JPH09117144A - スイッチング電源回路 - Google Patents
スイッチング電源回路Info
- Publication number
- JPH09117144A JPH09117144A JP7290566A JP29056695A JPH09117144A JP H09117144 A JPH09117144 A JP H09117144A JP 7290566 A JP7290566 A JP 7290566A JP 29056695 A JP29056695 A JP 29056695A JP H09117144 A JPH09117144 A JP H09117144A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- power supply
- switching
- supply circuit
- rectified
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Rectifiers (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイドレンジ対応のスイッチング電源回路に
おいて、電力変換効率の向上、及び回路の小型/軽量化
及び低コスト化を図る。 【解決手段】 AC200V系とAC100V系とで倍
電圧整流動作と4倍電圧整流動作に切換えが可能なよう
に整流回路系を構成し、後段に接続するスイッチングコ
ンバータについて2石のスイッチング素子をハーフブリ
ッジ結合した電流共振形コンバータとする。
おいて、電力変換効率の向上、及び回路の小型/軽量化
及び低コスト化を図る。 【解決手段】 AC200V系とAC100V系とで倍
電圧整流動作と4倍電圧整流動作に切換えが可能なよう
に整流回路系を構成し、後段に接続するスイッチングコ
ンバータについて2石のスイッチング素子をハーフブリ
ッジ結合した電流共振形コンバータとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば交流入力電
圧AC100V系とAC200V系とに共用して対応す
るいわゆるワイドレンジ対応のスイッチング電源回路に
関するものである。
圧AC100V系とAC200V系とに共用して対応す
るいわゆるワイドレンジ対応のスイッチング電源回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電源回路として高周波の比較的大
きい電流及び電圧に耐えることができるスイッチング素
子の開発によって、商用電源を整流して所望の直流電圧
を得る電源装置としては、大部分がスイッチング方式の
電源装置になっている。スイッチング電源回路はスイッ
チング周波数を高くすることによりトランスその他のデ
バイスを小型にすると共に、大電力のDC−DCコンバ
ータとして各種の電子機器の電源として使用される。
きい電流及び電圧に耐えることができるスイッチング素
子の開発によって、商用電源を整流して所望の直流電圧
を得る電源装置としては、大部分がスイッチング方式の
電源装置になっている。スイッチング電源回路はスイッ
チング周波数を高くすることによりトランスその他のデ
バイスを小型にすると共に、大電力のDC−DCコンバ
ータとして各種の電子機器の電源として使用される。
【0003】またスイッチング電源回路として、例えば
交流入力電圧AC100V系の地域とAC200V系の
地域に対応するように、AC80V〜288Vの交流入
力電圧範囲に対応するようにされた、いわゆるワイドレ
ンジ対応の電源回路が知られている。このようなワイド
レンジ対応の電源回路としては、例えばAC100V系
とAC200V系の場合とで整流平滑回路部の動作を切
換え、交流入力電圧のレベルに関わらずほぼ一定の直流
電圧(整流平滑電圧)が得られるようにして、後段のス
イッチングコンバータに供給するようにしたものが知ら
れている。
交流入力電圧AC100V系の地域とAC200V系の
地域に対応するように、AC80V〜288Vの交流入
力電圧範囲に対応するようにされた、いわゆるワイドレ
ンジ対応の電源回路が知られている。このようなワイド
レンジ対応の電源回路としては、例えばAC100V系
とAC200V系の場合とで整流平滑回路部の動作を切
換え、交流入力電圧のレベルに関わらずほぼ一定の直流
電圧(整流平滑電圧)が得られるようにして、後段のス
イッチングコンバータに供給するようにしたものが知ら
れている。
【0004】図7の回路図は、上記のような整流回路部
の動作の切換えが可能とされるワイドレンジ対応のスイ
ッチング電源回路の一例を示すものとされ、この場合に
は例えば、総合負荷電力250W〜500W程度の比較
的重負荷時に対して、1組のスイッチングコンバータ部
により対応するように構成されている。
の動作の切換えが可能とされるワイドレンジ対応のスイ
ッチング電源回路の一例を示すものとされ、この場合に
は例えば、総合負荷電力250W〜500W程度の比較
的重負荷時に対して、1組のスイッチングコンバータ部
により対応するように構成されている。
【0005】この図に示すスイッチング電源回路におい
ては、商用交流電源ACに対してブリッジ整流回路DB
が設けられている。このブリッジ整流回路DB は図のよ
うに整流ダイオードD11、D12、D13、D14を備えて構
成される。
ては、商用交流電源ACに対してブリッジ整流回路DB
が設けられている。このブリッジ整流回路DB は図のよ
うに整流ダイオードD11、D12、D13、D14を備えて構
成される。
【0006】また、この電源回路では2組の直列接続さ
れた平滑コンデンサ[Ci11−Ci12]と平滑コンデン
サ[Ci13−Ci14]が備えられる。この平滑コンデン
サCi11−Ci12]と平滑コンデンサ[Ci13−C
i14]の組は、それぞれ上記ブリッジ整流回路DB の正
極出力端子(整流ダイオードD11,D14の接続点)と一
次側アース間に挿入するように設けられる。この場合、
平滑コンデンサ[Ci11−Ci12][Ci13−Ci14]
の中点は、後述する電磁リレーRL−1のスイッチS1
を介して、ブリッジ整流回路DB の負極入力端子(整流
ダイオードD13,D14の接続点)に対して接続される。
直列接続された平滑コンデンサ[Ci11−Ci12][C
i13−Ci14]の両端に得られる整流平滑電圧は、後段
の電流共振形のスイッチングコンバータに対して動作電
源として供給される。
れた平滑コンデンサ[Ci11−Ci12]と平滑コンデン
サ[Ci13−Ci14]が備えられる。この平滑コンデン
サCi11−Ci12]と平滑コンデンサ[Ci13−C
i14]の組は、それぞれ上記ブリッジ整流回路DB の正
極出力端子(整流ダイオードD11,D14の接続点)と一
次側アース間に挿入するように設けられる。この場合、
平滑コンデンサ[Ci11−Ci12][Ci13−Ci14]
の中点は、後述する電磁リレーRL−1のスイッチS1
を介して、ブリッジ整流回路DB の負極入力端子(整流
ダイオードD13,D14の接続点)に対して接続される。
直列接続された平滑コンデンサ[Ci11−Ci12][C
i13−Ci14]の両端に得られる整流平滑電圧は、後段
の電流共振形のスイッチングコンバータに対して動作電
源として供給される。
【0007】この図の電源回路に備えられる電磁リレー
RL−1は、上記スイッチS1 と駆動部RD1を備えてな
る。駆動部RD1は例えば図示しないスタンバイ電源等に
対して接続されて、交流入力電圧がAC150V以下と
以上の場合とでその導通と被導通の状態が切換わるよう
にされている。そして、駆動部RD1の励磁作用によっ
て、交流入力電圧がAC150V以下ではスイッチS1
はオンとなり、AC150V以上ではオフとなるように
制御される。
RL−1は、上記スイッチS1 と駆動部RD1を備えてな
る。駆動部RD1は例えば図示しないスタンバイ電源等に
対して接続されて、交流入力電圧がAC150V以下と
以上の場合とでその導通と被導通の状態が切換わるよう
にされている。そして、駆動部RD1の励磁作用によっ
て、交流入力電圧がAC150V以下ではスイッチS1
はオンとなり、AC150V以上ではオフとなるように
制御される。
【0008】そこで、上記図7に示す回路構成におい
て、AC100V系としてAC150V以下の交流入力
電圧VACが商用交流電源ACに供給されている場合の動
作について説明する。この場合には、上述のように電磁
リレーRL−1のスイッチS1 がオンとされて導通可能
な状態となる。そして、交流入力電圧VACが正の期間の
整流電流は、商用交流電源AC→整流ダイオードD11→
平滑コンデンサ[Ci11,Ci13]の並列接続→スイッ
チS1 →商用交流電源ACの経路で流れることとなる。
一方、交流入力電圧VACが負の期間は、整流電流は商用
交流電源AC→スイッチS1 →平滑コンデンサ[C
i12,Ci14]の並列接続→整流ダイオードD12→商用
交流電源ACの経路で流れる。
て、AC100V系としてAC150V以下の交流入力
電圧VACが商用交流電源ACに供給されている場合の動
作について説明する。この場合には、上述のように電磁
リレーRL−1のスイッチS1 がオンとされて導通可能
な状態となる。そして、交流入力電圧VACが正の期間の
整流電流は、商用交流電源AC→整流ダイオードD11→
平滑コンデンサ[Ci11,Ci13]の並列接続→スイッ
チS1 →商用交流電源ACの経路で流れることとなる。
一方、交流入力電圧VACが負の期間は、整流電流は商用
交流電源AC→スイッチS1 →平滑コンデンサ[C
i12,Ci14]の並列接続→整流ダイオードD12→商用
交流電源ACの経路で流れる。
【0009】つまり、この際には平滑コンデンサ[Ci
11,Ci13]及び[Ci12,Ci14]の各並列接続に対
する正期間、負期間の充電により、整流平滑電圧として
は交流入力電圧VACのピークレベルのほぼ倍に相当する
電圧値が得られる倍電圧整流動作となる。なお、この場
合には交流入力電圧レベルがAC100V系とされるこ
とから、200V系の整流平滑電圧が得られる。
11,Ci13]及び[Ci12,Ci14]の各並列接続に対
する正期間、負期間の充電により、整流平滑電圧として
は交流入力電圧VACのピークレベルのほぼ倍に相当する
電圧値が得られる倍電圧整流動作となる。なお、この場
合には交流入力電圧レベルがAC100V系とされるこ
とから、200V系の整流平滑電圧が得られる。
【0010】一方、AC200V系としてAC150V
以上の交流入力電圧VACが供給されている場合には、電
磁リレーRL−1のスイッチS1 がオフとされる。そし
て、この場合において交流入力電圧VACが正の期間の整
流電流は、商用交流電源AC→整流ダイオードD11→直
列接続の平滑コンデンサ[Ci11−Ci12][Ci13−
Ci14]の並列接続→整流ダイオードD13→商用交流電
源ACの経路で流れることになる。また、交流入力電圧
が負の期間の整流電流は、商用交流電源AC→整流ダイ
オードD14→直列接続の平滑コンデンサ[Ci11−Ci
12][Ci13−Ci14]の並列接続→整流ダイオードD
12→商用交流電源ACの経路で流れる。つまり、この場
合にはブリッジ整流回路DB により全波整流した整流出
力を直列接続された平滑コンデンサ[Ci11−Ci12]
[Ci13−Ci14]の各組に充電して整流平滑電圧を得
る全波整流動作が実行されて入力電圧に対応した200
V系の整流平滑電圧が得られる。なお、この場合には後
段のスイッチングコンバータが対応する負荷電力に対応
する充電容量が得られるように、直列接続された平滑コ
ンデンサが2組備えられている。
以上の交流入力電圧VACが供給されている場合には、電
磁リレーRL−1のスイッチS1 がオフとされる。そし
て、この場合において交流入力電圧VACが正の期間の整
流電流は、商用交流電源AC→整流ダイオードD11→直
列接続の平滑コンデンサ[Ci11−Ci12][Ci13−
Ci14]の並列接続→整流ダイオードD13→商用交流電
源ACの経路で流れることになる。また、交流入力電圧
が負の期間の整流電流は、商用交流電源AC→整流ダイ
オードD14→直列接続の平滑コンデンサ[Ci11−Ci
12][Ci13−Ci14]の並列接続→整流ダイオードD
12→商用交流電源ACの経路で流れる。つまり、この場
合にはブリッジ整流回路DB により全波整流した整流出
力を直列接続された平滑コンデンサ[Ci11−Ci12]
[Ci13−Ci14]の各組に充電して整流平滑電圧を得
る全波整流動作が実行されて入力電圧に対応した200
V系の整流平滑電圧が得られる。なお、この場合には後
段のスイッチングコンバータが対応する負荷電力に対応
する充電容量が得られるように、直列接続された平滑コ
ンデンサが2組備えられている。
【0011】このようにしてスイッチS1 のオン/オフ
が切換わることで、交流電源入力が100V系の場合は
倍電圧整流平滑動作とし、一方、交流電源入力が200
V系の場合には通常の全波整流平滑動作とすることでワ
イドレンジの交流入力電圧に対応する電源回路が構成さ
れる。
が切換わることで、交流電源入力が100V系の場合は
倍電圧整流平滑動作とし、一方、交流電源入力が200
V系の場合には通常の全波整流平滑動作とすることでワ
イドレンジの交流入力電圧に対応する電源回路が構成さ
れる。
【0012】この図に示すスイッチング電源回路のスイ
ッチングコンバータは、例えば総合負荷電力250W〜
500W程度の範囲を保証するため、4石のスイッチン
グ素子をフルブリッジ結合した自励式の電流共振形コン
バータとして構成されている。
ッチングコンバータは、例えば総合負荷電力250W〜
500W程度の範囲を保証するため、4石のスイッチン
グ素子をフルブリッジ結合した自励式の電流共振形コン
バータとして構成されている。
【0013】この図において、4石のスイッチング素子
Q1 、Q2 、Q3 、Q4 は、フルブリッジ結合型のスイ
ッチングコンバータを形成する。図のようにスイッチン
グ素子Q1 及びQ2 は、平滑コンデンサCi11、C13の
正極とアース間に対して、それぞれのコレクタ−エミッ
タを介して直列に接続されている。また、スイッチング
素子Q3 及びQ4 側も上記と同様にして接続される。
Q1 、Q2 、Q3 、Q4 は、フルブリッジ結合型のスイ
ッチングコンバータを形成する。図のようにスイッチン
グ素子Q1 及びQ2 は、平滑コンデンサCi11、C13の
正極とアース間に対して、それぞれのコレクタ−エミッ
タを介して直列に接続されている。また、スイッチング
素子Q3 及びQ4 側も上記と同様にして接続される。
【0014】そして、スイッチング素子Q1 、Q2 の各
コレクタ−ベース間にそれぞれ挿入される抵抗RS1、R
S2は起動抵抗を、またスイッチング素子Q1 、Q2 の各
ベース−エミッタ間に挿入されるクランプダイオードD
D1、DD2は、それぞれスイッチングオフ時の逆方向電流
の経路を形成するために設けられる。また、抵抗RB1、
RB2はそれぞれ、スイッチング素子Q1 、Q2 のベース
電流(ドライブ電流)調整用のダンピング抵抗を示して
いる。そして、共振コンデンサCB1、CB2は、後述する
ドライブトランスPRTの駆動巻線NB1、NB2と共に、
自励発振用の直列共振回路を形成しており、これらの素
子によりスイッチング素子Q1 、Q2 の駆動回路系が形
成される。
コレクタ−ベース間にそれぞれ挿入される抵抗RS1、R
S2は起動抵抗を、またスイッチング素子Q1 、Q2 の各
ベース−エミッタ間に挿入されるクランプダイオードD
D1、DD2は、それぞれスイッチングオフ時の逆方向電流
の経路を形成するために設けられる。また、抵抗RB1、
RB2はそれぞれ、スイッチング素子Q1 、Q2 のベース
電流(ドライブ電流)調整用のダンピング抵抗を示して
いる。そして、共振コンデンサCB1、CB2は、後述する
ドライブトランスPRTの駆動巻線NB1、NB2と共に、
自励発振用の直列共振回路を形成しており、これらの素
子によりスイッチング素子Q1 、Q2 の駆動回路系が形
成される。
【0015】スイッチング素子Q3 、Q4 側において
は、それぞれ起動抵抗RS3、RS4、クランプダイオード
DD3、DD3、ダンピング抵抗RB3、RB4、共振コンデン
サCB3、CB4、及び駆動巻線NB3、NB4が、上述と同様
の接続形態により設けられて、スイッチング素子Q3 、
Q4 の各駆動回路系を形成している。ただしダンピング
抵抗RB3、RB4がスイッチング素子Q3 、Q4 のベース
側に接続されるようにして設けられている。
は、それぞれ起動抵抗RS3、RS4、クランプダイオード
DD3、DD3、ダンピング抵抗RB3、RB4、共振コンデン
サCB3、CB4、及び駆動巻線NB3、NB4が、上述と同様
の接続形態により設けられて、スイッチング素子Q3 、
Q4 の各駆動回路系を形成している。ただしダンピング
抵抗RB3、RB4がスイッチング素子Q3 、Q4 のベース
側に接続されるようにして設けられている。
【0016】ドライブトランスPRT(Power Regulati
ng Transformer) はスイッチング素子Q1 〜Q4 を駆動
すると共に、スイッチング周波数を可変制御するドライ
ブトランスを示している。この図の場合には、駆動巻線
NB1〜NB4及び、駆動巻線NB1を巻き上げて形成される
共振電流検出巻線ND が巻回され、更にこれらの各巻線
に対して制御巻線NC が直交する方向に巻回された直交
型の可飽和リアクトルとされている。このドライブトラ
ンスPRTのスイッチング素子Q1 側の駆動巻線NB1の
一端は抵抗RB1、共振コンデンサCB1を介してスイッチ
ング素子Q1 のベースと接続され、他端はスイッチング
素子Q1 のエミッタに接続される。また、スイッチング
素子Q2 側の駆動巻線NB2の一端は一次側アースに接地
されると共に、他端は抵抗RB2、コンデンサCB2を介し
てスイッチング素子Q2 のベースと接続されて、駆動巻
線NB1と逆の極性の電圧が出力されるようにされてい
る。また、この場合の共振電流検出巻線ND は、この場
合、後述する絶縁コンバータトランスPITの一次巻線
N1 の一端に対して接続される。
ng Transformer) はスイッチング素子Q1 〜Q4 を駆動
すると共に、スイッチング周波数を可変制御するドライ
ブトランスを示している。この図の場合には、駆動巻線
NB1〜NB4及び、駆動巻線NB1を巻き上げて形成される
共振電流検出巻線ND が巻回され、更にこれらの各巻線
に対して制御巻線NC が直交する方向に巻回された直交
型の可飽和リアクトルとされている。このドライブトラ
ンスPRTのスイッチング素子Q1 側の駆動巻線NB1の
一端は抵抗RB1、共振コンデンサCB1を介してスイッチ
ング素子Q1 のベースと接続され、他端はスイッチング
素子Q1 のエミッタに接続される。また、スイッチング
素子Q2 側の駆動巻線NB2の一端は一次側アースに接地
されると共に、他端は抵抗RB2、コンデンサCB2を介し
てスイッチング素子Q2 のベースと接続されて、駆動巻
線NB1と逆の極性の電圧が出力されるようにされてい
る。また、この場合の共振電流検出巻線ND は、この場
合、後述する絶縁コンバータトランスPITの一次巻線
N1 の一端に対して接続される。
【0017】また、スイッチング素子Q3 に対応する駆
動巻線NB3の一端は、コンデンサCB3、抵抗RB3を介し
てスイッチング素子Q3 のベースに、他端はスイッチン
グ素子Q3 のエミッタに接続される。また、スイッチン
グ素子Q4 側の駆動巻線NB4の一端はアースに接地され
ると共に他端はコンデンサCB4、抵抗RB4を介してスイ
ッチング素子Q4 のベースと接続されて、駆動巻線NB3
とは逆の極性の電圧が出力されるようになされている。
動巻線NB3の一端は、コンデンサCB3、抵抗RB3を介し
てスイッチング素子Q3 のベースに、他端はスイッチン
グ素子Q3 のエミッタに接続される。また、スイッチン
グ素子Q4 側の駆動巻線NB4の一端はアースに接地され
ると共に他端はコンデンサCB4、抵抗RB4を介してスイ
ッチング素子Q4 のベースと接続されて、駆動巻線NB3
とは逆の極性の電圧が出力されるようになされている。
【0018】絶縁コンバータトランスPIT(Power Is
olation Transformer)はスイッチング素子Q1 〜Q4 の
スイッチング出力を二次側に伝送する。この絶縁コンバ
ータトランスPITの一次巻線N1 の一端は、直列共振
コンデンサC1 を介してスイッチング素子Q3 、Q4 の
エミッタ−コレクタの接続点(スイッチング出力点)と
接続され、他端は共振電流検出巻線ND を介してスイッ
チング素子Q1 、Q2のエミッタ−コレクタの接続点
(スイッチング出力点)と接続されている。
olation Transformer)はスイッチング素子Q1 〜Q4 の
スイッチング出力を二次側に伝送する。この絶縁コンバ
ータトランスPITの一次巻線N1 の一端は、直列共振
コンデンサC1 を介してスイッチング素子Q3 、Q4 の
エミッタ−コレクタの接続点(スイッチング出力点)と
接続され、他端は共振電流検出巻線ND を介してスイッ
チング素子Q1 、Q2のエミッタ−コレクタの接続点
(スイッチング出力点)と接続されている。
【0019】この場合、上記直列共振コンデンサC1 と
絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 が直列に
接続されており、これにより直列共振コンデンサC1 の
キャパシタンスと絶縁コンバータトランスPITの一次
巻線N1 のリーケージ・インダクタンス成分とにより、
このスイッチングコンバータを電流共振形とするための
直列共振回路を形成するようにされる。なお、本明細書
ではこの直列共振回路を一次側直列共振回路ともいうこ
とにする。
絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 が直列に
接続されており、これにより直列共振コンデンサC1 の
キャパシタンスと絶縁コンバータトランスPITの一次
巻線N1 のリーケージ・インダクタンス成分とにより、
このスイッチングコンバータを電流共振形とするための
直列共振回路を形成するようにされる。なお、本明細書
ではこの直列共振回路を一次側直列共振回路ともいうこ
とにする。
【0020】この場合、絶縁コンバータトランスPIT
の二次側では、2組の二次巻線N2、N2 が設けられ
て、一次巻線N1 に供給されるスイッチング出力電圧に
よる交番電圧が励起される。この二次巻線N2 、N2 に
はそれぞれ一次側アースに接地されるセンタータップが
設けられると共に、二次巻線N2 と整流ダイオード
DOA、DOB及び平滑コンデンサCO により形成される両
波整流回路が設けられており、これによって、2チャン
ネルの安定化された直流出力電圧E1 及びE2 が得られ
るようにされている。
の二次側では、2組の二次巻線N2、N2 が設けられ
て、一次巻線N1 に供給されるスイッチング出力電圧に
よる交番電圧が励起される。この二次巻線N2 、N2 に
はそれぞれ一次側アースに接地されるセンタータップが
設けられると共に、二次巻線N2 と整流ダイオード
DOA、DOB及び平滑コンデンサCO により形成される両
波整流回路が設けられており、これによって、2チャン
ネルの安定化された直流出力電圧E1 及びE2 が得られ
るようにされている。
【0021】制御回路1は例えば二次側の直流電圧出力
E1 と、基準電圧を比較してその誤差に応じた直流電流
を、制御電流としてドライブトランスPRTの制御巻線
NCに供給する誤差増幅器である。
E1 と、基準電圧を比較してその誤差に応じた直流電流
を、制御電流としてドライブトランスPRTの制御巻線
NCに供給する誤差増幅器である。
【0022】上記構成のスイッチング電源のスイッチン
グ動作としては、例えばスイッチング素子[Q1 、Q
4 ]の組とスイッチング素子[Q2 、Q3 ]の組が交互
にオン/オフ動作を行うようにされる。例えば、先ず商
用交流電源が投入されると、起動抵抗RS1〜RS4を介し
てスイッチング素子Q1 〜Q4 のベースにベース電流が
供給されることになるが、仮にスイッチング素子[Q
1 、Q4 ]が先にオンとなったとすれば、スイッチング
素子[Q2 、Q3 ]はオフとなるように制御される。そ
して、スイッチング素子[Q1 、Q4 ]の出力として、
スイッチング素子Q1 のコレクタ−エミッタ→共振電流
検出巻線ND →一次巻線N1 →直列共振コンデンサC1
→スイッチング素子Q4 のコレクタ−エミッタ→一次側
アースの経路で電流が流れるが、この際、一次側直列共
振回路を流れる共振電流が0となる近傍でスイッチング
素子[Q2 、Q3 ]がオン、スイッチング素子[Q1 、
Q4 ]がオフとなるように制御される。そして、スイッ
チング素子Q2 を介して先とは逆方向に直列共振回路に
対して共振電流が流れる。以降、スイッチング素子[Q
1 、Q4 ]及び[Q2 、Q3 ]が交互にオンとなる自励
式のスイッチング動作が開始される。 このように、平
滑コンデンサCiの端子電圧を動作電源としてスイッチ
ング素子[Q1 、Q4 ]及び[Q2 、Q3 ]が交互に開
閉を繰り返すことによって、絶縁コンバータトランスの
一次巻線N1 に共振電流波形に近いドライブ電流を供給
し、二次側の二次巻線N2 、N2 に交番出力を得る。
グ動作としては、例えばスイッチング素子[Q1 、Q
4 ]の組とスイッチング素子[Q2 、Q3 ]の組が交互
にオン/オフ動作を行うようにされる。例えば、先ず商
用交流電源が投入されると、起動抵抗RS1〜RS4を介し
てスイッチング素子Q1 〜Q4 のベースにベース電流が
供給されることになるが、仮にスイッチング素子[Q
1 、Q4 ]が先にオンとなったとすれば、スイッチング
素子[Q2 、Q3 ]はオフとなるように制御される。そ
して、スイッチング素子[Q1 、Q4 ]の出力として、
スイッチング素子Q1 のコレクタ−エミッタ→共振電流
検出巻線ND →一次巻線N1 →直列共振コンデンサC1
→スイッチング素子Q4 のコレクタ−エミッタ→一次側
アースの経路で電流が流れるが、この際、一次側直列共
振回路を流れる共振電流が0となる近傍でスイッチング
素子[Q2 、Q3 ]がオン、スイッチング素子[Q1 、
Q4 ]がオフとなるように制御される。そして、スイッ
チング素子Q2 を介して先とは逆方向に直列共振回路に
対して共振電流が流れる。以降、スイッチング素子[Q
1 、Q4 ]及び[Q2 、Q3 ]が交互にオンとなる自励
式のスイッチング動作が開始される。 このように、平
滑コンデンサCiの端子電圧を動作電源としてスイッチ
ング素子[Q1 、Q4 ]及び[Q2 、Q3 ]が交互に開
閉を繰り返すことによって、絶縁コンバータトランスの
一次巻線N1 に共振電流波形に近いドライブ電流を供給
し、二次側の二次巻線N2 、N2 に交番出力を得る。
【0023】また、二次側の直流出力電圧E1 が低下し
た時や重負荷時の場合には、制御回路1によって制御巻
線NC に流れる電流が制御され、スイッチング周波数が
低くなるよう(共振周波数に近くなるように)に制御さ
れ、一次巻線N1 に流すドライブ電流が増加するように
制御して、定電圧化を図っている。なお、このような定
電圧制御方式について以降は、スイッチング周波数制御
方式ともいうことにする。
た時や重負荷時の場合には、制御回路1によって制御巻
線NC に流れる電流が制御され、スイッチング周波数が
低くなるよう(共振周波数に近くなるように)に制御さ
れ、一次巻線N1 に流すドライブ電流が増加するように
制御して、定電圧化を図っている。なお、このような定
電圧制御方式について以降は、スイッチング周波数制御
方式ともいうことにする。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところで、機器のサイ
ズやコスト等の観点によれば、スイッチング電源回路に
おいてもできるだけ部品点数を削減したり、小型や安価
な部品を使用する等して、小型/軽量化及び低コスト化
を図ることが好ましい。また、電力変換効率の向上など
の電気的特性面においても向上を図って、電源回路とし
ての信頼性が高められることが好ましい。
ズやコスト等の観点によれば、スイッチング電源回路に
おいてもできるだけ部品点数を削減したり、小型や安価
な部品を使用する等して、小型/軽量化及び低コスト化
を図ることが好ましい。また、電力変換効率の向上など
の電気的特性面においても向上を図って、電源回路とし
ての信頼性が高められることが好ましい。
【0025】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た問題点を解決するため、商用電源に入力される交流入
力電圧レベルに基づいて、交流入力電圧のほぼ2倍に対
応する整流平滑電圧を生成する倍電圧整流回路と、交流
入力電圧のほぼ4倍に対応する整流平滑電圧を生成する
4倍電圧整流回路との切換えが可能とされた整流回路系
と、この整流回路系より出力された整流平滑電圧に基づ
いて動作し、絶縁コンバータトランスの二次側に安定化
された直流出力電圧を出力するスイッチングコンバータ
とを備えてスイッチング電源回路を構成することとし
た。
た問題点を解決するため、商用電源に入力される交流入
力電圧レベルに基づいて、交流入力電圧のほぼ2倍に対
応する整流平滑電圧を生成する倍電圧整流回路と、交流
入力電圧のほぼ4倍に対応する整流平滑電圧を生成する
4倍電圧整流回路との切換えが可能とされた整流回路系
と、この整流回路系より出力された整流平滑電圧に基づ
いて動作し、絶縁コンバータトランスの二次側に安定化
された直流出力電圧を出力するスイッチングコンバータ
とを備えてスイッチング電源回路を構成することとし
た。
【0026】そして上記構成によれば、ワイドレンジ対
応の電源回路において、整流回路系をAC100V系と
AC200V系とに応じて倍電圧整流動作と全波整流動
作に切換える場合によりも、整流回路系に流れる整流電
流のピークレベルを小さくしてそれだけ、整流ダイオー
ドやスイッチング素子などにおける電力損失を軽減する
ことが可能となる。また、本発明の整流回路系の構成と
されて高レベルの整流平滑電圧が得られることによっ
て、後段のスイッチングコンバータに電流共振形を用い
た場合には、2石のスイッチング素子をハーフブリッジ
結合した構成で対応可能となり、それだけ部品点数等が
削減されることにもなる。
応の電源回路において、整流回路系をAC100V系と
AC200V系とに応じて倍電圧整流動作と全波整流動
作に切換える場合によりも、整流回路系に流れる整流電
流のピークレベルを小さくしてそれだけ、整流ダイオー
ドやスイッチング素子などにおける電力損失を軽減する
ことが可能となる。また、本発明の整流回路系の構成と
されて高レベルの整流平滑電圧が得られることによっ
て、後段のスイッチングコンバータに電流共振形を用い
た場合には、2石のスイッチング素子をハーフブリッジ
結合した構成で対応可能となり、それだけ部品点数等が
削減されることにもなる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態と
してのスイッチング電源回路の構成を示す回路図とされ
る。例えばこの図に示す電源回路は、先に従来例として
図7に示した電源回路と同様に、250W〜500W程
度の範囲の総合負荷電力を保証し、また、交流入力電圧
としてAC100V系とAC200V系とに共通して対
応するワイドレンジ対応とされる。なお、図7と同一部
分については同一符号を付して説明を省略する。
してのスイッチング電源回路の構成を示す回路図とされ
る。例えばこの図に示す電源回路は、先に従来例として
図7に示した電源回路と同様に、250W〜500W程
度の範囲の総合負荷電力を保証し、また、交流入力電圧
としてAC100V系とAC200V系とに共通して対
応するワイドレンジ対応とされる。なお、図7と同一部
分については同一符号を付して説明を省略する。
【0028】この図に示す電源回路においては、整流ダ
イオードD1 ,D2 ,D3 ,D4 と平滑コンデンサCi
1 ,Ci2 ,Ci3 ,Ci4 からなる整流回路部が、商
用交流電源ACに対して設けられる。この場合、平滑コ
ンデンサCi1 の負極は、商用交流電源ACの正極と接
続され、正極は整流ダイオードD1 のアノードと整流ダ
イオードD2 のカソードとの接続点と接続される。上記
整流ダイオードD2 のアノードは商用交流電源ACの負
極と接続されている。また、平滑コンデンサCi2 の正
極は、商用交流電源ACの正極と接続され、負極は整流
ダイオードD4 のカソードと整流ダイオードD3 のアノ
ードに対して接続される。上記整流ダイオードD4 のア
ノードは一次側アースに接続され、また、整流ダイオー
ドD3 のカソードは商用交流電源ACの負極と接続され
る。
イオードD1 ,D2 ,D3 ,D4 と平滑コンデンサCi
1 ,Ci2 ,Ci3 ,Ci4 からなる整流回路部が、商
用交流電源ACに対して設けられる。この場合、平滑コ
ンデンサCi1 の負極は、商用交流電源ACの正極と接
続され、正極は整流ダイオードD1 のアノードと整流ダ
イオードD2 のカソードとの接続点と接続される。上記
整流ダイオードD2 のアノードは商用交流電源ACの負
極と接続されている。また、平滑コンデンサCi2 の正
極は、商用交流電源ACの正極と接続され、負極は整流
ダイオードD4 のカソードと整流ダイオードD3 のアノ
ードに対して接続される。上記整流ダイオードD4 のア
ノードは一次側アースに接続され、また、整流ダイオー
ドD3 のカソードは商用交流電源ACの負極と接続され
る。
【0029】平滑コンデンサCi3 及びCi4 は直列接
続されて、図のように整流ダイオードD1 のカソードと
一次側アース間に挿入される。平滑コンデンサCi3 ,
Ci4 の接続点は、電磁リレーRL−1のスイッチS1
を介して商用交流電源ACの負極に接続される。そし
て、直列接続された平滑コンデンサCi3 、Ci4 の両
端電圧がこの電源回路の整流平滑電圧とされて、後段の
スイッチングコンバータに対して動作電源として供給さ
れる。
続されて、図のように整流ダイオードD1 のカソードと
一次側アース間に挿入される。平滑コンデンサCi3 ,
Ci4 の接続点は、電磁リレーRL−1のスイッチS1
を介して商用交流電源ACの負極に接続される。そし
て、直列接続された平滑コンデンサCi3 、Ci4 の両
端電圧がこの電源回路の整流平滑電圧とされて、後段の
スイッチングコンバータに対して動作電源として供給さ
れる。
【0030】この場合、スイッチングコンバータは2石
のスイッチング素子Q1 、Q2 をハーフブリッジ結合し
て構成される自励式による電流共振形コンバータとされ
ており、上記スイッチング素子Q1 、Q2 及びこれらを
スイッチング駆動する駆動回路系を形成する部品群の接
続形態は、図7のフルブリッジ結合式による電流共振形
コンバータにおけるスイッチング素子Q1 、Q2 の場合
と同様とされていることから、同一符号を付して説明を
省略する。このスイッチングコンバータでは、スイッチ
ング素子Q1 、Q2 が交互にオン/オフするようにして
スイッチング動作が行われ、スイッチング素子Q1 、Q
2のエミッタ−コレクタの接続点がスイッチング出力点
とされる。この場合、スイッチング出力点は、ドライブ
トランスPRTにおいて独立に巻装された共振電流検出
巻線ND を介して、一次側直列共振回路と接続されてい
る。
のスイッチング素子Q1 、Q2 をハーフブリッジ結合し
て構成される自励式による電流共振形コンバータとされ
ており、上記スイッチング素子Q1 、Q2 及びこれらを
スイッチング駆動する駆動回路系を形成する部品群の接
続形態は、図7のフルブリッジ結合式による電流共振形
コンバータにおけるスイッチング素子Q1 、Q2 の場合
と同様とされていることから、同一符号を付して説明を
省略する。このスイッチングコンバータでは、スイッチ
ング素子Q1 、Q2 が交互にオン/オフするようにして
スイッチング動作が行われ、スイッチング素子Q1 、Q
2のエミッタ−コレクタの接続点がスイッチング出力点
とされる。この場合、スイッチング出力点は、ドライブ
トランスPRTにおいて独立に巻装された共振電流検出
巻線ND を介して、一次側直列共振回路と接続されてい
る。
【0031】また、絶縁コンバータトランスPITの一
次側においては、この場合、一次巻線N1 を巻き上げる
ようにして三次巻線N3 が設けられており、一次巻線N
1 と三次巻線N3 の中点は一次側アースに接地されてい
る。そして、三次巻線N3 と整流ダイオードD5 及び平
滑コンデンサC5 からなる半波整流回路によって、低圧
直流電圧が生成されて、後述する電磁リレーRL−1の
駆動部RD1に対して動作電源として供給される。
次側においては、この場合、一次巻線N1 を巻き上げる
ようにして三次巻線N3 が設けられており、一次巻線N
1 と三次巻線N3 の中点は一次側アースに接地されてい
る。そして、三次巻線N3 と整流ダイオードD5 及び平
滑コンデンサC5 からなる半波整流回路によって、低圧
直流電圧が生成されて、後述する電磁リレーRL−1の
駆動部RD1に対して動作電源として供給される。
【0032】本実施の形態の電源回路では、電磁リレー
RL−1はリレー駆動回路10によって駆動される。こ
のリレー駆動回路10においては、商用交流電源ACの
正極と一次側アース間に分圧抵抗R1 、R2 が直列に接
続されており、この分圧抵抗R1 、R2 により商用交流
電源ACの正極と一次側アース間に得られる整流平滑電
圧レベルを分圧する。この分圧抵抗R1 、R2 の分圧点
とトランジスタQ3 のベース間にはツェナーダイオード
ZDが挿入されている。
RL−1はリレー駆動回路10によって駆動される。こ
のリレー駆動回路10においては、商用交流電源ACの
正極と一次側アース間に分圧抵抗R1 、R2 が直列に接
続されており、この分圧抵抗R1 、R2 により商用交流
電源ACの正極と一次側アース間に得られる整流平滑電
圧レベルを分圧する。この分圧抵抗R1 、R2 の分圧点
とトランジスタQ3 のベース間にはツェナーダイオード
ZDが挿入されている。
【0033】この場合、商用交流電源ACに供給される
交流入力電圧VACがAC150V以上の場合に、分圧抵
抗R1 、R2 で分圧される電圧値によってツェナーダイ
オードZDが導通するように、上記各部品が選定されて
いるものとされる。つまり、分圧抵抗R1 、R2 及びツ
ェナーダイオードZDによって交流入力電圧レベルがA
C150V以上か否かを検出する電圧検出回路が形成さ
れる。
交流入力電圧VACがAC150V以上の場合に、分圧抵
抗R1 、R2 で分圧される電圧値によってツェナーダイ
オードZDが導通するように、上記各部品が選定されて
いるものとされる。つまり、分圧抵抗R1 、R2 及びツ
ェナーダイオードZDによって交流入力電圧レベルがA
C150V以上か否かを検出する電圧検出回路が形成さ
れる。
【0034】トランジスタQ3 は電磁リレーRL−1を
ドライブする。このトランジスタQ3 のベースと一次側
アース間には、抵抗R3 とコンデンサC5 がそれぞれ接
続されている。また、トランジスタQ3 のコレクタは一
次側アースに接地される。またエミッタは電磁リレーR
L−1の駆動部RD1を介して、前述した低圧直流電圧の
ラインと接続されている。リレー駆動部RD1に対しては
逆方向電流を流すための保護用ダイオードD6 が並列に
接続されている。
ドライブする。このトランジスタQ3 のベースと一次側
アース間には、抵抗R3 とコンデンサC5 がそれぞれ接
続されている。また、トランジスタQ3 のコレクタは一
次側アースに接地される。またエミッタは電磁リレーR
L−1の駆動部RD1を介して、前述した低圧直流電圧の
ラインと接続されている。リレー駆動部RD1に対しては
逆方向電流を流すための保護用ダイオードD6 が並列に
接続されている。
【0035】本実施の形態の電源回路においては、上述
のリレー駆動回路10の動作により、交流入力電圧AC
200V系では倍電圧整流動作となって、交流入力電圧
レベルのほぼ2倍の整流平滑電圧が得られるようにさ
れ、交流入力電圧AC100V系では、交流入力電圧レ
ベルのほぼ4倍に対応する整流平滑電圧が生成される4
倍圧整流動作に切換わるように構成されるが、このよう
な整流回路の切換え動作について図2を参照して説明す
る。
のリレー駆動回路10の動作により、交流入力電圧AC
200V系では倍電圧整流動作となって、交流入力電圧
レベルのほぼ2倍の整流平滑電圧が得られるようにさ
れ、交流入力電圧AC100V系では、交流入力電圧レ
ベルのほぼ4倍に対応する整流平滑電圧が生成される4
倍圧整流動作に切換わるように構成されるが、このよう
な整流回路の切換え動作について図2を参照して説明す
る。
【0036】例えば、AC200V系としてAC150
V以上の交流入力電圧VACが供給されている場合では、
分圧抵抗R1 、R2 により分圧される電圧値が所定レベ
ル以上となってリレー駆動回路10のツェナーダイオー
ドZDが導通することになる。これにより、トランジス
タQ3 のベース電位は所定以上に引き上げられてベース
電流が流れないようにされ、トランジスタQ3 をオフと
する。このため、トランジスタQ3 のエミッタ電流はリ
レー駆動部RD1を流れなくなり、スイッチS1はオフ状
態とされることになる。
V以上の交流入力電圧VACが供給されている場合では、
分圧抵抗R1 、R2 により分圧される電圧値が所定レベ
ル以上となってリレー駆動回路10のツェナーダイオー
ドZDが導通することになる。これにより、トランジス
タQ3 のベース電位は所定以上に引き上げられてベース
電流が流れないようにされ、トランジスタQ3 をオフと
する。このため、トランジスタQ3 のエミッタ電流はリ
レー駆動部RD1を流れなくなり、スイッチS1はオフ状
態とされることになる。
【0037】このようにスイッチS1 がオフとされる状
態において、先ず、交流入力電圧が負の期間では、整流
電流経路は図2(a)に示すように形成される。つま
り、整流電流は[商用交流電源AC→整流ダイオードD
2 →平滑コンデンサCi1 (正極→負極)→商用交流電
源AC]の経路によって平滑コンデンサCi1 に対して
充電をして、平滑コンデンサCi1 の両端に交流入力電
圧レベルに対応する直流電圧を発生させると共に、[商
用交流電源AC→整流ダイオードD2 →整流ダイオード
D1 →平滑コンデンサCi3 (正極→負極)→平滑コン
デンサCi4 (正極→負極)→整流ダイオードD4 →平
滑コンデンサCi2 (負極→正極)→商用交流電源A
C]の経路によって、整流電流を平滑コンデンサCi3
−Ci4 の直列接続に対して充電する経路が形成され
る。
態において、先ず、交流入力電圧が負の期間では、整流
電流経路は図2(a)に示すように形成される。つま
り、整流電流は[商用交流電源AC→整流ダイオードD
2 →平滑コンデンサCi1 (正極→負極)→商用交流電
源AC]の経路によって平滑コンデンサCi1 に対して
充電をして、平滑コンデンサCi1 の両端に交流入力電
圧レベルに対応する直流電圧を発生させると共に、[商
用交流電源AC→整流ダイオードD2 →整流ダイオード
D1 →平滑コンデンサCi3 (正極→負極)→平滑コン
デンサCi4 (正極→負極)→整流ダイオードD4 →平
滑コンデンサCi2 (負極→正極)→商用交流電源A
C]の経路によって、整流電流を平滑コンデンサCi3
−Ci4 の直列接続に対して充電する経路が形成され
る。
【0038】そして、次の交流入力電圧が正の期間で
は、整流電流は図2(b)に示すように[商用交流電源
AC→平滑コンデンサCi1 (負極→正極)→整流ダイ
オードD1 →平滑コンデンサCi3 (正極→負極)→平
滑コンデンサCi4 (正極→負極)→整流ダイオードD
4 →整流ダイオードD3 →商用交流電源AC]の経路に
より整流電流を平滑コンデンサCi3 −Ci4 の直列接
続に対して充電するが、この際、先の交流入力電圧が負
の期間で充電された平滑コンデンサCi1 の両端電圧を
介して充電が行われる。このため、直列接続された平滑
コンデンサCi3−Ci4 の両端に得られる整流平滑電
圧レベルは、入力された交流入力電圧レベルに対応する
レベルの整流平滑電圧をEiとすると、図に示すよう
に、その2倍に対応する整流平滑電圧2Eiが得られ
る。この場合には200V系の交流入力電圧が入力され
ていることから、400V系の整流平滑電圧が得られる
ことになる。また、このときには[商用交流電源AC→
平滑コンデンサCi2 (正極→負極)→整流ダイオード
D3 →商用交流電源AC]の整流電流経路により、平滑
コンデンサCi2 の両端に交流入力電圧レベルに対応す
る直流電圧を発生させる。
は、整流電流は図2(b)に示すように[商用交流電源
AC→平滑コンデンサCi1 (負極→正極)→整流ダイ
オードD1 →平滑コンデンサCi3 (正極→負極)→平
滑コンデンサCi4 (正極→負極)→整流ダイオードD
4 →整流ダイオードD3 →商用交流電源AC]の経路に
より整流電流を平滑コンデンサCi3 −Ci4 の直列接
続に対して充電するが、この際、先の交流入力電圧が負
の期間で充電された平滑コンデンサCi1 の両端電圧を
介して充電が行われる。このため、直列接続された平滑
コンデンサCi3−Ci4 の両端に得られる整流平滑電
圧レベルは、入力された交流入力電圧レベルに対応する
レベルの整流平滑電圧をEiとすると、図に示すよう
に、その2倍に対応する整流平滑電圧2Eiが得られ
る。この場合には200V系の交流入力電圧が入力され
ていることから、400V系の整流平滑電圧が得られる
ことになる。また、このときには[商用交流電源AC→
平滑コンデンサCi2 (正極→負極)→整流ダイオード
D3 →商用交流電源AC]の整流電流経路により、平滑
コンデンサCi2 の両端に交流入力電圧レベルに対応す
る直流電圧を発生させる。
【0039】そして、例えば次の交流入力電圧が負の期
間では、再び図2(a)に示す整流電流経路が形成され
るが、この際、上記交流入力電圧が正の期間に得られた
平滑コンデンサCi2 の両端電圧を介して、平滑コンデ
ンサCi3 −Ci4 の直列接続に対して充電が行われる
ことから、入力された交流入力電圧レベルの2倍に対応
する整流平滑電圧2Eiが得られる。
間では、再び図2(a)に示す整流電流経路が形成され
るが、この際、上記交流入力電圧が正の期間に得られた
平滑コンデンサCi2 の両端電圧を介して、平滑コンデ
ンサCi3 −Ci4 の直列接続に対して充電が行われる
ことから、入力された交流入力電圧レベルの2倍に対応
する整流平滑電圧2Eiが得られる。
【0040】本実施の形態の電源回路では、上述のよう
にして交流入力電圧VACが負と正の期間で図2(a)
(b)に示す動作が繰り返されることで、交流入力電圧
がAC200V系とされる場合には、倍電圧整流回路が
形成されて400V系の整流平滑電圧を生成して後段の
電流共振形スイッチングコンバータに動作電源として供
給するようにされる。
にして交流入力電圧VACが負と正の期間で図2(a)
(b)に示す動作が繰り返されることで、交流入力電圧
がAC200V系とされる場合には、倍電圧整流回路が
形成されて400V系の整流平滑電圧を生成して後段の
電流共振形スイッチングコンバータに動作電源として供
給するようにされる。
【0041】また、AC100V系としてAC150V
以下の交流入力電圧VACが供給されている場合、リレー
駆動回路10のツェナーダイオードZDは導通しないこ
とから、トランジスタQ3 ではベース電流が抵抗R3 を
介して流れるようにされてオン状態となる。これにより
電磁リレーRL−1のリレー駆動部RD1には、エミッタ
電流が導通する。そして、リレー駆動部RD1の励磁作用
によってスイッチS1はオン状態とされることになる。
以下の交流入力電圧VACが供給されている場合、リレー
駆動回路10のツェナーダイオードZDは導通しないこ
とから、トランジスタQ3 ではベース電流が抵抗R3 を
介して流れるようにされてオン状態となる。これにより
電磁リレーRL−1のリレー駆動部RD1には、エミッタ
電流が導通する。そして、リレー駆動部RD1の励磁作用
によってスイッチS1はオン状態とされることになる。
【0042】この場合、交流入力電圧が負の期間の整流
電流経路は、図2(c)の破線に示すようになり、[商
用交流電源AC→平滑コンデンサCi4 (正極→負極)
→整流ダイオードD4 →平滑コンデンサCi2 (負極→
正極)→商用交流電源AC]の経路で流れ、平滑コンデ
ンサCi4 に対して整流電流を充電するようにされる。
また、整流電流は[商用交流電源AC→整流ダイオード
D2 →平滑コンデンサCi1 (正極→負極)→商用交流
電源AC]の経路によって平滑コンデンサCi1 に対す
る充電を行うようにもされ、平滑コンデンサCi1 の両
端に交流入力電圧レベルに対応する電圧を生成する。
電流経路は、図2(c)の破線に示すようになり、[商
用交流電源AC→平滑コンデンサCi4 (正極→負極)
→整流ダイオードD4 →平滑コンデンサCi2 (負極→
正極)→商用交流電源AC]の経路で流れ、平滑コンデ
ンサCi4 に対して整流電流を充電するようにされる。
また、整流電流は[商用交流電源AC→整流ダイオード
D2 →平滑コンデンサCi1 (正極→負極)→商用交流
電源AC]の経路によって平滑コンデンサCi1 に対す
る充電を行うようにもされ、平滑コンデンサCi1 の両
端に交流入力電圧レベルに対応する電圧を生成する。
【0043】そして、交流入力電圧が正の期間では整流
電流は、図2(c)の実線に示すように[商用交流電源
AC→整流ダイオードD1 →平滑コンデンサCi3 (正
極→負極)→商用交流電源AC]の経路で流れて、平滑
コンデンサCi3 に対して整流電流を充電するようにさ
れるが、このとき前の交流入力電圧が負の期間で平滑コ
ンデンサCi1 の両端に発生した電圧を介して、整流ダ
イオードD1 により整流した商用交流電源ACを平滑コ
ンデンサCi3 に充電するようにされることから、平滑
コンデンサCi3 の両端には、交流入力電圧レベルの2
倍に対応する2Eiの整流平滑電圧が得られることにな
る。この場合には交流入力電圧はAC100V系である
ことから2Eiの整流平滑電圧は200V系の電圧レベ
ルとなる。
電流は、図2(c)の実線に示すように[商用交流電源
AC→整流ダイオードD1 →平滑コンデンサCi3 (正
極→負極)→商用交流電源AC]の経路で流れて、平滑
コンデンサCi3 に対して整流電流を充電するようにさ
れるが、このとき前の交流入力電圧が負の期間で平滑コ
ンデンサCi1 の両端に発生した電圧を介して、整流ダ
イオードD1 により整流した商用交流電源ACを平滑コ
ンデンサCi3 に充電するようにされることから、平滑
コンデンサCi3 の両端には、交流入力電圧レベルの2
倍に対応する2Eiの整流平滑電圧が得られることにな
る。この場合には交流入力電圧はAC100V系である
ことから2Eiの整流平滑電圧は200V系の電圧レベ
ルとなる。
【0044】また、上記交流入力電圧が正の期間では、
整流電流は、[商用交流電源AC→平滑コンデンサCi
2 (正極→負極)→整流ダイオードD3 →商用交流電源
AC]の経路によっても流れ、平滑コンデンサCi2 の
両端に交流入力電圧レベルに対応する電圧を生成する。
そして次の交流入力電圧が負の期間となると、整流電流
経路は前述のように図2(c)の破線に示す経路とされ
て、平滑コンデンサCi4 に対して整流電流を充電する
が、この際先の交流入力電圧が正の期間で充電された平
滑コンデンサCi2 の両端電圧を介して、平滑コンデン
サCi4 に対する充電が行われる。これにより、平滑コ
ンデンサCi4 の両端には、交流入力電圧レベルの2倍
に対応する2Eiの整流平滑電圧が得られることにな
る。
整流電流は、[商用交流電源AC→平滑コンデンサCi
2 (正極→負極)→整流ダイオードD3 →商用交流電源
AC]の経路によっても流れ、平滑コンデンサCi2 の
両端に交流入力電圧レベルに対応する電圧を生成する。
そして次の交流入力電圧が負の期間となると、整流電流
経路は前述のように図2(c)の破線に示す経路とされ
て、平滑コンデンサCi4 に対して整流電流を充電する
が、この際先の交流入力電圧が正の期間で充電された平
滑コンデンサCi2 の両端電圧を介して、平滑コンデン
サCi4 に対する充電が行われる。これにより、平滑コ
ンデンサCi4 の両端には、交流入力電圧レベルの2倍
に対応する2Eiの整流平滑電圧が得られることにな
る。
【0045】このような交流入力電圧の正/負の各期間
の動作によって、平滑コンデンサCi3 と平滑コンデン
サCi4 の各両端に2Eiの整流平滑電圧が得られる結
果、直列接続された平滑コンデンサCi3 −Ci4 の両
端に得られる整流平滑電圧レベルとしては、 2Ei+2Ei=4Ei となり、4Eiの整流平滑電圧が得られる4倍電圧整流
回路が形成されることになる。この場合、交流入力電圧
はAC100V系とされることから4Eiの整流平滑電
圧としては400V系の直流電圧が得られて、後段のス
イッチングコンバータに供給されることになる。なお、
このような回路構成による4倍電圧整流方式は一般にミ
ッチェル回路ともいわれる。
の動作によって、平滑コンデンサCi3 と平滑コンデン
サCi4 の各両端に2Eiの整流平滑電圧が得られる結
果、直列接続された平滑コンデンサCi3 −Ci4 の両
端に得られる整流平滑電圧レベルとしては、 2Ei+2Ei=4Ei となり、4Eiの整流平滑電圧が得られる4倍電圧整流
回路が形成されることになる。この場合、交流入力電圧
はAC100V系とされることから4Eiの整流平滑電
圧としては400V系の直流電圧が得られて、後段のス
イッチングコンバータに供給されることになる。なお、
このような回路構成による4倍電圧整流方式は一般にミ
ッチェル回路ともいわれる。
【0046】例えば、本実施の形態のスイッチング電源
回路において、直流出力電圧E1 =115Vとしてその
負荷に流れる負荷電流を2Aとし、直流出力電圧E2 =
180Vとしてその負荷電流を1.5Aとし、直流出力
電圧E1 及びE2 により総合負荷電力500Wの条件に
対応するとした場合、整流ダイオードD1 、D2 、D
3 、D4 はそれぞれ10A/400Vのものが選定さ
れ、平滑コンデンサCi1,Ci2 にはそれぞれ100
0μF/200Vのものが用いられ、平滑コンデンサC
i3 ,Ci4 にはそれぞれ1000μF/400Vのも
のが選定される。また、スイッチング素子Q1 、Q2 に
は10A/800Vのものが選定されて構成される。
回路において、直流出力電圧E1 =115Vとしてその
負荷に流れる負荷電流を2Aとし、直流出力電圧E2 =
180Vとしてその負荷電流を1.5Aとし、直流出力
電圧E1 及びE2 により総合負荷電力500Wの条件に
対応するとした場合、整流ダイオードD1 、D2 、D
3 、D4 はそれぞれ10A/400Vのものが選定さ
れ、平滑コンデンサCi1,Ci2 にはそれぞれ100
0μF/200Vのものが用いられ、平滑コンデンサC
i3 ,Ci4 にはそれぞれ1000μF/400Vのも
のが選定される。また、スイッチング素子Q1 、Q2 に
は10A/800Vのものが選定されて構成される。
【0047】これに対して、従来例として図7に示した
電源回路の場合、上記と同様の条件の下では、AC10
0V系時の倍電圧整流時に整流電流経路に挿入される整
流ダイオードD11、D12には20A/400Vのものが
選定され、平滑コンデンサCi11,Ci12,Ci13,C
i14にはそれぞれ1000μF/200Vのものが選定
され、フルブリッジ結合を形成する4石のスイッチング
素子Q1 、Q2 、Q3、Q4 にはそれぞれ10A/40
0Vのものが選定される。
電源回路の場合、上記と同様の条件の下では、AC10
0V系時の倍電圧整流時に整流電流経路に挿入される整
流ダイオードD11、D12には20A/400Vのものが
選定され、平滑コンデンサCi11,Ci12,Ci13,C
i14にはそれぞれ1000μF/200Vのものが選定
され、フルブリッジ結合を形成する4石のスイッチング
素子Q1 、Q2 、Q3、Q4 にはそれぞれ10A/40
0Vのものが選定される。
【0048】そして、上記部品選定により構成された図
1及び図7の各電源回路における、交流入力電圧100
V系時の整流電流の動作波形を図3に示す。例えば、図
3(a)に示すようにAC141Vの交流入力電圧VAC
が供給されている場合、図1の電源回路では、交流入力
電圧VACが正の期間において整流ダイオードD1 、D3
に流れる各整流電流ID1、ID3のレベルは、図3(b)
に示すように、 ID1=ID3=8Ap とされる。また、交流入力電圧VACが負の期間において
整流ダイオードD2 、D4 に流れる各整流電流ID2、I
D4のレベルは、図3(c)に示すように、 ID2=ID4=8Ap となるる。また、交流入力電流IAC=32Ap−pとな
る。
1及び図7の各電源回路における、交流入力電圧100
V系時の整流電流の動作波形を図3に示す。例えば、図
3(a)に示すようにAC141Vの交流入力電圧VAC
が供給されている場合、図1の電源回路では、交流入力
電圧VACが正の期間において整流ダイオードD1 、D3
に流れる各整流電流ID1、ID3のレベルは、図3(b)
に示すように、 ID1=ID3=8Ap とされる。また、交流入力電圧VACが負の期間において
整流ダイオードD2 、D4 に流れる各整流電流ID2、I
D4のレベルは、図3(c)に示すように、 ID2=ID4=8Ap となるる。また、交流入力電流IAC=32Ap−pとな
る。
【0049】これに対して、図7の電源回路において交
流入力電圧VACが正の期間に整流ダイオードD11に流れ
る整流電流ID11 のレベルは、図3(d)に示すように ID11 =16Ap とされ、負の期間に整流ダイオードD12に流れる整流電
流ID12 のレベルは図3(e)に示すように、 ID12 =16Ap とされる。また、交流入力電流IAC=32Ap−pとな
る。
流入力電圧VACが正の期間に整流ダイオードD11に流れ
る整流電流ID11 のレベルは、図3(d)に示すように ID11 =16Ap とされ、負の期間に整流ダイオードD12に流れる整流電
流ID12 のレベルは図3(e)に示すように、 ID12 =16Ap とされる。また、交流入力電流IAC=32Ap−pとな
る。
【0050】例えば、図7に示す電源回路では上記16
Apの大きなレベルの整流電流ID1 1 、ID12 が平滑コ
ンデンサ側に流入することから、それだけ整流ダイオー
ドD11、D12の順方向電圧降下と逆回復時間における電
力損失が発生していた。このため、例えば整流ダイオー
ドD11、D12に対して放熱板等を設ける必要があった。
また、これに伴って、スイッチングコンバータのスイッ
チング素子においても電力損失が発生する。このため、
図7に示す電源回路ではスイッチング素子Q1、Q2 、
Q3 、Q4 をフルブリッジ結合して構成して、各スイッ
チング素子に流れるコレクタ電流について2本のスイッ
チング素子をハーフブリッジ結合した場合の1/2とな
るようにすると共に、これらスイッチング素子Q1 、Q
2 、Q3、Q4 に対しても放熱板が必要とされる。
Apの大きなレベルの整流電流ID1 1 、ID12 が平滑コ
ンデンサ側に流入することから、それだけ整流ダイオー
ドD11、D12の順方向電圧降下と逆回復時間における電
力損失が発生していた。このため、例えば整流ダイオー
ドD11、D12に対して放熱板等を設ける必要があった。
また、これに伴って、スイッチングコンバータのスイッ
チング素子においても電力損失が発生する。このため、
図7に示す電源回路ではスイッチング素子Q1、Q2 、
Q3 、Q4 をフルブリッジ結合して構成して、各スイッ
チング素子に流れるコレクタ電流について2本のスイッ
チング素子をハーフブリッジ結合した場合の1/2とな
るようにすると共に、これらスイッチング素子Q1 、Q
2 、Q3、Q4 に対しても放熱板が必要とされる。
【0051】これに対して、図1に示す本実施の形態の
電源回路では、AC100V系時において4倍電圧整流
回路が形成されることから、図3で説明したように、図
7の電源回路のほぼ1/2のレベルの整流電流ID1、I
D2、ID3、ID4が得られているる。従って、図1に示す
電源回路ではそれだけ、整流ダイオードD1 〜D4 とハ
ーフブリッジ結合された2本のスイッチング素子Q1 、
Q2 における電力損失が低減される。
電源回路では、AC100V系時において4倍電圧整流
回路が形成されることから、図3で説明したように、図
7の電源回路のほぼ1/2のレベルの整流電流ID1、I
D2、ID3、ID4が得られているる。従って、図1に示す
電源回路ではそれだけ、整流ダイオードD1 〜D4 とハ
ーフブリッジ結合された2本のスイッチング素子Q1 、
Q2 における電力損失が低減される。
【0052】例えば、具体的には交流入力電圧AC10
0V系時において、図7の電源回路の電力変換効率は8
8.0%で、入力電力は568.2Wとされるのに対
し、図1の電源回路では電力変換効率は89.5%とさ
れて1.5%向上され、入力電力は558.7Wとされ
て9.5Wの低減が図られている。これにより、図1に
示す電源回路では整流ダイオードとスイッチング素子等
に対して設けるべき放熱板を不要とすることが可能にな
る。
0V系時において、図7の電源回路の電力変換効率は8
8.0%で、入力電力は568.2Wとされるのに対
し、図1の電源回路では電力変換効率は89.5%とさ
れて1.5%向上され、入力電力は558.7Wとされ
て9.5Wの低減が図られている。これにより、図1に
示す電源回路では整流ダイオードとスイッチング素子等
に対して設けるべき放熱板を不要とすることが可能にな
る。
【0053】また、交流入力電圧AC100V系時の特
性としては、図7の電源回路では電力変換効率は89.
5%となり、入力電力は558.7Wとされていたのに
対して、図1の電源回路では電力変換効率は91.0%
に向上され、入力電力は549.5Wとされて9.2W
の低減が図られるという結果が得られた。
性としては、図7の電源回路では電力変換効率は89.
5%となり、入力電力は558.7Wとされていたのに
対して、図1の電源回路では電力変換効率は91.0%
に向上され、入力電力は549.5Wとされて9.2W
の低減が図られるという結果が得られた。
【0054】そして図7の電源回路では、交流入力電圧
AC100V系とAC200V系とに応じて、倍電圧整
流動作と全波整流動作の切換えが行われるのに対して、
本実施の形態の形態である図1の電源回路では4倍電圧
整流動作と倍電圧整流動作の切換えが行われるように構
成して、交流入力電圧AC100V系とAC200V系
のそれぞれの場合において、図7の電源回路の2倍の整
流平滑電圧が得られるようにしている。これに伴って本
実施の形態では、後段の自励式電流共振形コンバータと
して、2石のスイッチング素子をハーフブリッジ結合し
て構成したものを採用することが可能とされる。これに
より、図7の電源回路では4組のスイッチング素子とそ
の駆動回路系の部品が必要とされたのに対し、本実施の
形態ではスイッチング素子及びその駆動回路系に要する
部品は2組で済ませることが可能となる。また、フルブ
リッジ結合方式による電流共振形コンバータの場合、例
えば、図7の電源回路ではドライブトランスPRTに4
組の駆動巻線NB が巻装され、それだけ大型化するが、
本実施の形態では駆動巻線NB は2組とされて、図7の
電源回路よりも巻線の数が少なくなり、より小型のドラ
イブトランスPRTを用いることが可能となる。このよ
うに、本実施の形態では図の場合と比較して、電源回路
の小型/軽量化及び低コスト化を図ることが可能とされ
る。
AC100V系とAC200V系とに応じて、倍電圧整
流動作と全波整流動作の切換えが行われるのに対して、
本実施の形態の形態である図1の電源回路では4倍電圧
整流動作と倍電圧整流動作の切換えが行われるように構
成して、交流入力電圧AC100V系とAC200V系
のそれぞれの場合において、図7の電源回路の2倍の整
流平滑電圧が得られるようにしている。これに伴って本
実施の形態では、後段の自励式電流共振形コンバータと
して、2石のスイッチング素子をハーフブリッジ結合し
て構成したものを採用することが可能とされる。これに
より、図7の電源回路では4組のスイッチング素子とそ
の駆動回路系の部品が必要とされたのに対し、本実施の
形態ではスイッチング素子及びその駆動回路系に要する
部品は2組で済ませることが可能となる。また、フルブ
リッジ結合方式による電流共振形コンバータの場合、例
えば、図7の電源回路ではドライブトランスPRTに4
組の駆動巻線NB が巻装され、それだけ大型化するが、
本実施の形態では駆動巻線NB は2組とされて、図7の
電源回路よりも巻線の数が少なくなり、より小型のドラ
イブトランスPRTを用いることが可能となる。このよ
うに、本実施の形態では図の場合と比較して、電源回路
の小型/軽量化及び低コスト化を図ることが可能とされ
る。
【0055】図4の回路図は、本発明の他の実施の形態
としてのスイッチング電源回路の構成を示すものとさ
れ、この場合も250W〜500W程度の負荷電力に対
応すると共に、交流入力電圧AC100V系とAC20
0V系とに応じて4倍電圧整流動作と倍電圧整流動作が
切換わるようにされる。なお、図1及び図7と同一部分
は同一符号を付して説明を省略する。この図に示す電源
回路においては電磁リレーRL−2が設けられる。この
電磁リレーRL−2は駆動部RD2及び2つのスイッチS
11、S12を備えてなる。この場合、スイッチS11、S12
は、端子T1 が端子T2 又は端子T3 に対して連動して
切換わるようにされ2接点の構成とされる。また、駆動
部RD2は図示しないスタンバイ電源回路等と接続され
て、交流入力電圧AC100V系(AC150V以下)
ではスイッチS11、S12は共に端子T3 側に切換えら
れ、AC200V系(AC150V以上)では、共に端
子T2 側に切換わるようにされている。
としてのスイッチング電源回路の構成を示すものとさ
れ、この場合も250W〜500W程度の負荷電力に対
応すると共に、交流入力電圧AC100V系とAC20
0V系とに応じて4倍電圧整流動作と倍電圧整流動作が
切換わるようにされる。なお、図1及び図7と同一部分
は同一符号を付して説明を省略する。この図に示す電源
回路においては電磁リレーRL−2が設けられる。この
電磁リレーRL−2は駆動部RD2及び2つのスイッチS
11、S12を備えてなる。この場合、スイッチS11、S12
は、端子T1 が端子T2 又は端子T3 に対して連動して
切換わるようにされ2接点の構成とされる。また、駆動
部RD2は図示しないスタンバイ電源回路等と接続され
て、交流入力電圧AC100V系(AC150V以下)
ではスイッチS11、S12は共に端子T3 側に切換えら
れ、AC200V系(AC150V以上)では、共に端
子T2 側に切換わるようにされている。
【0056】この場合、スイッチS11は端子T1 が商用
交流電源ACの正極と接続され、端子T2 はスイッチS
12の端子T2 と接続され、端子T3 は平滑コンデンサC
i1の負極と接続される。また、スイッチS12の端子T1
は平滑コンデンサCi3 ,Ci4 の接続点と接続さ
れ、端子T2 は上記のようにスイッチS11の端子T2 と
接続され、端子T3は商用交流電源ACの負極と接続さ
れる。
交流電源ACの正極と接続され、端子T2 はスイッチS
12の端子T2 と接続され、端子T3 は平滑コンデンサC
i1の負極と接続される。また、スイッチS12の端子T1
は平滑コンデンサCi3 ,Ci4 の接続点と接続さ
れ、端子T2 は上記のようにスイッチS11の端子T2 と
接続され、端子T3は商用交流電源ACの負極と接続さ
れる。
【0057】このように電磁リレーRL−2のスイッチ
S11、S12が整流回路系に設けられることによって、こ
の図に示す電源回路においては、図5に示すようにAC
100V系とAC200V系とに応じて整流動作の切換
えが行われる。
S11、S12が整流回路系に設けられることによって、こ
の図に示す電源回路においては、図5に示すようにAC
100V系とAC200V系とに応じて整流動作の切換
えが行われる。
【0058】例えば、図4に示す電源回路対してAC2
00V系としてAC150V以上の交流入力電圧が供給
されている場合には、前述した電磁リレーRL−2の動
作によってスイッチS11、S12は共に端子T2 に切換わ
る状態とされる。この接続形態のもとで、KYNが正と
される期間においては、整流電流は図5(a)に示すよ
うに、[商用交流電源AC→平滑コンデンサCi4 (正
極→負極)→整流ダイオードD4 →整流ダイオードD3
→商用交流電源AC]の経路により流れる。つまり、こ
の場合には整流ダイオードD4 →整流ダイオードD3 に
より商用交流電源ACを整流して平滑コンデンサCi4
に対する充電が行われ、平滑コンデンサCi4 の両端に
は交流入力電圧レベルに対応する直流電圧Eiが得られ
ることになる。また、KYNが負とされる期間において
は、整流電流は図5(b)に示すように、[商用交流電
源AC→整流ダイオードD2 →整流ダイオードD1 →平
滑コンデンサCi3 (正極→負極)→商用交流電源A
C]の経路により流れ、整流ダイオードD2 、D1 を介
して得られる整流電流を平滑コンデンサCi3 に対して
充電することで、平滑コンデンサCi3 の両端に交流入
力電圧レベルに対応する直流電圧Eiが得られる。
00V系としてAC150V以上の交流入力電圧が供給
されている場合には、前述した電磁リレーRL−2の動
作によってスイッチS11、S12は共に端子T2 に切換わ
る状態とされる。この接続形態のもとで、KYNが正と
される期間においては、整流電流は図5(a)に示すよ
うに、[商用交流電源AC→平滑コンデンサCi4 (正
極→負極)→整流ダイオードD4 →整流ダイオードD3
→商用交流電源AC]の経路により流れる。つまり、こ
の場合には整流ダイオードD4 →整流ダイオードD3 に
より商用交流電源ACを整流して平滑コンデンサCi4
に対する充電が行われ、平滑コンデンサCi4 の両端に
は交流入力電圧レベルに対応する直流電圧Eiが得られ
ることになる。また、KYNが負とされる期間において
は、整流電流は図5(b)に示すように、[商用交流電
源AC→整流ダイオードD2 →整流ダイオードD1 →平
滑コンデンサCi3 (正極→負極)→商用交流電源A
C]の経路により流れ、整流ダイオードD2 、D1 を介
して得られる整流電流を平滑コンデンサCi3 に対して
充電することで、平滑コンデンサCi3 の両端に交流入
力電圧レベルに対応する直流電圧Eiが得られる。
【0059】そして、交流入力電圧の正/負の期間ごと
に図5(a)(b)の動作が繰り返されることにより、
後段のスイッチングコンバータに供給される整流平滑電
圧、即ち直列接続された平滑コンデンサCi3 ,Ci4
の両端電圧としては、 Ei+Ei=2Ei となって、2Eiの整流平滑電圧が得られることにな
る。このように、AC200V系の場合には倍電圧整流
動作が行われる。
に図5(a)(b)の動作が繰り返されることにより、
後段のスイッチングコンバータに供給される整流平滑電
圧、即ち直列接続された平滑コンデンサCi3 ,Ci4
の両端電圧としては、 Ei+Ei=2Ei となって、2Eiの整流平滑電圧が得られることにな
る。このように、AC200V系の場合には倍電圧整流
動作が行われる。
【0060】また、AC100V系としてAC150V
以下の交流入力電圧が供給されている場合には、電磁リ
レーRL−2ではスイッチS11、S12を共に端子T3 に
切換えるように動作する。この接続形態における整流電
流経路は図5(c)に示されるが、これは先の実施の形
態である図1の電源回路のAC100V系の場合の整流
電流経路を示した図2(c)と同様とされ、ミッチェル
回路に基づく4倍電圧整流動作が得られることから説明
を省略する。このため、本実施の形態の電源回路におけ
るAC100V系時の整流電流の動作波形も図3(b)
(c)に示したものと同様となる。
以下の交流入力電圧が供給されている場合には、電磁リ
レーRL−2ではスイッチS11、S12を共に端子T3 に
切換えるように動作する。この接続形態における整流電
流経路は図5(c)に示されるが、これは先の実施の形
態である図1の電源回路のAC100V系の場合の整流
電流経路を示した図2(c)と同様とされ、ミッチェル
回路に基づく4倍電圧整流動作が得られることから説明
を省略する。このため、本実施の形態の電源回路におけ
るAC100V系時の整流電流の動作波形も図3(b)
(c)に示したものと同様となる。
【0061】したがって、本実施の形態の電源回路にお
いても先の実施の形態の図1の電源回路と同様に、図7
の電源回路と比較した場合には、電力変換効率の向上及
び入力電力の低減が図られ、また、電源回路の小型軽量
化及び低コスト化が図られる。
いても先の実施の形態の図1の電源回路と同様に、図7
の電源回路と比較した場合には、電力変換効率の向上及
び入力電力の低減が図られ、また、電源回路の小型軽量
化及び低コスト化が図られる。
【0062】また、図4の電源回路におけるスイッチン
グコンバータは、図1の電源回路のスイッチングコンバ
ータと同様にスイッチング素子Q1 、Q2 をハーフブリ
ッジ結合した自励式の電流共振形コンバータとされてい
るが、定電圧制御の方式が異なる。この場合、ドライブ
トランスCDTは制御巻線NC が巻装されない構成とさ
れ、従ってスイッチング周波数は固定とされる。そし
て、この場合には絶縁コンバータトランスPRTにおい
て、一次巻線N1 及び二次巻線N2 にその巻回方向が直
交するように制御巻線NC が設けられる。この場合に
は、二次側の直流出力電圧E1 の変動に応じて可変され
たレベルの直流電流が、制御回路1より制御巻線NC に
対して制御電流として供給される。これにより、絶縁コ
ンバータトランスPRTではその漏洩磁束が可変されて
一次巻線N1 のインダクタンスを変化させることにな
る。このインダクタンス変化により、一次側直列共振回
路の共振周波数がスイッチング周波数に対して可変制御
され、これにより二次側直流出力電圧E1 の定電圧化を
図ることが可能となる(直列共振周波数制御方式)。ま
た、このスイッチングコンバータの場合、共振電流検出
巻線ND はスイッチング素子Q1 側の駆動巻線NB を巻
き上げるようにして形成されている。
グコンバータは、図1の電源回路のスイッチングコンバ
ータと同様にスイッチング素子Q1 、Q2 をハーフブリ
ッジ結合した自励式の電流共振形コンバータとされてい
るが、定電圧制御の方式が異なる。この場合、ドライブ
トランスCDTは制御巻線NC が巻装されない構成とさ
れ、従ってスイッチング周波数は固定とされる。そし
て、この場合には絶縁コンバータトランスPRTにおい
て、一次巻線N1 及び二次巻線N2 にその巻回方向が直
交するように制御巻線NC が設けられる。この場合に
は、二次側の直流出力電圧E1 の変動に応じて可変され
たレベルの直流電流が、制御回路1より制御巻線NC に
対して制御電流として供給される。これにより、絶縁コ
ンバータトランスPRTではその漏洩磁束が可変されて
一次巻線N1 のインダクタンスを変化させることにな
る。このインダクタンス変化により、一次側直列共振回
路の共振周波数がスイッチング周波数に対して可変制御
され、これにより二次側直流出力電圧E1 の定電圧化を
図ることが可能となる(直列共振周波数制御方式)。ま
た、このスイッチングコンバータの場合、共振電流検出
巻線ND はスイッチング素子Q1 側の駆動巻線NB を巻
き上げるようにして形成されている。
【0063】図6は、本発明のスイッチング電源回路の
更に他の実施の形態を示す回路図とされる。なお、図
1、図4及び図7と同一部分は同一符号を付して説明を
省略する。
更に他の実施の形態を示す回路図とされる。なお、図
1、図4及び図7と同一部分は同一符号を付して説明を
省略する。
【0064】先ず、この電源回路においては、スイッチ
ングコンバータが整流平滑電圧に対して並列に2組設け
られている。この場合、図の上段に示すスイッチングコ
ンバータからは2チャンネルの直流出力電圧E1 、E2
が出力され、下段に示すスイッチングコンバータからは
2チャンネルの直流出力電圧E3 、E4 が出力されて、
計4チャンネルの直流出力電圧が得られるようにされて
おり、例えば総合負荷電力500W〜1000W程度の
重負荷に対応可能とされている。
ングコンバータが整流平滑電圧に対して並列に2組設け
られている。この場合、図の上段に示すスイッチングコ
ンバータからは2チャンネルの直流出力電圧E1 、E2
が出力され、下段に示すスイッチングコンバータからは
2チャンネルの直流出力電圧E3 、E4 が出力されて、
計4チャンネルの直流出力電圧が得られるようにされて
おり、例えば総合負荷電力500W〜1000W程度の
重負荷に対応可能とされている。
【0065】そして、これらスイッチングコンバータの
各々は他励式による電流共振形コンバータの構成が採ら
れている。例えば図の上段側に示される電流共振形コン
バータの場合には、例えば2石のスイッチング素子
Q11、Q12を備えて、スイッチング素子Q11のドレイン
を整流平滑電圧のラインと接続し、スイッチング素子Q
11のソースとスイッチング素子Q12のドレインを接続
し、スイッチング素子Q12のソースを一次側アースに接
続する、いわゆるハーフブリッジ結合により接続されて
いる。これらスイッチング素子Q11、Q12は、発振ドラ
イブ回路2によって交互にオン/オフ動作が繰り返され
るようにスイッチング駆動されて、整流平滑電圧を断続
してスイッチング出力とする。なお、スイッチング素子
Q11、Q12には、例えばMOS−FETが用いられる。
また、各スイッチング素子Q11、Q12のドレイン−ソー
ス間に対して図に示す方向に接続されるDD 、DD は、
スイッチング素子Q11、Q12のオフ時に帰還される電流
の経路を形成するクランプダイオードとされる。
各々は他励式による電流共振形コンバータの構成が採ら
れている。例えば図の上段側に示される電流共振形コン
バータの場合には、例えば2石のスイッチング素子
Q11、Q12を備えて、スイッチング素子Q11のドレイン
を整流平滑電圧のラインと接続し、スイッチング素子Q
11のソースとスイッチング素子Q12のドレインを接続
し、スイッチング素子Q12のソースを一次側アースに接
続する、いわゆるハーフブリッジ結合により接続されて
いる。これらスイッチング素子Q11、Q12は、発振ドラ
イブ回路2によって交互にオン/オフ動作が繰り返され
るようにスイッチング駆動されて、整流平滑電圧を断続
してスイッチング出力とする。なお、スイッチング素子
Q11、Q12には、例えばMOS−FETが用いられる。
また、各スイッチング素子Q11、Q12のドレイン−ソー
ス間に対して図に示す方向に接続されるDD 、DD は、
スイッチング素子Q11、Q12のオフ時に帰還される電流
の経路を形成するクランプダイオードとされる。
【0066】この場合にはスイッチング素子Q11、Q12
のソース−ドレインの接続点がスイッチング出力点とさ
れ、このスイッチング出力点に対して絶縁トランスPI
Tの一次巻線N1 の一端が接続されて、この一次巻線N
1 に対してスイッチング出力を供給するようにされる。
のソース−ドレインの接続点がスイッチング出力点とさ
れ、このスイッチング出力点に対して絶縁トランスPI
Tの一次巻線N1 の一端が接続されて、この一次巻線N
1 に対してスイッチング出力を供給するようにされる。
【0067】この電源回路においては、制御回路1が直
流出力電圧E1 の変動に基づいて発振ドライブ回路2を
制御し、発振ドライブ回路2からスイッチング素子
Q11、Q12の各ゲートに供給するスイッチング駆動信号
を変化させる(例えば駆動信号のパルス幅可変制御を行
う)ことで、二次側直流出力電圧の定電圧制御を行うよ
うにしている。
流出力電圧E1 の変動に基づいて発振ドライブ回路2を
制御し、発振ドライブ回路2からスイッチング素子
Q11、Q12の各ゲートに供給するスイッチング駆動信号
を変化させる(例えば駆動信号のパルス幅可変制御を行
う)ことで、二次側直流出力電圧の定電圧制御を行うよ
うにしている。
【0068】起動回路3は、メインスイッチMSがオン
とされた電源投入直後に、整流平滑ラインに得られる電
圧あるいは電流を検出して、発振ドライブ回路2を起動
させるために設けられており、この起動回路3には、絶
縁トランスPITに設けられた三次巻線N3 と整流ダイ
オードD5 により供給される低圧直流電圧が供給され
る。この実施例で用いられるような、電界効果型のスイ
ッチング素子は電圧駆動であり自励発振が困難になるた
め、この図のように発振ドライブ回路2と起動回路3を
設けることが好ましい。
とされた電源投入直後に、整流平滑ラインに得られる電
圧あるいは電流を検出して、発振ドライブ回路2を起動
させるために設けられており、この起動回路3には、絶
縁トランスPITに設けられた三次巻線N3 と整流ダイ
オードD5 により供給される低圧直流電圧が供給され
る。この実施例で用いられるような、電界効果型のスイ
ッチング素子は電圧駆動であり自励発振が困難になるた
め、この図のように発振ドライブ回路2と起動回路3を
設けることが好ましい。
【0069】なお、下段のスイッチングコンバータにお
いては絶縁トランスPITに設けられた三次巻線N3 と
整流ダイオードD5 、及び平滑コンデンサC5 からなる
低圧直流電圧が生成され、この低圧直流電圧は起動回路
3に対して起動電源として供給されると共に、リレー駆
動回路10の電磁リレーRL−1の駆動用電源として用
いられる。
いては絶縁トランスPITに設けられた三次巻線N3 と
整流ダイオードD5 、及び平滑コンデンサC5 からなる
低圧直流電圧が生成され、この低圧直流電圧は起動回路
3に対して起動電源として供給されると共に、リレー駆
動回路10の電磁リレーRL−1の駆動用電源として用
いられる。
【0070】次に、本実施の形態の電源回路の整流回路
系について説明する。例えば、先に実施の形態として示
した図1の電源回路の場合には、整流回路系は平滑コン
デンサCi1 ,Ci2 ,Ci3 ,Ci4 及び整流ダイオ
ードD1 、D 2 、D3 、D4 により形成されたが、本実
施の形態においては、前述したような500W〜100
0W程度の相当の重負荷に有効に対応するため、上記各
素子について2つの素子を並列に接続した並列回路とし
て構成するようにされる。つまり、図1の回路における
平滑コンデンサCi1 、Ci2 は、本実施の形態の図6
では、それぞれ、平滑コンデンサ[Ci1A,Ci1B]の
並列接続、平滑コンデンサ[Ci2A,Ci2B]の並列接
続に置き換えられ、図1における平滑コンデンサ[Ci
3 −Ci4 ]の直列接続は、図6では平滑コンデンサ
[Ci3A−Ci4A]の直列接続と、平滑コンデンサ[C
i3B−Ci4B]の直列接続が並列に設けられるように置
き換えられる。また、図1の整流ダイオードD1 、D
2 、D3 、D4 は、図6ではそれぞれ整流ダイオードD
1A、D1Bの並列接続、整流ダイオードD2A、D2Bの並列
接続、整流ダイオードD3A、D3Bの並列接続、整流ダイ
オードD4A、D4Bの並列接続にそれぞれ置き換えられる
ことになる。
系について説明する。例えば、先に実施の形態として示
した図1の電源回路の場合には、整流回路系は平滑コン
デンサCi1 ,Ci2 ,Ci3 ,Ci4 及び整流ダイオ
ードD1 、D 2 、D3 、D4 により形成されたが、本実
施の形態においては、前述したような500W〜100
0W程度の相当の重負荷に有効に対応するため、上記各
素子について2つの素子を並列に接続した並列回路とし
て構成するようにされる。つまり、図1の回路における
平滑コンデンサCi1 、Ci2 は、本実施の形態の図6
では、それぞれ、平滑コンデンサ[Ci1A,Ci1B]の
並列接続、平滑コンデンサ[Ci2A,Ci2B]の並列接
続に置き換えられ、図1における平滑コンデンサ[Ci
3 −Ci4 ]の直列接続は、図6では平滑コンデンサ
[Ci3A−Ci4A]の直列接続と、平滑コンデンサ[C
i3B−Ci4B]の直列接続が並列に設けられるように置
き換えられる。また、図1の整流ダイオードD1 、D
2 、D3 、D4 は、図6ではそれぞれ整流ダイオードD
1A、D1Bの並列接続、整流ダイオードD2A、D2Bの並列
接続、整流ダイオードD3A、D3Bの並列接続、整流ダイ
オードD4A、D4Bの並列接続にそれぞれ置き換えられる
ことになる。
【0071】また、本実施の形態の場合には図6にて破
線で括って示すように、例えば整流ダイオードD1A、D
1B、D2A、D2Bをスタック化した1つの部品素子による
ブリッジ整流回路DB1として構成し、同様に整流ダイオ
ードD3A、D3B、、D4A、D4Bをスタック化してブリッ
ジ整流回路DB1として1つの部品素子とすることで、電
源回路を形成する部品数の削減を図るようにされてい
る。
線で括って示すように、例えば整流ダイオードD1A、D
1B、D2A、D2Bをスタック化した1つの部品素子による
ブリッジ整流回路DB1として構成し、同様に整流ダイオ
ードD3A、D3B、、D4A、D4Bをスタック化してブリッ
ジ整流回路DB1として1つの部品素子とすることで、電
源回路を形成する部品数の削減を図るようにされてい
る。
【0072】上述のようにして本実施の形態の整流回路
系が形成される結果、電磁リレーRL−1の動作によっ
て、交流入力電圧AC100V系とAC200V系とに
対応して切換えられる整流回路の各動作としては、先に
図2にて説明した動作に準ずることになる。つまり、本
実施の形態では交流入力電圧がAC150V以上のAC
200V系の場合には、図2(a)(b)に示す等価回
路を形成する各素子が並列に接続された回路形態とされ
た上で、整流電流が同様の経路で流れるようにされ、実
際には直列接続された平滑コンデンサ[Ci3A−C
i4A]、及び平滑コンデンサ[Ci3B−Ci4B]の両端
に、交流入力電圧レベルの2倍に対応する2Ei(この
場合には400V系となる)のレベルの整流平滑電圧が
生成される。つまり、図1の電源回路と同様に倍電圧整
流動作が得られる。また、交流入力電圧がAC100V
系とされるAC150V以下の場合にも、図2(c)の
等価回路を形成する各素子が並列に接続された回路形態
とされた上で、同様の経路で整流電流が流れるようにさ
れる結果、交流入力電圧レベルの4倍に相当する4Ei
(400V系)の整流平滑電圧が生成されて、4倍電圧
整流動作が得られることになる。このような整流回路系
の構成とすれば、ワイドレンジ対応で相当の重負荷時に
対応するような場合にも充分な電流容量が得られるため
に、電力変換効率や入力電力が向上される。また、本実
施の形態では8本の整流ダイオードが設けられるが、前
述のようにこれらをスタック化して2つのブリッジ整流
回路部品とすることで、電源回路の小型化も図ることが
できる。
系が形成される結果、電磁リレーRL−1の動作によっ
て、交流入力電圧AC100V系とAC200V系とに
対応して切換えられる整流回路の各動作としては、先に
図2にて説明した動作に準ずることになる。つまり、本
実施の形態では交流入力電圧がAC150V以上のAC
200V系の場合には、図2(a)(b)に示す等価回
路を形成する各素子が並列に接続された回路形態とされ
た上で、整流電流が同様の経路で流れるようにされ、実
際には直列接続された平滑コンデンサ[Ci3A−C
i4A]、及び平滑コンデンサ[Ci3B−Ci4B]の両端
に、交流入力電圧レベルの2倍に対応する2Ei(この
場合には400V系となる)のレベルの整流平滑電圧が
生成される。つまり、図1の電源回路と同様に倍電圧整
流動作が得られる。また、交流入力電圧がAC100V
系とされるAC150V以下の場合にも、図2(c)の
等価回路を形成する各素子が並列に接続された回路形態
とされた上で、同様の経路で整流電流が流れるようにさ
れる結果、交流入力電圧レベルの4倍に相当する4Ei
(400V系)の整流平滑電圧が生成されて、4倍電圧
整流動作が得られることになる。このような整流回路系
の構成とすれば、ワイドレンジ対応で相当の重負荷時に
対応するような場合にも充分な電流容量が得られるため
に、電力変換効率や入力電力が向上される。また、本実
施の形態では8本の整流ダイオードが設けられるが、前
述のようにこれらをスタック化して2つのブリッジ整流
回路部品とすることで、電源回路の小型化も図ることが
できる。
【0073】なお、上記各実施の形態に用いられた電磁
リレーRL−1、RL−2などの代わりに、トライアッ
クなどの双方向性サイリスタなどを備えて構成されるス
イッチ回路が用いられることも考えられる。
リレーRL−1、RL−2などの代わりに、トライアッ
クなどの双方向性サイリスタなどを備えて構成されるス
イッチ回路が用いられることも考えられる。
【0074】また、本発明は上記各実施の形態に示した
構成の限定されるものではなく各種変更が可能とされ、
例えば、本発明に基づく整流回路系は、例えばミッチェ
ル回路に基づく以外の他の方式による4倍電圧整流動
作、又は上記各実施の形態に示した以外の他の構成によ
る倍電圧整流動作への切換えを実現する整流平滑回路が
採用されることも考えられる。また、本発明に基づく整
流回路系は、後段に接続される電流共振形コンバータと
しての自励発振形/他励発振形、スイッチング周波数制
御方式/直列共振周波数制御方式等、各種方式・タイプ
の組み合わせパターンにより構成されるスイッチングコ
ンバータに対して適用が可能であって、上記各図に実施
の形態として示した組み合わせのパターンに限定される
ものではない。更には、例えば後段のスイッチングコン
バータには電流共振形コンバータ以外の他の形式のスイ
ッチングコンバータを設けることも考えられる。
構成の限定されるものではなく各種変更が可能とされ、
例えば、本発明に基づく整流回路系は、例えばミッチェ
ル回路に基づく以外の他の方式による4倍電圧整流動
作、又は上記各実施の形態に示した以外の他の構成によ
る倍電圧整流動作への切換えを実現する整流平滑回路が
採用されることも考えられる。また、本発明に基づく整
流回路系は、後段に接続される電流共振形コンバータと
しての自励発振形/他励発振形、スイッチング周波数制
御方式/直列共振周波数制御方式等、各種方式・タイプ
の組み合わせパターンにより構成されるスイッチングコ
ンバータに対して適用が可能であって、上記各図に実施
の形態として示した組み合わせのパターンに限定される
ものではない。更には、例えば後段のスイッチングコン
バータには電流共振形コンバータ以外の他の形式のスイ
ッチングコンバータを設けることも考えられる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ワイドレ
ンジ対応とされてAC100V系とAC200V系とで
ほぼ同等のレベルの整流平滑電圧を後段のスイッチング
コンバータに供給するのにあたり、AC200V系とA
C100V系とで倍電圧整流動作と4倍電圧整流動作に
切換えが可能なように整流回路系を構成することによ
り、例えば従来のように全波整流動作と倍電圧整流動作
の切換えを行う構成よりも整流電流レベルを小さくする
ことが可能となった。これにより、整流ダイオードやス
イッチング素子に於ける電力損失が低減されて、電力変
換効率及び入力電力等の特性が向上されるという効果を
有している。
ンジ対応とされてAC100V系とAC200V系とで
ほぼ同等のレベルの整流平滑電圧を後段のスイッチング
コンバータに供給するのにあたり、AC200V系とA
C100V系とで倍電圧整流動作と4倍電圧整流動作に
切換えが可能なように整流回路系を構成することによ
り、例えば従来のように全波整流動作と倍電圧整流動作
の切換えを行う構成よりも整流電流レベルを小さくする
ことが可能となった。これにより、整流ダイオードやス
イッチング素子に於ける電力損失が低減されて、電力変
換効率及び入力電力等の特性が向上されるという効果を
有している。
【0076】また、本発明では整流回路系が上記のよう
な構成とされて、例えば、400V系の高レベルの整流
平滑電圧が得られるために、後段に電流共振形コンバー
タを接続する場合には、2石のスイッチング素子による
ハーフブリッジ結合の構成でも重負荷に対応することが
可能となり、例えば従来のように4石のフルブリッジ結
合による構成よりも部品点数が削減され、また、自励式
の電流共振形コンバータであれば、ドライブトランスを
より小型なものとすることが可能となり、それだけ、電
源回路の小型/軽量化及び低コスト化を図ることが可能
となる。
な構成とされて、例えば、400V系の高レベルの整流
平滑電圧が得られるために、後段に電流共振形コンバー
タを接続する場合には、2石のスイッチング素子による
ハーフブリッジ結合の構成でも重負荷に対応することが
可能となり、例えば従来のように4石のフルブリッジ結
合による構成よりも部品点数が削減され、また、自励式
の電流共振形コンバータであれば、ドライブトランスを
より小型なものとすることが可能となり、それだけ、電
源回路の小型/軽量化及び低コスト化を図ることが可能
となる。
【図1】本発明の一実施の形態としてのスイッチング電
源回路の構成を示す回路図である。
源回路の構成を示す回路図である。
【図2】図1に示す実施の形態の整流回路系の動作を示
す等価回路図である。
す等価回路図である。
【図3】本実施の形態のスイッチング電源回路における
整流電流を従来例と比較して示す波形図である。
整流電流を従来例と比較して示す波形図である。
【図4】他の実施の形態としてのスイッチング電源回路
を示す回路図である。
を示す回路図である。
【図5】図4に示す実施の形態の整流回路系の動作を示
す等価回路図である。
す等価回路図である。
【図6】更に他の実施の形態としてのスイッチング電源
回路の構成を示す回路図である。
回路の構成を示す回路図である。
【図7】従来例としてのスイッチング電源回路の構成を
示す回路図である。
示す回路図である。
1 制御回路 2 発振ドライブ回路 3 起動回路 10 リレー駆動回路 RL−1、RL−2 電磁リレー D1 、D2 、D3 、D4 整流ダイオード Ci1 ,Ci2 ,Ci3 ,Ci4 ,Ci3A,Ci4A,C
i3B,Ci4B 平滑コンデンサ DB1、DB2 ブリッジ整流回路 PIT(PRT) 絶縁コンバータトランス CDT(PRT) ドライブトランス Q1 ,Q2 ,Q11,Q12 スイッチング素子 C1 直列共振コンデンサ N1 一次巻線
i3B,Ci4B 平滑コンデンサ DB1、DB2 ブリッジ整流回路 PIT(PRT) 絶縁コンバータトランス CDT(PRT) ドライブトランス Q1 ,Q2 ,Q11,Q12 スイッチング素子 C1 直列共振コンデンサ N1 一次巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/48 9181−5H H02M 7/48 T
Claims (11)
- 【請求項1】 商用電源に入力される交流入力電圧レベ
ルに基づいて、交流入力電圧レベルの略2倍に対応する
整流平滑電圧を生成する倍電圧整流回路と、交流入力電
圧レベルの略4倍に対応する整流平滑電圧を生成する4
倍電圧整流回路との切換えが可能とされた整流手段と、 上記整流手段より出力された整流平滑電圧に基づいて動
作し、絶縁コンバータトランスの二次側に安定化された
直流出力電圧を出力するスイッチングコンバータ手段
と、 を備えて構成されていることを特徴とするスイッチング
電源回路。 - 【請求項2】 上記4倍電圧整流回路はミッチェル回路
に基づいて形成されていることを特徴とする請求項1に
記載のスイッチング電源回路。 - 【請求項3】 上記倍電圧整流回路は、交流入力電圧の
半周期ごとに、先の半周期における整流電流の充電によ
って重畳用コンデンサの両端に得られた電圧を介して、
整流平滑電圧ラインと一次側アース間に挿入された平滑
コンデンサに整流電流を充電する動作が行われるように
構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2
に記載のスイッチング電源回路。 - 【請求項4】 上記倍電圧整流回路は、整流平滑電圧ラ
インと一次側アース間に対して、第1の平滑コンデンサ
と第2の平滑コンデンサの直列接続回路が備えられ、 交流入力電圧の半周期ごとに、第1の平滑コンデンサに
整流電流の充電を行う動作と、第2の平滑コンデンサに
整流電流の充電を行う動作が交互に得られるように構成
されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
載のスイッチング電源回路。 - 【請求項5】 上記整流手段を形成する整流素子及び/
又は平滑コンデンサは、それぞれ、2以上の素子が並列
接続されて設けられることを特徴とする請求項1乃至請
求項4の何れかに記載のスイッチング電源回路。 - 【請求項6】 上記整流手段を形成する整流素子は、4
本単位を1組としてスタック化されて構成されることを
特徴とする請求項5に記載のスイッチング電源回路。 - 【請求項7】 上記スイッチングコンバータ手段は、 絶縁コンバータトランスの一次側巻線及び直列共振コン
デンサの直列接続により形成される一次側直列共振回路
を備え、上記整流手段より出力される整流平滑電圧を入
力してスイッチング動作を行い、上記絶縁コンバータト
ランスの二次側から直流出力電圧を出力する、電流共振
形スイッチングコンバータとされていることを特徴とす
る請求項1乃至請求項6の何れかに記載のスイッチング
電源回路。 - 【請求項8】 上記電流共振形スイッチングコンバータ
は、2石のスイッチング素子をハーフブリッジ結合して
構成されていることを特徴とする請求項7に記載のスイ
ッチング電源回路。 - 【請求項9】 上記電流共振形スイッチングコンバータ
は、上記絶縁コンバータトランスの二次側で得られる直
流出力電圧に基づいて、スイッチング素子のスイッチン
グ周波数を可変することにより定電圧制御を行うように
構成されていることを特徴とする請求項7又は請求項8
に記載のスイッチング電源回路。 - 【請求項10】 上記電流共振形スイッチングコンバー
タは、上記絶縁コンバータトランスの二次側で得られる
直流出力電圧に基づいて、上記絶縁コンバータトランス
の磁束を可変して定電圧制御を行うように構成されてい
ることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のスイ
ッチング電源回路。 - 【請求項11】 上記電流共振形スイッチングコンバー
タは他励式とされ、上記絶縁コンバータトランスの二次
側で得られる直流出力電圧に基づいて、スイッチング駆
動信号を可変させることにより定電圧制御を行うように
構成されていることを特徴とする請求項7又は請求項8
に記載のスイッチング電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7290566A JPH09117144A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | スイッチング電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7290566A JPH09117144A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | スイッチング電源回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09117144A true JPH09117144A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17757688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7290566A Withdrawn JPH09117144A (ja) | 1995-10-13 | 1995-10-13 | スイッチング電源回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09117144A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10014787B2 (en) | 2016-05-10 | 2018-07-03 | Fuji Electric Co., Ltd. | Switching power supply with input voltage detection at the switching node |
JP2020501486A (ja) * | 2016-11-25 | 2020-01-16 | 広東百事泰電子商務股▲ふん▼有限公司Guangdong Bestek E−Commerce Co.,Ltd. | 正弦波インテリジェント降圧変換装置 |
-
1995
- 1995-10-13 JP JP7290566A patent/JPH09117144A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10014787B2 (en) | 2016-05-10 | 2018-07-03 | Fuji Electric Co., Ltd. | Switching power supply with input voltage detection at the switching node |
JP2020501486A (ja) * | 2016-11-25 | 2020-01-16 | 広東百事泰電子商務股▲ふん▼有限公司Guangdong Bestek E−Commerce Co.,Ltd. | 正弦波インテリジェント降圧変換装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5796598A (en) | Voltage-converting circuit for the power supply of an electrical consumer of high output, particularly a bobbin winding machine | |
US6567285B2 (en) | Switching power supply unit | |
US7289338B2 (en) | Input to output isolated DC-DC converter | |
JPH10136653A (ja) | 電源装置 | |
WO2011052364A1 (ja) | 電力変換装置 | |
US20200266713A1 (en) | DC-DC converter | |
JPH04299070A (ja) | スイッチングレギュレータ | |
JP3221185B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
US11356029B2 (en) | Rectifying circuit and switched-mode power supply incorporating rectifying circuit | |
JPH09191638A (ja) | Dc/dcコンバータ | |
JPS5849112B2 (ja) | 転流回路 | |
JPH09117144A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JP2917857B2 (ja) | 共振型コンバータ装置 | |
JPH0685632B2 (ja) | Dc/dc変換装置 | |
JP7386737B2 (ja) | 整流回路及びこれを用いたスイッチング電源 | |
JPH09117143A (ja) | スイッチング電源回路 | |
JPH0993940A (ja) | 電源回路及びスイッチング電源回路 | |
JPH0678537A (ja) | スイッチング電源装置 | |
JP4305935B2 (ja) | スイッチング電源 | |
JPH07264860A (ja) | スイッチング電源装置 | |
JP4329451B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JP3102985B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JP3401923B2 (ja) | 1石電流複合共振型コンバーター回路 | |
JP2001086747A (ja) | 電源装置 | |
JPH07222447A (ja) | スイッチング電源装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030107 |