JP2008012757A - 画像形成システム及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステープル処理やパンチング処理が設定されたジョブで後処理禁則がかかった場合、後処理を強制的に解除してしまうとユーザの利便性が損なわれる。
【解決手段】画像形成装置及び後処理装置を備えた画像形成システムは、後処理禁則が発生した際の振る舞いとして予め固有の設定を与えられている。後処理NGとなった場合、システムは固有の設定に基づき、後処理を解除して印刷を継続するか(ステップS26,S28)、もしくは印刷を停止してジョブをハードディスク等に保存する(ステップS18)。保存されたジョブは、後からユーザが呼び出すことができ、その際、後処理をキャンセルするか、設定を変更するかをユーザが選択的に指示することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリンタや複写機、ファクシミリ又はこれらを複合した複合機により画像を形成し、その画像が転写された用紙に何らかの後処理を施した上で排出することができる画像形成システム及び画像形成方法に関する。
この種の画像形成システム又は画像形成方法に関する先行技術として、排紙部に排紙された用紙に対して、ステープルやパンチ等を施すフィニッシャ機能を備えた画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この先行技術においてステープルやパンチを施すための機構は、排紙部に設定された移動範囲内で移動可能であるため、用紙サイズが違っても、ステープル機構やパンチ機構を用紙の適切な位置へ移動させて対応することが可能である。
また上記の先行技術では、画像を形成した用紙を排紙部に排出してステープル綴じしたり、用紙にパンチ孔を開けたりするための命令を、印刷コマンドデータに含めて指示することができる。印刷コマンドデータで指示される内容には、用紙をステープル綴じする際のステープル位置や、パンチ穴を開ける際のパンチ位置等の情報が含まれる。
さらに上記の先行技術では、指示されたステープル位置がステープル機構の移動範囲外であったり、あるいはパンチ位置がパンチ機構の移動範囲外であったりした場合、ステープル指示又はパンチ指示そのものを印刷コマンドデータから自動的に削除するものとしている。このため先行技術によれば、無理なステープル指示やパンチ指示がなされたことによる印刷停止や動作不能の発生を未然に回避し、強制的に印刷処理を進めることができる。
特許第3766164号公報
上述した先行技術は、これを機械としてみた場合、無理な指示を受けても印刷処理の進行が滞らず、動作効率を低下させないという点では有効であるかのように考えられる。しかしながら、これをユーザ側からみた場合、自己がステープル指示やパンチ処理を確かに行ったにもかかわらず、実際に機械がその指示を無視して印刷処理だけを完了してしまうと、ユーザはなぜ自分の指示が無視されたのか直ぐには理解できず、機械に対する違和感や不信感が生じてしまうし、極端な場合は、ユーザが機械の故障であると誤解するおそれがある。
また先行技術では、ステープル指示やパンチ処理に無理があった場合、動作効率を追求するあまり機械によって一方的に指示が消去されてしまうことになる。このため、ユーザが希望したステープル綴じやパンチ孔開けは完全に無視されてしまい、ユーザの利便性に欠けるという問題があるし、あくまでユーザが後処理を望む場合は、もう一度ステープル位置やパンチ位置を設定し直して再度の作業を行う必要があり、かえって効率を悪化させてしまう。
そこで本発明は、作業効率とユーザビリティの向上とをバランスよく実現できる技術の提供を課題としたものである。
第1に本発明は、画像形成装置及び後処理装置からなる画像形成システムを提供する。第2に本発明は、画像形成方法を提供する。本発明の画像形成方法は、第1の発明である画像形成システムの作動を伴って実行される。
システムの画像形成装置は、画像データをページごとに処理し、この処理済みの画像データに基づいて形成した画像を用紙に転写して排出する機能を有する。また後処理装置は、画像形成装置から排出された用紙を受け取り、この用紙に所定の後処理を行うことで後処理済みの用紙を排出するか、もしくは後処理を行うことなく排出するかのいずれかの動作を実行する機能を有する。画像が転写された用紙に対する後処理には、例えば用紙を束にしてステープル綴じを行うステープル処理や、用紙にファイリング用のパンチ孔を開けるパンチング処理等があるが、これらに限るものではない。
本発明の画像形成システムでは、画像データの処理とこれに基づく画像の形成動作が行われるジョブ単位ごとに後処理を行うべきか否かを設定することができる。そして、後処理が設定された状態で画像を形成する動作の実行中に後処理に関して所定の障害が発生した場合、システムは画像形成装置による画像を形成するための動作を停止させて画像データ及び後処理を行う旨の設定を保存するか、もくしは後処理を行う旨の設定を解除して画像形成装置による画像を形成するための動作を実行させるかのいずれかの動作を予め設定された固有の設定値に基づいて実行することで上記の課題を解決する。
後処理に関する障害は、例えばステープル綴じに関してステープル切れや用紙枚数の超過、用紙サイズ・用紙種類の不適合等であったり、パンチ孔開けに関してパンチ屑の満杯、用紙サイズ・用紙種類の不適合等であったりするが、これらに限らない。いずれにしても、後処理を行う上で画像形成システムに何らかの障害となる事象が生じていた場合、その後のシステムとしての挙動(振る舞い)は予め設定された固有の動作となる。
このときの固有の動作として、例えば機械効率の向上に重きを置く内容が設定されていれば、システムの挙動は、後処理を行う設定を解消して画像の形成動作を優先させるものとなる。一方、固有の動作としてユーザの利便に重きを置く内容が設定されていれば、システムの挙動は画像の形成動作を停止するとともに、そのジョブで処理された画像データ及び後処理に関する設定の内容をひとまず保存するものとなる。
固有の動作をいずれの内容で設定するかは、予めシステムの運用に際してユーザ(又はシステムの管理者等)が任意に選択することができる。したがってユーザは、あくまで作業効率を優先してシステムを運用することが利益であると考える場合、それに応じた内容で固有の動作を設定することができるし、逆に後処理上の障害があった場合はシステムが動作を停止し、画像データや後処理の設定等のジョブに関する情報を保存しておいてくれた方が利便であると考える場合、それに応じた内容で固有の動作を設定することができるため、単に機械としての効率を追求するだけでなく、ときにはユーザにとっての利便性を高めながらシステムを稼働させることができる。
また本発明の画像形成システムは、別途独立の態様を有する。システムの基本構成は画像形成装置及び後処理装置であるが、独立の態様では、後処理に関して障害が発生したと判断された場合、システムは、画像形成装置による画像を形成するための動作を行うことなく画像データ及び後処理を行う旨の設定を保存する。
上記のように、後処理を行う旨が設定されたジョブに関して、そのジョブで処理された画像データをひとまず保存しておけば、これを後から適宜読み出し、後処理を解除して印刷するか、もしくは後処理に関する設定を変更するか等の方針についてユーザの意志を仰ぐことができる。
このためより好ましくは、本発明の画像形成システムにおいて後処理に関する障害が発生したと判断された場合、画像データ及び後処理を行う旨の設定の保存を行う前に画像形成装置により画像を形成するための動作を停止させてエラー状態を発生させる。そしてシステムは、画像データ及び後処理を行う旨の設定の保存を行うと、先に発生させたエラー状態を解除する。
このように、特定のジョブについて処理した画像データ及び後処理を行う旨の設定を保存した後でエラー状態を解除することにより、システムは引き続き別のジョブについて画像データを処理することが可能となる。そしてシステムは、特定のジョブについて画像データ及び後処理を行う旨の設定が保存された状態で、別のジョブについて処理した画像データを用いて画像形成装置により画像を形成する動作を実行することができる。
この場合、1つのジョブに関して発生した障害が原因でシステムがエラー状態のまま延々と動作を停止し続けることがなく、システムは障害が発生したジョブの情報をひとまず退避させておき、その上で別のジョブを実行することができる。このため画像形成システムとしての生産性が損なわれないし、また、障害が発生したジョブに関する情報も消去されることなく後から利用できるため、ユーザの利便性を向上することができる。
また、画像形成システムの独立の態様には以下の特徴が追加される。すなわち、後処理が設定されたジョブについて障害が発生し、画像データ及び後処理を行う旨の設定の保存が行われた場合、そのジョブで設定された後処理を解除して画像形成装置による画像の形成を継続させるか、もしくはそのジョブで設定された後処理に関する条件を変更して後処理装置による後処理を実行させるかのいずれかを選択的に指示することができる。
この場合、保存されたジョブに関して後処理を解除してとにかく作業を優先させるか、それとも後処理の設定に関する条件を変更し、あくまで後処理を実行させるかの指示をユーザに仰ぐことで、ユーザの利便性を大きく向上させることができる。
本発明の画像形成システム及び画像形成方法は、後処理に関して障害が発生した場合、そのジョブで用いる画像データや後処理に関する設定をひとまず保存しておくことで、先に行った画像データの処理や設定の動作を無駄にすることなく、これらを後から有効に活用することができる。
また、後処理に関して障害が発生した場合であっても、システムが動作を延々と停止し続けることがないので、システム全体として生産性を損なうことがないし、ユーザの要求に反して後処理が勝手にキャンセルされることがないので、個々のユーザの作業効率を悪化させることもない。
以下、本発明の画像形成システムの実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システムの概略構成図である。この画像形成システムは、画像形成装置2及び後処理装置4を備えている。画像形成システムは、画像形成装置2の用紙排出方向に隣接して後処理装置4が連結された状態で稼働する。
また図1に示されているように、画像形成装置2及び後処理装置4には、それぞれ画像形成制御部120及び後処理制御部250が装備されている。これら制御部120,250は、例えば中央演算処理装置(CPU)を備えた電子回路から構成されており、この電子回路が回路基板上に形成された状態で画像形成装置2又は後処理装置4にそれぞれ内蔵されている。また、これら制御部120,250には、それぞれ記憶部130,280が接続されている。これら記憶部130,280の具体例としては、例えば半導体メモリ(ROM,RAM)や磁気記憶装置(ハードディスク)、光磁気記録媒体(RAMディスク)等の記憶装置が挙げられる。本実施形態では特に、画像形成装置2の記憶部130には半導体メモリとともに磁気記憶装置(以下、「ハードディスク」と称する。)が用いられている。
画像形成装置2では、操作・表示部110を操作して設定したデータが、画像形成制御部120を介して記憶部130(例えばRAM)に格納される。この設定には、用紙のサイズ、タイプ及び送り方向、原稿濃度、枠消去、綴じ代、4in1の集約処理等があり、それぞれの設定に応じて画像処理が行われる。画像形成装置2が画像処理に要する時間は、この設定の内容に依存する。画像形成制御部120に結合された記憶部130(例えばROM)には、マルチスレッド処理を行う複合機用アプリケーションプログラムが格納されている。
例えば、原稿の複写を伴う画像処理では、オートシートフィーダ400のトレイ140上に原稿を載置し、操作・表示部110のスタートボタン(図示されていない)をユーザが押下すると、この操作に応じて以下の処理が行われる。先ず、オートシートフィーダ400に内蔵された用紙センサ143が原稿用紙を検知している場合、オートシートフィーダ400により原稿が一枚ずつ送られて排紙され、その途中でスキャナ144により原稿画像が走査される。このとき読み取られた画像データは、画像形成制御部120を介して記憶部130(例えばRAM)に1つのジョブ単位で格納される。
画像形成制御部120は、この画像データに対し、画像のノイズ除去などの前処理を行った後、各種の設定に応じた画像処理を行い、そのデータをページごとにプリントエンジン150へ供給する。これにより、プリントエンジン150の感光ドラム表面に静電潜像が形成され、これがトナーで現像される。
その一方で、画像形成装置2の内部では、給紙部160から取り出された用紙がレジストローラ170へ送られ、ここで一旦停止されている。プリントエンジン150の感光ドラムが所定回転角まで到達すると、このタイミングでレジストローラ170により用紙が再び搬送され、これによりトナー像が用紙に転写される。この用紙は定着器180を通って加熱・加圧され、これによりトナー像が用紙に定着される。トナー像を転写された用紙は転写紙となり、この転写紙は上下の排出ローラ対191の間を通って排紙され、後処理装置4に引き渡される。
図2は、後処理装置4の内部構造を説明するための正面断面視の説明図である。図2に示すように、この後処理装置4は、転写紙Pにファイリング用の孔開けをしたり(パンチング処理)、一時的にストックされた用紙束P1をステープル(綴じ針)で綴じ止めしたり(ステープル処理)するためのものである。このような孔開けや綴じ止めがされた転写紙Pは、後処理済みの用紙として後処理装置4から排出される。
後処理装置4は、略直方体形状を有するハウジング(装置本体)11を備えている。このハウジング11には、画像形成装置2の排出ローラ対191に対向した部分に用紙搬入口111が形成されている。また、ハウジング11における用紙搬入口111と反対側の側面には、後処理装置4から排出された転写紙Pを受ける排出装置20が設けられている。
排出装置20は、上下2段に配置された2つのトレイを有している。本実施形態の場合、下側に位置するトレイがメイントレイ30であり、上側に位置するトレイがサブトレイ40となっている。このうちメイントレイ30には、ステープル処理が施された後の用紙束P1が排出される。ステープル処理は、後処理装置4の排出モードがステープルモードに設定された状態で行われる。このステープルモードが設定されると、後処理装置4は用紙束P1を一旦ハウジング11内の中央部に一時的に貯留し、ここでステープル処理を施した後にメイントレイ30に排出する動作を行うものとなっている。もう一方のサブトレイ40には、ステープル処理が施されることなく1枚ずつ排出される転写紙Pが排出される。これらメイントレイ30及びサブトレイ40間には、メイントレイ30上の用紙束P1を整合させる整合部材50が設置されている。また各トレイ30,40は、用紙排出方向下流側に向かってせり上がるようにして傾斜している。なお、後処理装置4にて設定される排出モードは、上記のステープルモードの他に、ステープル処理を施さない非ステープルモードやソーティングモード、非ソーティングモード等がある。
いずれにしても、画像形成装置2の排出ローラ対191から排出された転写紙Pは、後処理装置4の内部に導入され、ここでパンチング処理やステープル処理が施された後、排出対象のメイントレイ30又はサブトレイ40に排出されることになる。転写紙Pには、普通紙以外にトレーシングペーパ、OHPシートその他のシート状の記録媒体が含まれる。
用紙搬入口111には上下一対のガイド板112が設けられており、これらガイド板112は、転写紙Pの排出方向でみて上流から下流に向かってテーパ状(先細状)に配置されている。上記のパンチング処理を行うため、用紙搬入口111に隣接する位置にパンチングマシン12が配置されている。排出ローラ対191から排出された転写紙Pは、これらのガイド板112に案内されつつパンチングマシン12へ搬送される。
パンチングマシン12は、例えば2本の孔開け用パンチロッド121を備えている。これらパンチロッド121は、転写紙Pの排出方向に対して直交する方向に一定の間隔(例えば2つ穴綴じ用として規定された間隔)をおいて配列されている。転写紙Pが搬送されてくると、パンチングマシン12は転写紙Pの先端位置を図示しないストッパで一時的に停止させ、そこに位置決めした状態でパンチロッド121を下降させることにより、転写紙Pの所定の位置にパンチングホールを穿孔する。パンチロッド121はその下降に伴い転写紙Pを貫通し、さらに下方の台座に設けられた所定のパンチ受け孔に挿入される。パンチングマシン12の下方にパンチ屑受け122が配置されており、穿孔により生じたパンチ屑(穿孔により抜けた部分)はパンチ屑受け122に収容される。このようにして転写紙Pにパンチング処理が施された後、パンチングマシン12のストッパが退避させられると、次に転写紙Pは排出ローラ対191の駆動によりカール取り装置13に送り込まれる。
カール取り装置13は、画像形成装置2の加熱による定着処理において転写紙Pに生じたカール(湾曲くせ)を除去するためのものである。カール取り装置13は、二組のカール取りローラ対131,132を備えている。二組のカール取りローラ対131,132は、それぞれ互いに逆方向のカールを矯正することで転写紙Pを平らな状態に復元する。カールの方向は、転写紙Pにおける画像の形成状態(画像が転写紙Pの片面に複写されているのか両面に複写されているのか)などにより異なるが、画像形成装置2が両面印刷機構を有する場合は両方向への矯正が特に有効である。
ハウジング11内には、用紙排出方向でみてカール取り装置13の下流位置に大小の搬送ローラ対14が配置されている。さらに搬送ローラ対14の下流には、サブトレイ40へ向けて斜め上方に延びる第1用紙搬送路113と、これとは逆に斜め下方へ延びる第2用紙搬送路114が形成されており、これら第1用紙搬送路113及び第2用紙搬送路114は搬送ローラ対14の位置で上下に分岐している。これらの分岐点に分岐爪141が配置されており、転写紙Pの搬送先は、分岐爪141によって第1又は第2用紙搬送路113,114に切り換えられるようになっている。すなわち、分岐爪141が第2用紙搬送路114を閉じると、第1用紙搬送路113が開通した状態となる。この状態で搬送ローラ対14から送り出された転写紙Pは、分岐爪141及び第1用紙搬送路113に案内されてサブトレイ用排出ローラ対142のニップ部まで搬送され、サブトレイ用排出ローラ対142の駆動でサブトレイ40へ向けて排出される。一方、分岐爪141が第1用紙搬送路113を閉じると、今度は第2用紙搬送路114が開通した状態となり、搬送ローラ対14から送り出された転写紙Pは、分岐爪141及び第2用紙搬送路114に案内されて中間トレイ15へ搬入される。
第2用紙搬送路114には、4つの用紙搬入機構151が順次直列に配置されている。これらの用紙搬入機構151によって転写紙Pは、サイズにより異なった経路で中間トレイ15の用紙受け台152上へ案内される。用紙受け台152は、複数枚(例えば、普通紙で20枚程度)の転写紙Pを保持することができるように容量設定されている。用紙受け台152上に送り込まれた転写紙Pは、押さえコロ153によってさらに下方へ送り込まれ、受け止め部材154に位置決めされた状態で静止する。次に第2用紙搬送路114を通じて搬送されてきた転写紙Pは、その転写面(片面印刷の場合)を先の転写紙Pの裏面に重ね合わせるようにして受け止め部材154により位置決めされる。このようにして、用紙受け台152上に複数枚の転写紙Pが整合された状態で用紙束P1が形成されると、ステープラ16によって用紙束P1にステープル処理が施される。
第2用紙搬送路114の上端近傍、つまり用紙受け台152の最上部位置に駆動プーリ154aが設置されている。一方、第2用紙搬送路114の下端近傍である用紙受け台152の最下部位置には従動プーリ154bが設置されている。そして、これらプーリ154a,154bの間に無端ベルト155が掛け回されており、この無端ベルト155に上記の受け止め部材154が固定されている。したがって、用紙束P1をステープル処理した後に駆動プーリ154aを回転させると、受け止め部材154に支持された用紙束P1は上方へ持ち上げられ、メイントレイ用排出ローラ対156のニップ部にまで搬送される。そして用紙束P1は、メイントレイ用排出ローラ対156の駆動によってメイントレイ30上に排出される。
メイントレイ30は、後処理装置4の側面に沿って上下方向に移動可能に構成されている。後処理装置4においてメイントレイ30の上面位置はセンサ17により検知されており、メイントレイ30の上面位置は、常に用紙束P1を積載するのに最適な高さ位置になるように制御されている。これにより、メイントレイ30上に多量の転写紙Pが排出される場合でも、新たに排出される用紙束P1は、排出済みのメイントレイ30上に積載されている用紙束P1に阻害されることなく排出される。
メイントレイ30とサブトレイ40との間には、メイントレイ30へ排出される用紙束P1の先端を揃えるための整合部材50が設けられている。用紙受け台152から無端ベルト155の駆動でメイントレイ用排出ローラ対156を介してメイントレイ30上に順次排出される用紙束P1は、この整合部材50の作用で整合処理が施され、これによって複数の積み重なった用紙束P1が不揃いになる不都合が解消される。
上述のように後処理装置4には、画像転写後の転写紙Pにパンチング処理やステープル処理を施すための後処理機能が備わっている。画像形成システムでは、後処理装置4においてパンチング処理やステープル処理を実行するか否かは、例えばユーザが画像形成装置2の操作・表示部110を操作することで1つのジョブごとに設定することができる。
すなわち、ユーザがこれから実行するジョブにおいて転写紙Pにファイリング用の孔開けを要求する場合、ユーザは操作・表示部110を通じて所定の操作(例えばボタン操作、タッチ操作等)を行い、後処理装置4においてパンチング処理を実行するための設定を行うことができる。
あるいは、ユーザがこれから実行するジョブにおいて、転写紙Pを束にして綴じ止めすることを要求する場合、ユーザは操作・表示部110を通じて所定の操作(例えばボタン操作、タッチ操作等)を行い、後処理装置4においてステープル処理を実行するためのステープル設定を行うことができる。さらにユーザは、これから実行するジョブにおいて上記のパンチング処理及びステープル処理の両方を実行するための設定を行うこともできる。
ジョブごとにユーザが行った設定の内容(設定値)は、画像形成装置2の画像形成制御部120により受け付けられ、記憶部130(例えばRAM)に一時的に保存される。そして画像形成制御部120は、ジョブごとの設定に基づいて後処理制御部250に動作指示信号を送信する。この動作指示信号には、ジョブごとの用紙種類や用紙サイズ、印刷枚数、印刷形態(片面又は両面)等の情報が含まれるほか、上記のパンチング処理やステープル処理に関する指示内容が含まれる。なお、片面又は両面の印刷形態は、画像形成装置2が両面印刷機構を備えている場合に有効となる設定である。後処理制御部250は、受け取った指示信号にしたがってパンチングマシン12やステープラ16の動作を制御するほか、分岐爪141や用紙搬入機構151、駆動プーリ154aの各動作、メイントレイ30の上下動作等を制御する。この結果、ジョブごとにユーザが後処理の内容を個別に設定する操作を行うことで、その設定にしたがって後処理装置4が各種の必要な動作を行うことになる。
以上が画像形成システムの基本的な構成及び動作であるが、加えて本実施形態では、後処理を行う上で生じる各種の障害に関して以下の特徴を有している。
先ず、後処理を行う上で発生する障害の例について説明する。
ユーザが実行するジョブについてステープル処理が設定されていた場合、原則として後処理装置4にてステープラ16によるステープル処理を行うため、画像形成装置2から排出された転写紙Pは順次、第2用紙搬送路114に送り込まれる。ところが、ステープラ16には上記のように制限枚数(例えば20枚程度)があるため、この制限枚数を超えてステープル処理が設定されたジョブに関しては、後処理装置4においてその全てのページをステープル処理することができなくなり、後処理上では障害が発生する。
あるいは、ユーザがステープル処理を設定したジョブの実行に際し、ステープラ16にステープル(綴じ針)がストックされていなかった(もしくは使い果した)場合、やはりそのジョブに関してステープル処理を実行できなくなり、後処理上は障害となる。
また、ユーザが実行するジョブについてパンチング処理が設定された場合、原則としてパンチングマシン12を動作させて転写紙Pにファイリング用の孔開けが行われる。ところが、そのジョブの実行に際して上記のパンチ屑受け122が満杯(パンチ屑フル)になった場合、パンチ屑詰まりによる機械トラブルを避けるため、後処理上は障害となる。
さらに、ジョブで使用される用紙のサイズや種類がパンチング処理やステープル処理といった後処理に適合しない場合がある。例えば、比較的小さいサイズの用紙(葉書サイズ等)を使用しているにも関わらずパンチング処理が設定されたり、あるいは比較的厚手の用紙や封筒、葉書等を使用するにもかかわらずステープル処理が設定されたりした場合、後処理そのものが不適合(禁則)となるため、やはり後処理上では障害となる。
ただし、障害が発生した場合、単にシステムの動作を停止させるだけでは生産性が悪く、作業効率が低下することになる。そうかといって、ユーザが設定した後処理を無視してシステムが勝手に印刷を続行してしまうと、ユーザは自己が設定した後処理がなぜ実行されなかったのかを直ぐに理解できないし、あくまでユーザが後処理を希望する場合はジョブをやり直すことになり、手戻りを生じさせることになる。
そこで本実施形態では、後処理に関して発生し得る障害を見越して最適な画像形成システムの動作制御を行っている。以下、本実施形態で行われるシステム動作制御について例を挙げて説明する。また以下の説明により、画像形成システムの稼働に伴い実施される画像形成方法の例が明らかとなる。
〔第1例〕
図3は、画像形成制御部120が実行するシステム動作制御の第1例を示すフローチャートである。画像形成制御部120は、画像形成処理(描画)を完了すると、これに続き第1例として図3のシステム動作制御を実行する。以下、具体的な手順を追って説明する。
ステップS10:画像形成制御部120は、今回のジョブで設定された印刷条件を記憶部130から読み出す。印刷条件は、上述のように操作・表示部110を通じてジョブごとにユーザが設定した内容に基づいて決定され、記憶部130に記憶されている。
ステップS12:次に画像形成制御部120は、読み出した印刷条件に後処理に関する設定が含まれるか否かを判断する。具体的には、印刷条件に上記のステープル処理やパンチング処理等の後処理の設定が含まれているか否かを判断する。特に後処理に関する設定がなければ(No)、画像形成制御部120はそのまま印刷処理を継続し(図中のステップS28)、ここでひとまずシステム動作制御を終了する。一方、後処理に関する設定が含まれていれば(Yes)、画像形成制御部120は次のステップS14に進む。
ステップS14:画像形成制御部120は、今回のジョブにおいて後処理上の障害(NG)が発生しているか否かを判断する。具体的には、今回のジョブに関して先に述べた各種の障害のいずれかが発生しているか否かを判断する。その結果、特に障害が発生していなければ(No)、画像形成制御部120はそのまま印刷処理を継続し(図中のステップS28)、ひとまずシステム動作制御を終了する。一方、何らかの障害が発生していれば(Yes)、画像形成制御部120は次のステップS16に進む。
ステップS16:画像形成制御部120は、画像形成システムに固有の設定値(固有設定値)が後処理エラーを発生させる内容に対応したものであるか否かを判断する。ここでいう固有設定値とは、後処理に関する障害発生時に画像形成システムとしてとるべき動作(振る舞い)の内容を表す固有値を意味する。このような固有設定値は、予め画像形成装置2の記憶部130に記憶されており、画像形成制御部120は、記憶部130から読み出した固有設定値に基づいてステップS16の判断を実行する。
固有設定値は、例えば大きく分けて2つである。その第1は、後処理に関する障害発生時に画像形成システムの動作を停止し、エラーを発生させるとともにエラーが生じたジョブの内容を後で読出可能な状態に保存するという一連の動作に対応した設定値(バイナリではONで表す)である。第2は、障害発生時に後処理を自動的に解除し、エラーを発生させることなく印刷を継続する一連の動作に対応した設定値(OFFで表す)である。前者である第1の固有設定値(=ON)を有する場合(ステップS16=Yes)、画像形成制御部120は次にステップS18に進む。一方、後者である第2の固有設定値(=OFF)を有する場合(ステップS16=No)、画像形成制御部120は別のステップS26に続いてステップS28に進む。以下、それぞれのステップについて説明する。
先ず、システムが第2の固有設定値を有する場合は以下の手順が実行される。
ステップS26:画像形成制御部120は、画像形成システムの固有設定値に基づいて自動的に後処理を解除する。これにより、今回のジョブでユーザが設定した後処理はキャンセルされる。
ステップS28:ステップS26において後処理を解除すると、この状態で画像形成制御部120は印刷処理を継続する。この場合、ステープル処理やパンチング処理といった後処理は行われず、転写紙Pは例えば上段のサブトレイ40に順次排出される。
逆に、システムが第1の固有設定値を有する場合以下の手順が実行される。
ステップS18:画像形成制御部120は、画像形成システムの固有設定値に基づいて後処理エラーを発生させる。これに伴い、画像形成制御部120は画像形成システムの動作を停止させる。また画像形成制御部120は、後処理エラーを発生させると、そのエラーに対応するジョブに関する情報を記憶部130のハードディスクに保存する。これにより、今回のジョブの内容は一時的な記憶領域(RAM)から退避され、後で読み出し可能な保存領域に移動される。
ステップS20:画像形成制御部120は、上記のようにエラージョブに関する情報のハードディスクへの保存(書き込み動作)が完了したことを確認すると、次のステップS22に進む。
ステップS22:ハードディスクへの保存が完了したことを確認すると、画像形成制御部120はエラーを解除する。
ステップS24:次に画像形成制御部120はジョブ終了処理を行い、そこでシステム動作制御を終了する。ジョブ終了処理では、例えば今回のジョブで記憶部130のRAMに一時的に記憶された内容が消去される。これにより、今回のジョブそのものが印刷ジョブとしてはキャンセルされることになる。したがって、例えば別のユーザ(同じユーザでもよい)による新たなジョブが続いて実行された場合は、画像形成制御部120はクリアしたRAMの記憶領域に次のジョブの内容を書き込み、新たな画像処理とその印刷動作に移行することができる。なお、このとき操作・表示部110にはエラージョブの終了に関する情報が表示される。具体的な表示内容については別の図面を参照しながら後述する。
図4は、先のシステム動作制御においてエラーを発生させた後に実行されるジョブ継続処理の内容を示したフローチャートである。画像形成制御部120は、システム動作制御のステップS18〜ステップS24を実行してシステム動作制御を終了すると、次に図4のジョブ継続処理を実行する。以下、具体的な手順について説明する。
ステップS40:画像形成制御部120は、記憶部130のハードディスクにエラージョブに関する情報が保存されているか否かを確認する。この時点では先のシステム動作制御で保存されたエラージョブの情報が存在するため(Yes)、画像形成制御部120は次にステップS42に進む。
ステップS42:画像形成制御部120はユーザによる選択操作を待ち受ける。ここでの選択操作は、操作・表示部110を通じて行われる。ユーザによる選択操作は、ハードディスクに保存されたエラージョブの選択と、そのジョブに関して後処理を解除して印刷処理を継続させるか、もしくは設定を変更して後処理を実行するかのいずれかをユーザが指示することで行われる。
この場合、例えば図5に示されているように、画像形成制御部120は操作・表示部110において例えばハードディスクに保存されたジョブの一覧を表示する。ジョブ一覧には、ジョブが実行された時刻、ジョブを実行したユーザ名、ジョブに含まれるページ数(印刷枚数)、エラー内容等の情報が含まれる。この他にエラー情報としてジョブ名や日付等の情報を追加してもよい。いずれにしても、例えばユーザが一覧表示の中から選択したジョブの表示部分に触れると、その選択されたジョブの表示が反転(白地→黒地等)する。
また、このとき画像形成制御部120は、操作・表示部110に「後処理エラーのため印刷されなかったジョブがあります。一覧から対象のジョブを選択し、後処理を取り消して強制継続するか、設定を変更して下さい。」等の文字情報をダイアログボックス形式で表示する。そして、上記のようにユーザによりジョブが選択されると、「強制継続」、「設定変更」等の文字情報を表示した操作ボタンの表示を有効化し、実際にタッチ操作可能な状態にする。このときユーザがいずれかの操作ボタンに触れることで、その後の画像形成システムが取るべき動作を選択的に指示することができる。
ステップS42でユーザが強制継続ではなく設定変更を指示した場合(No)、画像形成制御部120は次のステップS44に進む。これに対し、ユーザが強制継続を指示した場合(Yes)、画像形成制御部120はステップS50に進む。以下、それぞれの場合について説明する。
ステップS44:先のステップS42で、ユーザが強制継続ではなく設定変更を指示した場合(No)、画像形成制御部120は設定が変更されるまで待機状態となる。
ここでいう設定の変更とは、そのとき発生している障害を取り除いたり、あるいは障害の発生を回避したりするための具体的な条件設定の変更を意味する。例えば、後処理の障害がステープラ16の「ステープル切れ」という現象に起因する場合、ユーザが充分な量のステープルを補充することで「ステープル切れ」が解消されるので、それによって後処理上の障害は取り除かれる。
あるいは、今回のジョブでステープル処理に適さない種類の用紙を使用しているにもかかわらず、パンチング処理とともにステープル処理が設定されていたことに起因して障害(後処理禁則)が発生している場合、ユーザがステープル処理を取り消すか、もしくは用紙の種類(用紙カセット)を変更することで条件設定が変更され、それによって障害の発生は回避されることになる。反対に、パンチング処理に適さない種類の用紙に対してステープル処理とともにパンチング処理が設定されていた場合、ユーザがパンチング処理を取り消すか、もしくは用紙の種類(用紙カセット)を変更することで障害の発生が回避されることになる。
上記の他にも、後処理の障害が「パンチ屑フル」という現象に起因している場合、ユーザがパンチ屑受け122に溜まったパンチ屑を取り除く操作を行うことで障害が取り除かれる。
いずれにしても、上記で例示したようにユーザが何らかの設定を変更する操作を行うと(ステップS44=Yes)、画像形成制御部120は次にステップS46に進む。
ステップS46:ユーザにより設定変更操作がなされると、画像形成制御部120は後処理上の障害が発生しているか否かを判断する。その結果、未だ障害が発生していれば(Yes)、再び画像形成制御部120はステップS44に戻って設定変更操作を待ち受ける。一方、障害が発生しなくなっていれば(No)、画像形成制御部120はステップS48に進んで印刷処理を継続する。
ステップS50:これに対し、先のステップS42でユーザが強制継続を選択して指示した場合(Yes)、画像形成制御部120は後処理を解除する。これにより、今回のジョブでユーザが設定した後処理は強制的にキャンセルされる。
ステップS48:ステップS20において後処理を解除すると、この状態で画像形成制御部120は印刷処理を継続する。この場合、ステープル処理やパンチング処理といった後処理は行われず、転写紙Pは例えば上段のサブトレイ40に順次排出されることになる。
上述したシステム動作制御の第1例によれば、画像形成システムに機械固有の設定値をユーザサイドが予め付与しておくことで、障害発生時の動作をユーザに好都合なパターンに統一することができる。例えば、障害発生時に印刷を停止し、ジョブの内容を保存しておくことがユーザにとって利便であれば、その挙動に合わせて固有設定値を付与することができるし、反対に障害が発生しても、とにかく最後まで印刷を継続させることがユーザにとって利便であれば、その挙動に合わせて固有設定値を付与することができる。この点、機械として障害発生時に常に決まった1つの動作しかとり得ない場合と比較して、システム動作制御の第1例を採用する方がユーザの利便性は高い。
その上で、本実施形態の画像形成システムでは、後処理エラーとなったジョブをユーザが後から確認し、自己の判断で後処理をキャンセルして印刷を強制継続するか、もしくは設定を変更して後処理を実行するかをユーザが選択することができるので、ユーザにとっての利便性がさらに向上する。
また本実施形態の画像形成システムでは、後処理エラーとなったジョブに続いて別のジョブが指定されていた場合であっても、後処理エラーとなったジョブの内容をひとまずハードディスクに退避させておき、その上で次のジョブを実行することができる。このため、1つのジョブのエラーによって後続のジョブの実行が滞ることがなく、機械全体としての作業効率をも低下させない利点がある。
〔第2例〕
次に図6は、画像形成制御部120が実行するシステム動作制御の第2例を示すフローチャートである。画像形成制御部120は、画像形成処理(描画)を完了すると、これに続き第2例として図6のシステム動作制御を実行することもできる。なお図6中のステップS10〜ステップS16、ステップS18〜ステップS28については、先に説明した第1例と同じ内容であるため、以下では異なる点について説明する。
ステップS17:第2例のシステム動作制御では、ステップS14で後処理に関する障害が発生していると判断され、かつ、エラー状態を発生させる固有設定値がシステムに与えられていた場合(ステップS16=Yes)、そのまま直ちにエラーを発生させるのではなく、予め設定された指定時間(例えば10秒〜60秒程度で設定可能)をタイマでカウントする。
画像形成制御部120は、タイマがカウントアップするまで(No)の間はステップS17からステップS14に戻り、後処理上の障害が発生しているか否かを確認し続ける。この間にユーザが障害(例えばステープル切れ、パンチ屑フル等)を発見し、障害を取り除いた場合、画像形成制御部120はステップS14で後処理上の障害が無くなったと判断する(No)。この場合、画像形成制御部120はステップS28に進んでそのまま印刷処理を継続することができる。
一方、障害が取り除かれることなくタイマがカウントアップすると(ステップS17=Yes)、画像形成制御部120は次にステップS18に進み、そこで始めてエラーを発生させるのである。
上述したシステム動作制御の第2例によれば、後処理上の障害が発生した場合であっても、指定時間が経過するまではシステムが次の動作(エラー発生、ジョブ保存動作)に進むことなく待ち受け状態となる。このため、指定時間内にユーザが障害の発生に気付くための猶予を与えることができ、この間にユーザが障害を取り除いた場合は、そのまま直ちに印刷動作を続行することができるので、ユーザの利便性に加えて機械としての生産性をも向上することができる。
本発明は上述した一実施形態に制約されることなく、各種の変形や置換を伴って実施することができる。後処理装置4は、ステープル処理に関して転写紙Pを中間トレイ上で用紙搬送経路の横断方向(例えばユーザからみて奥の方向)にシフトさせ、所定のステープル位置に整合させた後にステープル処理を施す機構を備えていてもよい。この場合、ステープル処理が設定されたジョブについて、シフト動作に適していない用紙サイズ(葉書サイズ等)が使用された場合はシフト禁止(禁則)となり、後処理上の障害が発生することになる。
システム動作制御(第1例又は第2例)において、エラージョブがハードディスクに保存された際(ステップS18)にエラーページを出力したり、エラー報知音を出力させたりする手順を追加してもよい。この場合、ユーザが出力物を取りに来た際に、エラーとなったジョブの内容がハードディスクに保存されていることを知らせることができる。
本実施形態で挙げた後処理上の各種の障害はあくまで例示であり、画像形成システムの構成に応じて別の障害が想定される場合は、その障害に合わせてシステム動作制御の第1例又は第2例を実行することができる。
その他、一実施形態で挙げた各種の部材や駆動部品はいずれも好ましい例示であり、これらは適宜変形して実施することが可能である。
画像形成システムの構成を概略的に示した正面図である。 後処理装置の内部構造を説明するための正面断面視の説明図である。 画像形成制御部が実行するシステム動作制御の第1例を示すフローチャートである。 システム動作制御においてエラーを発生させた後に実行されるジョブ継続処理の内容を示したフローチャートである。 エラー発生・ジョブ保存時に操作・表示部に表示されるダイアログボックスの例を示した図である。 画像形成制御部が実行するシステム動作制御の第2例を示すフローチャートである。
符号の説明
2 画像形成装置
4 後処理装置
12 パンチングマシン
16 ステープラ
120 画像形成制御部
130 記憶部
150 プリントエンジン
250 後処理制御部
280 記憶部

Claims (11)

  1. 画像データをページごとに処理し、この処理済みの画像データに基づいて形成した画像を用紙に転写して排出する画像形成装置と、
    前記画像形成装置から排出された用紙を受け取り、この用紙に所定の後処理を行うことで後処理済みの用紙を排出するか、もしくは前記画像形成装置から排出された用紙に後処理を行うことなく排出するかのいずれかの動作を実行する後処理装置とを備えた画像形成システムにおいて、
    前記画像形成装置による画像の形成に際して所定のジョブ単位で画像データを処理する画像処理手段と、
    前記画像処理手段により画像データが処理されるジョブ単位ごとに前記後処理装置により後処理を行うべきか否かを設定する後処理設定手段と、
    前記後処理設定手段により後処理を行う旨が設定された状態で前記画像形成装置が画像を形成するための動作の実行中に後処理に関して所定の障害が発生したか否かを判断する障害発生判断手段と、
    前記障害発生判断手段により障害が発生したと判断された場合、前記画像形成装置による画像を形成するための動作を停止させて前記画像データ及び前記後処理を行う旨の設定を保存するか、もくしは前記後処理を行う旨の設定を解除して前記画像形成装置による画像を形成するための動作を実行させるかのいずれかの動作を予め設定された固有の設定値に基づいて実行させる固有動作実行手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成システム。
  2. 画像データをページごとに処理し、この処理済みの画像データに基づいて形成した画像を用紙に転写して排出する画像形成装置と、
    前記画像形成装置から排出された用紙を受け取り、この用紙に所定の後処理を行うことで後処理済みの用紙を排出するか、もしくは前記画像形成装置から排出された用紙に後処理を行うことなく排出するかのいずれかの動作を実行する後処理装置とを備えた画像形成システムにおいて、
    前記画像形成装置による画像の形成に際して所定のジョブ単位で画像データを処理する画像処理手段と、
    前記画像処理手段により画像データが処理されるジョブ単位ごとに前記後処理装置により後処理を行うべきか否かを設定する後処理設定手段と、
    前記後処理設定手段により後処理を行う旨が設定された状態で前記画像形成装置が画像を形成するための動作の実行中に後処理に関して所定の障害が発生したか否かを判断する障害発生判断手段と、
    前記障害発生判断手段により障害が発生したと判断された場合、前記画像形成装置による画像を形成するための動作を行うことなく前記画像データ及び前記後処理を行う旨の設定を保存するジョブ保存手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成システム。
  3. 請求項2に記載の画像形成システムにおいて、
    前記障害発生判断手段により障害が発生したと判断された場合、前記ジョブ保存手段による前記画像データ及び前記後処理を行う旨の設定の保存が行われる前に前記画像形成装置により画像を形成するための動作を停止させてエラー状態を発生させるエラー状態発生手段と、
    前記ジョブ保存手段により前記画像データ及び前記後処理を行う旨の設定の保存が行われると、前記エラー状態を解除するエラー解除手段とをさらに備えたことを特徴とする画像形成システム。
  4. 請求項2又は3に記載の画像形成システムにおいて、
    前記画像処理手段は、特定のジョブについて処理した画像データが前記ジョブ保存手段により保存された後、引き続き別のジョブについて画像データを処理することが可能であり、
    前記ジョブ保存手段により特定のジョブについて前記画像データ及び前記後処理を行う旨の設定が保存された状態で、前記画像処理手段により別のジョブについて処理された画像データを用いて前記画像形成装置により画像を形成する動作を実行することを特徴とする画像形成システム。
  5. 請求項2から4のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
    前記後処理設定手段により後処理を行う旨が設定されたジョブについて前記ジョブ保存手段により前記画像データ及び前記後処理を行う旨の設定の保存が行われた場合、そのジョブで設定された後処理を解除して前記画像形成装置による画像の形成を継続させるか、もしくはそのジョブで設定された後処理に関する条件を変更して前記後処理装置による後処理を実行させるかのいずれかを選択的に指示する選択指示手段をさらに備えたことを特徴とする画像形成システム。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の画像形成システムにおいて、
    前記後処理設定手段は、
    少なくとも用紙の所定位置に孔開けを行うパンチング処理と、
    複数枚の用紙を積層させて用紙束を形成し、この用紙束の端部を綴じるステープル処理との少なくとも1つを後処理として設定可能であることを特徴とする画像形成システム。
  7. 画像形成装置にて画像データをページごとに処理し、この処理済みの画像データに基づいて形成した画像を用紙に転写して前記画像形成装置から排出する画像形成ステップと、
    前記画像形成ステップを通じて前記画像形成装置から排出された用紙を後処理装置にて受け取り、この用紙に所定の後処理を行った上で排出するか、もしくは前記画像形成装置から排出された用紙に後処理を行うことなく排出するかのいずれかの動作を実行する後処理ステップとから構成される画像形成方法において、
    前記画像形成ステップの実行に際し、所定のジョブ単位で画像データを処理する画像処理ステップと、
    前記画像処理ステップに先立ち、前記画像形成ステップを通じて画像データが処理されるジョブごとに前記後処理ステップにて後処理を行うべきか否かを設定する後処理設定ステップと、
    前記後処理設定ステップを通じて後処理を行う旨が設定された状態での前記画像形成ステップの実行中に、後処理に関して所定の障害が発生したか否かを判断する障害発生判断ステップと、
    前記障害発生判断ステップで障害が発生したと判断された場合、前記画像形成ステップで前記画像形成装置により画像を形成するための動作を行うことなく前記画像データ及び前記後処理を行う旨の設定を保存するジョブ保存ステップと
    から構成される画像形成方法。
  8. 請求項7に記載の画像形成方法において、
    前記障害発生判断ステップで障害が発生したと判断された場合、前記ジョブ保存ステップを通じて前記画像データ及び前記後処理を行う旨の設定の保存が行われる前に前記画像形成装置により画像を形成するための動作を停止させてエラー状態を発生させるエラー状態発生ステップと、
    前記ジョブ保存ステップで前記画像データ及び前記後処理を行う旨の設定の保存が行われた後、前記エラー状態発生ステップを通じて発生されたエラー状態を解除するエラー解除ステップとがさらに含まれる画像形成方法。
  9. 請求項7又は8に記載の画像形成方法において、
    前記画像処理ステップでは、特定のジョブについて処理した画像データが前記ジョブ保存ステップを通じて保存された後、引き続き別のジョブについて画像データを処理することが可能であり、
    前記ジョブ保存ステップで特定のジョブについて前記画像データ及び前記後処理を行う旨の設定が保存された後、あらためて前記画像処理ステップにより別のジョブについて処理された画像データを用いて前記画像形成装置により画像を形成する動作を実行することを特徴とする画像形成方法。
  10. 請求項7から9のいずれかに記載の画像形成方法において、
    前記後処理設定ステップで後処理を行う旨が設定されたジョブについて前記ジョブ保存ステップを通じて前記画像データ及び前記後処理を行う旨の設定の保存が行われた場合、そのジョブで設定された後処理を解除して前記画像形成装置による画像の形成を継続させるか、もしくはそのジョブで設定された後処理に関する条件を変更して前記後処理装置による後処理を実行させるかのいずれかを選択的に指示するための選択指示ステップがさらに含まれることを特徴とする画像形成方法。
  11. 請求項7から10のいずれかに記載の画像形成方法において、
    前記後処理設定ステップでは、
    少なくとも用紙の所定位置に孔開けを行うパンチング処理と、
    複数枚の用紙を積層させて用紙束を形成し、この用紙束の端部を綴じるステープル処理との少なくとも1つを後処理として設定可能であることを特徴とする画像形成方法。
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