JP2005237086A - アキシャルモータ及びその製造方法 - Google Patents

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Hitoshi Oyama
仁 尾山
Toshiyuki Sonoda
敏之 園田
Jun Sato
佐藤  淳
Hideyuki Okamoto
秀之 岡本
Shinichi Iizuka
慎一 飯塚
Kazutsugu Kusabetsu
和嗣 草別
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Abstract

【課題】磁心を設け、効率及び出力等の向上が図れるアキシャルモータ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】このアキシャルモータは、ステータ1とロータ3とが軸方向に対向して配置された3相集中巻き永久磁石モータである。ステータ1は、略円盤状のステータ本体7と、駆動用の複数の集中巻きコイル9と、コイル9と同数の固定子磁心11とを備えており、固定部(ケーシング等)に固定される。ロータ3は、略円盤状のロータ本体13と、コイル9の数(スロット数)に応じた数(極数)の永久磁石15とを備えており、回転軸5に固定される。固定子磁心11は、金属磁性粉末、又は所定の被膜で覆った金属磁性粉末を樹脂で結合した圧粉磁心により形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、アキシャルモータ及びその製造方法に関する。
従来のアキシャルモータでは、磁心を設けないコアレス構造が採用されている。これは、珪素鋼板等を用いた一般的な磁心作成手法が、アキシャルモータの磁気回路の構成に適さないこと等が原因となっている。すなわち、ロータとステータとが軸方向に対向しいるアキシャルモータでは、ロータとステータ間に磁気回路を効率よく形成するためには、珪素鋼板を径方向に積層する必要があり、磁心の形成が困難である。
しかし、コアレスのアキシャルモータでは、効率及び出力等の点で改善の余地がある。
そこで、本発明の解決すべき課題は、磁心を設け、効率及び出力等の向上が図れるアキシャルモータ及びその製造方法を提供することである。
前記課題を解決するための手段は、ロータとステータとが軸方向に対向して配置されたアキシャルモータであって、前記ステータ側の固定子磁心及び前記ロータ側の回転子磁心の少なくともいずれか一方が、金属磁性粉末、又は所定の被膜で覆った金属磁性粉末を樹脂で結合した圧粉磁心により形成される。
好ましくは、前記ステータは、前記圧粉磁心により略円盤状に形成され、前記ロータとの対向面にコイル挿入用の溝が設けられ、前記固定子磁心としての機能を有するステータ本体と、前記ステータ本体の前記溝に挿入された駆動用のコイルと、を備えるのがよい。
また、好ましくは、前記ロータは、前記圧粉磁心により形成され、前記ステータとの対向面にリラクタンストルクを発生するための凹凸構造が設けられるのがよい。
さらに、好ましくは、前記アキシャルモータは、インダクションモータであり、前記ロータは、導電性金属により略円盤状に形成され、前記ステータとの対向面に前記回転子磁心を埋め込むための埋め込み部が設けられたロータ本体と、前記圧粉磁心により形成され、前記ロータ本体の前記埋め込み部に埋め込まれる前記回転子磁心と、を備えるのがよい。
また、好ましくは、前記アキシャルモータは、自動車の車輪を駆動する車輪駆動用モータであり、前記ステータは、前記車輪の車軸側に設けられ、前記ロータは、前記車輪のホイール部に設けられるのがよい。
さらに、前記課題を解決するための手段は、請求項2に記載のアキシャルモータの製造方法であって、所定の型を用いて圧粉磁心材料を成型し、これによって前記溝を有する前記ステータ本体を形成する工程と、前記ステータ本体の前記溝に前記コイルを挿入する工程と、を備える。
また、前記課題を解決するための手段は、請求項4に記載のアキシャルモータの製造方法であって、前記導電性金属により前記埋め込み部を有する前記ロータ本体を形成する工程と、前記ロータ本体の前記埋め込み部に圧粉磁心材料を充填し、前記埋め込み部を型として用いて前記圧粉磁心材料を成型することにより、前記回転子磁心を形成する工程と、を備える。
請求項1に記載の発明によれば、圧粉磁心は、優れた磁気特性を有するとともに、鉄損が小さく、金型による形状形成が容易であり、また磁気特性が等方的であるため、アキシャルモータの固定子磁心及び回転子磁心の少なくともいずれか一方を容易に形成することができ、この圧粉磁心を用いることによって、ステータとロータ間に磁気回路を効率よく形成することができ、アキシャルモータの効率及び出力等の向上が図れる。
請求項2に記載の発明によれば、圧粉磁心は形状形成が容易なため、コイル挿入用の溝を有するステータ本体を、圧粉磁心材料を用いた金型形成により容易に形成することができる。また、このステータ本体の溝にコイルを挿入することにより、モータの組立を容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、圧粉磁心は形状形成が容易なため、リラクタンストルク発生用の凹凸構造を有するロータを、圧粉磁心材料を用いた金型形成により容易に形成することができる。
請求項4に記載の発明によれば、ロータ本体の埋め込み部に圧粉磁心材料を充填して加圧等することにより、その埋め込み部を成型用の型として用いて回転子磁心の成型を行うことができ、その結果、モータ製造工程の簡略化が図れる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1ないし4のいずれかに記載の発明に係るアキシャルモータのステータを車軸側に設け、ロータを車輪のホイール部に設ける構成であるため、車輪の軸部回りの空間を有効に利用してアキシャルモータを設けることができるとともに、小型で高出力の車輪駆動機構を実現できる。
請求項6に記載の発明によれば、圧粉磁心は形状形成が容易なため、コイル挿入用の溝を有するステータ本体を、圧粉磁心材料を用いた金型形成により容易に形成することができる。また、コイルのステータ本体への装着を容易に行えることができ、モータの組立を容易に行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、ロータ本体の埋め込み部を成型用の型として用いて回転子磁心の成型を行うことにより、モータ製造工程の簡略化が図れる。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るアキシャルモータの要部構成を模式的に示す軸平行断面図である。このアキシャルモータは、図1に示すように、ステータ1とロータ3とが軸方向に対向して配置された3相集中巻き永久磁石モータである。本実施形態では、2つのロータ3がステータ1を両側から挟み込むようにして設けられている。なお、図1中の符号5は、回転軸を示している。
ステータ1は、図2に示すように、略円盤状のステータ本体7と、駆動用の複数の集中巻きコイル9と、コイル9と同数の固定子磁心11とを備えており、図示しない固定部(ケーシング等)に固定される。ロータ3は、図3に示すように、略円盤状のロータ本体13と、コイル9の数(スロット数)に応じた数(極数)の永久磁石15とを備えており、回転軸5に固定される。
ステータ本体7には、コイル9及び固定子磁心11の挿入用の複数の挿入孔7aが周方向に間隔をあけて軸方向に貫通するように設けられている。ステータ本体7の中央部には、回転軸5が遊挿される貫通孔7bが設けられている。コイル9は、図4に示すように、断面平角形の細長い銅板21がエッチワイズに集中巻きされて構成されている。巻回されて積層された銅板21間は、絶縁フィルム等で絶縁されている。また、このように構成されたコイル9は、絶縁コート等の絶縁処理が施される。このようなコイル9は、電気接合部の引き出しが容易であるとともに、細線巻きのコイルに比して放熱効率がよいという利点がある。
固定子磁心11は、金属磁性粉末(例えば、鉄粉)、又は所定の被膜(例えば、燐酸化合物被膜)で覆った金属磁性粉末(例えば、鉄粉)を樹脂で結合した圧粉磁心により形成されている。圧粉磁心の結合用樹脂としては、例えばポリフェニレンサルファイド、可溶性ポリイミド若しくはさらに他の樹脂、又はこれらの混合物などが用いられる。固定子磁心11の形成は、圧粉磁心材料を所定の成型用の型に充填して加圧、圧縮した後、加熱処理することにより行われる。
このような圧粉磁心は、優れた磁気特性を有するとともに、鉄損が小さく、金型による成型が容易であり、また磁気特性が等方的であるという有利な特性を有している。このため、コイル9の形状及び寸法に応じた形状等を有する固定子磁心11を容易に形成できる。
ステータ1の組み立ては、ステータ本体7の各挿入孔7aに予め形成されたコイル9及び固定子磁心11を軸方向から嵌め込んで固定することにより行われる。このとき、固定子磁心11は、コイル9の内周側の空洞内にぴったりと嵌まり込む。
コイル9及び固定子磁心11のステータ本体7への固定後、コイル9間等の電気接合及びその接合部の絶縁処理(半導電層処理を含む)等が行われる。このとき、コイル9間を電気接続する渡り線(図示せず)及び駆動回路(図せず)は、ステータ本体7におけるコイル9の内周側に設けられる。このため、ステータ本体7の外周部をコイル9の配置スペースとして有効に利用することができ、モータ出力を維持しつつモータの小型化が図れる。
各ロータ3のロータ本体13におけるステータ1との対向面には、図3に示すように、永久磁石15の埋め込み用の複数の凹部(貫通孔でもよい)13aが周方向に間隔をあけて設けられている。ロータ本体13の中央部には、回転軸5が挿入固定される貫通孔13bが設けられている。永久磁石15は、凹部13aに嵌め込まれて固定される。
モータ全体の組み立ては、ステータ1及びロータ3ごとの組み立てが実質的に完了した状態で行われる。
以上の本実施形態によれば、上述のような圧粉磁心を用いて固定子磁心11を形成することにより、ステータ1とロータ3間に磁気回路を効率よく形成することができ、アキシャル型の3相集中巻き永久磁石モータの効率及び出力等の向上が図れる。
特に、圧粉磁心は金型による成型が容易であるため、コイル9の形状及びサイズ等に応じた固定子磁心11を容易に形成することができる。
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係るアキシャルモータの要部構成を模式的に示す軸平行断面図である。このアキシャルモータは、図5に示すように、ステータ31とロータ33とが軸方向に対向して配置された3相波巻き永久磁石モータである。本実施形態では、2つのロータ33がステータ31を両側から挟み込むようにして設けられている。なお、図5中の符号35は、回転軸を示している。
ステータ31は、図6に示すように、略円盤状のステータ本体37と、駆動用の3相分の波巻きコイル39とを備えており、図示しない固定部(ケーシング等)に固定される。ロータ33は、図5に示すように、略円盤状のロータ本体41と、各相のコイル39の配設形態に応じた数(極数)の永久磁石43とを備えており、回転軸35に固定される。
ステータ本体37のロータ33と対向する両対向面には、各相のコイル39が挿入される溝37aが設けられている。溝37aは、一筆書き状に形成される各相のコイル39の配設形態に対応した形態で設けられている。ステータ本体37の中央部には、回転軸35が遊挿される貫通孔37bが設けられている。このようなステータ本体37は、一体的に設けられたその一部分が固定子磁心として機能するようになっており、その全体が、上述の第1実施形態に係る固定子磁心11を構成する圧粉磁心とほぼ同様な組成の圧粉磁心材料を用いて、ほぼ同様な手法により金型成型されている。
各相のコイル39は、例えば、断面平角形の細長い銅板43がエッチワイズに一筆書き状に波巻きされて構成されている。波巻きされて積層された銅板43間は、絶縁フィルム等で絶縁されている。また、このように構成されたコイル39は、絶縁コート等の絶縁処理が施される。このような波巻きコイル39は、電気接続部の数を削減する効果がある。
ステータ31の組み立ては、図6に示すように、予め形成されたステータ本体37の溝37aに、予め形成されたコイル39を軸方向から嵌め込んで固定して行われる。
各ロータ33のロータ本体41におけるステータ31との対向面には、図5に示すように、永久磁石43の埋め込み用の複数の凹部(貫通孔でもよい)33aが周方向に間隔をあけて設けられている。ロータ本体41の中央部には、回転軸35が挿入固定される貫通孔33bが設けられている。このようなロータ本体41は、上述の第1実施形態に係る固定子磁心11を構成する圧粉磁心とほぼ同様な組成の圧粉磁心材料を用いて、ほぼ同様な手法により金型成型されている。永久磁石43は、ロータ本体41の凹部33aに嵌め込まれて固定される。
モータ全体の組み立ては、ステータ31及びロータ33ごとの組み立てが実質的に完了した状態で行われる。
以上のように、本実施形態によれば、ロータ本体41及び固定子磁心としても機能するステータ本体37が圧粉磁心を用いて形成されているため、ステータ31とロータ33間に磁気回路を効率よく形成することができ、アキシャル型の3相波巻き永久磁石モータの効率及び出力等の向上が図れ、また、複雑な形状のロータ本体41及びステータ本体37を金型成型により容易に形成することができる。
また、予め形成したコイル39をステータ本体37の溝37aに嵌め込む構成であるため、コイル39のステータ31への装着を容易に行うことができ、モータ製造工程を簡略化できる。
<第3実施形態>
図7は、本発明の第3実施形態に係るアキシャルモータの要部構成を模式的に示す軸平行断面図である。このアキシャルモータは、図7に示すように、ステータ51とロータ53とが軸方向に対向して配置された3相リラクタンスモータである。本実施形態では、2つのロータ53がステータ51を両側から挟み込むようにして設けられている。なお、図7中の符号55は、回転軸を示している。
ステータ51は、上述の第1実施形態に係るアキシャルモータのステータ1とほぼ同様な構成であり、対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
ロータ53は、上述の第1実施形態に係る固定子磁心11を構成する圧粉磁心とほぼ同様な組成の圧粉磁心材料を用いて、ほぼ同様な手法により金型成型により一体に構成されている。ロータ53は、略円盤状の形状を有し、ステータ51との対向面に、リラクタンストルク発生用の凹凸構造が設けられている。この凹凸構造は、図8及び図9に示すように、周方向に交互に形成された凸部53aと凹部53bとによって構成されており、その凸部53a及び凹部53bの配設形態は、ステータ7側のコイル9及び固定子磁心11の配設形態に対応して所定のリラクタンストルクが発生するように設定されている。ロータ53の中央部には、回転軸55が挿入固定される貫通孔53cが設けられている。
モータ全体の組み立ては、ステータ51及びロータ53ごとの組み立てが実質的に完了した状態で行われる。
以上のように、本実施形態によれば、固定子磁心11及びロータ53が圧粉磁心を用いて形成されているため、ステータ51とロータ53間に磁気回路を効率よく形成することができ、アキシャル型の3相リラクタンスモータの効率及び出力等の向上が図れ、また、複雑な形状の固定子磁心11及びロータ53を金型成型により容易に形成することができる。
<第4実施形態>
図10は、本発明の第4実施形態に係るアキシャルモータの要部構成を模式的に示す軸平行断面図である。このアキシャルモータは、図10に示すように、ステータ61とロータ63とが軸方向に対向して配置された3相インダクションモータである。本実施形態では、2つのロータ63がステータ61を両側から挟み込むようにして設けられている。なお、図10中の符号65は、回転軸を示している。
ステータ61は、上述の第1実施形態に係るアキシャルモータのステータ1とほぼ同様な構成であり、対応する部分には同一の参照符号を付して説明を省略する。
ロータ63は、図10に示すように、ロータ本体67と、ロータ本体67に埋め込まれた複数の回転子磁心69とを備えており、回転軸65に固定される。ロータ本体67は、導電性金属(例えば、アルミニウム)により略円盤状に形成され、ステータ61との対向面に、ステータ61のコイル9の数(スロット数)に応じた数の枠状のリングコイル部67aが一体に形成されている。各リングコイル部67aは、その中央部に軸方向に貫通する埋め込み部67bを有しており、その埋め込み部67b内に回転子磁心69が埋め込まれている。ロータ本体67の中央部には、回転軸65が挿入固定される貫通孔67cが設けられている。回転子磁心69は、上述の第1実施形態に係る固定子磁心11を構成する圧粉磁心とほぼ同様な組成の圧粉磁心材料を用いて形成されている。
ロータ63の製造は、図11に示すように、まず金型成型(例えば、鋳造)等によりロータ本体67を形成しておき、続いて、図12に示すように、そのロータ本体67を成型用の型として用いて固定子磁心69を形成して行われる。すなわち、固定子磁心69の形成工程では、ロータ本体67の各埋め込み部67b内に圧粉磁心材料71を充填し、埋め込み部67bを成型用の型として用いて、その圧粉磁心材料71をプレス機構73,75で圧縮し、その後加熱処理することにより、埋め込み部67b内に埋め込まれた回転子磁心69が形成される。
モータ全体の組み立ては、ステータ61及びロータ63ごとの組み立てが実質的に完了した状態で行われる。
以上のように、本実施形態によれば、固定子磁心11及び回転子磁心69が圧粉磁心を用いて形成されているため、ステータ61とロータ63間に磁気回路を効率よく形成することができ、アキシャル型の3相インダクションモータの効率及び出力等の向上が図れ、また、複雑な形状の固定子磁心11及び回転子磁心69を金型成型により容易に形成することができる。
特に、本実施形態では、ロータ本体67の埋め込み部67bを成型用の型として用いて回転子磁心69の成型を行うことができ、その結果、モータ製造工程の簡略化が図れる。
<適用例>
図13は、第1ないし第4実施形態のいずれかに係るアキシャルモータが適用された車輪駆動用モータの構成を模式的に示す軸平行断面図である。図13の図示例では、上述の第1ないし第4の実施形態に係るアキシャルモータのうち、第1実施形態に係るアキシャルモータが代表例として用いられているが、他の実施形態に係るアキシャルモータであってもほぼ同様に適用できる。
本適用例に係る車輪駆動用モータは、図13に示すように、自動車の車輪71を直接駆動するホイールインモータであり、車輪71のホイール部73の内側内周部に設けられている。そして、このモータのステータ1が車輪71の車軸75に固定されており、ロータ3がホイール部73の内側におけるステータ1との対向面に一体的に設けられている。
また、本適用例では、ステータ1が車軸75とホイール部73との間に介装されている。このため、ステータ1の外周にはベアリング77が外嵌されている。そして、ホイール部73が、ステータ1及びベアリング77を介して車軸75に回転自在に軸支されている。なお、図13中の符号79はタイヤを示している。また、図13の構成では、ロータ3がステータ1の片側にのみ設けられている。
以上のように、本適用例によれば、第1ないし第4実施形態のいずれかに係るアキシャルモータを車輪71のホイール部73内に設け、そのステータ1を車軸71側に設け、ロータ3をホイール部73に一体的に設け、アキシャルモータにより車輪71を直接駆動する構成であるため、車輪71のホイール部73の内側における軸部回りの空間を有効に利用してアキシャルモータを設けることができるとともに、小型で高出力の車輪駆動機構を実現できる。
本発明の第1実施形態に係るアキシャルモータ(3相集中巻き永久磁石モータ)の要部構成を模式的に示す軸平行断面図である。 図1のアキシャルモータのステータの正面図である。 図1のアキシャルモータのロータの正面図である。 図1のアキシャルモータの駆動用のコイルの斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るアキシャルモータ(3相波巻き永久磁石モータ)の要部構成を模式的に示す軸平行断面図である。 図5のアキシャルモータの製造工程を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るアキシャルモータ(リラクタンスモータ)の要部構成を模式的に示す軸平行断面図である。 図7のアキシャルモータのロータの正面図である。 図8のロータ表面部のA−A線に沿った断面図である。 本発明の第4実施形態に係るアキシャルモータ(インダクションモータ)の要部構成を模式的に示す軸平行断面図である。 図10のアキシャルモータのロータ本体の軸平行断面図である。 図10のアキシャルモータの製造工程を示す図である。 第1ないし第4実施形態のいずれかに係るアキシャルモータが適用された車輪駆動用モータ(ホイールインモータ)の構成を模式的に示す軸平行断面図である。
符号の説明
1,31,51,61 ステータ
3,33,53,63 ロータ
5,35,55,65 回転軸
7,37 ステータ本体
9,39 コイル
11 固定子磁心
13,41,67 ロータ本体
15,43 永久磁石
53a 凸部
53b 凹部
67b 埋め込み部
69 回転子磁心
71 車輪
73 ホイール部
75 車軸

Claims (7)

  1. ロータとステータとが軸方向に対向して配置されたアキシャルモータであって、
    前記ステータ側の固定子磁心及び前記ロータ側の回転子磁心の少なくともいずれか一方が、金属磁性粉末、又は所定の被膜で覆った金属磁性粉末を樹脂で結合した圧粉磁心により形成される、アキシャルモータ。
  2. 請求項1に記載のアキシャルモータにおいて、
    前記ステータは、
    前記圧粉磁心により略円盤状に形成され、前記ロータとの対向面にコイル挿入用の溝が設けられ、前記固定子磁心としての機能を有するステータ本体と、
    前記ステータ本体の前記溝に挿入された駆動用のコイルと、
    を備える、アキシャルモータ。
  3. 請求項1に記載のアキシャルモータにおいて、
    前記ロータは、前記圧粉磁心により形成され、前記ステータとの対向面にリラクタンストルクを発生するための凹凸構造が設けられる、アキシャルモータ。
  4. 請求項1に記載のアキシャルモータは、インダクションモータであり、
    前記ロータは、
    導電性金属により略円盤状に形成され、前記ステータとの対向面に前記回転子磁心を埋め込むための埋め込み部が設けられたロータ本体と、
    前記圧粉磁心により形成され、前記ロータ本体の前記埋め込み部に埋め込まれる前記回転子磁心と、
    を備える、アキシャルモータ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載のアキシャルモータは、自動車の車輪を駆動する車輪駆動用モータであり、
    前記ステータは、前記車輪の車軸側に設けられ、
    前記ロータは、前記車輪のホイール部に設けられる、アキシャルモータ。
  6. 請求項2に記載のアキシャルモータの製造方法であって、
    所定の型を用いて圧粉磁心材料を成型し、これによって前記溝を有する前記ステータ本体を形成する工程と、
    前記ステータ本体の前記溝に前記コイルを挿入する工程と、
    を備える、アキシャルモータの製造方法。
  7. 請求項4に記載のアキシャルモータの製造方法であって、
    前記導電性金属により前記埋め込み部を有する前記ロータ本体を形成する工程と、
    前記ロータ本体の前記埋め込み部に圧粉磁心材料を充填し、前記埋め込み部を型として用いて前記圧粉磁心材料を成型することにより、前記回転子磁心を形成する工程と、
    を備える、アキシャルモータの製造方法。
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