JP2002359127A - 磁心、磁心を用いた線輪部品、及び電源回路 - Google Patents

磁心、磁心を用いた線輪部品、及び電源回路

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JP2002359127A JP2001165419A JP2001165419A JP2002359127A JP 2002359127 A JP2002359127 A JP 2002359127A JP 2001165419 A JP2001165419 A JP 2001165419A JP 2001165419 A JP2001165419 A JP 2001165419A JP 2002359127 A JP2002359127 A JP 2002359127A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング電源などに用いられる磁心やト
ランス、チョークコイル等の線輪部品の小型化・低損失
化が図れるとともに、更に電源回路の簡素化、小型化、
高効率化、省資源化、高信頼性に対して飛躍的に寄与す
ることが出来るため、工業的に益するところ極めて大な
るものである磁心、磁心を用いた線輪部品、及び電源回
路を提供する。 【解決手段】 閉磁路の磁心であって、前記閉磁路にお
いて磁路を形成する軟磁気特性を有する磁性体の少なく
とも1ヶ所以上の空隙に永久磁石13を配置してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器に多用さ
れる磁心、磁心を用いた線輪部品、及び電源回路に関す
るものであり、特にスイッチング電源などに使用される
磁心、チョークコイル、及びトランスなどの線輪部品、
及び線輪部品を用いた電源回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図6(a)に示すスイッチング電
源が使用されている。図6(a)は従来技術によるアク
ティブフィルタを具備したスイッチング電源構成図、図
6(b)は従来技術によるアクティブフィルタに用いる
トランスの断面図、図6(c)は従来技術によるアクテ
ィブフィルタに用いるトランスの動作B−H特性模式図
を示し、図6(d)は(c)における主な動作波形を示
す波形図である。
【0003】従来のスイッチング電源では、商用電源V
ACINへの電流、電圧の歪みに起因する力率低下に伴
う、送電線の電力損失増大などの問題を排除するいわゆ
る高調波規制に対応するため、商用電源VACINを従
来のチョークインプット整流するいわゆるパッシブフィ
ルタ構成とせずに、図6(a)に示すように、あえて整
流後にリアクタL61をスイッチ素子(主にトランジス
タ)Q61を介して地絡して、オフ後は、オン期間中に
リアクタL61に蓄積した磁気エネルギーを出カコンデ
ンサC61に放出する形態を得た後に主たる機能である
DC−DCコンバータ101に出力するいわゆるアクテ
ィブフィルタ構成を取っている。
【0004】尚、制御回路Cont.6は、リアクタL
61に流れる電流波形のピーク値が商用電源VACIN
からダイオードD61を介した全波整流波形電圧VCE
に相似の値となる様にオンとオフの時化率を調整するこ
とによって、入力の力率をほぼ1とする電源特性を得て
いる。
【0005】図6(b)に示したアクティブフィルタ回
路に用いるE型の磁心61A、61Bと、磁心,61
A、61Bを用いたリアクタL61は、磁心に巻線62
を施し、かつ磁心61A、61Bが接する内脚部に空隙
63を設けている。スイッチ素子Q61の導通に従って
入力側のダイオードD65から流れ込むコイル電流iL
によって磁心61A、61Bに磁界が形成される。
【0006】アクティブフィルタに用いるトランスは、
図6(c)に示すような動作B−H特性を示し、その動
作波形は、図6(d)に示されている。
【0007】また、従来から電源の小型化と高効率化を
図るためにスイッチング電源化が進められてきたが、一
般にトランスを用いた絶縁型で100Wを超える出力を
得るためには、従来技術では図7(a)に示すようなシ
ングルエンドフォワード型のDC−DCコンバータが多
用されており、図7(b)は、線輪部品の動作B−H特
性を示している。
【0008】図7(a)において、T71はトランス、
L71は平滑用のチョークコイル、Q71はスイッチン
グ素子(主にトランジスタ)、Cont.7は制御回
路、D71,D72,D73はダイオード、C71,C
72,C73はコンデンサ、RL,R71は抵抗であ
る。
【0009】また、更に大きな出力を得るために、従来
技術では図8(a)に示すようなフルブリッジ型のDC
−DCコンバータが多用されており、図8(b)は線輪
部品の動作B−H特性を示している。上記シングルエン
ドフォワード型は図7(b)に示すように半波励磁に対
して、図8(b)のように、B−H特性の第1象限のみ
ならず第3象限まで対称に拡大活用することによってト
ランスT81の利用率を高めて高出力対応を可能として
いる。
【0010】図8(a)において、T81はトランス、
L81は平滑用のチヨークコイル、Q81,Q82,Q
83,Q84はスイッチング素子(主にトランジス
タ)、cont.8は制御回路、D81,D82ダイオ
ード、C81,C82はコンデンサ、RLは抵抗であ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来技術においては、下記のような重大な欠点がある。つ
まり、図6(a)に示した従来技術によるアクティブフ
ィルタ回路においては、リアクタL61のサイズが、後
段に接続されるDC−DCコンバータの出力トランスと
ほぼ同等のサイズとなり、しかも、その巻線62による
銅損が電源全体の効率を低下させる重大な欠点があっ
た。
【0012】また、ある程度出力の大きいDC−DCコ
ンバータを従来の技術にて構成する際、構成が簡素で経
済的にも望ましいシングルエンドフライバック方式で
は、励磁電流が鋸歯状となり、電流波形の実効値が増大
してトランスの大型化が避けられないため、図7(a)
のようなシングルエンドフォヮードコンバータの構成を
採る必要があった。その結果、回路構成を複雑化して経
済性をも阻害してしまうという欠点を招いている。
【0013】また、更に高い出力を得る場合には、図8
(a)のようなフルブリッジコンバータ構成を採ること
によって、上記フォワード方式が図7(b)のような半
波励磁に対して、図8(b)のように、B−H特性の第
1象限のみならず第3象限まで対象に拡大活用すること
によって、トランスT81の利用率を高めて高出力対応
を可能としているが、この場合には、スイッチ素子(主
にトランジスタ)も4個必要とするのみならず、スイッ
チング動作もスイッチ素子Q81とスイッチ素子Q82
或いはスイッチ素子Q83とスイッチ素子Q84が同時
に2つオンオフするため、経済的な面のみならず、損失
の面でも工業的に大きな不利益をもたらすという重大な
欠点があった。
【0014】そこで、本発明の技術的課題は、従来技術
の問題点を解決し、スイッチング電源などに使用される
磁心やチョークコイル、及びトランスの小型化、低損失
化、更には回路の簡素化、小型化、高効率化、省資源
化、かつ経済的に優れた磁心とそれを用いた線輪部品、
及び電源回路を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、閉磁路
の磁心であって、前記閉磁路において磁路を形成する軟
磁気特性を有する磁性体の少なくとも1ヶ所以上の空隙
に永久磁石を配置してなることを特徴とする磁心が得ら
れる。
【0016】また、本発明によれば、閉磁路の磁心を用
いた線輪部品であって、前記閉磁路において磁路を形成
する軟磁気特性を有する磁性体の少なくとも1ヶ所以上
の空隙に永久磁石を配置し、少なくとも1つ以上でかつ
1ターン以上の巻線が施されていることを特徴とする線
輪部品が得られる。
【0017】さらに、本発明によれば、前記線輪部品を
用いた電源回路であって、前記線輪部品は、励磁巻線に
入力電圧が印加されて流れる励磁電流によって生じる磁
界の極性が、前記永久磁石によって生じる磁界の極性と
互いに逆極性,を有することを特徴とした電源回路が得
られる。
【0018】また、本発明による、永久磁石はポリアミ
ドイミド樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂、シリコン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、芳香族系ポリアミド樹脂、液晶ポリマーから選
択された少なくとも一種類の樹脂に、固有保磁力が79
0kA/m(10kOe)以上、TCが500℃以上、
粉末粒径が2.5〜25μmでかつ最大粒径が50μm
の希土類磁石粉末が分散されてなり、前記磁石粉末をZ
n,Al,Bi,Ga,In,Mg,Pb,Sb,及び
Snの内の少なくとも1種の金属あるいはその合金で被
覆され、比抵抗が0.1Ωcm以上に高め、樹脂含有量
が体積比で30%以上である永久磁石を装着したインダ
クタ部品が得られる。
【0019】尚、前記希土類磁石粉末の組成はSm(C
bal.Fe0.15−0.25Cu
0.05−0.06Zr0.02−0.03
7.0−8.5であることが好ましい。
【0020】また、前記希土類磁石粉末は軟化点が22
0℃以上550℃以下の無機ガラスで被覆されていても
良いし、前記したZn等の金属被覆層が少なくとも30
0℃以上の融点を有する非金属の無機化合物で被覆され
ていても良い。
【0021】加えて、その被覆層の量は金属または合
金、あるいは無機ガラス、あるいは金属と非金属の添加
量は体積比で0.1〜10%含有されていることが好ま
しい。
【0022】また、前記磁石粉末はその作製時に希土類
磁石粉末が磁場で厚み方向に配向されることにより異方
性化されていてもよい。
【0023】また、永久磁石は、その着磁磁場が2.5
T以上であること、中心線平均粗さRaが10μm以下
であることが好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明についてさらに詳し
く説明する。本発明では、閉磁路の磁心であって、磁路
を形成する軟磁気特性の磁性体の、少なくとも1ヶ所以
上の空隙に永久磁石を配置した磁心に対して、磁路に鎖
交するように少なくとも1つ以上の巻線を施した線輪部
品を構成し、かつ、線輪部品に施された巻線に、入力電
圧が印加されて流れる励磁電流によって生じる磁界の極
性と永久磁石によって生じる磁界の極性が互いに逆特性
となるようにする。
【0025】これによって、半波励磁のコイル、或いは
トランスであっても、軟磁気特性を有する磁性体は励磁
方向がB−H特性曲線の第1象限方向であっても、予
め、永久磁石によって第3象限方向にバイアスされてい
るため、実質的に残留磁束密度Brも第3象限にシフト
するので、活用できる磁束密度幅△Bも大幅に拡大でき
るため、磁心に施す巻線を大幅に低減できることが可能
となり、線輪部品の小型化と低損失化に寄与できる。
【0026】しかも、本発明による磁心、磁心を用いた
線輪部品においては、上述したバイアス効果によって半
波励磁回路に対してもB−Hループの第1象限のみなら
ず第3象限までも幅広く活用できるため、構成が最も筒
素なシングルエンドフライバック方式を採っても、電流
波形を前述した従来技術における鋸歯状とすることなく
台形状に設計することが可能となるので、巻線電流の実
効値は、前述した構成の煩雑なフォワードコンバータや
フルブリッジコンバータと全く同等レベルまで低減でき
るため、スイッチング電源の高出力化を、回路構成を煩
雑化することなしに大幅に簡素化できる。
【0027】加えて、本発明の電源回路、つまりスイッ
チ素子のターンオン電流の遅延用として新たに設けた極
めて小型の磁心に少なくとも1つ以上の巻線を施し、前
記入力電圧に対し、励磁巻線とスイッチ素子との間に直
列に磁心の巻線の両端末をそれぞれ接続するとともに、
スイッチ素子には、少なくともターンオフ時の並列共振
用コンデンサを含む回路が並列に接続されたことを特徴
とする電源回路とすることで、スイッチ素子のターンオ
ン、ターンオフ期間における電流、電圧のクロスに伴う
スイッチング損失を大幅に低減する電源回路を筒素な構
成のままで実現する。
【0028】また、本発明においては、永久磁石には高
Tc(キュリー温度)・高iHc(保磁力)であるSm
Co系磁石粉末を用いることにより、リフロー半田工程
における加熱状態に置かれても、熱減磁を起こさないと
ともに、過大電流による直流磁界が印加されても、保磁
力が消失し減磁することなく初期特性を維持することが
できる。
【0029】加えて、永久磁石に用いる磁石粉末の表面
をZnなど金属でコーティングを施すことにより、経時
的な酸化が進行することによる永久減磁を引き起こすこ
とがない。
【0030】さらに、磁石粉末を樹脂と体積比30%以
上で混練することにより、高比抵抗化が可能となり、永
久磁石の渦電流損失を大幅に低減することができる。
【0031】以下、本発明の実施の形態について図面に
基づき詳細に説明する。
【0032】(第1の実施の形態)図1(a)は、本発
明による磁心と線輪部品とを、図1(b)に示した断面
構造のように構成して、アクティブフィルタ回路を具備
したスイッチング電源を構成した第1の実施の形態であ
る。
【0033】図1(b)は磁心とそれを用いた線輪部品
の断面構成図であり、図1(c)は磁心とそれを用いた
線輪部品の動作B−H特性図、図1(d)は図1(c)
における主な動作波形を示す波形図、図1(e)は磁心
とそれを用いた線輪部品の直流重畳インダクタンス特性
を説明した説明図である。
【0034】図1(b)において、Mn−Znフェライ
トなどの軟磁気特性を有する1対のEE型の磁心11
A,11Bの巻芯部に磁束が鎖交するように巻線12を
施し、かつ対向する1対の磁心11A,11Bの対向面
のうち、内脚の接合部に空隙を設けている。
【0035】図1(a)に示したアクティブフィルタ回
路において、L11は線輪部品、Q11はスイッチング
素子(主にトランジスタ)、Cont.1は制御回路、
D11,D12はダイオード、C11はコンデンサ、R
L,R11は抵抗である。
【0036】アクティブフィルタ回路に供する磁心11
A,11Bとそれを用いた線輪部品L11は、スイッチ
素子(主にトランジスタ)Q11の導通に従って入力側
1から流れ込むコイル電流iLによって磁心11A,1
1Bに形成する磁界の方向と逆極性となるように磁心1
1A,11Bの接合部の空隙に永久磁石13を配置した
磁心11A,11Bに、少なくとも1つ以上で1ターン
以上の巻線12が施されている。
【0037】本発明による磁心11A,11Bと線輪部
品L11を用いれば、図1(c)に示すように、磁心1
1A,11Bは予め巻線に流れる電流によって形成され
る磁界方向とは逆方向の第3象限側に永久磁石13によ
って予めバイアスがΔH分だけかかる状態が形成される
ため、巻線に印加される電圧、電流によって生じる磁束
密度の動作許容幅△B値を図に示す如く拡大することが
出来るとともに、図1(e)に示す巻線を流れる励磁電
流に対する直流重畳インダクタンス特性のように破線で
示した従来技術の線輪部品の特性に比較しで同じAL値
の磁心11A,11B同士であれば、図1(e)に示し
た矢印(1)のように、単純にインダクタンスを同じく
して、電流重畳値を飛躍的に伸ばすことが出来る。逆
に、図1(e)に示した矢印(2)のように空隙を狭め
てAL値を高めた場合でも、飛曜的にインダクタンスを
高めて従来技術による線輪部品の重畳電流許容値を確保
することも出来る。
【0038】つまり、本発明の第1の実施の形態に示し
た磁心並びに線輪部品をアクティブフィルタの線輪部品
L11に適用することによって、アクティブフィルタの
昇圧に寄与する出力電力P[W]は、動作周波数を
f、巻線電流のピーク値を図2(d)に示すip,ir
とすれば、下記数1式によって定義されるため、上述し
た励磁巻線に許容する電流重畳値拡大に対する二乗の効
果によって、同一磁心11A,11Bのサイズと周波数
を最大4倍まで出力電力を高めることができる。
【0039】
【数1】
【0040】また、磁心11A,11Bの実効体積をV
e、比例定数をk、磁束密度幅を△Bmaxとして上記
式1を変形すれば、P=(k/2)×(△Bmax
2×Ve×fとなるため、明らかに磁心の小型化をはか
り、かっ高い△Bの設計値を許容することから、巻線の
巻回数を下げた銅損低減効果によって、小型、高効率の
アクティブフィルタを具備するスイッチング電源を提供
することが可能となることは明白である。
【0041】(第2の実施の形態)図2(a)は、本発
明による磁心とそれを用いた線輪部品(トランス)及び
電源回路をシングルエンドフライバック型のDC−DC
コンバータに適用した第2の実施の形態であり、図2
(b)は、その主な回路動作波形を示し、図2(c)は
磁心とこの磁心を用いた線輪部品のB−H特性図であ
る。
【0042】図2(a)において、T21はトランス、
Q21はスイッチング素子(主にトランジスタ)、Co
nt.2は制御回路、D21はダイオード、C21,C
22はコンデンサ、RLは抵抗である。
【0043】トランスT21は、第1の実施の形態で示
した図1(b)の磁心と同様の構成であり、巻線部は入
力巻線1,2と出力巻線3,4とからなっている。従っ
て、励磁巻線のインダクタンスは十分に高い値が確保出
来るため、スイッチ素子Q1が導通すると、図2(b)
に示したように励磁巻線に台形状の電流が流れるととも
に磁気エネルギーを充電し、スイッチ素子Q1が遮断す
ると同時に出力巻線3,4とダイオードD21とを介し
て、やはり台形状の出力電流が流れて電力を伝達する動
作を制御回路Cont.2の指令に従って繰り返す。
【0044】従って、この図2(a)に示したシングル
エンドフライバックDC−DCコンバータの場合でも出
力電力P[W]は、第1の実施の形態と同様に、P
=(1/2)×L×((ir)−(ir))×f、
=(k/2)×(△B ax)2×Ve×fで示さ
れ、大出力のDC―DCコンバータに対しても、あえて
回路構成の複雑な従来技術のシングルエンドフォワード
方式やフルブリッジ構成を採らなくとも、トランスT2
1の利用率を高め、かつ巻線の実効電流値も十分低減出
来るシングルエンドフライバック型コンバータを、経済
性と小型化を阻害することなく簡素な構成で小型高効率
に提供できる。
【0045】(第3の実施の形態)図3は、本発明の第
3の実施の形態による磁心とそれを用いた線輪部品(ト
ランス)及び電源回路を自励式のRCCコンバータに適
用した例を示す図である。
【0046】図3において、T31はトランス、Q31
はスイッチング素子(主にトランジスタ)、D31,D
32,D33はダイオード、C31,C32,C33は
コンデンサ、R31,R32,RLは抵抗である。
【0047】トランスT31は、第1の実施の形態で示
した図1(b)の磁心と同様の構成であり、巻線部は入
力巻線1,2と出力巻線3,4、補助巻線5,6とから
なっている。
【0048】出カトランスT31が励磁巻線1−2に流
れる電流によって形成される磁界と逆方向にバイアス磁
界が印加するように永久磁石を配置しているため、出力
巻線3,4からの出力は従来技術による磁心及び線輪部
品と比較して大幅に負荷側に伝達され、小型、大容量、
低損失に構成できる。
【0049】(第4の実施の形態)図4(a)は、本発
明の第4の実施の形態による磁心とそれを用いた線輪部
品(リアクタ)、及び、電源回路を、第1の実施の形態
に記述したアクティブフィルタ回路に対して適用して、
スイッチ素子の損失を大幅に低減した例を示す図で、図
4(b)にはその主な波形を示している。
【0050】図4(a)において、L41はリアクタ、
Q41はスイッチング素子(主にトランジスタ)、Co
nt.3は制御回路、D41,D42,D43はダイオ
ード、Cr,Clはコンデンサ、RL,R41,R42
は抵抗、L6は可飽和コイルである。
【0051】電源として高出力化するためにスイッチ素
子に流れる電流を鋸歯状から台形状とすれば、リアクタ
の巻線電流の実効値は低減して損失も低減するものの、
スイッチ素子自体のクロスカレント損失はターンオンを
軸に増大するため、まず、スイッチ素子Q41のターン
オン期間に対しては、遅延用として新たに設けた極めて
小型の磁心にわずかの巻線x−yを施し、トランスの励
磁巻線とスイッチ素子Q41との間に直列に可飽和コイ
ルLdとして接続する。そして、スイッチ素子Q41の
ターンオフ期間用としては、スイッチ素子Q41と並列
に共振するようにコンデンサCrを設けている。
【0052】つまり、スイッチ素子Q41のターンオン
期間は、上記可飽和コイルLdが未だ非飽和状態でスイ
ッチ素子Q41には、その励磁電流分が流れ、飽和に達
した時点でリアクタL41への励磁電流を導通させるた
め、問題のクロスカレント損失は極めて小さくできる。
【0053】また、スイッチ素子Q41のターンオフ期
間についても、リアクタL41と可飽和コイルLdとの
和のインダクタンスと、コンデンサCrとがダイオード
D43を介して並列共振を開始するため、スイッチ素子
Q41の電圧は固有振動周波数1/((L41十Ld)
×Cr)1/2に拘東されて上昇するため、同様にクロ
スカレント損失は極めて小さく出来る。
【0054】ダイオードD43については、上記並列共
振動作に介在させるとともに、スイッチ素子Q41がタ
ーンオンする際にコンデンサCrにチャージアップされ
た電荷を瞬時に放電してクロスカレント損失を増やさぬ
ように抵抗R43と並列に構成している。
【0055】尚、このような商用電源VACIN入力に
供するアクティブフィルタの場合には、ダイオードD4
2にファストリカバリダイオードを用いざるを得ない
が、従来技術の構成の場合には、スイッチ素子Q41を
ターンオンすると同時にダイオードD42のリカバリ期
間と重なるため、大きな貫通電流が出力からスイッチ素
子Q41に逆流して効率を低下させるとともに、大きな
EMI障害をもたらしているが、上述した本発明の構成
によれば可飽和リアクタLdが上記貫通電流をも阻止出
来るため、更なる高効率と低ノイズのアクティブフィル
タの提供が可能となる点も工業的に益するところ極めて
大といえる。
【0056】(第5の実施の形態)図5(a)は、本発
明の第5の実施の形態による磁心とそれを用いた線輪部
品(トランス)、及び電源回路を、第1の実施の形態に
記述したシングルエンドフライバックコンバータ回路に
対して適用して、スイッチ素子の損失を大幅に低減した
例を示す図で、図5(b)にはその主な波形を示してい
る。
【0057】図5(a)において、T51はトランス、
Q51はスイッチング素子(主にトランジスタ)、Co
nt.5は制御回路、D51,D52はダイオード、C
r,C51,C52はコンデンサ、RL,R51,R5
2は抵抗、Ldは可飽和コイルである。
【0058】上述した第4の実施の形態の場合と同様
に、第5の実施の形態において、高出力化するためトラ
ンスの巻線電流を台形状としても、遅延用の可飽和コイ
ルLdと、並列共振用のコンデンサCrを設けているた
めスイッチ素子Q51自体のクロスカレント損失を同様
に大幅低減出来る。
【0059】続いて、上述した本発明による磁心、磁心
を用いた線輪部品、及び電源回路に用いるバイアス用永
久磁石に関する実施の形態を以下に記す。
【0060】(第6の実施の形態)従来技術の問題に記
述した熱減磁に対しては,以下の方策を施している。即
ち、リフロー半田工程における熱に耐えるために、磁石
粉末には高TCであるSmCo系磁石粉末を用いること
で、熱減磁を生じさせない方策を施している。
【0061】第1の実施の形態に用いた構成に、第1の
実施の形態で用いたTcが770℃の永久磁石を装着し
たものと、従来技術で用いられていたが450℃と低い
Baフェライト磁石を装着したものを、リフロー炉の条
件である270℃の恒温槽で1時間保持し常温まで冷却
後の直流重畳インダクタンス特性を測定した結果を下記
表1に示す。
【0062】
【表1】
【0063】本発明における高Tc材を使用したインダ
クタ部品はリフロー前後で、直流重畳インダクタンス特
性の変化がないのに対して、Tcが450℃と低いBa
フェライト磁石の場合、熱によって不可逆減磁が生じ、
直流重畳インダクタンス特性の劣化が生じた。
【0064】従って、リフロー半田工程による加熱など
に絶えるためには、Tcが500℃以上の磁石粉末を用
いる必要がある。
【0065】加えてSmCo系磁石粉末の中でも、組成
がSm(Cobal.Fe0.15 −0.25Cu
0.05−0.06Zr0.02−0.03
7.0−8.5である俗に第3世代SmCo17磁石
と呼ばれる組成の磁石粉末を用いることにより、熱によ
る減磁はさらに抑えられる。
【0066】第1の実施の形態で用いた構成に、第1の
実施の形態で用いた組成が、Sm(Co0.742Fe
0.20Cu0.055Zr0.0297.7である
永久磁石を装着したものと、組成がSm(Co0.78
Fe0.11Cu0.10Zr0.017.7である
永久磁石を装着したものとをリフロー炉の条件である2
70℃の高温槽で1時間保持し、常温までの冷却後の直
流重畳インダクタンス特性を測定した結果を下記表2に
示す。
【0067】
【表2】
【0068】本発明における組成が第3世代であるSm
(Cobal.Fe0.15−0. 25Cu
0.05−0.06Zr0.02−0.03
7.0−8.5を用いたインダクタ部品はリフロー前後
で、直流重畳インダクタンス特性の変化がないのに対し
て、俗に第2世代SmCo17と呼ばれるものの磁石
粉末を用いたものは、直流重畳インダクタンス特性の劣
化が起こった。
【0069】従って、リフロー半田工程による加熱など
に耐えるためには、請求項3に示すような組成が第3世
代であるSm(Cobal.Fe0.15−0.25
.05−0.06Zr0.02−0.03
7.0−8.5を用いる必要がある。
【0070】(第7の実施の形態)従来技術の問題に記
載した過大電流による減磁に対しては以下の方策を施し
ている。即ち、過大電流に伴う直流磁界によって、永久
磁石の保磁力が消失しないように、高iHcであるSm
Co系磁石粉末を用いる方策を施している。
【0071】実施の形態1で用いた構成に、実施の形態
1で用いた保磁力が20KOe(1.58MA/m)の
永久磁石を装着したものと、従来技術で用いられていた
保持力が2KOe(158kA/m)の磁石を装着した
ものに300A・50μsの過大電流を印加後、直流重
畳インダクタンス特性を測定した結果を下記表3に示
す。
【0072】
【表3】
【0073】本発明における高iHc材を用いたインダ
クタ部品は、課題電流印加前後で、直流重畳インダクタ
ンス特性の変化がないのに対して保磁力が2kOe(1
58kA/m)しかないBaフェライト磁石の場合、磁
石に印加される逆向きの磁界による減磁が起こり、直流
重畳インダクタンス特性が低下した。
【0074】従って、過大電流による直流磁界に耐える
ためには、固有保磁力が10KOe(790kA/m)
以上の磁石粉末を用いる必要がある。
【0075】(第8の実施の形態)従来技術の問題に記
述した経時的な酸化が進むことによる永久減磁に対して
は以下の実施を施している。即ち、磁石粉末が酸化を起
こさないように金属や合金によるコーティングをする方
策を施している。
【0076】第1の実施の形態で用いた構成に、第1の
実施の形態1で用いたZnの被覆をした永久磁石を装着
したものと、Znの被覆をしていない永久磁石を装着し
たものを、塩水に浸した後、200時間自然放置し、直
流重畳インダクタンス特性を測定した結果を下記表4に
示す。
【0077】
【表4】
【0078】本発明におけるコーティングを施したイン
ダクタ部品はPCT前後で、直流重畳インダクタンス特
性の変化がないのに対して、Znコートなしの磁石粉末
は、経時的な酸化が進むことで減磁を生じ、直流重畳イ
ンダクタンス特性の劣化が生じた。
【0079】従って、酸化の進行による永久減磁を抑え
るためには、Zn,Al,Bi,Ga,In,Mg,P
b,Sb及びSn等の磁石粉末をコーティングする必要
がある。
【0080】加えて、粉末平均粒径を2.5〜25μm
で最大粒径が50μmとすることで、作製工程中の酸化
も抑えることが可能になる。
【0081】第1の実施の形態で用いた構成に、第1の
実施の形態で用いた平均粒径が5μmで最大粒径が45
μm磁石粉末を用いた永久磁石を装着したものと、平均
粒径を2μmにした永久磁石を装着したもので、直流重
畳インダクタンス特性を測定した結果を下記表5に示
す。
【0082】
【表5】
【0083】本発明における粒径を用いたインダクタ部
品は、磁気バイアスによる直流重畳インダクタンス特性
の向上が50%であるのに対して、平均粒径を2μmに
したものは15%しか仲びていない。
【0084】従って、作製工程中の酸化を抑えるには、
粉末平均粒径を2.5〜25μmで最大粒径が50μm
とする必要がある。
【0085】(第9の実施の形態)従来技術の問題に記
載した比抵抗が低いことによるコアロスの増加に対して
は以下の実施を施している。即ち、高比抵抗にするため
に、樹脂量を体積比で30%以上にする方策を施してい
る。
【0086】第1の実施の形態で用いた構成に、第1の
実施の形態で用いた樹脂量が40Vol%とし、比抵抗
を0.5Ωcmにした永久磁石を装着したものと、樹脂
量を20Vol%とし比抵抗を0.05Ωcmにした永
久磁石を装着したもの、および樹脂量を30Vol%と
し比抵抗を0.1Ωcmにした永久磁石を装着したもの
で、コアロスの測定を行った結果を下記表6に示す。
【0087】
【表6】
【0088】本発明における樹脂量を30Vol%以上
としたインダクタ部品のコアロスに対して、樹脂量を体
積比で20%として比抵抗を0.05Ωcmと低いもの
は、渦電流が流れることにより損失が生じ、コアロスが
悪化している。また、樹脂量を体積比で30%とし比抵
抗を0.1Ωcmとしたものは、第1の実施の形態に用
いた、樹脂量を体積比で40%とし比抵抗を0.5Ωc
mとしたものと同じ程度のコアロスを示している。
【0089】従って、比抵抗の低下に伴うコアロスの増
加を抑えるためには、樹脂量は体積で30%以上とし、
比抵抗は0.1Ωcm以上必要である。
【0090】
【発明の効果】以上、述べた通り、本発明による磁心、
磁心を用いた線輪部品、及び電源回路を用いれば、スイ
ッチング電源などに用いられる磁心やトランス、チョー
クコイル等の線輪部品の小型化・低損失化が図れるとと
もに、更に電源回路の簡素化、小型化、高効率化、省資
源化、高信頼性に対して飛躍的に寄与することが出来る
ため、工業的に益するところ極めて大なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、(a)
はアクティブフィルタを具備したスイッチング電源の構
成図、(b)は磁心とそれを用いた線輪部品の断面構成
図、(c)は磁心とそれを用いた線輪部品の動作B−H
特性図、(d)は(c)における主な動作波形を示す波
形図、(e)は磁心とそれを用いた線輪部品の直流重畳
インダクタンスを説明した図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す図で、(a)
はシングルエンドフライバック型DC−DCコンバータ
構成図、(b)は(a)における主な動作波形を示す動
作波形図、(c)は磁心とそれを用いた線輪部品の動作
B−H特性図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す図で、自励式
のRCCコンバータ構成図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態を示す図で、(a)
は磁心とそれを用いた線輪部品、及び電源回路構成図で
あり、(b)は(a)における主な動作波形を示す波形
図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態を示す図で、(a)
は磁心とそれを用いた線輪部品、及び電源回路構成図で
あり、(b)は(a)における主な動作波形を示す波形
図である。
【図6】(a)は従来技術によるアクティブフィルタを
具備したスイッチング電源構成図、(b)は従来技術に
よるアクティブフィルタに用いるトランスの断面構成
図、(c)は従来技術によるアクティブフィルタに用い
るトランスの動作B−H特性図、(d)は(c)におけ
る主な動作波形を示す波形図である。
【図7】(a)は従来技術によるシングルエンドフォワ
ード型DC−DCコンバータ構成図、(b)は動作B−
H特性図である。
【図8】(a)は従来技術によるフルブリッジ型DC−
DCコンバータ構成図、(b)線輪部品の動作B−H特
性図である。
【符号の説明】
11A,11B,12,62 巻線 13 永久磁石 Q11,Q21,Q31,Q41,Q51,Q61,Q
71,Q81,Q82,Q83,Q84 スイッチ素
子 L11,L41,L61 リアクタ L71,L81 チョークコイル Ld 可飽和コイル T21,T31,T51,T71,T81 トランス C11,C21,C22,C31,C32,C33,C
r,C41,C51,C52,C61,C71,C7
2,C73,C81,C82 コンデンサ R11,RL,R31,R32,R41,R42,R5
1,R52,R71抵抗 D11,D12,D21,D31,D32,D33,D
41,D42,D43,D51,D52,D62,D7
1,D72,D73,D81,D82 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E070 BB01 BB05 MM03 5H730 AA14 AA15 BB14 BB43 BB52 BB57 DD02 EE02 EE07 EE59 FD01 FG05 FG07 ZZ16 ZZ17

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉磁路の磁心であって、前記閉磁路にお
    いて磁路を形成する軟磁気特性を有する磁性体の少なく
    とも1ヶ所の空隙に永久磁石を配置してなることを特徴
    とする磁心。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁心において、前記永
    久磁石はポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹脂、エポ
    キシ樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、シリコン
    樹脂、ポリエステル樹脂、芳香族系ポリアミド樹脂、液
    晶ポリマーから選択された少なくとも一種類の樹脂に固
    有保磁力が790kA/m以上、Tcが500℃以上、
    粉末平均粒径が2.5〜25μmで、かつ、Zn、A
    l、Bi、Ga、In、Mg、Pb、Sb及びSnの内
    の少なくとも1種の金属あるいはその合金で被覆した希
    土類磁石粉末が分散されてなり、該樹脂含有量が体積比
    で30%以上であり、比抵抗が0.1Ωcm以上である
    ことを特徴とする磁心。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の磁心において、前記希
    土類磁石粉末の組成は、Sm(Cobal,Fe
    0.15−0.25Cu0.05−0.06Zr
    .02−0.037.0−8.5であることを特徴と
    する磁心。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の磁心において、
    前記希土類磁石粉末を軟化点が220℃以上550℃以
    下の無機ガラスで被覆したことを特徴とする磁心。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3に記載の磁心において、
    前記希土類磁石粉末において、粉末に被覆された金属あ
    るいは合金に、更に、少なくとも300℃以上の融点を
    有する非金属の無機化合物で被覆されていることを特徴
    とする磁心。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5の内のいずれか一つに記載
    の磁心において、前記希土類磁石粉末に被覆される金属
    あるいは合金、または無機ガラス、または金属あるいは
    合金と300℃以上の融点を有する非金属の無機化合物
    で被覆される添加量は、体積比で0.1〜10%である
    ことを特徴とする磁心。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6の内のいずれか一つに記載
    の磁心において、前記永久磁石の作製時に希土類磁石粉
    末が磁場で、当該磁心の厚み方向に配向されることによ
    り磁気的に異方性化されていることを特徴とする磁心。
  8. 【請求項8】 請求項2〜7の内のいずれかに記載の磁
    心において、前記永久磁石の着磁磁場が2.5T以上で
    あることを特徴とする磁心。
  9. 【請求項9】 請求項2〜8の内のいずれかに記載の磁
    心において、前記永久磁石において中心線平均粗さRa
    が10μm以下であることを特徴とする磁心。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9の内のいずれか一つに記
    載の磁心に、少なくとも1つ以上でかつ1ターン以上の
    巻線が施されていることを特徴とする線輪部品。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の線輪部品を用いた電
    源回路であって、前記線輪部品は、励磁巻線に入力電圧
    が印加されて流れる励磁電流によって生じる磁界の極性
    が、前記永久磁石によって生じる磁界の極性と互いに逆
    極性を有することを特徴とする電源回路。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の電源回路において、
    他方の前記磁心に少なくとも1つ以上の巻線を施し、前
    記線輪部品とスイッチ素子との間に直列に前記他方の磁
    心の、巻線の両端末をそれぞれ接続するとともに、前記
    スイッチ素子には、少なくともコンデンサを合む回路が
    並列に接続されていることを特徴とする電源回路。
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