JP2002262500A - 回転電機および回転電機の組立方法 - Google Patents

回転電機および回転電機の組立方法

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JP2002262500A
JP2002262500A JP2001052652A JP2001052652A JP2002262500A JP 2002262500 A JP2002262500 A JP 2002262500A JP 2001052652 A JP2001052652 A JP 2001052652A JP 2001052652 A JP2001052652 A JP 2001052652A JP 2002262500 A JP2002262500 A JP 2002262500A
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stator coil
stator
electric machine
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JP2001052652A
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Hiroshi Ikeda
浩 池田
Hitoshi Takahashi
仁之 高橋
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子コイルと積層鉄心との良好な熱伝導を
得ることができ、コイル保持体の組み込みを容易にした
回転電機および回転電機の組立方法を提供すること。 【解決手段】 回転電機の固定子スロット部42に収納
される固定子コイル26を冷却する機構を、この固定子
コイル26の温度上昇に応じてこの固定子コイルを積層
鉄心41に接触熱抵抗を低減させるように構成にする。
この構成は、固定子コイル26を支持するためのコイル
支持体を、熱膨張率の異なる複数枚の材料を重ね合わせ
たバイメタルにより形成する。このバイメタルは、スペ
ーサとして用い、温度上昇に応じて固定子コイル26側
に凸に変形するように配置する。この配置は、熱膨張率
が大きい材料が固定子コイル26側に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機および回
転電機の組立方法に係り、特に回転により温度上昇する
固定子コイルを有効的に冷却する回転電機および回転電
機の組立方法に関する。
【従来の技術】
【0002】回転電機は、電動機、同期機、誘導機、直
流機そして発電機、などに使用されている。この発電機
のうち特に、タービン発電機に使用されている大型の回
転電機においては、回転機が回転すると、鉄損、銅損な
どの電気的損失、機械損、摩擦損、風損などの機械的損
失などが発生することが知られている。
【0003】これらの損失のほとんどは熱エネルギーに
変換され、固定子コイル、固定子鉄心、回転子などが高
温度に上昇する。この温度上昇は、絶縁物の劣化を早
め、焼損、短絡の原因となっている。
【0004】回転電機の各種絶縁材料の耐用年数は、1
0〜20年に設計されている。上記温度上昇の冷却に
は、液冷と空冷とがあり、一般的には空冷が使用されて
いる。
【0005】この空冷の構成は、ファンにより冷媒ガス
の流路を強制的に固定子鉄心や、回転子に形成して冷却
している。この冷却された固定子鉄心により固定子コイ
ルを冷却している。この固定子コイルの冷却法は、冷却
されている鉄心と固定子コイルとが如何に効率的に熱接
触させるかで多数の技術がある。
【0006】固定子鉄心のスロット形成面には積層鉄心
の端部列により凹凸状になっており、この凹凸面と固定
子巻線(コイル)表面との間には多数の空気ギャップが
発生し、熱伝導を悪くする。この熱伝導を改善するため
に上記ギャップにスペーサとしてシリコーンを充填して
エアーギャップを無くす手法が特開平2000−505
52号公報に記載されている。
【0007】さらに、上記ギャップにスペーサとして半
導電性の繊維を混合した異方性膨張材と樹脂を含浸しエ
アーギャップをなくす手法が特開平8−140295号
に記載されている。
【0008】さらに、振動により固定子巻線(コイル)
とスロット内壁面との接触を保つためにスペーサとして
レジンを充填する技術やリップルスプリングにより固定
子コイルをスロット内壁面に押し付けて接触させる技術
などが特開平9−285046号に記載されている。
【0009】例えばタービン発電機の回転電機には、図
14に示すような冷却構造を備えている。図13は発電
機全体の冷却構造を模式化して示す断面図である。
【0010】図14において、回転子21は回転子コイ
ル22と回転子鉄心23とからなり、図示しない軸受機
構部を介して固定子24に回転自在に支持されている。
回転子鉄心23の両端に突出した回転子コイル22は、
その外周側が保持環25で覆われている。
【0011】この保持環25は、回転子21の高速回転
により、回転子コイルエンドに作用する強大な遠心力で
回転子コイル22が、変形しないように保護している。
【0012】また、固定子24は回転子21を囲繞する
ように同軸的に円筒状に構成され、固定子コイル26と
固定子鉄心27とから成る。この固定子鉄心27は、円
環状薄板鉄板が多数枚積層されて円筒状に構成されてい
る。
【0013】このようにして円筒状に構成された固定子
鉄心27内には、軸方向に長い固定子コイル26列が複
数個図9に示すように放射状に配列されている。周方向
に隣り合う固定子コイル26列は直列接続され、その端
部が図13に示されている。このようにしてタービン発
電機の回転電機が構成されている。
【0014】この回転電機の回転時に発熱部を冷却する
ための機構は、ファン29、ラジアルダクト30、通風
ダクト31、冷却器32などである。次に、これらによ
る通風システムを説明する。
【0015】即ち、ファン29は、冷媒ガスを予め定め
られた冷却器32に圧送するように、回転子軸28の両
端に対称的に設けられている。ラジアルダクト30は、
ファン29から送流された冷媒ガスが回転子コイル25
を介して回転子鉄心23内に圧入されるように回転子鉄
心23に多数形成されている。
【0016】また、通風ダクト31は、固定子鉄心27
を構成する積層鉄板をグループ化して形成されている。
冷却器32は、これらの熱交換された冷媒ガスを冷却・
清浄化してファン29の流路に戻す冷媒ガス流路に設け
られている。
【0017】ファン29で加圧された冷媒ガスは、保持
環25の位置で固定子24側冷媒ガス流33と回転子1
側冷媒ガス流34とに分岐される。前者の固定子34側
冷媒ガス流33は、固定子鉄心27に設けられた各通風
ダクト31を通る過程で固定子コイル26を冷却し、排
気ダクト35を通って冷却器32に送流される。
【0018】この冷却器32で冷却・清浄かされた冷媒
ガス流は、送流路36を通ってファン29に送流され
る。
【0019】また、後者の回転子21側冷媒ガス流34
は、保持環25内の回転子コイル26の端部の隙間に流
れ込み、ラジアルダクト30を通って固定子24側に排
出される過程でコイルエンドを含む回転子コイル22を
冷却する。その後、冷媒ガスは、回転子21の外周側の
回転子21と固定子22との隙間で固定子24側の冷媒
ガス流33と合流する。
【0020】合流された冷媒ガスは、通風ダクト31お
よび排気ダクト35を通って冷却器32に送流される。
このようにして効率的に冷却されている。
【0021】しかし、固定子コイル26は、回転電機の
運転による経時的な温度上昇や振動により固定子鉄心2
7との間にエアーギャップが発生する。
【0022】次に、固定子鉄心27と固定子コイル24
との構造を図15を参照して具体的に説明する。
【0023】図15は、図14で説明したタービン発電
機の従来の固定子コイル24系の冷却構造の軸方向断面
図であり、図16は固定子の周方向断面図である。図1
4と同一部品には同一符号を付与し、その詳細な説明を
省略する。
【0024】図14および図16において、固定子24
は複数枚の鉄板が積層された積層鉄心41の内径側に固
定子コイル26を収納するためのスロット42が設けら
れている。このスロット42内には、固定子鉄心27と
磁気結合および熱結合される固定子コイル26が収納さ
れている。
【0025】積層鉄心41には、予め定められた複数枚
の鉄心を1ブロックとして各ブロック間に内側間隔片4
3例えば棒体が介在されて通風ダクト31が形成されて
いる。即ち、この内側間隔片43によって形成された隙
間は、上記冷媒ガスが圧送する通風ダクト31である。
【0026】この通風ダクト31を冷媒ガスが流れるこ
とにより、固定子鉄心27が冷却される。この冷却され
た固定子鉄心27は、熱的に接触して収納されている固
定子コイル26を冷却するように構成されている。
【0027】この固定子コイル26は、導体(銅線)が
コイル状に構成されたコイル導体部34と、このコイル
導体部34の周囲がコイル絶縁体45により被覆された
ものである。この固定子コイル26は、スロット42内
に挿入される。
【0028】この挿入工程は、固定子コイル26の表面
に傷をつけないように挿入すること、および容易かつ迅
速に挿入することなどが要求される。従って、スロット
42の幅を固定子コイル26の幅より広くしている。
【0029】この結果、スロット42内壁面と固定子コ
イル26間には、隙間が発生する。この隙間は、固定子
コイル26と固定子鉄心27との熱伝導を悪くする。こ
の熱伝導を良くするために周方向隙間にスペーサとして
絶縁性固定子コイル保持材46が圧入されている。
【0030】このようにして1段めの固定子コイル26
列がリング状に挿入される。次に、スペーサ47を介し
て2段目の固定子コイル26が挿入される。この図で
は、固定子コイル26の挿入によって形成される隙間が
対向するスロット42の面に形成されている。
【0031】このようにして、スロット42内に固定子
コイル26が配列されたのち、落下防止およびスロット
42の上面48との熱伝導接触を得るためにスロット楔
49が設けられている。
【0032】固定子コイル26のコイル導体部44で発
生した熱は、コイル絶縁体45を通過した後、通風ダク
ト31内を流れる冷媒ガスによって冷却される。即ち、
積層鉄心41中の固定子コイル26のコイル導体部44
で発生した熱は、コイル絶縁層45を通過した後、その
大部分が積層鉄心41に伝わる。
【0033】この積層鉄心41内を積層方向に熱伝導し
た熱は、積層鉄心41表面を流れる冷媒ガスによって冷
却され、一部はスロット楔49を介してエアギャップ5
0側を流れる冷媒ガス流によって冷却される。
【0034】積層鉄心41中における固定子コイル26
から冷媒ガス流への熱移動経路の熱抵抗は、固定子コイ
ル26と積層鉄心41との間の接触熱抵抗と、積層鉄心
41内の熱伝導による熱抵抗と冷媒ガスの熱伝達による
熱抵抗とから構成される。固定子コイル26と積層鉄心
43との間の接触熱抵抗は、接触面である積層鉄心41
(端面列)の微視的な凹凸面により生ずる空隙での冷媒
ガスの熱伝導率と接触面の実質接触面積の大きさによっ
て左右される。
【0035】冷媒ガスとして空気を用いた場合、空気は
熱伝導率が低いので、かなり大きな熱抵抗になる。ま
た、固定子コイル26と積層鉄心41との実質接触面積
は、接触面に加わる面圧力にも影響される。
【0036】従って、固定子コイル26温度上昇は、固
定子鉄心部41のスロット42内壁面と固定子コイル2
6および固定子コイル保持材46の挿入状態による影響
度が大きい。固定子コイル26の仕上がり寸法が公差内
最大値となった箇所は、固定子コイル保持材46が挿入
できない可能性もあり、局所的に固定子コイル26と積
層鉄心41間の間隙が大きくなる。この間隙は大きな熱
抵抗となる。
【0037】また、仕上がり寸法が公差内最小値となっ
た箇所は、固定子コイル保持材46の挿入は容易である
が、固定子コイル26と積層鉄心41との間の接触面圧
が小さくなり接触熱抵抗が大きくなってしまう。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の固
定子コイル26系の冷却構造を備えた回転電機の固定子
4においては、固定子コイル26と積層鉄心41間に固
定子コイル保持材46を圧入する作業がしづらく、回転
電機として所望する熱抵抗を得ることは困難である。従
って、多数の作業者により各固定子コイル毎に、固定子
コイル保持材46を激しく打込んで圧入していた。この
作業時間も長時間であった。
【0039】さらに、固定子コイル26の仕上がり寸法
やコイル保持材46の挿入状態によっては、固定子コイ
ル26と積層鉄心41との接触状態に依存する接触熱抵
抗が増大し、所望する冷却効果が得られない。この点か
ら回転電機の大型化あるいは回転電機出力の抑制を余儀
なくされるという問題があった。
【0040】さらにまた、固定子コイル26の仕上がり
寸法やコイル保持材46の挿入状態による熱伝導を改善
する手段として、樹脂などを充填する手段がある。しか
し、経時的に樹脂にひび割れが発生する。このひび割れ
部分は、高電圧に対する絶縁破壊を生起する課題があっ
た。
【0041】さらにまた、固定子コイル26の仕上がり
寸法やコイル保持材46の挿入状態による熱伝導を改善
する手段として、ゴムやスプリングによりサイドスペー
サを形成する方法がある。
【0042】しかし、この方法でスロット42の隙間に
ゴムやスプリングを打ち込むと、逆に反発力も発生し所
望する接触熱抵抗を得るための作業に多人数で長時間か
かり工業上適当でなかった。
【0043】本発明は上記の点に対処してなされたもの
で、組立時固定子コイル保持体を挿入しやすい構成と
し、しかも回転電機運転時に固定子コイルと積層鉄心と
の間の接触面圧が増大又は低下しない構成にすることに
より、固定子コイルと積層鉄心との良好な熱伝導を得る
回転電機および回転電機の組立方法を提供することを目
的とする。
【0044】さらに、タービン発電機などの回転電機の
固定子において、スロット内の固定子コイルとスロット
内壁面を形成する積層鉄心との間に挿入されたスペーサ
のようなコイル保持材が、タービン発電機運転時に固定
子コイルの支持力を増大するように変形することによっ
て、固定子コイルと積層鉄心間の接触熱抵抗が低減し固
定子コイルの温度上昇を低減する回転電機および回転電
機の組立方法を提供することを目的とする。
【0045】さらに、固定子コイルの温度上昇を低減さ
れるとともに組立公差による冷却性能のバラツキを減少
させることが可能な固定子コイル系の冷却構造を備えた
回転電機および回転電機の組立方法を提供することを目
的とする。
【0046】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段により回転電機の回転子を
構成するものである。
【0047】請求項1に対応する回転電機の発明は、鉄
心により構成された筒状固定子と、この筒状固定子内で
回転する回転子と、前記筒状固定子のコイルを収容する
前記鉄心に形成されたスロットと、前記コイルの少なく
とも一つの側面と前記鉄心とが圧接するように設けられ
た熱膨張率の異なる複数枚の基板とを具備してなること
を特徴とする。
【0048】請求項2に対応する回転電機の発明は、前
記コイルの少なくとも一つの側面と前記鉄心との間にス
ペーサとして挿入された熱膨張率の異なる複数種類の積
層金属板とを具備してなることを特徴とする。
【0049】請求項3に対応する回転電機の発明は、前
記コイルの少なくとも一つの側面と前記鉄心に形成され
たスロットの一つの内側面とが圧接するように前記コイ
ルの他の側面と前記スロットの他の内側面間に挿入され
たバイメタルとを具備してなることを特徴とする。
【0050】請求項4に対応する回転電機の発明は、前
記コイルの少なくとも一つの側面と前記鉄心との間に熱
膨張率の大きい方が前記コイル側に設けられた熱膨張率
の異なる複数枚の基板とを具備してなることを特徴とす
る。
【0051】これら、請求項1、請求項2、請求項3お
よび請求項4に対応する発明の回転電機は、固定子コイ
ルを側面から保持するスペーサが回転電機運転時に加熱
される温度に応じて熱膨張率が大きい方の材料側が大き
く凸となるように変形して、固定子コイルおよび積層鉄
心への面圧が増大するので、固定子コイルと積層鉄心間
の接触熱抵抗が低減される。
【0052】さらに、請求項2および請求項3の発明に
おいては、スペーサの材料として熱膨張率の大きく熱伝
導率の高い金属を用いたので固定子コイルへの面圧が非
磁性材料より大きく、さらにスペーサ挿入部の熱伝導性
を向上させることができる。
【0053】さらに、請求項4の発明においては、複数
枚の基板のうち、熱膨張率の大きい材料(スペーサ)が
固定子コイル側に配置されているため固定子コイル側に
凸に変形するので、固定子コイル側が凹に変形する場合
と比べて固定子コイルとスペーサとの接触面積が大きく
なり、スペーサ挿入側の熱伝導性の低下を抑制すること
ができる。
【0054】これにより、固定子コイル導体から冷媒ガ
スへの熱通過率を向上させるので、固定子コイルの温度
上昇が低減されるとともに組立公差による冷却性能のバ
ラツキを減少することができる。
【0055】請求項5に対応する回転電機の発明は、前
記コイルの少なくとも一つの側面と前記鉄心とが圧接す
るように配列して設けられた熱膨張率の異なる複数枚の
基板と非磁性材の基板とを具備してなることを特徴とす
る。
【0056】請求項6に対応する回転電機の発明は、前
記コイルの少なくとも一つの側面と前記鉄心とが圧接す
るように軸方向に交互に配列して設けられた熱膨張率の
異なる複数枚の基板と非磁性材の基板とを具備してなる
ことを特徴とする。
【0057】これら、請求項5および請求項6に対応す
る発明の回転電機にあっては、金属で構成されるスペー
サの2次元的な広がりを抑制して分割するようにしたの
で、スペーサ内で発生する渦電流を抑制することができ
る。
【0058】この結果、渦電流損失によるスペーサの発
熱が過大になることなく、固定子コイル導体から冷媒ガ
スへの熱通過率を向上させるので、固定子コイルの温度
上昇が低減されるとともに組立公差による冷却性能のバ
ラツキを減少することができる。
【0059】請求項7に対応する回転電機の発明は、前
記コイルの第1の面と前記鉄心とが圧接するように設け
られた熱膨張率の異なる第1の複数枚の基板と、前記コ
イルの第2の面と前記鉄心とが圧接するように設けられ
た熱膨張率の異なる第2の複数枚の基板とを具備してな
ることを特徴とする。
【0060】請求項8に対応する回転電機の発明は、前
記スロットの突き当り面と前記コイルとが圧接するよう
に設けられた熱膨張率の異なる複数枚の基板とを具備し
てなることを特徴とする。
【0061】これら、請求項7および請求項8に対応す
る発明の回転電機にあっては、固定子コイルを半径方向
に保持するスロット楔下スペーサが回転電機運転時に加
熱されることによって熱膨張率が大きい材料側が凸とな
るように変形して、固定子コイルの直交する2面への面
圧が増大するので、固定子コイルと接触するスロットの
2面において積層鉄心間の接触熱抵抗が低減される。
【0062】さらに、スロット内へ固定子コイルを挿入
して当接する突き当たり面に固定子コイルを大きい面圧
をかけて接触させることができるので、積層鉄板との熱
伝導率、熱伝導性を向上させることができる。
【0063】この結果、固定子コイル導体から冷媒ガス
への熱通過率を向上させるので、固定子コイルの温度上
昇が低減されるとともに組立公差による冷却性能のバラ
ツキを減少することができる。
【0064】請求項9に対応する回転電機の発明は、請
求項1乃至8項いづれか1項記載の回転電機において、
前記複数枚の基板又は複数種類の積層金属板は平板状で
あることを特徴とする。
【0065】これにより、スペーサを平板状にしたので
スペーサ挿入時に、固定子コイル側面に作用する力が発
生せず、固定子コイル側面とスロット内壁面間の狭い隙
間に容易に挿入できる。
【0066】さらに、固定子コイル仕上がり寸法の軸方
向バラツキがあっても従来では挿入しづらかった箇所に
も容易に挿入できるので、組立時間が削減される上、固
定子コイル冷却性能の低下が抑制される。
【0067】請求項10に対応する回転電機の発明は、
請求項1乃至8項いづれか1項記載の回転電機におい
て、前記複数枚の基板又は複数種類の積層金属板の表面
に電気抵抗率の低い物質層を設けることを特徴とする。
【0068】これにより、スペーサ表面に電気抵抗率の
低い物質が塗布されたので、金属で構成されたスペーサ
内に磁束線が通過しづらくなる。
【0069】さらに、渦電流損失によるスペーサの発熱
が過大になることなく、固定子コイル導体から冷媒ガス
への熱通過率を向上させるので、固定子コイルの温度上
昇が低減されるとともに組立公差による冷却性能のバラ
ツキを減少することができる。
【0070】請求項11に対応する回転電機の発明は請
求項1乃至8項いづれか1項記載の回転電機において、
前記複数枚の基板又は複数種類の積層金属板の表面に通
風溝を設けることを特徴とする。
【0071】これにより、渦電流損失によって発熱した
スペーサを冷却することができる。この結果、渦電流損
失によるスペーサの発熱が過大になることなく、固定子
コイル導体から冷媒ガスへの熱通過率を向上させるの
で、固定子コイルの温度上昇が低減されるとともに組立
公差による冷却性能のバラツキを減少することができ
る。
【0072】請求項12に対応する回転電機の発明は請
求項1乃至8項いづれか1項記載の回転電機において、
前記複数枚の基板又は複数種類の積層金属板は軸方向に
分割されて配置されることを特徴とする。
【0073】これにより、金属で構成されるスペーサの
2次元的な広がりを抑制でき、回転電機の回転により発
生する渦電流を抑制することができる。従って、この渦
電流によるスペーサの発熱が過大になることがなく、固
定子コイルから冷媒ガスへの熱通過率を向上させるの
で、固定子コイルの温度上昇が低減されるとともに、組
立て公による冷却性能のバラツキを減少することができ
る。
【0074】請求項13に対応する回転電機の組立方法
の発明は、回転する回転子を囲繞する鉄心により構成さ
れた筒状固定子のスロット内にコイルを挿入するコイル
挿入ステップと、前記挿入されたコイルと前記スロット
内壁面間にスペーサとして熱膨張率の異なる複数枚の基
板を摩擦抵抗の小さい薄いシートに挟んで挿入するスペ
ーサ挿入ステップと、前記ステップにより前記スペーサ
の挿入先端面が前記スロット面に当接又は手前で前記シ
ートを引き抜くシート引抜きステップと、前記挿入され
たコイルの挿入先端面を前記スロット内壁面に圧接させ
る圧接ステップとを具備してなることを特徴とする。
【0075】これにより、固定子コイルとスロット間の
間隙内へスペーサ挿入時には、固定子コイル表面と低摩
擦抵抗シートが接触しているので、金属で構成されたス
ペーサによってコイル表面が傷付けられることなく容易
に組み立てることができる。
【0076】さらに、固定子コイル仕上がり寸法の軸方
向バラツキがあっても従来では挿入しづらかった箇所に
も容易に挿入できるので、組立時間が削減される上、固
定子コイル冷却性能の低下が抑制される。
【0077】
【発明の実施の形態】以下本発明の回転電機をタービン
発電機用回転電機に適用した実施の形態を図面を参照し
て説明する。
【0078】実施例1 図1は本発明の第1・第2および第3の実施の形態によ
る回転電機の固定子における固定子コイル軸方向断面図
である。図2は、サイドスペーサが温度上昇して変形し
た状態を説明するための断面図である。図14、図15
および図16と同一要素には同一符号を付してその詳細
な説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0079】第1の実施の形態では、固定子鉄心41に
設けられたスロット42に固定子コイル26を挿入した
ことにより発生する隙間に固定子コイル保持体例えば熱
膨張率の異なる2種類の材料から構成されるサイドスペ
ーサ1を挿入するケースである。
【0080】このサイドスペーサ1とは、スロット42
内に固定子コイル26を挿入したことにより発生する隙
間を形成するコイル絶縁層45とスロット42(積層鉄
心41)内面との間に挿入するスペーサである。このサ
イドスペーサ1は、常温で平板状であり、常温より高温
度に加熱されると、温度に応じて湾曲変形する材料であ
る。
【0081】この代表的な材料として、インバーと青銅
とを一体例えば溶接したバイメタルである。インバーと
しては、64.6Mol%のFeと35.4Mol%の
Niの合金、64.2Mol%のFeと31.0Mol
%のNi、3.8Mol%Coの合金、37.3Mol
%のFeと10.4Mol%のCr、52.3Mol%
Coの合金、83Mol%のFeと17Mol%のBの
合金、5.5Mol%のFeと94Mol%のCr、
0.5Mol%Mnの合金、5.0Mol%のFeと2
0Mol%のGe、75.0Mol%Mnの合金などで
ある。
【0082】低熱膨張合金としては、Ni31.5〜3
4wt%、Co6〜8.5wt%で38.5<Ni+C
o<40.5wt%を満足し、残部がFe及び不可避的
不純物元素からなる合金、Ni−Fe系あるいはNi−
Fe−Co系合金などである。
【0083】これらの低熱膨張合金は、高湾曲特性、長
寿命、軽量、高精度な特性を有する。
【0084】高熱膨張率合金としては、Mn65〜70
wt%あるいはさらにCo2〜15wt%、Cr0.5
〜5wt%を含有し、残部Cuおよび不可避的不純物か
らなる金属、Mn50〜70wt%、Ni2〜35wt
%、あるいはさらにCo2〜15wt%、Cr0.5〜
5wt%を含有し、残部Cuおよび不可避的不純物から
なる金属、Mn−Ni系、Mn−Co−Ni系、Mn−
Co−Cr−Cu系、Mn−Ni−Cu系、Mn−Ni
−Co−Cu系、Mn−Ni−Co−Cr−Cu系から
なる合金などである。
【0085】これら高熱膨張率合金は、ヤング率が高く
かつ温度が上昇してもヤング率の低下が小さく、耐食
性、疲労強度に優れ、電気抵抗が高く、高出力のバイメ
タル特性を有する。
【0086】図1は、図14に示された幅例えば40m
m奥行き例えば500mmのスロット42内に絶縁性を
有する下地スペーサ2、3を介在して固定子コイル26
を2個挿入した状態を示している。この固定子コイル2
6を挿入したことにより発生する隙間には、熱膨張率の
異なる2種類の材料4、5を一体にしたバイメタルから
なるサイドスペーサ1が挿入されている。この実施形態
では、奥側と手前側の固定子26とでスロット42内の
対向する面にサイドスペーサ1が挿入されている。
【0087】このサイドスペーサ1の大きさは、例えば
10mm(幅)×1mm(厚さ)×20mm(長さ)で
ある。バイメタルの厚さは、材料により異なるが、1.
5mm以下が望ましい押圧効果が得られる。このような
バイメタルを1個の固定子コイル26に対して1枚又は
複数枚挿入する。
【0088】このサイドスペーサ1は、常温において平
板状である。図1は、固定子コイル組立後の状態であ
る。回転電機が運転し、回転時には固定子コイル26に
流れる電流により固定子コイル26が温度上昇する。こ
の温度上昇によりサイドスペーサ1は、バイメタル効果
で凸に変形即ち湾曲する。
【0089】この湾曲率は上昇する温度に応じた湾曲を
する。この湾曲は、固定子コイル26の側面を押圧す
る。この押圧の強度に応じてスロット内壁面固定子鉄心
21との接触圧が変化する。即ち、高温になるとさらに
接触熱抵抗を低減させる方向に変形して冷却効果を高め
る。この接触は、冷却されている積層鉄心41と固定子
コイル26の接触である。回転電機が運転を開始してサ
イドスペーサ1が変形(湾曲)している様子を図2に示
している。
【0090】この図2は、サイドスペーサ1が固定子コ
イル26側に凸に湾曲している。この変形は、場所に対
応して撓る理想的な変形である。この固定子コイル26
側に凸に湾曲は、固定子コイル26とスロット42内壁
面との熱接触抵抗の低い最適な接触を可能にする。
【0091】この具体的実施例は、回転電機運転時のサ
イドスペーサ1の変形が固定子コイル26側に凸に湾曲
するように、熱膨張率の大きい材料5を固定子コイル2
6側に向けてサイドスペーサ1を挿入する。
【0092】この結果、回転電機が運転を開始すると固
定子コイル26のコイル導体部44から熱が発生する。
この発生した熱は、コイル絶縁層45を介してサイドス
ペーサ1に伝わる。このサイドスペーサ1を構成する2
種類の材料は熱膨張する。
【0093】2種類の材料のうち、熱膨張率が大きい方
の材料5は熱膨張率が小さい材料4より大きく伸びる。
従って、熱膨張率が大きい材料5側が凸になるようにサ
イドスペーサ1が変形する。
【0094】変形したサイドスペーサ1は固定子コイル
26の側面を押圧するように作用する力を発生する。こ
の結果、サイドスペーサ1とコイル絶縁層45の接触面
圧が向上する。さらにサイドスペーサ1に押された固定
子コイル26はサイドスペーサ1の挿入されていない側
の固定子コイル絶縁層45と積層鉄心41(スロット4
2面)間の接触面圧も向上させる。
【0095】接触面圧が向上することにより固定子コイ
ル26と積層鉄心41間あるいは固定子コイル26とサ
イドスペーサ1間の接触熱抵抗が低減される。この結
果、コイル導体部44から冷媒ガスへの冷却性能が向上
する。
【0096】この場合、サイドスペーサ1が常温で平板
状であるためサイドスペーサ1の寸法公差の最大値はス
ロット42幅寸法公差最小値から固定子コイル26の寸
法公差の最大値を差し引いたものになる。従って、サイ
ドスペーサ1を固定子コイル26とスロット42(積層
鉄心41)内壁面との隙間への挿入作業を容易に行なう
ことができる。サイドスペーサ1を打込む圧入の必要が
ないので、1人でも迅速に組み込むことができる。
【0097】一方、平板状にした場合には公差分の隙間
ができることが予想されるので、回転電機運転時に固定
子コイル26が発熱してサイドスペーサ1が加熱される
ことにより変形の大きいバイメタル構造を適用すると効
果的である。
【0098】また、サイドスペーサ1と固定子コイル2
6は理想的には、密着する事が望まれるので、熱膨張率
の異なる2枚以上複数枚の平板状のサイドスペーサ1を
軸方向のバラツキに併せて挿入してもよい。
【0099】さらにまた、上記実施形態では、固定子コ
イル26側に凸に湾曲するようにサイドスペーサ1を構
成した実施形態について説明したが、積層鉄心41側に
凸になるように配置した場合には、サイドスペーサ1の
変形による力は固定子コイル26のコーナーの部分に作
用する事になるので、比較的熱的接触抵抗を低減する効
果は小さくなる。
【0100】さらにまた、2種類の材料を金属とした場
合、サイドスペーサ1の変形量が大きくなるので、固定
子コイル26側面に作用する力は増大し接触熱抵抗が一
層低減される。また、金属を用いることでサイドスペー
サ1自体の熱伝導性も向上するので、サイドスペーサ1
挿入部での熱通過率も向上する。
【0101】この実施形態においては、スロット42内
におけるサイドスペーサ1の挿入個所が先に挿入したサ
イドスペーサ1と、後に挿入したサイドスペーサ1とで
対向する面に挿入させている。
【0102】この場合には、冷却面である固定子鉄心4
1が異なる面になるため、固定子コイル26を比較的有
効的(高速)に冷却できる。
【0103】このようにして挿入された2個の固定子コ
イル26は、回転電機の運転時に発生する、回転音や回
転による振動で落下しないようにスペーサ7を介してス
ロット楔49が装着されている。
【0104】このスロット楔49は、スロット42の予
め定められた位置に設けられた嵌合凹部8に嵌合させて
設けられている。
【0105】実施例2 第2の実施の形態では、サイドスペーサ1の挿入位置を
2個の固定子コイル26共にスロット42の同一面に形
成した実施例を図3、4に示す。図3は、図1の他の実
施形態を説明するための断面図である。図4は、サイド
スペーサ1が温度上昇して変形した状態を説明するため
の断面図である。図1と同一部品については同一符号を
付与し、その詳細な説明を省略する。
【0106】このようにして組み込んだ回転電機は、運
転を開始することにより、固定子コイル26が発熱し、
サイドスペーサ1を加熱する。この結果、サイドスペー
サ1は、湾曲を開始する。この湾曲は、回転電機の運転
が定常状態になると、湾曲率の変化が安定化する。この
状態を図4に示している。
【0107】この実施の形態においても、固定子コイル
26とスロット42内壁面との熱的接触状態は良好な効
果が得られている。
【0108】実施例3 上記実施形態では、常温で平板状のバイメタルなどの熱
膨張率の異なる材料に重ね合わせたサイドスペーサ1に
ついて説明したが、図5に示すように常温で予め高温で
湾曲する方向に湾曲(バイアス)させてもよい。図5
は、図1の他の実施形態を説明するための断面図であ
る。図1と同一部品については、同一符号を付与し、そ
の詳細な説明を省絡する。
【0109】常温状態で湾曲しているため、サイドスペ
ーサ1を隙間に挿入するに際し、固定子コイル26の表
面を損傷しないように時間を多少かけて行う必要があ
る。従って、この場合には、実施例1、2より大きな幅
の隙間が必要になる。
【0110】その分、固定子コイル26の発熱により湾
曲するサイドスペース1の湾曲量が比較的少なくても、
所望する固定子コイル26と固定子鉄心41との熱的低
抵抗を得ることができる。
【0111】従って、例えばバイメタルの安価な材料で
構成できる工業上有利な効果がある。
【0112】実施例4 第4の実施形態は、回転電機が運転することにより発生
する磁束線による発熱の対策をしたケースである。この
実施形態を図6を参照して説明する。図6は、図1サイ
ドスペーサ1の他の実施形態を説明するための斜視図で
ある。図1と同一部品は同一符号を付与し、その詳細な
説明を省略する。
【0113】金属で構成されたサイドスペーサ1表面に
は、回転電機の運転により発生する磁束線により渦電流
が発生する。この結果、渦電流損失の発生によってサイ
ドスペーサ1は、加熱される。この加熱対策するために
次の手段を実施する。
【0114】この手段は、熱膨張率の異なる金属板4、
5を重ね合わせたサイドスペーサ1に磁束線が通過しに
くいようにしている。すなわち、サイドスペーサ1の表
面全体に、電気抵抗率の小さい塗布層11例えばカーボ
ン粉、銅粉などをコーティングすることにより渦電流の
発生を減少又は防止している。
【0115】この場合、回転電機を運転中発生する磁束
線が、金属で構成されたサイドスペーサ1を通過するの
を抑制できる。この結果、上記磁束線によってサイドス
ペーサ1の表面に発生した渦電流損失を低減させること
ができる。
【0116】この渦電流損失により発生したサイドスペ
ーサ1の加熱を抑制できる。また塗布層11は、高熱伝
導性の材料を用い、この高熱伝導性材料の塗布層11が
微視的にスロット42の壁面を形成する積層鉄心41の
凹凸に入り込むように塗布されると、サイドスペーサ1
により押圧される固定子コイル26と積層鉄心41の接
触熱抵抗を低減できる。
【0117】また、サイドスペーサ1の表面に形成する
ものは、電気抵抗率の小さい材料の形成であれば何れの
手段で構成しても同様な効果が得られる。例えば、電気
抵抗率の小さいシートやテープでサイドスペーサ1を被
覆してもよい。この場合には被覆材料とサイドスペーサ
1の間の微視的な接触熱抵抗に注意を要する。
【0118】実施例5 実施形態5は、サイドスペーサ1の表面に通風溝を形成
して冷却効果を高めたケースである。このケースを図7
を参照して説明する。図7は、図1で説明したサイドス
ペーサ1の他の実施形態を説明するための斜視図であ
る。図1と同一部品には同一番号を付与し、その詳細な
説明を省略する。
【0119】第5の実施形態は、金属で構成されたサイ
ドスペーサ1を冷却するための通風溝12をサイドスペ
ーサ1の表面に形成したケースである。この通風溝12
は短軸方向に表裏面複数設けられている。この通風溝1
2の構造は、冷媒ガス流が形成される溝であれば断面コ
字状、三角形状など他にも様々考えられる。
【0120】さらに、サイドスペーサ1の通風溝12の
形状は、挿入方向に平行であり直線的な通風溝12が最
適であるが、冷媒ガス流が形成されれば、曲線状に形成
してもよい。
【0121】この通風溝12は、金属で構成されたサイ
ドスペーサ1の渦電流損による発熱を冷却することがで
きる。また固定子コイル6側に設けられた通風溝12
は、固定子コイル26表面とで通風パスを形成すること
から固定子コイル26の冷却にも有効である。
【0122】さらに、通風溝12を形成することによ
り、大きな渦電流がサイドスペーサ1内に形成しにくく
なることから、渦電流によるサイドスペーサ1の発熱自
体を抑制する効果もある。
【0123】実施例6 この実施形態は、サイドスペーサ1を複数種の材料で構
成してケースを図8を参照して説明する。図8は、図1
サイドスペーサの他の実施形態を説明するための斜視図
である。図1と同一部品は同一符号を付与し、その詳細
な説明を省略する。
【0124】図8は、固定子コイル6の側壁面に接触し
た状態を示し、スロット42の記載を省略している。上
記実施例で説明した金属で構成されたサイドスペーサ1
を固定子コイル26の軸方向に複数に分割して配置す
る。
【0125】即ち、金属で構成されたバイメタルスペー
サ13と非磁性材スペーサ14が交互に配置されてい
る。第8の実施形態ではバイメタルスペーサ13が軸方
向に分割され間隙を狭くして配置されている。この間隙
は、通風溝の効果もある。
【0126】バイメタルスペーサ13と非磁性材スペー
サ14を交互に配置する場合には各スペーサ13、14
間に間隙は必要ない。即ち、接触させて配設してもよ
い。この実施形態では、バイメタルスペーサ13と非磁
性材スペーサ14との軸方向寸法を等しくしているが、
異なった寸法にしてもよい。
【0127】バイメタルスペーサ13を数個づつ軸方向
に配置し、その間に非磁性材スペーサ14を配置する構
成でもよいし、その逆に非磁性材スペーサ14を数個づ
つ軸方向に配置し、その間にバイメタルスペーサ13を
配置してもよい。但し、固定子コイル26と積層鉄心4
1との接触熱抵抗を確保した構成にする必要がある。
【0128】バイメタルスペーサ13は、渦電流対策の
必要があるため、分割することが大きな渦電流対策とな
るが、渦電流の発生しない非磁性体で一部置換すること
が望ましい。この場合、固定子コイル26と積層鉄心4
1との接触熱抵抗を確保した構成にする必要がある。
【0129】実施例7 この実施形態は、熱膨張率の異なる金属板4、5を重ね
合わせたスペーサ1をバックスペーサ15として設け、
固定子コイル26をスロット42内に挿入したことによ
り突き当たる底面(突当り面)16との低熱抵抗接触を
目的としたケースである。
【0130】次に、突当り面16との低熱抵抗接触の実
施形態を図9〜11を参照して説明する。図9、10
は、夫々図1および5の他の実施形態を説明するための
断面図である。図1、5と同一部品は、同一符号を付与
し、その詳細な説明を省略する。
【0131】積層鉄心41に形成されたスロット42内
にスペーサ2を挿入する。次に、1段目の固定子コイル
26を挿入する。このコイル26の挿入により突き当た
る底面を突当り面16と呼ぶ。
【0132】このコイル26の挿入により発生する隙間
に平板状サイドスペーサ1を挿入する。次に、スペーサ
3をスロット42内に挿入する。このスペーサ3上に2
段目の固定子コイル26をスロット42内に挿入する。
この挿入により発生する隙間に平板状サイドスペーサ1
を挿入する。
【0133】さらに、スペーサ7をスロット42内に挿
入する。このスペーサ7上に平板状バックスペーサ15
を挿入する。次に、スロット楔49を嵌合溝8に嵌合さ
せて、固定子コイル26を固定する。昇温によるバック
スペーサ15の変形が固定子コイル26側に凸になるよ
うに熱膨張率の大きい材料を固定子コイル26側に向け
てバックスペーサ15を挿入したものである。
【0134】図10は、スペーサ1、15を常温状態で
湾曲している状態のスペーサを用いた場合の実施形態で
ある。この実施形態の方が、平板状スペーサより強力な
熱接触を得ることができる。
【0135】図9、10を組み合わせた構成を図11に
示す。即ち、サイドスペーサ1は平板状にし、バックス
ペーサ15を湾曲させた実施形態である。底面16との
接触を比較的強化させたものである。上記スペーサ1、
15は、雰囲気温度の上昇による変形が固定子コイル2
6側に凸になるように配置する。即ち、熱膨張率の大き
い方の材料を固定子コイル26側に向けて挿入したもの
である。
【0136】上記実施形態では、バックスペーサ15と
固定子コイル26との間に別のスペーサ7を介在させた
が、このスペーサ7はなくてもよい。即ち、バックスペ
ーサ15が直接固定子コイル26に当接するようにして
もよい。
【0137】この場合、回転電機運転時に固定子コイル
導体44から発生した熱は、コイル絶縁層45を介して
バックスペーサ15に伝わる。加熱されたバックスペー
サ15を構成する2種類の材料4、5は、熱膨張する。
【0138】2種類の材料4、5のうち熱膨張率の大き
い材料5は熱膨張率が小さい材料4より大きく伸びる。
従って、熱膨張率が大きい材料5側が凸になるようにバ
ックスペーサ15が変形する。
【0139】変形したバックスペーサ15は、固定子コ
イル26に対して半径方向に押し込むように作用する力
を発生させ、バックスペーサ15とコイル絶縁層45の
接触面圧が向上する。
【0140】さらにバックスペーサ15は、スロット4
2底面16側において固定子コイル絶縁層45と積層鉄
心41間の接触面圧も向上させる。この接触面圧が向上
することにより固定子コイル26と積層鉄心41間ある
いは固定子コイル26とバックスペーサ15間の接触熱
抵抗が低減される。
【0141】この熱低抵抗接触(接触熱抵抗の低減)、
コイル導体部24から冷媒ガスへの冷却性能が向上す
る。スペーサ1、15を構成する2種類の材料を金属と
した場合、バックスペーサ15の変形量が大きくなるの
で、固定子コイル26の半径方向に作用する力は増大し
接触熱抵抗が一層低減される。
【0142】また、金属を用いることでバックスペーサ
15自体の熱伝導性も向上するのでバックスペーサ15
挿入部での熱通過率も向上する。熱膨張率の大きい材料
5が固定子コイル6側になるようにバックスペーサ15
を挿入すると、固定子コイル26側に凸に変形するので
バックスペーサ15の変形による力を固定子コイル26
に効率よく伝えることができる。
【0143】逆にスロット楔49側に凸になるように配
置した場合には、バックスペーサ15の変形による力は
固定子コイル26のコーナー(端部)近傍に作用する事
になるので、比較的小さな押圧力となる。
【0144】実施例8 この実施形態は、スペーサ特にサイドスペーサ1を挿入
する際、固定子コイル26に損傷を与えないように挿入
するのに好適なケースである。この実施形態を図12を
参照して説明する。図12は、固定子コイルとスロット
22間の隙間にサイドスペーサ1を挿入する工程を説明
するための断面図である。図1と同一部品には、同一符
号を付与し、その詳細な説明を省略する。
【0145】図12は、熱膨張率の異なる2種類の金属
から構成される平板状のサイドスペーサ1を、スロット
42内のコイル絶縁層45と積層鉄心41内面との隙間
に挿入する方法を示している。まず、サイドスペーサ1
を摩擦抵抗の小さいシート17により包む。この包み方
は、隙間にサイドスペーサ1を挿入した時、シート17
のみ引っ張り出せることである。例えば、サイドスペー
サ1を包んだ時の、シート17の断面形状が、図12
(a)に示すようにコの字型になる包み方である。
【0146】このようにサイドスペーサ1をシート17
により包んだ状態で、固定子コイル26と積層鉄心41
(スロット42)間の隙間に挿入する。挿入後に図12
(b)に示すように低摩擦抵抗シート17の片端18を
もって引き抜く。低摩擦抵抗シート17は引き抜く方向
にテンションの強いものが望まれる。
【0147】この引き抜き工程を容易にするためシート
17は、低摩擦抵抗の材質が選択される。この低摩擦抵
抗シートは、引き抜いた時、固定子コイル26に損傷を
与えない。
【0148】この場合、金属で構成されたサイドスペー
サ1を固定子コイル6側面に挿入する際にコイル絶縁層
45の表面を傷付けることなく挿入することができる。
固定子コイル26と積層鉄心41の隙間はサイドスペー
サ1に低摩擦抵抗シート17の往復(上下2枚分)の厚
さを足した分だけ必要となる。
【0149】低摩擦抵抗シート17の引き抜き後は、シ
ート17が往復分の間隙が生ずる。従って、サイドスペ
ーサ1の熱膨張時の変形量が、それ以上になるようなサ
イドスペーサ1を用いる。
【0150】また、サイドスペーサ1をスロット42内
に挿入する前に固定子コイル26の隙間に面した側面に
のみ上記低摩擦抵抗シート17を当てておき、このシー
ト17に沿うようにサイドスペーサ1を挿入してもよ
い。この場合、シート引き抜き後の間隙はシート1枚分
となる。
【0151】さらにまた、サイドスペーサ1を固定子コ
イル26の表面に損傷させることなく挿入させるための
手段は、上記のほか、図13に示すようにサイドスペー
サ1を加工してもよい。
【0152】即ち、熱膨張率の大きい材料5のエッジ部
を曲面19aに加工することにより、挿入を容易にす
る。この加工は、サイドスペーサ1のスロット42に挿
入する際の先端側のみに形成してもよい。この加工は、
図13(a)のように固定子コイル26に接触する側の
面のみでもよい。
【0153】さらに、図13(b)に示すようにスロッ
ト42と接触する側の面に角を落とした状態にテーパ1
9bを付けてもさらに挿入し易い効果がある。
【0154】さらに、図13(c)に示すように両面共
に角を落としたテーパ19c、dを形成しても挿入し易
い効果がある。
【0155】さらに、図13(d)に示すように熱膨張
率の大きい材料5のエッジ部に形成する曲面の曲率半径
を大きくするとさらに挿入し易い効果がある。
【0156】このような図13(a),(b),
(c),(d)のように加工を行うことにより、常温で
のコイル支持体(サイドスペーサ1)を限りなくスロッ
ト42に形成される固定子コイル26との隙間に近い幅
に形成できる効果がある。
【0157】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、熱
膨張率の異なる2種類の材料から構成される平板上のサ
イドスペーサを固定子コイルと積層鉄心間との間に設け
るので、スペーサの組立が容易となる上、回転電機運転
時に固定子コイル側面に作用する力が増大するので固定
子コイルと積層鉄心との間の接触熱抵抗が低減され、固
定子コイルの温度上昇を低減し組立公差による冷却性能
のバラツキを減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による回転電機の実施の形態を説明する
ための固定子側スロット部の断面図。
【図2】図1スロット部の温度上昇した状態を説明する
ための固定子側スロット部の断面図。
【図3】図1の他の実施の形態を説明するための固定子
側スロット部の断面図。
【図4】図3スロット部の温度上昇した状態を説明する
ための固定子側スロット部の断面図。
【図5】図1の他の実施の形態を説明するための固定子
側スロット部の断面図。
【図6】図1〜5サイドスペーサの他の実施の形態を説
明するための斜視図。
【図7】図1〜5サイドスペーサの他の実施の形態を説
明するための斜視図。
【図8】図1〜5サイドスペーサの他の実施の形態を説
明するための斜視図。
【図9】図1の他の実施の形態を説明するための固定子
側スロット部の断面図。
【図10】図1の他の実施の形態を説明するための固定
子側スロット部の断面図。
【図11】図1の他の実施の形態を説明するための固定
子側スロット部の断面図。
【図12】図1〜11のサイドスペーサのスロット内に
組み込む実施の形態を説明するための固定子側スロット
部の断面図。
【図13】図1〜11のサイドスペーサの他の実施の形
態を説明するための断面図。
【図14】従来のタービン発電機用回転電機の冷却機構
を説明するための断面図。
【図15】図14の固定子鉄心部の周方向断面図。
【図16】図14の固定子の積層鉄心部軸方向断面図。
【符号の説明】
1……サイドスペーサ、 2、3……スペーサ、 4…
…熱膨張率の小さい方の材料、 5……熱膨張率の大き
い方の材料、 7……スペーサ、 8……嵌合凹部、
11……電気抵抗率の小さい塗布層、 12……通風
溝、 13……バイメタルスペーサ、 14……非磁性
スペーサ、 15……バックスペーサ、16……突当り
面、 17……摩擦抵抗の小さいシート、18……片
端、 41……積層鉄心、 42……スロット、 44
……コイル導体部、 45……コイル絶縁層、 49…
…スロット楔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H603 AA03 AA04 AA14 BB02 BB12 CA01 CA05 CB02 CB26 CC05 CC11 CC17 CD22 CD33 EE22 EE29 FA02 5H604 AA03 AA05 BB04 CC01 CC05 CC15 CC16 DB26 DB30 PB03 PD03 QA01 QA03 QB13 QB14 QC01 5H615 AA01 PP01 PP02 PP08 PP19 RR02 SS09 SS19 TT03 TT16

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄心により構成された筒状固定子と、 この筒状固定子内で回転する回転子と、 前記筒状固定子のコイルを収容する前記鉄心に形成され
    たスロットと、 前記コイルの少なくとも一つの側面と前記鉄心とが圧接
    するように設けられた熱膨張率の異なる複数枚の基板と
    を具備してなることを特徴とする回転電機。
  2. 【請求項2】 鉄心により構成された筒状固定子と、 この筒状固定子内で回転する回転子と、 前記筒状固定子のコイルを収容する前記鉄心に形成され
    たスロットと、 前記コイルの少なくとも一つの側面と前記鉄心との間に
    スペーサとして挿入された熱膨張率の異なる複数種類の
    積層金属板とを具備してなることを特徴とする回転電
    機。
  3. 【請求項3】 鉄心により構成された筒状固定子と、 この筒状固定子内で回転する回転子と、 前記筒状固定子のコイルを収容する前記鉄心に形成され
    たスロットと、 前記コイルの少なくとも一つの側面と前記鉄心に形成さ
    れたスロットの一つの内側面とが圧接するように前記コ
    イルの他の側面と前記スロットの他の内側面間に挿入さ
    れたバイメタルとを具備してなることを特徴とする回転
    電機。
  4. 【請求項4】 鉄心により構成された筒状固定子と、 この筒状固定子内で回転する回転子と、 前記筒状固定子のコイルを収容する前記鉄心に形成され
    たスロットと、 前記コイルの少なくとも一つの側面と前記鉄心との間に
    熱膨張率の大きい方が前記コイル側に設けられた熱膨張
    率の異なる複数枚の基板とを具備してなることを特徴と
    する回転電機。
  5. 【請求項5】 鉄心により構成された筒状固定子と、 この筒状固定子内で回転する回転子と、 前記筒状固定子のコイルを収容する前記鉄心に形成され
    たスロットと、 前記コイルの少なくとも一つの側面と前記鉄心とが圧接
    するように配列して設けられた熱膨張率の異なる複数枚
    の基板と非磁性材の基板とを具備してなることを特徴と
    する回転電機。
  6. 【請求項6】 鉄心により構成された筒状固定子と、 この筒状固定子内で回転する回転子と、 前記筒状固定子のコイルを収容する前記鉄心に形成され
    たスロットと、 前記コイルの少なくとも一つの側面と前記鉄心とが圧接
    するように軸方向に交互に配列して設けられた熱膨張率
    の異なる複数枚の基板と非磁性材の基板とを具備してな
    ることを特徴とする回転電機。
  7. 【請求項7】 鉄心により構成された筒状固定子と、 この筒状固定子内で回転する回転子と、 前記筒状固定子のコイルを収容する前記鉄心に形成され
    たスロットと、 前記コイルの第1の面と前記鉄心とが圧接するように設
    けられた熱膨張率の異なる第1の複数枚の基板と、 前記コイルの第2の面と前記鉄心とが圧接するように設
    けられた熱膨張率の異なる第2の複数枚の基板とを具備
    してなることを特徴とする回転電機。
  8. 【請求項8】 鉄心により構成された筒状固定子と、 この筒状固定子内で回転する回転子と、 前記筒状固定子のコイルを収容する前記鉄心に形成され
    たスロットと、 このスロットの突当り面と前記コイルとが圧接するよう
    に設けられた熱膨張率の異なる複数枚の基板とを具備し
    てなることを特徴とする回転電機。
  9. 【請求項9】 前記複数枚の基板又は複数種類の積層金
    属板は平板状であることを特徴とする請求項1乃至7項
    いづれか1項記載の回転電機。
  10. 【請求項10】 前記複数枚の基板又は複数種類の積層
    金属板の表面に電気抵抗率の低い物質層を設けることを
    特徴とする請求項1乃至7項いづれか1項記載の回転電
    機。。
  11. 【請求項11】 前記複数枚の基板又は複数種類の積層
    金属板の表面に通風溝を設けることを特徴とする請求項
    1乃至7項いづれか1項記載の回転電機。
  12. 【請求項12】 前記複数枚の基板又は複数種類の積層
    金属板は軸方向に分割されて配置されることを特徴とす
    る請求項1乃至7項いづれか1項記載の回転電機。
  13. 【請求項13】 回転する回転子を囲繞する鉄心により
    構成された筒状固定子のスロット内にコイルを挿入する
    コイル挿入ステップと、 前記挿入されたコイルと前記スロット内壁面間にスペー
    サとして熱膨張率の異なる複数枚の基板を摩擦抵抗の小
    さい薄いシートに挟んで挿入するスペーサ挿入ステップ
    と、 前記ステップにより前記スペーサの挿入先端面が前記ス
    ロット面に当接又は手前で前記シートを引き抜くシート
    引抜きステップと、 前記挿入されたコイルの挿入先端面を前記スロット内壁
    面に圧接させる圧接ステップとを具備してなることを特
    徴とする回転電機の組立方法。
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