JP2020093853A - シート処理装置、及び画像形成システム - Google Patents

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【課題】シートの順番が揃った状態のシート束を複数部数生産する際の2部目以降のシート束の生産性を向上させる。【解決手段】フィニッシャ500は、処理トレイ550と、整合部565と、バッファパス524と、搬送部510と、を備える。第1の部のシート束の次に整合処理する第2の部のシート束を処理トレイ550に積載させる際に、第2の部のシート束を構成する1枚目のシートが第1のシート種であり、2枚目以降の複数のシートが第1のシート種とは異なる第2のシート種の場合、搬送部510は、2枚目以降のシートのうち少なくとも1枚のシートを、1枚目のシートの搬送に先立ってバッファパス524に滞留させ、1枚目のシートを、バッファパス524に滞留させたシートを追い越して処理トレイ550に搬送する。【選択図】図2

Description

本発明は、複数枚のシートをシート束に束ねるシート処理装置に関する。
一般に、シートに順次画像を形成して排出する画像形成装置と、画像形成装置から順次取得した複数枚のシートを処理トレイに積載して整合処理を施してシート束とするシート処理装置とを備える画像形成システムが知られている。処理トレイにて整合処理を施したシート束に、更に別の処理を施すシート処理装置も知られている。処理トレイに前のシート束が存在している場合には、次のシート束のシートを処理トレイに搬送することはできない。そのため、処理トレイにてシート束に処理を施しているときに次のシート束のシートが処理トレイに搬送されないように、画像形成装置において、画像形成を一時的に停止することが考えられる。しかし、画像形成を一時的に停止することは、生産性の低下につながる。そのため、処理トレイにて処理が行われている間は、次のシート束の一部のシートをバッファパスに一時的に滞留させ、その後、滞留させたシートと後続シートとを重ねて処理トレイに搬送する方法が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、コート紙、又はOHPフィルムなどのフィルムのような、表面性がよく、平滑度が高いシート種のシートと後続のシートとを重ね合わせて搬送する場合、重ね合わせて搬送するシート同士が搬送の過程で貼り付き、処理トレイで整合させようとしても整合できないことがあった。そのため、シート同士が貼り付きやすいシートの場合には、処理動作中に画像形成を一時停止し、生産性の低下を受け入れているのが一般的であった。
これに対し、特許文献2では、リング製本される用紙束の表紙にバッファが禁止されるシートが設定されている場合、表紙を最終紙の次にプリントするように画像形成するページの順番を変更して、バッファを行うようにしている。
特開平10−181988号公報 特開2012−63703号公報
しかし、従来技術では、処理トレイにおけるシート束の積載順が変わるため、製本された表紙をユーザ自身によってめくる作業が必要となる、即ちシート束の順番をユーザ自身が変更する必要があり、ユーザビリティが低いという問題があった。
そこで、本発明は、シートの順番が揃った状態のシート束を複数部数生産する際の2部目以降のシート束の生産性を向上させることを目的とする。
本発明のシート処理装置は、シート束が積載される積載部と、前記積載部に積載されたシート束に整合処理する整合部と、上流装置から搬送されたシートを滞留可能なバッファ部と、前記上流装置から搬送されたシートを、1枚ずつ、又は前記バッファ部に滞留させたシートと重ねて、前記積載部に搬送可能な搬送部と、を備え、第1の部のシート束の次に整合処理する第2の部のシート束を前記積載部に積載させる際に、前記第2の部のシート束を構成する1枚目のシートが第1のシート種であり、2枚目以降の複数のシートが前記第1のシート種とは異なる第2のシート種の場合、前記搬送部は、2枚目以降のシートのうち少なくとも1枚のシートを、前記1枚目のシートの搬送に先立って前記バッファ部に滞留させ、前記1枚目のシートを、前記バッファ部に滞留させたシートを追い越して前記積載部に搬送することを特徴とする。
本発明によれば、シートの順番が揃った状態のシート束を複数部数生産する際の2部目以降のシート束の生産性が向上する。
実施形態に係る画像形成システムの断面図である。 フィニッシャの断面図である。 画像形成システムの制御系のブロック図である。 フィニッシャの制御系のブロック図である。 (a)及び(b)はフィニッシャにおけるバッファ処理と追い越し処理を説明するためのフィニッシャの断面図である。 (a)及び(b)はフィニッシャにおけるバッファ処理と追い越し処理を説明するためのフィニッシャの断面図である。 (a)及び(b)はフィニッシャにおけるバッファ処理と追い越し処理を説明するためのフィニッシャの断面図である。 (a)及び(b)はフィニッシャにおけるバッファ処理と追い越し処理を説明するためのフィニッシャの断面図である。 処理トレイに積載されたシートの整合方法を説明するための図である。 フィニッシャにおけるステイプルジョブのフローチャートである。 画像形成装置におけるシート情報通知処理と順番変更処理のフローチャートである。 (a)はジョブ情報テーブルの説明図である。(b)はバッファ判定テーブルの説明図である。 バッファパターンの説明図である。 図11に示すフローチャートの処理により決定されるシート情報とプリント順番の一例を示す説明図である。 バッファ制御時の紙間の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、実施形態に係る画像形成システム1000の断面図である。図1に示すように、画像形成システム1000は、上流装置の一例である画像形成装置10と、画像形成装置10の後段に接続されたシート処理装置の一例であるフィニッシャ500と、を備える。
画像形成装置10の構成及び動作について説明する。画像形成装置10は、原稿から画像を読み取るイメージリーダ部200と、イメージリーダ部200又は外部のコンピュータから取得した画像データに基づく画像をシートに形成する画像形成部350とを備える。
イメージリーダ部200は、原稿給送装置100を有する。原稿給送装置100は、原稿トレイ101上に上向きにセットされた原稿を、先頭ページから順に1枚ずつ給送し、プラテンガラス102上の読み取り位置を経て外部の排出トレイ112に向けて搬送する。原稿がプラテンガラス102上を通過するときに、スキャナユニット104にて光が照射され、原稿画像からの反射光がイメージセンサ109に導かれる。イメージセンサ109は、原稿画像からの反射光を画像データに変換して画像形成部350に出力する。
画像形成部350は、露光部110、感光ドラム111、現像器113、転写部116及び定着部117を有する。露光部110には、イメージセンサ109からの画像データ又は外部のコンピュータからの画像データがビデオ信号として入力される。露光部110は、入力を受けたビデオ信号に基づいて、変調したレーザ光を感光ドラム111上に照射する。感光ドラム111には、照射されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。この感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113から供給される現像剤によって現像剤像(トナー像)として可視像化される。
一方、上カセット114又は下カセット115からピックアップローラ127又は128により給送されたシートは、給送ローラ129又は130によりレジストレーションローラ126まで搬送される。また、手差し給送部125から給送されたシートもレジストレーションローラ126まで搬送される。なお、カセット114、115或いは手差し給送部125には、普通紙やコート紙等のさまざまなシート種のシートを収納することができる。シートの先端(シート搬送方向下流端)がレジストレーションローラ126まで達したところで、レジストレーションローラ126を所定のタイミングで駆動し、シートを感光ドラム111と転写部116との間に搬送する。感光ドラム111に形成された現像剤像は、給送されたシート上に転写部116により転写される。現像剤像が転写されたシートは、定着部117に搬送される。定着部117は、シートを加熱及び加圧することによって現像剤像をシート上に定着させる。定着部117を通過したシートは、切換部材121及び排出ローラ対118を経て画像形成部350からフィニッシャ500に向けて搬送(排出)される。
ここで、シートをその画像形成面が下向きになる状態(フェイスダウン)で排出するときには、定着部117を通過したシートを切換部材121の切換動作により一旦、反転パス122内に導く。そして、そのシートの後端(シート搬送方向上流端)が切換部材121を通過した後に、シートをスイッチバックさせて排出ローラ対118により画像形成部350から排出する。この排出形態を反転排紙と呼ぶ。
更に、シートの両面に画像形成を行う両面記録が設定されている場合、切換部材121の切換動作によりシートを反転パス122に導いた後に両面搬送パス124へ搬送する。そして、両面搬送パス124へ導かれたシートを上述したタイミングで感光ドラム111と転写部116との間に再度給送する制御が行われる。
操作表示装置600は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、及び設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有する。
なお、画像形成部350とフィニッシャ500との間に、ミシン目をシートに施すなどのフィニッシャ500とは別の処理装置が配置されていてもよい。この場合、別の処理装置が、又は別の処理装置を含む画像形成装置が、フィニッシャ500に対して上流装置ということになる。
次に、フィニッシャ500の構成及び動作について説明する。図2は、フィニッシャの断面図である。フィニッシャ500は、画像形成装置10から搬送(排出)されたシート(用紙)を順に取り込み、取り込んだ複数のシートを整合して1つのシート束に束ねる処理を行うことができる。また、フィニッシャ500は、整合させたシート束の後端をステイプルで綴じるステイプル処理(綴じ処理)を行うことができる。なお、フィニッシャ500は、取り込んだシートの後端付近に穴あけをするパンチ処理、ソート処理、ノンソート処理などの各種の処理を更に行うことができる。
フィニッシャ500は、シートが積載される積載部の一例である処理トレイ550と、処理トレイ550にシートを搬送可能な搬送部510と、を備える。搬送部510は、入口ローラ対511、搬送ローラ対520、搬送ローラ対530、バッファローラ対531、搬送ローラ対532、搬送ローラ対523、搬送ローラ対522、搬送ローラ対552、搬送ローラ対562、切換部材540、及び切換部材541等を有する。
フィニッシャ500は、画像形成装置10から排出されたシートを入口ローラ対511により内部に取り込む。入口ローラ対511によりフィニッシャ内部に取り込まれたシートは、搬送ローラ対520を介して搬送ローラ対530に向けて搬送される。入口ローラ対511のシート搬送方向上流には、入口センサ570が設けられ、搬送ローラ対520と搬送ローラ対530との間の搬送経路途中には、不図示のパンチユニットが設けられている。パンチユニットは必要に応じて動作し、搬送されてきたシートの後端付近に穴あけをする。
入口ローラ対511から延びてノンソートパス582及びソートパス513につながるメインパスに対して、バッファ部の一例であるバッファパス524が、分岐して設けられている。バッファパス524には、画像形成装置10から搬送されてきたシートを滞留可能である。バッファローラ対531及び搬送ローラ対532は、バッファパス524に滞留させるシートをバッファパス524に導いたり、シートをノンソートパス582或いはソートパス513へ導いたりするためのローラ対である。切換部材540は、シートをバッファパス524に導くための部材である。
バッファパス524に滞留させたシートをノンソートパス582に導くときには、切換部材540及び切換部材541がノンソートパス582側に切り換えられる。ノンソートパス582に導かれたシートは、排出ローラ対512を介してサンプルトレイ701上に排出される。ノンソートパス582の途中には、排出センサ572が設けられている。バッファパス524に滞留させていたシートをソートパス513に導くときには、切換部材540、541がそれぞれソートパス513側に切り換えられる。ソートパス513に導かれたシートは、搬送ローラ対523、522、552、562により、処理トレイ550に搬送される。
処理トレイ550上に積載されたシート束は、整合部565により、シート搬送方向及び幅方向を整合する整合処理が施される。整合部565は、処理トレイ550上のシート束の幅方向を整合する一対の整合部材561と、処理トレイ550上のシート束のシート搬送方向を整合するパドル563、ローレットベルト564及びストッパ560と、を有する。整合処理が施されたシート束は、必要に応じて、綴じ処理部の一例であるステイプラ568により、綴じ処理の一例であるステイプル処理が施される。処理が施されたシート束は、束排出ローラ551a及び束排出ローラ551bからなる束排出ローラ対551によりスタックトレイ702上に排出される。なお、整合部材561は、図2の紙面の手前側と奥側に一対に設けられている。
束排出ローラ551bは揺動ガイド569に支持されている。揺動ガイド569は不図示の揺動モータにより束排出ローラ551bを処理トレイ550上の最上部のシートに当接させるように揺動する。束排出ローラ551bが処理トレイ550上の最上部のシートに当接された状態にあるときには、束排出ローラ551bは束排出ローラ551aと協働して処理トレイ550上のシート束をスタックトレイ702に向けて排出する。パドル563及びローレットベルト564はシート束を移動させるための部材である。
ステイプル処理は、ステイプラ568により行われる。ステイプラ568は、処理トレイ550の外周に沿って移動可能に構成され、処理トレイ550に積載されたシート束を、シート搬送方向に対してシートの最後尾位置(後端)で綴じる。処理トレイ550には積載されたシートの後端が突き当たるストッパ560が設けられている。シートの搬送経路上には、シートの通過を検知するために、パスセンサ573、574、575などが設けられている。
次に、図1の画像形成システム全体の制御を司る制御系について説明する。図3は、画像形成システムの制御系を示すブロック図である。画像形成装置のコントローラは、図3に示すように、制御部の一例であるCPU回路部900を有する。CPU回路部900は、CPU901、ROM902、及びRAM903を有し、画像形成部350を含む画像形成システム全体を統括的に制御するメイン制御部である。CPU901は、本画像形成システム全体の基本制御を行うCPUであり、制御プログラムが書き込まれたROM902と、処理を行うためのRAM903がいずれも不図示のアドレスバス、データバスにより接続されている。CPU901は、ROM902に格納されている制御プログラムにより各制御部911、921、922、931、941、951及び外部I/F904を総括的に制御する。RAM903は、制御データを一時的に保持し、また制御に伴う演算処理の作業領域として用いられる。
原稿給送装置制御部911は、原稿給送装置100をCPU回路部900からの指示に基づき駆動制御する。イメージリーダ制御部921は、スキャナユニット104、イメージセンサ109(図1)などに対する駆動制御を行い、イメージセンサ109から出力された画像信号を画像信号制御部922に転送する。
画像信号制御部922は、イメージセンサ109からのアナログ画像信号をデジタル信号に変換した後に各処理を施し、このデジタル信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。また、コンピュータ2000から外部I/F904を介して入力されたデジタル画像信号に各種処理を施し、このデジタル画像信号をビデオ信号に変換してプリンタ制御部931に出力する。この画像信号制御部922による処理動作は、CPU回路部900により制御される。
プリンタ制御部931は、入力されたビデオ信号に基づき、図1に示す露光部110及び画像形成部350を制御し、画像形成及びシート搬送を行う。
フィニッシャ制御部951は、図2に示すフィニッシャ500に搭載され、CPU回路部900と情報のやり取りを行うことによってフィニッシャ全体を制御する。すなわち、画像形成装置10とフィニッシャ500とは、通信可能に接続されている。
操作表示装置制御部941は、操作表示装置600とCPU回路部900との間で情報のやり取りを行う。操作表示装置600は、各キーの操作に対応するキー信号をCPU回路部900に出力すると共に、CPU回路部900からの信号に基づき対応する情報を表示する。
次に、フィニッシャ制御部951の概略構成とその制御動作について説明する。図4は、フィニッシャの制御系のブロック図である。図4に示すように、フィニッシャ制御部951は、CPU952、ROM953、RAM954などで構成される。フィニッシャ制御部951は、不図示の通信ICを介して画像形成装置10側に設けられたCPU回路部900と通信してデータ交換を行う。そして、CPU回路部900からの指示に基づきROM953に格納されている各種プログラムを実行してフィニッシャ500の各部を駆動制御する。
CPU952の各種入出力に関して説明する。CPU952は、入口ローラ対511及び搬送ローラ対520を駆動する入口モータM1、搬送ローラ対530を駆動する搬送モータM2、排出ローラ対512及び搬送ローラ対523を駆動する排出モータM3に制御信号を出力する。また、CPU952は、バッファローラ対531を駆動するバッファモータM4、搬送ローラ対532を駆動する搬送モータM8などに制御信号を出力する。
また、CPU952は、処理トレイ550の各種部材を駆動するユニットとして、束排出ローラ対551を駆動する束排出モータM5、揺動ガイド569を昇降駆動する揺動ガイドモータM6、整合部材561を駆動する整合モータM7などに制御信号を出力する。また、シートの通過を検知するための入口センサ570、パスセンサ573、574、575などから入力信号を受信する。CPU952は、切換部材540を駆動するソレノイドSL1、切換部材541を駆動するソレノイドSL2に制御信号を出力する。
図2に示すフィニッシャ500は、バッファ処理と追い越し処理を行うことができる。バッファ処理とは、画像形成装置10(図1)から搬送されたシートをバッファパス524に一時的に滞留させ、滞留させたシートと後続のシートとを重ね合わせて搬送する処理である。処理トレイ550でステイプル等のシート処理動作の際に、シートを処理トレイ550に搬送できない場合にバッファ処理が行われる。そして、シート処理動作が終了すると、バッファ処理されたシートは処理トレイ550に搬送される。バッファ処理を行うことによって、シート処理動作中においても画像形成装置10における画像形成が中断されることがない。
また、追い越し処理とは、バッファパス524に一時的に滞留させているシートを後続のシートが追い越して、追い越した後続のシートを処理トレイ550に搬送する処理である。追い越し処理を行うことによって、画像形成装置10から搬送されるシートの順番に対して、処理トレイ550に積載されるシートの順番を入れ替えることができる。
図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)、図7(a)、図7(b)、図8(a)、及び図8(b)は、フィニッシャ500におけるバッファ処理と追い越し処理を説明するためのフィニッシャ500の断面図である。なお、図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)、図7(a)及び図7(b)は、処理トレイ550で先行するシート束にステイプル等のシート処理動作が行われているため、後続するシート束のシートを処理トレイ550に搬送できない状態である。図8(a)及び図8(b)は、処理トレイ550に先行するシート束がないため、後続するシート束のシートを処理トレイ550に搬送できる状態である。
以下、処理トレイ550で処理対象とするシート束が、シートP1、P2、P3、P4、P5で構成され、シート束の表紙(1枚目)がシートP1であり、それ以外(2枚目以降)がシートP2、P3、P4、P5である場合について説明する。シートP1は、フィルムやコート紙といった、表面性がよく、平滑度が高いシート種(第1のシート種)のシートである。シートP2、P3、P4は、普通紙や再生紙などの第1のシート種とは異なるシート種(第2のシート種)のシートである。処理トレイ550に積載されるシート束の最下部がシートP1となる。
画像形成装置10は、第1の部である1部目のシート束の各シートに画像形成してフィニッシャ500に搬送した後、第2の部である2部目のシート束の各シートに画像形成してフィニッシャ500に搬送する。このとき、画像形成装置10は、シートP2、シートP3、シートP1、シートP4の順番で各シートを順次フィニッシャ500に搬送する。ここで、第1の部のシート束と、第2の部のシート束との関係は、第1の部のシート束が1部目のシート束であれば、第2の部のシート束は2部目のシート束であり、第1の部のシート束が2部目のシート束であれば、第2の部のシート束は3部目のシート束である。これ以降も同様である。
まず、第2の部のシート束において最初に搬送されるシートP2をパスセンサ575が検知すると、CPU952はパスセンサ575から所定の距離進んだ位置でシートP2を停止させる(図5(a)参照)。
次に、CPU952はソレノイドSL1を動作させてシートP2をバッファパス524へ導くように切換部材540を切り換える。そして、CPU952はバッファモータM4および搬送モータM8を反転駆動して、バッファローラ対531および搬送ローラ対532を反転駆動する。これによって、シートP2は、バッファパス524に導かれる(図5(b)参照)。
バッファモータM4および搬送モータM8を所定量だけ反転駆動した後、CPU952はバッファモータM4および搬送モータM8を停止して、シートP2をバッファパス524に滞留(待機)させる。
続いて、CPU952はソレノイドSL1を駆動してシートP2を搬送ローラ対532へ導くように切換部材540の位置を切り換える。シートP2に後続するシートP3の先端がパスセンサ574で検知された後、所定の時間が経過してシートP3が所定の距離進むと、CPU952はバッファモータM4および搬送モータM8を駆動する。これによって、CPU952はバッファローラ対531および搬送ローラ対532を回転駆動して、シートP3をシートP2に重ね合わせる。このとき、搬送方向に対して、シートP3がシートP2より下流にずれた状態で重ね合わせる(図6(a)参照)。
シートP2、P3は重ね合された状態で搬送される。その後、シートP2、P3をパスセンサ575が検知すると、CPU952はパスセンサ575から所定の距離進んだ位置でシートP2、P3を停止させる(図6(b)参照)。
次に、CPU952はソレノイドSL1を動作させてシートP2、P3をバッファパス524へ導くように切換部材540を切り換える。そして、CPU952はバッファモータM4および搬送モータM8を反転駆動して、バッファローラ対531および搬送ローラ対532を反転駆動する。これによって、シートP2、P3は、バッファパス524に導かれる(図7(a)参照)。
バッファモータM4および搬送モータM8を所定量だけ反転駆動した後、CPU952はバッファモータM4および搬送モータM8を停止して、シートP2、P3をバッファパス524に滞留(待機)させる。
続いて、CPU952はソレノイドSL1を駆動してシートP3に後続するシートP1を搬送ローラ対532へ導くように切換部材540の位置を切り換える。シートP1の先端がパスセンサ574で検知された後、CPU952は搬送モータM8を駆動する。これによって、CPU952は搬送ローラ対532を回転駆動して、シートP1を処理トレイ550へ搬送する。このとき、シートP1は、バッファパス524で滞留しているシートP2、P3を追い越す(図7(b)参照)。
続いて、CPU952はソレノイドSL1を駆動してシートP2、P3を搬送ローラ対532へ導くように切換部材540の位置を切り換える。シートP1に後続するシートP4の先端がパスセンサ574で検知された後、所定の時間が経過してシートP4が所定の距離進むと、CPU952はバッファモータM4および搬送モータM8を駆動する。これによって、CPU952はバッファローラ対531および搬送ローラ対532を回転駆動して、シートP4をシートP2、P3に重ね合わせる。このとき、シート搬送方向に対して、シートP4がシートP3より下流にずれた状態で重ね合わせる。なお、シートP1は、処理トレイ550へ向かって搬送中である(図8(a)参照)。
そして、重ね合わされたシートP2、P3、P4は3枚のシート束として処理トレイ550へ搬送される。シートP1は、処理トレイ550上に積載され、シートP4に後続してシートP5が搬送されている(図8(b)参照)。
このように、重ね合わされたシートP2、P3、P4が、処理トレイ550上のシートP1の上に積載される。即ち、搬送部510は、フィニッシャ制御部951(CPU952)の制御の下、2枚目以降のシートP2、P3、P4、P5のうち少なくとも1枚のシート、本実施形態では2枚目のシートP2と3枚目のシートP3を、1枚目のシートP1の搬送に先立ってバッファパス524に滞留させる。次いで、搬送部510は、1枚目のシートP1を、バッファパス524に滞留させたシートP2、P3を追い越して処理トレイ550に搬送する。その後、搬送部510は、バッファパス524に滞留させたシートP2、P3と、後続するシートP4とを重ね合わせて処理トレイ550に搬送する。以上の処理により、貼り付きが生じやすいシートと他のシートとを重ね合わせて搬送することがないので、処理トレイ550において整合処理を施したときのシート束の整合性がよい。バッファパス524に滞留させたシートを、1枚目のシートであるシートP1が追い越して搬送されるので、処理トレイ550におけるシート束の各シートの順番が揃う。そして、バッファパス524に滞留させたシートと他のシートとを重ね合わせて搬送するので、シートの順番が揃った状態のシート束を複数部数生産する際の2部目以降のシート束の生産性が向上する。
処理トレイ550に積載されたシートの整合方法について詳細に説明する。図9は、処理トレイ550に積載されたシートの整合方法を説明するための図である。
図9において、バッファ処理によって重ね合わされたシートP2、P3、P4が処理トレイ550に積載されたとき、各シートP2、P3、P4は、自重でストッパ560へ向けて移動し始める。それと同時に、各シートP2、P3、P4は、パドル563やローレットベルト564などの整合部材で整合される。シートP4がシートP3に対して搬送方向下流にずれ、シートP3がシートP2に対して搬送方向下流にずれた状態で処理トレイ550上に積載されるので、各シートP2、P3、P4がパドル563及び/又はローレットベルト564に接触する。各シートP2、P3、P4の自重と、パドル563及びローレットベルト564の回転動作により、シートP2、P3、P4のシート搬送方向上流端が共にストッパ560に当接し、各シートが整合する。なお、図9には図示は省略しているが、シートP5以降は処理トレイ550に1枚ずつ搬送され、パドル563及びローレットベルト564により整合される。
なお、CPU952は、シート処理としてステイプル処理を行うステイプルジョブが指令された場合は、処理トレイ550上にジョブの部を形成するシートが全て積載され、シート束の整合動作が完了したら、ステイプラ568でシート束を綴じる処理を行う。
フィニッシャ500のステイプルジョブについて詳細に説明する。図10は、フィニッシャ500におけるステイプルジョブのフローチャートである。図10のフローチャートの処理は、フィニッシャ制御部951のCPU952により実行される。
CPU952は、CPU回路部900から図示しない通信ICを介してシートのシート情報を取得する(S101)。シート情報とは、シート1枚ごとに設定されている情報である。例えば、シート長、シート幅、シート種(紙種)、シート処理設定(例えばステイプル処理、パンチ処理、製本処理)などを含んだデータで構成されている。画像形成装置10のCPU901は、シート情報を、ユーザからのコピージョブの入力内容に基づいて作成する。或いは、CPU901は、シート情報を、コンピュータ2000からのプリントデータに基づいて作成する。
その後、CPU952は、パスセンサ574がシートを検知しているか否かを判断する(S102)。パスセンサ574がシートを検知していない場合(S102:NO)、CPU952は、パスセンサ574がシートを検知するのを待つ。パスセンサ574がシートを検知すると(S102:YES)、CPU952は、ステップS101の処理で取得したシートのシート情報の内容を参照して、当該シートが、「バッファシート」、「バッファ排出シート」、「バッファ追い越しシート」、「いずれにも当てはまらないシート」のいずれであるかを判別する(S103、S105、S111)。
ここで、「バッファシート」とは、バッファパス524へ搬送されるシートであり、シートP2、P3が該当する。「バッファ排出シート」とは、重ね合わせる複数枚のシートのうち、最後に重ね合わせるシートであり、シートP4が該当する。「バッファ追い越しシート」とは、バッファパス524で滞留しているシートを追い越して搬送するシートであり、シートP1が該当する。「いずれにも当てはまらないシート」は、1枚ずつ搬送されるシートであり、シートP5が該当する。「バッファ追い越しシート」、「バッファ排出シート」、及び「いずれにも当てはまらないシート」は、バッファパス524へは搬送されない。
本実施形態では、「バッファシート」及び「バッファ排出シート」は、互いに重ね合わせて処理トレイ550に搬送するシートであるので、ローラ対で挟持されてもシート同士の貼り付きが生じにくい普通紙又は再生紙等の第2のシート種のシートである。「バッファ追い越しシート」は、ローラ対で挟持されるとシート同士の貼り付きが生じやすいフィルム又はコート紙等の第1のシート種のシートである。「いずれにも当てはまらないシート」は、1枚ずつ搬送されるので、いずれのシート種のシートであってもよい。
シートがバッファシートであれば(S103:YES)、シートをバッファパス524へ搬送する(S104)。その後、後続のシートを検知するため、ステップS102の処理に戻る。
シートがバッファシートでなければ(S103:NO)、シートがバッファ排出シートか否かを判断する(S105)。シートがバッファ排出シートであれば(S105でYES)、バッファパス524で滞留中のシートを重ね合わせて複数枚からなるシート束とし、シート束を処理トレイ550へ搬送する(S106)。
シートがバッファ排出シートでなければ(S105:NO)、シートがバッファ追い越しシートか否かを判断する(S111)。シートがバッファ追い越しシートであれば(S111:YES)、バッファパス524で滞留中のシートを追い越してシートを処理トレイ550へ搬送する(S112)。シートがバッファ追い越しシートでなければ(S111でNO)、「どれにも当てはまらないシート」であり、そのまま1枚ずつ処理トレイ550へ搬送する(S113)。
ここで、シートがいずれのシートに属するかは、画像形成装置10のCPU901が設定する。CPU901は、この設定をシート情報に含めてフィニッシャ500のCPU952に送る。CPU952は、CPU901から受け取ったシート情報をRAM954へ格納する。その後、CPU952は、シートがフィニッシャ500に搬送されてくる度に、RAM954に格納されたシート情報を参照して、上述のバッファ制御を決定する。
ステップS106、S112、S113のいずれかの処理によって、シートが処理トレイ550に搬送される度に、図2に示す整合部材561、パドル563及びローレットベルト564の動作により、処理トレイ550でシートの整合処理を行う(S107)。
その後、シートが部の最終シートか否かを判断する(S108)。シートが部の最終シートであれば(S108:YES)、ステイプラ568でステイプル処理を開始する(S109)。シートが部の最終シートでなければ(S108:NO)、後続のシートを検知するため、ステップS102の処理に戻る。
ステップS109のステイプル処理が開始されると、処理完了を待つことなく次の処理へ進み、ジョブ終了か否かを判断する(S110)。ジョブ終了でなければ(S110:NO)、次の部のシート情報を取得するため、ステップS101の処理に戻る。ジョブ終了であれば(S110:YES)、ステイプルジョブを終了する。
以上のように、フィニッシャ制御部951は、CPU回路部900から通知されるシート情報に基づいて、シートのバッファ処理および追い越し処理の動作を判断する。
次に、CPU回路部900が行う、フィニッシャ制御部951へシート情報を通知する処理(シート情報通知処理)と、画像形成部350に画像形成させるシート(ページ)の順番を変更する処理(順番変更処理)について説明する。図11は、画像形成装置10におけるシート情報通知処理と順番変更処理のフローチャートである。フローチャートの処理は、CPU回路部900、具体的にはCPU901により実行される。以下、片面印刷を例にページ数とシートの枚数とが同じであるものとして説明する。
CPU901は、操作表示装置制御部941から、シート束の部を構成するシートの枚数(部構成枚数)、シート束の部数、シート種、シート処理の内容等の、ユーザによって入力された「ジョブ情報」を取得する(S201)。CPU901は「ジョブ情報」を示すテーブル(ジョブ情報テーブル)から部の最終ページのページ数、即ち部構成枚数Zを取得する(S202)。
図12(a)は、ジョブ情報テーブルの説明図である。図12(a)に示すジョブ情報テーブルは、例えば、CPU901により、ステップS201の処理で取得したジョブ情報に基づいて作成され、RAM903に一時的に格納されている。本実施形態では、シート束を構成する表紙(1ページ目、即ち1枚目)にコート紙が、中紙(2〜5ページ目、即ち2〜5枚目)に普通紙が設定され、シート処理としてステイプル処理が指定されたシート束を、2部作成するジョブである場合を例に説明する。図12(a)に示すジョブ情報テーブルにより、ステップS202の処理でZ=5となる。
CPU901は、ジョブ情報テーブルから、後述するバッファパターンを作成(取得)する(S203)。重ね合わせて搬送することができるシートの上限枚数は、搬送部510の構造により決まっており、本実施形態では3枚である。下限枚数は2枚である。重ね合わせて搬送するシートの中に、バッファが禁止されるシート(第1のシート種のシート)が含まれていると、処理トレイ550でシート束のシートの整合がとれないおそれがある。バッファ可能なバッファパターンの条件は、2枚または3枚のシートが連続し、かつ、連続するシートの中にバッファが禁止されるシートが含まれていない、即ち重なり合う複数のシートが、第2のシート種のシートのみで構成されることである。
以下、ステップS203のバッファパターンの作成処理について具体的に説明する。図12(b)は、バッファ判定テーブルの説明図である。図12(b)に示す「バッファ判定テーブル」は、例えば、ROM902に予め格納されている。「バッファ判定テーブル」にはシート種ごとにバッファが禁止されているか許可されているかの情報が設定されている。図12(b)に示すように、「コート紙」及び「フィルム」は、バッファが禁止である第1のシート種である。「普通紙」及び「再生紙」はバッファが許可である第2のシート種である。
CPU901は、図12(b)に示す「バッファ判定テーブル」を参照して、図12(a)に示す「ジョブ情報テーブル」の「シート種」中にバッファが禁止されているシート種、即ち第1のシート種が存在するか否かを判断する。
図13は、バッファパターンの説明図である。バッファパターンのデータテーブルには、パターン番号、バッファ先頭ページ番号、バッファ最終ページ番号、バッファ可か否か、バッファ枚数の情報が設定されている。
CPU901は、図12(a)のジョブ情報テーブルを参照して、1組のシート束を構成するシートにおいて、バッファ処理を行うためにシートの重ね合わせを想定した際のバッファパターンを作成し、データテーブルとしてRAM903に一時的に格納する。
図13には、フィニッシャ500が画像形成装置10から受け取る1部のシート束を構成する複数のシートのバッファパターン、バッファ可能か否か、バッファ枚数の情報を、説明のために模式的に図示している。各バッファ番号に対応するバッファパターンは、左側に記載されているシートほど、処理トレイ550における受け取り順番が早い。また、図13において、各シート上に模式的に記載されている情報は、上から順番に、画像形成するシート番号、ページ番号、シート種の設定である。また、図13に示すシートにおいて、図12(b)のバッファ判定テーブルに基づいて、該当するシートがバッファ禁止シートであれば、斜線で示している。
パターン番号1からパターン番号4は、バッファ処理で重ね合わせて搬送する枚数が2枚になるパターンの候補である。パターン番号5からパターン番号7は、バッファ処理で重ね合わせて搬送する枚数が3枚になるパターンの候補である。パターン番号1およびパターン番号5は、重ね合わせて搬送するシートの中にバッファ禁止シートが含まれるため、バッファ不可である。パターン番号2、3、4、6、7は、バッファ可である。
次に、CPU901は、バッファ可能なバッファパターンが存在するか否かを判断する(S204)。CPU901は、バッファ可能なバッファパターンが存在すれば(S204:YES)、いずれかのバッファパターン、好ましくは、バッファ枚数が最大となるバッファパターンを取得(抽出)する(S205)。バッファ枚数が多いほど、シート束の生産性が向上する。
CPU901は、抽出したバッファパターンにおいて、バッファ先頭ページXを取得し(S206)、バッファ最終ページYを取得する(S207)。CPU901は、バッファ可能なバッファパターンが存在しなければ(S204:NO)、バッファ先頭ページXに0を代入する(S208)。
図13においては、バッファ可能なバッファパターンが複数存在する。そして、バッファ枚数が最大となるバッファパターンも複数存在し、図13の例ではパターン番号6及びパターン番号7である。なお、バッファ枚数が最大となるバッファパターンが複数存在する場合は、いずれのパターンを選択してもよい。本実施形態ではパターン番号6を採用する。この例の場合、バッファ先頭ページX=2、バッファ最終ページY=4となる。
次に、CPU901は、フィニッシャ500の処理トレイ550に、先行するジョブのシートがあるか否か或いは前の部のシートがあるか否かを判断する(S209)。先行するジョブとは、現在処理している印刷ジョブよりも以前の印刷ジョブである。CPU901は、フィニッシャ500の処理トレイ550に先行する印刷ジョブのシートがあるか否か、或いは現在処理している印刷ジョブの部に対する前の部のシートがあるか否かを、CPU952からの通知により判断する。
CPU901は、処理トレイ550に先行するシートがなければ(S209:NO)、「シート情報」をフィニッシャ500へ送信する(S222)そして、CPU901は、1〜Zページ目のシートを順番通りにプリントし、フィニッシャ500へ順番通りに排出開始する(S223)。
CPU901は、処理トレイ550に先行するシートがあれば(S209:YES)、バッファ先頭ページXが0より大きいか否かを判断する(S210)。CPU901は、バッファ先頭ページXが0ならば(S210:NO)、即ちバッファ可能なバッファパターンが存在しなければ、ステップS222へ処理を進める。
CPU901は、バッファ先頭ページXが0より大きければ(S210:YES)、バッファ先頭ページXが1より大きいか否かを判断する(S211)。CPU901は、バッファ先頭ページXが1ならば(S211:NO)、1枚目のシートから重ね合わせが可能なので、1〜(Y−1)ページ目のシート情報をバッファシートに設定する(S220)。そして、CPU901は、Yページ目のシート情報をバッファ排出シートに設定して(S221)、ステップS222へ処理を進める。
CPU901は、バッファ先頭ページXが1より大きければ(S211:YES)、1〜(X−1)ページ目のシート情報をバッファ追い越しシートに設定し(S212)、X〜(Y−1)ページ目のシート情報をバッファシートに設定し(S213)、Yページ目のシート情報をバッファ排出シートに設定し(S214)、シート情報をフィニッシャ500へ送信する(S215)。
そして、CPU901は、X〜(Y−1)ページ目のシートをプリントしフィニッシャ500へ排出開始する(S216)。CPU901は、(Y−1)ページ目のシートのプリントが終了した後、1〜(X−1)ページ目のシートをプリントしフィニッシャ500へ排出開始する(S217)。CPU901は、(X−1)ページ目のシートのプリントが終了した後、Y〜Zページ目のシートをプリントしフィニッシャへ排出開始する(S218)。
ステップS218、S223の各処理において、部の最終ページZをフィニッシャへ排出開始したら、ジョブ終了か否かを判断する(S219)。ジョブ終了でなければ(S219:NO)、ステップS209の処理に戻る。ジョブ終了であれば(S219:YES)、処理を終了する。
CPU901は、ステップS215、S222において、シート情報として、1部のシート束を構成する全てのシートの分の情報を送信する。なお、1ジョブはZ枚×N部で構成されており、1部のシート束はZ枚で構成されている。シート情報は1部目のZ枚分送信、2部のZ枚分送信、・・・、N部目のZ枚分送信、となるので、1ジョブの間に「シート情報」をN回送信することになる。
バッファ先頭ページX=2、バッファ最終ページY=4とした場合の例では、画像形成装置10は、2〜3ページ目のシートをプリントして排出し、その後1ページ目のシートをプリントして排出し、その後4〜5ページ目のシートをプリントして排出することになる。このように、CPU回路部900(CPU901)は、2部目以降のシート束の各シートに画像を形成する際に、バッファパス524に滞留させるシートP2、P3に画像形成した後に1枚目のシートP1に画像形成するよう画像形成部350を制御する。
CPU901が以上の制御を行うことによって、シート情報として、バッファ追い越しシート、バッファシート、バッファ排出シート等が設定される。また、画像形成するページの順番であるプリント順番が決定される。
図14は、図11に示すフローチャートの処理により決定されるシート情報とプリント順番の一例を示す説明図である。図14に示すように、シートP1に「バッファ追い越しシート」が設定される。シートP2、P3に「バッファシート」が設定される。シートP4に「バッファ排出シート」が設定される。また、画像形成するページの順番であるプリント順番は、原稿画像の2ページ目、3ページ目、1ページ目、4ページ目、5ページ目の順番となる。即ち、画像形成装置10からフィニッシャ500へ排出するシートの順番は、シートP2、P3、P1、P4、P5となる。なお、このシート番号は、図5(a)〜図8(b)で説明したシートに対応している。
以上、説明したとおり、本実施の形態によれば、画像形成するページの順番変更とバッファシートの追い越しをすることで、バッファが禁止されるシートが混載するようなジョブでも、バッファ処理を行うことが可能となる。これにより、最適なシート間隔でシート処理を行うことが可能となる。
ここで、従来例と本実施形態における具体的な差異について述べる。図15は、バッファ制御時の紙間の説明図である。図15の最上段に示すように、紙間時間I=500msとする。また、先行シート束の最終紙においては処理時間P=1300msを要するとする。この場合、最終紙を処理するために紙間時間に対して800msの不足が発生する。
従来例のバッファ処理において、先行シート束の最終紙の次のシートがバッファ禁止シートである場合を考える。即ち、シートP1は、バッファできないため、処理時間Pを経過してから搬送させる。紙間時間I=500msのままであるとすると、先行シート束の処理が終了するまでに待機した時間の分(800ms)だけ排出が遅延する。
これに対し、本実施形態では、画像形成するページの順番変更とバッファシートの追い越しをしている。これにより、先行シート束の最終紙の次のシートがバッファシートとなる。即ち、シートP2、P3の2枚のシートがバッファできるため、シート束とシート束との間の時間(束間時間B)を処理時間Pよりも長くすることができる。図15では束間時間B=1500msとしている。このとき、紙間時間I=500msのままである。これにより、生産性に影響が生じない。また、シートP1がバッファ追い越しシートであるため、処理トレイ上には、シートP1、P2、P3、P4、P5の順番に積載されるため、ページの順番をそろえることが可能となる。
以上に述べたように、本実施の形態によれば、画像形成するページの順番変更とバッファシートの追い越しをすることで、バッファが禁止されるシートが混載するようなジョブにおける生産性が向上し、ページの順番がそろった状態でシートを取り出すことが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されない。
上述の説明では、図13において、パターン番号6のバッファパターンを選択する場合について説明したが、これに限定するものではない。バッファ可であるパターン番号2、3、4、6、7のうち、いずれのパターン番号のバッファパターンが選択されてもよい。
パターン番号2のバッファパターンの場合、画像形成部350は、シートP2、シートP1、シートP3、シートP4、シートP5の順番で画像形成を行ってフィニッシャ500に排出する。フィニッシャ500の搬送部510は、2枚目以降のシートのうちシートP2を、1枚目のシートP1の搬送に先立ってバッファパス524に滞留させ、1枚目のシートP1を、バッファパス524に滞留させたシートP2を追い越して処理トレイ550に搬送する。その後、搬送部510は、バッファパス524に滞留させたシートP2と、後続するシートP3とを重ね合わせて処理トレイ550に搬送する。搬送部510は、シートP4以降のシートを1枚ずつ処理トレイ550に搬送する。
パターン番号3のバッファパターンの場合、画像形成部350は、シートP3、シートP4、シートP1、シートP2、シートP5の順番で画像形成を行ってフィニッシャ500に排出する。フィニッシャ500の搬送部510は、2枚目以降のシートのうちシートP3を、1枚目のシートP1の搬送に先立ってバッファパス524に滞留させ、1枚目のシートP1を、バッファパス524に滞留させたシートP3を追い越して処理トレイ550に搬送する。その後、搬送部510は、2枚目のシートP2も、バッファパス524に滞留させたシートP3を追い越して処理トレイ550に搬送する。その後、搬送部510は、バッファパス524に滞留させたシートP3と、後続するシートP4とを重ね合わせて処理トレイ550に搬送する。搬送部510は、シートP5以降のシートを1枚ずつ処理トレイ550に搬送する。
パターン番号4のバッファパターンの場合、画像形成部350は、シートP4、シートP1、シートP2、シートP3、シートP5の順番で画像形成を行ってフィニッシャ500に排出する。フィニッシャ500の搬送部510は、2枚目以降のシートのうちシートP4を、1枚目のシートP1の搬送に先立ってバッファパス524に滞留させ、1枚目のシートP1を、バッファパス524に滞留させたシートP4を追い越して処理トレイ550に搬送する。その後、搬送部510は、2枚目のシートP2も、バッファパス524に滞留させたシートP4を追い越して処理トレイ550に搬送する。その後、搬送部510は、3枚目のシートP3も、バッファパス524に滞留させたシートP4を追い越して処理トレイ550に搬送する。その後、搬送部510は、バッファパス524に滞留させたシートP4と、後続するシートP5とを重ね合わせて処理トレイ550に搬送する。
パターン番号7のバッファパターンの場合、画像形成部350は、シートP3、シートP4、シートP1、シートP2、シートP5の順番で画像形成を行ってフィニッシャ500に排出する。フィニッシャ500の搬送部510は、2枚目以降のシートのうちシートP3、P4を、1枚目のシートP1の搬送に先立ってバッファパス524に滞留させ、1枚目のシートP1を、バッファパス524に滞留させたシートP3、P4を追い越して処理トレイ550に搬送する。その後、搬送部510は、2枚目のシートP2も、バッファパス524に滞留させたシートP3、P4を追い越して処理トレイ550に搬送する。その後、搬送部510は、バッファパス524に滞留させたシートP3、P4と、後続するシートP5とを重ね合わせて処理トレイ550に搬送する。
以上の説明は、シート束が5枚のシートで構成される場合について説明したが、シート束が3枚以上のシートで構成されていればよい。また、シート束を構成する各シートに片面印刷される場合について説明したが、シート束を構成するシートの一部又は全部が両面印刷される場合であってもよい。
また、綴じ処理として、ステイプル処理を行う場合について説明したが、これに限定するものではなく、例えば綴じ具としてリングを用いてシート束を綴じる処理や、綴じ具を用いずにシート束の一部を変形加工して綴じる処理を行う場合であってもよい。
10…画像形成装置(上流装置)
350…画像形成部
500…フィニッシャ(シート処理装置)
510…搬送部
524…バッファパス(バッファ部)
550…処理トレイ(積載部)
565…整合部
568…ステイプラ(綴じ処理部)
1000…画像形成システム

Claims (7)

  1. シート束が積載される積載部と、
    前記積載部に積載されたシート束に整合処理する整合部と、
    上流装置から搬送されたシートを滞留可能なバッファ部と、
    前記上流装置から搬送されたシートを、1枚ずつ、又は前記バッファ部に滞留させたシートと重ねて、前記積載部に搬送可能な搬送部と、を備え、
    第1の部のシート束の次に整合処理する第2の部のシート束を前記積載部に積載させる際に、前記第2の部のシート束を構成する1枚目のシートが第1のシート種であり、2枚目以降の複数のシートが前記第1のシート種とは異なる第2のシート種の場合、前記搬送部は、2枚目以降のシートのうち少なくとも1枚のシートを、前記1枚目のシートの搬送に先立って前記バッファ部に滞留させ、前記1枚目のシートを、前記バッファ部に滞留させたシートを追い越して前記積載部に搬送することを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記積載部に積載されたシート束に綴じ処理を行う綴じ処理部を備えることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記バッファ部に滞留させるシートには、前記第2の部のシート束を構成する2枚目のシートが含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  4. 前記バッファ部に滞留させるシートには、前記第2の部のシート束を構成する2枚目のシート及び3枚目のシートが含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  5. 前記第1のシート種は、コート紙又はフィルムであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート処理装置と、
    前記上流装置と、を備え、
    前記上流装置が、画像形成装置であることを特徴とする画像形成システム。
  7. 前記画像形成装置は、
    シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第2の部のシート束の各シートに画像を形成する際に、前記バッファ部に滞留させるシートに画像形成した後に前記1枚目のシートに画像形成するよう前記画像形成部を制御することを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
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