JP5001613B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数種類の用紙を使用して画像を転写することができる画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置に関する先行技術として、印刷ジョブの実行中にいわゆる用紙エラーが発生すると、印刷ジョブを中断して次の印刷ジョブを実行するものがある(例えば、特許文献1参照。)。この先行技術では、印刷ジョブで指定された用紙が指定の給紙装置にセットされていなかったり、セットすることができない場合に用紙エラーと判断し、印刷ジョブの実行を中断している。その代わり先行技術では、次の印刷ジョブがあれば、そちらが先に実行されるので、画像形成装置全体としての印刷効率が低下しにくくなっている。
また先行技術では、用紙エラー発生後に用紙の補給や、指定された給紙カセットへの交換等によってエラーの発生原因が除去された場合、それまで中断されていた印刷ジョブが直ちに再開されるので、この面でも印刷効率がよくなると考えられる。
特開2005−349741号公報(第6頁、図3)
画像形成装置で用紙エラーが発生した場合の対処は、先行技術で挙げられているような用紙の補充や、印刷ジョブで指定された給紙カセットへの交換だけに留まらない。例えば、ユーザがジョブで指定したサイズの用紙が切れていたために用紙エラーが発生した場合を想定する。この場合、ユーザは同じサイズの用紙を補充してジョブを再開させてもよいが、ユーザには本来の指定した用紙サイズではなく、別の用紙サイズに変更して強制的にジョブを継続させることも一つの選択肢としてあり得る。
しかしながら先行技術では、このようなユーザの意思とは関係なく、用紙が補充されればその時点から直ちにジョブが再開されてしまうため、ユーザの意思を反映した動作を実行することができない。このように先行技術では、印刷効率を追求するあまり、ユーザの意思を尊重しないまま勝手に動作を行っており、機械としての利便性に欠けるという問題がある。
そこで本発明は、用紙エラーへの対処に際してユーザの意思を充分に反映させた上で動作することができる技術の提供を課題としたものである。
本発明の画像形成装置は、指定された種類の用紙切れによってエラーとなる事情があれば、画像の形成を中止してエラー状態とする。この状態で、ユーザの意思に基づいて強制継続が指示された場合、本発明の画像形成装置では、指定された種類の用紙が充填されたか否かに関わらず、強制継続を実行することで上記の課題を解決する。
例えば、指定された用紙収容部において用紙切れが発生し、用紙エラーとなった場合、通常(従来技術)であれば、そこに用紙が充填されると用紙エラーではなくなり、印刷動作(画像の形成)が開始されると見込まれる。これについて本発明では、ユーザが強制継続の意思を有している場合、たとえ用紙の充填がされた場合であっても、それによって直ちに印刷を開始するのではなく、強制継続の指示を優先して実行するので、ユーザの意向を無視して印刷動作が開始されてしまうことはない。
その他にも画像形成装置では、指定された用紙収容部において用紙の種類が違っていた場合に用紙エラーとなることがある。この場合、通常(従来技術)であれば、指定された用紙収容部内の用紙が所望の種類に変更されると、それで用紙エラーは解消すると見込まれる。しかしながら本発明では、強制継続の指示がなされた場合、用紙の種類が変更されたとしても、それによって印刷動作を開始せず、強制継続の指示を優先して実行するので、同じくユーザの意向を無視して印刷動作が開始されてしまうことはない。
また本発明の画像形成装置は、最終的に強制継続の可否を使用者(ユーザ)の操作に基づいて決定することができる。この場合、強制継続をすべき旨の決定がされる前に用紙が充填された場合であっても、ひとまず印刷動作を開始することなく待機することとしている。そして本発明では、待機状態でユーザにより強制継続の決定がされると、待機を止めて強制継続に基づく印刷動作が開始される。
上記の場合、ユーザが強制継続の可否を決定しないまま放置すると、いつまでも待機状態が続くことになる。またユーザは、一旦は強制継続の指示をしたものの、後から強制継続を取り消す場合もある。そこで本発明では、ユーザにより強制継続させない旨の決定がされるか、もしくは強制継続させる旨の決定がされない状態で所定時間が経過した場合、強制継続の指示を取り消すこととしている。
この場合、強制継続は実行されないので、例えば用紙の補充や用紙の種類の変更等がなされたにもかかわらず待機状態になっていれば、その待機状態は解除される。また、この後は通常のように印刷動作が再開されるので、作業効率の低下が防止される。
本発明の画像形成装置は、ユーザが強制継続の意思を示した場合は、その他の事象によって印刷を再開することなく待機し、強制継続の意思を優先して印刷を行うことができる。このため本発明の画像形成装置は、ユーザの意思を充分に反映した動作を行うことができ、極めてユーザにとって利便となる。
また本発明の画像形成装置は、一旦はユーザが強制継続の意向を示した場合であっても、最終的な決定がされなかった場合、通常の対応をすることができるので、これまで通り作業効率を高めることができる点で優位である。
以下、本発明を複写機等の画像形成装置に適用した実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る画像形成装置2の概略構成図である。画像形成装置2には、その用紙排出方向に隣接して後処理装置4が連結されている。先ず、画像形成装置2及び後処理装置4の基本的な構成及び機能について説明する。
図1に示されているように、画像形成装置2及び後処理装置4には、それぞれ画像形成制御部120及び後処理制御部250が装備されている。これら制御部120,250は、例えば中央演算処理装置(CPU)を備えた電子回路から構成されており、この電子回路が回路基板上に形成された状態で画像形成装置2又は後処理装置4にそれぞれ内蔵されている。また、これら制御部120,250には、それぞれ記憶部130,280が接続されている。これら記憶部130,280は記憶装置(ROM,RAM)や大容量記憶装置(ハードディスク)等を有している。
画像形成装置2では、操作・表示部110を操作して設定したデータが、画像形成制御部120を介して記憶部130に格納される。この設定には、用紙のサイズ、タイプ及び送り方向、原稿濃度、枠消去、綴じ代、4in1の集約処理等があり、それぞれの設定に応じて画像処理が行われる。画像形成装置2が画像処理に要する時間は、この設定の内容に依存する。画像形成制御部120に結合された記憶部130には、マルチスレッド処理を行う複合機用アプリケーションプログラムが格納されている。
例えば、原稿の複写を伴う画像処理では、オートシートフィーダ400のトレイ140上に原稿を載置し、操作・表示部110のスタートボタン(図示されていない)をユーザが押下すると、この操作に応じて以下の処理が行われる。先ず、オートシートフィーダ400に内蔵された用紙センサ143が原稿用紙を検知している場合、オートシートフィーダ400により原稿が一枚ずつ送られて排紙され、その途中でスキャナ144により原稿画像が走査される。このとき読み取られた画像データは、画像形成制御部120を介して記憶部130に1つのジョブ単位で格納される。
画像形成制御部120は、この画像データに対し、画像のノイズ除去などの前処理を行った後、各種の設定に応じた画像処理を行い、そのデータをページごとにプリントエンジン150へ供給する。これにより、プリントエンジン150の感光ドラム表面に静電潜像が形成され、これがトナーで現像される。
その一方で、画像形成装置2の内部では、給紙部160から取り出された用紙がレジストローラ170へ送られ、ここで一旦停止されている。プリントエンジン150の感光ドラムが所定回転角まで到達すると、このタイミングでレジストローラ170により用紙が再び搬送され、これによりトナー像が用紙に転写される。この用紙は定着器180を通って加熱・加圧され、これによりトナー像が用紙に定着される。トナー像を転写された用紙は転写紙となり、この転写紙は上下の排出ローラ対191の間を通って排紙され、後処理装置4に引き渡される。
画像形成装置2は、用紙の両面に印刷する機能を有している。用紙搬送方向でみて定着器180よりも下流で、かつ下方の位置には用紙反転ローラ対182が設置されている。また給紙部160の上方で、プリントエンジン150の下方の位置に両面印刷用ローラ対184が配列されており、これら用紙反転ローラ対182及び両面印刷用ローラ対184の配列に沿って両面印刷用紙搬送経路が形成されている。
画像形成装置2において用紙の両面印刷を行う際は、定着器180を通った後の用紙搬送経路が排出ローラ対191の手前で下方に切り替えられ、片面に印刷された転写紙が下方に潜り込むようにして搬送される。用紙反転ローラ対182は、下方に搬送されてきた用紙を受け取って最初のうち下方へ搬送した後、用紙の上流側端部が用紙反転ローラ対182に到達した時点で搬送方向を逆転させる。この逆転によって上方へ搬送された用紙は、定着器180の下方から図1中で右方向へ折れ曲がるようにして搬送方向が切り替えられ、その先で両面印刷用ローラ対184により搬送される。この後、用紙は再びレジストローラ170に送られ、もう片面への印刷タイミングを同期させた状態でプリントエンジン150に送られる。
図2は、後処理装置4の内部構造を説明するための正面断面視の説明図である。図2に示すように、この後処理装置4は、転写紙Pにファイリング用の孔開けをしたり(パンチング処理)、一時的にストックされた用紙束P1をステープル(綴じ針)で綴じ止めしたり(ステープル処理)するためのものである。このような孔開けや綴じ止めがされた転写紙Pは、後処理済みの用紙として後処理装置4から排出される。
後処理装置4は、略直方体形状を有するハウジング(装置本体)11を備えている。このハウジング11には、画像形成装置2の排出ローラ対191に対向した部分に用紙搬入口111が形成されている。また、ハウジング11における用紙搬入口111と反対側の側面には、後処理装置4から排出された転写紙Pを受ける排出装置20が設けられている。
排出装置20は、上下2段に配置された2つのトレイを有している。本実施形態の場合、下側に位置するトレイがメイントレイ30であり、上側に位置するトレイがサブトレイ40となっている。このうちメイントレイ30には、ステープル処理が施された後の用紙束P1が排出される。ステープル処理は、後処理装置4の排出モードがステープルモードに設定された状態で行われる。このステープルモードが設定されると、後処理装置4は用紙束P1を一旦ハウジング11内の中央部に一時的に貯留し、ここでステープル処理を施した後にメイントレイ30に排出する動作を行うものとなっている。もう一方のサブトレイ40には、ステープル処理が施されることなく1枚ずつ排出される転写紙Pが排出される。これらメイントレイ30及びサブトレイ40間には、メイントレイ30上の用紙束P1を整合させる整合部材50が設置されている。また各トレイ30,40は、用紙排出方向下流側に向かってせり上がるようにして傾斜している。なお、後処理装置4にて設定される排出モードは、上記のステープルモードの他に、ステープル処理を施さない非ステープルモードやソーティングモード、非ソーティングモード等がある。
いずれにしても、画像形成装置2の排出ローラ対191から排出された転写紙Pは、後処理装置4の内部に導入され、ここでパンチング処理やステープル処理が施された後、排出対象のメイントレイ30又はサブトレイ40に排出されることになる。転写紙Pには、普通紙以外にトレーシングペーパ、OHPシートその他のシート状の記録媒体が含まれる。
用紙搬入口111には上下一対のガイド板112が設けられており、これらガイド板112は、転写紙Pの排出方向でみて上流から下流に向かってテーパ状(先細状)に配置されている。上記のパンチング処理を行うため、用紙搬入口111に隣接する位置にパンチングマシン12が配置されている。排出ローラ対191から排出された転写紙Pは、これらのガイド板112に案内されつつパンチングマシン12へ搬送される。
パンチングマシン12は、例えば2本の孔開け用パンチロッド121を備えている。これらパンチロッド121は、転写紙Pの排出方向に対して直交する方向に一定の間隔(例えば2つ穴綴じ用として規定された間隔)をおいて配列されている。転写紙Pが搬送されてくると、パンチングマシン12は転写紙Pの先端位置を図示しないストッパで一時的に停止させ、そこに位置決めした状態でパンチロッド121を下降させることにより、転写紙Pの所定の位置にパンチングホールを穿孔する。パンチロッド121はその下降に伴い転写紙Pを貫通し、さらに下方の台座に設けられた所定のパンチ受け孔に挿入される。パンチングマシン12の下方にパンチ屑受け122が配置されており、穿孔により生じたパンチ屑(穿孔により抜けた部分)はパンチ屑受け122に収容される。このようにして転写紙Pにパンチング処理が施された後、パンチングマシン12のストッパが退避させられると、次に転写紙Pは排出ローラ対191の駆動によりカール取り装置13に送り込まれる。
カール取り装置13は、画像形成装置2の加熱による定着処理において転写紙Pに生じたカール(湾曲くせ)を除去するためのものである。カール取り装置13は、二組のカール取りローラ対131,132を備えている。二組のカール取りローラ対131,132は、それぞれ互いに逆方向のカールを矯正することで転写紙Pを平らな状態に復元する。カールの方向は、転写紙Pにおける画像の形成状態(画像が転写紙Pの片面に複写されているのか両面に複写されているのか)などにより異なるが、画像形成装置2が両面印刷機構を有する場合は両方向への矯正が特に有効である。
ハウジング11内には、用紙排出方向でみてカール取り装置13の下流位置に大小の搬送ローラ対14が配置されている。さらに搬送ローラ対14の下流には、サブトレイ40へ向けて斜め上方に延びる第1用紙搬送路113と、これとは逆に斜め下方へ延びる第2用紙搬送路114が形成されており、これら第1用紙搬送路113及び第2用紙搬送路114は搬送ローラ対14の位置で上下に分岐している。これらの分岐点に分岐爪141が配置されており、転写紙Pの搬送先は、分岐爪141によって第1又は第2用紙搬送路113,114に切り替えられるようになっている。すなわち、分岐爪141が第2用紙搬送路114を閉じると、第1用紙搬送路113が開通した状態となる。この状態で搬送ローラ対14から送り出された転写紙Pは、分岐爪141及び第1用紙搬送路113に案内されてサブトレイ用排出ローラ対142のニップ部まで搬送され、サブトレイ用排出ローラ対142の駆動でサブトレイ40へ向けて排出される。一方、分岐爪141が第1用紙搬送路113を閉じると、今度は第2用紙搬送路114が開通した状態となり、搬送ローラ対14から送り出された転写紙Pは、分岐爪141及び第2用紙搬送路114に案内されて中間トレイ15へ搬入される。
第2用紙搬送路114には、4つの用紙搬入機構151が順次直列に配置されている。これらの用紙搬入機構151によって転写紙Pは、サイズにより異なった経路で中間トレイ15の用紙受け台152上へ案内される。用紙受け台152は、複数枚(例えば、普通紙で20枚程度)の転写紙Pを保持することができるように容量設定されている。用紙受け台152上に送り込まれた転写紙Pは、押さえコロ153によってさらに下方へ送り込まれ、受け止め部材154に位置決めされた状態で静止する。次に第2用紙搬送路114を通じて搬送されてきた転写紙Pは、その転写面(片面印刷の場合)を先の転写紙Pの裏面に重ね合わせるようにして受け止め部材154により位置決めされる。このようにして、用紙受け台152上に複数枚の転写紙Pが整合された状態で用紙束P1が形成されると、ステープラ16によって用紙束P1にステープル処理が施される。
第2用紙搬送路114の上端近傍、つまり用紙受け台152の最上部位置に駆動プーリ154aが設置されている。一方、第2用紙搬送路114の下端近傍である用紙受け台152の最下部位置には従動プーリ154bが設置されている。そして、これらプーリ154a,154bの間に無端ベルト155が掛け回されており、この無端ベルト155に上記の受け止め部材154が固定されている。したがって、用紙束P1をステープル処理した後に駆動プーリ154aを回転させると、受け止め部材154に支持された用紙束P1は上方へ持ち上げられ、メイントレイ用排出ローラ対156のニップ部にまで搬送される。そして用紙束P1は、メイントレイ用排出ローラ対156の駆動によってメイントレイ30上に排出される。
メイントレイ30は、後処理装置4の側面に沿って上下方向に移動可能に構成されている。後処理装置4においてメイントレイ30の上面位置はセンサ17により検知されており、メイントレイ30の上面位置は、常に用紙束P1を積載するのに最適な高さ位置になるように制御されている。これにより、メイントレイ30上に多量の転写紙Pが排出される場合でも、新たに排出される用紙束P1は、排出済みのメイントレイ30上に積載されている用紙束P1に阻害されることなく排出される。
メイントレイ30とサブトレイ40との間には、メイントレイ30へ排出される用紙束P1の先端を揃えるための整合部材50が設けられている。用紙受け台152から無端ベルト155の駆動でメイントレイ用排出ローラ対156を介してメイントレイ30上に順次排出される用紙束P1は、この整合部材50の作用で整合処理が施され、これによって複数の積み重なった用紙束P1が不揃いになる不都合が解消される。
上述のように後処理装置4には、画像転写後の転写紙Pにパンチング処理やステープル処理を施すための後処理機能が備わっている。画像形成システムでは、後処理装置4においてパンチング処理やステープル処理を実行するか否かは、例えばユーザが画像形成装置2の操作・表示部110を操作することで1つのジョブごとに設定することができる。
すなわち、ユーザがこれから実行するジョブにおいて転写紙Pにファイリング用の孔開けを要求する場合、ユーザは操作・表示部110を通じて所定の操作(例えばボタン操作、タッチ操作等)を行い、後処理装置4においてパンチング処理を実行するための設定を行うことができる。
あるいは、ユーザがこれから実行するジョブにおいて、転写紙Pを束にして綴じ止めすることを要求する場合、ユーザは操作・表示部110を通じて所定の操作(例えばボタン操作、タッチ操作等)を行い、後処理装置4においてステープル処理を実行するためのステープル設定を行うことができる。さらにユーザは、これから実行するジョブにおいて上記のパンチング処理及びステープル処理の両方を実行するための設定を行うこともできる。
また、パンチング処理やステープル処理等の後処理とは別に、用紙の両面に印刷を行う場合、ユーザは操作・表示部110を通じて所定の操作(例えばボタン操作、タッチ操作等)を行い、ジョブについて両面印刷設定を行うことができる。
ジョブごとにユーザが行った設定の内容(設定値)は、画像形成装置2の画像形成制御部120により受け付けられ、記憶部130に一時的に保存される。そして画像形成制御部120は、ジョブごとの設定に基づいてプリントエンジン150や排出ローラ対191、用紙反転ローラ対182、両面印刷用ローラ対184等の駆動機構を制御するほか、合わせて後処理制御部250に動作指示信号を送信する。この動作指示信号には、ジョブごとの用紙サイズや用紙タイプ、印刷枚数、印刷形態(片面又は両面)等の情報が含まれるほか、上記のパンチング処理やステープル処理に関する指示内容が含まれる。後処理制御部250は、受け取った指示信号にしたがってパンチングマシン12やステープラ16の動作を制御するほか、分岐爪141や用紙搬入機構151、駆動プーリ154aの各動作、メイントレイ30の上下動作等を制御する。この結果、ジョブごとにユーザが後処理の内容を個別に設定する操作を行うことで、その設定にしたがって後処理装置4が各種の必要な動作を行うことになる。
以上が画像形成装置2及び後処理装置4の基本的な構成及び機能である。なお、ここでは後処理装置4を例示しているが、本発明の実施に際して特に後処理装置4を設けなくてもよい。
本実施形態では、画像形成装置2の画像形成制御部120がコンピュータとしてプログラムを実行し、これに伴い画像形成装置2全体として以下の動作を行うものとなっている。
図3及び図4は、画像形成制御部120が実行するプログラムの手順を示したフローチャートである。以下、フローチャートの手順に沿って説明する。
ステップS10:画像形成制御部120は、実行中のジョブについて、用紙エラーが発生しているか否かを判断する。具体的には、ユーザがジョブにおいて指定した用紙サイズや用紙タイプ(普通紙、厚紙、OHPフィルム等のメディアタイプ)に関して、用紙切れや用紙サイズ又は用紙タイプの相違があった場合、画像形成制御部120では用紙エラーとして判断する。画像形成制御部120は、用紙エラーと判断すると、内部ステータスとして「用紙エラー中」をセットする。内部ステータスは、例えば記憶部130の記憶領域(RAM)にフラグ形式でセットされる。
なお本実施形態では、給紙段(用紙トレイ)は上記の給紙部160において例えば3段に構成されている。給紙部160には、その給紙段ごとに収容する用紙のサイズやタイプ、用紙の向き等が設定されており、この情報は記憶部130に記憶されている。また給紙部160には、給紙段ごとに用紙の有無を検出する用紙切れセンサ(図示されていない)が装備されており、この用紙切れセンサにより用紙の有無を検出可能である。用紙切れセンサからの検出信号は、画像形成制御部120に入力されている。
また用紙サイズについては、給紙部160の各給紙段に設けられたサイズ検出センサ(図示されていない)により検出可能である。サイズ検出センサからの検出信号もまた、画像形成制御部120に入力されている。画像形成制御部120は、上記の用紙切れセンサやサイズ検出センサからの信号に基づいて、各給紙段に収容されている用紙の有無とその用紙サイズに関する情報を把握している。
また用紙タイプ(メディアタイプ)については、ユーザが給紙段ごとに操作・表示部110を通じて情報を入力することにより、画像形成制御部120で情報を把握することができる。なお、画像形成制御部120で把握している情報は、記憶部130に記憶されている。
ステップS10の判断において特に用紙エラーが発生していなければ(No)、画像形成制御部120はそこでプログラムの手順を終了し、図示しない別のフローチャートに移行してジョブを実行する。
これに対し、印刷エラーが発生したと判断すると(Yes)、画像形成制御部120はステップS11以降の手順を実行する。
〔第1例〕
例えば、ユーザがA4サイズの用紙で印刷することを所望し、そのためにA4サイズの用紙に対応する1つの給紙段(例として最上段)をジョブで指定していた場合を想定する。ところが、実際にジョブを開始してみると指定したA4サイズの用紙がなかったため、それによって用紙エラーが発生したとする。このとき、ユーザはA4サイズの用紙を指定の給紙段に補充してもよいが、その他の対処法として、別の給紙段(例えばB4サイズの用紙が収容されている段)を指定して、強制的にジョブを継続させるということも選択肢としてあり得る。本実施形態はこのような場合の最適な処理を提供するものである。以下、具体的に説明する。
ステップS11:画像形成制御部120は、操作・表示部110においてユーザが強制継続したい給紙段を選択したか否かを判断する。なお、図3,図4では図面の煩雑化を防止するため、便宜上、操作・表示部110を単に「操作部」と表記している。したがって、ここでの判断は、操作・表示部110に対するユーザの操作に基づいて行われる。
操作・表示部110には、ユーザが押下することで操作できるボタンが配置されているほか、その表示画面がいわゆるタッチ式パネルとして構成されている。タッチ式パネルは、表示画面に画像としてのボタン領域を表示し、このボタン領域にユーザが触れた場合、これを検出して操作入力を受け付けるものである。なお、操作・表示部110におけるボタンやタッチ式パネルについては公知のものを適用することができる。
いずれにしても、操作・表示部110を通じてユーザが行った操作は、画像形成制御部120において操作信号として認識される。その結果、ユーザが強制継続したい給紙段(上記の例では中段の用紙トレイ2又は最下段の用紙トレイ3)を選択したと判断すると(Yes)、画像形成制御部120は次にステップS12に進む。
ステップS12:画像形成制御部120は、操作・表示部110にて強制継続用の操作画面を表示するとともに、内部ステータスとして「強制継続画面中」をセット(フラグON)する。
図5は、用紙エラー発生中に操作・表示部110で表示される操作画面の一例を示した連続図である。
図5中(A)に示されているように、例えばジョブで指定された給紙段(用紙トレイ1)が用紙切れであった場合、操作・表示部110には「用紙エラーです。指定した用紙トレイにA4サイズの用紙を補充して下さい。」といったエラーメッセージが表示される。また、合わせて操作・表示部110には、このときユーザが強制継続用に選択可能な用紙トレイ(第1例ではトレイ2,3)に対応する選択ボタンが表示される。その他にも、操作・表示部110には「用紙タイプ変更」を表す操作ボタンが表示されている。
このとき、ユーザが別の「トレイ2」又は「トレイ3」の選択ボタンをタッチ操作すると、次に操作・表示部110には図5中(B)に示される操作画面(強制継続画面)が表示される。この表示がなされている状態は、上記の「強制継続画面中」に対応するものである。また操作・表示部110には、例えば「選択した用紙トレイで強制継続する場合は確認ボタンを押して下さい。」といったメッセージが表示される。また合わせて、操作・表示部110には、「強制継続確認」を表す操作ボタンとともに、「キャンセル」を表す操作ボタンがそれぞれ表示される。この他に、操作・表示部110には「用紙タイプ変更」を表す操作ボタンも表示されている。
ステップS13:画像形成制御部120は、強制継続実行か否かを判断する。この判断は、上記の「強制継続確認」の操作ボタンが操作されたか否かによって行うことができる。
上記の「強制継続画面中」がセットされた状態で、ユーザが「強制継続確認」を表す操作ボタンを操作していなければ(No)、画像形成制御部120は次にステップS17、ステップS20の判断を実行する。
ステップS17:画像形成制御部120は、「強制継続画面」がオート(自動)クリアされたか否かを判断する。この判断は、例えば画像形成制御部120に内蔵されたタイマカウンタのカウント値を参照することで行われる。画像形成制御部120は、ステップS12で「強制継続画面中」をセットすると、その時点から内蔵のタイマカウンタを起動し、予め設定されたタイマ時間(例えば30秒程度)のカウントダウンを開始する。画像形成制御部120のプログラムは、タイマカウンタの値が0になると、「強制継続画面」をオートでクリアするものとなっている。ただし、未だタイマカウンタの値が0になっていなければ(No)、画像形成制御部120はステップS20の判断を行う。
ステップS20:画像形成制御部120は、「強制継続画面」が手動でクリアされたか否かを判断する。この判断は、上記の「キャンセル」を表す操作ボタンが操作されたか否かを確認することで行われる。特に「キャンセル」の操作ボタンが操作されていなければ(No)、画像形成制御部120は次のステップS21に進む。なおステップS21以降の手順は図4に示されている(図中の接続記号A−A参照)。
ステップS21:画像形成制御部120は、操作・表示部110にて用紙タイプ変更画面が選択されたか否かを判断する。この判断は、上記の「用紙タイプ変更」の操作ボタンが操作されたか否かを確認することで行われる。ここでいう用紙タイプの変更は、例えば当初、ユーザが厚紙タイプの用紙で印刷しようとして、これに対応する給紙段(用紙トレイ1)をジョブで指定していたところ、その給紙段の用紙タイプの設定は普通紙であったために用紙エラーとなった場合に行われる。この場合、最初に指定した給紙段(用紙トレイ1)にユーザが厚紙を充填し、操作・表示部110にて用紙タイプの設定を変更する操作を行うと、ジョブで指定されていた給紙段(用紙トレイ1)での用紙タイプ違いが解消するため、用紙エラー状態はひとまず解消できることになる。
ただし、ここまでに説明した第1例では用紙切れによる用紙エラーを想定しているため、ここでユーザが「用紙タイプ変更」の操作ボタンを操作することは通常ないものと考えられる。したがって、ここでは「用紙タイプ変更」の操作ボタンが操作されないため(No)、画像形成制御部120は続いてステップS29、ステップS30の判断を行う。なお、用紙タイプ違いによる用紙エラーの例については別途第2例として後述する。
ステップS29:画像形成制御部120は、ジョブで指定されていた給紙段に用紙が補充されたか否かを判断する。この判断は、上記の用紙切れセンサからの検出信号に基づいて行うことができる。この段階で用紙が補充されると、ジョブで指定された給紙段(用紙トレイ1)の用紙エラーはひとまず解消できることになる。一方、特に用紙の補充がされていなければ(No)、画像形成制御部120はステップS30の判断を行う。
ステップS30:画像形成制御部120は、ジョブで指定されていた給紙段の用紙サイズが変更されたか否かを判断する。この判断は、上記のサイズ検出センサからの検出信号に基づいて行うことができる。ここでいう用紙サイズの変更は、例えば当初、ユーザがA4サイズの用紙で印刷しようとして、A4に対応する給紙段(用紙トレイ1)をジョブで指定していたところ、その給紙段が用紙切れであったため、これに別のサイズ(例えばB4)の用紙を充填したような場合が該当する。この場合、用紙サイズの変更はあるとしても、ジョブで指定されていた給紙段(用紙トレイ1)での用紙切れは解消するため、用紙エラー状態はひとまず解消できることになる。
ただし、この段階で特に用紙サイズの変更がされていなければ(No)、画像形成制御部120は先のステップS11に戻り、上述した手順を繰り返す(図中の接続記号B−B参照)。
これに対し、上記のステップS29又はステップS30(用紙タイプ相違の別例ではステップS21,S22も追加される)の判断において、それぞれ用紙エラー状態をひとまず解消できると判断された場合(Yes)、画像形成制御部120は次にステップS23に進む。
ステップS23:画像形成制御部120は、あらためて用紙エラー中であるか否かを確認する。この段階では、未だ用紙エラー中の内部ステータスがセットされているので(Yes)、画像形成制御部120は次にステップS24に進む。
ステップS24:画像形成制御部120は、強制継続画面中であるか否かを確認する。この段階では、先の強制継続画面中の内部ステータスがセットされているので(Yes)、画像形成制御部120は次にステップS27に進む。
ステップS27:画像形成制御部120は、内部ステータスとして「待機(Wait)」をセットする。ここでいう「待機(Wait)」は、上記のようにひとまず用紙エラーを解消させる事象(用紙補充、用紙サイズ変更等)が確認されているものの、ここで直ちに用紙エラー状態を解除して印刷動作を開始することなく待機するという意義を有するものである。
ステップS28:画像形成制御部120は、上記の「待機(Wait)」が解除されたか否かを判断する。この段階では未だ「待機(Wait)」が解除されていないので(No)、画像形成制御部120はこれ以降の手順としてステップS13に戻る(図中の接続記号C−Cを参照)。
以上のように本実施形態では、「強制継続画面中」の状態で用紙エラーを解消する事象(用紙の補充、用紙サイズの変更等)が発生した場合であっても、画像形成制御部120がステップS27で「待機(Wait)」をセットするので、直ちに印刷動作が実行されない。
上記の「待機(Wait)」がかかっている間に、ユーザが操作・表示部110において「強制継続確認」の操作ボタンを操作すると、画像形成制御部120はステップS13において「強制継続実行」と判断する(Yes)。この場合、画像形成制御部120はステップS14以降に進む。
ステップS14:画像形成制御部120は、内部ステータスとしての「強制継続画面中」を解除する(フラグのOFF)。
ステップS15:続いて画像形成制御部120は、上記の「待機(Wait)」を停止する。ここでいう停止は、内部ステータスとして「待機(Wait)」があったことを自体を消去することを意味する。
ステップS16:次に画像形成制御部120は、用紙エラーを解除するとともに、強制継続を開始する。これにより、内部ステータスとしての用紙エラー中は解除される(フラグOFF)。強制継続を開始すると、画像形成制御部120はここで図3,4のフローチャートに示される処理を終了する。
この後、画像形成制御部120はプリントエンジン150による画像形成動作の制御を実行するとともに、給紙部160に対しては、強制継続画面においてユーザが選択した給紙段(用紙トレイ2又は用紙トレイ3)から給紙することを指示する。なお、このような制御は図示しない別の処理を通じて行われる。
このように、用紙エラー中にユーザが強制継続する意向を示した場合、本実施形態では用紙の補充や用紙サイズの変更等がなされたとしても、その段階では印刷動作を開始することなく待機することとしている。そして、最終的にユーザによる強制継続の意思が確認された場合、ユーザの選択した給紙段から給紙して印刷動作を開始することで、ユーザによる強制継続の意思を優先することができる。
ただし、強制継続画面中のままいつまでも「待機(Wait)」を続けていると、画像形成装置2全体として作業効率の低下につながるので、本実施形態では以下の手当がなされている。
すなわち、上記の「待機(Wait)」がかかっている間に、ユーザが操作・表示部110において「強制継続確認」の操作ボタンを未だ操作していない場合、画像形成制御部120はステップS13において「強制継続実行」とは判断しない(No)。この場合、画像形成制御部120はあらためてステップS17、ステップS20の判断を実行する。
ステップS17又はステップS20の判断において、強制継続画面の自動クリア又は手動クリアが発生したと判断した場合(Yes)、画像形成制御部120は次にステップS18を実行する。
ステップS18:画像形成制御部120は、図5中(B)に示される操作画面(強制継続画面)をクリアし、その一つ前の図5中(A)に示される画面に切り替える。合わせて画像形成制御部120は、内部ステータスとしての「強制継続画面中」を解除する(フラグOFF)。
ステップS19:次に画像形成制御部120は、先にセットしていた「待機(Wait)」を解除し、図4に示されるステップS28に移行する(図中の接続記号D−Dを参照)。
この場合、画像形成制御部120は「待機(Wait)」が解除されたことを受け(ステップS28=Yes)、あらためてステップS23の判断を行う。この段階では、未だ用紙エラー中であるため(Yes)、画像形成制御部120はさらにステップS24の判断を行う。
これまでの手順を経ると、ステップS24の判断では既に強制継続画面はクリアされているため(No)、画像形成制御部120は次にステップS25の判断を行う。
ステップS25:画像形成制御部120は、用紙エラーを解除可能であるか否かを判断する。具体的には、先に説明したように用紙エラーを解消させる事象(用紙の補充、用紙サイズの変更等)が発生しているか否かを判断する。ここまでの手順で既に「待機(Wait)」を経ているため、ここでは何らかの用紙エラーを解消させる事象が発生していることになる(Yes)。したがって画像形成制御部120は、次にステップS26に進む。
ステップS26:画像形成制御部120は、内部ステータスとしての用紙エラーを解除し(フラグOFF)、通常印刷の開始を指示する。以上の手順を経ると、画像形成制御部120は図3,4のフローチャートで示される処理を終了する。
この後、画像形成制御部120はプリントエンジン150による画像形成動作の制御を実行するとともに、給紙部160に対しては、当初にユーザがジョブで指定していた給紙段(第1例では用紙トレイ1)から給紙することを指示する。なお、このような制御は図示しない別の処理を通じて行われる。
このように、用紙エラー中にユーザが強制継続する意向を示した場合であっても、時間内にユーザによる強制継続の意思が確認されなかったり、ユーザが強制継続を取り消した場合、本実施形態ではその他の用紙エラーを解消させる事象に基づいて印刷動作が開始されるものとなっている。このため、長期間にわたり延々と画像形成装置2の待機状態が続いてしまうことはない。
〔第2例〕
次に、用紙エラーの発生に関する第2例について説明する。第2例において、基本的に第1例と共通する事項については重複した説明を省略する。
第2例は、上記のように当初、ユーザが厚紙タイプの用紙で印刷しようとして、これに対応する給紙段(用紙トレイ1)をジョブで指定していたところ、その給紙段の用紙タイプの設定は普通紙であったために用紙エラーとなった場合である。この場合、最初に指定した給紙段(用紙トレイ1)にユーザが厚紙を充填し、操作・表示部110にて用紙タイプの設定を変更する操作を行うと、ジョブで指定されていた給紙段(用紙トレイ1)での用紙タイプ違いが解消するため、用紙エラー状態はひとまず解消できることになる。
ステップS22:用紙エラー中に用紙タイプの変更操作がなされると(ステップS21=Yes)、画像形成制御部120は、該当する給紙段(用紙トレイ1)の用紙タイプの変更を行う。そして画像形成制御部120は、あらためてステップS23及びステップS24の判断を行う。
ここで、用紙エラーとなった時点でユーザが別の給紙段(用紙トレイ2又は用紙トレイ3)を選択し(ステップS11=Yes)、強制継続の意向を示していた場合、画像形成制御部120は強制継続画面中であると判断する(ステップS24=Yes)。したがって第2例においても、用紙タイプの変更によって用紙エラーを解消できる事象が発生していたとしても、先にユーザが強制継続の意向を示した場合、画像形成制御部120は「待機(Wait)」をセットする。なお、この後の手順については、先に第1例で説明したものと同様である。
画像形成制御部120が以上の手順を実行することにより、本実施形態ではユーザによる強制継続の意思を優先して画像形成装置2を動作させることができる。このため、ユーザの意思を無視したような挙動を画像形成装置2が示すことなく、あくまでユーザフレンドリーな機械動作を実現することができる。
なお、上述した第1例や第2例では、ユーザが強制継続確認の操作ボタンを操作する前に用紙の補充や用紙サイズの変更、用紙タイプの変更がなされた場合を想定しているが、特に何らの事象も発生していない場合、画像形成制御部120はステップS13、ステップS17及びステップS20の判断を繰り返し実行する。
そして、ユーザが強制継続確認の操作ボタンを操作すると(ステップS13=Yes)、画像形成制御部120はステップS14及びステップS16を実行する。
これに対し、ユーザが強制継続確認の操作ボタンを操作する前に強制継続画面の自動クリア又は手動クリアがあれば、画像形成制御部120は強制継続画面を消去して一つ前の操作画面に戻し、今度はステップS21、ステップS29及びステップS30の判断を繰り返すことになる。
〔通常のエラー解除例〕
上述した第1例や第2例は、あくまで用紙エラー中にユーザが強制継続の意向を示した場合の手順である。これに対し、特にユーザが強制継続の意向を示さなかった場合は以下のように通常のエラー解除となる。
この場合、操作・表示部110においてユーザが強制継続したい給紙段を選択する操作を行っていないので(ステップS11=No)、画像形成制御部120はステップS21、ステップS29又はステップS30の判断を行う。そして、いずれかの判断を肯定(Yes)すると、画像形成制御部120はステップS23、ステップS24に進む。
通常のエラー解除では、操作・表示部110において強制継続画面は表示されていない(ステップS24=No)。したがって、画像形成制御部120はステップS25の判断を行う。その結果、用紙エラーを解消できる事象が発生していることを確認すると、画像形成制御部120はステップS26に進み、用紙エラーを解除して、通常印刷動作を開始する。
本発明は一実施形態に制約されることなく、各種の変形を伴って実施することができる。図3,図4に示したフローチャートはあくまで好ましい一例であり、その手順の内容や配置の順序を適宜に入れ替えてもよい。
その他、一実施形態で挙げた画像形成装置や後処理装置が有する各種の部材や駆動部品はいずれも好ましい例示であり、これらは適宜変形して実施することが可能である。
一実施形態として例示される画像形成装置の概略図である。 後処理装置の内部構造を説明するための正面断面視の説明図である。 画像形成制御部が実行するプログラムの手順を示したフローチャート(1/2)である。 画像形成制御部が実行するプログラムの手順を示したフローチャート(2/2)である。 用紙エラー発生中に表示される操作画面の一例を示した連続図である。
符号の説明
2 画像形成装置
110 操作・表示部
120 画像形成制御部(各種の手段)
130 記憶部
150 プリントエンジン(画像形成部、転写部)
160 給紙部(用紙収容部)
170 レジストローラ(給紙部)
180 定着器

Claims (3)

  1. 所定の画像データに基づいて画像を形成する画像形成部と、この画像形成部にて形成した画像を用紙に転写する転写部と、予め複数種類の用紙をその種類別に収容する複数の用紙収容部と、これら複数の用紙収容部に収容された複数種類の用紙の中から指定された1種類の用紙を前記転写部に供給する給紙部とを備えた画像形成装置において、
    前記画像形成部による画像の形成に際して、前記給紙部により供給するべき用紙の種類を予め指定する指定手段と、
    前記用紙収容部内に用紙が収容されているか否かを判定する判定手段と、
    前記指定手段により指定された種類の用紙について、対応する前記用紙収容部内に用紙が収容されていないと前記判定手段により判定された場合、前記画像形成部による画像の形成を中止する中止手段と、
    前記中止手段により画像の形成が中止された状態で、先に指定した種類の用紙が収容された前記用紙収容部とは別の前記用紙収容部から用紙を供給することで前記画像形成部による画像の形成を継続するべきことを指示する継続指示手段と、
    前記中止手段により画像の形成が中止された状態で、前記指定手段により指定された種類の用紙に対応する前記用紙収容部について、そこに収容された用紙の種類を使用者の操作に基づいて変更する種類変更手段と、
    前記継続指示手段による指示がなされた場合、前記指定手段により指定された種類の用紙に対応する前記用紙収容部に用紙が充填されたか否かに関わらず、前記継続指示手段による指示に基づいて前記画像形成部による画像の形成を継続させる継続実行手段と
    前記継続実行手段が前記画像形成部による画像の形成を継続させることについて、その可否を使用者の操作に基づいて決定する決定手段とを備え、
    前記継続実行手段は、
    前記種類変更手段により使用者の操作に基づく用紙の種類が変更されたか否かに関わらず、前記継続指示手段による指示に基づいて前記画像形成部による画像の形成を継続させ、
    前記決定手段により継続させる旨の決定がされる前に前記指定手段により指定された種類の用紙に対応する前記用紙収容部に用紙が充填された場合であっても、前記中止手段による画像の形成を中止させた状態で待機し、この状態で前記決定手段により継続させる旨の決定がされると、前記継続指示手段による指示に基づいて前記画像形成部による画像の形成を継続させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記決定手段により継続させない旨の決定がされるか、もしくは前記決定手段により継続させる旨の決定がされない状態で所定時間が経過した場合、前記継続指示手段による指示を取り消す取消手段をさらに備え、
    前記継続実行手段は、
    前記取消手段により指示が取り消された場合、その指示に基づいて前記画像形成部による画像の形成を継続させることなく、前記中止手段により画像の形成を中止させた状態での待機を解除することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、
    前記取消手段により指示が取り消されたことを契機に、前記継続実行手段が前記画像形成部による画像の形成を継続させることなく前記中止手段により画像の形成を中止させた状態での待機を解除した場合、前記指定手段により指定された種類の用紙に対応する前記用紙収容部に用紙が充填されたことにより、前記判定手段により用紙が収容されていると判定された場合、前記画像形成部による画像の形成を再開させる再開手段をさらに備えたことを特徴とする画像形成装置。
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