JPH0974759A - スイッチング電源回路 - Google Patents
スイッチング電源回路Info
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- JPH0974759A JPH0974759A JP24512795A JP24512795A JPH0974759A JP H0974759 A JPH0974759 A JP H0974759A JP 24512795 A JP24512795 A JP 24512795A JP 24512795 A JP24512795 A JP 24512795A JP H0974759 A JPH0974759 A JP H0974759A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スイッチング電源回路の小型/軽量化及び低
コスト化を促進し、力率特性及びリップル成分の抑制、
レギュレ−ション範囲の拡大等の電気的諸特性を向上す
る。 【解決手段】 力率改善回路10において一次側直列共
振回路に得られるスイッチング出力を整流出力ラインに
帰還して重畳するための磁気結合トランスMCTに対し
て、スイッチング素子Q1 〜Q4 のための自励発振用の
共振回路を形成する駆動巻線NB1〜NB2を巻装して、ド
ライブトランスを省略する。また、絶縁コンバータトラ
ンスPRTに制御巻線NC を設けてその漏洩磁束を制御
し、一次側直列共振回路のインダクタンス成分を変化さ
せて定電圧制御を行うように構成して、スイッチング周
波数は固定となるようにする。
コスト化を促進し、力率特性及びリップル成分の抑制、
レギュレ−ション範囲の拡大等の電気的諸特性を向上す
る。 【解決手段】 力率改善回路10において一次側直列共
振回路に得られるスイッチング出力を整流出力ラインに
帰還して重畳するための磁気結合トランスMCTに対し
て、スイッチング素子Q1 〜Q4 のための自励発振用の
共振回路を形成する駆動巻線NB1〜NB2を巻装して、ド
ライブトランスを省略する。また、絶縁コンバータトラ
ンスPRTに制御巻線NC を設けてその漏洩磁束を制御
し、一次側直列共振回路のインダクタンス成分を変化さ
せて定電圧制御を行うように構成して、スイッチング周
波数は固定となるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば力率改善が
図られている電流共振形のスイッチング電源回路に関す
るものである。
図られている電流共振形のスイッチング電源回路に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波の比較的大きい電流及び電
圧に耐えることができるスイッチング素子の開発によっ
て、商用電源を整流して所望の直流電圧を得る電源装置
としては、大部分がスイッチング方式の電源装置になっ
ている。スイッチング電源はスイッチング周波数を高く
することによりトランスその他のデバイスを小型にする
と共に、大電力のDC−DCコンバータとして各種の電
子機器の電源として使用される。
圧に耐えることができるスイッチング素子の開発によっ
て、商用電源を整流して所望の直流電圧を得る電源装置
としては、大部分がスイッチング方式の電源装置になっ
ている。スイッチング電源はスイッチング周波数を高く
することによりトランスその他のデバイスを小型にする
と共に、大電力のDC−DCコンバータとして各種の電
子機器の電源として使用される。
【0003】ところで、一般に商用電源を整流すると平
滑回路に流れる電流は歪み波形になるため、電源の利用
効率を示す力率が損なわれるという問題が生じる。ま
た、歪み電流波形となることによって発生する高調波を
抑圧するための対策が必要とされている。
滑回路に流れる電流は歪み波形になるため、電源の利用
効率を示す力率が損なわれるという問題が生じる。ま
た、歪み電流波形となることによって発生する高調波を
抑圧するための対策が必要とされている。
【0004】そこで、先に本出願人によりスイッチング
電源回路において力率改善が図られるように構成した発
明が各種提案されており、図9はこれらの発明に基づい
て構成されるスイッチング電源回路の一例を示す回路図
とされる。この電源回路は、例えば負荷電力130W以
上を保証すると共に、交流入力電圧としてAC100V
系と200V系に共通して対応可能ないわゆるワイドレ
ンジ対応とされる。このため、スイッチングコンバータ
としては、4石のスイッチング素子をフルブリッジ結合
した自励式の電流共振形コンバータとして構成されてい
る。
電源回路において力率改善が図られるように構成した発
明が各種提案されており、図9はこれらの発明に基づい
て構成されるスイッチング電源回路の一例を示す回路図
とされる。この電源回路は、例えば負荷電力130W以
上を保証すると共に、交流入力電圧としてAC100V
系と200V系に共通して対応可能ないわゆるワイドレ
ンジ対応とされる。このため、スイッチングコンバータ
としては、4石のスイッチング素子をフルブリッジ結合
した自励式の電流共振形コンバータとして構成されてい
る。
【0005】この図9に示すスイッチング電源回路にお
いては、商用交流電源ACに対してコモンモードのノイ
ズを除去するノイズフィルタとしてコモンモードチョー
クコイルCMCとアクロスコンデンサCL が設けられて
いる。商用交流電源ACはブリッジ整流回路D1 により
全波整流され、その整流出力は力率改善回路20を介し
て平滑コンデンサCiに充電される。なお力率改善回路
20の構成及びその動作については後述する。
いては、商用交流電源ACに対してコモンモードのノイ
ズを除去するノイズフィルタとしてコモンモードチョー
クコイルCMCとアクロスコンデンサCL が設けられて
いる。商用交流電源ACはブリッジ整流回路D1 により
全波整流され、その整流出力は力率改善回路20を介し
て平滑コンデンサCiに充電される。なお力率改善回路
20の構成及びその動作については後述する。
【0006】4石のスイッチング素子Q1 、Q2 、Q
3 、Q4 は、フルブリッジ結合型のスイッチングコンバ
ータを形成するスイッチング素子である。図のようにス
イッチング素子Q1 及びQ2 は、平滑コンデンサCiの
正極とアース間に対して、それぞれのコレクタ−エミッ
タを介して直列に接続されている。また、スイッチング
素子Q3 及びQ4 側もまた、上記と同様にして接続され
る。
3 、Q4 は、フルブリッジ結合型のスイッチングコンバ
ータを形成するスイッチング素子である。図のようにス
イッチング素子Q1 及びQ2 は、平滑コンデンサCiの
正極とアース間に対して、それぞれのコレクタ−エミッ
タを介して直列に接続されている。また、スイッチング
素子Q3 及びQ4 側もまた、上記と同様にして接続され
る。
【0007】そして、スイッチング素子Q1 、Q2 の各
コレクタ−ベース間にそれぞれ挿入される抵抗RS1、R
S2は起動抵抗を、またスイッチング素子Q1 、Q2 の各
ベース−エミッタ間に挿入されるクランプダイオードD
D1、DD2はそれぞれスイッチングオフ時の逆方向電流の
経路を形成するために設けられる。また、抵抗RB1、R
B2はそれぞれ、スイッチング素子Q1 、Q2 のベース電
流(ドライブ電流)調整用のダンピング抵抗を示してい
る。そして、CB1、CB2は共振用の共振コンデンサであ
り、後述するドライブトランスPRTの駆動巻線NB1、
NB2と共に、自励発振用の直列共振回路を形成してお
り、これらの素子によりスイッチング素子Q1 、Q2 の
駆動回路系が形成される。
コレクタ−ベース間にそれぞれ挿入される抵抗RS1、R
S2は起動抵抗を、またスイッチング素子Q1 、Q2 の各
ベース−エミッタ間に挿入されるクランプダイオードD
D1、DD2はそれぞれスイッチングオフ時の逆方向電流の
経路を形成するために設けられる。また、抵抗RB1、R
B2はそれぞれ、スイッチング素子Q1 、Q2 のベース電
流(ドライブ電流)調整用のダンピング抵抗を示してい
る。そして、CB1、CB2は共振用の共振コンデンサであ
り、後述するドライブトランスPRTの駆動巻線NB1、
NB2と共に、自励発振用の直列共振回路を形成してお
り、これらの素子によりスイッチング素子Q1 、Q2 の
駆動回路系が形成される。
【0008】また、スイッチング素子Q3 、Q4 に対し
ても、それぞれ起動抵抗RS3、RS4、クランプダイオー
ドDD3、DD3、ダンピング抵抗RB3、RB4、共振コンデ
ンサCB3、CB4、及び駆動巻線NB3、NB4が、上述と同
様の接続形態により設けられて、スイッチング素子Q
3 、Q4 の各駆動回路系を形成している。
ても、それぞれ起動抵抗RS3、RS4、クランプダイオー
ドDD3、DD3、ダンピング抵抗RB3、RB4、共振コンデ
ンサCB3、CB4、及び駆動巻線NB3、NB4が、上述と同
様の接続形態により設けられて、スイッチング素子Q
3 、Q4 の各駆動回路系を形成している。
【0009】ドライブトランスPRT(Power Regulati
ng Transformer) はスイッチング素子Q1 〜Q4 を駆動
すると共に、スイッチング周波数を可変制御するドライ
ブトランスを示している。この図の場合には、駆動巻線
NB1〜NB4及び、駆動巻線NB1を巻き上げて形成される
共振電流検出巻線ND が巻回され、更にこれらの各巻線
に対して制御巻線NC が直交する方向に巻回された直交
型の可飽和リアクトルとされている。このドライブトラ
ンスPRTのスイッチング素子Q1 側の駆動巻線NB1の
一端はコンデンサCB1に、他端はスイッチング素子Q1
のエミッタに接続される。また、スイッチング素子Q2
側の駆動巻線NB2の一端はアースに接地されると共に他
端はコンデンサCB2と接続されて、駆動巻線NB1と逆の
極性の電圧が出力されるようにされている。また、この
場合の共振電流検出巻線ND は、スイッチング素子Q1
のエミッタとスイッチング素子Q2 のコレクタの接点に
接続された側の駆動巻線NB1の端部を巻き上げて形成さ
れており、この場合、共振電流検出巻線ND は、後述す
る磁気結合トランスMCTの一次巻線NS の一端に対し
て接続される。
ng Transformer) はスイッチング素子Q1 〜Q4 を駆動
すると共に、スイッチング周波数を可変制御するドライ
ブトランスを示している。この図の場合には、駆動巻線
NB1〜NB4及び、駆動巻線NB1を巻き上げて形成される
共振電流検出巻線ND が巻回され、更にこれらの各巻線
に対して制御巻線NC が直交する方向に巻回された直交
型の可飽和リアクトルとされている。このドライブトラ
ンスPRTのスイッチング素子Q1 側の駆動巻線NB1の
一端はコンデンサCB1に、他端はスイッチング素子Q1
のエミッタに接続される。また、スイッチング素子Q2
側の駆動巻線NB2の一端はアースに接地されると共に他
端はコンデンサCB2と接続されて、駆動巻線NB1と逆の
極性の電圧が出力されるようにされている。また、この
場合の共振電流検出巻線ND は、スイッチング素子Q1
のエミッタとスイッチング素子Q2 のコレクタの接点に
接続された側の駆動巻線NB1の端部を巻き上げて形成さ
れており、この場合、共振電流検出巻線ND は、後述す
る磁気結合トランスMCTの一次巻線NS の一端に対し
て接続される。
【0010】また、スイッチング素子Q3 に対応する駆
動巻線NB3の一端は、コンデンサCB3に、他端はスイッ
チング素子Q3 のエミッタに接続される。また、スイッ
チング素子Q4 側の駆動巻線NB4の一端はアースに接地
されると共に他端はコンデンサCB4と接続されて、駆動
巻線NB3とは逆の極性の電圧が出力されるようになされ
ている。
動巻線NB3の一端は、コンデンサCB3に、他端はスイッ
チング素子Q3 のエミッタに接続される。また、スイッ
チング素子Q4 側の駆動巻線NB4の一端はアースに接地
されると共に他端はコンデンサCB4と接続されて、駆動
巻線NB3とは逆の極性の電圧が出力されるようになされ
ている。
【0011】絶縁コンバータトランスPIT(Power Is
olation Transformer)はスイッチング素子Q1 〜Q4 の
スイッチング出力を二次側に伝送するための絶縁コンバ
ータトランスで、この絶縁コンバータトランスPITの
一次巻線N1 の一端はスイッチング素子Q3 、Q4 のエ
ミッタ−コレクタの接続点と接続され、他端は直列共振
コンデンサC1 を介して磁気結合トランスMCTの一次
巻線NS の端部と接続されている。
olation Transformer)はスイッチング素子Q1 〜Q4 の
スイッチング出力を二次側に伝送するための絶縁コンバ
ータトランスで、この絶縁コンバータトランスPITの
一次巻線N1 の一端はスイッチング素子Q3 、Q4 のエ
ミッタ−コレクタの接続点と接続され、他端は直列共振
コンデンサC1 を介して磁気結合トランスMCTの一次
巻線NS の端部と接続されている。
【0012】このような接続形態によると、先ず上記直
列共振コンデンサC1 と磁気結合トランスMCTの一次
冠巻線NS と、絶縁コンバータトランスPITの一次巻
N1が直列に接続されるが、これにより、直列共振コン
デンサC1 のキャパシタンスと、磁気結合トランスMC
Tの一次巻線NS のインダクタンス及び一次巻線N1を
巻装した絶縁コンバータトランスPITのリーケージ・
インダクタンス成分とにより、スイッチング電源回路を
電流共振形とするための一次側直列共振回路を形成する
ようにされる。また、スイッチング素子Q1 、Q2 およ
びQ3 、Q4 のスイッチング出力を、絶縁コンバータト
ランスPITの一次巻線N1 に供給するようにしてい
る。
列共振コンデンサC1 と磁気結合トランスMCTの一次
冠巻線NS と、絶縁コンバータトランスPITの一次巻
N1が直列に接続されるが、これにより、直列共振コン
デンサC1 のキャパシタンスと、磁気結合トランスMC
Tの一次巻線NS のインダクタンス及び一次巻線N1を
巻装した絶縁コンバータトランスPITのリーケージ・
インダクタンス成分とにより、スイッチング電源回路を
電流共振形とするための一次側直列共振回路を形成する
ようにされる。また、スイッチング素子Q1 、Q2 およ
びQ3 、Q4 のスイッチング出力を、絶縁コンバータト
ランスPITの一次巻線N1 に供給するようにしてい
る。
【0013】絶縁コンバータトランスPITの二次側で
は、一次巻線N1 により二次側に誘起される電圧が、セ
ンタータップが設けられた二次巻線N2 と整流ダイオー
ドD3A、D3B及び平滑コンデンサC3 により形成される
両波整流回路により直流電圧に変換されて直流出力電圧
E0 が得られる。
は、一次巻線N1 により二次側に誘起される電圧が、セ
ンタータップが設けられた二次巻線N2 と整流ダイオー
ドD3A、D3B及び平滑コンデンサC3 により形成される
両波整流回路により直流電圧に変換されて直流出力電圧
E0 が得られる。
【0014】制御回路1は例えば二次側の直流電圧出力
EO と、基準電圧を比較してその誤差に応じた直流電流
を、制御電流としてドライブトランスPRTの制御巻線
NCに供給する誤差増幅器である。
EO と、基準電圧を比較してその誤差に応じた直流電流
を、制御電流としてドライブトランスPRTの制御巻線
NCに供給する誤差増幅器である。
【0015】上記構成のスイッチング電源のスイッチン
グ動作としては、例えばスイッチング素子[Q1 、Q
4 ]の組とスイッチング素子[Q2 、Q3 ]の組が交互
にオン/オフ動作を行うようにされる。例えば、先ず商
用交流電源が投入されると、起動抵抗RS1〜RS4を介し
てスイッチング素子Q1 〜Q4 のベースにベース電流が
供給されることになるが、仮にスイッチング素子[Q
1 、Q4 ]が先にオンとなったとすれば、スイッチング
素子[Q2 、Q3 ]はオフとなるように制御される。そ
して、スイッチング素子[Q1 、Q4 ]の出力として、
スイッチング素子Q1 のコレクタ−エミッタ→共振電流
検出巻線ND →磁気結合トランスMCTの一次巻線NS
→コンデンサC1 →一次巻線N1 →スイッチング素子Q
4 のコレクタ−エミッタ→アースの経路で電流が流れる
が、この際、直列共振回路(磁気結合トランスMCTの
一次巻線NS、コンデンサC1 、一次巻線N1 )を流れ
る共振電流が0となる近傍でスイッチング素子[Q2 、
Q3 ]がオン、スイッチング素子[Q1 、Q4 ]がオフ
となるように制御される。そして、スイッチング素子Q
2 を介して先とは逆方向に直列共振回路に対して共振電
流が流れる。以降、スイッチング素子[Q1 、Q4 ]及
び[Q2 、Q3 ]が交互にオンとなる自励式のスイッチ
ング動作が開始される。このように、平滑コンデンサC
iの端子電圧を動作電源としてスイッチング素子[Q
1 、Q4 ]及び[Q2 、Q3 ]が交互に開閉を繰り返す
ことによって、絶縁コンバータトランスの一次側巻線N
1 に共振電流波形に近いドライブ電流を供給し、二次側
の二次巻線N2 に交番出力を得る。
グ動作としては、例えばスイッチング素子[Q1 、Q
4 ]の組とスイッチング素子[Q2 、Q3 ]の組が交互
にオン/オフ動作を行うようにされる。例えば、先ず商
用交流電源が投入されると、起動抵抗RS1〜RS4を介し
てスイッチング素子Q1 〜Q4 のベースにベース電流が
供給されることになるが、仮にスイッチング素子[Q
1 、Q4 ]が先にオンとなったとすれば、スイッチング
素子[Q2 、Q3 ]はオフとなるように制御される。そ
して、スイッチング素子[Q1 、Q4 ]の出力として、
スイッチング素子Q1 のコレクタ−エミッタ→共振電流
検出巻線ND →磁気結合トランスMCTの一次巻線NS
→コンデンサC1 →一次巻線N1 →スイッチング素子Q
4 のコレクタ−エミッタ→アースの経路で電流が流れる
が、この際、直列共振回路(磁気結合トランスMCTの
一次巻線NS、コンデンサC1 、一次巻線N1 )を流れ
る共振電流が0となる近傍でスイッチング素子[Q2 、
Q3 ]がオン、スイッチング素子[Q1 、Q4 ]がオフ
となるように制御される。そして、スイッチング素子Q
2 を介して先とは逆方向に直列共振回路に対して共振電
流が流れる。以降、スイッチング素子[Q1 、Q4 ]及
び[Q2 、Q3 ]が交互にオンとなる自励式のスイッチ
ング動作が開始される。このように、平滑コンデンサC
iの端子電圧を動作電源としてスイッチング素子[Q
1 、Q4 ]及び[Q2 、Q3 ]が交互に開閉を繰り返す
ことによって、絶縁コンバータトランスの一次側巻線N
1 に共振電流波形に近いドライブ電流を供給し、二次側
の二次巻線N2 に交番出力を得る。
【0016】また、二次側の直流出力電圧EO が低下し
た時や重負荷時の場合には、制御回路1によって制御巻
線NC に流れる電流が制御され、スイッチング周波数が
低くなるよう(共振周波数に近くなるように)に制御さ
れ、一次巻線N1 に流すドライブ電流が増加するように
制御して、定電圧化を図っている(スイッチング周波数
制御方式ということにする)。なお、このスイッチング
電源回路におけるスイッチング周波数としては、例え
ば、100KHz〜250KHzの範囲で可変制御が行
われるように構成されているものとする。
た時や重負荷時の場合には、制御回路1によって制御巻
線NC に流れる電流が制御され、スイッチング周波数が
低くなるよう(共振周波数に近くなるように)に制御さ
れ、一次巻線N1 に流すドライブ電流が増加するように
制御して、定電圧化を図っている(スイッチング周波数
制御方式ということにする)。なお、このスイッチング
電源回路におけるスイッチング周波数としては、例え
ば、100KHz〜250KHzの範囲で可変制御が行
われるように構成されているものとする。
【0017】また、力率改善は力率改善回路20により
なされる。この力率改善回路20においては、図のよう
にブリッジ整流回路D1 の正極の出力端子と平滑コンデ
ンサCiの正極間のラインに対して、フィルタチョーク
コイルLN 、高速リカバリ型ダイオードD2 、力率改善
用のチョークコイルとして作用する磁気結合トランスM
CTの二次巻線NP が直列に設けられる。また、フィル
タコンデンサCN が、フィルタチョークコイルLN と高
速リカバリ型ダイオードD2 の接続点と平滑コンデンサ
Ciの正極間に挿入されており、このフィルタコンデン
サCN 及びフィルタチョークコイルLN によりノーマル
モードのLCローパスフィルタを形成している。
なされる。この力率改善回路20においては、図のよう
にブリッジ整流回路D1 の正極の出力端子と平滑コンデ
ンサCiの正極間のラインに対して、フィルタチョーク
コイルLN 、高速リカバリ型ダイオードD2 、力率改善
用のチョークコイルとして作用する磁気結合トランスM
CTの二次巻線NP が直列に設けられる。また、フィル
タコンデンサCN が、フィルタチョークコイルLN と高
速リカバリ型ダイオードD2 の接続点と平滑コンデンサ
Ciの正極間に挿入されており、このフィルタコンデン
サCN 及びフィルタチョークコイルLN によりノーマル
モードのLCローパスフィルタを形成している。
【0018】このLCローパスフィルタは、スイッチン
グ周波数の高周波ノイズがACラインに流入するのを阻
止するためのものとされる。また、高速リカバリ型ダイ
オードD2 は、全波整流出力ラインに後で述べるスイッ
チング周期の高周波電流が流れることに対応している。
グ周波数の高周波ノイズがACラインに流入するのを阻
止するためのものとされる。また、高速リカバリ型ダイ
オードD2 は、全波整流出力ラインに後で述べるスイッ
チング周期の高周波電流が流れることに対応している。
【0019】共振用コンデンサC2 は、図のように、次
に説明する磁気結合トランスMCTの二次巻線NP と並
列に接続されて、この二次巻線NP と共に並列共振回路
を形成する。この並列共振回路の共振周波数は、例えば
スイッチング電源の共振周波数とほぼ同じ周波数に設定
されている。なお、その動作については後述する。
に説明する磁気結合トランスMCTの二次巻線NP と並
列に接続されて、この二次巻線NP と共に並列共振回路
を形成する。この並列共振回路の共振周波数は、例えば
スイッチング電源の共振周波数とほぼ同じ周波数に設定
されている。なお、その動作については後述する。
【0020】磁気結合トランスMCTは、スイッチング
出力を整流ライン側に帰還するために設けられるものと
され、本来、絶縁コンバータトランスPITの三次巻線
を一次巻線NS とし、整流出力ラインに直列挿入したチ
ョークコイルに相当する二次巻線NP としたものを、フ
ェライトコアによって例えば1:1の巻線比で磁気的に
密結合したものとされる。この磁気結合トランスMCT
の一次巻線NS は、前述のように直列共振コンデンサC
1 及び絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 と
直列に接続されて直列共振回路を形成しており、その一
端が電流検出巻線ND に対して接続されている。これに
より、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 に
得られるスイッチング出力が、磁気結合トランスMCT
の一次巻線NS に伝送可能とされている。
出力を整流ライン側に帰還するために設けられるものと
され、本来、絶縁コンバータトランスPITの三次巻線
を一次巻線NS とし、整流出力ラインに直列挿入したチ
ョークコイルに相当する二次巻線NP としたものを、フ
ェライトコアによって例えば1:1の巻線比で磁気的に
密結合したものとされる。この磁気結合トランスMCT
の一次巻線NS は、前述のように直列共振コンデンサC
1 及び絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 と
直列に接続されて直列共振回路を形成しており、その一
端が電流検出巻線ND に対して接続されている。これに
より、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 に
得られるスイッチング出力が、磁気結合トランスMCT
の一次巻線NS に伝送可能とされている。
【0021】また、共振用コンデンサC2 は、図のよう
に磁気結合トランスMCTの二次巻線NR と並列に接続
されて、この二次巻線NR と共に並列共振回路を形成す
る。この並列共振回路の共振周波数はスイッチング電源
の共振周波数とほぼ同じ周波数に設定されている。な
お、その動作については後述する。
に磁気結合トランスMCTの二次巻線NR と並列に接続
されて、この二次巻線NR と共に並列共振回路を形成す
る。この並列共振回路の共振周波数はスイッチング電源
の共振周波数とほぼ同じ周波数に設定されている。な
お、その動作については後述する。
【0022】そして力率改善動作としては次のようにな
る。絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 に得
られるスイッチング電圧は、直列共振コンデンサC1 を
介して磁気結合トランスMCTの一次巻線NS に供給さ
れることになる。そして、磁気結合トランスMCTにお
いては、この一次巻線NS に得られたスイッチング電圧
を二次巻線NP に励起するようにされる。これにより、
スイッチング出力は、磁気結合トランスMCTを介して
全波整流ラインに対して重畳するようにして帰還され、
高速リカバリ型ダイオードD2 によりスイッチング周期
で全波整流出力を断続する動作が得られることになる。
従って、ブリッジ整流回路D1 で整流された全波整流電
圧は、上記磁気結合トランスMCTの二次巻線NP によ
りスイッチング電圧が重畳されて平滑コンデンサCiに
充電が行われることになる。そして、このスイッチング
電圧の重畳分によって、平滑コンデンサCiの端子電圧
をスイッチング周期で引き下げることになる。すると、
ブリッジ整流回路D1 の整流電圧レベルよりコンデンサ
Ciの端子電圧が低下している期間に充電電流が流れる
ようになり、平均的な交流入力電流の導通角が拡大して
AC電圧波形に近付くことによって力率改善が図られる
ことになる。
る。絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1 に得
られるスイッチング電圧は、直列共振コンデンサC1 を
介して磁気結合トランスMCTの一次巻線NS に供給さ
れることになる。そして、磁気結合トランスMCTにお
いては、この一次巻線NS に得られたスイッチング電圧
を二次巻線NP に励起するようにされる。これにより、
スイッチング出力は、磁気結合トランスMCTを介して
全波整流ラインに対して重畳するようにして帰還され、
高速リカバリ型ダイオードD2 によりスイッチング周期
で全波整流出力を断続する動作が得られることになる。
従って、ブリッジ整流回路D1 で整流された全波整流電
圧は、上記磁気結合トランスMCTの二次巻線NP によ
りスイッチング電圧が重畳されて平滑コンデンサCiに
充電が行われることになる。そして、このスイッチング
電圧の重畳分によって、平滑コンデンサCiの端子電圧
をスイッチング周期で引き下げることになる。すると、
ブリッジ整流回路D1 の整流電圧レベルよりコンデンサ
Ciの端子電圧が低下している期間に充電電流が流れる
ようになり、平均的な交流入力電流の導通角が拡大して
AC電圧波形に近付くことによって力率改善が図られる
ことになる。
【0023】そして、このような方式により力率改善を
行う電源回路では、軽負荷時にスイッチング周波数が高
くなるように制御されることから、絶縁コンバータトラ
ンスPITのドライブ電流が小さくなるが、このドライ
ブ電流によって全波整流出力ラインに流れるスイッチン
グ電流も小さいものになる。したがって、軽負荷時には
平均的な充電電流のレベルが小さくなり、重負荷時には
充電電流が大きくなるため、特に軽負荷時に平滑コンデ
ンサCiの端子電圧が異常に上昇する現象を解消し、通
常のMS(マグネット−スイッチ)方式による力率改善
方式では困難だったレギュレーションの改善を行うこと
ができる。
行う電源回路では、軽負荷時にスイッチング周波数が高
くなるように制御されることから、絶縁コンバータトラ
ンスPITのドライブ電流が小さくなるが、このドライ
ブ電流によって全波整流出力ラインに流れるスイッチン
グ電流も小さいものになる。したがって、軽負荷時には
平均的な充電電流のレベルが小さくなり、重負荷時には
充電電流が大きくなるため、特に軽負荷時に平滑コンデ
ンサCiの端子電圧が異常に上昇する現象を解消し、通
常のMS(マグネット−スイッチ)方式による力率改善
方式では困難だったレギュレーションの改善を行うこと
ができる。
【0024】また、この回路では、LCローパスフィル
タ回路(フィルタチョークコイルLN 及びフィルタコン
デンサCN )を、ブリッジ整流回路D1 の整流出力側に
設けるようにしている。このような構成によれば、ブリ
ッジ整流ダイオードD1 の整流出力端子と平滑コンデン
サCi間のラインに、フィルタチョークコイルLN 、高
速リカバリ型ダイオードD2 、磁気結合トランスMCT
の二次巻線NP が直列に接続されて挿入されていること
になるが、これら素子の各抵抗成分を合成して得られる
値を、電源オン時の突入電流を所要のレベルにまで抑制
することのできるようなものに設定することで、通常A
Cラインに挿入すべき突入電流制限抵抗を省略すること
が可能となり、また、電力消費が上記各素子の抵抗成分
により分散されるため、発熱も抑えられる。
タ回路(フィルタチョークコイルLN 及びフィルタコン
デンサCN )を、ブリッジ整流回路D1 の整流出力側に
設けるようにしている。このような構成によれば、ブリ
ッジ整流ダイオードD1 の整流出力端子と平滑コンデン
サCi間のラインに、フィルタチョークコイルLN 、高
速リカバリ型ダイオードD2 、磁気結合トランスMCT
の二次巻線NP が直列に接続されて挿入されていること
になるが、これら素子の各抵抗成分を合成して得られる
値を、電源オン時の突入電流を所要のレベルにまで抑制
することのできるようなものに設定することで、通常A
Cラインに挿入すべき突入電流制限抵抗を省略すること
が可能となり、また、電力消費が上記各素子の抵抗成分
により分散されるため、発熱も抑えられる。
【0025】そして、フィルタコンデンサCN の一端は
直接アースに接地せずに、図のように平滑コンデンサC
iの正極に接続されているが、これによりフィルタコン
デンサCN の両端にかかる電圧は、LCローパスフィル
タ回路がACライン側に挿入されている場合よりも低い
ものとすることができる。
直接アースに接地せずに、図のように平滑コンデンサC
iの正極に接続されているが、これによりフィルタコン
デンサCN の両端にかかる電圧は、LCローパスフィル
タ回路がACライン側に挿入されている場合よりも低い
ものとすることができる。
【0026】また、磁気結合トランスMCTの二次巻線
NP の自己インダクタンスと接続されている共振用コン
デンサC2 からなる並列共振回路は、負荷変動に対応し
て、その共振インピーダンスが変化するようにされてお
り、このスイッチング電源の負荷が軽くなった時に、整
流平滑ラインに帰還されるスイッチング電圧を抑圧する
ようにしており、軽負荷時の平滑コンデンサCiの端子
電圧Eiの上昇を抑制することが可能とされている。
NP の自己インダクタンスと接続されている共振用コン
デンサC2 からなる並列共振回路は、負荷変動に対応し
て、その共振インピーダンスが変化するようにされてお
り、このスイッチング電源の負荷が軽くなった時に、整
流平滑ラインに帰還されるスイッチング電圧を抑圧する
ようにしており、軽負荷時の平滑コンデンサCiの端子
電圧Eiの上昇を抑制することが可能とされている。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ところで、機器のサイ
ズやコスト等の観点によれば、スイッチング電源回路に
おいてもできるだけ部品点数を削減したり、小型や安価
な部品を使用する等して、小型/軽量化及び低コスト化
を図ることが好ましい。また、例えば交流入力電圧の変
化に対応する二次側直流出力電圧のリップル成分の抑制
や、負荷変動に対する力率特性や入力平滑直流電圧(一
次側平滑コンデンサの両端電圧)の安定性等、各種電気
的特性面においても向上が図られることが好ましい。
ズやコスト等の観点によれば、スイッチング電源回路に
おいてもできるだけ部品点数を削減したり、小型や安価
な部品を使用する等して、小型/軽量化及び低コスト化
を図ることが好ましい。また、例えば交流入力電圧の変
化に対応する二次側直流出力電圧のリップル成分の抑制
や、負荷変動に対する力率特性や入力平滑直流電圧(一
次側平滑コンデンサの両端電圧)の安定性等、各種電気
的特性面においても向上が図られることが好ましい。
【0028】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
問題点を解決するため、商用電源を整流する整流回路
と、整流回路の出力を平滑する平滑回路と、スイッチン
グ素子とスイッチング素子を駆動する自励発振回路を備
え、平滑回路手段より出力される電圧を断続するスイッ
チングコンバータと、少なくとも絶縁コンバータトラン
スの一次巻線と直列共振コンデンサによりスイッチング
コンバータを電流共振形とする直列共振回路と、直列共
振回路と直列に接続される第一の巻線と、整流回路の正
極と平滑回路の平滑コンデンサの正極間のラインに直列
に挿入される第二の巻線と、上記自励発振回路を形成す
る巻線とを巻装した磁気結合トランスと、磁気結合トラ
ンスの第二の巻線に得られるスイッチング出力により、
平滑コンデンサを充電する充電電流を断続する高速リカ
バリ型整流素子と、直列共振回路のインダクタンス成分
を可変することにより、直流出力電圧の定電圧化を図る
ように構成された定電圧制御部とを備えてスイッチング
電源回路を構成することとした。この構成に対して、商
用電源に流入するスイッチング出力を阻止するように形
成されるローパスフィルタを設けることとした。またこ
の際、定電圧制御回路としては、直列共振回路のインダ
クタンス成分を可変することにより、直流出力電圧の定
電圧化を図るように構成することとした。
問題点を解決するため、商用電源を整流する整流回路
と、整流回路の出力を平滑する平滑回路と、スイッチン
グ素子とスイッチング素子を駆動する自励発振回路を備
え、平滑回路手段より出力される電圧を断続するスイッ
チングコンバータと、少なくとも絶縁コンバータトラン
スの一次巻線と直列共振コンデンサによりスイッチング
コンバータを電流共振形とする直列共振回路と、直列共
振回路と直列に接続される第一の巻線と、整流回路の正
極と平滑回路の平滑コンデンサの正極間のラインに直列
に挿入される第二の巻線と、上記自励発振回路を形成す
る巻線とを巻装した磁気結合トランスと、磁気結合トラ
ンスの第二の巻線に得られるスイッチング出力により、
平滑コンデンサを充電する充電電流を断続する高速リカ
バリ型整流素子と、直列共振回路のインダクタンス成分
を可変することにより、直流出力電圧の定電圧化を図る
ように構成された定電圧制御部とを備えてスイッチング
電源回路を構成することとした。この構成に対して、商
用電源に流入するスイッチング出力を阻止するように形
成されるローパスフィルタを設けることとした。またこ
の際、定電圧制御回路としては、直列共振回路のインダ
クタンス成分を可変することにより、直流出力電圧の定
電圧化を図るように構成することとした。
【0029】あるいは、絶縁トランスに対して自励発振
回路を形成するインダクタンス素子を巻装し、磁気結合
トランスとしては 上記直列共振回路と直列接続される
一次巻線と上記整流手段の正極と上記平滑手段の平滑コ
ンデンサの正極間のラインに直列に挿入される二次巻線
とを磁気結合するように巻装して構成することとした。
そして、上述の構成を4石のスイッチング素子のフルブ
リッジ結合により形成された電流共振形スイッチングコ
ンバータに対して適用することとした。
回路を形成するインダクタンス素子を巻装し、磁気結合
トランスとしては 上記直列共振回路と直列接続される
一次巻線と上記整流手段の正極と上記平滑手段の平滑コ
ンデンサの正極間のラインに直列に挿入される二次巻線
とを磁気結合するように巻装して構成することとした。
そして、上述の構成を4石のスイッチング素子のフルブ
リッジ結合により形成された電流共振形スイッチングコ
ンバータに対して適用することとした。
【0030】そして、上記構成によれば、例えばワイド
レンジ及び重負荷に対応可能なフルブリッジ式の自励式
電流共振形コンバータと磁気結合トランスを備えたスイ
ッチング電源回路などにおいて、絶縁トランスや磁気結
合トランスによりスイッチング素子を駆動することが可
能となるため、ドライブトランスを省略することが可能
となる。また、スイッチング周波数は固定として、一次
側直列共振回路のインダクタンスを制御して定電圧化を
図るようにされることから、交流入力電圧及び負荷の変
化に対する力率の変化率が抑制される。
レンジ及び重負荷に対応可能なフルブリッジ式の自励式
電流共振形コンバータと磁気結合トランスを備えたスイ
ッチング電源回路などにおいて、絶縁トランスや磁気結
合トランスによりスイッチング素子を駆動することが可
能となるため、ドライブトランスを省略することが可能
となる。また、スイッチング周波数は固定として、一次
側直列共振回路のインダクタンスを制御して定電圧化を
図るようにされることから、交流入力電圧及び負荷の変
化に対する力率の変化率が抑制される。
【0031】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のスイッチング電
源回路の実施の形態を示す回路図とされる。この図に示
す電源回路は、先に先行技術として図9に示した電源回
路と同様に、例えば負荷電力130W以上を保証し、ま
た、交流入力電圧としてAC100V系と200V系に
共通して対応するワイドレンジ対応とされる。このた
め、4石のスイッチング素子をフルブリッジ結合した自
励式の電流共振形コンバータが備えられている。なお、
図9と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
源回路の実施の形態を示す回路図とされる。この図に示
す電源回路は、先に先行技術として図9に示した電源回
路と同様に、例えば負荷電力130W以上を保証し、ま
た、交流入力電圧としてAC100V系と200V系に
共通して対応するワイドレンジ対応とされる。このた
め、4石のスイッチング素子をフルブリッジ結合した自
励式の電流共振形コンバータが備えられている。なお、
図9と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0032】この図に示す力率改善回路10において
は、ブリッジ整流回路D1 の正極出力端子と平滑コンデ
ンサCiの正極間のライン、つまり全波整流出力ライン
に対して、フィルタチョークコイルLN 、高速リカバリ
型ダイオードD2 、磁気結合トランスMCTの二次巻線
NP が直列接続して挿入される。また、フィルタコンデ
ンサCN が、フィルタチョークコイルLN と高速リカバ
リ型ダイオードD2 の接続点と平滑コンデンサCiの正
極間に挿入されており、このフィルタコンデンサCN 及
びフィルタチョークコイルLN によりノーマルモードの
LCローパスフィルタを形成するようにされる。このL
Cローパスフィルタによって、スイッチング周波数の高
周波ノイズがACラインに流入するのを阻止するように
される。高速リカバリ型ダイオードD2 は、全波整流出
力ラインにスイッチング周期の高周波電流I2 が流れる
ことに対応して設けられる。
は、ブリッジ整流回路D1 の正極出力端子と平滑コンデ
ンサCiの正極間のライン、つまり全波整流出力ライン
に対して、フィルタチョークコイルLN 、高速リカバリ
型ダイオードD2 、磁気結合トランスMCTの二次巻線
NP が直列接続して挿入される。また、フィルタコンデ
ンサCN が、フィルタチョークコイルLN と高速リカバ
リ型ダイオードD2 の接続点と平滑コンデンサCiの正
極間に挿入されており、このフィルタコンデンサCN 及
びフィルタチョークコイルLN によりノーマルモードの
LCローパスフィルタを形成するようにされる。このL
Cローパスフィルタによって、スイッチング周波数の高
周波ノイズがACラインに流入するのを阻止するように
される。高速リカバリ型ダイオードD2 は、全波整流出
力ラインにスイッチング周期の高周波電流I2 が流れる
ことに対応して設けられる。
【0033】また、この力率改善10においては、磁気
結合トランスMCTの二次巻線NRに対して共振用コン
デンサC2 が並列に接続されて並列共振回路を形成して
おり、この並列共振回路の共振周波数は例えばスイッチ
ングコンバータの直列共振回路とほぼ同じ周波数に設定
されている。
結合トランスMCTの二次巻線NRに対して共振用コン
デンサC2 が並列に接続されて並列共振回路を形成して
おり、この並列共振回路の共振周波数は例えばスイッチ
ングコンバータの直列共振回路とほぼ同じ周波数に設定
されている。
【0034】本実施の形態の力率改善10に設けられる
磁気結合トランスMCTとしては、図のように、一次巻
線NS 及び二次巻線NP に加えて、スイッチング素子Q
1 〜Q4 を自励発振により駆動する共振回路を形成する
駆動巻線NB1、NB2、N3B、NB4が設けられて、これら
各巻線が磁気的に密結合されるように巻装されている。
この場合、磁気結合トランスMCTの一次巻線NS の一
端は、スイッチング素子Q1 、Q2 のエミッタ−コレク
タの接続点に対して接続され、他端は直列共振コンデン
サC1 を介して、絶縁コンバータトランスPRTの一次
巻線N1 に対して直列に挿入されている。これにより、
一次巻線NS に対してはスイッチング素子Q1 〜Q4 の
フルブリッジ結合によるスイッチングコンバータのスイ
ッチング出力が供給される。従って、この場合にも図9
の場合と同様に、直列共振コンデンサC1 、磁気結合ト
ランスMCTの一次巻線NS 、及び絶縁コンバータトラ
ンスPITの一次巻線により、一次側直列共振の回路が
形成されることになる
磁気結合トランスMCTとしては、図のように、一次巻
線NS 及び二次巻線NP に加えて、スイッチング素子Q
1 〜Q4 を自励発振により駆動する共振回路を形成する
駆動巻線NB1、NB2、N3B、NB4が設けられて、これら
各巻線が磁気的に密結合されるように巻装されている。
この場合、磁気結合トランスMCTの一次巻線NS の一
端は、スイッチング素子Q1 、Q2 のエミッタ−コレク
タの接続点に対して接続され、他端は直列共振コンデン
サC1 を介して、絶縁コンバータトランスPRTの一次
巻線N1 に対して直列に挿入されている。これにより、
一次巻線NS に対してはスイッチング素子Q1 〜Q4 の
フルブリッジ結合によるスイッチングコンバータのスイ
ッチング出力が供給される。従って、この場合にも図9
の場合と同様に、直列共振コンデンサC1 、磁気結合ト
ランスMCTの一次巻線NS 、及び絶縁コンバータトラ
ンスPITの一次巻線により、一次側直列共振の回路が
形成されることになる
【0035】また、本実施の形態においては、一次側の
スイッチング出力により得られた交番電圧を二次側に励
起して伝送するための絶縁コンバータトランスPRT
は、その一次巻線N1 及び二次巻線N2 に対して直交す
るように制御巻線NC を巻装して構成され、後述するよ
うにして定電圧制御を行うようにされる。
スイッチング出力により得られた交番電圧を二次側に励
起して伝送するための絶縁コンバータトランスPRT
は、その一次巻線N1 及び二次巻線N2 に対して直交す
るように制御巻線NC を巻装して構成され、後述するよ
うにして定電圧制御を行うようにされる。
【0036】上記のような接続形態による力率改善回路
10においては、先ず、磁気結合トランスMCTの一次
巻線NS に得られたスイッチング出力によって、スイッ
チング周期の電圧が磁気結合トランスMCTの二次巻線
NP に励起され、これにより、図9で説明したのと同様
にして磁気結合トランスMCTを介して全波整流ライン
に対してスイッチング出力を帰還するようにして重畳す
ることになる。従って、本実施の形態の力率改善回路1
0の力率改善動作としては、図9における力率改善回路
20の場合と同様の作用によって力率改善が図られるこ
とになる。また、本実施の形態の磁気結合トランスMC
Tに対しては、前述のように駆動巻線NB1、NB2、
N3B、NB4が巻装されていることで、スイッチング素子
Q1 〜Q4 を駆動するためのドライブトランスとしての
機能動作も兼用するようにされる。この場合、スイッチ
ング素子Q1 〜Q4 のスイッチング周波数は固定とされ
ることになり、例えば実際にはスイッチング周波数は1
50KHzとなるように、駆動巻線NB1〜NB4のインダ
クタンスと共振コンデンサCB1〜CB4のキャパシタンス
が選定される。このため、本実施の形態においては、先
に先行技術として示した図9の電源回路においてスイッ
チング素子の駆動と、定電圧制御のためのスイッチング
周波数の可変を行っていたドライブトランスPRTが省
略されることになる。例えばドライブトランスPRT
は、駆動巻線を4組巻装する必要があり、これら駆動巻
線に対して制御巻線を絶縁距離が確保された状態で巻装
する必要があるため、大型化していた。このため本実施
の形態では基板サイズを図9の場合と比較して、大幅に
縮小することが可能となる。
10においては、先ず、磁気結合トランスMCTの一次
巻線NS に得られたスイッチング出力によって、スイッ
チング周期の電圧が磁気結合トランスMCTの二次巻線
NP に励起され、これにより、図9で説明したのと同様
にして磁気結合トランスMCTを介して全波整流ライン
に対してスイッチング出力を帰還するようにして重畳す
ることになる。従って、本実施の形態の力率改善回路1
0の力率改善動作としては、図9における力率改善回路
20の場合と同様の作用によって力率改善が図られるこ
とになる。また、本実施の形態の磁気結合トランスMC
Tに対しては、前述のように駆動巻線NB1、NB2、
N3B、NB4が巻装されていることで、スイッチング素子
Q1 〜Q4 を駆動するためのドライブトランスとしての
機能動作も兼用するようにされる。この場合、スイッチ
ング素子Q1 〜Q4 のスイッチング周波数は固定とされ
ることになり、例えば実際にはスイッチング周波数は1
50KHzとなるように、駆動巻線NB1〜NB4のインダ
クタンスと共振コンデンサCB1〜CB4のキャパシタンス
が選定される。このため、本実施の形態においては、先
に先行技術として示した図9の電源回路においてスイッ
チング素子の駆動と、定電圧制御のためのスイッチング
周波数の可変を行っていたドライブトランスPRTが省
略されることになる。例えばドライブトランスPRT
は、駆動巻線を4組巻装する必要があり、これら駆動巻
線に対して制御巻線を絶縁距離が確保された状態で巻装
する必要があるため、大型化していた。このため本実施
の形態では基板サイズを図9の場合と比較して、大幅に
縮小することが可能となる。
【0037】また、本実施の形態における定電圧制御と
しては、上述のようにスイッチング周波数は固定とし
て、絶縁コンバータトランスPRTにより行うようにさ
れる。例えば、直流出力電圧EO は交流入力電圧及び負
荷電力の変化に応じて変動するものであるが、本実施の
形態の制御回路1では入力される直流出力電圧EO の変
化に応じたレベルの制御電流を、絶縁コンバータトラン
スPRTに巻装した制御巻線NC に対して供給するよう
にされる。これにより、絶縁コンバータトランスPRT
においてはその漏洩磁束の密度が変化するようにされ
る。この漏洩磁束の密度が変化される結果、磁気結合ト
ランスMCTの一次巻線NS 、絶縁コンバータトランス
PRTの一次巻線N1 の合成インダクタンスと、直列共
振コンデンサC1 のキャパシタンスにより形成される一
次側直列共振回路の共振周波数が可変制御されることに
なるが、これにより、直流出力電圧EO の定電圧制御を
行うことが可能とされる。
しては、上述のようにスイッチング周波数は固定とし
て、絶縁コンバータトランスPRTにより行うようにさ
れる。例えば、直流出力電圧EO は交流入力電圧及び負
荷電力の変化に応じて変動するものであるが、本実施の
形態の制御回路1では入力される直流出力電圧EO の変
化に応じたレベルの制御電流を、絶縁コンバータトラン
スPRTに巻装した制御巻線NC に対して供給するよう
にされる。これにより、絶縁コンバータトランスPRT
においてはその漏洩磁束の密度が変化するようにされ
る。この漏洩磁束の密度が変化される結果、磁気結合ト
ランスMCTの一次巻線NS 、絶縁コンバータトランス
PRTの一次巻線N1 の合成インダクタンスと、直列共
振コンデンサC1 のキャパシタンスにより形成される一
次側直列共振回路の共振周波数が可変制御されることに
なるが、これにより、直流出力電圧EO の定電圧制御を
行うことが可能とされる。
【0038】図2は、上記図1に示した本実施の形態の
要部の動作を商用電源周期により示す波形図とされる。
例えば、図2(a)に示すように交流入力電圧VACが供
給されている場合、整流出力ラインにおいて高速リカバ
リ型ダイオードD2 を流れる電流I2 は、図2(b)に
示すように、交流入力電圧VACの絶対値が平滑コンデン
サCiの両端電圧Eiよりも高いとされるτ期間におい
て、帰還されたスイッチング出力の作用による高速リカ
バリ型ダイオードD2 のスイッチング動作が行われるこ
とにより、スイッチング周期の高周波成分が重畳された
波形となる。また、共振用コンデンサC2 の両端電圧に
相当する電圧V2 は、図2(c)に示すようなスイッチ
ング周期の高周波成分が重畳された波形となる。そし
て、共振用コンデンサC2 と高速リカバリ型ダイオード
D2 の接続点から一次側アース電位に相当する電圧V3
は図2(c)に示すように上記電圧V2 のピーク値の抱
絡線が相当する。また、整流平滑電圧Ei(平滑コンデ
ンサCiの両端電圧)は、ブリッジ整流回路D1 の出力
電圧である全波整流電圧V1 に対して、磁気結合トラン
スMCTの二次巻線NP によるスイッチング周期の高周
波電圧を重畳して得られる電圧値の平均値の絶対値とさ
れて、図2(c)に示すようなレベルとなる。そして、
交流入力電流IACは先に図2(b)に示した高速リカバ
リ型ダイオードD2 を流れる電流I2 の平均値となり、
結果として図2(d)に示すように、τ期間において電
流が流れるようにされ、これによって交流入力電流の平
均が交流入力電圧波形に近付くこととなって、実際には
力率改善が図られる程度に導通角が拡大されることにな
る。例えば具体的には、図に示すように商用交流電源の
半サイクルが10msである場合には、τ期間を5ms
とすれば0.8程度の力率が得られるようにされる。
要部の動作を商用電源周期により示す波形図とされる。
例えば、図2(a)に示すように交流入力電圧VACが供
給されている場合、整流出力ラインにおいて高速リカバ
リ型ダイオードD2 を流れる電流I2 は、図2(b)に
示すように、交流入力電圧VACの絶対値が平滑コンデン
サCiの両端電圧Eiよりも高いとされるτ期間におい
て、帰還されたスイッチング出力の作用による高速リカ
バリ型ダイオードD2 のスイッチング動作が行われるこ
とにより、スイッチング周期の高周波成分が重畳された
波形となる。また、共振用コンデンサC2 の両端電圧に
相当する電圧V2 は、図2(c)に示すようなスイッチ
ング周期の高周波成分が重畳された波形となる。そし
て、共振用コンデンサC2 と高速リカバリ型ダイオード
D2 の接続点から一次側アース電位に相当する電圧V3
は図2(c)に示すように上記電圧V2 のピーク値の抱
絡線が相当する。また、整流平滑電圧Ei(平滑コンデ
ンサCiの両端電圧)は、ブリッジ整流回路D1 の出力
電圧である全波整流電圧V1 に対して、磁気結合トラン
スMCTの二次巻線NP によるスイッチング周期の高周
波電圧を重畳して得られる電圧値の平均値の絶対値とさ
れて、図2(c)に示すようなレベルとなる。そして、
交流入力電流IACは先に図2(b)に示した高速リカバ
リ型ダイオードD2 を流れる電流I2 の平均値となり、
結果として図2(d)に示すように、τ期間において電
流が流れるようにされ、これによって交流入力電流の平
均が交流入力電圧波形に近付くこととなって、実際には
力率改善が図られる程度に導通角が拡大されることにな
る。例えば具体的には、図に示すように商用交流電源の
半サイクルが10msである場合には、τ期間を5ms
とすれば0.8程度の力率が得られるようにされる。
【0039】また、図3及び図4はそれぞれ、図2に示
した時点t1 及び時点t2 の時間軸を拡大してスイッチ
ング周期により示す動作波形図とされる。図2において
時点t1 はτ期間における一時点とされ、時点t2 はτ
期間以外の期間であり交流入力電圧VACが0Vとなる周
期πにおける時点とされる。この場合、スイッチング周
期は前述のように150KHzとされることから、1周
期は各図に記すように6.7μsとなる。τ期間におけ
る一時点である時点t1 においては、磁気結合トランス
MCTの一次巻線NS 、絶縁コンバータトランスPRT
の一次巻線N1 の合成インダクタンスと、直列共振コン
デンサC1 のキャパシタンスにより形成される直列共振
回路に流れる直列共振電流IO としては、図3(b)に
示されるように、スイッチング周波数に応じた正弦波状
の電流が流れる。そして、整流ライン側の高速リカバリ
型ダイオードD2 を流れる電流I2 は、図3(a)に示
す波形によりスイッチング周期ごとに流れるものとされ
る。また、時点t1 においては図3(b)から分かるよ
うに、全波整流電圧V1 と整流平滑電圧Eiのレベルが
同一となる、また、共振用コンデンサC2 の両端電圧V
2 は、スイッチング周期における電流I2 の非導通期間
に対応して、図3(b)に示すように、全波整流電圧V
1 に対して突起状の波形が重畳した電圧波形となる。
した時点t1 及び時点t2 の時間軸を拡大してスイッチ
ング周期により示す動作波形図とされる。図2において
時点t1 はτ期間における一時点とされ、時点t2 はτ
期間以外の期間であり交流入力電圧VACが0Vとなる周
期πにおける時点とされる。この場合、スイッチング周
期は前述のように150KHzとされることから、1周
期は各図に記すように6.7μsとなる。τ期間におけ
る一時点である時点t1 においては、磁気結合トランス
MCTの一次巻線NS 、絶縁コンバータトランスPRT
の一次巻線N1 の合成インダクタンスと、直列共振コン
デンサC1 のキャパシタンスにより形成される直列共振
回路に流れる直列共振電流IO としては、図3(b)に
示されるように、スイッチング周波数に応じた正弦波状
の電流が流れる。そして、整流ライン側の高速リカバリ
型ダイオードD2 を流れる電流I2 は、図3(a)に示
す波形によりスイッチング周期ごとに流れるものとされ
る。また、時点t1 においては図3(b)から分かるよ
うに、全波整流電圧V1 と整流平滑電圧Eiのレベルが
同一となる、また、共振用コンデンサC2 の両端電圧V
2 は、スイッチング周期における電流I2 の非導通期間
に対応して、図3(b)に示すように、全波整流電圧V
1 に対して突起状の波形が重畳した電圧波形となる。
【0040】また、交流入力電圧がOVとなる周期πに
おける時点t2 では、図4(b)に示される直列共振電
流IO は、上記図3(b)に示したと同様の波形により
流れるものとされるが、電流I2 としては図4(a)に
示すように0レベルが継続されることになる。そして、
共振用コンデンサC2 の両端電圧V2 は図4(b)に示
すように全波整流電圧V1 に対して正弦波状の電圧が重
畳された波形とされ、この場合の整流平滑電圧Eiは全
波整流電圧V1 に対して電圧V2 の重畳分が平均的に重
畳されたようなレベルとして得られる。
おける時点t2 では、図4(b)に示される直列共振電
流IO は、上記図3(b)に示したと同様の波形により
流れるものとされるが、電流I2 としては図4(a)に
示すように0レベルが継続されることになる。そして、
共振用コンデンサC2 の両端電圧V2 は図4(b)に示
すように全波整流電圧V1 に対して正弦波状の電圧が重
畳された波形とされ、この場合の整流平滑電圧Eiは全
波整流電圧V1 に対して電圧V2 の重畳分が平均的に重
畳されたようなレベルとして得られる。
【0041】図5は、図1に示したスイッチング電源回
路の交流入力電圧VACに対する力率特性を、先に先行技
術として示した図9の電源回路と比較して示す図であ
る。この場合には負荷電力がパラメータとされており、
負荷電力PO =240W時と負荷電力PO =60W時と
で、それぞれ図1の電源回路の特性を実線で示し、図9
の電源回路の特性を破線で示すようにされる。この図か
ら分かるように、図9の電源回路においては、先ず、重
負荷時とされる負荷電力PO =240W時と、軽負荷時
とされる負荷電力PO =60W時の場合とで力率特性に
大きな差がある。また、例えば負荷電力PO =240W
の重負荷時とされる場合において、交流入力電圧VAC=
230V時に力率PF=0.8となるように所要の素子
を選定すると、交流入力電圧VAC=100V時には力率
PF=0.95にまで向上されるような特性となる。こ
のため、交流入力電圧VACが、例えば180V以下とな
るような場合には直流出力電圧EO に重畳される交流リ
ップル成分が増大する。これは、図9の電源回路が前述
したスイッチング周波数制御方式により、スイッチング
周波数100KHz〜250KHzの範囲で、低交流入
力電圧時、重負荷時にはスイッチング周波数が低くなる
ように制御し、また、高交流入力電圧時、軽負荷時には
スイッチング周波数が高くなるように制御することで直
流出力電圧EO の定電圧化を図っていることに起因す
る。そして、図9の電源回路では上記交流リップル成分
を抑制するため、二次側の平滑コンデンサについてキャ
パシタンスを増加して耐圧向上したものを選定したり、
制御回路1のゲインを向上させる必要がある。
路の交流入力電圧VACに対する力率特性を、先に先行技
術として示した図9の電源回路と比較して示す図であ
る。この場合には負荷電力がパラメータとされており、
負荷電力PO =240W時と負荷電力PO =60W時と
で、それぞれ図1の電源回路の特性を実線で示し、図9
の電源回路の特性を破線で示すようにされる。この図か
ら分かるように、図9の電源回路においては、先ず、重
負荷時とされる負荷電力PO =240W時と、軽負荷時
とされる負荷電力PO =60W時の場合とで力率特性に
大きな差がある。また、例えば負荷電力PO =240W
の重負荷時とされる場合において、交流入力電圧VAC=
230V時に力率PF=0.8となるように所要の素子
を選定すると、交流入力電圧VAC=100V時には力率
PF=0.95にまで向上されるような特性となる。こ
のため、交流入力電圧VACが、例えば180V以下とな
るような場合には直流出力電圧EO に重畳される交流リ
ップル成分が増大する。これは、図9の電源回路が前述
したスイッチング周波数制御方式により、スイッチング
周波数100KHz〜250KHzの範囲で、低交流入
力電圧時、重負荷時にはスイッチング周波数が低くなる
ように制御し、また、高交流入力電圧時、軽負荷時には
スイッチング周波数が高くなるように制御することで直
流出力電圧EO の定電圧化を図っていることに起因す
る。そして、図9の電源回路では上記交流リップル成分
を抑制するため、二次側の平滑コンデンサについてキャ
パシタンスを増加して耐圧向上したものを選定したり、
制御回路1のゲインを向上させる必要がある。
【0042】これに対して、図1に示した電源回路は、
前述したようにインダクタンス制御方式による定電圧制
御を行って、交流入力電圧の上昇に応じて絶縁コンバー
タトランスPRTにおけるインダクタンスが増加するよ
うにしており、スイッチング周波数は固定とされている
ことから、一次側直列共振回路を流れる直列共振電流I
O は一定となるようにされる。これにより、図5の2本
の実線に示すように交流入力電圧VACの変動に対して力
率はほぼ一定となるようすることが可能となる。この場
合には、交流入力電圧VAC100V時において、負荷電
力PO =60W時に力率PF=0.8となり、負荷電力
PO =240W時に力率0.85程度となるように、磁
気結合トランスMCTの一次巻線NS 、二次巻線NP 及
び共振用コンデンサC2 が選定されている。従って、低
交流入力電圧時において直流出力電圧EO に現れる交流
リップル成分は抑制されて、二次側の平滑コンデンサの
キャパシタンスの増加や耐圧向上を図ったり、制御回路
1のゲインを向上させる必要はなくなり、それだけ低コ
スト化及び部品の小型化が図られる。
前述したようにインダクタンス制御方式による定電圧制
御を行って、交流入力電圧の上昇に応じて絶縁コンバー
タトランスPRTにおけるインダクタンスが増加するよ
うにしており、スイッチング周波数は固定とされている
ことから、一次側直列共振回路を流れる直列共振電流I
O は一定となるようにされる。これにより、図5の2本
の実線に示すように交流入力電圧VACの変動に対して力
率はほぼ一定となるようすることが可能となる。この場
合には、交流入力電圧VAC100V時において、負荷電
力PO =60W時に力率PF=0.8となり、負荷電力
PO =240W時に力率0.85程度となるように、磁
気結合トランスMCTの一次巻線NS 、二次巻線NP 及
び共振用コンデンサC2 が選定されている。従って、低
交流入力電圧時において直流出力電圧EO に現れる交流
リップル成分は抑制されて、二次側の平滑コンデンサの
キャパシタンスの増加や耐圧向上を図ったり、制御回路
1のゲインを向上させる必要はなくなり、それだけ低コ
スト化及び部品の小型化が図られる。
【0043】また、図1の電源回路の場合には上記磁気
結合トランスMCTの二次巻線NPと共振用コンデンサ
C2 による並列共振回路の並列共振インピーダンスは、
例えば負荷変動に応じた整流平滑電圧Eiの変動に対し
てほぼ一定とされることから、図5に示されるように、
軽負荷時である負荷電力PO =60W時と重負荷時であ
る負荷電力PO =240W時とでの力率特性の差も僅か
なものとなっており、負荷変動に対しても力率特性の変
動を小さいものとしている。
結合トランスMCTの二次巻線NPと共振用コンデンサ
C2 による並列共振回路の並列共振インピーダンスは、
例えば負荷変動に応じた整流平滑電圧Eiの変動に対し
てほぼ一定とされることから、図5に示されるように、
軽負荷時である負荷電力PO =60W時と重負荷時であ
る負荷電力PO =240W時とでの力率特性の差も僅か
なものとなっており、負荷変動に対しても力率特性の変
動を小さいものとしている。
【0044】また図6に、図1の電源回路の交流入力電
圧VACに対する整流平滑電圧Eiの変動特性を図9の電
源回路と比較して示す。この場合には負荷電力がパラメ
ータとされて、負荷電力PO =240W時と負荷電力P
O =60W時とで、それぞれ図1の電源回路の特性を実
線で、図9の電源回路の特性を破線で示している。例え
ば図9の回路の場合、前述したように磁気結合トランス
MCTの二次巻線NP と共振用コンデンサC2 の並列共
振回路により、軽負荷時の整流平滑電圧Ei の上昇を抑
制してその変動率の抑制を図っているが、このために図
6の破線に示すように交流入力電圧VAC=240Vの+
20%であるVAC=288Vでは整流平滑電圧Ei >4
00Vとなって一次側のコンデンサCi の耐圧向上が必
要となる。これに対して、図1の回路ではこれまで説明
した回路構成とされていることで軽負荷時である負荷電
力PO =60W時と重負荷時である負荷電力PO =24
0W時の何れの条件においても、交流入力電圧VACに対
する整流平滑電圧Eiの変動率が抑制されている。ま
た、図1の電源回路の負荷電力PO =60W時と重負荷
時である負荷電力PO =240W時の特性を比較して
も、整流平滑電圧Eiのレベル差は僅かなものとなって
いる。これにより、本実施の形態では一次側の平滑コン
デンサCi について耐圧向上したものを選定する必要は
なくなる。
圧VACに対する整流平滑電圧Eiの変動特性を図9の電
源回路と比較して示す。この場合には負荷電力がパラメ
ータとされて、負荷電力PO =240W時と負荷電力P
O =60W時とで、それぞれ図1の電源回路の特性を実
線で、図9の電源回路の特性を破線で示している。例え
ば図9の回路の場合、前述したように磁気結合トランス
MCTの二次巻線NP と共振用コンデンサC2 の並列共
振回路により、軽負荷時の整流平滑電圧Ei の上昇を抑
制してその変動率の抑制を図っているが、このために図
6の破線に示すように交流入力電圧VAC=240Vの+
20%であるVAC=288Vでは整流平滑電圧Ei >4
00Vとなって一次側のコンデンサCi の耐圧向上が必
要となる。これに対して、図1の回路ではこれまで説明
した回路構成とされていることで軽負荷時である負荷電
力PO =60W時と重負荷時である負荷電力PO =24
0W時の何れの条件においても、交流入力電圧VACに対
する整流平滑電圧Eiの変動率が抑制されている。ま
た、図1の電源回路の負荷電力PO =60W時と重負荷
時である負荷電力PO =240W時の特性を比較して
も、整流平滑電圧Eiのレベル差は僅かなものとなって
いる。これにより、本実施の形態では一次側の平滑コン
デンサCi について耐圧向上したものを選定する必要は
なくなる。
【0045】ところで、前述のように図9に示した電源
回路では、例えばスイッチング周波数100KHz〜2
50KHzの範囲でスイッチング周波数制御方式による
定電圧制御を行っていることから、このスイッチング周
波数の範囲で適正な動作が得られるように素子が選定さ
れており、例えば具体的には、下限のスイッチング周波
数100KHzに対応してコモンモードチョークコイル
CMC、フィルタチョークコイルLN 、磁気結合トラン
スMCT、絶縁コンバータトランスPIT、ドライブト
ランスPRTなどのリアクタ、及びアクロスコンデンサ
CL 、フィルタコンデンサCN 、共振用コンデンサC
2 、共振コンデンサCB1〜CB4などのフィルムコンデン
サが選定されるため、これらの素子が比較的大型化して
いた。これに対して、図1に示した電源回路ではスイッ
チング周波数は、例えば、図9の下限スイッチング周波
数100KHzより高い、150KHzとして固定され
ていることから、上記した各リアクタやコンデンサ等の
各種素子について、例えば、より小さなインダクタン
ス、キャパシタンスのものを選定することが可能であ
り、従ってこれら素子を小型部品により構成することが
できる。
回路では、例えばスイッチング周波数100KHz〜2
50KHzの範囲でスイッチング周波数制御方式による
定電圧制御を行っていることから、このスイッチング周
波数の範囲で適正な動作が得られるように素子が選定さ
れており、例えば具体的には、下限のスイッチング周波
数100KHzに対応してコモンモードチョークコイル
CMC、フィルタチョークコイルLN 、磁気結合トラン
スMCT、絶縁コンバータトランスPIT、ドライブト
ランスPRTなどのリアクタ、及びアクロスコンデンサ
CL 、フィルタコンデンサCN 、共振用コンデンサC
2 、共振コンデンサCB1〜CB4などのフィルムコンデン
サが選定されるため、これらの素子が比較的大型化して
いた。これに対して、図1に示した電源回路ではスイッ
チング周波数は、例えば、図9の下限スイッチング周波
数100KHzより高い、150KHzとして固定され
ていることから、上記した各リアクタやコンデンサ等の
各種素子について、例えば、より小さなインダクタン
ス、キャパシタンスのものを選定することが可能であ
り、従ってこれら素子を小型部品により構成することが
できる。
【0046】図7は本発明の他の実施の形態としてのス
イッチング電源回路の構成を示す回路図とされ、この場
合も先の図9及び図1に示した場合と同様に、スイッチ
ングコンバータは4石のスイッチング素子をフルブリッ
ジ結合した自励式の電流共振形コンバータとされてい
る。なお、図9及び図1と同一部分は同一符号を付して
説明を省略する。この図7に示す電源回路における力率
改善回路11の構成としては、先に図9に示した力率改
善回路11と同様の素子及び接続形態によって形成され
ていることから説明を省略する。
イッチング電源回路の構成を示す回路図とされ、この場
合も先の図9及び図1に示した場合と同様に、スイッチ
ングコンバータは4石のスイッチング素子をフルブリッ
ジ結合した自励式の電流共振形コンバータとされてい
る。なお、図9及び図1と同一部分は同一符号を付して
説明を省略する。この図7に示す電源回路における力率
改善回路11の構成としては、先に図9に示した力率改
善回路11と同様の素子及び接続形態によって形成され
ていることから説明を省略する。
【0047】この実施の形態においては、各スイッチン
グ素子Q1 〜Q4 を駆動する自励発振回路を共振コンデ
ンサCB1〜CB4とによって形成する駆動巻線NB1〜NB4
が、それぞれ図のように、絶縁コンバータトランスPI
Tに対して設けられており、これら駆動巻線NB1〜NB4
が、その一次巻線N1 及び二次巻線N2 に対して磁気的
に密結合されて巻装される。これにより、図1の電源回
路の場合と同様にしてドライブトランスを削除した構成
とした上でスイッチング素子Q1 〜Q4 を駆動すること
が可能となる。
グ素子Q1 〜Q4 を駆動する自励発振回路を共振コンデ
ンサCB1〜CB4とによって形成する駆動巻線NB1〜NB4
が、それぞれ図のように、絶縁コンバータトランスPI
Tに対して設けられており、これら駆動巻線NB1〜NB4
が、その一次巻線N1 及び二次巻線N2 に対して磁気的
に密結合されて巻装される。これにより、図1の電源回
路の場合と同様にしてドライブトランスを削除した構成
とした上でスイッチング素子Q1 〜Q4 を駆動すること
が可能となる。
【0048】ところで、上記のような絶縁コンバータト
ランスPITを備えた電源回路に対して、例えば図1の
ように制御巻線NC を設けてインダクタンス制御方式に
よる定電圧制御を行おうとすると、絶縁コンバータトラ
ンスPITに巻装した上記駆動巻線NB1〜NB4のインダ
クタンスが変化してスイッチング素子Q1 〜Q4 のスイ
ッチング周波数に影響を与えることから、本実施の形態
では、被制御巻線NRに対して制御巻線NC をその巻回
方向が直交するように巻装して構成した可飽和リアクト
ルとしての直交型制御トランスPRTを設け、この直交
型制御トランスPRTによってインダクタンス制御を行
うようにされる。なお、直交型制御トランスPRTのコ
アとしては例えばフェライト材が用いられる。
ランスPITを備えた電源回路に対して、例えば図1の
ように制御巻線NC を設けてインダクタンス制御方式に
よる定電圧制御を行おうとすると、絶縁コンバータトラ
ンスPITに巻装した上記駆動巻線NB1〜NB4のインダ
クタンスが変化してスイッチング素子Q1 〜Q4 のスイ
ッチング周波数に影響を与えることから、本実施の形態
では、被制御巻線NRに対して制御巻線NC をその巻回
方向が直交するように巻装して構成した可飽和リアクト
ルとしての直交型制御トランスPRTを設け、この直交
型制御トランスPRTによってインダクタンス制御を行
うようにされる。なお、直交型制御トランスPRTのコ
アとしては例えばフェライト材が用いられる。
【0049】上記直交型制御トランスPRTの被制御巻
線NR は、図のように絶縁コンバータトランスPITの
一次巻線N1 に対して直列に接続される。従って、本実
施の形態の場合には、直列共振コンデンサC1 のキャパ
シタンスと、上記絶縁コンバータトランスPITの一次
巻線N1 によるリーゲージ・インダクタンス、直交型制
御トランスPRTの被制御巻線NR 及び磁気結合トラン
スMCTの一次巻線NS の合成インダクタンスとによっ
て一次側直列共振回路が形成されることになる。
線NR は、図のように絶縁コンバータトランスPITの
一次巻線N1 に対して直列に接続される。従って、本実
施の形態の場合には、直列共振コンデンサC1 のキャパ
シタンスと、上記絶縁コンバータトランスPITの一次
巻線N1 によるリーゲージ・インダクタンス、直交型制
御トランスPRTの被制御巻線NR 及び磁気結合トラン
スMCTの一次巻線NS の合成インダクタンスとによっ
て一次側直列共振回路が形成されることになる。
【0050】このような構成の場合、例えば制御回路1
から直流出力電圧EO の変化に応じらレベルの制御電流
が直交型制御トランスPRTの制御巻線NC に対して供
給されることになる。そして、これにより被制御巻線N
R のインダクタンスが可変される結果、一次側直列共振
回路の共振条件を制御するようにされるが、この作用に
よって直流出力電圧EO の定電圧化を図るようにされて
いる。
から直流出力電圧EO の変化に応じらレベルの制御電流
が直交型制御トランスPRTの制御巻線NC に対して供
給されることになる。そして、これにより被制御巻線N
R のインダクタンスが可変される結果、一次側直列共振
回路の共振条件を制御するようにされるが、この作用に
よって直流出力電圧EO の定電圧化を図るようにされて
いる。
【0051】そして、この図7に示すような電源回路の
構成とされても、先の磁気結合トランスの形態として示
した図1の電源回路において図5及び図6にて説明した
と同様の特性が得られるものとされ、また、コモンモー
ドチョークコイルCMC、フィルタチョークコイルL
N 、磁気結合トランスMCT、絶縁コンバータトランス
PIT、ドライブトランスPRTなどのリアクタ、及び
アクロスコンデンサCL、フィルタコンデンサCN 、共
振用コンデンサC2 、共振コンデンサCB1〜CB4などの
インピーダンス素子を、図9の場合よりも小型化するこ
とができる。
構成とされても、先の磁気結合トランスの形態として示
した図1の電源回路において図5及び図6にて説明した
と同様の特性が得られるものとされ、また、コモンモー
ドチョークコイルCMC、フィルタチョークコイルL
N 、磁気結合トランスMCT、絶縁コンバータトランス
PIT、ドライブトランスPRTなどのリアクタ、及び
アクロスコンデンサCL、フィルタコンデンサCN 、共
振用コンデンサC2 、共振コンデンサCB1〜CB4などの
インピーダンス素子を、図9の場合よりも小型化するこ
とができる。
【0052】図8は本発明のスイッチング電源回路の更
に他の実施の形態を示す回路図とされ、この場合も、先
に図1及び図7に示した電源回路と同様に4石のスイッ
チング素子をフルブリッジ結合した自励式の電流共振形
コンバータが用いられる。なお、図9及び図1と同一部
分は同一符号を付して説明を省略する。また、この場合
には図1の電源回路と同様にして、絶縁コンバータトラ
ンスPRTに対して制御巻線NC を一次巻線及び二次巻
線に対して直交するようにして巻装して構成している。
に他の実施の形態を示す回路図とされ、この場合も、先
に図1及び図7に示した電源回路と同様に4石のスイッ
チング素子をフルブリッジ結合した自励式の電流共振形
コンバータが用いられる。なお、図9及び図1と同一部
分は同一符号を付して説明を省略する。また、この場合
には図1の電源回路と同様にして、絶縁コンバータトラ
ンスPRTに対して制御巻線NC を一次巻線及び二次巻
線に対して直交するようにして巻装して構成している。
【0053】この実施の形態のスイッチング電源回路に
設けられる力率改善回路12においては、フィルタチョ
ークコイルLN 、フィルタコンデンサCN 、高速リカバ
リ型ダイオードD2 、共振用コンデンサC2 の接続形
態、及び駆動巻線NB1〜NB4が巻装された磁気結合トラ
ンスMCTの構造については、先に図1に示した電源回
路における力率改善回路10と同様とされる。この場
合、絶縁コンバータトランスPRTの一次巻線N1 の一
端が直列共振コンデンサC1 を介して、磁気結合トラン
スMCTの一次巻線NS の端部とスイッチング素子Q
1 、Q2 のエミッタ−コレクタの接続点に対して接続さ
れ、また、その他端がスイッチング素子Q3 、Q4 のエ
ミッタ−コレクタの接続点に対して接続される。なお、
この実施の形態では、次に説明する第2の一次側直列共
振回路と区別するために、絶縁コンバータトランスPR
Tの一次巻線N1 のリーケージインダクタンスと直列共
振コンデンサC1 のキャパシタンスからなる一次側直列
共振回路については、第1の一次側直列共振回路という
ことにする。
設けられる力率改善回路12においては、フィルタチョ
ークコイルLN 、フィルタコンデンサCN 、高速リカバ
リ型ダイオードD2 、共振用コンデンサC2 の接続形
態、及び駆動巻線NB1〜NB4が巻装された磁気結合トラ
ンスMCTの構造については、先に図1に示した電源回
路における力率改善回路10と同様とされる。この場
合、絶縁コンバータトランスPRTの一次巻線N1 の一
端が直列共振コンデンサC1 を介して、磁気結合トラン
スMCTの一次巻線NS の端部とスイッチング素子Q
1 、Q2 のエミッタ−コレクタの接続点に対して接続さ
れ、また、その他端がスイッチング素子Q3 、Q4 のエ
ミッタ−コレクタの接続点に対して接続される。なお、
この実施の形態では、次に説明する第2の一次側直列共
振回路と区別するために、絶縁コンバータトランスPR
Tの一次巻線N1 のリーケージインダクタンスと直列共
振コンデンサC1 のキャパシタンスからなる一次側直列
共振回路については、第1の一次側直列共振回路という
ことにする。
【0054】そして、本実施の形態においては、第2の
直列共振コンデンサC1AとチョークコイルCHを直列接
続して形成される第2の一次側直列共振回路が設けら
れ、この第2の一次側直列共振回路は、図のように第2
の直列共振コンデンサC1A側の端部が磁気結合トランス
MCTの一次巻線NS と接続され、チョークコイルCH
側の端部がスイッチング素子Q3 、Q4 のエミッタ−コ
レクタの接続点に対して接続される。つまり、この図の
スイッチング電源回路においては、絶縁コンバータトラ
ンスPRTの一次巻線N1 と直列共振コンデンサC1 か
らなる一次側直列共振回路と、上記第2の一次側直列共
振回路が磁気結合トランスMCTの一次巻線NS に対し
て並列に設けられるものとされる。なお、この場合の第
2の直列共振回路の共振周波数としては、第1の一次側
直列共振回路により設定される共振周波数と同様となる
ように、チョークコイルCHのインダクタンスと直列共
振コンデンサC1Aのキャパシタンスが選定される。
直列共振コンデンサC1AとチョークコイルCHを直列接
続して形成される第2の一次側直列共振回路が設けら
れ、この第2の一次側直列共振回路は、図のように第2
の直列共振コンデンサC1A側の端部が磁気結合トランス
MCTの一次巻線NS と接続され、チョークコイルCH
側の端部がスイッチング素子Q3 、Q4 のエミッタ−コ
レクタの接続点に対して接続される。つまり、この図の
スイッチング電源回路においては、絶縁コンバータトラ
ンスPRTの一次巻線N1 と直列共振コンデンサC1 か
らなる一次側直列共振回路と、上記第2の一次側直列共
振回路が磁気結合トランスMCTの一次巻線NS に対し
て並列に設けられるものとされる。なお、この場合の第
2の直列共振回路の共振周波数としては、第1の一次側
直列共振回路により設定される共振周波数と同様となる
ように、チョークコイルCHのインダクタンスと直列共
振コンデンサC1Aのキャパシタンスが選定される。
【0055】このような構成の電源回路においては、こ
れまで図1及び図7に示した実施の形態の電源回路と同
様にスイッチング周波数は固定とされ、直流出力電圧E
O の変動に応じて制御回路1より制御巻線NC に供給す
る制御電流レベルを可変し、これにより、絶縁コンバー
タトランスPRTの一次巻線N1 を含む第1の一次側直
列共振回路のインダクタンス成分を制御することによっ
て、定電圧制御が行われるようにされる。また、チョー
クコイルCHと直列共振コンデンサC1Aよりなる第2の
直列共振回路は、主として力率改善のためのスイッチン
グ出力をJJMCTの一次巻線NS に供給する経路とな
る。これにより、磁気結合トランスMCTの一次巻線N
Sから二次巻線NP にスイッチング周期の交番電圧が励
起され、スイッチング出力が整流出力ラインに重畳する
ようにして帰還されることになる結果、これまで説明し
てきた図1及び図7の電源回路と同様にして力率改善が
図られることになる。また、この電源回路の場合、一次
側の直列共振電流としては上記並列接続された第1及び
第2の一次側直列共振回路をそれぞれ流れる共振電流を
合成したものとなるが、これにより絶縁コンバータトラ
ンスPRTの一次巻線N1 を含む第1の一次側直列共振
回路に重畳される商用電源周期のリップル成分が減少す
ることになる。これにより、本実施の形態の特性として
は直流出力電圧EO の交流リップル電圧の抑制率がより
向上されることになる。そして、これに伴ってレギュレ
−ション範囲も拡大されることになる。
れまで図1及び図7に示した実施の形態の電源回路と同
様にスイッチング周波数は固定とされ、直流出力電圧E
O の変動に応じて制御回路1より制御巻線NC に供給す
る制御電流レベルを可変し、これにより、絶縁コンバー
タトランスPRTの一次巻線N1 を含む第1の一次側直
列共振回路のインダクタンス成分を制御することによっ
て、定電圧制御が行われるようにされる。また、チョー
クコイルCHと直列共振コンデンサC1Aよりなる第2の
直列共振回路は、主として力率改善のためのスイッチン
グ出力をJJMCTの一次巻線NS に供給する経路とな
る。これにより、磁気結合トランスMCTの一次巻線N
Sから二次巻線NP にスイッチング周期の交番電圧が励
起され、スイッチング出力が整流出力ラインに重畳する
ようにして帰還されることになる結果、これまで説明し
てきた図1及び図7の電源回路と同様にして力率改善が
図られることになる。また、この電源回路の場合、一次
側の直列共振電流としては上記並列接続された第1及び
第2の一次側直列共振回路をそれぞれ流れる共振電流を
合成したものとなるが、これにより絶縁コンバータトラ
ンスPRTの一次巻線N1 を含む第1の一次側直列共振
回路に重畳される商用電源周期のリップル成分が減少す
ることになる。これにより、本実施の形態の特性として
は直流出力電圧EO の交流リップル電圧の抑制率がより
向上されることになる。そして、これに伴ってレギュレ
−ション範囲も拡大されることになる。
【0056】なお、本実施の形態の電源回路において
も、先に図5及び図6にて説明したと同様の特性が得ら
れ、前述した各種インピーダンス素子の小型化も図られ
るものである。
も、先に図5及び図6にて説明したと同様の特性が得ら
れ、前述した各種インピーダンス素子の小型化も図られ
るものである。
【0057】また、本発明のスイッチング電源回路は力
率改善回路の接続形態、定電圧制御の構成など、上記各
実施の形態に示したものに限定されるものではなく、他
の組み合わせパターンによって構成される電源回路に対
しても適用が可能とされる。また、上記各実施の形態に
おいては所要以上の負荷電力対応及びワイドレンジ対応
とするために、4石のスイッチング素子をフルブリッジ
結合した自励式電流共振形コンバータの構成が示されて
いるが、2石のスイッチング素子をハーフブリッジ結合
した自励式電流共振形コンバータに対して適用すること
も可能とされる。また、ここでは図示しないが倍電圧整
流回路を備えた電源回路に対しても適用可能である。さ
らには、自励式の電圧共振形コンバータに対して適用す
ることも考えられる。
率改善回路の接続形態、定電圧制御の構成など、上記各
実施の形態に示したものに限定されるものではなく、他
の組み合わせパターンによって構成される電源回路に対
しても適用が可能とされる。また、上記各実施の形態に
おいては所要以上の負荷電力対応及びワイドレンジ対応
とするために、4石のスイッチング素子をフルブリッジ
結合した自励式電流共振形コンバータの構成が示されて
いるが、2石のスイッチング素子をハーフブリッジ結合
した自励式電流共振形コンバータに対して適用すること
も可能とされる。また、ここでは図示しないが倍電圧整
流回路を備えた電源回路に対しても適用可能である。さ
らには、自励式の電圧共振形コンバータに対して適用す
ることも考えられる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスイッチン
グ電源回路は、4石のスイッチング素子をフルブリッジ
結合した自励式電流共振形コンバータを備えた電源回路
において、力率改善のために一次側直列共振に得られる
スイッチング出力を整流出力ラインに帰還して重畳する
ために設けられる磁気結合トランスに対して、スイッチ
ング素子のための自励発振用の共振回路を形成する駆動
巻線を巻装して構成するようにされるが、これにより、
スイッチング素子を駆動するドライブトランスを削除す
ることが可能となる。また、本発明においては定電圧制
御として、スイッチング周波数を固定として一次側直列
共振回路のインダクタンス成分を制御するインダクタン
ス制御方式とするように構成することで、交流入力電圧
及び負荷電力の変化に対して力率がほぼ一定となるよう
にされる。これによって重負荷時、低交流入力電圧時に
力率が必要以上に向上したときのための直流出力電圧の
交流リップル成分を抑制する必要はなくなり、例えば二
次側平滑コンデンサの静電容量の増加及び耐圧向上を図
る必要もなくなり、それだけ小型で安価のコンデンサを
採用することが可能となる。また、本発明のようにスイ
ッチング周波数制御方式を採る電源回路の下限スイッチ
ング周波数よりも高いスイッチング周波数を設定して固
定とすることで、DD回路を構成している各種インピー
ダンス素子等についてより小型のものを選択することが
可能となり、また交流入力電圧に対する整流平滑電圧の
変動特性も改善されるので一次側平滑コンデンサにも耐
圧品を用いる必要がなくなる。更に、第2の直列共振コ
ンデンサとチョークコイルにより形成される第2の一次
側直列共振回路を設けた場合には、更にリップル成分の
抑制が図られ、またレギュレ−ション範囲も拡大され
る。このように、本発明のスイッチング電源回路は更に
小型/軽量化及び低コスト化が促進されると共に、力率
特性及びリップル成分の抑制、レギュレ−ション範囲の
拡大等の電気的諸特性も向上されるという効果を有して
いる。
グ電源回路は、4石のスイッチング素子をフルブリッジ
結合した自励式電流共振形コンバータを備えた電源回路
において、力率改善のために一次側直列共振に得られる
スイッチング出力を整流出力ラインに帰還して重畳する
ために設けられる磁気結合トランスに対して、スイッチ
ング素子のための自励発振用の共振回路を形成する駆動
巻線を巻装して構成するようにされるが、これにより、
スイッチング素子を駆動するドライブトランスを削除す
ることが可能となる。また、本発明においては定電圧制
御として、スイッチング周波数を固定として一次側直列
共振回路のインダクタンス成分を制御するインダクタン
ス制御方式とするように構成することで、交流入力電圧
及び負荷電力の変化に対して力率がほぼ一定となるよう
にされる。これによって重負荷時、低交流入力電圧時に
力率が必要以上に向上したときのための直流出力電圧の
交流リップル成分を抑制する必要はなくなり、例えば二
次側平滑コンデンサの静電容量の増加及び耐圧向上を図
る必要もなくなり、それだけ小型で安価のコンデンサを
採用することが可能となる。また、本発明のようにスイ
ッチング周波数制御方式を採る電源回路の下限スイッチ
ング周波数よりも高いスイッチング周波数を設定して固
定とすることで、DD回路を構成している各種インピー
ダンス素子等についてより小型のものを選択することが
可能となり、また交流入力電圧に対する整流平滑電圧の
変動特性も改善されるので一次側平滑コンデンサにも耐
圧品を用いる必要がなくなる。更に、第2の直列共振コ
ンデンサとチョークコイルにより形成される第2の一次
側直列共振回路を設けた場合には、更にリップル成分の
抑制が図られ、またレギュレ−ション範囲も拡大され
る。このように、本発明のスイッチング電源回路は更に
小型/軽量化及び低コスト化が促進されると共に、力率
特性及びリップル成分の抑制、レギュレ−ション範囲の
拡大等の電気的諸特性も向上されるという効果を有して
いる。
【図1】本発明の一実施の形態としてのスイッチング電
源回路の回路図である。
源回路の回路図である。
【図2】本実施の形態としてのスイッチング電源回路の
動作を商用電源周期で示す波形図である。
動作を商用電源周期で示す波形図である。
【図3】本実施の形態のスイッチング電源回路の動作を
スイッチング周期で示す波形図である。
スイッチング周期で示す波形図である。
【図4】本実施の形態のスイッチング電源回路の動作を
スイッチング周期で示す波形図である。
スイッチング周期で示す波形図である。
【図5】本実施の形態のスイッチング電源回路の交流入
力電圧に対する力率特性を示す図である。
力電圧に対する力率特性を示す図である。
【図6】本実施の形態のスイッチング電源回路の交流入
力電圧に対する整流平滑電圧特性を示す図である。
力電圧に対する整流平滑電圧特性を示す図である。
【図7】他の実施の形態のスイッチング電源回路の動作
を示す波形図である。
を示す波形図である。
【図8】更に他の実施の形態のスイッチング電源回路の
動作を示す波形図である。
動作を示す波形図である。
【図9】先行技術としてのスイッチング電源回路を示す
回路図である。
回路図である。
1 制御回路 10,11,12 力率改善回路 LN フィルタチョークコイル CN フィルタコンデンサ D1 ブリッジ整流回路 D2 高速リカバリ型ダイオード PIT 絶縁コンバータトランス PRT 絶縁コンバータトランス、直交形制御トランス MCT 磁気結合トランス Q1 ,Q2 ,Q3 ,Q4 スイッチング素子 Ci 平滑コンデンサ C1 ,C1A 直列共振コンデンサ CH チョークコイル N1 一次巻線 C2 共振用コンデンサ NS 磁気結合トランスの一次巻線 NP 磁気結合トランスの二次巻線
Claims (7)
- 【請求項1】 商用電源を整流する整流手段と、 該整流手段の出力を平滑する平滑手段と、 スイッチング素子と、該スイッチング素子を駆動する自
励発振回路を備え、上記平滑手段より出力される電圧を
断続するスイッチング手段と、 少なくとも絶縁コンバータトランスの一次巻線と直列共
振コンデンサにより上記スイッチング手段を電流共振形
とする直列共振回路と、 上記直列共振回路と直列に接続される第一の巻線と、上
記整流手段の正極と上記平滑手段の平滑コンデンサの正
極間のラインに直列に挿入される第二の巻線と、上記自
励発振回路を形成する巻線とを巻装した磁気結合トラン
スと、 上記磁気結合トランスの第二の巻線に得られるスイッチ
ング出力により、上記平滑手段を充電する充電電流を断
続する高速リカバリ型整流素子と、 上記直列共振回路のインダクタンス成分を可変すること
により、直流出力電圧の定電圧化を図るように構成され
た定電圧制御手段と、 を備えて構成されていることを特徴とするスイッチング
電源回路。 - 【請求項2】 商用電源に流入するスイッチング出力を
阻止するように形成されるローパスフィルタが設けられ
ていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング
電源回路。 - 【請求項3】 上記定電圧制御手段は、一次側巻線及び
二次側巻線に対してその巻回方向が直交するように設け
られる制御巻線を巻装して構成される絶縁コンバータト
ランスと、直流電圧に応じて可変したレベルの直流電流
を上記制御巻線に対して供給する電流供給手段と、 を備えて構成されることを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載のスイッチング電源回路。 - 【請求項4】 商用電源を整流する整流手段と、 該整流手段の出力を平滑する平滑手段と、 スイッチング素子と、該スイッチング素子を駆動する自
励発振回路を備え、該平滑手段より出力される電圧を断
続するスイッチング手段と、 一次側の交番出力を二次側に伝送すると共に、上記自励
発振回路を形成する巻線が巻装された絶縁コンバータト
ランスと、 少なくとも上記絶縁コンバータトランスの一次巻線と直
列共振コンデンサにより上記スイッチング手段を電流共
振形とする直列共振回路と、 上記直列共振回路と直列に接続される第一の巻線と、上
記整流手段の正極と上記平滑手段の平滑コンデンサの正
極間のラインに直列に挿入される第二の巻線と、上記自
励発振回路を形成する巻線とを巻装した磁気結合トラン
スと、 上記磁気結合トランスの第二の巻線に得られるスイッチ
ング出力により、上記平滑手段を充電する充電電流を断
続する高速リカバリ型整流素子と、 上記直列共振回路のインダクタンス成分を可変すること
により、直流出力電圧の定電圧化を図るように構成され
た定電圧制御手段と、 を備えて構成されていることを特徴とするスイッチング
電源回路。 - 【請求項5】 上記定電圧制御手段は、上記絶縁コンバ
ータトランスの一次巻線と直列に接続される被制御巻線
と、該被制御巻線に対してその巻回方向が直交するよう
に設けられる制御巻線とを巻装して構成される可飽和リ
アクトルと、 直流電圧に応じて可変したレベルの直流電流を上記制御
巻線に対して供給する電流供給手段と、 を備えて構成されることを特徴とする請求項1又請求項
2は請求項4に記載のスイッチング電源回路。 - 【請求項6】 チョークコイルと他の直列共振コンデン
サにより形成され、上記磁気結合トランスの第一の巻線
に対して直列に接続されると共に、上記直列共振回路に
対して並列に接続される他の直列共振回路が設けられて
いることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに
記載のスイッチング電源回路。 - 【請求項7】 上記スイッチング手段は、4石のスイッ
チング素子をフルブリッジ結合して形成されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のス
イッチング電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24512795A JPH0974759A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | スイッチング電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24512795A JPH0974759A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | スイッチング電源回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0974759A true JPH0974759A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=17129034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24512795A Withdrawn JPH0974759A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | スイッチング電源回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0974759A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103546042A (zh) * | 2013-10-08 | 2014-01-29 | 吴锡科 | 一种全桥自激变换器 |
CN103762705A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-30 | 江苏嘉钰新能源技术有限公司 | 一种车载充电机的变频软开关控制电路 |
CN104518650B (zh) * | 2014-12-18 | 2016-12-07 | 杭州华为数字技术有限公司 | 用于驱动开关器件的驱动电路、控制电路和装置 |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP24512795A patent/JPH0974759A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103546042A (zh) * | 2013-10-08 | 2014-01-29 | 吴锡科 | 一种全桥自激变换器 |
CN103546042B (zh) * | 2013-10-08 | 2017-01-18 | 吴锡科 | 一种全桥自激变换器 |
CN103762705A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-30 | 江苏嘉钰新能源技术有限公司 | 一种车载充电机的变频软开关控制电路 |
CN104518650B (zh) * | 2014-12-18 | 2016-12-07 | 杭州华为数字技术有限公司 | 用于驱动开关器件的驱动电路、控制电路和装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |