JP2002078323A - 電源装置 - Google Patents
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- JP2002078323A JP2002078323A JP2000260832A JP2000260832A JP2002078323A JP 2002078323 A JP2002078323 A JP 2002078323A JP 2000260832 A JP2000260832 A JP 2000260832A JP 2000260832 A JP2000260832 A JP 2000260832A JP 2002078323 A JP2002078323 A JP 2002078323A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B70/00—Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
- Y02B70/10—Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes
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- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 PWM制御による降圧型アクティブフィルタ
回路を用いた電源装置において、スイッチング損失及び
ノイズを低減し、かつ、安全性・信頼性を向上させる。 【解決手段】 商用電源からの入力交流を整流するダイ
オードブリッジDB1とローパスフィルタ1とPWM制
御の降圧チョッパ回路11で構成される降圧型アクティ
ブフィルタ回路において、降圧チョッパ回路11に入出
力が分離可能となるようにスイッチング素子Q11,Q
12を追加し、更にその“+”と“−”の両ラインにイ
ンダクタであるチョークコイルL2,L3が配置される
ように追加するとともに、ライン間に共振用のコンデン
サCr1,Cr2を付加することで、零電圧・零電流ス
イッチングを可能にする。
回路を用いた電源装置において、スイッチング損失及び
ノイズを低減し、かつ、安全性・信頼性を向上させる。 【解決手段】 商用電源からの入力交流を整流するダイ
オードブリッジDB1とローパスフィルタ1とPWM制
御の降圧チョッパ回路11で構成される降圧型アクティ
ブフィルタ回路において、降圧チョッパ回路11に入出
力が分離可能となるようにスイッチング素子Q11,Q
12を追加し、更にその“+”と“−”の両ラインにイ
ンダクタであるチョークコイルL2,L3が配置される
ように追加するとともに、ライン間に共振用のコンデン
サCr1,Cr2を付加することで、零電圧・零電流ス
イッチングを可能にする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等に用い
られる電源装置に関するものである。
られる電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、商用電源に接続して使用されるコ
ンピュータ機器、複写機あるいはプリンタ等の電子機器
において、商用電源ラインの波形歪(電源高調波歪)に
よる電子機器の誤動作等の問題が深刻化している。この
ような高調波歪の発生を抑制するため、電子機器の入力
電流の高調波成分を規制する法律も整備されつつある。
ンピュータ機器、複写機あるいはプリンタ等の電子機器
において、商用電源ラインの波形歪(電源高調波歪)に
よる電子機器の誤動作等の問題が深刻化している。この
ような高調波歪の発生を抑制するため、電子機器の入力
電流の高調波成分を規制する法律も整備されつつある。
【0003】一般に、電子機器の電源入力回路(スイッ
チング電源)には、図9に示すようにコンデンサC3を
ダイオードブリッジDB1の出力側に設けたコンデンサ
インプット型整流回路が用いられている。したがって、
後段の回路(例えばDC/DCコンバータ等)に出力さ
れる電流は、多くの高調波成分を含むピーク電流波形と
なる。
チング電源)には、図9に示すようにコンデンサC3を
ダイオードブリッジDB1の出力側に設けたコンデンサ
インプット型整流回路が用いられている。したがって、
後段の回路(例えばDC/DCコンバータ等)に出力さ
れる電流は、多くの高調波成分を含むピーク電流波形と
なる。
【0004】従来、このような高調波成分を規制するた
めに、次のような手法が提案されている。
めに、次のような手法が提案されている。
【0005】(A)図10に示すように、商用電源とコ
ンデンサインプット型整流回路との間にチョークコイル
Linを追加し(チョークインプット型)、入力電流の
導通角を大きくする。
ンデンサインプット型整流回路との間にチョークコイル
Linを追加し(チョークインプット型)、入力電流の
導通角を大きくする。
【0006】(B)図11に示すように、電源入力回路
に昇圧型アクティブフィルタ回路を用いて、入力電圧波
形と相似する入力電流波形を得る。
に昇圧型アクティブフィルタ回路を用いて、入力電圧波
形と相似する入力電流波形を得る。
【0007】(C)図12に示すように、商用電源とコ
ンデンサインプット型整流回路との間に降圧型チョッパ
回路を追加して、入力電流の導通角を大きくする。
ンデンサインプット型整流回路との間に降圧型チョッパ
回路を追加して、入力電流の導通角を大きくする。
【0008】なお、上記の図11及び図12において、
1はチョークコイルL1とコンデンサC1,C2からな
るローパスフィルタ(Low−pass filte
r)、2は整流回路に流れる電流を検出する電流検出回
路、3,4は整流回路の入力電圧、出力電圧を検出する
電圧検出回路(1),(2)でそれらの検出出力は掛け
算器5に入力される。6は掛け算器5の出力と電流検出
回路2の出力が入力される誤差増幅回路で、この誤差増
幅回路6の出力によりPWM(パルス幅変調)制御回路
7が半導体のスイッチング素子(トランジスタ)Q1の
オン(ON),オフ(OFF)を制御する。8は差動増
幅回路である。
1はチョークコイルL1とコンデンサC1,C2からな
るローパスフィルタ(Low−pass filte
r)、2は整流回路に流れる電流を検出する電流検出回
路、3,4は整流回路の入力電圧、出力電圧を検出する
電圧検出回路(1),(2)でそれらの検出出力は掛け
算器5に入力される。6は掛け算器5の出力と電流検出
回路2の出力が入力される誤差増幅回路で、この誤差増
幅回路6の出力によりPWM(パルス幅変調)制御回路
7が半導体のスイッチング素子(トランジスタ)Q1の
オン(ON),オフ(OFF)を制御する。8は差動増
幅回路である。
【0009】また同図中、L2,Luはインダクタ、D
1,D3はダイオードを示し、Vrefは基準電圧、P
1,P2,P3は各入出力ポートを示している。
1,D3はダイオードを示し、Vrefは基準電圧、P
1,P2,P3は各入出力ポートを示している。
【0010】ここで、上記(A)の手法によれば、チョ
ークコイルLinのインダクタンスとして数mH〜十数
mH程度が必要であり、これを実現するためにはチョー
クコイルLinが大型化し、回路の小型化及び軽量化が
困難になっていた。
ークコイルLinのインダクタンスとして数mH〜十数
mH程度が必要であり、これを実現するためにはチョー
クコイルLinが大型化し、回路の小型化及び軽量化が
困難になっていた。
【0011】図13の(a)は上述の図9〜図12に示
す電源入力回路の入力電圧Vinに対する出力電圧(整
流後電圧)Voの関係を示す図であり、図13の(b)
は同電源入力回路にかかる負荷電力Poに対する出力電
圧Voの関係を示す図である。
す電源入力回路の入力電圧Vinに対する出力電圧(整
流後電圧)Voの関係を示す図であり、図13の(b)
は同電源入力回路にかかる負荷電力Poに対する出力電
圧Voの関係を示す図である。
【0012】両図において、は図9に示すコンデンサ
インプット型整流回路を用いた場合の特性を示し、は
図10に示すコンデンサインプット型整流回路に1個の
チョークコイルLinを追加した場合の特性を示し、
は図11に示す昇圧型アクティブフィルタ回路を用いた
場合の特性を示し、は図12に示す降圧型アクティブ
フィルタ回路を用いた場合の特性を示している。
インプット型整流回路を用いた場合の特性を示し、は
図10に示すコンデンサインプット型整流回路に1個の
チョークコイルLinを追加した場合の特性を示し、
は図11に示す昇圧型アクティブフィルタ回路を用いた
場合の特性を示し、は図12に示す降圧型アクティブ
フィルタ回路を用いた場合の特性を示している。
【0013】図13の(a),(b)から明らかなよう
に、チョークコイルLinを追加した回路において、負
荷電力Poが増加した場合あるいは入力電圧Vinの低
下により入力電流Iinが増加した場合は、チョークコ
イルLinのインピーダンスにより出力電圧Voが著し
く低下する。そのため、後段に接続されるDC/DCコ
ンバータ等の素子の動作範囲を低入力電圧まで広げた
り、瞬時停電対策のためにコンデンサC3の容量を増加
させる必要が生じ、コストアップや電源入力回路の大型
化を招いていた。
に、チョークコイルLinを追加した回路において、負
荷電力Poが増加した場合あるいは入力電圧Vinの低
下により入力電流Iinが増加した場合は、チョークコ
イルLinのインピーダンスにより出力電圧Voが著し
く低下する。そのため、後段に接続されるDC/DCコ
ンバータ等の素子の動作範囲を低入力電圧まで広げた
り、瞬時停電対策のためにコンデンサC3の容量を増加
させる必要が生じ、コストアップや電源入力回路の大型
化を招いていた。
【0014】また、上記(B)の手法によれば、スイッ
チング素子Q1がオン状態であるときにチョークコイル
Luを流れる電流ΔIは、スイッチング素子Q1がオン
状態にある期間をTon、チョークコイルLuのインダ
クタンスをLuとすると、ΔI=(Vin/Lu)×T
onで表される。
チング素子Q1がオン状態であるときにチョークコイル
Luを流れる電流ΔIは、スイッチング素子Q1がオン
状態にある期間をTon、チョークコイルLuのインダ
クタンスをLuとすると、ΔI=(Vin/Lu)×T
onで表される。
【0015】この式から明らかなように、スイッチング
素子Q1の負担を小さくするためにはチョークコイルL
uのインダクタンスを大きくする必要がある。そのた
め、チョークコイルLuのサイズを大きくするか、ある
いはスイッチング素子Q1の電流容量を大きくしなけれ
ばならない。また、スイッチング素子Q1がオン状態で
あるときのみチョークコイルLuにエネルギーが蓄えら
れるので、スイッチング素子Q1を流れる電流のピーク
値を大きくしなければならない。更には、図11に示す
ように、昇圧型アクティブフィルタ回路を実現するため
には複雑な制御回路が必要である。
素子Q1の負担を小さくするためにはチョークコイルL
uのインダクタンスを大きくする必要がある。そのた
め、チョークコイルLuのサイズを大きくするか、ある
いはスイッチング素子Q1の電流容量を大きくしなけれ
ばならない。また、スイッチング素子Q1がオン状態で
あるときのみチョークコイルLuにエネルギーが蓄えら
れるので、スイッチング素子Q1を流れる電流のピーク
値を大きくしなければならない。更には、図11に示す
ように、昇圧型アクティブフィルタ回路を実現するため
には複雑な制御回路が必要である。
【0016】したがって、上記(B)の手法を用いたと
しても、電源入力回路の複雑化による効率の低下、電源
入力回路の大型化、ノイズの増大及びコストの大幅アッ
プ等を招いていた。
しても、電源入力回路の複雑化による効率の低下、電源
入力回路の大型化、ノイズの増大及びコストの大幅アッ
プ等を招いていた。
【0017】そして、これらの諸問題に対する改善方式
としては、上記(C)の手法による降圧チョッパ回路を
利用した図12に示すような降圧型のアクティブフィル
タが提案されている。この方式は、(B)の昇圧型アク
ティブフィルタのように制御回路も複雑化せず、一般的
なPWM(パルス幅変調)方式を用いて制御される降圧
チョッパ回路において、駆動周波数を商用周波数より十
分に高い周波数で、かつ上記チョークコイルL2が電流
不連続モードで動作可能な程度に小さいオンデューティ
で上記スイッチング素子Q1のオン/オフの制御を行
い、降圧チョッパ回路の出力電圧レベルにより、コンデ
ンサC3への入力電流の導通期間を伸ばすことが可能に
なる。このため、比較的小型で低コスト化及び低ノイズ
化の実現が可能となり、後段に接続される素子に関して
も動作入力電圧範囲が昇圧型に比べて小さくなるため、
該素子の小型化及びコストダウンを実現している。
としては、上記(C)の手法による降圧チョッパ回路を
利用した図12に示すような降圧型のアクティブフィル
タが提案されている。この方式は、(B)の昇圧型アク
ティブフィルタのように制御回路も複雑化せず、一般的
なPWM(パルス幅変調)方式を用いて制御される降圧
チョッパ回路において、駆動周波数を商用周波数より十
分に高い周波数で、かつ上記チョークコイルL2が電流
不連続モードで動作可能な程度に小さいオンデューティ
で上記スイッチング素子Q1のオン/オフの制御を行
い、降圧チョッパ回路の出力電圧レベルにより、コンデ
ンサC3への入力電流の導通期間を伸ばすことが可能に
なる。このため、比較的小型で低コスト化及び低ノイズ
化の実現が可能となり、後段に接続される素子に関して
も動作入力電圧範囲が昇圧型に比べて小さくなるため、
該素子の小型化及びコストダウンを実現している。
【0018】ところで、このように整流回路部分でもス
イッチング手段を用いることになると、スイッチング素
子において発生するノイズ、及び電力損失は、普通のコ
ンデンサインプット型の整流回路と比較すればどうして
も増加することになる。これは、整流回路部にもう一つ
直流電圧をスイッチング素子によりオン/オフすること
によって制御された所定の直流出力電圧を得るスイッチ
ングレギュレータが追加されたのと同じであるから当
然、従来のスイッチングレギュレータで問題となってい
るノイズ、及び電力損失に関しても同様となるからであ
る。
イッチング手段を用いることになると、スイッチング素
子において発生するノイズ、及び電力損失は、普通のコ
ンデンサインプット型の整流回路と比較すればどうして
も増加することになる。これは、整流回路部にもう一つ
直流電圧をスイッチング素子によりオン/オフすること
によって制御された所定の直流出力電圧を得るスイッチ
ングレギュレータが追加されたのと同じであるから当
然、従来のスイッチングレギュレータで問題となってい
るノイズ、及び電力損失に関しても同様となるからであ
る。
【0019】スイッチングレギュレータの従来例として
は、1石式の絶縁型フォワードコンバータや、図14に
示す2石式の絶縁型フォワード型コンバータ回路等が知
られている。特に2石式絶縁型フォワードコンバータ
は、回路の構成上半導体素子に印加される電圧は、1石
式のそれの半分であるため、1石のコンバータと比較し
て耐圧の低い安価な半導体スイッチング素子を使用する
ことができ、比較的大電力用途で多く使われる回路方式
である。
は、1石式の絶縁型フォワードコンバータや、図14に
示す2石式の絶縁型フォワード型コンバータ回路等が知
られている。特に2石式絶縁型フォワードコンバータ
は、回路の構成上半導体素子に印加される電圧は、1石
式のそれの半分であるため、1石のコンバータと比較し
て耐圧の低い安価な半導体スイッチング素子を使用する
ことができ、比較的大電力用途で多く使われる回路方式
である。
【0020】ここで、2石式絶縁型フォワードコンバー
タ回路について説明する。
タ回路について説明する。
【0021】整流素子であるダイオードブリッジDB1
は100Vの商用交流電源入力Einを整流する。この
ダイオードブリッジDB1からの出力は、平滑用のコン
デンサC1により直流電圧Vinに平滑され、絶縁トラ
ンスT及び半導体のスイッチング素子Q2,Q3からな
る直列回路に印加される。
は100Vの商用交流電源入力Einを整流する。この
ダイオードブリッジDB1からの出力は、平滑用のコン
デンサC1により直流電圧Vinに平滑され、絶縁トラ
ンスT及び半導体のスイッチング素子Q2,Q3からな
る直列回路に印加される。
【0022】この直列回路は、絶縁トランスT1の1次
巻線の巻始めの端子側と平滑コンデンサC4の“+”端
子との間に半導体スイッチング素子Q2が挿入され、上
記トランスT3の巻終りの端子と平滑コンデンサC4の
“−”端子との間に半導体スイッチング素子Q3が挿入
された構成となっている。
巻線の巻始めの端子側と平滑コンデンサC4の“+”端
子との間に半導体スイッチング素子Q2が挿入され、上
記トランスT3の巻終りの端子と平滑コンデンサC4の
“−”端子との間に半導体スイッチング素子Q3が挿入
された構成となっている。
【0023】また、平滑コンデンサC4の“−”端子側
には第1のダイオードD4のアノードが接続されるとと
もに、そのカソードが半導体スイッチング素子Q2と絶
縁トランスTの1次巻線との接続点に接続され、更に、
半導体スイッチング素子Q3及び上記トランスTの1次
巻線の他端の接続点には第2のダイオードD5のアノー
ドが接続されるとともに、そのカソードが平滑コンデン
サC4の“+”側端子に接続されている。
には第1のダイオードD4のアノードが接続されるとと
もに、そのカソードが半導体スイッチング素子Q2と絶
縁トランスTの1次巻線との接続点に接続され、更に、
半導体スイッチング素子Q3及び上記トランスTの1次
巻線の他端の接続点には第2のダイオードD5のアノー
ドが接続されるとともに、そのカソードが平滑コンデン
サC4の“+”側端子に接続されている。
【0024】そして、絶縁トランスTの2次巻き線には
一組のダイオードD6,D7が接続され、このダイオー
ドD6とD7のカソードは相互接続され、チョークコイ
ルLoを介して平滑コンデンサCoの“+”側に接続さ
れている。更に、コンデンサCoの“−”側はダイオー
ドD7のアノードと2次巻線の“−”側端子に接続され
ている。そして、これらの回路は2次側整流平滑回路9
を構成する。10は負荷(RL)電圧を検出する電圧検
出回路である。
一組のダイオードD6,D7が接続され、このダイオー
ドD6とD7のカソードは相互接続され、チョークコイ
ルLoを介して平滑コンデンサCoの“+”側に接続さ
れている。更に、コンデンサCoの“−”側はダイオー
ドD7のアノードと2次巻線の“−”側端子に接続され
ている。そして、これらの回路は2次側整流平滑回路9
を構成する。10は負荷(RL)電圧を検出する電圧検
出回路である。
【0025】上記のコンバータの動作概略は次のように
なる。
なる。
【0026】半導体スイッチング素子Q2,Q3は、同
期して同時にオン/オフ駆動を行う。このオン/オフ駆
動は、コンバータの直流出力電圧を監視しながら所望の
一定電圧になるよう半導体スイッチング素子Q2,Q3
のオン/オフの時間比率を制御する一般的なPWM制御
回路7で行われる。
期して同時にオン/オフ駆動を行う。このオン/オフ駆
動は、コンバータの直流出力電圧を監視しながら所望の
一定電圧になるよう半導体スイッチング素子Q2,Q3
のオン/オフの時間比率を制御する一般的なPWM制御
回路7で行われる。
【0027】このPWM制御により、半導体スイッチン
グ素子Q2,Q3を商用交流電源(50Hzまたは60
Hz)より充分に高い周波数でスイッチングすること
で、両スイッチング素子Q2,Q3がオンした場合にト
ランスTの1次巻線に入力電圧Vin(Ein)が印加
され、絶縁トランスTの2次巻線には巻線比に応じた出
力電圧が得られる。そして、この電圧がダイオードD
6,D7で整流されるとともに、チョークコイルLoと
コンデンサCoで平滑され、平滑コンデンサCoの端子
間から所定電圧の直流出力が得られる。
グ素子Q2,Q3を商用交流電源(50Hzまたは60
Hz)より充分に高い周波数でスイッチングすること
で、両スイッチング素子Q2,Q3がオンした場合にト
ランスTの1次巻線に入力電圧Vin(Ein)が印加
され、絶縁トランスTの2次巻線には巻線比に応じた出
力電圧が得られる。そして、この電圧がダイオードD
6,D7で整流されるとともに、チョークコイルLoと
コンデンサCoで平滑され、平滑コンデンサCoの端子
間から所定電圧の直流出力が得られる。
【0028】また、両スイッチング素子Q2,Q3がオ
フすると、絶縁トランスTに蓄積された励磁エネルギー
は、ダイオードD4,D5を通して入力段に設けられた
平滑コンデンサC4に回生され、サージ電圧が吸収され
る。
フすると、絶縁トランスTに蓄積された励磁エネルギー
は、ダイオードD4,D5を通して入力段に設けられた
平滑コンデンサC4に回生され、サージ電圧が吸収され
る。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の電源装置においては、次のようなコスト的・回
路的な利点から採用されているが、後述するような電気
的問題点が発生してしまうという欠点があった。
な従来の電源装置においては、次のようなコスト的・回
路的な利点から採用されているが、後述するような電気
的問題点が発生してしまうという欠点があった。
【0030】降圧アクティブフィルタ回路: 1.昇圧型のような複雑な制御回路が必要ないため、一
般的なPWM回路用ICを利用でき、安価であるととも
に、チョークコイルに印加される電圧も昇圧型に比べ低
いため、同一電力を供給する場合にインダクタンス値を
小さくでき、小型・低コストのコイルを使用可能 2.スイッチング素子が回路の直列要素になるため、ス
イッチング素子により突入電流の制限回路を兼ねること
ができ、通常突入電流制限のために用いられるトライア
ックやサイリスタなどの電力素子を省略可能 3.降圧型チョッパ回路で、かつチョークコイルのイン
ダクタンス値が小さくできることで、低入力電圧の場合
にはスイッチング素子がほぼ常時オン状態の場合でもコ
イルによる電圧降下は発生せず、また高入力電圧の場合
にはチョッパ回路により一定電圧に制御されるため、後
段の回路の入力電圧範囲を狭くできる スイッチングレギュレータ(2石式絶縁型フォワードコ
ンバータ): 1.トランスに蓄積されるエネルギーは入力側へ回生さ
れるためサージ電圧の発生を抑制しつつ、一般的なサー
ジ吸収回路であるRCDスナバ回路のように電力損失が
ない しかしながら、このような利点はあるものの降圧型アク
ティブフィルタに関しては、昇圧型と比較すればノイズ
レベルは低くできるものの、ハードスイッチングを行う
PWM制御である限り、急峻な電圧変化や電流変化によ
るノイズの発生は避けられない。また、チョークコイル
のインダクタンス値が小さく、かつスイッチング素子が
整流回路に直列に挿入される構造は、通常回路にある突
入電流制限回路が省略できる反面、高入力電圧時にスイ
ッチング素子がショート状態に陥った場合には、後段の
回路に高い電圧が印加されることになってしまう。特
に、耐電圧が規定されるコンデンサなどには大きなスト
レスがかかることになり、素子の劣化を招くだけでな
く、最悪の場合素子の故障に至る可能性も生じてしま
う。
般的なPWM回路用ICを利用でき、安価であるととも
に、チョークコイルに印加される電圧も昇圧型に比べ低
いため、同一電力を供給する場合にインダクタンス値を
小さくでき、小型・低コストのコイルを使用可能 2.スイッチング素子が回路の直列要素になるため、ス
イッチング素子により突入電流の制限回路を兼ねること
ができ、通常突入電流制限のために用いられるトライア
ックやサイリスタなどの電力素子を省略可能 3.降圧型チョッパ回路で、かつチョークコイルのイン
ダクタンス値が小さくできることで、低入力電圧の場合
にはスイッチング素子がほぼ常時オン状態の場合でもコ
イルによる電圧降下は発生せず、また高入力電圧の場合
にはチョッパ回路により一定電圧に制御されるため、後
段の回路の入力電圧範囲を狭くできる スイッチングレギュレータ(2石式絶縁型フォワードコ
ンバータ): 1.トランスに蓄積されるエネルギーは入力側へ回生さ
れるためサージ電圧の発生を抑制しつつ、一般的なサー
ジ吸収回路であるRCDスナバ回路のように電力損失が
ない しかしながら、このような利点はあるものの降圧型アク
ティブフィルタに関しては、昇圧型と比較すればノイズ
レベルは低くできるものの、ハードスイッチングを行う
PWM制御である限り、急峻な電圧変化や電流変化によ
るノイズの発生は避けられない。また、チョークコイル
のインダクタンス値が小さく、かつスイッチング素子が
整流回路に直列に挿入される構造は、通常回路にある突
入電流制限回路が省略できる反面、高入力電圧時にスイ
ッチング素子がショート状態に陥った場合には、後段の
回路に高い電圧が印加されることになってしまう。特
に、耐電圧が規定されるコンデンサなどには大きなスト
レスがかかることになり、素子の劣化を招くだけでな
く、最悪の場合素子の故障に至る可能性も生じてしま
う。
【0031】このような状態を考慮すると、異常時に印
加される電圧レベルにて素子の耐圧を決定しなければな
らず、部品の大型化やコストアップを招くなど、降圧型
の利点が生かせなくなってしまうことになる。
加される電圧レベルにて素子の耐圧を決定しなければな
らず、部品の大型化やコストアップを招くなど、降圧型
の利点が生かせなくなってしまうことになる。
【0032】また、2石式絶縁型フォワード型コンバー
タの場合、トランスに蓄積されるエネルギーは入力側へ
回生されるためサージ電圧の発生を抑制しつつ、電力損
失がないという利点はあるものの、平滑コンデンサはほ
ぼ一定の電源電圧に充電されているので、これよりも高
い電圧しか吸収することはできない。
タの場合、トランスに蓄積されるエネルギーは入力側へ
回生されるためサージ電圧の発生を抑制しつつ、電力損
失がないという利点はあるものの、平滑コンデンサはほ
ぼ一定の電源電圧に充電されているので、これよりも高
い電圧しか吸収することはできない。
【0033】また、サージ電圧は絶縁トランスの励磁エ
ネルギーによるものだけでなく、リーケージインダクタ
に蓄えられるエネルギーによっても発生するため、これ
らインダクタによる逆起電圧は変化が急峻であればある
ほど大きなものとなる。
ネルギーによるものだけでなく、リーケージインダクタ
に蓄えられるエネルギーによっても発生するため、これ
らインダクタによる逆起電圧は変化が急峻であればある
ほど大きなものとなる。
【0034】つまり、半導体スイッチング素子により高
周波でオン/オフを繰り返す場合には、ターンオン及び
ターンオフ時の電流変化(di/dt)及び電圧変化
(dv/dt)を抑えることでサージ電圧の発生を抑制
することが可能であり、半導体スイッチング素子のター
ンオフ時の端子間電圧の立上りを緩慢にすれば、周知の
ようにスイッチング損失が小さくすることができる。そ
こで、スイッチング素子の端子間電圧の立上りを緩やか
にさせるために、図14の破線で示すように、コンデン
サCq1,Cq2を半導体スイッチング素子Q2,Q3
に並列に接続することが考えられる。
周波でオン/オフを繰り返す場合には、ターンオン及び
ターンオフ時の電流変化(di/dt)及び電圧変化
(dv/dt)を抑えることでサージ電圧の発生を抑制
することが可能であり、半導体スイッチング素子のター
ンオフ時の端子間電圧の立上りを緩慢にすれば、周知の
ようにスイッチング損失が小さくすることができる。そ
こで、スイッチング素子の端子間電圧の立上りを緩やか
にさせるために、図14の破線で示すように、コンデン
サCq1,Cq2を半導体スイッチング素子Q2,Q3
に並列に接続することが考えられる。
【0035】しかし、上記のようにコンデンサCq1,
Cqを接続すると、ターンオフ時にこのコンデンサが徐
々に充電され、スイッチング素子の端子間電圧も徐々に
高くなる。しかし、コンデンサCq1,Cqのエネルギ
ーがスイッチング素子を介して放出され、電力損失が生
じることになる。
Cqを接続すると、ターンオフ時にこのコンデンサが徐
々に充電され、スイッチング素子の端子間電圧も徐々に
高くなる。しかし、コンデンサCq1,Cqのエネルギ
ーがスイッチング素子を介して放出され、電力損失が生
じることになる。
【0036】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、スイッチング動作時のノイズの発生を抑
制でき、電力損失を低減することができる電源装置を提
供することを目的としている。
されたもので、スイッチング動作時のノイズの発生を抑
制でき、電力損失を低減することができる電源装置を提
供することを目的としている。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電源装置に
おける整流回路は、入力交流を整流する整流素子と、整
流された直流から高周波成分を除去するローパスフィル
タと、前記整流された入力電圧を入力して降圧するスイ
ッチング素子及びチョークコイル・共振回路を有した降
圧チョッパ回路とを備え、前記スイッチング素子は出力
に接続される負荷回路、及び前記共振回路を挟んで直列
接続された構成とし、前記降圧チョッパ回路の出力電圧
を前記整流された入力電圧のピーク値よりも低い所定値
に制御するように構成したものである。
おける整流回路は、入力交流を整流する整流素子と、整
流された直流から高周波成分を除去するローパスフィル
タと、前記整流された入力電圧を入力して降圧するスイ
ッチング素子及びチョークコイル・共振回路を有した降
圧チョッパ回路とを備え、前記スイッチング素子は出力
に接続される負荷回路、及び前記共振回路を挟んで直列
接続された構成とし、前記降圧チョッパ回路の出力電圧
を前記整流された入力電圧のピーク値よりも低い所定値
に制御するように構成したものである。
【0038】本発明に係る電源装置におけるコンバータ
回路は、2石式の絶縁型フォワードコンバータであっ
て、入力電源の正側に接続された第1のスイッチング素
子と絶縁型トランスとの間に第1のインダクタを有する
とともに、入力電源の負側に接続された第2のスイッチ
ング素子と前記絶縁型トランスとの間に第2のインダク
タを有し、前記第1のスイッチング素子と第1のインダ
クタの接続点と、前記絶縁型トランスと第2のインダク
タの接続点と間に第1のコンデンサを備え、かつ前記第
2のスイッチングと第2のインダクタの接続点と、前記
絶縁型トランスと第1のインダクタの接続点との間に第
2のコンデンサを備えたものである。
回路は、2石式の絶縁型フォワードコンバータであっ
て、入力電源の正側に接続された第1のスイッチング素
子と絶縁型トランスとの間に第1のインダクタを有する
とともに、入力電源の負側に接続された第2のスイッチ
ング素子と前記絶縁型トランスとの間に第2のインダク
タを有し、前記第1のスイッチング素子と第1のインダ
クタの接続点と、前記絶縁型トランスと第2のインダク
タの接続点と間に第1のコンデンサを備え、かつ前記第
2のスイッチングと第2のインダクタの接続点と、前記
絶縁型トランスと第1のインダクタの接続点との間に第
2のコンデンサを備えたものである。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。
施例を説明する。
【0040】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す
電気回路図である。同図において、降圧型アクティブフ
ィルタの回路構成は図12に示すものとほぼ同じである
が、ここで本実施例と合わせて詳しく説明する。
電気回路図である。同図において、降圧型アクティブフ
ィルタの回路構成は図12に示すものとほぼ同じである
が、ここで本実施例と合わせて詳しく説明する。
【0041】降圧型アクティブフィルタは、以下に説明
するように、整流部、ローパスフィルタ部、降圧チョッ
パ回路部の3回路で構成され、後段のDC/DCコンバ
ータ等の回路に接続される。
するように、整流部、ローパスフィルタ部、降圧チョッ
パ回路部の3回路で構成され、後段のDC/DCコンバ
ータ等の回路に接続される。
【0042】整流部は、ダイオードブリッジDB1を有
し、該ダイオードブリッジDB1は商用電源Einに接
続されている。
し、該ダイオードブリッジDB1は商用電源Einに接
続されている。
【0043】ローパスフィルタ1は、上記整流部の出力
端子に接続され、コンデンサC1,C2及びチョークコ
イルL1から構成されている。
端子に接続され、コンデンサC1,C2及びチョークコ
イルL1から構成されている。
【0044】降圧チョッパ回路11は、上記ローパスフ
ィルタ1の出力側に接続され、MOS−FETからなる
第1のスイッチング素子Q11、環流用ダイオードD1
1、チョークコイルL2及び平滑用のコンデンサC3
と、以下に示す部品を追加した構成となっている。
ィルタ1の出力側に接続され、MOS−FETからなる
第1のスイッチング素子Q11、環流用ダイオードD1
1、チョークコイルL2及び平滑用のコンデンサC3
と、以下に示す部品を追加した構成となっている。
【0045】すなわち、MOS−FETからなる第2の
スイッチング素子Q12とチョークコイルL3を、上記
ローパスフィルタ1の出力端と、スイッチング素子Q1
1、チョークコイルL2、コンデンサC3の閉回路に、
図示のように直列に挿入し、かつ、チョークコイルL2
の環流用ダイオードD11と同様にチョークコイルL3
の環流用ダイオードD12を図に示すように接続する。
また、環流用ダイオードD11,D12にはそれぞれ並
列に共振動作用コンデンサCr1,Cr2を接続する。
そして、チョークコイルL2とコンデンサC3の間に直
列に共振動作制限用ダイオードD3を接続する。
スイッチング素子Q12とチョークコイルL3を、上記
ローパスフィルタ1の出力端と、スイッチング素子Q1
1、チョークコイルL2、コンデンサC3の閉回路に、
図示のように直列に挿入し、かつ、チョークコイルL2
の環流用ダイオードD11と同様にチョークコイルL3
の環流用ダイオードD12を図に示すように接続する。
また、環流用ダイオードD11,D12にはそれぞれ並
列に共振動作用コンデンサCr1,Cr2を接続する。
そして、チョークコイルL2とコンデンサC3の間に直
列に共振動作制限用ダイオードD3を接続する。
【0046】なお、コンデンサCr1とCr2は容量が
同じで、チョークコイルL2とL3はインダクタンスが
同じである。
同じで、チョークコイルL2とL3はインダクタンスが
同じである。
【0047】上記降圧チョッパ回路11の出力端子は差
動増幅回路8の入力端子に接続され、該差動増幅回路8
の出力端子は誤差増幅回路6の一方の入力端子に接続さ
れている。誤差増幅回路6の他方の入力端子はVref
の基準電圧源に接続されており、出力端子はPWM制御
回路7に接続されている。このチョッパ回路11の出力
電圧Voは、差動増幅回路8を介して誤差増幅回路6に
入力され、基準電圧Vrefと比較される。そして、出
力電圧Voと基準電圧Vrefとの差に応じた信号が、
誤差増幅回路6からPWM制御回路7に入力される。
動増幅回路8の入力端子に接続され、該差動増幅回路8
の出力端子は誤差増幅回路6の一方の入力端子に接続さ
れている。誤差増幅回路6の他方の入力端子はVref
の基準電圧源に接続されており、出力端子はPWM制御
回路7に接続されている。このチョッパ回路11の出力
電圧Voは、差動増幅回路8を介して誤差増幅回路6に
入力され、基準電圧Vrefと比較される。そして、出
力電圧Voと基準電圧Vrefとの差に応じた信号が、
誤差増幅回路6からPWM制御回路7に入力される。
【0048】PWM制御回路7は、誤差増幅回路6の出
力信号に応じた信号を降圧チョッパ回路11のスイッチ
ング素子Q11及びQ12に入力する。これにより、チ
ョッパ回路11の出力電圧Voは、基準電圧Vrefに
応じた一定の値をとるようにフィードバック制御され
る。
力信号に応じた信号を降圧チョッパ回路11のスイッチ
ング素子Q11及びQ12に入力する。これにより、チ
ョッパ回路11の出力電圧Voは、基準電圧Vrefに
応じた一定の値をとるようにフィードバック制御され
る。
【0049】ここで、上記構成での降圧型アクティブフ
ィルタ回路の動作の概略を説明する。なお、本実施例に
て追加したスイッチング素子Q12及びチョークコイル
L3に関しての基本動作については合わせて説明する
が、共振動作部の詳しい動作説明については、簡単のた
めアクティブフィルタ回路動作の後に述べる。
ィルタ回路の動作の概略を説明する。なお、本実施例に
て追加したスイッチング素子Q12及びチョークコイル
L3に関しての基本動作については合わせて説明する
が、共振動作部の詳しい動作説明については、簡単のた
めアクティブフィルタ回路動作の後に述べる。
【0050】(1)アクティブフィルタ動作概略 商用電源EinをダイオードブリッジDB1で整流した
後の電圧Vinはローパスフィルタ1に入力され、この
ローパスフィルタ1の出力は降圧チョッパ回路11に入
力される。
後の電圧Vinはローパスフィルタ1に入力され、この
ローパスフィルタ1の出力は降圧チョッパ回路11に入
力される。
【0051】降圧チョッパ回路11は、出力電圧Voが
所定の値をとるように、入力される商用電源の商用周波
数より十分に高い所定周波数において、入力電圧と出力
電圧により一義的に決定されるオンデューティで、スイ
ッチング素子Q11,Q12を制御する。
所定の値をとるように、入力される商用電源の商用周波
数より十分に高い所定周波数において、入力電圧と出力
電圧により一義的に決定されるオンデューティで、スイ
ッチング素子Q11,Q12を制御する。
【0052】このとき、図2の(a)に示すように、ダ
イオードブリッジDB1により整流された交流入力電圧
Vinは半周期毎の正弦波状電圧となるが、このVin
が出力電圧Voより大きくなる期間、つまり図2の時点
t1から時点t2の間及びt4から時点t5の間にスイ
ッチング素子Q11,Q12が適切なオンデューティに
て駆動されることで、スイッチング素子Q11,Q12
とチョークコイルL2,L3には図3に示すような電流
が流れ、ローパスフィルタ1により入力電流Iinは、
図2の(b)に示すようになる。この入力電流は、スイ
ッチング素子Q11,Q12のオンデューティが大きけ
れば増加し、小さければ減少し、出力電圧が一定に制御
される。
イオードブリッジDB1により整流された交流入力電圧
Vinは半周期毎の正弦波状電圧となるが、このVin
が出力電圧Voより大きくなる期間、つまり図2の時点
t1から時点t2の間及びt4から時点t5の間にスイ
ッチング素子Q11,Q12が適切なオンデューティに
て駆動されることで、スイッチング素子Q11,Q12
とチョークコイルL2,L3には図3に示すような電流
が流れ、ローパスフィルタ1により入力電流Iinは、
図2の(b)に示すようになる。この入力電流は、スイ
ッチング素子Q11,Q12のオンデューティが大きけ
れば増加し、小さければ減少し、出力電圧が一定に制御
される。
【0053】このようなスイッチング動作により、チョ
ークコイルL2及びL3に流れる電流ILは、以下のよ
うに求められる。
ークコイルL2及びL3に流れる電流ILは、以下のよ
うに求められる。
【0054】(a)Vin≦Voの期間 入力電圧が出力電圧以下の場合には、基本的に出力側へ
のエネルギーの供給は行われないため、次のようにな
る。 Q1,Q2:ON IL=0 Q1,Q2:OFF IL=0 (b)Vs>Voの期間 入力電圧が出力電圧よりも大きくなった場合には、スイ
ッチング素子のオン/オフにより出力へのエネルギー供
給が可能となり、そのときのスイッチング素子のスイッ
チング周期をTsとし、ON時間をtonとして、かつ
チョークコイルL2及びL3のインダクタンス値をL
o、ダイオードD3の順方向電圧降下をVfとした場
合、電流ILは次式で表される。 ・Q1,Q2:ON IL=[(Vin−Vo−Vf)/(2×Lo)]×t この電流ILは時間の経過とともに増加し、そのピーク
値ILpは、次式のようになる。 ILp=[(Vin−Vo−Vf)/(2×Lo)]×T
on ・Q1,Q2:OFF スイッチング素子Q11,Q12がオフになると、チョ
ークコイルL2及びL3を流れていた電流が次のように
構成される閉回路内を流れることで、各チョークコイル
L2,L3に蓄積されたエネルギーをコンデンサC3へ
供給する。
のエネルギーの供給は行われないため、次のようにな
る。 Q1,Q2:ON IL=0 Q1,Q2:OFF IL=0 (b)Vs>Voの期間 入力電圧が出力電圧よりも大きくなった場合には、スイ
ッチング素子のオン/オフにより出力へのエネルギー供
給が可能となり、そのときのスイッチング素子のスイッ
チング周期をTsとし、ON時間をtonとして、かつ
チョークコイルL2及びL3のインダクタンス値をL
o、ダイオードD3の順方向電圧降下をVfとした場
合、電流ILは次式で表される。 ・Q1,Q2:ON IL=[(Vin−Vo−Vf)/(2×Lo)]×t この電流ILは時間の経過とともに増加し、そのピーク
値ILpは、次式のようになる。 ILp=[(Vin−Vo−Vf)/(2×Lo)]×T
on ・Q1,Q2:OFF スイッチング素子Q11,Q12がオフになると、チョ
ークコイルL2及びL3を流れていた電流が次のように
構成される閉回路内を流れることで、各チョークコイル
L2,L3に蓄積されたエネルギーをコンデンサC3へ
供給する。
【0055】閉回路:L2−D3−C3−D1−L2 閉回路:L3−D2−D1−C3−L3 このとき、各チョークコイルL2,L3に流れる電流I
L′は、次のようになり、時間の経過とともに減少す
る。
L′は、次のようになり、時間の経過とともに減少す
る。
【0056】 IL′=ILp−[((Vo−Vf)/Lo)×T] したがって、電源IL′の値が0になるまでの時間To
ff′は次のようになる。
ff′は次のようになる。
【0057】Toff′=[(Vin−Vo−Vf)/
(2×(Vo−2×Vf))]×Ton ここで、Vf≒0とすると、次のようになる。
(2×(Vo−2×Vf))]×Ton ここで、Vf≒0とすると、次のようになる。
【0058】Toff′=[(Vin−Vo)/(2×
Vo)]×Ton 降圧型アクティブフィルタの場合、図3に示すように、
最大負荷時でもToff′<Toff(Toffはスイ
ッチング素子Q11,Q12がオフ状態にされる時間)
となるように、つまり最大負荷時でもチョークコイルが
電流不連続モードで動作可能となるように、チョークコ
イルL2,L3のインダクタンス値Loを決定する。
Vo)]×Ton 降圧型アクティブフィルタの場合、図3に示すように、
最大負荷時でもToff′<Toff(Toffはスイ
ッチング素子Q11,Q12がオフ状態にされる時間)
となるように、つまり最大負荷時でもチョークコイルが
電流不連続モードで動作可能となるように、チョークコ
イルL2,L3のインダクタンス値Loを決定する。
【0059】これにより、チョークコイルL2,L3に
蓄えられたエネルギーは各周期毎にすべて放出される。
蓄えられたエネルギーは各周期毎にすべて放出される。
【0060】また入力電流Iinの値は、スイッチング
素子Q11及びQ12を流れる電流をスイッチング周期
毎に平均した値となるため、次のようになり、その入力
電流波形は入力電圧(整流後電圧)Vinと出力電圧V
oとの差(Vs−Vo)に比例する。
素子Q11及びQ12を流れる電流をスイッチング周期
毎に平均した値となるため、次のようになり、その入力
電流波形は入力電圧(整流後電圧)Vinと出力電圧V
oとの差(Vs−Vo)に比例する。
【0061】 Iin=[(1×2)×Ton×ILp]/Ts =[(Ton^2)/(4×Lo×Ts)]×(Vin−Vo) つまり、入力電流の導通角は、Voとして適切な値を設
定することにより、任意の値をとることができ、高調波
電流を抑制することが可能となる。
定することにより、任意の値をとることができ、高調波
電流を抑制することが可能となる。
【0062】以上が本実施例での降圧型アクティブフィ
ルタの概略動作であり、次に共振回路部を含めた降圧チ
ョッパ回路11の動作を説明する。
ルタの概略動作であり、次に共振回路部を含めた降圧チ
ョッパ回路11の動作を説明する。
【0063】(2)降圧チョッパ回路11の電圧・電流
共振動作 本実施例の降圧チョッパ回路11に付加された共振回路
の動作を、図4に示す各動作モード毎に説明する。
共振動作 本実施例の降圧チョッパ回路11に付加された共振回路
の動作を、図4に示す各動作モード毎に説明する。
【0064】ここでは、上記アクティブフィルタの動作
で説明したように、入力電圧をVin、出力電圧をVo
とし、これらを定電圧源とする。また、Vf≒0とす
る。
で説明したように、入力電圧をVin、出力電圧をVo
とし、これらを定電圧源とする。また、Vf≒0とす
る。
【0065】また、コンデンサCr1,Cr2は同じ容
量値Crとし、チョークコイルL2,L3も同じインダ
クタンス値Loとする。
量値Crとし、チョークコイルL2,L3も同じインダ
クタンス値Loとする。
【0066】(a)図4の(a)に示す降圧チョッパ回
路11が、以下の(b)→(c)→(d)→(e)→
(f)→(b)のように等価回路が移り変わる。
路11が、以下の(b)→(c)→(d)→(e)→
(f)→(b)のように等価回路が移り変わる。
【0067】(b)T0<t<T1:電流共振期間 本実施例の降圧型アクティブフィルタは電流不連続モー
ドで動作するため、スイッチング素子Q11,Q12が
ターンオンする寸前には、コンデンサCr1,Cr2に
蓄積された電荷が零、つまりコンデンサCr1,Cr2
の端子電圧が零の状態であり、また各チョークコイルL
2,L3の電流もまた零である。
ドで動作するため、スイッチング素子Q11,Q12が
ターンオンする寸前には、コンデンサCr1,Cr2に
蓄積された電荷が零、つまりコンデンサCr1,Cr2
の端子電圧が零の状態であり、また各チョークコイルL
2,L3の電流もまた零である。
【0068】このとき、等価回路は図4の(b)とな
り、スイッチング素子Q11及びQ12がt=T0のと
きターンオンすると、二つの閉回路が構成される。
り、スイッチング素子Q11及びQ12がt=T0のと
きターンオンすると、二つの閉回路が構成される。
【0069】 閉回路1:Vin′+′−Cr1−L3−Vin′−′ 閉回路2:Vin′+′−L2−Cr1−Vin′−′ これらの二つの閉回路は、それぞれコンデンサCr1と
チョークコイルL3、コンデンサCr2とチョークコイ
ルL2により共振状態となり、スイッチング素子Q1
1,Q12に流れる電流isは次のようになり、正弦波
状に時間とともに増加し、コンデンサCr1及びCr2
の端子電圧を上昇させていく。
チョークコイルL3、コンデンサCr2とチョークコイ
ルL2により共振状態となり、スイッチング素子Q1
1,Q12に流れる電流isは次のようになり、正弦波
状に時間とともに増加し、コンデンサCr1及びCr2
の端子電圧を上昇させていく。
【0070】
【数1】 一方、チョークコイルL2及びL3の端子電圧vLは、
次のようになって減少していく。
次のようになって減少していく。
【0071】
【数2】 コンデンサCr1,Cr2の端子間電圧vcが出力電圧
とチョークコイルL2,L3の端子間電圧vLとの和よ
りも大きくなる(vc≧Vo+vL)と、ダイオードD
3が導通し、共振期間は終了して次の状態へ移行する。
とチョークコイルL2,L3の端子間電圧vLとの和よ
りも大きくなる(vc≧Vo+vL)と、ダイオードD
3が導通し、共振期間は終了して次の状態へ移行する。
【0072】この共振終了時のコイル電圧vLは、次の
ようになる。
ようになる。
【0073】vL=(Vin−Vo)/2 したがって、次式が成立する。
【0074】T1−T0=cos-1((Vin−Vo)
/(2×Vo)) また、このときのコンデンサの端子間電圧vcは、次の
ようになる。
/(2×Vo)) また、このときのコンデンサの端子間電圧vcは、次の
ようになる。
【0075】 vc=Vin−vL=(Vin+Vo)/2 (c)T1<t<T2(=ton+T0):チョークコ
イル励磁期間 T1においてダイオードD3が導通し、共振期間が終了
すると、チョークコイルL2,L3の端子間電圧vLは
次のようになり、コンデンサCr1,Cr2の端子間電
圧vcは一定となって、等価回路は図4の(c)とな
る。
イル励磁期間 T1においてダイオードD3が導通し、共振期間が終了
すると、チョークコイルL2,L3の端子間電圧vLは
次のようになり、コンデンサCr1,Cr2の端子間電
圧vcは一定となって、等価回路は図4の(c)とな
る。
【0076】vL=1/2×(Vin−Vo) このとき、チョークコイルL2,L3に流れる電流iL
は、線形的に次式となって時間とともに増加する。
は、線形的に次式となって時間とともに増加する。
【0077】 iL=1/Lo×vL×(t−T1) =(Vin−Vo)/(2×Lo)×(t−T1) スイッチング素子Q11,Q12のオン時間tonはP
WM制御により決定されており、この時間に達するとス
イッチング素子Q11,Q12はオフ状態へ移行する。
WM制御により決定されており、この時間に達するとス
イッチング素子Q11,Q12はオフ状態へ移行する。
【0078】このときのコイル電流iLは、次式のよう
になる。
になる。
【0079】 iLp=(Vin−Vo)/(2×Lo)×(T2−T1) =(Vin−Vo)/(2×Lo)×(ton+(T0−T1)) また、コンデンサC3の電流ic3は、次のようにな
る。
る。
【0080】ic3=iL−Io (d)T2<t<T3:電圧共振期間 T2においてスイッチング素子Q11,Q12がオフ状
態へ移行すると、等価回路は図4の(d)となる。この
とき、スイッチング素子Q11,Q12の寄生容量Cs
1,Cs2も共振要素として含まれるが、ここでは簡単
化のためCs1,Cs2<<Cr1,Cr2として無視
して説明する。
態へ移行すると、等価回路は図4の(d)となる。この
とき、スイッチング素子Q11,Q12の寄生容量Cs
1,Cs2も共振要素として含まれるが、ここでは簡単
化のためCs1,Cs2<<Cr1,Cr2として無視
して説明する。
【0081】スイッチング素子Q11,Q12がターン
オフすると、(b)と同様に二つの閉回路が構成され
る。
オフすると、(b)と同様に二つの閉回路が構成され
る。
【0082】 閉回路1:Cr1′+′−L2−D3−Co−Cr1′−′ 閉回路2:Cr2′+′−D3−Co−L3−Cr1′−′ これらの二つの閉回路は、それぞれコンデンサCr1と
チョークコイルL2、コンデンサCr2とチョークコイ
ルL3により共振状態となり、スイッチング素子Q1
1,Q12の端子間電圧Vsは、次のようになる。
チョークコイルL2、コンデンサCr2とチョークコイ
ルL3により共振状態となり、スイッチング素子Q1
1,Q12の端子間電圧Vsは、次のようになる。
【0083】Vs=(Vin−(vc+vL))/2 このとき、vc,vLはそれぞれt=T1時の電圧を保
持しているため、t=T2においてはVs=0となり、
ターンオフと同時に正弦波状に上昇する。
持しているため、t=T2においてはVs=0となり、
ターンオフと同時に正弦波状に上昇する。
【0084】また、このときのコンデンサ電圧vc、コ
イル電圧vLの式は次のように表される。
イル電圧vLの式は次のように表される。
【0085】
【数3】 以上より、次式が成り立つ。
【0086】
【数4】 このコンデンサ電圧vcをcosのみの式に書き換える
と、次のようになり、ある位相α分遅れた余弦波状にな
る。
と、次のようになり、ある位相α分遅れた余弦波状にな
る。
【0087】
【数5】 上式で示されるように、コンデンサCr1,Cr2の端
子間電圧vcが変化し、端子間電圧が零となると、ダイ
オードD1,D2がオンとなり、共振状態は終了し、次
の状態へ移行する。このとき、vc(T3)=0より、
T3−T2=1/ωr×(π/2−α)と求められる。
子間電圧vcが変化し、端子間電圧が零となると、ダイ
オードD1,D2がオンとなり、共振状態は終了し、次
の状態へ移行する。このとき、vc(T3)=0より、
T3−T2=1/ωr×(π/2−α)と求められる。
【0088】 (e)T3<t<T4:チョークコイルリセット期間 t=T3のとき、ダイオードD1,D2はオン状態へ移
行し、等価回路は図4の(e)となり、iL(T4)=
0となる期間まで続く。
行し、等価回路は図4の(e)となり、iL(T4)=
0となる期間まで続く。
【0089】このとき、チョークコイルL2,L3に流
れる電流は、出力電圧Voによってリセットされ、線形
的に減少し、次式で表される。
れる電流は、出力電圧Voによってリセットされ、線形
的に減少し、次式で表される。
【0090】 iL=iL(T3)−Vo/Lo×(t−T3) よって、このコイルL2,L3のリセット期間T4−T
3は、次のようになる。
3は、次のようになる。
【0091】T4−T3=iL(T3)×Lo/Vo (f)T4<t<T5:ダイオードD3 オフ期間 t=T4において、iL=0となるとダイオードD3は
オフ状態になり等価回路は図4の(f)となる。このと
き、負荷へはコンデンサC3により電力が供給され、こ
の状態がスイッチング素子Q11,Q12がオンされる
まで継続する。
オフ状態になり等価回路は図4の(f)となる。このと
き、負荷へはコンデンサC3により電力が供給され、こ
の状態がスイッチング素子Q11,Q12がオンされる
まで継続する。
【0092】以上述べてきたように、本実施例の回路構
成によれば、図5に各部電圧電流波形を示すように、ス
イッチング素子Q11,Q12がターンオンする場合に
はスイッチング素子Q11,Q12ni流れる電流が共
振することにより、零電流スイッチングが行われ、ま
た、ターンオフ時にはスイッチング素子Q11,Q12
にかかる電圧が共振することにより、零電圧スイッチン
グが行うことが可能となる。
成によれば、図5に各部電圧電流波形を示すように、ス
イッチング素子Q11,Q12がターンオンする場合に
はスイッチング素子Q11,Q12ni流れる電流が共
振することにより、零電流スイッチングが行われ、ま
た、ターンオフ時にはスイッチング素子Q11,Q12
にかかる電圧が共振することにより、零電圧スイッチン
グが行うことが可能となる。
【0093】また、スイッチング素子Q11,Q12を
整流回路内の直列要素として、二つ挿入されるため、ス
イッチング素子Q11,Q12の何れかに異常が生じて
短絡状態に陥ったような場合にも、回路全体がショート
状態になり、出力段の素子にストレスがかかるようなこ
とを防止することが可能となる。
整流回路内の直列要素として、二つ挿入されるため、ス
イッチング素子Q11,Q12の何れかに異常が生じて
短絡状態に陥ったような場合にも、回路全体がショート
状態になり、出力段の素子にストレスがかかるようなこ
とを防止することが可能となる。
【0094】すなわち、降圧型アクティブフィルタ回路
の利点を生かすとともに、スイッチング素子Q11,Q
12を整流回路と直列に2個挿入することで、片側のス
イッチング素子に異常が生じた場合の欠点を改善し、か
つ、電流共振及び電圧共振動作を利用することで、スイ
ッチング動作時のノイズの発生を抑制するとともに、ス
イッチング素子での電力損失の低減を図ることができ
る。
の利点を生かすとともに、スイッチング素子Q11,Q
12を整流回路と直列に2個挿入することで、片側のス
イッチング素子に異常が生じた場合の欠点を改善し、か
つ、電流共振及び電圧共振動作を利用することで、スイ
ッチング動作時のノイズの発生を抑制するとともに、ス
イッチング素子での電力損失の低減を図ることができ
る。
【0095】図6は本発明の第2の実施例の示す回路図
であり、図14と同一符号は同一構成要素を示している
ので、重複する詳細説明は省略する。
であり、図14と同一符号は同一構成要素を示している
ので、重複する詳細説明は省略する。
【0096】本実施例によるDC−DCコンバータは、
図14の回路に、インダクタLr1,Lr2(Lr1=
Lr2=Lr)とコンデンサCr11,Cr12,Cs
(Cr11=Cr12=Cr)とから成る共振回路21
を付加することによって構成される。
図14の回路に、インダクタLr1,Lr2(Lr1=
Lr2=Lr)とコンデンサCr11,Cr12,Cs
(Cr11=Cr12=Cr)とから成る共振回路21
を付加することによって構成される。
【0097】第1のインダクタLr1は第1のスイッチ
ング素子Q2と絶縁トランスTとの間に直列に接続さ
れ、同様に第2のインダクタLr2は第2のスイッチン
グ素子Q3と絶縁トランスTとの間に直列に接続され
る。
ング素子Q2と絶縁トランスTとの間に直列に接続さ
れ、同様に第2のインダクタLr2は第2のスイッチン
グ素子Q3と絶縁トランスTとの間に直列に接続され
る。
【0098】第1のコンデンサCr11の一端は、イン
ダクタLr1とスイッチング素子Q2との接続点に、も
う一端はインダクタLr2と絶縁トランスTとの接続点
にそれぞれ接続されており、第2のコンデンサCr12
も同様に、その一端はインダクタLr1と絶縁トランス
Tとの接続点に、もう一端はインダクタLr2とスイッ
チング素子Q3との接続点にそれぞれ接続されている。
更に、第3のコンデンサCoが2次側の環流用ダイオー
ドD7と並列に接続されている。
ダクタLr1とスイッチング素子Q2との接続点に、も
う一端はインダクタLr2と絶縁トランスTとの接続点
にそれぞれ接続されており、第2のコンデンサCr12
も同様に、その一端はインダクタLr1と絶縁トランス
Tとの接続点に、もう一端はインダクタLr2とスイッ
チング素子Q3との接続点にそれぞれ接続されている。
更に、第3のコンデンサCoが2次側の環流用ダイオー
ドD7と並列に接続されている。
【0099】ここで、上記のコンバータの動作について
説明する。
説明する。
【0100】2石式フォワード型コンバータの動作につ
いて、半導体のスイッチング素子Q2,Q3が同時にオ
ン/オフし、これに基づいて絶縁トランスTの1次巻線
Npに断続的に電圧が印加され、2次巻線Nsに交流が
発生し、これが2次側整流回路9で直流に変換される主
動作は図14の回路と同一であるため、本実施例にて付
加した回路の動作について図7に示す各部の動作波形に
基づいて説明する。
いて、半導体のスイッチング素子Q2,Q3が同時にオ
ン/オフし、これに基づいて絶縁トランスTの1次巻線
Npに断続的に電圧が印加され、2次巻線Nsに交流が
発生し、これが2次側整流回路9で直流に変換される主
動作は図14の回路と同一であるため、本実施例にて付
加した回路の動作について図7に示す各部の動作波形に
基づいて説明する。
【0101】(1)T0<t<T1:電流共振期間 スイッチング素子Q2,Q3がターンオンする直前は、
絶縁トランスTのリセット動作により、回路内において
はコンデンサCr11,Cr12の電圧Vcr1,Vc
r2はともに上側(インダクタLr1に接続される端子
側)が負となるように充電されている。
絶縁トランスTのリセット動作により、回路内において
はコンデンサCr11,Cr12の電圧Vcr1,Vc
r2はともに上側(インダクタLr1に接続される端子
側)が負となるように充電されている。
【0102】このとき、スイッチング素子Q2及びQ3
がt=T0においてターンすると、絶縁トランスTの2
次巻線は短絡状態となるため、1次巻線のインダクタン
スもほぼ零になり、等価的に二つの閉回路が構成され
る。
がt=T0においてターンすると、絶縁トランスTの2
次巻線は短絡状態となるため、1次巻線のインダクタン
スもほぼ零になり、等価的に二つの閉回路が構成され
る。
【0103】 閉回路1:Vin′+′−Cr1−Lr2−Vin′−′ 閉回路2:Vin′+′−Lr1−Cr2−Vin′−′ これらの二つの閉回路は、それぞれコンデンサCr11
とインダクタLr2、コンデンサCr12とインダクタ
Lr1により共振状態となり、スイッチング素子Q2,
Q3に流れる電流iq1,iq2は正弦波状に時間とと
もに増加し、それに伴いコンデンサCr11及びCr1
2の端子電圧を上昇させていく。
とインダクタLr2、コンデンサCr12とインダクタ
Lr1により共振状態となり、スイッチング素子Q2,
Q3に流れる電流iq1,iq2は正弦波状に時間とと
もに増加し、それに伴いコンデンサCr11及びCr1
2の端子電圧を上昇させていく。
【0104】一方、インダクタLr1及びLr2の端子
電圧vLは余弦波状に減少していく。
電圧vLは余弦波状に減少していく。
【0105】また、ターンオン時に絶縁トランスTの1
次巻線にはコンデンサCr11,Cr12に充電されて
いた負の電圧が印加される。これによりスイッチング素
子Q2,Q3に流れる電流が増加し、コンデンサCr1
1,Cr12の端子電圧が徐々に増加していくとトラン
スTの1次巻線に印加される電圧も上昇していき、コイ
ルの電圧が零になると整流用ダイオードD6が導通する
とともに、1次巻線の励磁が開始され、共振状態は終了
する。
次巻線にはコンデンサCr11,Cr12に充電されて
いた負の電圧が印加される。これによりスイッチング素
子Q2,Q3に流れる電流が増加し、コンデンサCr1
1,Cr12の端子電圧が徐々に増加していくとトラン
スTの1次巻線に印加される電圧も上昇していき、コイ
ルの電圧が零になると整流用ダイオードD6が導通する
とともに、1次巻線の励磁が開始され、共振状態は終了
する。
【0106】このとき、コンデンサCr11,Cr12
の端子電圧とインダクタLr1,Lr2の端子電圧の和
は、入力電圧レベルに達している。
の端子電圧とインダクタLr1,Lr2の端子電圧の和
は、入力電圧レベルに達している。
【0107】(2)T1<t<T2:1次巻線励磁期間 t=T1において整流用ダイオードD6が導通すると、
トランスTの1次巻線の励磁が開始され、2次側巻線の
電流が出力電流と等しくなると、環流用ダイオードD7
がオフ状態へ移行し、整流用ダイオードD6から電力供
給が開始され、次の段階へ移行する。
トランスTの1次巻線の励磁が開始され、2次側巻線の
電流が出力電流と等しくなると、環流用ダイオードD7
がオフ状態へ移行し、整流用ダイオードD6から電力供
給が開始され、次の段階へ移行する。
【0108】(3)T2<t<T3:チョークコイル励
磁期間 t=T4において整流用ダイオードD6からの電力供給
が開始されると、出力の平滑用チョークコイルLoの励
磁が開始される。
磁期間 t=T4において整流用ダイオードD6からの電力供給
が開始されると、出力の平滑用チョークコイルLoの励
磁が開始される。
【0109】このとき、チョークコイルLoの電流はト
ランスTの2次巻線の出力電圧をVsとすると、次のよ
うになり、時間とともに増加していく。
ランスTの2次巻線の出力電圧をVsとすると、次のよ
うになり、時間とともに増加していく。
【0110】iL=(Vs−Vo)/Lo×t スイッチング素子Q2,Q3のオン時間tonはPWM
制御により決定されており、この時間T3=T0+to
nに達すると、スイッチング素子Q2,Q3はオフ状態
へ移行する。
制御により決定されており、この時間T3=T0+to
nに達すると、スイッチング素子Q2,Q3はオフ状態
へ移行する。
【0111】(4)T3<t<T4:電圧共振期間 t=T3においてスイッチング素子Q2,Q3がオフ状
態へ移行すると、インダクタLr1,Lr2及び絶縁ト
ランスTの1次巻線に逆起電圧が発生する。
態へ移行すると、インダクタLr1,Lr2及び絶縁ト
ランスTの1次巻線に逆起電圧が発生する。
【0112】これにより、まず次の閉回路が形成され
る。
る。
【0113】 閉回路1:Cr1′+′−Lr1−NP−Cr1′−′ 閉回路2:Cr2′+′−NP−Lr2−Cr1′−′ そして、これら二つの閉回路は、それぞれコンデンサC
r11とインダクタLr1、Cr12とインダクタLr
2により共振状態となる。
r11とインダクタLr1、Cr12とインダクタLr
2により共振状態となる。
【0114】コンデンサCr11,Cr12の端子電圧
とインダクタLr1,Lr2の端子電圧の和は、上述の
(1)の共振時に入力電圧レベルとなっているため、コ
ンデンサCr11,Cr12が徐々に放電を開始するこ
とで、スイッチング素子Q2,Q3の端子間電圧Vsは
ターンオフと同時に正弦波状に上昇する。
とインダクタLr1,Lr2の端子電圧の和は、上述の
(1)の共振時に入力電圧レベルとなっているため、コ
ンデンサCr11,Cr12が徐々に放電を開始するこ
とで、スイッチング素子Q2,Q3の端子間電圧Vsは
ターンオフと同時に正弦波状に上昇する。
【0115】コンデンサCr11,Cr12の放電が進
み、その端子電圧が零になると、次の段階へ移行する。
み、その端子電圧が零になると、次の段階へ移行する。
【0116】 (5)T4<t<T5:絶縁トランスリセット期間 t=T4においてコンデンサCr11,Cr12の端子
電圧が零になると、次の閉回路も形成される。
電圧が零になると、次の閉回路も形成される。
【0117】平滑コンデンサC4“−”−ダイオードD
5−トランスTの1次巻線Np−ダイオードD4−平滑
コンデンサC4“+” これにより、絶縁トランスTの1次巻線に蓄えられたエ
ネルギーは平滑コンデンサC4に回生される。
5−トランスTの1次巻線Np−ダイオードD4−平滑
コンデンサC4“+” これにより、絶縁トランスTの1次巻線に蓄えられたエ
ネルギーは平滑コンデンサC4に回生される。
【0118】このとき、コンデンサCr11,Cr12
とインダクタLr1,Lr2の形成する閉回路もそのま
まこのリセット時の閉回路に取り込まれるため、今度は
逆向きに充電されることになり、インダクタLr2に接
続される側が“正”となるように充電が行われる。この
ため、コンデンサCr11,Cr12とインダクタLr
1,Lr2の共振エネルギーは保存され、エネルギーの
損失は発生しない。
とインダクタLr1,Lr2の形成する閉回路もそのま
まこのリセット時の閉回路に取り込まれるため、今度は
逆向きに充電されることになり、インダクタLr2に接
続される側が“正”となるように充電が行われる。この
ため、コンデンサCr11,Cr12とインダクタLr
1,Lr2の共振エネルギーは保存され、エネルギーの
損失は発生しない。
【0119】その後、上述の(1)の動作に戻り、これ
らの一連の動作を繰り返す。
らの一連の動作を繰り返す。
【0120】なお、コンデンサCr13は2次側整流回
路9のチョークコイルLo及び平滑コンデンサCoの容
量により、付加した共振回路側に影響を与えないように
設けた共振補助用のコンデンサである。
路9のチョークコイルLo及び平滑コンデンサCoの容
量により、付加した共振回路側に影響を与えないように
設けた共振補助用のコンデンサである。
【0121】以上述べてきたように、本実施例の回路構
成によれば、図7に各部の電圧電流波形を示し、図8に
その拡大図を示すように、スイッチング素子Q2,Q3
がターンオンする場合にはスイッチング素子Q2,Q3
に流れる電流が共振することにより、零電流スイッチン
グが行われ、また、ターンオフ時にはスイッチング素子
Q2,Q3にかかる電圧が共振することにより、零電圧
スイッチングが行うことが可能となる。
成によれば、図7に各部の電圧電流波形を示し、図8に
その拡大図を示すように、スイッチング素子Q2,Q3
がターンオンする場合にはスイッチング素子Q2,Q3
に流れる電流が共振することにより、零電流スイッチン
グが行われ、また、ターンオフ時にはスイッチング素子
Q2,Q3にかかる電圧が共振することにより、零電圧
スイッチングが行うことが可能となる。
【0122】すなわち、2石式フォワード型コンバータ
において、半導体のスイッチング素子Q2,Q3と絶縁
トランスTからなる直列回路部において、スイッチング
素子Q2と絶縁トランスTとの間にインダクタLr1を
挿入し、スイッチング素子Q3と絶縁トランスTとの間
にインダクタLr2を挿入し、かつ、トランスTの2次
側において、環流用ダイオードD7と並列にコンデンサ
Cr13を接続した共振回路21を備え、スイッチング
素子Q2,Q3のスイッチング動作時に、スイッチング
素子Q2,Q3に流れる電流及び端子間電圧の変化を緩
やかにすることで、サージ電圧を吸収して抑制し、スイ
ッチング損失の低減を図ることができる。
において、半導体のスイッチング素子Q2,Q3と絶縁
トランスTからなる直列回路部において、スイッチング
素子Q2と絶縁トランスTとの間にインダクタLr1を
挿入し、スイッチング素子Q3と絶縁トランスTとの間
にインダクタLr2を挿入し、かつ、トランスTの2次
側において、環流用ダイオードD7と並列にコンデンサ
Cr13を接続した共振回路21を備え、スイッチング
素子Q2,Q3のスイッチング動作時に、スイッチング
素子Q2,Q3に流れる電流及び端子間電圧の変化を緩
やかにすることで、サージ電圧を吸収して抑制し、スイ
ッチング損失の低減を図ることができる。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高調波電流対策手段としては、従来の手段より簡単な構
成で、比較的小型で低コスト化が図れ、かつ後段に接続
される素子の動作入力電圧範囲を小さくして後段回路の
素子の小型化及びコストダウンを図ることができるとい
う降圧型アクティブフィルタの特徴を生かしつつ、更に
安全性・信頼性を向上させることができるとともに、零
電流・零電圧スイッチングを行うことで、スイッチング
素子でのノイズ発生を抑制し、また電力損失を低減する
効果が得られる。
高調波電流対策手段としては、従来の手段より簡単な構
成で、比較的小型で低コスト化が図れ、かつ後段に接続
される素子の動作入力電圧範囲を小さくして後段回路の
素子の小型化及びコストダウンを図ることができるとい
う降圧型アクティブフィルタの特徴を生かしつつ、更に
安全性・信頼性を向上させることができるとともに、零
電流・零電圧スイッチングを行うことで、スイッチング
素子でのノイズ発生を抑制し、また電力損失を低減する
効果が得られる。
【0124】また、本発明によれば、サージ電圧の吸収
及びスイッチング損失の低減が良好に達成され、損失の
少ないスイッチング電源装置を提供することができる。
及びスイッチング損失の低減が良好に達成され、損失の
少ないスイッチング電源装置を提供することができる。
【図1】 本発明の第1の実施例の構成を示す回路図
【図2】 第1の実施例の入力電圧電流を示す波形図
【図3】 第1の実施例のチョークコイルの電流波形を
示す図
示す図
【図4】 図1の降圧チョッパ回路の各動作モードにお
ける等価回路図
ける等価回路図
【図5】 図1の降圧チョッパ回路の各部の動作波形を
示す図
示す図
【図6】 本発明の第2の実施例の構成を示す回路図
【図7】 第2の実施例の各部の動作波形を示す図
【図8】 図7の動作波形の拡大図
【図9】 従来のコンデンサインプット型の整流回路を
示す図
示す図
【図10】 従来のチョークインプットの整流回路を示
す図
す図
【図11】 従来の昇圧型アクティブフィルタを用いた
整流回路を示す図
整流回路を示す図
【図12】 従来の降圧型アクティブフィルタを用いた
整流回路を示す図
整流回路を示す図
【図13】 従来の各種整流回路の入出力特性を示す図
【図14】 従来の2石式フォワードコンバータ回路を
示す図
示す図
1 ローパスフィルタ 6 誤差増幅回路 7 PWM制御回路 8 差動増幅回路 9 2次側整流回路 10 電圧検出回路 11 降圧チョッパ回路 21 共振回路 Q2 スイッチング素子 Q3 スイッチング素子 Q11 スイッチング素子 Q12 スイッチング素子 L2 チョークコイル L3 チョークコイル Lr1 インダクタ Lr2 インダクタ T 絶縁トランス C1 平滑コンデンサ C2 平滑コンデンサ Cr1 コンデンサ Cr2 コンデンサ Cr11 コンデンサ Cr12 コンデンサ Cr13 コンデンサ D1 ダイオード D2 ダイオード DB1 ダイオードブリッジ
Claims (10)
- 【請求項1】 入力交流を整流する整流素子と、整流さ
れた直流から高周波成分を除去するローパスフィルタ
と、前記整流された入力電圧を入力して降圧するスイッ
チング素子及びチョークコイル・共振回路を有した降圧
チョッパ回路とを備え、前記降圧チョッパ回路の出力電
圧を前記整流された入力電圧のピーク値よりも低い所定
値に制御することを特徴とする整流回路を備える電源装
置。 - 【請求項2】 降圧チョッパ回路のスイッチング素子の
オン/オフ比率を出力電圧及び入力電圧に応じてパルス
幅変調制御することを特徴とする請求項1記載の整流回
路を備える電源装置。 - 【請求項3】 降圧チョッパ回路のスイッチング素子は
二つ負荷回路を挟んで回路に直列となるように接続した
ことを特徴とする請求項1または2記載の整流回路を備
える電源装置。 - 【請求項4】 降圧チョッパ回路のスイッチング素子の
ターンオン時には電流共振させ、ターンオフ時には電圧
共振させることを特徴とする請求項1ないし3何れか記
載の整流回路を備える電源装置。 - 【請求項5】 降圧チョッパ回路のスイッチング素子を
入力交流周波数より十分に高い周波数でかつ電流不連続
モードで動作可能な小さなオンデューティで制御するこ
とを特徴とする請求項1ないし4何れか記載の整流回路
を備える電源装置。 - 【請求項6】 降圧チョッパ回路の入力電圧が出力電圧
より低い場合はスイッチング素子をオン状態に維持する
ことを特徴とする請求項5記載の整流回路を備える電源
装置。 - 【請求項7】 2石式の絶縁型フォワードコンバータで
あって、入力電源の正側に接続された第1のスイッチン
グ素子と絶縁型トランスとの間に第1のインダクタを有
するとともに、入力電源の負側に接続された第2のスイ
ッチング素子と前記絶縁型トランスとの間に第2のイン
ダクタを有し、前記第1のスイッチング素子と第1のイ
ンダクタの接続点と、前記絶縁型トランスと第2のイン
ダクタの接続点と間に第1のコンデンサを備え、かつ前
記第2のスイッチングと第2のインダクタの接続点と、
前記絶縁型トランスと第1のインダクタの接続点との間
に第2のコンデンサを備えたことを特徴とするコンバー
タからなる電源装置。 - 【請求項8】 第1のインダクタと第1のコンデンサに
よる共振動作と、第2のインダクタと第2のコンデンサ
による共振動作とにより、スイッチング素子のターンオ
ン時には電流共振させ、ターンオフ時には電圧共振させ
ることを特徴とする請求項7記載のコンバータからなる
電源装置。 - 【請求項9】 絶縁型トランスの2次側整流回路にコン
デンサを接続したことを特徴とする請求項7または8記
載のコンバータからなる電源装置。 - 【請求項10】 スイッチング素子のオン/オフ比率を
出力電圧及び入力電圧に応じてパルス幅変調制御するこ
とを特徴とする請求項7ないし9何れか記載のコンバー
タからなる電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000260832A JP2002078323A (ja) | 2000-08-30 | 2000-08-30 | 電源装置 |
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---|---|---|---|
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Publications (1)
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---|---|
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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