JP2002332151A - 用紙の反転方法及び用紙反転装置並びに画像形成装置 - Google Patents
用紙の反転方法及び用紙反転装置並びに画像形成装置Info
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Abstract
コロ構成、爪構成を簡略化してコストダウンを図り、反
転搬送時に耳部搬送分の遅延ロスを吸収し、生産性を低
下させないようにする。 【解決手段】 タブ紙Ptの搬送時には反転搬送トレイ
13に用紙が進入してくる過程で、あらかじめ逆転駆動
ローラ21を逆回転させ、かつ逆転従動コロ22をソレ
ノイド61のONで降下させておき、搬送方向に用紙を
引込み、用紙後端の耳部が反転分岐爪18の先端を抜け
るまで搬送を行う。確実に耳部eが反転分岐爪18の先
端を抜けた状態で反転搬送トレイ13に確実に送り込
む。耳部が反転分岐爪18の先端を抜けたかどうかの判
定は、反転装置2の入口近傍に設けてあるセンサ26で
の用紙後端検知からの経過時間により判断する。
Description
ない通常の用紙の反転給紙を行う用紙の反転給紙方法、
及びこの方法を実施するための用紙搬送装置並びにおよ
びこのような用紙搬送装置を備えた複写機、プリンタ、
ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
は、通常の印刷(複写)工程の合間に、作業(ジョブ)
の区切りとしてタブ紙を挿入するモードを持つものが普
及している。タブ紙Ptとは、図12に示すように、そ
の一端縁Paから一部が突出するようにタブ部(耳部)
eが構成されたものであり、通常はそのタブ部eに見出
し等を記載し、あるいは書き込んで合紙等としてファイ
リング時の資料整理に使用される。複写機等においてこ
のようなタブ紙Ptを搬送させるには、前記タブ部eが
搬送の妨げとならないように、タブ部eのない側を先端
にして搬送されることが一般的である。また、このよう
なタブ部3のない側が先端になるようにセットした状態
で搬送されていても、合紙として使用する場合は、印刷
順の関係からタブ紙も反転排紙を行う必要が出てくる。
さらに、排紙トレイ上にタブ紙を排紙したとき、タブ部
e側が用紙搬送方向上流側(後端側)に位置し、重力で
戻して所謂後端フェンスに当接させて用紙の搬送方向の
用紙揃えを行うようにすると、タブ部eが後端フェンス
に当接することになり、タブ部eが突出しているので用
紙は傾くことになる。また、タブ部eは合紙として使用
される際には、タブ位置は複数になることが多いので、
タブ紙はばらばらに傾くことになる。したがって、この
ような場合にはタブ紙を反転排紙させて、タブ部eを用
紙搬送方向下流側に位置させ、後端フェンスにタブ紙の
直線部を当接させて用紙揃えを行わせる必要がある。
技術として例えば実開平3−107454号公報に開示
された発明が公知である。この発明は、画像形成装置の
用紙搬送路内の分岐部分に揺動可能に設けられた反転分
岐爪により用紙の進路を切り換え、搬送方向を反転(逆
送)させて所望の搬送路に用紙を搬送するようになって
いる。さらに具体的には、反転経路途中に配した搬送ロ
ーラと反転分岐爪の間に転写材を挟み、反転分岐爪に圧
を掛けて搬送力を出して転写材を搬送し、搬送終了後に
反転分岐爪に掛けている圧により、反転分岐爪を移動さ
せて転写材を反転させており、反転分岐爪が用紙の搬送
と経路分岐を兼ねている。
搬送性を向上させるようにしたものも知られている。こ
の改良技術では、タブ紙Ptの搬送性を確保するため
に、反転入口部の搬送手段が図13のように構成されて
いる。すなわち分岐部の要部平面図である図13に示す
ように反転搬送トレイ(スイッチバック部)に用紙を送
り込むための搬送コロ10の軸16上に複数個のローラ
17が設けてあり、その間に反転分岐爪18の先端が指
し込まれるように近接して配置されている。この構成に
より必ずタブ部eを搬送ローラ17に接触させ、タブ部
eにも矢印C方向への搬送力が与えられるようになって
いる。
に示すようにタブ紙Ptの幅方向Bpの寸法、タブ部e
の幅Btの寸法及び位置等は任意であることからタブ紙
Ptには多種多様なものが存在する。したがって、この
ような多種多様なタブ紙Ptの全てをカバーしようとす
ると、数多くの搬送ローラ17を並べる必要がある。さ
らに、搬送ローラ17のローラ数を増やすと、用紙両端
部(先端角や両サイド)への搬送ローラ17の不本意な
接触等も懸念され、搬送信頼性も低下する虞がある。ま
た、当然、コストも高くなる。
の搬送方向の長さ分だけ反転タイミングを遅らせるた
め、生産性が低下するという問題点がある。すなわち、
特開2000−16663公報に開示されているよう
に、用紙の後端検知センサの検知信号をトリガとして反
転させるように構成した場合、タブ部eが前記後端検知
センサの検知範囲から外れると、タブ部eが抜けきらな
い前に反転制御が行われてしまうことがあり得る。これ
を回避するため、特開2000−16663公報に開示
された発明では、後端検知センサの検知タイミングから
少なくともタブ部eの用紙搬送方向の長さだけタイミン
グ的に余裕を持って反転させるようにしている。
の低下を招くことは避けられるが、タブ部eの後端を検
出した場合においてもタブ部eの搬送方向の長さだけ反
転タイミングをさらに待つことになり、生産性が低下す
ることは否めない。
タブ紙の前端と後端を検知し、検知された端部間の長さ
からタブ紙の正確な反転タイミングを演算によって求
め、前述の生産性の低下を防止することもできるが、制
御が複雑になるという問題が派生する。
場合であっても搬送信頼性の高い反転搬送が可能な用紙
反転装置およびこのような用紙反転装置を備えた画像形
成装置を提供することにある。
転させる場合においても生産性が低下しない用紙反転装
置およびこのような用紙反転装置を備えた画像形成装置
を提供することにある。
で反転タイミングを設定することが可能な用紙反転装置
およびこのような用紙反転装置を備えた画像形成装置を
提供することにある。
場合であっても搬送信頼性が高く、生産性の低下を招く
こともなく、また、簡単な制御で反転させることができ
る用紙の反転制御方法を提供することにある。
め、第1の手段は、片面画像形成済みの用紙を受け入れ
て反転させるための反転搬送経路と、用紙を反転搬送経
路に搬入するための搬入手段と、前記反転搬送経路に設
けられ、搬入されてきた用紙を反転させて搬出する反転
搬送手段とを有し、反転搬送経路に搬入された用紙を反
転させて搬出する用紙の反転搬送方法において、タブ紙
の場合には、用紙先端の検知タイミングに基づいて用紙
を反転させ、タブ紙でない用紙の場合には用紙後端の検
知タイミングに基づいて用紙を反転させることを特徴と
する。
部の用紙搬送方向の長さとタブ紙自体の用紙搬送方向の
長さが分かっていれば、用紙先端を検知したタイミング
から用紙が搬入手段を抜けるタイミングが算出できるの
で、このタイミングに基づいて反転タイミングを設定
し、タブ紙でない普通紙の場合、用紙後端を検知すれ
ば、用紙が搬入手段を抜けるまでの時間が最短なので、
搬入手段における滑りなどの影響が最小限に抑えられ、
精度のよい反転制御が可能になる。
受け入れて反転させるための反転搬送経路と、用紙を反
転搬送経路に搬入するための搬入手段と、前記反転搬送
経路に設けられ、搬入されてきた用紙を反転させて搬出
する反転搬送手段とを有し、反転搬送経路に搬入された
用紙を反転させて搬出する用紙の反転搬送方法におい
て、タブ紙の場合には、前記反転搬送手段によって用紙
を反転搬送経路に引き込み、後端部が前記搬入手段を抜
けた時点で用紙を反転させ、タブ紙でない用紙の場合に
は、前記搬入手段からの搬入時に前記反転搬送手段によ
る反転搬送経路からの搬出方向の駆動を継続しておき、
後端部が前記搬送ローラ抜けた時点で用紙に対して反転
搬送手段の駆動力を用紙に付与し、用紙を反転させるこ
とを特徴とする。
送の信頼性を確保することが可能となり、タブ紙でない
普通紙では、用紙の後端が搬入手段を抜けた時点で用紙
の反転が可能となるので、効率のよい反転動作が可能に
なる。なお、第1および第2の手段における搬入手段は
例えば搬送ローラと分岐爪によって構成され、前記滑り
は例えば両者間の滑りを指す。第3の手段は、片面画像
形成済みの用紙を受け入れて反転させるための反転搬送
経路と、前記反転搬送経路の入口側に設けられ、用紙を
反転搬送経路に搬入するための搬入手段と、前記反転搬
送経路に搬入されてきた用紙を当該反転搬送経路にさら
に引き込み、又は当該搬送経路から反転させて搬出する
駆動ローラと従動ローラとからなるローラ対、及び前記
駆動ローラを駆動する駆動手段を含む反転搬送手段とを
有する用紙反転装置において、前記用紙がタブ紙の場合
には、前記タブ紙のタブ部が前記搬入手段を抜けるまで
前記駆動手段により駆動ローラを用紙搬入方向に回転駆
動し、前記用紙がタブ紙でない場合には、用紙搬入時、
用紙搬出時ともに前記駆動手段により駆動ローラを用紙
搬出方向に回転駆動する制御手段を備えていることを特
徴とする。
従動ローラが、前記用紙がタブ紙の場に、前記用紙を前
記駆動ローラ側に押圧することを特徴とする。
従動ローラが、前記用紙がタブ紙でない場合に、反転搬
送経路への用紙搬入時には前記駆動ローラから離間した
位置に退避していることを特徴とする。
場合には、タブ紙の後端すなわちタブ部の後端が搬入手
段を抜けるまで駆動ローラを反転搬送経路搬入方向に回
転させてタブ紙の搬入を補助する。その際、第4の手段
のように従動ローラがタブ紙を駆動ローラ側に押圧する
ようにすれば、タブ紙に積極的に搬送力が付与され、タ
ブ紙の搬送が確実に行われる。一方、用紙がタブ紙では
ない通常紙であれば、タブ部が搬送の障害になることは
ないので、第5の手段にように駆動ローラを常時用紙搬
出方向に回転させておき、従動ローラを離間した状態で
用紙を反転搬送経路に放出する。これにより、反転搬送
経路への用紙の放出はタブ紙であっても通常紙であって
も搬送処理の信頼性は確保できる。なお、常時用紙搬出
方向に回転させておいた状態で、従動ローラを駆動ロー
ラ側に押圧すると、用紙は即時用紙搬出方向に送られる
ことになり、時間的ロスは最小限に抑えられる。
用紙反転装置において、前記搬入手段よりも用紙搬送方
向上流側に設けられた第1の用紙検知手段と、前記用紙
検知手段による用紙先端の検知タイミングに基づいてタ
ブ紙とタブ紙以外の用紙とで異なる反転タイミングを設
定する制御手段とを備えていることを特徴とする。これ
により、タブ紙とタブ紙以外ではタブ部の分だけ用紙搬
送方向の長さが異なるので、この長さの相違を考慮して
タイミングを設定する。タブ紙の場合にはタブ部が障害
となって搬送の信頼性を阻害することがなく、タブ紙以
外の用紙では、タブ部の分だけ速いタイミングで反転さ
せることができるので、生産性を低下させる虞はない。
用紙反転装置において、前記搬入手段よりも用紙搬送方
向上流側に設けられた第1の用紙検知手段と、タブ紙の
場合には用紙先端を検知したタイミングに基づいて、タ
ブ紙でない用紙の場合には用紙後端を検知したタイミン
グに基づいて用紙の反転タイミングを設定する制御手段
とを備えていることを特徴とする。タブ紙の場合には、
タブ部の用紙搬送方向の長さとタブ紙自体の用紙搬送方
向の長さが分かっていれば、用紙先端を検知したタイミ
ングから用紙が搬入手段を抜けるタイミングが算出でき
るので、このタイミングに基づいて反転タイミングを設
定すればよい。また、タブ紙でない普通紙であれば、用
紙後端を検知すれば、用紙が搬入手段を抜けるまでの時
間が最短なので、ローラの滑りなどの影響が最小限に抑
えられ、精度のよい反転制御が可能になる。
用紙反転装置において、前記搬入手段よりも用紙搬入方
向下流側に設けられた第2の用紙検知手段と、前記第2
の用紙検知手段による用紙先端の検知タイミングに基づ
いて用紙の反転タイミングを設定する制御手段とを備え
ていることを特徴とする。このように構成すると、搬入
手段によって用紙を保持した状態で第2の用紙検知手段
により用紙先端を検知するので、用紙のスリップやばた
つきを最小限に抑えた状態で用紙の先端を検知すること
ができ、これにより、精度のよい反転制御が可能とな
る。
8の手段において、前記搬入手段が、複数の搬送ロー
ラ、前記複数の搬送ローラの間に配置され、用紙搬入時
には用紙を前記搬送ローラ側に付勢して用紙に対して搬
送力を付与し、搬出時には前記用紙搬入側への用紙の搬
送を阻害する分岐爪とからなることを特徴とする。な
お、搬入手段としては前記搬送ローラと分岐爪の代わり
に搬送ローラ対を使用することも可能であり、この場合
には、反転時に搬入路に進入しないような手段が別途必
要になる。また、搬入手段を前記搬送ローラと分岐爪と
から構成した場合には、前記第1または第2の用紙検知
手段の設置位置は、前記搬送ローラと分岐爪との用紙の
挟持位置が基準となり、搬送ローラ対を使用した場合に
はローラ対のニップ位置が基準となる。したがって、第
9の手段によれば、より簡単な構成で、反転搬送経路へ
の用紙の搬入と反転時の逆走防止が可能となる。
第8の手段において、前記反転搬送経路に搬入される用
紙の用紙搬送方向と直交する方向を揃える紙揃え手段
と、用紙が前記搬入手段を抜けた後に前記紙揃え手段を
作動させて紙揃え動作を行わせる制御手段とをさらに備
えていることを特徴とする。
前記紙揃え手段による紙揃え動作後、前記従動ローラの
前記駆動ローラに対する押圧動作が行われることを特徴
とする。
用紙位置が揃えられた後、用紙が搬出され、第11の手
段によれば、反転搬送路路上で用紙位置が揃えられた
後、従動ローラによって用紙が搬出されるので、後工程
の精度の向上を図ることができる。
手段において、前記制御手段が、タブ紙の場合には、タ
ブ紙でない用紙に対して少なくともタブの部分の用紙搬
送方向の長さに相当するタイミングだけ遅らせて反転タ
イミングを設定することを特徴とする。これにより、タ
ブ紙の実際の長さをセンサ出力に基づいて演算しなくと
も、正確なタイミングで反転制御を行うことができる。
第13の手段は、第12の手段において、前記制御手段
が、前記用紙がタブ紙の場合に、反転搬送時には、前記
反転搬送手段の搬送速度を所定区間で増速することを特
徴とする。
前記反転搬送手段の搬送速度の増速が、タブ紙が前記反
転搬送手段を抜けたときにタブ紙でない用紙が前記反転
搬送手段を抜けるときのタイミングと同等になるように
設定されていることを特徴とする。
紙とタブ紙でない用紙とで反転搬送経路を抜けた時点で
同じタイミングで制御できるように設定することが可能
となり、制御が簡単になる。
する画像形成手段と、請求項1ないし12記載の用紙反
転装置を含む用紙搬送手段とを備え、用紙の両面に画像
を形成する機能を有することを特徴とする。
形成を行う場合も、タブ紙をタブ紙でない通常紙に合紙
として挿入して画像形成を行う場合にも、生産効率を低
下させることなく、しかも簡単な制御で両面画像形成が
可能となる。
搬送するモードであるか否かというモード情報、及びタ
ブ紙を搬送するモードであるときのタブ紙の用紙長を記
憶する記憶手段を備え、前記制御手段は前記各手段から
の情報に基づいて、用紙の反転タイミングと反転搬送手
段の駆動を制御することを特徴とする。この第16の手
段によれば、反転制御のためにセンサ出力に基づいて各
用紙についての用紙長を算出することが不要となる。
前記モード情報および前記タブ紙の用紙長を入力する手
段を備えていることを特徴とする。この第17の手段に
よれば、画像形成装置からモード情報およびタブ紙の用
紙長などの制御に必要な情報を入力することができ、ス
タンドアローンの画像形成装置において、タブ紙を合紙
として挿入し、効率よく、簡単な制御で用紙の両面に画
像形成することが可能になる。
他の機器から送信された前記モード情報および前記タブ
紙の用紙長を受信する手段を備えていることを特徴とす
る。この第18の手段によれば、他の機器、例えばパー
ソナルコンピュータや他の画像形成装置から通信手段を
介してプリント指示があった場合にタブ紙を合紙として
挿入し、効率よく、簡単な制御で用紙の両面に画像形成
することが可能になる。また、タブ紙を挿入するモード
について他の機器からの情報入力が可能となり、リモー
トからの画像形成も行える。
施の形態について説明する。なお以下の説明において、
前述の従来例と同等な各部には同一の参照符号を付し、
重複する説明は省略する。
実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図であ
る。本実施形態に係る画像形成装置PRは、作像装置
(感光体、帯電装置、現像装置、転写装置、クリーニン
グ装置等)1、転写材(記録媒体)の反転排出装置2、
読み取り装置3、書き込み装置4、給紙装置8、および
定着装置9から主に構成された電子写真方式の画像形成
装置である。この画像形成装置PRでは、読み取り装置
3の上面に設けられた図示しないコンタクトガラス上に
載置された原稿を光学的に読み取り、読み取った画像を
印刷可能な画像情報に変換し、この画像情報に基づいて
書き込み装置4が作像装置1の感光体6上に光書き込み
を行って潜像を作り、作像装置1の現像装置7によって
感光体6上に潜像を現像し、トナーの可視像を作る。一
方、給紙装置8から供給された用紙(この実施形態では
転写材として用紙を使用するので、以下、「用紙」と称
す)Pは矢印19で示すように作像装置1まで運ばれ、
作像装置1の転写装置5でトナーの用紙Pへの転写が行
われ、定着装置9で画像が定着される。画像が定着され
た用紙Pは排紙トレイ11へ排出されるか、あるいは反
転排出装置2に運ばれる。
置外に排出し、もしくは反転させて再度作像装置1側に
搬送する。画像形成装置PR外へ用紙Pをストレート
(通常)に排出する場合は排紙ローラ20を通ってその
まま装置外へ、反転排出装置2へ用紙Pを搬送する場合
は、矢印12で示す経路に沿って搬送する。反転させて
装置外へ排出する場合は、反転排出装置2から矢印14
で示す経路に沿って用紙Pを搬送する。また、反転排出
装置2内で用紙Pを反転させ、用紙Pの両面に画像形成
するために作像装置1へ再供給する場合は、矢印15で
示す経路に沿って搬送する。
動作を説明するための要部拡大図である。図2におい
て、反転排出装置2は、用紙搬送方向上流側から排紙分
岐爪33、反転入口上ガイド板25a、反転入口下ガイ
ド板25b、用紙検知センサ(以下、センサと略称す
る)26、搬送ローラ17、反転分岐爪18、反転搬送
ガイド板13、反転搬送ガイド板13を挟んで配置され
た逆転駆動ローラ21、逆転従動コロ22、位置規制サ
イドフェンス(ジョガー)29、両面駆動ローラ30、
両面分岐爪28および反転搬送路31から主に構成され
ている。このような各部によって構成された反転排出装
置2では、定着装置9を通過し、片面に画像が定着され
た用紙Pは、排紙分岐爪33の切り替えにより、排紙ロ
ーラ20側に搬送するか反転排出装置2側に搬送するか
が選択される。すなわち、排紙分岐爪33を図2中実線
で示した方向へ切り替えることによって用紙Pを反転排
出装置2に搬送し、図中破線で示した方向へ切り替える
ことによって用紙Pのストレート排紙が行われる。
と、矢印12で示した経路を経由して反転入口ガイド板
25a、反転入口下ガイド板25b間に用紙Pが進入す
る。反転入口ガイド板25aにはセンサ26が設けてあ
り、用紙Pの進行方向後端を検知する。搬送ローラ17
は反転入口ガイド板25aに設けたセンサ26の用紙搬
送方向下流側の近接した位置に設けられ、反転分岐爪1
8の先端は、前記搬送ローラ17の下側かつ用紙搬送方
向下流側に位置し、図示しない付勢手段によって図にお
いて上方向(搬送ローラ17の軸16方向)に圧がかけ
られている。搬送ローラ17と反転分岐爪18は図2に
おいて紙面に垂直な方向に複数並設されており、前述の
ように反転分岐爪18の先端は搬送ローラ17の間に互
い違いに入り込んでいる。これにより、用紙Pが搬送ロ
ーラ17と反転分岐爪18の間に入ると、反転分岐爪1
8の圧力により用紙Pは搬送ローラ17側に押し付けら
れ、搬送力が出て反転搬送ガイド板13上を搬送され
る。
ける搬送ローラ17と反転分岐爪18の周りを拡大して
示す概念図であり、図3矢印Aは反転分岐爪8の搬入状
態を、矢印Bは反転分岐爪の反転、搬出状態を、矢印G
は用紙の搬入状態をそれぞれ示す。これらに示すよう
に、搬入時には用紙Pは搬送ローラ17と反転分岐爪1
8の間に挟まれており、反転分岐爪18の先端は上方向
に圧が加えられ、この圧により用紙Pを搬送ローラ17
に押し付け、搬送ローラ17の摩擦力によって搬送力が
生じ、搬送される。そして、用紙Pの後端が反転分岐爪
18の先端を抜けると、逆転従動コロ22が下降し(逆
転駆動ローラ21側に揺動し)、用紙Pを逆転従動ロー
ラ22と逆転駆動ローラ21との間で挟んで搬送力が生
まれ、用紙Pが反転して逆方向に搬送される。
当の拡大概念図であり、図3の構成と異なるのは、逆転
駆動ローラ21が独立した駆動源(搬送モータ60)を
持ち、正逆可能で且つ変速可能とした点である。搬送モ
ータ60としては例えばステッピングモータが使用され
る。これにより、タブ紙Ptの時には反転搬送トレイ1
3に用紙が進入してくる過程で、図示のように、あらか
じめ逆転駆動ローラ21を逆回転(用紙搬入方向に回転
−矢印R方向)させ、かつ逆転従動コロ22をソレノイ
ド61のONで降下させておけば(図中矢印D方向)、
挟持搬送したまま搬送方向(図中C方向)に用紙Pを引
き込んで搬送できるため、用紙後端のタブ部eが反転分
岐爪18の先端を抜けるまで引き込み搬送を行うことが
可能となる。
ラ17の個数を減らした構成でも、確実に耳部eが反転
分岐爪18の先端を抜けることができ、用紙Pは反転搬
送トレイ13に確実に送り込まれる。この実施形態で
は、タブ部eが反転分岐爪18の先端を抜けたかどうか
の判定(反転動作のタイミング)は、反転装置2の入口
近傍に設けてあるセンサ26での用紙後端検知タイミン
グからの経過時間により判断している。これは検知タイ
ミングからの搬送時間が短い方がより精度が上がるため
で、タブ紙Ptではない通常の用紙を制御する上で都合
が良い。
搬送の場合もタブ紙でない場合も同様のシーケンスで反
転動作のタイミングを計るような場合には問題が発生す
る。すなわち、タブ部eが後端側で搬送されてくる場合
には、用紙後端検知が難しくなる。センサ26が一つで
ある場合は、タブ紙Ptの場合はタブ部eが幅方向(搬
送方向対し垂直な方向)でどの位置にあるか分からない
ため、タブ部eの搬送方向の長さLt分だけ検知時間に
ズレが生じてしまう場合がほとんどとなる。よって、あ
らかじめタブ部eの分を見込んだ反転タイミングの遅延
や搬送時の紙間隔の増大等の動作が必要になる。このよ
うな反転タイミングの遅延や紙間隔の増大の動作を行わ
ないようにするには、センサ26を全てのタブ部eに対
応する位置に設け、各センサ26の検知出力に基づいて
制御すれば対応可能であるが、センサ26の個数が多く
なるとともにこれらを含めた制御が複雑になることから
コスト高を招く。そこで本実施形態では、あらかじめタ
ブ紙Ptの用紙長さL(タブ部eの長さLtを含む)を
入力しておき、センサ26により検出した通過時間tよ
り、そのズレ分を過分送り量δ(耳部eのLtに相当)
として算出し、その分だけ余計に搬送する。つまり、セ
ンサ26から反転分岐爪18の先端までの距離を所定
(通常)搬送距離Kとすれば、タブ紙搬送時の送り量K
tは、 Kt=所定(通常)搬送距離K+過分送り量δ ・・・(1) で表される。
は、タブ部eの長さLtを入力しておき、給紙装置8か
ら送られる用紙サイズ情報(用紙サイズおよび搬送方
向)から用紙の搬送方向の長さが分かるので、その長さ
にLtを加えてタブ紙Ptの用紙長さLとする。
用紙長L’は、用紙の搬送速度をV、通過時間をtとす
ると、 L’=V×t ・・・(2) で表され、あらかじめ入力されているタブ紙Ptの長さ
をLとするならば、耳部eの長さLtに相当する過分送
り量δは、 δ=L−L’ ・・・(3) で算出することができる。よって、搬送されてくる用紙
がタブ紙Ptであると判断されるならば、その引き込み
量をKtとして搬送制御すれば、より確実なタブ紙反転
制御が実現でき、図5に示すような少数のコロ構成でも
搬送信頼性を高めつつコストダウンを実現できる。
転動作について説明する。図6に示すように、用紙反転
トレイ13に一旦収納された用紙は、搬送ローラ21の
正転駆動(矢印N方向)により、B方向(用紙搬出方
向)に搬送され、その下流に設けてある両面駆動ローラ
30に受け渡される。そして、ソレノイド61をOFF
して反転搬送ガイド板13位置から逆転従動コロ22を
退避させ、次用紙の進入を待つ。ここで、タブ紙でない
通常の用紙が確実に噛み込まれるまでの所要搬送距離X
とした場合、タブ紙Ptでは先に算出した過分送り量分
だけ余計に搬送する必要がある。すなわち、タブ部e分
だけ下流に送る必要がある。また、前述のように反転搬
送トレイ13への進入時には、タブ紙Ptのタブ部eの
長さに相当する過分送り量だけ反転タイミングが遅れる
ことより、次用紙の進入に対して余裕がなくなる傾向に
なる。この余裕は紙間を小さくすればする程少なくな
り、紙間制御が厳しくなる。
ローラ21の増速制御により取り戻し、タブ紙搬送にお
いても普通紙と同じタイミングを実現させれば、搬送信
頼性が確実に確保できる。このときの搬送モータ60増
速時の搬送速度はセンサ26から検出された過分送り量
δを利用して算出する。ここで、搬送距離Xを固定値と
して考え、通常搬送速度をV、増速時搬送速度をV’、
過分送り量δとすると、必要な増速条件は、 V’≧(X+2δ)/T ・・・(4) によって算出される。ここで、T=X/Vである。
搬送時」の過分送り量をそれぞれ考慮し(δ×2)、反
転時の増速で2δ分のロスを補うことになる。ここで、
通常使用されるタブ紙Ptが決まっている場合は、前式
がら導かれる増速条件を固定としても良い。
してある位置規制サイドフェンス29も作用させること
ができる。位置規制サイドフェンス29は、いわゆるジ
ョガーフェンスとして機能し、図示しないジョガーモー
タによって駆動され、用紙の搬送方向に直交する方向の
揃え動作を行う。この場合は、引き込み動作が終了した
時点、つまり用紙後端(タブ部e)が反転分岐爪を18
を抜けた時点で、一旦、逆転従動コロ22の逆転駆動ロ
ーラ21側への押圧状態を解除し、同時に位置規制サイ
ドフェンス29を作用させ、用紙Ptの搬送方向に直交
する方向の揃え動作を行った後、再び逆転従動コロ22
を降下させて搬送する。このとき若干のタイムラグがあ
るが、この分を見込んで増速条件を決定すれば良い。こ
のように位置規制サイドフェンス29によってジョギン
グ動作を行わせると、パンチ孔の孔あけ位置の位置精度
が向上するというように後処理を行う場合の位置精度を
向上させることができる。
ブ紙Ptと通常の用紙Pとではタブ部eの有無によって
異なるタイミングで動作させる。通常の制御(動作)
は、処理枚数が圧倒的に多い通常の用紙を基準に設定
し、タブ紙Ptの場合のみ制御を変えるようにする。た
だし、異なる点は、前記タブ部eの用紙搬送方向の長さ
分の遅れだけ増速して反転させる点である。このように
すれば、両面駆動ローラ30から作像部1に至る間の搬
送制御、作像部1での作像制御、作像部1で作像された
後の排紙制御は、タブ紙Ptでない通常の用紙Pと全て
同一のタイミングで行える。
置PRの制御系の概略構成を示すブロック図である。本
発明の実施形態に係る画像形成装置PRの制御系は、マ
イクロコンピュータ51と各種タイマ52を備えた制御
装置50を備え、制御装置50には、ソレノイド53,
61やその他の駆動系、搬送モータ55,60、タブ紙
サイズ入力キー56、センサ26やその他のセンサ類、
およびタブ紙挿入モード選択キー27が接続され、マイ
クロコンピュータ51に前記入力キー、選択キー、前記
センサ類から各種の入力が行われ、ソレノイド53,6
1、搬送モータ55,60およびその他の駆動系に前記
マイクロコンピュータ51から指示信号が出力される。
と、CPUが実行するプログラムが格納されたROM
と、CPUがプログラムを実行する際にワークエリアと
して機能するRAMと、I/O回路等とを含んで構成さ
れている。CPUには、タブ紙Ptの搬送モードとして
連続でタブ紙を搬送する場合と、合紙として通常の印刷
過程の途中にタブ紙を挿入するモードとが設定されてい
る。本実施形態では、前記タブ紙挿入モード選択キー2
7は画像形成装置外部の図示しない操作パネルに設けら
れている。そして、タブ紙挿入モード選択キー27によ
りタブ紙挿入モードが選択されると、制御装置50はセ
ンサ26及びタブ紙挿入モード選択キー27、タブ紙サ
イズ入力キー等からの情報に基づいてCPU、RAM、
ROM、I/O回路等を備えたマイクロコンピューター
51により演算処理し、各種タイマと各種負荷装置の動
作を制御する。ここで、搬送モータ55は、搬送ローラ
17および両面駆動ローラ30を、搬送モータ60は逆
転駆動ローラ21を、ソレノイド61は逆転従動コロ2
2の昇降を、ソレノイド53は両面分岐爪28の揺動を
それぞれ作動させる。
理の処理手順を示すフローチャートである。
を通常の線速Vで正転駆動(用紙搬出方向ー矢印N方
向)させ、用紙の進入を待つ(ステップS1)。次に反
転排出装置2に進入してきた用紙の後端をセンサ26で
検知すると(ステップS2)、さらに、検知した用紙が
タブ紙Ptかどうかチェックする(ステップS3)。タ
ブ紙Ptかどうかは、前述のようにタブ紙挿入モード選
択キー27の操作によってタブ紙挿入モードが選択され
ていれば、搬送されてくる用紙がタブ紙Ptかいなかの
判断がつくため、タブ紙Ptである場合は、Aのルーチ
ンに移行し、センサ26によって検知したタイミングに
基づいて前記式(3)から過分送り量δを設定する(ス
テップS4)。そして、用紙後端(タブ部e)がセンサ
26を抜けて所定時間経った後(ステップS5)、搬送
モータ60を通常線速Vで逆転駆動(用紙搬入方向、図
4−矢印R方向、ステップS6)するとともに、ソレノ
イド61をONし、逆転従動コロ22を下降(逆転駆動
ローラ21に当接)させ(ステップS7)、用紙(タブ
紙Pt)Pの引き込み搬送動作(矢印C方向への搬送動
作)に移行する。そして、「所定搬送距離K+過分送り
量δの距離」を搬送後(ステップS8)、ソレノイド6
1をオフして逆転従動コロ22を上昇(逆転駆動ローラ
から離間)させ(ステップS9)、ジョガーモータを所
定量正転させる(ステップS10)。これによりジョガ
ー、すなわち位置規制サイドフェンス29がタブ紙Pt
の搬送方向に直交する方向からタブ紙Ptに当接してタ
ブ紙の搬送方向に直交する方向に所定量押し込み、前記
方向の用の端部位置が揃えられる。
駆動コロ22を下降させ、タブ紙Ptを逆駆動ローラ2
1との間で挟持し(ステップS11)、搬送モータ60
を正転(図3−矢印N方向)駆動し、通常の速度(タブ
紙でない用紙を搬出するときの速度)よりも速い速度で
送り出す(ステップS12)。この時の搬送速度は前記
式(3)および(4)に基づいてCPUが算出する増速
条件V’とする。そして、さらに下流に設けてある両面
駆動ローラ30に確実に用紙が噛みこまれる「所定搬送
距離X+過分送り量δ」だけ搬送を行ったら(ステップ
13)、ジョガーモータを所定量逆転させて位置規制サ
イドフェンス29を待機位置に移動させ(ステップS1
4)、さらに、ソレノイド61をOFFして逆転従動コ
ロ22を退避させて(ステップS15)リターンする。
この状態で、反転排出装置2は搬送モータ60を通常の
線速Vで正転駆動に切り換え、次用紙進入を待つ。な
お、前記増速条件により、タブ紙Ptの送り出しが終了
したときにタブ紙でない用紙と同じタイミングになるの
で、これ以降の制御タイミングは通常の用紙の場合と全
く同じになり、制御が複雑化することはない。
通の用紙Pの場合は、引き込み搬送を行わないため、B
のルーチンに移行する。Bのルーチンでは、所定(通
常)搬送距離Kだけ用紙Pが搬送されると(ステップS
16)、ジョガーモータを所定量正転させ、位置規制サ
イドフェンス29を反転搬送ガイド板13上に位置した
用紙Pの側部に当接させ、用紙搬送方向に直交する方向
の揃え動作を行う(ステップS17)。次いで、反転分
岐爪18の先端を用紙Pの後端が抜けるタイミングを狙
ってソレノイド61をONし、逆転従動コロ21を下降
させ(ステップS18)、反転動作を行う。この時、逆
転駆動ローラ21(搬送モータ60)は通常の速度で正
転(図6−矢印N方向)駆動したままである。そして、
所定距離Xを搬送したら(ステップS19)、ジョガー
モータを所定量逆転させ、位置規制サイドフェンス29
を待機位置に戻し(ステップS20)、ソレノイド61
をOFFして逆転従動コロ21を退避させ(ステップS
21)、リターンする。
ってもタブ紙でない普通紙であっても用紙後端を検知し
たセンサ26の出力に基づいて反転タイミングを設定で
きるので、用紙長さを演算する必要がなく、制御が簡単
になる。また、タブ紙の場合とタブ紙でない場合とで、
搬送ローラ21と従動コロ22の制御方式を代え、タブ
紙の場合には反転搬送トレイ13への搬入を確実にし、
タブ紙でない場合には、迅速な反転動作が行える。ま
た、タブ紙の場合には、確実に反転搬送トレイに引き込
んだ後、増速して反転させ、反転搬送トレイから搬出さ
れるときのタイミングをタブ紙でない通常紙と同一に設
定したので、搬出以降の制御タイミングが通常紙と同じ
でよく、この点でも制御が簡単になる。
変形例では、タブ紙Ptもしくは通常の用紙Pの後端部
を用紙反転排出装置2の搬送ローラ17の用紙搬送方向
上流側に設けたセンサ26によって検知し、この検知出
力に基づいて前述の図8のフローチャートに示したよう
に、タブ紙Ptが反転搬送路(反転搬送トレイ13)に
進入する過程で、タブ部eが分岐爪18の先端を確実に
抜けるまで、逆転駆動ローラ21と逆転従動コロ22か
らなる逆転搬送手段により反転搬送トレイ13の奥側に
引き込んで搬送させるように構成し、コロ構成、爪構成
を簡略化(コストダウン)し、かつ、反転(逆転)搬送
時には逆転搬送手段を増速駆動させることによって、タ
ブ部e搬送分の遅延ロスを吸収し、生産性を低下させな
いようにしている。
際にタブ紙についてもタブ紙以外の用紙についても後端
検知を行って演算を簡略するには限界があった。そこ
で、センサ26によって用紙の先端の通過タイミングを
検知して処理し、より簡単な制御するようにすることも
できる。この場合には、タブ紙Ptかタブ紙ではない通
常紙かによって検出用紙の端部を変更し、タブ紙Ptの
場合には、タブ紙Ptの先端部を、タブ紙以外の場合に
は用紙の後端部を検知し、検知したセンサ26の検出出
力とあらかじめ入力されているタブ紙Ptの長さ寸法に
基づいてCPUが過分送り量δを算出して処理する。
の第2の実施形態における処理手順について説明する。
なお、画像形成装置の構成や動作は図1ないし図7を参
照して説明した第1の実施形態と同等なので、重複する
説明は省略する。
60を通常の線速Vで正転駆動(用紙搬出方向に駆動)
させ、用紙の進入を待つ(ステップS1)。そして、検
知した用紙がタブ紙Ptかどうかチェックする(ステッ
プS3)。タブ紙Ptかどうかは、前述のようにタブ紙
挿入モード選択キー27によってタブ紙挿入モードが選
択されているかどうかによって判断される。そして、タ
ブ紙Ptであれば、センサ26が用紙先端を検知すると
(ステップS2a)、タブ紙Ptの場合のタブ部eを含
む用紙長Lは、前述のタブ紙サイズ入力キー56による
入力によって分かっているので、Aのルーチンに以降
し、ステップS4以降の処理を実行する。
ない通常の用紙Pであれば、センサ26が用紙後端を検
知した時点で(ステップS2b)、Bのルーチンに以降
し、ステップS16以降の処理を実行する。
の検知出力に応じてCPUが前述の式(4)に基づいて
必要な増速条件を算出して処理する。これにより、前記
第1の実施形態と同様に、タブ紙Ptの送り出しが終了
したときにタブ紙でない用紙と同じタイミングになるの
で、これ以降の制御タイミングが通常の用紙の場合と全
く同じになり、制御が複雑化することはない。
紙の先端を後端を共に検知し、この間の時間の経過から
前記過分送り量δを式(1)〜(4)に基づいて算出し
て同様に処理することもできる。しかし、このように処
理すると、処理ステップが増え、制御が複雑になるので
好ましいものではないが、通過時間を計測することから
より精度の高い制御が可能になる。
の実施形態におけるステップS4の処理を変更し、この
処理の別のタイミングで実行するようにした例である。
以下、図10のフローチャートを参照し、この第3の実
施形態における処理手順について説明する。なお、画像
形成装置の構成や動作は図1ないし図7を参照して説明
した第1の実施形態と同等なので、重複する説明は省略
する。また、図9のフローチャートと同等なステップに
は同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
60を通常の線速Vで正転駆動させ、用紙の進入を待つ
(ステップS1)。そして、検知した用紙がタブ紙Pt
かどうかチェックする(ステップS3)。タブ紙Ptか
どうかは、前述のようにタブ紙挿入モードが選択されて
いるかどうかによって判断される。そして、タブ紙Pt
であれば、センサ26が用紙先端を検知すると(ステッ
プS2a)で、Aのルーチンに移行するが、この実施形
態では、図9のステップS4に代えて図10のステップ
S4’のように処理する。
先端を検知してから、図4に示す搬送距離S(=K+
L)だけを設定し、ステップS5で前記搬送距離Sに対
応する搬送時間が経過するとステップS6以降の処理を
実行する。すなわち、ステップS4’およびステップS
5で前記距離S搬送してタブ紙Pt後端が確実に搬送ロ
ーラ17と分岐爪18間を抜けるようにする。ここで、
Lは前述のように予め入力しているタブ紙Pt(タブ分
eを含む)の長さであり、Kは前述の式(1)に関連し
て説明したセンサ26から反転分岐爪18の先端までの
距離である。これにより、タブ部eの位置に関わらず、
確実に用紙Ptの通過タイミングを検知することができ
る。次いで、ステップS5で所定時間経過し、前記搬送
距離搬送Sだけ搬送すると、ステップS6、S7の処理
を実行する。そして、ステップS8’でステップS4’
で設定した搬送距離Sだけ用紙を搬送するとソレノイド
を61をオフして(ステップS9)、入力された用紙長
Lから過分送り量δを算出し(ステップS4)、反転し
たときの送り量を設定し、ステップS10以降の処理を
実行する。
ない通常の用紙Pであれば、センサ26が用紙後端を検
知した時点で(ステップS2b)、Bのルーチンに以降
し、ステップS16以降の処理を実行する。
プS4’で設定した搬送距離Sによって確実に搬送ロー
ラ17と分岐爪18との用紙挟持部を抜けるので、この
個所でジャムが生じることはない。また、ステップS4
における過分送り量はステップS9に至る間で計算され
ているので、過分送り量の算出によって動作タイミング
が遅れるようなこともなく、効率的な処理が可能であ
る。なお、この図10における過分送り量δの算出は、
ステップS13の反転時の送り量のチェックの前に済ま
しておけば、どこのステップの間で行ってもよい。
形態では、搬送ローラ17の用紙搬送方向上流側に設け
たセンサ26の用紙先端または用紙後端の検知出力に基
づいて前述のタイミング制御を行っている。通常、先端
検知ではセンサの検知位置から搬送距離が長くなればな
るほど、スリップ等で送り誤差が発生する。このような
場合、スイッチバック経路内で、かつ、なるべく進行方
向の下流側にセンサを配置することが前記誤差の発生を
防ぐ意味で効果的である。そこで、この第4の実施形態
では、反転搬送トレイ13の逆転駆動ローラ21の用紙
搬送方向下流側に用紙(タブ紙)先端を検知する第2の
センサ32を配置し、この第2のセンサ32の検出出力
に基づいた制御を前述の第2の実施形態に付加して処理
することを特徴とする。
トを参照し、この第4の実施形態における処理手順につ
いて説明する。なお、画像形成装置の構成や動作は図1
ないし図7を参照して説明した第1の実施形態と同等な
ので、重複する説明は省略する。また、図9および図1
0のフローチャートと同等なステップには同一の符号を
付し、重複する説明は適宜省略する。
60を通常の線速Vで正転駆動させ、用紙の進入を待つ
(ステップS1)。そして、検知した用紙がタブ紙Pt
かどうかチェックする(ステップS3)。タブ紙Ptか
どうかは、前述のようにタブ紙挿入モードが選択されて
いるかどうかによって判断される。そして、タブ紙Pt
であれば、第2のセンサ32(図4)が用紙先端を検知
すると(ステップS2a’)、図10のAのルーチンに
以降する。そして、Aのルーチンでは、図10のステッ
プS4’に代えて図11のステップS4”のように処理
する。
に、第2のセンサ32を用紙先端が通過するとステップ
S4”で搬送距離S(=L−Y)を設定し、ステップS
5で前記搬送距離Sに対応する搬送時間が経過するとス
テップS6以降の処理を実行する。すなわち、ステップ
S4”およびステップS5で前記距離S搬送してタブ紙
Pt後端が確実に搬送ローラ17と分岐爪18間を抜け
るようにする(図4)。ここでLはタブ紙Ptの長さ
(タブ部eの用紙搬送方向の長さ分含む)、またYは反
転分岐爪18の先端から第2のセンサ32までの距離で
ある。これにより、逆転駆動ローラ21と逆転従動コロ
22反転搬送コロ手段に確実に噛ませた状態(十分な搬
送力を与えた状態)で先端検知を行い、そこから時間を
カウントする(ステップS5)。これにより、逆転駆動
ローラ21および逆転従動ローラ22のニップに到達す
るまでに、多少のスリップ(用紙遅れ)があったとして
も、それに関係なくより正確な反転動作が可能となる。
前記搬送距離搬送Sだけ搬送すると、ステップS6、S
7の処理を実行する。そして、ステップS8’でステッ
プS4’で設定した搬送距離Sだけ用紙を搬送するとソ
レノイドを61をオフして(ステップS9)、入力され
た用紙長Lから過分送り量δを算出し(ステップS
4)、反転したときの送り量を設定し、ステップS10
以降の処理を実行する。
ない通常の用紙Pであれば、センサ26が用紙後端を検
知した時点で(ステップS2b)、Bのルーチンに以降
し、ステップS16以降の処理を実行する。
ように構成されているので、 タブ紙の場合であっても信頼性の高い反転搬送が可
能となる。
ブ紙でない普通の用紙と同じタイミングで反転させて作
像させることができ、生産性を低下させることがない。
イミングを設定することができる。
示す概略構成図である。
すと要部拡大図である。
の近傍を拡大して示す図である。
送ローラと反転分岐爪の近傍を拡大して示す図である。
を示す要部平面図である。
す図である。
ム構成を示すブロック図である。
タイミング制御の制御手順を示すフローチャートであ
る。
タイミング制御の制御手順を示すフローチャートであ
る。
のタイミング制御の制御手順の要部を示すフローチャー
トである。
のタイミング制御の制御手順の要部を示すフローチャー
トである。
である。
めの反転排出装置の反転入口部の構成を示す要部平面図
である。
Claims (18)
- 【請求項1】 片面画像形成済みの用紙を受け入れて反
転させるための反転搬送経路と、 用紙を反転搬送経路に搬入するための搬入手段と、 前記反転搬送経路に設けられ、搬入されてきた用紙を反
転させて搬出する反転搬送手段と、を有し、反転搬送経
路に搬入された用紙を反転させて搬出する用紙の反転搬
送方法において、 タブ紙の場合には、用紙先端の検知タイミングに基づい
て用紙を反転させ、タブ紙でない用紙の場合には用紙後
端の検知タイミングに基づいて用紙を反転させることを
特徴とする用紙の反転搬送方法。 - 【請求項2】 片面画像形成済みの用紙を受け入れて反
転させるための反転搬送経路と、 用紙を反転搬送経路に搬入するための搬入手段と、 前記反転搬送経路に設けられ、搬入されてきた用紙を反
転させて搬出する反転搬送手段と、を有し、反転搬送経
路に搬入された用紙を反転させて搬出する用紙の反転搬
送方法において、 タブ紙の場合には、前記反転搬送手段によって用紙を反
転搬送経路に引き込み、後端部が前記搬入手段を抜けた
時点で用紙を反転させ、 タブ紙でない用紙の場合には、前記搬入手段からの搬入
時に前記反転搬送手段による反転搬送経路からの搬出方
向の駆動を継続しておき、後端部が前記搬送ローラ抜け
た時点で用紙に対して反転搬送手段の駆動力を用紙に付
与し、用紙を反転させることを特徴とする用紙の反転搬
送方法。 - 【請求項3】 片面画像形成済みの用紙を受け入れて反
転させるための反転搬送経路と、 前記反転搬送経路の入口側に設けられ、用紙を反転搬送
経路に搬入するための搬入手段と、 前記反転搬送経路に搬入されてきた用紙を当該反転搬送
経路にさらに引き込み、又は当該搬送経路から反転させ
て搬出する駆動ローラと従動ローラとからなるローラ
対、及び前記駆動ローラを駆動する駆動手段を含む反転
搬送手段と、を有する用紙反転装置において、 前記用紙がタブ紙の場合には、前記タブ紙のタブ部が前
記搬入手段を抜けるまで前記駆動手段により駆動ローラ
を用紙搬入方向に回転駆動し、前記用紙がタブ紙でない
場合には、用紙搬入時、用紙搬出時ともに前記駆動手段
により駆動ローラを用紙搬出方向に回転駆動する制御手
段を備えていることを特徴とする用紙反転装置。 - 【請求項4】 前記従動ローラは、前記用紙がタブ紙の
場合に、前記用紙を前記駆動ローラ側に押圧することを
特徴とする請求項3記載の用紙反転装置。 - 【請求項5】 前記従動ローラは、前記用紙がタブ紙で
ない場合に、反転搬送経路への用紙搬入時には前記駆動
ローラから離間した位置に退避していることを特徴とす
る請求項3記載の用紙反転装置。 - 【請求項6】 片面画像形成済みの用紙を受け入れて反
転させるための反転搬送経路と、 前記反転搬送経路の入口側に設けられ、用紙を反転搬送
経路に搬入するための搬入手段と、 前記反転搬送経路に搬入されてきた用紙を当該反転搬送
経路にさらに引き込み、又は当該搬送経路から反転させ
て搬出する駆動ローラと従動ローラとからなるローラ
対、及び前記駆動ローラを駆動する駆動手段を含む反転
搬送手段と、を有する用紙反転装置において、 前記搬入手段よりも用紙搬送方向上流側に設けられた第
1の用紙検知手段と、 前記第1の用紙検知手段による用紙先端の検知タイミン
グに基づいてタブ紙とタブ紙以外の用紙とで異なる反転
タイミングを設定する制御手段と、を備えていることを
特徴とする用紙反転装置。 - 【請求項7】 片面画像形成済みの用紙を受け入れて反
転させるための反転搬送経路と、 前記反転搬送経路の入口側に設けられ、用紙を反転搬送
経路に搬入するための搬入手段と、 前記反転搬送経路に搬入されてきた用紙を当該反転搬送
経路にさらに引き込み、又は当該搬送経路から反転させ
て搬出する駆動ローラと従動ローラとからなるローラ
対、及び前記駆動ローラを駆動する駆動手段を含む反転
搬送手段と、を有する用紙反転装置において、 前記搬入手段よりも用紙搬送方向上流側に設けられた第
1の用紙検知手段と、 タブ紙の場合には前記第1の用紙検知手段によって用紙
先端を検知したタイミングに基づいて、タブ紙でない用
紙の場合には用紙後端を検知したタイミングに基づいて
用紙の反転タイミングを設定する制御手段と、を備えて
いることを特徴とする用紙反転装置。 - 【請求項8】 片面画像形成済みの用紙を受け入れて反
転させるための反転搬送経路と、 前記反転搬送経路の入口側に設けられ、用紙を反転搬送
経路に搬入するための搬入手段と、 前記反転搬送経路に搬入されてきた用紙を当該反転搬送
経路にさらに引き込み、又は当該搬送経路から反転させ
て搬出する駆動ローラと従動ローラとからなるローラ
対、及び前記駆動ローラを駆動する駆動手段を含む反転
搬送手段と、を有する用紙反転装置において、 前記搬入手段よりも用紙搬入方向下流側に設けられた第
2の用紙検知手段と、 前記第2の用紙検知手段による用紙先端の検知タイミン
グに基づいて用紙の反転タイミングを設定する制御手段
と、を備えていることを特徴とする用紙反転装置。 - 【請求項9】 前記搬入手段が、複数の搬送ローラ、前
記複数の搬送ローラの間に配置され、用紙搬入時には用
紙を前記搬送ローラ側に付勢して用紙に対して搬送力を
付与し、搬出時には前記用紙搬入側への用紙の搬送を阻
害する分岐爪とからなることを特徴とする請求項3、
5、6、7および8のいずれか1項に記載の用紙反転装
置。 - 【請求項10】 前記反転搬送経路に搬入される用紙の
用紙搬送方向と直交する方向を揃える紙揃え手段と、用
紙が前記搬入手段を抜けた後に前記紙揃え手段を作動さ
せて紙揃え動作を行わせる制御手段と、をさらに備えて
いることを特徴とする請求項3、5、6、7および8の
いずれか1項に記載の用紙反転装置。 - 【請求項11】 前記紙揃え手段による紙揃え動作後、
前記従動ローラの前記駆動ローラに対する押圧動作が行
われることを特徴とする請求項10記載の用紙反転装
置。 - 【請求項12】 前記制御手段は、タブ紙の場合には、
タブ紙でない用紙に対して少なくともタブの部分の用紙
搬送方向の長さに相当するタイミングだけ遅らせて反転
タイミングを設定することを特徴とする請求項6、7ま
たは8記載の用紙反転装置。 - 【請求項13】 前記制御手段は、前記用紙がタブ紙の
場合に、反転搬送時には、前記反転搬送手段の搬送速度
を所定区間で増速することを特徴とする請求項12記載
の用紙反転装置。 - 【請求項14】 前記反転搬送手段の搬送速度の増速
は、タブ紙が前記反転搬送手段を抜けたときにタブ紙で
ない用紙が前記反転搬送手段を抜けるときのタイミング
と同等になるように設定されていることを特徴とする請
求項13記載の用紙反転装置。 - 【請求項15】 用紙上に可視画像を形成する画像形成
手段と、請求項3ないし14記載の用紙反転装置を含む
用紙搬送手段と、を備え、用紙の両面に画像を形成する
機能を有することを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項16】 入力された前記タブ紙を搬送するモー
ドであるか否かというモード情報、及びタブ紙を搬送す
るモードであるときのタブ紙の用紙長を記憶する記憶手
段を備え、前記制御手段は前記各手段からの情報に基づ
いて、用紙の反転タイミングと反転搬送手段の駆動を制
御することを特徴とする請求項15記載の画像形成装
置。 - 【請求項17】 前記モード情報および前記タブ紙の用
紙長を入力する手段を備えていることを特徴とする請求
項16記載の画像形成装置。 - 【請求項18】 他の機器から送信された前記モード情
報および前記タブ紙の用紙長を受信する手段を備えてい
ることを特徴とする請求項16記載の画像形成装置。
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