JP2003250272A - スイッチング電源装置 - Google Patents
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Abstract
い入力電圧範囲で入力電流の通流角を広げて力率を改善
する。入力電流の高調波成分を実用上十分なレベルにま
で除去し、かつ、スイッチング損失を減らして高効率化
を可能にする。 【解決手段】 入力側にノイズフィルタを有するブリッ
ジ整流回路5の一方の出力端子と平滑コンデンサ6の一
端との間に、第1のリアクトル19と第1のダイオード
21とを順次直列に接続する。第1のリアクトル19及
び第1のダイオード21の相互接続点と、変圧器7の一
次巻線7a及びスイッチング素子8の相互接続点との間
に、第2のダイオード22と第2のリアクトル20とを
直列に接続する。
Description
の出力を平滑してなる直流電圧源から変圧器及びスイッ
チング素子を介して負荷側に直流電力を供給する絶縁形
のスイッチング電源装置に関し、詳しくは、スイッチン
グ電源装置における入力力率の改善及びスイッチング損
失や定常損失の低減技術に関するものである。
路を用いて力率を改善するスイッチング電源装置の構成
を示す図である(例えば、特許文献1参照)。図5にお
いて、1は交流電源、2,4はコンデンサ、3は同一の
コアに二巻線が同極性で巻かれた同相リアクトル、5は
ブリッジ整流回路、6は平滑コンデンサ、7は変圧器、
7aは一次巻線、7bは二次巻線、8はスイッチング素
子、9はダイオード、10は平滑コンデンサ、11は負
荷、12はスイッチング素子8をオン・オフ制御する制
御回路、13はチョークコイルを示す。
トル3はノイズフィルタを構成している。ノイズフィル
タの構成としては、コンデンサ2を省略するもの、ある
いはコンデンサ4を省略するものも周知である。かかる
構成は、ノーマルモードノイズフィルタと呼ばれ、ブリ
ッジ整流回路5の正負出線に流れるノーマルモードノイ
ズ電流を除去するものである。ノーマルモードノイズフ
ィルタのみを構成する場合は、同相リアクトル3に代え
て単巻線のリアクトルを用いればよい。また、図示して
いてないが、同相リアクトル3の各巻線をそれぞれコン
デンサを介して接地することにより、スイッチング素子
8のオン・オフに伴ってブリッジ整流回路5の正負の出
力線と接地間に流れるコモンモードノイズ電流を除去す
るための同相ノイズフィルタ(コモンモードノイズフィ
ルタ)として構成することができる。
ら出力される全波整流された直流電圧は、チョークコイ
ル13及び平滑コンデンサ6からなるチョーク入力型の
平滑回路により平滑され、スイッチング素子8のオン・
オフにより、変圧器7、ダイオード9、平滑コンデンサ
10を介して負荷11にほぼ一定の直流電圧が供給され
る。なお、制御回路12は、上記直流電圧を所望の値に
ほぼ一定にするべく、スイッチング素子8のオン・オフ
を制御するものである。ダイオード9、平滑コンデンサ
10を介して得られる直流電圧を検出し、該検出値を所
望の値(電圧設定値など)と比較し、両者の偏差をなく
すべく前記スイッチング素子8のオン・オフデューティ
サイクルをパルス幅変調(PWM)等により制御する。
交流電源1からノイズフィルタ、ブリッジ整流回路5及
びチョークコイル13を介して供給される。この充電電
流は、チョークコイル13のインダクタンス値に応じて
ピーク値が抑えられると共に通流期間が長くなる。つま
り、平滑コンデンサ6に流れる充電電流はチョークコイ
ル13によって平滑されることとなり、力率が改善され
る。
イッチング電源装置はスイッチング周波数が商用周波数
またはその2倍の周波数で使用されるため、チョークコ
イル13としては数[mH]以上の大きなインダクタン
スを必要とし、形状が大きくなって重量も重くなるとい
う実用上の欠点がある。また、インダクタンスが大きい
ためコイルの巻数が多くなり、巻線の抵抗による電圧降
下が大きくなって直流中間電圧が低くなるため、スイッ
チング素子に流れる実効電流が大きくなり、これによっ
てスイッチング損失が増加したり電源装置としての効率
が低下する等の問題がある。
法と呼ばれる手法を用い、入力電流を近似的に正弦波に
変換することによって力率をほぼ1に近い値とし、か
つ、入力電流の高調波成分を除去するようにしたスイッ
チング電源装置も既に知られている。図6において、1
4は第2のスイッチング素子、15はダイオード、16
は電流検出抵抗、17はインダクタ、18は第2の制御
回路であり、他の回路構成要素は図5と同一である。こ
こで、第2の制御回路18には、平滑コンデンサ6の電
圧と電流検出抵抗16による電流検出値とが入力されて
おり、これらの入力信号に基づいて第2のスイッチング
素子14がオン・オフ制御されるようになっている。
のスイッチング素子14、ダイオード15、平滑コンデ
ンサ6、電流検出抵抗16及び第2の制御回路18が昇
圧変換器を構成しており、制御回路18によるスイッチ
ング素子14のPWM制御により入力電流波形を正弦波
状にし、高調波成分を除去すると共に、入力力率を改善
している。図6に示したスイッチング電源装置では2つ
の制御回路12,18を必要とするため、回路構成が複
雑化して高価になる。また、力率をほぼ1に保ちつつ入
力電流に含まれる高調波成分を全部除去する必要がある
用途はそれほど多くなく、高調波成分については、規格
等による設定値以下に低減できればそれで十分な用途が
多いため、機能や価格面で無駄も多い。
を避けると共に、広い入力電圧範囲で入力電流の通流角
を広げて力率を改善し、しかも入力電流の高調波成分を
実用上十分なレベルにまで除去し、かつ、スイッチング
損失を減らして高効率化を可能にしたスイッチング電源
装置を提供しようとするものである。
め、請求項1記載の発明は、交流電源にノイズフィルタ
介して接続されたブリッジ整流回路と、このブリッジ整
流回路の出力側に接続され該ブリッジ整流回路から出力
される電圧を平滑する平滑コンデンサと、この平滑コン
デンサの両端に直列接続された変圧器の一次巻線及びス
イッチング素子と、前記変圧器の二次巻線側に発生する
電圧を整流・平滑して得られる直流電圧の検出値に基づ
き該直流電圧を所望の値とすべく前記スイッチング素子
をオン・オフ制御する制御回路と、を備えたスイッチン
グ電源装置において、前記ブリッジ整流回路の一方の出
力端子と前記平滑コンデンサの一端との間に、第1のリ
アクトルと第1のダイオードとを順次直列に接続すると
共に、これらの第1のリアクトル及び第1のダイオード
の相互接続点と、前記一次巻線及びスイッチング素子の
相互接続点との間に、第2のダイオードと第2のリアク
トルとを直列に接続したものである。
フィルタ介して接続されたブリッジ整流回路と、このブ
リッジ整流回路の出力側に接続され該ブリッジ整流回路
から出力される電圧を平滑する平滑コンデンサと、この
平滑コンデンサの両端に直列接続された変圧器の一次巻
線及びスイッチング素子と、前記変圧器の二次巻線側に
発生する電圧を整流・平滑して得られる直流電圧の検出
値に基づき該直流電圧を所望の値とすべく前記スイッチ
ング素子をオン・オフ制御する制御回路と、を備えたス
イッチング電源装置において、前記ブリッジ整流回路の
前段に第1のリアクトルを接続すると共に、前記ブリッ
ジ整流回路の両入力端子にそれぞれダイオードのアノー
ドを接続し、これらのダイオードのカソードと、前記一
次巻線及びスイッチング素子の相互接続点との間に、第
2のリアクトルを接続したものである。
フィルタ介して接続されたブリッジ整流回路と、このブ
リッジ整流回路の出力側に接続され該ブリッジ整流回路
から出力される電圧を平滑する平滑コンデンサと、この
平滑コンデンサの両端に直列接続された変圧器の一次巻
線及び主スイッチング素子と、前記変圧器の二次巻線側
に発生する電圧を整流・平滑して得られる直流電圧の検
出値に基づき該直流電圧を所望の値とすべく前記主スイ
ッチング素子をオン・オフ制御する制御回路と、を備え
たスイッチング電源装置において、前記ブリッジ整流回
路の一方の出力端子と前記平滑コンデンサの一端との間
に、第1のリアクトルと第1のダイオードとを順次直列
に接続すると共に、これらの第1のリアクトル及び第1
のダイオードの相互接続点と、前記一次巻線及び前記主
スイッチング素子の相互接続点との間に、第2のダイオ
ードと第2のリアクトルとを直列に接続し、前記主スイ
ッチング素子に並列に、スナバコンデンサ及び第1の環
流ダイオードをそれぞれ接続し、かつ、前記スナバコン
デンサの電荷を放電させるために、このスナバコンデン
サと前記変圧器の三次巻線とダイオードと補助スイッチ
ング素子とからなる閉回路を形成し、前記補助スイッチ
ング素子に並列に第2の環流ダイオードを接続したもの
である。
フィルタ介して接続されたブリッジ整流回路と、このブ
リッジ整流回路の出力側に接続され該ブリッジ整流回路
から出力される電圧を平滑する平滑コンデンサと、この
平滑コンデンサの両端に直列接続された変圧器の一次巻
線及び主スイッチング素子と、前記変圧器の二次巻線側
に発生する電圧を整流・平滑して得られる直流電圧の検
出値に基づき該直流電圧を所望の値とすべく前記主スイ
ッチング素子をオン・オフ制御する制御回路と、を備え
たスイッチング電源装置において、前記ブリッジ整流回
路の前段に第1のリアクトルを接続すると共に、前記ブ
リッジ整流回路の両入力端子にそれぞれダイオードのア
ノードを接続し、これらのダイオードのカソードと、前
記一次巻線及び前記主スイッチング素子の相互接続点と
の間に、第2のリアクトルを接続し、前記主スイッチン
グ素子に並列に、スナバコンデンサ及び第1の環流ダイ
オードをそれぞれ接続し、かつ、前記スナバコンデンサ
の電荷を放電させるために、このスナバコンデンサと前
記変圧器の三次巻線とダイオードと補助スイッチング素
子とからなる閉回路を形成し、前記補助スイッチング素
子に並列に第2の環流ダイオードを接続したものであ
る。
求項4のいずれかに記載したスイッチング電源装置にお
いて、前記ノイズフィルタは同相リアクトルを含むもの
であって、第1のリアクトルを、前記同相リアクトルの
リーケージインダクタンスにより代用したものである。
態を説明する。図1は本発明の第1実施形態を示す回路
図であり、図5及び図6と同一の構成要素には同一の参
照符号を付して説明を省略し、以下では異なる部分を中
心に説明する。ノイズフィルタの構成についても種々適
用が可能である。この実施形態は、請求項1の発明に相
当するものである。図1において、ブリッジ整流回路5
の正側出力端子には第1のリアクトル19の一端が接続
され、その他端は、第1のダイオード21を介して平滑
コンデンサ6の一端に接続されている。また、前記リア
クトル19の他端は、第2のダイオード22及び第2の
リアクトル20を介して、変圧器7の一次巻線7aとス
イッチング素子8との接続点に接続されている。以下、
スイッチング素子8のオン・オフに伴う動作について経
時的に説明する。
と、平滑コンデンサ6の放電電流が変圧器7の一次巻線
7a→スイッチング素子8→平滑コンデンサ6の経路を
流れるので、このオン期間中は変圧器7に励磁エネルギ
ーが蓄えられる。交流電源1から、コンデンサ2,4及
び同相リアクトル3からなるノイズフィルタを経てブリ
ッジ整流回路5を介し流れるリアクトル19の電流は、
リアクトル19→ダイオード22→リアクトル20→ス
イッチング素子8→ブリッジ整流回路5→交流電源1の
経路(以後、経路1とする)でリアクトル20を励磁する
電流と、リアクトル19→ダイオード21→平滑コンデ
ンサ6→ブリッジ整流回路5→交流電源1の経路(以
後、経路2とする)の電流とに分流する。そして、スイ
ッチング素子8がオンしている期間に経路2の電流が零
になる。
る期間に経路2の電流が零になると、それ以後、電流は
経路1の電流のみとなる。このときの電流は、交流電源
1を電源としてリアクトル19,20の双方を励磁す
る。また、リアクトル19,20に印加される電圧は、
それぞれのインダクタンス値により、交流電源電圧をイ
ンピーダンス分割した値となる。制御回路12は負荷1
1への印加電圧を所望の値に維持するようにオン時間を
可変デューティサイクルにてPWM制御すべく、スイッ
チング素子8のオン・オフを制御する。 (期間3)制御回路12の指令によりスイッチング素子
8がオフすると、そのオフ期間中は、変圧器7に蓄積さ
れたエネルギーが二次巻線7b→ダイオード9→平滑コ
ンデンサ10に放電され、負荷11に対する直流電力に
変換される。
源1から、ノイズフィルタを経てブリッジ整流回路5を
介し流れるリアクトル19の電流は、リアクトル19→
ダイオード22→リアクトル20→変圧器7の一次巻線
7a→平滑コンデンサ6→ブリッジ整流回路5→交流電
源1の経路(以後、経路3とする)でリアクトル20を放
電させる電流と、リアクトル19→ダイオード21→平
滑コンデンサ6→ブリッジ整流回路5→交流電源1の経
路(経路2)の電流とに分流する。このとき、リアクトル
20に印加される電圧は、変圧器7の一次巻線7aに印
加される電圧と同じ大きさ(極性は逆)となる。また、平
滑コンデンサ6は、交流電源1の電圧とリアクトル19
の電圧を電源として充電されることになる。そして、経
路3の電流は零になる。
と、それ以後、電流は経路2の電流のみとなり、コンデ
ンサ6は、交流電源1の電圧とリアクトル19の電圧と
を電源電圧として充電される。このように、スイッチン
グ素子8のオン・オフにより、変圧器7の二次側の負荷
11にエネルギーを供給すると共に、交流電源1の電圧
が平滑コンデンサ6の電圧より低い時でも交流電源1か
ら交流電流を流すことができるため、入力電流の通流角
を広げて入力側力率を改善することができる。
リアクトル19に蓄積されたエネルギーが、期間3,4
及び期間1で平滑コンデンサ6に放電される。これによ
って平滑コンデンサ6は昇圧される。交流電源1からは
交流電流が流れるため通流期間が広がり、力率が改善さ
れる。さらに、平滑コンデンサ6の電圧が昇圧されるこ
とで、負荷11に電力を供給するための変圧器7の一次
巻線7aの実効電流が小さくなるため、一次巻線7aに
直列に接続されたスイッチング素子8の損失も低減され
る。平滑コンデンサ6の昇圧電圧Vsは、交流電源1の
電圧ピーク値をVac、リアクトル19のインダクタン
スをL19、リアクトル20のインダクタンスを
L 20、スイッチング素子8のスイッチング周期をT、
前述した期間2の時間をT 2とすると、数式1によって
表される。
トル19,20のインダクタンス値の比により、スイッ
チング素子8のオン・オフ期間とは別個独立して設定可
能となる。このため、単一の制御回路12を用いながら
広範囲に平滑コンデンサ6の電圧を昇圧させて力率を改
善させることが可能であると共に、仮に入力電圧(交流
電圧)が高い場合でもリアクトル19,20のインダク
タンス値の比により平滑コンデンサ6の昇圧電圧を適当
な値に設定できるため、平滑コンデンサ6としては耐圧
の低いものを選定可能であり、これによって価格を抑え
ることが可能となる。
グ素子8のスイッチング周波数(例えば100[kH
z]程度で)に対応した高周波用の数十〜数百[μH]
のものを使用可能であるため、小型で安価なスイッチン
グ電源装置を実現することができる。次に、図2は本発
明の第2実施形態を示す回路図であり、請求項2の発明
に相当する。この実施形態では、図1における第1のリ
アクトル19をブリッジ整流回路の前段に挿入する。さ
らにブリッジ整流回路5の両入力端子にそれぞれアノー
ドが接続されたダイオード23,24のカソードを、リ
アクトル20を介して一次巻線7aとスイッチング素子
8との接続点に接続したものである。
19を同相リアクトル3とコンデンサ4との間に挿入し
ている。この部分の構成は、ノイズフィルタの構成によ
って種々変更が可能である。例えば、第1のリアクトル
19をコンデンサ4とブリッジ整流回路5との間に挿入
してもよい。また、コンデンサ2,4のいずれかは省略
することもできるし、図2において同相リアクトル3と
第1のリアクトル19との間にコンデンサを追加しても
よい。この実施形態においても、スイッチング素子8の
オン・オフに伴う動作について経時的に説明する。
と、平滑コンデンサ6が放電し、変圧器7に励磁エネル
ギーが蓄積される交流電源1から、ノイズフィルタを経
てブリッジ整流回路5を介し流れるリアクトル19の電
流は、リアクトル19→ダイオード23→リアクトル2
0→スイッチング素子8→ブリッジ整流回路5→交流電
源1の経路(以後、経路1’とする)でリアクトル20を
励磁する電流と、リアクトル19→ブリッジ整流回路5
→平滑コンデンサ6→ブリッジ整流回路5→交流電源1
の経路(以後、経路2’とする)の電流とに分流する。そ
して、スイッチング素子8がオンしている期間に経路
2’の電流が零になる。
る期間に経路2’の電流が零になると、それ以後、電流
は経路1’の電流のみとなり、このときの電流は、交流
電源1を電源としてリアクトル19,20の双方を励磁
する。また、リアクトル19,20に印加される電圧
は、それぞれのインダクタンス値により、交流電源電圧
をインピーダンス分割した値となる。その後、負荷電圧
を一定に維持するべく動作する制御回路12の指令によ
りスイッチング素子8がオフすると、そのオフ期間中
は、変圧器7に蓄積されたエネルギーが二次巻線7b→
ダイオード9→平滑コンデンサ10に放電され、負荷1
1に対する直流電力に変換される。
り、交流電源1から、各ノイズフィルタを経てブリッジ
整流回路5を介し流れるリアクトル19の電流は、リア
クトル19→ダイオード23→リアクトル20→一次巻
線7a→平滑コンデンサ6→ブリッジ整流回路5→交流
電源1の経路(以後、経路3’とする)でリアクトル20
を放電させる電流と、前述した経路2’の電流に分流す
る。そして、経路3’の電流は零になる。 (期間4)上述した経路3’の電流が零になると、それ以
後、電流は経路2’の電流のみとなり、平滑コンデンサ
6は、交流電源1の電圧とリアクトル19の電圧とを電
源電圧として充電される。
様の効果が得られる。さらに、リアクトル19をノイズ
フィルタの構成要素とに兼用することで、ノーマルモー
ドノイズフィルタの回路構成部品の有効利用を図ること
ができる。次に、図3は本発明の第3実施形態を示す回
路図であり、請求項3の発明に相当する。この実施形態
と第1実施形態との相違点を主に説明すると、まず、ス
イッチング素子8に並列に、スナバコンデンサ26及び
第1の環流ダイオード25が接続されている。また、ス
ナバコンデンサ26の電荷を放電させるために、スナバ
コンデンサ26と変圧器7の三次巻線7c(一次巻線7
aに直列接続されている)とダイオード27とスイッチ
ング素子28とからなる閉回路が形成され、前記スイッ
チング素子28に並列に第2の環流ダイオード29が接
続されている。その他の構成は図1と同一である。
スイッチング素子、スイッチング素子28を補助スイッ
チング素子と呼ぶことにする。以下に、本実施形態の動
作を説明する。なお、主スイッチング素子8のオン・オ
フによって負荷に直流電圧を供給するスイッチング電源
装置本来の動作は第1実施形態と同様であるため、以下
では第1実施形態との回路構成の相違による動作上の相
違点を説明する。主スイッチング素子8をオンする前に
補助スイッチング素子28を先にオンさせると、スナバ
コンデンサ26に蓄えられた電荷が、スナバコンデンサ
26→変圧器7の三次巻線7c→ダイオード27→補助
スイッチング素子28の経路で放電する。この放電電流
は三次巻線7cを励磁し、励磁エネルギーを変圧器7に
蓄えると共に、スナバコンデンサ26→一次巻線7a→
平滑コンデンサ6の経路に流れる。この放電が終わった
後に主スイッチング素子8をオンさせることで、主スイ
ッチング素子8はその両端電圧が零の状態でターンオン
する零電圧スイッチングとなり、スイッチング損失が発
生することはない。
きにはスナバコンデンサ26が零電圧であり、オン時に
主スイッチング素子8を流れていた電流がスナバコンデ
ンサ26に転流してこのコンデンサ26を充電すること
により、主スイッチング素子8に電圧を印加する。この
ため、主スイッチング素子8はターンオフ時の電圧が零
であり、零電圧スイッチングとなるためスイッチング損
失は発生しない。これにより、主スイッチング素子8は
ターンオン時及びターンオフ時にソフトスイッチング動
作となり、かつ、スナバコンデンサ26のエネルギーを
平滑コンデンサ6に回生するため、主スイッチング素子
8のスイッチング損失の低減及びスイッチング電源装置
の効率向上が可能となる。
図であり、請求項4の発明に相当する。この実施形態
は、第2実施形態を基本として、第3実施形態における
主スイッチング素子8、補助スイッチング素子28、環
流ダイオード25,29、スナバコンデンサ26及び三
次巻線7cからなる接続構成を付加したものに相当す
る。その他の構成は第2実施形態と同様である。スイッ
チング電源装置としての基本的な動作は第2実施形態と
同様であり、また、主スイッチング素子8のソフトスイ
ッチングによるスイッチング損失の低減作用や、スナバ
コンデンサ26のエネルギーの回生動作は第3実施形態
と同様である。
形態と同様に、リアクトル19をブリッジ整流回路5の
前段に設けることによってノーマルモードノイズの低減
作用を奏することができる。また、上記第2,第4の実
施形態の如く、ブリッジ整流回路の前段に第1のリアク
トルを挿入する構成では、ノイズフィルタに同相リアク
トルを用いると、同相リアクトル3のリーケージインダ
クタンスを第1のリアクトル19として代用することが
可能である。これによって部品数を減少させ、製造コス
トの低減、装置全体の小型軽量化を図ることができる。
ジインダクタンスを、第1のリアクトル19と同じ値に
なるように設計することで可能となる。具体的な設計方
法の一例を簡単に説明する。ワールドワイドの入力電圧
(100〜240[V])に対応させる場合、入力電圧
が上記電圧範囲の最大となっても平滑コンデンサ6に4
50[V]耐圧のものが使用できるように設計する。4
50[V]耐圧のコンデンサには安価な汎用のものを適
用できる。この平滑コンデンサ6についても10%程度
の余裕を持たせて、印加される電圧を420[V]以下
になるように設計すればよい。
程度の変動を考慮すると、入力電圧(実効値)の最大値
は264[V]である。このような入力電圧のピーク値
と昇圧電圧Vsとの和を420[V]以下にすればよいの
で、昇圧電圧Vsを45[V]以下として設計すればよ
い。また、入力電圧が264[V]で負荷最大時の期間
2の時間T2が主スイッチング素子8のスイッチング周
期Tに対して20%程度となるように変圧器7を設計し
た場合、前記の昇圧電圧Vsの数式1からリアクトルL
19(400[μH])とリアクトルL20との比率
(L19/L20)が0.938以下になるように選定
する。実際上、リアクトルL19の値はノイズフィルタ
として効果のある値で決まるため、0.938以下にな
るようにリアクトルL20の値を選定する。
の広範囲にわたり入力電流の通流角を広げて力率を改善
すると共に、入力電流に含まれる高調波を規格等による
設定値以下で実用上、支障がない程度の値に減らすこと
ができ、しかも主スイッチング素子の損失やコンデンサ
の耐圧を減らして高効率かつ安価なスイッチング電源装
置を提供することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】交流電源にノイズフィルタを介して接続さ
れたブリッジ整流回路と、このブリッジ整流回路の出力
側に接続され該ブリッジ整流回路から出力される電圧を
平滑する平滑コンデンサと、この平滑コンデンサの両端
に直列接続された変圧器の一次巻線及びスイッチング素
子と、前記変圧器の二次巻線側に発生する電圧を整流・
平滑して得られる直流電圧の検出値に基づき該直流電圧
を所望の値とすべく前記スイッチング素子をオン・オフ
制御する制御回路と、を備えたスイッチング電源装置に
おいて、 前記ブリッジ整流回路の一方の出力端子と前記平滑コン
デンサの一端との間に、第1のリアクトルと第1のダイ
オードとを順次直列に接続すると共に、これらの第1の
リアクトル及び第1のダイオードの相互接続点と、前記
一次巻線及びスイッチング素子の相互接続点との間に、
第2のダイオードと第2のリアクトルとを直列に接続し
たことを特徴とするスイッチング電源装置。 - 【請求項2】交流電源にノイズフィルタを介して接続さ
れたブリッジ整流回路と、このブリッジ整流回路の出力
側に接続され該ブリッジ整流回路から出力される電圧を
平滑する平滑コンデンサと、この平滑コンデンサの両端
に直列接続された変圧器の一次巻線及びスイッチング素
子と、前記変圧器の二次巻線側に発生する電圧を整流・
平滑して得られる直流電圧の検出値に基づき該直流電圧
を所望の値とすべく前記スイッチング素子をオン・オフ
制御する制御回路と、を備えたスイッチング電源装置に
おいて、 前記ブリッジ整流回路の前段に第1のリアクトルを接続
すると共に、前記ブリッジ整流回路の両入力端子にそれ
ぞれダイオードのアノードを接続し、これらのダイオー
ドのカソードと、前記一次巻線及びスイッチング素子の
相互接続点との間に、第2のリアクトルを接続したこと
を特徴とするスイッチング電源装置。 - 【請求項3】交流電源にノイズフィルタを介して接続さ
れたブリッジ整流回路と、このブリッジ整流回路の出力
側に接続され該ブリッジ整流回路から出力される電圧を
平滑する平滑コンデンサと、この平滑コンデンサの両端
に直列接続された変圧器の一次巻線及び主スイッチング
素子と、前記変圧器の二次巻線側に発生する電圧を整流
・平滑して得られる直流電圧の検出値に基づき該直流電
圧を所望の値とすべく前記主スイッチング素子をオン・
オフ制御する制御回路と、を備えたスイッチング電源装
置において、 前記ブリッジ整流回路の一方の出力端子と前記平滑コン
デンサの一端との間に、第1のリアクトルと第1のダイ
オードとを順次直列に接続すると共に、これらの第1の
リアクトル及び第1のダイオードの相互接続点と、前記
一次巻線及び前記主スイッチング素子の相互接続点との
間に、第2のダイオードと第2のリアクトルとを直列に
接続し、 前記主スイッチング素子に並列に、スナバコンデンサ及
び第1の環流ダイオードをそれぞれ接続し、かつ、前記
スナバコンデンサの電荷を放電させるために、このスナ
バコンデンサと前記変圧器の三次巻線とダイオードと補
助スイッチング素子とからなる閉回路を形成し、前記補
助スイッチング素子に並列に第2の環流ダイオードを接
続したことを特徴とするスイッチング電源装置。 - 【請求項4】交流電源にノイズフィルタを介して接続さ
れたブリッジ整流回路と、このブリッジ整流回路の出力
側に接続され該ブリッジ整流回路から出力される電圧を
平滑する平滑コンデンサと、この平滑コンデンサの両端
に直列接続された変圧器の一次巻線及び主スイッチング
素子と、前記変圧器の二次巻線側に発生する電圧を整流
・平滑して得られる直流電圧の検出値に基づき該直流電
圧を所望の値とすべく前記主スイッチング素子をオン・
オフ制御する制御回路と、を備えたスイッチング電源装
置において、 前記ブリッジ整流回路の前段に第1のリアクトルを接続
すると共に、前記ブリッジ整流回路の両入力端子にそれ
ぞれダイオードのアノードを接続し、これらのダイオー
ドのカソードと、前記一次巻線及び前記主スイッチング
素子の相互接続点との間に、第2のリアクトルを接続
し、 前記主スイッチング素子に並列に、スナバコンデンサ及
び第1の環流ダイオードをそれぞれ接続し、かつ、前記
スナバコンデンサの電荷を放電させるために、このスナ
バコンデンサと前記変圧器の三次巻線とダイオードと補
助スイッチング素子とからなる閉回路を形成し、前記補
助スイッチング素子に並列に第2の環流ダイオードを接
続したことを特徴とするスイッチング電源装置。 - 【請求項5】請求項2および請求項4のいずれかに記載
したスイッチング電源装置において、 前記ノイズフィルタは同相リアクトルを含むものであっ
て、前記第1のリアクトルを、前記同相リアクトルのリ
ーケージインダクタンスにより代用したことを特徴とす
るスイッチング電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002360088A JP2003250272A (ja) | 2001-12-21 | 2002-12-12 | スイッチング電源装置 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP2001-388780 | 2001-12-21 | ||
JP2001388780 | 2001-12-21 | ||
JP2002360088A JP2003250272A (ja) | 2001-12-21 | 2002-12-12 | スイッチング電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003250272A true JP2003250272A (ja) | 2003-09-05 |
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ID=28676972
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002360088A Withdrawn JP2003250272A (ja) | 2001-12-21 | 2002-12-12 | スイッチング電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003250272A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005076448A1 (ja) * | 2004-02-03 | 2005-08-18 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | スイッチング電源装置 |
KR20140091191A (ko) * | 2013-01-10 | 2014-07-21 | 엘지이노텍 주식회사 | 단일 전력단 교류/직류 컨버터 |
-
2002
- 2002-12-12 JP JP2002360088A patent/JP2003250272A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100681689B1 (ko) | 2004-02-03 | 2007-02-09 | 가부시키가이샤 무라타 세이사쿠쇼 | 스위칭 전원장치 |
GB2414571B (en) * | 2004-02-03 | 2007-05-16 | Murata Manufacturing Co | Switching power supply apparatus |
US7414864B2 (en) | 2004-02-03 | 2008-08-19 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Switching power supply apparatus |
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KR102034149B1 (ko) * | 2013-01-10 | 2019-10-18 | 엘지이노텍 주식회사 | 단일 전력단 교류/직류 컨버터 |
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