JP3594049B2 - 整流回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力される交流電圧を整流器により整流し、コンデンサにより平滑して直流電圧を出力する整流回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の単相整流回路の一構成例を示す回路図である。
図7に示す単相整流回路は、交流電圧及び交流電流を発生する交流電源1と、交流電源1に直列に接続されたリアクトル2と、リアクトル2に接続されたダイオードブリッジ54と、ダイオードブリッジ54に接続された平滑用のコンデンサ40とから構成されており、ダイオードブリッジ54は、4つのダイオード11〜14から構成されている。ここで、リアクトル2においては、ダイオードブリッジ54とコンデンサ40との間に設けて直流リアクトルとする場合もある。
以下に、図7に示す単相整流回路の動作について説明する。
図8は、図7に示した交流電源1から出力される電圧と電流との関係を示す図であり、(a)は電圧値を示す図、(b)は電流値を示す図である。
【0003】
交流電源1から交流電圧eRSが出力されると、リアクトル2に電流iが流れるが、電流iにおいては図8に示すように、交流電圧eRSが一定の直流電圧値を超えた時点から流れ始め、一定の直流電圧値より低くなった時点で減少し始め、流れなくなる。
リアクトル2を流れる電流iが正である半波期間においては、電流iがダイオードブリッジ内のダイオード11,14を流れてコンデンサ40に電荷が充電され、電流iが負である半波期間においては、電流iがダイオードブリッジ内のダイオード13,12を流れてコンデンサ40に電荷が充電される。
このようにして、コンデンサ40の両端に接続される負荷(不図示)に対して直流電圧が印加される。
【0004】
図8に示す電流波形においては、3次、5次、7次等の奇数次の高調波成分が含有されている。
図9は、従来の3相整流回路の一構成例を示す回路図である。
図9に示す3相整流回路は、交流電圧及び交流電流を発生する交流電源1a,1b,1cと、交流電源1a,1b,1cのそれぞれに直列に接続されたリアクトル4a,4b,4cと、リアクトル4a,4b,4cに接続されたダイオードブリッジ51と、ダイオードブリッジ51に接続された平滑用のコンデンサ40とから構成されており、ダイオードブリッジ51は、6つのダイオード17〜22から構成されている。ここで、リアクトル4a,4b,4cにおいては、ダイオードブリッジ51とコンデンサ40との間に設けて直流リアクトルとする場合もある。
【0005】
以下に、図9に示す3相整流回路の動作について説明する。
図10は、図9に示した交流電源から出力される電圧と電流との関係を示す図であり、(a)は電圧値を示す図、(b)はリアクトル4aを流れる電流値を示す図、(c)はリアクトル4bを流れる電流値を示す図、(d)はリアクトル4cを流れる電流値を示す図である。
交流電源1a,1b,1cから交流電圧が出力されると、リアクトル4a,4b,4cに電流が流れるが、リアクトル4a,4b,4cにそれぞれ流れる電流においては図10に示すように、線間電圧が一定の直流電圧値を超えた時点から流れ始め、一定の直流電圧値より低くなった時点で減少し始め、流れなくなる。
リアクトル4a,4b,4cを流れた電流がダイオードブリッジ51を介してコンデンサ40に供給され、コンデンサ40に電荷が充電される。
【0006】
このようにして、コンデンサ40の両端に接続される負荷(不図示)に対して直流電圧が印加される。
図10に示す電流波形においては、含有される高調波成分は単相の場合と比べて少ないものの、5次、7次、11次、13次等といった3の倍数次を除いた奇数次の高調波成分が含有されている。
しかしながら、図7あるいは図9に示した整流回路においては、交流電源から出力される電源電圧の値が一定の直流電圧の値を超えた時点で急峻な電流が流れ始めるため、電流の高周波成分が大きく、配電網における損失が増大してしまう。
また、電源電圧の波形が歪み、接続される他の機器へも悪影響を及ぼす虞れもある。
【0007】
そこで、リアクトルを交流側または直流側に挿入することにより、上記問題点を改善することが考えられるが、十分な効果を得るためにはインダクタンスを大きくする必要があり、そのため、寸法が大きくなりコストも高くなると共に、インダクタンスによる電圧降下が発生してしまう。
リアクトルを極度に大きくすることなく高調波成分を低減させる方法として、ダイオードをスイッチング素子に置き換えたり、別のスイッッチング素子等を追加してPWM制御を行う方法がある。
また、受動部品のみを用いて高調波成分を低減させる方法として、LCフィルタを用いる方法が特開平5−344731号公報に開示されている。
図11は、LCフィルタにより特定高調波成分の低減が図られる単相整流回路の一構成例を示す回路図である。
【0008】
図11に示す単相整流回路においては、図7に示した回路のダイオードブリッジ54の入力側に並列にリアクトル6及びコンデンサ41からなる共振回路が設けられている。
図11のように構成された単相整流回路においては、交流電源1から出力される電源電圧の値が一定の直流電圧の値よりも低い場合に、交流電源1からリアクトル2を介してリアクトル6及びコンデンサ41に電流が流れるため、入力電流の特定の高周波成分が吸収される。
また、ダイオードのスイッチング作用を利用してコンデンサを直並列に切り替える方法が、電気学会論文誌D分冊、113巻、3号、p403に開示されている。
【0009】
さらに、3相整流回路においては、整流ブリッジが2組設けられ、スター・デルタ接続トランスの位相シフト機能を用いて多重化する方法が用いられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の整流回路においては以下に記載するような問題点がある。
(1)能動素子を用いてPWM制御を行う方法において
回路構成が複雑になるため、製造コストが増大してしまい、また、新たな電磁障害が発生する虞れがある。
(2)特開平5−344731号公報に開示されている方法において
リアクトルとコンデンサとからなる共振回路によって高調波成分を吸収しているため、LC共振の特定高調波以外には効果がなく、また、例えば3次高調波である150Hzまたは180Hzの共振を得るような共振回路においては、使用されるリアクトル及びコンデンサがかなり大きいものになるため、回路が大型化してしまう。
【0011】
(3)電気学会論文誌に開示されている方法において
ダイオードのスイッチング作用を利用するため、多くのダイオードが直列に接続され、ダイオードの電圧効果による電圧損失が増加してしまう。
また、無負荷時における直流出力電圧値が交流電源ピーク電圧値の1.5倍に達するため、直流回路よりも出力側に設定する部品を耐圧の高いものとしなければならず、製造コストが増大してしまう。
(4)2組の整流ブリッジとスター・デルタ接続の移相トランスを組み合わせる方法において
回路のサイズ及び製造コスト面での不利は免れない。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、回路の大型化及び製造コストの増大を招くことなく、電源電流の高調波成分を低減させることができる整流回路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、
交流電圧及び交流電流を出力する交流電源と、該交流電源の一端接続される第1の整流経路及び前記交流電源の前記第1の整流経路が接続されていない端に接続される第2の整流経路を具備し、前記交流電圧及び前記交流電流を直流電圧及び直流電流にそれぞれ整流する整流手段と、前記第1の整流経路と直列に接続される第1のリアクトルと、前記整流手段に接続され、前記整流手段からの出力を平滑する第1のコンデンサとを有してなる整流回路において、
前記整流手段に設けられた第3の整流経路と、
前記交流電源の前記第1の整流経路が接続された端に接続される第2のコンデンサと、
前記第1のコンデンサに接続される第2のリアクトルとを具備し、
前記第3の整流経路は、前記第2のコンデンサ介して前記交流電源に接続され、かつ、前記第2のリアクトルを介して前記第1のコンデンサに接続されていることを特徴とする。
【0014】
また、交流電圧及び交流電流を出力する複数の交流電源と、
該交流電源の一端にそれぞれ接続された複数の第1のリアクトルと、
該第1のリアクトルを介して前記交流電源に接続され、前記交流電圧及び前記交流電流を直流電圧及び直流電流にそれぞれ整流する第1の整流手段と、
前記第1の整流手段に接続され、前記第1の整流手段からの出力を平滑する第1のコンデンサと、
該第1のコンデンサに対して前記第1の整流手段と並列に接続された第2の整流手段と、
前記複数の交流電源にそれぞれ接続された複数の第2のリアクトルとを有してなる整流回路において、
前記第2の整流手段と前記複数の第2のリアクトルとの間に複数の第2のコンデンサを具備し、
前記第2の整流手段が、前記第2のコンデンサ及び前記第2のリアクトルを介して前記交流電源に接続されていることを特徴とする。
【0015】
また、交流電圧及び交流電流を出力する複数の交流電源と、
該交流電源の一端に接続され、前記交流電圧及び前記交流電流を直流電圧及び直流電流にそれぞれ整流する第1の整流手段と、
前記第1の整流手段と直列に接続される第1のリアクトルと、
該第1のリアクトルを介して前記第1の整流手段に接続され、前記第1の整流手段からの出力を平滑する第1のコンデンサと、
前記第1のコンデンサに対して前記第1の整流手段と並列に接続された第2の整流手段と、
前記第2の整流手段と直列に接続され、かつ、前記第2の整流手段と接続されていない端に前記第1のコンデンサが接続される第2のリアクトルとを有してなる整流回路において、
前記複数の交流電源と前記第2の整流手段との間に複数の第2のコンデンサを具備し、
前記第2の整流手段が、前記第2のコンデンサを介して前記交流電源に接続されていることを特徴とする。
【0016】
(作用)
上記のように構成された本発明においては、整流経路あるいは整流手段が新たに設られ、さらに、その整流経路あるいは整流手段と交流電源との間にコンデンサが設けられており、従来より設けられている整流経路あるいは整流手段を流れる電流に対して新たに設けられた整流経路あるいは整流手段を流れる電流は進み位相を有する。そのため、新たに設けられた整流経路あるいは整流手段を流れる電流と従来よりある整流経路あるいは整流手段を流れる電流とが重畳されると、交流電源から流れ込む電流の通流幅が拡大され、高調波成分が低減される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明による単相整流回路の実施の一形態を示す回路図である。
本形態は図1に示すように、交流電圧及び交流電流を発生する交流電源1と、交流電源1に直列に接続された第1のリアクトル2と、リアクトル2に接続される整流手段であるダイオードブリッジ53と、ダイオードブリッジ53に接続された第1のコンデンサである平滑用のコンデンサ40と、ダイオードブリッジ53の入力側にリアクトル2と並列に接続された第2のリアクトル3及び第2のコンデンサ31とから構成されており、ダイオードブリッジ53は、第1の整流経路を形成するダイオード11及びダイオード12と、第2の整流経路を形成するダイオード13及びダイオード14と、第3の整流経路を形成するダイオード15及びダイオード16とから構成されている。
【0018】
以下に、それぞれの接続について説明する。
交流電源1の一端がリアクトル2及びリアクトル3のそれぞれの一端に接続され、交流電源1の他端がダイオード13とダイオード14との間に接続され、リアクトル2の他端がダイオード11とダイオード12との間に接続され、リアクトル3の他端がコンデンサ31の一端に接続され、コンデンサ31の他端がダイオード15とダイオード16との間に接続され、ダイオードブリッジ53に並列にコンデンサ40が接続されている。
以下に、上記のように構成された単相整流回路の動作について説明する。
図2は、図1に示した単相整流回路において交流電源1から出力される電圧と電流との関係を示す図であり、(a)は交流電源電圧値を示す図、(b)はリアクトル2を流れる電流値を示す図、(c)はリアクトル3を流れる電流値を示す図、(d)はコンデンサ31にかかる電圧値を示す図、(e)は交流電源1から出力される電流値を示す図である。
【0019】
交流電源1から交流電圧eRSが出力されると、リアクトル2及びリアクトル3に流れる電流iは、交流電圧eRSが一定の直流電圧値を超えた時点から流れ始めるが、リアクトル2に流れる電流iR1とリアクトル3に流れる電流iR2とは、コンデンサ31によって電流iR2が進み位相となっているため、位相が異なる。このため、電流iR1と電流iR2とが重畳された電流iは図2(e)に示すように、二山を有する波形となる。
これにより、通流幅が拡大され、その分だけ振幅が低減し、高調波成分が低減される。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態として、第1の実施の形態における単相整流回路のリアクトルの接続位置を変えて直流リアクトルとした例について説明する。
【0020】
図3は、本発明による単相整流回路において直流リアクトルを用いた一形態を示す図である。
本形態においては、ダイオードブリッジ53のダイオード11,12に第1のリアクトルであるリアクトル6a,6bが、ダイオード15,16に第2のリアクトルであるリアクトル7a,7bがそれぞれ直列に接続されており、その他の構成においては、第1の実施の形態において示したものと同様である。
なお、リアクトル6aとリアクトル6b、及びリアクトル7aとリアクトル7bとはそれぞれ磁気結合されている。
(第3の実施の形態)
図4は、本発明による3相整流回路の実施の一形態を示す回路図である。
【0021】
本形態は図4に示すように、交流電圧及び交流電流を発生する交流電源1a,1b,1cと、交流電源1a,1b,1cのそれぞれに直列に接続された第1のリアクトル4a,4b,4cと、リアクトル4a,4b,4cに接続される第1の整流手段であるダイオードブリッジ51と、ダイオードブリッジ51に接続された第1のコンデンサである平滑用のコンデンサ40と、コンデンサ40に対してダイオードブリッジ51と並列に接続された第2の整流手段であるダイオードブリッジ52と、交流電源1a,1b,1cとダイオードブリッジ52との間にそれぞれ接続された第2のリアクトル5a,5b,5c及び第2のコンデンサ32a,32b,32cとから構成されており、また、ダイオードブリッジ51は、6つのダイオード17〜22から構成されており、ダイオードブリッジ52は、6つのダイオード23〜28から構成されている。
【0022】
以下に、それぞれの接続について説明する。
交流電源1aの一端がリアクトル4a及びリアクトル5aのそれぞれの一端に接続され、リアクトル4aの他端がダイオード17とダイオード18との間に接続され、リアクトル5aの他端がコンデンサ32aの一端に接続され、コンデンサ32aの他端がダイオード23とダイオード24との間に接続され、交流電源1bの一端がリアクトル4b及びリアクトル5bのそれぞれの一端に接続され、リアクトル4bの他端がダイオード19とダイオード20との間に接続され、リアクトル5bの他端がコンデンサ32bの一端に接続され、コンデンサ32bの他端がダイオード25とダイオード26との間に接続され、交流電源1cの一端がリアクトル4c及びリアクトル5cのそれぞれの一端に接続され、リアクトル4cの他端がダイオード21とダイオード22との間に接続され、リアクトル5cの他端がコンデンサ32cの一端に接続され、コンデンサ32cの他端がダイオード27とダイオード28との間に接続され、ダイオードブリッジ51及びダイオードブリッジ52にコンデンサ40が接続されている。
【0023】
以下に、上記のように構成された3相整流回路の動作について説明する。
図5は、図4に示した3相整流回路において交流電源から出力される電圧と電流との関係を示す図であり、(a)は交流電源電圧値を示す図、(b)はリアクトル4aに流れる電流値を示す図、(c)はリアクトル4bに流れる電流値を示す図、(d)はリアクトル4cに流れる電流値を示す図、(e)はコンデンサ32aにかかる電圧値並びにリアクトル5aを流れる電流値を示す図、(f)はコンデンサ32bにかかる電圧値並びにリアクトル5bを流れる電流値を示す図、(g)はコンデンサ32cにかかる電圧値並びにリアクトル5cを流れる電流値を示す図、(h)は交流電源1aから出力される電流値を示す図、(i)は交流電源1bから出力される電流値を示す図、(j)は交流電源1cから出力される電流値を示す図である。
【0024】
第1の実施の形態において示した単相整流回路と同様にして、コンデンサ32aによって、リアクトル5aを流れる電流iR2がリアクトル4aを流れる電流iR1に対して進み位相となる。同様に、リアクトル5bを流れる電流iS2がリアクトル4bを流れる電流iS1に対して、また、リアクトル5cを流れる電流iT2がリアクトル4cを流れる電流iT1に対して、それぞれ進み位相となる。
このため、電流iR1と電流iR2とが重畳された電流i、電流iS1と電流iS2とが重畳された電流i及び電流iT1と電流iT2とが重畳された電流iはそれぞれ図5に示すように、四つ山を有する波形となる。
これにより、通流幅が拡大され、その分だけ振幅が低減し、高調波成分が低減される。
【0025】
ここで、ダイオードブリッジ52を介してコンデンサ40に流れた電流iR2,iS2,iT2においては、他の相に接続されたコンデンサ(不図示)の電圧極性の作用により、ダイオードブリッジ52を通って交流電源1a,1b,1cのそれぞれに戻るのではなく、ダイオードブリッジ51を通って交流電源1a,1b,1cのそれぞれに流れる。図5(b)〜(d)における破線はこの電流を示すものである。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態として、第3の実施の形態における3相整流回路のリアクトルの接続位置を変えて直流リアクトルとした例について説明する。
図6は、本発明による3相整流回路において直流リアクトルを用いた一形態を示す図である。
【0026】
本形態においては、第1の整流手段であるダイオードブリッジ51の一端と第1のコンデンサ40との間に第1のリアクトル8a,8bが、第2の整流手段であるダイオードブリッジ52の一端とコンデンサ40との間に第2のリアクトル9a,9bがそれぞれ接続されており、その他の構成においては、第3の実施の形態において示したものと同様である。
なお、リアクトル8aとリアクトル8b、及びリアクトル9aとリアクトル9bとはそれぞれ磁気結合されている。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように本発明においては、交流電源との間に電流の進み位相を作用させるコンデンサが接続された整流経路あるいは整流手段を新たに設けたため、整流手段に流れる電流は、位相の異なる電流が重畳されることになり、交流電源から流れ込む電流の通流幅が拡大され、高調波成分を低減させることができる。
これにより、回路の大型化及び製造コストの増大を招くことなく、電源電流の高調波成分を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による単相整流回路の実施の一形態を示す回路図である。
【図2】図1に示した単相整流回路において交流電源から出力される電圧と電流との関係を示す図であり、(a)は交流電源電圧値を示す図、(b),(c)はリアクトルを流れる電流値を示す図、(d)はコンデンサにかかる電圧値を示す図、(e)は交流電源から出力される電流値を示す図である。
【図3】本発明による単相整流回路において直流リアクトルを用いた一形態を示す図である。
【図4】本発明による3相整流回路の実施の一形態を示す回路図である。
【図5】図4に示した3相整流回路において交流電源から出力される電圧と電流との関係を示す図であり、(a)は交流電源電圧値を示す図、(b)〜(d)はリアクトル4aに流れる電流値を示す図、(e)〜(g)はコンデンサにかかる電圧値並びにリアクトルを流れる電流値を示す図、(h)〜(j)は交流電源から出力される電流値を示す図である。
【図6】本発明による3相整流回路において直流リアクトルを用いた一形態を示す図である。
【図7】従来の単相整流回路の一構成例を示す回路図である。
【図8】図7に示した交流電源1から出力される電圧と電流との関係を示す図であり、(a)は電圧値を示す図、(b)は電流値を示す図である。
【図9】従来の3相整流回路の一構成例を示す回路図である。
【図10】図9に示した交流電源から出力される電圧と電流との関係を示す図であり、(a)は電圧値を示す図、(b)〜(d)はリアクトルを流れる電流値を示す図である。
【図11】LCフィルタにより特定高調波成分の低減が図られる単相整流回路の一構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 交流電源
2,3,4a,4b,4c,5a,5b,5c,6a,6b,7a,7b,8a,8b,9a,9b リアクトル
11〜28 ダイオード
31,32a,32b,32c,40 コンデンサ
51〜53 ダイオードブリッジ

Claims (3)

  1. 交流電圧及び交流電流を出力する交流電源と、該交流電源の一端に接続される第1の整流経路及び前記交流電源の前記第1の整流経路が接続されていない端に接続される第2の整流経路を具備し、前記交流電圧及び前記交流電流を直流電圧及び直流電流にそれぞれ整流する整流手段と、前記第1の整流経路と直列に接続される第1のリアクトルと、前記整流手段に接続され、前記整流手段からの出力を平滑する第1のコンデンサとを有してなる整流回路において、
    前記整流手段に設けられた第3の整流経路と、
    前記交流電源の前記第1の整流経路が接続された端に接続される第2のコンデンサと、
    前記第1のコンデンサに接続される第2のリアクトルとを具備し、
    前記第3の整流経路は、前記第2のコンデンサを介して前記交流電源に接続され、かつ、前記第2のリアクトルを介して前記第1のコンデンサに接続されていることを特徴とする整流回路。
  2. 交流電圧及び交流電流を出力する複数の交流電源と、該交流電源の一端にそれぞれ接続された複数の第1のリアクトルと、該第1のリアクトルを介して前記交流電源に接続され、前記交流電圧及び前記交流電流を直流電圧及び直流電流にそれぞれ整流する第1の整流手段と、前記第1の整流手段に接続され、前記第1の整流手段からの出力を平滑する第1のコンデンサと、該第1のコンデンサに対して前記第1の整流手段と並列に接続された第2の整流手段と、前記複数の交流電源にそれぞれ接続された複数の第2のリアクトルとを有してなる整流回路において、
    前記第2の整流手段と前記複数の第2のリアクトルとの間に複数の第2のコンデンサを具備し、
    前記第2の整流手段が、前記第2のコンデンサ及び前記第2のリアクトルを介して前記交流電源に接続されていることを特徴とする整流回路。
  3. 交流電圧及び交流電流を出力する複数の交流電源と、該交流電源の一端に接続され、前記交流電圧及び前記交流電流を直流電圧及び直流電流にそれぞれ整流する第1の整流手段と、前記第1の整流手段と直列に接続される第1のリアクトルと、該第1のリアクトルを介して前記第1の整流手段に接続され、前記第1の整流手段からの出力を平滑する第1のコンデンサと、前記第1のコンデンサに対して前記第1の整流手段と並列に接続された第2の整流手段と、前記第2の整流手段と直列に接続され、かつ、前記第2の整流手段と接続されていない端に前記第1のコンデンサが接続される第2のリアクトルとを有してなる整流回路において、
    前記複数の交流電源と前記第2の整流手段との間に複数の第2のコンデンサを具備し、
    前記第2の整流手段が、前記第2のコンデンサを介して前記交流電源に接続されていることを特徴とする整流回路。
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