JP3102985B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP3102985B2
JP3102985B2 JP06080789A JP8078994A JP3102985B2 JP 3102985 B2 JP3102985 B2 JP 3102985B2 JP 06080789 A JP06080789 A JP 06080789A JP 8078994 A JP8078994 A JP 8078994A JP 3102985 B2 JP3102985 B2 JP 3102985B2
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voltage
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浩之 芳賀
実 田中
晴夫 渡辺
義則 小林
豊 関根
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流を入力とするスイ
ッチング式直流安定化電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は本発明者らが特願平5−177379号
で提案したスイッチング電源の構成を示す。このスイッ
チング電源は、スイッチング素子34と制御回路41か
らなる簡単な構成で、入力電流波形の高力率化と出力の
定電圧化を同時に実現するものである。
【0003】図7の構成は、商用交流電源20と、ダイ
オード22,23,24,25で構成された全波整流器
21と、インダクタ26と、一次巻線28,二次巻線2
9,三次巻線30,制御巻線31を有するトランス27
と、平滑コンデンサ32と、ダイオード33と、スイッ
チング素子34と、ダイオード36,37,インダクタ
38,コンデンサ39で構成される整流平滑回路35
と、制御回路41とより構成されている。40は負荷で
ある。
【0004】この動作は次のようになる。トランス27
の各巻線の巻数を、それぞれ一次巻線28がN1 、二次
巻線29がN2 、三次巻線30がN3 、制御巻線31が
4 とし、図中のa点,b点,c点の各電位をそれぞれ
a ,Vb ,Vc とする。ここでN1 =N4 に設定する
と、スイッチング素子34がオンのときにトランス27
の一次巻線28には、平滑コンデンサ32の電圧、すな
わち、Vb が印加される。このとき、トランス27の制
御巻線31には(Vb ・N4 )/N1 なる電圧が発生す
るが、N1 =N4 と設定しておいたので、これはほぼV
b と等しくなる。そこでa点の電圧Va は、平滑コンデ
ンサ32の電圧Vb からトランス27の制御巻線31の
発生電圧Vbを差し引くと零ボルトになる。すなわち、
スイッチング素子34がオンのときにa点の電位は常に
零ボルトになる。
【0005】このスイッチング素子34がオンの時の回
路の中の電流の流れは、第1に平滑コンデンサ32 →
トランス27の一次巻線28 → 二次巻線29 →
整流平滑回路35 → 負荷40を経由してトランス
の一次巻線28へ戻り、スイッチング素子34を流れ、
これによって平滑コンデンサ32のエネルギーを負荷4
0へ送っている。また、スイッチング素子34がオンの
ときにはa点の電圧V a は常に零ボルトになるので、イ
ンダクタ26に入力電圧Vin(3) が印加され、インダク
タ26のインダクタンスをL26、インダクタ26を流れ
る電流をIL(on ) 、スイッチング素子34をオンしてか
らの時間をtとすると
【0006】
【数1】
【0007】で決定される電流がインダクタ26を流れ
る。この電流はトランス27の制御巻線31を流れ、そ
の結果として、トランス27の一次巻線28を流れ、ス
イッチング素子34を流れる。このような電流の流れに
よって、商用交流電源20のエネルギーがインダクタ2
6に蓄えられる。
【0008】次にスイッチング素子34がオフのときに
は、トランスのリセットのためにトランス27の三次巻
線30に逆起電力が発生してダイオード33を介して平
滑コンデンサ32に電流が流れ込む。このとき三次巻線
30の端子間は平滑コンデンサ32の電圧Vb でクラン
プされるので、制御巻線31に発生する電圧VN4(off )
【0009】
【数2】
【0010】となる。したがってa点の電圧Va(off)
【0011】
【数3】
【0012】となり、インダクタ26には入力電圧V
in(3) との差電圧、すなわち
【0013】
【数4】
【0014】となる電圧が印加されてインダクタ26を
流れる電流は減少する。また、スイッチング素子34が
オフのときに回路の中の電流の流れは、前記のトランス
27のリセットのための電流が、三次巻線30からダイ
オード33を介して平滑コンデンサ32に流れ込むもの
があり、スイッチング素子34がオフの期間にはインダ
クタ26の電流が制御巻線31を介して平滑コンデンサ
32に流れ込み、同時に、このトランス27の制御巻線
31を流れた結果、それに対応する電流がトランス27
の三次巻線30からダイオード33を介して平滑コンデ
ンサ32に流れ込む。すなわち、このような電流の流れ
で、スイッチング素子34がオフ期間にはトランス27
のリセットのためにトランス27の励磁エネルギーが平
滑コンデンサ32に送られると同時に、インダクタ26
に蓄えられていたエネルギーが平滑コンデンサ32に送
られる。以上のような動作と同時に制御回路41は整流
平滑回路35の出力電圧が規定の電圧になるように、ス
イッチング素子34のオン−オフの期間を制御してい
る。
【0015】図8(a)(b)(c)は図7の各部の動
作波形を示し、前述のようにインダクタ26の端子間に
はスイッチング素子34がオンの期間には、入力電圧V
in(3 ) が印加され、スイッチング素子34がオフの期間
には
【0016】
【数5】
【0017】なる電圧が印加されるので、まずスイッチ
ング素子34がオンの時のインダクタ26の電流は前述
の式で表わされる。ここでVin(3) は商用入力電圧、L
26はインダクタ26のインダクタンス、tはスイッチン
グ素子34がオンしてからの時間である。またスイッチ
ング素子34がオンする直前にインダクタ26の電流は
零アンペアになるように設定してある。このスイッチン
グ電源が定常動作をしている時は、スイッチング素子3
4のオン幅tonは、商用交流サイクルでほぼ一定とみな
されるので、スイッチング素子34が高周波でオン−オ
フする一周期中のインダクタ26の電流のピーク値をI
L(Peek) とすると、
【0018】
【数6】
【0019】となる。そこでVin(3) は正弦波であり、
上式よりインダクタ26の電流のピーク値IL(Peek)
結んだ線も正弦波になることがわかる。次にスイッチン
グ素子34がオフした時は前述のようにインダクタ26
では
【0020】
【数7】
【0021】となる。ここでVin(3) は商用入力電圧、
b は平滑コンデンサ32の電圧、N 3 はトランス27
の三次巻線30の巻数、N4 はトランス27の制御巻線
31の巻数である。
【0022】そこで、スイッチング素子34がオフして
からインダクタ26の電流が零アンペアになるまでの時
間toff-1 は、次式で表わされる。
【0023】
【数8】
【0024】よってtonとtoff-1 の和は、
【0025】
【数9】
【0026】となる。このときの電流波形は図8に示す
ようになる。そこでインダクタ26の電流は、高周波ス
イッチングの周期で常に零アンペアまでリセットするよ
うに設定しておけば、高周波スイッチングの一周期にお
けるインダクタ26の電流の平均値IL(Ave)はt0 を高
周波スイッチングの周期とすると、次式のようになる。
【0027】
【数10】
【0028】ここで、Vin(3) は商用入力電圧で正弦波
であるので、Vb をVin(3) に対して、1.5 倍〜2倍以
上に大きくしておくと、商用サイクルにおけるIL(Ave)
は、近似的に正弦波となる。
【0029】すなわち、高周波で増減しているインダク
タ26の電流に対して、全波整流器21の直前か、また
は直後に高周波リプル除去用のローパスフィルタを使用
することにより、商用入力電流波形を近似的に正弦波に
することができ、力率を高くすることができる。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では交流入力電圧の変動範囲が大きい場合に
問題がある。すなわち、スイッチング素子34やダイオ
ード36,37は最大入力電圧時の印加電圧に耐え、か
つ最低入力電圧時の通過電流に耐えなければならないた
め、入力電圧の変動範囲が大きいと必然的に高耐圧、大
電流の素子が必要となる点である。このことはコスト、
サイズの増大を招くだけではなく、一般に高耐圧のスイ
ッチ素子は低耐圧のものに比べて電流通過時の損失が大
きくなるため、全体の効率も下がってしまう。
【0031】そこで、図9に示すような倍電圧整流回路
を使用することが考えられる。8はトランス、15はス
イッチング素子、16は整流平滑回路、21は負荷、2
2は制御回路である。交流電源1の電圧が低い場合、ス
イッチ素子44をオンさせる。すると、交流電源1の正
の半サイクルでは交流電源1 → ダイオード3 →コ
ンデンサ45 → スイッチ素子44 → 交流電源1
のルートで電流が流れ、負の半サイクルでは交流電源1
→ スイッチ素子44 → コンデンサ46 → ダ
イオード4 → 交流電源1のルートで電流が流れる。
コンデンサ45,46はそれぞれ交流入力電圧のピーク
値で充電されるため、普通に全波整流した場合の二倍の
電圧を図中のa−b間に得ることができる。交流電源1
の電圧が高い場合は、スイッチ素子44をオフさせれば
単なる全波整流回路となる。このように交流電源1の電
圧に応じてスイッチ素子44を切り換えることにより、
a−b間の電圧変動を少なくできるのが図9の回路であ
る。スイッチ素子44がオフしているときの動作波形を
図10(a)(b)に示す。
【0032】ところが、この回路はコンデンサインプッ
トであるため、図10を見ればわかるように入力電流I
inがサージ状になり力率が極めて低い。このため単に図
7に示したスイッチング電源装置の前段に図9に示した
倍電圧整流回路を付けたのでは、図7に示したスイッチ
ング電源装置の入力電流波形の高力率化が可能という特
徴を失ってしまう問題がある。
【0033】本発明は広い入力電圧範囲の条件において
も素子の大型化、損失の増大を避け、高力率で高効率の
スイッチング電源装置を提供することを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明のスイッチング電
源装置は、交流電源に接続された全波整流器の出力端子
間に平滑コンデンサを接続し、前記平滑コンデンサの端
子間にトランスの一次巻線とスイッチング素子の直列回
路を接続し、前記トランスの二次巻線に整流平滑回路を
接続し、この整流平滑回路の出力端子間に接続された負
荷に電力を供給すると同時に、前記整流平滑回路の出力
電圧が規定の電圧になるように、前記スイッチング素子
を制御する制御回路を備えたスイッチング電源装置にお
いて、前記全波整流器の出力端子と前記平滑コンデンサ
の各端子間にそれぞれインダクタと前記トランスの制御
巻線の直列回路を接続するとともに、前記平滑コンデン
サを第1,第2の平滑コンデンサの直列接続で構成し、
第1の平滑コンデンサと第2の平滑コンデンサとの接続
点と前記交流電源の一端との間にスイッチ素子を介装
し、前記スイッチ素子を、前記交流電源の出力電圧が低
い期間にオン状態とし、前記交流電源の出力電圧が高い
期間にオフ状態にするよう構成したことを特徴とする。
【0035】
【作用】この構成によると、入力電圧が低い場合には、
第1,第2の平滑コンデンサの端子電圧がトランスの一
次巻線に印加されて、平滑コンデンサが一つで、しかも
交流電源の出力電圧が低い期間にオン状態となるスイッ
チ素子を有していない装置に比べて2倍の電圧が印加さ
れ、トランスの二次巻線と制御巻線の巻数を1/2にす
ることができ、その結果、スイッチング素子に流れる電
流が1/2になる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1〜図6および
図11〜図13に示した等価回路に基づいて説明する。
【0037】図1は本発明の第1の実施例を示す。この
スイッチング電源装置は、商用交流電源20と、ダイオ
ード22,23,24,25で構成された全波整流器2
1と、インダクタ42と、一次巻線47,二次巻線4
8,三次巻線49,制御巻線50,51を有するトラン
ス52と、平滑コンデンサ45,46と、ダイオード3
3と、スイッチング素子34と、ダイオード36,3
7,インダクタ38,平滑コンデンサ39で構成される
整流平滑回路35と、制御回路41とより構成されてい
る。40は負荷であり、基本的な構成は図7に示した回
路と同様である。
【0038】この第1の実施例では、図7に示した平滑
コンデンサ32を平滑コンデンサ45,46の直列回路
に変更し、平滑コンデンサ45と平滑コンデンサ46の
接続点とダイオード24とダイオード25の接続点との
間にスイッチ素子44が介装されている。また、インダ
クタ43とトランス52の制御巻線51との直列回路
が、ダイオード33と平滑コンデンサ46とスイッチン
グ素子34との接続点とダイオード23とダイオード2
5の接続点との間に介装されている。スイッチ素子44
は商用交流電源20の電圧に応じて次のようにオン−オ
フが制御されている。
【0039】まず、商用交流電源20からの入力電圧が
低い場合について考える。図9に示した倍電圧整流回路
で説明したように、入力電圧が低い場合はスイッチ素子
44をオンさせる。
【0040】すると、スイッチング素子34がオンした
とき商用交流電源20の正の半サイクルでは、商用交流
電源20 → ダイオード22 → インダクタ42
→制御巻線50 → 平滑コンデンサ45 → スイッ
チ素子44 → 商用交流電源20のルートで電流が流
れる。
【0041】負の半サイクルでは、商用交流電源20
→ スイッチ素子44 → 平滑コンデンサ46 →
制御巻線51 → インダクタ43 → ダイオード2
3→ 商用交流電源20のルートで電流が流れる。
【0042】このときの等価回路を図11,図12にそ
れぞれ示す。したがって、このループにおいては、本回
路の動作は本回路の元となった図7と等価である。次に
入力電圧が高い場合にはスイッチ素子44をオフさせ
る。するとスイッチング素子34がオンしたとき、その
極性に応じて、商用交流電源20 → ダイオード22
→ インダクタ42 → 制御巻線50 → 平滑コ
ンデンサ45→ 平滑コンデンサ46 → 制御巻線5
1 → インダクタ43 → ダイオード25のルート
で電流が流れるか、または、商用交流電源20 → ダ
イオード24 → インダクタ42 → 制御巻線50
→ 平滑コンデンサ45 →平滑コンデンサ46 →
制御巻線51 → インダクタ43 → ダイオード2
3のルートで電流が流れる。これは図1に示したブロッ
クAとブロックBが二つ直列に接続されただけであるの
で、等価回路は図13に示すようになる。したがって、
その動作はやはり本回路の元となった図7と等価であ
る。以上のように動作的には元の回路と等価となる。
【0043】次に、平滑コンデンサ以降の動作について
考える。まず、入力電圧が低い場合には平滑コンデンサ
45,46の端子電圧がトランス52の一次巻線47に
印加されて、印加される電圧は図7に示した装置の場合
の2倍である。したがって、図7と比べて二次巻線48
と制御巻線50,51の巻数を1/2にすることがで
き、その結果、スイッチング素子34に流れる電流は図
7の場合の1/2になる。
【0044】次に入力電圧が高い場合には、トランス5
2の一次巻線47に印加される電圧は図7の場合と同じ
となる。ところが二次巻線48と制御巻線50,51の
巻数が1/2になっているので、そのままではトランス
52の電圧時間積が不足するところであるが、これはス
イッチング素子34のオン時間を2倍にすることで補え
る。このときのスイッチング素子34の通過電流を図7
の場合と比較すると、二次巻線48と制御巻線50,5
1の巻数が1/2になっていることから、通過電流が1
/2になりオン時間が2倍になっていることがわかる。
トランス52の励磁電流を無視すればスイッチング素子
34の通過電流は矩形波とみなせるので、その実効値は
図7の回路と比べて“ 1/√2 ”となっている。
【0045】図2は第2の実施例を示す。なお、図1に
示した第1の実施例と同一の構成部分には、同一の符号
を付けてその説明を省略する。
【0046】図1の構成と異なる部分は、第1の実施例
を示す図1ではトランス52の三次巻線49が、直列接
続された平滑コンデンサ45,46にダイオード33を
介して接続されているのに対して、この第2の実施例を
示す図2では、トランス52の三次巻線49がトランス
52の2次側の整流平滑回路35の平滑コンデンサ39
の端子間に接続されていることである。
【0047】したがって、図2においてスイッチング素
子34がオフになると、インダクタ42,43の電流は
トランス52の制御巻線50,51を介して平滑コンデ
ンサ45,46に流れ込み、同時にトランス52の制御
巻線50,51を流れた結果、これに対応する電流が、
トランス52の3次巻線49からダイオード33を介し
て、整流平滑回路35の平滑コンデンサ39に流れ込
む。
【0048】すなわち、このような電流の流れでスイッ
チング素子34がオフの期間には、インダクタ42,4
3に蓄えられていたエネルギーが、平滑コンデンサ4
5,46と、整流平滑回路35の平滑コンデンサ39に
送られる。その他の動作は、図1と同じであり、同等の
効果を得ることができる。
【0049】図3は第3の実施例を示す。この第3の実
施例では、第1,第2の実施例において見られたトラン
ス52の三次巻線49およびダイオード33が省略され
ている。スイッチング素子34がオンの期間に、平滑コ
ンデンサ45,46のエネルギーは、トランス52に蓄
えられ、スイッチング素子34がオフの期間に、そのト
ランス52に蓄えられたエネルギーが、整流平滑回路3
5を介して負荷40に送られると同時に、インダクタ4
2,43の電流は、トランス52の制御巻線50,51
を介して平滑コンデンサ45,46に流れ込み、同時
に、トランス52の制御巻線50,51を流れた結果、
それに対応する電流がトランス52の二次巻線48から
整流平滑回路35の平滑コンデンサ39に流れ込む。す
なわち、スイッチング素子34がオフの期間には、イン
ダクタ42,43に蓄えられていたエネルギーが、平滑
コンデンサ45,46と、整流平滑回路39のコンデン
サ59に送られる。その他の動作は、図1と同じであ
り、同等の効果を得ることができる。
【0050】図4は第4の実施例を示す。この第4の実
施例では、図3に示した第3の実施例のスイッチング素
子34の端子間にコンデンサ53を接続したものであ
る。この動作はスイッチング素子34がオフの期間にト
ランス52の励磁電流が零アンペアにリセットされた後
に、トランス52の励磁インダクタンスとコンデンサ5
3が共振して、スイッチング素子34がオンする前にス
イッチング素子34の端子間電圧を零ボルト近辺まで下
げてくれるので、スイッチ素子のターン・オン時のスイ
ッチング損失を減少させることができる。
【0051】図5は第5の実施例を示す。この第5の実
施例では、図3に示した第3の実施例のトランス52の
制御巻線50,51と直列にコンデンサ54,55を接
続し、この直列回路に並列にダイオード56,57を接
続したものである。
【0052】スイッチング素子34がオンの場合、イン
ダクタ42,43の電流はコンデンサ54,55を介し
てトランス52の制御巻線50,51と一次巻線47、
およびスイッチング素子34を通って流れるので、コン
デンサ54,55が電圧を持ち始め、その電圧が平滑コ
ンデンサ45,46の電圧よりも高くなると、インダク
タ42,43の電流はダイオード56,57を通って、
平滑コンデンサ45,46に流れ込む。すなわち、スイ
ッチング素子34がオンしているにもかかわらず、イン
ダクタ42,43の昇圧時間が短くなり、これは入力電
圧Vinが高いほど昇圧時間は短くなる。
【0053】スイッチング素子34がオフの期間には、
インダクタ42,43の電流はダイオード56,57を
介して平滑コンデンサ45,46に流れ込み、また同時
に、トランス52の制御巻線50,51からの励磁電流
が、コンデンサ54,55とダイオード56,57を通
って流れ、コンデンサ54,55はスイッチング素子3
4がオン期間とは逆方向に充電され電圧が下がる。すな
わち、この第5の実施例では、インダクタ42,43の
昇圧時間が入力電圧Vinが高いほど短くなるために、ス
イッチング素子34がオフの期間に零アンペアに戻らな
い連続型のモードであっても、インダクタ40,43の
電流が入力電流波形Iinが概ね正弦波に対応した波形と
なり、力率が高くなる。
【0054】図6は第6の実施例を示す。この第6の実
施例では、図3に示した第3の実施例の一次巻線47と
スイッチング素子34の直列回路に代わって、第1のス
イッチング素子63とトランス52の一次巻線47と第
2のスイッチング素子64の直列回路が、直列接続され
た平滑コンデンサ45,46の端子間に接続されてお
り、さらに第1のスイッチング素子63と一次巻線47
との接続点と、平滑コンデンサ46のマイナス側電極と
の間に第1のダイオード62を接続し、第2のスイッチ
ング素子64と一次巻線47との接続点と、平滑コンデ
ンサ45のプラス側電極との間に第2のダイオード61
が接続されている。
【0055】この回路例では、第1,第2のスイッチン
グ素子63,64は、常に同時にオンまたはオフとなる
ので、2個のスイッチング素子63,64がオンの期間
には、平滑コンデンサ45,46の電圧が一次巻線47
に印加され、平滑コンデンサ45,46のエネルギーは
トランス52の一次巻線47から二次巻線48、整流平
滑回路34を介して負荷40へ送られる。また、それと
同時に、インダクタ42,43の電流は、トランス52
の制御巻線50,51から第1のスイッチング素子6
3、一次巻線47、第2のスイッチング素子64を介し
て流れる。
【0056】一方、第1,第2のスイッチング素子6
3,64がオフの期間には、トランス52の励磁エネル
ギーは、トランス52の一次巻線47の両端子からそれ
ぞれ第1のダイオード62と、第2のダイオード61を
介して平滑コンデンサ45,46の端子間に入る経路
で、平滑コンデンサ45,46に送られる。またインダ
クタ42,43の電流は、トランス52の制御巻線5
0,51を介して平滑コンデンサ45,46に流れ、同
時に、このトランス52の制御巻線50,51を電流が
流れた結果、それに対応する電流が、トランス52の一
次巻線47から第1のダイオード62と第2のダイオー
ド61を介して、平滑コンデンサ45,46に流れる。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明によると、交流電源
に接続された全波整流器の出力端子間に平滑コンデンサ
を接続し、前記平滑コンデンサの端子間にトランスの一
次巻線とスイッチング素子の直列回路を接続し、前記ト
ランスの二次巻線に整流平滑回路を接続し、この整流平
滑回路の出力端子間に接続された負荷に電力を供給する
と同時に、前記整流平滑回路の出力電圧が規定の電圧に
なるように、前記スイッチング素子を制御する制御回路
を備えたスイッチング電源装置において、前記全波整流
器の出力端子と前記平滑コンデンサの各端子間にそれぞ
れインダクタと前記トランスの制御巻線の直列回路を接
続するとともに、前記平滑コンデンサを第1,第2の平
滑コンデンサの直列接続で構成し、第1の平滑コンデン
サと第2の平滑コンデンサとの接続点と前記交流電源の
一端との間にスイッチ素子を介装し、前記スイッチ素子
を、前記交流電源の出力電圧が低い期間にオン状態と
し、前記交流電源の出力電圧が高い期間にオフ状態にす
るよう構成したため、動作的には従来の回路と等価であ
りながら、入力電圧が低い場合には、第1,第2の平滑
コンデンサの端子電圧がトランスの一次巻線に印加され
て、平滑コンデンサが一つで、しかも交流電源の出力電
圧が高い期間にオフ状態となるスイッチ素子を有してい
ない装置に比べて2倍の電圧が印加され、トランスの二
次巻線と制御巻線の巻数を1/2にすることができ、そ
の結果、スイッチング素子に流れる電流が1/2にな
り、スイッチング素子の通過電流を減らすことができ、
広入力電圧範囲の場合でも高力率、高効率のスイッチン
グ電源を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチング電源装置の第1の実施例
の構成図。
【図2】本発明のスイッチング電源装置の第2の実施例
の構成図。
【図3】本発明のスイッチング電源装置の第3の実施例
の構成図。
【図4】本発明のスイッチング電源装置の第4の実施例
の構成図。
【図5】本発明のスイッチング電源装置の第5の実施例
の構成図。
【図6】本発明のスイッチング電源装置の第6の実施例
の構成図。
【図7】発明が解決しようとする課題を説明するスイッ
チング電源装置の構成図。
【図8】図7のスイッチング電源装置の各部動作波形
図。
【図9】入力回路に倍電圧整流回路を採用した場合のス
イッチング電源装置の各部動作波形図。
【図10】図9の各部動作波形図。
【図11】本発明の第1の実施例の等価回路図。
【図12】本発明の第1の実施例の等価回路図。
【図13】本発明の第1の実施例の等価回路図。
【符号の説明】
20 商用交流電源 21 全波整流器 22,23,24,25 ダイオード 33 ダイオード 34 スイッチング素子 35 整流平滑回路 40 負荷 41 制御回路 42,43 インダクタ 44 スイッチ素子 45,46,39 平滑コンデンサ 47 一次巻線 48 二次巻線 49 三次巻線 50,51 制御巻線 52 トランス 53,54,55 コンデンサ 56,57,61,62 ダイオード 63,64 第1,第2のスイッチング素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 晴夫 埼玉県飯能市南町10番13号 新電元工業 株式会社工場内 (72)発明者 小林 義則 埼玉県飯能市南町10番13号 新電元工業 株式会社工場内 (72)発明者 関根 豊 埼玉県飯能市南町10番13号 新電元工業 株式会社工場内 (72)発明者 石井 卓也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−15967(JP,A) 特開 平7−194124(JP,A) 実開 昭60−89787(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28 H02M 7/06 H02M 7/10 H02M 7/217

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に接続された全波整流器の出力
    端子間に平滑コンデンサを接続し、前記平滑コンデンサ
    の端子間にトランスの一次巻線とスイッチング素子の直
    列回路を接続し、前記トランスの二次巻線に整流平滑回
    路を接続し、この整流平滑回路の出力端子間に接続され
    た負荷に電力を供給すると同時に、前記整流平滑回路の
    出力電圧が規定の電圧になるように、前記スイッチング
    素子を制御する制御回路を備えたスイッチング電源装置
    において、前記全波整流器の出力端子と前記平滑コンデ
    ンサの各端子間にそれぞれインダクタと前記トランスの
    制御巻線の直列回路を接続するとともに、前記平滑コン
    デンサを第1,第2の平滑コンデンサの直列接続で構成
    し、第1の平滑コンデンサと第2の平滑コンデンサとの
    接続点と前記交流電源の一端との間にスイッチ素子を介
    装し、前記スイッチ素子を、前記交流電源の出力電圧が
    低い期間にオン状態とし、前記交流電源の出力電圧が高
    い期間にオフ状態にするよう構成したスイッチング電源
    装置。
  2. 【請求項2】 制御巻線と直列にコンデンサを介装し、
    この制御巻線とコンデンサの直列回路に並列にダイオー
    ドを接続したことを特徴とする請求項1記載のスイッチ
    ング電源装置。
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