力の違いが接触面積にどのような影響を及ぼすかについて調査した結果を示す図である。 コイル束に対する固定子鉄心方向の加圧力の違いが、コイル束と固定子鉄心との接触面の温度差に及ぼす影響について調査した結果を示す図である。
符号の説明
10 回転子、11 永久磁石、12 固定子、13,23 固定子鉄心、13a ティース、13b バックヨーク、14,14a コイル束、15 分割鉄心、16 平角コイル、17,19,20 絶縁膜、18 絶縁被膜、24 絶縁材、30 巻型、31 粗巻コイル。

Claims (11)

  1. コイルを巻型に巻回して粗巻コイルを形成する巻線工程と、
    前記巻線工程で形成された粗巻コイルの導体を整列させて接着剤を塗布することにより、前記粗巻コイルを固定子鉄心内での使用状態に相当するコイル束に成形する成形工程と、
    前記成形工程で成形されたコイル束の固定子鉄心と接触する面を平滑化するように加工する加工工程と、
    前記加工工程で加工されたコイル束を固定子鉄心のスロットに挿入する挿入工程と、
    を備えることを特徴とする回転電機用固定子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の回転電機用固定子の製造方法において、
    前記成形工程における粗巻コイルの導体の整列は、前記加工工程において平滑化加工を受ける面の少なくとも一層目のコイル同士が揃うように行われることを特徴とする回転電機用固定子の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の回転電機用固定子の製造方法において、
    前記加工工程における平滑化加工は、成型加工、除去加工のうちの少なくとも1つによって行われることを特徴とする回転電機用固定子の製造方法。
  4. 請求項1又は2に記載の回転電機用固定子の製造方法において、
    前記加工工程における平滑化加工は、成型加工、除去加工のうちの少なくとも1つによって前記コイル束に平滑な加工面を形成した後、この加工面と前記導体との間に絶縁層を形成することによって行われることを特徴とする回転電機用固定子の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機用固定子の製造方法において、
    前記挿入工程によって固定子鉄心のスロットに挿入されるコイル束は、加圧手段から受ける圧力によって固定子鉄心に密着していることを特徴とする回転電機用固定子の製造方法。
  6. 請求項5に記載の回転電機用固定子の製造方法において、
    前記加圧手段は、締結部品、固定部品、加圧部品のうちの少なくとも1つを用いて加圧しているものであることを特徴とする回転電機用固定子の製造方法。
  7. 回転磁界を発生する複数相のコイル束が複数組固定子鉄心に巻回されて構成された回転電機用固定子において、
    前記コイル束は、巻回されたコイルが接着剤を塗布されることによって固定子鉄心内での使用状態に相当する形状に成形されるとともに、固定子鉄心と接触する面が平滑化加工を受けており、
    この平滑化加工面は、加圧手段から受ける圧力によって固定子鉄心に密着していることを特徴とする回転電機用固定子。
  8. 請求項7に記載の回転電機用固定子において、
    前記コイル束を構成するコイルは、前記平滑化加工面の少なくとも一層目のコイル同士が整列していることを特徴とする回転電機用固定子。
  9. 請求項7又は8に記載の回転電機用固定子において、
    前記平滑化加工は、成型加工、除去加工のうちの少なくとも1つによって行われることを特徴とする回転電機用固定子。
  10. 請求項7又は8に記載の回転電機用固定子において、
    前記平滑化加工は、成型加工、除去加工のうちの少なくとも1つによって前記コイル束に平滑な加工面を形成した後、この加工面と前記導体との間に絶縁層を形成することによって行われることを特徴とする回転電機用固定子。
  11. 請求項7〜10のいずれか1項に記載の回転電機用固定子において、
    前記加圧手段は、締結部品、固定部品、加圧部品のうちの少なくとも1つを用いて加圧しているものであることを特徴とする回転電機用固定子。
JP2004012070A 2004-01-20 2004-01-20 回転電機用固定子およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4639595B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004012070A JP4639595B2 (ja) 2004-01-20 2004-01-20 回転電機用固定子およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004012070A JP4639595B2 (ja) 2004-01-20 2004-01-20 回転電機用固定子およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005210778A true JP2005210778A (ja) 2005-08-04
JP4639595B2 JP4639595B2 (ja) 2011-02-23

Family

ID=34898568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004012070A Expired - Fee Related JP4639595B2 (ja) 2004-01-20 2004-01-20 回転電機用固定子およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4639595B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009071939A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Mosutetsuku:Kk コイル、スロットレスモータ及びコイルの製造方法
WO2018054482A1 (de) * 2016-09-23 2018-03-29 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum herstellen der wickelspulen einer elektrischen maschine, wickelkopfträger und verwendung eines wickelkopfträgers

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04101650A (ja) * 1990-07-05 1992-04-03 Yaskawa Electric Corp 電機子コイルの製造方法
JPH08223840A (ja) * 1995-02-17 1996-08-30 Toyota Motor Corp コイル用巻線材およびその製造方法
JPH1132457A (ja) * 1997-07-10 1999-02-02 Toyota Motor Corp 回転電機のステータ
JP2001037107A (ja) * 1999-07-23 2001-02-09 Hitachi Ferrite Electronics Ltd モータ用ヨーク
JP2002262500A (ja) * 2001-02-27 2002-09-13 Toshiba Corp 回転電機および回転電機の組立方法
JP2002359952A (ja) * 2001-03-29 2002-12-13 Fuji Electric Co Ltd 回転電機用固定子コイルの製造方法および製造装置
JP2003235192A (ja) * 2002-02-07 2003-08-22 Denso Corp 磁石発電機

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04101650A (ja) * 1990-07-05 1992-04-03 Yaskawa Electric Corp 電機子コイルの製造方法
JPH08223840A (ja) * 1995-02-17 1996-08-30 Toyota Motor Corp コイル用巻線材およびその製造方法
JPH1132457A (ja) * 1997-07-10 1999-02-02 Toyota Motor Corp 回転電機のステータ
JP2001037107A (ja) * 1999-07-23 2001-02-09 Hitachi Ferrite Electronics Ltd モータ用ヨーク
JP2002262500A (ja) * 2001-02-27 2002-09-13 Toshiba Corp 回転電機および回転電機の組立方法
JP2002359952A (ja) * 2001-03-29 2002-12-13 Fuji Electric Co Ltd 回転電機用固定子コイルの製造方法および製造装置
JP2003235192A (ja) * 2002-02-07 2003-08-22 Denso Corp 磁石発電機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009071939A (ja) * 2007-09-11 2009-04-02 Mosutetsuku:Kk コイル、スロットレスモータ及びコイルの製造方法
JP4604071B2 (ja) * 2007-09-11 2010-12-22 スミダ電機株式会社 コイル、スロットレスモータ及びコイルの製造方法
WO2018054482A1 (de) * 2016-09-23 2018-03-29 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum herstellen der wickelspulen einer elektrischen maschine, wickelkopfträger und verwendung eines wickelkopfträgers

Also Published As

Publication number Publication date
JP4639595B2 (ja) 2011-02-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9824806B2 (en) Coil, rotating electrical machine, and method of manufacturing coil
WO2007043224A1 (ja) 固定子及びこれを適用したモータ、及びこの固定子の製造方法
US20140015356A1 (en) Segmented electric machine core secured with belt and method of manufacture
JP5365476B2 (ja) 回転電機
JP5292973B2 (ja) 回転電機の固定子及び回転電機
JP4397466B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JPWO2012007984A1 (ja) アモルファスコア、及びそれを用いた電磁部材と回転電機、並びにその製造方法
WO2014049847A1 (ja) コイル、回転電機、及びリニアモータ
JP2011259566A (ja) 固定子の製造方法
JP4639595B2 (ja) 回転電機用固定子およびその製造方法
JP2005237086A (ja) アキシャルモータ及びその製造方法
JP5359463B2 (ja) ステータおよび回転電機
JP2007037288A (ja) 永久磁石形回転電機用回転子及びその製造方法
JP4490770B2 (ja) 回転電機の固定子
WO2020173389A1 (zh) 一种定子铁芯组件和具有其的电机、车辆
JP2008236978A (ja) クローポールモータ
JP5382869B2 (ja) ステータコアの製造方法
JP6057777B2 (ja) 固定子、その固定子を備えた密閉型圧縮機及び回転機並びに金型
JP2010166648A (ja) クローポール型モータ、及びクローポール型モータ製造方法
KR100937843B1 (ko) 실린더형 비정질 합금 백 요크의 제조방법 및 이를 이용한 슬롯레스 모터의 제조방법
JP2000139063A (ja) 永久磁石形同期回転電機
JP2004304988A (ja) 電動機のステータ構造
CN112421897B (zh) 一种无轭分块电枢轴向磁通电机定子铁心的制造方法
CN209767266U (zh) 一种高槽满率集中绕组无刷电机定子
CN208674980U (zh) 轴向电机及其定子铁芯

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090929

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees