JPH0837778A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JPH0837778A
JPH0837778A JP19273794A JP19273794A JPH0837778A JP H0837778 A JPH0837778 A JP H0837778A JP 19273794 A JP19273794 A JP 19273794A JP 19273794 A JP19273794 A JP 19273794A JP H0837778 A JPH0837778 A JP H0837778A
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JP
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voltage
power supply
switching
switching power
supply circuit
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JP19273794A
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Masayuki Yasumura
昌之 安村
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スイッチング電源回路の力率改善を行う。 【構成】 スイッチング素子Q1 、Q2 、共振コンデン
サC1 、絶縁トランスPITによって構成されているハ
ーフブリッジ型の電流共振型スイッチング電源におい
て、共振ドライブ電流が流れる回路に磁気結合トランス
MCTを配置し、その自己インダクタンスLiにスイッ
チング電圧を誘起する。スイッチング電圧は整流回路D
1 の整流電圧と重畳して平滑コンデンサCiに充電さ
れ、その充電電流の導通角を広げることによって力率を
改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスイッチング電源回路に
係わり、特に電源の力率及び電圧変動率を改善したスイ
ッチング電源回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高周波の比較的大きい電流及び電
流に耐えることができるスイッチング素子の開発によっ
て、商用電源を整流して所望の直流電圧を得る電源装置
としては、大部分がスイッチング方式の電源装置になっ
ている。スイッチング電源はスイッチング周波数を高く
することによりトランスその他のデバイスを小型にする
と共に、大電力のDCーDCコンバータとして各種の電
子機器の電源として使用される。
【0003】ところで、一般に商用電源を整流すると平
滑回路に流れる電流は歪み波形になるため、電源の利用
効率を示す力率が損なわれるという問題が生じる。ま
た、歪み電流波形となることによって発生する高調波を
抑圧するための対策が必要とされている。電源の力率を
改善するためには、例えばチョークインプット方式の整
流回路を使用することが最も簡単であり、電磁ノイズの
対策(EMI)の上でも好ましいが、この方式はチョー
クコイルとして大きなインピーダンスを呈するインダク
タが必要になり、電子機器の小型化を阻害するすると共
に、コストアップを招くことになる。
【0004】そこで 整流回路の出力を直接断続してス
イッチング電源を動作させるコンデンサレス方式や、整
流回路の出力を高周波で断続して歪み電流波形を改善す
るアクティブフィルタ、又は部分整流方式の平滑回路が
使用されている。コンデンサレス方式はスイッチング電
源を駆動する電源用の平滑コンデンサが省略されたもの
であって、力率の改善効果は高いが商用電源の周波数の
2倍のリップル電圧が2次側の出力に重畳されレギュレ
ーションが悪くなると共に、入力電圧の瞬断に耐えるこ
とが困難で、大容量の電源装置として使用することがで
きない。
【0005】アクティブフィルタ方式は入力電圧及び入
力電流を検出し、入力電流の波形が入力電圧の波形に近
づくようにスイッチング制御を行うもので、力率はほぼ
1に近くすることができるが、2コンバータ方式となる
ため回路が複雑であり、電源の利用効率が悪くなる。ま
た、スイッチングノイズが増加してその対策(EMI)
を取るためにコストアップとなる。
【0006】また、部分平滑回路はコンデンサの充電電
流をスイッチングして整流素子の導通角を広げるもので
あるが、スイッチングによるノイズ対策、効率低下の点
で問題があり、力率と効率の両者を同時に改善する点に
難点、前記したEMI対策の点でも優位性が認められな
い。そこでスイッチング電源の断続電圧を利用して、平
滑コンデンサの平均的な充電電圧を低下し、整流素子の
導通角を広げて力率の改善を計るMagnet−Swi
tch方式(以下、MS方式という)が考えられてい
る。
【0007】図18は上記したMS方式のスイッチング
電源回路の一例を示したもので、スイッチング電源回路
に供給される電源は、商用電源ACをブリッジ整流ダイ
オードD1 で全波整流するとともに、この整流電圧をチ
ョークコイルCH及び絶縁トランスCTの3次巻線N3
を介して平滑用のコンデンサCiに供給するように構成
されている。Q1 は平滑コンデンサCiに充電されてい
る電圧を絶縁トランスCTの1次巻線N1 を介して断続
するスイッチング素子(MOSFET)であり、絶縁ト
ランスの2次巻線N2 に誘導される交番電圧が整流ダイ
オードD4 、D5 で整流されて、コイルL、コンデンサ
3 で平滑され直流出力電圧E0 となる。そして、この
出力電圧E0 がホトカプラを介してスイッチング素子Q
1 の駆動パルスを発生する制御回路をコントロールし、
駆動パルスのオン/オフ比、すなわちPWM変調を行う
ことによって定電圧特性が得られるようになされてい
る。
【0008】このスイッチング電源回路は図18(b)
に示されているように、供給されている商用電源の電圧
波形Vacに対してコンデンサCiに充電される電流I
acが流れるようになる。つまり、3次巻線N3 のコイ
ルに発生するスイッチング電源回路のスイッチング電圧
によって平滑コンデンサCiに充電される電流が断続さ
れることになるため、その平均的な電流波形Iacは図
18(b)に示されているようにVacの振幅が小さい
時にも流れることになり、電流波形IacはVacに近
い波形になる。その結果、交流負荷としてのスイッチン
グ電源の力率が改善されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このMS方式
の電源方式は、商用電源の電圧、及びスイッチング電源
回路の負荷によって出力される直流出力電圧の変動が非
常に大きいという問題がある。図18の(C)に示され
ているように、入力交流電圧が100±15Vであり、
例えばスイッチング電源回路の負荷が0〜100W程度
変化すると、スイッチング周波数FS が98KHから1
88KH程度変化し、コンデンサCiの端子電圧Eiは
118Vから228V程度変動することになり、出力さ
れる直流電圧のレギュレーションは極めて悪いものにな
る。そこで、スイッチング素子Q1 のスイッチング周波
数を平滑用のコンデンサCiの端子電圧を抵抗R1 、R
2 で検出して、その検出値によって変化させるようにす
るとと共に、2次側の直流出力電圧E0 を抵抗R3 、R
4 で検出してホトカプラPcを介して帰還し、この電圧
でスイッチング素子の開閉周期(オン/オフ比)をコン
トロールすることによりレギュレーションをある程度改
善することが期待されるが、このような回路を付加する
ことによりコストアップを招くと共に、依然としてレギ
ュレーションを向上することが困難になるという問題が
ある。
【0010】図19は上記したMS方式のスイッチング
電源回路において、絶縁トランスの3次巻線N3 の出力
側にフイルムコンデンサC2 と高速リカバリダイオード
3を設けたたものである。なお、同一符号は同一の部
品を示す。このスイッチング電源回路はスイッチング素
子Q1 のオン時には、3次巻線N3 のコイルL3 に接続
されているダイオードD3 が不導通となるように制御さ
れ、平滑コンデンサCiはチョークコイルCH、コンデ
ンサC2 、及び3次巻線N3 を介して断続的に充電され
る。スイッチング素子Q1 のオフ時には高速のリカバリ
ダイオードD3 が導通するように制御され、3次巻線N
3 とコンデンサC2 との共振回路によってコンデンサC
2 側に遷移されたエネルギーがこの期間にはダイオード
3 を介してコンデンサCiが充電されるようにしてい
る。したがって、図19の(b)に示すようにコンデン
サCiは前記した図18の場合に比較して交流電圧Va
cの各サイクルで連続した充電電流Iacによって充電
されることになり連続型の充電モードとなるものであ
る。
【0011】上記した連続型のMS方式のスイッチング
電源の場合は、前記図18に示した不連続型のスイッチ
ング電源回路に比較して効率と力率が僅かに改善される
が、スイッチング電源回路の負荷変動による影響は、図
19の(c)に示すように上記図18の場合よりもさら
に大きくなり、スイッチング周波数FS が100KHz
から305KHz、電圧Eiは130Vから270Vに
および、平滑用のコンデンサCiとしても高い耐圧のも
のが必要になるため、制御回路として複雑な回路を使用
する必要がありコストアップを免れない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題点を
解決するためになされたもので、商用電源を整流する整
流手段と、該整流手段の出力を平滑するチョークコイル
及び平滑コンデンサからなる平滑手段と、該平滑コンデ
ンサの出力電圧又は電流を断続して絶縁トランスの1次
側に供給するスイッチング素子とを備え、上記絶縁トラ
ンスの2次側から所定の交番電圧が得られるようにした
スイッチング電源回路において、上記チョークコイルが
上記絶縁トランスの1次側で断続されている交番電流が
供給されてるコイルと誘導結合された磁気結合トランス
(MCT)によって構成されている点に特徴を有するも
のである。
【0013】また、上記スイッチング素子は絶縁トラン
スに対して、例えばハーフブリッジの電流共振型で動作
するように構成することによって、電源の利用効率を高
くし、かつレギュレーションを改善するようにしてい
る。
【0014】
【作用】スイッチング電源回路の絶縁トランスの1次側
に供給される電流に対応して電圧を出力する磁気結合ト
ランス(MCT)によって整流電圧波形にスイッチング
周波数の電圧が重畳されるように構成されているから、
軽負荷の場合もこのMCTの2次出力とされているチョ
ークコイルによって充電電流を低く抑圧することがで
き、平滑コンデンサを充電する電流は小さくなる。した
がって、特に軽負荷時にも平滑コンデンサCiの電圧が
上昇することを抑圧することができ、スイッチング電源
回路の出力側の電圧変動を小さくすることが可能にな
る。
【0015】
【実施例】図1は本発明の実施例を示すスイッチング電
源回路であって、ACは交流電源、LN、CNはスイッ
チング周波数の信号を阻止するローパスフィルタ、D1
はブリッジ型の整流素子を示す。Q1 、Q2 はハーフブ
リッジ型のスイッチング回路を形成するスイッチング素
子であり、その出力は共振コンデンサC1 、磁気結合フ
エライトトランスMCTの1次巻線L3 を介して絶縁ト
ランスPITの1次巻線N1 に供給されている。そし
て、絶縁トランスの2次巻線N2 に誘起される誘起電圧
が整流素子D0 を介して直流電圧に変換され出力電圧E
0 とされる。
【0016】上記MCTはチョークコイルCHとなる自
己インダクタンスLi(2次巻線Ni)とコイルL3
フエライトコアによって、例えば1:1の巻線比で密結
合したものであり、絶縁トランスPITに流れる共振電
流に対応するスイッチング電圧を自己インダクタンスL
iに重畳するようにしている。したがって整流された全
波整流電圧は、自己インダクタンスLiの巻線Niでス
イッチング電圧が重畳され平滑用のコンデンサCiに充
電されることになる。なお、スイッチング素子Q1 、Q
2 には制御回路からスイッチング周波数を可変する制御
パルスが供給されており、スイッチング周波数が直流出
力E0 によって変化することにより出力電圧の定電圧化
を計っている。
【0017】本発明のスイッチング電源回路は上記した
ような構成とされているので、MCTの1次コイルL3
を除去し、その両端を短絡すると通常の電流共振型のス
イッチング電源回路として動作することになる。すなわ
ちこの場合は平滑コンデンサCiの端子電圧を動作電源
としてスイッチング素子Q1 、Q2 が交互に開閉を繰り
返すことによって、絶縁トランスPITの1次側コイル
1 に共振電流波形に近いドライブ電流を供給し、2次
側のコイルN2 に交番出力を得る。2次側の直流出力電
圧が低下した時は制御回路によってスイッチング周波数
が低くなるよう(共振周波数に近くなるように)に制御
され、1次コイルN1 に流すドライブ電流が増加するよ
うに制御している。
【0018】MCTが存在しないときは、平滑コンデン
サCiにはその端子電圧が整流電圧より低い時にのみ充
電電流が供給されるため、整流素子の導通角は小さく力
率が0.6程度になっている。しかしながら、本発明の
スイッチング電源回路の場合は、平滑用の自己インダク
タンスLiが共振電流が流れているコイルL3 とMCT
によって磁気結合されているため、平滑用のチョークコ
イルとなる自己インダクタンスLiにスイッチング電流
に対応したスイッチング周波数(例えば、100KH
z)の電圧が重畳され、この信号が平滑コンデンサCi
の端子電圧をスイッチング周期で引き下げる。
【0019】すると、整流素子の整流電圧vacよりコ
ンデンサCiの端子電圧が低下している期間に充電電流
が流れるようになり、この期間がゼロボルト近傍にまで
およぶように、上記MCTの巻線比を設定することによ
って力率が1に近い値を示すことになる。すなわち、図
1の(b)に示すように半波期間では整流電圧Vacに
対して断続的に充電電流I1 が流れ、その平均的な電流
Iacが整流電圧Vacの波形と同様になる。本発明の
スイッチング電源回路は軽負荷時に絶縁トランスPIT
のドライブ電流が小さくなるから、このドライブ電流に
よってMCTの2次側に誘起されるスイッチング信号も
小さいものになる。したがって、軽負荷時には上記充電
電流Iacのレベルが小さくなり、重負荷時には充電電
流が大きくなるため、特に軽負荷時に平滑コンデンサC
iの端子電圧が異状に上昇する現象を解消し、レギュレ
ーションの改善を行うことができる。
【0020】また、後で述べる実施例で説明するよう
に、スイッチング素子Q1 、Q2 にダンパダイオードD
10、D11を設けておくと、変換効率を向上するために力
率を0.75〜0.9程度にして充電電流の流れない休
止期間を形成した時に、この休止期間にダイオードD10
を介して共振コンデンサC1 より電流を供給することが
できるようになり、効率のアップとレギュレーションの
改善が行われることになる。
【0021】図2には本発明のスイッチング電源回路を
1石型のスイッチング素子によって構成されているフラ
イバック方式の電源回路に適応したものである。このス
イッチング電源は良く知られているようにMOSFET
からなるスイッチング素子Q1 を断続することによって
絶縁トランスの1次巻線N1 に電磁エネルギーを蓄積
し、スイッチング素子のオフ時にこのエネルギーを絶縁
トランスの2次側巻線N2 に転送する。2次側巻線N2
に転送された交番信号はダイオードD4 によって整流さ
れ、その出力が制御回路に供給されている。そして、直
流出力電圧E0 が高くなるとスイッチング素子Q1 のオ
ン時間が短くなるように駆動パルスを制御回路によって
PWM変調して定電圧特性を得るようにしている。
【0022】この方式の場合も、平滑整流側の回路に自
己インダクタンスLiと磁気結合されている3次コイル
3 を設け、この3次コイルL3 に絶縁トランスのドラ
イブ電流を流すMCTが設けられている。スイッチング
によって断続されたドライブ電流はMCTの1次側を流
れることによってスイッチング電圧を自己インダクタン
スLiに誘起し、この誘起電圧によって平滑コンデンサ
Ciの端子電圧がほぼ全サイクルで断続的に低下するよ
うに制御され、図1の(b)に示すように整流電圧Va
cとほぼ同形の充電電流波形Iacを形成することがで
きる。この場合も、軽負荷時にはドライブ電流のパルス
幅が狭くなり、MCTの2次側に誘起されるスイッチン
グ電圧によってコンデンサCiの端子電圧を低下させる
期間の平均的な時間を小さくすることができるから、軽
負荷時に平滑電圧が異常に高くなることを防止するとい
う効果がある。
【0023】図3は本発明をフイードフワード型のスイ
ッチング電源回路に適応したものであって、図2と同一
部分は同一の符号とされている。このスイッチング電源
回路はスイッチング素子Q1 がオンとなった時に2次側
の巻線N2 に電圧が誘起され、この誘起電圧がダイオー
ドD4 及びチョークコイルCHを介してコンデンサC7
に充電平滑される。また、スイッチング素子Q1のオフ
期間にダンパダイオードD5 が導通して平滑作用が継続
している。整流電圧を平滑する平滑コンデンサCiには
上記MCTの自己インダクタンスLiを介して整流電圧
が供給されているから、図2の場合と同様にその充電電
流I1 はほぼ全周期で断続してコンデンサCiを充電す
ることになり、MCTの巻線比を適当に設定すると力率
がほぼ1となるようにすることができる。
【0024】図4は本発明を自励電流共振型スイッチン
グ電源回路に適応した場合の回路図である。この図にお
いて図1と同一部分は同一の符号が付け、その詳細な説
明を省略する。PRTは自励用のドライブトランスを示
し、1次側にドライブコイルND、2次側に2つの駆動
コイルNB、NBが設けられている。ドライブコイルN
Dには上記共振コンデンサC1 に流れる共振電流が供給
されており、この共振電流によって誘起される電圧が駆
動コイルNBからコンデンサC5 及び抵抗R5 を介して
スイッチング素子Q1 、Q2 のベースに供給されてい
る。
【0025】また、ドライブトランスPRTには制御用
の巻線NCが設けられ、この制御巻線NCに2次側から
出力される直流電圧E0 に対応する電流が制御回路より
供給されるようになされている。
【0026】図5の(a)は上記図4に示した入力交流
電圧Vacと、ブリッジ整流回路D1 の出力端子電圧V
1 、MCTの1次側に加わっているスイッチング電圧波
形V3 、平滑コンデンサCiの平滑電圧V2 、及び自己
インダクタンスLiに流れ込む断続電流I1 が示されて
おり、この断続した入力電流I1 によってブリッジ整流
回路D1 に流れる電流の平均的な値がIacで示されて
いる。
【0027】また、図5の(b)にはスイッチング周期
10usで上記各電流及び電圧波形が示されており、特
にスイッチング素子Q1 に流れる共振電流波形がIQ1
で示されている。この実施例は電源が投入されるとスイ
ッチング素子Q1 、又はQ2 のいずれかがオン、及びオ
フになり、以後ドライブトランスPRTによって交互に
オン/オフを繰り返すように自動発振動作となる。すな
わちQ1 がオンになると平滑コンデンサからスイッチン
グ素子Q1 、MCTの1次巻線L3 、ドライブトランス
の1次巻線ND 、共振コンデンサC1 、絶縁トランスの
1次巻線N1 を介して共振電流(IQ1 )が流れ、この
共振電流のほぼ半サイクルが終了する直前でQ2 が導
通、Q1 が遮断するような駆動信号がドライブトランス
PRTの駆動コイルNBより出力される。そして、共振
コンデンサC、絶縁トランスPITに貯蓄されていたエ
ネルギーが2次側に転送される。
【0028】スイッチング周期はPRTに巻き込まれて
いる制御巻線NCによって、トランスPRTの駆動コイ
ルNBのインダクタンスを変化させることによって制御
され、通常はアッパサイド制御とされている。つまり、
直流出力電圧が上昇するとスイッチング周波数が高くな
るように制御され、共振点からずれる方向にスイッチン
グ周波数が変化する。したがって、この時はコンデンサ
1 と絶縁トランスPITのリーケージインダクタンス
による共振インピーダンスが高くなり、ドライブ電流I
1 のレベルが低下する。
【0029】また、直流出力電圧E0 が下がると制御巻
線NCに流れる電流が小さくなり、ドライブトランスの
駆動コイルNBが呈するインダクタンスの値が高くなる
ように制御される。その結果スイッチング周波数が低下
する方向、すなわち回路の共振周波数に近くなるように
コントロールされ、ドライブ電流IQ1 が増加する。
【0030】本発明の場合は、上記したようなスイッチ
ング動作が行われると、MCTを介してこのスイッチン
グに伴う電圧が自己インダクタンスLi側に誘導され、
この電圧が平滑コンデンサCiの端子電圧を下げる方向
に加えられる。その結果、図5の電流波形I1 に示され
ているように、平滑コンデンサCiは交流のほぼ全周期
で断続(不連続)充電されることになり、ブリッジダイ
オードの導通角が広くなって力率を改善することにな
る。
【0031】なお、本発明な場合はMCTに結合されて
いるインダクタンスLi、及びL3の値を適当に設定す
ると、図5の(a)に示されているように動作期間t1
〜t2に対して休止期間t2〜t4を設定することがで
き、力率を下げることによって電源の変換効率をアップ
させることができる。すなわち、この休止期間には1次
側の共振電流I0 のダンパー電流(Ciを逆充電する電
流で図5(b)のIQ1 の負側に示されている電流)が
ダイオードDd1 、トランジスタQ1 のベース・コレク
タ間を介して平滑コンデンサCiを充電するから、電圧
変動特性を改善するという効果がある。
【0032】実験によればLN=100μH、CN=1
μF、Li=30μH、PITの磁心にEE−28を使
用し、N1 =N2 =25T、C1 =0.01μF、のと
き交流入力電圧Vac=100V±15、負荷電力0〜
100Wの変化に対して力率0.90、変換効率88%
が得られた。また、図5の(C)に示すようにP=0の
時、V2=151V、力率0.74であり、V2=11
1V〜172Vで電圧変動率=55%に改善されてい
る。したがって、本発明では平滑コンデンサCiとして
特に高い耐圧のコンデンサとする必要がなく、平滑コン
デンサCiの電圧上昇を抑圧する制御回路を省略するこ
とができる。また、入力される商用電源の電圧が200
Vの地区にも対応させることができるという利点があ
る。
【0033】図6は上記図4に示した電流共振型スイッ
チング電源回路の変形例を示したもので、同一部分は同
一符号とされている。この実施例は絶縁トランスとして
直交型の制御巻線を備えている絶縁トランスPRTが使
用されており、この制御巻線NCに電流を供給すること
によって出力電圧E0 の定電圧化を計っている。
【0034】図7は上記図4に示した電流共振型のスイ
ッチング電源回路をフルブリッジ回路で構成したもので
あって、追加されたスイッチング素子Q3 、Q4 はQ1
がオン時にQ4 がオン、Q2 がオン時にQ3 がオンとな
るように制御される。ドライブトランスDRTは直交型
磁心で構成され、制御巻線NCに出力電圧に対応する電
流を供給してスイッチング周波数を変化している。
【0035】図8はスイッチング素子としてMOSFE
TQ1 、Q2 を使用したものであって、制御回路内にパ
ルス発生器を備え、他励型のスイッチング電源回路とさ
れている。この実施例の場合も絶縁トランスの1次側に
供給するドライブ電流IO がコンデンサC1 によって共
振するようになされており、この共振電流がMCTの1
次側に流れることによって自己インダクタンスLiに重
畳され、平滑コンデンサCiの充電時間が長くなるよう
に設定されている。前記したように休止期間に流れるダ
ンパー電流がダイオードD2を介して平滑コンデンサC
iに充電電流として流し込まれ、この充電によってリッ
プルの少ない平滑電圧が得られるようにする。また、絶
縁トランスPITの1次巻線N1 の電圧を検出するダイ
オードD4を設け、この検出された電圧とトランジスタ
Q5のベース側に設定されている基準電圧を比較して制
御回路から出力される駆動パルスのパルス幅変調を行
い、ドライブ電圧のパルス極制御を行い、出力電圧の安
定化を計るようにしている。
【0036】図4に示した電流共振型スイッチング電源
回路は、そのMCTを図9に示すようにダイオードブリ
ッジ整流回路D1 の負極側に設けても同様に力率の改善
効果を得ることができる。すなわち、MCTの1次側コ
イルL3 にコンデンサC1 、絶縁トランスの1次巻線N
1 に流す共振電流I0 が供給され、MCTの自己インダ
クタンスLiに誘起されたスイッチングドライブ信号は
平滑コンデンサCiのアース点側の電位を引き下る。休
止期間を除いて交流のほぼ全サイクルでスイッチング周
期による充電を行わせるようにしている。
【0037】図10は前記図8に示した他励型の電流共
振型スイッチング電源回路に対してMCTをダイオード
ブリッジ整流回路D1 の交流ラインに挿入したものであ
る。この場合の動作も前記図8と特に異なる点はみられ
ない。
【0038】図11は本発明の第2番目の発明を示すス
イッチングで電源回路であって、図4に示したスイッチ
ング電源回路のMCTに供給されている交番信号が、絶
縁トランスPITの2次コイルN2 ’から供給されるよ
うにしたものである。なお、この2次巻線N2 ’は電子
機器の比較的高圧側の出力を発生するために設けたもの
であって、2次巻線N2 に発生する交番電圧をMCTに
加えるようにすることもできる。
【0039】図12(a)は上記図11に示した入力交
流電圧Vacと、ブリッジ整流回路D1の出力電圧V
1 、MCTの1次側に加わっているスイッチング電圧波
形V3、平滑コンデンサCiの平滑電圧V2 、及びMC
Tの自己インダクタンスLiに流れ込む断続電流I1
示されており、この断続した入力電流I1 によってブリ
ッジ整流回路D1 に流れる電流の平均的な値がIacで
示されている。
【0040】また、図12の(b)にはスイッチング周
期10usで上記各電流及び電圧波形が示されており、
特にスイッチング素子Q1 に流れる共振電流波形がIQ
1 で示されている。しかしながら、MCTに供給される
2次巻線N2 ’の出力V3 はほぼ矩形波とされており。
MCTの1次巻線L3 が電圧駆動となるため、その電流
は鋸歯状に変化することになる点で図4の場合と異なっ
ている。
【0041】この回路の場合も図4の実施例と同様に、
電源が投入されるとスイッチング素子Q1 、又はQ2
いずれかがオン及びオフになり、以後ドライブトランス
PRTによって交互にオン/オフを繰り返すように動作
する。すなわち、Q1 がオンになると平滑コンデンサか
らスイッチング素子Q1 、共振コンデンサC1 、MCT
の1次巻線、ドライブトランスの1次巻線、絶縁トラン
スの1次巻線N1 を介して共振電流(IQ1 )が流れ、
この共振電流のほぼ半サイクルが終了する直前でQ2
導通、Q1 が遮断するような駆動信号がドライブトラン
スPRTの駆動コイルLBより出力される。
【0042】スイッチング周期もPRTに巻き込まれて
いる制御巻線NCによってドライブトランスPRTの駆
動コイルLBのインダクタンスを変化させることによっ
て制御され、通常はアッパサイド制御とされている。つ
まり、直流出力電圧が上昇するとスイッチング周波数が
高くなるように制御され、共振点からずれる方向にスイ
ッチング周波数が変化する。したがって、この時はコン
デンサC1 と絶縁トランスのリーケージインダクタンス
による共振インピーダンスが高くなり、ドライブ電流の
レベルが低下する。
【0043】また、直流出力電圧E0 が下がると制御巻
線NCに流れる電流が小さくなり、ドライブトランスの
駆動コイルNBが呈するインダクタンスの値が高くなる
ように制御される。その結果、スイッチング周波数が低
下する方向、すなわち回路の共振周波数に近くなるよう
にコントロールされ、ドライブ電流I0 が増加する。
【0044】本発明の場合は上記したようなスイッチン
グ動作が行われると、絶縁トランスの2次巻線N2 ’の
出力がMCTを介して自己インダクタンスLi側に誘導
され、この電圧が平滑コンデンサの端子電圧を下げる方
向に加えられる。その結果、図12の電流波形I1 に示
されているように、平滑コンデンサCiはほぼ全周期で
平均的に断続(不連続)充電されることになり、ブリッ
ジダイオードの導通角が広くなって力率を改善すること
になる。
【0045】本発明の場合もMCTに結合されているイ
ンダクタンスLi、及びその1次側に供給される電圧の
値を適当に設定すると、図12の(b)の波形に示され
ているように動作期間t1〜t2に対して、休止期間t
2〜t4を設定することができ、この休止期間にはブリ
ッジ整流回路D1 のスイッチングが行われないから力率
を下げることになり、その代わりにロスが減少して電源
の変換効率をアップさせることができる。すなわち、こ
の休止期間には1次側の共振電流I0 のダンパー電流
(Ciを逆充電する電流で図5のIQ1 の負側に示され
ている電流)がダイオードDd、トランジスタQ1 のベ
ース・コレクタ間を介して平滑コンデンサCiを充電す
るから、電圧変動特性を改善するという効果がある。
【0046】この実施例の場合は、LN=100μH、
CN=1μF、Li=47μH、L3 =47、PITの
磁心にEE−28を使用し、N1 =35T、N2 =25
T、N2 ’=3T+3T、C1 =0.01μF、のとき
交流入力電圧Vac=100V±15V、負荷電力0〜
100Wの変化に対してVac=100Vの時に力率が
0.89、V2 =139V、変換効率87%が得られ、
P=0(W)の時に力率=0.69、V2 =160V、
になり、図12の(c)に示すようにV2 =115〜1
82で電圧変動率が58%して改善された。
【0047】したがって、本発明の場合も平滑コンデン
サCiとして特に高い耐圧のコンデンサとする必要がな
く、平滑コンデンサCiの電圧上昇を抑圧する制御回路
を省略することができる。また、入力される商用電源の
電圧が200Vの地区にも対応させることができるとい
う利点がある。
【0048】図13は上記図11に示した電流共振型ス
イッチング電源回路の変形例を示したもので、同一部分
は同一符号とされている。この実施例はコンバータトラ
ンスとして直交型の制御巻線を備えている絶縁トランス
PRTが使用されており、この制御巻線NCに電流を供
給することによって出力電圧E0 の定電圧化を計ってい
る。
【0049】図14は上記図11に示した電流共振型の
スイッチング電源回路をフルブリッジ回路で構成したも
のであって、追加されたスイッチング素子Q3 、Q4
1がオン時にQ4 がオン、Q2 がオン時にQ3 がオン
となるように制御される。ドライブトランスPRTは直
交型磁心で構成され、制御巻線NCに出力電圧に対応す
る電流を供給してスイッチング周波数を変化している。
【0050】図15は図8の実施例と同様にスイッチン
グ素子としてMOSFETQ1 、Q2 を使用したもので
あって、制御回路内にパルス発生器を備え、他励型の電
流共振スイッチング電源回路とされている。この実施例
の場合は、絶縁トランスPITの2次側巻線N2 ’から
MCTに交番電圧が供給され、磁気結合されている自己
インダクタンスLiで整流電圧に重畳され、平滑コンデ
ンサCiの充電時間が長くなるように設定されている。
前記したように休止期間に流れるダンパー電流がダイオ
ードD2 を介して平滑コンデンサCiに充電電流として
流し込まれ、この充電によってリップルの少ない平滑電
圧が得られ利用にする。また、絶縁トランスの2次巻線
2 の電圧の出力電圧とトランジスタQ3 によって検出
した平滑コンデンサCiの側に設定されているツエナー
ダイオードDZの基準電圧を比較して制御回路から出力
される駆動パルスのパルス幅変調を行い、ドライブ電圧
の一定化を計るようにしている。
【0051】図11に示した電流共振型スイッチング電
源回路は、絶縁トランスPITの1次巻線N1 を巻下げ
て3次巻線N3 ’を構成し、その誘起電圧は図16に示
すようにダイオードブリッジ整流回路D1 の負極側に設
けたMCTの1次コイルL3に供給して力率の改善効果
を得ることができる。すなわち、MCTの自己インダク
タンスLiに誘起されたスイッチングドライブ信号は平
滑コンデンサCiのアース点側の電位を引き下げ、休止
期間を除いて交流のほぼ全サイクルでスイッチング周期
による充電を行わせるようにしている。
【0052】図17は前記図13に示した電流共振型ス
イッチング電源回路の変形例であって、MCTをダイオ
ードブリッジ整流回路D1 の交流ラインに挿入したもの
である。この回路も1次巻線N1 を巻下げてN3 ’を形
成し、この巻線N3 ’の出力交番電圧がMCTの巻線L
3 を介して自己インダクタンスLiに結合される。そし
て、交流電圧に直接スイッチング電圧を重畳することに
よって平滑コンデンサCiの充電導通角を広げ、力率を
改善するものである。
【0053】なお、上記した各種のスイッチング電源回
路は整流素子と平滑コンデンサの充電経路に対してMC
Tを挿入し、このMCTに印加されている共振電流又は
電圧によってスイッチング電圧が整流電圧に重畳される
ようにしているから、整流用のダイオードもこのスイッ
チング周期で断続されることになる。したがって、整流
回路を構成するダイオードはある程度の電流容量を有す
る高速のリカバリダイオードで構成することが好まし
い。また、小容量のダイオードを並列の接続して構成す
ることも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1番目
の発明となるスイッチング電源回路は各種のスイッチン
グ電源方式において、1次側の絶縁トランスに入力され
るドライブ電流の経路にMCTを設け、このMCTに磁
気的に結合されている平滑用のインダクタンスに対して
スイッチング周期の電圧を重畳するようにしているか
ら、平滑コンデンサに充電される電流の充電期間が長く
なり、力率を改善することができる。
【0055】また、スイッチング電源回路電源が共振型
とされている時は、MCTの結合コイルを所定のインダ
クタンスとなるように設定することによって充電の休止
期間を設けることができ、効率をアップさせる方向に設
定することができるとともに、この休止期間に共振電流
のダンパー電流を平滑コンデンサに流し込むようにする
ことによって電圧の変動を抑圧し効率を高くすることが
できるという効果がある。また、ワンコンバータ方式に
なるため、スイッチングノイズも交流入力側にノーマル
モードのローパスフイルタを設けることによってスイッ
チングノイズ及び高調波が簡単に外部に放出されないよ
うにすることができる。
【0056】整流回路をスイッチングするために設けら
れているMCTは、従来から使用されている高周波チョ
ークコイルに巻線を施すことによった簡単に作ることが
できるので、高調波歪み対策を低コストで実現できると
いう効果がある。また、電流共振型のスイッチング電源
とされている時はMCTによって1次側のリーケージイ
ンダクタンスが増加するため、共振コンデンサの容量を
低下させることができ、制御範囲を拡大することも可能
である。
【0057】また、第2番目の発明は絶縁トランスの2
次巻線側からスイッチング電圧を取出すようにしている
から、低電圧型のコンバータを使用することができると
いう利点がある。また、重負荷時に2%程度の効率低下
で力率が改善でき、軽負荷時には従来のMS方式のもの
に比較して大幅に効率が向上し、力率の低下も少なくす
ることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチングで電源回路の基本的な概
要を示す回路図である。
【図2】本発明のフライバック方式のスイッチングで電
源回路に適用した回路図である。
【図3】本発明をフイードホワード型のスイッチングで
電源回路とした回路図である。
【図4】本発明を電流共振型のスイッチングで電源回路
に適応した回路図である
【図5】図4の回路における各部の動作波形と動作特性
を示す図である。
【図6】本発明の変形例を示すスイッチング電源回路図
である。
【図7】本発明を電流共振型のスイッチングで電源回路
に適応した回路図である。
【図8】本発明を他励型のスイッチング電源回路の適応
した回路図である。
【図9】スイッチング電圧を重畳するMCTを整流回路
に設けた時の実施例を示す回路図である。
【図10】MCTが交流電源回路に挿入されている時の
実施例を示す回路図である。
【図11】本発明の第2の発明を示すスイッチング電源
回路の回路図である。
【図12】図11の回路図の各部の動作波形及び動作特
性示す図である。
【図13】図13の変形例を示す回路図である。
【図14】本発明のスイッチング電源回路をフルブリッ
ジ型とした時の回路図を示す。
【図15】本発明のスイッチング電源回路を他励型で構
成した時の回路図である。
【図16】スイッチング電圧を重畳するMCTを整流ブ
リッジの陰極側に設けた実施例の回路図である。
【図17】スイッチング電圧を重畳するMCTを交流回
路に挿入した実施例を示す回路図である。
【図18】従来の不連続型のMC方式力率改善回路を備
えたスイッチング電源回路である。
【図19】従来の連続型のMC方式力率改善回路を備え
たスイッチング電源回路である。
【符号の説明】
LN、CN 高調波抑圧用のローパスフイルタ D1 ブリッジ型整流回路 Q1 、Q2 スイッチング素子 MCT 磁気結合トランス Ci 平滑コンデンサ C1 共振コンデンサ PIT 絶縁トランス PRT 直交型のドライブトランス
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】実験によればLN=100μH、CN=1
μF、Li=30μH、PITの磁心にEE−28を使
用し、N1 =N2 =25T、C1 =0.01μF、のと
き交流入力電圧Vac=100V±15、負荷電力0〜
100Wの変化に対して力率0.90、変換効率88%
が得られた。また、図5の(C)に示すようにP=0の
時、V2=151V、力率0.74であり、V2=11
1V〜172Vで電圧変動率=55%に改善されてい
る。したがって、本発明では平滑コンデンサCiとして
特に高い耐圧のコンデンサとする必要がなく、平滑コン
デンサCiの電圧上昇を抑圧する制御回路を省略するこ
とができる。また、入力される商用電源の電圧が200
Vの地域にも対応させることができるという利点があ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】したがって、本発明の場合も平滑コンデン
サCiとして特に高い耐圧のコンデンサとする必要がな
く、平滑コンデンサCiの電圧上昇を抑圧する制御回路
を省略することができる。また、入力される商用電源の
電圧が200Vの地域にも対応させることができるとい
う利点がある。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図16
【補正方法】変更
【補正内容】
【図16】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図17
【補正方法】変更
【補正内容】
【図17】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源を整流する整流手段と、該整流
    手段の整流出力を平滑するチョークコイル及び平滑コン
    デンサからなる平滑手段と、該平滑手段より出力される
    電圧又は電流を断続して絶縁トランスの1次側に供給す
    るスイッチング素子とを備え、上記絶縁トランスの2次
    側から所定の交番電圧が得られるようにしたスイッチン
    グ電源回路において、 上記チョークコイルが上記絶縁トランスの1次側で断続
    されている交番電流が供給されてるコイルと磁気結合さ
    れていることを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 上記スイッチング素子は絶縁トランスに
    対してハーフブリッジ接続とされていることを特徴とす
    る請求項1に記載のスイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 上記スイッチング電源は電流共振型の回
    路とされていることを特徴とする請求項1、又は2に記
    載のスイッチング電源回路。
  4. 【請求項4】 上記磁気結合による平滑コンデンサの断
    続充電に対して休止期間が設けられていることを特徴と
    する請求項1、2、又は3に記載のスイッチング電源回
    路。
  5. 【請求項5】 上記スイッチング周波数は出力される直
    流電圧によって変化するように構成されていることを特
    徴とする請求項1、2、3、又は4に記載のスイッチン
    グ電源回路。
  6. 【請求項6】 商用電源を整流する整流手段と、該整流
    手段の整流出力を平滑するチョークコイル及び平滑コン
    デンサからなる平滑手段と、該平滑手段より出力される
    電圧又は電流を断続して絶縁トランスの1次側に供給す
    るスイッチング素子とを備え、上記絶縁トランスの2次
    側から所定の交番電圧が得られるようにしたスイッチン
    グ電源回路において、 上記チョークコイルが上記絶縁トランスの2次側に設け
    られている2次巻線の電圧と結合された磁気結合トラン
    ス(MCT)によって構成されていることを特徴とする
    スイッチング電源回路。
  7. 【請求項7】 上記スイッチング素子は絶縁トランスに
    対してハーフブリッジ接続とされていることを特徴とす
    る請求項6に記載のスイッチング電源回路。
  8. 【請求項8】 上記スイッチング電源は電流共振型の回
    路とされていることを特徴とする請求項6、又は7に記
    載のスイッチング電源回路。
  9. 【請求項9】 上記磁気結合トランスによる平滑コンデ
    ンサの断続充電に対して休止期間が設けられていること
    を特徴とする請求項6、7、又は8に記載のスイッチン
    グ電源回路。
  10. 【請求項10】 上記スイッチング周波数は出力される
    直流電圧によって変化するように構成されていることを
    特徴とする請求項6、7、8、又は9に記載されている
    スイッチング電源回路。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0937555A (ja) * 1995-02-02 1997-02-07 Sanken Electric Co Ltd 直流コンバータ装置
US6341074B2 (en) 1999-12-27 2002-01-22 Nec Corporation Power circuit with smoothing choke coil inductance varying circuit
WO2004051833A1 (ja) * 2002-11-29 2004-06-17 Sony Corporation スイッチング電源回路
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