JP5458598B2 - 用紙処理装置、画像形成装置、用紙の搬送制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

用紙処理装置、画像形成装置、用紙の搬送制御方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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本発明は、搬入されてきたシート状記録媒体(本明細書では、用紙と称す)に対して所
定の処理を施す用紙処理装置、この用紙処理装置を備えた複写機、プリンタ、ファクシミ
リ、デジタル複合機などの画像形成装置、前記用紙処理装置あるいは前記画像形成装置で
実行される用紙の搬送制御方法、及びこの用紙の搬送制御方法をコンピュータで実行する
ためのコンピュータプログラムに関する。
画像形成装置の普及に伴って画像形成された用紙に対して整合処理、穿孔処理、綴じ処
理、中折り中綴じ(製本)処理などの各種の処理を行う用紙処理装置も普及している。こ
れらの画像形成装置及び用紙処理装置では、省資源、省スペース、高効率化の要求から、
処理の高速化及び装置の小型化が求められている。
このような要求に応じたものとして、例えば特許文献1あるいは2に記載された発明が
知られている。このうち、特許文献1記載の発明は、シート材の搬送路の途中に取り付け
た位置センサによってシート材の前端位置を検出し、この位置センサからの位置情報に基
づいてシート材の後端がプロセス回転系の拘束を脱する脱出時期を電気的に演算し、演算
結果に基づいて排紙回転系を変速することによって、変速遅れを防ぎ、短い搬送路内で必
要な変速動作を完了することができるようにしたものである。具体的には、用紙処理装置
の前段に配置される画像形成装置より搬送される用紙について、用紙が画像形成装置の搬
送手段(搬送ローラ)と用紙処理装置の搬送手段(搬送ローラ)の両方に掛かっている場
合は、画像形成装置と用紙処理装置を同じ速度(第1の速度)で用紙を搬送し、用紙後端
が画像形成装置の搬送手段(搬送ローラ)を抜けたら用紙処理装置の搬送手段(搬送ロー
ラ)により用紙を第2の速度まで加速し、次に画像形成装置より搬送される用紙との間隔
を空けることによって用紙処理に掛かる時間を稼ぎ、短い搬送経路においても高速化に対
応している。
特許文献2記載の発明は、先行の用紙と後続の用紙を重ね合わせて搬送する重ね合わせ
搬送手段を備え、重ね合わせ搬送手段により重ね合わせて搬送される先行の用紙と後続の
用紙の搬送方向の長さの異同に応じて重ね合わせ搬送を行うか否かの選択が行われ、前記
長さが同一のときには重ね合わせ搬送が選択され、重ね合わせ搬送手段としては用紙をプ
レスタックするプレスタック部と、用紙を停止させることなく搬送する通常搬送部とを備
え、前記重ね合わせ搬送手段によって用紙を重ね合わせて搬送する場合、前記プレスタッ
ク部に先行の用紙を導いてプレスタックし、次いで前記通常搬送部に後続の用紙を導き、
後続の搬送に合わせて先行の用紙をプレスタック部から送り出すことによって先行の用紙
と後続の用紙を重ね合わせて搬送するようにしている。
しかし、特許文献1記載の用紙処理装置では、用紙の種類や画像形成状態に拘わらず、
用紙を第1の速度から第2の速度まで加速して搬送するため、画像が定着しにくい用紙の
種類、すなわち画像が削れたり剥がれたりしやすい用紙種類であった場合には、画像への
ダメージが問題となる。
また、特許文献2記載の用紙処理装置では、用紙処理の時間を確保し高速化を達成する
ために、用紙バッファ機構(プレスタック部)を設けているが、小型の用紙処理装置では
、このようなシートバッファ機構を設けるスペースを確保することができず、また、確保
できたとしても装置が大型化し、コストも高くなるという問題があった。
そこで、本発明が解決すべき課題は、短い搬送経路の小型の装置でも用紙処理時間を確
保することが可能で、一定間隔で搬送されてくる用紙の処理能力を維持することができる
ようにすることにある。
前記課題を解決するため、本発明は、画像形成装置から所定の受け渡し速度である第1の速度で搬送されてくる用紙を受け入れ、搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって受け入れた用紙を搬送させ、且つ前記搬送手段の搬送速度を前記第1の速度より速い所定の搬送速度である第2の速度に変更する搬送制御手段と、を備え、受け入れた用紙に対して所定の処理手段で処理する際、前記搬送制御手段は、用紙が排紙搬送経路に配置された用紙の先端または後端を検知する用紙検知手段に搬送されたときに、前記第1の速度が画像形成装置の単位時間当たりの印刷枚数によって決定される速度であるプロセス速度より速い場合は、前記搬送速度を前記第2の速度に変更し、前記第1の速度が前記プロセス速度より遅い場合は、前記搬送速度を前記第2の速度より遅く、前記第1の速度より速い第3の速度へ変更することを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、画像形成装置は符号100に、搬送手段は入口ローラ対201及びシフト排紙ローラ対204に、搬送制御手段はCPU401に、第1の速度は符号V1,Vn,Vmに、第2の速度は符号V2に、第3の速度は符号Vα,Vβに、用紙処理装置は符号200に、それぞれ対応する。
本発明によれば、短い搬送経路の小型の装置でも用紙処理時間を確保することが可能で、一定間隔で搬送されてくる用紙の処理能力を維持することができる。また、用紙処理装置200における搬送速度を最適化することができ、高画質モードや画像が定着しにくい用紙を搬送する場合などに、高速で用紙を搬送した際に発生する虞のある画像の削れや汚れを防止することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成システムのシステム構成の概略を示す図である。 図1における用紙処理装置の概略構成を示す図である。 本実施形態に係るシステムの制御構成を示すブロック図である。 用紙先端が画像形成装置の分岐搬送ローラ位置にあるときの状態を示す図である。 用紙後端が分岐搬送ローラを通過する位置にあるときの状態を示す図である。 用紙を第1の速度から第2の速度に加速しない場合の用紙位置と搬送ローラとの関係を示す説明図である。 用紙の第1の速度から第2の速度に加速する場合の用紙位置と搬送ローラとの関係を示す説明図である。 シフトモードあるいはスティプルモードで用紙の搬送速度を増速する場合の処理手順を示すフローチャートである。 シフトモードあるいはスティプルモードで用紙の搬送速度を増速する場合に特殊紙であることを判定条件に入れた処理手順を示すフローチャートである。 シフトモードあるいはスティプルモードで用紙の搬送速度を増速する場合に特殊紙がOHPシートあるいは厚紙であることを判定条件に入れた処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
1.全体構成
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成システムのシステム構成の概略を示す図であ
る。同図において、本実施形態に係る画像形成システムは画像形成装置100、用紙処理
装置200、及び画像読み取り装置300から構成されている。
画像形成装置100は、間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置であり、図にお
いてほぼ中央部に4色の作像ステーション111が配置された作像部110、この作像部
110の下方に隣接して設けられた光書き込み部111、作像部110の下方に設けられ
た給紙部120、給紙部120でピックアップされた用紙を2次転写部140及び定着部
150に搬送する給紙搬送路(縦搬送路)130、画像が定着された用紙を用紙処理装置
200側に搬送する排紙経路160、一面に画像が形成された用紙を反転し、他面に画像
形成させるための両面搬送路170を備えている。
作像部110は、前記作像ステーション111のYMCK各色用の感光体ドラムと、こ
の感光体ドラムの外周に沿って配置された帯電ユニット、現像ユニット、1次転写ユニッ
ト、クリーニングユニット、及び除電ユニットと、感光体ドラムに形成された画像を1次
転写ユニットによって中間転写する中間転写ベルト112と、感光体ドラムに各色毎に画
像を書き込む光書き込みユニット113とを備えている。光書き込みユニット113は、
作像ステーション111の下側に配置され、中間転写ベルト112は作像ステーション1
11の上側に配置されている。中間転写ベルト112は複数の支持ローラによって回転可
能に支持され、そのうちの1つの支持ローラ114は2次転写部140で中間転写ベルト
112を介して2次転写ローラ115と対向し、中間転写ベルト112上の画像を用紙に
2次転写できるようになっている。符号116は交換可能に配置されたトナー収容容器で
ある。なお、間接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置の画像形成プロセスは公知で
あり、本発明の要旨とは直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
給紙部120は給紙トレイ121、ピックアップローラ122、給紙搬送ローラ123
を備え、給紙トレイ121からピックアップした用紙を縦搬送路130に沿って上方に送
り出す。送り出された用紙は2次転写部140で画像が転写され、定着部150に送られ
る。定着部150は定着ローラと加圧ローラを備え、用紙が両者間のニップを通過する過
程で、加熱及び加圧が行われ、トナーが用紙に定着される。
定着部150の下流には、排紙搬送路160と両面搬送路170が設けられ、両者は分
岐爪161によって2方向に分岐し、用紙処理装置200側に搬送される場合と、両面搬
送路170に搬送される場合とで搬送路が選択される。なお、分岐爪161の用紙搬送方
向上流側の直近には分岐搬送ローラ162が設けられ、用紙へ搬送力を付与している。
用紙処理装置200は、画像形成装置100の内部に配置され、画像形成装置100か
ら搬送された画像形成済み用紙に所定の処理を施し、最下流に位置する排紙トレイ203
に積載するもので、詳細については後述する。
画像読み取り装置300は、コンタクトガラス上にセットされた原稿を光走査して原稿
面の画像を読み取る公知のものである。画像読み取り装置300自体の構成及び機能は公
知であり、本発明の要旨とは直接関係しないので、詳細な説明は省略する。
大略前記のように構成された画像形成装置100では、画像読み取り装置300から読
み取られた原稿データあるいは外部のPCなどから転送された印刷データに基づいて書き
込みに使用する画像データを生成し、その画像データに基づいて光書き込みユニット11
3から各感光体ドラムに対して光書き込みが行われ、各作像ステーションで各色毎に形成
された画像が順次中間転写ベルト112に転写され、中間転写ベルト112上に4色の画
像が重畳されたカラー画像が形成される。一方、給紙トレイ121からは前記画像形成に
応じて用紙が給送される。用紙は、中間転写部140の直前の図示しないレジストローラ
位置で一旦停止し、中間転写ベルト112上の画像先端とタイミングを合わせて送り出さ
れ、中間転写部140で2次転写され、定着部150へと送り込まれる。
定着部150で画像が定着された用紙は、片面印刷の場合及び両面印刷の両面印刷後の
場合には、分岐爪161の切り替え動作により排紙経路160側へ搬送され、両面印刷の
場合には両面搬送路170側へ搬送される。両面搬送路170に搬送された用紙は、反転
後、最後中間転写部140に送り込まれて、他側の面に画像が形成された後、排紙経路1
60側に返送される。排紙経路160側に搬送された用紙は、用紙処理装置200に搬送
され、用紙処理装置200で所定の用紙処理を施し、あるいは、処理なしで排紙トレイ2
03に排紙される。
2.用紙処理装置
図2は用紙処理装置200の概略構成を示す図である。同図において、用紙処理装置2
00は、用紙搬送方向上流側から入口ローラ対201、排紙搬送路202、シフト排紙ロ
ーラ対204、スティプルトレイ219、叩きコロ211、戻しコロ214、後端基準フ
ェンス220、ジョガーフェンス(整合板)212、排紙ローラ206、及び排紙トレイ
203から主に構成されている。
すなわち、用紙処理装置200の用紙受入れ部には画像形成装置100の排紙搬送路1
60から用紙を受け入れる入口ローラ対201、受け入れた用紙をシフト排紙ローラ対2
04側に搬送する排紙搬送路202、及び排紙トレイ203に用紙をシフトして排紙する
機能を有するシフト処理手段としてのシフト排紙ローラ対204が設けられ、入口モータ
216により入口ローラ対201およびシフト排紙ローラ対204を回転させることによ
って排紙搬送路202に沿って用紙を搬送する。また、排紙搬送路202には入口センサ
207が配置され、用紙の先端と後端の検知、および検知した用紙の先端と後端の検知タ
イミングとステッピングモータである入口モータ216と後述の排紙モータ217の駆動
ステップ数により各用紙処理を行う際のタイミングをとっている。なお、排紙搬送路20
2に沿って設けられた入口ローラ対201及びシフト排紙ローラ対204が搬送手段とし
て機能する。
排紙の動作は、用紙をシフトして排紙するシフトモードと、複数の用紙を綴じて排紙す
るスティプルモードで異なるので、各モード毎に各部構成を加えて説明する。
2.1 シフトモード
シフトモードは、用紙を排紙する際に所定枚数毎に用紙反方向と垂直な方向に用紙の排
紙位置をずらし、このずれにより用紙を仕分けするモードである。
シフト搬送ローラ対204は、排紙搬送路202の最下流の端部に設けられ、不図示の
シフトモータにより用紙搬送方向に対して垂直な方向に往復駆動される。すなわち、シフ
トモードで用紙の仕分けを行う際、所定枚数毎に用紙搬送方向と垂直な方向に移動し、用
紙の搬送方向を垂直な方向に移動した分だけずらして排紙トレイ203に排紙する。これ
により排紙トレイ203に積載されたとき、前記所定枚数毎に排紙位置が交互にずれ、用
紙の仕分けが行われる。また、シフト搬送ローラ対204の下流には排紙ガイド板205
と排紙ローラ206が配置されている。排紙ローラ206は排紙モータ217により駆動
され、排紙ガイド板205は不図示のステッピングモータにより上下動可能であり、排紙
ローラ206と排紙ガイド板205に取り付けられた従動コロにより用紙を挟持して搬送
し、用紙を排紙トレイ203へと排紙し、排紙トレイ203上に積載する。
排紙トレイ203の用紙処理装置200本体部への取り付け部には、排紙トレイ203
上に積載された用紙を押えるための用紙押え209が配置され、ソレノイド218のON
/OFFにより用紙押え解除動作と用紙押え動作が行われる。すなわち、用紙の搬送にあ
わせてソレノイド218をONして用紙押え209の押圧動作を解除し、用紙が排紙ロー
ラ206を通過したらソレノイド218をOFFして用紙押えを行う。
排紙トレイ203は、搬送方向下流側の固定トレイ部208aと上流側の可動トレイ部
208bを備え、可動トレイ部208bはトレイDCモータ221aおよびカム・リンク
機構221bにより上下動する。可動トレイ部208bは上流側の端部が回動端となって
支軸221cを介して固定トレイ部208aに揺動可能に軸支され、カム・リンク機構2
21bの作動端がこの可動トレイ208bに連結されている。これにより、トレイDCモ
ータ221aが回転し、この回転に応じて可動トレイ部208bが前記支軸221cを中
心に揺動する。この可動トレイ208bは、積載された用紙枚数が一定枚数に達すると、
後述の制御部からの指令によりトレイDCモータ221aが回転し、可動トレイ部208
の自由端を下降させる。これにより、排紙ローラ206のニップから可動トレイ部208
の用紙積載部までの距離が大きくなり、多枚数の積載が可能となる。
また、用紙押え209には不図示のトレイ紙面センサが配置され、用紙押え209が用
紙押えを行っている状態でトレイ紙面センサがOFFであれば排紙トレイ203を紙面セ
ンサがONするまで上昇させ、紙面センサがONしていれば一旦紙面センサがOFFする
まで排紙トレイ203を下降し、再度ONするまで上昇させることによって用紙が積載さ
れた排紙トレイの高さを一定に保つようになっている。この動作を繰り返すことにより排
紙トレイ203上に仕分けされた用紙が積載されることになる。
2.2 スティプルモード
スティプルモードは、用紙を排紙する際に所定枚数毎にスティプラによって綴じて、排
紙するモードである。
排紙搬送路202の裁可理由の端部に設けられたシフト搬送ローラ対204と排紙トレ
イ203に排紙する直前に設けられた排紙ガイド板205との間には、不図示のステッピ
ングモータにより上下方向に駆動される叩きコロ211が配置されている。叩きコロ21
1は上下動を行うレバー部分とコロ部分から成り、コロ部分は排紙モータ217により、
用紙搬送方向と逆方向に回転駆動される。
スティプルモードでは、用紙後端がシフト搬送ローラ対204を通過したタイミングで
叩きコロ211を下降させ、コロ部分で用紙を積載手段としてのスティプルトレイ219
に押し付け、さらにコロ部分を回転させて用紙後端が後端基準フェンス220に突き当た
るまでスイッチバックさせる。また、後端基準フェンス220の上部には、入口モータ2
16で駆動される戻しコロ214が配置されており、用紙のスイッチバックの補助を行い
、また用紙搬送方向の整合を行う。この整合は、後端基準フェンス220に突き当てるこ
とにより、後端基準フェンス220を基準に行われる。
用紙のスイッチバックが完了すると、スティプルトレイ219に配置されているジョガ
ーフェンス212が用紙搬送方向と垂直な方向に両側から用紙を挟むように移動し、用紙
の端部に当接して用紙を基準位置に揃え、整合する。その際、用紙の後端の一側の端面は
、スティプル処理手段としてのスティプラ215の綴じ針の打ち込み位置まで挿入され、
指定枚数の用紙の搬送動作、スイッチバック動作、及び整合動作が完了した後、綴じ処理
される。したがって、本実施形態では、後端基準フェンス220及びジョガーフェンス2
12が整合手段として機能する。
綴じ処理後、図2鎖線で示すように排紙ガイド板205を下降させ、排紙ローラ206
と排紙ガイド板205に取り付けられた従動コロにより用紙束を挟持し、排紙モータ21
7を駆動することによって用紙束を排紙トレイ203に排紙する。用紙束の排紙を開始し
てから排紙モータ217を一定ステップ駆動した後、ソレノイド218をONして用紙押
え209を解除し、さらに排紙トレイ203一定量下降させる。用紙束後端が束排紙セン
サ210を通過したタイミングで排紙ガイド板205を上昇させ、排紙モータ217を停
止して次用紙の受入れに備える。また、同じタイミングでソレノイド218をOFFして
用紙押えを行う。なお、符号213はスティプルトレイ219上の用紙の有無の検知する
紙有無センサである。
3.制御装置
図3は本実施形態に係るシステムの制御構成を示すブロック図である。
同図において、画像形成装置100の制御はCPU411、ROM412、RAM413、不揮発RAM414、シリアルI/F415、タイマ416などを内蔵した画像形成装置制御部410によって実行される。
制御のためのプログラムコードはROM412に格納され、CPU411はプログラムコードをRAM413に展開し、制御に必要なデータをRAM413に記憶し、当該RAMをワークエリアとして使用しながら前記プログラムコードによって定義される制御を実行する。
画像形成装置制御部410には、感光体などの作像部110で使用されるモータ、給紙部120、給紙搬送路130、両面搬送路170における各種モータやクラッチなどの各種直流負荷450、各種交流負荷470、定着ローラの温度を検出する温度センサなどの各種センサ460が接続されている。また、画像読み取り装置300、及び操作表示部440が接続され、画像形成装置制御部407を介して各部が制御される。
用紙処理装置200の制御は、CPU401、ROM402、RAM403、シリアルI/F404、タイマ405などを内蔵した用紙処理装置制御部400によって実行される。制御のためのプログラムコードはROM402に格納され、CPU401はプログラムコードをRAM403に展開し、制御に必要なデータをRAM403に記憶し、当該RAMをワークエリアとして使用しながら前記プログラムコードによって定義される制御を実行し、各種直流負荷420の制御を行っている。
画像形成装置100と用紙処理装置200は、シリアルI/F415および404を介して用紙搬送制御に必要なコマンドをやり取りし、用紙処理装置200では該コマンドおよび各種センサ430から得られる用紙位置情報により、用紙搬送制御および後処理を行う。
4.搬送制御
以下、本実施形態における画像形成装置100と用紙処理装置200の用紙の受け渡し
から用紙の加速処理までの搬送制御の詳細を説明する。
図4は用紙先端が画像形成装置100の分岐搬送ローラ162位置にあるときの状態を
示す図、図5は用紙後端が分岐搬送ローラ162を通過する位置にあるときの状態を示す
図である。
図4において、画像形成装置100による画像形成処理がスタートすると、画像形成装置100から用紙処理装置200に対して起動信号が送信される。この起動信号により用紙処理装置200は受入れ準備状態となる。前述のような画像形成過程を経て、2次転写部140で用紙に画像が転写され、用紙先端が分岐搬送ローラ162に到達すると、画像形成装置100から用紙処理装置200に対して用紙排紙開始信号(以下、排紙ON信号と称す)が送信される。
排紙ON信号により用紙処理装置200の入口モータ216の駆動が開始され、入口ロ
ーラ対201およびシフト排紙ローラ対204が回転駆動される。このときの入口ローラ
対201とシフト排紙ローラ対204の回転速度、すなわち用紙の搬送速度(線速、以下
、同様)は、画像形成装置100で搬送される用紙の搬送速度と同一である(この速度を
第1の速度と称す)。さらに用紙が搬送され、用紙後端が分岐搬送ローラ162を通過す
ると、画像形成装置100から用紙処理装置200に対して用紙排紙完了信号(以下、排
紙OFF信号と称す)が送信される。この状態が図5の状態である。
このとき、用紙処理装置200の排紙搬送路202に配置された入口センサ207に用紙が到達していたら用紙を第2の速度まで加速する。加速は入口ローラ対201以降の各ローラ対について行われる。用紙が入口センサ207に到達していなければ、入口ローラ対201のニップに挟持されているかどうか不確定なので、加速の意味がない。そこで、第1の速度で入口センサ207まで用紙をさらに搬送し、到達したら用紙を第2の速度まで加速する。用紙は入口センサ207に用紙が到達した時点から入口モータ216の駆動ステップ数により位置が管理されており、用紙が現在どこを搬送されているかをCPU401は把握している。以降、用紙の位置に応じて前述のように用紙に対して仕分け、整合、綴じなど、各種の処理が施される。
図6及び図7は、用紙を第1の速度から第2の速度に加速する場合と、そうでない場合
とを示す説明図で、図6は加速しない場合、図7は加速する場合をそれぞれ示す。加速し
た場合には、図7(b)に示すように先行する用紙と後行する次用紙との間でΔXだけ紙
間が広がり、その紙間が広がった分だけ用紙処理に要する時間を稼ぐことができる。
すなわち、図6(a)に示すように先行用紙P1の後端P1Eが分岐搬送ローラ162
のニップを通過した時点で先行用紙P1は後処理装置200の入口ローラ対201によっ
て搬送され、画像形成装置100側の搬送ローラは関与しなくなる。この時点で、先行用
紙P1は後処理装置200のみの制御で加速可能なタイミングとなる。そこで、加速可能
なタイミングになったときの先行用紙P1の後端P1Eと次用紙P2の先端P2Fとの紙
間をX[mm]とすると、次用紙P2が加速可能タイミングとなるまで第1の速度V1で
両用紙P1,P2が搬送されると、図6(b)に示すように両者の紙間はX[mm]のま
まである。その際、第1の速度V1で用紙をX[mm]搬送した場合に要する時間T1[
sec]は、
T1=X/V1 ・・・(1)
である。
一方、図7のように先行用紙P1を第1の速度V1から第2の速度V2に加速すると、
次用紙P2が加速可能タイミングとなるまでに紙間がΔX[mm]だけ広がる。ここで、
広げることができる紙間時間ΔT12[sec]は、同じ距離を第1の速度V1で搬送し
た場合と第2の速度V2で搬送した場合の差であるから、紙間時間は、第1の速度をV1
、第2の速度をV2とすると、
ΔT12=X/V1−X/V2 ・・・(2)
で表される。
なお、図7(a)の状態は図6(a)の状態と同じ状態で、図7(b)が加速可能なタ
イミングとなった時点で先行用紙P1を第1の速度V1から第2の速度に加速したときの
状態である。
用紙を第1の速度V1から第2の速度V2まで加速するのは、前にも少し触れたが、用
紙処理装置200で用紙の仕分け処理や、整合処理を行い、さらに次用紙受入れ可能状態
に復帰するまでの時間を稼ぐためである。それらに必要な時間は、受入れ状態への復帰を
含む用紙に対する各処理に掛かる時間と、次用紙の位置とによって決まり、本実施形態に
おける機械構成では、シフトモードとスティプルモードのそれぞれにおいて、最も処理時
間を必要とする条件は以下の通りである。
シフトモードでは、この条件は、シフト搬送ローラ対204による先行用紙のシフトが
完了し、シフト搬送ローラ対204が次用紙受入れ位置に復帰するまでに次用紙先端がシ
フト搬送ローラ対204に到達しないことである。このために必要な時間をTsとすると
、シフトモードでは、
T1+ΔT12≧Ts ・・・(3)
となる。
この条件を満たさないと、シフト搬送ローラ対204が用紙受入れ位置に復帰する前に
次用紙先端がシフト搬送ローラ対204到達し、ジャムなどの不具合が発生する可能性が
ある。
スティプルモードでは、前記条件は、ジョガーフェンス212による先行用紙の整合が
完了するまでに、次用紙に対するジョガーフェンス212の受入れ位置移動が開始されな
いことである。このために必要な時間をTjとすると、スティプルモードでは、
T1+ΔT12≧Tj ・・・(4)
となる。
この条件を満たさないと、ジョガーフェンス212の先行用紙に対する整合動作と、次
用紙に対する受入れ位置移動動作が重複し、用紙の揃え精度を保つことができないなどの
不具合が発生する可能性がある。
なお、第1の速度V1および紙間Xは、画像形成装置100の仕様、対応速度、達成し
たい生産性(以下、CPM−Copy per Minuteと称す)によって決定され、用紙処理装置
200側では制御できない。そこで、第2の速度V2は、式(2)及び式(3)の両者を
満たすように決定される。
4.1.モードに応じた搬送速度制御
画像形成装置100と用紙処理装置200の用紙受け渡し速度である第1の速度V1は
、通常、画像形成装置100内での給紙から画像形成時の速度以下、プロセス速度と同一
に設定され、その速度は達成したいCPM、すなわち単位時間当たりの印刷枚数により決
定される。しかし、昨今の画像形成装置100では、高画質モードや画像が定着しにくい
用紙を搬送する場合など、CPMよりも画像を優先するモードや用紙がある場合、通常の
プロセス速度(以下、通常線速モードと称す)よりも速度を落として用紙を搬送するモー
ド(以下、半速モードと称す)を持つ機器が多く存在する。達成可能なCPMを通常線速
モードと半速モードを比較した場合、半速モードの方が達成可能なCPMが低くなるのは
明白であり、同一サイズ用紙の紙間は半速モードの方が広く設定されることになる。
また式(2)より、第2の速度V2を固定とした時、第1の速度V1が遅く小さくなる
と紙間時間ΔT12は大きくなるため、通常線速モードよりも半速モードの方が加速によ
って稼げる時間は大きくなる。しかし、用紙処理装置200における各種処理に必要な紙
間時間は最大でTsもしくはTjであり、それ以上の時間を稼ぐ必要はないことから、半
速モードでは通常モードより第2の速度V2を遅く設定することが可能である。
そこで、本実施形態では、シフト処理を行って排紙する場合に、用紙が受け渡し速度(
第1の速度V1)から搬送速度(第2の速度V2)へ増速可能な位置へ搬送されたときに
(図7(a))、用紙の受け渡し速度(第1の速度)が通常の速度より遅い場合は、搬送
速度を第2の速度より遅い第3の速度へ増速するようにした。
具体的には、半速モードにおける用紙受け渡し速度(第1の速度)をVn、用紙間隔を
Xn、用紙処理装置200の搬送速度をVα、シフト処理に要する時間をTyとしたとき
、前記式(1)ないし(3)により、これらの関係は、
{Xn/Vn+Xn/Vn−Xn/Vα}≧Ty ・・・(5)
となる。この式(5)を変形し、搬送速度Vαを求めると、
Vα≧Vn*Xn/{2Xn−Vn*Ty} ・・・(6))
となる。なお、シフト処理に要する時間Tyは、ここではシフト排紙ローラ対204によ
り用紙を搬送方向と垂直方向に移動させ、用紙受入れ位置までシフト排紙ローラ対204
が復帰するのに要する時間である。
また、本実施形態では、綴じ処理を行って排紙する場合に、用紙が受け渡し速度(第1
の速度V1)から搬送速度(第2の速度V2)へ増速可能な位置へ搬送されたときに(図
7(a))、用紙の受け渡し速度(第1の速度)が通常の速度より遅い場合は、搬送速度
を第2の速度より遅い第3の速度へ増速するようにした。
具体的には、半速モードにおける用紙受け渡し速度(第1の速度)をVm、用紙間隔を
Xm、用紙処理装置200の搬送速度をVβ、整合処理に要する時間をTzとしたとき、
前記式(1)ないし(3)により、これらの関係は、
{Xm/Vm+Xm/Vm−Xm/Vβ}≧Tz ・・・(7)
となる。この式(7)変形して、搬送速度Vβを求めると、
Vβ≧Vm*Xm/{2Xm−Vm*Tz} ・・・(8)
となる。なお、整合処理に要する時間Tzは、用紙を後端基準フェンス220とジョガー
フェンス212により整合し、ジョガーフェンス212が用紙整合後、用紙受入れ位置ま
で復帰するに要する時間である。
図8は、シフトモードあるいはスティプルモードで用紙の搬送速度を増速する場合の処
理手順を示すフローチャートである。同図において、用紙処理装置200は、画像形成装
置100から起動信号を受信すると(ステップS101)、用紙の受入準備を行い(ステ
ップS102)、画像形成装置100から用紙処理装置200に対して出力される用紙排
紙開始信号である排紙ON信号を用紙処理装置200が受信すると(ステップS103)
、入口ローラ対201が受け渡し速度となるように入口モータ216を駆動する。
次いで、用紙処理装置200が画像形成装置100から用紙排紙完了信号である排紙O
FF信号を受信し(ステップS105)、入口センサ207がONになると(ステップS
106)、受け渡し速度(線速)が通常の速度V1以上かどうかを判断する(ステップS
107)。通常の速度V1以上であれば、搬送速度V2へ加速して(ステップS108)
、次工程へ進む。
一方、通常の速度V1より遅い場合には(ステップS107−NO)、シフトモードか
スティプルモードのいずれかのモードで処理されるかを判断し(ステップS109)、シ
フトモードであれば、式(6)から搬送速度Vαを算出し(ステップS110)、搬送速
度VαをVn*Xn/{2Xn−Vn*Ty}以上の速度に設定して加速し(ステップS
111)、次工程へ進む。ステップS109でスティプルモードであれば、式(8)から
搬送速度Vβを算出し(ステップS112)、搬送速度VβをVm*Xm/{2Xm−V
m*Tz}以上の速度に設定して加速し(ステップS113)、次工程に進む。
なお式(6)及び式(8)において、計算を簡素化するために用紙間隔Xnを各用紙の
最も短い間隔として計算を行ってもよい。
このように制御すると、用紙処理装置200における搬送速度を最適化することができ
、高画質モードや画像が定着しにくい用紙を搬送する場合などに、高速で用紙を搬送した
際に発生する虞のある画像の削れや汚れを防止することができる。
また、搬送速度を最適化するため、入口モータ216や排紙モータ217の駆動電流も
最適化することができ、消費電力を低減することができる。
4.2. 用紙の種類に応じた搬送速度制御
画像形成装置100から半速モードで搬送された用紙が特殊紙である場合には、用紙が
用紙処理装置200に到達し、用紙の加速が可能となったタイミングで、シフトモードで
は式(6)、スティプルモードでは式(8)を用いて搬送速度を算出し、用紙搬送速度を
加速する。ここで、特殊紙か否かを判別は、用紙の搬送を開始する際に画像形成装置10
0から用紙処理装置200に対して特殊紙コードを送付する方法が一般的である。特殊紙
では、作像条件が異なることから、通常、操作表示部440からユーザが特殊紙であるこ
とを入力する場合が多く、その際、特殊紙であることを用紙処理装置200に伝達する。
なお、特殊紙とは、機器内を搬送中に画像に傷がつきやすいOHPシート、用紙のコシが
強く、カーブした搬送経路を搬送する際に搬送経路に用紙が擦れ、画像が削れ易い厚紙な
どである。
図9は図8のフローチャートに対して特殊紙であることを判定条件に入れた処理手順を
示すフローチャートである。ステップS101からステップS108までは図8のフロー
チャートと同様なので説明は省略する。このフローチャートではステップS107で受け
渡し線速が通常速度より遅い場合(半速モードであれば、通常速度の1/2の速度である
)、まず、特殊紙かどうかを判断し(ステップS121)、特殊紙でなければステップS
108に移行して搬送速度V2に加速して(ステップS108)次工程に移行する。特殊
紙であれば、その特殊紙がシフトモードかスティプルモードのいずれかのモードで処理さ
れるかを判断し(ステップS122)、シフトモードであれば、式(6)から搬送速度V
αを算出し(ステップS123)、搬送速度VαをVn*Xn/{2Xn−Vn*Ty}
以上の速度に設定して加速し(ステップS124)、次工程へ進む。ステップS122で
スティプルモードであれば、式(8)から搬送速度Vβを算出し(ステップS125)、
搬送速度VβをVm*Xm/{2Xm−Vm*Tz}以上の速度に設定して加速し(ステ
ップS126)、次工程に進む。
これにより、前述のように第2の速度V2を固定としたとき、第1の速度V1が小さく
なると紙間時間ΔT12は大きくなるため、通常線速モードよりも半速モードの方が加速
によって稼げる時間は大きくなる。
なお、特殊紙としてOHPシートもしくは厚紙を想定している場合には、図10のフロ
ーチャートに示した処理手順で処理する。このフローチャートでは、図9のフローチャー
トに対して、ステップS121の後段にOHPシートもしくは厚紙であるか否かを判定す
るステップを設けたもので、ステップS121で特殊紙であると判定され、ステップS1
22でOHPシートもしくは厚紙であると判定された場合のみステップS122以降の処
理を実行し、OHPシートもしくは厚紙でないと判定された場合には、ステップS108
に移行して搬送速度V2に加速した後、次工程に進む。その他の処理は図9のフローチャ
ートと同一である。
また、これまでの例では、ステップS107の判定処理で、すなわち用紙が用紙処理装
置200に到達し、用紙の加速が可能となったタイミングで、用紙の受け渡し速度が通常
線速未満であると判定された場合、搬送速度VαあるいはVβを算出し、用紙の搬送を搬
送速度V2よりも遅い搬送速度VαあるいはVβで行うように構成されている。しかし、
用紙の受け渡し速度に拘わらず通常線速時の搬送速度V2とするかどうかを、用紙処理装
置200に搭載された図示しない制御基板上のDIPSWの設定により選択可能とするこ
ともできる。さらには、DIPSWの設定に代えて、ユーザが画像形成装置100に設置
された操作表示部440の選択画面から選択できるようにすることもできる。従って、D
IPSW及び操作表示部440が搬送制御手段に対して前記第3の速度への増速の可否を
設定する設定手段として機能する。
このようにDIPSWの設定、あるいは操作表示部440の選択入力により用紙の受け
渡し速度に拘わらず通常線速時の搬送速度V2とするかどうかが選択可能であるというこ
とは、必要画像を優先するか、CPMを優先するかというユーザの要求を、ユーザ自身が
設定できるということを意味し、ユーザの使用性を向上させ、よりユーザライクな装置と
することができる。
このように制御することにより、用紙処理装置200内における搬送速度を、用紙種類
に応じて最適化することができ、高速で用紙を搬送した際に発生する虞のある、画像の削
れや汚れを防止することができる。なお、特にOHPシート及び厚紙のように用紙のコシ
が強いものについては、カーブした搬送経路を搬送する際に搬送経路に用紙が擦れ、画像
が削れ易いが、この種の特殊紙においても画像の削れや汚れを防止することができる。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技
術思想に含まれる技術的事項の全てが対象となることは言うまでもない。
100 画像形成装置
162 分岐搬送ローラ
200 用紙処理装置
201 入口ローラ対
204 シフト排紙ローラ対
212 ジョガーフェンス
215 スティプラ
219 積載手段
220 後端基準フェンス
401 CPU
P1 先行用紙
P2 次用紙
V1,Vn,Vm 第1の速度(受け渡し速度)
V2 第2の速度(搬送速度)
Vα,Vβ 第3の速度
特許第2986602号公報 特許第3926527号公報

Claims (12)

  1. 画像形成装置から所定の受け渡し速度である第1の速度で搬送されてくる用紙を受け入れ、搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって受け入れた用紙を搬送させ、且つ前記搬送手段の搬送速度を前記第1の速度より速い所定の搬送速度である第2の速度に変更する搬送制御手段と、
    を備え、
    受け入れた用紙に対して所定の処理手段で処理する際、
    前記搬送制御手段は、用紙が排紙搬送経路に配置された用紙の先端または後端を検知する用紙検知手段に搬送されたときに、
    前記第1の速度が画像形成装置の単位時間当たりの印刷枚数によって決定される速度であるプロセス速度より速い場合は、前記搬送速度を前記第2の速度に変更し、
    前記第1の速度が前記プロセス速度より遅い場合は、前記搬送速度を前記第2の速度より遅く、前記第1の速度より速い第3の速度へ変更すること
    を特徴とする用紙処理装置。
  2. 請求項1記載の用紙処理装置であって、
    前記所定の処理手段が、前記搬送手段により排出された用紙を搬送方向と垂直方向に移動させて仕分けするシフト処理手段であること
    を特徴とする用紙処理装置。
  3. 請求項2記載の用紙処理装置であって、
    前記第3の速度は、前記シフト処理手段により用紙を搬送方向と垂直方向に移動させ、
    用紙受入れ位置までシフト処理手段を復帰させるのに要する時間から算出されること
    を特徴とする用紙処理装置。
  4. 請求項1記載の用紙処理装置であって、
    前記所定の処理手段が、複数枚の前記用紙を綴じ処理するスティプル処理手段であること
    を特徴とする用紙処理装置。
  5. 請求項4記載の用紙処理装置であって、
    前記搬送手段により排出された用紙を収納する積載手段と、
    前記積載手段に積載された用紙を整合する整合手段と、
    をさらに備え、
    前記第3の速度は、前記積載手段に積載された用紙を前記整合手段により整合し、前記
    整合手段を用紙受入れ位置に復帰させるのに要する時間から算出されること
    を特徴とする用紙処理装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の用紙処理装置であって、
    前記搬送制御手段に対して前記第3の速度への増速の可否を設定する設定手段を備え、
    前記設定手段は、前記第3の速度へ変更しない設定の場合、前記第1の速度が前記プロセス速度より遅い場合であっても前記搬送速度を前記第2の速度とすること
    を特徴とする用紙処理装置。
  7. 請求項6記載の用紙処理装置であって、
    前記設定手段が制御基板上のスイッチ手段であること
    を特徴とする用紙処理装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の用紙処理装置を後段に備えていること
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8記載の画像形成装置であって、
    前記用紙処理装置は画像形成装置の装置内部に設置されていること
    を特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項6に記載の用紙処理装置を後段に備えた画像形成装置であって、
    前記設定手段が、前記画像形成装置とのユーザインターフェースである画像形成装置の操作表示部の設定画面であること
    を特徴とする画像形成装置。
  11. 画像形成装置から所定の受け渡し速度である第1の速度で搬送されてくる用紙を受け入れ、搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって受け入れた用紙を搬送させ、且つ前記搬送手段の搬送速度を前記第1の速度より速い所定の搬送速度である第2の速度に変更する搬送制御手段と、を備え、前記搬送制御手段によって制御される用紙の搬送制御方法であって、
    受け入れた用紙に対して所定の処理手段で処理する際、
    用紙が排紙搬送経路に配置された用紙の先端または後端を検知する用紙検知手段に搬送されたときに、
    前記第1の速度が画像形成装置の単位時間当たりの印刷枚数によって決定される速度であるプロセス速度より速い場合は、前記搬送速度を前記第2の速度に変更し、
    前記第1の速度が前記プロセス速度より遅い場合は、前記搬送速度を前記第2の速度より遅く、前記第1の速度より速い第3の速度へ変更すること
    を特徴とする用紙の搬送制御方法
  12. 画像形成装置から所定の受け渡し速度である第1の速度で搬送されてくる用紙を受け入れ、搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段によって受け入れた用紙を搬送させ、且つ前記搬送手段の搬送速度を前記第1の速度より速い所定の搬送速度である第2の速度に変更する搬送制御手段と、を備え、前記搬送制御手段による用紙の搬送制御をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    受け入れた用紙に対して所定の処理手段で処理する際、
    用紙が排紙搬送経路に配置された用紙の先端または後端を検知する用紙検知手段に搬送されたときに、
    前記第1の速度が画像形成装置の単位時間当たりの印刷枚数によって決定される速度であるプロセス速度より速い場合は、前記搬送速度を前記第2の速度に変更し、
    前記第1の速度が前記プロセス速度より遅い場合は、前記搬送速度を前記第2の速度より遅く、前記第1の速度より速い第3の速度へ変更する手順を備えていること
    を特徴とするコンピュータプログラム
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