JPH09117139A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JPH09117139A
JPH09117139A JP29383195A JP29383195A JPH09117139A JP H09117139 A JPH09117139 A JP H09117139A JP 29383195 A JP29383195 A JP 29383195A JP 29383195 A JP29383195 A JP 29383195A JP H09117139 A JPH09117139 A JP H09117139A
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switching
power supply
voltage
circuit
supply circuit
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JP29383195A
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Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 力率改善が図られたワイドレンジ対応のスイ
ッチング電源回路において、電力変換効率の向上、及び
回路の小型/軽量化及び低コスト化を図る。 【解決手段】 AC200V系とAC100V系とで、
倍電圧整流動作と4倍電圧整流動作に切換可能とされる
力率改善整流回路11A、11B(平滑回路Ci3 −C
4 は共通)と、後段の電流共振形のスイッチングコン
バータ部101A、101Bの一次側直列共振回路に得
られたスイッチング出力を、各力率改善整流回路11
A、11Bの整流電流経路に帰還するようにして力率改
善を図るように構成し、後段に接続する電流共振形コン
バータについては、2石のスイッチング素子によるハー
フブリッジ結合方式とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング電源回
路に関わり、特に力率改善が図られたスイッチング電源
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波の比較的大きい電流及び電
圧に耐えることができるスイッチング素子の開発によっ
て、商用電源を整流して所望の直流電圧を得る電源装置
としては、大部分がスイッチング方式の電源装置になっ
ている。スイッチング電源はスイッチング周波数を高く
することによりトランスその他のデバイスを小型にする
と共に、大電力のDC−DCコンバータとして各種の電
子機器の電源として使用される。
【0003】ところで、一般に商用電源を整流すると平
滑回路に流れる電流は歪み波形になるため、電源の利用
効率を示す力率が損なわれるという問題が生じる。ま
た、歪み電流波形となることによって発生する高調波を
抑圧するための対策が必要とされている。
【0004】そこで、電源回路において力率を改善する
力率改善手段として、整流回路系においてスイッチング
コンバータを設けて力率を1に近付ける、いわゆるアク
ティブフィルタを設ける方法が知られている。このアク
ティブフィルタは、独立に動作することから、例えば電
源回路が重負荷時の場合や、複数のスイッチングコンバ
ータに対して同時に力率を改善する場合にも適用するこ
とができる。
【0005】図5は、アクティブフィルタを備えて力率
改善を図るように構成されたスイッチング電源回路の一
例を示す回路図とされる。この図に示す電源回路は、例
えば交流入力電圧がAC100V系とAC200V系に
共用して対応するようにされた、いわゆるワイドレンジ
対応とされている。また、二次側の直流出力電圧が2チ
ャンネル以上とされて、250W〜600W程度の範囲
の、比較的重負荷とされる総合負荷電力に対応する構成
とされている。また、整流出力から二次側の直流出力電
圧を得るためのスイッチングコンバータとしては、自励
式の電流共振形コンバータが用いられている。
【0006】図5に示す電源回路においては、商用交流
電源ACに対してコモンモードのノイズを除去するノイ
ズフィルタとしてコモンモードチョークコイルCMCと
アクロスコンデンサCL が設けられている。また、商用
交流電源ACに対しては、フィルタチョークコイルLN
及びフィルタコンデンサCN によって形成されるノーマ
ルモードのローパスフィルタが2組設けられている。そ
して、これらコモンモード及びノーマルモードのノイズ
フィルタによって、商用交流電源ACのラインに流れよ
うとするスイッチングノイズなどの高調波ノイズを阻止
するようにされている。
【0007】商用交流電源ACはブリッジ整流回路DB
により全波整流される。この場合には、ブリッジ整流回
路DB の整流出力端子と平滑コンデンサCi11,C
12,Ci13の正極端子間(整流出力ライン)に対して
チョークコイルCHの巻線Li及び高速リカバリ型ダイ
オードD2 が直列に接続されている。
【0008】なお、チョークコイルCHの巻線Liは、
後述するスイッチング素子Q20のスイッチング期間に電
流を負荷側(スイッチングコンバータ部側)に流し込む
ために、整流平滑電圧よりも高いレベルの電圧源あるい
は電流源となるためのエネルギー蓄積手段として機能す
るインダクタンスとして挿入され、例えば、360V〜
380V程度の直流入力電圧を生成する昇圧型のアクテ
ィブフィルタを構成する。また、高速リカバリ型ダイオ
ードD12は、後述するようにしてスイッチング素子Q20
のスイッチング動作によって、整流出力ラインに高周波
電流が流れることに対応して設けられるものとされる。
【0009】上記チョークコイルCHの巻線Li及び高
速リカバリ型ダイオードD12を介して整流出力ラインを
流れる整流電流は、平滑コンデンサCi11/Ci12/C
13の並列接続に対して充電されて、平滑コンデンサC
11/Ci12/Ci13の並列接続の両端に、後段のスイ
ッチングコンバータの動作電源となる整流平滑電圧が得
られる。なお、この場合には、例えば後段に設けられる
スイッチングコンバータに対応する電流容量が得られる
ように、上述のように3組の平滑コンデンサCi11,C
12,Ci13が並列に設けられている。また、この場合
の平滑コンデンサCi11,Ci12,Ci13としては、例
えば、それぞれ470μF/400Vの電解コンデンサ
が選定される。
【0010】また、アクティブフィルタを形成する部品
であるスイッチング素子Q20は、この場合には、例え
ば、MOS−FETトランジスタが用いられ、そのドレ
インがチョークコイルCHの巻線Liと高速リカバリ型
ダイオードD12のアノードの接続点に接続され、ソース
は突入電流制限抵抗RD を介して一次側アースに接地さ
れるようにして設けられている。このスイッチング素子
20は、後述するアクティブフィルタ制御回路20内の
ドライブ回路からゲートに対してスイッチング駆動信号
が供給されることによって、スイッチング動作が行われ
る。
【0011】アクティブフィルタ制御回路20は、この
場合には力率を1に近付けるように力率改善を行うアク
ティブフィルタの動作を制御するもので、例えば1石の
集積回路(IC)とされている。この場合、アクティブ
フィルタ制御回路20は電源投入時にスイッチング素子
20を駆動させる起動回路、所要のスイッチング周波数
を発生させる発振回路、上記発振周波数の信号を増幅し
てスイッチング素子Q20を駆動するためのゲート信号を
生成するドライブ回路、上記ドライブ回路より出力され
るスイッチング駆動信号についてPWM制御を行うPW
M制御回路、及び、次に説明するフィードフォワード回
路及びフィードバック回路の入力に基づいて乗算を行っ
て、上記PWM制御回路の制御入力信号を生成する乗算
器等によって構成される。この場合、ブリッジ整流回路
B の正極出力端子と一次側アース間には分圧抵抗R
1 、R2 が直列に挿入されており、この分圧抵抗R1
2 の分圧値がアクティブフィルタ制御回路20に入力
され、これによって、交流入力電圧に対応するフィード
フォワード回路が形成されている。また、フィードバッ
ク回路は平滑コンデンサCi11/Ci12/Ci13の並列
接続の両端電圧(整流平滑電圧)を分圧抵抗R3 、R4
により分圧した電圧値をアクティブフィルタ制御回路2
0に入力するようにして形成される。つまり、この図に
示すアクティブフィルタ制御回路20に対しては、フィ
ードフォワード回路より交流入力電圧のレベルに対応す
る電圧値が入力され、フィードバック回路からは、整流
平滑電圧レベルに対応する電圧値が入力されることにな
る。
【0012】この場合、チョークコイルCHに巻装され
た巻線N5 と整流ダイオードD6 による半波整流回路の
出力がアクティブフィルタ制御回路20の動作電源とし
て供給されている。
【0013】上記のように構成されるアクティブフィル
タによる力率改善動作の概略としては、次のようにな
る。例えば、アクティブフィルタ制御回路20ではフィ
ードフォワード回路より入力された電圧値に基づいて交
流入力電圧レベルを検出し、内部の乗算器に入力する。
また、一方でフィードバック回路から入力された電圧値
に基づいて整流平滑電圧の変動差分を検出して、この整
流平滑電圧の変動差分を内部の乗算器に入力する。そし
て、乗算器において、上記交流入力電圧レベルと整流平
滑電圧の変動差分を乗算するが、この乗算結果によって
例えば交流入力電圧と同一波形の電流指令値が生成され
る。そして、PWM制御回路では上記電流指令値と実際
の交流入力電流レベルを比較して、この差に応じたPW
M信号を生成してドライブ回路に供給する。スイッチン
グ素子Q20は、このPWM信号に基づくドライブ信号に
よってスイッチング駆動される。この結果、交流入力電
流は交流入力電圧と同一波形となるように制御されて、
力率がほぼ1に近付くようにして力率改善が図られるこ
とになる。また、この場合には、乗算器によって生成さ
れる電流指令値は、整流平滑電圧の変動差分に応じて振
幅が変化するように制御されるため、整流平滑電圧の変
動も抑制されることになる。
【0014】この電源回路においては、前述したような
重負荷の条件に対応するために、後段のスイッチングコ
ンバータにおいては、平滑コンデンサCi11/Ci12
Ci13の並列接続により得られる整流平滑電圧を動作電
源とすると共に、4石のスイッチング素子をフルブリッ
ジ結合して形成される自励式の電流共振形コンバータが
用いられている。なお、前段のアクティブフィルタから
は、交流入力電圧がAC100V系時とAC200V系
時の何れの場合においても、例えば、その平均値が36
0V〜380V程度でほぼ一定となるように設定された
整流平滑電圧が入力電圧として供給されるように構成さ
れている。
【0015】この図に示す電流共振形コンバータにおい
て、4石のスイッチング素子Q1 、Q2 、Q3 、Q4
は、フルブリッジ結合式のスイッチングコンバータを形
成する。図のようにスイッチング素子Q1 及びQ2 は、
平滑コンデンサCiの正極とアース間に対して、それぞ
れのコレクタ−エミッタを介して直列に接続されてい
る。また、スイッチング素子Q3 及びQ4 側もまた、上
記と同様にして接続される。
【0016】そして、スイッチング素子Q1 、Q2 の各
コレクタ−ベース間にそれぞれ挿入される抵抗RS1、R
S2は起動抵抗を、またスイッチング素子Q1 、Q2 の各
ベース−エミッタ間に挿入されるクランプダイオードD
D1、DD2はそれぞれスイッチングオフ時の逆方向電流の
経路を形成するために設けられる。また、ダンピング抵
抗RB1、RB2はそれぞれ、スイッチング素子Q1 、Q2
のベース電流(ドライブ電流)調整する。そして、共振
コンデンサCB1、CB2は、後述するドライブトランスP
RTの駆動巻線NB1、NB2と共に、自励発振用の直列共
振回路を形成しており、これらの素子によりスイッチン
グ素子Q1 、Q2 の駆動回路系が形成される。
【0017】また、スイッチング素子Q3 、Q4 に対し
ても、それぞれ起動抵抗RS3、RS4、クランプダイオー
ドDD3、DD4、ダンピング抵抗RB3、RB4、共振コンデ
ンサCB3、CB4、及び駆動巻線NB3、NB4が、上述と同
様の接続形態により設けられて、スイッチング素子Q
3 、Q4 の各駆動回路系を形成している。
【0018】ドライブトランスPRT(Power Regulati
ng Transformer) はスイッチング素子Q1 〜Q4 を駆動
すると共に、スイッチング周波数を可変制御するドライ
ブトランスを示している。この図の場合には、駆動巻線
B1〜NB4及び、駆動巻線NB1を巻き上げて形成される
共振電流検出巻線ND が巻装され、更にこれらの各巻線
に対して制御巻線NC が直交する方向に巻回された直交
型の可飽和リアクトルとされている。このドライブトラ
ンスPRTのスイッチング素子Q1 側の駆動巻線NB1
一端は共振コンデンサCB1に、他端はスイッチング素子
1 のエミッタに接続される。また、スイッチング素子
2 側の駆動巻線NB2の一端はアースに接地されると共
に他端はコンデンサCB2と接続されて、駆動巻線NB1
逆の極性の電圧が出力されるようにされている。
【0019】また、スイッチング素子Q3 に対応する駆
動巻線NB3の一端は、コンデンサCB3に、他端はスイッ
チング素子Q3 のエミッタに接続される。また、スイッ
チング素子Q4 側の駆動巻線NB4の一端はアースに接地
されると共に他端はコンデンサCB4と接続されて、駆動
巻線NB3とは逆の極性の電圧が出力されるようになされ
ている。
【0020】絶縁コンバータトランスPIT(Power Is
olation Transformer)はスイッチング素子Q1 〜Q4
スイッチング出力を二次側に伝送するための絶縁コンバ
ータトランスとされる。この場合、絶縁コンバータトラ
ンスPITの一次巻線N1 の一端はスイッチング素子Q
3 、Q4 のエミッタ−コレクタの接続点(スイッチング
出力点)と接続され、他端は直列共振コンデンサC1
共振電流検出巻線NDの直列接続を介して、スイッチン
グ素子Q1 、Q2 のエミッタ−コレクタの接続点(スイ
ッチング出力点)と接続されて、上記一次巻線N1 にス
イッチング出力を供給するようにされている。
【0021】このような接続形態によると、上記直列共
振コンデンサC1 と絶縁コンバータトランスPITの一
次巻線N1 が直列に接続されることになるが、これによ
り、直列共振コンデンサC1 のキャパシタンスと、絶縁
コンバータトランスPITのリーケージ・インダクタン
ス成分とにより、スイッチング電源回路を電流共振形と
するための直列共振回路を形成するようにされる。な
お、本明細書においては上記直列共振回路について、一
次側直列共振回路ともいうこととする。
【0022】制御回路1は、例えば二次側の直流電圧出
力E1 と、基準電圧を比較してその誤差に応じた直流電
流を、制御電流としてドライブトランスPRTの制御巻
線NC に供給する誤差増幅器である。
【0023】上記構成のスイッチング電源のスイッチン
グ動作としては、例えばスイッチング素子[Q1 、Q
4 ]の組とスイッチング素子[Q2 、Q3 ]の組が交互
にオン/オフ動作を行うようにされる。例えば、先ず商
用交流電源が投入されると、起動抵抗RS1〜RS4を介し
てスイッチング素子Q1 〜Q4 のベースに起動用のベー
ス電流が供給されることになるが、仮にスイッチング素
子[Q1 、Q4 ]が先にオンとなったとすれば、スイッ
チング素子[Q2 、Q3 ]はオフとなるように制御され
る。そして、スイッチング素子[Q1 、Q4 ]の出力と
して、スイッチング素子Q1 のコレクタ−エミッタ→共
振電流検出巻線ND →直列共振コンデンサC1 →一次巻
線N1 →スイッチング素子Q4 のコレクタ−エミッタ→
一次側アースの経路で電流が流れるが、この際、一次側
直列共振回路を流れる共振電流が0となる近傍でスイッ
チング素子[Q2 、Q3 ]がオン、スイッチング素子
[Q1 、Q4 ]がオフとなるように制御される。そし
て、スイッチング素子Q2 を介して先とは逆方向に直列
共振回路に対して共振電流が流れる。以降、スイッチン
グ素子[Q1 、Q4 ]及び[Q2、Q3 ]が交互にオン
となる自励式のスイッチング動作が開始される。このよ
うに、平滑コンデンサCiの端子電圧を動作電源として
スイッチング素子[Q1 、Q4 ]及び[Q2 、Q3 ]が
交互に開閉を繰り返すことによって、絶縁コンバータト
ランスPITの一次側巻線N1 に共振電流波形に近いド
ライブ電流を供給し、二次側の二次巻線N2 に交番出力
を得る。
【0024】この図に示す電源回路の場合、絶縁コンバ
ータトランスPITの二次側では、4組の二次巻線N
2 ,N2 ,N2 ,N2 が設けられている。そして、各二
次巻線に対しては、センタータップが設けられると共
に、整流ダイオードDOA、DOB及び平滑コンデンサCO
により形成される両波整流回路が接続されている。これ
により、絶縁コンバータトランスPITの二次側におい
ては、各二次巻線N2 に設定された巻線比に応じた4チ
ャンネルの直流出力電圧E1 、E2 、E3、E4 が得ら
れる。なお、直流出力電圧E3 は、上記両波整流回路の
出力に対して接続されたシリーズレギュレータSRを介
して出力される。
【0025】このスイッチングコンバータの定電圧制御
としては次のようになる。例えばこの場合、二次側の直
流出力電圧E1 には制御回路1が接続されており、直流
出力電圧E1 が低下した時や重負荷時の場合には、制御
回路1によって制御巻線NC に流れる電流が制御され、
スイッチング周波数が低くなるよう(共振周波数に近く
なるように)に制御され、一次巻線N1 に流すドライブ
電流が増加するように制御して定電圧化を図っている。
なお、以降はこのような定電圧制御について、スイッチ
ング周波数制御方式ということにする。また、直流出力
電圧E1 が上述のようにして直接安定化されるのに対
し、直流出力電圧E3 はシリーズレギュレータSRによ
り、直接安定化が図られて所定レベルの直流電源が得ら
れることになる。例えば、この電源回路のように、1系
統のスイッチングコンバータから複数チャンネルの直流
出力電圧を得ようとする場合には、上記のようにシリー
ズレギュレータSRを設けることで、直流出力電圧E1
以外の他の直流出力電圧を直接安定化することができ
る。従って、図示しないが直接定電圧制御が行われない
直流出力電圧E2 、E3 に対してもシリーズレギュレー
タSRを設けて構成することが可能とされる。
【0026】また、図6(a)(b)の斜視図により、
図5のスイッチング電源回路に用いられるフィルタチョ
ークコイルLN 及びチョークコイルCHの構造例を示
す。フィルタチョークコイルLN は、例えば図6(a)
のように、アモルファスあるいは圧力粉鉄心などの磁性
体によるトロイダル型コアに対して、単線コイルとして
の巻線Lを巻装して構成される。また、図6(b)に示
すチョークコイルCHは、同様にアモルファスや圧力粉
鉄心などによるトロイダル型コアに、単線コイルによっ
て巻線Li(及び巻線N5 )を巻装して構成される。な
お、フィルタチョークコイルLN とチョークコイルCH
のサイズを比較した場合には、例えば、図6(a)
(b)から分かるように、フィルタチョークコイルLN
よりもチョークコイルCHのほうがコアのサイズが大型
化する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところで、機器のサイ
ズやコスト等の観点によれば、スイッチング電源回路に
おいてもできるだけ部品点数を削減したり、小型や安価
な部品を使用する等して、小型/軽量化及び低コスト化
を図ることが好ましい。また、電力変換効率などの電気
的特性面においても向上が図られることが好ましい。
【0028】例えば、図5に示した電源回路の場合、ア
クティブフィルタを構成する部品群や、フィルタチョー
クコイルLN 及びフィルタコンデンサCN によって形成
されるノーマルモードのローパスフィルタは、負荷電力
が大きくなるのに対応して大型化し、特に、図6に示し
たフィルタチョークコイルLN とチョークコイルCH
は、電源投入時の突入電流による飽和や定格動作時の漏
洩磁束の低減を図るために大型化/重量化して、コスト
的に高価なものとなる。また、図5に示したアクティブ
フィルタでは、スイッチング素子Q20及び高速リカバリ
型ダイオードダイオードD2 がターンオン/オフ時に高
レベルの高調波電流を発生させるために、図のようにフ
ィルタチョークコイルLN 及びフィルタコンデンサCN
によるノーマルモードのローパスフィルタを2組結合し
た、いわゆるπ型ノーマルモードフィルタを設ける必要
がある。
【0029】また、図5に示したような構成のアクティ
ブフィルタを設けたことによる電力損失も比較的大きい
ことが知られており、例えばスイッチング素子Q20、ブ
リッジ整流回路DB 、高速リカバリ型ダイオードダイオ
ードD2 等の半導体について大容量のものを選定する必
要があると共に、これらの部品における電力損失による
発熱低減のための放熱板を設けることも必要となる。
【0030】更に図5に示す電源回路では、1系統のス
イッチングコンバータから複数チャンネルの二次側直流
出力電圧を生成するようにされていることから、各チャ
ンネルごとに直接安定化を図る場合には、前述のように
シリーズレギュレータなどを設ける必要があり、これに
よっても電力変換効率の低下及び回路規模の拡大を招く
ことになる。
【0031】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た問題点を解決するため、商用電源に対して並列に設け
られると共に、商用電源に入力される交流入力電圧レベ
ルに応じて、商用電源を倍電圧整流する倍電圧整流回路
と、商用電源を全波整流する全波整流回路との切換えが
可能なように構成される第1〜第nの整流回路系、もし
くは、商用電源を倍電圧整流する倍電圧整流回路と、商
用電源を交流入力電圧レベルのほぼ4倍に対応する整流
出力を得ることのできる4倍電圧整流回路との切換えが
可能なように構成される第1〜第nの整流回路系を備え
ることとした。また、これら第1〜第nの整流回路系に
対して共通に設けられて、上記第1〜第nの整流回路系
の整流出力を平滑化する平滑回路を備えることとした。
また、これら第1〜第nの整流回路系に対応して設けら
れ、絶縁コンバータトランスの一次側巻線及び直列共振
コンデンサの直列接続により形成される一次側直列共振
回路を備え、商用電源を整流平滑化して得られる平滑直
流電圧を入力してスイッチング動作を行い、絶縁コンバ
ータトランスの二次側から直流出力電圧を出力する、第
1〜第nの電流共振形スイッチングコンバータと、第1
〜第nの電流共振形スイッチングコンバータのスイッチ
ング出力を、それぞれ第1〜第nの整流回路系の整流電
流経路に対して帰還することによって力率改善を図るよ
うに設けられる第1〜第nの力率改善回路とを備えてス
イッチング電源回路を構成することとした。
【0032】そして上記構成によれば、商用交流電源に
対してそれぞれ独立して複数設けられる電流共振形スイ
ッチングコンバータによって、複数チャンネルの二次側
直流出力電圧を得ることができる。また、これら複数の
電流共振形スイッチングコンバータにより総合負荷電力
に対応するため、各電流共振形スイッチングコンバータ
には2石のスイッチング素子によるハーフブリッジ結合
式を用いることが可能とされる。更に、力率改善はアク
ティブフィルタ等によらず、電流共振形スイッチングコ
ンバータのスイッチング出力を整流経路に帰還する方式
による簡略な回路構成によって実現される。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のスイッチング電
源回路の一実施の形態の構成を示す回路図とされ、この
場合には交流入力電圧AC100V系及びAC200V
系に共用して対応するワイドレンジ対応とされる共に、
250W〜600W程度の負荷電力を保証可能な電源回
路として構成されている。なお、図5の電源回路図と同
一部分は同一符号を付して説明を省略する。この図に示
す電源回路の全体的な構成としては、整流回路系と力率
改善回路が組み合わされた3組の力率改善整流回路10
A、10B、10Cが、商用交流電源ACに対して並列
に接続されている。これら力率改善整流回路10A、1
0B、10Cの整流出力は、1組の直列接続された平滑
コンデンサ[CiA −CiB]からなる平滑回路によっ
て共通に平滑化される。また、直列接続された平滑コン
デンサCiA ,CiB の接続点は電磁リレーRLのスイ
ッチSを介して商用交流電源ACの負極ラインと接続さ
れており、後述するようにしてスイッチSのオン/オフ
制御が行われることで、交流入力電圧レベルに応じて電
源回路の整流動作が切換わるように制御される。上記整
流平滑回路の後段には、電流共振形のスイッチングコン
バータ部100A、100B、100Cが並列に設けら
れ、それぞれ直列接続された平滑コンデンサ[CiA
CiB ]の両端電圧(整流平滑電圧)を動作電源として
スイッチング駆動される。これらスイッチングコンバー
タ部100A、100B、100Cは、後述するよう
に、それぞれ力率改善整流回路10A、10B、10C
に対して一次側直列共振回路に得られたスイッチング出
力を帰還し、これにより力率改善整流回路10A、10
B、10Cでは力率改善動作が行われるようにされてい
る。
【0034】つまり、この電源回路は[力率改善整流回
路10A−平滑回路(CiA −CiB )−スイッチング
コンバータ部100A]、[力率改善整流回路10B−
平滑回路(CiA −CiB )−スイッチングコンバータ
部100B]、[力率改善整流回路10C−平滑回路
(CiA −CiB )−スイッチングコンバータ部100
C]の3組の電源回路部が商用交流電源ACに対してそ
れぞれ並列に接続されていると共に、この際、平滑回路
である直列接続された平滑コンデンサ[CiA −Ci
B ]は各電源回路部に対して共通とした構成が採られて
いる。
【0035】また、この場合にはスイッチングコンバー
タ部100Aからは2チャンネルの二次側直流出力電圧
1 ,E2 が出力され、スイッチングコンバータ部10
0Bからは二次側直流出力電圧E1 ,E2 が、スイッチ
ングコンバータ部100Bからは二次側直流出力電圧E
1 ,E2 が出力されて、計6チャンネルの二次側直流出
力電圧が得られるようにされており、例えば600W程
度の総合負荷電力に対応可能とされている。
【0036】ここで、本実施の形態における力率改善整
流回路10A、10B、10Cについて、力率改善整流
回路10Aを参照して説明する。例えば力率改善整流回
路10Aにおいては、商用交流電源ACの正極ラインと
ブリッジ整流回路DB の正極入力端子間にフィルタチョ
ークコイルLN1が挿入される。また、フィルタコンデン
サCN1が、上記フィルタチョークコイルLN1の商用交流
電源AC側の端部と商用交流電源ACの負極ライン間に
挿入するようにして、商用交流電源ACに対して並列に
接続されており、フィルタチョークコイルLN1と共にノ
ーマルモードのローパスフィルタを形成する。このノー
マルモードのローパスフィルタは、ブリッジ整流回路D
B を形成している整流ダイオードから商用交流電源AC
に流出しようとするスイッチング周期の高調波成分を阻
止するようにされる。ブリッジ整流回路DB は、上記ノ
ーマルモードのローパスフィルタのローパスフィルタを
介して商用交流電源ACに対して接続される。この場
合、ブリッジ整流回路DB は、後述するようにスイッチ
ング周期で断続された整流電流が流れることから、高速
リカバリ型による4本の整流ダイオードD1 、D2 、D
3 、D4により形成される。
【0037】上記ブリッジ整流回路DB の正極出力端子
(整流ダイオードD1 ,D4 の接続点)は、平滑コンデ
ンサCiA の正極端子と接続されている。また、平滑コ
ンデンサCiA ,CiB は図に示すように直列に接続さ
れて、ブリッジ整流回路DB の正極出力端子と一次側ア
ース間に挿入され、平滑コンデンサCiA ,CiB の接
続点は電磁リレーRLのスイッチSを介して商用交流電
源ACの負極ラインと接続されている。また、後段のス
イッチングコンバータ部100Aの絶縁コンバータトラ
ンスPITの一次巻線N1 が、直列共振コンデンサC1
を介してリッジ整流回路DB の正極入力端子(整流ダイ
オードD1 ,D2 の接続点)と接続されている。これに
より、本実施の形態では上記一次巻線N1 に得られたス
イッチング出力を整流電流経路に帰還するようにして力
率改善を図るようにされているが、これについては後述
する。
【0038】電磁リレーRLは駆動部RD 及びスイッチ
Sを備えてなる。駆動部RD は、例えば図示しないスタ
ンバイ電源あるいは、交流入力電圧レベルを検出可能な
電圧検出回路等に対して接続されて、交流入力電圧がA
C150V以下と以上の場合とで、その導通と非導通の
状態が切換わるようにされている。そして、駆動部RD
の励磁作用によって、交流入力電圧がAC150V以下
ではスイッチSはオンとなり、AC150V以上ではオ
フとなるように制御される。
【0039】上記のようにして構成される力率改善整流
回路10Aにおいて、先ず、その整流切換え動作につい
て説明する。例えば、AC100V系としてAC150
V以下の交流入力電圧が商用交流電源ACに供給されて
いる場合には、前述のように電磁リレーRLのスイッチ
Sがオンとされる。そして、交流入力電圧が正の期間の
整流電流は、『商用交流電源AC→コモンモードチョー
クコイルCMCの巻線Na→フィルタチョークコイルL
N1→整流ダイオードD1 →平滑コンデンサCiA →スイ
ッチS→コモンモードチョークコイルCMCの巻線Nb
→商用交流電源AC』の経路で流れることとなる。
【0040】一方、交流入力電圧が負の期間は、整流電
流は『商用交流電源AC→巻線Nb→スイッチS→平滑
コンデンサCiB →整流ダイオードD2 →フィルタチョ
ークコイルLN1→巻線Na→商用交流電源AC』の経路
で流れる。
【0041】つまり、この際には平滑コンデンサCiA
及びCiB に対する正期間、負期間の充電動作により、
整流平滑電圧としては交流入力電圧VACのピークレベル
のほぼ倍に相当する電圧値が得られる倍電圧整流動作と
なる。なお、この場合には交流入力電圧レベルがAC1
00V系とされることから、200V系の整流平滑電圧
が得られる。
【0042】一方、AC200V系としてAC150V
以上の交流入力電圧VACが供給されている場合には、電
磁リレーRLのスイッチSがオフとされる。そして、こ
の場合において交流入力電圧VACが正の期間の整流電流
は、『商用交流電源AC→巻線Na→フィルタチョーク
コイルLN1→整流ダイオードD1 →平滑コンデンサ[C
A −CiB ]の直列接続→整流ダイオードD3 →巻線
Nb→商用交流電源AC』の経路で流れることになる。
また、交流入力電圧が負の期間の整流電流は、『商用交
流電源AC→巻線Nb→整流ダイオードD4 →平滑コン
デンサ[CiA −CiB ]の直列接続→整流ダイオード
2 →フィルタチョークコイルLN1→巻線Na→商用交
流電源AC』の経路で流れる。つまり、この場合にはブ
リッジ整流回路DB により全波整流した整流出力を、直
列接続された平滑コンデンサ[CiA −CiB ]に充電
して整流平滑電圧を得る全波整流動作が実行されて、交
流入力電圧レベルに対応した200V系の整流平滑電圧
が得られる。
【0043】このようにしてスイッチSのオン/オフが
切換わることで、交流電源入力が100V系の場合は倍
電圧整流動作とする倍電圧整流回路が形成され、一方、
交流電源入力が200V系の場合には全波整流平滑動作
とする全波整流が形成されるように自動切換えが行われ
ることで、ワイドレンジの交流入力電圧に対応する電源
回路が構成される。
【0044】力率改善整流回路10B、10Cは、上述
の力率改善整流回路10Aの構成と同様とされ、また、
平滑コンデンサCiA −CiB からなる平滑回路及びス
イッチSに対する接続形態も同様とされて、共通に接続
されていることから、同一部分については同一符号を付
して、その接続形態についての説明は省略する。したが
って、力率改善整流回路10B、10Cにおける整流動
作は、上述した力率改善整流回路10Aの場合と同様と
なり、スイッチSのオン/オフ動作によって力率改善整
流回路10Aと連動するように、交流入力電圧がAC1
00V系と200V系とで、それぞれ倍電圧整流動作と
全波整流動作に切換わるようにされる。
【0045】この図に示す電源回路のスイッチングコン
バータとしては、前述のように直列接続された平滑コン
デンサ[CiA −CiB ]からなる平滑回路の後段に、
3組の電流共振形のスイッチングコンバータ部100
A、100B、100Cが並列に設けられているが、こ
れらスイッチングコンバータ部100A、100B、1
00Cの構成について、スイッチングコンバータ部10
0Aを例に説明する。
【0046】例えば、スイッチングコンバータ部100
Aは、他励式による電流共振形コンバータとされる。こ
の場合には、例えばMOS−FETなどによる2石のス
イッチング素子Q11、Q12を備え、スイッチング素子Q
11のドレインを整流平滑電圧Eiのラインと接続し、ス
イッチング素子Q11のソースとスイッチング素子Q12
ドレインを接続し、スイッチング素子Q12のソースを一
次側アースに接続する、いわゆるハーフブリッジ結合に
より接続されている。これらスイッチング素子Q11、Q
12は、発振ドライブ回路2によって交互にオン/オフ動
作が繰り返されるようにスイッチング駆動されて、整流
平滑電圧を断続してスイッチング出力とする。また、各
スイッチング素子Q11、Q12のドレイン−ソース間に対
して図に示す方向に並列に接続されるDD 、DD は、ス
イッチング素子Q11、Q12のオフ時に帰還される電流の
経路を形成するクランプダイオードとされる。
【0047】スイッチング素子Q11、Q12のソース−ド
レインの接続点はスイッチング出力点とされ、このスイ
ッチング出力点に対して絶縁トランスPITの一次巻線
1の一端が接続されて、この一次巻線N1 に対してス
イッチング出力を供給するようにされる。また、本実施
の形態の場合、このスイッチングコンバータ部100A
の一次側直列共振回路においては、絶縁トランスPIT
の一次巻線N1 が直列共振コンデンサC1 を介して、力
率改善整流回路10Aの整流ダイオードD1 、D2 の接
続点に対して接続されている。
【0048】また、この場合の絶縁トランスPITにお
いては、2組の二次巻線N2 、N2が設けられており、
それぞれセンタータップが二次側アースに接地されれる
と共に、整流ダイオードDOA、DOB及び平滑コンデンサ
O による両波整流回路が接続されて、2チャンネルの
直流出力電圧E1 、E2 が生成される。
【0049】このスイッチングコンバータ部100Aに
おいては、制御回路1が直流出力電圧E1 の変動に基づ
いて発振ドライブ回路2を制御し、発振ドライブ回路2
からスイッチング素子Q11、Q12の各ゲートに供給する
スイッチング駆動信号を変化させる(例えば駆動信号の
パルス幅可変制御を行う)ことで、直流出力電圧E1
定電圧制御を行うようにしている。
【0050】起動回路3は、電源投入直後に整流平滑ラ
インに得られる電圧あるいは電流を検出して、発振ドラ
イブ回路2を起動させるために設けられており、この起
動回路3には、絶縁トランスPITに設けられた三次巻
線N3 と整流ダイオードD5により供給される低圧電圧
が供給される。この実施例で用いられるような、電界効
果型のスイッチング素子は電圧駆動であり自励発振が困
難になるため、この図のように発振ドライブ回路2と起
動回路3を設けることが好ましい。
【0051】スイッチングコンバータ部100B、10
0Cは、上記スイッチングコンバータ部100Aと同様
の構成とされていることから、同一部分には同一符号を
付している。従ってスイッチングコンバータ部100
B、100Cは、上記スイッチングコンバータ部100
Aと同様に2石のスイッチング素子をハーフブリッジ結
合して形成される他励式の電流共振形コンバータの動作
となる。また、スイッチングコンバータ部100Bにお
いては2チャンネルの直流出力電圧E3 、E4 が出力さ
れ、スイッチングコンバータ部100Bにおいても2チ
ャンネルの直流出力電圧E5 、E6 が出力されるように
構成されており、それぞれ直流出力電圧E3 、E5 の変
動に基づいて定電圧制御を行うようにしている。また、
スイッチングコンバータ部100Bの一次側直列共振回
路は力率改善整流回路10Bの整流ダイオードD1 、D
2 の接続点と接続され、スイッチングコンバータ部10
0Cの一次側直列共振回路は力率改善整流回路10Cの
整流ダイオードD1 、D2 の接続点と接続されて構成さ
れている。
【0052】ここで、本実施の形態の形態の力率改善動
作について説明する。例えば、力率改善整流回路10A
においては、スイッチングコンバータ部100Aの絶縁
コンバータトランスPITの一次巻線N1 が直列共振コ
ンデンサC1を介して、ブリッジ整流回路DB の正極入
力端子(整流ダイオードD1 、D2 の接続点)に対して
接続されている。これにより、一次巻線N1 に供給され
たスイッチング出力は直列共振コンデンサC1 の静電容
量結合を介するようにして、整流ダイオードD1 、D2
を介する整流電流経路に帰還されるが、このスイッチン
グ出力に基づいて、整流電流経路にはスイッチング周期
の電圧(スイッチング電圧)が重畳されることになる。
そして、このスイッチング電圧の重畳分によって、力率
改善整流回路10Aにおいては、整流ダイオードD1
2 を流れる整流電流をスイッチング周期で断続するよ
うに動作することになる。これら整流ダイオードD1
2 は、倍電圧整流動作時及び全波整流動作時の何れの
場合にも整流電流経路にあることから、上述の整流電流
を断続する動作は、倍電圧整流時及び全波整流時の何れ
においても行われることになる。
【0053】この動作により、例えば倍電圧整流動作時
には、整流出力電圧はスイッチング電圧が重畳された状
態で、交流入力電圧が正/負の各期間において、平滑コ
ンデンサCiA 、CiB にそれぞれ充電されることにな
るが、このスイッチング電圧の重畳分によって、平滑コ
ンデンサCiA 、CiB の各両端電圧をスイッチング周
期で引き下げることになる。このため、整流出力電圧レ
ベルが平滑コンデンサCiA 、CiB の各両端電圧より
も低いとされる期間にも充電電流が流れるようにされ
る。また、全波整流動作時では、整流出力電圧はスイッ
チング電圧が重畳された整流出力電圧によって、直列接
続された平滑コンデンサCiA −CiB に充電を行うよ
うにされ、このスイッチング電圧の重畳分によって、直
列接続された平滑コンデンサCiA −CiB の両端電圧
(整流平滑電圧)をスイッチング周期で引き下げること
になる。このため、交流入力電圧レベルが直列接続され
た平滑コンデンサCiA −CiB の両端電圧よりも低い
とされる期間にも充電電流が流れるようにされる。
【0054】この結果、倍電圧整流動作時と全波整流動
作時の両者の場合において、商用交流電源AC流れる交
流入力電流IACから、分岐して力率改善整流回路10A
に流入する整流入力電流の平均的な波形が交流入力電圧
の波形に近付くようにされ、その導通角が拡大されるこ
とになる。
【0055】そして、力率改善整流回路10B、10C
においても、上述の力率改善整流回路10Aと同様にし
て、それぞれスイッチングコンバータ部100B、10
0Cの一次側直列共振回路より帰還されたスイッチング
出力に基づいて、整流入力電流の導通角を拡大するよう
に動作する。従って、上記力率改善整流回路10A、1
0B及び10Cの各整流入力電流を合成して得られる交
流入力電流IACはその導通角が拡大されて平均波形が交
流入力電圧の波形に近付くことによって力率改善が図ら
れることになる。なお、力率改善整流回路10A、10
B及び10Cから商用交流電源AC側に流出しようとす
るスイッチング周期の高調波成分は、それぞれに設けら
れているノーマルモードのローパスフィルタ(LN1,C
N1)によって阻止される。
【0056】また、この各力率改善整流回路10A、1
0B及び10Cにおいては、整流ダイオードD1 、D2
に対してそれぞれ並列に共振用コンデンサC2 が設けら
れ、例えばフィルタチョークコイルLN1と共に並列共振
回路を形成するようにされている。そして、この並列共
振回路は負荷変動に対応してその共振インピーダンスが
変化するようにされており、このスイッチング電源回路
の負荷が軽くなった時に整流電流経路に帰還されるスイ
ッチング出力を抑圧するようにしており、これによっ
て、軽負荷時の平滑コンデンサの端子電圧(整流平滑電
圧)の上昇を抑制して、電源回路としてのレギュレ−シ
ョン範囲を拡大することが可能とされている。
【0057】ここで図2に、図1に示す電源回路の交流
入力電圧に対する力率特性を示す。図1の電源回路にお
いては、前述のように交流入力電圧AC150V以上と
以下とで電磁リレーRLの切換え動作により整流動作が
切換えられるのに伴い、Z2に示すように交流入力電圧
AC150Vを境界として力率特性が段階的に変化して
いる。そして、この場合には、AC100V系とされる
交流入力電圧VAC=100V時に力率PF=0.85が
得られ、また、AC200V系とされる交流入力電圧V
AC=230V時に力率PF=0.80が得られるよう
に、所要の部品が選定される。
【0058】ここで、本実施の形態である図1の電源回
路と、従来例として示した図5の電源回路とを比較した
場合、図5の回路ではブリッジ整流回路DB を形成する
整流ダイオードや、アクティブフィルタにおけるスイッ
チング素子Q20、高速リカバリ型ダイオードD12などの
電力損失が比較的大きくなっていた。また、図5の電源
回路では、1組のフルブリッジ結合式による電流共振形
コンバータにより4チャンネルの直流出力電圧を生成す
るようにしているが、この構成では、スイッチング周波
数制御方式により直接定電圧化が図られるのは直流出力
電圧E1 の1チャンネルのみとされ、他の直流出力電圧
を直接定電圧制御する必要のある場合には、シリーズレ
ギュレータSR及びこれに対応する放熱板を設ける必要
があり、これによっても電力損失が増大する。
【0059】これに対して、図1の電源回路では電流共
振形コンバータのスイッチング出力を整流電流経路に帰
還する方式により力率改善を図るようにして、アクティ
ブフィルタを不要とし、また、この場合には3組の電流
共振形のスイッチングコンバータ部100A、100
B、100Cから、それぞれ2チャンネルの直流出力電
圧(E1 ,E2 )(E3 ,E4 )(E5 ,E6 )を出力
するようにしているが、これによって、本実施の形態で
は計6チャンネルの直流出力電圧のうち、計3チャンネ
ルの直流出力電圧E1 ,E3 ,E5 について直接定電圧
制御が図られることになり、シリーズレギュレータ等の
定電圧用の素子を不要とする、若しくは削減することが
できる。この結果、本実施の形態では図5の電源回路よ
りも電力損失が大幅に低減され、電力変換効率が向上さ
れることになる。
【0060】例えば具体的には、図5の電源回路では、
総合負荷電力600Wの条件のもとで、交流入力電圧V
AC=100V時においては、力率PF=0.99とさ
れ、電力変換効率は84.6%、入力電力は709Wが
計測され、交流入力電圧VAC=230V時においては、
力率PF=0.97であり、電力変換効率は86.5
%、入力電力は694Wが計測された。
【0061】これに対して、図1の電源回路において総
合負荷電力600Wの条件のもとで、交流入力電圧VAC
=100V時においては、力率PF=0.85とされ、
電力変換効率は92%、入力電力は652Wが計測され
た。また、交流入力電圧VAC=230V時においては、
力率PF=0.80であり、電力変換効率は93.0
%、入力電力は645Wが計測された。このように、図
1の電源回路ではAC100V系時とAC200VB系
時とで共に、同一条件での図5の電源回路よりも電力変
換効率、入力電力特性が向上されている。なお、力率改
善特性として、図5の電源回路が0.97又は0.99
とされているのに対して、本実施の形態においては0.
85又は0.8程度が設定されるが、例えば、この値に
よっても電源高調波歪規制により定められる規格を充分
満足するものとされ、AC100V系とAC200V系
の各地域で本実施の形態の形態の構成に基づいて構成さ
れる電源回路を使用した場合に、使用地域ごとに適切な
力率が得られるものである。
【0062】また、図5の電源回路ではアクティブフィ
ルタのスイッチング素子Q20から高レベルの高調波ノイ
ズが輻射されることから、いわゆるダブルπ型といわれ
る2組のノーマルモードのローパスフィルタによりこれ
を阻止するようしており、また、負荷が重くなるのに対
応してローパスフィルタを形成するインダクタンス素子
のサイズが大型化し、例えばフィルタチョークコイルL
N (図6参照)はトロイダル型コアが用いられ高コスト
化していた。また、同様にトロイダル型コアによるチョ
ークコイルCH(図6参照)も大型化していた。これに
対して、図1の電源回路ではアクティブフィルタが用い
られないことからチョークコイルCHは削除される。ま
た、各力率改善整流回路に備えられるノーマルモードの
ローパスフィルタについても、複数のスイッチングコン
バータ部により総合負荷電力を分担するようにされるた
め、このローパスフィルタを形成する素子(LN1
N1)についても特に強化する必要はなくなり、より小
型で安価なものを選定することが可能とされる。そし
て、前述のように電力損失が低減されることに伴って、
例えば図5の回路においてブリッジ整流回路DB 、高速
リカバリ型ダイオードD12、スイッチング素子Q20、及
びシリーズレギュレータなどに設けられていた放熱板等
も削除されることとも併せて、本実施の形態の電源回路
は、電源回路を形成する部品の削減及び小型化が図られ
るため、総合的に電源回路の小型/軽量化及び低コスト
化を促進することが可能とされる。
【0063】図3は、本発明の他の実施の形態のスイッ
チング電源回路の構成を示す回路図とされ、図1及び図
5の電源回路と同一部分は同一符号を付して説明を省略
する。なお、この電源回路も、図1の電源回路と同様に
AC100V系とAC200V系の交流入力電圧に共用
して対応するするワイドレンジ型とされると共に、25
0W〜600W程度の総合負荷電力を保証可能な電源回
路として構成される。
【0064】この図に示すスイッチング電源回路の全体
的な構成は、図1の電源回路に準ずるものとされる。つ
まり、この場合には[力率改善整流回路11A−スイッ
チングコンバータ部101A]からなる電源回路部と、
[力率改善整流回路11B−スイッチングコンバータ部
101B]からなる2組の電源回路部が、商用交流電源
ACに対してそれぞれ個別に並列に接続されて構成され
る。この場合、力率改善整流回路11Aと力率改善整流
回路11Bは、それぞれ図において一点鎖線によって括
って示されるが、整流平滑電圧が得られる平滑コンデン
サCi3 −Ci4 の直列接続及び電磁リレーRLのスイ
ッチSは、力率改善整流回路11Aと力率改善整流回路
11Bに対して共通に設けられるようにされている。
【0065】本実施の形態において備えられる力率改善
整流回路11A、11Bは、AC100V系とAC20
0V系とに応じて、交流入力電圧のピークレベルのほぼ
4倍に対応する整流平滑電圧を生成する4倍電圧整流回
路と、倍電圧整流回路とに切換わるようにされていると
共に、磁気結合トランスMCTを備えてスイッチング出
力を帰還して力率改善を図るように構成されているが、
この力率改善整流回路11A、11Bの構成について、
力率改善整流回路11Aを例に説明する。
【0066】例えば、力率改善整流回路11Aにおいて
は、商用交流電源ACの正極ラインと平滑コンデンサC
1 の負極間に対して、フィルタチョークコイルLN1
び磁気結合トランスMCTの二次巻線Niが図のように
直列に挿入される。この場合、フィルタコンデンサCN1
はその一端が、フィルタチョークコイルLN1の商用交流
電源AC側でなく、フィルタチョークコイルLN1と磁気
結合トランスMCTの二次巻線Ni間に対して接続され
るようにして、商用交流電源ACに対して並列に設けら
れているが、このような接続形態によっても、ノーマル
モードのローパスフィルタを形成し、先の実施の形態と
同様の作用を有するものとされる。
【0067】本実施の形態の力率改善整流回路11Aに
備えられる磁気結合トランスMCTは、例えばフェライ
ト材のコアなどに対して、上記二次巻線Niと一次巻線
Pを1:1の巻線比により磁気的に密結合して構成さ
れる。この場合、磁気結合トランスMCTの一次巻線N
P の一端は、スイッチングコンバータ部101Aの一次
側直列共振回路と接続され、他端は一次側アースに接地
されており、後述するようにして力率改善を図るように
作用する。また、このように磁気結合トランスMCTが
備えられる場合には、共振用コンデンサC2 は、磁気結
合トランスMCTの二次巻線Niに対して並列に接続し
て、この二次巻線Niと共に並列共振回路を形成するこ
とができる。そして、その作用効果としては先に図1に
て説明した共振用コンデンサC2 と同様とされ、軽負荷
時や交流入力電圧が低くなったときの整流平滑電圧の上
昇を抑制するようにされる。
【0068】また、力率改善整流回路11Aにおいて
は、整流ダイオードD1 ,D2 ,D3,D4 と平滑コン
デンサCi1 ,Ci2 ,Ci3 ,Ci4 により整流回路
系が形成されている。この場合、平滑コンデンサCi1
の負極は、磁気結合トランスMCTの二次巻線Ni−フ
ィルタチョークコイルLN1を介して商用交流電源ACの
正極ラインと接続され、正極は整流ダイオードD1 (ア
ノード)、D2 (カソード)の接続点と接続される。整
流ダイオードD2 のアノードは商用交流電源ACの負極
と接続されている。また、平滑コンデンサCi2 の正極
は、商用交流電源ACの正極と接続され、負極は整流ダ
イオードD4 (カソード)、D3 (アノード)の接続点
に対して接続される。整流ダイオードD4 のアノードは
一次側アースに接続され、また、整流ダイオードD3
カソードは商用交流電源ACの負極と接続される。
【0069】平滑コンデンサCi3 及びCi4 は直列接
続されて、図のように整流ダイオードD1 のカソードと
一次側アース間に挿入される。平滑コンデンサCi3
Ci4 の接続点は、電磁リレーRLのスイッチSを介し
て商用交流電源ACの負極に接続される。なお、本実施
の形態においても電磁リレーRLは、図示しないスタン
バイ電源回路やリレー駆動回路などに対して駆動部RD
が接続されて、交流入力電圧がAC150V以下(AC
100V系)の場合にはスイッチSをオンとし、AC1
50V以上(AC200V系)の場合にはスイッチSを
オフとするように制御される。そして、直列接続された
平滑コンデンサCi3 −Ci4 の両端電圧がこの電源回
路の整流平滑電圧とされて、後段のスイッチングコンバ
ータに対して動作電源として供給される。
【0070】ここで、力率改善整流回路11Aにおける
整流動作の切換え動作について図4を参照して説明す
る。図4は、本実施の形態に示す力率改善整流回路11
から、その整流動作に対応して形成される回路形態を抽
出して示す等価回路図とされている。従って、この場合
にはコモンモードチョークコイルCMC、アクロスコン
デンサCL 、ノーマルモードのローパスフィルタ
(LN1、CN1)及び共振用コンデンサC2 、スイッチS
等の素子の図示は省略されている。
【0071】例えば、AC200V系としてAC150
V以上の交流入力電圧が供給されている場合では、前述
のようにスイッチSはオフとなる。そして、スイッチS
がオフとされた状態において、先ず、交流入力電圧が負
の期間では、整流電流経路は図4(a)に示すように形
成される。つまり、整流電流は『商用交流電源AC→整
流ダイオードD2 →平滑コンデンサCi1 (正極→負
極)→商用交流電源AC』の経路によって平滑コンデン
サCi1 に対して充電をして、平滑コンデンサCi1
両端に交流入力電圧のピークレベルに対応する直流電圧
を発生させると共に、『商用交流電源AC→整流ダイオ
ードD2 →整流ダイオードD1 →平滑コンデンサCi3
(正極→負極)→平滑コンデンサCi4 (正極→負極)
→整流ダイオードD4 →平滑コンデンサCi2(負極→
正極)→商用交流電源AC』の経路によって、整流電流
を平滑コンデンサCi3 −Ci4 の直列接続に対して充
電する経路が形成される。
【0072】そして、次の交流入力電圧が正の期間で
は、整流電流は図4(b)に示すように『商用交流電源
AC→平滑コンデンサCi1 (負極→正極)→整流ダイ
オードD1 →平滑コンデンサCi3 (正極→負極)→平
滑コンデンサCi4 (正極→負極)→整流ダイオードD
4 →整流ダイオードD3 →商用交流電源AC』の経路に
より整流電流を平滑コンデンサCi3 −Ci4 の直列接
続に対して充電するが、この際、先の交流入力電圧が負
の期間で充電された平滑コンデンサCi1 の両端電圧を
介して、この電圧を重畳するようにして充電が行われ
る。このため、直列接続された平滑コンデンサCi3
Ci4 の両端に得られる整流平滑電圧レベルは、入力さ
れた交流入力電圧レベルに対応するレベルの整流平滑電
圧をEiとすると、図に示すように、その2倍に対応す
る整流平滑電圧2Eiが得られる。この場合には200
V系の交流入力電圧が入力されていることから、400
V系の整流平滑電圧が得られることになる。また、この
ときには『商用交流電源AC→平滑コンデンサCi2
(正極→負極)→整流ダイオードD3 →商用交流電源A
C』の整流電流経路により、平滑コンデンサCi2 の両
端にEiのレベルの直流電圧を発生させる。
【0073】そして、例えば次の交流入力電圧が負の期
間では、再び図4(a)に示す整流電流経路が形成され
るが、この際、上記交流入力電圧が正の期間に得られた
平滑コンデンサCi2 の両端電圧を重畳するようにし
て、平滑コンデンサCi3 −Ci4 の直列接続に対して
充電が行われることから、入力された交流入力電圧レベ
ルの2倍に対応する整流平滑電圧2Eiが得られる。
【0074】本実施の形態の電源回路では、上述のよう
にして交流入力電圧が負と正の期間で図4(a)(b)
に示す動作が繰り返されることで、交流入力電圧がAC
200V系とされる場合には、倍電圧整流回路が形成さ
れて400V系の整流平滑電圧を生成して、後段のスイ
ッチングコンバータ部に動作電源として供給するように
される。
【0075】また、AC100V系としてAC150V
以下の交流入力電圧が供給されている場合にはスイッチ
Sはオンとなるように制御される。そしてこの場合、交
流入力電圧が負の期間の整流電流経路は、図4(c)の
破線に示すように形成されることになる。つまり、整流
電流は『商用交流電源AC→平滑コンデンサCi4 (正
極→負極)→整流ダイオードD4 →平滑コンデンサCi
2 (負極→正極)→商用交流電源AC』の経路で流れ、
平滑コンデンサCi4 に対して整流電流を充電するよう
にされる。また、整流電流は『商用交流電源AC→整流
ダイオードD2 →平滑コンデンサCi1 (正極→負極)
→商用交流電源AC』の経路によって平滑コンデンサC
1 に対する充電を行うようにもされ、平滑コンデンサ
Ci1 の両端にEiのレベルの電圧を生成する。
【0076】そして、交流入力電圧が正の期間では整流
電流は、図4(c)の実線に示すように『商用交流電源
AC→整流ダイオードD1 →平滑コンデンサCi3 (正
極→負極)→商用交流電源AC』の経路で流れて、平滑
コンデンサCi3 に対して整流電流を充電するようにさ
れるが、このとき前の交流入力電圧が負の期間で平滑コ
ンデンサCi1 の両端に発生した電圧を介して、整流ダ
イオードD1 により整流した商用交流電源ACを平滑コ
ンデンサCi3 に充電するようにされることから、平滑
コンデンサCi3 の両端には、交流入力電圧レベルの2
倍に対応する2Eiのレベルの整流平滑電圧が得られる
ことになる。この場合には交流入力電圧はAC100V
系であることから2Eiの整流平滑電圧は200V系の
電圧レベルとなる。
【0077】また、上記交流入力電圧が正の期間では、
整流電流は分岐して、『商用交流電源AC→平滑コンデ
ンサCi2 (正極→負極)→整流ダイオードD3 →商用
交流電源AC』の経路によっても流れるようにされ、平
滑コンデンサCi2 の両端にEiのレベルの電圧を生成
する。そして次の交流入力電圧が負の期間となると、整
流電流経路は前述のように図4(c)の破線に示す経路
とされて、平滑コンデンサCi4 に対して整流電流を充
電するが、この際先の交流入力電圧が正の期間で充電さ
れた平滑コンデンサCi2 の両端電圧を重畳するように
して、平滑コンデンサCi4 に対する充電が行われる。
これにより、平滑コンデンサCi4 の両端には、交流入
力電圧レベルの2倍に対応する2Eiの整流平滑電圧が
得られることになる。
【0078】このような交流入力電圧の正/負の各期間
の動作によって、平滑コンデンサCi3 と平滑コンデン
サCi4 の各両端に2Eiの整流平滑電圧が得られる結
果、直列接続された平滑コンデンサCi3 −Ci4 の両
端に得られる整流平滑電圧レベルとしては、 2Ei+2Ei=4Ei となり、4Eiの整流平滑電圧が得られる4倍電圧整流
回路が形成されることになる。この場合、交流入力電圧
はAC100V系とされることから4Eiの整流平滑電
圧としては400V系の直流電圧が得られることにな
る。なお、このような回路構成による4倍電圧整流方式
は一般にミッチェル回路ともいわれる。
【0079】また、力率改善整流回路11Bは、前述の
ように直列接続された平滑コンデンサCi3 −Ci4
平滑回路と、スイッチSの切換え回路を力率改善整流回
路11Aと共用すると共に、他の回路構成は力率改善整
流回路11Aと同様とされていることから、同一部分に
同一符号を付している。従って、力率改善整流回路11
Bにおいても、上記図4にて説明したと同様にしてAC
100V系とAC200V系とに応じて4倍電圧整流動
作と倍電圧整流動作の切換えが行われて、後段のスイッ
チングコンバータ部101Bに対して400V系の整流
平滑電圧を供給するようにされる。
【0080】本実施の形態の場合、スイッチングコンバ
ータ部101A、101Bは、共に2石のスイッチング
素子Q1 、Q2 をハーフブリッジ結合して構成される自
励式による電流共振形コンバータとされているが、その
構成についてスイッチングコンバータ部101Aを例に
説明する。例えば、スイッチングコンバータ部101A
においては、ハーフブリッジ結合とされるスイッチング
素子Q1 、Q2 及びこれらをスイッチング駆動する駆動
回路系を形成する部品群の接続形態は、図5のフルブリ
ッジ結合式による電流共振形コンバータにおけるスイッ
チング素子Q1 、Q2 の場合と同様とされていることか
ら、同一符号を付して説明を省略する。このようなハー
フブリッジ結合式によるスイッチングコンバータでは、
スイッチング素子Q1 、Q2 が交互にオン/オフするよ
うにしてスイッチング動作が行われ、スイッチング素子
1 、Q2 のエミッタ−コレクタの接続点がスイッチン
グ出力点とされる。この場合、スイッチング出力点は、
ドライブトランスPRTにおいて独立に巻装された共振
電流検出巻線ND を介して、一次側直列共振回路と接続
されている。また、本実施の形態における一次側直列共
振回路は、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N
1 が直列共振コンデンサC1 を介して磁気結合トランス
MCTの一次巻線NP と接続されている。
【0081】また、この図に示す絶縁コンバータトラン
スPITの二次側では、2チャンネルの直流出力電圧E
1 、E2 が生成され、直流出力電圧E1 がスイッチング
周波数制御方式によって直接定電圧化される。
【0082】スイッチングコンバータ部101Bは、上
述したスイッチングコンバータ部101Aと同様の構成
とされていることから、同一構成部分には同一符号を付
している。このスイッチングコンバータ部101Bの場
合には、二次側から2チャンネルの直流出力電圧E3
4 が出力され、直流出力電圧E3 が安定化されて出力
される。また、一次側直列共振回路は前段の力率改善整
流回路11Bの磁気結合トランスMCTの一次巻線NP
に対して直列に接続されている。
【0083】そして、本実施の形態の電源回路における
力率改善動作は次のようになる。例えば力率改善整流回
路11においては、前述のように磁気結合トランスMC
Tを備え、この磁気結合トランスMCTの一次巻線NP
に対して、スイッチングコンバータ部101Aの一次側
直列共振回路が直列に接続されている。これにより、磁
気結合トランスMCTの一次巻線NP には、絶縁コンバ
ータトランスの一次巻線N1 に得られたスイッチング出
力が直列共振コンデンサC1 を介して供給されることに
なる。そして、磁気結合トランスMCTにおいては、そ
の磁気結合を介して一次巻線NP に得られたスイッチン
グ出力電圧を、二次巻線Niに励起するようにして帰還
する。本実施の形態の場合、磁気結合トランスMCTの
二次巻線Niは、力率改善整流回路11Aが倍電圧整流
回路/4倍電圧整流回路の何れに切換えられた場合に
も、その整流電流経路に挿入される状態となることか
ら、磁気結合トランスMCTの二次巻線Niに得られた
スイッチング電圧は倍電圧整流動作時と4倍電圧整流動
作時の両者の場合において、整流電流経路に重畳するよ
うにされる。そして、このスイッチング電圧の重畳分に
よって、倍電圧整流動作時と4倍電圧整流動作時に挿入
される整流ダイオードを流れる整流電流をスイッチング
周期で断続するようにされる。
【0084】この動作により、以降は図1で説明したと
同様の作用によって、整流電流が充電される平滑コンデ
ンサの両端電圧がスイッチング周期で引き下げられ、交
流入力電流から分岐して力率改善整流回路11Aに流入
する整流入力電流の導通角が拡大されることになる。
【0085】そして、力率改善整流回路11Bにおいて
も、上述と同様にしてスイッチングコンバータ部101
Bから磁気結合トランスMCTの磁気結合を介して帰還
されたスイッチング出力に基づいて、力率改善整流回路
11Bに流入する整流入力電流の導通角が拡大される。
この結果、力率改善整流回路11A及び11Bの各整流
入力電流を合成して得られる交流入力電流の導通角が拡
大されて力率改善が図られることになる。なお、本実施
の形態においても先に図2にて説明したと同様の力率特
性が得られるように、所要の部品が選定される。
【0086】そして、本実施の形態においても先に図1
に示した電源回路と同様に、図5の電源回路と比較した
場合には、電力変換効率や入力電力等の特性の向上及び
小型/軽量化が図られることになる。また、図3に示し
た電源回路ではAC100V系時に4倍電圧整流動作と
されることから、例えばAC100V系時に倍電圧整流
動作となる場合と比較すると、交流入力電流のピークレ
ベルがほぼ1/2に低減されるため、それだけ整流ダイ
オードやスイッチングコンバータにおけるスイッチング
素子等の電力損失がより低減されることになる。
【0087】なお、上記各実施の形態に用いられた電磁
リレーRLの代わりに、トライアックなどの双方向性サ
イリスタなどを備えて構成されるスイッチ回路が用いら
れることも考えられる。また、上記各実施の形態におい
ては、3組又は2組の[力率改善整流回路−スイッチン
グコンバータ部]からなる電源回路部が設けられている
が、実際に対応すべき総合負荷電力などの条件に対応し
て、更に多くの[力率改善整流回路−スイッチングコン
バータ部]による電源回路部が追加されるように構成さ
れて構わない。
【0088】また、本発明は上記各実施の形態に示した
構成の限定されるものではなく各種変更が可能とされ、
例えば、本発明に基づく整流回路系は、例えばミッチェ
ル回路に基づく以外の他の方式による4倍電圧整流回
路、又は上記各実施の形態に示した以外の他の構成によ
る倍電圧整流動作への切換えを実現する整流平滑回路が
採用されることも考えられる。また、後段に接続される
電流共振形コンバータは、自励発振形/他励発振形、ス
イッチング周波数制御方式/直列共振周波数制御方式等
(絶縁コンバータトランスを直交型とし、直列共振周波
数を制御する)など、各種方式・タイプの組み合わせパ
ターンにより構成される電流共振形コンバータとするこ
とが可能であって、上記各図に実施の形態として示した
コンバータのタイプに限定されるものではない。更に、
本発明における力率改善方式として、図示しないが、先
に本出願人により提案された、磁気結合トランスMCT
をチョークコイルに置き換えると共に、一次側直列共振
回路のスイッチング出力が整流ダイオードに印加される
ように構成した力率改善回路の構成などが適用されて
も、上記各実施の形態と同等の効果が得られる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、[力率改
善整流回路−スイッチングコンバータ部]からなる電源
回路部を複数設けて商用交流電源に対して並列に接続
し、平滑回路部及び整流動作切換回路は共通とする構成
としたうえで、後段のハーフブリッジ結合式による電流
共振形のスイッチングコンバータ部から各力率改善整流
回路に帰還されたスイッチング出力に基づいて力率改善
を図る構成としたことで、例えばアクティブフィルタに
より力率改善図る場合と比較して、電力変換効率及び入
力電力特性が向上され、これに伴って放熱板等を削除す
ることが可能となる。また、力率改善部品及びノイズフ
ィルタを形成するインダクタンス素子等についても、よ
り小型で安価なものを用いることが可能となる。また、
複数組の電流共振形コンバータによりマルチチャンネル
の直流出力電圧を得るようにされることから、各電流共
振形コンバータは2石のスイッチング素子によるハーフ
ブリッジ結合タイプで対応することが可能とされ、ま
た、シリーズレギュレータ等を設けることなく、直接定
電圧化が図られる直流出力電圧のチャンネル数が増加す
るため、例えば1組の4石によるフルブリッジ結合タイ
プの電流共振形コンバータからマルチチャンネルの直流
出力電圧を得る構成よりも電力損失が削減され、また、
構成部品の小型化及び低コスト化を図ることが可能とな
る。
【0090】このように本発明は、アクティブフィルタ
を採用すると共に、1組の電流共振形コンバータによっ
て重負荷に対応する構成と比較した場合に、電力変換効
率及び入力電力特性の向上が図られると共に、電源回路
の小型/軽量化及び低コスト化を図ることが可能となる
という効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態としてのスイッチング電
源回路の構成を示す回路図である。
【図2】本実施の形態のスイッチング電源回路の力率特
性を示す説明図である。
【図3】他の実施の形態としてのスイッチング電源回路
の構成を示す回路図である。
【図4】他の実施の形態のスイッチング電源回路の力率
改善整流回路の整流動作を示す等価回路図である。
【図5】従来例としてのスイッチング電源回路の構成を
示す回路図である。
【図6】従来例のスイッチング電源回路に用いられるフ
ィルタチョークコイル及びチョークコイルの構造を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 制御回路 2 発振ドライブ回路 3 起動回路 10A,10B,11A,11B 力率改善整流回路 RL 電磁リレー RD 駆動部 S スイッチ D1 、D2 、D3 、D4 整流ダイオード(高速リカバ
リ型) CiA ,CiB ,Ci1 ,Ci2 ,Ci3 ,Ci4
滑コンデンサ PIT(PRT) 絶縁コンバータトランス CDT(PRT) ドライブトランス Q1 ,Q2 ,Q11,Q12 スイッチング素子 C1 直列共振コンデンサ N1 一次巻線 MCT 磁気結合トランス
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/06 8726−5H H02M 7/06 G 7/10 8726−5H 7/10 Z

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源に対して並列に設けられると共
    に、上記商用電源に入力される交流入力電圧レベルに応
    じて、上記商用電源を倍電圧整流する倍電圧整流回路
    と、上記商用電源を全波整流する全波整流回路との切換
    えが可能なように構成される第1〜第nの整流手段と、 上記第1〜第nの整流手段に対して共通に設けられて、
    上記第1〜第nの整流手段の整流出力を平滑化する平滑
    手段と、 上記第1〜第nの整流手段に対応して設けられ、絶縁コ
    ンバータトランスの一次側巻線及び直列共振コンデンサ
    の直列接続により形成される一次側直列共振回路を備
    え、上記平滑手段から出力される整流平滑電圧を入力し
    てスイッチング動作を行い、上記絶縁コンバータトラン
    スの二次側から直流出力電圧を出力する、第1〜第nの
    電流共振形スイッチングコンバータ手段と、 上記第1〜第nの電流共振形スイッチングコンバータ手
    段のスイッチング出力を、それぞれ上記第1〜第nの整
    流手段の整流電流経路に対して帰還することによって力
    率改善を図るように設けられる第1〜第nの力率改善手
    段と、 を備えていることを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 商用電源に対して並列に設けられると共
    に、上記商用電源に入力される交流入力電圧レベルに応
    じて、上記商用電源を倍電圧整流する倍電圧整流回路
    と、上記商用電源を交流入力電圧レベルのほぼ4倍に対
    応する整流出力を得ることのできる4倍電圧整流回路と
    の切換えが可能なように構成される第1〜第nの整流手
    段と、 上記第1〜第nの整流手段に対して共通に設けられて、
    上記第1〜第nの整流手段の整流出力を平滑化する平滑
    手段と、 上記第1〜第nの整流手段に対応して設けられ、絶縁コ
    ンバータトランスの一次側巻線及び直列共振コンデンサ
    の直列接続により形成される一次側直列共振回路を備
    え、上記平滑手段から出力される整流平滑電圧を入力し
    てスイッチング動作を行い、上記絶縁コンバータトラン
    スの二次側から直流出力電圧を出力する、第1〜第nの
    電流共振形スイッチングコンバータ手段と、 上記第1〜第nの電流共振形スイッチングコンバータ手
    段のスイッチング出力を、それぞれ上記第1〜第nの整
    流手段の整流電流経路に対して帰還することによって力
    率改善を図るように設けられる第1〜第nの力率改善手
    段と、 を備えていることを特徴とするスイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 上記4倍電圧整流回路は、ミッチェル回
    路に基づいて形成されていることを特徴とする請求項2
    に記載のスイッチング電源回路。
  4. 【請求項4】 上記電流共振形スイッチングコンバータ
    手段は、ハーフブリッジ結合された2石のスイッチング
    素子を備えて構成されることを特徴とする請求項1又は
    請求項2又は請求項3に記載のスイッチング電源回路。
  5. 【請求項5】 上記第1〜第nの整流手段の整流回路を
    切換えるための切換制御手段は1組とされ、上記第1〜
    第nの整流手段に対して共通に設けられていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のスイッ
    チング電源回路。
  6. 【請求項6】 上記力率改善手段は、当該力率改善手段
    が対応する整流手段の整流電流経路に直列に挿入される
    フィルタチョークコイルと、上記フィルタチョークコイ
    ルと共にローパスフィルタを形成するように設けられる
    フィルタコンデンサとを備え、 当該力率改善手段が対応する整流手段を形成する整流素
    子にスイッチング出力が印加されるように、上記一次側
    直列共振回路が接続されて構成されることを特徴とする
    請求項1乃至請求項5の何れかに記載のスイッチング電
    源回路。
  7. 【請求項7】 上記整流手段を形成する整流素子に対し
    て並列に接続される共振用コンデンサが備えられること
    を特徴とする請求項6に記載のスイッチング電源回路。
  8. 【請求項8】 上記力率改善手段は、第1の巻線と第2
    の巻線を磁気結合して形成される磁気結合トランスを備
    えて、 当該力率改善手段が対応する整流手段の整流電流経路に
    対してフィルタチョークコイル、高速リカバリ型ダイオ
    ード及び上記第1の巻線を直列に挿入し、 上記第2の巻線は、当該力率改善手段が対応する電流共
    振形スイッチングコンバータ手段の一次側直列共振回路
    に対して直列に接続され、 上記フィルタチョークコイルと共にローパスフィルタを
    形成するフィルタコンデンサを備えて構成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の
    スイッチング電源回路。
  9. 【請求項9】 上記第1の巻線に対して並列に接続され
    る共振用コンデンサが備えられることを特徴とする請求
    項8に記載のスイッチング電源回路。
  10. 【請求項10】 上記整流手段を形成する整流素子は高
    速リカバリ型が用いられることを特徴とする請求項1乃
    至請求項9の何れかに記載のスイッチング電源回路。
  11. 【請求項11】 上記電流共振形スイッチングコンバー
    タ手段は、上記絶縁コンバータトランスの二次側で得ら
    れる直流出力電圧に基づいて、スイッチング素子のスイ
    ッチング周波数を可変することにより定電圧制御を行う
    ように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項10の何れかに記載のスイッチング電源回路。
  12. 【請求項12】 上記スイッチングコンバータ手段は他
    励式による電流共振形コンバータとされ、上記絶縁コン
    バータトランスの二次側で得られる直流出力電圧に基づ
    いて、スイッチング駆動信号を可変させることにより定
    電圧制御を行うように構成されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項10の何れかに記載のスイッチング
    電源回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010141943A (ja) * 2008-12-09 2010-06-24 Shindengen Electric Mfg Co Ltd 整流回路
WO2012150646A1 (ja) * 2011-05-02 2012-11-08 ダイキン工業株式会社 電力変換回路及び空気調和装置

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