JP2002027751A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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JP2002027751A
JP2002027751A JP2000208241A JP2000208241A JP2002027751A JP 2002027751 A JP2002027751 A JP 2002027751A JP 2000208241 A JP2000208241 A JP 2000208241A JP 2000208241 A JP2000208241 A JP 2000208241A JP 2002027751 A JP2002027751 A JP 2002027751A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 力率の向上 【解決手段】 複合共振形コンバータに対して力率改善
回路を備えたスイッチング電源回路として、一次側共振
回路に得られるスイッチング出力が三次巻線及び直列共
振コンデンサを介して帰還されるようにし、さらに力率
改善動作のためのスイッチングを行う一方の高速リカバ
リ型ダイオードとは並列の電流経路として、ブリッジ整
流ダイオードのカソード電極側から他方の高速リカバリ
型ダイオードを介して平滑コンデンサの正極側が接続さ
れることにより、交流入力電圧のピーク近辺で、上記一
方の高速リカバリ型ダイオードに流れる充電電流が減少
されるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、力率改善回路を備
えたスイッチング電源回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】先に本出願人は、一次側に共振形コンバ
ータを備えた電源回路を各種提案している。また、共振
形コンバータに対して力率改善を図るための力率改善回
路を備えて構成した電源回路も各種提案している。
【0003】図7は、先に本出願人により出願された発
明に基づいて構成されるスイッチング電源回路の一例を
示す回路図である。この電源回路は自励式による電圧共
振形のスイッチングコンバータに対して力率改善のため
の力率改善回路が設けられた構成とされている。
【0004】この図に示す電源回路においては、商用交
流電源ACに対してラインフィルタトランスLFTとア
クロスコンデンサCLが設けられている。また商用交流
電源ACを全波整流するブリッジ整流回路Diが備えら
れている。ブリッジ整流回路Diにより整流された整流
出力は、力率改善回路20を介して平滑コンデンサCi
に充電され、平滑コンデンサCiの両端には整流平滑電
圧Eiが得られることになる。
【0005】力率改善回路20の構成については後述
し、先ず電圧共振形コンバータの構成について説明す
る。ここでの電圧共振形コンバータは、1石のスイッチ
ング素子Q1 を備えた自励式の構成を採っている。図示
していないが、スイッチング素子Q1 のベースには、起
動時のベース電流が整流平滑ラインから得られるように
されており、また、スイッチング素子Q1のベースと一
次側アース間には自励発振駆動用の共振回路(自励発振
駆動回路)が接続される。これによりスイッチング素子
Q1は、図示しない自励発振駆動回路の共振周波数によ
り決定されるスイッチング周波数fsでスイッチング動
作を行うことになる。また制御回路1は、例えば二次側
の直流電圧出力EO1のレベルに応じてそのレベルが可変
される直流電流を、図示しない自励発振駆動回路に供給
することにより共振周波数を制御し、定電圧制御を行う
ことになる。
【0006】また、スイッチング素子Q1 のコレクタと
平滑コンデンサCiの負極(1次側アース)間に挿入さ
れるクランプダイオードDD により、スイッチング素子
Q1のオフ時に流れるクランプ電流の経路を形成するよ
うにされている。
【0007】スイッチング素子Q1 のコレクタ、エミッ
タ間には、並列共振コンデンサCrが接続されている。
この並列共振コンデンサCrは、自身のキャパシタンス
と、絶縁コンバータトランスPITの一次巻線N1側の
リーケージインダクタンスL1とにより電圧共振形コン
バータの一次側並列共振回路を形成する。
【0008】上記絶縁コンバ−タトランスPITの一次
巻線N1の一端は、スイッチング素子Q1 のコレクタと
接続され、他端側は平滑コンデンサCiの正極(整流平
滑電圧Ei)と接続されている。
【0009】絶縁コンバ−タトランスPITの二次側で
は、一次巻線N1 により誘起された交番電圧が二次巻線
N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対しては、二
次側並列共振コンデンサC2 が並列に接続されること
で、二次巻線N2のリーケージインダクタンスL2と二次
側並列共振コンデンサC2のキャパシタンスとによって
並列共振回路が形成される。この並列共振回路により、
二次巻線N2に励起される交番電圧は共振電圧となる。
つまり二次側において電圧共振動作が得られる。
【0010】即ち、この電源回路では、一次側にはスイ
ッチング動作を電圧共振形とするための並列共振回路が
備えられ、二次側にも、電圧共振動作を得るための並列
共振回路が備えられる。なお、本明細書では、このよう
に一次側及び二次側に対して共振回路が備えられて動作
する構成のスイッチングコンバータについては、「複合
共振形スイッチングコンバータ」ともいうことにする。
【0011】この場合、上記ようにして形成される二次
側の並列共振回路に対しては、整流ダイオードDO1及び
平滑コンデンサCO1を図のように接続することで、半波
整流回路が設けられ、直流出力電圧EO1を生成する。な
お、直流出力電圧EO1は制御回路1に対しても分岐して
入力される。制御回路1においては、直流出力電圧EO1
を検出電圧として利用して、上記のようにスイッチング
素子Q1のスイッチングのための共振周波数を制御する
ことで、定電圧制御を行う。
【0012】力率改善回路20においては、ブリッジ整
流回路Diの正極出力端子と平滑コンデンサCiの正極
端子間に対して、高速リカバリ型ダイオードD1 −チョ
ークコイルLS が直列接続されて挿入される。フィルタ
コンデンサCN は高速リカバリ型ダイオードD1 のアノ
ード側と平滑コンデンサCiの正極端子間に対して挿入
されることで、チョークコイルLsと共にノーマルモー
ドのローパスフィルタを形成している。
【0013】また、力率改善回路20に対しては、高速
リカバリ型ダイオードD1 のカソードとチョークコイル
LSの接続点に対して、絶縁コンバータトランスPIT
の三次巻線N3が直列共振コンデンサC3を介して接続
されているが、これにより、一次側並列共振回路に得ら
れるスイッチング出力電圧(電圧共振パルス電圧)が帰
還されるようにしている。即ち、絶縁コンバータトラン
スPITの1次巻線N1を巻き上げた三次巻線N3を形
成して、負パルスの電圧共振パルス電圧を発生し、直列
共振コンデンサC3を介して磁気結合形の力率改善回路
20に電圧帰還する。
【0014】この方式では三次巻線N3に発生するパル
ス電圧は、直列共振コンデンサC3とチョークコイルL
sの直列共振回路によって電圧共振が生じる。この電圧
共振によって交流入力電圧VACが高い時に高速リカバリ
型ダイオードD1はスイッチング動作し、高速リカバリ
型ダイオードD1がオンの時にコンデンサCNから平滑
コンデンサCiへの充電電流が流れ、交流入力電流IAC
の導通角が拡大して力率改善が図られる。交流入力電圧
VACが低い時は電圧V1<V2であり、高速リカバリ型
ダイオードD1はオフ状態となって、平滑コンデンサC
iへの充電電流は流れない.
【0015】この回路において、コンデンサCN=1μ
F、平滑コンデンサCi=1000μF、並列共振コン
デンサCr=8200PF、直列共振コンデンサC3=
0.33μF(又は0.22μF)、インダクタンスL
s=13μHとして力率改善回路20を設計した場合の
実験結果を図8、図9に示す。図8は負荷電力Po=2
00W〜40W、交流入力電圧VAC=100V、50H
z時の、力率PFと整流平滑電圧Eiの変化特性であ
り、図9は 交流入力電圧VAC=85V〜260V、負
荷電力Po=200W、50Hz時の力率PFと整流平
滑電圧Eiの変化特性である。なお、図8、図9では、
直列共振コンデンサC3を0.33μFとした場合と
0.22μFとした場合についてそれぞれ示している。
また、図9には力率改善回路20を設けなかった場合も
破線で示している。また図10(a)〜(h)は50H
z時の各部の動作波形を示し、図11(a)(b)はス
イッチング周波数fs=125KHzの場合の動作波形
を示している。
【0016】図8,図9からわかるように、力率PF
は、負荷電力Poや交流入力電圧VACの変動に対して
ほぼ一定となり、直列共振コンデンサC3=0.22μ
Fの場合、C3=0.33μFの場合に比較して、負荷
電力Po=200W〜60Wに対し、力率PFは0.0
2低下する程度である。さらに、交流入力電圧VACの
変動に対しては交流入力電圧VAC=85V〜260Vに
対して力率PF=0.72と一定に保持されるため、日
本国内の交流入力電圧VAC=100Vと、欧州の交流入
力電圧VAC=230Vの高周波歪規制を同時に満足す
る。また、直列共振コンデンサC3=0.33μFの場
合、平滑電圧Eiの電圧変動△Eiは12.7Vであ
り、力率改善前より3.4V上昇するのみであるので、
平滑コンデンサCiの耐圧上昇は不要である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような先行技術としての力率改善回路を備えたスイッチ
ング電源回路には次のような問題があった。
【0018】まず、最大負荷電力の状態において力率改
善回路20への電圧帰還量を増加して力率を0.8以上
に向上させようとすると、一次側電圧共振コンバータの
安定動作条件である零電圧スイッチング動作しない領域
が拡大するために、力率を0.8以上に向上させること
が不可能であった。即ち図10の動作波形に示すよう
に、交流入力電圧VACの正負のピーク値近辺では、交流
電源ACから高速リカバリ型ダイオードD1とインダク
タンスLsを介して平滑コンデンサCiへの過大な充電
電流が流れるために、電流ILS、ID1が図8(f)
(d)に示すような動作波形となり、直列共振コンデン
サC3に流れる電流IC3が交流入力電圧VACのピーク値
付近で影響を受けて、零電圧スイッチング動作が制約さ
れる。そして力率PF=0.8以上にするために、直列
共振コンデンサC3の静電容量を低減して電圧帰還量を
増加させると、零電圧スイッチング動作の条件が外れて
スイッチング素子Q1が破壊されるおそれがある。従っ
て、力率を0.8以上に向上させることは不可能とされ
ていた。
【0019】また、力率改善前と、力率を0.8程度に
向上させた場合のAC/DC電力変換効率を比較する
と、力率改善前より0.9%低下しており、最大負荷電
力が200W時では、入力電力が2.2Wも増加するこ
ととなってしまう。
【0020】また直流出力電圧Eiの商用電源周期のリ
ップル電圧は力率改善前と比較してほぼ同等であるた
め、直流入力電圧平滑用の平滑コンデンサCi、或いは
直流出力電圧平滑用の平滑コンデンサC01の静電容量の
低下は不可能であり、小型化ができない。また、力率改
善回路20の高速リカバリ型ダイオードD1は、交流入
力電圧VACのピーク値近辺の期間には大電流が流れるた
め発熱する。このため電流容量が大きい高速リカバリ型
ダイオードを選定しなければならず、高価となる。
【0021】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記課題
を考慮してスイッチング電源回路として次のように構成
する。即ち、商用交流電源をブリッジ整流ダイオードで
整流し、上記ブリッジ整流ダイオードのカソード電極側
から高速リカバリ型ダイオードを介して正極側が接続さ
れる平滑コンデンサにより、直流入力電圧を出力する整
流平滑手段と、疎結合とされる所要の結合係数が得られ
るようにギャップが形成され、一次側出力を二次側に伝
送するために設けられる絶縁コンバータトランスと、上
記直流入力電圧をスイッチング素子により断続して上記
絶縁コンバータトランスの一次巻線に出力するようにさ
れたスイッチング手段と、少なくとも、上記絶縁コンバ
ータトランスの一次巻線を含む漏洩インダクタンス成分
と一次側並列共振コンデンサのキャパシタンスとによっ
て形成されて、上記スイッチング手段の動作を電圧共振
形とする一次側共振回路と、上記整流平滑手段の整流電
流経路に挿入されるとともに、上記一次側共振回路で得
られるスイッチング出力電圧が、上記絶縁コンバータト
ランスの一次巻線を巻き上げて形成された三次巻線と直
列共振コンデンサを介して帰還され、この帰還されたス
イッチング出力電圧に基づいて整流電流を断続すること
により力率を改善する力率改善手段と、上記絶縁コンバ
ータトランスの二次巻線の漏洩インダクタンス成分と、
二次側共振コンデンサのキャパシタンスとによって二次
側において形成される二次側共振回路と、上記二次側共
振回路を含んで形成され、上記絶縁コンバータトランス
の二次巻線に得られる交番電圧を入力して、整流動作を
行って二次側直流出力電圧を生成するように構成された
直流出力電圧生成手段と、上記二次側直流出力電圧のレ
ベルに応じて、二次側直流出力電圧に対する定電圧制御
を行うように構成された定電圧制御手段と、を備えてス
イッチング電源回路を構成する。
【0022】また上記力率改善手段には、上記高速リカ
バリ型ダイオードと並列に、高速リカバリ型ダイオード
とインダクタンスの直列回路が配されているとともに、
上記直列共振コンデンサは、上記三次巻線と、上記直列
回路における高速リカバリ型ダイオードとインダクタン
スの接続点との間に配されるようにする。
【0023】上記構成によれば、複合共振形コンバータ
といわれる電源回路に備えられる力率改善回路に対して
は、一次側共振回路に得られるスイッチング出力電圧が
三次巻線及び直列共振コンデンサを介して帰還されるこ
とになる。そして力率改善動作のためのスイッチングを
行う一方の高速リカバリ型ダイオードとは並列の電流経
路として、ブリッジ整流ダイオードのカソード電極側か
ら他方の高速リカバリ型ダイオードを介して平滑コンデ
ンサの正極側が接続されることにより、交流入力電圧の
ピーク近辺で、上記一方の高速リカバリ型ダイオードに
流れる充電電流が減少される。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態とし
てのスイッチング電源回路の構成を示す回路図である。
この図に示す電源回路の一次側には、電圧共振形のスイ
ッチングコンバータ(電圧共振型コンバータ)が設けら
れる。そして、この電圧共振型コンバータに対して力率
改善回路10が備えられるものである。
【0025】この図に示す電源回路においては、商用交
流電源ACに対してラインフィルタトランスLFTとア
クロスコンデンサCLが設けられている。また商用交流
電源ACを全波整流するブリッジ整流回路Diが備えら
れている。ブリッジ整流回路Diにより整流された整流
出力は、力率改善回路10を介して平滑コンデンサCi
に充電され、平滑コンデンサCiの両端には整流平滑電
圧Eiが得られることになる。
【0026】力率改善回路10の構成については後述
し、先ず電圧共振形コンバータの構成について説明す
る。ここでの電圧共振形コンバータは、1石のスイッチ
ング素子Q1 を備えた自励式の構成を採っている。この
場合、スイッチング素子Q1には、高耐圧のバイポーラ
トランジスタ(BJT;接合型トランジスタ)が採用さ
れている。
【0027】スイッチング素子Q1 のベースは、起動抵
抗RS 及びベース電流制限抵抗RBを介して平滑コンデ
ンサCi(整流平滑電圧Ei)の正極側に接続されて、
起動時のベース電流が整流平滑ラインから得られるよう
にしている。また、スイッチング素子Q1 のベースと一
次側アース間には駆動巻線NB,共振コンデンサCB,ベ
ース電流制限抵抗RB の直列接続回路よりなる自励発振
駆動用の共振回路(自励発振駆動回路)が接続される。
また、スイッチング素子Q1 のベースと平滑コンデンサ
Ciの負極(1次側アース)間に挿入されるクランプダ
イオードDD により、スイッチング素子Q1 のオフ時に
流れるクランプ電流の経路を形成するようにされてい
る。スイッチング素子Q1 のコレクタは、一次巻線N1
−検出巻線NDの直列接続を介して平滑コンデンサCi
の正極端子と接続される。エミッタは一次側アースに接
地される。
【0028】また、上記スイッチング素子Q1 のコレク
タ・エミッタ間には、並列共振コンデンサCrが接続さ
れている。この並列共振コンデンサCrは、自身のキャ
パシタンスと、後述する絶縁コンバータトランスPIT
の一次巻線N1側のリーケージインダクタンスL1とによ
り電圧共振形コンバータの一次側並列共振回路を形成す
る。そして、スイッチング素子Q1 のオフ時には、この
並列共振回路の作用によって共振コンデンサCrの両端
電圧は、実際には正弦波状のパルス波形となって電圧共
振形の動作が得られるようになっている。
【0029】この図に示す直交型制御トランスPRT
は、検出巻線ND,駆動巻線NB,及び制御巻線NCが巻
装された可飽和リアクトルである。この直交型トランス
PRTは、スイッチング素子Q1を駆動すると共に、定
電圧制御のために設けられる。この直交型制御トランス
PRTの構造としては、4本の磁脚を有する2つのダブ
ルコの字型コアの互いの磁脚の端部を接合するようにし
て立体型コアを形成する。そして、この立体型コアの所
定の2本の磁脚に対して、同じ巻回方向に検出巻線N
D,駆動巻線NBを巻装し、更に制御巻線NCを、上記検
出巻線ND,駆動巻線NBに対して直交する方向に巻装し
て構成される。
【0030】この場合、直交型制御トランスPRT(周
波数可変手段)の検出巻線NDは、後述する、絶縁コン
バータトランスPITの一次巻線N1と直列に接続され
ていることで、スイッチング素子Q1のスイッチング出
力は、一次巻線N1を介して検出巻線NDに伝達される。
直交型制御トランスPRTにおいては、検出巻線NDに
得られたスイッチング出力がトランス結合を介して駆動
巻線NBに励起されることで、駆動巻線NBにはドライブ
電圧としての交番電圧が発生する。このドライブ電圧
は、自励発振駆動回路を形成する直列共振回路(NB,
CB)からベース電流制限抵抗RBを介して、ドライブ電
流としてスイッチング素子Q1のベースに出力される。
これにより、スイッチング素子Q1は、直列共振回路
(NB,CB)の共振周波数により決定されるスイッチン
グ周波数でスイッチング動作を行うことになる。
【0031】本実施の形態の絶縁コンバータトランスP
ITは、図2に示すように、例えばフェライト材による
E型コアCR1、CR2を互いの磁脚が対向するように
組み合わせたEE型コアが備えられ、このEE型コアの
中央磁脚に対して、分割ボビンBを利用して一次巻線N
1(及び三次巻線N3)と、二次巻線N2をそれぞれ分割
した状態で巻装している。そして、中央磁脚に対しては
図のようにギャップGを形成するようにしている。これ
によって、所要の結合係数による疎結合が得られるよう
にしている。ギャップGは、E型コアCR1,CR2の
中央磁脚を、2本の外磁脚よりも短く形成することで形
成することが出来る。また、結合係数kとしては、例え
ばk≒0.85という疎結合の状態を得るようにしてお
り、その分、飽和状態が得られにくいようにしている。
【0032】上記絶縁コンバ−タトランスPITの一次
巻線N1の一端は、スイッチング素子Q1 のコレクタと
接続され、他端側は検出巻線NDの直列接続を介して平
滑コンデンサCiの正極(整流平滑電圧Ei)と接続さ
れている。また、さらに一次巻線が巻き上げられて形成
された三次巻線N3は帰還巻線として機能し、直列共振
コンデンサC3を介して、力率改善回路10における高
速リカバリ形ダイオードD1のカソードに接続されてい
る。
【0033】絶縁コンバ−タトランスPITの二次側で
は、一次巻線N1 により誘起された交番電圧が二次巻線
N2に発生する。この場合、二次巻線N2に対しては、二
次側並列共振コンデンサC2 が並列に接続されること
で、二次巻線N2のリーケージインダクタンスL2と二次
側並列共振コンデンサC2のキャパシタンスとによって
並列共振回路が形成される。この並列共振回路により、
二次巻線N2に励起される交番電圧は共振電圧となる。
つまり二次側において電圧共振動作が得られる。
【0034】即ち、この電源回路では、一次側にはスイ
ッチング動作を電圧共振形とするための並列共振回路が
備えられ、二次側にも、電圧共振動作を得るための並列
共振回路が備えられる。つまり本明細書でいう、複合共
振形スイッチングコンバータとして構成される。
【0035】この場合、上記のようにして形成される二
次側の並列共振回路に対しては、整流ダイオードDO1及
び平滑コンデンサCO1を図のように接続することで、半
波整流回路が設けられ、直流出力電圧EO1を生成する。
なお、直流出力電圧EO1は制御回路1に対しても分岐し
て入力される。制御回路1においては、直流出力電圧E
O1を検出電圧として利用してスイッチング素子Q1のス
イッチングのための共振周波数を制御することで、定電
圧制御を行う。つまり制御回路1は、例えば二次側の直
流電圧出力EO1のレベルに応じてそのレベルが可変され
る直流電流を、制御電流としてドライブトランスPRT
の制御巻線NC に供給することにより、後述のように定
電圧制御を行う。
【0036】ところで、絶縁コンバータトランスPIT
においては、一次巻線N1 、二次巻線N2 の極性(巻方
向)と整流ダイオードDO (DO1)の接続との関係によ
って、一次巻線N1 のインダクタンスL1と二次巻線N2
のインダクタンスL2 との相互インダクタンスMにつ
いて、+Mとなる場合と−Mとなる場合とがある。例え
ば、図3(a)に示す接続形態を採る場合に相互インダ
クタンスは+M(加極性:フォワード方式)となり、図
3(b)に示す接続形態を採る場合に相互インダクタン
スは−M(減極性:フライバック方式)となる。これ
を、図1に示す電源回路の二次側の動作に対応させてみ
ると、例えば二次巻線N2 に得られる交番電圧が正極性
のときに整流ダイオードDO1に整流電流が流れる動作
は、+Mの動作モード(フォワード方式)とみることが
できる。
【0037】制御回路1では、二次側直流出力電圧レベ
ル(EO1)の変化に応じて、制御巻線NCに流す制御電
流(直流電流)レベルを可変することで、直交型制御ト
ランスPRTに巻装された駆動巻線NBのインダクタン
スLBを可変制御する。これにより、駆動巻線NBのイン
ダクタンスLBを含んで形成されるスイッチング素子Q1
のための自励発振駆動回路内の直列共振回路の共振条件
が変化する。これは、スイッチング素子Q1のスイッチ
ング周波数を可変する動作となるが、この動作によって
二次側直流出力電圧を安定化する作用を有する。
【0038】そしてこの図に示す回路においては、スイ
ッチング周波数を可変するのにあたり、スイッチング素
子Q1がオフとなる期間は一定としたうえで、オンとな
る期間を可変制御するようにしている。つまり、この電
源回路では、定電圧制御動作として、スイッチング周波
数を可変制御するように動作することで、スイッチング
出力に対する共振インピーダンス制御を行い、これと同
時に、スイッチング周期におけるスイッチング素子の導
通角制御(PWM制御)も行っているものと見ることが
出来る。そして、この複合的な制御動作を1組の制御回
路系によって実現している。ここで、スイッチング周波
数制御としては、例えば軽負荷の傾向になるなどして二
次側出力電圧が上昇したときに、スイッチング周波数を
高くすることで、二次側出力を抑制するように制御が行
われるものとされる。
【0039】続いて、力率改善回路10の構成について
説明する。この図に示す力率改善回路10においては、
ブリッジ整流回路Diの正極出力端子と平滑コンデンサ
Ciの正極端子間に対して、高速リカバリ型ダイオード
D1 −チョークコイルLS が直列接続されて挿入され
る。フィルタコンデンサCN は高速リカバリ型ダイオー
ドD1 のアノード側と平滑コンデンサCiの正極端子間
に対して挿入されることで、チョークコイルLsと共に
ノーマルモードのローパスフィルタを形成している。
【0040】また、力率改善回路10に対しては、高速
リカバリ型ダイオードD1 のカソードとチョークコイル
LSの接続点に対して、絶縁コンバータトランスPIT
の三次巻線N3が直列共振コンデンサC3を介して接続
されているが、これにより、一次側並列共振回路に得ら
れるスイッチング出力電圧(電圧共振パルス電圧)が帰
還されるようにしている。
【0041】さらにこの場合、力率改善回路10におけ
る高速リカバリ型ダイオードD1−チョークコイルLs
の直列接続回路に対して並列に、高速リカバリ型ダイオ
ードD21が接続されている。この高速リカバリ型ダイオ
ードD21により、高速リカバリ型ダイオードD1−チョ
ークコイルLsの直列接続回路に加えて、ブリッジ整流
回路Diの正極出力端子から平滑コンデンサCiの正極
端子の間に、もう1つの電流経路が形成されることにな
る。
【0042】このような力率改善回路10による力率改
善動作は、基本的には次のようになる。この図に示す力
率改善回路10の構成では、一次側並列共振回路に得ら
れるスイッチング出力が上記のように帰還されるが、帰
還されたスイッチング出力により、整流電流経路にはス
イッチング周期の交番電圧が重畳されることになる。こ
のスイッチング周期の交番電圧の重畳分によって、高速
リカバリ型ダイオードD1 では整流電流をスイッチング
周期で断続する動作が得られることになり、この断続作
用により見掛け上のチョークコイルLS のインダクタン
スも上昇することになる。これにより、整流出力電圧レ
ベルが平滑コンデンサCiの両端電圧よりも低いとされ
る期間にも平滑コンデンサCiへの充電電流が流れるよ
うにされる。この結果、交流入力電流IACの平均的な波
形が交流入力電圧の波形に近付くようにされて交流入力
電流IACの導通角が拡大される結果、力率改善が図られ
ることになる。
【0043】特に上述したように絶縁コンバータトラン
スPITの三次巻線N3が直列共振コンデンサC3を介
して高速リカバリ型ダイオードD1のカソードに接続さ
れていることで、一次側並列共振回路に得られるスイッ
チング出力である電圧共振パルス電圧が、高速リカバリ
型ダイオードD1とチョークコイルLSの接続点に帰還さ
れる電圧帰還方式としての回路系が形成されているもの
となる。つまり、三次巻線N3の両端の電圧は、例えば
60Vp−pの負のパルス電圧であるが、このパルス電
圧によって、直列共振コンデンサC3の静電容量とイン
ダクタンスLsによる電流共振による電圧がチョークコ
イルLsに生じ、平滑コンデンサCiへ電圧帰還される
ものとなる。
【0044】そして、スイッチング素子Q1のオフ期間
に生じる電圧共振パルス電圧は、平滑コンデンサCi側
が正になるため、交流入力電圧VACが平滑コンデンサC
iの電圧Eiより低い時でも、交流入力電圧VACに三次
巻線N3のパルス電圧を加えた値が電圧Eiよりも高け
れば、交流電源ACからの交流入力電流IACは、ブリッ
ジ整流回路Di→高速リカバリ型ダイオードD1→チョ
ークコイルLSを介して平滑コンデンサCiに充電され
る。その結果、図6(b)に示すように、交流入力電流
IACの導通角が拡大し、力率PFが向上する。なお、図
6(a)〜(f)は、交流入力電圧VAC、交流入力電流
IAC、電圧V1、帰還電圧V2、高速リカバリ型ダイオ
ードD21に流れる電流ID21、高速リカバリ型ダイオー
ドD1に流れる電流ID1の各動作波形を示している。
【0045】三次巻線N3によって放出される励磁エネ
ルギーは、平滑コンデンサCiの充電エネルギーが形を
変えたものであるが、これが充電電流(電流ILS)とな
って平滑コンデンサCiを充電して再び充電エネルギー
に戻っている。また、この電圧帰還方式では、交流入力
電圧VACが低い期間では、高速リカバリ型ダイオードD
1はオフ状態となり、電流ID1は流れない。
【0046】また本例では、高速リカバリ型ダイオード
D21が配されていることにより、交流入力電圧VACの正
負のピーク値近辺では、交流電源ACから高速リカバリ
型ダイオードD21を介して平滑コンデンサCiへの充電
電流が流れる。これは、交流入力電圧VACの正負のピー
ク値近辺において高速リカバリ型ダイオードD1とイン
ダクタンスLsに過大な充電電流が流れることを防止す
るものとなる。これは、直列共振コンデンサC3に流れ
る電流IC3が交流入力電圧VACのピーク値付近で影響を
受けて零電圧スイッチング動作が制約されることを防止
できることを意味する。そしてこのため、直列共振コン
デンサC3の静電容量を低減して電圧帰還量を増加さ
せ、力率を例えば0.8以上に向上させることが可能と
なる。
【0047】図4,図5,図6に図1のスイッチング電
源回路による実験結果を示す。実験では、コンデンサC
N=1μF、平滑コンデンサCi=1000μF、並列共
振コンデンサCr=7500PF、直列共振コンデンサ
C3=0.22μF、インダクタンスLs=33μH、
三次巻線N3=4Tとし、また高速リカバリ型ダイオー
ドD1及びD21は5A/400Vのものを使用した。な
お、上記図7で示した先行技術での図8〜図10の実験
結果は、並列共振コンデンサCr=6800PF、直列
共振コンデンサC3=0.33μF、インダクタンスL
s=13μH、三次巻線N3=3Tとし、また高速リカ
バリ型ダイオードD1は10A/400Vのものを使用
していたことを付記しておく。
【0048】図4は交流入力電圧VAC=100V、50
Hz時における、負荷電力Po=200W〜40Wの変
動に対する、力率PFと整流平滑電圧Eiの変化特性で
ある。また図5は 負荷電力Po=200W、50Hz
時における、交流入力電圧VAC=85V〜144Vの変
動に対する力率PFと整流平滑電圧Eiの変化特性であ
る。これらの図からわかるように、力率PFは0.9以
上にまで向上されること、及び力率PFは負荷電力Po
や交流入力電圧VACの変動に対して広範囲に維持できる
ことがわかる。
【0049】また上述した各波形を示す図6(a)〜
(f)は、負荷電力Po=200W、交流入力電圧VAC
=100V、力率PF=0.90の時の各部の動作波形
であり、図6(e)に高速リカバリ型ダイオードD21に
流れる電流ID21を示しているが、電流ID21は、交流入
力電圧VACの正負のピーク値近辺の4msecの期間
に、平滑コンデンサCiへの12Apの高周波充電電流
として流れ、このとき高速リカバリ型ダイオードD1に
は図6(f)のように、5Apの高周波電流ID1が流れ
ることとなっている。つまり、ブリッジ整流ダイオード
Diのカソード電極側から高速リカバリ型ダイオードD
21を介して平滑コンデンサCiの正極側が接続されるこ
とにより、交流入力電圧VACのピーク近辺での高速リカ
バリ型ダイオードD1に流れる充電電流ID1が減少され
る。これによって直列共振コンデンサC3に流れる電流
IC3が交流入力電圧VACのピーク値付近で影響を受けて
零電圧スイッチング動作が制約されることがなくなる。
従って並列共振コンデンサCrや直列共振コンデンサC
3の静電容量を変えて電圧帰還量を増加させ、力率を向
上させることが可能となる。もちろん、高速リカバリ型
ダイオードD1としても大電流による発熱が抑えられ、
上記の5A/400Vのように電流容量が小さい高速リ
カバリ型ダイオードを選定できる。
【0050】また力率PFの向上によって、交流入力電
流IACは力率改善前の25AP-Pから16AP-Pに低減さ
れ、ラインフィルタトランスLFTの電力損失の低減と
整流平滑電圧Eiの上昇によって、複合共振形コンバー
タの効率が向上する。これによりAC/DCの電力変換
効率が92.0%になり、力率改善前よりも0.5%向
上する。
【0051】また平滑コンデンサCiの両端の整流平滑
電圧Eiのリップル電圧は7Vであって、先行技術にお
ける14Vの1/2となり、直流出力電圧Eoのリップ
ル電圧も先行技術における100mVから本例の50m
Vに低減する。このため平滑コンデンサCi、C01の静
電容量の低減が可能となり、回路の小型化が可能とな
る。例えば平滑コンデンサCiを1000μFから68
0μFに変え、また平滑コンデンサC01を220μFか
ら100μFに変えても、直流出力電圧Eoのリップル
電圧は90mVであり、先行技術より低減できる。
【0052】以上、実施の形態について説明してきた
が、本発明はさらに多様な変形例が考えられる。例えば
本出願人は、複合共振形スイッチングコンバータとし
て、二次側直列共振回路を利用した全波整流回路、2倍
電圧整流回路、4倍電圧整流回路などを備えた構成も既
に提案しているが、このような構成も本実施の形態の変
形例として成立し得る。つまり、本実施の形態としては
二次側の共振回路及び整流回路の構成として特に限定さ
れるものではない。
【0053】また、一次側の電圧共振コンバータとして
自励式の例を挙げたが、他励発振形であってもよい。さ
らに一次側の電圧共振形コンバータとして、1石のスイ
ッチング素子を備えたいわゆるシングルエンド方式の構
成を述べたが、2石のスイッチング素子を交互にスイッ
チングさせるいわゆるプッシュプル方式にも本発明が適
用できるものである。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、複合共
振形コンバータに対して力率改善回路を備えたスイッチ
ング電源回路として、一次側共振回路に得られるスイッ
チング出力が三次巻線及び直列共振コンデンサを介して
帰還される。そして力率改善動作のためのスイッチング
を行う一方の高速リカバリ型ダイオードとは並列の電流
経路として、ブリッジ整流ダイオードのカソード電極側
から他方の高速リカバリ型ダイオードを介して平滑コン
デンサの正極側が接続されることにより、交流入力電圧
のピーク近辺で、上記一方の高速リカバリ型ダイオード
に流れる充電電流が減少される。このため、電圧帰還量
を増加して力率を0.90以上に向上させても、一次側
電圧共振コンバータの零電圧スイッチング動作領域は確
保される。つまり力率の向上が実現できる。
【0055】またAC/DCの電力変換効率が向上さ
れ、入力電力の低減による省エネルギーが図られる。ま
た整流平滑電圧及び直流出力電圧の商用電源周期のリッ
プル電圧を低下させることができ、各平滑コンデンサ
(電解コンデンサ)の静電容量の低下が可能であり、各
平滑コンデンサの小型が可能となる。さらに高速リカバ
リ型ダイオードと低速リカバリ型ダイオードで電流が分
流するため、発熱が低下し、従って各ダイオードは電流
容量の小さいものを選定できる。これらのことより回路
の小型化やコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のスイッチング電源回路の
回路図である。
【図2】本実施の形態の電源回路に採用される絶縁コン
バータトランスの構造を示す側断面図である。
【図3】相互インダクタンスが+M/−Mの場合の各動
作を示す説明図である。
【図4】実施の形態のスイッチング電源回路の力率と平
滑電圧の特性の説明図である。
【図5】実施の形態のスイッチング電源回路の力率と平
滑電圧の特性の説明図である。
【図6】実施の形態のスイッチング電源回路の動作を示
す波形図である。
【図7】先行技術としての電源回路の構成を示す回路図
である。
【図8】先行技術のスイッチング電源回路の力率と平滑
電圧の特性の説明図である。
【図9】先行技術のスイッチング電源回路の力率と平滑
電圧の特性の説明図である。
【図10】先行技術のスイッチング電源回路の動作を示
す波形図である。
【図11】先行技術のスイッチング電源回路の動作を示
す波形図である。
【符号の説明】
1 制御回路、10 力率改善回路、Di ブリッジ整
流回路、Ci 平滑コンデンサ、D1 高速リカバリ型
ダイオード、D21 高速リカバリ型ダイオードD20、C
r 並列共振コンデンサ、C3 直列共振コンデンサ、
C2 二次側並列共振コンデンサ、PRT 直交型制御
トランス、PIT 絶縁コンバータトランス、Q1 ス
イッチング素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源をブリッジ整流ダイオード
    で整流し、上記ブリッジ整流ダイオードのカソード電極
    側から高速リカバリ型ダイオードを介して正極側が接続
    される平滑コンデンサにより、直流入力電圧を出力する
    整流平滑手段と、 疎結合とされる所要の結合係数が得られるようにギャッ
    プが形成され、一次側出力を二次側に伝送するために設
    けられる絶縁コンバータトランスと、 上記直流入力電圧をスイッチング素子により断続して上
    記絶縁コンバータトランスの一次巻線に出力するように
    されたスイッチング手段と、 少なくとも、上記絶縁コンバータトランスの一次巻線を
    含む漏洩インダクタンス成分と一次側並列共振コンデン
    サのキャパシタンスとによって形成されて、上記スイッ
    チング手段の動作を電圧共振形とする一次側共振回路
    と、 上記整流平滑手段の整流電流経路に挿入されるととも
    に、上記一次側共振回路で得られるスイッチング出力電
    圧が、上記絶縁コンバータトランスの一次巻線を巻き上
    げて形成された三次巻線と直列共振コンデンサを介して
    帰還され、この帰還されたスイッチング出力電圧に基づ
    いて整流電流を断続することにより力率を改善する力率
    改善手段と、 上記絶縁コンバータトランスの二次巻線の漏洩インダク
    タンス成分と、二次側共振コンデンサのキャパシタンス
    とによって二次側において形成される二次側共振回路
    と、 上記二次側共振回路を含んで形成され、上記絶縁コンバ
    ータトランスの二次巻線に得られる交番電圧を入力し
    て、整流動作を行って二次側直流出力電圧を生成するよ
    うに構成された直流出力電圧生成手段と、 上記二次側直流出力電圧のレベルに応じて、二次側直流
    出力電圧に対する定電圧制御を行うように構成された定
    電圧制御手段と、 を備えたことを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 上記力率改善手段には、上記高速リカバ
    リ型ダイオードと並列に、高速リカバリ型ダイオードと
    インダクタンスの直列回路が配されているとともに、 上記直列共振コンデンサは、上記三次巻線と、上記直列
    回路における高速リカバリ型ダイオードとインダクタン
    スの接続点との間に配されることを特徴とする請求項1
    に記載のスイッチング電源回路。
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