JP2007028880A - 回転電機及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】絶縁強化に伴う機械出力特性の変化を生じさせること無く、急峻なインバータサージ電圧に対するリード側単位巻線への電圧集中を低減できる回転電機の提供を課題とする。
【解決手段】上記課題は、エナメル電線41を複数巻回して構成した複数のエナメル電線群43を、スロット15内における巻き始めエナメル電線41Sと巻き終わりエナメル電線41Eとの間の距離が近接するように、好ましくはエナメル電線41の直径をRとしたとき、スロット15内における巻き始めエナメル電線41Sと巻き終わりエナメル電線
41Eとの間の距離が2R以内となるように、ステータコア12の複数のスロット15に収納することにより解決できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、回転電機及びその製造方法に関する。
近年、省エネルギー化の観点からインバータ装置を用いて回転電機を可変速運転することが盛んに行われている。しかしながら、インバータ装置を用いて回転電機を駆動した場合、インバータ装置の動作により発生する急峻なサージ電圧が原因となり、従来の商用周波電源駆動時に比べて高い電圧が、回転電機の固定子巻線を構成する巻線間に発生することが報告されている(例えば非特許文献1参照)。このような問題に対して従来は、絶縁強化をする方法や、サージ電圧に対する巻線間電圧分布を改善する方法により解決を図っていた。
このうち、前者の絶縁強化をする方法は、インバータ装置からサージ電圧が加わる固定子巻線の巻数を減らし、絶縁皮膜を厚くするというものである(例えば非特許文献2参照)。しかしながら、このような方法では、回転電機の機械出力特性が変化するため、絶縁強化をする場合にも限界があった。
後者の巻線間の電圧分布を改善する方法においては、インバータ装置のサージ電圧が問題化する以前から、高圧モータ,高圧発電機などの高圧回転機,高圧変圧器,リアクトルなどの高圧静止誘導機器において、雷インパルス,真空遮断機の開閉サージなどの高圧急峻サージ電圧に対し検討が行なわれてきている。例えば巻線間分布静電容量と巻線各部の対地分布静電容量で形成した等価回路で電磁巻線を近似し、ユニットステップ電圧に対する電圧分布を計算することで、巻線間電圧分布を解析する方法が提案されている(例えば非特許文献3参照)。また、巻線間の分布静電容量に比し巻線各部の対地分布静電容量を小さく設計することにより、巻線間電圧分布を低減することも提案されている。さらに、高圧の回転電機では、巻線の外部から巻線間の分布静電容量調整用のコンデンサを接続し、巻線間の分担電圧を緩和する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開昭50−301号公報 電気学会技術報告第739号,p.14〜20 電気学会回転機研究会資料RM−00−95 現代高電圧工学、p.91〜93、家田正之著、オーム社発行
しかしながら、従来、1kVrms未満の低圧の回転電機では、前述したインバータ装置の急峻なサージ電圧に対する巻線間の分担電圧緩和対策は施されていなかった。これは、一般に、低圧の回転電機に雷サージや開閉サージが直接侵入する可能性が低かったこと、また、低圧の回転電機では、エナメル皮膜を施した丸線を使用して固定子巻線を製作するため、高圧の回転電機のように、平角導体を用いた型巻の巻線を用いて巻線間の分布静電容量と巻線各部の対地分布静電容量を制御することが困難であったことに起因しているためと考えられる。さらに、マグネットワイヤを切断しないで複数の巻線を一度に巻く場合には、巻線間の分布静電容量調整用コンデンサを途中に接続することが困難であったことに起因しているためと考えられる。
本発明は、絶縁強化に伴う機械出力特性の変化を生じさせること無く、急峻なインバータサージ電圧に対するライン側単位巻線への電圧集中を低減できる回転電機を提供する。
ここに、本発明は、巻線導体を複数巻回して構成した複数の単位巻線を、スロット内における巻き始めの巻線導体と巻き終わりの巻線導体との間の距離が近接するように、好ましくは巻線導体の直径をRとしたとき、スロット内における巻き始めの巻線導体と巻き終わりの巻線導体との間の距離が2R以内となるように、固定子鉄心の複数のスロットに収納したことを特徴とする。
本発明によれば、巻線導体間の静電容量を大きくできる。従って、本発明によれば、絶縁強化に伴う機械出力特性の変化を生じさせること無く、急峻なインバータサージ電圧に対するライン側単位巻線への電圧集中を低減できる。
また、本発明は、急峻なインバータサージ電圧に対するライン側単位巻線への電圧集中を低減できる固定子巻線を製作できる回転電機の製造方法を提供する。
ここに、本発明は、巻線導体を巻枠に巻き付け単位巻線を製造する場合、巻き始めの巻線導体と巻き終わりの巻線導体との間の距離が近接するように、好ましくは巻線導体の直径をRとしたとき、巻き始めの巻線導体と巻き終わりの巻線導体との間の距離が2R以内になるように、巻枠の一部分から他方の部分に掛けて巻枠に巻線導体を1往復以上、往復させて巻き付けることを特徴とする。
本発明によれば、上記のように製作した単位巻線を固定子鉄心の複数のスロットに収納した際、上記回転電機の巻線構成を得ることができる。従って、本発明によれば、急峻なインバータサージ電圧に対するライン側単位巻線への電圧集中を低減できる固定子巻線を製作できる。
さらに、本発明は、同相の単位巻線の巻線端部間の接触部に発生する電圧を低減できる回転電機を提供する。
ここに、本発明は、巻線導体を複数巻回して構成した複数の単位巻線を直列に接続して直列回路を構成し、複数の直列回路を並列に接続して巻線回路を構成し、複数の巻線回路を接続して固定子巻線を構成し、直列回路の1つを構成する単位巻線の数を、巻線回路の1つを構成する直列回路の並列数よりも大きく、好ましくは単位巻線の数を3つ以上にすることを特徴とする。
本発明によれば、巻線導体間の容量結合強化に伴うライン側単位巻線の分担電圧の低減分を他の単位巻線にも分担させ、各単位巻線の分担電圧を平等化できる。従って、本発明によれば、同相の単位巻線の巻線端部間の巻線接触部に発生する電圧を低減できる。
本発明によれば、絶縁強化に伴う機械出力特性の変化を生じさせること無く、急峻なインバータサージ電圧に対するライン側単位巻線への電圧集中を低減できるので、耐インバータサージ特性に優れた回転電機を提供できる。
また、本発明によれば、急峻なインバータサージ電圧に対するライン側単位巻線への電圧集中を低減できる固定子巻線を製作できるので、耐インバータサージ特性に優れた回転電機の製造方法を提供できる。
さらに、本発明によれば、同相の単位巻線の巻線端部間の接触部に発生する電圧を低減できるので、単位巻線の巻線端部間に絶縁紙を挟むことなく、耐インバータサージ特性を向上できる回転電機を提供できる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
以下に説明する実施例では、回転電機として、ハイブリッド自動車に搭載され、内燃機関であるエンジンと共に車両の駆動源を構成し、車載電源であるバッテリから供給された直流電力を交流電力に変換するインバータ装置によって駆動される車両駆動用のものであり、特に永久磁石内蔵型の回転子を備え、回転子の磁極数が8極、固定子のスロット数が48個であり、固定子巻線の巻線方式として分布巻きを用いた同期機を例に挙げて説明する。
永久磁石内蔵型の回転子を有し、かつインバータ装置によって駆動される同期機は、ハイブリッド自動車などの電動車両に対し、高出力化及び弱め界磁制御の点において有利である。この同期機において、高電圧化によって高出力化を図るためには、インバータ装置の直交流変換動作時に発生するサージ電圧に対する固定子巻線の耐絶縁性の向上がキー技術となる。
以下に説明する固定子の構成は、上記同期機のみならず、誘導機にも適用することができる。
本発明の第1実施例である回転電機の構成を図1乃至図6に基づいて説明する。
まず、図5,図6を用いて本実施例の回転電機の全体構成を説明する。
図6に示すように、本実施例の回転電機は、ステータ10と、ステータ10の内周側に空隙を介して配置されかつ回転可能に支持されているロータ20から構成されている。ステータ10とロータ20は回転電機のハウジング30内に保持されている。
ステータ10は、ステータコア12と、ステータコイル14とから構成されている。ステータコア12は、薄板の鋼板をプレス成形により所定の形状とした上で、積層したものである。ステータコア12は、環状のヨークコアと、これから径方向に突出し、周方向に等間隔で配置された複数のティースコアから構成されており、ヨークコアとティースコアは一体に形成されている。ステータコア12の内周部には、ステータコア12の内周表面側が開口し、軸方向に連続した複数のスロット15が形成されている。このスロット15は、周方向に隣接するティースコア間に形成された溝状の空間部である。本実施例では
48個のスロット15が形成されている。ステータコイル14は分布巻きで、ステータコア12のティースコアに巻回されている。ここで、分布巻きとは、コイルが、複数のスロットを跨いで(或いは挟んで)離間した2つのスロット15に収納されるように、ステータコア12に巻かれる巻線方式である。
ステータコイル14は、コイル導体を積層しながら連続的に巻回したU相ステータコイルと、V相ステータコイル,W相ステータコイルとから構成されている。ステータコイル14は、自動巻線機を用いて、巻き枠に所定の順序で予め巻回され、その後自動挿入機を用いて、ステータコア12のスロット15の入口部からスロット15内に挿入され、ステータコア12に巻かれる。ステータコイル14は、U相ステータコイル,V相ステータコイル,W相ステータコイルの順に、スロット15内に挿入される。ステータコイル14の巻き順については、図8以降を用いて後述する。ステータコイル14のコイル端部は、スロット15から軸方向両方向に突出してステータコア12の軸方向両端面に配置されている。
ロータ20は、ロータコア22と、永久磁石24と、シャフト26とから構成されている。ロータコア22は、薄板の鋼板をプレス成形により所定の形状とした上で積層し、シャフト26に固定したものである。ロータコア22の外周部には、ロータ20の軸方向に貫通した複数の磁石挿入孔が周方向に等間隔で形成されている。本実施例では8個の磁石挿入孔が形成されている。永久磁石挿入孔のそれぞれには永久磁石24が挿入され、固定されている。シャフト26は、ハウジング30の両側にそれぞれ固定されたエンドブラケット32F,32Rに、軸受34F,34Rによって回転可能に支承されている。
ステータコイル14は、U相,V相,W相の3相で、各相毎に8個で、合計24個のステータコイルU1,U2,…,U8,V1,V2,…,V8,W1,W2,…,W8からなる。各ステータコイル,例えば、ステータコイルU1は、間に他のV相,W相コイルが入る4個のスロット15を挟んで、すなわち、複数のステータコア12の突極を跨ぐように、互いに離間したスロット15内に挿入され、ステータコア12の突極に巻回される。尚、ステータコア12の突極とは、周方向に隣接するスロット15間に形成されたコア部分を示す。また、他のU相コイル,V相コイル,W相コイルも、他の相のコイルが入る4個のスロット15を挟んで、複数のステータコア12の突極を跨ぐように、互いに離間したスロット15内に挿入されるようにステータコア12の突極に巻回される分布巻きとなっている。分布巻きの構成であるため、弱め界磁制御や、リラクタンストルクを活用して、低回転速度だけでなく高回転速度までの広い回転数範囲について制御が可能となる。
24個のステータコイルU1,U2,…,U8,V1,V2,…,V8,W1,W2,…,W8は、相毎に結線リングによって接続されている。尚、図中実線はU相の結線リングを、一点鎖線はV相の結線リングを、点線はW相の結線リングをそれぞれ示す。これにより、U相,V相,W相の各相コイルがY結線される。結線リングは、薄板状導体からなるバスバーを用いて構成され、インバータ装置から供給される三相交流を前記相コイルに供給する。なお、Y結線の代わりに、結線リングによってデルタ結線することもできる。
ロータ20のロータコア22に設けられた永久磁石挿入孔に、8個の永久磁石24がそれぞれ挿入されている。永久磁石24は、ロータコア22の周方向に等間隔で配置される。永久磁石24は、隣接する永久磁石の極性(N極,S極)が、ロータの周方向において互いに逆極性となるように、着磁されている。隣接する永久磁石の間のロータコア22の領域は、補助磁極として機能する。補助磁極は、永久磁石24の磁気回路をバイパスして、ステータ10の起磁力によって直接磁束をステータ10の側に作用させ、リラクタンストルクを発生する領域である。回転電機の発生するトルクは、永久磁石24の磁束によって発生するトルクと、補助磁極に流れる磁束によって発生するリラクタンストルクとの合成トルクとして得ることができる。
また、永久磁石24を挿入する永久磁石挿入孔には、永久磁石24の挿入位置の周方向の両端部に、磁気的な空隙部(スリット部)AG1,AG2が設けられている。空隙部は、空気が存在する空隙でもよいしワニスなどの充填材が充填されていても良い。ワニスの透磁率は、ロータコア22を構成する珪素鋼板の透磁率よりも小さいため、空隙部を設けることによりロータ表面の磁束密度の急変を緩和する(永久磁石の周方向端部と補助磁極との間における永久磁石の磁束密度部分布の傾きを緩やかにする)ことでコギングトルクを減少させることができる。さらに、磁気的な空隙の形成により、永久磁石のステータ側に存在する鉄心部分(磁極片)と補助磁極との間の境界に形成されたブリッジ部の径方向の寸法を小さくすることができるので、漏洩磁束を低減することができる。
次に、図3を用いて本実施例の固定子巻線の構成について具体的に説明する。
本実施例のステータコイル14は、U相ステータコイル(U相巻線回路)U,V相ステータコイル(V相巻線回路)V,W相ステータコイル(W相巻線回路)Wの三相のステータコイルの中性点側を結線して形成したY型の結線回路(スター結線回路)から構成されている。各相のステータコイル(巻線回路)は、コイル導体を複数巻回して形成した相コイル(或いは単位コイル)を4つ直列に接続にして直列回路を形成し、この直列回路を2つ並列に接続することにより構成されている。U相ステータコイル(U相巻線回路)では、相コイル(単位コイル)U1〜U4が直列に接続されて1つの直列回路を構成し、相コイル(単位コイル)U5〜U8が直列に接続されてもう1つの直列回路を構成し、これらが並列に接続されている。V相及びW相のステータコイル(巻線回路)においても同様であり、相コイル(単位コイル)V1〜V4が直列に接続された直列回路と相コイル(単位コイル)V5〜V8が直列に接続された直列回路とが、相コイル(単位コイル)W1〜
W4が直列に接続された直列回路と相コイル(単位コイル)W5〜W8が直列に接続された直列回路とがそれぞれ並列に接続されている。本実施例では、直列回路の1つを構成する相コイル(或いは単位コイル)の数が、巻線回路の1つを構成する直列回路の数よりも大きくなるように、各相のステータコイル(巻線回路)を構成している。
次に、図2乃至図4を用いて本実施例の固定子巻線の製造方法について説明する。
相コイル(単位コイル)は、白抜きの矢印で示した順番に製作される。初めに、ボビン40から引き出されたエナメル電線41(コイル導体)は、巻枠50に対して一方向、すなわち図面上方向に向かって、巻枠50の一端側(図面下側)から他端側(図面上側)に掛けて複数ターン巻き付けられる(図2(a),(b)参照)。この時、各ターン間には、エナメル電線41の線径以上の隙間42が空けられる。この隙間24には復路で巻き付けられる。
図2(b)に示すように、所定のターン数/往復回数だけの巻回数を巻き終えたところで、今度は、巻方向を逆方向に転換し、巻き始めターン側(図面下方向)に巻戻るようにしてエナメル電線41を所定のターン数、巻枠50の他端側(図面上側)から一端側(図面下側)に掛けて巻枠50に巻き付ける(図2(c),(d)参照)。この時、復路のナメル電線41は、往路のエナメル電線41によって形成された隙間24に配置される。
尚、エナメル電線41(コイル導体)のターン数が奇数の場合、例えば、エナメル電線41(コイル導体)を1往復で巻き付ける場合には、(ターン数−1)/2もしくは、
(ターン数+1)/2回だけ、一方向に巻き進め、その後、逆方向に巻進めれば良い。
図2(d)に示すように、エナメル電線41(コイル導体)を所定ターン数、1往復の往復巻きによって巻枠50に巻き終えると、巻枠50に対するエナメル電線群43(コイル導体群)の配列は、図3に示すようになる。すなわちエナメル電線41(コイル導体)の一方向のターン数が5回(往復のターン数が10回)である場合、エナメル電線群43(コイル導体群)の配列は、巻枠50の巻き始め側から10ターン目→1ターン目→9ターン目→2ターン目・・・・→7ターン目→4ターン目→6ターン目→5ターン目の順に配列される。
このように、巻枠50に巻かれたエナメル電線群43(コイル導体群)は、巻枠50の巻き始め側、すなわち10ターン目のエナメル電線41(コイル導体)から順に、スロット15内に開口部から挿入され、図4に示すように、スロット15内に収納される。この時、スロット15内におけるエナメル電線群43(コイル導体群)の配列は、図3に示した配列順に近い状態にあり、巻き始めエナメル電線41S(コイル導体)と巻き終わりエナメル電線41E(コイル導体)とが極めて近い位置に配置される。本実施例では、エナメル電線41(コイル導体)の線径をRとしたとき、巻き始めエナメル電線41S(コイル導体)と巻き終わりエナメル電線41E(コイル導体)との距離は2R以内になっている。
ステータコア12のスロット15の内表面にはスロット絶縁17が敷かれ、その上にエナメル電線群43(コイル導体群)が納められている。また、エナメル電線41(コイル導体)の飛び出しを防止するため、くさび16がエナメル電線群43(コイル導体群)の上部、すなわちスロット15の開口部に配置されている。
本実施例によれば、低圧の回転電機では制御が難しかったスロット内の導体配列を制御し、巻き始めエナメル電線41S(コイル導体)と巻き終わりエナメル電線41E(コイル導体)とを極めて近い位置に配置するので、エナメル電線41(コイル導体)のターン間の容量結合を従来に比べて大きくできる。これにより、本実施例によれば、インバータ装置の急峻なサージ電圧に対するエナメル電線41(コイル導体)のターン間の分担電圧を低減できる。従って、本実施例によれば、インバータ装置の急峻なサージ電圧に対するライン側(中性点側とは反対側)相コイル(単位コイル)への電圧集中を低減でき、回転電機の耐サージ電圧特性を向上できる。
また、本実施例によれば、各相の直列回路を構成する相コイル(或いは単位コイル)の数を4とし、各相の巻線回路を構成する直列回路の数(2)よりも大きくしたので、エナメル電線41(コイル導体)のターン間の容量結合強化に伴うライン側相コイル(或いは単位コイル)の分担電圧の低減分を他の相コイル(或いは単位コイル)にも分担させ、各相コイル(或いは単位コイル)の分担電圧を平等化できる。これにより、本実施例によれば、同相の相コイル(或いは単位コイル)の巻線端部間の接触部に発生する電圧を低減できる。従って、本実施例によれば、同相の相コイル(或いは単位コイル)の巻線端部間に絶縁紙を挟むことなく、回転電機の耐サージ電圧特性を向上できる。
尚、相コイル(或いは単位コイル)の巻線端部は、ステータコア12の軸方向両端部からステータコア12(スロット15)の外部に突出してステータコア12の軸方向両端面の空間に配置されて部位であり、スロット15内に配置される相コイル(或いは単位コイル)の2つの巻線辺部を接続する部分である。
本実施例では、図5に示すように、各相毎に、直列回路の一方を構成する複数の相コイル(或いは単位コイル)は、巻線回路のライン側(中性点側とは反対側)からステータコア12の周方向一方(時計周り方向)に、直列回路の他方を構成する複数の相コイル(或いは単位コイル)は、巻線回路のライン側(中性点側とは反対側)からステータコア12の周方向他方(時計周りとは反対の方向)にそれぞれ連続して配置され、隣接するもの同士接触し合っている。例えばU相では、U1〜U4の相コイルがU相の引出側からステータコア12の周方向一方(時計周り方向)に、U5〜U8の相コイルがU相の引出側からステータコア12の周方向他方(時計周りとは反対の方向)にそれぞれ連続して配置され、隣接するもの同士接触し合っている。
また、本実施例では、直列回路のそれぞれを構成する複数の相コイル(或いは単位コイル)は、巻線端部の配置順序にしたがって順番に直列に接続されている。例えばU相の直列回路の一方は、U1〜U4の相コイル(或いは単位コイル)が順にステータコア12の周方向一方(時計周り方向)に配置されているので、U1〜U4の相コイル(或いは単位コイル)の直列接続の順序もU1〜U4の相コイル(或いは単位コイル)の順序になっている。U相の直列回路の他方、V相の直列回路及びW相の直列回路も同様の接続構成になっている。
次に、図7,図8を用いて、本実施例のステータコイルと比較例のステータコイルとの特性比較結果を説明する。
まず、比較例のステータコイルの構成について図12乃至図14に基づいて説明する。比較例のステータコイルの結線回路は、図1に示す本実施例のステータコイルの結線回路と同じものである。
比較例は、図12に示すように、ボビン140から引き出したエナメル電線141を巻枠150に対して一方向、すなわち図面上方向に向かって、巻枠150の一端側(図面下側)から他端側(図面上側)に掛けて、1回の巻き付け工程により複数ターン巻き付けるものである(図12(a),(b)参照)。このため、比較例において、巻枠150に対するエナメル電線群143(コイル導体群)の配列は、図13に示すように、巻枠50の巻き始め側から1ターン目→2ターン目→3ターン目・・・・→8ターン目→9ターン目→10ターン目の順になる。また、比較例において、巻枠150に巻かれたエナメル電線群143(コイル導体群)は、巻枠150の巻き始め側、すなわち1ターン目のエナメル電線141(コイル導体)から順に、スロット115内に開口部から挿入され、図14に示すように、スロット115内に収納される。この時、スロット115内におけるエナメル電線群143(コイル導体群)の配列は、図13に示した配列順に近い状態にあり、巻き始めエナメル電線141S(コイル導体)と巻き終わりエナメル電線141E(コイル導体)とが遠い位置に配置される。
図7は、サージ電圧立ち上がり時間に対するコイル導体ターン間分担電圧を示す特性図であり、(a)は本実施例のステータコイルの特性、(b)は比較例のステータコイルの特性をそれぞれ示す。尚、サージ電圧の波形は図右上に示す通りであり、ここではサージ電圧の波高値を100%一定とし、立ち上がり時間trを変化させた場合における結果を示す。
図7(a)に示すように、本実施例のステータコイルでは、ライン側の第1の相コイル(単位コイル)の分担電圧61,第2の相コイル(単位コイル)の分担電圧62,第3の相コイル(単位コイル)の分担電圧63,第4の相コイル(単位コイル)の分担電圧64のいずれも、サージ電圧の立ち上がり時間が短くなるとともに増加する。しかしながら、相コイル(単位コイル)のいずれもコイル導体のターン間絶縁の分担電圧は、エナメル電線の絶縁が劣化し始める部分放電劣化電圧レベルに比べて小さい。このため、本実施例のステータコイルでは、インバータ装置を用いて駆動した際、コイル絶縁を厚くすることなく、十分にインバータ装置のサージ電圧に耐えることができるということが判る。
これに対して比較例のステータコイルでは、図7(b)に示すように、ライン側の第1の相コイル(単位コイル)の分担電圧65,第2の相コイル(単位コイル)の分担電圧
66,第3の相コイル(単位コイル)の分担電圧67,第4の相コイルの分担電圧68のいずれも、サージ電圧の立ち上がり時間が短くなるとともに増加する。また、比較例のステータコイルでは、ライン側の第1の相コイル(単位コイル)の分担電圧の増加が特に大きく、サージ電圧の立ち上がり時間が短くなると、第1の相コイル(単位コイル)の分担電圧65は、エナメル電線の絶縁が劣化し始める部分放電劣化電圧レベルを超えてしまう。このため、比較例のステータコイルでは、インバータ装置を用いて駆動した際、コイル絶縁を厚くするなどの絶縁強化を施す必要があり、機械出力特性を変化させてインバータ装置のサージ電圧に耐えるようにしなければならないことが判る。
図8は、サージ電圧立ち上がり時間に対する巻線端部間接触部分担電圧を示す特性図であり、(a)は本実施例のステータコイルの特性、(b)は比較例のステータコイルの特性をそれぞれ示す。尚、サージ電圧の波形は図右上に示す通りであり、ここでは、サージ電圧の波高値を100%一定とし、立ち上がり時間trを変化させた場合における結果を示す。
図8(a)に示すように、本実施例のステータコイルでは、サージ電圧の立ち上がり時間trが短くなるとともに、分担電圧が増加する。しかしながら、本実施例のステータコイルでは、サージ電圧の立ち上がり時間trに対する分担電圧の増加は緩やかであり、平等分布時の分担電圧に対して大きく増加しない。このため、巻線端部間接触部の分担電圧は部分放電劣化電圧レベルに達しない。このため、本実施例のステータコイルでは、インバータ装置を用いて駆動した際、巻線端部部間の接触部に、絶縁紙などの絶縁スペーサを配置することなく、十分にインバータ装置のサージ電圧に耐えることができるということが判る。
これに対して比較例のステータコイルでは、図8(b)に示すように、サージ電圧の立ち上がり時間trが短くなるとともに、巻線端部間の接触部の分担電圧が増加し、エナメル電線の部分放電劣化電圧レベルを超えてしまう。このため、比較例のステータコイルでは、インバータ装置を用いて駆動した際、巻線端部間の接触部に絶縁紙などの絶縁スペーサを配置して、巻線端部間の接触部の絶縁を強化する必要があり、機械出力特性を変化させてインバータ装置のサージ電圧に耐えるようにしなければならないことが判る。
このように、本実施例の回転電機によれば、耐インバータサージ特性に優れていると共に、絶縁強化に伴う機械出力特性の低下が無いので、従来に比べて効率を低下させることがなく、インバータ駆動による省エネ効果を得ることができる。
なお、本実施例ではターン間の容量結合を強化し、ライン側相コイルの分担電圧を低減するとともに、このライン側相コイル(或いは単位コイル)の分担電圧の低減分を他のコイルにも分担させ、各相コイル(或いは単位コイル)の分担電圧を平等化している。この際、1相の直列コイル数を4として本効果を説明したが、その他の場合についても検討した結果、1相の直列コイル数が2個の場合には、モータ巻線端部で第1コイルの巻き始め導体(ライン導体)と、第2コイルの巻き終わり導体(中性点導体)がステータコアスロット出口の巻線端部で接触部するため、巻線端部間の接触部に、絶縁紙などの絶縁スペーサを配置しなければならなかった。一方、直列コイル数を3以上とした場合、巻線端部間の接触部の分担電圧は部分放電劣化電圧未満であり、巻線端部間の接触部に、絶縁紙などの絶縁スペーサを配置することなく、十分にインバータ装置のサージ電圧に耐えることができた。特に、直列コイル数を多くするほど、巻線端部間の接触部の分担電圧を低減できた。
本実施例の図26のモータでは、U,V,W三相の巻線のライン側コイル位置を120°ずつ周方向にシフトさせることで、U,V,W三相の巻線の口出しリードと、中性点接続リードが周方向に均一に分布して配置されるようにし、モータ巻線端部寸法が均一になるようにしている。しかしながら、U,V,W三相の巻線のライン側コイルを近づけることもできる。すなわち,図26のモータの場合、U,V,Wのライン側コイル位置を30°ずつ周方向にシフトさせることができる。この場合、モータ巻線端部寸法が均一でなくなるが、モータ外部からU,V,Wライン側コイルまでのリード線およびU,V,W相の巻線中性点接続線が短くでき、巻線抵抗を小さくすることができる。このため、モータ巻線端部寸法が均一でなくても良いモータでは、U,V,W三相の巻線のライン側コイルを近づけることが望ましい。
本発明の第2実施例を図9に基づいて説明する。
本実施例では、Δ型の結線回路(デルタ結線回路)が形成されるように、図1に示したU相ステータコイル(U相巻線回路)U,V相ステータコイル(V相巻線回路)V,W相ステータコイル(W相巻線回路)Wの三相のステータコイルを結線し、ステータコイルを構成している。各巻線回路の構成は図1と同様である。また、各巻線回路を構成する複数の相コイル(単位コイル)は、第1実施例と同様の製造方法によって製作され、ステータコアのスロットに挿入されている。
ところで、一般に、Δ結線のステータコイルを備えた回転電機を正弦波で駆動する場合、U−V相,V−W相,W−U相間の相間電圧を各巻線回路が分担するため、各巻線回路を形成する相コイル(単位コイル)の分担電圧は、Y結線のステータコイルを備えた回転電機に比べて高くなる。しかしながら、種々の検討を行った結果、インバータ装置を用いて回転電機を駆動する時のコイル導体のターン間絶縁の分担電圧は、各相の口出し電線とステータコアとの間に加わる急峻サージ電圧に対し発生することが明らかになった。このことから、ステータコイルをΔ結線で構成した場合においても、本実施例のように、相コイル(単位コイル)を構成することにより、回転電機の耐サージ電圧特性を向上できる。
第1実施例では3相Y型結線2並列4直列回路のステータコイルを、第2実施例では3相Δ型2並列4直列回路のステータコイルをそれぞれ例に挙げて説明した。本実施例の効果は、第1及び第2実施例において説明した2並列回路にとって特に顕著であるが、2相の場合、あるいは1並列回路又は4並列回路の場合でも、本実施例のステータコイルの構成を採用することにより、サージ電圧低減効果が得られる。
本発明の第3実施例を図10,図11に基づいて説明する。
図10は、第1及び第2実施例のいずれかの回転電機を搭載した電動車両の一つであるハイブリッド電気自動車の電機駆動システムの構成を示す。
ハイブリッド電気自動車は、内燃機関であるエンジンENと、前述した第1及び第2実施例で説明した回転電機からなるフロント側モータ・ジェネレータFMGによって前輪
WH−Fを、前述した第1及び第2実施例で説明した回転電機からなるリア側モータ・ジェネレータRMGによって後輪WH−Rをそれぞれ駆動するように構成された四輪駆動式のものである。尚、本実施形態では、エンジンENとフロント側モータ・ジェネレータ
FMGによって前輪WH−Fを、リア側モータ・ジェネレータRMGによって後輪WH−Rをそれぞれ駆動する場合について説明するが、エンジンENと前述の各実施形態にて説明した回転電機からなるフロント側モータ・ジェネレータFMGによって後輪WH−Rを、リア側モータ・ジェネレータRMGによって前輪WH−Fをそれぞれ駆動するようにしてもよい。
前輪WH−Fの前輪車軸DS−Fにはフロント側差動装置FDFを介して変速機TMが機械的に接続されている。変速機TMには出力制御機構(図示省略)を介してエンジン
ENとモータ・ジェネレータMGが機械的に接続されている。出力制御機構(図示省略)は、回転出力の合成や分配を司る機構である。フロント側モータ・ジェネレータMGの固定子巻線にはインバータINVの交流側が電気的に接続されている。インバータINVは、直流電力を三相交流電力に変換する電力変換装置であり、モータ・ジェネレータMGの駆動を制御するものである。インバータINVの直流側にはバッテリBAが電気的に接続されている。
後輪WH−Rの後輪車軸DS−R1,DS−R2にはリア側差動装置RDFとリア側減速機RGを介してリア側モータ・ジェネレータRMGが機械的に接続されている。リア側モータ・ジェネレータRMGの固定子巻線にはインバータINVの交流側が電気的に接続されている。ここで、インバータINVはフロント側モータ・ジェネレータMGFとリア側モータ・ジェネレータRMGに対して共用のものであり、モータ・ジェネレータMG用の変換回路部と、リア側モータ・ジェネレータRMGの変換回路部と、それらを駆動するための駆動制御部とを有する。なお、インバータINVの構成については、図11を用いて後述する。
ハイブリッド電気自動車の始動時及び低速走行時(エンジンENの運転効率(燃費)が低下する走行領域)は、フロント側モータ・ジェネレータFMGによって前輪WH−Fを駆動する。尚、本実施例では、ハイブリッド電気自動車の始動時及び低速走行時、フロント側モータ・ジェネレータFMGによって前輪WH−Fを駆動する場合について説明するが、フロント側モータ・ジェネレータFMGによって前輪WH−Fを駆動し、リア側モータ・ジェネレータRMGによって後輪WH−Rを駆動するようにしてもよい(四輪駆動走行をしてもよい)。インバータINVにはバッテリBAから直流電力が供給される。供給された直流電力はインバータINVによって三相交流電力に変換される。これによって得られた三相交流電力はフロント側モータ・ジェネレータFMGの固定子巻線に供給される。これにより、フロント側モータ・ジェネレータFMGは駆動され、回転出力を発生する。この回転出力は出力制御機構(図示省略)を介して変速機TMに入力される。入力された回転出力は変速機TMによって変速され、差動装置FDFに入力される。入力された回転出力は差動装置FDFによって左右に分配され、前輪WH−Fの一方における前輪車軸DS−Fと前輪WH−Fの他方における前輪車軸DS−Fにそれぞれ伝達される。これにより、前輪車軸DS−Fが回転駆動される。そして、前輪車軸DS−Fの回転駆動によって前輪WH−Fが回転駆動される。
ハイブリッド電気自動車の通常走行時(乾いた路面を走行する場合であって、エンジンENの運転効率(燃費)が良い走行領域)は、エンジンENによって前輪WH−Fを駆動する。このため、エンジンENの回転出力は出力制御機構(図示省略)を介して変速機
TMに入力される。入力された回転出力は変速機TMによって変速される。変速された回転出力はフロント側差動装置FDFを介して前輪車軸DS−Fに伝達される。これにより、前輪WH−Fが回転駆動される。また、バッテリBAの充電状態を検出し、バッテリ
BAを充電する必要がある場合は、エンジンENの回転出力を、出力制御機構(図示省略)を介してフロント側モータ・ジェネレータFMGに分配し、フロント側モータ・ジェネレータFMGを回転駆動する。これにより、フロント側モータ・ジェネレータFMGは発電機として動作する。この動作により、フロント側モータ・ジェネレータFMGの固定子巻線に三相交流電力が発生する。この発生した三相交流電力はインバータINVによって所定の直流電力に変換される。この変換によって得られた直流電力はバッテリBAに供給される。これにより、バッテリBAは充電される。
ハイブリッド電気自動車の四輪駆動走行時(雪道などの低μ路を走行する場合であって、エンジンENの運転効率(燃費)が良い走行領域)は、リア側モータ・ジェネレータ
RMGによって後輪WH−Rを駆動する。また、上記通常走行と同様に、エンジンENによって前輪WH−Fを駆動する。さらに、リア側モータ・ジェネレータRMGの駆動によってバッテリBAの蓄電量が減少するので、上記通常走行と同様に、エンジンENの回転出力によってフロント側モータ・ジェネレータFMGを回転駆動してバッテリBAを充電する。リア側モータ・ジェネレータRMGによって後輪WH−Rを駆動するめに、インバータINVにはバッテリBAから直流電力が供給される。供給された直流電力はインバータINVによって三相交流電力に変換され、この変換によって得られた交流電力がリア側モータ・ジェネレータRMGの固定子巻線に供給される。これにより、リア側モータ・ジェネレータRMGは駆動され、回転出力を発生する。発生した回転出力は、リア側減速機RGによって減速され、差動装置RDFに入力される。入力された回転出力は差動装置
RDFによって左右に分配され、後輪WH−Rの一方における後輪車軸DS−R1,DS−R2と後輪WH−Rの他方における後輪車軸DS−R1,DS−R2にそれぞれ伝達される。これにより、後輪車軸DS−F4回転駆動される。そして、後輪車軸DS−R1,DS−R2の回転駆動によって後輪WH−Rが回転駆動される。
ハイブリッド電気自動車の加速時は、エンジンENとフロント側モータ・ジェネレータFMGによって前輪WH−Fを駆動する。尚、第4実施例では、ハイブリッド電気自動車の加速時、エンジンENとフロント側モータ・ジェネレータFMGによって前輪WH−Fを駆動する場合について説明するが、エンジンENとフロント側モータ・ジェネレータ
FMGによって前輪WH−Fを駆動し、リア側モータ・ジェネレータRMGによって後輪WH−Rを駆動するようにしてもよい(四輪駆動走行をしてもよい)。エンジンENとフロント側モータ・ジェネレータFMGの回転出力は出力制御機構(図示省略)を介して変速機TMに入力される。入力された回転出力は変速機TMによって変速される。変速された回転出力は差動装置FDFを介して前輪車軸DS−Fに伝達される。これにより、前輪WH−Fが回転駆動される。
ハイブリッド電気自動車の回生時(ブレーキを踏み込み時,アクセルの踏み込みを緩めた時或いはアクセルの踏み込みを止めた時などの減速時)は、前輪WH−Fの回転出力を前輪車軸DS−F,差動装置FDF,変速機TM,出力制御機構(図示省略)を介してフロント側モータ・ジェネレータFMGに伝達し、フロント側モータジェネレータFMGを回転駆動する。これにより、フロント側モータ・ジェネレータFMGは発電機として動作する。この動作により、フロント側モータ・ジェネレータFMGの固定子巻線に三相交流電力が発生する。この発生した三相交流電力はインバータINVによって所定の直流電力に変換される。この変換によって得られた直流電力はバッテリBAに供給される。これにより、バッテリBAは充電される。一方、後輪WH−Rの回転出力を後輪車軸DS−R1,DS−R2,車両用出力伝達装置100の差動装置RDF,減速機RGを介してリア側モータ・ジェネレータRMGに伝達し、リア側モータ・ジェネレータRMGを回転駆動する。これにより、リア側モータ・ジェネレータRMGは発電機として動作する。この動作により、リア側モータ・ジェネレータRMGの固定子巻線に三相交流電力が発生する。この発生した三相交流電力はインバータINVによって所定の直流電力に変換される。この変換によって得られた直流電力はバッテリBAに供給される。これにより、バッテリBAは充電される。
本実施例の電機駆動システムによれば、大出力化しても絶縁性に優れ、小刀モータ・ジェネレータ(回転電機)を備えているので、車両への搭載省スペース化を図ることができるので、車両の小型化,軽量化及び低コスト化に寄与することができる。
次に、図11を用いて、図10に示したハイブリッド電気自動車の電機駆動システムに用いるインバータINVの回路構成について説明する。
インバータINVは、2個のインバータINV1,INV2から構成されている。インバータINV1,INV2の構成は同じである。インバータINV1,INV2は、それぞれ、パワーモジュールPMと、ドライバユニットDUから構成される。ドライバユニットDUは、モータ制御ユニットMCUによって制御される。パワーモジュールPMには、バッテリBAから直流電力が供給され、インバータINV1,INV2は、それぞれ、交流電力に変換して、モータ・ジェネレータに供給する。また、モータ・ジェネレータが発電機として動作するときには、発電機の出力は、インバータINV1,INV2によって直流電力に変換され、バッテリBAに蓄電される。
インバータINV1のパワーモジュールPMは6つのアームから構成され、車載用直流電源であるバッテリBAから供給される直流を交流に変換して回転機であるモータ・ジェネレータFMG,RMGに電力を供給する。パワーモジュールPMの上記6つのアームは、半導体のスイッチング素子としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor :絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)を使用している。半導体のスイッチング素子としてはIGBT以外に電力用MOS−FET(Metal Oxide Semiconductor−Field Effect
Transistor)を使用することができる。
IGBTは動作速度が速いメリットがある。昔は、電力用MOS−FETが使用できる電圧が低かったので、高電圧用のインバータはIGBTで作られていた。しかし最近は電力用MOS−FETの使用できる電圧が高くなり、車両用インバータではどちらも半導体スイッチング素子として使用可能である。電力用MOS−FETの場合は半導体の構造がIGBTに比べてシンプルであり、半導体の製造工程がIGBTに比べ少なくなるメリットがある。
図11において、U相,V相,W相の各相の上アームと下アームとはそれぞれ直列に接続されている。U相とV相とW相の各上アームのそれぞれのコレクタ端子(電力用MOS−FET使用の場合はドレーン端子)はバッテリBAの正極側に接続される。一方U相とV相とW相の各下アームのそれぞれのエミッタ端子(電力用MOS−FETの場合はソース端子)は、バッテリBAの負極側に接続される。
U相上アームのエミッタ端子(電力用MOS−FETの場合はソース端子)とU相下アームのコレクタ端子(電力用MOS−FETの場合はドレーン端子)の接続点は、モータ・ジェネレータFMG(RMG)のU相端子に接続され、U相電流が流れる。電機子巻線(永久磁石型同期モータの固定子巻線)がY結線の場合はU相巻線の電流が流れる。V相上アームのエミッタ端子(電力用MOS−FETの場合はソース端子)とV相下アームのコレクタ端子(電力用MOS−FETの場合はドレーン端子)の接続点は、モータ・ジェネレータFMG(RMG)のV相の電機子巻線(固定子巻線)のV相端子に接続され、V相電流が流れる。固定子巻線がY結線の場合はV相巻線の電流が流れる。W相上アームのエミッタ端子(電力用MOS−FETの場合はソース端子)と、W相下アームのコレクタ端子(電力用MOS−FETの場合はドレーン端子)の接続点はモータ・ジェネレータ
FMG(RMG)のW相端子に接続される。固定子巻線がY結線の場合はW相巻線の電流が流れる。バッテリBAから供給される直流電力を交流電力に変換して、モータ・ジェネレータFMG(RMG)のステータを構成するU相,V相,W相の3相のステータコイルに供給することにより、3相のステータコイルに流れる電流によって発生する起磁力により、ロータが回転駆動する。
モータ制御ユニットRMによりゲート信号を発生するドライバユニットDUが制御され
、各相のドライバユニットからゲート信号が各相の半導体スイッチング素子にゲート信号が供給される。このゲート信号により各アームの導通,非導通(遮断)が制御される。その結果供給された直流は三相交流に変換される。三相交流の発生は既に知られているので詳細な動作説明を省略する。
本発明の第1実施例である回転電機のステータコイルの結線構成を示す回路図。 図1のステータコイルを構成する相コイルの製造方法を説明するための図。 図2の製造方法によって巻枠に巻かれたコイル導体群の配列構成を示す断面図。 図3のコイル導体群のスロット内における配列構成を示す断面図。 本実施例の第1実施例である回転電機の全体構成を示す断面図。 本実施例の第1実施例である回転電機の全体構成を示す断面図。 サージ電圧立ち上がり時間に対するコイル導体ターン間分担電圧の特性を示す特性図であり、(a)は第1実施例のステータコイルにおける特性、(b)は比較例のステータコイルにおける特性をそれぞれ示す。 サージ電圧立ち上がり時間に対する巻線端部間接触部分担電圧の特性を示す特性図であり、(a)は第1実施例のステータコイルにおける特性、(b)は比較例のステータコイルにおける特性をそれぞれ示す。 本発明の第2実施例である回転電機のステータコイルの結線構成を示す回路図。 本発明の第3実施例であり、第1及び第2実施例のいずれかの回転電機を搭載した電動車両の電動駆動システムの構成を示すブロック図。 図10に搭載されたインバータ装置の構成を示す回路図。 比較例のステータコイルを構成する相コイルの製造方法を説明するための図。 図12の製造方法によって巻枠に巻かれたコイル導体群の配列構成を示す断面図。 図13のコイル導体群のスロット内における配列構成を示す断面図。
符号の説明
10…ステータ、12…ステータコア、14…ステータコイル、15…スロット、20…ロータ、41…エナメル電線、41E…巻き終わりエナメル電線、41S…巻き始めエナメル電線、43…エナメル電線群、50…巻枠。

Claims (11)

  1. 固定子鉄心と、
    該固定子に空隙を介して対向配置されかつ回転可能に保持された回転子とを有し、
    前記固定子鉄心は、
    複数のスロットが形成された固定子鉄心と、
    該固定子鉄心に装着された巻線固定子巻線とを備えており、
    前記固定子巻線は、巻線導体を複数巻回して構成した複数の単位巻線を備えており、
    前記複数の単位巻線は、前記巻線導体の直径をRとしたとき、前記スロット内における巻線巻き始めの前記巻線導体と巻き終わりの前記巻線導体との間の距離が2R以内となるように、前記複数のスロットに収納されている
    ことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記固定子巻線は3相の巻線回路によって構成されている
    ことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項2に記載の回転電機において、
    前記3相の巻線回路のそれぞれは、前記単位巻線によって構成された2つの直列回路が並列に接続されて構成されたものであり、
    前記3相の巻線回路はその一端側同士が接続されて、Y型あるいはΔ型の結線回路を構成している
    ことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項3に記載の回転電機において、
    前記直列回路は、3つ以上の前記単位巻線が直列に接続されて構成されたものである
    ことを特徴とする回転電機。
  5. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記固定子巻線にはインバータから電圧が印加される
    ことを特徴とする回転電機。
  6. 固定子鉄心と、
    該固定子に空隙を介して対向配置されかつ回転可能に保持された回転子とを有し、
    前記固定子鉄心は、
    複数のスロットが形成された固定子鉄心と、
    該固定子鉄心に装着された巻線固定子巻線とを備えており、
    前記固定子巻線は、巻線導体を複数巻回して構成した複数の単位巻線を備えており、
    前記複数の単位巻線は、前記スロット内における巻線巻き始めの前記巻線導体と巻き終わりの前記巻線導体との間の距離が近接するように、前記複数のスロットに収納されている
    ことを特徴とする回転電機。
  7. 巻線導体を巻枠に複数回巻き付けて単位巻線を製造する工程を繰り返して複数の単位巻線を製作し、この製造された複数の単位巻線を固定子鉄心の複数のスロットに収納し、この収納された複数の単位巻線同士を接続して固定子巻線を構成し、この構成された固定子巻線を備えた固定子を回転電機本体に組み込む巻線回転電機の製造方法であって、
    前記巻線導体を前記巻枠に巻き付ける場合、巻き始めの前記巻線導体と巻き終わりの前記巻線導体との間の距離が近接するように、前記巻枠の一部分から他方の部分に掛けて前記巻枠に前記巻線導体を1往復以上、往復させて巻き付けることを特徴とする回転電機の製造方法。
  8. 巻線導体を巻枠に複数回巻き付けて単位巻線を製造する工程を繰り返して複数の単位巻線を製作し、この製造された複数の単位巻線を固定子鉄心の複数のスロットに収納し、この収納された複数の単位巻線同士を接続して固定子巻線を構成し、この構成された固定子巻線を備えた固定子を回転電機本体に組み込む巻線回転電機の製造方法であって、
    前記巻線導体の直径をRとして、前記巻線導体を前記巻枠に巻き付ける場合、巻き始めの前記巻線導体と巻き終わりの前記巻線導体との間の距離が2R以内になるように、前記巻枠の一部分から他方の部分に掛けて前記巻枠に前記巻線導体を1往復以上、往復させて巻き付ける
    ことを特徴とする回転電機の製造方法。
  9. 固定子と、
    該固定子に空隙を介して対向配置されかつ回転可能に保持された回転子とを有し、
    前記固定子は、
    複数のスロットが形成された固定子鉄心と、
    該固定子鉄心に装着された固定子巻線とを備えており、
    前記固定子巻線は、
    巻線導体を複数巻回して構成した複数の単位巻線を備え、
    かつ前記単位巻線によって構成された複数の直列回路を並列に接続して構成した複数の巻線回路同士が接続されることにより構成されており、
    前記直列回路の1つを構成する前記単位巻線の数は、前記巻線回路の1つを構成する前記直列回路の並列数よりも大きい
    ことを特徴とする回転電機。
  10. 請求項9に記載の回転電機において、
    前記複数の単位巻線は、
    前記スロットに収納される2つの巻線辺部と、
    前記固定子鉄心の外部において前記2つの巻線辺部の間を接続する2つの巻線端部とを備えており、
    前記直列回路のそれぞれを構成する複数の単位巻線の巻線端部は、前記固定子鉄心の周方向に隣接するもの同士が接触するように、前記固定子鉄心の周方向に連続して配置されており、
    前記直列回路のそれぞれを構成する複数の単位巻線は、前記巻線端部の配置順序にしたがって順番に直列に接続されている
    ことを特徴とする回転電機。
  11. 請求項9に記載の回転電機において、
    前記直列回路は、3つ以上の前記単位巻線が直列に接続されて構成されている
    ことを特徴とする回転電機。

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