JP3989884B2 - 用紙搬送装置および用紙搬送方法ならびに該用紙搬送装置を備えた画像記録装置 - Google Patents

用紙搬送装置および用紙搬送方法ならびに該用紙搬送装置を備えた画像記録装置 Download PDF

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Description

本発明は、例えばデジタル複写機や画像記録装置等に備えられ、画像が記録される用紙の表裏を反転させて搬送する反転搬送が可能な用紙搬送装置に関するものであり、特に、タブ紙の反転搬送に適した用紙搬送装置に関するものである。
従来より、用紙(記録用紙、転写紙)の表裏を反転させて搬送する反転搬送が可能な用紙搬送装置を備えた画像形成装置がある。このような反転搬送は、用紙の表裏両面に画像を形成(印刷)する両面印刷を行う場合や、複数枚の用紙に画像を形成する場合に、画像形成後の用紙を正しい順序(ページ順)で排紙トレイ等に蓄積するために用いられる。
例えば、両面印刷を行う場合には、用紙の表面に画像形成した後、反転搬送により用紙の表裏を反転させて、用紙の裏面に画像を形成するといった処理が行われる。
また、画像形成後の用紙の排出位置によっては、反転搬送をしなければ、用紙の印刷面が上になって排出される場合がある。このように用紙の印刷面が上になって排出される場合、複数枚の用紙に連続的に印刷を行うと、排出されて排紙トレイ等に蓄積される用紙のページ順が逆になってしまうという問題がある。そこで、用紙の反転搬送を行うことにより、複数枚の用紙に連続的に印刷を行う場合でも、印刷後の用紙を常に正しいページ順で排紙トレイ等に蓄積することが可能となる。
ところが、このような反転搬送は、通常の1方向への搬送に比べると複雑な機構となるため、使用する用紙の種類によっては、搬送不良を起こしやすいという問題がある。例えば、図12に示すような用紙の端部に耳状の突出部(タブ)が設けられたタブ紙を反転搬送する場合には、通常の長方形形状の用紙を反転搬送する場合に比べて、搬送不良を引き起こす可能性が高くなる。
これに対して、例えば、特許文献1には、搬送不良を起こさずにタブ紙の反転搬送を行うための用紙反転装置に関する技術が開示されている。
特許文献1に記載されている用紙反転装置では、反転させる用紙を揺動可能な反転分岐爪により搬送コロに押し付けて搬送し、その用紙が反転分岐爪を通過した後に逆転駆動ローラによって用紙の搬送方向を逆転させることにより、反転搬送を行う。そして、タブ紙を搬送する場合に、逆転駆動ローラの回転方向を切り替えることによって用紙の搬送方向を反転させるスイッチバックのタイミングを、タブ紙以外の用紙の場合よりも、タブが用紙検知センサを通過する時間(タブの部分を搬送する時間)以上遅らせることにより、搬送のトラブルを回避している。
特開2001−19253号(公開日2001年1月23日)
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術では、タブ部分が用紙検知センサによって検知される場合には、タブ幅(用紙搬送方向に対するタブの長さ)に相当する距離を搬送する時間だけ無駄な搬送時間が生じるという問題がある。
特許文献1の用紙反転装置では、用紙検知センサの検知位置から反転分岐爪までの距離をK1とし、用紙の搬送速度をV1とすると、タブ紙以外の用紙の場合には、用紙検知センサが用紙の後端を検知してからt=K1/V1で表される所定時間以上経過後にスイッチバックが開始される。そして、タブ紙の場合には、上記の所定時間tに加えてさらに、タブの部分を搬送する時間以上、スイッチバックを開始するタイミングを遅らせる。すなわち、タブの搬送方向の長さをL1とすると、用紙検知センサがタブ紙の後端を検知してからt+L1/V1で表される時間以上経過後にスイッチバックが開始される。
このため、用紙検知センサによって検知される位置をタブ部分が通過しない場合には問題ないが、用紙検知センサによって検知される位置をタブ部分が通過する場合には、L1/V1に相当する時間以上タブ紙が余分に搬送されてしまうことになる。すなわち、用紙検知センサによってタブ部分が検知される場合、タブ部分の後端が用紙の後端として認識されるため、タブ幅に相当する距離を搬送する時間だけ過剰にスイッチバックの開始タイミングを遅らせてしまうことになる。そして、このことにより印字パフォーマンス(画像形成処理の性能)が低下する。
また、このようなタブ位置のばらつきによる用紙検出の不確かさに起因する問題は、タブ紙をスイッチバックする場合のみに生じる問題ではない。例えば、複数の用紙を連続的に搬送する場合の用紙の搬送間隔を、用紙検知センサが用紙の後端を検知した結果に基づいて制御する場合、用紙検知センサによって検知される位置をタブ部分が通過するときには、タブ幅分だけ、用紙搬送間隔が余分に開けられることとなる。
このようなタブ位置のばらつきによる用紙検出の不確かさを回避するために、例えば、用紙の搬送方向に対して直交する方向に複数の用紙検知センサを備えることにより、常にタブ以外の部分をタブ紙の後端として検知することが考えられる。しかしながら、この場合、搬送経路中のセンサを必要とするポイント毎に複数の用紙検知センサを用紙の搬送方向に対して垂直な方向に備えることになり、コストの増大を招来する。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、タブの位置が搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、適切に用紙搬送制御を行うことができる用紙搬送装置、用紙搬送方法、ならびに該用紙搬送装置を備えた画像記録装置を、コストを増大させることなく提供することにある。
本発明に係る用紙搬送装置は、上記の課題を解決するために、搬送する用紙が特定位置に達したことを検知する用紙検知手段を備え、上記用紙検知手段が用紙を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行う用紙搬送装置において、タブ紙を搬送する場合には、タブ紙のタブが形成されている側面が搬送方向に対して後端となるように搬送し、上記用紙検知手段がタブ紙の先端を検知したタイミングに基づいて、タブ幅を考慮した用紙搬送制御を行うことを特徴としている。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、通常用紙を搬送する場合には、上記用紙検知手段が通常用紙の後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行うようにしてもよい。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、複数の用紙を順次搬送する場合であって、上記複数の用紙の中にタブ紙が含まれる場合には、上記用紙検知手段が上記複数の用紙それぞれの先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行い、上記複数の用紙の中にタブ紙が含まれない場合には、上記用紙検知手段が上記複数の用紙それぞれの後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行うようにしてもよい。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、上記用紙搬送装置が、用紙の搬送方向を反転させるスイッチバックを行うことによって、用紙の表裏を反転させて搬送する反転搬送手段を備えており、上記用紙搬送制御に、上記反転搬送手段においてスイッチバックを行うタイミングの制御が含まれる構成としてもよい。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、上記用紙搬送装置が、タブ紙を反転搬送する場合には、上記用紙検知手段がタブ紙の先端を検知したタイミングに基づいてスイッチバックのタイミングを制御し、通常用紙を反転搬送する場合には、上記用紙検知手段が通常用紙の後端を検知したタイミングに基づいてスイッチバックのタイミングを制御するものであって、タブ紙の反転搬送を行う場合には、当該タブ紙におけるタブの後端が上記用紙検知手段によって検知される位置を通過してからスイッチバックを行うまでのタイミングを、通常用紙の反転搬送を行う場合に、当該通常用紙の後端が上記用紙検知手段によって検知されてからスイッチバックを行うまでのタイミングよりも遅らせる構成としてもよい。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、上記用紙搬送装置が、搬送する用紙間の間隔である用紙搬送間隔を調整する搬送間隔調整手段を備えており、上記用紙搬送制御に、上記搬送間隔調整手段における用紙搬送間隔の制御が含まれる構成としてもよい。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、上記用紙搬送装置が、上記用紙検知手段がタブ紙の先端を検知したタイミングと、上記用紙検知手段が通常用紙の後端を検知したタイミングとに基づいて用紙搬送間隔の制御を行うものであって、タブ紙と当該タブ紙の直後に搬送される用紙との用紙搬送間隔を、通常用紙と当該通常用紙の直後に搬送される用紙との用紙搬送間隔よりも広くする構成としてもよい。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、上記用紙搬送装置が、用紙の搬送に関する情報を管理するための搬送計画テーブルを記憶する搬送計画記憶手段を備えており、搬送する用紙の種類を、上記搬送計画テーブルに基づいて判断することを特徴としている。
また、本発明に係る用紙搬送方法は、以上のように、搬送する用紙が特定位置に達したことを検知する用紙検知手段が用紙を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行う用紙搬送方法において、タブ紙を搬送する場合には、タブ紙のタブが形成されている側面が搬送方向に対して後端となるように搬送し、上記用紙検知手段がタブ紙の先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行うことを特徴としている。
また、本発明に係る画像記録装置は、上記した用紙搬送装置を備えていることを特徴としている。
本発明に係る用紙搬送装置は、以上のように、タブ紙を搬送する場合には、タブ紙のタブが形成されている側面が搬送方向に対して後端となるように搬送し、上記用紙検知手段がタブ紙の先端を検知したタイミングに基づいて、タブ幅を考慮した用紙搬送制御を行う。
ここで、タブ紙とは、用紙の端部に耳状の突出部(タブ)が設けられた用紙である。また、タブ幅とは、用紙搬送方向に対するタブの長さである。また、用紙搬送制御とは、用紙搬送装置において用紙を適切に搬送するために行われる各種の制御であり、例えば、用紙の搬送速度、用紙間の搬送間隔、搬送経路の切り替えなどがこれに含まれる。
このように、タブ紙の先端、すなわちタブが形成されていない側面を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行うことにより、タブの位置が搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、用紙検知手段を用紙搬送方向に対して垂直な方向に複数設けることなく、適切に用紙搬送制御を行うことができる。すなわち、タブの位置が搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、適切に用紙搬送制御を行うことができる用紙搬送装置を、コストを増大させることなく提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、通常用紙を搬送する場合には、上記用紙検知手段が通常用紙の後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行ってもよい。
ここで、通常用紙とは、タブ紙ではない略長方形形状の用紙である。一般に、通常用紙を搬送する場合には、用紙の先端を検知した結果に基づいて用紙搬送制御を行うよりも、用紙の後端を検知した結果に基づいて用紙搬送制御を行う方が、精度の高い制御を行うことができる。これは、用紙が、用紙検知手段によって先端を検知される位置から、後端を検知される位置まで搬送される間に、紙すべり等が発生する可能性があるためである。
したがって、通常用紙を搬送する場合には、上記用紙検知手段が通常用紙の後端を検知した結果に基づいて用紙搬送制御を行うことにより、用紙搬送制御の精度を向上させることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、複数の用紙を順次搬送する場合であって、上記複数の用紙の中にタブ紙が含まれる場合には、上記用紙検知手段が上記複数の用紙それぞれの先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行い、上記複数の用紙の中にタブ紙が含まれない場合には、上記用紙検知手段が上記複数の用紙それぞれの後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行うようにしてもよい。
この場合、タブ紙を含む複数の用紙を順次搬送するときは、タブ紙、通常用紙に関わらず常に用紙の先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行い、タブ紙を含まない複数の用紙を順次搬送するときは用紙の後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行うことになる。
したがって、タブ紙を含む複数の用紙を搬送する場合、タブの位置が搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、用紙検知手段を複数設けることなく、適切に用紙搬送制御を行うことができる。また、タブ紙を含まない複数の用紙を搬送する場合、上記用紙検知手段が通常用紙の後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行うことにより、用紙搬送制御の精度を向上させることができる。すなわち、タブの位置が搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、適切に用紙搬送制御を行うことができる用紙搬送装置を、コストを増大させることなく提供することができ、さらに、通常用紙のみを搬送する場合の用紙搬送制御の精度を向上させることができるという効果を奏する。
また、搬送する複数の用紙中に、タブ紙が含まれるか否かによって、用紙搬送制御を行うタイミングがそれぞれ統一されるので、シンプルな構成で用紙搬送制御を行うことができるという効果を奏する。さらに、用紙搬送制御を行うタイミングが、用紙の先端を検知したタイミングまたは用紙の後端を検知したタイミングのいずれかに統一されるため、用紙搬送制御の精度が統一され、用紙搬送の動作が安定するという効果を奏する。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、上記用紙搬送装置が、用紙の搬送方向を反転させるスイッチバックを行うことによって、用紙の表裏を反転させて搬送する反転搬送手段を備えており、上記用紙搬送制御に、上記反転搬送手段においてスイッチバックを行うタイミングの制御が含まれる構成としてもよい。
この場合、タブの位置が用紙の搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、用紙検知手段を用紙の搬送方向に垂直な方向に複数設けることなく、反転搬送を行う場合に、用紙のスイッチバックのタイミングを適切に制御することができるという効果を奏する。すなわち、タブの位置が搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、スイッチバックのタイミングを適切に制御することができる用紙搬送装置を、コストを増大させることなく提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、上記用紙搬送装置が、タブ紙を反転搬送する場合には、上記用紙検知手段がタブ紙の先端を検知したタイミングに基づいてスイッチバックのタイミングを制御し、通常用紙を反転搬送する場合には、上記用紙検知手段が通常用紙の後端を検知したタイミングに基づいてスイッチバックのタイミングを制御するものであって、タブ紙の反転搬送を行う場合には、当該タブ紙におけるタブの後端が上記用紙検知手段によって検知される位置を通過してからスイッチバックを行うまでのタイミングを、通常用紙の反転搬送を行う場合に、当該通常用紙の後端が上記用紙検知手段によって検知されてからスイッチバックを行うまでのタイミングよりも遅らせる構成としてもよい。
用紙の先端を検知したタイミングに基づいてスイッチバックさせるタイミングを制御する場合には、用紙が、上記用紙検知手段によって先端を検知される位置から、後端を検知される位置まで搬送される間に、紙すべり等が発生する可能性がある。このため、用紙の後端を検知したタイミングに基づいてスイッチバックさせるタイミングを制御する場合よりも精度が悪くなることが考えられる。
そこで、上記の発明では、当該タブ紙におけるタブの後端が上記用紙検知手段によって検知される位置を通過してからスイッチバックを行うまでのタイミングを、通常用紙の反転搬送を行う場合に、当該通常用紙の後端が上記用紙検知手段によって検知されてからスイッチバックを行うまでのタイミングよりも遅らせている。これにより、用紙搬送トラブルを起こさないために必要な用紙の搬送距離を確保しやすくなり、重送やジャムなどの用紙搬送トラブルを起こり難くすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、上記用紙搬送装置が、搬送する用紙間の間隔である用紙搬送間隔を調整する搬送間隔調整手段を備えており、上記用紙搬送制御に、上記搬送間隔調整手段における用紙搬送間隔の制御が含まれている構成としてもよい。
この場合、タブの位置が用紙の搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、用紙検知手段を用紙の搬送方向に垂直な方向に複数設けることなく、用紙搬送間隔を適切に制御することができる。すなわち、タブの位置が搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、適切に用紙搬送間隔を制御できる用紙搬送装置を、コストを増大させることなく提供することができるという効果を奏する。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、上記用紙搬送装置が、上記用紙検知手段がタブ紙の先端を検知したタイミングと、上記用紙検知手段が通常用紙の後端を検知したタイミングとに基づいて用紙搬送間隔の制御を行うものであって、タブ紙と当該タブ紙の直後に搬送される用紙との用紙搬送間隔を、通常用紙と当該通常用紙の直後に搬送される用紙との用紙搬送間隔よりも広くする構成としてもよい。
用紙の先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送間隔の制御を行う場合には、用紙が、上記用紙検知手段によって先端を検知される位置から、後端を検知される位置まで搬送される間に、紙すべり等が発生する可能性がある。このため、用紙の後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送間隔の制御を行う場合よりも精度が悪くなることが考えられる。
そこで、上記の発明では、タブ紙と当該タブ紙の直後に搬送される用紙との用紙搬送間隔を、通常用紙と当該通常用紙の直後に搬送される用紙との用紙搬送間隔よりも広くしている。これにより、タブ紙の先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送間隔を制御する場合でも、用紙搬送トラブルを起こさないために必要な用紙搬送間隔を確保しやすくなり、重送やジャムなどの用紙搬送トラブルを起こり難くすることができるという効果を奏する。
また、本発明に係る用紙搬送装置は、上記用紙搬送装置が、用紙の搬送に関する情報を管理するための搬送計画テーブルを記憶する搬送計画記憶手段を備えており、搬送する用紙の種類を、上記搬送計画テーブルに基づいて判断することを特徴としている。
ここで、上記搬送計画テーブルによって管理される用紙の搬送に関する情報とは、例えば、用紙の給紙元、排出先、用紙のサイズ・種類、画像処理方法等などである。
このような搬送計画テーブルに基づいて用紙の種類を判断することにより、搬送する用紙がタブ紙であるか、通常用紙であるかを適切に判断することができるという効果を奏する。
本発明に係る用紙搬送方法は、以上のように、タブ紙を搬送する場合には、タブ紙のタブが形成されている側面が搬送方向に対して後端となるように搬送し、上記用紙検知手段がタブ紙の先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行う。
それゆえ、タブ紙の先端、すなわちタブが形成されていない側面を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行うことにより、タブの位置が用紙の搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、コストの増大を伴うことなく、適切に用紙搬送制御を行うことができるという効果を奏する。
本発明に係る画像記録装置は、上記した用紙搬送装置を備えている。
それゆえ、タブの位置が用紙の搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、適切に用紙搬送制御を行うことができる画像記録装置をコストを増大させることなく提供することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態について図1〜図11に基づいて説明すると以下の通りである。
本実施の形態における用紙搬送装置としての用紙搬送機構101は、デジタル複写機(画像記録装置)1に搭載されるものである。すなわち、デジタル複写機1では、用紙搬送機構101によって、デジタル複写機1内の所定の位置に用紙を搬送して用紙上に画像を形成し、排出するようになっている。また、用紙搬送機構101は、用紙の表裏を反転させて搬送する反転搬送を行うことができる。さらに、用紙搬送機構101は、用紙の端部に耳状の突出部(タブ)が設けられたタブ紙を適切に搬送することができるようになっている。
(デジタル複写機1の構成)
デジタル複写機1の構成について、図2および図3を用いて説明する。
図2は、デジタル複写機1の構成を示す説明図である。この図に示すように、デジタル複写機1は、操作部30、原稿読み取り部33、給紙部37、用紙搬送機構101、画像形成部38、ハードディスク(HD)44、搬送計画メモリー(搬送計画記憶手段)45、通信部46、用紙収容装置47、制御部100を備えた構成である。
なお、デジタル複写機1は、原稿読み取り部33によって読み取った画像を印刷する複写機(コピー機)としての機能を有するとともに、通信部46とPC(パーソナルコンピューター)等の端末装置とをネットワークを介して接続することにより、端末装置から送信される印刷ジョブに基づいて印刷を行うプリンタとしての機能を備えている。ここで、ネットワークとは、本印刷装置と端末装置とを接続するための配線(ケーブル)を含むものであり、LAN,インターネット等の広域ネットワークや、装置間をつなぐシリアルケーブル等のことである。
制御部100は、デジタル複写機1における全ての動作を制御する、デジタル複写機1の中枢部である。すなわち、制御部100は、操作部30または通信部46を介して入力された印刷ジョブに応じて、デジタル複写機1における各構成要素を制御し、給紙、用紙搬送、画像形成等のデジタル複写機1における全ての処理を実効させるものである。
操作部30は、表示部31および入力部32を備えている。
表示部31は、デジタル複写機1の動作状況や、ユーザーの指示を待機している旨(ユーザーによる指示入力待ちであること)をユーザーに示すためのものである。
入力部32は、デジタル複写機1に対するユーザーの指示を受け付けるものである。すなわち、入力部32は、用紙のサイズおよび種類、複写枚数(画像形成枚数)、排出方法などに関するユーザーからの指示を受け付け、制御部100に伝達するものである。
なお、入力部32は、用紙の種類がタブ紙であるか、通常用紙(タブ紙ではない略長方形形状の用紙)であるか、あるいは、これらが混在したものであるかについての、ユーザーから提供される情報を受け付け、制御部100に伝達する機能も有している。
原稿読み取り部33は、原稿載置台(図示せず)、及び原稿載置台上に載置された原稿の画像を走査して読み取るためのスキャナユニット(原稿画像読み取りユニット)34、A/D変換部35、原稿サイズセンサ36から構成されている。
スキャナユニット34は、原稿載置台上に搬送された原稿を読み取り、画像データを取得するものである。
A/D変換部35は、スキャナユニット34によって読み取った画像データを、アナログ信号からデジタル信号に変換するものである。
原稿サイズセンサ36は、原稿載置台上に搬送された原稿のサイズを検知し、制御部100に伝達するものである。
給紙部37は、複数種類の用紙が蓄積される多段給紙ユニット3と、比較的少量の用紙がセットされる手差し給紙ユニット(マルチ手差し給紙ユニット)18、大容量給紙ユニット20からなる。デジタル複写機1では、これらの給紙ユニットのいずれかから用紙が搬送され、搬送された用紙の面上に画像が形成されるようになっている。
用紙搬送機構101は、制御部100からの指示に応じて、上記のいずれかの給紙ユニットから用紙を1枚ずつ取り出し、適切な位置に用紙を供給・搬送するためのものである。
また、用紙搬送機構101は、用紙の反転搬送を行うための用紙反転部(反転搬送手段)23を備えている。そして、デジタル複写機1では、制御部100が、タブ紙を反転搬送する場合でも搬送エラーが生じにくいように、用紙反転部23におけるスイッチバックのタイミングを制御するようになっている。
また、用紙搬送機構101は、制御部100が、タブ紙を搬送する場合でも搬送エラーを生じにくいように、後述する主搬送経路22、第1の搬送経路15、第2の搬送経路16の合流地点で、用紙搬送間隔を調整するようになっている。なお、用紙搬送機構101の詳細、および、スイッチバックのタイミング制御方法、用紙搬送間隔の制御方法については、後で詳しく述べる。
画像形成部38は、画像処理部39、メモリー40、電子写真プロセス部41、用紙センサ(用紙検知手段)43などからなる。
画像処理部39は、原稿読み取り部33で読み取られた画像データ、あるいは、通信部46を介して入力された画像データに対して、各種の画像処理を施すためのものである。
メモリー40は、画像処理部39によって画像処理されたデータを、一時的に記憶するためのものである。
電子写真プロセス部41は、画像データに基づいて用紙上に画像を形成するためのものである。
用紙センサ43は、用紙上の適切な位置に画像を形成するために、主搬送経路22を介して供給される用紙の位置を検出して制御部100に伝達するものである。
HD44は、画像処理部39によって画像処理されたデータを記憶するためのものである。すなわち、デジタル複写機1では、画像処理されたデータの容量がメモリー40の記憶容量を超える場合、これらのデータをHD44に記憶させておき、必要に応じてメモリー40上に読み出すことができるようになっている。
搬送計画メモリー45は、用紙の給紙元、排出先、用紙のサイズ・種類、画像処理方法等の用紙の搬送に関する情報を管理するための搬送計画テーブルを記憶しておくためのものである。
通信部46は、デジタル複写機1におけるネットワークインターフェースである。すなわち、通信部46は、PC51および52との間で送受信される通信データ(印刷ジョブ等)の出入力処理を実行するものである。
なお、PC51および52は、ワープロソフトやCADソフト等の様々なソフトウェアを有しており、ユーザーの指示に基づいて、データファイルの作成・記憶を行う情報処理装置である。また、PC51および52は、データファイルから印刷データを生成するとともに、印刷データを含む印刷ジョブを作成し、デジタル複写機1に送信して印刷処理を行わせる機能も有している。
用紙収容装置47は、画像形成後に排出された用紙を収容しておくためのものである。
図3は、デジタル複写機1の断面図である。この図を用いて、デジタル複写機1の構成について、さらに詳しく説明する。
デジタル複写機1本体の上側にはプリンタ部2が備えられており、デジタル複写機1本体の下側には多段給紙ユニット3が備えられている。また、多段給紙ユニット3の側面(図3では右側)には、手差し給紙ユニット18および大容量の給紙ユニット20が備えられている。また、デジタル複写機1における大容量の給紙ユニット20と反対側の側面には、用紙収容装置47が備えられている。
また、プリンタ部2の略中央には、電子写真プロセス部41が配置されている。
電子写真プロセス部41は、感光体ドラム4を備えており、さらに、感光体ドラム4の周囲に、感光体ドラム4の表面を均一に帯電させる帯電ユニット5、均一に帯電された感光体ドラム4上に光像を走査して静電潜像を書き込む光走査ユニット6、光走査ユニット6により書き込まれた静電潜像を現像剤により再現する現像ユニット7、感光体ドラム4上に記録再現された画像を用紙上に転写する転写ユニット8、用紙上に転写した画像を定着させるための定着部42、感光体ドラム4上に残留した現像剤を除去して感光体ドラム4上に新たな画像を記録することを可能にするクリーニングユニット9などが順次配置されている。なお、クリーニングユニット9により除去された残留現像剤は、回収され現像ユニット7の現像剤供給部10に戻され再利用される。
また、電子写真プロセス部41では、感光体ドラム4と転写ユニット8との間に用紙搬送機構101の主搬送経路22が配置されており、用紙搬送機構101によって搬送されてくる用紙に順次画像を転写するようになっている。そして、画像を転写された用紙は用紙搬送機構101の主搬送経路22によって定着部42に送られ、定着処理が施される。
次に、用紙搬送機構101について説明する。用紙搬送機構101は、第1の搬送経路(縦パス)15、第2の搬送経路(横パス)16、手差し給紙ユニット用搬送経路19、大容量給紙ユニット用搬送経路21、主搬送経路22、用紙反転部23、切替え部24、再供給経路25などからなる。
図3に示したように、デジタル複写機1本体の下側(プリンタ部2の下方)には、多彩な用紙を種類(サイズ)毎に分けて収容する複数の用紙供給部(給紙トレイ11、12、13、14)が多段給紙ユニット3として配置されている。また、デジタル複写機1の側面には、比較的少量の用紙がセットされる手差し給紙ユニット18と、大容量給紙ユニット20とが設けられている。
デジタル複写機1では、制御部100が、この多段給紙ユニット3における給紙トレイ11、12、13、14、または、大容量給紙ユニット20、手差し給紙ユニット18のいずれかからを選択し、用紙搬送機構101に選択した給紙ユニットから用紙を1枚ずつ取り出させ(分離供給させ)、電子写真プロセス部41の感光体ドラム4と転写ユニット8の間(転写部)に順次供給させる。これにより、感光体ドラム4上に記録再現された画像が用紙に転写されるようになっている。
第1の搬送経路15は、給紙トレイ11,13,14から用紙を1枚ずつ取り出し、主搬送経路22へ搬送するものである。
手差し給紙ユニット用搬送経路19は、手差し給紙ユニット18から用紙を1枚ずつ取り出し、第2の搬送経路16へ搬送するものである。
大容量給紙ユニット用搬送経路21は、大容量給紙ユニット20から用紙を1枚ずつ取り出し、第2の搬送経路16へ搬送するものである。
第2の搬送経路16は、給紙トレイ12から取り出した用紙、または、手差し給紙ユニット用搬送経路19あるいは大容量給紙ユニット用搬送経路21から搬送されてきた用紙を、主搬送経路22搬送するものである。
主搬送経路22は、第1の搬送経路15、第2の搬送経路16、再供給経路25から搬送されてきた用紙を、電子写真プロセス部41の感光体ドラム4と転写ユニット8の間(転写部)および定着部42に搬送するものである。そして、主搬送経路22は、定着部42において定着処理された用紙を、用紙反転部23へ搬送するようになっている。
また、主搬送経路22における第1の搬送経路15および第2の搬送経路16との合流地点付近には、搬送される用紙の先端および後端が特定位置に達したことを検知する用紙センサ(用紙検知手段)110が備えられている。また、各搬送経路22、15、16における合流地点付近には、用紙に搬送方向への力を加えるための搬送ローラ(搬送間隔調整手段)22R、15R、16Rがそれぞれ備えられている。デジタル複写機1では、制御部100が、用紙センサ110からの検知信号に基づいて、後述する方法により各用紙の搬送間隔を決定し、各搬送経路に備えられた搬送ローラ22R、15R、16Rの回転を制御することにより、主搬送経路22に搬送される用紙の間隔を適切に調整できるようになっている。なお、用紙搬送間隔の決定方法および調整方法については、後で詳しく説明する。
用紙反転部23は、搬送されてきた用紙の表裏を反転して排出(スイッチバック)するものであり、定着部42に対して用紙搬送方向の下流側に備えられている。なお、用紙反転部23は、搬送されてきた用紙を、スイッチバックを行わずにそのままデジタル複写機1の本体上面に設けられた用紙排紙部である右上排出部50に排出することも可能になっている。この用紙反転部23は、用紙を搬入する搬入経路102、用紙の搬送方向が切り替えられるスイッチバック搬送経路103、用紙を搬出する搬出経路104、用紙の通過を検知するための用紙センサ(用紙検知手段)105、用紙に対して搬送方向に駆動力を与えるための、それぞれ対をなすローラからなる駆動ローラ部106および107、用紙に対して搬入方向および排出方向に駆動力を与えることができる逆転駆動ローラ108を備えている。なお、この用紙反転部23における反転搬送時の動作の詳細については、後で詳しく述べる。
また、用紙反転部23に対して、搬送経路の下流側には、切替え部24が備えられている。制御部100は、この切替え部24の動作を制御することにより、用紙反転部23を経て表裏反転された用紙を、電子写真プロセス部41に再供給するための再供給経路25、または、用紙収容装置47に排出する経路の、いずれかを選択して搬送できるようになっている。すなわち、制御部100は、片面に画像が形成された用紙に対してさらに裏面に画像を形成する場合には、その用紙を再供給経路25に搬送するように切替え部24を制御する。そして、画像形成が完了した用紙が切替え部24に搬送されてきた場合には、その用紙を用紙収容装置47に排出させるように切替え部24を制御するようになっている。
用紙収容装置47は、排紙トレイ48および49を備えており、用紙反転部23を介して排出されてきた用紙を、いずれかの排紙トレイに蓄積(収容)しておくためのものである。
ところで、デジタル複写機1では、複数枚の用紙に連続的に画像を形成する場合、最初のページから順に印刷を行う、いわゆるフェイスダウン出力を行うようになっている。
また、デジタル複写機1では、例えば片面印刷を行う場合には、右上排出部50に排出される用紙は、スイッチバックを行わなくても、印刷面が下になるように排出される。このため、複数枚の用紙に連続的に画像を形成する場合でも、画像形成後の用紙を右上排出部50に排出することにより、スイッチバックを行わなくても正しいページ順で用紙を蓄積することが可能である。
しかしながら、片面印刷後の用紙を排紙トレイ48および49に排出する場合、スイッチバックを行わないと、印刷面が上になって用紙が排出され、排出された用紙が順次上に重ねられて蓄積されることになる。このため、最終ページが一番上に重なり、しかも最終ページの印刷面が上になるので、ページ順が逆になってしまう。このため、排紙トレイ48および49に複数の用紙を連続的に排出する場合、排出した用紙を正しいページ順で蓄積するためには、排出する用紙の印刷面が下になるように、スイッチバックを行う必要がある。そこで、デジタル複写機1では、上記のような用紙反転部23を備えることにより、複数枚の用紙に連続的に画像を形成する場合でも、用紙の排出先に関わらず常に正しいページ順で用紙を蓄積することが可能となっている。
なお、上記したように、デジタル複写機1ではフェイスダウン出力を行うようになっているが、これに限らず、最終ページから順に印刷を行うフェイスアップ出力を行うようにしてもよい。そして、この場合には、右上排出部50に用紙を排出するときにはスイッチバックしてから排出し、排紙トレイ48または49に用紙を排出するときにはスイッチバックを行わずに排出すればよい。
(用紙反転部23の動作)
ここで、用紙反転部23における反転搬送時の動作について図4(a)〜図4(c)を用いて説明する。図4(a)〜図4(c)は、用紙を反転搬送する場合の、用紙反転部23の動作を説明するための図である。
上述したように、転写部で画像が形成された用紙は、定着部42で定着処理がなされた後、用紙反転部23に搬送される。用紙反転部23の搬入経路102に搬送されてきた用紙は、図4(a)に示すように、駆動ローラ部106によってさらに搬送方向に送られる。そして、駆動ローラ部106の搬送方向に対して下流側に備えられた用紙センサ105に用紙の先端および後端が達すると、用紙センサ105から制御部100にそのことを通知する検知信号がそれぞれ送られるようになっている。なお、図4(a)におけるαは、スイッチバック時に搬送エラーを起こさないために必要な、用紙センサ105からスイッチバックが行われる際の用紙の後端位置までの、用紙搬送経路(搬入経路102およびスイッチバック搬送経路103)に沿った長さ(用紙搬送距離)を表している。
そして、駆動ローラ部106によってさらに搬送方向に送られた用紙は、図4(b)に示すように、スイッチバック搬送経路103に搬送され、逆転駆動ローラ108によって、さらにスイッチバック搬送経路103の奥へと導かれる。
その後、図4(c)に示すように、逆転駆動ローラ108の回転方向が逆転される。これにより、用紙反転部23に搬入された用紙が、表裏が反転されて搬出経路104へと排出される。なお、逆転駆動ローラ108の回転方向を切り替えることにより用紙の搬送方向を反転させるタイミング(スイッチバックのタイミング)は、上記の用紙センサ105から制御部100に送られる検知信号に基づいて、制御部100によって制御される。
(スイッチバックのタイミング制御)
次に、用紙反転部23におけるスイッチバックのタイミング制御(用紙搬送制御)について説明する。
図1は、デジタル複写機1におけるスイッチバック処理の流れを示すフロー図である。
まず、制御部100は、用紙センサ105によって用紙反転部23に搬送されてくる用紙の先端が検知されることを待機する(S1)。
なお、デジタル複写機1では、図5に示すように、タブ紙を搬送する場合には、タブが形成されている側面が用紙の搬送方向に対して後端となるように給紙・搬送する。すなわち、タブが形成されていない側が搬送方向に対して先端となるように給紙・搬送される。
これは、タブが形成されている側を先端とすることにより、給紙トレイから用紙を取り出す際にタブ部分だけに搬送のための力を加えることになり、搬送トラブルが生じやすくなるとともに、排出時に用紙の端部を揃えにくくなるためである。
次に、用紙の先端が用紙センサ105によって検知されると、制御部100は、その用紙がタブ紙であるか通常用紙であるかを判断する(S2)。なお、タブ紙であるか通常用紙であるかの判断は、搬送計画メモリー45に記憶されている搬送計画テーブルを参照することによって行われる。
ここで、搬送計画テーブルについて説明する。デジタル複写機1において印刷ジョブの画像形成を行う時には、制御部100は、印刷ジョブにおける入力指示に基づいて搬送計画テーブルを作成する。なお、デジタル複写機1における印刷ジョブは、通信部46を介して入力されるものと、入力部32を介して入力された情報に基づいて制御部100によって生成されたものとからなる。表1に搬送計画テーブルの一例を示す。
Figure 0003989884
表1に示す搬送計画テーブルは、用紙ID、画像ID、画像処理情報、排出先情報、給紙元情報、用紙サイズ情報からなっている。用紙IDは、印刷ジョブに基づいて画像が形成される各用紙に対して与えられるID番号である。画像IDは、各用紙に形成される画像データのID番号である。両面印刷される用紙に対しては、1枚の用紙に対して2つの画像IDが与えられる。画像処理情報は、各用紙に対して施される印刷処理が片面印刷であるか両面印刷であるかを示す情報である。排出先情報は、各用紙が排出される先のトレイを示す情報である。給紙元情報は、各用紙の給紙元を示す情報である。用紙サイズ情報は、印刷ジョブとして排出される各用紙のサイズ、および、その用紙がタブ紙であるか通常用紙であるかを示す情報である。
表1に示す搬送計画テーブルにおいて例示される印刷ジョブは、5枚の用紙からなり、1枚目の用紙(用紙IDが“1”の用紙)が手差し給紙ユニット18から給紙されるA4サイズのタブ紙である。同様に、2枚目の用紙が、給紙トレイ11から給紙される通常のA4用紙である。
次に、制御部100は、用紙反転部23に搬送されてきた用紙がタブ紙である場合には、スイッチバックを行うタイミングを用紙センサ105が用紙(タブ紙)の先端を検知してから、用紙長L+タブ幅T+αに相当する距離を搬送するのに要する時間が経過した後に設定する(S3)。すなわち、用紙の搬送速度をVとすると、逆転駆動ローラ108の回転方向を反転させるタイミングを、用紙センサ105が用紙(タブ紙)の先端を検知してから、(L+T+α)/Vに相当する時間が経過した後に設定する。
なお、用紙長Lは、用紙の搬送方向に対する用紙の長さ(タブ部分を除く)であり、タブ幅Tは、用紙の搬送方向に対するタブ部分の長さ(幅)である。また、用紙搬送距離αは、上記したように、タブ紙のタブ部分の後端または通常用紙の後端が用紙センサ105の検知位置を通過してから、スイッチバックを行うまでの用紙搬送距離である。
一方、用紙反転部23に搬送されてきた用紙が通常用紙(タブ紙以外)である場合には、制御部100は、スイッチバックを行うタイミングを、用紙センサ105が用紙の先端を検知してから、用紙長(L+α)/V時間経過後に設定する(S4)。
そして、S3またはS4の処理で設定されたタイミングに基づいて、逆転駆動ローラ108の回転方向を反転させる(S5)。
次に、制御部100は、搬送計画テーブルに未実行の印刷ジョブが残っているか否か、すなわち印刷ジョブを全て実行したか否かを判断する(S6)。
そして、未実行の印刷ジョブがある場合には、S1からの処理を継続する。また、搬送計画テーブルに未実行の印刷ジョブが残っていない場合には、スイッチバック処理を終了する。
このように、用紙センサ105が用紙の先端を検知したタイミングに基づいてスイッチバックのタイミングを制御することにより、タブの位置が用紙の搬送方向に対して異なる複数種類のタブ紙に対しても、スイッチバックのタイミングを、適切に制御することができる。また、この場合、用紙センサを用紙の搬送方向に対して垂直な方向に複数設ける必要がないので、コストの増大を招くことがない。
また、通常用紙を反転搬送する場合に、タブの部分を搬送する時間だけ過剰にスイッチバックの開始タイミングを遅らせてしまうということがなく、スイッチバックに要する時間を削減することができる。
また、スイッチバック開始時の通常用紙の後端またはタブの後端の位置を常にほぼ同じ位置とすることができるため、タブ紙および通常用紙を反転搬送する場合の動作が安定し、搬送トラブルを抑制することができる。
なお、図1の例では、用紙反転部23に搬送される用紙がタブ紙の場合でも、あるいは、通常用紙の場合でも、用紙センサ105が用紙の搬送方向に対する先端を検出したタイミングに基づいてスイッチバック処理を行っているが、これに限るものではない。
例えば、複数の用紙を順次搬送する場合であって、搬送する複数の用紙の中にタブ紙が含まれる場合には、用紙センサ105が用紙の先端を検知したタイミングに基づいてスイッチバック処理を行い、搬送する複数の用紙の中にタブ紙が含まれない場合には、用紙センサ105が用紙の後端を検知したタイミングに基づいてスイッチバック処理を行うようにしてもよい。
この場合には、タブ紙を含む複数の用紙を順次搬送するときは、タブ紙、通常用紙に関わらず常に用紙の先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行い、タブ紙を含まない複数の用紙を順次搬送するときは用紙の後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行うことになる。
したがって、タブ紙を含む複数の用紙を搬送する場合、タブの位置が搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、用紙検知手段を複数設けることなく、適切に用紙搬送制御を行うことができる。また、タブ紙を含まない複数の用紙を搬送する場合、上記用紙検知手段が通常用紙の後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行うことにより、用紙搬送制御の精度を向上させることができる。
さらに、搬送する複数の用紙中に、タブ紙が含まれるか否かによって、スイッチバックのタイミング制御の基準とするタイミングがそれぞれ統一されるので、シンプルな構成でスイッチバックのタイミング制御を行うことができる。また、スイッチバックのタイミング制御の基準とするタイミングが、用紙の先端を検知したタイミングまたは用紙の後端を検知したタイミングのいずれかに統一されるため、スイッチバックのタイミング制御の精度が統一され、用紙搬送の動作を安定させることができる。
また、用紙反転部23に搬送される用紙がタブ紙の場合には用紙センサ105によってタブ紙の先端を検知したタイミングに基づいてスイッチバック処理を行う一方、通常用紙の場合には用紙の後端を検知したタイミングに基づいてスイッチバック処理を行うようにしてもよい。図6は、このような場合のスイッチバック処理の流れを示すフロー図である。
図6の例では、スイッチバック処理を行う際、まず、制御部100が、用紙反転部23に搬送される用紙がタブ紙であるか通常用紙であるかを判断する(S11)。
なお、用紙反転部23に搬送される用紙がタブ紙であるか通常用紙であるかの判断は、搬送計画メモリー45に記憶されている搬送計画テーブルを参照することによって行われる。
そして、用紙反転部23に搬送される用紙がタブ紙の場合には、制御部100は、用紙センサ105によってタブ紙の搬送方向に対する先端が検知されることを待機する(S12)。
そして、タブ紙の先端が用紙センサ105によって検知されると、スイッチバックのタイミングを、タブ紙の先端が検知されてから(L+T+α)/Vに相当する時間が経過した後に設定する(S13)。
一方、用紙反転部23に搬送される用紙が通常用紙の場合には、用紙センサ105によって用紙の搬送方向に対する後端が検知されることを待機する(S14)。
そして、用紙の後端が用紙センサ105によって検知されると、スイッチバックのタイミングを、用紙の後端が用紙センサ105によって検知されてから、α/Vに相当する時間が経過した後に設定する(S15)。
そして、S13またはS15の処理で設定されたタイミングに基づいて、逆転駆動ローラ108の回転方向を反転させる(S16)。
次に、制御部100は、搬送計画テーブルに未実行の印刷ジョブが残っているか否か、すなわち印刷ジョブを全て実行したか否かを判断する(S17)。
そして、未実行の印刷ジョブがある場合には、S11からの処理を継続する。また、搬送計画テーブルに未実行の印刷ジョブが残っていない場合には、スイッチバック処理を終了する。
このように、用紙センサ105によって通常用紙の後端が検知されてからの経過時間に基づいてスイッチバックのタイミングを決定することにより、通常用紙の先端が検知されてからの経過時間に基づいてスイッチバックのタイミングを決定する場合よりも、重送や紙すべりなどによる搬送トラブルを低減することが可能となる。これは、用紙が、用紙センサ105によって先端を検知される位置から、後端を検知される位置まで搬送される間に、紙すべり等が発生する可能性があるためである。
なお、図1および図6の例では、タブ紙におけるタブ部分の後端または通常用紙の後端が用紙センサ105によって検知される位置を通過してから、スイッチバックが行われるまでのタイミングが、一定値(α/V)となっているが、これに限るものではない。
例えば、用紙センサ105が用紙の先端を検知してからの経過時間に基づいてスイッチバックのタイミングを設定する場合には、タブ紙におけるタブ部分の後端または通常用紙の後端が用紙センサ105によって検知される位置を通過してからスイッチバックが行われるまでのタイミングをα/Vより遅らせたα1/V(ここで、α≦α1)としてもよい。
このように、用紙センサ105によって用紙の先端が検出されてからの経過時間に基づいてスイッチバックのタイミングを設定する場合には、用紙の後端が検出されてからの経過時間に基づいてスイッチバックのタイミングを設定する場合よりも、スイッチバックのタイミングを遅らせることにより、用紙搬送トラブルを起こさないために必要な用紙の搬送距離を確保しやすくなり、重送やジャムなどの用紙搬送トラブルを起こり難くすることができる。
すなわち、用紙の先端を検知したタイミングに基づいてスイッチバックのタイミングを制御する場合には、搬送距離を長めに設定することにより、用紙が、用紙センサ105によって先端を検知される位置から、後端を検知される位置まで搬送される間(用紙の先端が検知されてから、用紙長L分だけさらに搬送されるまでの間)に、紙すべり等が発生しても、反転搬送に必要な搬送距離であるαを確保しやすくなる。
また、本実施の形態では、αを、用紙センサ105から逆転駆動ローラ108までの、用紙搬送経路に沿った長さとしているが、これに限るものではない。αは、用紙の反転搬送を行うために十分な長さであればよい。
(用紙搬送間隔の制御)
次に、デジタル複写機1における用紙搬送間隔の制御(用紙搬送制御)について説明する。デジタル複写機1では、タブ紙と通常用紙とを含む複数の用紙を連続的に搬送する場合、搬送エラーを抑制するために、タブ紙とその次に搬送される用紙との用紙搬送間隔と、通常用紙とその次に搬送される用紙との用紙搬送間隔とを、それぞれ適切に設定するようになっている。なお、この用紙搬送間隔の調整は、上記したように、制御部100が、主搬送経路22に備えられた用紙センサ110の検知信号に基づいて、主搬送経路22、第1の搬送経路15、第2の搬送経路16の合流地点で、主搬送経路22に用紙を搬送するタイミングを制御することによって行われる。
図7は、デジタル複写機1における用紙搬送間隔の制御処理の流れを示すフロー図である。この図に示す用紙搬送間隔の制御処理では、まず、制御部100は、主搬送経路22に備えられた用紙センサ110によって用紙の先端が検知されることを待機する(S21)。
用紙の先端が用紙センサ110によって検知されると、制御部100は、用紙センサ110によって検知された当該用紙がタブ紙であるか、あるいは、通常用紙であるかを判断する(S22)。なお、この判断は、搬送計画メモリー45に記憶されている搬送計画テーブルを参照することに判断することができる。
そして、制御部100は、当該用紙がタブ紙の場合には、図8(a)に示すように、当該用紙の先端と、次に搬送される用紙の先端との間隔がL+T+Dとなるように、用紙搬送間隔を設定する(S23)。すなわち、この場合の用紙搬送間隔(用紙の後端と、次に搬送される用紙の先端との間隔)はT+Dとなる。ここで、Lは用紙の搬送方向に対する長さ(用紙長)であり、Tはタブ紙の搬送方向に対する長さ(タブ幅)であり、Dは用紙の搬送時、特に用紙反転部23における反転搬送時に搬送エラーを起こさないために必要な間隔である。
一方、当該用紙が通常用紙の場合には、図8(b)に示すように、当該通常用紙の先端と、次に搬送される用紙の先端との間隔がL+Dとなるように、次に搬送される用紙との用紙搬送間隔を設定する(S24)。すなわち、この場合の用紙搬送間隔は、Dとなる。
次に、制御部100は、S23またはS24の処理で設定された用紙搬送間隔を実現するように、主搬送経路22に用紙を搬送するタイミングを調整する(S25)。なお、この際、当該用紙が初めに搬送されるものである場合、あるいは直前に搬送された用紙との間隔が十分に開いている場合には、用紙を搬送するタイミングを調整する必要はなく、搬送されてきた用紙を順次主搬送経路22に搬送すればよい。
ここで、用紙搬送間隔の調整方法について説明する。図13は、用紙搬送間隔の調整方法を説明するための説明図であり、主搬送経路22、第1の搬送経路15、第2の搬送経路16の合流地点付近の概要を示している。なお、図13では、第2の搬送経路16から搬送されてきたタブ紙を主搬送経路22に搬送し、続いて、第1の搬送経路15から搬送されてきた通常用紙を主搬送経路22に搬送する場合を示している。
まず、第2の搬送経路16から搬送されてきたタブ紙を主搬送経路22が搬送される。この際、第1の搬送経路15から搬送されてきた通常用紙は、第1の搬送経路15と主搬送経路22との合流地点の前で、待機している。すなわち、制御部100が、第1の搬送経路15に備えられた搬送ローラ15Rの回転を停止させ、通常用紙を第1の搬送経路15と主搬送経路22との合流地点の手前で待機させる。
そして、用紙センサ110は、タブ紙の先端を検知すると、検知信号を制御部100に伝達する。制御部100は、タブ紙の先端が用紙センサ110に検知されてから、タブ紙がL+T+Dに相当する距離を搬送された後に、通常用紙の先端が用紙センサ110の検知位置に達するように、合流地点の手前で待機していた通常用紙を主搬送経路22に搬送させる。
なお、例えば、通常用紙を搬送し、続けて別の用紙を搬送する場合には、通常用紙の先端が用紙センサ110に検知されてから、通常用紙がL+Dに相当する距離を搬送された後に、次に搬送される用紙の先端が用紙センサ110の検知位置に達するように、次に搬送する用紙を主搬送経路22に送ればよい。
次に、制御部100は、搬送計画テーブルに未実行の印刷ジョブが残っているか否か、すなわち印刷ジョブに含まれる用紙を全て搬送したか否かを判断する(S26)。
そして、未搬送の用紙がある場合には、S21からの処理を継続する。また、未搬送の用紙がない場合には、用紙搬送間隔の制御処理を終了する。
図9に、表1に示した搬送計画テーブルに基づいて用紙を搬送する場合の、各用紙間の用紙間隔を示す。
このように、タブ紙とその次に搬送される用紙との間隔をT+Dとし、通常用紙とその次に搬送される用紙との間隔をDとすることにより、用紙の搬送、特に用紙反転部23でのスイッチバック処理において支障を生じないための用紙間隔を確保することができる。
なお、図7の例では、用紙の種類に関わらず(タブ紙の場合でも通常用紙の場合でも)、用紙センサ110によって用紙の先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送間隔を制御しているが、これに限るものではない。
例えば、複数の用紙を順次搬送する場合であって、搬送する複数の用紙の中にタブ紙が含まれる場合には、用紙センサ105が用紙の先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送間隔を制御し、搬送する複数の用紙の中にタブ紙が含まれない場合には、用紙センサ105が用紙の後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送間隔の制御を行うようにしてもよい。
この場合には、タブ紙を含む複数の用紙を順次搬送するときは、タブ紙、通常用紙に関わらず全て用紙の先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行い、タブ紙を含まない複数の用紙を順次搬送するときは用紙の後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行うことになる。
したがって、タブ紙を含む複数の用紙を搬送する場合、タブの位置が搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、用紙検知手段を複数設けることなく、適切に用紙搬送間隔を制御することができる。また、タブ紙を含まない複数の用紙を搬送する場合、上記用紙検知手段が通常用紙の後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送間隔の制御を行うことにより、用紙搬送間隔の制御精度を向上させることができる。
さらに、搬送する複数の用紙中に、タブ紙が含まれるか否かによって、用紙搬送間隔の制御の基準とするタイミングがそれぞれ統一されるので、シンプルな構成で用紙搬送間隔の制御を行うことができる。また、用紙搬送間隔の制御の基準とするタイミングが、用紙の先端を検知したタイミングまたは用紙の後端を検知したタイミングのいずれかに統一されるため、用紙搬送間隔の制御の精度が統一され、用紙搬送の動作を安定させることができる。
なお、用紙の後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送間隔を適切に調整するためには、図13に示した搬送経路22、15、16の合流地点において、待機させる用紙の先端位置から、用紙センサ110の検知位置までの搬送経路に沿った距離を、用紙搬送間隔Dよりも短くしておく必要がある。すなわち、デジタル複写機1では、第1の搬送経路15において用紙を待機させる場合の、用紙の先端位置から用紙センサ110の検知位置までの搬送経路に沿った距離であるE1は、E1≦Dと成るように設定されている。また、第2の搬送経路16において用紙を待機させる場合の、用紙の先端位置から用紙センサ110の検知位置までの搬送経路に沿った距離であるE2は、E2≦Dと成るように設定されている。
また、タブ紙を検知する場合には用紙(タブ紙)の先端を検知する一方、通常用紙を検知する場合には、用紙の後端を検知するようにしてもよい。図10は、このような場合の用紙搬送間隔の制御処理を示すフロー図である。
この図に示す用紙搬送間隔の制御処理では、まず、制御部100は、用紙センサ110によって次に検知される用紙がタブ紙であるか通常用紙であるかを判断する(S31)。なお、この判断は、なお、この判断は、搬送計画メモリー45に記憶されている搬送計画テーブルを参照することによって行われる。
そして、用紙センサ110によって次に検知される用紙がタブ紙である場合、制御部100は、当該タブ紙の先端が検知されることを待機する(S32)。
そして、当該タブ紙の先端が検知されると、制御部100は、当該タブ紙の先端と、当該タブ紙の次に搬送される用紙との間隔がL+T+Dとなるように、用紙搬送間隔を設定する(S33)。すなわち、この場合には、当該タブ紙と当該タブ紙の次に搬送される用紙との用紙搬送間隔は、T+Dとなる。
一方、S31の処理で、用紙センサ110によって次に検知される用紙が通常用紙であると判断された場合、制御部100は、当該通常用紙の後端が検知されることを待機する(S34)。
そして、当該通常用紙の後端が検知されると、制御部100は、当該通常用紙の後端と、当該通常用紙の次に搬送される用紙の先端との間隔が、L+Dとなるように用紙搬送間隔を設定する(S35)。すなわち、この場合には、当該通常用紙と当該通常用紙の次に搬送される用紙との用紙搬送間隔はDとなる。
次に、制御部100は、S33またはS35の処理で設定された用紙搬送間隔を実現するように、上記した方法によって用紙を搬送するタイミングを調整する(S36)。なお、この際、直前に搬送された用紙との間隔が十分に開いている場合には、主搬送経路22、第1の搬送経路15、第2の搬送経路16の合流地点で用紙を搬送するタイミングを調整する必要はなく、上記合流地点に搬送されてきた用紙を順次搬送すればよい。
次に、制御部100は、搬送計画テーブルに未実行の印刷ジョブが残っているか否か、すなわち印刷ジョブに含まれる用紙を全て搬送したか否かを判断する(S37)。
そして、未搬送の用紙がある場合には、S31からの処理を継続する。また、未搬送の用紙がない場合には、用紙搬送間隔の制御処理を終了する。
このように、通常用紙が搬送される場合には、用紙センサ110によって用紙の後端を検知し、検知した用紙の後端位置に基づいて、当該通常用紙と当該通常用紙の次に搬送される用紙との用紙搬送間隔を決定することにより、用紙配送間隔の制御精度を向上させることができる。ここで、用紙の後端を検知した結果に基づいて用紙搬送間隔を制御することにより制御精度が向上する理由は、用紙センサ110によって先端を検知される位置から、後端を検知される位置まで用紙が搬送される間に、紙すべり等が発生する可能性があるためである。
なお、図7および図10の例では、用紙センサ110によって検知される用紙がタブ紙である場合には、当該タブ紙と当該タブ紙の次に搬送される用紙との用紙搬送間隔をT+Dとする一方、用紙センサ110によって検出される用紙が通常用紙である場合には、当該通常用紙と当該通常用紙の次に搬送される用紙との用紙搬送間隔をDとするように用紙搬送間隔を制御している。しかしながら、用紙搬送間隔は、これらの例に限るものではない。
上記したように、用紙の先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送間隔の制御を行う場合には、用紙が、上記用紙検知手段によって先端を検知される位置から、後端を検知される位置まで搬送される間に、紙すべり等が発生する可能性がある。このため、用紙の後端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送間隔の制御を行う場合よりも精度が悪くなることが考えられる。
そこで、例えば、タブ紙の先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送間隔を制御する場合でも、用紙搬送トラブルを起こさないために必要な用紙搬送間隔を確保しやすくするために、タブ紙と当該タブ紙の直後に搬送される用紙との用紙搬送間隔を、通常用紙と当該通常用紙の直後に搬送される用紙との用紙搬送間隔よりも広くしてもよい。
すなわち、図11に示すように、通常用紙と当該通常用紙の直後に搬送される用紙との用紙搬送間隔Dに対して、タブ紙と当該タブ紙の直後に搬送される用紙との用紙搬送間隔を、T+Dより広いT+D1としてもよい(D≦D1)。これにより、用紙搬送トラブルを起こさないために必要な用紙搬送間隔を確保しやすくなり、重送やジャムなどの用紙搬送トラブルを起こり難くすることができる
以上のように、用紙搬送機構101は、タブ紙を搬送する場合には、タブ紙のタブが形成されている側面が搬送方向に対して後端となるように搬送し、用紙センサ105または110がタブ紙の先端を検知したタイミングに基づいてスイッチバックのタイミング制御または用紙搬送間隔の制御を行う。
このように、タブ紙の先端、すなわちタブが形成されていない側面を検知したタイミングに基づいて用紙搬送制御を行うことにより、タブの位置が搬送方向に垂直な方向に異なる複数種類のタブ紙に対しても、用紙検知手段を複数設けることなく、適切に用紙搬送制御を行うことができる。
なお、本実施の形態では、用紙センサ105または110が用紙の先端を検出したタイミングに基づいて、スイッチバックのタイミングまたは用紙搬送間隔の制御を行うが、制御する対象はこれらに限るものではない。用紙を適切に搬送するために行われる各種の制御(用紙搬送制御)を、用紙センサ105または110が用紙の先端を検出したタイミングに基づいて行うことができ、例えば、用紙の搬送速度、搬送経路の切り替えなどの制御を、用紙センサ105または110が用紙の先端を検出したタイミングに基づいて行ってもよい。これらの制御を行う場合でも、用紙センサ105または110が用紙の先端を検出したタイミングに基づいて行うことにより、上記したスイッチバック処理や用紙搬送間隔の制御処理と、略同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、用紙センサ105または110が用紙の先端または後端を検出したタイミングに基づいて、スイッチバックのタイミングまたは用紙搬送間隔の制御を行うが、用紙を検知するためのセンサは、これらに限るものではない。例えば、用紙搬送経路の複数箇所に用紙センサを設け、制御部100が、これらの用紙センサによる検知信号を統合的に用いて、各種の用紙搬送制御を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態では、用紙搬送間隔の調整を、制御部100が、主搬送経路22に備えられた用紙センサ110の検知信号に基づいて、主搬送経路22に用紙を搬送するタイミングを調整することによって行っているが、用紙搬送間隔の調整方法はこれに限るものではない。
例えば、給紙トレイまたは給紙ユニットの給紙部に用紙センサを備えておき、制御部100が、給紙トレイまたは給紙ユニットから用紙を取り出す(給紙する)タイミングを制御するようにしてもよい。図14は、給紙トレイ13の給紙部に用紙センサ110aを備えた構成を示している。
図14において、例えば、給紙トレイ13から続けて通常用紙を給紙する場合、1枚目の通常用紙を給紙して用紙センサ110aが検知してから、1枚目の通常用紙をL+Dに相当する距離搬送した後に、次の通常用紙の先端が用紙センサ110aの検知位置に達するように、次の通常用紙を給紙すればよい。あるいは、用紙センサ110aが、1枚目の通常用紙の後端を検知してから、1枚目の通常用紙をDに相当する距離搬送した後に、次の通常用紙の先端が用紙センサ110aの検知位置に達するように、次の通常用紙を給紙してもよい。
また、例えば、手差し給紙ユニット18の給紙部に用紙センサを備えておき、手差し給紙ユニット18から続けてタブ紙を給紙する場合には、1枚目のタブ紙の先端を用紙センサが検知してから、1枚目のタブ紙をL+T+Dに相当する距離搬送した後に、次のタブ紙の先端が用紙センサの検知位置に達するように、次のタブ紙を給紙してもよい。
また、各給紙トレイおよび給紙ユニットの給紙部に用紙センサを設けておき、複数の給紙トレイまたは給紙ユニットから用紙を連続的に搬送する場合、各用紙の搬送間隔を適切な間隔とするように、制御部100が各給紙ユニットから用紙を給紙するタイミングを調整するようにしてもよい。この場合、制御部100は、各用紙センサ110aから搬送経路における各部までの搬送経路長、搬送速度などを考慮して各給紙ユニットから用紙を給紙するタイミングを調整するようにしてもよい。
また、用紙搬送機構101の用紙搬送経路中に複数の用紙センサを配置しておき、制御部100が、これらの用紙センサからの検知信号に基づいて、用紙搬送機構101の各部における搬送速度を制御するようにしてもよい。あるいは、上記した各方法を組み合わせて制御するようにしてもよい。例えば、手差し給紙ユニット18からタブ紙を2枚続けて給紙する一方、給紙トレイ13から通常用紙を給紙し、主搬送経路22、第1の搬送経路15、第2の搬送経路の合流地点で、1枚目のタブ紙、通常用紙、2枚目のタブ紙の順序で、適切な用紙搬送間隔で搬送することも可能である。
また、本実施の形態における用紙搬送機構101は、デジタル複写機1に搭載されるものとしている。しかしながら、これに限るものではなく、タブ紙の搬送を行う多様な装置に適用することができる。
また、本実施の形態では、用紙搬送機構101の動作は、デジタル複写機1全体の動作を制御する制御部100によって制御されるが、これに限るものではない。例えば、用紙搬送機構101の動作を制御するための制御部を、専用に備えても良い。すなわち、用紙搬送機構101が、自身の動作を制御する制御部を備えている構成としてもよい。
また、本実施の形態では、搬送計画テーブルを記憶するための搬送計画メモリー45が、デジタル複写機1に備えられているが、この搬送計画メモリー45は、例えば、用紙搬送機構101に備えられるものであってもよい。
また、デジタル複写機1では、多段給紙ユニット3が、プリンタ部2の下側に互いに並列配置された第1の大容量給紙トレイ11および第2の大容量給紙トレイ12、さらにその下側に配置された第1の給紙トレイ13および第2の給紙トレイ14からなる。そして、給紙トレイ11、12、13、14から供給搬送された用紙は、各給紙部共通の第1の搬送経路(縦パス)15または第2の搬送経路(横パス)16を介して転写部に向かって搬送される。図3から分かるように、この第1の搬送経路(縦パス)15と第2の搬送経路(横パス)16は、多段給紙ユニット3のフレーム(構造枠対)17に沿う方向(縦方向と横方向)に伸びている(並行している)。これにより、多段給紙ユニット3の空間の中において、複数の給紙トレイ11、12、13、14が効率よく配置され、プリンタ部2の下方においても最小限の設置スペース内に給紙トレイ11、12、13、14と複数の給紙トレイの共通搬送経路である第1の搬送経路15および第2の搬送経路16が収まっている。なお、給紙トレイ11、12、13、14に用紙をセットする場合は、デジタル複写機1本体の前面側方向(図3では手前側)に目的の給紙トレイ11、12、13、14を引き出して用紙の補給を行う。なお、給紙トレイ11と12については1つのトレイ上に2つの給紙トレイ11、12が搭載されており、トレイの出し入れにより2つの給紙部が同時に移動する構成となっている。
この構成において、第1の搬送経路(縦パス)15中に用紙が停滞した場合は、第1の搬送経路(縦パス)15を構成する一方の共通ガイド(斜線部15a)を多段給紙ユニット3の奥側を支点として手前側(デジタル複写機1本体の前面側)を開放(回動)させる。この操作は、第1の搬送経路(縦パス)15の左側に予め確保されている作業空間を用いて行う。
また、第2の搬送経路(横パス)16中に用紙が停滞した場合も、第2の搬送経路(横パス)16を構成する一方の共通ガイド(斜線部16a)を多段給紙ユニット3の奥側を支点として手前側を開放(回動)させる。この操作により第2の搬送経路(横パス)16中に停滞した用紙を簡単に取り除くことができる。なお、この操作は、並列配置された第1および第2の大容量給紙トレイ11、12を手前側に引き出して第2の搬送経路(横パス)16の下方に作業空間を確保した上で行うこととなる。
なお、本実施の形態では、第1および第2の大容量給紙トレイ11、12が、ひとつのトレイとして引き出せる構造となっているが、それぞれ独立して引き出せる構造であってもよい。この場合には、第1の大容量給紙トレイ11を手前側に引き出して、第2の搬送経路(横パス)16の下方に作業空間を確保することも可能である。
また、第1の大容量給紙トレイ11は、第2の大容量給紙トレイ12よりもユニットとしての幅が大きく設定されている。これは、第1および第2の給紙トレイ11、12のそれぞれに収容される用紙のサイズの違いと、第2の搬送経路(横パス)16の開放作業空間を確保することとを考慮したものである。
つまり、第1の大容量給紙トレイ11の大きさ(幅)を大きく確保することにより、第2の大容量給紙トレイ12から転写部に向かって用紙を搬送供給する第2の搬送経路(横パス)16は、第1の大容量給紙トレイを越える形となり必然的に長くなる。そのために、第2の搬送経路(横パス)16に用紙が停滞したとしても、第2の搬送経路(横パス)16を広範囲にわたって開放することが可能となる。さらに、第2の大容量給紙トレイ12から送り出された用紙が第2の搬送経路(横パス)16において停滞したとしても、第2の搬送経路(横パス)16の開放幅が第2の大容量給紙トレイ12から送り出された用紙の長さよりも大きくなるので、開放された第2の搬送経路(横パス)16の範囲内において簡単に確認する(見つける)ことができる。
また、第1の大容量給紙トレイ11から転写部に至るまでの搬送経路には、第1の搬送経路(縦パス)15が利用される。これは、無理に第2の搬送経路(横パス)16を用いて転写部に至るような搬送経路を確保すると、転写部手前の合流搬送経路が複雑になり、その結果、第1の大容量給紙トレイ11からの給紙搬送供給が不安定になるためである。また、第2の搬送経路(横パス)16を用いる場合、搬送異常により停滞した用紙を取り除くためには、合流搬送経路付近を開放しながらの操作を行う必要が生じ、複雑な作業となる。(最悪の場合、用紙を取り出す際に用紙が破断して搬送経路16中に残ってトラブルの原因となる可能性がある。)これに対して、第1の搬送経路(縦パス)15を用いる場合には、搬送異常により停滞した用紙を取り除くために、第1の搬送経路(縦パス)15の一部(斜線部15a)を大きく開放させて、第1の搬送経路(縦パス)15中に停滞している用紙を簡単に取り除くことが可能となる。
また、第2の搬送経路(横パス)16の搬送経路下流側には、比較的少量の用紙がセットされる手差し給紙ユニット18と、大容量給紙ユニット20とが設けられている。
手差し給紙ユニット18には、特殊な用紙(材質あるいは形状などの特徴がさまざまな用紙)がセットされる場合が多い。これは、トレイに対して手軽に用紙の交換、セットができるためである。したがって、手差し給紙ユニット18にセットされる用紙は、他の給紙トレイ(給紙部)11、12、13、14にセットされる用紙よりも、給紙搬送状態が不安定となりやすい。特に、限度(推奨用紙範囲)を越えた用紙がセットされる場合には搬送異常につながる可能性が高い。
そこで、手差し給紙ユニット18は、図示はされていないが、デジタル複写機1本体のフレームに設けられた案内レールなどにより用紙搬送方向に対して両端が水平にスライドできるように支持されており、デジタル複写機1の右側面から右方向に引き出され、手差し給紙ユニット18から第2の搬送経路(横パス)16に至るまでの搬送路が大きく分離開放される構造となっている。そして、停滞している用紙を除去した後は、簡単にもとの動作可能な状態に復帰させることができるようになっている。
なお、手差し給紙ユニット18は、別体のオプション装置として備えられるものであってもよい。例えば、市場の要望にあわせて製造出荷段階で組み込まれるものであってもよく、あるいは、ユーザーの選択によってシステムとして追加されるものであってもよい。
また、多段給紙ユニット3の右側に連結される大容量の給紙ユニット20から給紙された用紙は、搬送経路19から第2の搬送経路(横パス)16を経て転写部へと導かれるようになっている。
用紙の先端を検出することによって、用紙の後端の形状によらずにスイッチバックのタイミングおよび用紙の搬送間隔を適切に調整できる。したがって、用紙の搬送を行うための多様な装置に適用することができる。
本発明の用紙搬送装置におけるスイッチバック処理の一例を示すフロー図である。 デジタル複写機1の構成を示す説明図である。 デジタル複写機1の構成を示す断面図である。 図4(a)〜図4(c)は、用紙反転部23における用紙反転動作を示した説明図である。 デジタル複写機1におけるタブ紙の搬送方向を示した説明図である。 本発明の用紙搬送装置におけるスイッチバック処理の他の例を示すフロー図である。 本発明の用紙搬送装置における用紙搬送間隔の制御処理の一例を示すフロー図である。 図8(a)は、タブ紙が搬送される場合の、用紙搬送間隔の一例を示した説明図である。図8(b)は、通常用紙が搬送される場合の、用紙搬送間隔の一例を示した説明図である。 表1に示した用紙搬送テーブルに基づいて用紙を搬送する場合の、各用紙間の用紙搬送間隔の一例を示した説明図である。 本発明の用紙搬送装置における用紙搬送間隔の制御処理の他の例を示すフロー図である。 通常用紙が搬送される場合の、用紙搬送間隔の他の例を示した説明図である。 タブ紙の形状を説明するための説明図である。 本発明の用紙搬送装置における用紙搬送間隔の調整方法を説明するための説明図である。 本発明の用紙搬送装置における用紙搬送間隔の他の調整方法を説明するための説明図である。
符号の説明
1 デジタル複写機(画像記録装置)
2 プリンタ部
4 感光体ドラム
8 転写ユニット
15 第1の搬送経路
15R 搬送ローラ(搬送間隔調整手段)
16 第2の搬送経路
16R 搬送ローラ(搬送間隔調整手段)
19 手差し給紙ユニット用搬送経路
21 大容量給紙ユニット用搬送経路
22 主搬送経路
22R 搬送ローラ(搬送間隔調整手段)
23 用紙反転部(反転搬送手段)
25 再供給経路
26 用紙搬送部
45 搬送計画メモリー(搬送計画記憶手段)
46 通信部
100 制御部
101 用紙搬送機構
102 搬入経路
103 スイッチバック搬送経路
104 搬出経路
105 用紙センサ
106 駆動ローラ部
108 逆転駆動ローラ
110 用紙センサ
L 用紙長
T タブ幅
α 用紙搬送距離
D 用紙搬送間隔

Claims (4)

  1. 搬送される用紙を特定位置において検知する用紙検知手段と、用紙の搬送方向を反転させるスイッチバックを行うことによって用紙の表裏を反転させて搬送する反転搬送手段とを備え、上記用紙検知手段が用紙を検知したタイミングに基づいて上記反転搬送手段においてスイッチバックを行うタイミングの制御を行う用紙搬送装置において、
    タブ紙を搬送する場合には、タブ紙のタブが形成されている側面が搬送方向に対して後端となるように搬送するようになっており、
    複数の用紙を順次搬送する場合であって、上記複数の用紙の中にタブ紙が含まれる場合には、上記用紙検知手段が上記複数の用紙それぞれの先端を検知したタイミングに基づいて用紙搬送方向のタブの長さであるタブ幅を考慮した上記制御を行い、上記複数の用紙の中にタブ紙が含まれない場合には上記用紙検知手段が上記複数の用紙それぞれの後端を検知したタイミングに基づいて上記制御を行い
    用紙の先端を検知したタイミングに基づいて上記制御を行う場合には、用紙の先端を検知した後、用紙におけるタブが形成されていない部分の用紙搬送方向の幅と上記タブ幅とを加えた長さに相当する距離だけ用紙を搬送するのに要する時間が経過してからスイッチバックを行うまでの時間を、用紙の後端を検知したタイミングに基づいて上記制御を行う場合に用紙の後端が上記用紙検知手段によって検知されてからスイッチバックを行うまでの時間よりも長くすることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 上記用紙搬送装置が、用紙の搬送に関する情報を管理するための搬送計画テーブルを記憶する搬送計画記憶手段を備えており、上記情報には用紙がタブ紙であるか通常用紙であるかを示す情報が含まれており、
    搬送する用紙がタブ紙であるか否かを、上記搬送計画テーブルに基づいて判断することを特徴とする請求項に記載の用紙搬送装置。
  3. 搬送される用紙を特定位置において検知する用紙検知手段が用紙を検知したタイミングに基づいて、用紙の搬送方向を反転させるスイッチバックを行うタイミングの制御を行う用紙搬送方法において、
    タブ紙を搬送する場合には、タブ紙のタブが形成されている側面が搬送方向に対して後端となるように搬送し、
    複数の用紙を順次搬送する場合であって、上記複数の用紙の中にタブ紙が含まれる場合には上記用紙検知手段が上記複数の用紙それぞれの先端を検知したタイミングに基づいて、用紙搬送方向のタブの長さであるタブ幅を考慮した上記制御を行い、上記複数の用紙の中にタブ紙が含まれない場合には上記用紙検知手段が上記複数の用紙それぞれの後端を検知したタイミングに基づいて上記制御を行い、
    用紙の先端を検知したタイミングに基づいて上記制御を行う場合には、用紙の先端を検知した後、用紙におけるタブが形成されていない部分の用紙搬送方向の幅と上記タブ幅とを加えた長さに相当する距離だけ用紙を搬送するのに要する時間が経過してからスイッチバックを行うまでの時間を、用紙の後端を検知したタイミングに基づいて上記制御を行う場合に用紙の後端が上記用紙検知手段によって検知されてからスイッチバックを行うまでの時間よりも長くすることを特徴とする用紙搬送方法。
  4. 請求項1または2に記載の用紙搬送装置を備えていることを特徴とする画像記録装置。
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