JP2004088921A - 巻線装置への電線供給装置 - Google Patents

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Seiji Hosono
細野 聖二
Yoshinari Shirato
白戸 良往
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Abstract

【課題】巻線された電線のリード端部の処理作業を容易にした巻線装置への電線供給装置を提供する。
【解決手段】複数本の電線Wを並列して送り出すノズル28と、これらの電線のクランプ部を有し、これらの電線を巻き付けさせるように回転する巻枠40と、この巻枠の下方に配置され、ステータコアの内歯に対応して立設された複数本のガイド棒を有し、前記巻枠と同期して回転できる電線保持治具80と、水平及び上下方向に移動できる電線受け渡し手段とを備えた巻線装置10に、複数のボビン201から引き出された複数本の電線Wを並列させて供給する電線供給装置200において、それぞれの電線の供給経路の途中に、電線の絶縁被覆を剥離する皮むき装置230を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばステータコア等のコイルを形成するための巻線装置に絶縁被覆された電線を供給する装置に関し、特に該電線の絶縁被覆を予め剥離して供給するようにした電線供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステータコアにコイルを装着する方法としては、巻線装置によって巻枠上に電線を巻き付けてコイルを形成し、このコイルをステータコアの内歯に対応して配置された複数本のガイド棒を有する冶具に保持させ、この冶具がコイル挿入冶具であるときはそのまま、この冶具がトランスファー冶具であるときはコイル挿入冶具にコイルを移した後、コイル挿入冶具をステータコアの内歯に嵌合させ、冶具の中心を通るストリッパでコイルをステータコアのスロットに押し込んで装着するコイルインサーター方式がよく採用されている。
【0003】
近年、電気自動車などのモータの開発に際し、自動車に搭載可能な低電圧の電源によって大きな駆動力が得られるようにするため、電線の断面積を大きくして大電流を流すことにより、大きな駆動力が得られるようにしたモータが望まれている。しかしながら、電線の直径を大きくした場合には、巻線操作やステータコアへのコイル挿入操作が困難となると共に、ステータコアのスロット内における電線のスペースファクタ(空間占有率)も小さくなるという問題点があった。
【0004】
このため、複数本の電線を並列して巻いて(パラ巻きして)コイルを形成することにより、巻線操作やコイル挿入操作に支障をきたすことなく、電線の断面積を大きくする試みがなされている。そして、電線をパラ巻きする巻線装置としては、例えば特開平11−332184号公報、特開2000−134876号公報、特開2000−209822号公報に示される装置が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、電線をパラ巻きする上記従来の巻線装置においては、巻線されたコイルをステータコアのスロットに挿入した後、電線のリード端部をコネクタ等に接続しようとするとき、複数本の電線の絶縁被覆をそれぞれ剥離しなければならず、特にパラ巻きする電線の本数が多い場合には、絶縁被覆の剥離作業に時間がかかるという問題があった。
【0006】
したがって、本発明の目的は、巻線された電線のリード端部の処理作業を容易にした巻線装置への電線供給装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の巻線装置への電線供給装置は、複数本の電線を並列して送り出すノズルと、これらの電線のクランプ部を有し、これらの電線を巻き付けさせるように回転する巻枠と、この巻枠の下方に配置され、ステータコアの内歯に対応して立設された複数本のガイド棒を有し、前記巻枠と同期して回転できる電線保持治具と、水平及び上下方向に移動できる電線受け渡し手段とを備えた巻線装置に、複数のボビンから引き出された複数本の電線を並列させて供給する電線供給装置において、前記複数本の電線のそれぞれの供給経路の途中に、電線の絶縁被覆を剥離する皮むき装置を設けたことを特徴とする。
【0008】
本発明の電線供給装置によれば、巻線装置へ複数本の電線を供給する途中で、リード端部となる部分が供給経路を通過するときに、上記皮むき装置を作動させて、電線の絶縁被覆を剥離することにより、巻き上がったコイルのリード端部となる部分が既に絶縁被覆を除去されているので、後の工程で絶縁被覆の剥離作業を行う必要がなくなる。したがって、複数本の電線をパラ巻きして形成したコイルのリード端部の処理作業を著しく容易にすることができる。
【0009】
本発明の好ましい態様によれば、前記皮むき装置は、電線の通路を囲んで配置された複数本の揺動刃を有し、これらの揺動刃は、回転部材に揺動可能に支持され、その一端には刃先が設けられ、他端にはウエイトが設けられていて、前記回転部材が回転すると、前記ウエイトの遠心力によって、前記刃先が前記通路を通る電線に圧接されるように構成されている。
【0010】
上記態様によれば、電線のリード端部となる部分が供給経路を通る際に、皮むき装置の回転部材を回転させることにより、回転する刃先がウエイトの遠心力によって電線に圧接されるため、電線外周の絶縁被覆を全周に亘ってきれいに剥離することができる。
【0011】
本発明の更に好ましい態様によれば、前記揺動刃の周囲を囲むカバーが設けられ、このカバーに前記電線の剥離された被覆を吸引する吸引管が接続され、この吸引管の吐出口には通気性のゴミ回収袋が設けられている。
【0012】
上記態様によれば、前記回転する刃先が電線に圧接されて、電線外周の絶縁被覆が剥離する際、その周囲を囲むカバーに吸引管が接続されていて、この吸引管を通してカバー内の空気が吸引されるため、上記剥離された絶縁被覆のゴミが吸引管から吸引除去される。そして、このゴミは、吸引管の吐出口に設けられたゴミ回収袋に集められるので、皮むき装置によって剥離された絶縁被覆が、刃先の近傍に溜まることを防止すると共に、絶縁被覆が飛散して作業環境を汚すという問題を回避することができる。
【0013】
本発明の更に好ましい態様によれば、前記皮むき装置は、渡り線を介して連続して巻かれる一連のコイルの巻き終わり端部及び次に巻く一連のコイルの巻き始め端部となる部分が通る際に、少なくとも駆動するように構成されている。
【0014】
上記態様によれば、現在巻いている一連のコイルの巻き終わり端部及び次に巻く一連のコイルの巻き始め端部となる部分は、通常連続しているので、巻線操作の終了直前等に供給経路を通る電線の絶縁被覆を所定長さ剥離し、この剥離された部分の中間部でカットすることにより、現在巻いている一連のコイルの巻き終わり側のリード端部と、次に巻く一連のコイルの巻き始め側のリード端部の絶縁被覆を効率よく剥離することができる。
【0015】
本発明の更に好ましい態様によれば、前記皮むき装置の駆動は、前記複数本の電線の移動を停止した状態で、前記皮むき装置を電線に沿って所定長さ移動させながら行うように構成されている。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1〜5には、本発明による電線供給装置の一実施形態が示されており、図6〜30には、同電線供給装置が適用される巻線装置の一例が示されている。
【0017】
図1において、10は、巻線装置であり、200は、この巻線装置10に複数本の電線Wを並列させて供給する、本発明による電線供給装置である。
【0018】
電線供給装置200の下方には、複数のボビン201が設置されている。そして、このボビン201の設置箇所に立設されたスタンド202を有し、このスタンド202の上部には、水平に伸びるアーム203が接続され、その両端部に第1ガイドリール204がそれぞれ取付けられている。また、スタンド202の上端には、支持パネル205が取付けられている。
【0019】
図2、3を併せて参照すると、支持パネル205には、上記第1ガイドリール204から延出される電線Wを1本ずつ平行に配列させるための複数の第2ガイドリール206が取付けられている。
【0020】
また、支持パネル205には、水平方向に伸びるスリット207が、上記並列した電線Wに対応して複数平行に形成されている。図3に示すように、これらのスリット207には、スライド板208がスライド可能に挿入されている。支持パネル205の背面側には、上記スライド板208のスライドをガイドするガイド板209が、支持パネル205と平行に取付けられている。
【0021】
また、支持パネル205の背面側には、エアシリンダ210が取付けられ、その作動ロッド211は、上記スライド板208に連結されている。エアシリンダ210は、作動ロッド211及びスライド板208を常時引き戻す方向(図3における右方向)に付勢している。スライド板208には、第3ガイドリール212が取付けられている。
【0022】
なお、第3ガイドリール212の手前には、電線Wのロック装置213が設置されている。ロック装置213は、電線Wの経路を挟んで、一方には固定板214が配置され、他方にはエアシリンダ215で作動する可動板216が設置されている。固定板214には凹部、可動板216には凸部が設けられ、エアシリンダ215の作動で可動板216を固定板215に押し付けることにより、上記凹凸が嵌合して、それらの間に電線Wが挟まれて固定されるようになっている。
【0023】
また、支持パネル205の上記第3ガイドリール212の更に前方には、第4ガイドリール217が取付けられている。電線Wは、上記第3ガイドリール212と第4ガイドリール217との間を、少なくとも1周巻き付けられた後、支持パネル205の先端に設置されたポール218に設けたガイド孔に挿通される。なお、ポール218の更に前方には、延長板220を介してポール219が設置されており、電線Wは、最終的にこのポール219に設けたガイド孔を挿通されて、巻線装置10のノズル28(後述)に送られるようになっている。
【0024】
そして、上記延長板220には、ボールネジ221が電線Wの供給経路と平行にかつ回転可能に支持されており、このボールネジ221は、支持パネル205に設置されたモータ222によって回転するようになっている。
【0025】
また、延長板220には、図示しないガイド棒が上記ボールネジ221と平行に取付けられており、このガイド棒にそって皮むき装置230がスライド可能に装着されている。皮むき装置230は、上記ボールネジ221に螺合するナット223に連結されており、上記モータ222によってボールネジ221が回転すると、上記ナット223を介して、電線Wの経路と平行な図中矢印A−B方向に移動するようになっている。
【0026】
図4に示すように、皮むき装置230は、角筒状の本体231と、この本体231の開口側の端部に装着された円筒状のカバー232とからなるケース233を有している。
【0027】
本体231のカバー232と反対側の端面には、ベアリング234を介して回転筒235が挿通支持されている。回転筒235のケース233から突出した端部には、従動プーリ236が取付けられている。
【0028】
これに対応して、本体231には、ブラケット237を介してモータ238が装着されており、モータ238の駆動軸には、駆動プーリ239が装着されている。そして、上記従動プーリ236と上記駆動プーリ239との間に、タイミングベルト240が張設されており、モータ238の回転によって、タイミングベルト240を介して回転筒235が回転するようになっている。
【0029】
回転筒235には、回転軸241が挿通されている。回転軸241の一端は、回転筒235の一端からケース233の外部に突出し、そこに雄ネジ242が形成されている。また、雄ネジ242には、ナット243が螺着されている。
【0030】
一方、回転軸241の他端は、回転筒235の他端からケース233内に突出しており、そこにフランジ244が固着されていて、上記ナット243を締め付けることにより、回転筒235が、フランジ244とナット243とに挟圧されて、回転軸241と回転筒235とが一体化するようになっている。なお、図示していないが、回転軸241の軸心には、電線Wを挿通させる挿通路が形成されている。
【0031】
ケース233内には、ベアリング245を介して回転リング246が支持されている。この回転リング246は、回転軸241に連結されており、回転軸241の回転と一緒に回転する。
【0032】
回転リング246には、この実施形態の場合、合計3本の揺動棒250が、それらの中間部を枢支されて、回転リング246の中心に対して放射状に配置されている。また、上記枢支点を中心に各揺動棒250が回動すると、その先端が電線Wの挿通路に対して近接又は離反する。
【0033】
各揺動棒250の先端には、電線Wの絶縁被覆を剥離するための刃251が取付けられ、各揺動棒250の基端には、ウエイト252が取付けられている。また、揺動棒250の枢支点よりもウエイト252側には、3本の揺動棒を束ねるように図示しない弾性リングが装着され、各揺動棒250の刃251が常時は外方に開くように弾性付勢している。
【0034】
図5を併せて参照すると、ケース233のカバー232には、吸引口253が取付けられており、この吸引口253に吸引チューブ254が連結されている。吸引チューブ254は吸引部260に接続され、この吸引部260は更に排出管257を介して、ゴミを通さない通気性のゴミ回収袋258に連結されている。ゴミ回収袋258には、ゴミが溜まったときに取出すためのファスナー259が取付けられている。
【0035】
また、吸引部260には、高速の空気Aを導入する空気供給管256が連結されている。そして、上記空気供給管256から導入される空気は、上記排出管257に流れ、吸引部260において、ベンチュリー管の原理で、吸引チューブ254内の空気を吸引する負圧を発生させる。
【0036】
その結果、ケース232内の空気が吸引されて、吸引チューブ254、排出管257を通して排気される。そして、ケース232内で発生する絶縁被覆が剥離されたゴミは、ゴミ回収袋258に回収される。ゴミ回収袋258に集められたゴミは、ファスナー259を開いて廃棄することができる。
【0037】
なお、カバー232の端面には、電線Wの導出口255が形成されている。また、本体231には、メッシュ状のフィルタを取付けられた空気取入れ口261が設けられている。
【0038】
次に、この電線供給装置200の作用について説明する。
複数のボビン201から繰出された電線Wは、第1ガイドリール204と第2ガイドリール206とを介して、支持パネル205に沿って平行に配列される。この電線Wは更に、第3ガイドリール212と、第4ガイドリール217との間を少なくとも1周巻き付けられた後、ポール218に設けたガイド孔を通り、皮むき装置230の回転軸241の挿通孔を通り抜けた後、導出口255から抜け出て、最後にポール219のガイド孔を通り、巻線装置10のノズル28に導入される。そして、巻線装置10での巻線操作によって電線Wが引っ張られて、複数のボビン201から電線Wが引き出されるようになっている。
【0039】
この場合、電線Wが巻線装置10によって強く引っ張られたときは、第3ガイドリール212が、エアシリンダ210による引張力に抗して、第4ガイドリール217に近接する方向にスライドし、電線Wに過剰な引張力が作用することを防止している。また、電線Wが巻線装置10の動作中に緩んだ場合には、エアシリンダ210による引張力によって、第3ガイドリール212が第4ガイドリール217から離れる方向に移動し、電線Wが巻線操作中に弛んでしまうことを防止できる。このように、第3ガイドリール212と第4ガイドリール217との間隔が伸縮自在に変化することによって、巻線操作に伴って電線Wの引き出し速度が変化しても、適度な引張力を常に付与することができる。
【0040】
また、後述する巻線操作においては、電線Wをピンと張った状態にして、電線Wの受け渡しをすることがあるが、このような場合に、電線Wを後述するグリッパや、引き掛けプーリで引っ張っても、電線Wがボビン201から引き出されてしまうだけで、ピンと張ることができないことがある。このため、この実施形態においては、電線Wのロック装置213が設置されている。すなわち、上記のような場合に、ロック装置213のエアシリンダ215の作動で可動板216が固定板215に押し付けられ、電線Wが可動板216と固定板216との間に挟圧固定されて、電線Wがボビン201から引き出されてしまうことを防止することができる。また、このロック装置213は、電線Wの絶縁被覆を皮むき装置230によって剥離する場合にも利用される。
【0041】
次に、皮むき装置230の作用について説明すると、巻線操作が終了する直前に、現在巻いているコイルの巻き終わり端部及び次に巻くコイルの巻き始め端部となる部分が、上記皮むき装置230が位置する部分に配置されたとき、上記ロック装置213が作動して、電線Wの送り出しをストップする。
【0042】
その状態で、図4に示すモータ238の作動でタイミングベルト240を介して回転筒235及び回転軸241が回転する。そして、回転軸241に連結された回転リング246が回転し、3本の揺動棒250も一緒に回転する。すると、揺動棒250の基端に取付けられたウエイト252の遠心力によって、図示しない弾性リングの結束力に抗して、揺動棒250の枢支点よりも基部側が外径方向に広がり、その反対に先端の刃251が電線Wの経路方向に移動して、電線Wの外周に回転しながら接触する。
【0043】
また、上記と同期して、図3に示すモータ222が作動してボールネジ221が回転し、このボールネジ221に螺合するナット223を介して、皮むき装置230が電線Wの軸線に沿って移動する。その結果、皮むき装置230は、電線Wの外周の絶縁被覆を、回転する刃251で剥離しながら、電線Wの軸線に沿って移動し、電線Wの、現在巻いているコイルの巻き終わり端部及び次に巻くコイルの巻き始め端部となる部分の絶縁被覆を剥離することができる。
【0044】
電線Wの絶縁被覆を剥離された部分は、次の工程で巻線装置10に導入され、上記絶縁被覆を剥離された部分のほぼ中央で切断され、現在巻いているコイルの巻き終わりのリード端部及び次に巻くコイルの巻き始めのリード端部の絶縁被覆を剥離して、そのままコネクタ等に接続できるようにすることができる。
【0045】
なお、皮むき装置230による絶縁被覆の剥離は、現在巻いているコイルの巻き終わり端部及び次に巻くコイルの巻き始め端部となる部分に限らず、コイルとコイルの間の渡り線でリード線を取りたい場合にも適用することができる。
【0046】
また、皮むき装置230が作動している間、前述したように、空気供給管256から空気Aが高速で導入され、吸引部260において吸引チューブ254内の空気を吸引する負圧が発生するため、ケース232内の空気が吸引されて、吸引チューブ254、排出管257を通り、更にゴミ回収袋258を通過して排気される。このため、回転刃251によって絶縁被覆が剥離されて発生するゴミは、ケース232から吸引されてゴミ回収袋258に回収される。
【0047】
このため、皮むき装置230によって剥離された絶縁被覆が、刃先の近傍に溜まることを防止すると共に、絶縁被覆が飛散して作業環境を汚すという問題を回避することができる。
【0048】
図6〜30には、本発明の電線供給装置が適用される巻線装置の一例が示されている。
【0049】
図6,6に示すように、この巻線装置10は、上面がテーブル12をなす基台11と、この基台11上に立設された縦フレーム13と、この縦フレーム13の上端に取り付けられた天板14とを有している。
【0050】
テーブル12と天板14との一側方には、天板14から垂下する2本のガイド棒21、22に案内される昇降ブロック20が配設されている。この昇降ブロック20には、天板14に取付けられたモータ23によって回転するボールネジ24が螺合して貫通している。したがって、モータ23の作動によりボールネジ24を回転させることによって、昇降ブロック20はガイド棒21、22に沿って昇降動作する。
【0051】
図8、8を併せて参照すると、昇降ブロック20には、4つのガイドプーリ25が取付けられており、このガイドプーリ25に上下辺を支持されて水平方向に移動可能なアーム26が設けられている。このアーム26は、それと平行に配設されたエアシリンダ27によって軸方向に移動可能とされている。
【0052】
このアーム26の先端には、複数本の電線を並列させて繰出すノズル28が取付けられている。また、昇降ブロック20の一端には、ガイドプレート29が装着されており、このガイドプレート29に複数の電線導入孔30が形成されている。電線は、これらの導入孔30に導入された後、上記ノズル28を通って繰出されるようになっている。
【0053】
ノズル28は、1本の電線が通過できるスリット31を設けて対置された一対のプレート28a、28bを有し、電線の通過する経路の出入口の上下部分に、合計4つのガイドローラ32が配設されている。これらのガイドローラ32は、電線の導出入部における摩擦を軽減させて、電線の絶縁被覆の損傷を回避する役割をなす。
【0054】
そして、上述したように、エアシリンダ27によってアーム26が軸方向に移動することにより、ノズル28は、巻枠40に近接したり、遠ざかったりするように、進退動作する。また、上記モータ23の作動により昇降ブロック20が昇降動作することにより、ノズル28も昇降動作する。
【0055】
天板14には、巻枠40が垂下して回転可能に支持されている。すなわち、巻枠40は、天板14上に設置された巻枠回転モータ41と、この巻枠回転モータ41の駆動プーリに張設された回転ベルト42を介して回転する回転板43に取付けられている。
【0056】
図10を併せて参照すると、回転板43には、断面T字状の第1ブラケット44が取付けられており、この第1ブラケット44に前方巻枠46が蟻溝嵌合して、ボルト45によって固着されている。
【0057】
また、同じく断面T字状の第2ブラケット49が、回転板43の下面に取付けられた支持板47に、支軸48を介して揺動可能に取付けられている。そして、この第2ブラケット49に後方巻枠51が蟻溝嵌合して、ボルト50によって固着されている。
【0058】
更に、回転板43は、前記巻枠回転モータ41によって回転する回転筒52の下端に連結されており、この回転筒52及び回転板43を貫通してスライド軸53が挿通されている。このスライド軸53の下端には、十字状に延出された羽根からなるコイル落し板54が取付けられている。そして、図6に示すエアシリンダ55の作動によって、上記スライド軸53が軸方向に移動し、コイル落し板54が昇降動作するようになっている。コイル落し板54の昇降動作は、巻線時における上昇した位置と、後記図11における巻枠クランプを開放させる位置と、コイル落しを行う位置の3つの位置で停止できるようになっている。
【0059】
前方巻枠46及び後方巻枠51には、上記コイル落し板54が挿通されるスリット56、57が設けられ、前方巻枠46及び後方巻枠51は、該スリットによって左右に分かれた部材でそれぞれ構成されている。また、前方巻枠46には、後述するトランスファツールのガイド棒が挿入される溝58が形成されている。
【0060】
後方巻枠51を支持する第2ブラケット49の上面は、支軸48を頂点とする山形の傾斜面60をなし、この傾斜面60にスプリング61で押圧されたローラ62が圧接されている。このローラ62は、スプリング61とは反対の方向に伸びるボルト軸63に連結されており、このボルト軸63に外的負荷がかからない状態では、ローラ62が傾斜面60に圧接されて、第2ブラケット49がほぼ水平状態に支持され、したがって後方巻枠51が垂下した状態に支持されるようになっている。
【0061】
また、天板14の下面には、ブラケット65を介してエアシリンダ64が設置されており、後方巻枠51が所定の回動位置にあるとき、エアシリンダ64の作動ロッド66がボルト63に対向配置されるようになっている。そして、エアシリンダ64の作動によって作動ロッド66が押出されると、ボルト63が押されてローラ62が傾斜面60を下る方向に移動し、後方巻枠51が図6中の想像線で示すように内側に倒れ込むことが可能とされる。
【0062】
後方巻枠51の外周面は、下方に向かうほど回転軸心に近づくように縮径したテーパ面71と、このテーパ面71の下端から回転軸心と平行に伸びる垂直面72とを有している。そして、テーパ面71にはゴム膜が貼り付けられており、巻線された電線が、コイル落し板54で強制的に払い落されるまでは、後方巻枠51に巻き付いた状態を維持するようにしている。
【0063】
更に、後方巻枠51の外周面は、図10(c)に示すように、底面側から見たとき、後方巻枠51の上部においては大きな曲率の円弧51aをなし、後方巻枠51の下部においては両肩部が小さい曲率の円弧51bをなし、中間が平面51cをなしている。
【0064】
また、後方巻枠51の、スリット57によって分割された左右の部材には、それらの下端に巻枠クランプ73、74が設けられている。図11に示すように、左右の巻枠クランプ73、74は、同じ構造からなっており、外側の固定片75と、この固定片75に対して内側から接離する可動片76とを有し、固定片75と可動片76との間に電線を挟持するようになっている。
【0065】
可動片76の背面部には、支軸77で回動可能に支持されたレバー78の一端が枢着されている。また、レバー78の他端は、ロッド79の下端に枢着されている。左右のロッド79は、図10(b)に示すように、板67によって連結されており、かつ、スプリング68によって、常時下方に付勢されている。そして、この板67の下方に、コイル落し板54が配置されており、コイル落し板54が上昇した位置では、上記板67がコイル落し板54によって押し上げられ、ロッド79が上昇した位置となる。また、コイル落し板54が下降すると、スプリング68の付勢力によって、ロッド79も下降するようになっている。
【0066】
図11(a)は、コイル落し板54が上昇した位置にあって、ロッド79がコイル落し板54によって押上げられた状態を示し、この状態ではリンク78が図中時計方向に回動しようとするため、可動片76が固定片75に押し付けられる状態となる。
【0067】
また、図11(b)は、コイル落し板54が所定位置まで下降し、ロッド79がスプリング68によって下降した状態を示し、この状態ではリンク78が反時計方向に回動するため、可動片76が固定片75から離れた状態となる。
【0068】
電線は、後述するグリッパによって、図11(b)に示す状態で固定片75と可動片76との隙間に挿入され、図11(a)に示す状態にすることにより、固定片75と可動片76との間にクランプされるようになっている。
【0069】
図12を併せて参照すると、上記巻枠40に対向して、テーブル12上には、トランスファーツール(本発明における電線保持治具に該当)80が配置されている。トランスファーツール80は、ステータコアの内歯に対応して立設された複数本のガイド棒81を有している。なお、ガイド棒81は、ステータコアの全ての内歯に対応して設けられる必要はなく、少なくともコイルを挿入しようとするスロットの両側に位置する内歯に対応して設けられていればよい。
【0070】
図13に示すように、ガイド棒81の先端部には、拡径したキャップ82が装着されており、キャップ82の中間部に形成された拡径部82aが隣接するキャップ82に当接して、ガイド棒81どうしの間隙に挿入されたコイルを抜け止めするようになっている。
【0071】
ガイド棒81は、円板83上に立設されている。円板83には、支軸84が連結されている。支軸84は、図7に示すテーブル12の下方に配置されたエアシリンダ92によって軸方向にスライドし、それによってトランスファーツール80が昇降動作するようになっている。
【0072】
また、円板83の下方であって支軸84の外周には、回転テーブル85が同心的に配置されている。回転テーブル85の下面中央には、回転筒86が連結されている。回転筒86は、ベアリングを内蔵する軸受87によって回転可能に支持されている。更に、軸受87は、スライドベース88に設置されており、スライドベース88は、スライドレール89に沿って水平移動可能に支持されている。
【0073】
図7に示すように、テーブル12上には、ボールネジ91が水平方向に配設されており、このボールネジ91は、同じくテーブル12上に設置された水平移動モータ90によって回転するようになっている。そして、ボールネジ91は、上記スライドベース88に螺合しており、水平移動モータ90によってボールネジ91が回転すると、スライドベース88が水平移動するようになっている。
【0074】
また、テーブル12の下方には、トランスファーツール回転モータ93が設置されており、このモータ93に連動するベルト94を介して、上記回転筒86と共に回転テーブル85が回転するようになっている。なお、回転筒86に挿通された支軸84は、回転筒86に対して、軸方向には移動可能で、回転方向には一体に回転するように、キーやスプライン嵌合により連結されている。
【0075】
回転テーブル85の周縁部には、周方向に対向して合計2つのリード線クランプ100が設置されている。また、回転テーブル85が所定の回動位置にあるときに、これらのリード線クランプ100の下方に位置するように、テーブル12上にはクランプ解除装置101が設置されている。
【0076】
リード線クランプ100は、図14に示すように、回転テーブル85から立設された筒状の支柱102と、この支柱102の上端に連結された上方に向けて開いたコ字状の枠体103とを有している。筒状の支柱102内には、スライド軸104が挿通されている。スライド軸104の中間にはブロック105が固着されており、このブロック105から立設された2本のガイド棒106が、支柱102の上部に軸方向摺動可能に挿入されている。
【0077】
ガイド棒106及びスライド軸104の外周には、上記ブロック105と上記支柱102の上部との間に介装される圧縮コイルバネ107、108が配置されており、スライド軸104を常時、軸方向下方に付勢している。なお、ブロック105には、ハンドル109が取付けられ、このハンドル109は、支柱102のスリット状の開口を通して外部に突出しており、スライド軸104を手動で上下できるようになっている。
【0078】
スライド軸104の上端は、枠体103の内側に配置されたリンクケース110に挿入され、このリンクケース110から延出された支軸を介してブロック111が配置されている。ブロック111に形成されたクランプ面112と、枠体103の一方の端部内面に形成されたクランプ面113との間に、図示しない電線が挟持されるようになっている。
【0079】
すなわち、スライド軸104が圧縮コイルバネ107、108に抗して上昇すると、リンクケース110内に設けられた図示しないリンク機構によって、ブロック111が図14中の左方向に移動し、クランプ面112、113が開くようになっている。また、スライド軸104に外力が作用しない状態では、スライド軸104が圧縮コイルバネ107、108によって下方に移動し、リンクケース110内に設けられた図示しないリンク機構によって、ブロック111が図14中の右方向に移動し、クランプ面112、113が閉じるようになっている。
【0080】
スライド軸104は、回転テーブル85の下面から突出しており、その下端にはフランジ115が連結されている。そして、クランプ解除装置101は、回転テーブル85が所定の回動位置にあるとき、上記リード線クランプ100の下方に配置されるように、テーブル12上に設置されている。クランプ解除装置101は、内蔵するエアシリンダによって昇降動作する押上げ板116を有し、この押上げ板116が上昇すると、スライド軸104が圧縮コイルバネ107、108に抗して上昇し、クランプ面112、113が開くようになっている。
【0081】
図7に示すように、巻枠40の背面側には、本発明の電線受け渡し手段に相当するグリッパ120が、上下、左右及び前後に移動可能に配設されている。この移動機構に関する詳細な説明は省略するが、上下、左右及び前後のいずれもモータで回転するボールネジ駆動によるスライド機構からなっている。
【0082】
このグリッパ120は、図15に示すような構造をなしている。図において121は、上記移動機構に連設されたグリッパ本体であり、この本体121に一対の回動アーム122が、支軸123を介して、回動可能に取付けられている。これらの回動アーム122は、本体121の後部に取付けられた開閉エアシリンダ124の作動により、図示しないリンク機構を介して、同図(a)、(b)に示すように開閉動作するようになっている。
【0083】
また、各回動アーム122の先端には、それぞれクランプ部140が取付けられている。クランプ部140は、側方から見た断面がL字状の支持部材126を有し、この支持部材126の端部127は、上方に立ちあがっている。
【0084】
更に、支持部材126上には、可動部材128が装着されており、この可動部材128は、回動アーム122上に設置されたエアシリンダ130の作動ロッド131に連結されたリンク132、133を介して、支持部材126の端部127内面に接離するように動作する。
【0085】
図16に示すように、並列した複数本の電線Wは、可動部材128の端部129と、支持部材126の端部127との間に、挟持される。この場合、エアシリンダ130は、同図(a)に示すように電線Wを固定できるように挟持した状態と、同図(b)に示すように電線Wを開放することなく線方向に摺動可能に挟持した状態と、同図(c)に示すように電線Wを開放できるように開いた状態の3段階の開閉状態を取り得るように動作する。
【0086】
また、支持部材126の端部127の上端127aと、可動部材128の端部129の上端129aとは、上記(a)、(b)の状態で、互いに当接又は嵌合し、電線Wが抜けてしまわないようにされている。上記支持部材126の上端127aと、可動部材128の上端129aとが、電線Wの抜け止め部を構成している。
【0087】
図6に示すように、巻枠40の側方には、天板14から垂下するカッター160が取付けられている。このカッター160は、図18に示すように、天板14に立設した支持板161と、この支持板161に固着されたブロック162と、このブロック162に取付けられた昇降用エアシリンダ163と、ブロック162を上下に貫通する一対のガイド棒164を介して昇降可能に取付けられた昇降ベース165と、この昇降ベース165に取付けられたカッター本体166と、カッター本体166に設けられた刃部167とからなる。昇降用エアシリンダ163の作動ロッドは、昇降ベース165に連結されており、昇降用エアシリンダ163の作動によって昇降ベース165及びカッター本体166が昇降動作する。また、カッター本体166は、エアシリンダを内蔵しており、刃部167を開閉動作させる。
【0088】
図7に示すように、巻枠40の背面側には、天板14の下面に支持された引張装置170が設けられている。この引張装置170は、図17に示すように、天板14の下面にブラケット171を介して取付けられた第1エアシリンダ172を有している。第1エアシリンダ172の作動ロッド173は、巻枠40の方向に向けて水平方向に伸縮動作し、その先端には第2エアシリンダ174が取付けられている。そして、第2エアシリンダ174の作動ロッド175は、垂直方向下方に延出されており、この作動ロッド175の下端に引き掛けプーリ176が取付けられている。
【0089】
次に、図19〜30を参照して、この巻線装置10を用いた巻線工程について前記電線供給装置200の作用と合わせて説明する。なお、工程順に(a)〜(x)の符号を付している。各工程図において、アルファベットの後に1が付いた図は正面図であり、2が付いた図は平面図である。以下、上記工程に従って、巻線操作を説明する。
【0090】
1)図19(a1)工程
トランスファーツール80を回転テーブル85上に設置し、巻線装置10を起動する。なお、電線Wは、予めグリッパ120に保持させておく。
【0091】
2)図19(b1)(b2)工程
グリッパ120で電線W(リード線)をノズル28から引き出し、リード線クランプ100に電線Wをクランプさせる。
【0092】
その際、まず、図16(b)に示すように、可動部材128の端部129と、支持部材126の端部127とが、電線Wを開放することなく線方向に摺動可能な状態に開く(以下、この状態を「半開き状態」とする)。
【0093】
そして、図15(a)に示すように、回動アーム122を回動させてクランプ部140をY字状に開く。その結果、電線Wは、Y字状に開いたクランプ部140の間に平行に並んで保持される。
【0094】
次に、可動部材128の端部129と、支持部材126の端部127とが、図16(a)に示すように、電線Wを固定するように挟持する(以下、この状態を「固定状態」とする)。この状態で、グリッパ120を移動させて、Y字状に開いたクランプ部140の間にリード線クランプ100を導入する。
【0095】
このとき、図14に示すように、リード線クランプ100は、クランプ解除装置101の上方にあり、クランプ解除装置101の押上げ板116が上昇して、スライド軸104が押上げられ、クランプ面112、113が開いた状態となっている。
【0096】
そして、グリッパ120が移動して、Y字状に開いたクランプ部140の間に平行に並んで保持された電線Wを、リード線クランプ100の上記クランプ面112、113の隙間に電線Wを挿入すると、クランプ解除装置101の押上げ板116が下降し、スライド軸104が圧縮コイルバネ107、108によって下方に移動し、クランプ面112、113が閉じて電線Wを把持する。
【0097】
次いで、グリッパ120の端部129と、支持部材126の端部127とが、図16(c)で示すように開き(以下、この状態を「開放状態」とする)、グリッパ120を下降させて電線Wを上記端部129、127の隙間から開放する。
【0098】
3)図20(c1)(c2)工程
トランスファーツール80を載置した回転テーブル85が回転し、電線Wを張り、グリッパ120で電線Wを把持する。このとき、グリッパ120のクランプが固定状態に閉じて、電線Wをしっかりと挟持する。
【0099】
なお、グリッパ120による電線Wの把持位置を正確に設定するため、図3に示す前記ロック装置213によって電線Wをスライド板208上で固定する。それによって、電線Wを引き出すと、第3ガイドリール212と第4ガイドリール217とが接近するので、エアシリンダ210の付勢力に抗してスライド板208が移動し、電線Wはピンと張られる。そして、グリッパ120によって電線Wが保持されると、ロック装置213は解除される。このロック装置213による電線Wの固定作業は、グリッパ120が電線Wを把持する際に、その都度なされるのであるが、以下の説明では省略することにする。
【0100】
4)図20(d1)(d2)工程
グリッパ120のクランプが半開き状態に開くと共に、クランプ部140がY字状に開く。その結果、電線Wはクランプ部140の間に平行に並んで保持される。その状態で、グリッパ120のクランプを再び固定状態に閉じ、巻枠40の後方巻枠51の一方の巻枠クランプ74に挿入する。
【0101】
このとき、巻枠40のコイル落し板54が巻枠クランプ開放位置まで下降して、巻枠クランプ74は開いた状態になっている。そして、グリッパ120のY字状に開いたクランプ部140によって平行に並んで保持された電線Wが、そのままの形でクランプ74に挿入される。そして、コイル落し板54が上昇して巻枠クランプ74が閉じ、グリッパ120が開放状態に開いて、電線Wを巻枠クランプ74に残して開放する。
【0102】
5)図21(e1)(e2)工程
回転テーブル85と共に、リード線クランプ100、トランスファーツール80及び巻枠40が同期して回転し、巻き始め位置にセットされ、アーム26が突出して、ノズル28が巻枠40に近接する。
【0103】
6)図21(f1)(f2)工程
ボールネジ24(図8参照)の回転により、ノズル28を徐々に上昇させながら、リード線クランプ100、トランスファーツール80及び巻枠40を同期して回転させる。
【0104】
7)図22(g1)(g2)工程
こうして1極目のコイルC1の巻線が終了したら、ボールネジ91(図7、11参照)の回転により、トランスファーツール80をスライドさせ、その対応するガイド棒81を、前方巻枠46の溝58(図10参照)に位置合わせする。
【0105】
8)図22(h1)(h2)工程
この状態で、支軸84(図12参照)が上昇し、トランスファーツール80が上昇して、所定のガイド棒81が前方巻枠46の溝58に挿入される。それと同時に、エアシリンダ64の作動ロッド66が押出され、ボルト軸63を介してローラ62が第2ブラケット49の傾斜面60を移動して、後方巻枠51が傾き(図10参照)、エアシリンダ55の作動によってスライド軸53を介してコイル落し板54が下降し(図6参照)、1極目のコイルC1がトランスファーツール80のガイド棒81の間隙に落し込まれる。
【0106】
また、グリッパ120が移動して、ノズル28と巻枠40との間に張設された電線Wを把持し、所定長さ引き出して渡り線の長さを調節する。
【0107】
9)図23(i1)(i2)工程
支軸84が再び下降して、トランスファーツール80が下降する。また、グリッパ120のクランプ部140が半開き状態となってY字状に開き、再び固定状態に閉じて、クランプ部140の間で電線Wが平行に並んだ状態にする。
【0108】
この状態で、グリッパ120が後方巻枠51の巻枠クランプ73に移動し、平行に並んだ電線Wを巻枠クランプ73に挿入する。巻枠クランプ73は、電線Wを受け入れる際には、コイル落し板54が巻枠クランプ開放位置まで下降して開いた状態にあり、電線Wを受け入れると、コイル落し板54が上昇して閉じる。
【0109】
電線Wが巻枠クランプ73に保持されると、グリッパ120のクランプが開放状態となり、電線Wを巻枠クランプ73に残して移動する。
【0110】
10)図23(j1)(j2)工程
ボールネジ91(図7、11参照)の回転により、トランスファーツール80が再びスライドして、巻枠40と同心的に配置される。
【0111】
この状態で、回転テーブル85と共に、リード線クランプ100、トランスファーツール80及び巻枠40が、所定角度回転して巻線開始位置にセットされた後、前記の巻線方向と反対方向に同期して回転し、ノズル28を徐々に上昇させながら、巻線を行う。
【0112】
なお、巻線時においては、前記と同様に、アーム26が突出してノズル28が巻枠40に近接するのであるが、便宜上、以下の記載ではその説明を省略することにする。
【0113】
11)図24(k1)(k2)工程
こうして2極目のコイルC2の巻線が終了する。
【0114】
12)図24(l1)(l2)工程
トランスファーツール80が再びスライドして、対応するガイド棒81を、前方巻枠46の溝58(図10参照)に位置合わせする。
【0115】
13)図25(m1)(m2)工程
この状態で、トランスファーツール80が上昇して、所定のガイド棒81が前方巻枠46の溝58に挿入される。それと同時に、前述した駆動機構により、後方巻枠51が傾いて、コイル落し板54が下降し、2極目のコイルC2がトランスファーツール80のガイド棒81の間隙に落し込まれる。
【0116】
また、グリッパ120が移動して、ノズル28と巻枠40との間に張設された電線Wを把持し、所定長さ引き出して渡り線の長さを調節する。
【0117】
14)図25(n1)(n2)工程
トランスファーツール80が再び下降する。また、グリッパ120のクランプ部140が半開き状態となってY字状に開き、再び固定状態に閉じて、クランプ部140の間で電線Wが平行に並んだ状態にする。その状態で、グリッパ120が後方巻枠51の巻枠クランプ74に移動し、平行に並んだ電線Wを巻枠クランプ74に挿入して保持させる。
【0118】
そして、トランスファーツール80が再びスライドして、巻枠40と同心的に配置され、3極目のコイルC3の巻線が開始される。
【0119】
15)図26(o1)(o2)工程
以後、前記と同様な工程を繰り返して、3極目のコイルC3及び4極目のコイルC4を形成する。図22(o1)(o2)は、4極目のコイルC4の巻線が終了した状態を示している。
【0120】
なお、この状態で、図3に示すロック装置213の作動により電線Wがスライド板208上で固定され、電線Wがロック装置213と巻枠40との間でピンと張られた状態となる。
【0121】
そして、図4に示すモータ238の作動で、回転筒235及び回転軸241が回転し、回転軸241に連結された回転リング246が回転し、3本の揺動棒250も一緒に回転する。その結果、前述したウエイト252の遠心力によって揺動棒250が回動し、先端の刃251が電線Wの経路方向に移動して、電線Wの外周に回転しながら接触する。
【0122】
また、上記と同期して、図3に示すモータ222が作動してボールネジ221が回転し、前述したように皮むき装置230が電線Wの軸線に沿って移動する。その結果、皮むき装置230は、電線Wの外周の絶縁被覆を、回転する刃251で剥離しながら、電線Wの軸線に沿って移動し、電線Wの所定長さ部分の絶縁被覆を剥離する。
【0123】
16)図26(p1)(p2)工程
こうして4極目のコイルC4の巻線が終了したら、トランスファーツール80を再びスライドして、対応するガイド棒81を、前方巻枠46の溝58(図6参照)に位置合わせする。
【0124】
また、巻枠40とノズル28との間の電線Wを、グリッパ120で保持して引き寄せると共に、引張装置170(図13参照)の引き掛けプーリ176で電線Wを引き掛け、所望の長さ引き出す。なお、このときロック装置213は解除されている。そして、この引き出された部分は、前記工程で絶縁被覆を剥離された部分となっており、渡り線の途中でリード線を取る場合にそのままコネクタを装着できるので、作業性を大幅に改善することができる。
【0125】
17)図27(q1)(q2)工程
トランスファーツール80が上昇し、所定のガイド棒81が前方巻枠46の溝58に挿入される。それと同時に、コイル落し板54が下降し、4極目のコイルC4がトランスファーツール80のガイド棒81の間隙に落し込まれる。
【0126】
また、同時にグリッパ120が下降し、引張装置170の引き掛けプーリ176に引き掛けられた電線W(渡り線)が下方に落ちる。
【0127】
18)図27(r1)(r2)工程
トランスファーツール80が下降し、グリッパ120が電線Wを後方巻枠51の巻枠クランプ74に受け渡す。
【0128】
そして、トランスファーツール80が再びスライドして、巻枠40と同心的に配置され、5極目のコイルC5の巻線が開始される。
【0129】
なお、図26、26の工程は、4極目のコイルと5極目のコイルとの間でリード線を取出す必要がある場合など、巻線途中での渡り線を長くすることが必要な場合に動作させればよく、そのような必要がない場合には、図26、26の工程は省略することができる。
【0130】
19)図28(s1)(s2)工程
以後、前記と同様な工程を繰り返して、最終極(8極目)のコイルC8まで形成する。図28(s1)(s2)は、8極目のコイルC8の巻線が終了した状態を示している。
【0131】
8極目のコイルC8の巻線が終了すると、この一連の巻線操作の巻き終わりの端部と、次の巻線操作の巻き始めの端部とが、図3の皮むき装置230が配置された部分に位置する。この状態で、図3に示すロック装置213の作動により電線Wがスライド板208上で固定され、電線Wがロック装置213と巻枠40との間でピンと張られた状態となる。
【0132】
そして、図4に示すモータ238の作動で、回転筒235及び回転軸241が回転し、回転軸241に連結された回転リング246が回転し、3本の揺動棒250も一緒に回転する。その結果、前述したウエイト252の遠心力によって揺動棒250が回動し、先端の刃251が電線Wの経路方向に移動して、電線Wの外周に回転しながら接触する。
【0133】
また、上記と同期して、図3に示すモータ222が作動してボールネジ221が回転し、前述したように皮むき装置230が電線Wの軸線に沿って移動する。その結果、皮むき装置230は、電線Wの外周の絶縁被覆を、回転する刃251で剥離しながら、電線Wの軸線に沿って移動し、電線Wの所定長さ部分の絶縁被覆を剥離する。
【0134】
その後、上記ロック装置213が解除され、グリッパ120が、巻枠40とノズル28との間の電線Wを保持して引き寄せると共に、引張装置170(図17参照)の引き掛けプーリ176で電線Wを引き掛け、所望の長さ引き出す。
【0135】
20)図28(t1)(t2)工程
トランスファーツール80が上昇し、所定のガイド棒81が前方巻枠46の溝58に挿入される。また、グリッパ120がノズル28の近傍まで移動し、グリッパ120のクランプ部140が半開き状態となってY字状に開き、再び固定状態に閉じる。
【0136】
21)図29(u1)(u2)工程
グリッパ120の側方位置に向かって、カッター160(図18参照)が下降し、刃部167が開いて電線Wを導入した後、刃部167が閉じて電線Wをカットする。なお、この電線Wのカット位置は、前記図28の(s1)(s2)工程において、皮むき装置230により電線Wの外周の絶縁被覆を剥離された部分の中間に位置する。したがって、巻枠40につながった方の端部は、一連のコイルC1〜C8の巻き終わりのリード端部となり、ノズル28につながった方の端部は、次の一連のコイルの巻き始めのリード端部となる。このように、各リード端部の絶縁被覆の剥離を巻線工程中に自動的に行うことができるので、巻線工程後のコネクタ等への接続作業を容易にすることができる。
【0137】
22)図29(v1)(v2)工程
巻枠40のコイル落し板54が下降して、最終極のコイルC8がトランスファーツール80のガイド棒81の隙間に落し込まれる。
【0138】
23)図30(w1)(w2)工程
トランスファーツール80が下降して、最初にトランスファーツール80をセットした位置(作業者の取出し位置)までスライドする。これでコイル巻線作業の1サイクルが終了する。
【0139】
24)図30(x1)工程
トランスファーツール80を取り外し、図示しないコイル挿入治具(コイルインサーター)に、巻線されたコイルC1〜C8を移し替え、後は常法に従って、コイル挿入装置によりステータコアへのコイル挿入がなされる。なお、トランスファーツールに替えてコイル挿入治具を用い、コイル挿入治具に巻線されたコイルを直接落し込むこともできる。
【0140】
なお、図31は、上記の工程で巻線されたコイルC1〜C8の状態を示す平面図である。図において、W1は電線の巻き始めの端部、W2は電線の巻き終わりの端部、W3は電線の中間引き出し部である。電線Wの巻き始め及び巻き終わりのリード線や、各コイルの間の渡り線の長さを上記のように調節しておくことにより、ステータコアに挿入した後の、リード端子の接続工程などの作業性を飛躍的に改善することができる。
【0141】
また、前述したように、電線の巻き始めの端部W1、電線の巻き終わりの端部W2、及び電線の中間引き出し部W3の所定長さ部分は、皮むき装置230によって絶縁被覆を剥離されており、これらの端部W1、W2、W3にコネクタ等を接続する場合の、パラ巻きされた複数本の電線Wの絶縁被覆の剥離作業を省略することができる。このように、パラ巻きされた複数本の電線Wのリード端部の絶縁被覆の剥離を後工程で行う必要がなくなるので、作業性を著しく改善することができる。
【0142】
なお、皮むき装置230のモータ238の回転速度を調整できるようにすることにより、揺動棒250の基端に取付けられたウエイト252の遠心力を変化させて、刃251の電線Wの経路方向への移動量を電線Wの太さに応じて調整することもできる。
【0143】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、巻線装置へ複数本の電線を並列して供給する途中で、電線のリード端部となる部分が供給経路を通過するときに、皮むき装置を作動させて、それぞれの電線の絶縁被覆を剥離することにより、巻き上がったコイルのリード端部となる部分が既に絶縁被覆を除去されているので、後の工程で絶縁被覆の剥離作業を行う必要がなくなり、リード端部の処理作業に要する労力や時間を大幅に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電線供給装置の一実施形態と、それが適用される巻線装置の一例を示す正面図である。
【図2】同電線供給装置の正面図である。
【図3】同電線供給装置の平面図である。
【図4】同電線供給装置に使用される皮むき装置を示し、(a)は正面断面図、(b)は右側側面図、(c)は左側面図である。
【図5】同電線供給装置に使用される皮むき装置における剥離された絶縁被覆の吸引機構を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施形態による巻線装置の全体を示す正面図である。
【図7】同巻線装置の側面図である。
【図8】同巻線装置におけるノズル及び巻枠を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図9】同巻線装置におけるノズル付近を示し、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。
【図10】同巻線装置における巻枠を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は底面図である。
【図11】同巻枠のクランプ部を示し、(a)は閉じた状態の部分拡大図、(b)は開いた状態の部分拡大図、(c)は部分断面図である。
【図12】同巻線装置におけるトランスファーツール及びテーブルを示し、(a)は平面図、(b)は平面図である。
【図13】同巻線装置におけるトランスファーツールのガイド棒の先端部分を示す部分拡大図である。
【図14】同巻線装置におけるリード線クランプを示し、(a)は断面図、(b)は側面図である。
【図15】同巻線装置におけるグリッパを示し、(a)はクランプ部を開いた状態の平面図、(b)はクランプ部を閉じた状態の平面図、(c)は側断面図である。
【図16】同グリッパのクランプ部の先端を示し、(a)は電線を把持した固定状態を示す説明図、(b)は電線を摺動可能に保持した半開放状態を示す説明図、(c)電線を開放するために開いた状態を示す説明図である。
【図17】同巻線装置における引張装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は引き掛けプーリを下降させた状態を示す側面図である。
【図18】同巻線装置におけるカッターを示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図19】同巻線装置による巻線工程を示す説明図である。
【図20】同巻線装置による巻線工程を示す説明図である。
【図21】同巻線装置による巻線工程を示す説明図である。
【図22】同巻線装置による巻線工程を示す説明図である。
【図23】同巻線装置による巻線工程を示す説明図である。
【図24】同巻線装置による巻線工程を示す説明図である。
【図25】同巻線装置による巻線工程を示す説明図である。
【図26】同巻線装置による巻線工程を示す説明図である。
【図27】同巻線装置による巻線工程を示す説明図である。
【図28】同巻線装置による巻線工程を示す説明図である。
【図29】同巻線装置による巻線工程を示す説明図である。
【図30】同巻線装置による巻線工程を示す説明図である。
【図31】同巻線装置により巻線したコイルを示す平面図である。
【符号の説明】
10 巻線装置
11 基台
12 テーブル
13 縦フレーム
14 天板
20 昇降ブロック
21、22 ガイド棒
23 モータ
24 ボールネジ
25 ガイドプーリ
26 アーム
27 エアシリンダ
28 ノズル
28a、29b プレート
29 ガイドプレート
30 電線導入孔
31 スリット
32 ガイドローラ
40 巻枠
41 巻枠回転モータ
42 回転ベルト
43 回転板
44 第1ブラケット
45 ボルト
46 前方巻枠
47 支持板
48 支軸
49 第2ブラケット
50 ボルト
51 後方巻枠
52 回転筒
53 スライド軸
54 コイル落し板
55 エアシリンダ
56、57 スリット
58 溝
60 傾斜面
61 スプリング
62ローラ
63 ボルト軸
64 エアシリンダ
65 ブラケット
66 作動ロッド
71 テーパ面
72 垂直面
73、74 巻枠クランプ
75 固定片
76 可動片
77 支軸
78 レバー
79 ロッド
80 トランスファーツール
81 ガイド棒
82 キャップ
83 円板
84 支軸
85 回転テーブル
86 回転筒
87 軸受
88 スライドベース
89 スライドレール
90 水平移動モータ
91 ボールネジ
92 エアシリンダ
93 回転モータ
94 ベルト
100 リード線クランプ
101 クランプ解除装置
102 支柱
103 枠体
104 スライド軸
105 ブロック
106 ガイド棒
107、108 圧縮コイルバネ
109 ハンドル
110 リンクケース
111 ブロック
112、113 クランプ面
115 フランジ
116 押上げ板
120 グリッパ
121 本体
122 回転アーム
123 支軸
124 開閉エアシリンダ
126 支持部材
127 端部
127a 上端
128 可動部材
129 端部
129a 上端
130 エアシリンダ
131 作動ロッド
132、133 リンク
140 クランプ部
160 カッター
161 支持板
162 ブロック
163 昇降用エアシリンダ
164 ガイド棒
165 昇降ベース
166 カッター本体
167 刃部
170 引張装置
171 ブラケット
172 第1エアシリンダ
173、175 作動ロッド
174 第2エアシリンダ
176 引き掛けプーリ
200 電線供給装置
201 ボビン
202 スタンド
203 アーム
204 第1ガイドリール
205 支持パネル
206 第2ガイドリール
207 スリット
208 スライド板
209 ガイド板
210 エアシリンダ
211 作動ロッド
212 第3ガイドリール
213 ロック装置
214 固定板
215 エアシリンダ
216 可動板
217 第4ガイドリール
218、219 ポール
220 延長板
221 ボールネジ
230 皮むき装置
231 本体
232 カバー
233 ケース
234 ベアリング
235 回転筒
236 従動プーリ
237 ブラケット
238 モータ
239 駆動プーリ
240 タイミングベルト
241 回転軸
242 雄ネジ
243 ナット
244 フランジ
245 ベアリング
246 回転リング
250 揺動棒
251 刃
252 ウエイト
253 吸引口
254 吸引チューブ
255 電線Wの導出口
W 電線
C1 1極目目のコイル
C2 2極目のコイル
C3 3極目目のコイル
C4 4極目のコイル
C5 5極目目のコイル
C6 6極目のコイル
C7 7極目目のコイル
C8 8極目のコイル

Claims (5)

  1. 複数本の電線を並列して送り出すノズルと、これらの電線のクランプ部を有し、これらの電線を巻き付けさせるように回転する巻枠と、この巻枠の下方に配置され、ステータコアの内歯に対応して立設された複数本のガイド棒を有し、前記巻枠と同期して回転できる電線保持治具と、水平及び上下方向に移動できる電線受け渡し手段とを備えた巻線装置に、複数のボビンから引き出された複数本の電線を並列させて供給する電線供給装置において、前記複数本の電線のそれぞれの供給経路の途中に、電線の絶縁被覆を剥離する皮むき装置を設けたことを特徴とする巻線装置への電線供給装置。
  2. 前記皮むき装置は、電線の通路を囲んで配置された複数本の揺動刃を有し、これらの揺動刃は、回転部材に揺動可能に支持され、その一端には刃先が設けられ、他端にはウエイトが設けられていて、前記回転部材が回転すると、前記ウエイトの遠心力によって、前記刃先が前記通路を通る電線に圧接されるように構成されている請求項1記載の巻線装置への電線供給装置。
  3. 前記揺動刃の周囲を囲むカバーが設けられ、このカバーに前記電線の剥離された被覆を吸引する吸引管が接続され、この吸引管の吐出口には通気性のゴミ回収袋が設けられている請求項2記載の巻線装置への電線供給装置。
  4. 前記皮むき装置は、渡り線を介して連続して巻かれる一連のコイルの巻き終わり端部及び次に巻く一連のコイルの巻き始め端部となる部分が通る際に、少なくとも駆動するように構成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載の巻線装置への電線供給装置。
  5. 前記皮むき装置の駆動は、前記複数本の電線の移動を停止した状態で、前記皮むき装置を電線に沿って所定長さ移動させながら行うように構成されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の巻線装置への電線供給装置。
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