JPH07231653A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JPH07231653A
JPH07231653A JP3206694A JP3206694A JPH07231653A JP H07231653 A JPH07231653 A JP H07231653A JP 3206694 A JP3206694 A JP 3206694A JP 3206694 A JP3206694 A JP 3206694A JP H07231653 A JPH07231653 A JP H07231653A
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JP
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switching
voltage
power supply
resonance
smoothing
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JP3206694A
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Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リップル成分の低減、及び部分整流平滑回路
とスイッチング電源回路部の独立したスイッチング動作
に伴う悪影響の解消。 【構成】 整流手段5、平滑手段Ci、電圧共振形コン
バータ7、スイッチング手段とからなるスイッチング電
源装置において、スイッチング手段のトランス(PR
T)に低電圧出力巻線N3 を巻装し、巻線N3 の両波整
流出力電圧V3 を、共振スイッチQ1 がオフである際
に、平滑手段Ciを介して直流電圧Eiに重畳する直流
入力電圧リップル低減手段(N3 、D10,D11,C10
12)を設ける。また、共振スイッチに対応する発振回
路、もしくはスイッチ自体を電圧共振形コンバータとス
イッチング手段とで共用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスイッチング電源装置に
係り、特にスイッチング電源の力率を改善することを目
的とするスイッチング電源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラーテレビジョンやプロジェク
ションTD、モニタ装置などの映像機器や、ビデオテー
プレコーダ、ビデオディスクプレーヤなどのビデオ機
器、さらにオーディオ機器やOA機器では、商用交流電
源の高調波歪が発生することが知られている。
【0003】この対策として、交流ラインにパワーチョ
ークコイルを挿入するか、矩形波形コンバータ回路或は
共振波形コンバータによるアクティブフィルタ回路を使
って力率を改善しているが、これらの方法は高コストで
あり、またパワーチョークコイルの場合は漏洩磁束、重
量の面で、アクティブフィルタ回路の場合は高EMI
(電磁妨害波)、電力損失と基板サイズの増大等の欠点
がある。そこで、電源高調波歪の低減、高効率、低EM
I、小型計量、低コストを実現できる電圧共振形コンバ
ータ回路を組み合わせた部分整流平滑回路が開発され
た。
【0004】図41にこのような部分整流平滑回路を備
えたスイッチング電源装置の回路例を示す。1は単相の
商用交流電源であり、この交流電源1の両極は交流入力
ライン2,3に接続されている。交流ライン2はライン
フィルタトランス4の一方の巻線4aを介して、ダイオ
ードDa〜Ddをブリッジ接続して構成される全波整流
回路5の一方の入力端に接続される。全波整流回路5の
正側の出力端はライン6を介して負荷側に接続され、全
波整流回路5の負側の出力端はアースに接続されてい
る。
【0005】また、交流入力ライン3はラインフィルタ
トランス4の巻線4bを介して全波整流回路5の他方の
入力端に接続されている。C5 はアクロスコンデンサで
あり、ラインフィルタトランス4と伴にローパスフィル
タを構成している。
【0006】ライン6には全波整流回路5の出力である
直流脈動電圧を平滑化するための部分平滑回路が設けら
れている。つまり、平滑用コンデンサCiと電圧共振形
コンバータ7がこれに相当する。具体的には、全波整流
回路5に接続された平滑用コンデンサCiと直列にコン
バータトランスCTとスイッチングトランジスタQ1
接続され、スイッチングトランジスタQ1 のコレクタと
エミッタに並列共振コンデンサCrが接続されている。
従ってスイッチングトランジスタQ1 がオフであるとき
には、コンバータトランスCTの一次巻線NC1のインダ
クタンスとコンデンサCrとにより並列共振電圧VCP1
が発生し、またスイッチングトランジスタQ1 がオンで
あるときは、そのオン時間と、コンバータトランスCT
の一次巻線NC1のインダクタンスと、入力電圧V1 で決
定されるコレクタ電流ICP1 が鋸歯状波形で動作する。
この状態を図42(a)(b)に示す。
【0007】スイッチングトランジスタQ1 に対するス
イッチング周波数は、コンバータトランスCTに巻装さ
れた巻線NCBと直列に接続された時定数コンデンサC
B 、時定数インダクタンスLB による直列共振回路(自
励発振回路)によって発生される。R1 は起動抵抗、D
2 はベースクランプ用のダイオードでありスイッチング
トランジスタQ1 がスイッチング動作をしていない期
間、即ちAC電圧VACが低い期間の放電ダイオードを兼
ねている。またC1 は高周波のスイッチング成分をバイ
パスするフィルムコンデンサである。
【0008】スイッチングトランジスタQ1 のオン/オ
フ動作により共振電圧VCP1 及びコレクタ電流IPC1
図42(a)(b)のように変化している期間には、コ
ンバータトランスCTの二次巻線NC2に発生する正弦波
の昇圧パルス電圧V2 がダイオードD1 を介して平滑用
コンデンサCiに印加され、電流I2 によって平滑用コ
ンデンサCiに充電が繰り返される(図42(c)
(d))。
【0009】図43は商用周波数(50〜60Hz)期間
での動作波形を示しており、上記した図42の動作は図
43のτ期間内の動作として示されている。AC電圧V
ACが高いτ期間のみに、上記のようにスイッチングトラ
ンジスタQ1 がスイッチングされ、電圧共振形コンバー
タ7が動作する。つまり、このτ期間内にAC電圧VAC
と電圧V2 により平滑用コンデンサCiが充電され、τ
期間以外では電圧共振形コンバータ7はスイッチングト
ランジスタQ1 のスイッチング動作が休止される。この
休止期間にはダイオードD2 →スイッチングトランジス
タQ1 のベース→スイッチングトランジスタQ1 のコレ
クタ→コンバータトランスCTの一次巻線NC1→平滑用
コンデンサCiという方向に電流が流れる回路が形成さ
れ、コンデンサCiの充電荷が負荷電流がIO として放
出されることになる。
【0010】ここでライン6に生じる整流平滑直流電圧
Eiには、リップル電圧成分ΔEiが重畳されており
(図43(e))、結果として、図43(f)の交流入
力電流IACとして示すように、この平滑直流電圧Eiに
対応して点線のピーク電流が実線のように導通角が拡大
され、電流IACが電源から供給されるようになり、この
電源回路の力率が改善される。つまり、電圧共振形コン
バータ7が力率改善用の部分整流平滑回路として機能す
る。なお、電圧共振形コンバータ7による力率改善動作
を実行するためのスイッチ(スイッチングトランジスタ
1 )を以下、共振スイッチとも表現する。
【0011】平滑用コンデンサCi及び電圧共振形コン
バータ7により平滑された直流電圧Eiは後段のスイッ
チング電源回路部に供給される。Q2 ,Q3 はスイッチ
ングトランジスタであり、このスイッチングトランジス
タQ2 ,Q3 は互いに逆相でスイッチング動作が行なわ
れる。つまり、コンバータドライブトランスCDTの巻
線LB1と直列にダンピング抵抗RB1を介して時定数コン
デンサCB1が接続され、巻線LB1と時定数コンデンサC
B1により自励発振回路が構成され、発振周波数をスイッ
チングトランジスタQ2 のベースに供給するようにされ
ている。R2 は起動抵抗、D3 はベースクランプダイオ
ードである。
【0012】一方、コンバータドライブトランスCDT
の巻線LB2と直列にダンピング抵抗RB2を介して時定数
コンデンサCB2が接続され、巻線LB2と時定数コンデン
サCB2により自励発振回路が構成され、発振周波数をス
イッチングトランジスタQ3のベースに供給するように
されている。R3 は起動抵抗、D4 はベースクランプダ
イオードである。
【0013】スイッチングトランジスタQ2 がオンとさ
れると、スイッチングトランジスタQ2 のコレクタ−エ
ミッタ間→コンバータドライブトランスCDTの巻線L
B0→直交トランスPRTの巻線N1 と電流が流れ、コン
デンサC2 に充電される。一方、スイッチングトランジ
スタQ2 がオフになり、スイッチングトランジスタQ3
がオンとされると、コンデンサC2 →直交トランスPR
Tの巻線N1 →コンバータドライブトランスCDTの巻
線LB0→スイッチングトランジスタQ3 のコレクタ−エ
ミッタ間と電流が流れる。
【0014】従って、スイッチングトランジスタQ2
3 が交互にオンとなることにより、直交トランスPR
Tの二次巻線N2 側に誘起される交流電圧が、ダイオー
ドD5 ,D6 、及び平滑用コンデンサCO を介して整流
平滑され、直流電圧E0 として取り出される。図42
(f)(g)(e)にスイッチングトランジスタQ2
3 を流れる電流ICP2 ,ICP3 及びスイッチングトラ
ンジスタQ3 のコレクタに現われる電圧波形VCP3 を示
す。
【0015】8は、直交トランスの二次巻線N2 側に誘
起される電圧を抵抗R4 ,R5 を介して取り込み、ツェ
ナダイオードD8 及びトランジスタQ4 による制御回路
によって直交トランスPRTの制御巻線NC に直流制御
電流を流し、直交トランスPRTの定電圧出力動作を実
行させる制御用誤差増幅器を示す。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばこの
ようなスイッチング電源装置においては以下のような各
種問題点がある。
【0017】まず、上記のように電源高調波歪抑制のた
めに力率改善用の部分整流平滑回路(電圧共振形コンバ
ータ7)とスイッチング電源回路部を組み合わせた場
合、部分整流平滑回路を設けない場合に比較して力率が
0.6 →0.8 程度に改善され、高調波電流が低減される
が、前記図43(e)に示したようにスイッチング電源
回路部に対する直流入力電圧EiにΔEiのリップル電
圧が含まれることになり、このΔEiの絶対値は部分整
流平滑回路を設けていない場合に比較して2〜3倍に増
加してしまう。また、最小入力電圧Ei(min) はEi
(min) =Vm−ΔEiであり、下限のレギュレーション
範囲を保証するために直交トランスPRTのN1 巻線数
を減少し、共振コンデンサC2 の静電容量を増加しなけ
ればならない。
【0018】つまり、このようなスイッチング電源の場
合、ΔEiのリップル成分が大きいためにスイッチング
電源回路部の制御用誤差増幅器8の制御感度を向上して
リップル抑圧比を改善し、直流出力電圧E0 のリップル
成分を低減するか、或は二次側の平滑用コンデンサC0
の静電容量を増加するなどの回路手段が必要になるとい
う問題があり、また、下限レギュレーション範囲保証の
ため、スイッチング電源回路部の設計変更が必要になっ
てしまうという問題もある。
【0019】次に、スイッチング電源回路部のスイッチ
ング周波数と、部分整流平滑回路の自励発振周波数とが
各々独立して動作しているために問題が生ずる。今、ス
イッチング電源回路部においてコンバータドライブトラ
ンスCDTの巻線インダクタンス(LB1,LB2)と時定
数コンデンサ(CB1,CB2)による自励発振周波数が10
0KHzとされ、一方、部分整流平滑回路において巻線NCB
及び時定数インダクタンスLB によるインダクタンスと
時定数コンデンサCB とによる自励発振周波数が83.3KH
z とされている場合、図42の(a)(b)及び(e)
(f)(g)を比較して分かるように各スイッチング動
作波形が異なっている。
【0020】このために、スイッチング電源回路部と部
分整流平滑回路(電圧共振形コンバータ7)において各
々自励発振回路が必要で部品点数の増加、必要基板面積
の増大による小型化への障害、及びコストアップという
問題が生ずるだけでなく、スイッチング周波数の差のた
めに、リアクター類(インダクタンス、チョークコイ
ル、トランス)が発生する漏洩磁束やEMIによる相互
干渉によって、スイッチング電源回路部が異常発振する
恐れがあり、このためにコンデンサC1 ,C0 の静電容
量を大きく選定しなければならない、又は両者間にシー
ルド板の追加が必要となるという問題が生じる。
【0021】さらに、部分整流平滑回路は、巻線NCB
び時定数インダクタンスLB によるインダクタンスと時
定数コンデンサCB による自励発振回路で定められるス
イッチング周波数で動作するため、交流入力電圧の上昇
及び負荷電流の減少によって力率が低下するという問題
がある。
【0022】例えば部分整流平滑回路のスイッチング周
波数を100KHz、スイッチング電源回路部のスイッチング
周波数を83.3KHz とした時に、スイッチングトランジス
タQ1 のコレクタ電流ICP1 、スイッチングトランジス
タQ3 のコレクタ電流ICP3、交流入力電流IACを、図
44(a)〜(c)及び(d)〜(f)に示す。図44
(a)〜(c)はAC電圧90Vで重負荷時、図44
(d)〜(f)はAC電圧120Vで軽負荷時の波形で
ある。つまり、部分整流平滑回路のスイッチング周波数
は交流入力電圧及び負荷電流に依存しないため、図44
(a)〜(c)のように重負荷時に力率が0.85であって
も、軽負荷時には電流IACの導通角がせまくなることに
よって力率が0.6 に低下してしまう。
【0023】なおこれらの問題点は、スイッチング電源
回路部が、上記例のように直交トランスによる直列共振
周波数制御方式電流共振形コンバータによるものである
場合だけでなく、直交トランスによるスイッチング周波
数制御方式電流共振形コンバータによるもの、直交トラ
ンスによる磁束制御方式電圧共振形コンバータによるも
の、PWM制御方式フライバックコンバータによるも
の、PWM制御方式フォワードコンバータによるもの、
スイッチング周波数制御方式リンギングチョークコンバ
ータによるもの、等においても同様である。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの問題点
に鑑みて、リップル成分の低減、独立したスイッチング
動作に伴う悪影響を解消することのできるスイッチング
電源装置を提供することを目的とする。
【0025】このために、請求項1にかかる本発明とし
て、正弦波交流電源からの交流電圧を整流して直流脈動
電圧を発生する整流手段と、この直流脈動電圧を平滑す
る平滑手段と、平滑手段に直列に接続された電圧共振形
コンバータと、平滑手段からの直流電圧をスイッチング
するスイッチング手段と、スイッチング手段のトランス
から低電圧出力電圧を抽出する抽出手段と、抽出手段に
よって抽出した低電圧出力電圧を前記直流電圧に重畳す
る重畳手段とを備えてスイッチング電源装置を構成す
る。
【0026】ここで請求項2にかかる本発明として、請
求項1の構成におけるスイッチング手段は、例えば電流
共振形スイッチング回路、電圧共振形スイッチング回路
等による、共振形スイッチング回路として構成されてい
るようにする。
【0027】また、請求項3にかかる本発明として、請
求項1の構成におけるスイッチング手段は、例えばパル
ス幅変調信号によりスイッチング動作が制御されるPW
M形スイッチング回路、リンギングチョークコンバータ
形スイッチング回路等による、矩形波形スイッチング回
路として構成されているようにする。
【0028】また、請求項4にかかる本発明として、請
求項1〜請求項3の構成において、重畳手段は、抽出手
段によって抽出した低電圧出力電圧を、電圧共振形コン
バータのスイッチング動作が実行されていない期間に、
平滑手段を介して直流入力電圧に重畳されるように構成
する。
【0029】また、請求項5にかかる本発明として、請
求項1〜請求項4の構成において、抽出手段によって抽
出した低電圧出力電圧を、整流手段の負極性に接続して
直流脈動電圧に低電圧出力電圧を重畳することにより、
直流電圧値を上昇させるように構成する。
【0030】また、請求項6にかかる本発明として、請
求項1〜請求項5の構成において、電圧共振形コンバー
タは、平滑手段に直列に接続されたコンバータトランス
と、コンバータトランスに直列に接続された共振スイッ
チと、共振スイッチを所定周波数でスイッチングする自
励発振回路とから構成されるようにする。
【0031】次に請求項7にかかる本発明として、正弦
波交流電源からの交流電圧を整流して直流脈動電圧を発
生する整流手段と、直流脈動電圧を平滑する平滑手段
と、平滑手段に直列に接続された共振回路とこの共振回
路と組み合わされた共振スイッチを備えた電圧共振形コ
ンバータと、平滑手段からの直流電圧をスイッチングす
るスイッチング手段とからなるスイッチング電源装置に
おいて、スイッチング手段のスイッチング周波数に同期
して電圧共振形コンバータの共振スイッチが動作するよ
うに構成する。
【0032】また請求項8にかかる本発明として、請求
項7と同じく、スイッチング手段のスイッチング周波数
に同期して電圧共振形コンバータの共振スイッチが動作
するように構成するとともに、さらにスイッチング手段
のトランスから低電圧出力電圧を抽出する抽出手段と、
抽出手段によって抽出した低電圧出力電圧を前記直流電
圧に重畳する重畳手段とを備えるようにする。
【0033】そして、請求項9にかかる本発明として
は、電圧共振形コンバータの共振スイッチには、スイッ
チング手段のスイッチングドライブ信号が分流されて供
給されるように構成することにより、請求項7又は請求
項8によるスイッチング電源装置を構成する。
【0034】ここで請求項10にかかる本発明として、
請求項7、請求項8、又は請求項9の構成におけるスイ
ッチング手段は、例えば電流共振形スイッチング回路、
電圧共振形スイッチング回路等による、共振形スイッチ
ング回路として構成されているようにする。
【0035】そして、請求項11にかかる本発明として
は、請求項7〜請求項10の構成において、共振スイッ
チと、スイッチング手段では、一の自励発振回路が共用
されることにより各スイッチング動作が同期制御される
ようにする。
【0036】また、請求項12にかかる本発明として、
請求項7、請求項8、又は請求項9の構成におけるスイ
ッチング手段は、例えばパルス幅変調信号によりスイッ
チング動作が制御されるPWM形スイッチング回路、リ
ンギングチョークコンバータ形スイッチング回路等によ
る、矩形波形スイッチング回路として構成されているよ
うにする。
【0037】そして、請求項13にかかる本発明として
は、請求項7、請求項8、請求項9、又は請求項12の
構成において、共振スイッチと、スイッチング手段で
は、一の矩形波形発生回路が共用されることにより各ス
イッチング動作が同期制御されるようにする。
【0038】次に請求項14にかかる本発明として、正
弦波交流電源からの交流電圧を整流して直流脈動電圧を
発生する整流手段と、直流脈動電圧を平滑する平滑手段
と、平滑手段に直列に接続された電圧共振形コンバータ
と、平滑手段からの直流電圧をスイッチングするスイッ
チング手段とからなるスイッチング電源装置において、
スイッチング手段と、電圧共振形コンバータとは、一の
スイッチング回路部が共用されるように構成する。
【0039】また請求項15にかかる本発明として、請
求項14と同じく、スイッチング手段と、電圧共振形コ
ンバータとは、一のスイッチング回路部が共用されるよ
うに構成するとともに、さらにスイッチング手段のトラ
ンスから低電圧出力電圧を抽出する抽出手段と、抽出手
段によって抽出した低電圧出力電圧を前記直流電圧に重
畳する重畳手段とを備えるようにする。
【0040】そして、請求項16にかかる本発明として
は、電圧共振形コンバータは結合ダイオードを介してス
イッチング手段のスイッチングトランジスタに接続され
ることにより、該スイッチングトランジスタが電圧共振
形コンバータの共振スイッチとして共用されて機能する
ようにして請求項14、又は請求項15のスイッチング
電源装置を構成する。
【0041】また、請求項17にかかる本発明として
は、請求項16の構成に加え、電圧共振形コンバータ
は、平滑手段に直列に接続される共振回路を構成する共
振コンデンサと並列に放電用ダイオードが接続され、さ
らに結合ダイオードを介してそのカソード電極がスイッ
チング手段におけるスイッチングトランジスタのコレク
タに接続されているようにする。
【0042】また請求項18にかかる本発明として、請
求項14〜請求項17の構成におけるスイッチング手段
は、例えば電流共振形スイッチング回路、電圧共振形ス
イッチング回路等による、共振形スイッチング回路とし
て構成されているようにする。
【0043】また請求項19にかかる本発明として、請
求項14〜請求項17の構成におけるスイッチング手段
は、例えばパルス幅変調信号によりスイッチング動作が
制御されるPWM形スイッチング回路、リンギングチョ
ークコンバータ形スイッチング回路等による、矩形波形
スイッチング回路として構成されているようにする。
【0044】次に、請求項20にかかる本発明として、
正弦波交流電源からの交流電圧を整流して直流脈動電圧
を発生する整流手段と、直流脈動電圧を平滑する平滑手
段と、平滑手段に直列に接続された電圧共振形コンバー
タと、平滑手段からの直流電圧をスイッチングするスイ
ッチング手段とからなるスイッチング電源装置におい
て、電圧共振形コンバータは、交流入力電圧及び負荷の
変化に伴ってスイッチング周波数が制御されるように構
成する。
【0045】そして請求項21にかかる本発明として、
請求項20の構成における電圧共振形コンバータは、平
滑手段に直列に接続されたる共振回路を構成する共振コ
ンデンサと並列に放電用ダイオードが接続され、さらに
結合ダイオードを介してスイッチング手段におけるスイ
ッチングトランジスタに接続されることにより、交流入
力電圧及び負荷の変化に伴ってスイッチング周波数が制
御されるように構成する。
【0046】また請求項22にかかる本発明として、請
求項20、又は請求項21の構成における電圧共振形コ
ンバータは、交流入力電圧の上昇及び負荷電流の減少に
よってスイッチング周波数が高くなるように制御される
ようにする。
【0047】さらに、請求項23にかかる本発明とし
て、請求項20〜請求項22の構成において、平滑手段
としては、整流手段からの直流脈動電圧を平滑する第1
の平滑手段と、この第1の平滑手段からの直流電圧を平
滑する第2の平滑手段とが設けられ、また、電圧共振形
コンバータとして、第1の平滑手段に直列に接続された
第1の電圧共振形コンバータと、第2の平滑手段に直列
に接続された第2の電圧共振形コンバータとが設けられ
ているようにする。
【0048】
【作用】電圧共振形コンバータによる部分整流平滑回路
に関して後段のスイッチング電源回路部(スイッチング
手段)のトランスの1次側で低電圧直流電圧を得、電圧
共振形コンバータの共振スイッチ(スイッチングトラン
ジスタ)の停止時に、直流平滑電圧に重畳すれば、リッ
プル成分は低減される。
【0049】また、部分整流平滑回路とスイッチング電
源回路部とでスイッチング周波数を同期させれば、漏洩
磁束、EMIによる相互干渉を解消できる。特に、部分
整流平滑回路とスイッチング電源回路部におけるスイッ
チング動作のための自励発振回路を共用させることによ
り、スイッチング周波数の同期とともに回路構成の簡略
化が実現される。
【0050】さらに、部分整流平滑回路とスイッチング
電源回路部において、1つのスイッチを共用することに
より、さらなる部品点数の削減も実現される。
【0051】また、スイッチング周波数が負荷電流及び
交流入力電圧の変化に伴って制御されるようにすれば、
負荷電流及び交流入力電圧の変化によっても一定な力率
を得ることができる。
【0052】また、スイッチング電源回路部(スイッチ
ング手段)のトランスの1次側で低電圧直流電圧を得、
電圧共振形コンバータの共振スイッチ(スイッチングト
ランジスタ)の停止時に直流平滑電圧に重畳するととも
に、上記のように部分整流平滑回路とスイッチング電源
回路部におけるスイッチング動作のためのスイッチング
ドライブ部(即ち自励発振回路や短形波形発生回路)を
共用させることで、リップル成分の低減、漏洩磁束、E
MIによる相互干渉の解消、回路構成の簡略化が同時に
実現される。
【0053】さらに、同様にスイッチング電源回路部
(スイッチング手段)のトランスの1次側から得た低電
圧直流電圧を直流平滑電圧に重畳するとともに、上記の
ように部分整流平滑回路とスイッチング電源回路部にお
けるスイッチを共用(即ち自励発振回路や短形波形発生
回路と、スイッチの両方を共用)させることで、リップ
ル成分の低減、漏洩磁束、EMIによる相互干渉の解
消、回路構成のさらなる簡略化が実現される。
【0054】
【実施例】以下、本発明について第1〜第23の実施例
を説明していく。各実施例の説明に用いる図面及び対応
する請求項は以下の通りである。 第1の実施例(図1,図2)・・・・請求項1,2,4,6 第2の実施例(図3,図4)・・・・請求項1,2,4,
5,6 第3の実施例(図5(及び図2))・・・・請求項1,2,
4,6 第4の実施例(図6(及び図2))・・・・請求項1,3,
4,6 第5の実施例(図7(及び図2))・・・・請求項1,3,
4,6 第6の実施例(図8,図9)・・・・請求項7,9,10,
11 第7の実施例(図10)・・・・請求項7,9,10,11 第8の実施例(図11,図12)・・・・請求項7,9,1
0,11 第9の実施例(図13,図14)・・・・請求項7,9,1
2,13 第10の実施例(図15,図16)・・・・請求項7,9,
12,13 第11の実施例(図17)・・・・請求項7,9,12,1
3 第12の実施例(図18〜図20)・・・・請求項14,1
6,17,18 第13の実施例(図21〜図23)・・・・請求項14,1
6,17,18,20,21,22 第14の実施例(図24,図25)・・・・請求項14,1
6,17,18 第15の実施例(図26,図27)・・・・請求項14,1
6,17,19 第16の実施例(図28,図29)・・・・請求項14,1
6,17,19 第17の実施例(図30,図31)・・・・請求項14,1
6,17,19 第18の実施例(図32,図33)・・・・請求項14,1
6,17,18,20,21,22,23 第19の実施例(図34,図35)・・・・請求項1,2,
4,7,8,9,10,11 第20の実施例(図34,図36)・・・・請求項1,3,
4,7,8,9,12,13 第21の実施例(図37,図38)・・・・請求項1,2,
4,14,15,16,17,18 第22の実施例(図37,図39)・・・・請求項1,3,
4,14,15,16,17,19 第23の実施例(図37,図40)・・・・請求項1,3,
4,14,15,16,17,18,20 21,22 ただし重複説明を避けるため、各実施例において前記図
41の例と同一部分、又は説明済の実施例と同一部分に
ついては同一符合を付し、説明を省略する。
【0055】<第1の実施例>図1は本発明の第1の実
施例の回路図であり、図2に動作波形図を示す。この回
路はほぼ前記図32の回路と同様に、コンバータドライ
ブトランスCDT(converter driven transformer)と
直交トランスPRT(power regulating transformer)
を有する電流共振形スイッチング回路によるスイッチン
グ電源装置において、電圧共振形コンバータ7が付加さ
れたものであるが、これにリップル成分を低減すること
のできる回路構成が付加されている。即ち、直交トラン
スPRTによる直列共振周波数制御方式電流共振形コン
バータによるスイッチング電源回路部において、直交ト
ランスPRTの一次巻線N1 側に低電圧出力巻線N3
センタータップで巻装している。
【0056】そして、低電圧出力巻線N3 の両端子には
整流ダイオードD10,D11が接続されていることによっ
て低電圧出力巻線N3 からの出力電圧が整流されて取り
出され、さらに平滑用コンデンサC10が設けられて、整
流出力が平滑される。これによってV3 =15〜20V の低
電圧直流出力電圧を得る。さらに、コンデンサC10と直
列に放電用ダイオードD12が接続され、この放電用ダイ
オードD12は平滑用コンデンサCiの負極側に接続され
ている。
【0057】この回路では、直流入力電圧Eiの絶対値
は、スイッチングトランジスタQ1がスイッチング動作
を継続している図2のτ期間において、平滑用コンデン
サCiに最大値Vm が充電される。そして、スイッチン
グ動作が停止している期間では、直交トランスPRTの
3次巻線N3 から得られる直流電圧V3 (図2(d))
が、放電用ダイオードD12を介して(電流I1 :図2
(c))、平滑用コンデンサCiからスイッチング電源
回路部側に放電される。つまり、スイッチング動作が停
止している期間において直流入力電圧Eiには3次巻線
3 から得られる直流電圧V3 が重畳されることにな
る。このため、直流入力電圧Eiのリップル成分ΔEi
は、図2(b)に点線で示すものが実線で示されるよう
に大幅に低減されることになり、もし、直流電圧V3
ΔEiとすれば、リップル成分ΔEiをほぼゼロとする
ことができる。
【0058】実験によれば、負荷電力 153W、平滑用コ
ンデンサ1000μF、AC 100V、50Hz時の、1Ωの突入
電流制限抵抗が接続されたコンデンサインプット整流平
滑回路では、力率0.64、直流入力電圧Eiの平均値= 1
28VDC、リップル成分ΔEi=10VP であったのに対
し、先行技術としてあげた前記図41の回路の場合、力
率は0.825 に改善され、直流入力電圧Eiの平均値= 1
18VDCとなるが、リップル成分としてはΔEi=32VP
であった。そこで、図1の実施例において、直交トラン
スPRTに三次巻線N3 を施し、V3 =22VP とした場
合では、力率0.81、直流入力電圧Eiの平均値= 127V
DCとなり、リップル成分ΔEi=10VP と改善され、コ
ンデンサインプット方式の場合と同様とすることができ
た。
【0059】<第2の実施例>次に第2の実施例を図3
の回路図、図4の波形図で説明する。このスイッチング
電源装置は、直交トランスPRT及び絶縁コンバータト
ランスPIT(power isolation transformer )による
スイッチング周波数制御方式電流共振形コンバータによ
るスイッチング電源回路部を有するものである。
【0060】即ち、絶縁コンバータトランスPITの二
次巻線N2 に励起され、ダイオードD5 ,D6 によって
整流された電圧は平滑用コンデンサC0 によって平滑直
流電圧E0 とされて出力されるが、その電圧値に基づい
て制御用誤差増幅器8は直交トランスPRTの制御巻線
C に制御電流を印加している。ここで、直交トランス
PRTはスイッチングトランジスタQ2 ,Q3 のドライ
ブトランスとして機能しており、従って、直交トランス
PRTの巻線LB1と時定数コンデンサCB1、及び直交ト
ランスPRTの巻線LB2と時定数コンデンサCB2の自励
発振回路の発振周波数が制御されることになる。
【0061】このようなスイッチング電源回路部におい
ては、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1
に三次巻線N3 を施し、低電圧出力を得るようにする。
三次巻線N3 から得られる電圧はダイオードD10,D11
により整流され、コンデンサC10により平滑されて低電
圧直流電圧V3 とされる。そして、上記第1の実施例と
同様に、電圧V3 はスイッチングトランジスタQ1 のス
イッチング停止期間において放電用ダイオードD12、平
滑用コンデンサCiを介してスイッチング電源回路部側
に放電される。つまり、スイッチング動作が停止してい
る期間において直流入力電圧Eiには3次巻線N3 から
得られる直流電圧V3 が重畳されて、直流入力電圧Ei
のリップル成分ΔEiは大幅に低減される(図4(b)
〜(e)参照)。
【0062】ここでさらに、コンデンサC10の正極側は
整流回路5の負極側端子に接続されている。従って、直
流入力電圧Eiとしては、図4(b)に示すように、リ
ップル成分ΔEiが低減されると同時に、Ei=Vm
3 となり、交流入力電圧VACの最大値Vm に電圧V3
が重畳して昇圧されることになる。このように直流入力
電圧Eiが上昇すれば、交流入力電圧VACの下限のレギ
ュレーション範囲が拡大することになる。
【0063】<第3の実施例>第3の実施例を図5の回
路図で説明する。このスイッチング電源装置は、1石構
成の直交トランスPRT及びドライブトランスPCC
(ringing chock coil)を有する磁束制御方式電圧共振
形コンバータによるスイッチング電源回路部を有するも
のである。
【0064】スイッチング電源回路部のスイッチングト
ランジスタQ4 に対して並列に共振コンデンサC13が接
続され、直交トランスPRTの一次巻線N1 と共振コン
デンサC13による共振電圧に応じて直交トランスPRT
の二次巻線N2 側から交流電圧が取り出され、ダイオー
ドD5 ,D6 及び平滑用コンデンサC0 により直流平滑
電圧E0 が得られる。
【0065】スイッチングトランジスタQ4 に対しては
ドライブトランスPCCの二次巻線LP2から直列に時定
数コンデンサC11及び抵抗R12が接続され、二次巻線L
P2のインダクタンスと時定数コンデンサC11により、発
振周波数がスイッチングトランジスタQ4 のベースに印
加されて、スイッチングトランジスタQ4 のスイッチン
グ動作が実行される。D14はベースクランプダイオー
ド、R11は起動抵抗である。
【0066】この場合、ドライブトランスPCCの二次
巻線LP2側に三次巻線LP3が施され、三次巻線LP3によ
って得られる電圧出力はダイオードD13で整流され、コ
ンデンサC12で平滑されて、低電圧直流電圧V3 が得ら
れる。この電圧V3 は上記第1の実施例と同様に、スイ
ッチングトランジスタQ1 のスイッチング停止期間に放
電用ダイオードD12、平滑用コンデンサCiを介してス
イッチング電源回路部側に放電されるため、上記実施例
と同様に直流入力電圧Eiのリップル成分を低減するこ
とができる(図2参照)。
【0067】<第4の実施例>第4の実施例を図6の回
路図で説明する。このスイッチング電源装置は、1石構
成のPWM制御方式フライバックコンバータによるスイ
ッチング電源回路部を有するものである。
【0068】この場合、コンバータトランスCT1 の巻
線NT3から、ダイオードD15及びコンデンサC14を介し
て直流電圧を取り出し、PWMドライブ回路9はこの直
流電圧に応じてスイッチングトランジスタQ5 に対する
スイッチング制御信号を出力する。R15は起動抵抗であ
る。
【0069】また、ダイオードD16、コンデンサC15
抵抗R13はスイッチングトランジスタQ5 がオフとされ
た際の電流経路を構成してノイズ除去を行なうためのス
ナバ回路であり、また、コンデンサC16、抵抗R14はス
イッチングトランジスタQ5に対する保護回路を構成し
ている。さらにダイオードD17はリセットダイオードと
して機能し、スイッチングトランジスタQ5 がオフとさ
れた際に巻線NT1の電磁エネルギーの放出を促す。
【0070】PWMドライブ回路9によりスイッチング
トランジスタQ5 がオンであるときは、コンバータトラ
ンスCT1 の巻線N1 からスイッチングトランジスタQ
5 のコレクタ−エミッタ間に電流が流れ、巻線N1 に電
磁エネルギーが蓄積される。そして、スイッチングトラ
ンジスタQ5 がオフとされると、巻線N1 に蓄積された
電磁エネルギーにより二次巻線NT2側から交流電圧が取
り出され、ダイオードD5 、平滑用コンデンサC0 によ
って直流電圧E0 が得られる。
【0071】この実施例でも、力率改善手段として構成
されている電圧共振形コンバータ7におけるスイッチン
グトランジスタQ1 がスイッチング動作をしていない期
間には、PWMドライブ回路9に供給されている直流電
圧(V3 )が、放電用ダイオードD12、平滑用コンデン
サCiを介してスイッチング電源回路部側に放電される
ことにより、上記第1の実施例と同様に直流入力電圧E
iにおいてリップル成分が低減される(図2参照)。
【0072】<第5の実施例>第5の実施例を図7の回
路図により説明する。このスイッチング電源装置は、1
石構成のスイッチング周波数制御方式リンギングチョー
クコンバータによるスイッチング電源回路部を有するも
のである。
【0073】この場合、コンバータトランスCT1 の巻
線NT3から、得られる交流電圧はスイッチング制御回路
10に供給され、これに基づいたスイッチング制御信号
がスイッチングトランジスタQ6 に供給される。R18
起動抵抗である。また、ダイオードD18、コンデンサC
17、抵抗R17はスイッチングトランジスタQ6 がオフと
された際の電流経路を構成してノイズ除去を行なうため
に挿入されているスナバ回路で、また、コンデンサ
16、抵抗R14はスイッチングトランジスタQ6 に対す
る保護回路を構成している。
【0074】コンバータとしての動作は前記第4の実施
例とほぼ同様であり、スイッチングトランジスタQ6
オンであるときは、コンバータトランスCT1 の巻線N
1 からスイッチングトランジスタQ6 のコレクタ−エミ
ッタ間に電流が流れ、巻線N1 に電磁エネルギーが蓄積
される。そして、スイッチングトランジスタQ6 がオフ
とされると、巻線N1 に蓄積された電磁エネルギーによ
り二次巻線NT2側から交流電圧が取り出され、ダイオー
ドD5 、平滑用コンデンサC0 によって直流電圧E0
得られる。
【0075】この場合、コンバータトランスCT1 の三
次巻線NT3側から取り出された交流電圧は、ダイオード
19及びコンデンサC18により直流平滑電圧V3 とさ
れ、上述の実施例と同様に、この電圧V3 は電圧共振形
コンバータ7のスイッチングトランジスタQ1 がスイッ
チング動作をしていない期間には、放電用ダイオードD
12、平滑用コンデンサCiを介してスイッチング電源回
路部側に放電されることにより、直流入力電圧Eiにお
いてリップル成分が低減される(図2参照)。
【0076】<第6の実施例>第6の実施例を図8の回
路図、図9の波形図により説明する。このスイッチング
電源装置は上記第1の実施例と同様に、直交トランスP
RT及びコンバータドライブトランスCDTによる直列
共振周波数制御方式電流共振形コンバータによるスイッ
チング電源回路部を有するものである。そしてこの実施
例では、電圧共振形コンバータ7においてスイッチング
トランジスタQ1 に発振周波数を供給する自励発振回路
を省略し、スイッチング電源回路部のスイッチング周波
数と同期させて電圧共振型コンバータ7が動作するよう
にしたことを特徴としている。スイッチングトランジス
タQ2 ,Q3 のスイッチング周波数は100KHzであるとす
る。
【0077】この実施例では、電圧共振形コンバータ7
においては、巻線NC1と直列にスイッチングトランジス
タQ1 が接続され、またスイッチングトランジスタQ1
と並列に共振コンデンサC21が接続されている。さらに
スイッチングトランジスタQ1 のベース−エミッタ間に
はベースクランプダイオードD20が接続される。そし
て、スイッチングトランジスタQ1 のベースと、スイッ
チング電源回路部におけるスイッチングトランジスタQ
3 に対する自励発振回路(ドライブトランスCDTの巻
線LB2、時定数コンデンサCB2、ダンピング抵抗RB2
におけるダンピング抵抗RB2の間に、時定数コンデンサ
20が接続されている。
【0078】このように構成することにより、スイッチ
ングトランジスタQ1 に対してはスイッチングトランジ
スタQ3 に対する自励発振回路が共用して用いられ、図
9(d)(e)のコレクタ電圧VCP1 及びコレクタ電流
CP1 から分かるように、スイッチングトランジスタQ
2 ,Q3 と同期して100KHzの周波数でスイッチング動作
が実行されることになる。
【0079】この実施例では、スイッチングトランジス
タQ1 に対して独自の自励発振回路を設けないことによ
って部品点数の削減、基板面積の縮小、コストダウン等
が可能となるほか、部分整流平滑回路(電圧共振形コン
バータ7)とスイッチング電源回路部の各スイッチング
周波数が同期して同一となるため、漏洩磁束、EMIに
よる相互干渉がなくなる。従って、高周波ノイズバイパ
ス用のフィルムコンデンサや二次側の平滑用コンデンサ
0 において発振対策として静電容量の増加をはかった
り、シールド板を設けること等も不要となる。
【0080】<第7の実施例>第7の実施例を図10の
回路図で説明する。このスイッチング電源装置は、前記
図3に示した第2の実施例と同様に、直交トランスPR
T及び絶縁コンバータトランスPITによるスイッチン
グ周波数制御方式電流共振形コンバータによるスイッチ
ング電源回路部を有するものである。
【0081】この実施例では、スイッチングトランジス
タQ1 のベースが、スイッチング電源回路部におけるス
イッチングトランジスタQ3 に対する自励発振回路(直
交トランスPRTの巻線LB2、時定数コンデンサCB2
ダンピング抵抗RB2)に対して時定数コンデンサC20
介して接続されている。
【0082】このように構成することにより、スイッチ
ングトランジスタQ1 に対してはスイッチングトランジ
スタQ3 に対する自励発振回路が共用して用いられ、図
9と同様にスイッチングトランジスタQ3 と同期して同
周波数でスイッチング動作が実行されることになり、上
記第6の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0083】<第8の実施例>第8の実施例を図11の
回路図、図12の波形図で説明する。このスイッチング
電源装置は、前記図5に示した第3の実施例と同様に、
直交トランスPRT及びドライブトランスPCCによる
磁束制御方式電圧共振形コンバータによるスイッチング
電源回路部を有するものである。
【0084】この実施例でも、スイッチングトランジス
タQ1 のベースと、スイッチング電源回路部におけるス
イッチングトランジスタQ4 に対する自励発振回路(ド
ライブトランスPCCの巻線LP2、時定数コンデンサC
11、ダンピング抵抗R12)におけるダンピング抵抗R12
の間に、時定数コンデンサC20が接続されている。
【0085】このように構成することにより、スイッチ
ングトランジスタQ1 に対してはスイッチングトランジ
スタQ4 に対する自励発振回路が共用して用いられ、図
12から分かるように、スイッチングトランジスタQ4
と同期して同周波数でスイッチング動作が実行されるこ
とになり、上記第6の実施例と同様の効果を得ることが
できる。
【0086】<第9の実施例>第9の実施例を図13の
回路図、図14の波形図で説明する。このスイッチング
電源装置は、前記図6に示した第4の実施例と同様に、
1石構成のPWM制御方式フライバックコンバータによ
るスイッチング電源回路部を有するものである。
【0087】この実施例では、電圧共振形コンバータ7
のスイッチングトランジスタQ1 のコレクタ−エミッタ
間にダンパー兼放電用ダイオードD21が接続される。ま
た、スイッチングトランジスタQ1 のベースには抵抗R
22を介してPWMドライブ回路9の出力が、スイッチン
グ制御信号として供給される。R21はスイッチングトラ
ンジスタQ1 及びQ5 に対する起動抵抗となる。つまり
PWMドライブ回路9の出力がスイッチングトランジス
タQ1 ,Q5 に対するスイッチング制御信号として兼用
されて用いられるため、図14から分かるように各スイ
ッチング周波数は同相で同周波数となり、上記第6、第
7、第8の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0088】<第10の実施例>第10の実施例は図1
5の回路図に示され、その要部の波形図は図16に示さ
れるが、このスイッチング電源装置は、1石構成のPW
M制御方式フォワードコンバータによるスイッチング電
源回路部を有するものである。この場合、スイッチング
電源回路部におけるコンバータトランスCT1 の二次巻
線NT2側には、フライホイールダイオードD14及びリア
クトルL20が設けられる。
【0089】また、コンバータトランスCT1 の三次巻
線NT3から得られる電圧はダイオードD15で整流されて
コンデンサC14で平滑されてPWMドライブ回路9に供
給される。PWMドライブ回路9では入力された電圧値
に基づいてスイッチングトランジスタQ5 のベースにド
ライブパルスを印加し、出力電圧が一定となるようなス
イッチング動作を実行させる。
【0090】スイッチングトランジスタQ5 がオンとさ
れる期間においては、コンバータトランスCT1 の巻線
T1からスイッチングトランジスタQ5 のコレクタ−エ
ミッタ間を電流が流れ、これに応じてコンバータトラン
スCT1 の二次巻線NT2からはダイオードD5 から平滑
用コンデンサC0 に向かって電流が流れ、直流電圧E0
が取り出される。同時にリアクトルL20にはエネルギー
が蓄積される。また、スイッチングトランジスタQ5
オフとされる期間においては、リアクトルL20のエネル
ギーがフライホイールダイオードD14によって放出さ
れ、直流電圧E0 として取り出される。
【0091】この実施例でも電圧共振形コンバータ7の
スイッチングトランジスタQ1 のベースには、上記第9
の実施例と同様にPWMドライブ回路9の出力が供給さ
れ、つまりPWMドライブ回路9の出力がスイッチング
トランジスタQ1 ,Q5 に対するスイッチング制御信号
として兼用されるため、上記第6〜第9の実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0092】<第11の実施例>第11の実施例を図1
7の回路図で説明する。このこのスイッチング電源装置
は、前記図7に示した第5の実施例と同様に、1石構成
のスイッチング周波数制御方式リンギングチョークコン
バータによるスイッチング電源回路部を有するものであ
る。
【0093】この場合、コンバータトランスCT1 の巻
線NT3から、得られる交流電圧はスイッチング制御回路
10に供給され、これに基づいたスイッチング制御信号
がスイッチングトランジスタQ6 に供給されるが、この
スイッチング制御信号は抵抗R20を介して電圧共振形コ
ンバータ7のスイッチングトランジスタQ1 のベースに
供給される。スイッチングトランジスタQ1 ,Q6 に対
するスイッチング制御信号として兼用される。従って、
上記第6〜第10の実施例と同様の効果を得ることがで
きる。
【0094】なお、この第6〜第11の実施例の場合、
スイッチングトランジスタQ1 と並列に接続されている
共振用コンデンサC21の静電容量を小さく設定すれば、
オン/オフが制御されても力率改善のための部分整流平
滑回路としての動作については殆ど問題がない。
【0095】<第12の実施例>第12の実施例を図1
8の回路図、及び図19,図20の波形図で説明する。
このスイッチング電源装置は上記第1の実施例と同様
に、直列共振周波数制御方式電流共振形コンバータによ
るスイッチング電源回路部を有するものである。そして
この実施例では、電圧共振形コンバータ7における回路
をさらに簡易化するために、共振スイッチ(スイッチン
グトランジスタQ1 )を設けず、スイッチング電源回路
部のスイッチングトランジスタを電圧共振形コンバータ
7の共振スイッチとして共用するようにしたことを特徴
としている。
【0096】この実施例では、電圧共振形コンバータ7
においては、巻線NC1と直列に共振コンデンサC31が接
続され、共振コンデンサC31と並列にダンパー兼放電用
ダイオードD32が接続される。そして、共振コンデンサ
31と並列に結合ダイオードD31が接続され、この結合
ダイオードD31のカソード電極がスイッチング電源回路
部におけるスイッチングトランジスタQ3 のコレクタに
接続される。
【0097】スイッチングトランジスタQ2 ,Q3 はそ
れぞれ自励発振回路(巻線LB1,抵抗RB1,コンデンサ
B1、及び巻線LB2,抵抗RB2,コンデンサCB2)から
供給される発振周波数により交互にオン/オフを繰り返
している。ここで、結合ダイオードD31に流れるスイッ
チング電流ICPD は、AC入力電圧VACの高い図20の
τ期間であり、このτ期間においてスイッチングトラン
ジスタQ3 のコレクタ電流ICP3 は、電流ICP31とスイ
ッチング電流ICPD の合成値となる。従ってコレクタ電
流ICP3 は図20(g)に示すようになる。また、ダイ
オードD32に流れる電流I31としては、電圧共振形コン
バータ7がスイッチング動作を行なうτ期間においては
電流ICPD の負のダンパー電流が、τ期間以外で結合ダ
イオードD31がオフであるときは、コンデンサC31の放
電電流がスイッチング電源回路部へ流入するように流れ
る。
【0098】図20のτ期間における交流入力電圧VAC
のピーク点近辺のスイッチング動作波形が図19とな
る。結合ダイオードD31とコンデンサC31の間に表われ
る電圧VCPD 及び結合ダイオードD31を流れる電流I
CPD は図19(e)(d)のようになり、スイッチング
トランジスタQ3 のコレクタ電流ICP3 は電流ICPD
(図19(d))と電流ICP33(図19(c))が合成
されて図19(f)のようになる。
【0099】このように構成した本実施例では、電圧共
振形コンバータ7においてスイッチングトランジスタQ
1 を不要とし、これに伴って当然自励発振回路も設けな
いことによって部品点数の削減、基板面積の縮小、コス
トダウン等が可能となるほか、部分整流平滑回路(電圧
共振形コンバータ7)とスイッチング電源回路部の各ス
イッチング周波数が同一となるため、漏洩磁束、EMI
による相互干渉がなくなる。従って、高周波ノイズバイ
パス用のフィルムコンデンサや二次側の平滑用コンデン
サC0 において発振対策として静電容量の増加をはかっ
たり、シールド板を設けること等も不要となる。
【0100】なお負荷電力 153W、AC 100V、50Hz、
平滑用コンデンサCi=1000μFとして実験を行なった
結果、前記図32の回路の場合と比較して、力率、電力
損失とも同一の特性を得ることができ、回路構成の簡略
化に伴う弊害は無かった。
【0101】<第13の実施例>第13の実施例を図2
1の回路図、図22の波形図、及び図23により説明す
る。このスイッチング電源装置は上記第2の実施例と同
様に、スイッチング周波数制御方式電流共振形コンバー
タによるスイッチング電源回路部を有するものである。
そしてこの実施例では、電圧共振形コンバータ7におい
て発振スイッチ(スイッチングトランジスタQ1 )を設
けず、スイッチング電源回路部のスイッチングトランジ
スタQ42を電圧共振形コンバータ7の共振スイッチとし
て共用するようにしたことを特徴としている。
【0102】ここで図22は電圧共振形コンバータ7が
スイッチング動作を行なっている際の、結合ダイオード
41の電流ICPD 、スイッチングトランジスタQ42のコ
レクタ電流ICP42、及びAC入力電流IACを示すもので
あり、図22(a)〜(c)は電圧共振形コンバータ7
がスイッチング動作を行なっている際の重負荷時の動作
波形(AC90V)、図22(d)〜(f)は軽負荷時の
動作波形(AC 120V)を示している。なお、先行技術
として示した前記図41のについての重負荷時と軽負荷
時での動作波形を前記図44に示したが、この図22は
図44と比較できる状態で示されている。
【0103】この実施例では、電圧共振形コンバータ7
においては、巻線NC1と直列に共振コンデンサC41が接
続され、共振コンデンサC41と並列にダンパー兼放電用
ダイオードD42が接続される。そして、共振コンデンサ
41と並列に結合ダイオードD41が接続され、この結合
ダイオードD41のカソード電極がスイッチング電源回路
部におけるハーフブリッジ結合のスイッチングトランジ
スタQ41,Q42の中点に接続される。
【0104】ハーフブリッジ結合のスイッチングトラン
ジスタQ41,Q42において、スイッチングトランジスタ
41は、ドライブトランスとなる直交トランスPRTの
巻線LB41 、ダンピング抵抗RB41 、時定数コンデンサ
B41 からなる自励発振回路によってスイッチング動作
が行なわれ、またスイッチングトランジスタQ42は、ド
ライブトランスとなる直交トランスPRTの巻線L
B42 、ダンピング抵抗RB4 2 、時定数コンデンサCB42
からなる自励発振回路によってスイッチング動作が行な
われる。R41,R42はそれぞれスイッチングトランジス
タQ41,Q42に対する起動抵抗、D43,D44はそれぞれ
スイッチングトランジスタQ41,Q42に対するベースク
ランプダイオードである。
【0105】ここで、図22を前記図44と比較して見
るとわかるように、前記図44の場合では例えば電圧共
振形コンバータのスイッチング周期は100KHz、スイッチ
ング電源回路部でのスイッチング周期は83.3KHz とされ
周期が異なっているのに対し、本実施例の場合、電圧共
振形コンバータ7とスイッチング電源回路部のスイッチ
ング周波数が同期して、AC電圧下限(90V)、重負荷
時には100KHzとなり、またAC電圧上限( 120V)、軽
負荷時には200KHzとなるため、負荷の変動によらず電流
ACの導通角はほぼ一定に保たれ、つまり重負荷時の力
率(0.85)が常にほぼ一定に保たれるという利点が生ず
る。
【0106】負荷電力P0 = 153W〜53W、平滑用コン
デンサCi=1000μF、スイッチング周波数=100KHz、
ACライン周波数50Hzとして行なった実験において、A
C入力電圧と負荷変動による力率の変動特性を、前記図
41の回路例と本実施例とを比較した状態で図23に示
す。即ち、前記図41の回路の場合、AC=90V〜 140
V、負荷電力P0 = 153W〜53Wの変動に対して、力率
は0.85〜0.57まで変動しているが、本実施例の場合、力
率は0.85〜0.79までの僅か0.06の変動しか生じないこと
が示されている。
【0107】このように、AC入力電圧の変化や負荷の
変化に対して力率がほぼ一定に保たれるため、電源高調
波歪の改善された各種機器に搭載できる汎用的なスイッ
チング電源装置を提供できる。
【0108】また、電圧共振形コンバータ7においてス
イッチングトランジスタQ1 を不要とし、これに伴って
当然自励発振回路も設けないことによって部品点数の削
減、基板面積の縮小、コストダウン等が可能となるほ
か、部分整流平滑回路(電圧共振形コンバータ7)とス
イッチング電源回路部の各スイッチング周波数が同一と
なるため、漏洩磁束、EMIによる相互干渉がなくな
る。従って、高周波ノイズバイパス用のフィルムコンデ
ンサや二次側の平滑用コンデンサC0 において発振対策
として静電容量の増加をはかったり、シールド板を設け
ること等も不要となる。
【0109】<第14の実施例>第14の実施例を図2
4の回路図、図25の波形図で説明する。このスイッチ
ング電源装置は、前記図5に示した第3の実施例と同様
に、磁束制御方式電圧共振形コンバータによるスイッチ
ング電源回路部を有するものである。
【0110】この実施例では共振コンデンサC31と並列
に結合ダイオードD31が接続され、この結合ダイオード
31のカソード電極がスイッチング電源回路部における
スイッチングトランジスタQ4 のコレクタに接続され
る。結合ダイオードD31においては、電圧共振形コンバ
ータ7のスイッチング動作期間にスイッチング電流I
CPD が流れ、この期間において、図25(a)〜(c)
に示すようにスイッチングトランジスタQ4 のコレクタ
電流ICP4 は、電流ICP41とスイッチング電流ICPD
合成値となる。
【0111】このように構成することにより、スイッチ
ングトランジスタQ4 が電圧共振形コンバータ7におけ
る共振スイッチ(スイッチングトランジスタ)としても
用いられ、上記第12の実施例と同様の効果を得ること
ができる。
【0112】<第15の実施例>第15の実施例を図2
6の回路図、図27の波形図で説明する。このスイッチ
ング電源装置は、前記図6に示した第4の実施例と同様
に、1石構成のPWM制御方式フライバックコンバータ
によるスイッチング電源回路部を有するものである。
【0113】この実施例でも共振コンデンサC31と並列
に結合ダイオードD31が接続され、この結合ダイオード
31のカソード電極がスイッチング電源回路部における
スイッチングトランジスタQ5 のコレクタに接続され
る。そして、電圧共振形コンバータ7のスイッチング動
作期間においては、図27(a)〜(c)に示すように
スイッチングトランジスタQ5 のコレクタ電流ICP5
は、電流ICP51とスイッチング電流ICPD の合成値とな
る。この実施例でも上記第12、第14の実施例と同様
の効果を得ることができる。
【0114】<第16の実施例>第16の実施例は図2
8の回路図に示され、その要部の波形図は図29に示さ
れるが、このスイッチング電源装置は、上記第10の実
施例と同様に1石構成のPWM制御方式フォワードコン
バータによるスイッチング電源回路部を有するものであ
る。
【0115】この場合でも、上記第15の実施例と同様
に結合ダイオードD31のカソード電極がスイッチング電
源回路部におけるスイッチングトランジスタQ5 のコレ
クタに接続され、スイッチングトランジスタQ5 が電圧
共振形コンバータ7の共振スイッチとして兼用されるた
め、上記第12,第14,第15の実施例と同様の効果
を得ることができる。
【0116】<第17の実施例>第17の実施例を図3
0の回路図、図31の波形図で説明する。このスイッチ
ング電源装置は上記第5の実施例のように、1石構成の
スイッチング周波数制御方式リンギングチョークコンバ
ータによるスイッチング電源回路部を有するものであ
る。
【0117】この場合、電圧発振形コンバータ7とスイ
ッチング電源回路部は同期スイッチングとなり、図31
に示すようにスイッチングトランジスタQ6 のコレクタ
電流ICP6 は、電圧発振形コンバータ7のスイッチング
期間において、結合ダイオードD41を流れる電流ICPD
と電流I1 の合成値となり、交流入力電圧の上昇、軽負
荷に比例してスイッチング周波数が上昇されるように制
御される。つまり、上記第13の実施例と同様に力率が
AC入力電圧の変化や負荷の変化に対してほぼ一定に保
たれる。
【0118】<第18の実施例>第18の実施例を図3
2の回路図、図33の波形図で説明する。このスイッチ
ング電源装置は上記第13の実施例の変形例で、負荷電
力が 300W以上の大電力負荷の場合に好適な、2組の並
列接続の部分整流平滑回路(電圧発振形コンバータ7
A,7B)及び平滑用コンデンサCiA ,CiB と、フ
ルブリッジ結合のスイッチングトランジスタQ41〜Q44
を有する直交トランスPRTによるスイッチング周波数
制御方式電流共振形コンバータによるスイッチング電源
回路部を有するものである。電圧発振形コンバータ7
A,7Bについては、それぞれ上記第13の実施例の電
圧発振形コンバータ7と同一の構成であるため、各部の
符合に添え字『A』『B』を付けて説明を省略する。
【0119】フルブリッジ結合のスイッチングトランジ
スタQ41,Q42,Q43,Q44において、スイッチングト
ランジスタQ41は、ドライブトランスとなる直交トラン
スPRTの巻線LB41 、ダンピング抵抗RB41 、時定数
コンデンサCB41 からなる自励発振回路によってスイッ
チング動作が行なわれ、またスイッチングトランジスタ
42は、ドライブトランスとなる直交トランスPRTの
巻線LB42 、ダンピング抵抗RB42 、時定数コンデンサ
B42 からなる自励発振回路によってスイッチング動作
が行なわれる。同様に、スイッチングトランジスタQ43
は、巻線LB43、ダンピング抵抗RB43 、時定数コンデ
ンサCB43 からなる自励発振回路によって、さらにスイ
ッチングトランジスタQ44は、巻線LB44 、ダンピング
抵抗RB4 4 、時定数コンデンサCB44 からなる自励発振
回路によって、それぞれスイッチング動作が行なわれ
る。
【0120】R41,R42,R43,R44はそれぞれスイッ
チングトランジスタQ41,Q42,Q43,Q44に対する起
動抵抗、D43,D44,D45,D46はそれぞれスイッチン
グトランジスタQ41,Q42,Q43,Q44に対するベース
クランプダイオードである。
【0121】そして、特にこの実施例では、電圧共振形
コンバータ7Aの結合ダイオードD41A のカソード電極
がスイッチングトランジスタQ43とQ44の間に接続さ
れ、また、電圧共振形コンバータ7Bの結合ダイオード
41B のカソード電極がスイッチングトランジスタQ41
とQ42の間に接続されている。
【0122】図33には、重負荷時のスイッチング電流
の動作波形と位相関係が示されている。この実施例の場
合、AC入力電圧の上昇と軽負荷に比例して、スイッチ
ング電源回路部の直交トランスPRTの制御巻線LC
流れる直流制御電流によって、スイッチング周波数が高
くなるように制御され、力率は上記第13の実施例と同
様に、AC入力電圧の変化や負荷の変化に対してほぼ一
定に保たれる。
【0123】<第19の実施例>上記第6〜第11の実
施例として、電圧共振コンバータ7における共振スイッ
チQ1 と、スイッチング電源回路部におけるスイッチン
グトランジスタ(Q3 又はQ4 又はQ5 又はQ6 )に対
してスイッチングドライブ部(自励発振回路、又はPW
Mドライブ回路9、又はスイッチング制御回路10)を
共用する構成を説明したが、この第19の実施例及び次
の第20の実施例では、このような構成に加えて、第1
〜第5の実施例で示したような低電圧出力電圧を抽出す
る抽出手段及び、抽出した低電圧出力電圧を直流電圧に
重畳する重畳手段を付加したものである。
【0124】即ち、ブロック図として示すと図34のよ
うになり、電圧共振型コンバータ7の共振スイッチQ1
と、スイッチング電源回路部12におけるスイッチング
トランジスタ(Q3 又はQ4 又はQ5 又はQ6 )は、と
もに一のスイッチングドライブ部20によって同期スイ
ッチング駆動される。また、低電圧抽出部11から取り
出された低電圧出力電圧は平滑用コンデンサCiの負極
側に供給され、電圧共振型コンバータ7の非動作期間に
直流電圧に対して重畳されるようにしている。
【0125】第19の実施例の回路構成は図35に示さ
れる。この実施例は直交トランスPRT及びコンバータ
ドライブトランスCDTによる直列共振周波数制御方式
電流共振形コンバータによるスイッチング電源回路部を
有するものである。
【0126】この場合、第6の実施例と同様に自励発振
回路(ドライブトランスCDTの巻線LB2、時定数コン
デンサCB2、ダンピング抵抗RB2)が共用される。つま
り、電圧共振形コンバータ7においては巻線NC1と直列
にスイッチングトランジスタQ1 が接続され、またスイ
ッチングトランジスタQ1 と並列に共振コンデンサC21
が接続される。さらにスイッチングトランジスタQ1
ベース−エミッタ間にベースクランプダイオードD20
接続される。そして、スイッチングトランジスタQ1
ベースと、スイッチング電源回路部のスイッチングトラ
ンジスタQ3 に対する自励発振回路におけるダンピング
抵抗RB2の間に時定数コンデンサC20が配される。
【0127】さらに、第1の実施例と同様にリップル成
分を低減するために、直交トランスPRTの一次巻線N
1 側に低電圧出力巻線N3 をセンタータップで巻装し、
低電圧出力巻線N3 の両端子には整流ダイオードD10
11が接続される。整流ダイオードD10,D11で取り出
される電圧は平滑用コンデンサC10で平滑され、例えば
3 =15〜20V 程度の低電圧直流出力電圧が得られる。
【0128】そしてこの電圧V3 は、第1の実施例で説
明したように、スイッチングトランジスタQ1 のスイッ
チング動作停止期間において、放電用ダイオードD12
介して、平滑用コンデンサCiからスイッチング電源回
路部側に放電されることになる(つまり、この期間直流
入力電圧Eiに電圧V3 が重畳される)。このような実
施例により、第1の実施例で得られる効果と第6の実施
例で得られる効果を兼ね備えたスイッチング電源装置を
提供できる。
【0129】<第20の実施例>第20の実施例を図3
6に示す。この実施例は1石構成のPWM制御方式フラ
イバックコンバータによるスイッチング電源回路部を有
するものであり、上記第4の実施例と第9の実施例の複
合的なものとして、第19の実施例と同様に図34に示
す構成をとったものである。
【0130】この場合、コンバータトランスCT1 の巻
線NT3から、ダイオードD15及びコンデンサC14を介し
て直流電圧を取り出し、PWMドライブ回路9がこの直
流電圧に応じてスイッチングトランジスタQ5 に対して
スイッチング制御信号を出力するようにするとともに、
その直流電圧は、電圧共振形コンバータ7のスイッチン
グトランジスタQ1 のスイッチング動作停止期間におい
て、放電用ダイオードD12を介して、平滑用コンデンサ
Ciからスイッチング電源回路部側に放電されるように
している。
【0131】また、PWMドライブ回路9の出力はスイ
ッチングトランジスタQ1 に対してもスイッチング制御
信号として供給される。この実施例により、第4の実施
例で得られる効果と第9の実施例で得られる効果を兼ね
備えたスイッチング電源装置を提供できる。
【0132】なお、図34の構成に相当する実施例とし
て第19及び第20の実施例をあげたが、これ以外に
も、スイッチング電源回路部12が、電圧共振形コンバ
ータにより構成されるもの、PWM方式フォワードコン
バータにより構成されるもの、リンギングチョークコン
バータにより構成されるもの、等においても同様に実現
できる。
【0133】<第21の実施例>上記第12〜第18の
実施例として、電圧共振コンバータ7とスイッチング電
源回路部とでスイッチングトランジスタを共用(即ちス
イッチングトランジスタとスイッチングドライブ部の両
方を共用)する構成を説明したが、この第21の実施例
及び後述する第21、第22の実施例では、このような
構成に加えて、第1〜第5の実施例で示したような低電
圧出力電圧を抽出する抽出手段及び、抽出した低電圧出
力電圧を直流電圧に重畳する重畳手段を付加したもので
ある。
【0134】即ち、ブロック図として示すと図37のよ
うになり、電圧共振型コンバータ7とスイッチング電源
回路部12は、いづれもスイッチングトランジスタ21
(Q3 又はQ4 又はQ5 又はQ6 又はQ42又はQ42とQ
44)によって駆動される。スイッチングトランジスタ2
1はスイッチングドライブ部20によりスイッチングさ
れる。また、低電圧抽出部11から取り出された低電圧
出力電圧は平滑用コンデンサCiの負極側に供給され、
電圧共振型コンバータ7の非動作期間に直流電圧に対し
て重畳されるようにしている。
【0135】第21の実施例の回路構成は図38に示さ
れる。この実施例は直交トランスPRT及びコンバータ
ドライブトランスCDTによる直列共振周波数制御方式
電流共振形コンバータによるスイッチング電源回路部を
有するものである。
【0136】この場合、第12の実施例と同様にスイッ
チングトランジスタQ3 に対する自励発振回路(ドライ
ブトランスCDTの巻線LB2、時定数コンデンサCB2
ダンピング抵抗RB2)が設けられるとともに、電圧共振
形コンバータ7においては巻線NC1と直列に共振コンデ
ンサC31が接続され、さらに共振コンデンサC31と並列
にダンパー兼放電用ダイオードD32が接続される。ま
た、共振コンデンサC31と並列に結合ダイオードD31
接続され、この結合ダイオードD31のカソード電極がス
イッチング電源回路部におけるスイッチングトランジス
タQ3 のコレクタに接続されることになる。
【0137】さらに、第1の実施例と同様にリップル成
分を低減するために、直交トランスPRTの一次巻線N
1 側に低電圧出力巻線N3 をセンタータップで巻装し、
低電圧出力巻線N3 の両端子には整流ダイオードD10
11が接続される。整流ダイオードD10,D11で取り出
される電圧は平滑用コンデンサC10で平滑され、例えば
3 =15〜20V 程度の低電圧直流出力電圧が得られる。
【0138】そしてこの電圧V3 は、電圧共振形コンバ
ータ7の動作停止期間(結合ダイオードD31のオフ期
間)において、放電用ダイオードD12を介して、平滑用
コンデンサCiからスイッチング電源回路部側に放電さ
れることになる(つまり直流入力電圧Eiに電圧V3
重畳される)。このような実施例により、第1の実施例
で得られる効果と第12の実施例で得られる効果を兼ね
備えたスイッチング電源装置を提供できる。
【0139】<第22の実施例>第22の実施例を図3
9に示す。この実施例は1石構成のPWM制御方式フラ
イバックコンバータによるスイッチング電源回路部を有
するものであり、上記第4の実施例と第15の実施例の
複合的なものとして、第21の実施例と同様に図37に
示す構成をとったものである。
【0140】この場合、コンバータトランスCT1 の巻
線NT3から、ダイオードD15及びコンデンサC14を介し
て直流電圧を取り出し、PWMドライブ回路9がこの直
流電圧に応じてスイッチングトランジスタQ5 に対して
スイッチング制御信号を出力するようにするとともに、
その直流電圧は、電圧共振形コンバータ7のスイッチン
グトランジスタQ1 のスイッチング動作停止期間におい
て、放電用ダイオードD12を介して、平滑用コンデンサ
Ciからスイッチング電源回路部側に放電されるように
している。
【0141】また、電圧共振形コンバータ7において
は、共振コンデンサC31と並列に結合ダイオードD31
接続され、結合ダイオードD31のカソード電極がスイッ
チング電源回路部におけるスイッチングトランジスタQ
5 のコレクタに接続されることになる。この実施例によ
り、第4の実施例で得られる効果と第12の実施例で得
られる効果を兼ね備えたスイッチング電源装置を提供で
きる。
【0142】<第23の実施例>第23の実施例を図4
0に示す。この実施例はスイッチング周波数制御方式電
流共振形コンバータによるスイッチング電源回路部を有
するものであり、上記第2の実施例と第13の実施例の
複合的なものとして、第21、第22の実施例と同様に
図37に示す構成をとったものである。
【0143】この実施例では、第13の実施例と同様
に、電圧共振形コンバータ7においては巻線NC1と直列
に共振コンデンサC41が接続され、さらに共振コンデン
サC41と並列にダンパー兼放電用ダイオードD42が接続
される。また、共振コンデンサC41と並列に結合ダイオ
ードD41が接続され、この結合ダイオードD41のカソー
ド電極がスイッチング電源回路部におけるハーフブリッ
ジ結合のスイッチングトランジスタQ41,Q42の中点に
接続される。
【0144】さらに、第2の実施例と同様にリップル成
分を低減するために、絶縁コンバータトランスPITの
一次巻線N1 側に三次巻線N3 を施し、三次巻線N3
両端子に接続された整流ダイオードD10,D11及び平滑
用コンデンサC10により低電圧直流出力電圧V3 を取り
出している。
【0145】そしてこの電圧V3 は、電圧共振形コンバ
ータ7の動作停止期間(結合ダイオードD41のオフ期
間)において、放電用ダイオードD12を介して、平滑用
コンデンサCiからスイッチング電源回路部側に放電さ
れ、直流入力電圧Eiに電圧V3 が重畳されるようにし
ている。この実施例により、第2の実施例で得られる効
果と第13の実施例で得られる効果を兼ね備えたスイッ
チング電源装置を提供できる。
【0146】なお、図37の構成に相当する実施例とし
て第21、第22、及び第23の実施例をあげたが、こ
れ以外にも、スイッチング電源回路部12が、電圧共振
形コンバータにより構成されるもの、PWM方式フォワ
ードコンバータにより構成されるもの、リンギングチョ
ークコンバータにより構成されるもの、等においても同
様に実現できる。
【0147】以上各種実施例を説明してきたが、本発明
はこれらに限られずさらに各種変形回路例が考えられ
る。また、上述した実施例のうちさらに複数を組み合わ
せた多様な回路例も考えられる。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、整流手
段、平滑手段、電圧共振形コンバータ、スイッチング手
段とからなるスイッチング電源装置において、抽出手段
及び重畳手段により、電圧共振形コンバータによる部分
整流平滑回路に関して後段のスイッチング電源回路部の
トランスから低電圧直流電圧を得、電圧共振形コンバー
タの共振スイッチ(スイッチングトランジスタ)の停止
時に、直流平滑電圧に重畳することにより、直流電圧の
リップル成分は大幅に低減もしくは解消することができ
るという効果がある。
【0149】また、この場合、抽出手段から取り出した
低電圧出力電圧を整流回路の負極性に接続して整流出力
電圧を重畳することにより、直流電圧のリップル電圧を
低減するとともに直流電圧値を上昇させることができる
という効果がある。
【0150】また、整流手段、平滑手段、電圧共振形コ
ンバータ、スイッチング手段とからなるスイッチング電
源装置において、スイッチング手段のスイッチング周波
数に同期して電圧共振形コンバータの共振スイッチが動
作するように構成し、特にこの場合、電圧共振形コンバ
ータの共振スイッチには、スイッチング手段のスイッチ
ングドライブ信号が分流されて供給されるようにして、
電圧共振形コンバータの共振スイッチに対して独自の自
励発振回路を設けないようにすることによって、部品点
数の削減、基板面積の縮小、コストダウン等が可能とな
るほか、電圧共振形コンバータとスイッチング手段の各
スイッチング周波数が同期して同一となるため、漏洩磁
束、EMIによる相互干渉がなくなる。従って、高周波
ノイズバイパス用のフィルムコンデンサや二次側の平滑
用コンデンサにおいて発振対策として静電容量の増加を
はかったり、シールド板を設けること等も不要となると
いう効果がある。
【0151】また、本発明では同様に整流手段、平滑手
段、電圧共振形コンバータ、スイッチング手段とからな
るスイッチング電源装置において、電圧共振形コンバー
タは結合ダイオードを介してスイッチング手段のスイッ
チングトランジスタに接続し、該スイッチングトランジ
スタが電圧共振形コンバータの共振スイッチとして共用
されて機能するように構成している。例えば電圧共振形
コンバータは、直列共振回路を構成する共振コンデンサ
と並列に放電用ダイオードが接続され、さらに結合ダイ
オードを介してそのカソード電極がスイッチング手段に
おけるスイッチングトランジスタのコレクタに接続され
るようにすることにより、電圧共振形コンバータにおい
て共振スイッチは不要となるという効果があり、これに
伴って当然自励発振回路も設けないことによって部品点
数の削減、基板面積の縮小、コストダウン等が可能とな
るほか、電圧共振形コンバータとスイッチング電源回路
部の各スイッチング周波数が同一となるため、漏洩磁
束、EMIによる相互干渉がなくなるという上記同様の
効果を得ることができる。
【0152】さらに、本発明では整流手段、平滑手段、
電圧共振形コンバータ、スイッチング手段とからなるス
イッチング電源装置において、電圧共振形コンバータ
は、直列共振回路を構成する共振コンデンサと並列に放
電用ダイオードが接続され、さらに結合ダイオードによ
り、スイッチング手段におけるスイッチングトランジス
タに接続し、交流入力電圧の上昇及び負荷電流の減少に
よってスイッチング周波数が高くなるように制御される
ように構成することにより、AC入力電圧の変化や負荷
の変化に対して力率がほぼ一定に保たれるため、電源高
調波歪の改善された各種機器に搭載できる汎用的なスイ
ッチング電源装置を提供できるという効果がある。
【0153】また、電圧共振形コンバータとスイッチン
グ電源回路部においてスイッチングドライブ部(自励発
振回路、矩形波形発生回路等)を共用する、もしくはス
イッチングドライブ部とスイッチの両方を共用するとと
もに、スイッチング電源回路部のトランスから得た低電
圧直流電圧を電圧共振形コンバータの非動作期間に直流
平滑電圧に重畳するようにすることにより、直流電圧の
リップル成分の低減、漏洩磁束、EMIによる相互干渉
の解消、回路構成の簡略化を同時に実現できるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路図である。
【図2】第1の実施例の要部の波形図である。
【図3】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図4】第2の実施例の要部の波形図である。
【図5】本発明の第3の実施例の回路図である。
【図6】本発明の第4の実施例の回路図である。
【図7】本発明の第5の実施例の回路図である。
【図8】本発明の第6の実施例の回路図である。
【図9】第6の実施例の要部の波形図である。
【図10】本発明の第7の実施例の回路図である。
【図11】本発明の第8の実施例の回路図である。
【図12】第8の実施例の要部の波形図である。
【図13】本発明の第9の実施例の回路図である。
【図14】第9の実施例の要部の波形図である。
【図15】本発明の第10の実施例の回路図である。
【図16】第10の実施例の要部の波形図である。
【図17】本発明の第11の実施例の回路図である。
【図18】本発明の第12の実施例の回路図である。
【図19】第12の実施例の要部の波形図である。
【図20】第12の実施例の要部の波形図である。
【図21】本発明の第13の実施例の回路図である。
【図22】第13の実施例の要部の波形図である。
【図23】第13の実施例の力率特性の説明図である。
【図24】本発明の第14の実施例の回路図である。
【図25】第14の実施例の要部の波形図である。
【図26】本発明の第15の実施例の回路図である。
【図27】第15の実施例の要部の波形図である。
【図28】本発明の第16の実施例の回路図である。
【図29】第16の実施例の要部の波形図である。
【図30】本発明の第17の実施例の回路図である。
【図31】第17の実施例の要部の波形図である。
【図32】本発明の第18の実施例の回路図である。
【図33】第18の実施例の要部の波形図である。
【図34】本発明の第19,第20の実施例に相当する
ブロック図である。
【図35】本発明の第19の実施例の回路図である。
【図36】本発明の第20の実施例の回路図である。
【図37】本発明の第21,第22,第23の実施例に
相当するブロック図である。
【図38】本発明の第21の実施例の回路図である。
【図39】本発明の第22の実施例の回路図である。
【図40】本発明の第23の実施例の回路図である。
【図41】先行技術のスイッチング電源装置の回路図で
ある。
【図42】先行技術のスイッチング電源装置の要部の波
形図である。
【図43】先行技術のスイッチング電源装置の要部の波
形図である。
【図44】先行技術のスイッチング電源装置の負荷変動
に応じた要部の波形図である。
【符号の説明】
1 交流電源 4 ラインフィルタトランス 5 整流回路 7,7A,7B 電圧共振形コンバータ 8 制御用誤差増幅器 Q1 〜Q6 ,Q41〜Q44 スイッチングトランジスタ Ci,C0 ,C10,C14,C18 平滑用コンデンサ Cr,C21,C31,C41 共振コンデンサ CB1,CB2,C11,C20 時定数コンデンサ PRT 直交トランス D10,D11,D13,D15,D19 整流ダイオード D12 放電用ダイオード D31,D41 結合ダイオード

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正弦波交流電源からの交流電圧を整流し
    て直流脈動電圧を発生する整流手段と、 前記直流脈動電圧を平滑する平滑手段と、 前記平滑手段に直列に接続された電圧共振形コンバータ
    と、 前記平滑手段からの直流電圧をスイッチングするスイッ
    チング手段と、 前記スイッチング手段のトランスから低電圧出力電圧を
    抽出する抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出した低電圧出力電圧を前記直
    流電圧に重畳する重畳手段と、 を備えたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】 前記スイッチング手段は、共振形スイッ
    チング回路として構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチング手段は、矩形波形スイ
    ッチング回路として構成されていることを特徴とする請
    求項1に記載のスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】 前記重畳手段は、前記抽出手段によって
    抽出した低電圧出力電圧を、前記電圧共振形コンバータ
    のスイッチング動作が実行されていない期間に、前記平
    滑手段を介して直流入力電圧に重畳するように構成され
    ていることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請求
    項3に記載のスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】 前記抽出手段によって抽出した低電圧出
    力電圧を、前記整流手段の負極性に接続して、前記直流
    脈動電圧に前記低電圧出力電圧を重畳することにより、
    直流電圧値を上昇させるように構成されたことを特徴と
    する請求項1、請求項2、請求項3、又は請求項4に記
    載のスイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧共振形コンバータは、 前記平滑手段に直列に接続されたコンバータトランス
    と、 前記コンバータトランスに直列に接続された共振スイッ
    チと、 前記共振スイッチを所定周波数でスイッチングする自励
    発振回路と、 から構成されることを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3、請求項4、又は請求項5に記載のスイッチン
    グ電源装置。
  7. 【請求項7】 正弦波交流電源からの交流電圧を整流し
    て直流脈動電圧を発生する整流手段と、 前記直流脈動電圧を平滑する平滑手段と、 前記平滑手段に直列に接続された共振回路とこの共振回
    路と組み合わされた共振スイッチを備えた電圧共振形コ
    ンバータと、 前記平滑手段からの直流電圧をスイッチングするスイッ
    チング手段と、 からなるスイッチング電源装置において、 前記スイッチング手段のスイッチング周波数に同期して
    前記電圧共振形コンバータの共振スイッチが動作するよ
    うに構成されたことを特徴とするスイッチング電源装
    置。
  8. 【請求項8】 正弦波交流電源からの交流電圧を整流し
    て直流脈動電圧を発生する整流手段と、 前記直流脈動電圧を平滑する平滑手段と、 前記平滑手段に直列に接続された共振回路とこの共振回
    路と組み合わされた共振スイッチを備えた電圧共振形コ
    ンバータと、 前記平滑手段からの直流電圧をスイッチングするスイッ
    チング手段と、 前記スイッチング手段のトランスから低電圧出力電圧を
    抽出する抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出した低電圧出力電圧を前記直
    流電圧に重畳する重畳手段と、 を備えるとともに、 前記スイッチング手段のスイッチング周波数に同期して
    前記電圧共振形コンバータの共振スイッチが動作するよ
    うに構成されたことを特徴とするスイッチング電源装
    置。
  9. 【請求項9】 前記電圧共振形コンバータの共振スイッ
    チには、前記スイッチング手段のスイッチングドライブ
    信号が分流されて供給されるように構成したことを特徴
    とする請求項7、又は請求項8に記載のスイッチング電
    源装置。
  10. 【請求項10】 前記スイッチング手段は、共振形スイ
    ッチング回路として構成されていることを特徴とする請
    求項7、請求項8、又は請求項9に記載のスイッチング
    電源装置。
  11. 【請求項11】 前記共振スイッチと、前記スイッチン
    グ手段では、一の自励発振回路が共用されることにより
    各スイッチング動作が同期制御されることを特徴とする
    請求項7、請求項8、請求項9、又は請求項10に記載
    のスイッチング電源装置。
  12. 【請求項12】 前記スイッチング手段は、矩形波形ス
    イッチング回路として構成されていることを特徴とする
    請求項7、請求項8、又は請求項9に記載のスイッチン
    グ電源装置。
  13. 【請求項13】 前記共振スイッチと、前記スイッチン
    グ手段では、一の矩形波形発生回路が共用されることに
    より各スイッチング動作が同期制御されることを特徴と
    する請求項7、請求項8、請求項9、又は請求項12に
    記載のスイッチング電源装置。
  14. 【請求項14】 正弦波交流電源からの交流電圧を整流
    して直流脈動電圧を発生する整流手段と、 前記直流脈動電圧を平滑する平滑手段と、 前記平滑手段に直列に接続された電圧共振形コンバータ
    と、 前記平滑手段からの直流電圧をスイッチングするスイッ
    チング手段と、 からなるスイッチング電源装置において、 前記スイッチング手段と、前記電圧共振形コンバータと
    は、一のスイッチング回路部が共用されるように構成さ
    れたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  15. 【請求項15】 正弦波交流電源からの交流電圧を整流
    して直流脈動電圧を発生する整流手段と、 前記直流脈動電圧を平滑する平滑手段と、 前記平滑手段に直列に接続された電圧共振形コンバータ
    と、 前記平滑手段からの直流電圧をスイッチングするスイッ
    チング手段と、 前記スイッチング手段のトランスから低電圧出力電圧を
    抽出する抽出手段と、 前記抽出手段によって抽出した低電圧出力電圧を前記直
    流電圧に重畳する重畳手段と、 を備えるとともに、 前記スイッチング手段と、前記電圧共振形コンバータと
    は、一のスイッチング回路部が共用されるように構成さ
    れたことを特徴とするスイッチング電源装置。
  16. 【請求項16】 前記電圧共振形コンバータは結合ダイ
    オードを介して前記スイッチング手段のスイッチングト
    ランジスタに接続されることにより、該スイッチングト
    ランジスタが前記電圧共振形コンバータの共振スイッチ
    として共用されて機能するように構成されたことを特徴
    とする請求項14、又は請求項15に記載のスイッチン
    グ電源装置。
  17. 【請求項17】 前記電圧共振形コンバータは、前記平
    滑手段に直列に接続される共振回路を構成する共振コン
    デンサと並列に放電用ダイオードが接続され、 さらに前記結合ダイオードを介してそのカソード電極が
    前記スイッチング手段におけるスイッチングトランジス
    タのコレクタに接続されていることを特徴とする請求項
    16に記載のスイッチング電源装置。
  18. 【請求項18】 前記スイッチング手段は、共振形スイ
    ッチング回路として構成されていることを特徴とする請
    求項14、請求項15、請求項16、又は請求項17に
    記載のスイッチング電源装置。
  19. 【請求項19】 前記スイッチング手段は、矩形波形ス
    イッチング回路として構成されていることを特徴とする
    請求項14、請求項15、請求項16、又は請求項17
    に記載のスイッチング電源装置。
  20. 【請求項20】 正弦波交流電源からの交流電圧を整流
    して直流脈動電圧を発生する整流手段と、 前記直流脈動電圧を平滑する平滑手段と、 前記平滑手段に直列に接続された電圧共振形コンバータ
    と、 前記平滑手段からの直流電圧をスイッチングするスイッ
    チング手段と、 からなるスイッチング電源装置において、 前記電圧共振形コンバータは、交流入力電圧及び負荷の
    変化に伴ってスイッチング周波数が制御されるように構
    成したことを特徴とするスイッチング電源装置。
  21. 【請求項21】 前記電圧共振形コンバータは、 前記平滑手段に直列に接続される共振回路を構成する共
    振コンデンサと並列に放電用ダイオードが接続され、 さらに前記結合ダイオードを介して前記スイッチング手
    段におけるスイッチングトランジスタに接続されること
    により、交流入力電圧及び負荷の変化に伴ってスイッチ
    ング周波数が制御されるように構成したことを特徴とす
    る請求項20に記載のスイッチング電源装置。
  22. 【請求項22】 前記電圧共振形コンバータは、交流入
    力電圧の上昇及び負荷電流の減少によってスイッチング
    周波数が高くなるように制御されるように構成されたこ
    とを特徴とする請求項20、又は請求項21に記載のス
    イッチング電源装置。
  23. 【請求項23】 前記平滑手段として、前記整流手段か
    らの直流脈動電圧を平滑する第1の平滑手段と、この第
    1の平滑手段からの直流電圧を平滑する第2の平滑手段
    とが設けられ、 また、前記電圧共振形コンバータとして、前記第1の平
    滑手段に直列に接続された第1の電圧共振形コンバータ
    と、前記第2の平滑手段に直列に接続された第2の電圧
    共振形コンバータとが設けられていることを特徴とする
    請求項20、請求項21、又は請求項22に記載のスイ
    ッチング電源装置。
JP3206694A 1993-02-19 1994-02-04 スイッチング電源装置 Pending JPH07231653A (ja)

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JP5324493 1993-02-19
JP5-53244 1993-12-22
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JP5-345607 1993-12-22
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002359127A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Nec Tokin Corp 磁心、磁心を用いた線輪部品、及び電源回路
JP2013510543A (ja) * 2009-11-06 2013-03-21 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 零電圧スイッチングコンバータのためのフィードバック回路
CN105765842A (zh) * 2013-11-27 2016-07-13 瑞典爱立信有限公司 具有多个开关转换器的供电系统中的相位偏移的确定

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JP2002359127A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Nec Tokin Corp 磁心、磁心を用いた線輪部品、及び電源回路
JP2013510543A (ja) * 2009-11-06 2013-03-21 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 零電圧スイッチングコンバータのためのフィードバック回路
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