JP2008053791A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像記憶手段の記憶容量に応じて効率のよいリカバリ処理を行う画像形成システムを得る。
【解決手段】画像形成システム内部の用紙最大滞留枚数に基づいて、所要記憶容量Mrを算出し、第二の記憶手段460の記憶容量Mhが、所要記憶容量Mrよりも少ない場合には、画像形成装置からの排出検知に基づいて、第二の記憶手段460の画像データを消去し、所要記憶容量Mr以上の場合には、後処理終了検知手段PS1からの終了検知に基づいて、前記第二の記憶手段の画像データを消去する、メモリ制御手段とを有する画像形成システムとする。
【選択図】図7

Description

画像データを記憶して、記憶した画像データに基づいて用紙に画像形成を行う画像形成システムに関する、特に画像形成された用紙に各種の後処理を行う後処理装置を有する画像形成システムに関するものである。
印刷ジュブの画像データに基づいて、用紙へ画像形成を行う画像形成装置では、搬送経路での搬送不良(搬送ジャム)ときのリカバリを考慮するため、画像形成が終了し、画像形成装置から用紙が排出完了するまで、画像装置内部で搬送中の滞留枚数分の画像データを画像メモリに保持しておく必要がある。しかし保持している間は、そのメモリ領域は使えないため、次の画像データの準備(転送)が行えない。このようなメモリ領域が十分でない場合においては、画像データを保持している分だけ、スループットが下がってしまうという問題がある。
このような問題への対応としてリカバリを考慮した十分な画像メモリの容量をあらかじめ確保しておく方法がある。
しかし、近年、カラー画像出力を行うフルカラー画像形成装置が多く用いられるようになっており、また高画質化の影響もあり1ページあたりの画像形成に必要な画像データ量が増加する傾向にある。更に、画像形成装置で画像形成された用紙に対して、ステイプラ処理、くるみ製本処理等の各種の後処理を行う後処理装置を接続可能な画像形成システムがある。そのような画像形成システムではシステム内部での滞留枚数は増加することとなり上記の様に搬送不良時のリカバリを考慮して画像データを保持しておくようにすると、必要な画像メモリ容量が増加してしまう。
しかしながら、十分な画像メモリの容量を常に確保しておくことはコストの面から非現実的である。
このような問題に対応する別の方法として、画像形成装置からの用紙の排出完了を待たずに、既に画像形成した画像データのメモリ領域を開放するとともに、搬送ジャムが発生した場合には、該画像データの再送をホスト側に要求するようにした画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
また、印刷データを格納する二つの記憶手段を有し、第二の記憶手段(ページメモリ)に展開されたラスタ画像データを画像形成装置に供給する画像処理装置において、エラー情報を受信した場合に、第一の記憶手段に記憶されている印刷データをラスタ展開して第二の記憶手段に再度供給する構成としたものが知られている(特許文献2参照)。
特開平6−297821号公報 特開平8−272564号公報
しかし、特許文献1、特許文献2記載の方法では、十分な画像メモリ容量が確保されている場合であっても、常に画像形成が行われた画像メモリ(ページメモリ)を消去してしまうため、搬送ジャムやエラーが発生した場合には、再度、画像データを画像メモリに受信(転送)させなくてはならず、効率が悪いという問題がある。
本発明は上記問題に鑑み、画像記憶手段の記憶容量に応じて効率のよいリカバリ処理を行う画像形成システムを得ることを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.画像データを含む印刷ジョブを記憶する第一の記憶手段を有するプリントコントローラと、前記プリントコントローラから受信した画像データを含む印刷ジョブを記憶する第二の記憶手段と、前記第二の記憶手段に記憶した画像データに基づいて、搬送した用紙に画像形成する画像形成手段と、画像形成された用紙に後処理を行う後処理装置と、を有する画像形成システムであって、
前記画像形成手段からの用紙の排出を検知する排出検知手段と、前記画像形成システムでの後処理の終了を検知する後処理終了検知手段と、画像形成システム内部の用紙最大滞留枚数に基づいて、所要記憶容量を算出する算出手段と、
前記第二の記憶手段の記憶容量が、前記算出手段が算出した所要記憶容量よりも少ない場合には、前記排出検知手段からの排出検知に基づいて、前記第二の記憶手段の画像データを消去し、前記第二の記憶手段の記憶容量が前記所要記憶容量以上の場合には、前記後処理終了検知手段からの終了検知に基づいて、前記第二の記憶手段の画像データを消去する、メモリ制御手段と、を有することを特徴とする画像形成システム。
2.画像データを含む印刷ジョブを記憶する第一の記憶手段を有するプリントコントローラと、前記プリントコントローラから受信した画像データを含む印刷ジョブを記憶する第二の記憶手段と、前記第二の記憶手段に記憶した画像データに基づいて、搬送した用紙に画像形成する画像形成手段と、画像形成された用紙に後処理を行う後処理装置と、を有する画像形成システムであって、
画像形成システム内部の用紙最大滞留枚数に基づいて、所要記憶容量を算出する算出手段と、前記画像形成システムでの用紙の搬送不良を検知する搬送不良検知手段と、
前記画像形成システムでの後処理の終了を検知する後処理終了検知手段と、
前記第二の記憶手段の記憶容量が前記所要記憶容量よりも少ない状態であるときに前記搬送不良検知手段により搬送不良を検知した場合には、前記第二の記憶手段の全ての印刷ジョブを消去するとともに、前記後処理終了検知手段による終了検知がなされていない印刷ジョブをプリントコントローラから再送する再送制御手段と、を有することを特徴とする画像形成システム。
3.前記再送制御手段は、前記第二の記憶手段の記憶容量が前記所要記憶容量以上の状態であるときに前記搬送不良を検知した場合には、前記第二の記憶手段の印刷ジョブの消去を行わないことを特徴とする2に記載の画像形成システム。
4.前記搬送不良検知手段は、前記後処理装置での搬送不良を検知することを特徴とする2又は3に記載の画像形成システム。
5.前記画像形成手段からの用紙の排出を検知する排出検知手段を有し、前記再送制御手段は、再送する印刷ジョブのうち前記排出検知がされている印刷ジョブに対してはリカバリ情報を付与させることを特徴とする2又は4に記載の画像形成システム。
6.画像データを含む印刷ジョブを記憶する第一の記憶手段を有するプリントコントローラと、前記プリントコントローラから受信した画像データを含む印刷ジョブを記憶する第二の記憶手段と、前記第二の記憶手段に記憶した画像データに基づいて、搬送した用紙に画像形成する画像形成手段と、画像形成された用紙に後処理を行う後処理装置と、を有する画像形成システムであって、
前記画像形成システムでの後処理の終了を検知する後処理終了検知手段と、画像形成システムでの用紙の搬送不良を検知する搬送不良検知手段と、
第二の記憶手段に記憶している印刷ジョブの記憶量が所定量以上の状態であるときに、前記搬送不良検知手段により搬送不良を検知した場合には、前記第二の記憶手段の全ての印刷ジョブを消去するとともに、前記後処理終了検知手段により終了検知がなされていない印刷ジョブをプリントコントローラから再送する再送制御手段と、を有することを特徴とする画像形成システム。
7.前記再送制御手段は、第二の記憶手段に記憶している印刷ジョブの記憶量が所定量より少ない状態であるときに、前記搬送不良検知手段により搬送不良を検知した場合には、前記第二の記憶手段の印刷ジョブの消去を行わないことを特徴とする6に記載の画像形成システム。
8.前記搬送不良検知手段は、前記後処理装置での搬送不良を検知することを特徴とする6又は7に記載の画像形成システム。
9.前記画像形成手段からの用紙の排出を検知する排出検知手段を有し、
前記再送制御手段は、再送する印刷ジョブのうち前記排出検知手段により排出検知がされた印刷ジョブに対してはリカバリ情報を付与させることを特徴とする6又は8に記載の画像形成システム。
本発明により、画像記憶手段の記憶容量に応じて、効率のよいリカバリ処理を行う画像形成システムを得ることが可能となる。
本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明は該実施の形態に限られない。
図1は、画像形成装置(画像形成手段)A、後処理装置Bを備えた画像形成システムの全体構成図である。
図示の画像形成装置Aは、タンデム型カラー画像形成装置と称せられるもので、画像形成部A1、画像読み取り部1、操作部2、自動原稿送り装置Dを有する。
画像形成部A1は画像書き込み部3、複数組の画像作成部4Y(イエロー),4M(マゼンタ),4C(シアン),4K(ブラック)と、ベルト状の中間転写体42と給紙カセット5、給紙手段6、定着手段7、排紙部8、自動両面コピー給紙部9を有する。
画像形成装置Aの上部には、自動原稿送り装置Dが搭載されている。画像形成装置Aの図示左側面の排紙部8側には、後処理装置Bが連結されている。
自動原稿送り装置Dの原稿台上に載置された原稿dは矢印方向に搬送され画像読み取り部1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読み取られ、CCDイメージセンサ1Aに読み込まれる。
CCDイメージセンサ1Aにより光電変換されたアナログ信号は、メモリ制御部において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み部3に信号を送る。
画像書き込み部3においては、半導体レーザからの出力光が画像作成部4の感光体ドラム41に照射され、潜像を形成する。画像作成部4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。給紙カセット5から給紙手段6により搬送された用紙Sは転写手段43により画像が用紙Sに転写される。画像を担持した用紙Sは、定着装置7により定着され、排紙部8から後処理装置Bに送り込まれる。あるいは搬送路切り替え板8Aにより自動両面コピー給紙部9に送り込まれた片面画像処理済みの用紙Sは再び画像作成部4において、両面画像処理後、排紙部8から排出され、後処理装置Bにおいて、後処理が行われる。
また排紙部8の直後には排紙センサPS0を備えており、画像形成装置Aからの用紙の排出を検知する排出検知手段として機能する。更に画像形成装置Aの内部には、用紙検知センサPS2を複数有しており、装置内部での用紙の通過を検知する。
図2は、後処理装置Bの一実施態様としてのフィニッシャ装置B1を示す図である。フィニッシャ装置B1は上段から、排紙トレイである第1固定排紙皿(第1の排紙トレイ)82、シフト処理搬送部(大容量排紙搬送部)20、スタック手段30、ステイプル手段50、を備えている。
また、フィニッシャ装置B1の図示左側面には、端綴じ及びシフト処理済みのシートを積載する可動排紙皿81(第2の排紙トレイ)を備えている。
フィニッシャ装置B1にはシート搬送経路が矢印で示されている。フィニッシャ装置B1は画像形成装置Aから搬出された用紙Sの受け入れ部71が画像形成装置Aの排紙部8と合致するよう位置と高さを調節して設置されている。
受け入れ部71の入口部ローラ対72のシート搬送下流に接続する用紙Sの搬送路は、上段の第1搬送路r1と中段の第2搬送路r2と下段の第3搬送路r3の3系統に分岐されていて、切り替えゲートG1、G2の占める角度の選択により用紙Sが何れかの搬送路に給送される。
次に、各搬送路について説明する。第1搬送路r1では装置上部の固定排紙皿82に排紙する。画像形成装置Aから排出された画像形成済みの用紙Sは、受け入れ部71に導入され、入口部ローラ対72により搬送されて、上方の第1の切り替えゲートG1は不図示のソレノイドの駆動により揺動することにより、用紙Sの固定排紙皿82への通過を可能にしている。
また排出ローラ対76の直後には、用紙の排出を検知する排紙センサPS1が備えられており、画像形成システムでの後処理の終了を検知する第一の後処理終了検知手段として機能する。
この固定排紙皿82には最大約200枚の用紙Sを収容することが可能であり、フィニッシャ装置B1の上部から容易に取り出すことができる。
第2搬送路r2では、設定に応じてシフト処理搬送部(大容量排紙搬送部)20で用紙Sをその搬送方向と直交する方向へのシフト処理を行い、可動排紙皿81に排紙する。なお、排出ローラ対26の直後には、用紙の排出を検知する排紙センサPS1が備えられており、画像形成システムでの後処理の終了を検知する第二の後処理終了検知手段として機能する。また不図示の圧着及び圧着解除機構が上ローラ26を下ローラ26Bに対して圧接、離間可能にしている。この可動排紙皿81には最大約3000枚(A4判,B5判、用紙坪量80g/m2)の用紙Sを収容することが可能である。
第3搬送路r3では、ステイプル手段50によりステイプル綴じ処理を行い、可動排紙皿81に排紙する。
画像形成装置A内で画像形成処理されて、フィニッシャ装置B1の受け入れ部71に送り込まれた画像形成済みの用紙Sは、入口部ローラ対72、第1の切り替えゲートG1の下方の通路77を通過して、第3搬送路r3に搬送される。
第3搬送路r3に搬送された用紙SでA4判,B5判より大きい大サイズの用紙Sが搬送されるとき、不図示のソレノイドが駆動され、用紙Sは、切り替えゲートG2の下方の通路を通過して、下流の搬送ローラ対32により挟持、搬送される。用紙Sは、更に下流の搬送ローラ対34により挟持されて送り出されて、傾斜配置された中間スタッカ35の上方空間に放出され、中間スタッカ35又は中間スタッカ35上に積載された用紙Sの上面に接し、滑走上昇したのち、搬送ローラ対34から用紙Sの後端が排出されたのちには、用紙Sの自重により下降に転じ、中間スタッカ35の傾斜面上を滑落し、ステイプル手段(ステイプラ、綴じ手段)50近傍の可動ストッパ部材(シート突き当て面)51に用紙Sの後端部が当接して停止する。
所定のタイミングをとって、搬送ローラ対34が駆動回転し、後続の転写材と一緒に用紙Sを挟持して同時に搬送し、中間スタッカ35上に放出する。
36は中間スタッカ35の両側面に、用紙の搬送方向と直交方向に移動可能に設けた一対の幅整合部材である。幅整合部材36は用紙Sが中間スタッカ35上に放出されるシート受け入れ時には、シート幅より広く開放され、中間スタッカ35上を滑落して可動ストッパ部材51に当接して停止するときには、用紙Sの幅方向の側縁を軽打してシート束の幅揃え(幅整合)を行う。この停止位置において、中間スタッカ35上に所定枚数の用紙Sが積載、整合されると、ステイプル手段50により綴じ合わせ処理(ステイプル処理)が行われ、シート束が綴じ合わされる。
前記中間スタッカ35のシート積載面の一部には切り欠き部が形成されていて、駆動プーリ37aと従動プーリ37bに巻回された複数の排出ベルト38が回動可能に駆動される。排出ベルト38の一部には、排出爪39が一体に形成されていて、その先端部は、図示一点鎖線のように長円軌跡を描く。ステイプル処理されたシート束は、排出ベルト38の排出爪39により用紙Sの後端を保持されて、排出ベルト38上に載せられ、中間スタッカ35の載置面上を滑走して斜め上方に押し上げられ、排出ローラ対26のニップ位置に進行する。回転する排出ローラ対26に挟持されたシート束は、可動排紙皿81上に排出、積載される。
また後処理装置B1の内部には、用紙検知センサPS3を複数有しており、装置内部での用紙の通過を検知する。
図3は、後処理装置Bの他の実施態様としての製本装置B2を示す図である。製本装置B2では、くるみ製本処理を行う。画像形成装置Aから送り込まれた用紙S(以下本身用紙S1と称す)を複数枚束ねて用紙の束とし、当該束に表紙用紙S2を接合して表紙により本身用紙S1の束をコの字状に覆い、冊子を作成する。後処理装置Bは用紙反転部40、集積部50、塗布部60、断裁部70、用紙束に表紙を接合する接合部90を有し、更に搬送部10、排紙皿20、表紙収納部80、本排出部100を有する。画像形成装置Aから製本装置Bへ搬送されてきた本身用紙S1は、搬送部10に設けられた切り替えゲート11により、排出路12を経て排紙皿20に排出されるか又は用紙反転部40に搬送される。排紙皿20には、後処理装置Bにおいてくるみ製本処理しない場合に本身用紙S1が排出される。
製本装置B2においてくるみ製本処理を実行する場合、本身用紙S1は搬送路13を経て用紙反転部40に搬送され、用紙反転部40においてスイッチバックした後に、集積部50に搬送される。集積部50において設定枚数の本身用紙S1が集積され、本身用紙S1が設定枚数に到達すると集積部50が回転し、本身用紙S1の束がほぼ垂直状態で保持される。そして本身用紙S1の束の背部である下面に塗布部60によって接着剤が塗布され、本身用紙S1の束に表紙用紙S2が接触し接着される。本身用紙S1の束に表紙用紙S2が接着されて作成された冊子S3(くるみ本とも称す)は本排出部110に排出される。表紙用紙S2が大きすぎる場合には断裁部70で適正な長さになるよう断裁を行う。
また排紙皿20、本排出部110、の直前にはそれぞれ排紙センサPS1が備えられており、画像形成システムでの後処理の終了を検知する後処理終了検知手段として機能する。更に後処理装置B2の内部には、用紙検知センサPS3を複数有しており、装置内部での用紙の通過を検知する。
図4は、後処理装置で後処理を行った用紙の斜視図である。図4(a)、(b)は用紙に対して製本装置B2によりくるみ製本処理を行ったくるみ本S3の斜視図であり、図4(c)はフィニッシャ装置B1によりステイプル処理を行った冊子S3の斜視図である。
図4(a)は表紙用紙S2が折られていない状態を示し、図4(b)は表紙用紙S2が折られた状態を示す。S3は複数枚の本身用紙S1の束と表紙用紙S2により構成されており、本身用紙S1の束を表紙用紙S2でコの字状に覆うような形態になっている。図4(c)は、ステイプル手段50において綴じ針SPが打針されて平綴じされた冊子(製本物)S3の斜視図である。
このように、後処理の種類により、一度に処理を行う用紙(後処理単位)の後処理枚数が異なってくる。以下、処理単位により画像形成システム全体として内部での最大滞留枚数がどのように異なってくるかについて説明する。
[画像形成システム内部の用紙最大滞留枚数]
フィニッシャ装置でステイプル処理可能な用紙Sの束の厚さ上限は、フィニッシャ装置の能力により異なる。図2に示すフィニッシャ装置B1では、例えば5mmであり、用紙S1を50枚(用紙坪量80g/m2)までは、ステイプル処理が可能である。また同様に、製本装置で処理が可能なくるみ本の厚さの上限は、製本装置の能力により異なる。図3に示す製本装置B2では、例えば、30mmであり、本身用紙S1を300枚(用紙坪量80g/m2)までは、くるみ製本処理が可能である。
また画像形成装置Aでの最大滞留枚数は、自動両面コピー時において自動両面コピー給紙部9にも用紙が滞留している場合である。その場合の最大滞留枚数は例えば、A4判以下の用紙では7枚である。
画像形成システム内部の用紙最大滞留枚数は、画像形成装置Aと後処理装置Bの処理枚数の合計で決まる。後処理装置Bとしてフィニッシャ装置B1を用いた場合の画像形成システムでの用紙最大滞留枚数は、57枚(=7枚+50枚)であり、製本装置B2を用いた場合は307枚(=7枚+300枚)となる。
用紙最大滞留枚数に基づいて、所要記憶容量を算出する方法については、後述の図6の説明で行う。
図5は、画像形成システムの制御ブロック図である。画像形成システムの制御系は、プリントコントローラ部400、画像形成装置A、後処理装置Bからなる。画像形成装置Aは画像形成部A1、制御部410、スキャナ1、操作部2からなる。
プリントコントローラ部400はCPUからなるコントローラ制御CPU401、LANインターフェース402、メモリ制御IC403及び第一の記憶手段としての画像メモリ404からなる。
LANインターフェース402はネットワークNを介してパーソナルコンピュータ、ワークステーション等、の外部装置PCと通信する。メモリ制御IC403は、パーソナルコンピュータPC等からLANインターフェース402を介して受信した、印刷ジョブに含まれる画像データを画像形成装置内で制御可能な画像データに変換するものであり、ハードディスクドライブ(HDD)とDRAM(Dynamic Random Access Memory)からなる画像メモリ404を用いて画像データの処理を行う。
コントローラ制御CPU401はプリントコントローラ部400内の前記各部を制御する。
画像形成装置Aの制御部420は、読取処理部411、圧縮IC412、書込処理部413、伸張IC414、メモリ制御部(メモリ制御手段)416、不揮発メモリ417、DRAMから構成される画像メモリ460とハードディスクドライブから構成される画像メモリ465からなる。なお画像メモリ460、画像メモリ465は第二の記憶手段(以下第二の画像メモリとも称す)として機能し、画像メモリの記憶容量はメモリモジュール単位で増設可能な構成としている。
メモリ制御部416は、CPUを有し、図示しないROMにあらかじめ記憶されている各種プログラムの呼び出しを行い、呼び出した制御プログラムに従って、画像形成装置Aを構成する各部の動作を集中して制御する。
スキャナ部1はCCDで構成された撮像素子1A及びスキャナ制御部102からなる。操作部2は、表示用のLCD201及び操作部制御部202からなる。
LANインターフェース402で受信した画像データはメモリ制御IC403で処理され、メモリ制御部416を介して、画像メモリ460あるいは画像メモリ465に記憶される。また、スキャナ部430において原稿読取により生成された画像データは圧縮IC412においてデータ圧縮された後に画像メモリ460あるいは画像メモリ465に記憶される。
画像形成においては、画像メモリ460(又は画像メモリ465)から読み出された画像データが伸張IC414で伸張され、再び画像メモリ460(又は画像メモリ465)で展開された後に、書込処理部413で画像書込部(LD)3の駆動信号に変換され、画像書込部3を駆動して、書き込みが行われる。
画像形成における各種の条件、すなわち、部数、濃度等の画像形成条件、ステイプル、等の後処理条件は、LANインターフェース402を介して受信した画像形成指令又は操作部2での入力により設定される。
プリンタ制御部450は画像形成装置A内部での給紙手段6による用紙の搬送制御や、画像作成部4の動作制御、等の全体制御を行う。
後処理装置Bによる処理を伴う印刷ジュブに基づく画像形成においては、プリンタ制御部450は後処理装置制御部452に対して、前記ステイプル処理、あるいは製本処理の選択を指示する指令を含む後処理指令を後処理制御部452に伝送し、後処理制御部452は、指令に従った後処理を実行する。
なお同図に示す実施形態においては第二の記憶手段としてDRAMにより構成される画像メモリ460と、HDDから構成される画像メモリ465の組み合わせによる例で説明したが、これに限られず画像メモリ460単独の構成であってもよい。更に画像メモリ460、画像メモリ404(第一の記憶手段)はハードディスクドライブ、光磁気ディスク、DVDディスクなどの他の記憶媒体や、こられとの組み合わせによる構成であってもよい。
図6は、メモリ容量情報を取得するサブルーチン処理を示す図である。まずステップS111では画像形成システムの用紙最大滞留枚数の算出を行う。画像形成システム内部の用紙最大滞留枚数は、画像形成装置Aと後処理装置Bの処理枚数の合計で決まる。前述の説明のとおり、画像形成装置Aとフィニッシャ装置B1からなる画像形成システムの場合には、用紙最大滞留枚数は57枚となる。画像形成装置Aと製本装置B2からなる画像形成システムの場合には、用紙最大滞留枚数は307枚となる。
続くステップS112では、必要な最大メモリ容量として所要メモリ容量Mrを算出する。所要メモリ容量Mrは、用紙1枚あたりに必要な最大メモリ量Msに前記用紙最大滞留枚数を乗じることにより算出する。
用紙1枚あたりに必要な最大メモリ量Msは、両面コピー時のカラー画像形成時の画像メモリ量であり、例えば、圧縮後の片面1ページの1色あたりの画像メモリ容量が64MBであれば、カラー両面時の片面1ページあたりの最大メモリ量は64×4=256MBとなり、両面時ではその2倍の512MBとなる。
上記の例においては、所要メモリ容量Mrは、用紙最大滞留枚数57枚の画像形成システム(後処理装置B1)の場合では用紙1枚あたりに必要な最大メモリ量Ms512MB(0.5GB)を乗じた値、28.5GBとなる。同様に用紙最大滞留枚数307枚の画像形成システムの場合では、153.5GBとなる。
続いてステップS113では実装メモリ容量Mhを取得する。実装メモリ容量Mhとは、第二の記憶手段の記憶容量のことであり、図5に示す例では、画像メモリ460、画像メモリ465のメモリ容量の合計値である。例えば画像メモリ460が1GBで、画像メモリ465が80GBであれば、実装メモリ容量Mhは81GB(=80+1)となる。
図7は、第一の実施形態に係る画像形成システムの制御処理を示すフローチャートである。まず図6で説明したサブルーチンフローでメモリ容量情報を取得する(ステップS11)。続いて外部装置PCから画像データを含む印刷ジョブが入力される。この際には第一の記憶手段として機能する画像メモリ404(以下第一の画像メモリとも称す)に記憶される(ステップS21)。記憶された印刷ジョブは、コントローラ制御CPU401とメモリ制御部416との制御により、PCIバスを経由して、第二の記憶手段として機能する画像メモリ460(あるいは画像メモリ465、以下同様)に記憶される(ステップS22)。
続いて給紙手段6により搬送された用紙Sに、画像メモリ460に記憶された画像データに基づいて画像形成を行う(ステップS23)。続くステップS24でメモリ容量が十分か否かを判断する。この判断は、例えばメモリ制御部416により行われる。
実装メモリ容量Mhが所要メモリ容量Mrよりも少ない状態であるとき(ステップS24のNo)には、次に、排出検知手段として機能する排紙センサPS0からの用紙Sの排出検知に基づいて(ステップS25)、第二の記憶手段として機能する画像メモリ460(以下、第二の画像メモリと称す)の画像データのうち前記用紙Sに画像形成済みの終了画像データはメモリ制御部416により画像メモリ460から消去される(ステップS26)。なおここでいう終了画像データとは、一つの画像データに基づいて複数枚の用紙に繰り返し画像形成を行う印刷ジョブである場合には、最後の用紙までの画像形成が終了した画像データのことである。
このように、第二の画像メモリ容量が十分でない場合に、既に画像形成をした第二の画像メモリ内の画像データを消去することにより、第二の画像メモリのメモリ領域を開放することが可能となる。そのことにより、次の印刷ジョブの画像データの準備を直ぐに行うことができ、画像データの転送遅延に伴うスループット低下を防ぐことが可能となる。
一方、実装メモリ容量Mhが所要メモリ容量Mr以上の状態であるとき(ステップS24のYes)には、次に、後処理終了検知手段として機能する排紙センサPS1からの用紙Sの終了検知(排紙検知)に基づいて(ステップS27)、第二の画像メモリ460の画像データのうち前記用紙Sに画像形成済みの終了ジョブの画像データはメモリ制御部416により画像メモリ460から消去される(ステップS28)。なおここでいう終了ジョブの画像データとは、印刷ジョブに含まれる全ての画像形成及び後処理が終了した、画像データのことである。
このように、第二の画像メモリ容量が十分ある場合には、排出検知手段から排出検知がされても、後処理終了検知手段の終了検知がされるまで、画像メモリ内の画像データは削除せずに、保持しておく。それにより、排出検知がされてから終了検知がされるまでに間に搬送不良等の問題が生じた場合であっても、第一の記憶手段から第二の記憶手段への、再度の画像データの転送をしなくてもよく、メモリ再転送に伴ううスループット低下が生じないという効果が得られる。
このように、第二の記憶手段である画像メモリの記憶容量に応じて、画像メモリ内の画像データの消去タイミングを変更することにより、画像データの転送遅延に伴うスループット低下を防ぐことが可能な画像形成システムを得ることが可能となる。
図8は、第二の実施形態に係る画像形成システムの制御処理を示すフローチャートである。同図は、搬送ジャム等の搬送不良が発生した場合での対応を説明するものである。ステップS11からステップS23は図7と同じであり、説明を省略する。続くステップS30で印刷ジョブが終了したかを判断し、終了してない場合(ステップS30のNo)、次のステップS41では搬送ジャム(搬送不良)が発生したか否かを判断する。
用紙Sの搬送制御は、プリンタ制御部450、あるいは後処理制御部452が、給紙手段6等の搬送駆動モータ(図示せず)の動作タイミング、各種搬送経路を切り替える切り替えゲートの駆動タイミング、及び排紙センサPS0、PS1、PS2、PS3の検知タイミング、を管理することにより行われている。これら一連の手段が搬送不良検知手段として機能することにより搬送ジャム(搬送不良)の発生の有無、及び発生時の発生位置を検知する。
搬送ジャムが発生した場合(ステップS41のYes)には、次のステップS42でメモリ容量が十分か否かを判断する。実装メモリ容量Mhが所要メモリ容量Mrよりも少ない状態であるとき(ステップS42のNo)には、次に、ジャム発生位置について判断する。これらの判断は、例えばジャム発生位置は上記搬送不良検知手段で検知されてメモリ制御部416に送信され、メモリ制御部416により行われる。ジャム発生位置が後処理装置内であると判断された場合には(ステップS43のYes)、続いて、印刷ジョブの中止を行い(ステップS44)、第二の画像メモリ460の全ての画像データを含む印刷ジョブの消去を行う(ステップS45)。続いてリカバリ画像データの再送処理を行う。再送処理は、例えば、再送制御手段として機能する、コントローラ制御CPU401により行われる。再送処理については後述の図9の説明で行う。
一方ステップS42で実装メモリ容量Mhが所要メモリ容量Mr以上の状態であると判断された場合(ステップS42のYes)、又は搬送ジャムの発生位置が後処理装置Bの内部でないと判断された場合(ステップS43のNo)には、次のステップS47で第二の画像メモリ460に記憶されている画像データのうち、搬送ジャム発生に伴い画像形成が終了しなかった画像データ、に基づいて再度画像形成(いわゆるリカバリ処理)を実行する。このリカバリ処理はコントローラ部を介さずにメモリ制御部416により実行される。
図9は、第二の実施形態に係る画像形成システムの制御処理を示すシーケンスチャートである。同図は図8に示すフローチャートで、メモリ容量が十分でなく(ステップS42のNo)、後処理装置内で搬送ジャムが発生(ステップ43のYes)した際の制御処理を説明するものである。
まずステップS50では第一の記憶手段としての画像メモリ404には印刷JOB1、印刷JOB2の二つの印刷ジョブが記憶されている。
図10は、印刷JOBにおける印刷ジョブ情報の概念図である。印刷JOBは、ジョブヘッダ310と少なくとも一つ以上の画像データから構成されている。図10(a)に示す例では、印刷JOB1は1ページ(320)、2ページ(330)の2ページ分の画像データから構成されている。ジョブヘッダ310には、画像形成を行うために必要な各種のパラメータ情報が含まれている。同図に示す例では、印刷JOB1はフルカラー(312)、片面(314)でステイプル処理(315)を1部(313)行う印刷ジョブであることがわかる。
図9の説明に戻る。このような状況の下、まずは、プリントコントローラ部400から、制御部420に印刷ジョブの送信を行う。印刷JOB1、印刷JOB2の送信を行い、第二の画像メモリ460に記憶される(ステップS51からS54)。
続いて、画像制御部に記憶されている印刷JOB1の1ページ目の画像1データをプリンタ制御部450に送信し(ステップS55)、画像形成部A1では送信された画像データに基づいて用紙Sに画像形成(画像1)が行われる。画像形成された用紙Sは、画像形成装置Aから排出される(ステップS56)。この排出の検知は排出検知手段として機能する排紙センサPS0により行われ、その情報は、用紙排出Statusとして制御部420に通知される(ステップS57)。
制御部420では上記通知に基づいて、用紙Sに画像形成済みの画像1データはメモリ制御部416により画像メモリ460から消去される(ステップS58)。なお後処理終了検知手段からの後処理の終了検知を待たずに、画像形成装置Aからの排出検知だけで画像1データの消去を行うのは、第二の記憶手段のメモリ容量が十分でないからである(図7のステップS26に相当)。以上までは正常動作時のシーケンス制御である。
[搬送ジャム及びそれに伴うリカバリ処理]
次に、搬送不良が発生した場合のシーケンス制御について説明する。画像形成装置Aから後処理装置Bに送られた用紙S(画像1)が、後処理装置Bの内部で搬送ジャムが発生した場合(ステップS71)には、搬送ジャムの検知情報が後処理制御部452からプリンタ制御部450を経由して制御部420に通知される(ステップS72)。続いて、搬送ジャムStatusとともに、ジャムの発生状況のジャム情報がプリントコントローラ部400に通信される。ジャム情報とは、ジャムが発生したページ数(画像データ)とその際の各画像データの出力状況を記述したものである。同図に示す例では、1ページ目の画像1データが、画像形成装置Aから排出した後に搬送ジャムが発生した情報が記述される。また後述の再送ジョブヘッダ情報はこのジャム情報に基づいて決定される。
以下、搬送ジャム発生時のリカバリ処理について説明する。搬送ジャムStatusを受信したプリントコントローラ部400は、制御部420に印刷JOB中止命令を発信する(ステップS74)、中止命令に基づいて、制御部420は第二の記憶手段である画像メモリ460から全ての画像データを含む印刷ジョブを消去する(ステップS75)。
続いてステップ76では印刷ジョブの再送を行う。図10(b)は再送する印刷ジョブの、リカバリ情報として機能するジョブヘッダ310を示す説明図である。同図に示すとおり印刷JOB1は再送する際にはジョブ番号はもとの番号の印刷JOB1ではなく、印刷JOB3に番号を更新している(ジョブ番号311)。つまり画像制御部420では、元の印刷JOBが再送されたことを意識する必要はなく、別の印刷JOBが送信されたものとして制御処理を実行できる。ステップS78でも同様に印刷JOB2は、更新した印刷番号である印刷JOB4が付与される。
また図10(b)に示す再送ジョブ316には、再送ジョブであることを示す「Yes」が記載されている。これは印刷JOB3が再度、画像形成を行う印刷JOBであることを示すためである。印刷ページの出力毎にカウントし、カウントに応じて料金負担を行う、いわゆる課金処理というものがある。再送ジョブ315の項目は、課金処理行う際に、出力が正常に行われなかった画像に対しては、2重カウントしてしまう問題を防ぐために設けてある。再送ジョブ情報が付与してある印刷JOBの画像に対しては、排出検知手段の排出検知がされても、制御部420でカウント処理は行わない。
続くステップS77以降の処理は、ステップS52以降の処理と同様の処理であり、説明は省略する。
このように第二の画像メモリの実装記憶容量に応じて、異なるリカバリ処理を選択することにより、効率のよいリカバリ処理を行うことが可能な画像形成システムを得ることが可能となる。また第二の画像メモリの実装記憶容量が十分でないときに、搬送ジャムが発生した場合には、第二の画像メモリ内の印刷ジョブを全て消去することにより、リカバリ処理の際の制御アルゴリズムが簡単になるという利点がある。
図11は、第三の実施形態に係る画像形成システムの制御処理を示すフローチャートである。同図に示す実施形態は、搬送ジャム発生時点での、画像メモリに記憶されている印刷ジョブの記憶量に基づいて、異なるリカバリ処理を行わせるものである。図6、図8と共通する処理は同符号を付すことにより説明に代える。
最初に実装メモリ容量情報Mhを取得する(ステップS113)。続いて実装メモリ容量情報Mhに基づいて所定量Mlimitを算出(決定)する。
所定量Mlimitはメモリオーバーフローが発生しないようにマージンを考慮した値に設定する。一つの方法としては、安全率を考慮した値に設定する方法がある。例えば、30%の余裕を持たせてMhを0.7倍した値をMlimit(=Mh×0.7)とする方法である。あるいは他の方法として、画像形成装置Aの内部での最大滞留枚数に基づいて、その分の余裕を持たせる方法でもよい。例えば、最大滞留枚数7枚の場合に用紙1枚あたりに必要な最大メモリ量Ms512MBを乗じた3.5GB(=7×0.5GB)分の余裕を持たせて、Mlimit=Mh−3.5GBとする場合である。
続くステップS21からステップSステップ41については図8と同じであり、説明を省略する。ステップS122では搬送ジャムが発生した時点で、第二の画像メモリ(画像メモリ460、画像メモリ465)に記憶されている印刷ジョブの記憶量Mdの情報を、メモリ制御部416により取得する。
続いてステップS123で第二の画像メモリの記憶容量の残量は十分か否かを判断する。この判断は、メモリ制御部416により、前ステップで取得した記憶量Mdが所定量Mlimitより少ないか否かを判断する。この判断は、例えば、メモリ制御部416により行われる。記憶量Mdが所定量Mlimitより少ない、つまり記憶容量の残量が十分であると判断した場合(ステップS123のYes)には、第二の画像メモリ460に記憶されている画像データに基づいて、再度の画像形成を行う、リカバリ処理を実行する(ステップS47)。
一方、記憶量Mdが所定量Mlimit以上、つまり残量が不十分であると判断した場合(ステップS123のNo)には、印刷ジョブを中止(ステップS44)し、以降のリカバリ処理を行う(ステップS45、S46)。
なお、第一から第三の実施形態として、制御部420のメモリ制御部416により各種制御を実行する態様について説明したが、これに限られず、メモリ制御部416からの情報に基づいて、プリントコントローラ部400のコントローラ制御CPU401により、各種制御を実行するようにしてもよい。
また、実施形態では、A4判の用紙における所要記憶容量を算出する例について説明したが、用紙のサイズ毎に所要量記憶容量を算出しておき、各用紙サイズで異なる所要記憶容量を適用するようにしてもよい。
このように搬送ジャム発生時点での第二の記憶手段である画像メモリの記憶容量に応じて、異なるリカバリ処理を選択することにより、効率のよいリカバリ処理を行うことが可能な画像形成システムを得ることが可能となる。
画像形成システムの全体構成図である。 後処理装置Bの一実施態様としてのフィニッシャ装置B1を示す図である。 後処理装置Bの他の実施態様としての製本装置B2を示す図である。 後処理装置で後処理を行った用紙の斜視図である。 画像形成システムの制御ブロック図である。 メモリ容量情報を取得するサブルーチン処理を示す図である。 第一の実施形態に係る画像形成システムの制御処理を示すフローチャートである。 第二の実施形態に係る画像形成システムの制御処理を示すフローチャートである。 第二の実施形態に係る画像形成システムの制御処理を示すシーケンスチャートである。 印刷JOBおける印刷ジョブ情報の概念図である。 第三の実施形態に係る画像形成システムの制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
A 画像形成装置(画像形成手段)
B 後処理装置
PS0 排紙センサ(排出検知手段)
PS1 排紙センサ(後処理終了検知手段)
400 プリントコントローラ部
401 コントローラ制御CPU
404 画像メモリ(第一の記憶手段)
460、465 画像メモリ(第二の記憶手段)
416 メモリ制御部(メモリ制御手段)
450 プリンタ制御部
452 後処理制御部

Claims (9)

  1. 画像データを含む印刷ジョブを記憶する第一の記憶手段を有するプリントコントローラと、
    前記プリントコントローラから受信した画像データを含む印刷ジョブを記憶する第二の記憶手段と、
    前記第二の記憶手段に記憶した画像データに基づいて、搬送した用紙に画像形成する画像形成手段と、
    画像形成された用紙に後処理を行う後処理装置と、を有する画像形成システムであって、
    前記画像形成手段からの用紙の排出を検知する排出検知手段と、
    前記画像形成システムでの後処理の終了を検知する後処理終了検知手段と、
    画像形成システム内部の用紙最大滞留枚数に基づいて、所要記憶容量を算出する算出手段と、
    前記第二の記憶手段の記憶容量が、前記算出手段が算出した所要記憶容量よりも少ない場合には、前記排出検知手段からの排出検知に基づいて、前記第二の記憶手段の画像データを消去し、前記第二の記憶手段の記憶容量が前記所要記憶容量以上の場合には、前記後処理終了検知手段からの終了検知に基づいて、前記第二の記憶手段の画像データを消去する、メモリ制御手段と、を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 画像データを含む印刷ジョブを記憶する第一の記憶手段を有するプリントコントローラと、
    前記プリントコントローラから受信した画像データを含む印刷ジョブを記憶する第二の記憶手段と、
    前記第二の記憶手段に記憶した画像データに基づいて、搬送した用紙に画像形成する画像形成手段と、
    画像形成された用紙に後処理を行う後処理装置と、を有する画像形成システムであって、
    画像形成システム内部の用紙最大滞留枚数に基づいて、所要記憶容量を算出する算出手段と、
    前記画像形成システムでの用紙の搬送不良を検知する搬送不良検知手段と、
    前記画像形成システムでの後処理の終了を検知する後処理終了検知手段と、
    前記第二の記憶手段の記憶容量が前記所要記憶容量よりも少ない状態であるときに前記搬送不良検知手段により搬送不良を検知した場合には、前記第二の記憶手段の全ての印刷ジョブを消去するとともに、前記後処理終了検知手段による終了検知がなされていない印刷ジョブをプリントコントローラから再送する再送制御手段と、を有することを特徴とする画像形成システム。
  3. 前記再送制御手段は、前記第二の記憶手段の記憶容量が前記所要記憶容量以上の状態であるときに前記搬送不良を検知した場合には、前記第二の記憶手段の印刷ジョブの消去を行わないことを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記搬送不良検知手段は、前記後処理装置での搬送不良を検知することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成システム。
  5. 前記画像形成手段からの用紙の排出を検知する排出検知手段を有し、
    前記再送制御手段は、再送する印刷ジョブのうち前記排出検知がされている印刷ジョブに対してはリカバリ情報を付与させることを特徴とする請求項2又は4に記載の画像形成システム。
  6. 画像データを含む印刷ジョブを記憶する第一の記憶手段を有するプリントコントローラと、
    前記プリントコントローラから受信した画像データを含む印刷ジョブを記憶する第二の記憶手段と、
    前記第二の記憶手段に記憶した画像データに基づいて、搬送した用紙に画像形成する画像形成手段と、
    画像形成された用紙に後処理を行う後処理装置と、を有する画像形成システムであって、
    前記画像形成システムでの後処理の終了を検知する後処理終了検知手段と、
    画像形成システムでの用紙の搬送不良を検知する搬送不良検知手段と、
    第二の記憶手段に記憶している印刷ジョブの記憶量が所定量以上の状態であるときに、前記搬送不良検知手段により搬送不良を検知した場合には、前記第二の記憶手段の全ての印刷ジョブを消去するとともに、前記後処理終了検知手段により終了検知がなされていない印刷ジョブをプリントコントローラから再送する再送制御手段と、を有することを特徴とする画像形成システム。
  7. 前記再送制御手段は、第二の記憶手段に記憶している印刷ジョブの記憶量が所定量より少ない状態であるときに、前記搬送不良検知手段により搬送不良を検知した場合には、前記第二の記憶手段の印刷ジョブの消去を行わないことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
  8. 前記搬送不良検知手段は、前記後処理装置での搬送不良を検知することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成システム。
  9. 前記画像形成手段からの用紙の排出を検知する排出検知手段を有し、
    前記再送制御手段は、再送する印刷ジョブのうち前記排出検知手段により排出検知がされた印刷ジョブに対してはリカバリ情報を付与させることを特徴とする請求項6又は8に記載の画像形成システム。
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