JP3886135B2 - シート処理装置及びシート処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送されるシートを積載するシート処理装置及びシート処理方法に関する。
従来、シート処理装置は、画像形成装置から排出されたシートを1枚ずつ中間処理トレイに搬送し、中間処理トレイ上に積載されたシート束に対し、画像形成装置の操作画面上で予め設定された後処理(ステイプル処理等)を行い、後処理されたシート束を中間処理トレイ上から束排出した後、画像形成装置から次のシートを受け入れていた。
また、画像形成装置から排出されるシートの間隔を一定に保ちつことにより、後処理及びシート束排出処理の時間を確保するために、シートバッファ機構が設けられたシート処理装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−97631号公報
しかしながら、上記従来のシート処理装置では、以下に掲げる問題があり、その改善が要望されていた。すなわち、中間処理トレイ上で処理されるシート束の束処理時間が必要であるため、シート束の処理が終了するまで、画像形成装置から排出されるシートを待機させる必要があり、その分だけ生産性が低下する。
また、シート処理装置内にシートバッファ機構を設ける場合、そのスペースを確保しなければならず、装置が大型化してしまったり、高コストになってしまうため、比較的低処理速度の画像形成装置に装着するシート処理装置としては不向きであった。
そこで、本発明は、短い搬送経路でもシート束処理時間を確保できて、一定間隔で搬送されてくるシートの処理能力を維持できるシート処理装置及びシート処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載のシート処理装置は、シートに画像を形成する画像形成装置に接続されるシート処理装置において、前記画像形成装置から受け取ったシートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送されるシートを後続のシートから距離を広げるべく、第1のタイミングで前記搬送手段のシートの搬送速度を第1の速度から第2の速度へ増速させる制御手段と、前記搬送手段により搬送されたシートが排出される第1のトレイと、前記第1のトレイに排出されたシートを整合する整合手段と、前記第1のトレイに積載されたシートが排出される第2のトレイと、前記第1のトレイ上で整合され、積載されたシート束を束の状態で前記第2のトレイへ排出する排出手段とを有し、前記制御手段は、前記搬送手段により搬送されるシートの前を先行するシートが1セットの最終ページである場合、前記第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで前記搬送手段のシートの搬送速度を前記第1の速度から前記第2の速度へ増速させることを特徴とする。
請求項記載のシート処理装置は、請求項記載のシート処理装置において、前記整合手段は、前記第1トレイへ排出されたシートを前記第2トレイへの排出方向と逆方向に引き戻し、シートをストッパに突き当てることによりシートを整合することを特徴とする。
請求項記載のシート処理装置は、請求項記載のシート処理装置において、前記制御手段は、前記第1又は第2のタイミングでシートの搬送速度を増速した後、シートを前記第1トレイへ排出するまでに、シートの搬送速度を減速することを特徴とする。
請求項記載のシート処理装置は、請求項記載のシート処理装置において、前記制御手段は、前記第1のタイミングでシートを増速させることにより前記整合手段の整合動作の時間を稼ぎ、前記第2のタイミングでシートを増速させることにより前記整合手段の整合動作の時間及び前記排出手段のシート束の排出時間を稼ぐことを特徴とする。
請求項記載のシート処理装置は、請求項記載のシート処理装置において、前記第1のタイミングは、前記搬送手段によりシートが第1の位置に搬送されたタイミングであり、前記第2のタイミングはシートが前記第1の位置よりも下流側の第2の位置に搬送されたタイミングであることを特徴とする。
本発明によれば、短い搬送経路でもシート束処理時間を確保でき、一定間隔で搬送されてくるシートの処理能力を確実に維持できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るシート処理装置を備える画像形成装置の構成を示す断面図である。本実施の形態に係るシート処理装置は画像形成装置に搭載される。図1において、200は画像形成装置本体である。画像形成装置本体200の上方には、原稿読み取り部150が設けられており、原稿読み取り部150の上部には、自動原稿読取装置100が装着されている。また、画像形成装置本体200内の上部かつ原稿読み取り部150の下方には、画像形成装置の筐体内に収納された本実施の形態に係るシート処理装置としてのシート処理装置500が設けられている。
自動原稿読取装置100は、原稿トレイ101上に上向きにセットされた原稿を上から分離し、先頭頁から順に1枚ずつ図中左方向に給紙し、図示しない湾曲したパスを通ってプラテンガラス102上に搬送し、原稿を読み取った後、排紙トレイ112に排出する。
プラテンガラス102上に載置された原稿に対し、スキャナユニット104のランプの光が照射され、その原稿からの反射光がミラー105、106、レンズ107を介してイメージセンサ109に導かれることで、原稿の読み取りが行われる。イメージセンサ109により読み取られた原稿の画像データは、画像処理された後、露光制御部202に送られる。露光制御部202では、画像データを基にレーザ光の発射が行われる。
このレーザ光は、回転しているポリゴンミラーによって反射され、さらに反射ミラーにより再び折り返され、表面が一様に帯電された感光体ドラム203上に照射される。このレーザ光の照射により、感光体ドラム203上には、静電潜像が形成される。感光体ドラム203上の静電潜像は、現像器205により現像された後、厚紙やOHPシート等のシートS上にトナー画像として転写される。
シートSは、ピックアップローラ238によりシートカセット231、232、233、234から選択的に繰り出され、分離部237により1枚ずつ分離されて給送される。さらに、レジ前ローラ対により斜行が矯正された後、感光体ドラム203の回転に同期して転写位置に送り込まれると、感光体ドラム203に形成されたトナー画像が転写ベルト211を介してシートSに転写される。
その後、シートSは、定着ローラ対206に導かれ、定着ローラ対206により加熱・加圧処理されると、シートSに転写されたトナー画像が定着する。定着ローラ対206には、それぞれ定着上分離爪、定着下分離爪が当接しており、定着ローラ対206からシートSを分離する。分離されたシートSは、本体側排出ローラ対207により搬送され、画像形成装置の筐体内に収納されたシート処理装置500に導かれる。
図2は図1の画像形成装置におけるシート処理装置500の構造を示す正面図である。図3はシート処理装置500の構造を示す平面図である。シート処理装置500は、上流側に位置し、画像形成装置本体200から排出された画像形成済みのシートSを一時的に積載する処理トレイ540、および下流側に略水平に位置し、処理トレイ540から排出されるシートSを積載するスタックトレイ504を有する。
画像形成装置本体200の本体側排出ローラ対207により排出されたシートSは、シート処理装置500側の排出ローラ508aとこれに従動する排出コロ508bとからなる排出部508により、スタックトレイ504に向かって排出される。このとき、シートSの後端が排出部508を通過するタイミングで、シートSの後端は、揺動ローラ550により処理トレイ540上に落とし込まれ、さらに揺動ローラ550と従動コロ571により挟持される。この揺動ローラ550の動作の詳細については後述する。
こうして、シートSがシート処理装置500内の処理トレイ540に排出されると、処理トレイ540上で針綴じ、整合等の後処理が行われた後、スタックトレイ504に積載される。この処理トレイ540で行われる後処理モードには、複数部に仕分けを行うソートモード、複数枚のシートをステイプルユニット510により綴じる針綴じ(ステイプル)モードなどがある。この後処理モードは、後処理ジョブの開始前、操作部380(図11参照)を介してオペレータにより選択・設定される。ステイプルモードでは、1箇所綴じ、2箇所綴じ、針綴じ位置等の選択が可能である。ステイプルユニット510は、シートのサイズ、綴じ位置等の設定内容に合わせて、実際の針綴じ位置に移動する。尚、排出部508の動作の詳細については後述する。
図4(A)〜図4(C)はシート処理装置500における揺動ローラ550の動作を説明するための図である。この揺動ローラ550は、揺動ローラ軸552を中心に上下方向に揺動自在な揺動アーム551に取り付けられている。揺動カム554を軸支する揺動アーム軸553には、揺動アーム駆動モータ643(図12参照)からの動力が伝達されており、揺動アーム駆動モータ643が回転すると、揺動カム554と一体的に、揺動アーム551は揺動ローラ軸552を中心に上下方向に揺動する。また、揺動アーム551には、上方への揺動を補助するための揺動アーム引張りばね555が装着されている。
揺動ローラ550は、揺動ローラ駆動ベルト556(図3参照)、揺動ローラ従動プーリ557および揺動ローラ軸552を介して揺動ローラ駆動モータ642(図12参照)に連結されており、図12で後述するCPU611から揺動ローラ駆動モータドライバ622を介して伝達される駆動信号にしたがって、揺動ローラ駆動モータ642が回転すると、その回転動力は揺動ローラ550に伝達され、揺動ローラ550は回転する。
図4(A)に示すように、揺動ローラ550のホームポジションは、排出部508により処理トレイ540上に排出されるシートSと当接しないように、上方に設定されている。そして、シートSが排出部508から排出され、揺動アーム551が揺動アーム駆動モータ643の動力を受けて揺動ローラ軸552を中心に反時計周りに回転すると、同図(B)に示すように、揺動ローラ550は下降し、排出されるシートSの後端部を押し付け、処理トレイ540側に落とし込む。これと同時に、揺動ローラ550は、従動コロ571との間でニップ部を形成し、揺動ローラ駆動モータ642の動力を受けて反時計周りに回転することで、処理トレイ540上に落とし込まれたシートSの後端が戻しベルト560に当接するまで、同図(C)に示すように、それまでのシートの搬送方向とは逆方向に、下ガイド561に沿ってシートSを引き込む。この後、揺動ローラ550は、再び、同図(A)に示すホームポジションまで上昇し、次のシートSの排出に備える。尚、揺動アーム551および排出ローラ508aによる排出動作の詳細については、後述する。
図5(A)、図5(B)はシート処理装置500における戻しベルト560の動作を説明するための図である。戻しベルト560は、排出ローラ軸509に支持され、この排出ローラ軸509に軸支された排出ローラ508aと、ハウジング563に支持された戻しベルトプーリ564と、これらの間に巻かれたベルト部材565とから構成される(図2参照)。戻しベルト560は、少なくとも1つのシート送り回転体であり、シート後端ストッパ562にシートSを突き当てるように、通常、処理トレイ540上のシートSに接触する位置に設けられている。
図5(A)に示すように、排出ローラ軸509が反時計周りに回転すると、ベルト部材565はシートSをシート後端ストッパ562側に搬送する。また、同図(B)に示すように、戻しベルト560は、処理トレイ540上に積載されたシートSの厚みから逃げるように揺動する。
このように、揺動ローラ550および戻しベルト560によって反時計周りの方向に押されたシートSは、処理トレイ540の端部に位置するシート後端ストッパ562で受け止められると、1枚ずつシート搬送方向の整合が行われる。
シート処理トレイ540の上には、排出ローラ軸509と平行に移動自在な前整合板541および後整合板542が設けられている(図3参照)。前整合板541および後整合板542は、それぞれ前整合モータ646(図12参照)および後整合モータ647(図12参照)により駆動される。
シート処理装置500が動作中で無い場合、前整合板541および後整合板542は、それぞれ前整合ホームポジションセンサ530(図12参照)および後整合ホームポジションセンサ531(図12参照)によって検知される位置に待機する。この位置は、整合ホームポジション(基準位置)と呼ばれ、シートSが搬送されてくる際にシートSが前整合板541及び後整合板542に当たらない位置に設定されている。
前整合板541および後整合板542は、画像形成装置からシートSが搬送されてくる前、シートSのサイズに合わせた待機位置に移動する。シートSが前述したようにシートの搬送方向に整合された後、ジョブ開始前に設定された後処理モードにおける整合位置に、前整合板541および後整合板542を移動させることで、シートの幅方向の整合が行われる。
例えば、ソートモードの場合、N部目のシートを幅方向に整合する場合、前整合板541を基準位置で待機させ、後整合板542を待機位置からシート整合位置に移動させることで、前側(手前側)を基準とした整合が行われる。そして、後述するように、整合されたシートSをスタックトレイ504に排出する。
N+1部目のシートを整合する場合、後整合板542を基準位置で待機させ、前整合板541を待機位置からシート整合位置に移動させることで、奥側を基準とした整合が行われる。そして、同様に、整合されたシートSをスタックトレイ504に排出する。これにより、スタックトレイ504上では、束排出を行う毎に仕分けされた状態で、シートを積載することができる。尚、シートの中央位置を基準に整合することも可能である。その場合、前整合板541および後整合板542の両方を待機位置から中央位置基準となる整合位置に移動させることで、整合が行われる。
また、針綴じモードが選択されている場合、設定された針綴じ位置に合わせた位置で前述した幅方向の整合動作が行われ、続いて針綴じ動作が行われる。このとき、ステイプラユニット510は、ステイプルクリンチモータ648(図12参照)により駆動され、針綴じ動作を行う。また、ステイプラユニット510はステイプルスライドモータ649(図12参照)により駆動され、図5(A)紙面垂直(シート搬送方向に対して直角方向)に移動自在である。そして、ステイプラユニット510は、ジョブが開始されると、ジョブ開始前に設定された針綴じ位置とシートサイズとから決定された針綴じ位置に移動する。この後、前述した幅方向の整合動作を終えた整合済シート束Sに対し、ステイプラユニット510は針綴じ動作を行う。
図6(A)〜図6(C)は揺動ローラ550による束排出動作を示す図である。前述したシート搬送方向の整合、シート幅方向の整合、および針綴じ動作の終了後、揺動ローラ550は、同図(A)に示すように、揺動アーム駆動モータ643により駆動され、揺動ローラ軸552を中心にシート束Sに当接するまで下降する。そして、揺動ローラ550は、従動コロ571との間でニップを形成した後、時計周りに回転し、シート束Sの後端が後端整合壁570上端付近に達するまで、シート束Sを搬送して停止させる(同図(B)参照)。
その後、揺動ローラ550は、シート束Sから離間してホームポジションに戻る(同図(C)参照)。これと同時に、後端整合壁570の下方に位置するカム572がカム揺動回転軸573を中心に回動すると、後端整合壁570は、揺動軸570aを中心にシート束Sから離れる方向に揺動する。この端整合壁570およびカム572の動作については後述する。
図7(A)〜図7(C)はシート処理装置500における処理トレイ540上のシート束Sをスタックトレイ504に排出し、スタックトレイ504上で整合・積載する動作を示す図である。後端整合壁570は、揺動回転軸570aを中心に揺動自在であり、その一端部570bがバネ512で付勢されている。また、一端部570bはカム揺動回転軸573を中心に回動自在なカム572に当接しており、ホームポジション(図6(A)参照)にあるカム572が回動すると、後端整合壁570はシート束Sの搬送方向に対して逆方向に揺動する。
排出されたシート束Sの後端が後端整合壁570の上端に当接した状態に達すると(図6(B)参照)、後端整合壁570をシート搬送方向の上流側に退避させ、後端整合壁570の斜面部にシート束Sの後端を当接させる(図6(C)、図7(A)参照)。
退避した後端整合壁570を揺動回転軸570aを中心にホームポジション(図6(A)参照)に復帰させる過程では、シート束Sの後端を後端整合壁570が水平方向に押圧することで、シート束Sの後端の整合を行いつつ、スタックトレイ504にシート束Sを積載する(図7(B)、図7(C)参照)。
スタックトレイ504上に積載されたシート束Sは、シート戻し部材583によって後端整合壁570側に引き戻され、その上面を押さえ付けられる。シート戻し部材583は、パドル状の部材であり、後端整合壁570に設けられたパドル回転軸590を中心に回転自在である。シート戻し部材(パドル)583は、揺動ローラ550によってシート束Sがスタックトレイ504上に束排出される度に反時計周りに1回転し、排出されたシート束Sを後端整合壁570側に毎回引き戻し、シート束の後端を押さえる動作を行う。
ここで、シート戻し部材583は、シート戻し動作を行う動作以外の時、図6(A)、図6(B)に示す状態を維持しており、シート束Sを押さえ付けている。このシート戻し部材583の位置は、パドルホームポジションセンサ(図示せず)によって検知される。また、スタックトレイ504は、積載されたシート束Sの上面高さを一定に保つため、駆動部(図示せず)により昇降自在に構成されている。
尚、本実施の形態では、スタックトレイ504のシート積載面は略水平に設定されているが、傾斜して設定されてもよく、この場合でも後端整合部材570は有効に作用する。また、後端整合壁570側に向かって、シート積載面を下側に傾斜させることにより(本実施の形態では、傾斜角18゜に設定されている)、スタックトレイ504上にある積載済みのシート束Sの後端と、処理トレイ540から排出される後続のシート束Sとの干渉を回避させることが容易である。また、シート処理装置を小型化できる。
図8(A)〜図8(F)は排出部508によるシートの排出動作を示す図である。図中のシートS1はN部目のシート束の最終紙、シートS2は(N+1)部目のシート束の先頭紙である。シート処理装置500の中継ローラ591は、画像形成装置本体200の排出速度と等速で回転することにより、画像形成装置本体200から排出されたシートS1を受け取る(図8(A)参照)。つまり、中継ローラ591および排出ローラ508aは、排紙モータ641(図12参照)によって、画像形成装置本体200の本体側排出ローラ対207により排出されたシートの排出速度と等速になるように、駆動される。
中継ローラ591と排出ローラ508aの間の所定位置(第1の加速位置596又は第2の加速位置597)にシートの先端が到達したことに応じて、シート間の距離(紙間)を広げるために、先行シートを加速させて後続シートから引き離す。第1の加速位置596はシート束の先頭紙以外のシートを加速するための基準位置で、第2の加速位置597はシート束の先頭紙を加速するための基準位置である。第1の加速位置596は、第2の加速位置597よりシート搬送方向の上流側に設定されている。第1の加速位置596及び第2の加速位置597は中継ローラ591と排出ローラ508aとの間に設けられている。N部目の最終紙であるシートS1の先端が第1の加速位置596に達すると(図8(B)参照)、排紙モータ641によって、シートS1の搬送速度を、受渡し速度ν1から引離し速度ν2まで加速し、シートS1を引離し速度ν2で所定時間搬送し、シートS1を処理トレイ540へ排出するまでに速度ν1まで減速する(図9参照)。この加速制御によって、N部目の最終紙であるシートS1と、(N+1)部目の先頭紙であるシートS2との紙間は、広がり(図8(C)参照)、図4(A)〜図4(C)を用いて説明した、処理トレイ540上のシートS1の引き戻し処理時間を稼ぐことができる。
つづいて、画像形成装置本体200から排出された、(N+1)部目の先頭紙であるシートS2は、シート処理装置500の中継ローラ591に受け渡されると、N部目の最終紙と同様、画像形成装置本体200の排出速度と等速である受渡し速度ν1で搬送される(図8D参照)。(N+1)部目の先頭紙であるシートS2の先端が第2の加速位置597に達すると(図8E参照)、排紙モータ641によって、シートS2の搬送速度を、受渡し速度ν1から引離し速度ν2まで加速し、シートS2を引離し速度ν2で所定時間搬送し、シートS2を処理トレイ540へ排出するまでに速度ν1まで減速する(図9参照)。この加速制御によって、(N+1)部目の先頭紙であるシートS2と、(N+1)部目の2枚目であるシートS3との紙間は、広がり(図8F参照)、図4(A)〜図4(C)を用いて説明した、処理トレイ540上のシートS2の引き戻し処理時間を稼ぐことができる。
第2の加速位置597を第1の加速位置596よりシート搬送方向の下流側に設定している、すなわち前の(N部目)のシート束に続く(N+1)部目のシート束の先頭紙であるシートS2の増速タイミングを他のシート(例えばシートS1)の増速タイミングより遅らせる理由は、N部目のシート束の処理時間を稼ぐ(確保する)ためである。シート束の処理時間とは、処理トレイ540上のシート束をステイプラユニット510による綴じ動作、図6(A)〜図6(C)及び図7(A)〜図7(C)用いて説明した処理トレイ540からの束排出動作、及びスタックトレイ504上での整合・積載動作に要する時間である。
(N+1)部目の2枚目であるシートS3の速度制御は、前述したN部目の最終紙であるシートS1と同様に行われる。ここで、(N+1)部目の先頭紙(シートS2)の加速位置である第2の加速位置597は、(N+1)部目の2枚目の紙(シートS3)の搬送処理に影響を与えないような加速位置となっている。つまり、(N+1)部目の先頭紙であるシートS2の加速に比べ、(N+1)部目の2枚目のシートS3の加速が早過ぎる場合、(N+1)部目のシートS2の後端と2枚目のシートS3の先端とが衝突してしまうおそれがあるので、このような不具合が生じないような加速位置に、第2の加速位置は設定されている。
また、第1の加速位置596および第2の加速位置597は、シートの先端が所定位置に設けられたセンサ(例えば、受渡し検知センサ520)によって検知されてから、排紙モータ641のパルス数が所定カウント値に達するまでの距離や、タイマが所定時間に達するまでの距離に決定することができる。尚、ここでは、受渡し検知センサ520は中継ローラ591よりシート搬送方向上流側の適当な位置に設けられる。
ここで、排紙モータ641の速度制御について簡単に説明する。図9は排紙モータ641の駆動電圧の変化を示すタイミングチャートである。ここで、排紙モータ641の駆動電圧は、排紙モータ641によって駆動されるシートの搬送速度νに対応する。
画像形成装置本体200からN部目の最終紙であるシートS1が排出されると、シート処理装置500の中継ローラ591に受け渡され、搬送速度(受渡し速度)ν1で搬送される。中継ローラ591によってシートS1の先端が第1の加速位置596に達すると(時間t1経過)、シートS1の搬送速度は受渡し速度ν1から引離し速度ν2まで加速される。
つづいて、画像形成装置本体200から(N+1)部目の先頭紙であるシートS2が排出されると、シート処理装置500の中継ローラ591に受け渡され、搬送速度(受渡し速度)ν1で搬送される。中継ローラ591によってシートS2の先端が第2の加速位置597に達すると(時間t2経過)、シートS2は受渡し速度ν1から引離し速度ν2まで加速される。
ここで、第1の加速位置596は、第2の加速位置597よりシート搬送方向の上流側に設定されているので、N部目の最終紙であるシートS1における排紙モータ641の起動からシートS1の先端が第1の加速位置596に達するまでの時間t1と、(N+1)部目の先頭紙であるシートS2における排紙モータ641の起動から第シートS2の先端が第2の加速位置597に達するまでの時間t2とは、t1<t2の関係にある。つまり、排紙モータ641の動作時間がT1<T2となるように、加速位置は決定される。ここで、T1、T2は、それぞれシートS2の加速終了からシートS3の加速終了までの時間、およびシートS1の加速終了からシートS2の加速終了までの時間を表す。
つづいて、画像形成装置本体200から(N+1)部目の2枚目のシートS3が排出されると、シート処理装置500の中継ローラ591に受け渡され、搬送速度(受渡し速度)ν1で搬送される。中継ローラ591によってシートS3の先端が第1の加速位置596に達すると、シートS3の搬送速度は受渡し速度ν1から引離し速度ν2まで加速される。
このように、(N+1)部目の先頭紙の加速位置を第1の加速位置から第2の加速位置に変更することで、N部目の束処理時間を稼ぐ(確保する)ことができる。ここで、束処理時間とは、前述した針綴じ動作及び束排出動作に要する時間のことをいう。尚、この加速位置の変更処理については後述する。
つぎに、画像形成装置本体200から受け渡されたシートの排紙動作と処理トレイ540上で後処理されたシート束の束排出動作を示す。図10(A)〜図10(C)はシートの排出動作およびシート束の排出動作を示す図である。N部目の最終紙であるシートS1の先端が第1の加速位置596に到達すると、シートS1は前述した通り、加速されて(同図(A)参照)処理トレイ540上に排出される。処理トレイ540上に排出されたシートS1は、下降した揺動アーム551によってその先端に取り付けられた揺動ローラ550と従動コロ571との間に挟持され、揺動ローラ550の逆回転によってシート搬送方向とは逆方向に押されて整合される(同図(B)参照)。
処理トレイ540上に積載されたシート束に対し、画像形成装置本体200の操作画面(図示せず)上で予め設定された後処理が行われた後、シート束は揺動ローラ550の正回転によって処理トレイ540からスタックトレイ504上に押し出され(束排出され)る。
このとき、(N+1)部目の先頭紙であるシートS2は第2の加速位置597に到達していないので、この間に束排出動作を完了する(同図(C)参照)。この後、(N+1)部目の先頭紙であるシートS2が第2の加速位置597に到達すると、シートS2は加速される。この時点では、既にシート束の束排出動作が完了しているので、シートS2が処理トレイ540内に進入できるように、揺動アーム551は上昇動作を開始する。揺動アーム551の上昇動作が完了すると、シートS2が処理トレイ540内にスムーズに入り込めるようになる。尚、このシートの整合・積載処理については後述する。
図11は画像形成装置全体の制御を司るコントローラ(制御部)の構成を示すブロック図である。このコントローラは、CPU回路部350、操作部380、シート処理装置制御部600、原稿給送装置制御部360、イメージリーダ制御部370、画像信号制御部330およびプリンタ制御部340を有する。画像信号制御部330には、外部インタフェース(I/F)320を介して外部のコンピュータ310が接続されている。
CPU回路部350は、CPU351、ROM352およびRAM353を内蔵し、CPU351がROM352に格納されている制御プログラムを実行することによって、このコントローラの各部を総括的に制御する。RAM353は、制御データを一時的に保持したり、CPU351が制御プログラムを実行する際、演算処理の作業領域として用いられる。
原稿給送装置制御部360は、CPU回路部350からの指示にしたがって、自動原稿給送装置100を制御する。イメージリーダ制御部370は、スキャナユニット104、イメージセンサ109などを制御し、イメージセンサ109から出力されたアナログ画像信号を画像信号制御部330に転送する。
画像信号制御部330は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後、このデジタル信号に各種処理を施し、各種処理が施されたデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部340に出力する。また、外部I/F320を介してコンピュータ310から入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、各種処理が施されたデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部340に出力する。この画像信号制御部330の動作は、CPU回路部350により制御される。
プリンタ制御部340は、入力されたビデオ信号に基づき、レーザスキャナユニット(露光制御部)202を駆動する。操作部380は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定情報を表示する表示部などを有し、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部350に出力し、CPU回路部350からの信号に基づき、対応する情報を表示部に表示する。
シート処理装置制御部600は、シート処理装置500に搭載され、CPU回路部350と情報のやり取りを行って、シート処理装置500全体の制御を行う。この制御内容については後述する。
図12はシート処理装置制御部600の構成を示すブロック図である。シート処理装置制御部600は、各種ドライバおよび各種センサが接続されたCPU回路部610を有する。CPU回路部610は、CPU611、ROM612およびRAM613を有し、CPU611がROM612に格納されている制御プログラムを実行することにより、シート処理装置500を制御する。また、CPU回路部610は、通信IC614を介して画像形成装置本体側のCPU回路部350と通信してデータ交換を行い、画像形成装置本体側のCPU回路部350からの指示に基づき、シート処理装置500を制御する。
シート処理装置500を制御する際、CPU回路部610は、各種センサからの検出信号を取り込む。各種センサとしては、受渡し検知センサ520、入口センサ521、揺動ホームポジションセンサ522、揺動スノコホームポジションセンサ523、トレイ検知センサ524、紙面検知センサ525、戻しベルト退避センサ526、ステイプルスライドホームポジションセンサ527、ステイプルクリンチホームポジションセンサ528、処理トレイ紙検知センサ529、前整合ホームポジションセンサ530、後整合ホームポジションセンサ531、パドルホームポジションセンサ532、スタックトレイ紙検知センサ533、スタックトレイエンコーダクロックセンサ534、紙面検知上センサ535、紙面検知下センサ536、トレイ上限センサ537、トレイ下限センサ538、前カバー開閉検知センサ539、シート検知センサ595等が挙げられる。
また、CPU回路部610には、各種モータドライバ621〜630が接続されており、各種モータドライバ621〜630は、CPU回路部610からの信号に基づき、対応する各種モータを夫々駆動する。各種モータとしては、排紙モータ641、揺動ローラ駆動モータ642、揺動アーム駆動モータ643、後端整合壁駆動モータ644、パドルモータ645、前整合モータ646、後整合モータ647、ステイプルクリンチモータ648、ステイプルスライドモータ649、及びスタックトレイモータ650が挙げられる。
排紙モータ641は、入口搬送ローラ対(排出部508)や戻しベルト560を構成する排出ローラ508aを駆動する。揺動ローラ駆動モータ642は、揺動アーム551の先端に取り付けられ、入口搬送ローラ対によって搬送されたシートを戻す動作および処理トレイ540上で処理されたシート束をスタックトレイ504に束排出する動作を行う揺動ローラ550を駆動する。揺動アーム駆動モータ643は、処理トレイ540上に排出されたシートの後端部をキャッチするために揺動アーム551を上下方向に駆動する。
後端整合壁駆動モータ644は、スタックトレイ504上に束排出されたシート束の後端整合を行う後端整合壁570を駆動する。パドルモータ645は、スタックトレイ504上に積載されたシート束の後端部を押さえるシート戻し部材583を駆動する。前整合モータ646および後整合モータ647は、処理トレイ540上に積載されたシートをシート搬送方向に対して垂直方向に整合する前整合板541および後整合板542をそれぞれ駆動する。
ステイプルクリンチモータ648は、ステイプラ510を駆動して針綴じを行わせる。ステイプルスライドモータ649は、ステイプルユニット510を前後方向に移動させる。スタックトレイモータ650は、スタックトレイ504を上下方向に移動させる。
ここで、排紙モータ641、揺動ローラ駆動モータ642、揺動アーム駆動モータ643、後端整合壁駆動モータ644、パドルモータ645、前整合モータ646、後整合モータ647およびステイプルスライドモータ649は、ステッピングモータから構成され、励磁パルスレートを制御することによって、各モータにより駆動されるローラ対を等速で回転させたり、独自の速度で回転させることが可能である。
また、排紙モータ641、揺動ローラ駆動モータ642、揺動アーム駆動モータ643、前整合モータ646、後整合モータ647およびステイプルスライドモータ649は、それぞれ排紙モータドライバ621、揺動ローラ駆動モータドライバ622、揺動アーム駆動モータドライバ623、前整合モータドライバ626、後整合モータドライバ627およびステイプルスライドモータドライバ629により、正回転方向および逆回転方向に駆動自在である。また、ステイプルクリンチモータ648、スタックトレイモータ650はDCモータから構成される。
図13は排出されたシートの整合・積載処理手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、シート処理装置制御部600内のROM612に格納されており、CPU611によって実行される。
排出ローラ508aによって排出速度νで排出されるシートの後端が排出ローラ508aの上流側に設けられたシート検知センサ595によって検知されるまで待機し(ステップS11)、シート検知センサ595によってシートの後端が検知されると、揺動アーム551を待機位置から挟持位置に下降させる動作を開始する(ステップS12)。
排出ローラ508aによって排出されたシートの後端は、揺動アーム551の先端に取り付けられた揺動ローラ550と従動コロ571とによって、挟持位置で挟持されると、揺動ローラ550の反時計周りの回転動力によってシートの後端がシート後端ストッパ562まで押し戻されるように、処理トレイ540上で戻し整合動作を行う(ステップS13)。
戻し整合動作が行われたシートが束最終紙であるか否かを判別する(ステップS14)。束最終紙である場合、処理トレイ540上で所定の処理が行われた後、揺動ローラ550の時計周りの回転動力によってシート束の束排出動作を行う(ステップS15)。シート束の束排出動作が完了したか否かを判別し(ステップS16)、シート束の束排出動作が完了すると、揺動アーム551を挟持位置から待機位置に向かって上昇させる動作を開始する(ステップS20)。この後、ステップS11の処理に戻る。このステップS20における揺動アーム551の上昇動作は、後続するシートの先端が揺動アーム551と干渉しないようにするために行われるものであって、揺動アーム551が挟持位置から待機位置に復帰するまでの復帰時間、およびシートの排出後、後続するシートの先端がシート検知センサ595の検知位置に到達するまでの移動時間を基に、その上昇開始時期が決定される。
一方、ステップS14で戻し整合動作が行われたシートが束最終紙でない場合、排出ローラ508aによって排出される後続するシートの先端がシート検知センサ595によって検知されたか否かを判別する(ステップS17)。後続するシートの先端が検知されない場合、ステップS17の処理を繰り返し、シートの先端が検知されるまで待機する。そして、シートの先端が検知されると、ステップS20で揺動アーム551を上昇させる動作を開始する。
また一方、ステップS16でシート束の束排出動作が完了していない場合、束排出後送り中であるか否かを判別する(ステップS18)。束排出動作を終了して束排出後送り中である場合、後続するシートの先端がシート検知センサ595によって検知されたか否かを判別する(ステップS19)。後続するシートの先端が検知された場合、ステップS20で揺動アーム551を上昇させる動作を開始する。
一方、ステップS18で束排出後送り中でない場合、あるいはステップS19で後続するシートの先端が検知されない場合、ステップS16の処理に戻り、束排出動作が完了するまで揺動アーム551を挟持位置で待機させる。
図14はシートの加速位置変更手順を示すフローチャートである。この処理プログラムは、シート処理装置制御部600内のROM612に格納されており、CPU611によって実行される。
画像形成装置本体200で画像が形成されたシートがシート処理装置500側に搬送される(受け渡される)際、画像形成装置本体200内の所定位置に設けられたセンサ(例えば、受渡し検知センサ520)によって、シートの先端が検出されるまで待機し、シートの先端が検知されると、シートの搬送速度が受渡し速度となるように、排紙モータ641を起動する(ステップS21)。
排紙モータ641よって搬送されるシートが束先頭紙であるか否かを判別し(ステップS22)、束先頭紙である場合、シートの先端が第2の加速位置597に到達するまで待機する(ステップS23)。ここで、シートの先端が第2の加速位置597に到達したか否かの判別は、第2の加速位置597に設けられたシート検知センサ(図示せず)によりシートを直接検知することで行ってもよいが、シートの先端が所定位置に設けられたセンサ(例えば、受渡し検知センサ520)によって検知されてから、排紙モータ641のパルス数が所定カウント値に達することで、あるいはタイマが所定時間に達することで行ってもよい。そして、第2の加速位置597に到達すると、シートの搬送速度を引離し速度まで加速させるように、排紙モータ641の加速制御を開始する(ステップS24)。ステップ24において、シートの搬送速度を引離し速度まで加速させた後、シートを引離し速度で所定時間搬送させ、シートが処理トレイ540へ排出されるまでにシートの搬送速度を減速させる。この後、本処理を終了する。
一方、ステップS22で、排紙モータ641によって搬送されるシートが束先頭紙でない場合、シートの先端が第1の加速位置596に到達するまで待機する(ステップS25)。ここで、シートの先端が第1の加速位置596に到達したか否かの判別は、前述した第2の加速位置597に到達したか否かの判別と同様に行われる。第1の加速位置596に到達すると、ステップS24でシートの搬送速度を引離し速度まで加速させるように、排紙モータ641の加速制御を開始する。ステップ24において、シートの搬送速度を引離し速度まで加速させた後、シートを引離し速度で所定時間搬送させ、シートが処理トレイ540へ排出されるまでにシートの搬送速度を減速させる。この後、本処理を終了する。
上述のステップS22では、シート束の先頭紙かどうかを判別したが、別の実施の形態として、最初の束のみはステップS22の判別によらずステップ25へ進み、第2束以降の束においてステップS22の処理を行うようにしてもよい。
本実施の形態によれば、束排出後に搬送される1枚目(先頭)のシートの処理トレイ540上への進入を遅らせることにより、短い搬送経路であっても、処理トレイ540上の束処理時間を確保でき、一定間隔で搬送されてくるシートの処理能力を維持できる。この結果、シート処理装置の生産性を上げることができる。
以上が本発明の実施の形態の説明であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。例えば、上記実施の形態では、受渡し速度から引離し速度に一気に切り換えていたが、段階的に切り換えるように制御してもよい。
本発明の実施の形態に係るシート処理装置を備える画像形成装置の構成を示す断面図である。 図1におけるシート処理装置の構造を示す正面図である。 図2のシート処理装置の構造を示す平面図である。 シート処理装置における揺動ローラの動作を説明するための図である。 シート処理装置における戻しベルトの動作を説明するための図である。 揺動ローラによる束排出動作を説明するための図である。 シート処理装置における処理トレイ上のシート束をスタックトレイに排出し、スタックトレイ上でシート束を整合・積載する動作を説明するための図である。 シート処理装置における排出部によるシートの排出動作を説明するための図である。 シート処理装置における排出部によるシートの排出動作を説明するための図である。 シート処理装置における排紙モータの駆動電圧の変化を示すタイミングチャートである。 シート処理装置によるシートの排出動作およびシート束の排出動作を説明するための図である。 画像形成装置全体の制御を司るコントローラの構成を示すブロック図である。 図11のコントローラにおけるシート処理装置制御部の構成を示すブロック図である。 シート処理装置制御部により実行される排出されたシートの整合・積載処理手順を示すフローチャートである。 シート処理装置制御部により実行されるシートの加速位置変更手順を示すフローチャートである。
符号の説明
200 画像形成装置本体
207 排出ローラ対
500 シート処理装置
504 スタックトレイ
508 排出部
508a 排出ローラ
508b 排出コロ
520 受渡し検知センサ
540 処理トレイ
591 中継ローラ
595 シート検知センサ
596 第1の加速位置
597 第2の加速位置
600シート処理装置制御部
641排紙 モータ

Claims (5)

  1. シートに画像を形成する画像形成装置に接続されるシート処理装置において、
    前記画像形成装置から受け取ったシートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送されるシートを後続のシートから距離を広げるべく、第1のタイミングで前記搬送手段のシートの搬送速度を第1の速度から第2の速度へ増速させる制御手段と
    前記搬送手段により搬送されたシートが排出される第1のトレイと、
    前記第1のトレイに排出されたシートを整合する整合手段と、
    前記第1のトレイに積載されたシートが排出される第2のトレイと、
    前記第1のトレイ上で整合され、積載されたシート束を束の状態で前記第2のトレイへ排出する排出手段とを有し、
    前記制御手段は、前記搬送手段により搬送されるシートの前を先行するシートが1の最終ページである場合、前記第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで前記搬送手段のシートの搬送速度を前記第1の速度から前記第2の速度へ増速させることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記整合手段は、前記第1トレイへ排出されたシートを前記第2トレイへの排出方向と逆方向に引き戻し、シートをストッパに突き当てることによりシートを整合することを特徴とする請求項記載のシート処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1又は第2のタイミングでシートの搬送速度を増速した後、シートを前記第1トレイへ排出するまでに、シートの搬送速度を減速することを特徴とする請求項記載のシート処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1のタイミングでシートを増速させることにより前記整合手段の整合動作の時間を稼ぎ、前記第2のタイミングでシートを増速させることにより前記整合手段の整合動作の時間及び前記排出手段のシート束の排出時間を稼ぐことを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  5. 前記第1のタイミングは、前記搬送手段によりシートが第1の位置に搬送されたタイミングであり、前記第2のタイミングはシートが前記第1の位置よりも下流側の第2の位置に搬送されたタイミングであることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
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