JPH09117143A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JPH09117143A
JPH09117143A JP7290568A JP29056895A JPH09117143A JP H09117143 A JPH09117143 A JP H09117143A JP 7290568 A JP7290568 A JP 7290568A JP 29056895 A JP29056895 A JP 29056895A JP H09117143 A JPH09117143 A JP H09117143A
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JP
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switching
power supply
voltage
supply circuit
circuit
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JP7290568A
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Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 力率改善が図られたワイドレンジ対応のスイ
ッチング電源回路において、電力変換効率の向上、及び
回路の小型/軽量化及び低コスト化を図る。 【解決手段】 AC200V系とAC100V系とで倍
電圧整流動作と4倍電圧整流動作に切換えが可能なよう
に形成された整流回路系と、後段の電流共振形コンバー
タの一次側直列共振回路に得られたスイッチング出力を
整流電流経路に帰還するようにして力率改善を図る力率
改善回路とからなる力率改善整流回路10を構成し、後
段に接続する電流共振形コンバータについては、2石の
スイッチング素子によるハーフブリッジ結合方式とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング電源回
路に関わり、例えば力率改善が図られると共に、交流入
力電圧AC100V系とAC200V系とに共用して対
応するスイッチング電源回路に適用して好適なものとさ
れる。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波の比較的大きい電流及び電
圧に耐えることができるスイッチング素子の開発によっ
て、商用電源を整流して所望の直流電圧を得る電源装置
としては、大部分がスイッチング方式の電源装置になっ
ている。スイッチング電源はスイッチング周波数を高く
することによりトランスその他のデバイスを小型にする
と共に、大電力のDC−DCコンバータとして各種の電
子機器の電源として使用される。
【0003】ところで、一般に商用電源を整流すると平
滑回路に流れる電流は歪み波形になるため、電源の利用
効率を示す力率が損なわれるという問題が生じる。ま
た、歪み電流波形となることによって発生する高調波を
抑圧するための対策が必要とされており、先に本出願人
により力率改善が図られたスイッチング電源回路が各種
提案されている
【0004】またスイッチング電源回路として、例えば
交流入力電圧AC100V系の地域とAC200V系の
地域に対応するように、AC80V〜288Vの交流入
力電圧範囲に対応するようにされた、いわゆるワイドレ
ンジ対応の電源回路が知られている。このようなワイド
レンジ対応の電源回路としては、例えばAC100V系
とAC200V系の場合とで整流平滑回路部の動作を切
換え、交流入力電圧のレベルに関わらずほぼ一定の直流
電圧(整流平滑電圧)が得られるようにして、後段のス
イッチングコンバータに供給するようにしたものが知ら
れている。
【0005】図4の回路図は、先に本出願人により提案
された発明に基づいて構成されるスイッチング電源回路
の一例を示すものとされ、上述のようなワイドレンジ対
応の電源回路に対して力率改善を図る構成が採られてい
る。また、この場合には、例えば総合負荷電力250W
〜600W程度の範囲の比較的重負荷に対応して、スイ
ッチングコンバータは、4石のスイッチング素子をフル
ブリッジ結合した自励式の電流共振形コンバータとされ
ている。
【0006】この図に示す電源回路においては、商用交
流電源ACに対してコモンモードのノイズを除去するノ
イズフィルタとして、コモンモードチョークコイルCM
CとアクロスコンデンサCL が設けられる。
【0007】また、商用交流電源ACに対しては、図に
破線で括って示すように力率改善整流回路20が接続さ
れる。この力率改善整流回路12においては、商用交流
電源ACの正極ラインには、対してフィルタチョークコ
イルLN 及び後述する磁気結合トランスMCTの二次巻
線Niが直列に挿入されて、ブリッジ整流回路DB の正
極入力端子と接続される。フィルタコンデンサCN は、
上記フィルタチョークコイルLN と二次巻線Niの接続
点と、ブリッジ整流回路DB の負極入力端子間に挿入さ
れるようにして、商用交流電源ACに対して並列に接続
され、上記フィルタチョークコイルLNと共にノーマル
モードのLCローパスフィルタを形成するように挿入さ
れる。
【0008】この場合、磁気結合トランスMCTは上述
の二次巻線Niと一次巻線NP を備え、例えば両巻線を
1:1の巻線比により互いに磁気的に密結合するように
巻装して構成される。一次巻線NP は後述する一次側直
列共振回路と直列に接続される。また、二次巻線Niに
は共振用コンデンサC2 が並列に接続されているが、こ
の作用については後述する。
【0009】また、商用交流電源ACに対しては、前述
のコモンモードのノイズフィルタ(CMC、CL )及び
ノーマルモードのローパスフィルタ(LN 、CN )を介
して、ブリッジ整流回路DB が接続される。このブリッ
ジ整流回路DB は、図のように整流ダイオードD1 、D
2 、D3 、D4 を備えて構成されるが、この場合には、
後述するように整流電流経路にスイッチング周期の高周
波電流が流れることに対応して、上記整流ダイオードD
11〜D14にはそれぞれ高速リカバリ型が用いられる。
【0010】上記ブリッジ整流回路DB の正極出力端子
(整流ダイオードD1 ,D4 の接続点)と一次側アース
間には、2組の直列接続された平滑コンデンサ[Ci11
−Ci12]と平滑コンデンサ[Ci13−Ci14]の組が
並列に備えられる。このように平滑回路を形成するの
は、後段の電流共振形コンバータが対応すべき負荷電力
に応じた充電容量が得られるようにするためとされ、例
えば総合負荷電力が300W以上であれば、このように
2組の直列接続された平滑コンデンサを備えるが、総合
負荷電力300W以下であれば1組の直列接続された平
滑コンデンサで対応することが可能とされる。
【0011】この場合、平滑コンデンサ[Ci11−Ci
12][Ci13−Ci14]の中点は、後述する電磁リレー
RLのスイッチSを介して、ブリッジ整流回路DB の負
極入力端子(整流ダイオードD3 ,D4 の接続点)に対
して接続される。これら平滑コンデンサ[Ci11−Ci
12]/[Ci13−Ci14]の並列接続の両端に得られる
整流平滑電圧は、後段の電流共振形のスイッチングコン
バータに対して動作電源として供給される。
【0012】この図の電源回路に備えられる電磁リレー
RLは、スイッチSと駆動部RD を備えてなる。駆動部
D は、例えば図示しないスタンバイ電源等に対して接
続されて、交流入力電圧がAC150V以下と以上の場
合とでその導通と非導通の状態が切換わるようにされて
いる。そして、駆動部RD の励磁作用によって、交流入
力電圧がAC150V以下ではスイッチS1 はオンとな
り、AC150V以上ではオフとなるように制御され
る。
【0013】上記のようにして構成される力率改善整流
回路12において、先ず、その整流切換え動作について
説明する。例えば、AC100V系としてAC150V
以下の交流入力電圧が商用交流電源ACに供給されてい
る場合には、上述のように電磁リレーRLのスイッチS
がオンとされる。そして、交流入力電圧が正の期間の整
流電流は、『商用交流電源AC→コモンモードチョーク
コイルCMCの巻線Na→フィルタチョークコイルLN
→磁気結合トランスの二次巻線Ni→整流ダイオードD
1 →平滑コンデンサCi11/Ci13の並列接続→スイッ
チS→コモンモードチョークコイルCMCの巻線Nb→
商用交流電源AC』の経路で流れることとなる。
【0014】一方、交流入力電圧が負の期間は、整流電
流は『商用交流電源AC→コモンモードチョークコイル
CMCの巻線Nb→スイッチS→平滑コンデンサCi12
/Ci14の並列接続→整流ダイオードD2 →二次巻線N
i→フィルタチョークコイルLN →巻線Na→商用交流
電源AC』の経路で流れる。
【0015】つまり、この際には平滑コンデンサCi11
/Ci13及びCi12/Ci14の各並列接続に対する正期
間、負期間の充電により、整流平滑電圧としては交流入
力電圧VACのピークレベルのほぼ倍に相当する電圧値が
得られる倍電圧整流動作となる。なお、この場合には交
流入力電圧レベルがAC100V系とされることから、
200V系の整流平滑電圧が得られる。
【0016】一方、AC200V系としてAC150V
以上の交流入力電圧VACが供給されている場合には、電
磁リレーRLのスイッチSがオフとされる。そして、こ
の場合において交流入力電圧VACが正の期間の整流電流
は、『商用交流電源AC→巻線Na→フィルタチョーク
コイルLN →二次巻線Ni→整流ダイオードD1 →平滑
コンデンサ[Ci11−Ci12]/[Ci13−Ci14]の
並列接続→整流ダイオードD3 →巻線Nb→商用交流電
源AC』の経路で流れることになる。また、交流入力電
圧が負の期間の整流電流は、『商用交流電源AC→巻線
Nb→整流ダイオードD4 →平滑コンデンサ[Ci11
Ci12]/[Ci13−Ci14]の並列接続→整流ダイオ
ードD2 →二次巻線Ni→フィルタチョークコイルLN
→巻線Na→商用交流電源AC』の経路で流れる。つま
り、この場合にはブリッジ整流回路DB により全波整流
した整流出力を、直列接続された平滑コンデンサ[Ci
11−Ci12],[Ci13−Ci14]の各組に充電して整
流平滑電圧を得る全波整流動作が実行されて、入力電圧
に対応した200V系の整流平滑電圧が得られる。
【0017】このようにしてスイッチSのオン/オフが
切換わることで、交流電源入力が100V系の場合は倍
電圧整流動作とする倍電圧整流回路が形成され、一方、
交流電源入力が200V系の場合には全波整流平滑動作
とする全波整流が形成されるように自動切換えが行われ
ることで、ワイドレンジの交流入力電圧に対応する電源
回路が構成される。
【0018】この図に示すスイッチング電源回路のスイ
ッチングコンバータは、例えば総合負荷電力250W〜
600W程度の範囲を保証するため、4石のスイッチン
グ素子をフルブリッジ結合した自励式の電流共振形コン
バータとして構成されている。
【0019】この図において、4石のスイッチング素子
1 、Q2 、Q3 、Q4 は、フルブリッジ結合式のスイ
ッチングコンバータを形成するスイッチング素子であ
る。図のようにスイッチング素子Q1 及びQ2 は、平滑
コンデンサCi11、C13の正極と一次側アース間に対し
て、それぞれのコレクタ−エミッタを介して直列に接続
されている。また、スイッチング素子Q3 及びQ4 側も
上記と同様の形態によって接続される。
【0020】そして、スイッチング素子Q1 、Q2 の各
コレクタ−ベース間にそれぞれ挿入される抵抗RS1、R
S2は起動抵抗を、またスイッチング素子Q1 、Q2 の各
ベース−エミッタ間に挿入されるクランプダイオードD
D1、DD2は、それぞれスイッチングオフ時の逆方向電流
の経路を形成するために設けられる。また、ダンピング
抵抗RB1、RB2はそれぞれ、スイッチング素子Q1 、Q
2 のベース電流(ドライブ電流)を調整する。そして、
共振コンデンサCB1、CB2は、後述するドライブトラン
スPRTの駆動巻線NB1、NB2と共に、自励発振用の直
列共振回路を形成しており、これらの素子によりスイッ
チング素子Q1 、Q2 の駆動回路系が形成される。
【0021】スイッチング素子Q3 、Q4 側において
は、それぞれ起動抵抗RS3、RS4、クランプダイオード
D3、DD3、ダンピング抵抗RB3、RB4、共振コンデン
サCB3、CB4、及び駆動巻線NB3、NB4が、上述と同様
の接続形態により設けられて、スイッチング素子Q3
4 の各駆動回路系を形成している。ただし、ダンピン
グ抵抗RB3、RB4がスイッチング素子Q3 、Q4 のベー
ス側に接続されるようにして設けられている。
【0022】ドライブトランスPRT(Power Regulati
ng Transformer) はスイッチング素子Q1 〜Q4 を駆動
すると共に、スイッチング周波数を可変制御するドライ
ブトランスを示している。この図の場合には、駆動巻線
B1〜NB4及び、駆動巻線NB1を巻き上げて形成される
共振電流検出巻線ND が巻回され、更にこれらの各巻線
に対して制御巻線NC が直交する方向に巻回された直交
型の可飽和リアクトルとされている。このドライブトラ
ンスPRTのスイッチング素子Q1 側の駆動巻線NB1
一端はダンピング抵抗RB1、共振コンデンサCB1を介し
てスイッチング素子Q1 のベースと接続され、他端はス
イッチング素子Q1 のエミッタに接続される。また、ス
イッチング素子Q2 側の駆動巻線NB2の一端は一次側ア
ースに接地されると共に、他端はダンピング抵抗RB2
共振コンデンサCB2を介してスイッチング素子Q2 のベ
ースと接続されて、駆動巻線NB1と逆の極性の電圧が出
力されるようにされている。また、この場合の共振電流
検出巻線ND は、この場合、後述する絶縁コンバータト
ランスPITの一次巻線N1 の一端に対して接続され
る。
【0023】また、スイッチング素子Q3 に対応する駆
動巻線NB3の一端は、共振コンデンサCB3、ダンピング
抵抗RB3を介してスイッチング素子Q3 のベースに、他
端はスイッチング素子Q3 のエミッタに接続される。ま
た、スイッチング素子Q4 側の駆動巻線NB4の一端はア
ースに接地されると共に他端は共振コンデンサCB4、ダ
ンピング抵抗RB4を介してスイッチング素子Q4 のベー
スと接続されて、駆動巻線NB3とは逆の極性の電圧が出
力されるようになされている。
【0024】絶縁コンバータトランスPIT(Power Is
olation Transformer)はスイッチング素子Q1 〜Q4
スイッチング出力を二次側に伝送する。この絶縁コンバ
ータトランスPITの一次巻線N1 の一端は、直列共振
コンデンサC1 −磁気結合トランスMCYの一次巻線N
P の直列接続を介して、スイッチング素子Q3 、Q4
エミッタ−コレクタの接続点(スイッチング出力点)と
接続され、他端は共振電流検出巻線ND を介してスイッ
チング素子Q1 、Q2 のエミッタ−コレクタの接続点
(スイッチング出力点)と接続されている。
【0025】この場合、上記直列共振コンデンサC1
絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 が直列に
接続されることになるが、この直列共振コンデンサC1
のキャパシタンスと絶縁コンバータトランスPITの一
次巻線N1 のリーケージ・インダクタンス成分とによ
り、スイッチングコンバータを電流共振形とするための
直列共振回路を形成するようにされる。なお、本明細書
ではこの直列共振回路を一次側直列共振回路ともいうこ
とにする。
【0026】この場合、絶縁コンバータトランスPIT
の二次側では、2組の二次巻線N2、N2 が設けられ
て、一次巻線N1 に供給されるスイッチング出力電圧に
よる交番電圧が励起される。この二次巻線N2 、N2
はそれぞれ一次側アースに接地されるセンタータップが
設けられると共に、二次巻線N2 と整流ダイオード
OA、DOB及び平滑コンデンサCO により形成される両
波整流回路が設けられており、これによって、2チャン
ネルの安定化された直流出力電圧E1 及びE2 が得られ
るようにされている。
【0027】制御回路1は例えば二次側の直流電圧出力
1 と、基準電圧を比較してその誤差に応じた直流電流
を、制御電流としてドライブトランスPRTの制御巻線
Cに供給する誤差増幅器である。
【0028】上記構成のスイッチング電源のスイッチン
グ動作としては、例えばスイッチング素子[Q1 、Q
4 ]の組とスイッチング素子[Q2 、Q3 ]の組が交互
にオン/オフ動作を行うようにされる。例えば、先ず商
用交流電源が投入されると、起動抵抗RS1〜RS4を介し
てスイッチング素子Q1 〜Q4 のベースにベース電流が
供給されることになるが、仮にスイッチング素子[Q
1 、Q4 ]が先にオンとなったとすれば、スイッチング
素子[Q2 、Q3 ]はオフとなるように制御される。そ
して、スイッチング素子[Q1 、Q4 ]の出力として、
スイッチング素子Q1 のコレクタ−エミッタ→共振電流
検出巻線ND →磁気結合トランスの一次巻線NP →直列
共振コンデンサC1→一次巻線N1 →スイッチング素子
4 のコレクタ−エミッタ→一次側アースの経路で電流
が流れるが、この際、一次側直列共振回路を流れる共振
電流が0となる近傍でスイッチング素子[Q2 、Q3
がオン、スイッチング素子[Q1 、Q4 ]がオフとなる
ように制御される。そして、スイッチング素子Q2 を介
して先とは逆方向に直列共振回路に対して共振電流が流
れる。以降、スイッチング素子[Q1 、Q4 ]及び[Q
2 、Q3 ]が交互にオンとなる自励式のスイッチング動
作が開始される。このように、平滑コンデンサCiの端
子電圧を動作電源としてスイッチング素子[Q1 、Q
4 ]及び[Q2 、Q3 ]が交互に開閉を繰り返すことに
よって、絶縁コンバータトランスの一次巻線N1 に共振
電流波形に近いドライブ電流を供給し、二次側の二次巻
線N2 、N2 に交番出力を得る。
【0029】また、二次側の直流出力電圧E1 が低下し
た時や重負荷時の場合には、制御回路1によって制御巻
線NC に流れる電流が制御され、スイッチング周波数が
低くなるよう(共振周波数に近くなるように)に制御さ
れ、一次巻線N1 に流すドライブ電流が増加するように
制御して、定電圧化を図っている。なお、このような定
電圧制御方式について以降は、スイッチング周波数制御
方式ともいうことにする。
【0030】次に、力率改善整流回路12における力率
改善動作について説明する。この電源回路では、磁気結
合トランスMCTの一次巻線NP は一次側直列共振回路
と直列に接続されている。従って、磁気結合トランスM
CTの一次巻線NPには、一次側直列共振回路に得られ
るスイッチング出力が供給されることになる。このた
め、磁気結合トランスMCTにおいては、その磁気結合
を介して一次巻線NP に得られたスイッチング出力電圧
を二次巻線Niに励起するようにして整流電流経路にス
イッチング出力を帰還するようにされる。このようにし
て、二次巻線Niに得られたスイッチング電圧は整流電
流経路に重畳されて、整流ダイオードD1 、D2 を流れ
る整流電流をスイッチング周期で断続するように作用す
る。なお、整流ダイオードD1 、D2 は、倍電圧整流時
及び全波整流時の何れの場合にも整流電流経路にあるこ
とから、上述の断続動作は、倍電圧整流時及び全波整流
時の何れにおいても行われることになる。
【0031】この動作により、例えば倍電圧整流動作時
には、整流出力電圧はスイッチング電圧が重畳された状
態で[平滑コンデンサCi11/Ci13の並列接続]及び
[平滑コンデンサCi12/Ci14の並列接続]に充電さ
れることになるが、このスイッチング電圧の重畳分によ
って、[平滑コンデンサCi11/Ci13の並列接続]及
び[平滑コンデンサCi12/Ci14の並列接続]の各両
端電圧をスイッチング周期で引き下げることになる。こ
のため、整流出力電圧レベルが平滑コンデンサ[平滑コ
ンデンサCi11/Ci13の並列接続]及び[平滑コンデ
ンサCi12/Ci14の並列接続]の各両端電圧よりも低
いとされる期間にも充電電流が流れるようにされる。ま
た、全波整流動作時では、整流出力電圧はスイッチング
電圧が重畳された整流出力電圧によって、直列接続され
た平滑コンデンサ[Ci11−Ci12]/[Ci13−Ci
14]の並列接続に充電を行うようにされ、このスイッチ
ング電圧の重畳分によって、平滑コンデンサ[Ci11
Ci12]/[Ci13−Ci14]の両端電圧(整流平滑電
圧)をスイッチング周期で引き下げることになる。この
ため、交流入力電圧レベルが直列接続された平滑コンデ
ンサCiA −CiB の両端電圧よりも低いとされる期間
にも充電電流が流れるようにされる。この結果、倍電圧
整流動作時と全波整流動作時の何れの場合においても、
交流入力電流の平均的な波形が交流入力電圧の波形に近
付くようにされ、交流入力電流の導通角が拡大されるこ
とになる。このようにして、この図に示す電源回路では
倍電圧整流動作時と全波整流動作時の両者の場合におい
て力率が改善されることになる。
【0032】また、この力率改善整流回路12において
は、磁気結合トランスMCTの二次巻線Niに対して並
列に共振用コンデンサC2 が設けられ、上記二次巻線N
iと共に並列共振回路を形成するようにされている。そ
して、この並列共振回路は負荷変動に対応してその共振
インピーダンスが変化するようにされており、このスイ
ッチング電源回路の負荷が軽くなった時に整流電流経路
に帰還されるスイッチング出力を抑圧するようにしてお
り、これによって、軽負荷時の平滑コンデンサの端子電
圧(整流平滑電圧)の上昇を抑制して、電源回路として
のレギュレ−ション範囲を拡大することが可能とされて
いる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】ところで、機器のサイ
ズやコストなどの観点によれば、スイッチング電源回路
においてもできるだけ部品点数を削減したり小型や安価
な部品を使用するなどして、小型・軽量化及び低コスト
を化を図ることが好ましい。また、電力変換効率等の電
気的特性面においても向上が図られることが好ましい。
例えば、図4に示したような構成の電源回路では、AC
100V系時に倍電圧整流が行われる際に、整流ダイオ
ードD1 、D2 には比較的過大とされるピークレベルの
整流電流が流れることから、それだけ整流ダイオードD
1 、D2 における順方向電圧降下と逆回復時間による電
力損失が発生することが分かっていることから、例えば
整流ダイオードD1 、D2 には放熱板を設ける等の対策
が行われている。また、フルブリッジ結合式の電流共振
形コンバータを形成する、4本のスイッチング素子Q
1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 には、スイッチング周期の一次側
直列共振電流が流れることから、スイッチング動作オン
時の電力損失とターンオフ時のスイッチング損失が発生
することが分かっている。
【0034】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た問題点を解決するため、商用電源に入力される交流入
力電圧レベルに基づいて、交流入力電圧レベルの略2倍
に対応する整流平滑電圧を生成する倍電圧整流回路と、
交流入力電圧レベルの略4倍に対応する整流平滑電圧を
生成する4倍電圧整流回路との切換えが可能とされた整
流回路系と、絶縁コンバータトランスの一次側巻線及び
直列共振コンデンサの直列接続により形成される一次側
直列共振回路を備え、整流回路系より出力される整流平
滑電圧を入力してスイッチング動作を行い、上記絶縁コ
ンバータトランスの二次側から直流出力電圧を出力する
電流共振形スイッチングコンバータと、整流電流経路に
対して電流共振形スイッチングコンバータから帰還され
るスイッチング出力に基づいて力率改善を図るようにさ
れた力率改善回路とを備えてスイッチング電源回路を構
成することとした。
【0035】そして上記構成によると、交流入力電圧が
AC100V系の場合には、整流回路系が4倍電圧整流
回路として形成されることで、例えばAC100V系の
場合に倍電圧整流回路が形成される電源回路と比較し
て、整流電流レベルをほぼ1/2程度に小さくすること
が可能となる。また、4倍電圧整流回路と倍電圧整流回
路との切換えが行われる整流回路系とすることで、例え
ば、倍電圧整流回路と全波整流回路の切換えが行われる
整流回路系を備えた電源回路よりも、高レベルの整流平
滑電圧が得られることになる。このため、後段には2石
のスイッチング素子をハーフブリッジ結合した電流共振
形コンバータを設けて重負荷に対応することが可能とな
る。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態と
してのスイッチング電源回路の構成を示す回路図とされ
る。例えばこの図に示す電源回路は、先に従来例として
図4に示した電源回路と同様に、250W〜600W程
度の範囲の総合負荷電力を保証するものとされる。な
お、図4と同一部分については同一符号を付して説明を
省略する。
【0037】この実施の形態における力率改善整流回路
10においては、整流ダイオードD1 ,D2 ,D3 ,D
4 と平滑コンデンサCi1 ,Ci2 ,Ci3 ,Ci4
らなる整流回路部が、商用交流電源ACに対して設けら
れる。なお、本実施の形態においても整流ダイオードD
1 ,D2 ,D3 ,D4 にはそれぞれ高速リカバリ型が用
いられる。この場合、平滑コンデンサCi1 の負極は、
フィルタチョークコイルLN −巻線Naの直列接続を介
して商用交流電源ACの正極と接続され、正極は整流ダ
イオードD1 (アノード)、D2 (カソード)の接続点
と接続される。また、整流ダイオードD1 (アノー
ド)、D2 (カソード)の接続点は電磁リレーRL−1
のスイッチS2 の端子T2 と接続されている。上記整流
ダイオードD2 のアノードは、巻線Nbを介して商用交
流電源ACの負極と接続されている。また、平滑コンデ
ンサCi2 の正極は平滑コンデンサCi1 の負極と接続
され、負極は整流ダイオードD4 (カソード)、D3
(アノード)の接続点に対して接続される。上記整流ダ
イオードD4 のアノードは一次側アースに接続され、整
流ダイオードD3 のカソードは商用交流電源ACの負極
ライン(整流ダイオードD2 (アノード)、D3 (カソ
ード)の接続点)と接続される。この商用交流電源AC
の負極ラインは電磁リレーのスイッチS2 の端子T3
スイッチS1 の端子T2 に対しても接続される。
【0038】この場合、フィルタコンデンサCN は、そ
の一方の極がフィルタチョークコイルLN の商用交流電
源AC側の端部と接続されるようにして、商用交流電源
ACに対して並列に設けられるが、このような接続形態
によってもフィルタチョークコイルLN と共にノーマル
モードのローパスフィルタを形成するようにされる。
【0039】また、この力率改善整流回路10では、2
本の共振用コンデンサC2 、C2 が備えられ、それぞれ
整流ダイオードD2 及びD3 に対して並列に設けられて
いるが、その作用は図4にて説明したものと同様とさ
れ、電源回路の負荷が軽くなった時に整流平滑電圧が上
昇するのを抑制するようにされる。なお、( )内に示
すように共振用コンデンサC2 、C2 が、整流ダイオー
ドD2 、D3 の代わりに整流ダイオードD1 、D4 に対
して並列に設けられても同様の作用を有するものとされ
る。
【0040】この場合、平滑回路は直列接続された平滑
コンデンサ[Ci3 −Ci4 ]は1組とすることが可能
とされ、図のように整流ダイオードD1 のカソード側と
一次側アース間に挿入される。平滑コンデンサCi3
Ci4 の接続点は、電磁リレーRL−1のスイッチS1
の端子T1 と接続される。そして、直列接続された平滑
コンデンサ[Ci3 −Ci4 ]の両端電圧がこの電源回
路の整流平滑電圧とされて、後段のスイッチングコンバ
ータに対して動作電源として供給される。
【0041】本実施の形態では、スイッチングコンバー
タは2石のスイッチング素子Q1 、Q2 をハーフブリッ
ジ結合して構成される自励式による電流共振形コンバー
タとされており、上記スイッチング素子Q1 、Q2 及び
これらをスイッチング駆動する駆動回路系を形成する部
品群の接続形態は、図4のフルブリッジ結合式による電
流共振形コンバータにおけるスイッチング素子Q1 、Q
2 の場合と同様とされていることから、同一符号を付し
て説明を省略する。このスイッチングコンバータでは、
スイッチング素子Q1 、Q2 が交互にオン/オフするよ
うにしてスイッチング動作が行われ、スイッチング素子
1 、Q2のエミッタ−コレクタの接続点がスイッチン
グ出力点とされる。この場合、スイッチング出力点は、
ドライブトランスPRTにおいて独立に巻装された共振
電流検出巻線ND を介して、一次側直列共振回路と接続
されている。この場合、絶縁トランスの一次巻線N1
一端は直列共振コンデンサC1 を介してスイッチS1
端子T1 と接続されている。
【0042】また、この図に示す絶縁コンバータトラン
スPITの一次側においては、三次巻線N3 が設けられ
ており、その一端は一次側アースに接地されている。そ
して、三次巻線N3 と整流ダイオードD5 及び平滑コン
デンサC5 からなる半波整流回路によって、低圧直流電
圧が生成されて、後述する電磁リレーRL−1の駆動部
D1に対して動作電源として供給される。
【0043】本実施の形態の電源回路では、電磁リレー
RL−1は駆動部RD1に対して2回路のスイッチS1
びS2 が備えられている。スイッチS1 及びS2 は、そ
れぞれ端子T1 が端子T2 又は端子T3 に対して択一的
に切換わる2接点とされ、駆動部RD1が導通状態にある
時は端子T2 が選択され、非導通状態にある時は端子T
3 が選択されるように連動して動作する。なお、スイッ
チS1 の端子T3 はオープン(無接続)とされている。
【0044】この場合、上記電磁リレーRL−1は、リ
レー駆動回路20によって駆動される。このリレー駆動
回路20においては、平滑コンデンサCi2 の正極と一
次側アース間に分圧抵抗R1 、R2 が直列に接続されて
おり、この分圧抵抗R1 、R2 により平滑コンデンサC
2 の平滑電圧レベルを分圧する。この分圧抵抗R1
2 の分圧点とトランジスタQ3 のベース間にはツェナ
ーダイオードZDが挿入されている。
【0045】この場合、商用交流電源ACに供給される
交流入力電圧がAC150V以上に対応するレベルの平
滑コンデンサCi2 の両端電圧が得られた場合に、分圧
抵抗R1 、R2 で分圧される電圧値によってツェナーダ
イオードZDが導通するように、上記各部品が選定され
ているものとされる。つまり、分圧抵抗R1 、R2 及び
ツェナーダイオードZDによって交流入力電圧レベルが
AC150V以上か否かを検出する電圧検出回路が形成
される。
【0046】トランジスタQ3 は電磁リレーRL−1を
ドライブする。このトランジスタQ3 のベースと一次側
アース間には、抵抗R3 とコンデンサC5 がそれぞれ接
続されている。また、トランジスタQ3 のコレクタは一
次側アースに接地される。またエミッタは電磁リレーR
L−1の駆動部RD1を介して、前述した低圧直流電圧の
ラインと接続されている。リレー駆動部RD1に対しては
逆方向電流を流すための保護用ダイオードD6 が並列に
接続されている。
【0047】本実施の形態の電源回路においては、上述
のリレー駆動回路20の動作により、交流入力電圧AC
200V系では倍電圧整流動作となって、交流入力電圧
レベルのほぼ2倍の整流平滑電圧が得られるようにさ
れ、交流入力電圧AC100V系では、交流入力電圧レ
ベルのほぼ4倍に対応する整流平滑電圧が生成される4
倍圧整流動作に切換わるように構成されるが、このよう
な整流回路の切換え動作について図2を参照して説明す
る。図2は、本実施の形態の力率改善整流回路10から
整流動作に対応して形成される回路形態を抽出して示す
等価回路図とされている。従って、この場合にはコモン
モードチョークコイルCMC、アクロスコンデンサC
L 、ノーマルモードのローパスフィルタ(LN 、CN
及び共振用コンデンサC2 、スイッチS1 、S2 等の素
子は省略されている。
【0048】例えば、AC200V系としてAC150
V以上の交流入力電圧が供給されている場合では、分圧
抵抗R1 、R2 により分圧される電圧値が所定レベル以
上となってリレー駆動回路20のツェナーダイオードZ
Dが導通することになる。これにより、トランジスタQ
3 のベース電位は所定以上に引き上げられてベース電流
が流れないようにされ、トランジスタQ3 をオフとす
る。このため、トランジスタQ3 のエミッタ電流はリレ
ー駆動部RD1を流れなくなり、スイッチS1 、S2 は共
に端子T1 と端子T3 が接続される状態となる。
【0049】上記のようにスイッチS1 、S2 が切換え
られることによって、先ず、交流入力電圧が負の期間で
は、整流電流経路は図2(a)に示すように形成され
る。つまり、整流電流は『商用交流電源AC→整流ダイ
オードD2 →平滑コンデンサCi1 (正極→負極)→商
用交流電源AC』の経路によって平滑コンデンサCi1
に対して充電をして、平滑コンデンサCi1 の両端に交
流入力電圧のピークレベルに対応する直流電圧を発生さ
せると共に、『商用交流電源AC→整流ダイオードD2
→整流ダイオードD1 →平滑コンデンサCi3 (正極→
負極)→平滑コンデンサCi4 (正極→負極)→整流ダ
イオードD4 →平滑コンデンサCi2(負極→正極)→
商用交流電源AC』の経路によって、整流電流を平滑コ
ンデンサCi3 −Ci4 の直列接続に対して充電する経
路が形成される。
【0050】そして、次の交流入力電圧が正の期間で
は、整流電流は図2(b)に示すように『商用交流電源
AC→平滑コンデンサCi1 (負極→正極)→整流ダイ
オードD1 →平滑コンデンサCi3 (正極→負極)→平
滑コンデンサCi4 (正極→負極)→整流ダイオードD
4 →整流ダイオードD3 →商用交流電源AC』の経路に
より整流電流を平滑コンデンサCi3 −Ci4 の直列接
続に対して充電するが、この際、先の交流入力電圧が負
の期間で充電された平滑コンデンサCi1 の両端電圧を
介して、この電圧を重畳するようにして充電が行われ
る。このため、直列接続された平滑コンデンサCi3
Ci4 の両端に得られる整流平滑電圧レベルは、入力さ
れた交流入力電圧レベルに対応するレベルの整流平滑電
圧をEiとすると、図に示すように、その2倍に対応す
る整流平滑電圧2Eiが得られる。この場合には200
V系の交流入力電圧が入力されていることから、400
V系の整流平滑電圧が得られることになる。また、この
ときには『商用交流電源AC→平滑コンデンサCi2
(正極→負極)→整流ダイオードD3 →商用交流電源A
C』の整流電流経路により、平滑コンデンサCi2 の両
端にEiのレベルの直流電圧を発生させる。
【0051】そして、例えば次の交流入力電圧が負の期
間では、再び図2(a)に示す整流電流経路が形成され
るが、この際、上記交流入力電圧が正の期間に得られた
平滑コンデンサCi2 の両端電圧を重畳するようにし
て、平滑コンデンサCi3 −Ci4 の直列接続に対して
充電が行われることから、入力された交流入力電圧レベ
ルの2倍に対応する整流平滑電圧2Eiが得られる。
【0052】本実施の形態の電源回路では、上述のよう
にして交流入力電圧が負と正の期間で図2(a)(b)
に示す動作が繰り返されることで、交流入力電圧がAC
200V系とされる場合には、倍電圧整流回路が形成さ
れて400V系の整流平滑電圧を生成して後段の電流共
振形スイッチングコンバータに動作電源として供給する
ようにされる。
【0053】また、AC100V系としてAC150V
以下の交流入力電圧が供給されている場合、リレー駆動
回路20のツェナーダイオードZDは導通しないことか
ら、トランジスタQ3 ではベース電流が抵抗R3 を介し
て流れるようにされてオン状態となる。これにより電磁
リレーRL−1のリレー駆動部RD1にはエミッタ電流が
導通し、その励磁作用によってスイッチS1 、S2 は共
に端子T2 側に切換えられた状態となる。
【0054】この場合、交流入力電圧が負の期間の整流
電流経路は、図2(c)の破線に示すように形成される
ことになる。つまり、整流電流は『商用交流電源AC→
平滑コンデンサCi4 (正極→負極)→整流ダイオード
4 →平滑コンデンサCi2(負極→正極)→商用交流
電源AC』の経路で流れ、平滑コンデンサCi4 に対し
て整流電流を充電するようにされる。また、整流電流は
『商用交流電源AC→整流ダイオードD2 →平滑コンデ
ンサCi1 (正極→負極)→商用交流電源AC』の経路
によって平滑コンデンサCi1 に対する充電を行うよう
にもされ、平滑コンデンサCi1 の両端にEiのレベル
の電圧を生成する。
【0055】そして、交流入力電圧が正の期間では整流
電流は、図2(c)の実線に示すように『商用交流電源
AC→整流ダイオードD1 →平滑コンデンサCi3 (正
極→負極)→商用交流電源AC』の経路で流れて、平滑
コンデンサCi3 に対して整流電流を充電するようにさ
れるが、このとき前の交流入力電圧が負の期間で平滑コ
ンデンサCi1 の両端に発生した電圧を介して、整流ダ
イオードD1 により整流した商用交流電源ACを平滑コ
ンデンサCi3 に充電するようにされることから、平滑
コンデンサCi3 の両端には、交流入力電圧レベルの2
倍に対応する2Eiのレベルの整流平滑電圧が得られる
ことになる。この場合には交流入力電圧はAC100V
系であることから2Eiの整流平滑電圧は200V系の
電圧レベルとなる。
【0056】また、上記交流入力電圧が正の期間では、
整流電流は分岐して、『商用交流電源AC→平滑コンデ
ンサCi2 (正極→負極)→整流ダイオードD3 →商用
交流電源AC』の経路によっても流れるようにされ、平
滑コンデンサCi2 の両端にEiのレベルの電圧を生成
する。そして次の交流入力電圧が負の期間となると、整
流電流経路は前述のように図2(c)の破線に示す経路
とされて、平滑コンデンサCi4 に対して整流電流を充
電するが、この際先の交流入力電圧が正の期間で充電さ
れた平滑コンデンサCi2 の両端電圧を重畳するように
して、平滑コンデンサCi4 に対する充電が行われる。
これにより、平滑コンデンサCi4 の両端には、交流入
力電圧レベルの2倍に対応する2Eiの整流平滑電圧が
得られることになる。
【0057】このような交流入力電圧の正/負の各期間
の動作によって、平滑コンデンサCi3 と平滑コンデン
サCi4 の各両端に2Eiの整流平滑電圧が得られる結
果、直列接続された平滑コンデンサCi3 −Ci4 の両
端に得られる整流平滑電圧レベルとしては、 2Ei+2Ei=4Ei となり、4Eiの整流平滑電圧が得られる4倍電圧整流
回路が形成されることになる。この場合、交流入力電圧
はAC100V系とされることから4Eiの整流平滑電
圧としては400V系の直流電圧が得られて、後段のス
イッチングコンバータに供給されることになる。なお、
このような回路構成による4倍電圧整流方式は一般にミ
ッチェル回路ともいわれる。
【0058】次に、上記整流回路の切換え動作に伴う力
率改善動作について説明する。本実施の形態の力率改善
整流回路10においては、前述のようにAC100V系
の交流入力電圧が供給される場合の4倍電圧整流時には
スイッチS2 は端子T2 が選択された状態にある。これ
によって、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N
1 は、直列共振コンデンサC1 からスイッチS2 を介し
て、整流ダイオードD1 (アノード)、D2 (カソー
ド)の接続点に対して接続されることになる。このよう
な接続形態とされると、絶縁コンバータトランスPIT
の一次巻線N1 に得られたスイッチング出力は、直列共
振コンデンサC1 の静電容量結合を介して整流電流経路
に印加するようにして帰還される。これにより、整流ダ
イオードD1 、D2 を介して整流電流経路にスイッチン
グ電圧が重畳されるが、このスイッチング電圧の重畳分
によって交流入力電圧が正/負の各期間で、整流ダイオ
ードにより整流電流をスイッチング周期で断続する動作
を促すようにされる。これにより、以降は図4の力率改
善整流回路20における力率改善動作と同様の作用によ
って交流入力電流の導通角の拡大が図られ、4倍電圧整
流時における力率改善が図られることになる。
【0059】また、交流入力電圧AC200V系時の倍
電圧整流回路が形成されているときには、スイッチS2
は端子T3 側に切換えられる。この場合、絶縁コンバー
タトランスPITの一次巻線N1 に得られたスイッチン
グ出力は、直列共振コンデンサC1 の静電容量結合を介
して整流ダイオードD2 (アノード)、D3 (カソー
ド)の接続点に対して帰還され、交流入力電圧が負の期
間では整流ダイオードD2 を介して、また、交流入力電
圧が負の期間では整流ダイオードD3 を介して整流電流
経路にスイッチング電圧を重畳するようにされる。これ
により、交流入力電圧が正/負の各期間で整流電流経路
に挿入される整流ダイオードによる整流電流の断続動作
が得られ、以降は上記4倍電圧整流時と同様の作用によ
って、力率改善が図られることになる。
【0060】なお、交流入力電圧AC100V系時にお
いては、一次側直列共振回路が整流ダイオードD3 (ア
ノード)、D4 (カソード)の接続点に対して接続され
るように構成しても、同様に力率改善効果が得られるも
のとされる。
【0061】ここで、本実施の形態である図1の電源回
路と先行技術として示した図4の電源回路を比較した場
合、例えば、図4の電源回路ではAC100V系時に形
成される倍電圧整流回路において、2本の整流ダイオー
ドD1 、D2 に過大なレベルの整流電流が流れることか
ら、前述のように整流ダイオードにおける電力損失が大
きいために、整流ダイオードD11、D12の発熱量が比較
的多く、放熱板を設ける等して対策していた。これに対
して図1に示す電源回路ではAC100V系時には4倍
電圧整流回路が形成されて、交流入力電圧が正/負の各
期間で2本の整流ダイオードに分岐されて整流ダイオー
ドが流れるようにされることから、図1の電源回路にお
ける整流電流レベル(ピークレベル)は、図4の電源回
路の整流電流レベルのほぼ1/2に低減され、それだけ
整流ダイオードにおける電力損失が大幅に低減されるこ
とになる。これに伴って、例えば整流ダイオードに対し
て設けられていた放熱板等を不要とすることが可能にな
り、それだけ回路サイズを小型にすることが可能とな
る。
【0062】また、図1の電源回路においては、2石の
ハーフブリッジ結合式電流共振形コンバータが用いられ
ることから、図4の電源回路のように4石のスイッチン
グ素子をフルブリッジ結合した電流共振形コンバータを
用いる場合と比較して、図1の電源回路ではスイッチン
グ素子2組と、これに対応する駆動回路系及び放熱板等
の部品群が省略され、それだけ部品点数を削減すること
が可能になる。この際、ドライブトランスPRTにおい
ては、それだけ巻装すべき巻線数が削減されるためより
小型に形成することが可能となる。また、これに伴って
スイッチング素子のドライブ電力及びスイッチング損失
も低減されることになるため、更に電力変換効率の向上
が図られることになる。
【0063】例えば具体的には、二次側の直流出力電圧
1 =115Vでその負荷電流が2Aとされ、直流出力
電圧E2 =180Vでその負荷電流が1.5Aとされ
て、500Wの総合負荷電力に対応する条件とした場
合、先行技術である図4の電源回路では、フィルタチョ
ークコイルLN =220μH、CN =0.47μF/2
00V、共振用コンデンサC2 ,C2 =0.047μ
F、直列共振コンデンサC1=0.039μFが選定さ
れ、磁気結合トランスMCTはEE−28型のサイズの
EE型フェライトコアに対してそれぞれインダクタンス
Li=LP =200μHの一次巻線Ni及び二次巻線N
P を巻装して構成される。また、整流ダイオードD11
12にはそれぞれ20A/400Vの高速リカバリ型が
選定され、平滑コンデンサCi11,Ci12,Ci13,C
14にはそれぞれ1000μF/200Vのものが選定
され、スイッチング素子Q1 、Q2 、Q3、Q4 にはそ
れぞれ10A/400Vのものが選定される。そして、
交流入力電圧=AC230V時における力率は0.8が
計測され、電力変換効率は90.5%、入力電力は55
2.5Wが計測された。
【0064】これに対して、本実施の形態である図1の
電源回路では、上記と同様の負荷電力の条件に対して、
フィルタチョークコイルLN =220μH、CN =0.
47μF/200V、共振用コンデンサC2 、C2
0.047μF、直列共振コンデンサC1 =0.039
μFが選定され、磁気結合トランスMCTは削除され
る。また、整流ダイオードD1 、D2 、D3 、D4 には
それぞれ10A/400Vの高速リカバリ型が選定され
て、より小電流容量のものを選定することが可能とさ
れ、平滑コンデンサCi1 ,Ci2 には1000μF/
200V、平滑コンデンサCi3 ,Ci4 には1000
μF/400Vのものが選定される。また、スイッチン
グ素子Q1 、Q2 はそれぞれ10A/800Vとされて
耐圧向上したものを選定することになる。そして、交流
入力電圧=AC230V時の力率は0.8で同等とさ
れ、電力変換効率は92.0%が計測されて、図4の電
源回路よりも1.5%向上が図られると共に、入力電力
は543.5Wとされて図4の電源回路よりも9.0W
低減されている。
【0065】図3は、本発明の他の実施の形態としての
スイッチング電源回路の構成を示す回路図とされ、図1
及び図4と同一部分は同一符号を付して説明を省略す
る。この図に示すスイッチング電源回路においては、ス
イッチングコンバータは他励式による電流共振形とされ
ていることから、先ず、スイッチングコンバータの構成
について説明する。
【0066】本実施の形態に示す電流共振形コンバータ
は、例えばMOS−FETとされる2石のスイッチング
素子Q11、Q12を備えて、スイッチング素子Q11のドレ
インを整流平滑電圧のライン(平滑コンデンサCi3
正極)と接続し、スイッチング素子Q11のソースとスイ
ッチング素子Q12のドレインを接続し、スイッチング素
子Q12のソースを一次側アースに接続することで、ハー
フブリッジ結合タイプを形成している。これらスイッチ
ング素子Q11、Q12は、発振ドライブ回路2によって交
互にオン/オフ動作が繰り返されるようにスイッチング
駆動されて、整流平滑電圧を断続してスイッチング出力
とする。また、各スイッチング素子Q11、Q12のドレイ
ン−ソース間に対して図に示す方向に接続されるクラン
プダイオードDD 、DDは、スイッチング素子Q11、Q
12のオフ時に帰還される電流の経路を形成する。
【0067】この場合には、スイッチング素子Q11、Q
12のソース−ドレインの接続点がスイッチング出力点と
され、このスイッチング出力点に対して絶縁トランスP
ITの一次巻線N1 の一端が接続されて、一次側直列共
振回路に対してスイッチング出力を供給するようにされ
る。
【0068】この電源回路においては、制御回路1が直
流出力電圧E1 の変動に基づいて発振ドライブ回路2を
制御し、発振ドライブ回路2からスイッチング素子
11、Q12の各ゲートに供給するスイッチング駆動信号
を変化させる(例えば駆動信号のパルス幅可変制御を行
う)ことで、二次側直流出力電圧の定電圧制御を行うよ
うにしている。
【0069】起動回路3は、電源投入直後に整流平滑ラ
インに得られる電圧あるいは電流を検出して、発振ドラ
イブ回路2を起動させるために設けられており、この起
動回路3には、絶縁コンバータトランスPITに設けら
れた三次巻線N3 と整流ダイオードD5 、及び平滑コン
デンサC5 により得られる低圧直流電圧が動作電源とし
て供給される。この実施例で用いられるような、電界効
果型のスイッチング素子は電圧駆動であり自励発振が困
難になるため、この図のように発振ドライブ回路2と起
動回路3を設けることが好ましい。
【0070】この図に示す力率改善整流回路11におい
ては、電磁リレーRL−2が設けられており、この電磁
リレーRL−2は駆動部RD2と、1接点のスイッチS3
が備えられて構成される。この場合、リレー駆動回路2
0の駆動部RD2に対する導通制御によって、交流入力電
圧AC100V系時ではスイッチS3 がオンとされて、
AC200V系時ではオフとなるようにされる。従っ
て、力率改善整流回路11における整流回路切換えの形
態については、先に図2にて説明した場合と同様とさ
れ、AC200V系時には倍電圧整流動作となり、AC
100V系時には4倍電圧整流動作が得られることにな
る。
【0071】また、力率改善整流回路11の場合には、
図4にて説明したのと同様の構造によって形成される磁
気結合トランスMCTが、ノーマルモードのローパスフ
ィルタと整流回路部の間に設けられる。つまり、磁気結
合トランスMCTの二次巻線Niは、商用交流電源AC
の正極ラインにおいて、フィルタチョークコイルLN
平滑コンデンサCi1 の負極間に直列に挿入され、一次
巻線NP の一端は直列共振コンデンサC1 を介して絶縁
コンバータトランスPITの一次巻線N1 と直列接続さ
れる共に、他端は一次側アースに接地することで、絶縁
コンバータトランスPITの一次巻線N1 に得られたス
イッチング出力が磁気結合トランスMCTの一次巻線N
P にも得られるようにされている。
【0072】このように構成されても、図4で説明した
と同様にして磁気結合トランスMCTの磁気結合を介し
て二次巻線Niにスイッチング出力を帰還し、整流電流
経路にスイッチング電圧を重畳するように作用する。こ
のため、図1で説明したのと同様に、AC100V系時
において4倍電圧整流回路が形成された場合と、AC2
00V系時において電圧整流回路が形成された場合の何
れにおいても力率改善が図られることになる。また、本
実施の形態の電源回路においても、上記実施の形態と同
様に電力損失、入力電力の特性の向上及び小型/軽量化
及び低コスト化が図られるものである。
【0073】なお、上記各実施の形態に用いられた電磁
リレーRL−1、RL−2などの代わりに、トライアッ
クなどの双方向性サイリスタなどを備えて構成されるス
イッチ回路が用いられることも考えられる。
【0074】また、本発明は上記各実施の形態に示した
構成の限定されるものではなく各種変更が可能とされ、
例えば、本発明に基づく整流回路系は、例えばミッチェ
ル回路に基づく以外の他の方式による4倍電圧整流回
路、又は上記各実施の形態に示した以外の他の構成によ
る倍電圧整流動作への切換えを実現する整流平滑回路が
採用されることも考えられる。また、後段に接続される
電流共振形コンバータは、自励発振形/他励発振形、ス
イッチング周波数制御方式/直列共振周波数制御方式等
(絶縁コンバータトランスを直交型とし、直列共振周波
数を制御する)など、各種方式・タイプの組み合わせパ
ターンにより構成される電流共振形コンバータとするこ
とが可能であって、上記各図に実施の形態として示した
コンバータのタイプに限定されるものではない。更に、
本発明における力率改善方式として、図示しないが、先
に本出願人により提案された、磁気結合トランスMCT
をチョークコイルに置き換えると共に、一次側直列共振
回路のスイッチング出力が整流ダイオードに印加される
ように構成した力率改善回路の構成などが適用されて
も、上記各実施の形態と同等の効果が得られる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、力率改善
が図られるスイッチング電源回路において、ワイドレン
ジ対応とされてAC100V系とAC200V系とでほ
ぼ同等のレベルの整流平滑電圧を後段のスイッチングコ
ンバータに供給するのにあたり、AC200V系とAC
100V系とで倍電圧整流動作と4倍電圧整流動作に切
換えが可能なように整流回路系を構成することにより、
例えば従来のように全波整流動作と倍電圧整流動作の切
換えを行う構成よりも整流電流レベルを小さくすること
が可能となった。これにより、整流ダイオードやスイッ
チング素子に於ける電力損失が低減されて、電力変換効
率及び入力電力等の特性が向上されるという効果を有し
ている。
【0076】また、本発明では整流回路系が上記のよう
な構成とされて、例えば、400V系の高レベルの整流
平滑電圧が得られるために、後段に接続される電流共振
形コンバータとしては、2石のスイッチング素子による
ハーフブリッジ結合の構成でも重負荷に対応することが
可能となり、例えば従来のように4石のフルブリッジ結
合による構成よりも部品点数が削減され、また、自励式
の電流共振形コンバータであれば、ドライブトランスを
より小型なものとすることが可能となり、それだけ、電
源回路の小型/軽量化及び低コスト化を図ることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態としてのスイッチング電
源回路の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示す実施の形態の整流回路系の動作を示
す等価回路図である。
【図3】他の実施の形態としてのスイッチング電源回路
の構成を示す回路図である。
【図4】先行技術としてのスイッチング電源回路の構成
を示す回路図である。
【符号の説明】
1 制御回路 2 発振ドライブ回路 3 起動回路 10,11,12 力率改善整流回路 20 リレー駆動回路 RL−1、RL−2 電磁リレー S1 、S2 、S3 スイッチ D1 、D2 、D3 、D4 整流ダイオード(高速リカバ
リ型) Ci1 ,Ci2 ,Ci3 ,Ci4 平滑コンデンサ PIT(PRT) 絶縁コンバータトランス CDT(PRT) ドライブトランス Q1 ,Q2 ,Q11,Q12 スイッチング素子 C1 直列共振コンデンサ N1 一次巻線 MCT 磁気結合トランス
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H02M 7/48 9181−5H H02M 7/48 Y 9181−5H T

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源に入力される交流入力電圧レベ
    ルに基づいて、交流入力電圧レベルの略2倍に対応する
    整流平滑電圧を生成する倍電圧整流回路と、交流入力電
    圧レベルの略4倍に対応する整流平滑電圧を生成する4
    倍電圧整流回路との切換えが可能とされた整流手段と、 絶縁コンバータトランスの一次側巻線及び直列共振コン
    デンサの直列接続により形成される一次側直列共振回路
    を備え、上記整流手段より出力される整流平滑電圧を入
    力してスイッチング動作を行い、上記絶縁コンバータト
    ランスの二次側から直流出力電圧を出力する、電流共振
    形スイッチングコンバータ手段と、 整流電流経路に対して上記電流共振形スイッチングコン
    バータ手段から帰還されるスイッチング出力に基づいて
    力率改善を図るようにされた力率改善手段と、 を備えていることを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 上記電流共振形スイッチングコンバータ
    手段は、2石のスイッチング素子をハーフブリッジ結合
    して構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    スイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 上記4倍電圧整流回路はミッチェル回路
    に基づいて形成されていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載のスイッチング電源回路。
  4. 【請求項4】 上記倍電圧整流回路は、交流入力電圧の
    半周期ごとに、先の半周期における整流電流の充電によ
    って重畳用コンデンサの両端に得られた電圧を介して、
    整流平滑電圧ラインと一次側アース間に挿入された平滑
    コンデンサに整流電流を充電する動作が行われるように
    構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2
    又は請求項3に記載のスイッチング電源回路。
  5. 【請求項5】 上記力率改善手段は、上記整流手段の整
    流電流経路に直列に挿入されるフィルタチョークコイル
    と、該フィルタチョークコイルと共にローパスフィルタ
    を形成するように設けられるフィルタコンデンサを備
    え、 上記整流手段を形成する整流素子にスイッチング出力が
    印加されるように、上記一次側直列共振回路が接続され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか
    に記載のスイッチング電源回路。
  6. 【請求項6】 上記整流手段を形成する整流素子に対し
    て並列に共振用コンデンサが設けられることを特徴とす
    る請求項5に記載のスイッチング電源回路。
  7. 【請求項7】 上記力率改善手段は、第1の巻線と第2
    の巻線を磁気結合して形成される磁気結合トランスを備
    えて、 整流電流の経路に対してフィルタチョークコイル及び上
    記第1の巻線を直列に挿入し、 上記第2の巻線は、上記一次側直列共振回路に対して直
    列に接続され、 上記フィルタチョークコイルと共にローパスフィルタを
    形成するフィルタコンデンサを備えて構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    スイッチング電源回路。
  8. 【請求項8】 上記第1の巻線に対して並列に設けられ
    る共振用コンデンサが備えられることを特徴とする請求
    項7に記載のスイッチング電源回路。
  9. 【請求項9】 上記整流手段を形成する整流素子は、高
    速リカバリ型が用いられることを特徴とする請求項1乃
    至請求項8の何れかに記載のスイッチング電源回路。
  10. 【請求項10】 上記電流共振形スイッチングコンバー
    タ手段は、上記絶縁コンバータトランスの二次側で得ら
    れる直流出力電圧に基づいて、スイッチング素子のスイ
    ッチング周波数を可変することにより定電圧制御を行う
    ように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項9の何れかに記載のスイッチング電源回路。
  11. 【請求項11】 上記電流共振形スイッチングコンバー
    タ手段は他励式とされ、上記絶縁コンバータトランスの
    二次側で得られる直流出力電圧に基づいて、スイッチン
    グ駆動信号を可変させることにより定電圧制御を行うよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項9の何れかに記載のスイッチング電源回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001045770A (ja) * 1999-07-20 2001-02-16 Lg Electronics Inc インバータシステムの力率補正装置及び方法
KR101305724B1 (ko) * 2012-05-14 2013-09-06 엘지이노텍 주식회사 전원 공급 장치

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JP2001045770A (ja) * 1999-07-20 2001-02-16 Lg Electronics Inc インバータシステムの力率補正装置及び方法
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