JPH09140137A - 整流回路 - Google Patents

整流回路

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JPH09140137A
JPH09140137A JP29425095A JP29425095A JPH09140137A JP H09140137 A JPH09140137 A JP H09140137A JP 29425095 A JP29425095 A JP 29425095A JP 29425095 A JP29425095 A JP 29425095A JP H09140137 A JPH09140137 A JP H09140137A
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Tsuneo Kume
常生 久米
Sumitoshi Sonoda
澄利 園田
Eijirou Tajima
栄二朗 田嶋
Sajiyado Fusein Mohamado
サジャド フセイン モハマド
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整流回路における電源電流の高調波成分を低
減するためには、回路の大型化あるいは製造コストの増
大を招いてしまう。 【解決手段】 交流電源1から出力される交流電圧及び
交流電源を直流電圧及び直流電源に整流するダイオード
ブリッジ53内にダイオード15,16からなる新たな
整流経路を設け、さらに、その整流経路と交流電源1と
を接続する経路にリアクトル3及びコンデンサ31を設
けて、コンデンサ31の働きによりリアクトル2に流れ
る電流とリアクトル3に流れる電流との位相をずらし、
重畳される電流の高調波成分の低減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力される交流電
圧を整流器により整流し、コンデンサにより平滑して直
流電圧を出力する整流回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の単相整流回路の一構成例
を示す回路図である。図7に示す単相整流回路は、交流
電圧及び交流電流を発生する交流電源1と、交流電源1
に直列に接続されたリアクトル2と、リアクトル2に接
続されたダイオードブリッジ54と、ダイオードブリッ
ジ54に接続された平滑用のコンデンサ40とから構成
されており、ダイオードブリッジ54は、4つのダイオ
ード11〜14から構成されている。ここで、リアクト
ル2においては、ダイオードブリッジ54とコンデンサ
40との間に設けて直流リアクトルとする場合もある。
以下に、図7に示す単相整流回路の動作について説明す
る。図8は、図7に示した交流電源1から出力される電
圧と電流との関係を示す図であり、(a)は電圧値を示
す図、(b)は電流値を示す図である。
【0003】交流電源1から交流電圧eRSが出力される
と、リアクトル2に電流iRが流れるが、電流iRにおい
ては図8に示すように、交流電圧eRSが一定の直流電圧
値を超えた時点から流れ始め、一定の直流電圧値より低
くなった時点で減少し始め、流れなくなる。リアクトル
2を流れる電流iRが正である半波期間においては、電
流iRがダイオードブリッジ内のダイオード11,14
を流れてコンデンサ40に電荷が充電され、電流iR
負である半波期間においては、電流iRがダイオードブ
リッジ内のダイオード13,12を流れてコンデンサ4
0に電荷が充電される。このようにして、コンデンサ4
0の両端に接続される負荷(不図示)に対して直流電圧
が印加される。
【0004】図8に示す電流波形においては、3次、5
次、7次等の奇数次の高調波成分が含有されている。図
9は、従来の3相整流回路の一構成例を示す回路図であ
る。図9に示す3相整流回路は、交流電圧及び交流電流
を発生する交流電源1a,1b,1cと、交流電源1
a,1b,1cのそれぞれに直列に接続されたリアクト
ル4a,4b,4cと、リアクトル4a,4b,4cに
接続されたダイオードブリッジ51と、ダイオードブリ
ッジ51に接続された平滑用のコンデンサ40とから構
成されており、ダイオードブリッジ51は、6つのダイ
オード17〜22から構成されている。ここで、リアク
トル4a,4b,4cにおいては、ダイオードブリッジ
51とコンデンサ40との間に設けて直流リアクトルと
する場合もある。
【0005】以下に、図9に示す3相整流回路の動作に
ついて説明する。図10は、図9に示した交流電源から
出力される電圧と電流との関係を示す図であり、(a)
は電圧値を示す図、(b)はリアクトル4aを流れる電
流値を示す図、(c)はリアクトル4bを流れる電流値
を示す図、(d)はリアクトル4cを流れる電流値を示
す図である。交流電源1a,1b,1cから交流電圧が
出力されると、リアクトル4a,4b,4cに電流が流
れるが、リアクトル4a,4b,4cにそれぞれ流れる
電流においては図10に示すように、線間電圧が一定の
直流電圧値を超えた時点から流れ始め、一定の直流電圧
値より低くなった時点で減少し始め、流れなくなる。リ
アクトル4a,4b,4cを流れた電流がダイオードブ
リッジ51を介してコンデンサ40に供給され、コンデ
ンサ40に電荷が充電される。
【0006】このようにして、コンデンサ40の両端に
接続される負荷(不図示)に対して直流電圧が印加され
る。図10に示す電流波形においては、含有される高調
波成分は単相の場合と比べて少ないものの、5次、7
次、11次、13次等といった3の倍数次を除いた奇数
次の高調波成分が含有されている。しかしながら、図7
あるいは図9に示した整流回路においては、交流電源か
ら出力される電源電圧の値が一定の直流電圧の値を超え
た時点で急峻な電流が流れ始めるため、電流の高周波成
分が大きく、配電網における損失が増大してしまう。ま
た、電源電圧の波形が歪み、接続される他の機器へも悪
影響を及ぼす虞れもある。
【0007】そこで、リアクトルを交流側または直流側
に挿入することにより、上記問題点を改善することが考
えられるが、十分な効果を得るためにはインダクタンス
を大きくする必要があり、そのため、寸法が大きくなり
コストも高くなると共に、インダクタンスによる電圧降
下が発生してしまう。リアクトルを極度に大きくするこ
となく高調波成分を低減させる方法として、ダイオード
をスイッチング素子に置き換えたり、別のスイッッチン
グ素子等を追加してPWM制御を行う方法がある。ま
た、受動部品のみを用いて高調波成分を低減させる方法
として、LCフィルタを用いる方法が特開平5−344
731号公報に開示されている。図11は、LCフィル
タにより特定高調波成分の低減が図られる単相整流回路
の一構成例を示す回路図である。
【0008】図11に示す単相整流回路においては、図
7に示した回路のダイオードブリッジ54の入力側に並
列にリアクトル6及びコンデンサ41からなる共振回路
が設けられている。図11のように構成された単相整流
回路においては、交流電源1から出力される電源電圧の
値が一定の直流電圧の値よりも低い場合に、交流電源1
からリアクトル2を介してリアクトル6及びコンデンサ
41に電流が流れるため、入力電流の特定の高周波成分
が吸収される。また、ダイオードのスイッチング作用を
利用してコンデンサを直並列に切り替える方法が、電気
学会論文誌D分冊、113巻、3号、p403に開示さ
れている。
【0009】さらに、3相整流回路においては、整流ブ
リッジが2組設けられ、スター・デルタ接続トランスの
位相シフト機能を用いて多重化する方法が用いられてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の整流回路においては以下に記載するよう
な問題点がある。 (1)能動素子を用いてPWM制御を行う方法において 回路構成が複雑になるため、製造コストが増大してしま
い、また、新たな電磁障害が発生する虞れがある。 (2)特開平5−344731号公報に開示されている
方法において リアクトルとコンデンサとからなる共振回路によって高
調波成分を吸収しているため、LC共振の特定高調波以
外には効果がなく、また、例えば3次高調波である15
0Hzまたは180Hzの共振を得るような共振回路に
おいては、使用されるリアクトル及びコンデンサがかな
り大きいものになるため、回路が大型化してしまう。
【0011】(3)電気学会論文誌に開示されている方
法において ダイオードのスイッチング作用を利用するため、多くの
ダイオードが直列に接続され、ダイオードの電圧効果に
よる電圧損失が増加してしまう。また、無負荷時におけ
る直流出力電圧値が交流電源ピーク電圧値の1.5倍に
達するため、直流回路よりも出力側に設定する部品を耐
圧の高いものとしなければならず、製造コストが増大し
てしまう。 (4)2組の整流ブリッジとスター・デルタ接続の移相
トランスを組み合わせる方法において 回路のサイズ及び製造コスト面での不利は免れない。本
発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑
みてなされたものであって、回路の大型化及び製造コス
トの増大を招くことなく、電源電流の高調波成分を低減
させることができる整流回路を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、交流電圧及び交流電流を出力する交流電源
と、該交流電源の一端に接続された第1のリアクトル
と、該第1のリアクトルを介して前記交流電源に接続さ
れる第1の整流経路及び前記交流電源の前記第1のリア
クトルが接続されていない端に接続される第2の整流経
路を具備し、前記交流電圧及び前記交流電流を直流電圧
及び直流電流にそれぞれ整流する整流手段と、前記整流
手段に接続され、前記整流手段からの出力を平滑する第
1のコンデンサとを有してなる整流回路において、前記
整流手段に設けられ、前記第1のコンデンサに接続され
る第3の整流経路と、前記交流電源の前記第1のリアク
トルが接続されている端に接続される第2のリアクトル
と、該第2のリアクトルの前記交流電源が接続されてい
ない端に接続される第2のコンデンサとを具備し、前記
第3の整流経路は、前記第2のコンデンサ及び前記第2
のリアクトルを介して前記交流電源に接続されているこ
とを特徴とする。
【0013】また、交流電圧及び交流電流を出力する交
流電源と、該交流電源の一端に接続される第1の整流経
路及び前記交流電源の前記第1の整流経路が接続されて
いない端に接続される第2の整流経路を具備し、前記交
流電圧及び前記交流電流を直流電圧及び直流電流にそれ
ぞれ整流する整流手段と、前記第1の整流経路と直列に
接続される第1のリアクトルと、前記整流手段に接続さ
れ、前記整流手段からの出力を平滑する第1のコンデン
サとを有してなる整流回路において、前記整流手段に設
けられた第3の整流経路と、前記交流電源の前記第1の
整流経路が接続された端に接続される第2のコンデンサ
と、前記第1のコンデンサに接続される第2のリアクト
ルとを具備し、前記第3の整流経路は、前記第2のコン
デンサを介して前記交流電源に接続され、かつ、前記第
2のリアクトルを介して前記第1のコンデンサに接続さ
れていることを特徴とする。
【0014】また、交流電圧及び交流電流を出力する複
数の交流電源と、該交流電源の一端にそれぞれ接続され
た複数の第1のリアクトルと、該第1のリアクトルを介
して前記交流電源に接続され、前記交流電圧及び前記交
流電流を直流電圧及び直流電流にそれぞれ整流する第1
の整流手段と、前記第1の整流手段に接続され、前記第
1の整流手段からの出力を平滑する第1のコンデンサ
と、該第1のコンデンサに対して前記第1の整流手段と
並列に接続された第2の整流手段と、前記複数の交流電
源にそれぞれ接続された複数の第2のリアクトルとを有
してなる整流回路において、前記第2の整流手段と前記
複数の第2のリアクトルとの間に複数の第2のコンデン
サを具備し、前記第2の整流手段が、前記第2のコンデ
ンサ及び前記第2のリアクトルを介して前記交流電源に
接続されていることを特徴とする。
【0015】また、交流電圧及び交流電流を出力する複
数の交流電源と、該交流電源の一端に接続され、前記交
流電圧及び前記交流電流を直流電圧及び直流電流にそれ
ぞれ整流する第1の整流手段と、前記第1の整流手段と
直列に接続される第1のリアクトルと、該第1のリアク
トルを介して前記第1の整流手段に接続され、前記第1
の整流手段からの出力を平滑する第1のコンデンサと、
前記第1のコンデンサに対して前記第1の整流手段と並
列に接続された第2の整流手段と、前記第2の整流手段
と直列に接続され、かつ、前記第2の整流手段と接続さ
れていない端に前記第1のコンデンサが接続される第2
のリアクトルとを有してなる整流回路において、前記複
数の交流電源と前記第2の整流手段との間に複数の第2
のコンデンサを具備し、前記第2の整流手段が、前記第
2のコンデンサを介して前記交流電源に接続されている
ことを特徴とする。
【0016】(作用)上記のように構成された本発明に
おいては、整流経路あるいは整流手段が新たに設られ、
さらに、その整流経路あるいは整流手段と交流電源との
間にコンデンサが設けられており、従来より設けられて
いる整流経路あるいは整流手段を流れる電流に対して新
たに設けられた整流経路あるいは整流手段を流れる電流
は進み位相を有する。そのため、新たに設けられた整流
経路あるいは整流手段を流れる電流と従来よりある整流
経路あるいは整流手段を流れる電流とが重畳されると、
交流電源から流れ込む電流の通流幅が拡大され、高調波
成分が低減される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明による単相整流回
路の実施の一形態を示す回路図である。本形態は図1に
示すように、交流電圧及び交流電流を発生する交流電源
1と、交流電源1に直列に接続された第1のリアクトル
2と、リアクトル2に接続される整流手段であるダイオ
ードブリッジ53と、ダイオードブリッジ53に接続さ
れた第1のコンデンサである平滑用のコンデンサ40
と、ダイオードブリッジ53の入力側にリアクトル2と
並列に接続された第2のリアクトル3及び第2のコンデ
ンサ31とから構成されており、ダイオードブリッジ5
3は、第1の整流経路を形成するダイオード11及びダ
イオード12と、第2の整流経路を形成するダイオード
13及びダイオード14と、第3の整流経路を形成する
ダイオード15及びダイオード16とから構成されてい
る。
【0018】以下に、それぞれの接続について説明す
る。交流電源1の一端がリアクトル2及びリアクトル3
のそれぞれの一端に接続され、交流電源1の他端がダイ
オード13とダイオード14との間に接続され、リアク
トル2の他端がダイオード11とダイオード12との間
に接続され、リアクトル3の他端がコンデンサ31の一
端に接続され、コンデンサ31の他端がダイオード15
とダイオード16との間に接続され、ダイオードブリッ
ジ53に並列にコンデンサ40が接続されている。以下
に、上記のように構成された単相整流回路の動作につい
て説明する。図2は、図1に示した単相整流回路におい
て交流電源1から出力される電圧と電流との関係を示す
図であり、(a)は交流電源電圧値を示す図、(b)は
リアクトル2を流れる電流値を示す図、(c)はリアク
トル3を流れる電流値を示す図、(d)はコンデンサ3
1にかかる電圧値を示す図、(e)は交流電源1から出
力される電流値を示す図である。
【0019】交流電源1から交流電圧eRSが出力される
と、リアクトル2及びリアクトル3に流れる電流i
Rは、交流電圧eRSが一定の直流電圧値を超えた時点か
ら流れ始めるが、リアクトル2に流れる電流iR1とリア
クトル3に流れる電流iR2とは、コンデンサ31によっ
て電流iR2が進み位相となっているため、位相が異な
る。このため、電流iR1と電流iR2とが重畳された電流
Rは図2(e)に示すように、二山を有する波形とな
る。これにより、通流幅が拡大され、その分だけ振幅が
低減し、高調波成分が低減される。 (第2の実施の形態)第2の実施の形態として、第1の
実施の形態における単相整流回路のリアクトルの接続位
置を変えて直流リアクトルとした例について説明する。
【0020】図3は、本発明による単相整流回路におい
て直流リアクトルを用いた一形態を示す図である。本形
態においては、ダイオードブリッジ53のダイオード1
1,12に第1のリアクトルであるリアクトル6a,6
bが、ダイオード15,16に第2のリアクトルである
リアクトル7a,7bがそれぞれ直列に接続されてお
り、その他の構成においては、第1の実施の形態におい
て示したものと同様である。なお、リアクトル6aとリ
アクトル6b、及びリアクトル7aとリアクトル7bと
はそれぞれ磁気結合されている。 (第3の実施の形態)図4は、本発明による3相整流回
路の実施の一形態を示す回路図である。
【0021】本形態は図4に示すように、交流電圧及び
交流電流を発生する交流電源1a,1b,1cと、交流
電源1a,1b,1cのそれぞれに直列に接続された第
1のリアクトル4a,4b,4cと、リアクトル4a,
4b,4cに接続される第1の整流手段であるダイオー
ドブリッジ51と、ダイオードブリッジ51に接続され
た第1のコンデンサである平滑用のコンデンサ40と、
コンデンサ40に対してダイオードブリッジ51と並列
に接続された第2の整流手段であるダイオードブリッジ
52と、交流電源1a,1b,1cとダイオードブリッ
ジ52との間にそれぞれ接続された第2のリアクトル5
a,5b,5c及び第2のコンデンサ32a,32b,
32cとから構成されており、また、ダイオードブリッ
ジ51は、6つのダイオード17〜22から構成されて
おり、ダイオードブリッジ52は、6つのダイオード2
3〜28から構成されている。
【0022】以下に、それぞれの接続について説明す
る。交流電源1aの一端がリアクトル4a及びリアクト
ル5aのそれぞれの一端に接続され、リアクトル4aの
他端がダイオード17とダイオード18との間に接続さ
れ、リアクトル5aの他端がコンデンサ32aの一端に
接続され、コンデンサ32aの他端がダイオード23と
ダイオード24との間に接続され、交流電源1bの一端
がリアクトル4b及びリアクトル5bのそれぞれの一端
に接続され、リアクトル4bの他端がダイオード19と
ダイオード20との間に接続され、リアクトル5bの他
端がコンデンサ32bの一端に接続され、コンデンサ3
2bの他端がダイオード25とダイオード26との間に
接続され、交流電源1cの一端がリアクトル4c及びリ
アクトル5cのそれぞれの一端に接続され、リアクトル
4cの他端がダイオード21とダイオード22との間に
接続され、リアクトル5cの他端がコンデンサ32cの
一端に接続され、コンデンサ32cの他端がダイオード
27とダイオード28との間に接続され、ダイオードブ
リッジ51及びダイオードブリッジ52にコンデンサ4
0が接続されている。
【0023】以下に、上記のように構成された3相整流
回路の動作について説明する。図5は、図4に示した3
相整流回路において交流電源から出力される電圧と電流
との関係を示す図であり、(a)は交流電源電圧値を示
す図、(b)はリアクトル4aに流れる電流値を示す
図、(c)はリアクトル4bに流れる電流値を示す図、
(d)はリアクトル4cに流れる電流値を示す図、
(e)はコンデンサ32aにかかる電圧値並びにリアク
トル5aを流れる電流値を示す図、(f)はコンデンサ
32bにかかる電圧値並びにリアクトル5bを流れる電
流値を示す図、(g)はコンデンサ32cにかかる電圧
値並びにリアクトル5cを流れる電流値を示す図、
(h)は交流電源1aから出力される電流値を示す図、
(i)は交流電源1bから出力される電流値を示す図、
(j)は交流電源1cから出力される電流値を示す図で
ある。
【0024】第1の実施の形態において示した単相整流
回路と同様にして、コンデンサ32aによって、リアク
トル5aを流れる電流iR2がリアクトル4aを流れる電
流i R1に対して進み位相となる。同様に、リアクトル5
bを流れる電流iS2がリアクトル4bを流れる電流iS1
に対して、また、リアクトル5cを流れる電流iT2がリ
アクトル4cを流れる電流iT1に対して、それぞれ進み
位相となる。このため、電流iR1と電流iR2とが重畳さ
れた電流iR、電流iS1と電流iS2とが重畳された電流
S及び電流iT1と電流iT2とが重畳された電流iTはそ
れぞれ図5に示すように、四つ山を有する波形となる。
これにより、通流幅が拡大され、その分だけ振幅が低減
し、高調波成分が低減される。
【0025】ここで、ダイオードブリッジ52を介して
コンデンサ40に流れた電流iR2,iS2,iT2において
は、他の相に接続されたコンデンサ(不図示)の電圧極
性の作用により、ダイオードブリッジ52を通って交流
電源1a,1b,1cのそれぞれに戻るのではなく、ダ
イオードブリッジ51を通って交流電源1a,1b,1
cのそれぞれに流れる。図5(b)〜(d)における破
線はこの電流を示すものである。 (第4の実施の形態)第4の実施の形態として、第3の
実施の形態における3相整流回路のリアクトルの接続位
置を変えて直流リアクトルとした例について説明する。
図6は、本発明による3相整流回路において直流リアク
トルを用いた一形態を示す図である。
【0026】本形態においては、第1の整流手段である
ダイオードブリッジ51の一端と第1のコンデンサ40
との間に第1のリアクトル8a,8bが、第2の整流手
段であるダイオードブリッジ52の一端とコンデンサ4
0との間に第2のリアクトル9a,9bがそれぞれ接続
されており、その他の構成においては、第3の実施の形
態において示したものと同様である。なお、リアクトル
8aとリアクトル8b、及びリアクトル9aとリアクト
ル9bとはそれぞれ磁気結合されている。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
交流電源との間に電流の進み位相を作用させるコンデン
サが接続された整流経路あるいは整流手段を新たに設け
たため、整流手段に流れる電流は、位相の異なる電流が
重畳されることになり、交流電源から流れ込む電流の通
流幅が拡大され、高調波成分を低減させることができ
る。これにより、回路の大型化及び製造コストの増大を
招くことなく、電源電流の高調波成分を低減させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による単相整流回路の実施の一形態を示
す回路図である。
【図2】図1に示した単相整流回路において交流電源か
ら出力される電圧と電流との関係を示す図であり、
(a)は交流電源電圧値を示す図、(b),(c)はリ
アクトルを流れる電流値を示す図、(d)はコンデンサ
にかかる電圧値を示す図、(e)は交流電源から出力さ
れる電流値を示す図である。
【図3】本発明による単相整流回路において直流リアク
トルを用いた一形態を示す図である。
【図4】本発明による3相整流回路の実施の一形態を示
す回路図である。
【図5】図4に示した3相整流回路において交流電源か
ら出力される電圧と電流との関係を示す図であり、
(a)は交流電源電圧値を示す図、(b)〜(d)はリ
アクトル4aに流れる電流値を示す図、(e)〜(g)
はコンデンサにかかる電圧値並びにリアクトルを流れる
電流値を示す図、(h)〜(j)は交流電源から出力さ
れる電流値を示す図である。
【図6】本発明による3相整流回路において直流リアク
トルを用いた一形態を示す図である。
【図7】従来の単相整流回路の一構成例を示す回路図で
ある。
【図8】図7に示した交流電源1から出力される電圧と
電流との関係を示す図であり、(a)は電圧値を示す
図、(b)は電流値を示す図である。
【図9】従来の3相整流回路の一構成例を示す回路図で
ある。
【図10】図9に示した交流電源から出力される電圧と
電流との関係を示す図であり、(a)は電圧値を示す
図、(b)〜(d)はリアクトルを流れる電流値を示す
図である。
【図11】LCフィルタにより特定高調波成分の低減が
図られる単相整流回路の一構成例を示す回路図である。
【符号の説明】
1,1a,1b,1c 交流電源 2,3,4a,4b,4c,5a,5b,5c,6a,
6b,7a,7b,8a,8b,9a,9b リアク
トル 11〜28 ダイオード 31,32a,32b,32c,40 コンデンサ 51〜53 ダイオードブリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モハマド サジャド フセイン 福岡県北九州市八幡西区黒崎城石2番1号 株式会社安川電機内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電圧及び交流電流を出力する交流電
    源と、 該交流電源の一端に接続された第1のリアクトルと、 該第1のリアクトルを介して前記交流電源に接続される
    第1の整流経路及び前記交流電源の前記第1のリアクト
    ルが接続されていない端に接続される第2の整流経路を
    具備し、前記交流電圧及び前記交流電流を直流電圧及び
    直流電流にそれぞれ整流する整流手段と、 前記整流手段に接続され、前記整流手段からの出力を平
    滑する第1のコンデンサとを有してなる整流回路におい
    て、 前記整流手段に設けられ、前記第1のコンデンサに接続
    される第3の整流経路と、 前記交流電源の前記第1のリアクトルが接続されている
    端に接続される第2のリアクトルと、 該第2のリアクトルの前記交流電源が接続されていない
    端に接続される第2のコンデンサとを具備し、 前記第3の整流経路は、前記第2のコンデンサ及び前記
    第2のリアクトルを介して前記交流電源に接続されてい
    ることを特徴とする整流回路。
  2. 【請求項2】 交流電圧及び交流電流を出力する交流電
    源と、 該交流電源の一端に接続される第1の整流経路及び前記
    交流電源の前記第1の整流経路が接続されていない端に
    接続される第2の整流経路を具備し、前記交流電圧及び
    前記交流電流を直流電圧及び直流電流にそれぞれ整流す
    る整流手段と、 前記第1の整流経路と直列に接続される第1のリアクト
    ルと、 前記整流手段に接続され、前記整流手段からの出力を平
    滑する第1のコンデンサとを有してなる整流回路におい
    て、 前記整流手段に設けられた第3の整流経路と、 前記交流電源の前記第1の整流経路が接続された端に接
    続される第2のコンデンサと、 前記第1のコンデンサに接続される第2のリアクトルと
    を具備し、 前記第3の整流経路は、前記第2のコンデンサを介して
    前記交流電源に接続され、かつ、前記第2のリアクトル
    を介して前記第1のコンデンサに接続されていることを
    特徴とする整流回路。
  3. 【請求項3】 交流電圧及び交流電流を出力する複数の
    交流電源と、 該交流電源の一端にそれぞれ接続された複数の第1のリ
    アクトルと、 該第1のリアクトルを介して前記交流電源に接続され、
    前記交流電圧及び前記交流電流を直流電圧及び直流電流
    にそれぞれ整流する第1の整流手段と、 前記第1の整流手段に接続され、前記第1の整流手段か
    らの出力を平滑する第1のコンデンサと、 該第1のコンデンサに対して前記第1の整流手段と並列
    に接続された第2の整流手段と、 前記複数の交流電源にそれぞれ接続された複数の第2の
    リアクトルとを有してなる整流回路において、 前記第2の整流手段と前記複数の第2のリアクトルとの
    間に複数の第2のコンデンサを具備し、 前記第2の整流手段が、前記第2のコンデンサ及び前記
    第2のリアクトルを介して前記交流電源に接続されてい
    ることを特徴とする整流回路。
  4. 【請求項4】 交流電圧及び交流電流を出力する複数の
    交流電源と、 該交流電源の一端に接続され、前記交流電圧及び前記交
    流電流を直流電圧及び直流電流にそれぞれ整流する第1
    の整流手段と、 前記第1の整流手段と直列に接続される第1のリアクト
    ルと、 該第1のリアクトルを介して前記第1の整流手段に接続
    され、前記第1の整流手段からの出力を平滑する第1の
    コンデンサと、 前記第1のコンデンサに対して前記第1の整流手段と並
    列に接続された第2の整流手段と、 前記第2の整流手段と直列に接続され、かつ、前記第2
    の整流手段と接続されていない端に前記第1のコンデン
    サが接続される第2のリアクトルとを有してなる整流回
    路において、 前記複数の交流電源と前記第2の整流手段との間に複数
    の第2のコンデンサを具備し、 前記第2の整流手段が、前記第2のコンデンサを介して
    前記交流電源に接続されていることを特徴とする整流回
    路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010259211A (ja) * 2009-04-24 2010-11-11 Negishi Seisakusho:Kk 交流発電機の自動電圧調整器
JP2013505689A (ja) * 2010-01-13 2013-02-14 シーアン ホイール オプティック‐エレクトリック テク カンパニー リミテッド 全自励式電源の電子式変流器

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