JP2008015149A - 画像形成装置 - Google Patents

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幸三 田尾
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Abstract

【課題】設定した条件では両面印刷が不可であると判断された場合、単に印刷を禁止するだけではユーザが立ち往生してしまい、作業効率が低下する。
【解決手段】画像形成装置は、両面印刷が不可と判断された場合におこなうべき制御の内容として予め固有の設定を与えられている。両面印刷不可であった場合、画像形成装置の制御部は固有の設定に基づき、両面印刷の設定を解除して片面印刷を継続するか(ステップS20,S22)、もしくは印刷を停止してエラーを発生させる(ステップS18)。固有の設定をユーザが任意に決めることで、両面印刷が不可と判断された場合の動作を最適にコントロールすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、プリンタや複写機、ファクシミリ又はこれらを複合した複合機に代表される画像形成装置に係り、特に用紙の両面に印刷を行う機能を有した画像形成装置に関する。
この種の画像形成装置に関する先行技術として、用紙等の記録媒体への片面画像形成又は両面画像形成のいずれもが可能な画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この先行技術では、裏紙(片面が印刷済みのもの)や半透明用紙等のように、これから両面印刷を行うのに適していない記録媒体が画像形成装置にセットされている場合には、ユーザが両面への画像形成をしようとしても、そのような画像形成は禁止される。
上記の先行技術によれば、ユーザが誤って両面印刷に不適切な用紙に両面印刷をしようとした場合は、機械によって両面印刷が禁止されるので、コピーミスがなくなり、用紙やトナーを無駄にしにくくなると考えられる。
特開平8−272160号公報
上述した先行技術では、機械の判断で両面印刷が禁止されると、画像形成装置の動作は強制的に停止される。このように、機械の動作を自動的に停止することは、確かにユーザのミスコピーを防止する観点では有効であるといえる。しかしながら、たとえ両面印刷に適していない用紙(裏紙、半透明用紙等)がセットされているとはいえ、それだけで画像形成装置の動作を一切停止してしまうと、印刷を待っているユーザは全く次に進むことができず、それによって作業効率が大幅に低下してしまうことになる。
そこで本発明は、単に不適切な両面印刷を防止して無駄を抑えるだけでなく、ユーザの作業効率の向上にも寄与することができる技術の提供を課題としたものである。
本発明の画像形成装置は、画像データに基づいて形成した画像を用紙の印刷面に転写して定着させる機能を有する。印刷に用いられる用紙は収容部に積層して収容することができる。画像形成装置は用紙搬送部を備えている。この用紙搬送部は給紙部から用紙を送り出し、その一方の面を印刷面とした状態で搬送する。用紙に転写する画像は、画像形成部により形成される。画像形成部は、ページごとに処理された画像データに基づいて静電潜像及びトナー画像を形成する。転写部では、用紙搬送部により搬送された用紙の印刷面に対して、画像形成部で形成された画像が転写される。用紙の印刷面に転写された画像は、次の定着部で定着される。これにより、先ず用紙の片面に印刷が行わる。引き続き両面印刷を行うため、画像形成装置は両面印刷機構を備えている。両面印刷機構は、一方の面に画像が定着された用紙を反転させ、その他方の面を印刷面とした状態で用紙搬送部に合流させる。これにより、今度は用紙の他方の面に画像が転写及び定着され、両面印刷がなされる。
さらに本発明の画像形成装置は、以下の機能を有する。先ず画像形成装置は、画像処理手段により所定のジョブ単位で画像データを処理することができる。画像処理手段で処理された画像データを用いて用紙に画像を印刷するための一連の動作は、制御手段により制御される。制御手段は、画像形成装置の給紙部、用紙搬送部、画像形成部、転写部、定着部及び両面印刷機構が行うべき一連の動作を制御することができる。
画像形成装置を利用するユーザは、画像処理手段により画像データが処理されるジョブ単位ごとに両面印刷機構を用いて用紙に両面印刷を行うか否かを設定することができる。本発明の画像形成装置は、両面印刷が設定されたジョブについて画像形成部により画像を形成するための動作の実行中に、両面印刷の可否についての判断を行う。この判断は、例えばそのジョブで設定された用紙サイズや用紙タイプ等の条件を加味して行われる。その結果、両面印刷が不可であると判断された場合、予め設定された固有の動作に関する制御を制御手段にが実行することで上記の課題を解決する。
両面印刷が不可と判断されるのは、上記のように用紙サイズ・用紙タイプの不適合等であるが、これらに限らない。いずれにしても、画像形成装置で両面印刷を行うことが不可となるケースに該当していた場合、その後の制御手段による制御の内容は、予め設定された固有の動作を目的としたものとなる。
このときの固有の動作として、例えば無駄な印刷を防止することに重きを置く内容が設定されていれば、制御手段による制御の内容は画像形成部による画像形成の動作を停止することで、不適切な条件のまま両面印刷が行われることを防止するものとなる。一方、固有の動作として作業効率の向上に重きを置く内容が設定されていれば、制御手段による制御の内容は、両面印刷を行う設定を解消した上で、印刷の実行を優先させるものとなる。通常、このときの印刷形式は片面印刷となる。
固有の動作をいずれの内容で設定するかは、予め画像形成装置の運用に際してユーザ(又はその管理者等)が任意に選択することができる。したがってユーザは、あくまで印刷の無駄を省くことを優先して画像形成装置を運用することが利益であると考える場合、それに応じた内容で固有の動作を設定することができるし、逆にユーザは、たとえ両面印刷が不可であっても、片面に変更してとにかく印刷を遂行する方が利便であると考える場合、それに応じた内容で固有の動作を設定することができる。このため、両面印刷が不可である場合に、単純に画像形成装置の動作を停止してしまうだけでなく、ときにはユーザにとっての利便性を高めながら画像形成装置を有効に活用することができる。
また本発明の画像形成装置は、制御手段の機能について別途独立の態様を有する。画像形成装置の基本構成は先と同様であるが、独立の態様では、両面印刷が設定されたジョブを実行するに際して、そのジョブで両面印刷が不可と判断された場合に制御手段が実行するべき制御の内容を個別に設定することができる。
本発明の独立の態様によれば、ユーザが両面印刷を設定したジョブについて、そのジョブごとにユーザは予め両面印刷が不可となった場合の個別の動作を設定しておくことができる。個別の動作に関する設定は2種類であり、その第1は両面印刷が不可となった場合に両面印刷の設定を解除し、片面印刷の形式で印刷を継続させることを内容とするものである。第2は、画像形成部により画像を形成する動作を停止してエラー状態を発生させ、その後の制御の内容に関してユーザからの指示を待ち受けることを内容とするものである。このため、ユーザがジョブ単位で作業効率の方を優先させたい場合は第1の設定を選択し、逆に利便性を向上したい場合は第2の設定を選択することができる。
また、画像形成装置の独立の態様では、個別の設定として第2の設定が選択されている場合に以下の特徴が追加される。すなわち、両面印刷が設定されたジョブについて両面印刷不可と判断され、その結果としてエラー状態が発生された場合、そのジョブで設定された両面印刷を行う旨を解除して制御手段による制御を継続させるか、もしくはそのジョブで設定された両面印刷に関する条件を変更して制御手段により制御を実行させるかのいずれかを選択的に指示することができる。
この場合、エラー状態の発生に伴い、今回のジョブで設定された両面印刷が不可であることをユーザに認識させることができる。その上でユーザに対し、両面印刷の設定を解除してとにかく作業を優先させた制御を行うか、それとも両面印刷に関する条件(用紙サイズ、用紙タイプ等の条件)を変更し、あくまで両面印刷を実行させる制御を行うかの指示を仰ぐことで、ユーザの利便性を大きく向上させることができる。
本発明の画像形成装置によれば、ユーザの指定した両面印刷が不可であった場合に実行するべき制御の内容を予め設定しておくことで、ときには作業効率を優先して印刷を行う動作を継続し、また、ときには動作を停止して無駄な印刷を抑えることができる。このため、単に両面印刷が不可であった場合にユーザの作業を滞らせるのではなく、作業性を考慮した設定を活用することで作業効率の向上を図ったり、ユーザの利便性を高めたりすることができる。
以下、本発明の画像形成装置の実施形態について説明する。
図1は、一実施形態の画像形成装置1を概略的に示した垂直断面正面図である。なお、図中の実線矢印は用紙の搬送経路及びその搬送方向を示している。
図1に示されるように、画像形成装置1の本体2の下部には、カセット式給紙部3が配置されている。カセット式給紙部3には、3段の給紙カセット4が備えられている。給紙カセット4はいわゆるフロントローディング式であり、個々の給紙カセット4は、いずれも本体2に対して前面側(図1でみて手前側)にスライドして引き出すことが可能である。また、各給紙カセット4内には印刷前のカットペーパー等の用紙Pが積載して収容されている。カセット式給紙部3からは、給紙カセット4内に積載された用紙Pが1枚ずつ分離して送り出される。
上・中・下段の給紙カセット4には、それぞれの位置で異なる用紙サイズや用紙タイプを設定することができる。例えば、最上段の給紙カセット4を多目的用途とし、ここにはOHPシートや厚紙、薄紙等を収容することができる。また、中段の給紙カセット4には使用頻度が比較的高いA4普通紙を収容し、最下段の給紙カセット4にはA4より大型サイズの用紙を収容することができる。各段の給紙カセット4に収容される用紙サイズや用紙タイプ等は、予め画像形成装置1に設定しておくことができる。
本体2の右側面上部には、右側方に張り出すようにして手差し給紙部5が備えられている。手差し給紙部5には、カセット式給紙部3に入っていないサイズの用紙Pや、OHPシートのように1枚ずつ送り込みたいものが載置される。なお手差し給紙部5は、本体2の右側面にたたみ込んで収納できる形態であってもよい。
画像形成装置1は、その内部に用紙搬送部6を備えている。用紙搬送部6は、カセット式給紙部3との関係でみると、その給紙方向である右方に位置し、手差し給紙部5との関係でみると、その左方に位置する。カセット式給紙部3から送り出された用紙Pは、用紙搬送部6により本体2の側面に沿って垂直上方に搬送され、また手差し給紙部5から送り出された用紙Pは水平に搬送されてそれぞれ転写部11に至る。
画像形成装置1の本体2の上面には原稿送り部8が設置されている。また、本体2の上部位置には、原稿送り部8の下方に位置して光学部9が設けられている。ユーザが原稿の複写を行う場合には、原稿送り部8に文字や図形、模様等の画像が描かれた原稿を積載する。原稿が複数枚ある場合、原稿送り部8では1枚ずつ原稿が分離して搬送され、光学部9によってその画像が読み取られる。
本体2内には、用紙搬送部6からの用紙搬送方向下流位置に画像形成部としてのプリントエンジン10及び転写部11が備えられている。このうちプリントエンジン10では、読み取り画像を処理した画像データに基づいて原稿画像の静電潜像が形成され、さらにこの静電潜像からトナー像が形成される。
用紙搬送部6よりも用紙搬送方向下流側で、転写部11のすぐ上流側には、レジストローラ7が備えられている。レジストローラ7は、用紙Pの斜め送りを矯正するとともに、プリントエンジン10で形成されるトナー像との同期をとりながら転写部11に向けて用紙Pを送り出す。転写部11では、レジストローラ7によって同期をとりつつ送られてきた用紙Pにトナー像が転写される。
用紙搬送方向でみて転写部11の下流側には、定着部12が備えられている。転写部11にて未定着トナー像を担持した用紙Pは定着部12へと送られ、ここで加熱・加圧されてトナー像が定着される。
また、用紙搬送方向でみて定着部12の下流側であって、本体2の左側面の近傍に排出・分岐部13が備えられている。両面印刷を行わない場合(片面印刷の場合)、定着部12から排出された用紙Pは排出・分岐部13からそのまま用紙受けトレイ14に排出される。
プリントエンジン10から排出・分岐部13にかけての部分の下方であって、カセット式給紙部3の上方には、両面印刷用ユニット(両面印刷機構)20が備えられている。両面印刷を行う場合、定着部12から排出された用紙Pは排出・分岐部13を通って両面印刷用ユニット20へと送られる。両面印刷用ユニット20へ送られた用紙Pは、続いて両面印刷用ユニット20に備えられた用紙反転装置30により搬送方向が切り替えられ、ここから再度、用紙搬送部6及びレジストローラ7を介して転写部11へと送られる。
用紙反転装置30は、スイッチバック機構60及びシフト機構70を備えている。スイッチバック機構60は、用紙Pの搬送方向を反転させるためのものである。またシフト機構70は、用紙の幅方向への位置ずれを補正するためのものである。シフト機構70よりも用紙搬送方向でみて上流位置には、用紙Pの幅方向への位置ずれを検知するためのセンサ31が設けられている。
用紙反転装置30への進入方向でみて、スイッチバック機構60のさらに下流側には中間トレイ21が設置されている。この中間トレイ21には、一方の面に印刷がされた用紙Pが一時的に収容される。スイッチバック機構60は、用紙Pを中間トレイ21に一旦収容した後、これをスイッチバックさせてその搬送方向を切り替えるものである。
スイッチバックされた用紙Pは、シフト機構70により位置補正がなされた後、これよりも搬送方向下流位置で下方へ潜り込むようにして反転される。そして用紙Pは、転写部11及びプリントエンジン(画像形成部)10の下方で複数の搬送ローラ53により右方へ送られた後、僅かに斜めに上昇しつつ用紙搬送部6に合流する。これにより用紙Pは、先に印刷がされた方の面を下向きにした状態でプリントエンジン10に送られ、これにより用紙Pの両面に印刷が行われる。両面印刷がされた用紙Pは排出・分岐部13を通って用紙受けトレイ14に排出される。あるいは、用紙Pは再度、用紙反転装置30により反転された後、本体2の左側部分に沿って上方へ搬送され、用紙受けトレイ14に排出される。
図2は、画像形成装置1の制御構成を概略的に示したブロック図である。画像形成装置1は、その動作を制御するため制御部100を備えている。制御部100は、例えば中央演算処理装置(CPU)を備えた電子回路から構成されており、この電子回路が回路基板上に形成された状態で画像形成装置1に内蔵されている。
上述した原稿送り部8による原稿送り動作や、これに伴う光学部9での画像読取動作、カセット式給紙部3からの給紙動作等は、制御部100により制御されている。また、上記のプリントエンジン10による画像形成や転写部11、定着部12、排出・分岐部13及び両面印刷用ユニット20における各動作は、いずれも制御部100により制御されている。
図2に示されているように、制御部100には操作・表示部102及び記憶部104がそれぞれ接続されている。図1には示されていないが、操作・表示部102は本体2の上面で、ユーザからみて原稿送り部8の手前側の位置に設けられている。操作・表示部102は操作キーの他にタッチ式パネルを有しており、その操作キーに対する操作の他、表示画面を通じてユーザのタッチ操作を受け付けることができる。また記憶部104は、例えば記憶装置(ROM,RAM)や大容量記憶装置(ハードディスク)等を有しており、光学部9にて読み取られた画像は、所定のデータ形式で記憶部104に一時的に記憶される。
画像形成装置1では、例えばジョブごとに操作・表示部102の操作を通じて設定されたデータが制御部100を介して記憶部104に格納される。この設定には、用紙のサイズ、タイプ及び送り方向、両面又は片面の印刷形式、原稿濃度、枠消去、綴じ代、4in1の集約処理等があり、それぞれの設定に応じて制御部100により画像処理が行われる。画像形成装置1が画像処理に要する時間は、この設定の内容に依存する。記憶部104には、例えばマルチスレッド処理を行う複合機用アプリケーションプログラムが格納されている。
例えば、原稿の複写を伴う画像処理では、原稿送り部8に原稿を載置した状態で、操作・表示部102のスタートボタン(図示されていない)をユーザが押下すると、この操作に応じて以下の処理が行われる。先ず、原稿送り部8に内蔵された用紙センサ(図示されていない)が原稿用紙を検知している場合、原稿送り部8により原稿が一枚ずつ搬送され、その途中で光学部9により原稿画像が走査される。このとき読み取られた画像データは、制御部100を介して記憶部104に1つのジョブ単位で格納される。
制御部100は、この画像データに対し、画像のノイズ除去などの前処理を行った後、さらに各種の設定に応じた画像処理を行い、そのデータをページごとにプリントエンジン10へ供給する。これにより、プリントエンジン10の感光ドラム表面に静電潜像が形成され、これがトナーで現像される。
その一方で、画像形成装置1の内部では、カセット式給紙部3から取り出された用紙がレジストローラ7へ送られ、ここで一旦停止されている。プリントエンジン10の感光ドラムが所定回転角まで到達すると、このタイミングでレジストローラ7により用紙が再び搬送され、これによりトナー像が用紙に転写される。
今回のジョブで両面印刷が設定されていた場合、トナー像が転写された用紙は定着部12を通って加熱・加圧された後、その搬送方向が排出・分岐部13内で下方へ分岐され、両面印刷用ユニット20に向けて送り出される。
以上が画像形成装置1の基本的な構成及び動作であるが、加えて本実施形態では、ユーザが今回のジョブで両面印刷を指定したにもかかわらず、制御部100において両面印刷不可と判断された場合に以下の特徴を有している。
先ず、ユーザが両面印刷を指定したところ、制御部100において両面印刷不可と判断される場合の例を以下に挙げる。ここでは主に、ジョブで使用する用紙サイズ又は用紙タイプにより両面印刷不可と判断されることになる。
(1)ジョブで給紙段(給紙カセット4)が指定された場合は、その指定された給紙段(給紙カセット4)に収容されている用紙サイズや用紙タイプが両面印刷不可に該当するものである場合、両面印刷が指定されていても制御部100において両面印刷不可と判断される。具体的には、ユーザがサイズA4、タイプ自動、多目的カセット(多目的用途の給紙カセット4)の各条件を指定してジョブを実行したときに、多目的カセットに両面印刷不可タイプ又は両面印刷不可サイズが設定されていた場合である。
(2)ジョブで給紙段を自動選択する指定がなされた場合は、両面印刷可能な設定の給紙段が存在しない場合に両面印刷不可となる。具体的には、ユーザがA4サイズ、タイプ自動、給紙段自動選択の各条件を指定してジョブを実行したときに、全ての給紙段で両面印刷不可タイプ又は両面印刷不可サイズが設定されていた場合である。
(3)ジョブで給紙段グルーピング動作が指定された場合は、対象の給紙段全てが両面印刷不可の設定である場合、当然に両面印刷不可となる。具体的には、ユーザが最上段の給紙カセット4と最下段の給紙カセット4とをグルーピング指定してジョブを実行したときに、最上段及び最下段の給紙カセット4が両方ともに両面印刷不可タイプ又は両面印刷不可サイズが設定されていた場合である。
なお、本実施形態でいう両面印刷不可のタイプは、例えばOHPシートや厚紙、薄紙等であり、これらは実際に積載されている給紙段(給紙カセット4)をジョブごとに設定することで、OHPシート、厚紙、薄紙であることがそれぞれ制御部100において判別される。また両面印刷不可のサイズは、例えばA6サイズのように小さい用紙や封筒等であり、これらは制御部100を通じてサイズを検知することで、A6サイズや封筒であることが判別される。
このように、ユーザのジョブ設定に相違して制御部100により両面印刷不可と判断された場合、本実施形態では制御部100により最適な動作制御を行っている。以下、本実施形態で行われる動作制御について例を挙げて説明する。
〔第1例〕
図3は、制御部100が実行する動作制御の第1例を示すフローチャートである。制御部100は、画像形成処理(描画)を完了すると、これに続き第1例として図3の動作制御を実行する。以下、具体的な手順を追って説明する。
ステップS10:制御部100は、今回のジョブで設定された印刷条件を記憶部104から読み出す。印刷条件は、上述のように操作・表示部102を通じてジョブごとにユーザが設定した内容に基づいて決定され、記憶部104に記憶されている。
ステップS12:次に制御部100は、読み出した印刷条件に両面印刷指定に関する設定が含まれるか否かを判断する。特に両面印刷指定に関する設定がなければ(No)、制御部100はそのまま印刷処理(片面印刷)を継続し(図中のステップS22)、ここでひとまず動作制御を終了する。一方、両面印刷指定に関する設定が含まれていれば(Yes)、制御部100は次のステップS16に進む。
ステップS14:制御部100は、今回のジョブについて両面印刷が不可であるか否かを判断する。具体的には、今回のジョブに関して先に述べた両面印刷が不可となるケースに該当しているか否かを判断する。その結果、特に両面印刷不可のケースに該当していなければ(No)、制御部100はそのまま印刷処理を継続し(図中のステップS22)、ひとまず動作制御を終了する。これにより、ユーザがジョブで指定したとおり両面印刷が実行されることになる。これに対して、両面印刷が不可となるケースに該当していれば(Yes)、制御部100は次のステップS16に進む。
ステップS16:制御部100は、画像形成装置1に固有の設定値(固有設定値)が両面印刷エラーを発生させる内容に対応したものであるか否かを判断する。ここでいう固有設定値とは、ユーザが指定した両面印刷が不可となった場合に、画像形成装置1がとるべき動作(振る舞い)の内容を表す固有値を意味する。このような固有設定値は、予め画像形成装置1の記憶部104に記憶されており、制御部100は、記憶部104から読み出した固有設定値に基づいてステップS16の判断を実行する。
固有設定値は、例えば大きく分けて2つである。その第1は、両面印刷不可と判断された場合に画像形成装置1の動作を停止し、両面印刷エラーを発生させるという一連の動作に対応した設定値(バイナリではONで表す)である。第2は、両面印刷不可と判断された場合に両面印刷の指定を自動的に解除し、エラーを発生させることなく片面印刷で処理を継続するという一連の動作に対応した設定値(OFFで表す)である。前者である第1の固有設定値(=ON)を有する場合(ステップS16=Yes)、制御部100は次にステップS18に進む。一方、後者である第2の固有設定値(=OFF)を有する場合(ステップS16=No)、制御部100は別のステップS20に続いてステップS22に進む。以下、それぞれのステップについて説明する。
ステップS18:制御部100は、画像形成装置1の固有設定値に基づいて両面印刷エラーを発生させる。これに伴い、制御部100は画像形成装置1の動作を停止させる。また制御部100は、両面印刷エラーを発生させると、例えば操作・表示部102によりエラーメッセージ等の文字情報を表示させたり、エラー報知音を出力させたりする。
ステップS20:制御部100は、画像形成装置1の固有設定値に基づいて自動的に両面印刷の指定を解除する。これにより、今回のジョブでユーザが指定した両面印刷はキャンセルされる。
ステップS22:ステップS20において両面印刷の指定を解除すると、この状態で制御部100は印刷処理を継続する。この場合、片面印刷の形式で印刷が行われることになる。
〔第2例〕
次に図4は、制御部100が実行する動作制御の第2例を示すフローチャートである。制御部100は、画像形成処理(描画)を完了すると、これに続き第2例として図4の動作制御を実行することもできる。なお図4中のステップS10〜ステップS14については、先に説明した第1例のステップSS10〜ステップS14と同じ内容であるため、以下では異なる手順についてのみ説明する。
ステップS24:制御部100は、個別の設定値(個別設定値)が両面印刷エラーを発生させる内容に対応したものであるか否かを判断する。ここでいう個別設定値とは、ジョブで指定された両面印刷が不可と判断されたときに画像形成装置1としてどのように動作(振る舞い)すべきかを個別に設定した値である。個別の設定値は、例えばユーザが実行するジョブごとに設定したり、画像形成装置1が設置される部門(同一会社組織内のセクション)ごとに設定したり、印刷色条件(モノクロ又はフルカラー)別に設定したり、用紙サイズ(メディアタイプ)ごとに設定したりすることができる。
例えば、ジョブについてユーザが両面印刷を指定した場合、合わせてユーザは操作・表示部102を操作することでジョブごとの個別設定値を決定(メニュー等から選択)する。この場合、操作・表示部102には、「両面印刷ができなかった場合に印刷を一旦停止しますか?」等の文字情報とともに、「印刷を停止する」、「両面印刷せずに片面で印刷する」等のメニューボタンが表示される。ユーザは、任意にメニューボタンを選択して押下し、ジョブごとの個別設定値を決定することができる。
このように個別に決定された設定値(ON/OFF)は、その都度、画像形成装置1の記憶部104に記憶(更新)されることになる。そして制御部100は、画像形成装置1においてジョブを実行するごとに記憶部104から個別の設定値を読み出し、そのときの設定値に基づいてステップS24の判断を実行する。
個別設定値もまた大きく2つに分けられるが、第1例の場合とは内容が異なる。すなわち第1は、ユーザの指定した両面印刷が不可となった場合に画像形成装置1の動作を停止してエラーを発生させるとともに、その後の動作についてユーザの選択(指示)を要求するという一連の動作に対応した設定値(ONで表す)である。第2は、ユーザの指定した両面印刷が不可となった場合に両面印刷の指定を自動的に解除し、エラーを発生させることなく片面印刷の形式で印刷処理を継続するという一連の動作に対応した設定値(OFFで表す)である。いずれを個別設定値とするかは、その都度、ユーザがジョブごとに設定したり、予め部門ごとに設定しておいたり、ジョブごとの印刷色条件や使用する用紙サイズ別に関連付けて自動的に設定したりすることができる。
いずれにしても、前者である第1の個別設定値(=ON)が与えられている場合(ステップS24=Yes)、制御部100はステップS26以降に進む。一方、後者である第2の個別設定値(=OFF)が与えられている場合(ステップS24=No)、制御部100は別のステップS20に続いてステップS22に進む。ここからステップS20,S22に進む場合の内容は先の第1例と同じである。以下、ここからステップS26に進む場合について説明する。
ステップS26:制御部100は、画像形成装置1の個別設定値に基づいて両面印刷エラーを発生させる。これに伴い、制御部100は画像形成装置1の動作を停止させる。また制御部100は、両面印刷エラーを発生させると、例えば操作・表示部102によりエラーメッセージ等の文字情報を表示させたり、エラー報知音を出力させたりする。
ステップS28:両面印刷エラーを発生させると、次に制御部100はユーザによる選択操作を待ち受ける。ここでの選択操作は、両面印刷の指定を解除して片面印刷の形式で印刷処理を継続させるか、もしくは用紙サイズや用紙タイプ等の設定を変更して両面印刷を実行するかのいずれかをユーザが指示することで行われる。
この場合、例えば図5に示されているように、制御部100は操作・表示部102において例えば「両面印刷エラーです。設定した条件では両面印刷を実行できません。両面印刷を取り消し、片面印刷にして強制継続しますか?」等の文字情報をダイアログボックス形式で表示するとともに、合わせて「強制継続」、「設定変更して両面印刷」等の文字情報を表示した操作ボタンを表示する。このときユーザがいずれかの操作ボタンに触れることで、その後の画像形成装置1がとるべき動作を選択的に指示することができる。
ステップS28でユーザが強制継続ではなく設定変更して両面印刷する旨を指示した場合(No)、制御部100は次のステップS30に進む。これに対し、ユーザが強制継続を指示した場合(Yes)、制御部100はステップS20に進む。以下、それぞれの場合について説明する。
ステップS30:先のステップS28で、ユーザが強制継続ではなく設定変更して両面印刷する旨を指示した場合(No)、制御部100は設定が変更されるまで待機状態となる。
ここでいう設定の変更とは、ジョブで指定された両面印刷を可能とするための具体的な条件設定の変更を意味する。例えば、ユーザが両面印刷に不適切な用紙サイズ又は用紙タイプを収容した給紙段(給紙カセット4)を指定していることに起因して両面印刷が不可と判断されている場合、ユーザが給紙段の指定を変更することで用紙サイズや用紙タイプが適切に変更されると、それによって両面印刷不可の条件は解消する。
このようにユーザが具体的に設定を変更する操作を行うと(ステップS30=Yes)、制御部100はステップS14に戻って両面印刷が不可となるケースに該当するか否かを再度判断する。その結果、未だ両面印刷不可のケースに該当していれば(Yes)、再び制御部100はステップS24以降を実行する。一方、両面印刷不可のケースに該当しなくなっていれば(No)、制御部100はステップS22に進んで両面印刷による印刷処理を継続する。
ステップS20:これに対し、先のステップS28でユーザが強制継続を選択して指示した場合(Yes)、制御部100は両面印刷の指定そのものを解除する。これにより、今回のジョブでユーザが設定した両面印刷する旨の指定は強制的にキャンセルされる。
ステップS22:ステップS20において両面印刷の指定を解除すると、この状態で制御部100は印刷処理を継続する。この場合、両面印刷用ユニット20は使用されず、片面だけ印刷された状態の用紙Pが排紙されることになる。
〔個別設定値の好適例〕
ここで、第2例として図4に示した動作制御処理で用いられる個別設定値について、本発明の発明者等は以下の好ましい具体例を提供している。
(1)事業部門ごとの個別設定値
例えば、同一の会社組織等において複数の事業部門が画像形成装置1を共通に使用する場合、予め識別(ID)コードを磁気記録したコピーカードを事業部門ごと付与しておき、画像形成装置1の起動に際してコピーカードの挿入を必須とする運用形態が一般的である。この場合、事業部門ごとに上記の個別設定値を予め記憶部104に登録しておくことで、制御部100は挿入されたコピーカードの識別コードから事業部門を判別し、登録された個別設定値を読み出して動作制御を実行することができる。このように、両面印刷不可と判断された場合の動作が事業部門ごとに予め決まっていれば、各ユーザはその所属する事業部門で決まった対処をすればよいので、実際に両面印刷不可と判断された場合の対処が容易になる。
(2)印刷色条件ごとの個別設定値
例えば、フルカラー印刷又はモノクロ印刷の条件ごとに予め個別設定値を割り当てておくことができる。この場合、印刷単価が比較的安いモノクロ印刷のジョブでは、エラーを発生させることなく自動的に両面印刷の指定を解除し、片面印刷の形式に変更して印刷処理を継続させるが、印刷単価が比較的高いフルカラー印刷のジョブでは、エラーを発生させてその都度ユーザの意志(強制継続又は設定変更)を仰ぐことができる。なお、このような個別設定値は、画像形成システムにカラー印刷機構を備えた画像形成装置を適用した場合に有効である。
図3に示した動作制御の第1例によれば、画像形成装置1に機械固有の設定値をユーザサイドが予め付与しておくことで、両面印刷不可と判断された場合の動作をユーザに好都合なパターンに統一することができる。例えば、両面印刷不可と判断された場合に印刷停止することがユーザにとって利便であれば、その挙動に合わせて固有設定値を付与することができるし、反対に両面印刷不可と判断された場合、自動的に片面で印刷を継続させることがユーザにとって利便であれば、その挙動に合わせて固有設定値を付与することができる。この点、機械として常に決まった1つの動作しかとり得ない場合と比較して、動作制御の第1例を採用する方がユーザの利便性は高い。
また、図4に示した動作制御の第2例によれば、例えばジョブごとに個別設定値をユーザが予め付与しておくことで、両面印刷不可と判断された場合の動作をユーザがジョブごとに決定することができる。例えば、今回のジョブで両面印刷不可と判断された場合に印刷を停止し、その都度ユーザの意志を反映させることが利便であれば、その挙動に合わせて個別設定値を付与することができるし、反対に両面印刷不可と判断されたとしても、とにかく片面で印刷を継続させることがユーザにとって利便であれば、その挙動に合わせて個別設定値を付与することができる。したがって、機械として常に決まった1つの動作しかとり得ない場合と比較して、動作制御の第2例を採用する方がユーザの利便性は高い。
本発明は上述した一実施形態に制約されることなく、各種の変形や置換を伴って実施することができる。画像形成装置1の内部構造や各種機構部品の形態はあくまで好ましい例示であり、本発明が図1のものに限定されるわけではない。
また、一実施形態で挙げた両面印刷不可となるケースはあくまで例示であり、画像形成装置1の構成に応じて別のケースが想定される場合は、そのようなケースに合わせて動作制御の第1例又は第2例を実行することができる。
その他、一実施形態で挙げた各種の部材や駆動部品はいずれも好ましい例示であり、これらは適宜変形して実施することが可能である。
一実施形態の画像形成装置を概略的に示した垂直断面正面図である。 画像形成装置の制御構成を概略的に示したブロック図である。 制御部が実行する動作制御の第1例を示すフローチャートである。 制御部が実行する動作制御の第2例を示すフローチャートである。 エラー発生時に操作・表示部に表示されるダイアログボックスの例を示した図である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 本体
3 カセット式給紙部
4 給紙カセット
8 原稿送り部
9 光学部
10 プリントエンジン(画像形成部)
11 転写部
12 定着部
13 排出・分岐部
20 両面印刷用ユニット(両面印刷機構)
100 制御部(画像処理手段、制御手段、両面印刷可否判断手段、固有制御実行手段、個別制御実行手段)
102 操作・表示部(選択指示手段)
104 記憶部(個別設定手段)

Claims (5)

  1. 枚様の用紙を積層して収容する給紙部と、
    前記給紙部から用紙を送り出し、その一方の面を印刷面とした状態で搬送する用紙搬送部と、
    ページごとに処理された画像データに基づいて画像を形成する画像形成部と、
    前記用紙搬送部により搬送された用紙の印刷面に対し、前記画像形成部で形成された画像を転写する転写部と、
    前記転写部で用紙の印刷面に転写された画像を定着させる定着部と、
    前記定着部で一方の面を印刷面として画像が定着された用紙を反転させ、その他方の面を印刷面とした状態で前記用紙搬送部に合流させる両面印刷機構とを備えた画像形成装置において、
    所定のジョブ単位で画像データを処理する画像処理手段と、
    前記画像処理手段で処理された画像データを用いて用紙に画像を印刷するため、前記給紙部、前記用紙搬送部、前記画像形成部、前記転写部、前記定着部及び前記両面印刷機構が行うべき一連の動作を制御する制御手段と、
    前記画像処理手段により画像データが処理されるジョブ単位ごとに前記両面印刷機構を用いて用紙に両面印刷を行うか否かを設定する両面印刷設定手段と、
    前記両面印刷設定手段により両面印刷を行う旨が設定されたジョブについて前記画像形成部により画像を形成するための動作の実行中に両面印刷の可否を判断する両面印刷可否判断手段と、
    前記両面印刷可否判断手段により両面印刷が不可であると判断された場合、予め設定された固有の動作に関する制御を前記制御手段に実行させる固有制御実行手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記固有制御実行手段は、
    前記両面印刷設定手段による両面印刷を行う旨の設定を解除し、片面印刷の形式で印刷を行うべく前記制御手段による制御を継続させる第1の固有動作か、もしくは前記画像形成部により画像を形成するための動作を停止させてエラー状態を発生させる第2の固有動作のいずれかを固有の動作として設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 枚様の用紙を積層して収容する給紙部と、
    前記給紙部から用紙を送り出し、その一方の面を印刷面とした状態で搬送する用紙搬送部と、
    ページごとに処理された画像データに基づいて画像を形成する画像形成部と、
    前記用紙搬送部により搬送された用紙の印刷面に対し、前記画像形成部で形成された画像を転写する転写部と、
    前記転写部で用紙の印刷面に転写された画像を定着させる定着部と、
    前記定着部で一方の面を印刷面として画像が定着された用紙を反転させ、その他方の面を印刷面とした状態で前記用紙搬送部に合流させる両面印刷機構とを備えた画像形成装置において、
    所定のジョブ単位で画像データを処理する画像処理手段と、
    前記画像処理手段で処理された画像データを用いて用紙に画像を印刷するため、前記給紙部、前記用紙搬送部、前記画像形成部、前記転写部、前記定着部及び前記両面印刷機構が行うべき一連の動作を制御する制御手段と、
    前記画像処理手段により画像データが処理されるジョブ単位ごとに前記両面印刷機構を用いて用紙に両面印刷を行うべきか否かを設定する両面印刷設定手段と、
    前記両面印刷設定手段により両面印刷を行う旨が設定されたジョブについて前記画像形成部により画像を形成するための動作の実行中に両面印刷の可否を判断する両面印刷可否判断手段と、
    前記両面印刷可否判断手段により両面印刷が不可であると判断された場合、予め設定された個別の動作に関する制御を前記制御手段に実行させる個別制御実行手段と、
    前記両面印刷手段により両面印刷を行う旨が設定されたジョブについて前記制御手段が制御を実行するに際し、そのジョブについて前記個別制御手段が前記制御手段に実行させるべき個別の動作に関する制御の内容を設定する個別設定手段と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記個別設定手段は、
    前記両面印刷設定手段による両面印刷を行う旨の設定を解除し、片面印刷の形式で印刷を行うべく前記制御手段による制御を継続させることを内容とする第1の個別設定値と、
    前記画像形成部により画像を形成するための動作を停止させてエラー状態を発生させるとともに、その後の前記制御手段による制御の内容に関するユーザからの指示を待ち受けることを内容とする第2の個別設定値とを有し、
    前記第1及び第2の個別設定値のいずれかを選択的に設定可能であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    前記両面印刷設定手段により両面印刷を行う旨が設定されたジョブについて前記個別設定手段により前記第2の個別設定値が設定されたことで前記制御手段によりエラー状態を発生させる制御がなされた場合、そのジョブで設定された両面印刷を行う旨を解除し、片面印刷の形式で印刷を行うべく前記制御手段による制御を継続させるか、もしくはそのジョブで設定された両面印刷に関する条件を変更して前記制御手段により制御を実行させるかのいずれかを選択的に指示する選択指示手段をさらに備えたことを特徴とする画像形成装置。

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